JP2017069916A - 電力線通信モジュール - Google Patents

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純也 岡山
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

【課題】設置する際のユーザーの設計負荷を解消できる、電力線通信モジュールを提供する。【解決手段】電力線通信モジュール1は、基板上に、PLC/AC重畳回路10、HD−PLC動作回路20、及び電源回路30が設けられ、基板上には、AC線3と接続するためのコネクタピン41及びマザーボード2と接続するためのコネクタピン42が設けられている。電源回路30は、HD−PLC動作回路20の構成要素を駆動するために複数の電圧をHD−PLC動作回路20へ供給する。HD−PLC動作回路20は、PLC信号の送受信のために、ベースバンド21、ドライバアンプ22、BPF23、FlashROM24、及びXTAL25を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電力線通信モジュールに関する。
スマートハウスなど、建築物の内部において、通信を用いたサービスの需要が増えている。しかし、鉄筋、石造りなど建築物の構造上、無線電波が届かないことがある。無線電波が届かない場合、回線工事を施して有線接続(電話線通信)を用いることがあるが、回線工事は、立ち合いが必要となり、工事が煩わしかった。
そのため、工事を必要とする電話線接続に代わって、電力線通信が提案されている。電力線通信として、例えばHD―PLC(登録商標)、ホームプラグ(登録商標)などが開示されている。このような電力線通信の一例としてのHD−PLC製品は、マスター(親機)とスレーブ(子機)で構成され、双方向に通信ができる。
図1に、PLC製品の一例として、子機にエアコンを用いる例を説明する。Host機器500(例えば、パーソナルコンピューター)は、HD−PLC製品400(マスター)と、LANやシリアルポート410(例えば、RS232規格(Recommended Standard 232等)を介して接続されている。
図1において、エアコンのマザーボード200には、エアコンのCPU210と、HD−PLC製品220(スレーブ)に設けられたHD−PLC動作回路221とが設けられている。さらに、HD−PLC動作回路221とAC線310を繋ぐ為に、AC線310からの電力に高周波を重畳するための重畳回路230が外付けで設置される(例えば、特許文献1)。
このような構成により、Host機器500で、操作すると、信号がHD−PLC製品220,400と電力線330,320,310を介して、エアコン側のCPU210に届き、電力線を介してのエアコン操作が可能になる。
特開2015−070511号公報
上述のようなHD−PLCモジュールを使用する際には、マザーボードで電力線(AC)とPLC信号を重畳させる回路を外付けで設計する必要がある。PLC/ACの重畳回路を設計するにはノイズを受けにくくするためのパターン配線、PLC通信向けに特性が図られた部品を使用する等、専用のノウハウが必要になる。従って、PLC技術を持たないユーザーには設計負荷が大きかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した、設置する際のユーザーの設計負荷を解消する、電力線通信モジュールの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、電力線通信モジュール(1)は、電力及び電子通信を提供する電力線通信動作回路(20)と、電力線(3)と電力線通信動作回路(20)との間に接続され、電力線(3)からの電力に高周波を重畳する重畳回路(10)と、を備える。
なお、上記参照符号はあくまでも参考であり、これによって特許請求の範囲の記載が限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、電力線通信モジュールを設置する際のユーザーの回路設計負荷を解消できる。
従来例の電力線通信基板が配置されたシステムの説明図である。 本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールの概略図である。 本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールに配置された重畳回路の回路図である。 電力線通信モジュールの基板上の図4の重畳回路における構成要素の位置を示すレイアウト図である。 (A)は図5の重畳回路の表側の基板における配線パターン例であり、(B)は重畳回路の裏側の基板における配線パターン例である。 (A)は本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールの通信動作回路及び電源回路の表側の基板における配線パターン例であり、(B)はその裏側の基板における配線パターン例である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
なお、下記実施形態では、電力線の一例としてHD−PLCを用いて説明するが、本発明に係る電力線通信モジュールを搭載する方式は日本で規格化されたHD−PLCに限定されず、米国・欧州で多く使用される規格のホームプラグ(HOME PLUG)、中国の規格のIGRS(Intelligent Grouping and Resource Sharing)等であってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールの概略図を示す。
図2に示すように、本発明の実施形態では、HD−PLCに必要な、電力線とPLC信号線を重畳させるための重畳回路を、電力線通信モジュール上に設けている。
よって、本発明を用いると、ユーザー(例えば、電気配線者等)は電力線通信モジュール1の(重畳回路の)出力部をマザーボード2上のAC線3にコネクタピン41で直結するのみで、機器(エアコン等)に、電力線通信機能を追加することができる。
図2において、AC線(電力線)3と電力線通信モジュール1(例えば、HD−PLCinsideモジュール)とはコネクタピン(ピンヘッダコネクタ)41で接続され、PLC信号(高周波信号)とAC信号(AC電圧)が入出力される。
電力線通信モジュール1において、PLC/AC重畳回路(重畳回路)10でPLC信号とAC信号(電力)がカップリング(重畳)される。カップリングされたPLC信号はHD−PLC動作回路(電力線通信動作回路)20へ入力される。
HD―PLC動作回路20は、2〜28MHzの周波数帯域で、WaveletOFDM(HD−PLCinsideモジュールは2〜4PAM(pulse amplitude modulation))の伝送方式で伝送する(電力及び電子通信を提供する)。WaveletOFDMは、時間軸および周波数軸でともに直交する性質を持つWavelet変換を用いたOFDM(分割多重通信方式)変調方式である。
なお、本発明の実施形態を搭載し、電力及び電子通信が提供される例としてエアコンを例にして説明したが、本発明の搭載例はエアコンに限定されない。例えば、給湯システム、監視カメラ、太陽光発電システム、照明機器、電化製品(住宅に据え置かれる洗濯機、冷蔵庫等)、家庭用燃料電池等の電力供給を司るマザーボードに本発明の電力線通信モジュールを搭載することができる。
また、テレビ用同軸ケーブルを用いてインターネット接続を行う「EoC」(Ethernet(登録商標) over Coaxial cable)に用いられてもよい。電気自動車への電力供給システムのマザーボードへ搭載してもよい。さらに、ブロードバンドによるマルチメディア配信(IPTV)、Smart Grid、スマートメータ、HEMS(Home Energy Management System)、BEMS(Building Energy Management System)、MEMS(Mansion Energy Management System)などのシステムにおける電力線を利用するように、本発明の電力線通信モジュールを適用してもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る電力線通信モジュールのブロック図を示す。図3に示すように、電力線通信モジュール1は、基板B上に、PLC/AC重畳回路10、HD−PLC動作回路20、及び電源回路30が設けられている。また、基板B上には、AC線3と接続するためのコネクタピン41及びマザーボード2と接続するためのコネクタピン42が設けられている。
電源回路30は、HD−PLC動作回路20の構成要素を駆動するために複数の電圧をHD−PLC動作回路20へ供給する。
図3に示すように、HD−PLC動作回路20は、PLC信号の送受信のために、ベースバンド21、ドライバアンプ22、バンドパスフィルタ(BPF)23、FlashROM24、及びXTAL25等を備えている。
ベースバンド(BASEBAND)21は、AFE(Analog Front End)26及びRAM(Random Access Memory)27を備える。ベースバンド21は、送信のための変調前の波形及び受信された復調後の情報信号の帯域について、波形を調整し、信号を処理する波形調整回路である。波形調整回路は、送信側駆動回路と受信側駆動回路とを備える。
AFE26は、マザーボード側CPU201から入力されるアナログ信号を調整する。RAM27はベースバンド21内、及びAFE26に用いられる信号調整、信号処理に必要な情報を一時的に記憶する。なお、ベースバンド21は、システムバスの一定周期のクロック信号に同期して動作するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)をさらに備えていてもよい。
ドライバアンプ22はベースバンド21から出力された信号を増幅し、高周波へ励振する。
BPF23は、インダクタ、コンデンサ等で構成される。AC線3からPLC/ACを受信した後、ノイズの乗った波形はBPF23を通過することで、PLCに関連する特定の周波数帯の波形のみが取り出され、通常の電力(交流)の分は除かれる。
BPF23で用いられるフィルタは、例えばSAWフィルタである。SAWフィルタ(弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)では、SAWフィルタ内に含まれる櫛形電極が形成された圧電体基板上を伝搬する表面波を利用して、通信に用いられる所望の周波数をフィルタリングした後、再び電気信号として取り出す。SAWフィルタを用いることで、BPFフィルタ回路を小型化、高性能化できる。
ここで、ブロック図及びレイアウト図では、フィルタが1つ搭載される例を説明したが、複数の国に対応するように、周波数帯の異なる複数のSAWフィルタを搭載し、多バンド化してもよい。
送信と受信とを切り分ける方式として、ベースバンド21において、送信イネーブル信号と、受信イネーブル信号とをそれぞれ独自に切り分けて出力し、それぞれのイネーブル信号に合わせて、ドライバアンプ22又はBPF23を駆動させている。ベースバンド21では、送信イネーブル信号と受信イネーブル信号は同時に出力されることはなく、送信側駆動回路、受信側駆動回路のいずれか片側の回路のみの駆動させることで送信と受信を切り分けている。
一例として、ベースバンド21、FlashROM24、XTAL25、及びドライバアンプ22は送信側回路αを形成している。ベースバンド21、FlashROM24、XTAL25、及びBPF23は受信側回路βを形成している。
ベースバンド21は、マザーボード2側のCPU201とデータをやりとりするデータインターフェース仕様として、UART,GPIO,IC,PWM等の機能を備えている。
例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter:汎用非同期送受信回路)はシリアル転送方式のデータとパラレル転送方式のデータを相互に変換する。
GPIO(General Purpose Input/Output)は汎用入出力であって、入力として動作した場合は電気回路の他の部分からのデジタル信号を読み取り、出力として動作した場合は他デバイスの制御や信号の通知を行う。
C(Inter-Integrated Circuit)は、周辺デバイスとのシリアル通信の方式で、主にEEPROMメモリICなどとの高速通信を実現する。
また、PWM(Pulse Width Modulation)は、パルス幅変調方式を用いて、パルスの波(方形波)のON(HIGH)とOFF(LOW)幅の比(デューティー比)を変化させて変調する。
HD−PLC動作回路20には、ベースバンド21、ドライバアンプ22、FlashROM24、及びXTAL25等を夫々、異なる駆動電圧で駆動させるための電源回路30が接続されている。
電源回路30は、例えば、スイッチングレギュレータ(Regulator)等の電源ICであるRg31,32,33を備えている。Rg31は、1.5V電圧を生成して、ベースバンド21へ供給する。Rg32は3.3V電圧を生成して、ベースバンド21、FlashROM24、及びXTAL25へ供給する。Rg33は10.5V電圧を生成して、ドライバアンプ22へ供給する。
図4は、本発明の電力線通信モジュール1に設けられたPLC/AC重畳回路10の回路図である。
図4に示すように、PLC/AC重畳回路10は、AC電流(電力)に高周波を重畳するために、サージアブソーバー11、コモンモードチョークコイル12、コンデンサ13,14、及びカップリングトランス15を備えている。また、PLC/AC重畳回路10は、さらに、マザーボード2と接続するための、コネクタピン41を備えている。
サージアブソーバー11は、落雷や静電気(ESD)などによって、AC線3上に発生する過渡的な異常電圧や異常電流を、回路の入り口で阻止するために設けられている。
コモンモードチョークコイル12は、コモンモードノイズ抑制用トランスである。
コンデンサ13,14は、カップリング用の絶縁コンデンサである。
ここで、コンデンサ13,14は、例えば0.2μF〜0.4μFなどの容量を夫々有し、コモンモードチョークコイル12のインダクタはコモンモードノイズを抑制する効果を有する。
このような容量値設定により、コンデンサ13及びコンデンサ14のインピーダンスは、例えば50Hzもしくは60Hzなどの商用周波数に対しては十分に高いインピーダンスになり、例えば10kHz〜450kHzなどの電力線通信信号の周波数に対しては十分に低いインピーダンスになる。さらに、コモンモードチョークコイル12を構成するインダクタのインピーダンスは、例えば50Hzもしくは60Hzなどの商用周波数に対しては十分に低いインピーダンスになり、例えば10kHz〜450kHzなどの電力線通信信号の周波数に対しては十分に高いインピーダンスとなる。
コモンモードチョークコイル12は一つのコア(高周波用の場合はフェライトのコア)に2本の導線を巻いた構造となっているため、4端子設けられている。2本の導線(コイル)の巻き方向は互いに反対方向である。
コモンモードチョークコイル12のコイルにコモンモード(高い商用周波数)の電流が流れると、夫々のコイルにおける電磁誘導現象によって磁束が発生し、発生した磁束の向きは同じ方向になるためお互いの磁束が強めあってインダクタとしての働きが高まる。
一方、このコイルにディファレンシャルモード(商用電力の低い商用周波数)の電流が流れると、発生した磁束の方向は逆方向になるため磁束が打ち消しあう。これによってディファレンシャルモードの電流に対しては、インダクタとして機能しなくなる。このとき、コンデンサ13,14は高インピーダンスとなり、各コンデンサ13,14を通過する電流量は少なくなる。よって、各コンデンサ13,14からの漏れ電流は少なくなり、感電の危険性を少なくすることが可能となる。
また日本の一般家庭電源のAC入力端子(プラグ)にはL(ライブ)、N(ニュートラル)の2種類があり、安全規格上、L端子を商用電源の非接地側、N端子を接地側に接続するよう指示されている。これにより、電源内部で地絡(AC線とアース線のショート)が生じた場合に、L端子の内蔵ヒューズを溶断させ、感電に対する保護を行う。また、電源のFG(A)端子(ヒューズ端子、アース端子)が存在する場合は、感電防止及びノイズ防止のためアースに接続する。
ここで、OA機器・白物家電等や、エアコンの設置箇所に使われるアース端子付コンセントなど3つ口のコンセントの場合はL、N、Eの接続を間違えることは少ない。
しかし、例えば日本における、一般的な家庭用100Vコンセント(JIS C 8303 2極コンセント 15A 125V平行型)など、2つ口のコンセントの場合、電化製品について、ユーザーがL、Nを間違えて差し込む(逆接続する)ことも考えられる。なお、AC線3に連結されるプラグでのL、N端子の逆接続及びFG端子の未接続があっても、電源の故障及び特性が変化することはない。
そのため、より安全面を考慮して、コンデンサを2つ設けている。また、コンデンサを2つ設けることで、配線の迂回を防止し、配線長を短くすることができる。
カップリングトランス15は、信号を結合する信号結合トランスであるとともに、コンデンサによるノイズ等除去する絶縁トランスである。
HD−PLC動作回路20で生成されたPLC信号はドライバアンプ22からカップリングトランス15へ入力される。ACの電力線の電力に重畳され、カップリングトランス15から出力されたPLC信号はHD−PLCにおいて、BPF23へ繋がっている。
本発明の実施の形態において、信号線に通信波を重畳する方法として、AC線とPLC信号線を分けるための部品選定を行う。
ここで、日本では、電波法施行規則第44条第2項第2号において、屋内広帯域電力線搬送通信設備での夫々の部品の許容値が定められている。よって、電波法で定める電力線通信の許容値(2〜15MHz:30dBμA,15〜30MHz:20dBμA)以内に収まるように、コンデンサ13,14、コモンモードチョークコイル12、カップリングトランス15の共振のQ値を調整することが必要である。
この法律を満たすように、本発明のHD−PLC動作回路に用いられる重畳回路において、コモンモードチョークコイル12とカップリングトランス15はPLCの使用周波数帯域(2〜28MHz)に合わせた部品を選定する。例えば、本実施形態では、240V耐圧のコイルを利用する。
従って、重畳回路に適している部品(PLC使用帯域2MHz〜28MHzのノイズ性能、通過特性が良い)を選定しているため、部品による通信劣化も少なくしている。
また、従来例において、マザーボード上で重畳回路を組んだ場合、マザーボードで使用する部品について、上記法律に基づいて、広帯域電力線搬送通信設備のための型式取得する必要があり、ユーザーの手間が発生した。
そこで、本発明で、重畳回路が設置されるジュール単体で、電波法(広帯域電力線搬送通信設備)の型式指定取得について、予め申請できるため、ユーザーが型式取得を申請する必要が無くなる。
ここで、チョークコイル12とカップリングトランス15とを同じ部品を用いると好適である。部品の共通化により耐圧電圧(例えば、240V)を揃えることができるため、耐圧電圧が向上するとともに、上記型式取得の申請が一部品で済む。
なお、製品によっては、例えば、マザーボード側において、電力線通信モジュール1の近傍にサージアブソーバーを設置する場合は、電力線通信モジュール1のサージアブソーバーを省くことができる。この構成であると、さらに重畳回路及び該重畳回路が搭載される電力線通信モジュールの小型化が可能である。
図5はPLC/AC重畳回路10の基板上の構成要素の位置を示すレイアウト図である。
図6は、PLC/AC重畳回路10の基板パターンの例を示す図であって、(A)は表側の基板上の配線パターン例を示し、(b)は重畳回路の裏側の基板上の配線パターン例を示す。
電力線通信モジュール1に搭載するPLC/AC重畳回路10は、ノイズの影響を受けにくく、スループット特性(throughput:秒単位当たりの処理能力)を下げないようにするパターンレイアウトで設計すると好適である。
図5において、点線の中がPLC/AC重畳回路10のパターンを示す。実線が構成要素(部品)を示す。なお、コネクタピン41は、PLC/AC重畳回路10の構成要素であるとともに、電力線通信モジュール1の外部接続用のピンとしても機能する。
図5に示すように、構成要素を近接して配置することにより、基板における設置面積を小さくすることができる。
本実施形態において、この近接配置により、配線パターンの引き回し量を可能な限り短くする。よって、重畳されたAC/PLC信号を伝搬する配線を短くすることで、信号の減衰を少なく、ノイズの影響を受けにくくする。
詳しくは、図6(A)の表側、図6(B)の裏側の配線パターンにおいて、点線が、AC線3及びプラグのL相と接続する配線、実線がN相と接続する配線である。
図6(A)及び図6(B)において、コネクタピン41とサージアブソーバー11との間の配線をL1,N1、サージアブソーバー11とコモンモードチョークコイル12との配線をL2,N2、コモンモードチョークコイル12とコンデンサ13,14との配線を夫々、L3,N3、コンデンサ13,14とカップリングトランス15との配線を夫々L4,N4、カップリングトランス15とHD−PLC動作回路20のコネクタピン28との配線をL5、N5とする。
L1,N1、L3,N3、及びL4,N4の配線は裏側(図6(B))に配置され、L2,N2及びL5,N5の配線は表側(図6(A))に配置されている。
図6(A)及び図6(B)より、PLC/AC重畳回路10において、L相と接続する配線の合計(L1+L2+L3+L4+L5)が、N相と接続する配線の合計(N1+N2+N3+N4+N5)と、略等しくなる、等長配線であることが分かる。
さらに、図4、図5、図6を参照して、重畳回路において、各構成要素が近接配置され、配置面積が小さい。また小さな配置面積だと、各構成要素が近いため、配線が短い。
図5、6に示すように、PLC通信ライン(配線)を短く、且つ等長配線にすることで、通信品質の劣化を少なくし、スループット特性を維持することが可能となる。
一例として、重畳回路でのライン長、即ち、AC線3からHD―PLC動作回路20までの部品(41,11,12,13,14,15)を除くライン長は約35mmなど、40mm以内で設計している。
従来のモジュールを用いて、動作回路が設けられるモジュールと外付けの重畳回路とを別の基板で構成する場合、配線のライン長に相当する部分について、50mm以上になる例もある。
よって、本発明の実施形態では、従来のモジュールよりも、基板パターン上でPLC信号線を引き回す長さが短くできるため、PLC通信特性の劣化を少なくし、ノイズを低減することができる。
図7(A)は電力線通信モジュール1の基板上のHD−PLC動作回路20及び電源回路30の表側の基板における部における、配線パターン例を示し、図7(B)はその裏側の基板における配線パターン例を示す。
図7において、PLC/AC重畳回路10に近接して、BPF23、ドライバアンプ22が配置されている。BPF23には、HD−PLC動作回路20とPLC/AC重畳回路10とを接続するコネクタピン28が設けられている。
BPF23及びドライバアンプ22の両方に近接して、ベースバンド21が配置されている。ベースバンド21には、電力線通信モジュール1の外部接続用のピンとしても機能するコネクタピン42が設けられている。
また、BPF23とは離れた側であって、ドライバアンプ22及びベースバンド21と近接して、電源回路30が配置されている。
ここで、図7(A)において太波線で示す部分である受信側回路βと電源回路30とは、基板Bの表面側で配線されている。一方、図7(B)において太波線で示す部分である送信側回路αは裏面側で配線されている。
このように、HD−PLC動作回路20のレイアウトは、送信側回路αと受信側回路βでまとめた位置にある。よって配線を短くすることができる。
さらに、電源回路と同層配線するブロック、本例では、図7(A)に示す表面Bfで電源回路30と同じ表面Bfで配線する受信側回路βは、離間している。一方、電源回路30と別層配線するブロック、本例では、図7(B)に示す裏面Brで配線する送信側回路αは隣接配置される。
なお、上記図7の例とは反対に、電源回路30と同じ層(表面Bf)で配線し、位置が離間する回路が送信側回路αであり、電源回路30と別層(背面Br)で配線し、近接配置する回路が受信側回路βであってもよい。
よって、送信側回路α及び受信側回路βのいずれか一方を、層(表面、裏面)を異なるようにすること、及び他方を同じ層で位置を遠ざけることにより、所望の電圧生成のためにノイズを発生しやすい電源回路30から、送信側回路α及び受信側回路βの両方を離して配置することが可能になる。従って、ノイズを低減することができる。
従って、このようなレイアウト構成によって、電源からのノイズの影響を受けにくい状態で、基板を小面積化することができ、さらに電力線通信モジュールも小型化できる。
本発明の実施形態に係るモジュール1を使用することで、従来のようにマザーボード上でユーザーが重畳回路を設計しなくても、手軽にHD−PLCが利用できるようになる。
ユーザーはPLC/AC重畳回路部の設計の必要がなくなる。通信品質を保つためのパターンや部品の選定等を行う時間を省くことができるため、開発期間を少なくすることができる。
さらに、マザーボードのAC線にモジュールを直接接続するだけで、ユーザーがPLCの型式認証をとる必要はなく、PLC通信を行うことができ、ユーザーはPLC機能を導入する敷居が低くなる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の実施形態の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 電力線通信モジュール
2 マザーボード
3 AC線(電力線)
10 PLC/AC重畳回路(重畳回路)
11 サージアブソーバー
12 コモンモードチョークコイル
13,14 コンデンサ
15 カップリングトランス
16 コネクタピン
20 HD−PLC動作回路(電力線通信動作回路)
21 ベースバンド(波形調整回路)
22 ドライバアンプ
23 BPF
24 Flash ROM
25 XTAL
26 AFE
27 RAM
28 コネクタピン
30 電源回路
41 コネクタピン(ピンヘッダコネクタ)
42 コネクタピン
α 送信側回路
β 受信側回路

Claims (9)

  1. 電力及び電子通信を提供する電力線通信動作回路と、
    電力線と前記電力線通信動作回路との間に接続され、前記電力線からの電力に高周波を重畳する重畳回路と、を備える
    電力線通信モジュール。
  2. 前記重畳回路は、
    チョークコイルと、
    コンデンサと、
    カップリングトランスと、を備える、
    請求項1に記載の電力線通信モジュール。
  3. 前記重畳回路は、
    サージアブソーバーを備える、
    請求項2に記載の電力線通信モジュール。
  4. 前記重畳回路において、前記電力線のL相へ接続される配線とN相へ接続される配線とが、等長配線である、
    請求項2又は3に記載の電力線通信モジュール。
  5. 前記重畳回路における配線は40mm以内である、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の電力線通信モジュール。
  6. 前記チョークコイルと前記カップリングトランスは同じ部品を用い、
    前記部品は、240V耐圧である、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の電力線通信モジュール。
  7. 前記電力線通信動作回路は、送信側回路及び受信側回路を含み、
    前記電力線通信動作回路は、該電力線通信動作回路へ電圧を供給する電源回路と接続されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力線通信モジュール。
  8. 前記電力線通信動作回路と、前記重畳回路と、前記電源回路は、同一の基板上に設けられ、
    前記電源回路と同層配線する、前記送信側回路及び前記受信側回路のいずれか一方は離間した位置に配置し、前記電源回路に隣接配置される前記送信側回路及び前記受信側回路のいずれか他方は前記電源回路とは基板の異なる層に配線する、
    請求項7項に記載の電力線通信モジュール。
  9. 前記電力線通信動作回路において、
    前記送信側回路と前記受信側回路とは波形調整回路を共通で備え、
    前記送信側回路はドライバアンプを備え、
    前記受信側回路はバンドパスフィルタを備え、
    前記電源回路は、各回路に各構成要素に必要な駆動電圧を供給する、
    請求項7又は8に記載の電力線通信モジュール。
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