JP2017069869A - カード読取システム - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ携帯可能であって、ユーザが入手したカード(名刺を含む)をその場で読み取ってデジタルデータ(画像データ)に変換してスマートフォン等の情報端末に記憶させることを、手間なく容易に行うことができるカード読取システムを提供する。【解決手段】スキャナヘッドから取り込んだ細長状画像データのそれぞれに前記挿入速度検出手段から取り込んだ速度検出信号に基づいた挿入速度を対応付け、スキャナヘッドから取り込んだ複数の細長状画像データを順番に並べてカードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、作成した面状画像データを、通信手段を介して情報端末20に送信するカード読取装置1Aとして構成されているカード読取システム。【選択図】図1

Description

本発明は、名刺を含むカードを読み取って当該カードのデジタルデータである画像データを作成するカード読取システムに関する。
従来より、主にビジネスの現場では、ユーザは種々の場所で名刺交換を行っており、種々の外出先で名刺を入手している。従来では、ユーザは、入手したカード状の名刺を名刺ホルダに収容させて整理していたが、例えば数百枚以上もの名刺を収容した名刺ホルダを持ち歩くのは非常に困難であった。しかし近年では、ユーザは、スマートフォン等の携帯可能な情報端末を持ち歩き、当該情報端末に、名刺をデジタルデータ化して保存することで、例えば数百枚以上もの名刺であっても、手軽に持ち歩くことができる。
しかし、情報端末に、例えば数百枚以上もの名刺のデジタルデータを保存することは容易であるが、各名刺をデジタルデータ化することは容易ではなく、多大な手間と時間がかかる。そこで、名刺を含むカードを読み取ってデジタルデータ化する作業を、手間なく、容易に、カードを入手したその場で、行うことが可能なカード読取システムが望まれている。
例えばスマートフォンのアプリケーション(ソフトウェア)の中には、スマートフォンのカメラを用いて撮像した名刺をデジタルデータ化して整理することができるものが存在する。ユーザは、アプリケーションを起動して、机上に置いた名刺の上にスマートフォンをかざしてフォーカスや方向を調節して撮像することで、名刺をデジタルデータ化することができる。
また特許文献1には、液体を充填した防振容器を備え、スキャナユニットをスキャン方向、及び戻り方向に移動させて原稿(カード等)を読み取ってデジタルデータ化することができる移動走査型画像読取装置が開示されている。特許文献1の発明では、モータにてスキャナユニットをスキャン方向や戻り方向に移動させた際に発生する低周波振動を、液体を充填した防振容器を備えることで、手軽に抑制している。
また特許文献2には、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)を備えて、名刺ホルダに収容された複数の名刺を、次々に読み取ってデジタルデータ化することができる画像読取装置が開示されている。
特開2003−215727号公報 特開2013−250725号公報
スマートフォンのアプリケーションを用いて名刺等のカードを読み取ってデジタルデータ化する方法では、カードを入手したその場で行うことも可能ではあるが、意外と手間がかかる。もともとスマートフォンのカメラのフォーカスは、人物を撮像するのに適した距離(数m程度)であればオートフォーカス機能が有効に動作するが、机上に置いたカードまでの距離(例えば10cm〜30cm程度)にフォーカスを合わせるのは、あまり得意としていない。ユーザは、机上に置いたカードにフォーカスが合うまで、試行錯誤しながらスマートフォンの位置や方向を調整しなければならず、また手ブレも発生しやすく、1枚のカードを撮像するまでに、例えば10秒以上もかかってしまう場合がある。
また特許文献1に記載の発明では、スキャナユニットをスキャン方向や戻り方向に移動させるためのモータと、液体を充填した防振容器と、が必要であり、装置のサイズが大型化して携帯することが困難である。従って、外出先で入手したカードをその場でデジタルデータ化することはできない。また携帯可能とするためには、内蔵する電源をより小さくする必要があり、消費電力を抑える必要がある。しかし、スキャナユニットを移動させるモータは消費電力が比較的多く、液体を充填した防振容器を備えて質量を増加させたスキャナユニットを移動させるので、さらに消費電力が増加してしまい、好ましくない。
また特許文献2に記載の発明も、特許文献1に記載の発明と同様に、ADF用のモータや複数のローラ、及びスキャナユニット用のモータ等が必要であるとともに、複数の名刺を収容した名刺ホルダを載置できるサイズが必要であるので、装置のサイズが大型化して携帯することが困難である。またADFを備えて消費電力も非常に大きいので電源を内蔵することも非常に困難である。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、小型かつ携帯可能であって、ユーザが入手したカード(名刺を含む)をその場で読み取ってデジタルデータ(画像データ)に変換してスマートフォン等の情報端末に記憶させることを、手間なく容易に行うことができるカード読取システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るカード読取システムは次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、名刺を含むカードを挿入するための挿入スリットが形成されたケースと、前記挿入スリットの近傍に設けられて前記挿入スリットの長手方向に延びる長尺状のスキャナヘッドであって、前記挿入スリットから挿入されたカードにおける自身に対向している個所に対応する細長状の画像データである細長状画像データを次々と作成可能なスキャナヘッドと、前記挿入スリットの近傍に設けられて前記挿入スリットから挿入されたカードの挿入速度に応じた速度検出信号を出力する挿入速度検出手段と、スマートフォンまたはタブレット型コンピュータまたはパーソナルコンピュータの少なくとも1つを含む情報端末と無線または有線にて通信することが可能な通信手段と、スキャナ制御手段と、を備えたカード読取システムである。そして、前記カードは、ユーザによって前記挿入スリットから押し込まれ、前記スキャナ制御手段は、前記スキャナヘッドから取り込んだ前記細長状画像データのそれぞれに前記挿入速度検出手段から取り込んだ速度検出信号に基づいた挿入速度を対応付け、前記スキャナヘッドから取り込んだ複数の前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、作成した前記面状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信し、前記スキャナヘッドと、前記挿入速度検出手段と、前記通信手段と、前記スキャナ制御手段と、が前記ケース内に収容されて、前記挿入スリットから挿入されたカードを読み取り可能なカード読取装置として構成されている、カード読取システムである。
この第1の発明によれば、スキャナヘッドを移動させるのではなく、カードを移動させる。さらに、モータを用いてカードを移動させるのではなく、ユーザがカードを挿入スリットから押し込んで移動させる。これにより読み取り時の移動速度を一定にするために必要であったスキャナヘッドを移動させる空間やモータが不要となるので、小型で携帯可能なカード読取システムを実現することができる。また、ユーザによるカードの押し込み速度が、カード読み取り時の移動速度となるので、移動速度が不安定となり、画像データに歪みが発生する可能性がある。しかし、移動速度(挿入速度)を用いて補正した面状画像データを作成することで、カードの移動速度(挿入速度)が不安定であっても、適切に画像データの歪みを補正することができる。また、ユーザは、挿入スリットからカードを押し込むだけで良いので、入手したカードをその場で読み取ってデジタルデータ(面状画像データ)に変換してスマートフォン等の情報端末に記憶させることを、手間なく容易に行うことができる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るカード読取装置と、前記情報端末にインストールされて前記通信手段と通信するための通信プログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有している。そして、前記通信プログラムは、前記情報端末を、前記カード読取装置から前記面状画像データを受信する補正後データ受信手段、前記補正後データ受信手段にて受信した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第2の発明によれば、第1の発明に加えて、前記情報端末側で前記スキャナ制御手段側から受信した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶することができる。これにより、読み取ったデータである名刺を含む各カードをいつどこで受け取ったかをデータとして情報端末に記憶しておくことができる。これにより、例えば、名刺に記載された名前を見ただけでは思い出せないような人物であっても、入手した場所と日時から、ユーザに名刺の人物を思い出させることを支援することができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明に係るカード読取装置と、前記情報端末にインストールされて前記通信手段と通信するための通信プログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、前記カード読取装置における前記スキャナ制御手段は、前記一時面状画像データの作成も前記面状画像データの作成も行うことなく、前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信する。そして、前記通信プログラムは、前記情報端末を、前記カード読取装置から前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを受信する補正前データ受信手段、前記補正前データ受信手段にて受信した前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する前記一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段、前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第3の発明は、カードの挿入速度に応じて補正した面状画像データの作成を、カード読取装置の側で行う第1の発明に対して、情報端末の側で行う。このため、情報端末に、補正を行うためのアプリケーションである通信プログラムをインストールする必要があるが、カード読取装置に搭載するプログラムを、よりシンプルにしてカード読取装置の処理負荷を軽減し、カード読取装置の消費電力を低減することができる。従って、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
次に、本発明の第4の発明は、上記第3の発明に係るカード読取システムであって、前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有している。そして、前記通信プログラムは、前記情報端末を、前記データ記憶手段として機能させる際、前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第4の発明によれば、情報端末の側で作成した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶することができる。これにより、読み取ったデータである名刺を含む各カードをいつどこで受け取ったかをデータとして情報端末に記憶しておくことができる。これにより、第2の発明と同様に、例えば、名刺に記載された名前を見ただけでは思い出せないような人物であっても、入手した場所と日時から、ユーザに名刺の人物を思い出させることを支援することができる。
次に本発明の第5の発明は、上記第1の発明に係るカード読取システムであって、前記通信手段を有することなく、作成した前記面状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信することなく、前記カード読取装置に装着された着脱可能な記憶媒体に記憶する、カード読取システムである。
この第5の発明によれば、カード読取装置に通信手段を設ける必要がないので、カード読取装置の部品点数を削減し、構造をよりシンプルにすることができる。また、着脱可能な記憶媒体を介して、作成した面状画像データを情報端末に、容易に読み込ませることができる。
次に本発明の第6の発明は、上記第5の発明に係るカード読取装置と、前記情報端末にインストールされて前記情報端末に装着された前記記憶媒体からデータの読み出しが可能な読み出しプログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有している。そして、前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、前記記憶媒体から前記面状画像データを取得する補正後データ取得手段、前記補正後データ取得手段にて取得した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第6の発明によれば、記憶媒体に記憶されている面状画像データを情報端末で読み出して改めて記憶する際、現在位置情報と現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶することができるので便利である。
次に本発明の第7の発明は、上記第5の発明に係るカード読取装置と、前記情報端末にインストールされて前記情報端末に装着された前記記憶媒体からデータの読み出しが可能な読み出しプログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、前記カード読取装置における前記スキャナ制御手段は、前記一時面状画像データの作成も前記面状画像データの作成も行うことなく、前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを、前記記憶媒体に記憶する。そして、前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、前記記憶媒体から前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを取得する補正前データ取得手段、前記補正前データ取得手段にて取得した前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する前記一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段、前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第7の発明によれば、細長状画像データから面状画像データを作成するプログラムを、カード読取装置ではなく情報端末に持たせる。これにより、カード読取装置のプログラムを、よりシンプルにしてカード読取装置の処理負荷を軽減し、カード読取装置の消費電力を低減することができる。従って、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
次に本発明の第8の発明は、上記第7の発明に係るカード読取システムであって、前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有している。そして、前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、前記データ記憶手段として機能させる際、前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、カード読取システムである。
この第8の発明によれば、面状画像データを情報端末で作成して記憶する際、現在位置情報と現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶することができるので便利である。
次に、本発明の第9の発明は、上記第1〜第8の発明のいずれか1つに係るカード読取システムであって、前記スキャナ制御手段は、前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度無しの状態から速度有りの状態となった場合あるいは前記スキャナヘッドが前記カードを認識していない状態から認識した状態となった場合、の少なくとも一方にて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を開始し、前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度有りの状態から速度無しの状態となった場合、あるいは前記ケースの底に設けられた接触検出手段にて前記カードが接触したことを検出した場合、あるいは前記接触検出手段にて前記カードの接触時の衝撃が所定の閾値以上であることを検出した場合、あるいは前記接触検出手段にて前記カードの接触時の加速度が所定閾値以上であることを検出した場合、の少なくとも1つにて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を終了する、カード読取システムである。
この第9の発明によれば、カードの挿入が開始されて細長状画像データの連続作成を開始するべきタイミングと、カードの挿入が終わって細長状画像データの作成を終了するべきタイミングとを、適切に検知することができる。
次に、本発明の第10の発明は、上記第1〜第8の発明のいずれか1つに係るカード読取システムであって、前記挿入速度検出手段は、挿入されたカードに接触してカードの挿入方向に沿って回転するローラを有しており、前記スキャナ制御手段は、前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度無しの状態から速度有りの状態となった場合あるいは前記スキャナヘッドが前記カードを認識していない状態から認識した状態となった場合、の少なくとも一方にて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を開始し、前記ローラの回転量が所定量となった時点で、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を終了する、カード読取システムである。
この第10の発明によれば、前記ローラが挿入速度を検出する手段とカードの挿入深さを検出する手段とを兼用することができるので、部品点数を削減することができる。
次に、本発明の第11の発明は、上記第1〜第10の発明のいずれか1つに係るカード読取システムであって、前記カード読取装置が、前記挿入スリットから挿入された前記カードをさらに挿入方向に移動させるあるいは挿入方向とは逆方向となる排出方向に移動させることが可能な、前記ケースの表面に外周面の少なくとも一部が露出した補助ローラを備えている、カード読取システムである。
この第11の発明によれば、ユーザが指で前記補助ローラを回転させることにより、例えばカードが途中で引っかかった場合等において、前記カードの挿入、排出を行うことができる。
次に、本発明の第12の発明は上記第1〜第11の発明のいずれか1つに係るカード読取システムであって、前記カード読取装置の前記挿入スリットのいずれかの位置には、挿入終了位置まで挿入されたカードにおける挿入方向とは反対側の縁部が前記挿入スリットから露出するように切欠きが設けられている、カード読取システムである。
この第12の発明によれば、ユーザは、カードを挿入した後、切り欠きから露出したカードの縁部を指でつまんで当該カードを挿入スリットから取り出すことができるので便利である。
次に、本発明の第13の発明は、上記第1〜第12の発明のいずれか1つに係るカード読取システムであって、前記カード読取装置における前記ケースのサイズは、既存の名刺ホルダ内に収容可能なサイズに形成されている、カード読取システムである。
この第13の発明によれば、既存の名刺ホルダ内に第1〜第12の発明にかかる作用効果を有するカード読取装置を収容することができるので、カード読取装置を携帯して持ち運ぶ際に便利であり、読み取った後の名刺をそのまま名刺ホルダ内に収容しておけばよいので、非常に便利である。
カード読取装置と、情報端末(スマートフォン等)にインストールされた通信プログラムと、にて構成されたカード読取システムの第1の実施の形態の外観の例を説明する図である。 図1におけるII−II断面図であり、挿入速度検出手段、スキャナヘッド、スキャナ制御手段等の配置を示す図である。 データを無線で情報端末に転送する場合のカード読取装置の構成と、情報端末の構成を説明する図である。 データを有線で情報端末に転送する場合のカード読取装置の構成と、情報端末の構成を説明する図である。 データを着脱可能な記憶媒体で情報端末に転送する場合のカード読取装置の構成と、情報端末の構成を説明する図である。 第1〜第20の実施の形態のそれぞれの構成の相違点を説明する一覧表である。 第1の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 本発明の細長状画像データの画像取得範囲の例を示す図である。 一時面状画像データの例を示す図である。 補正後の面状画像データの例を示す図である。 現在位置情報と現在日時情報を対応付けた面状画像データを、情報端末で表示した例を示す図である。 第3の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 第9の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 第11の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 第17の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 第19の実施の形態における、カード読取装置の処理と、情報端末の処理と、を説明するフローチャートである。 既存の名刺ホルダ内に収容可能なサイズに形成したカード読取装置(カード読取システム)の例を示す図である。 挿入スリットの一部に切り欠きを設けたカード読取装置の例を示す図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。
●[カード読取システム1の外観と全体構成(図1、図2)]
図1を用いて、カード読取システムの外観について、第1の実施の形態のカード読取システム1を例として説明する。第1の実施の形態におけるカード読取システム1は、略直方体の形状を有するカード読取装置1Aと、情報端末20にインストールされた通信プログラムと、にて構成されている。そしてカード読取装置1Aは、ケース10、蓋部11、正面扉部12等を有している。
ケース10は、正面(正面扉部12が覆う面)が開口した略直方体の箱状であり、上部には名刺を含むカード21を挿入するための挿入スリット13が形成されている。また、ケース10には、起動手段14、通信路確立手段15、通信路確立状態表示手段17、電源挿入口18、接触検出手段19、補助ローラ33等が設けられている。
挿入スリット13は、読取対象であるカード21を挿入するための開口部であり、ケース10の内部空間K1と連通する細長貫通孔である。読取対象であるカード21は、ユーザによって、挿入スリット13から押し込まれる。
起動手段14は、例えば電源スイッチであり、カード読取装置1Aが動作停止状態である場合にユーザから操作されるとカード読取装置1Aを起動し、カード読取装置1Aが起動状態である場合にユーザから操作されるとカード読取装置1Aの動作を停止する。
通信路確立手段15は、読み取ったデータを無線にて情報端末に転送する構成の場合において、情報端末との無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標))の通信路の確立動作を開始する際にユーザによって操作されるスイッチである。例えばBluetooth(登録商標)で無線通信を行う場合では、通信路確立手段15がユーザによって操作されると、情報端末20との間で通信路の確立動作(例えばBluetooth(登録商標)の場合ではペアリング動作等)が行われる。
通信路確立状態表示手段17は、例えばLED等のランプであり、例えば、通信路確立手段15が操作されていない場合は消灯し、通信路確立手段15が操作されて情報端末20との通信路の確立に成功した場合は緑色に点灯し、通信路確立手段15が操作されたが情報端末20との通信路の確立に失敗した場合は赤色に点灯する。
電源挿入口18は、カード読取装置1Aの電源である電池22を挿入するための開口部である。(図1および図2参照)なお近年ではスマートフォン用として携帯可能な種々の外部電源が普及しているので、これら外部電源を接続するための外部電源接続端子を備えるようにしてもよい。
接触検出手段19は、ケース10の内部空間K1の底部に設けられており、挿入スリット13から挿入されたカード21の接触、または接触時の衝撃や加速度(カード落下時の衝撃や加速度)等を検出し、接触検出信号を出力する。
情報端末20は、スマートフォン、またはタブレット型コンピュータ、または(ノート型あるいはデスクトップ型の)パーソナルコンピュータ、の少なくとも1つを含む機器である。
また図1のII−II断面図である図2に示すように、挿入スリット13の下部には、挿入速度検出手段32と、補助ローラ33と、スキャナヘッド31と、制御装置41とが設けられている。
挿入速度検出手段32は、例えばローラ状のエンコーダであり、挿入スリット13から挿入されたカード21を表裏を両側から挟み、ユーザがカード21を押し込むことにより回転し、挿入スリット13から挿入された(押し込まれた)カードの挿入速度に応じた速度検出信号を出力する。
補助ローラ33は、挿入スリット13から挿入されたカード21をさらに挿入方向に移動させるあるいは挿入方向とは逆方向となる排出方向に移動させることが可能な、ケース10の表面に外周面の少なくとも一部が露出し、ユーザの指で回転可能なローラである。そして、補助ローラ33は、ユーザによる回転動力が、挿入速度検出手段32であるローラに伝達されるように取り付けられている。例えばカードが挿入途中で引っかかった場合等において、ユーザが指で補助ローラ33を回転させることにより、引っかかったカードを、さらに奥に挿入することや排出することを行うことができる。なお、補助ローラ33の回転動力が、挿入されたカードに直接伝達されるように補助ローラ33を構成することも可能である。
スキャナヘッド31は、挿入スリット13の長手方向に沿って長尺状に設けられ、カード21の読取面に複数の読取画素34が設けられ、挿入スリット13に近接する下方(近傍)に設けられている。そして、スキャナヘッド31は、挿入されたカードにおける自身(スキャナヘッド)に対向している個所に対応する細長状の画像データである細長状画像データを次々と作成して出力可能である。また、スキャナヘッド31はカード21の裏表の両面に対向して設けられていてもよいし、片面のみに対向して設けられていてもよい。また、図示を省略しているがカード21の表面または裏面を照らす照明を備えていてもよい。
制御装置41は、スキャナヘッド31を含むカード読取装置1Aの制御を行う制御回路である。そして、制御装置41はケース10のどの場所に設けられていてもよいが、本実施の形態ではスキャナヘッド31の下部に設けられた例を示している。なお、制御装置41の詳細については以下に説明する。
本発明のカード読取装置はカードを読み取ったデータを情報端末20に転送するデータ転送方法において、以下の3通りのデータ転送方法が有り、それぞれにて構成が異なる。
(A)データを無線で情報端末に転送
(B)データを有線で情報端末に転送
(C)データを着脱可能な記憶媒体で情報端末に転送
以下、上記(A)〜(C)のそれぞれの構成について順に説明する。
●[(A)データを無線で情報端末に転送するカード読取装置1Aのブロック構成と、対応する情報端末20のブロック構成(図3)]
まず、カード読取装置1Aのブロック構成について説明する。図3に示すように、カード読取装置1Aには、起動手段14と、通信路確立手段15と、通信路確立状態表示手段17と、スキャナヘッド31と、挿入速度検出手段32と、接触検出手段19と、制御装置41等が設けられている。そして制御装置41は、CPU42(スキャナ制御手段に相当)と、通信手段43と、RAM44と、ROM45等を有している。
起動手段14、通信路確立手段15は、ユーザの操作に応じた信号をCPU42に出力する。通信路確立状態表示手段17はCPU42からの制御信号に応じて点灯または消灯する。
接触検出手段19は、挿入したカード21がケース10の底部に達したか否かを検出し、接触検出信号をCPU42に出力する。
スキャナヘッド31は、CPU42からのスキャン開始信号に応じてスキャンを開始し、作成した細長状画像データをCPU42に出力する。
挿入速度検出手段32は、挿入されたカードの挿入速度に応じた速度検出信号をCPU42に出力する。
通信手段43は、例えばBluetooth(登録商標)の回路や、Wi−Fi(登録商標)の回路であり、情報端末20と無線にて送受信するための手段である。そして通信手段43は、情報端末20から受信した情報をCPU42に受け渡し、CPU42からの情報や画像データ等を情報端末20に送信する。
RAM44は、CPU42の作業領域として使用される一時記憶装置である。ROM45は、例えば、CPU42の制御プログラムの保存先として使用される記憶装置である。
CPU42には、上述した各種の信号やデータ等が入出力され、ROM45に記憶されている制御プログラムに基づいた処理を実行する。なお、(カード読取装置1Aの)CPU42の処理手順については後述する。
次に情報端末20のブロック構成について説明する。図3に示すように、情報端末20には、CPU52(情報端末制御手段に相当)と、通信手段53と、位置情報取得手段57と、計時手段58と、表示画面56と、RAM54と、ROM55等が設けられている。
通信手段53は、例えばBluetooth(登録商標)の回路や、Wi−Fi(登録商標)の回路であり、カード読取装置1Aと無線にて送受信するための手段である。そして通信手段53は、カード読取装置1Aから受信した情報や画像データ等をCPU52に受け渡し、CPU52からの情報をカード読取装置1Aに送信する。
位置情報取得手段57は、いわゆるGPS(Global Positioning System)の回路であり、地球上における情報端末20の現在の位置を測位した現在位置情報を人工衛星から取得し、取得した現在位置情報をCPU52に出力する。計時手段58は、例えば時計回路であり、現在の日時(年、月、日、時、分等)を計時して、計時した現在日時情報をCPU52に出力する。
表示画面56は、情報端末20の液晶画面であり、CPU52により制御される。RAM54は、CPU52の作業領域として使用される一時記憶装置である。ROM55は、例えば、CPU52の制御プログラムの保存先として使用される記憶装置である。
CPU52には、上述した各種の信号やデータ等が入出力され、ROM55に記憶されている制御プログラムに基づいた処理を実行する。なお、(情報端末20の)CPU52の処理手順については後述する。
●[(B)データを有線で情報端末に転送するカード読取装置1Bのブロック構成と、対応する情報端末20Bのブロック構成(図4)]
図4に示すカード読取装置1B及び情報端末20Bの構成は、図3のカード読取装置1Aおよび情報端末20の構成に対して、データが無線通信で転送されるのではなく、USBケーブルU1等の有線通信で転送される点が異なっている。従って、図3のカード読取装置1Aの(無線用の)通信手段43及びアンテナが、図4に示す構成では、有線用の通信手段43B及びコネクタC2Aに変更されている。また、図3の情報端末20の(無線用の)通信手段53及びアンテナが、図4に示す構成では、有線用の通信手段53B及びコネクタC2Bに変更されている。そしてコネクタC2AとコネクタC2BとがUSBケーブルU1等の有線にて接続されている。なお、その他の構成については図3の構成と同等であるので説明を省略する。
●[(C)データを着脱可能な記憶媒体で情報端末に転送するカード読取装置1Cのブロック構成と、対応する情報端末20Cのブロック構成(図5)]
図5に示すカード読取装置1C及び情報端末20Cの構成は、図3のカード読取装置1Aおよび情報端末20の構成に対して、データが無線通信で転送されるのではなく、着脱可能な記憶媒体の着脱によって転送される点が異なっている。従って、図3のカード読取装置1Aの(無線用の)通信手段43及びアンテナが省略され、着脱可能な記憶媒体46(例えばマイクロSDカード)及び当該記憶媒体46を着脱可能に収容するソケット49が追加されている。また、図3の情報端末20の(無線用の)通信手段53およびアンテナが省略され、記憶媒体46を着脱可能に収容するソケット59が追加されている。また、通信路確立手段15と通信路確立状態表示手段17は省略されていてもよい。なお、その他の構成については図3の構成と同等であるので説明を省略する。
●[本発明のカード読取システムの第1〜第20の実施の形態の構成一覧(図6)]
図6の構成一覧表に示すように、本発明のカード読取システムは、データ転送タイミング、データ転送方法(通信方法)、面状画像データを作成する機器、カード読取システムの構成、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無、の相違により、第1〜第20の実施の形態がある。以下、第1〜第20の実施の形態について順に説明する。なお、第2の実施の形態以降は、比較対象とする実施の形態と、当該比較対象の実施の形態からの相違点について主に説明する。なお、図2の例に示すカード読取装置の内部の構成は、第1〜第20の実施の形態のすべてにおいて同じである。
●●[第1の実施の形態(図7〜図11)]
第1の実施の形態のカード読取システムは、図6の構成一覧に示すように、データ転送タイミングが「逐次」、データ転送方法が「無線」、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」、カード読取システムの構成が「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」、という構成である。カード読取システムの構成が「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」であるので、外観は図1の例に示すとおりである。また、データ転送方法が「無線」であるので、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、図3の例に示すとおりである。そして、この第1の実施の形態の構成を実現するカード読取装置の処理手順と、情報端末の処理手順と、を図7に示すフローチャートを用いて、以下に説明する。なお図7に示すフローチャートには、カード読取装置1A(カード読取システム1を構成する一方の側)のCPU42の処理手順(ステップS10〜S90)と、情報端末20(カード読取システム1を構成する他方の側)のCPU52の処理手順(ステップT10〜T95)と、の双方が示されている。そして、カード読取装置1Aには[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)を実行するプログラムがインストールされており、情報端末20には[情報端末の処理](ステップT10〜T95)を実行する通信プログラムがインストールされている。
ユーザは、入手したカードの読取を所望した際、カード読取装置1Aの起動手段14を操作してカード読取装置1Aを起動して通信路確立手段15を操作する。またユーザは、情報端末20を操作して、インストールされている通信プログラムを起動し、通信路を開設する操作を行う。以下、通信が無線通信のBluetooth(登録商標)で行われる場合の例を説明する。
カード読取装置1AのCPU42(スキャナ制御手段に相当)は、起動手段14と通信路確立手段15が操作されると、図7中に示す[カード読取装置の処理]を開始し、ステップS10、S15、S90の処理を実行して通信路開設処理を実行する。なお、ステップS10、S15、S90の処理は、Bluetooth(登録商標)による通信の場合、既存のペアリング処理であるので、詳細な動作や説明は省略する。CPU42は、通信路が確立した場合、ステップS20に進む。そしてステップS20にてCPU42は、通信路確立状態表示手段17(通信路確立ランプ)を(例えば緑色に)点灯してステップS25に進む。
ステップS25において、CPU42は、カード21の挿入開始を検出した場合(Yes)ステップS30に進み、カード21の挿入開始を検出していない場合(No)はステップ25に戻り待機する。なお、CPU42によるカード21の挿入開始の検出は、挿入速度検出手段32にて検出した挿入速度が速度無しの状態から速度有りの状態となった場合、あるいはスキャナヘッド31がカード21を認識していない状態から認識した状態となった場合、の少なくとも一方にて、検出する。
ステップS30において、CPU42は、スキャナヘッド31にスキャン開始信号を出力し、スキャナヘッド31から細長状画像データを取得する。次にステップS35において、CPU42は挿入速度検出手段32からの速度検出信号に基づいてステップS30にて細長状画像データを作成した際におけるカード21の挿入速度を検出する。
次にステップS40において、CPU42はステップS30にて作成した細長状画像データに、ステップS35にて検出したカード挿入速度を対応付けた細長状画像データをRAM44またはROM45(FlashROMの場合等)に記憶する。
次に、ステップS45において、CPU42は所定時間が経過していない場合(No)はまたステップS45に戻り、所定時間が経過している場合(Yes)は、ステップS50へ進む。これは、細長状画像データのサンプリング間隔を一定間隔に調整するため、所定時間が経過するまでステップS45にて待機するために設けられている。
次に、ステップS50にて、CPU42はカード21の挿入が完了していないと判断した場合(No)はステップS30に戻って、次の細長状画像データ(挿入速度の対応付け有)を作成することを繰り返す。また、CPU42は、カード21の挿入が終了したと判断した場合(Yes)にはステップS55に進む。なお、CPU42によるカード挿入の完了(終了)の検出は、挿入速度検出手段32にて検出した挿入速度が速度有りの状態から速度無しの状態となった場合、あるいはケース10の底に設けられた接触検出手段19にて前記カードが接触したことを検出した場合、あるいはカード21の接触時の衝撃が所定の閾値以上であることを検出した場合、あるいは前記カード21の接触時の加速度が所定閾値以上であることを検出した場合、あるいは挿入速度検出手段32に設けられているローラの回転量が所定量となった場合、の少なくとも1つにて、検出される。
ここで図8を用いて、カード21を読み取った細長状画像データの例について説明する。CPU42は、ステップS50でカード挿入終了を検知するまで、ステップS30〜ステップS50を繰り返し、細長状画像データ(D1〜D9)を次々に作成する。図8において細長状画像データD1は、1回目のステップS30〜ステップS50にて取得したデータの例を示し、細長状画像データD9は、9回目のステップS30〜ステップS50にて取得したデータの例を示している。なお、細長状画像データD1〜D9のそれぞれには、挿入速度が対応付けて記憶されている。また、図8の例において細長状画像データD1〜D5は挿入速度が比較的高速の場合に読み取った位置の例を示し、例えば細長状画像データD1と細長状画像データD2との間隔LD12(ステップS45の所定時間による間隔)は、比較的長い。また、細長状画像データD6〜D9は挿入速度が比較的低速の場合に読み取った位置の例を示し、例えば細長状画像データD8と細長状画像データD9との間隔LD89(ステップS45の所定時間による間隔)は、比較的短い。
次にステップS55にて、CPU42はカード21の挿入速度が対応付けられた細長状画像データを(隣り合う細長状画像データを隙間なく)順番に並べて一時面状画像データを作成する(図9参照)。なお、一時面状画像データの例については後述する。
次にステップS60にて、CPU42は一時面状画像データを形成している各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する。具体的には、一時面状画像データは図9の例に示されるように画像データに歪み(本来、重なるべきところが重なっていない、という歪み)がある。そこで細長状画像データ取得時の挿入速度に応じた画像データの歪みを図10に示すように各細長状画像データに対応付けられた挿入速度が高速の場合は重なる面(オーバーラップ量)を狭く(L12、L23)する。また、各細長状画像データに対応付けられた挿入速度が低速の場合は重なる面を大きく(L78、L89)する(挿入速度に基づいてオーバーラップ量を変更する)。このようにCPU42は、一時面状画像データ(図9参照)の歪みを補正した面状画像データ(図10参照)を作成する。
次にステップS65にて、CPU42は、作成した面状画像データを、通信手段43を介して情報端末20に送信してステップS25に戻る。CPU42は、ステップS10において確立した通信路に乗せて、通信手段43を介して、情報端末20に面状画像データを送信する。なお、送信後に制御装置41に残っている面状画像データはCPU42が消去してもよいし、残しておいてもよい。以上、ステップS10〜ステップS90の処理が、図3におけるカード読取装置1AのCPU42による処理である。
次に、図3における情報端末20のCPU52の処理について説明する。情報端末20のCPU52は、通信プログラムが起動されると、図7中に示す[情報端末の処理]を開始し、ステップT10、T15、T90の処理を実行して通信路開設処理を実行する。なお、ステップT10、T15、T90の処理は、Bluetooth(登録商標)による通信の場合、既存のペアリング処理であるので、詳細な動作や説明は省略する。CPU52は、通信路が確立した場合、ステップT20に進む。そしてステップT20にてCPU52は、通信路が確立したことを表示してステップT65に進む。
ステップT65にて、情報端末20のCPU52は、カード読取装置1Aから(補正された)面状画像データを受信し、ステップT70に進む。
ステップT70にてCPU52は、データ受信が完了したか否かを判定し、データ受信が完了した場合(Yes)はステップT95に進み、データ受信が完了していない場合(No)はステップT65に戻り、データの受信を続ける。
ステップT95に進んだ場合、CPU52は、(受信した)面状画像データに、情報端末20の位置情報取得手段57を用いて取得した現在位置情報と、計時手段58を用いて取得した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを、RAM54またはROM55(FlashROM等)に記憶し、ステップT65に戻る。
なお、ステップT65は、情報端末20を、カード読取装置1Aから面状画像データを受信する補正後データ受信手段として機能させる通信プログラムに相当する。
また、ステップT95は、情報端末20を、補正後データ受信手段にて受信した面状画像データに、位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、計時手段にて計時した現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる通信プログラムに相当する。以上、ステップT10〜ステップT95の処理が、図3における情報端末20のCPU52による処理である。
●[ステップS30にて作成される細長状画像データの画像取得範囲の例(図8)]
次に、図8を参照して、カード21の挿入速度の違いによる細長状画像データの位置(挿入方向における位置)の変化を説明する。前述したように、図8において点線で表された細長状画像データD1からD5は、カード21が比較的高速で挿入スリット13に挿入された際にスキャナヘッド31で取得された各細長状画像データの範囲の例を示す。また、点線で表された細長状画像データD6からD9は、カード21が比較的低速で挿入スリット13に挿入された際にスキャナヘッド31で取得された各細長状画像データの範囲の例を示す。なお、図8において、各細長状画像データがY軸方向に少しずつずれているのは、説明のために各細長状画像データの範囲を明確にするためにあえてずらして記載しているのであって、実際には各細長状画像データはY軸方向にはずれていない(図9、図10も同様)。
●[ステップS55にて作成された一時面状画像データの例(図9)]
次に、図9を参照して、図8に示す細長状画像データから作成された一時面状画像データであって、カード挿入速度による補正を行う前の一時面状画像データについて説明する。前述したように、作成された細長状画像データを(隙間なく隣接するように)順番に並べただけでは、図9の例に示すように、整わない(挿入方向(Z軸方向)において重なるべき部分が重なっていない、歪んだ)面状画像データとなってしまう。この補正前の状態の面状画像データを一時面状画像データと呼ぶこととする。なお、図9中における細長状画像データD1〜D9のそれぞれは、図8中における細長状画像データD1〜D9に対応している。
●[ステップS60にて作成された補正後の面状画像データの例(図10)]
次に、図10を参照して、図9に示す一時面状画像データを補正して、図10に示す面状画像データを作成する方法について説明する。図8に示すように、読み取り時において、各細長状画像データD1〜D9は隣接する細長状画像データとオーバーラップする部分を有している。CPU42は、各細長状画像データに対応付けて記憶されたカード挿入速度に応じて各細長状画像データに対応するオーバーラップ量を決定する。そしてCPU42は、決定した各オーバーラップ量に基づいて、隣接する細長状画像データを重ねて歪みのない面状画像データ(図10参照)を作成する。なお、図10に示すように、挿入速度が高速であれば、L12、L23のようにオーバーラップ量が小さくなり、挿入速度が低速であれば、L78、L89のようにオーバーラップ量が大きくなる。
●[情報端末での表示例(図11)]
次に、図11を参照して、ユーザが、情報端末20を操作して、情報端末20の表示画面56に、面状画像データ(現在位置情報と現在日時情報を対応付けた面状画像データ)を表示した表示例について説明する。図11の例では、位置情報G11と日時情報G12が追加された面状画像データG13が、面状画像データ表示部G10に表示されている。また、地図表示部G20には、位置情報G11に基づいた位置の周囲の地図が表示された例を示している。
第1〜第20の実施の形態のカード読取装置は、スキャナヘッド31を移動させてカードを読み取るのではなく、スキャナヘッド31に対してカード21を移動させてカードを読み取る。さらに、モータを用いてカードを移動させるのではなく、ユーザがカードを挿入スリット13から押し込んで移動させる。これにより、従来のスキャナ(カード読取装置)では必要であったスキャナヘッドの移動空間やモータ等が不要となるので、小型で携帯可能なカード読取システムを実現することができる。なお、ユーザによるカード21の押し込み速度が、カード読み取り時の移動速度となるので、移動速度が不安定となり、読み取った画像データに歪みが発生する可能性がある。しかし、移動速度(挿入速度)を用いて補正した面状画像データを作成することで、カード21の移動速度(挿入速度)が不安定であっても、適切に画像データの歪みを補正することができる。また、ユーザは、挿入スリット13からカード21を押し込むだけで良いので、入手したカード21をその場で読み取ってデジタルデータ(面状画像データ)に変換してスマートフォン等の情報端末20に記憶させることを、手間なく容易に行うことができる。
また、第1の実施の形態によれば、情報端末20の側で、カード読取装置のCPU42の側から受信した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報とを対応付けた面状画像データを記憶することができる。これにより、例えば図11に示すように、読み取ったデータである名刺を含む各カード21をいつどこで受け取ったかを情報端末20に記憶しておくことができる。ユーザは、図11の例に示す画面を見ることで、例えば、名刺に記載された名前(図11中の面状画像データG13に記載されている名前)を見ただけでは思い出せないような人物であっても、入手した場所(図11中の位置情報G11の位置及び地図表示部G20の地図中の位置)と、入手した日時(図11中の日時情報G12の日時)から、ユーザに、名刺の人物を思い出させることを支援することができる。
●●[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第2の実施の形態のカード読取システムは、第1の実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更され、カード読取システムの構成が「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」から「カード読取装置」に変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第1の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
カード読取装置のCPU42の処理手順は、第1の実施の形態にて説明したステップS10〜S90(図7参照)と同じであるので説明を省略する。
情報端末20のCPU52の処理手順は、第1の実施の形態にて説明したステップT10〜T95(図7参照)とは異なり、情報端末20が予め備えている既存の通信プログラム(例えば、Bluetooth(登録商標)にてデータを受信する既存の通信プログラム)にてデータを受信する。既存の通信プログラムであるので、受信した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けた面状画像データを記憶することなく、受信した面状画像データを、そのまま記憶することになる。従って、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無は「無」である。従って、情報端末20及び情報端末20の通信プログラムは、既存のものを流用するだけでよく、カード読取システムを「カード読取装置」のみで構成することができる。
なお、カード読取システムの構成を「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」として、第1の実施の形態の情報端末の処理(図7のステップT10〜T95)を情報端末にインストールして、ステップT95の処理を、(受信した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(受信した)面状画像データを、そのまま記憶するように変更してもよい。
●●[第3の実施の形態(図12)]
次に第3の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第3の実施の形態のカード読取システムは、第1の実施の形態のカード読取システムに対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第1の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されているので、カード読取装置の処理と、情報端末の処理が、第1の実施の形態とは異なる。そこで、図12に、第3の実施の形態におけるカード読取装置の処理と、情報端末の処理を示す。以下、図12に示す第3の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、図7に示す第1の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、の相違点について説明する。
図12に示す第3の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)は、図7に示す第1の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)に対して、ステップS55(一時面状画像データの作成)、ステップS60(面状画像データの作成)、ステップS65(面状画像データの送信)が省略されて、ステップS70が追加されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。
ステップS50にてカード挿入が終了した(Yes)と判定したカード読取装置のCPU42は、ステップS70に進み、ステップS70にてCPU42は、細長状画像データ(挿入速度が対応付けられた細長状画像データ)を、通信手段43を介して、情報端末20に送信する。
図12に示す第3の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)は、図7に示す第1の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)に対して、ステップT80(一時面状画像データの作成)、ステップT85(面状画像データの作成)が追加されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。
ステップT65にて情報端末のCPU52は、カード読取装置から細長状画像データを受信し、ステップT70に進む。
ステップT70にてCPU52は、データ受信が完了したか否かを判定し、データ受信が完了した場合(Yes)はステップT80に進み、データ受信が完了していない場合(No)はステップT65に戻る。
ステップT80にてCPU52は、カード21の挿入速度が対応付けられた細長状画像データを(隣り合う細長状画像データを隙間なく)順番に並べて一時面状画像データを作成してステップT85に進む。なお、一時面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した一時面状画像データは、図9に示すとおりである。
ステップT85にてCPU52は、一時面状画像データを形成している各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、ステップT95に進む。なお、面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した面状画像データは、図10に示すとおりである。
ステップT95に進んだ場合、CPU52は、第1の実施の形態の場合と同様、(作成した)面状画像データに、情報端末20の位置情報取得手段57を用いて取得した現在位置情報と、計時手段58を用いて取得した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを、RAM54またはROM55(FlashROM等)に記憶し、ステップT65に戻る。
なお、ステップT65の処理が、情報端末を、カード読取装置から挿入速度が対応付けられている細長状画像データを受信する補正前データ受信手段として機能させる通信プログラムに相当する。
また、ステップT80、T85の処理が、情報端末を、補正前データ受信手段にて受信した細長状画像データを順番に並べてカードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段として機能させる通信プログラムに相当する。
また、ステップT95の処理が、情報端末を、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる通信プログラムに相当する。また、データ記憶手段として機能させる際、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データに、位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる通信プログラムに相当する。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、カード読取装置に搭載するプログラムを、よりシンプルにしてカード読取装置の処理負荷を軽減し、カード読取装置の消費電力を低減することができる。従って、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
●●[第4の実施の形態]
次に第4の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第4の実施の形態のカード読取システムは、第3の実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更されている点が異なり、他は第3の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第3の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
第4の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図12に示した第3の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)と同じであるので、説明を省略する。
第4の実施の形態の[情報端末の処理]は、図12に示した第3の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)において、ステップT95の処理が、以下のように異なる。ステップT95にて情報端末のCPU52は、(作成した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(作成した)面状画像データを、そのまま記憶する。
第4の実施の形態によれば、例えば、情報端末にインストールする通信プログラムを、位置情報取得手段を有していない情報端末にも適用することができる。
●●[第5の実施の形態]
次に第5の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第5の実施の形態のカード読取システムは、第1の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第1の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第5の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図7に示した第1の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)に対して、ステップS10、S15、S90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第5の実施の形態の[情報端末の処理]は、図7に示した第1の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)に対して、ステップT10、T15、T90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第6の実施の形態]
次に第6の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第6の実施の形態のカード読取システムは、第2の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第2の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第2の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第6の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、第2の実施の形態の[カード読取装置の処理]に対して、図7に示すステップS10、S15、S90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第2の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第6の実施の形態の[情報端末の処理]は、第2の実施の形態の[情報端末の処理]に対して、図7に示すステップT10、T15、T90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第2の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第6の実施の形態によれば、第2の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。また、第2の実施の形態と同様、「カード読取装置」のみにてカード読取システムを構成することができる。
●●[第7の実施の形態]
次に第7の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第7の実施の形態のカード読取システムは、第3の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第3の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第3の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第7の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図12に示す第3の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜ステップS90)に対して、ステップS10、S15、S90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第3の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第7の実施の形態の[情報端末の処理]は、図12に示す第3の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜ステップT95)に対して、ステップT10、T15、T90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第3の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第7の実施の形態によれば、第3の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第8の実施の形態]
次に第8の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第8の実施の形態のカード読取システムは、第4の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第4の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第4の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第8の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、第4の実施の形態の[カード読取装置の処理]に対して、図12に示すステップS10、S15、S90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第4の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第8の実施の形態の[情報端末の処理]は、第4の実施の形態の[情報端末の処理]に対して、図12に示すステップT10、T15、T90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第4の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第8の実施の形態によれば、第4の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第9の実施の形態(図13)]
次に第9の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第9の実施の形態のカード読取システムは、第1の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送タイミングが「逐次」から「一括」に変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第1の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。第1の実施の形態では、面状画像データを作成する毎に(カードを1枚読み取る毎に)データを(逐次)転送したが、第9の実施の形態では、ユーザからの転送指示があるまで、何枚もカードを読み取り、ユーザからの転送指示があった場合に、まとめてデータを(一括)転送する。
第9の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、データ転送タイミングが「逐次」から「一括」に変更されているので、カード読取装置の処理と、情報端末の処理が、第1の実施の形態とは異なる。そこで、図13に、第9の実施の形態におけるカード読取装置の処理と、情報端末の処理を示す。以下、図13に示す第9の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、図7に示す第1の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、の相違点について説明する。
図13に示す第9の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS02〜S90)は、図7に示す第1の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)に対して、ステップS02、S04、S22Aが追加等され、ステップS65がステップS65Aに変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、図13に示す[カード読取装置の処理]における第1の実施の形態からの相違点を説明する。
ステップS02にてカード読取装置のCPU42は、通信路確立手段がユーザからON状態に操作されているか否かを判定し、ON状態に操作されている場合(Yes)はステップS04に進み、ON状態に操作されていない場合(No)はステップS25に進む。
ステップS04に進んだ場合、CPU42は、記憶手段にデータ(この場合、面状画像データ)があるか否かを判定し、(まだ転送していない)データがある場合(Yes)はステップS10に進み、(まだ転送していない)データがない場合(No)はステップS02に戻る。
ステップS10、S15、S90の処理(通信路を確立(開設)する処理)は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。ステップS15にてCPU42は、通信路(この場合、無線通信の通信路)が確立したと判定した場合(Yes)、ステップS20に進む。
ステップS20に進んだ場合、CPU42は、通信路確立状態表示手段17(通信路確立ランプ)を(例えば緑色に)点灯してステップS22Aに進む。
ステップS22AにてCPU42は、記憶手段に記憶されている単数または複数の面状画像データを、順番に、通信手段43を介して、情報端末に送信し、全ての面状画像データの送信が完了した後、ステップS02に戻る。なおCPU42は、送信が完了した面状画像データを、記憶手段から消去する、あるいは転送済の情報を付与する。
なおステップS25に進んだ場合、ステップS25〜S60の処理は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
ステップS65Aに進んだ場合、CPU42は、(作成した)面状画像データを記憶手段に記憶し、ステップS02に戻る。
図13に示す第9の実施の形態の[情報端滅の処理](ステップT10〜T95)は、図7に示す第1の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)と同じであるので、説明を省略する。
第9の実施の形態では、カードを1枚読み取る毎にデータを転送する第1の実施の形態に対して、複数のカードを次々と読み取った後、適切なタイミングでまとめてデータを情報端末に転送できるので、カードを短時間に読み取りたい場合等にて便利である。
●●[第10の実施の形態]
次に第10の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第10の実施の形態のカード読取システムは、第9の実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更され、カード読取システムの構成が「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」から「カード読取装置」に変更されている点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第9の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
カード読取装置のCPU42の処理手順は、第9の実施の形態にて説明したステップS10〜S90(図13参照)と同じであるので説明を省略する。
情報端末20のCPU52の処理手順は、第9の実施の形態にて説明したステップT10〜T95(図13参照)とは異なり、情報端末20が予め備えている既存の通信プログラム(例えば、USBケーブルを介してデータを受信する既存の通信プログラム)にてデータを受信する。既存の通信プログラムであるので、受信した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けた面状画像データを記憶することなく、受信した面状画像データを、そのまま記憶することになる。従って、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無は「無」である。従って、情報端末20及び情報端末20の通信プログラムは、既存のものを流用するだけでよく、カード読取システムを「カード読取装置」のみで構成することができる。
なお、カード読取システムの構成を「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」として、第9の実施の形態の情報端末の処理(図13のステップT10〜T95)を情報端末にインストールして、ステップT95の処理を、(受信した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(受信した)面状画像データを、そのまま記憶するように変更してもよい。
●●[第11の実施の形態(図11)]
次に第11の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第11の実施の形態のカード読取システムは、第9の実施の形態のカード読取システムに対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されている点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第9の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
第11の実施の形態は、第9の実施の形態に対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されているので、カード読取装置の処理と、情報端末の処理が、第9の実施の形態とは異なる。そこで、図14に、第11の実施の形態におけるカード読取装置の処理と、情報端末の処理を示す。以下、図14に示す第11の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、図13に示す第9の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、の相違点について説明する。
図14に示す第11の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS02〜S90)は、図13に示す第9の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)に対して、ステップS55(一時面状画像データの作成)、ステップS60(面状画像データの作成)、ステップS65A(面状画像データの記憶)が省略されて、ステップS22AがステップS22Bに変更されている点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。
ステップS22Bではカード読取装置のCPU42は、ステップS40にて記憶手段に記憶した細長状画像データを、順番に、通信手段43を介して、情報端末に送信し、全ての細長状画像データの送信が完了した後、ステップS02に戻る。なおCPU42は、送信が完了した細長状画像データを、記憶手段から消去する、あるいは転送済の情報を付与する。
図14に示す第11の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)は、図13に示す第9の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)に対して、ステップT80(一時面状画像データの作成)、ステップT85(面状画像データの作成)が追加されている点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。
ステップT65にて情報端末のCPU52は、カード読取装置から細長状画像データを受信し、ステップT70に進む。
ステップT70にてCPU52は、データ受信が完了したか否かを判定し、データ受信が完了した場合(Yes)はステップT80に進み、データ受信が完了していない場合(No)はステップT65に戻る。
ステップT80にてCPU52は、カード21の挿入速度が対応付けられた細長状画像データを(隣り合う細長状画像データを隙間なく)順番に並べて一時面状画像データを作成してステップT85に進む。なお、一時面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した一時面状画像データは、図9に示すとおりである。
ステップT85にてCPU52は、一時面状画像データを形成している各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、ステップT95に進む。なお、面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した面状画像データは、図10に示すとおりである。
ステップT95に進んだ場合、CPU52は、第9の実施の形態の場合と同様、(作成した)面状画像データに、情報端末20の位置情報取得手段57を用いて取得した現在位置情報と、計時手段58を用いて取得した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを、RAM54またはROM55(FlashROM等)に記憶し、ステップT65に戻る。
なお、ステップT65の処理が、情報端末を、カード読取装置から挿入速度が対応付けられている細長状画像データを受信する補正前データ受信手段として機能させる通信プログラムに相当する。
また、ステップT80、T85の処理が、情報端末を、補正前データ受信手段にて受信した細長状画像データを順番に並べてカードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段として機能させる通信プログラムに相当する。
また、ステップT95の処理が、情報端末を、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる通信プログラムに相当する。また、データ記憶手段として機能させる際、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データに、位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる通信プログラムに相当する。
第11の実施の形態は、第9の実施の形態に対して、カード読取装置に搭載するプログラムを、よりシンプルにしてカード読取装置の処理負荷を軽減し、カード読取装置の消費電力を低減することができる。従って、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
●●[第12の実施の形態]
次に第12の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第12の実施の形態のカード読取システムは、第11実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更されている点が異なり、他は第11の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第11の実施の形態と同様であり、図3の例に示すとおりである。
第12の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図14に示した第11の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS02〜S90)と同じであるので、説明を省略する。
第12の実施の形態の[情報端末の処理]は、図14に示した第11の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)において、ステップT95の処理が、以下のように異なる。ステップT95にて情報端末のCPU52は、(作成した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(作成した)面状画像データを、そのまま記憶する。
第12の実施の形態によれば、例えば、情報端末にインストールする通信プログラムを、位置情報取得手段を有していない情報端末にも適用することができる。
●●[第13の実施の形態]
次に第13の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第13の実施の形態のカード読取システムは、第9の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第9の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第13の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図13に示した第9の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS02〜S90)に対して、ステップS10、S15、S90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第13の実施の形態の[情報端末の処理]は、図13に示した第9の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)に対して、ステップT10、T15、T90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第9の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第13の実施の形態によれば、第9の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第14の実施の形態]
次に第14の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第14の実施の形態のカード読取システムは、第10の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第10の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第10の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第14の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、第10の実施の形態の[カード読取装置の処理]に対して、図13に示すステップS10、S15、S90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第10の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第14の実施の形態の[情報端末の処理]は、第10の実施の形態の[情報端末の処理]に対して、図13に示すステップT10、T15、T90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第10の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第14の実施の形態によれば、第10の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。また、第10の実施の形態と同様、「カード読取装置」のみにてカード読取システムを構成することができる。
●●[第15の実施の形態]
次に第15の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第15の実施の形態のカード読取システムは、第11の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第11の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第11の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第15の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図14に示す第11の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS02〜ステップS90)に対して、ステップS10、S15、S90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第11の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第15の実施の形態の[情報端末の処理]は、図14に示す第11の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜ステップT95)に対して、ステップT10、T15、T90の処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第11の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第15の実施の形態によれば、第11の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第16の実施の形態]
次に第16の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第16の実施の形態のカード読取システムは、第12の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送方法が「無線」から「有線」に変更されている点が異なり、他は第12の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、データ転送方法が「有線」であるので、第12の実施の形態と異なり、図4の例に示すとおりである。
第16の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、第12の実施の形態の[カード読取装置の処理]に対して、図14に示すステップS10、S15、S90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第12の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
また、第16の実施の形態の[情報端末の処理]は、第12の実施の形態の[情報端末の処理]に対して、図14に示すステップT10、T15、T90に相当する処理(通信路を確立(開設)するための処理)が、無線通信における既存の処理から、有線通信における既存の処理に変更される点が異なり、他は第12の実施の形態と同じである。なお、有線通信における既存の処理については説明を省略する。
第16の実施の形態によれば、第12の実施の形態に対して、より通信状態の安定している有線通信によりカード読取装置から情報端末にデータを転送できる。
●●[第17の実施の形態(図15)]
次に第17の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第17の実施の形態のカード読取システムは、第1の実施の形態のカード読取システムに対して、データ転送タイミングが「逐次」から「一括」に変更され、データ転送方法が「無線」から「記憶媒体を着脱して転送」に変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第1の実施の形態とは異なり、図5の例に示すとおりである。第1の実施の形態では、カードを1枚読み取る毎に面状画像データを作成して情報端末に「無線」で(逐次)転送したが、第17の実施の形態では、カードを読み取る毎に面状画像データを着脱可能な記憶媒体に記憶(蓄積)し、記憶媒体をカード読取装置から取り外して情報端末に装着することで、面状画像データを情報端末に(一括)転送する。
第17の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、データ転送タイミングが「逐次」から「一括」に変更され、データ転送方法が「無線」から「記憶媒体を着脱して転送」に変更されていることで、カード読取装置の処理と、情報端末の処理が、第1の実施の形態とは異なる。そこで、図15に、第17の実施の形態におけるカード読取装置の処理と、情報端末の処理を示す。以下、図15に示す第17の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、図7に示す第1の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、の相違点について説明する。
図15に示す第17の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS17〜S65C)は、図7に示す第1の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS10〜S90)に対して、ステップS10、S15、S90が省略されてステップS17が追加され、ステップS20がステップS20Cに変更され、ステップS65がステップS65Cに変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、図15に示す[カード読取装置の処理]における第1の実施の形態からの相違点を説明する。
ステップS17にてカード読取装置のCPU42は、着脱可能な記憶媒体が装着されているか否かを判定し、装着されている場合(Yes)はステップS20Cに進み、装着されていない場合(No)はステップS17に戻る。
ステップS20Cに進んだ場合、CPU42は、記憶媒体装着ランプ(例えば通信路確立状態表示手段17で代用)を(例えば緑色に)点灯してステップS25に進む。ステップS25に進んだ場合、ステップS25〜ステップS60の処理は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
またステップS65Cに進んだ場合、CPU42は、(作成した)面状画像データを、(装着されている)記憶媒体に記憶してステップS25に戻る。
図15に示す第17の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT17〜T95)は、図7に示す第1の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT10〜T95)に対して、ステップT10、T15、T90が省略されてステップT17、T30が追加され、ステップT65がステップT65Cに変更され、ステップT70がステップT70Cに変更されている点が異なり、他は第1の実施の形態と同じである。以下、図15に示す[情報端末の処理]における第1の実施の形態からの相違点を説明する。
ステップT17にて情報端末のCPU52は、着脱可能な記憶媒体が装着されているか否かを判定し、装着されている場合(Yes)はステップT30に進み、装着されていない場合(No)はステップT17に戻る。
ステップT30に進んだ場合、CPU52は、ユーザからの読み出し操作がされたか否かを判定し、読み出し操作がされている場合(Yes)はステップT65Cに進み、読み出し操作がされていない場合(No)はステップT17に戻る。
ステップT65Cに進んだ場合、CPU52は、(装着されている)記憶媒体から(補正後の)面状画像データを読み出し、ステップT70Cに進む。
ステップT70CにてCPU52は、面状画像データの読み出しが完了したか否かを判定し、読み出しが完了した場合(Yes)はステップT95に進み、読み出しが完了していない場合(No)はステップT65Cに戻り、データの読み出しを続ける。
ステップT95に進んだ場合、CPU52は、(読み出した)面状画像データに、情報端末の位置情報取得手段57を用いて取得した現在位置情報と、計時手段58を用いて取得した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを、RAM54またはROM55(FlashROM等)に記憶し、ステップT65Cに戻る。
ステップT65Cの処理が、情報端末を、記憶媒体から面状画像データを取得する補正後データ取得手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。
また、ステップT95の処理が、情報端末を、補正後データ取得手段にて取得した面状画像データに、位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。
第17の実施の形態は、第1の実施の形態に対して、カード読取装置の通信手段43及び通信用のプログラムを省略することができるので、カード読取装置の構成をよりシンプルにできるとともに、カード読取装置の消費電力を低減させ、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
●●[第18の実施の形態]
次に第18の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第18の実施の形態のカード読取システムは、第17の実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更され、カード読取システムの構成が「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」から「カード読取装置」に変更されている点が異なり、他は第17の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第17の実施の形態と同様であり、図5の例に示すとおりである。
カード読取装置のCPU42の処理手順は、第17の実施の形態にて説明したステップS17〜S65C(図15参照)と同じであるので説明を省略する。
情報端末20のCPU52の処理手順は、第17の実施の形態にて説明したステップT17〜T95(図15参照)とは異なり、情報端末が予め備えている既存のデータ読み出しプログラムにてデータを読み出す。既存のデータ読み出しプログラムであるので、読み出した面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けた面状画像データを記憶することなく、読み出した面状画像データを、そのまま記憶することになる。従って、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無は「無」である。従って、情報端末及び情報端末の読み出しプログラムは、既存のものを流用するだけでよく、カード読取システムを「カード読取装置」のみで構成することができる。
なお、カード読取システムの構成を「カード読取装置+情報端末の通信プログラム」として、第17の実施の形態の情報端末の処理(図15のステップT17〜T95)を情報端末にインストールして、ステップT95の処理を、(読み出した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(読み出した)面状画像データを、そのまま記憶するように変更してもよい。
●●[第19の実施の形態(図16)]
次に第19の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第19の実施の形態のカード読取システムは、第17の実施の形態のカード読取システムに対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されている点が異なり、他は第17の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第17の実施の形態と同様であり、図5の例に示すとおりである。
第19の実施の形態は、第17の実施の形態に対して、面状画像データを作成する機器が「カード読取装置」から「情報端末」に変更されているので、カード読取装置の処理と、情報端末の処理が、第17の実施の形態とは異なる。そこで、図16に、第19の実施の形態におけるカード読取装置の処理と、情報端末の処理を示す。以下、図16に示す第19の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、図15に示す第17の実施の形態におけるカード読取装置の処理及び情報端末の処理と、の相違点について説明する。
図16に示す第19の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS17〜S50)は、図15に示す第17の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS17〜S65C)に対して、ステップS55(一時面状画像データの作成)、ステップS60(面状画像データの作成)、ステップS65C(面状画像データの記憶媒体への記憶)が省略されて、ステップS40がステップS40Dに変更されている点が異なり、他は第17の実施の形態と同じである。
ステップS40Dに進んだ場合、カード読取装置のCPU42は、挿入速度を対応付けた細長状画像データを、(装着されている)記憶媒体に記憶し、ステップS45に進む。
図16に示す第19の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT17〜T95)は、図15に示す第17の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT17〜T95)に対して、ステップT80D(一時面状画像データの作成)、ステップT85D(面状画像データの作成)が追加されている点が異なり、他は第17の実施の形態と同じである。
ステップT65Cにて情報端末のCPU52は、カード読取装置から細長状画像データを読み出し、ステップT70Cに進む。
ステップT70CにてCPU52は、データの読み出しが完了したか否かを判定し、データの読み出しが完了した場合(Yes)はステップT80Dに進み、データの読み出しが完了していない場合(No)はステップT65Cに戻る。
ステップT80DにてCPU52は、カード21の挿入速度が対応付けられた細長状画像データを(隣り合う細長状画像データを隙間なく)順番に並べて一時面状画像データを作成してステップT85Dに進む。なお、一時面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した一時面状画像データは、図9に示すとおりである。
ステップT85DにてCPU52は、一時面状画像データを形成している各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、ステップT95に進む。なお、面状画像データの作成方法は、第1の実施の形態において説明した方法のとおりであり、作成した面状画像データは、図10に示すとおりである。
ステップT95に進んだ場合、CPU52は、第17の実施の形態の場合と同様、(作成した)面状画像データに、情報端末の位置情報取得手段57を用いて取得した現在位置情報と、計時手段58を用いて取得した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを、RAM54またはROM55(FlashROM等)に記憶し、ステップT65Cに戻る。
なお、ステップT65Cの処理が、情報端末を、記憶媒体から挿入速度が対応付けられている細長状画像データを取得する補正前データ取得手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。
また、ステップT80D、T85Dの処理が、情報端末を、補正前データ取得手段にて取得した細長状画像データを順番に並べてカードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。
また、ステップT95の処理が、情報端末を、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。また、データ記憶手段として機能させる際、面状画像データ作成手段にて作成した面状画像データに、位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた面状画像データを記憶するデータ記憶手段として機能させる読み出しプログラムに相当する。
第19の実施の形態は、第17の実施の形態に対して、カード読取装置に搭載するプログラムを、よりシンプルにしてカード読取装置の処理負荷を軽減し、カード読取装置の消費電力を低減することができる。従って、カード読取装置のより小型化に寄与することができる。
●●[第20の実施の形態]
次に第20の実施の形態のカード読取システムについて説明する。図6の構成一覧に示すように、第20の実施の形態のカード読取システムは、第19の実施の形態のカード読取システムに対して、現在位置情報と現在日時情報の付加の有無が「有」から「無」に変更されている点が異なり、他は第19の実施の形態と同じである。以下、この相違点について主に説明する。なお、カード読取装置の構成と情報端末の構成は、第19の実施の形態と同様であり、図5の例に示すとおりである。
第20の実施の形態の[カード読取装置の処理]は、図16に示した第19の実施の形態の[カード読取装置の処理](ステップS17〜S50)と同じであるので、説明を省略する。
第20の実施の形態の[情報端末の処理]は、図16に示した第19の実施の形態の[情報端末の処理](ステップT17〜T95)において、ステップT95の処理が、以下のように異なる。ステップT95にて情報端末のCPU52は、(作成した)面状画像データに、現在位置情報と現在日時情報を対応付けることなく、(作成した)面状画像データを、そのまま記憶する。
第20の実施の形態によれば、例えば、情報端末にインストールする読み出しプログラムを、位置情報取得手段を有していない情報端末にも適用することができる。
●●[その他の実施例(その1):汎用の(既存の)名刺ホルダHに収容可能なカード読取装置2(図17)]
次に、図17を用いて、汎用の(既存の)名刺ホルダHに収容可能なカード読取装置2について説明する。図1の例に示したカード読取装置1Aに対して、図17の例に示すカード読取装置2は、機能・動作等は同じであるが、外観及びサイズが異なる。
図17に示すカード読取装置2の外観については、図1に示すカード読取装置1Aに対して、蓋部11、正面扉部12が省略されている。また、起動手段14、通信路確立手段15、通信路確立状態表示手段17等の位置が、カード読取装置2が名刺ホルダH内に収容された際にも操作可能となる位置に変更されている。
また図17に示すカード読取装置2のサイズについて、カード読取装置2におけるケース10は、汎用の(既存の)名刺ホルダH内に収容可能なサイズに形成されており、カード読取装置2は、名刺ホルダHの名刺収容空間内に収容される。つまり、名刺ホルダHにおける名刺収容空間の縦・横・高さのそれぞれのサイズよりも、カード読取装置2の縦・横・高さのそれぞれのサイズのほうが小さい。そして、カード読取装置2が前記名刺ホルダH内に収容されている場合は、前記挿入スリット13から挿入されたカード21は前記名刺ホルダH内のカード読取装置2内に収容される。
名刺ホルダH内に収容可能なカード読取装置2によれば、汎用の名刺ホルダHに本発明のカード読取装置2を収容できるので、より汎用性が高く経済的である。また、ユーザは、お気に入りの名刺ホルダにカード読取装置2を収容させることができるので、気に入った名刺ホルダを持ち歩いて、受け取った名刺を、その場で読み取ることができる。
●●[その他の実施例(その2):挿入したカードの取り出しを容易にする切欠き10Kを備えたカード読取装置3(図18)]
次に図18を用いて、切欠き10Kを備えたカード読取装置3について説明する。カード読取装置3の挿入スリット13のいずれかの位置には、挿入終了位置まで挿入されたカード21における挿入方向とは反対側の縁部21Aが挿入スリット13から露出するように切欠き10Kが設けられている。ユーザは、カード21を挿入スリット13から挿入終了位置まで挿入した後、切欠き10Kに露出しているカード21の縁部21Aを指でつまんで、カード21を容易に取り出すことができるので、便利である。
本発明のカード読取システムは、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、処理、表示例等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、挿入速度検出手段は、ローラ状のエンコーダではなく、パソコンのマウス等で用いられているセンサ(移動検出手段)を利用してもよい。また、補助ローラ33や、切欠き10Kは省略してもよい。
また、各実施の形態にて説明した処理手順は、各フローチャートに限定されるものではなく、種々の変更、追加、削除が可能である。
また、情報端末における表示の例は、図11に示す例に限定されるものではない。
1 カード読取システム
1A、1B、1C、2、3 カード読取装置
10 ケース
10K 切欠き
11 蓋部
12 正面扉部
13 挿入スリット
14 起動手段
15 通信路確立手段
17 通信路確立状態表示手段
18 電源挿入口
19 接触検出手段
20、20B、20C 情報端末
21 カード
22 電池
31 スキャナヘッド
32 挿入速度検出手段
33 補助ローラ
34 読取画素
41 制御装置
42 CPU(スキャナ制御手段)
43、43B 通信手段
44 RAM
45 ROM
46 (着脱可能な)記憶媒体
49 ソケット
52 CPU(情報端末制御手段)
53、53B 通信手段
54 RAM
55 ROM
56 表示画面
57 位置情報取得手段
58 計時手段
59 ソケット
G10 面状画像データ表示部
G11 位置情報
G12 日時情報
G13 面状画像データ
G20 地図表示部
H (既存の)名刺ホルダ
K1 内部空間

Claims (13)

  1. 名刺を含むカードを挿入するための挿入スリットが形成されたケースと、
    前記挿入スリットの近傍に設けられて前記挿入スリットの長手方向に延びる長尺状のスキャナヘッドであって、前記挿入スリットから挿入されたカードにおける自身に対向している個所に対応する細長状の画像データである細長状画像データを次々と作成可能なスキャナヘッドと、
    前記挿入スリットの近傍に設けられて前記挿入スリットから挿入されたカードの挿入速度に応じた速度検出信号を出力する挿入速度検出手段と、
    スマートフォンまたはタブレット型コンピュータまたはパーソナルコンピュータの少なくとも1つを含む情報端末と無線または有線にて通信することが可能な通信手段と、
    スキャナ制御手段と、を備え、
    前記カードは、ユーザによって前記挿入スリットから押し込まれ、
    前記スキャナ制御手段は、前記スキャナヘッドから取り込んだ前記細長状画像データのそれぞれに前記挿入速度検出手段から取り込んだ速度検出信号に基づいた挿入速度を対応付け、前記スキャナヘッドから取り込んだ複数の前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成し、作成した前記面状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信し、
    前記スキャナヘッドと、前記挿入速度検出手段と、前記通信手段と、前記スキャナ制御手段と、が前記ケース内に収容されて、前記挿入スリットから挿入されたカードを読み取り可能なカード読取装置として構成されている、
    カード読取システム。
  2. 請求項1に記載のカード読取装置と、
    前記情報端末にインストールされて前記通信手段と通信するための通信プログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、
    前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有しており、
    前記通信プログラムは、前記情報端末を、
    前記カード読取装置から前記面状画像データを受信する補正後データ受信手段、
    前記補正後データ受信手段にて受信した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  3. 請求項1に記載のカード読取装置と、
    前記情報端末にインストールされて前記通信手段と通信するための通信プログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、
    前記カード読取装置における前記スキャナ制御手段は、前記一時面状画像データの作成も前記面状画像データの作成も行うことなく、前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信し、
    前記通信プログラムは、前記情報端末を、
    前記カード読取装置から前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを受信する補正前データ受信手段、
    前記補正前データ受信手段にて受信した前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する前記一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段、
    前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  4. 請求項3に記載のカード読取システムであって、
    前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有しており、
    前記通信プログラムは、前記情報端末を、
    前記データ記憶手段として機能させる際、
    前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  5. 請求項1に記載のカード読取システムであって、
    前記通信手段を有することなく、作成した前記面状画像データを、前記通信手段を介して前記情報端末に送信することなく、前記カード読取装置に装着された着脱可能な記憶媒体に記憶する、
    カード読取システム。
  6. 請求項5に記載のカード読取装置と、
    前記情報端末にインストールされて前記情報端末に装着された前記記憶媒体からデータの読み出しが可能な読み出しプログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、
    前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有しており、
    前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、
    前記記憶媒体から前記面状画像データを取得する補正後データ取得手段、
    前記補正後データ取得手段にて取得した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  7. 請求項5に記載のカード読取装置と、
    前記情報端末にインストールされて前記情報端末に装着された前記記憶媒体からデータの読み出しが可能な読み出しプログラムと、にて構成されたカード読取システムであって、
    前記カード読取装置における前記スキャナ制御手段は、前記一時面状画像データの作成も前記面状画像データの作成も行うことなく、前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを、前記記憶媒体に記憶し、
    前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、
    前記記憶媒体から前記挿入速度が対応付けられている前記細長状画像データを取得する補正前データ取得手段、
    前記補正前データ取得手段にて取得した前記細長状画像データを順番に並べて前記カードに対応する前記一時面状画像データを作成し、各細長状画像データに対応付けられている挿入速度に応じて前記一時面状画像データを補正した面状画像データを作成する面状画像データ作成手段、
    前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  8. 請求項7に記載のカード読取システムであって、
    前記情報端末は、現在位置を測位する位置情報取得手段と、現在日時を計時する計時手段とを有しており、
    前記読み出しプログラムは、前記情報端末を、
    前記データ記憶手段として機能させる際、
    前記面状画像データ作成手段にて作成した前記面状画像データに、前記位置情報取得手段にて測位した現在位置情報と、前記計時手段にて計時した現在日時情報と、を対応付けた前記面状画像データを記憶するデータ記憶手段、として機能させる、
    カード読取システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のカード読取システムであって、
    前記スキャナ制御手段は、
    前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度無しの状態から速度有りの状態となった場合あるいは前記スキャナヘッドが前記カードを認識していない状態から認識した状態となった場合、の少なくとも一方にて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を開始し、
    前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度有りの状態から速度無しの状態となった場合、あるいは前記ケースの底に設けられた接触検出手段にて前記カードが接触したことを検出した場合、あるいは前記接触検出手段にて前記カードの接触時の衝撃が所定の閾値以上であることを検出した場合、あるいは前記接触検出手段にて前記カードの接触時の加速度が所定閾値以上であることを検出した場合、の少なくとも1つにて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を終了する、
    カード読取システム。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のカード読取システムであって、
    前記挿入速度検出手段は、挿入されたカードに接触してカードの挿入方向に沿って回転するローラを有しており、
    前記スキャナ制御手段は、
    前記挿入速度検出手段にて検出した挿入速度が速度無しの状態から速度有りの状態となった場合あるいは前記スキャナヘッドが前記カードを認識していない状態から認識した状態となった場合、の少なくとも一方にて、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を開始し、
    前記ローラの回転量が所定量となった時点で、前記スキャナヘッドによる前記細長状画像データの作成を終了する、
    カード読取システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のカード読取システムであって、
    前記カード読取装置が、前記挿入スリットから挿入された前記カードをさらに挿入方向に移動させるあるいは挿入方向とは逆方向となる排出方向に移動させることが可能な、前記ケースの表面に外周面の少なくとも一部が露出した補助ローラを備えている、
    カード読取システム。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のカード読取システムであって、
    前記カード読取装置の前記挿入スリットのいずれかの位置には、挿入終了位置まで挿入されたカードにおける挿入方向とは反対側の縁部が前記挿入スリットから露出するように切欠きが設けられている、
    カード読取システム。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のカード読取システムであって、
    前記カード読取装置における前記ケースのサイズは、既存の名刺ホルダ内に収容可能なサイズに形成されている、
    カード読取システム。

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