JP2017069469A - 太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基材樹脂層の表面に赤外線透過性暗色インキ層が設けられていることにより、太陽電池モジュールの意匠性と発電効率の向上に寄与することができる暗色の外観を有する裏面保護シートであって、太陽電池モジュールを構成するオレフィン系の封止材との接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供すること。【解決手段】基材樹脂層63の表面に、近赤外線を透過する暗色インキを塗膜形成して赤外線透過性暗色層62を形成する工程と、基材樹脂層63上に赤外線透過性暗色層62を被覆してプライマー組成物を塗布することによって易接着層61を形成する工程と、を備え、同プライマー組成物は、オレフィン系樹脂と、水性媒体を主溶剤とする溶剤と、を含んでなる、太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法による。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法に関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。一般に、太陽電池を構成する太陽電池モジュールは、受光面側から、透明前面基板、前面封止材、太陽電池素子、背面封止材、裏面保護シートが順に積層された構成であり、太陽光が上記太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。
太陽電池モジュールは、主として意匠性の向上を目的として外観が黒色又はそれに準ずる暗色であることが求められる場合がある(本明細書においてはこれらをまとめて「暗色」と称する)。太陽電池モジュールの最外面に配置される裏面保護シートの外観を暗色に着色するための着色材料として、従来のカーボンブラックに替えて、オキサジン系顔料等、近赤外線を吸収しない各種の暗色系の有機顔料を調合してなる暗色インキが提案されている(特許文献1)。これらの赤外線透過性の暗色インキは、暗色層で近赤外線が吸収されないようにすることによって太陽電池モジュールの温度上昇を抑制し、更には、透過させた近赤外線を発電に寄与させることができる。これにより、太陽電池モジュールの発電効率の低下を回避しながら、裏面保護シート及び太陽電池モジュールに、意匠性に優れる暗色の外観を付与することができる。
しかしながら、例えば、上記のような赤外線透過性の暗色インキからなる暗色層が裏面保護シートの最表面に露出している層構成とした場合には、太陽電池モジュールとしての一体化時に、当該裏面保護シートと、一般的にオレフィン系の樹脂からなる背面側の封止材との接着性が不十分となるという問題があった。この問題を解決するための手段として、一つには、封止材シートとの接着性に優れる樹脂シートを、暗色層の表面上に更に積層することが考えられる。この場合は当該樹脂シートを基材樹脂に接着するための接着剤層に、上記の暗色インキを混合して、接着剤層を暗色層とする構成も可能である(特許文献2参照)。しかしながら、これらの層構成の選択は、いずれにしても、作業工程と材料の増加による製造コスト上昇につながり、又、近年の開発傾向の一つである太陽電池モジュールの薄型化への対応という観点において著しく不利となる構成であった。
そこで、上記問題を解決するための、他の手段として、赤外線透過性暗色層の表面に接着性を改善させるための表面処理層、即ち、易接着層を形成することが考えられる。しかしながら、従来一般的に基材樹脂層の表面の接着性を改善するために用いられてきた有機溶剤系の易接着層組成物(プライマーコーティング液)を、赤外線透過性暗色層の表面に塗布すると、暗色層の一部が、有機溶剤によりダメージを受けて溶解されてしまい、膜厚と色のムラができることに起因して暗色層の赤外線透過率が低下するという問題があった。特に、暗色層がパターンニングとして形成されている場合には、当該パターンニングの形状が崩れ、例えば、グラビア印刷で塗布した場合に、版がパターンニングを引きずる為、パターンニングの膜厚と色のムラができるだけでなく、本来パターンニングを必要としない箇所にまで暗色層がランダムに形成されてしまい、意匠性が著しく低下しまうという問題があった。これらの問題はいずれも意匠性の低下のみならず、太陽電池モジュールの発電効率の低下の要因ともなるため、このような問題を全て回避しうる新たな接着性の改善手段が模索されていた。
特開2010−199555号公報 特開2012−216689号公報
本発明は、基材樹脂層の表面に赤外線透過性暗色インキ層が設けられていることにより、太陽電池モジュールの意匠性と発電効率の向上に寄与することができる暗色の外観を有する裏面保護シートであって、更に、太陽電池モジュールを構成するオレフィン系の封止材との接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、基材樹脂層の表面に形成された赤外線透過性暗色層の表面に、オレフィン系樹脂と水性媒体を主たる溶剤とする溶剤とを含有するプライマー組成物からなる易接着層を形成することによって、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 基材樹脂層の表面に、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する有機系顔料を含んでなる暗色インキを塗膜形成して赤外線透過性暗色層を形成する工程と、前記基材樹脂層上に前記赤外線透過性暗色層を被覆してプライマー組成物を塗布することによって易接着層を形成する工程と、を備え、前記プライマー組成物は、オレフィン系樹脂と、水性媒体を主溶剤とする溶剤と、を含んでなり、前記溶剤は、前記水性媒体の該溶剤100質量部に対する含有量が50質量部を超えて100質量部以下であって、補助溶剤として有機溶剤が含まれている場合には、該有機溶剤の前記溶剤100質量部に対する含有量は50質量部未満である、太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
(2) 前記易接着層は、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.01g/10min以上100g/10min未満であって、オレフィン成分と不飽和カルボン酸成分とを含んでなる、酸変性ポリオフィン樹脂を含有してなる厚さ0.3μm以上2.0μm以下の樹脂塗膜である(1)に記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
(3) 前記有機系顔料が、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリン系顔料、及びキナクリドン系顔料から選ばれる一種又は複数種の顔料、或いは、該複数種の顔料を含んでなる顔料である(1)又は(2)に記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
(4) 前記有機系顔料が、茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料からなる暗色顔料と、を含んでなり、前記茶色系顔料は、ベンズイミダゾロン系顔料、4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミド、1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノール、ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩、C.I.PigmentBrown7、N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボンサンジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオン及びN、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ)−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料である、(1)から(3)のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
(5) 前記赤外線透過性暗色層が基材樹脂層の表面の一部にのみ形成されていることによって、該基材樹脂層の表面に、視認可能な暗色のパターンが形成されている(1)から(4)のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法によって製造された裏面保護シートの易接着層と、オレフィン系の封止材とを対面させて加熱圧着する工程を含んでなる太陽電池モジュールの製造方法。
本発明によれば、基材樹脂層の表面に赤外線透過性暗色層が設けられていることにより、太陽電池モジュールの意匠性と発電効率の向上に寄与することができる暗色の外観を有する裏面保護シートであって、更に、太陽電池モジュールを構成するオレフィン系の封止材との接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シートを提供することができる。
本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールの層構成の一例を模式的に示す断面図である。 本発明の裏面保護シートの層構成を模式的に示す部分拡大断面図である。 本発明の裏面保護シートの他の実施形態における層構成を模式的に示す部分拡大断面図である。 本発明の裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールにおける近赤外線の分光反射率を示すグラフである。
以下、本発明の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法と、当該製造方法によって製造される裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュールについて説明する。本発明は以下に記載される実施形態に限定されるものではない。
<太陽電池モジュール>
先ず、本発明に係る太陽電池モジュール用の裏面保護シート6を用いた太陽電池モジュール1について説明する。太陽電池モジュ−ル1は、図1に示すように入射光7の受光面側から、透明前面基板2、前面封止材3、太陽電池素子4、背面封止材5、裏面保護シート6が順に積層された構成からなる。前面封止材3及び背面封止材5としては、通常、EVA或いは、ポリエチレン系樹脂等のオレフィン系樹脂からなる樹脂シートが用いられる。
ここで、一般的に太陽電池モジュール用の上記の封止材の多くは透明又は半透明である。よって、太陽電池モジュール1は、透明前面基板2の側からの平面視において、太陽電池素子4の隙間の部分から、裏面保護シート6の色を視認することができる。太陽電池素子4については、その表面が、暗色である場合が多いため、太陽電池モジュール1に裏面保護シート6を用いることにより、太陽電池素子4が配置されていない隙間の部分の外観と、太陽電池素子の表面の外観との色味の差を少なくして、統一感のある黒味により外観を構成することができ、これにより太陽電池モジュール1の意匠性を向上させることができる。
尚、本発明における「暗色」とは、色座標におけるL値、a値及びb値の範囲が下記の特定範囲にある「色」のことを言い、黒色は当然にこれに含まれる。特定範囲とは、具体的には、JISZ8722に準拠して測定した、標準光源D65によるCIE系色座標が、−1≦a≦2.5且つ−2≦b≦0.5の範囲のことを言い、この範囲にある色味を、本明細書においては「暗色」と言うものとする。
又、図2、3に示す裏面保護シート6の赤外線透過性暗色層62を、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する赤外線透過性暗色層とすることにより、上述の通り同層における近赤外線の吸収に起因する太陽電池モジュール1の発電効率の低下を回避することができる。尚、基材樹脂層63の赤外線透過性暗色層62と反対側の面に反射層を配置することにより、入射光7のうち、発電効率の向上に寄与する波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を、赤外線透過性暗色層62に吸収されずに同層を透過させた後、当該近赤外線を反射層で反射して、再び太陽電池素子4の表面に向かわせて、更なる発電効率の向上が可能となる。反射層の構成はこれに限られず、例えば、基材樹脂層63それ自体に白色顔料を添加する等して反射性を付与した構成であってもよい。尚、本明細書において「波長750nm以上1500nm以下の光線を透過する」とは、波長750nm以上1500nm以下の光線を15%以上透過、好ましくは50%以上透過、更に好ましくは60%以上透過することを意味するものとする。
<太陽電池モジュールの製造方法>
太陽電池モジュール1は、上記の各構成部材を、例えば、真空熱ラミネート加工により加熱圧着して一体化することにより製造することができる。この際のラミネート温度は、110℃〜190℃の範囲内とすることが好ましく、130℃以上であることがより好ましい。又、ラミネート時間は、5分〜60分の範囲内が好ましい。このラミネート加工を、裏面保護シート6易接着層61と、オレフィン系封止材とを対面させて加熱圧着する態様で行うことにより、裏面保護シート6の基材樹脂層63の材料や、赤外線透過性暗色層62の材料や形状にかかわらず、裏面保護シート6と背面封止材5の界面における易接着層61の高い接着性を十分に発現させることができる。一例として、易接着層61を形成する樹脂の融点Tmが105℃程度であり、赤外線透過性暗色層62を形成する樹脂のガラス転移温度Tgが110℃である場合であれば、ラミネート温度が110℃以上であれば、易接着層61を形成する樹脂が溶融し、一方、赤外線透過性暗色層62を形成する樹脂が軟化し、この状態で相互に絡み合うことで非常に強固な密着となる。
<裏面保護シート>
[層構成概略]
図2及び図3に示す通り、裏面保護シート6は、基材樹脂層63と、基材樹脂層63の表面に形成される赤外線透過性暗色層62と、基材樹脂層63上において赤外線透過性暗色層62を被覆して形成される易接着層61と、を含んで構成される。
[易接着層]
易接着層61は、いわゆるプライマー層であり、図2及び図3に示す通り、裏面保護シート6の基材樹脂層63の表面に形成されている赤外線透過性暗色層62を被覆して、基材樹脂層63上に形成される。従来、樹脂シートのプライマー層としては、例えば、特開2013−74172号公報に開示されているような、主剤樹脂と有機系の溶剤とを少なくとも含んでなる有機系コーティング液を、樹脂基材の表面に塗布し、塗布されたコーティング液から溶剤を揮発させて塗膜を形成させる方法が一般的であった。本発明に係る裏面保護シート6においては、このような従来一般的に用いられていた有機系のコーティング液からなるプライマー組成物の使用を敢えて排除し、易接着層を構成するプライマー組成物を、オレフィン系樹脂を含有し、水性媒体を主溶剤とするプライマー組成物に限定した点に特徴がある。
易接着層61を形成するために用いる上記のプライマー組成物(以下、単に「プライマー組成物」とも言う)に含まれるオレフィン系樹脂は、オレフィン成分と不飽和カルボン酸成分とを含んでなる、酸変性ポリオフィン樹脂であることが好ましい。又、当該酸変性ポリオフィン樹脂は、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.01g/10min以上100g/10min未満であることが好ましい。これによりプライマー組成物段階での水性媒体への良好な分散性を保持し、尚且つ、背面封止材5を形成するオレフィン系樹脂への接着性に優れる易接着層61を形成することができる。
尚、本発明の易接着層61が、例えば、ポリエステル系樹脂等からなる基材樹脂層63と、オレフィン系樹脂からなる背面封止材5との間の接着性を顕著に高めうるものであることは、例えば、特開2013−74172号公報の記載からも明らかである。
又、この易接着層61は、裏面保護シート6の赤外線透過性暗色層62との間においても強固な接着性を発現しうるものである。例えば、赤外線透過性の暗色インキに含まれる官能基(例えばカルボシキル基)と反応する硬化剤(例えば、オキソザリン)を、易接着組成物に含有させることによって、両層の間の接着性を十分に強固なものとすることができる。又、赤外線透過性の暗色インキにイソシア系の硬化剤が含まれる場合には、これが易接着層組成物中のアクリル酸と反応し、これによってもやはり上記両層の間における接着性は強固なものとなる。
プライマー組成物に含有される酸変性ポリオレフィン樹脂の主成分であるオレフィン成分は特に限定されない。エチレン、プロピレン、イソブチレン、2−ブテン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン等の炭素数2〜6のアルケンが好ましく、これらの混合物を用いることもできる。又、プライマー組成物に含有される酸変性ポリオレフィン樹脂は、不飽和カルボン酸成分により酸変性されたポリオレフィン樹脂である。不飽和カルボン酸成分としては、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
酸変性ポリオレフィン樹脂における不飽和カルボン酸成分の含有量は、0.1質量%以上10質量%以下であり、好ましくは、0.2質量%以上8質量%以下である。不飽和カルボン酸成分の含有量が0.1質量%未満の場合は、水性分散体への分散性が不十分となる傾向がある。一方、含有量が10質量%を超える場合は、背面封止材5を形成するオレフィン系樹脂との接着性や、耐水性が低下する傾向がある。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体における酸変性ポリオレフィン樹脂の数平均粒子径は、接着性や分散安定性の観点から0.5μm以下であることが好ましく、0.01〜0.4μmの範囲であることがより好ましく、0.02〜0.3μmが特に好ましい。又、酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体のpHは、分散安定性の観点からpH7〜12の範囲であることが好ましく、pH8〜11がより好ましい。
酸変性ポリオレフィン樹脂の具体例としては、エチレン−アクリル酸エチル−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル−(無水)マレイン酸共重合体等のエチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン−(メタ)アクリル酸エステル−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−ブテン−(メタ)アクリル酸エステル−(無水)マレイン酸共重合体、プロピレン−ブテン−(メタ)アクリル酸エステル−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−(メタ)アクリル酸エステル−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−ブテン−(無水)マレイン酸共重合体、プロピレン−ブテン−(無水)マレイン酸共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−(無水)マレイン酸共重合体等が挙げられる。
プライマー組成物において、酸変性ポリオレフィン樹脂は水性分散体として利用することが必要である。酸変性ポリオレフィン樹脂は、水性媒体中に分散させることで水性分散体に加工することが可能である。分散させる方法としては、自己乳化法や強制乳化法等公知の分散方法を採用すればよい。酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体としては、水性媒体中で酸変性ポリオレフィン樹脂の不飽和カルボン酸成分を塩基性化合物によって中和することで得られるアニオン性の水性分散体とすることが、接着性の観点から好ましい。
プライマー組成物において、酸変性ポリオレフィン樹脂を水性分散化させる際に主溶剤として用いる水性媒体は、水又は、水を含む液体からなる媒体である。具体的には、プライマー組成物の溶剤は、主溶剤として水性媒体を用い、当該水性媒体の当該溶剤100質量部に対する含有量は、50質量部を超えて100質量部以下、好ましくは、70質量部以上100質量部以下である。
又、プライマー組成物は、本発明の上記効果の発現を阻害しない範囲で、酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体中に、更に補助溶剤としてSP値が特定範囲にある有機溶剤を含ませることができる。具体的には、プライマー組成物の溶剤は、補助溶剤として有機溶剤が含まれている場合には、当該有機溶剤の当該溶剤100質量部に対する含有量は0質量部以上50質量部未満、好ましくは、0質量部以上30質量部未満である。又、この有機溶剤は、赤外線透過性暗色層を構成する主剤樹脂のSP値に応じて、当該樹脂の溶解性が少なくなるようなSP値を有するものであることを観点として、適宜選択することが好ましい。例えば、赤外線透過性暗色層の主剤樹脂として、SP値が、一般に10程度であるポリカーボネートポリウレタンが用いられている場合であれば、補助溶剤とする有機溶剤として、SP値が12程度である有機溶剤を必要に応じて用いることができる。このような有機溶媒の代表的な例としてイソプロピルアルコール(SP値:11.9)、1−プロパノール(同:11.9)、エタノール(同:12.7)等を用いることができる。
その他、酸変性ポリオレフィン樹脂の水性分散化を促進するための不揮発性の分散助剤として、例えば、乳化剤、保護コロイド作用を有する化合物、変性ワックス類、高酸価の酸変性化合物、水溶性高分子等を適宜添加することができる。尚、不揮発性の分散助剤の他、プライマー組成物に添加することにより、その物性を更に好ましいものとすることができる各種の添加剤やその他の添加樹脂として、より具体的には、上記特許文献(特開2014−240174号)に開示されている不揮発性分散助剤他、各種の添加剤等を、適宜好ましく用いることができる。
[赤外線透過性暗色層]
裏面保護シート6の赤外線透過性暗色層62は、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する層である。以下に詳細を説明する赤外線透過性暗色インキを含んでなる層とすることにより、同層に好ましい赤外線透過性を付与することができる。
赤外線透過性暗色層62は、基材樹脂層63の表面に、赤外線透過性暗色インキをスクリーン印刷等の各種印刷方法によってコーティングすることによって塗膜形成される層である。又、この層は図3に示すような、所望の形状及び配置で分散形成された暗色のパターニングとして形成される赤外線透過性暗色層62Aであってもよい。
赤外線透過性暗色層を、図3に示すような暗色のパターニングとして形成される赤外線透過性暗色層62Aとする場合に、本願発明の製造方法は、当該パターンニングの形状が崩れ、意匠性が著しく低下しまうという問題を回避しうるという点において、特に好ましい特段の効果を享受することができる。
(赤外線透過性暗色インキ)
赤外線透過性暗色層62に、好ましい意匠性と、発電効率の向上に寄与しうる赤外線透過性を付与することができる赤外線透過性暗色インキに含まれる顔料成分について説明する。この赤外線透過性暗色インキは、以下にその詳細を説明する茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料とからなる暗色顔料を含むものであることが好ましい。このような暗色顔料を含んでなる顔料成分を含有する赤外線透過性暗色インキは、外観が暗色であって、赤外線透過率が高い優れたインキであることは後に実施例において実証されている通りである。
本明細書内において、茶色系顔料とは、ベンズイミダゾロン系顔料、4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミド、1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノール、ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩、N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオン及びN、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料をいうものとする。茶色系顔料は、接着層中の顔料の分散性や接着層の接着性等の観点からベンズイミダゾロン系顔料であることが好ましい。ベンズイミダゾロン系顔料とは、下記一般式(1)で表されるベンズイミダゾロン骨格を有する顔料である。具体的には、PigmentYellow120、PigmentYellow151、PigmentYellow154、PigmentYellow175、PigmentYellow180、PigmentYellow181、PigmentYellow194、PigmentRed175、PigmentRed176、PigmentRed185、PigmentRed208、Pigment Violet32、PigmentOrange36、PigmentOrange62、PigmentOrange72、PigmentBrown25等が挙げられるが、これに限るものではない。色域の観点からC.I.PigmentBrown25がより好ましい。
Figure 2017069469
又、ベンズイミダゾロン系顔料の一次粒径は0.01μm以上0.20μm以下であることが好ましい。ベンズイミダゾロン系顔料の一次粒径をこのような範囲とすることで、インキ中の顔料の分散性を向上させることが可能となる。
又、ベンズイミダゾロン系顔料以外の茶色系顔料について説明する。4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミドとは、具体的には、C.I.PigmentBrown1等が挙げられる。1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノールとは、具体的には、C.I.PigmentBrown2等が挙げられる。ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩とは、具体的には、C.I.PigmentBrown5等が挙げられる。N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンとは、具体的に、C.I.PigmentBrown22等が挙げられる。3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミドとは、具体的に、C.I.PigmentBrown26等が挙げられる。Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオンとは、具体的に、C.I.PigmentBrown27等が挙げられる。N、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)とは、具体的に、C.I.PigmentBrown28等が挙げられる。又、茶色系顔料には、上記茶色系顔料の他、C.I.PigmentBrown7を使用してもよい。
フタロシアニン系顔料とは、フタロシアニン骨格を有する顔料であり、各種金属が配位されたフタロシアニンをも含む概念である。具体的には、C.I.PigmentGreen7、C.I.PigmentGreen36、C.I.PigmentGreen37、C.I.PigmentBlue16、C.I.PigmentBlue75、又はC.I.PigmentBlue15等が挙げられるが、これに限るものではない。非晶質のフタロシアニン系顔料であって青系のものを用いることが好ましい。
又、フタロシアニン系顔料の一次粒径は0.15μm以上0.20μm以下であることが好ましい。このような範囲とすることで、インキ中のフタロシアニン系顔料の分散性を向上させることができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、フタロシアニン系顔料100質量部に対して43質量部以上233質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で30:70〜70:30の範囲)とすることが好ましく、66質量部以上150質量部以下(茶色系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が、質量比で40:60〜60:40の範囲)とすることがより好ましい。含有量比をこのような範囲にすることで、赤外線透過性暗色インキは、意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとすることができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、光透過率試験の特定の波長の光の透過率によって特定することができる。又、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量とを意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとするには、赤外線透過性暗色インキに含まれるベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料及びフタロシアニン系顔料が顔料成分全量中80質量%以上であって、且つ、赤外線透過性暗色インキの光透過率試験における波長425nmの光の透過率が5%以上30%以下であり、波長675nmの光の透過率が4%以上20%以下であることが好ましい。フタロシアニン系顔料は波長425nmの光を一定量透過し、波長675nmの光を透過しない性質を有する。ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料は波長675nmの光を一定量透過する性質を有し、波長425nmの光を透過しない性質を有する。そのため、光透過率試験における波長425nmの光の透過率と、波長675nmの光の透過率と、を特定することによって、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量との含有量比を特定することができる。
赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量は、光透過率試験の特定の波長の光の透過率によって特定することができる。又、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量とを意匠性の面及び赤外線透過性の面で好ましいものとするには、赤外線透過性暗色インキに含まれるベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料及びフタロシアニン系顔料が顔料成分全量中80質量%以上であって、且つ、赤外線透過性暗色インキの光透過率試験における波長425nmの光の透過率が5%以上30%以下であり、波長675nmの光の透過率が4%以上20%以下であることが好ましい。フタロシアニン系顔料は波長425nmの光を一定量透過し、波長675nmの光を透過しない性質を有する。ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料は波長675nmの光を一定量透過する性質を有し、波長425nmの光を透過しない性質を有する。そのため、光透過率試験における波長425nmの光の透過率と、波長675nmの光の透過率と、を特定することによって、ベンズイミダゾロン系顔料等の茶色系顔料の含有量とフタロシアニン系顔料の含有量との含有量比を特定することができる。
尚、上記の赤外線透過性暗色インキの透過率の測定方法は、例えば以下の方法により測定することができる。白色PET(188μm)上に硬化剤が含有された赤外線透過性暗色インキ5g/mをグラビアコートし、その上にポリエチレン(60μm)を積層し、45℃以上55℃以下、168時間のエージング処理をして過熱硬化させることにより裏面保護シートを作成する。そして、裏面保護シートのポリエチレンと白色PETとを剥離し、メチルエチルケトンを用いて赤外線透過暗色層(赤外線透過性暗色インキ)を溶解させた溶液の透過率の測定サンプル(一例として、測定サンプルの顔料の濃度は、メチルエチルケトン100gに対して顔料が0.01g以上0.5以下程度である。)を作成する。測定サンプルを石英ガラスセルに注入し、分光光度計(例えば、日本分光社製、紫外分光光度計「V−670」又は株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)にて、波長300nm〜1200nmの光の透過率(%)を測定し、波長425nmの光及び波長675nmの光の透過率をそれぞれ求めることで赤外線透過性暗色インキの茶色系顔料の含有量を推定することができる。
赤外線透過性インキの主剤樹脂は、成分(A)脂肪族ポリカーボネートジオール化合物(以下単に成分(A)ともいう)と、成分(B)ジイソシアネート化合物(以下単に成分(B)ともいう)とが、ウレタン結合してなるポリカーボネートポリウレタンの両末端を特定量の成分(C)アルキレンジオール化合物(以下単に成分(C)ともいう)との反応によりグリコール変性させ、更に特定量の成分(D)分子内にイソシアネート基を3つ以上有する変性イソシアネート化合物(以下、単に「変性イソシアネート化合物」、又は単に「成分(D)」ともいう)と、反応させて高分子量化することによって得た(E)グリコール変性ポリカーボネートポリウレタン(以下単に成分(E)ともいう)を主成分とする。
主剤樹脂は、上記の成分(E)単独でもよく、又は必要により主剤の固形分中に通常50質量%以下の範囲でその他の従来公知のバインダー樹脂を併用してもよい。他のバインダー樹脂として、ポリウレタン、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、塩素化ポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、エポキシ樹脂、ロジン系樹脂、ケトンレジン等があげられる。
赤外線透過性暗色インキには、赤外線透過性暗色層62が基材樹脂層63の表面に強固に接合されるものとするために硬化剤を含有させることが好ましい。主剤と硬化剤の配合比率は、(ポリイソシアネート化合物由来のイソシアネート基)/(ポリウレタンジオール化合物由来の水酸基)の比が1.0以上3.5以下の範囲であることが好ましい。
主剤樹脂には、良好な塗布性及びハンドリング適正を得るために、溶剤成分を添加することが好ましい。このような溶剤成分としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコルモノエチルエーテル等の多価アルコール系溶剤;ジメチルフォルムアミド等のアミド系溶剤;ジメチルスルホキサイド等のスルホキサイド系溶剤;及びこれらの2種以上の混合溶剤が挙げられる。これらの内、好ましいのはアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、及びこれらの2種以上の混合溶剤である。
[基材樹脂層]
基材樹脂層63を形成する材料樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の樹脂シートを好ましく用いることができる。又、基材樹脂層63は、それ自体が単独で近赤外線を含む光線を反射する反射層としての機能を発揮しうる単層のシートであるか、又は、そのような反射機能を発揮する他の単層シートを更に積層してなる多層シートであることが好ましい。
基材樹脂層63は、例えば、図3に示すような内層側基材樹脂層631と基材接着剤層632と外層側基材樹脂層633からなる3層構成の多層シートであってもよい。この場合、内層側基材樹脂層631か外層側基材樹脂層633のいずれかを、上記の反射層とすることによって発電効率向上効果を発現させることができる。外層側基材樹脂層633を反射層とした場合には、その受光面側にある内層側基材樹脂層631と基材接着剤層632を含む各層を「可視光域及び近赤外線領域の光線を透過する」する透明層とすることによって、同様の効果を発現させることができる。尚、本明細書における「透明」とは「可視光域及び近赤外線領域の光線を透過」可能であることを言い、より詳しくは、波長400nm−1200nmにおける光線透過率が80%以上であることを意味するものとする。
基材樹脂層63の少なくとも一部又は全部を反射層として構成する場合、この反射層は、少なくとも、750nm以上1500nm以下の近赤外線を反射する層であることが好ましい。以下、図3の裏面保護シート6における内層側基材樹脂層631が反射層である場合を想定して、当該反射層の詳細について説明する。
近赤外線を反射する反射層は、例えば、上記の基材樹脂層の材料樹脂に白色顔料を含有させた白色樹脂シート、又は白色顔料を含むコート層(塗布膜や印刷膜)を基材樹脂層の表面に形成することによって構成することができる。
[裏面保護シートの製造方法]
裏面保護シート6は、例えば赤外線透過性暗色層62を、赤外線透過暗色インキを基材樹脂層63の表面に上記の印刷法等により形成した後に、更に上記のプライマー組成物をコーティングして塗膜形成して易接着層61を形成することによって製造することができる。
(赤外線透過性暗色層を形成する工程)
基材樹脂層63の表面に赤外線透過性暗色層を形成する工程は、上記の赤外線透過性の暗色インキを、基材樹脂層63の表面に単層、又は多層のコーティング層として塗布し、これを塗膜形成することにより行うことができる。基材樹脂層63の表面に赤外線透過性暗色インキを塗布する方法としては、印刷法、グラビアコーターによるコーティング法、ロールコーティング法、スプレーコティング法、ディップコーティング法、ベタコーティング法等が例示される。
(赤外線透過性暗色層を被覆して易接着層を形成する工程)
前記赤外線透過性暗色層を被覆して易接着層を形成する工程は、上記のプライマー組成物を、下記の方法によって塗膜形成することによって行うことができる。塗膜形成方法としては、グラビアロールコーティング、リバースロールコーティング、ワイヤーバーコーティング、リップコーティング、エアナイフコーティング、カーテンフローコーティング、スプレーコーティング、浸漬コーティング、スクリーン印刷、はけ塗り法等が挙げられる。又、易接着層の溶剤の乾燥を促進させる加熱装置としては、通常の熱風循環型のオーブンや赤外線ヒーター等を使用すればよい。
プライマー組成物の塗布量は、その用途によって適宜選択されるが、乾燥後の塗布量として、0.01〜100g/mが好ましく、0.1〜50g/mがより好ましい。塗布量が0.01〜100g/mの範囲となるように成膜すれば、均一性に優れた塗膜が得られる。水性分散体の濃度は、調製時の仕込み組成により調節することができ、又、一旦調製した水性分散体を、希釈又は濃縮することによって調節してもよい。
上記製造方法により、基材樹脂層63上において赤外線透過性暗色層62を被覆して形成された易接着層61は、背面封止材5に対する優れた接着性を発揮する。又、オレフィン系樹脂と、水性媒体を主溶剤とする溶剤と、を含んでなるプライマー組成物を用いることにより、コーティングの際に赤外線透過性暗色層62に有機溶媒による上述のダメージを与えることも回避することができる。
<光学特性の評価>
赤外線透過性暗色インキを用いて暗色層を形成し、更に反射層を備えた裏面保護シートの分光反射率を評価するために、以下に示す方法で当該インキを用いた裏面保護シートを作成した。
[主剤]
窒素雰囲気下、攪拌機、窒素ガス導入管を備えたフラスコに、エチレングリコール(32.3質量部)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(270.8質量部)、1,6−ヘキサンジオール(122.9質量部)、アジピン酸(228.1質量部)、イソフタル酸(664質量部)を加え、180℃から220℃にて窒素にてバブリングさせ、酸価2mgKOH/gまで反応させ、酢酸エチル(860質量部)を加え、ポリエステルジオールHの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、32mgKOH/gであり、数平均分子量は約3500であった。
窒素雰囲気下、攪拌機を備えたフラスコに数平均分子量1000の脂肪族ポリカーボネートジオール(旭化成ケミカルズ社製、商品名「デュラノールT5651」以下、「PDC1000」と略す。)を100質量部、上記ポリエステルジオールH(50質量部)、1,6−ヘキサンジオール(2質量部)、イソホロンジイソシアネート(23.8質量部)、酢酸エチル(175.8質量部)を加え、赤外線吸収スペクトルにて、2270cm−1のイソシアネートの吸収が消失するまで加熱還流させ、ポリウレタンジオールの50%溶液を得た。得られた樹脂の水酸基価は、14mgKOH/gであり、数平均分子量は約8000であった。
上記のポリウレタンジオール100質量部と脂肪族ポリカーボネートジオール(B)(PDC1000)の15質量部を混合して主剤を調整した。
[硬化剤]
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDIアダクト:2官能)とイソシアヌレート変性のイソホロンジイソシアネート(ヌレート変性IPDI)の混合物を使用した。上記アダクト変性HDI及びヌレート変性IPDIの混合比(HDIアダクト)/(ヌレート変性IPDI)を6:4(質量比)とした。
[赤外線透過性暗色インキ1]
顔料:茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料(PigmentBrown25、粒径0.08μm))、フタロシアニン系顔料(非晶質型フタロシアニン系顔料青(PigmentBlue15、粒径0.15〜0.20μm))
溶剤:酢酸エチル
主剤(固形分率50質量%)、上記硬化剤(固形分率10質量%)、上記茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料)、上記フタロシアニン系顔料(非晶質型フタロシアニン系顔料)(ベンズイミダゾロン系顔料とフタロシアニン系顔料との含有量比が52.5:47.5、樹脂成分100質量部に対して顔料成分が35質量部)を、上記溶剤に溶解させて調整した。
[赤外線透過性暗色インキ2]
有機顔料を以下のようにし、固形分塗布量10g/m以上20g/m以下(硬化後膜厚10μm以上20μm以下)となるように調整した以外はインキ1同様に調整した。
顔料:ジオキサジン化合物16.7質量%(樹脂成分100質量部に対して顔料成分が20質量部)
(分光反射率の測定)
本実施形態に係る赤外線透過性暗色インキを用いた裏面保護シートの近赤外線の反射性能を評価するために、実施例及び比較例として、以下に示す方法で、反射性測定用試料を作製した。
基材樹脂層を反射層とするために下記の樹脂材料を用いた。
反射性樹脂:東レ製、白色PET、厚さ188μm
易接着層を形成するものとして下記のプライマー組成物を用いた。
プライマー組成物:水59質量部、酸変性ポリオフィン樹脂18質量部、アクリル樹脂1質量部未満、IPA18質量部、トリエチルアミン1質量部未満、ワックス3質量部からなるプライマー組成物。
<サンプル作成>
[実施例1]:上記反射層からなるシート上に、赤外線透過性暗色インキ1を塗布量5g/mずつグラビアコートで塗布し、これを塗膜成形させて、厚さ5μmの赤外線透過性暗色層を形成した。そして、その赤外線透過性暗色層の前面を被覆する態様で、反射層からなるシート上に、上記のプライマー組成物を、塗布量1.0g/mで、グラビアコートで塗布し、これを塗膜成形させて、厚さ1.0μmの易接着層を形成した。これにより裏面保護シート(実施例1)を作成した。
[実施例2]:上記反射層からなるシート上に、赤外線透過性暗色インキ2を、塗布量12.0g/mで塗布し、厚さ12μmの暗色層を形成した。その表面上に、上記と同様の易接着層を上記と同様の条件で形成し、裏面保護シート(実施例2)を作成した。
<評価>
分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)を用いて、実施例1及び2の裏面保護シートについて光を入射したときの、波長300nm〜1200nmの光の反射率(%)を評価した。評価結果を図4に示した。
図4から実施例1及び2の裏面保護シートは、いずれも近赤外線の優れた反射性を有するものであることが確認された。特に、茶色系顔料(ベンズイミダゾロン系顔料)とフタロシアニン系顔料を所定量含む赤外線透過暗色層を備える実施例1の裏面保護シートは、1000nm以上よりもエネルギーの高い約800nm〜900nm付近での赤外線反射率が、特段に優れるものであることが確認された。
尚、実施例1の裏面保護シートのポリエチレンと白色PETとを剥離し、メチルエチルケトンを用いて赤外線透過暗色層を溶解させ、透過率の測定サンプルを作成した。測定サンプルを石英ガラスセルに注入し、分光光度計(例えば、日本分光社製、紫外分光光度計「V−670」又は株式会社日立ハイテクノロジーズ製、「U−4100」)にて、波長300nm〜1200nmの光の透過率(%)を測定した。その結果、波長425nmの光の透過率は11.6%であり、波長675nmの光の透過率は10.0%であった。
又、実施例1及び実施例2の裏面保護シートは、いずれも可視領域(380nm〜780nm)の光を概ね吸収していることから、これらは、太陽電池モジュールに暗色の外観を付与することができるものであることが確認された。但し、実施例2の裏面保護シートは、700nm〜750nm付近の可視領域における光が若干反射している。これに対し、実施例1の裏面保護シートは、可視光のほとんど全てを吸収しており、暗色層に含ませる顔料として有機系の暗色顔料を用いたものの中でも、特段に高品位の暗色の外観を太陽電池モジュールに付与することができるものであることが分かる。
<赤外線透過性暗色層の非破壊性の評価>
上記の実施例1の裏面保護シートの製造に用いた水性プライマー組成物に替えて、下記の有機系プライマー液を用いて、他の製造条件は同様にして裏面保護シート3(比較例)を作成した。実施例1と比較例の裏面保護シートの赤外線透過性暗色層のフラットな部分およびエッジ部分をSEMにより、断面形状を観察したところ、実施例においては、形状の変化はほぼ観察されず、比較例においてのみ、フラットな部分およびエッジ部分が溶解し、目視で形状の変化が確認された。特にエッジ部分は一部溶解し、滲みが発生して本来黒色インキを設ける必要がない箇所に黒色インキ層が形成され、光学特性が変化した。またグラビア版が引きずった跡がスジとなって発生したものもあった。さらに膜厚を光学顕微鏡にて断面を観察し確認したところ、プライマー塗布前に比べて10%程度薄くなっていることが確認された。
有機系プライマー液:溶剤がMEKであるプライマー液(ダイキン工業製ゼッフルGK−530、ゼッフルGK−570、それぞれ25質量部、MEK21質量部、トルエン21質量部、HDIイソシアネート硬化剤8質量部)
以上説明した本発明の裏面保護シート、及び、それを用いた太陽電池モジュールによれば、以下のような効果を奏する。
(1) 太陽電池モジュール用の裏面保護シート6の製造方法を、基材樹脂層63の表面に、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する有機系顔料を含んでなる暗色インキを塗膜形成して赤外線透過性暗色層62を形成する工程と、赤外線透過性暗色層62を被覆して基材樹脂層63上にプライマー組成物を塗布して易接着層61を形成する工程と、を備え、易接着層61を構成するプライマー組成物として、オレフィン系樹脂と、水性媒体を主溶剤とする溶剤と、を含んでなり、有機溶剤の含有量の範囲を特定範囲未満としたプライマー組成物を用いる製造方法とした。これにより、基材樹脂層63の表面に赤外線透過性暗色層62が設けられていることにより、太陽電池モジュール1の意匠性と発電効率の向上に寄与することができる暗色の外観を有する裏面保護シート6であって、更に、太陽電池モジュール1を構成するオレフィン系の背面封止材5との接着性にも優れる太陽電池モジュール用の裏面保護シート6を提供することができる
(2) (1)の発明における易接着層61を、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.01g/10min以上100g/10min未満であって、オレフィン成分と不飽和カルボン酸成分とを含んでなる、酸変性ポリオフィン樹脂を含有してなる厚さ0.3μm以上2.0μm以下の樹脂塗膜であるものとした。上記MFRとオレフィン樹脂成分及び塗膜厚さの最適化により、易接着層の接着性向上効果を、より高い水準で、極めて高い確度で享受することができる。
(3) (1)又は(2)の製造方法において用いる有機系顔料を、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリン系顔料、及びキナクリドン系顔料から選ばれる一種又は複数種の顔料、或いは、該複数種の顔料を含んでなる顔料とした。これにより、太陽電池モジュール1の高品位の意匠性を保持したまま、入射光の利用効率を更に高めて太陽電池モジュール1の発電効率の向上にもより高水準で寄与することができる。
(4) (1)又は(2)の製造方法において用いる有機系顔料を、特定の茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料からなる暗色顔料と、を含んでなるものとした。この顔料は、その他の有機系顔料と比較しても、近赤外線を極めてよく透過する暗色系の顔料であり、意匠性の面でも優れたものであることは、上記実施例において確認されている通りである。(4)の発明によれば、上記特定の暗色顔料の選択によって、特段に優れた発電効率向上効果が気体できる赤外線透過性暗色層62が、プライマー組成物に含有される有機溶剤によって破壊されることを回避して、太陽電池モジュール1の発電効率の向上に寄与することができる。
(5) (1)から(4)の製造方法を、赤外線透過性暗色層62が基材樹脂層の表面の一部にのみ形成されていることによって、基材樹脂層63の表面に、視認可能な暗色のパターンが形成されているものに適用するものとした。この場合、上記パターニングの形状がプライマー組成物に通常含まれる有機溶剤によって、破壊されることがないため、本発明の効果を、特段に好ましい効果として享受することができる。
(6) 太陽電池モジュールの製造方法を、(1)から(5)のいずれかに記載の製造方法によって製造された裏面保護シート6の易接着層61と、オレフィン系の背面封止材5とを対面させて加熱圧着する工程を含んでなる製造方法とした。これにより、例えば、太陽電池モジュールの意匠性の向上と、発電効率の維持、及び、裏面保護シート6と背面封止材5との強い密着性を担保して太陽電池モジュールの耐久性、耐候性を優れたものとすることができる。
以上の通り、本発明によれば、優れた意匠性と発電効率を併せ持ち、オレフィン系樹脂との接着性に優れることにより、耐久性、耐候性にも優れる太陽電池モジュールを構成することができる裏面保護シートを提供することができる。
1 太陽電池モジュール
2 透明前面基板
3 前面封止材
4 太陽電池素子
5 背面封止材
6 裏面保護シート
61 易接着層
62 赤外線透過性暗色層
63 基材樹脂層
631 内層側基材樹脂層
632 基材接着剤層
633 外層側基材樹脂層
7 入射光

Claims (6)

  1. 基材樹脂層の表面に、波長750nm以上1500nm以下の近赤外線を透過する有機系顔料を含んでなる暗色インキを塗膜形成して赤外線透過性暗色層を形成する工程と、
    前記基材樹脂層上に前記赤外線透過性暗色層を被覆してプライマー組成物を塗布することによって易接着層を形成する工程と、を備え、
    前記プライマー組成物は、オレフィン系樹脂と、水性媒体を主溶剤とする溶剤と、を含んでなり、
    前記溶剤は、前記水性媒体の該溶剤100質量部に対する含有量が50質量部を超えて100質量部以下であって、補助溶剤として有機溶剤が含まれている場合には、該有機溶剤の前記溶剤100質量部に対する含有量は50質量部未満である、太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
  2. 前記易接着層は、JIS K7210に準拠して測定した190℃、荷重2.16kgにおけるMFRが0.01g/10min以上100g/10min未満であって、オレフィン成分と不飽和カルボン酸成分とを含んでなる、酸変性ポリオフィン樹脂を含有してなる0.3μm以上2.0μm以下の樹脂塗膜である請求項1に記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
  3. 前記有機系顔料が、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロシアニン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリン系顔料、及びキナクリドン系顔料から選ばれる一種又は複数種の顔料、或いは、該複数種の顔料を含んでなる顔料である請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
  4. 前記有機系顔料が、茶色系顔料と、フタロシアニン系顔料からなる暗色顔料と、を含んでなり、前記茶色系顔料は、ベンズイミダゾロン系顔料、4−[(2,5−ジクロロフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−ナフタレンカルボキサミド、1−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−2−ナフタレノール、ビス[3−ヒドロキシ−4−(フェニルアゾ)−2−ナフタレンカルボン酸]銅塩、C.I.PigmentBrown7、N,N’−ビス(2,4−ジニトロフェニル)−3,3’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボンサンジイミド、Δ2,2’(1H,1’H)−ビナフト[2,1−b]チオフェン−1,1’−ジオン及びN、N’−(10,15,16,17−テトラヒドロ−5,10,15,17−テトラオキソ)−5H−ジナフト[2,3−a:2’3’−i]カルバゾール−4,9−ジイル)ビス(ベンズアミド)からなる群より選ばれた少なくとも一種以上の顔料である、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
  5. 前記赤外線透過性暗色層が基材樹脂層の表面の一部にのみ形成されていることによって、該基材樹脂層の表面に、視認可能な暗色のパターンが形成されている請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池モジュール用の裏面保護シートの製造方法によって製造された裏面保護シートの易接着層と、オレフィン系の封止材とを対面させて加熱圧着する工程を含んでなる太陽電池モジュールの製造方法。
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