JP2017059912A - 伝送装置 - Google Patents

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和雅 園田
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Abstract

【課題】優先度に応じた帯域制限が行え、通信品質を向上できること。【解決手段】伝送装置100は、複数の優先度を有するパケットを受信し、受信したパケットをパケットの宛先に応じて送信する。伝送装置100は、受信したパケットを入力し、入力したパケットを宛先に応じて振り分けて出力する複数の入力制御部104と、宛先に応じて振り分けられたパケットを入力し、入力したパケットを出力する複数の出力制御部105を備える。入力制御部104は、入力される前記パケットの優先度毎のデータ量を抽出する。出力制御部105は、入力制御部104で抽出された優先度毎のデータ量と、パケットを出力可能なデータ量とに基づいて、各入力制御部104がそれぞれ廃棄する廃棄データ量を算出し、算出した廃棄データ量を各入力制御部104に通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、パケットを宛先別に伝送する伝送装置に関する。
ルータやネットワークスイッチ等の中継装置は、入力ポートに入力されるパケットを宛先の出力ポートから出力する。この伝送装置は、ネットワークサービス単位やユーザ単位で帯域を制御する帯域制御機能を備えている。従来の中継装置は、自装置内のモジュール(カード)単体で、帯域制御を行う。また、自装置内の出力側制御部側で受信したデータ量を監視し、許容可能なデータ量を超えた場合、超えたデータ量を入力制御部に伝え、入力側のモジュールで帯域制御機能を行う装置が開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
また、輻輳状態を制御する仕組みとして入力データをある法則に基づきランダムで廃棄することで輻輳を抑える技術がある。また、複数モジュールを有し、出力が輻輳している場合、入力側に一律にバックプレッシャーをかける技術がある。また、輻輳キューに対して所定の確率で廃棄する技術がある。また、複数の入力カードと複数の出力カードを有し、ユーザ単位の帯域使用状況(Qos:Quality of Service)に基づき帯域配分を行う技術がある(例えば、下記特許文献2〜5参照。)。
特開2009−124237号公報 特開2001−111556号公報 特開2010−056885号公報 特開2011−049658号公報 特開2010−187346号公報
従来の技術では、各モジュールに同じ優先度のパケットが同じ量だけ流入していれば問題とならない。しかしながら、モジュールによってデータ量が異なったり、優先度の異なるパケットが偏った場合、特定のモジュールでパケットの送信に遅延が発生したり、廃棄が偏るなど、通信品質を低下させることがあった。これはモジュールが他のモジュールの輻輳状態を把握しない構成に起因し、例えば、高優先のパケットの一部が破棄される問題が生じた。
また、輻輳状態を制御する技術は、単体モジュール内だけで行う制御であった。また、複数モジュールで構成された装置の場合でも、他のモジュールの輻輳状態まで監視/管理していない。このため、従来技術では、パケットの優先度やモジュール毎の輻輳状態に応じた帯域を制御することはできない。
このように、出力するデータ量に対して入力するデータ量が大きいとき、どのように帯域制限するか、さらに例えば、1出力ポートに対し、複数の出力ポートからのデータ流入をどのように帯域制限するか、について具体的な技術がない。加えて、優先度を有する入力データを破棄せずにどのように出力させるか、について改善が求められている。上記課題は、例えば、優先度が高い緊急情報や、TV会議、音声データ等の連続性を有するデータの通信の途絶により通信品質を低下させる。
一つの側面では、本発明は、優先度に応じた帯域制限が行え、通信品質を向上できることを目的とする。
一つの案では、伝送装置は、複数の優先度を有するパケットを受信し、受信した前記パケットを前記パケットの宛先に応じて送信する伝送装置において、受信した前記パケットを入力し、入力した前記パケットを宛先に応じて振り分けて出力する複数の受信モジュールと、宛先に応じて振り分けられた前記パケットを入力し、入力した前記パケットを出力する複数の送信モジュールと、を備え、前記受信モジュールは、入力される前記パケットの優先度毎のデータ量を抽出する入力側制御部を有し、前記送信モジュールは、前記入力側制御部で抽出された前記優先度毎のデータ量と、前記パケットを出力可能なデータ量とに基づいて、前記各入力側制御部がそれぞれ廃棄する廃棄データ量を算出し、算出した前記廃棄データ量を前記各入力側制御部に通知する出力側制御部を有することを要件とする。
一つの実施形態によれば、優先度に応じた帯域制限が行え、通信品質を向上できる。
図1は、実施の形態にかかる伝送装置を示すブロック図である。 図2は、実施の形態にかかる伝送装置の入力制御部側の構成の詳細を示す図である。 図3は、実施の形態にかかる伝送装置のキュー情報送信にかかる処理手順を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態にかかる伝送装置のフィードバック情報受信にかかる処理手順を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態にかかる伝送装置のキュー情報監視/比較部の詳細を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる伝送装置のハードウェア構成例を示す図である。 図7は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の演算処理例を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態の伝送装置による受信帯域の算出処理例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の例を説明する図である。 図10は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の他の例を説明する図である。 図11は、実施の形態の伝送装置の適用例を示すネットワーク構成例を示す図である。 図12は、既存の伝送装置における帯域配分を示す図である。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる伝送装置を示すブロック図である。この伝送装置100は、2つの入出力モジュール#1,#2(101)とした構成例である。入出力モジュール101は、複数(1〜n)の入力ポート102と、複数(1〜n)の出力ポート103とを有する。図1では、便宜上、入力ポート102として#1の一つ、出力ポート103として#nの一つを記載してある。
伝送装置100は、複数の入出力モジュール101の複数の入力ポート102から入力されたパケットPを、パケットPの宛先となる伝送装置100内の複数の入出力モジュール101の複数の出力ポート103のいずれかから出力する。図1に記載していないが、入出力モジュール101は、パケットが外部入力される側に複数の受信モジュール(図1の入力制御部104相当)を備え、受信モジュールで振り分けられたパケットは、後段の複数の送信モジュール(図1の出力側制御部105相当)から外部出力される。
図1の例では、入出力モジュール#1(101)の入力ポート#1(102)から入力されたパケットPは、同じ入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)から出力させている。また、入出力モジュール#2(101)の入力ポート#1(102)から入力されたパケットPは、他の入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)から出力させている。後述する帯域配分の制御により、一部のパケットPを廃棄(廃棄パケットPx)する場合もある。
入力制御部104は、入力ポート102と、キュー(Queue)111と、流量制御部112と、キュー(Queue)情報管理部113と、を含む。キュー111と、流量制御部112と、キュー情報管理部113は、パケットの入力側(受信モジュール側)でパケット制御を行う入力側制御部として機能する。また、出力側制御部105は、流量計算部121と、キュー(Queue)情報監視/比較部122と、出力ポート103と、を含む。流量計算部121と、キュー情報監視/比較部122は、パケットの出力側(送信モジュール側)でパケット制御を行う出力側制御部として機能する。
各入力制御部104と各出力側制御部105との間には、BWB(Back Wired Board)106が設けられ、メッシュ(交差)状に伝送路を接続し、パケットPを転送する。すなわち、入力制御部104から入力されたパケットPは、宛先(出力ポート103)に対応した複数のうちいずれかの出力側制御部105に伝送装置100内部のBWB106で転送され、出力側制御部105から出力される。
入力制御部104側の構成を説明すると、入力ポート102は、入力されたパケット(データと同義)に付与される優先度に応じたキュー111に振り分ける。入力ポート102は、入力されたパケットPのうち、高優先度が付されたパケット(高優先データ)Phを高優先キュー111aに振り分け、低優先度が付されたパケット(低優先データ)Plを低優先キュー111bに振り分ける。キュー111に振り分けられたパケットP(Ph,Pl)は、流量制御部112に出力され、キュー情報管理部113による帯域制御に基づき、優先度に応じて流量が制限される。
図1中、太線で示す各パケットP(Ph,Pl)は、伝送装置100内でのデータの流れの一例を示している。このパケットPに対する流量制限の制御例は後述する。
出力側制御部105側の構成を説明すると、流量計算部121は、出力ポート103から出力するパケットP(Ph,Pl)の流量を計算し、キュー情報監視/比較部122に計測量Mを出力する。
入力制御部104側に設けられるキュー情報管理部113は、キュー111(111a、111b)に格納されるパケットのデータ長(キュー長)を抽出する。そして、キュー情報管理部113は、キュー(Queue)情報QSとして、パケット毎の優先度とキュー長を伝送装置100内の複数の入出力モジュール101の各出力側制御部105のキュー情報監視/比較部121に出力する。
出力側制御部105側に設けられるキュー情報監視/比較部122は、伝送装置100内の複数の入出力モジュール101の各入力制御部104から出力されるキュー情報QSと、流量計算部121で計算したパケットP(Ph,Pl)の流量を取得する。そして、キュー情報監視/比較部122は、取得したこれらキュー情報QSと、流量情報に基づき、各入力モジュールの受信帯域を算出する。
そして、キュー情報監視/比較部122は、出力ポート103の輻輳状態に基づき、優先度順のパケットの割り振り(出力)を求める。この際、廃棄するパケットは低優先度のパケットとする。この後、出力ポート103から出力するパケット毎の優先度と、出力許可帯域とからなるフィードバック情報FBを伝送装置100内の複数の入出力モジュール101の各入力制御部104のキュー情報管理部113に出力する。
キュー情報QSは、各入出力モジュール#1,#2(101)の出力側制御部105に出力され、フィードバック情報FBについても、各入出力モジュール#1,#2(101)の入力制御部104に出力される。図1に示すように、これらキュー情報QSと、フィードバック情報FBについても、メッシュ(交差)状に入出力される。
図2は、実施の形態にかかる伝送装置の入力制御部側の構成の詳細を示す図である。図1に示した入力制御部104側に設けられるキュー情報管理部113を含む構成の詳細を示す。
キュー111は、優先度が高い(高優先度)のパケットを格納する高優先キュー111aと、優先度が低い(低優先度)のパケットを格納する低優先キュー111bを有する。これら高優先キュー111aと、低優先キュー111bは、流量制御部112から出力される出力許可の情報S3に基づき、出力流量がそれぞれ制御される。
高優先度および低優先度のキュー111a,111bに格納されたパケットは、キュー長監視部111c,111dによりキュー長(パケット毎のデータ量)が監視される。キュー長監視部111c,111dで監視された各優先度のキュー長の情報S1はキュー情報管理部113に出力される。
流量制御部112は、多重部112aと、出力流量調整部112bと、を含む。多重部112aは、キュー111から出力される高優先度および低優先度のパケットPh,Plを多重化し、出力側制御部105にデータ送信する。出力流量調整部112bは、キュー情報管理部113が出力する帯域制御の情報S2に基づき、高優先度のパケットPhと低優先度のパケットPlの出力流量を調整する出力許可の情報S3を高優先度のキュー111aと低優先度のキュー111bに出力する。
キュー情報管理部113は、ポーリング周期生成部201と、キュー長ポーリング部202と、キュー情報送受信部203と、を含む。
キュー111に入力されるパケットPは、このパケットPに付与された優先度に応じて振り分けられ、高優先度のパケットPhが高優先キュー111aに格納され、低優先度のパケットPlが低優先キュー111bに格納される。パケットPの優先度とパケット長は時間経過と共に変化する。
ポーリング周期生成部201は、例えば、カウンタで構成され、ある一定時間(例えば、1msや1s)の計測を行い、キュー長ポーリング部202に対して、一定間隔の時間を通知する。キュー長ポーリング部202は、ポーリング周期生成部201から受信したポーリングタイミング毎に、キュー長監視部111c、111dに対して、キュー長がどの程度か問い合わせ(キュー長要求)S4を行う。
キュー情報送受信部203は、キュー111から各優先度別のキュー長の情報S1を受け取ると、キュー情報QSを生成し、出力側制御部105のキュー情報監視/比較部122に伝達する。キュー情報QSは、優先度QS1と、優先度別のキュー長QS2の情報と、を含む。
また、キュー情報送受信部203は、キュー情報監視/比較部122から受信するフィードバック情報FBに基づく、帯域制御の情報S2を流量制御部112に出力する。キュー情報送受信部203は、フィードバック情報FBに含まれる、優先度FB1と、優先度別の出力許可帯域の情報FB2に基づき、優先度別の帯域制御の情報S2を流量制御部112の出力流量調整部112bに出力する。
図3は、実施の形態にかかる伝送装置のキュー情報送信にかかる処理手順を示すフローチャートである。キュー情報管理部113がキュー情報QSを送信するまでの処理内容を示す。
はじめに、キュー情報管理部113は、ポーリング周期生成部201により、ポーリング周期の監視を開始し、所定のポーリングタイミングに対応してキュー長ポーリング部202は、ポーリング時間であるか判断する(ステップS301)。ポーリング時間に達するまでは(ステップS301:Noのループ)待機し、ポーリング時間に達すると(ステップS301:Yes)、キュー長ポーリング部202は、キュー111に対してキュー長要求の情報S4を出力する(ステップS302)。
キュー111のキュー長監視部111c,111dは、キュー長要求の情報S4を受信する。これにより、キュー長監視部111c,111dは、それぞれキュー111a,111bに格納されたパケットPのデータ長(キュー長)の情報S1(優先度と優先度別のキュー長)をキュー情報管理部113(キュー情報送受信部203)に送信する。キュー長監視部111cは、高優先度のパケットPhのキュー長を送信し、キュー長監視部111dは、低優先度のパケットPlのキュー長を送信する(ステップS303)。
そして、キュー情報管理部113のキュー情報送受信部203は、受信した優先度と、優先度別のキュー長を含むキュー情報QSを出力側制御部105(キュー情報監視比較部122)に送信する(ステップS304)。
図4は、実施の形態にかかる伝送装置のフィードバック情報受信にかかる処理手順を示すフローチャートである。キュー情報送受信部203が受信するフィードバック情報FBの処理内容を示す。
キュー情報管理部113のキュー情報送受信部203は、出力側制御部105からフィードバック情報FBを受信する(ステップS401)。このフィードバック情報FBには、優先度FB1と、優先度別の出力許可帯域の情報FB2が含まれており、キュー情報送受信部203は、優先度別の帯域制御の情報S2を流量制御部112の出力流量調整部112bに出力する(ステップS402)。
図5は、実施の形態にかかる伝送装置のキュー情報監視/比較部の詳細を示す図である。キュー情報監視/比較部122は、入力ラッチ部501と、演算処理部502と、送信データ生成部503と、データ送信部504と、を含む。図1では、伝送装置100に設けられる入出力モジュール101の数を2つ(#1,#2)としたが、図5では、入出力モジュール101の数が4つの例を示している。
入力ラッチ部501は、伝送装置100内に設けられる複数の入出力モジュール#1〜#4(101)の入力制御部104(キュー情報管理部113)から出力される各キュー情報QSを取り込み保持(ラッチ)する。また、流量計算部121から出力される計測量Mをラッチする。
演算処理部502は、出力ポート103の帯域(出力可能なデータ量)と、キュー情報QSと、計測量Mとに基づき、各入出力モジュール101(入力制御部104)における受信帯域、およびパケット(データ)の廃棄量を求める。演算処理部502の演算例は後述する。
送信データ生成部503は、演算処理部502による演算に基づき、優先度FB1と、優先度毎の出力許可帯域の情報FB2を含むフィードバック情報FBを生成する。データ送信部504は、フィードバック情報FBを伝送装置100内に設けられる複数の入出力モジュール#1〜#4(101)の入力制御部104に送信する。フィードバック情報FBは、複数の入出力モジュール#1〜#4(101)の入力制御部104のキュー情報管理部113を介して流量制御部112に送信される。
図6は、実施の形態にかかる伝送装置のハードウェア構成例を示す図である。図1に示した入出力モジュール#1〜#2(101)は、それぞれカード上に搭載された回路素子等で構成することができる。このほか、入出力モジュール#1〜#2(101)のキュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122の機能は、ソフトウェアにより構成することもできる。
図6は、入出力モジュール#1〜#2(101)のキュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122をソフトウェアにより構成した場合のハードウェア構成例を示す。キュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122は、CPU601と、メインメモリ602と、補助メモリ5603と、通信インタフェース(I/F)604と、を含む。CPU601、メインメモリ602、補助メモリ603と、通信I/F604は、バス605によって接続される。
CPU601(Central Processing Unit)は、キュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122の制御を司る。メインメモリ602は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。メインメモリ602は、CPU601のワークエリアとして使用される。補助メモリ603は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリ603には、キュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122を動作させるプログラムが記憶されている。補助メモリ603に記憶されたプログラムは、メインメモリ602にロードされてCPU601によって実行される。
通信I/F604は、キュー情報管理部113およびキュー情報監視/比較部122が外部との間で通信を行う通信インタフェースである。例えば、通信I/F604は、複数の入出力モジュール#1〜#2(101)間で上記キュー情報QSやフィードバック情報FBを送受信する。
図6の構成例では、キュー情報管理部113とキュー情報監視/比較部122を単一のCPU601で機能実行する構成としたが、キュー情報管理部113とキュー情報監視/比較部122は、それぞれ個別のCPU601(図6の各構成)を有してもよい。
また、キュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122の機能を、ソフトウェアにより構成した場合、既存の伝送装置100が有する入出力モジュール#1〜#2(101)の構成をそのまま使用できる。この場合、キュー情報管理部113と、キュー情報監視/比較部122の機能を追加するだけで実施の形態に相当する構成を容易に構築できる。
(帯域配分の演算処理例)
図7は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の演算処理例を示すフローチャートである。キュー情報監視/比較部122の演算処理部502が主に実行する処理例を説明する。図7の処理では、伝送装置100が有する複数の入出力モジュール#1〜#n(101)が均等にパケットPを廃棄する例を示す。演算処理部502は、図7の処理を時間経過毎のパケット量の変動に対応して所定の単位処理時間(例えば1s毎)に実行する。
ここで、パケットPを出力している出力ポート103を備えた入出力モジュール101の演算処理部502がそれぞれ図7に示す処理を実行する。例えば、図1の例では、入出力モジュール#1(101)の入力ポート#1(102)と、入出力モジュール#2(101)の入力ポート#1(102)から入力されたパケットPが入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)を出力先としている。
この場合、入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)を有する入出力モジュール#1(101)の演算処理部502が以下の演算処理を実行する。また、以下で説明する入力ポート(数)および出力ポート(数)とは、パケットPが入出力されているポート(数)を指す。
はじめに、演算処理部502は、各入出力モジュール101からキュー情報QSを受信し(ステップS701)、流量計算部121から計測量Mを受信する(ステップS702)。そして、演算処理部502は、これらキュー情報QSと、計測量Mから各入力モジュール101の受信帯域を算出する(ステップS703)。出力ポート103の帯域(出力可能なデータ量)は予め設定されているとする。この際、高優先データ(高優先キュー111a)と、低優先データ(低優先キュー111b)について、それぞれの受信帯域を算出する。
次に、演算処理部502は、算出したキュー111毎(高優先キュー111a,低優先キュー111b毎)の受信帯域に基づき、出力ポート103での輻輳状態にあわせて以下の3つの処理に分岐する。
1.高優先度のパケットPhだけで出力ポート103の帯域が不足(オーバー)する場合(ステップS705)。
2.高優先度のパケットPhに加えて、低優先度のパケットPlも含めると出力ポート103の帯域が不足する場合(ステップS711)。
3.全ての帯域(全てのパケットP)を合計しても出力ポート103の帯域で不足が生じない(輻輳なし)場合(ステップS716)。
ステップS704では、演算処理部502は、各パケットPの出力先である出力ポート103の帯域が、各入力ポート102の高優先帯域(各パケットPの入力ポート102の高優先度のパケットPhの帯域)の合計を超えているか判断する(ステップS704)。判断の結果、超えていれば(ステップS704:Yes)、演算処理部502は、ステップS710に移行するが、超えていなければ(ステップS704:No)、ステップS705の処理を実行する。
ステップS705では、上記1.高優先度のパケットPhだけで出力ポート103の帯域が不足する場合の処理を行う。まず、演算処理部502は、出力ポート103に対する高優先度のパケットPhのみでの不足帯域を算出する(ステップS706)。次に、演算処理部502は、不足帯域を高優先度のパケットPhの入力ポート102の数で割ることで、1ポートあたりの不足帯域を算出する(ステップS707)。
次に、演算処理部502は、ステップS707で算出した1ポートあたりの不足帯域と、受信した高優先帯域を入力ポート102毎に比較する(ステップS708)。そして、1ポートあたりの不足帯域が、受信高優先帯域の入力ポート102を超えていれば、演算処理部502は、全入力ポート102の余剰帯域の合計を算出する。そして、帯域が不足している入力ポート102に対して余剰帯域の合計を均等に分配する(ステップS709)。この後、ステップS717の処理に移行する。
ステップS710では、演算処理部502は、出力ポート103の帯域から各入力ポートの高優先帯域の合計が、各入力ポートの低優先帯域(各パケットPの入力ポート102の低優先のパケットPlの帯域)の合計を超えているか判断する(ステップS710)。判断の結果、超えていれば(ステップS710:Yes)、演算処理部502は、ステップS716に移行するが、超えていなければ(ステップS710:No)、ステップS711の処理を実行する。
ステップS711では、上記2.高優先度のパケットPhに加えて、低優先度のパケットPlも含めると出力ポート103の帯域が不足する場合の処理を行う。まず、演算処理部502は、低優先に割り当てられる帯域に対して、不足帯域を算出する(ステップS712)。次に、演算処理部502は、算出した不足帯域を入力ポート102の数で割ることで、1ポートあたりの不足帯域を算出する(ステップS713)。
この後、演算処理部502は、1ポートあたりの不足帯域と、受信高優先帯域を入力ポート毎に比較する(ステップS714)。次に、演算処理部502は、1ポートあたりの不足帯域が受信高優先帯域の入力ポート102を超えているものがあれば全入力ポート102の余剰帯域合計を算出する。そして、帯域が不足している入力ポート102に対して余剰帯域の合計を均等に分配する(ステップS715)。この後、ステップS717の処理に移行する。
ステップS717では、演算処理部502の算出結果に基づき、送信データ生成部503がフィードバック情報FBを生成する(ステップS717)。そして、データ送信部504により、現在パケットPが入力されている全入力ポート102が設けられた入出力モジュール101にフィードバック情報FBを送信する(ステップS718)。フィードバック情報FBは、優先度FB1と、優先度毎の出力許可帯域FB2の情報を有して入出力モジュール101のキュー情報管理部113〜流量制御部112に出力され、入力制御部104が出力する流量を制御する。
上記処理例では、パケットPを伝送している各入力ポート102でパケットPを均等に廃棄する場合の例を示しているが、演算パラメータの変更等により、各入力ポート102毎にパケットPを廃棄する割合を変更することもできる。
図8は、実施の形態の伝送装置による受信帯域の算出処理例を示すフローチャートである。演算処理部502が実行する図7のステップS703に示した入出力モジュール101の受信帯域の算出処理の詳細を説明する。
演算処理部502は、各入出力モジュール101から受信するキュー情報QS(ステップS701)から単位処理時間(例えば1s)あたりのキュー長を求める(ステップS801)。例えば、図2に示したキュー長監視部111c,111dは、それぞれキュー111a,111bに対するパケットPの流入量と流出量を監視している。このため、キュー長監視部111c,111dは、前回のキュー長+流入量−流出量によりキュー長を算出する。そして、演算処理部502は、前回のキュー長−(今回の)キュー長により流出量−流入量を得る(ステップS802)。
また、演算処理部502は、流量計算部121から受信する計測量M(ステップS702)から単位処理時間(1s)あたりの計測量Mを求める(ステップS803)。計測量Mは、出力ポート103からパケットPを出力した量であり、ステップS802での流出量に相当する。ステップS804では、この出力した量を得る(ステップS804)。
次に、演算処理部502は、ステップS802で求めた流入量−流出量からステップS804で求めた出力量との差分の有無、および差分に基づき受信帯域を計算する(ステップS805)。具体的には、演算処理部502は、流出量−流入量=出力した量であるか判断する(ステップS806)。
そして、演算処理部502は、流出量−流入量が出力した量であれば(ステップS806:Yes)、受信帯域は0であると判断する(ステップS807)。一方、流出量−流入量が出力した量でなければ(ステップS806:No)、演算処理部502は、出力した量−(流出量−流入量)の計算値を求める(ステップS808)。そして、演算処理部502は、求めた計算値を単位処理時間(例えば1s)で除算した値が受信帯域であると判断する(ステップS809)。ステップS807およびステップS809の処理後、演算処理部502は、図7のステップS704の処理に移行する。
(帯域配分の例1)
図9は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の例を説明する図である。図9は、図1同様の構成例であり、図9を用いて、各入出力モジュール101の廃棄量が均等になるように各入出力モジュール間101でパケットPの流出量の調整を行う例を説明する。
入出力モジュール#1(101)の入力ポート#1(102)と、入出力モジュール#2(101)の入力ポート#1(102)からそれぞれ入力されたデータ(パケットP)が、一方の入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)に流入する。また、出力ポート#n(103)は10Gbpsに帯域が絞られているとする。
入出力モジュール#1(101)の入力ポート#1(102)には、8Gbps(高優先データ6Gbps、低優先データ2Gbps)のデータが入力される。また、入出力モジュール#2の入力ポート#1(102)には、5Gbps(低優先データ5Gbps)のデータが入力されるとする。
入出力モジュール#1(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ6Gbpsと、低優先データ2Gbpsの流入量を入出力モジュール#1,#2(101)のキュー情報監視/比較部122にキュー情報QSとして送信する。また、入出力モジュール#2(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ0Gbpsと、低優先データ5Gbpsの流入量をキュー情報QSとして各入出力モジュール#1,#2(101)のキュー情報監視/比較部122に送信する。
ここで、パケットPを出力する出力ポート#nは、入出力モジュール#1(101)である。このため、この入出力モジュール#1(101)のキュー情報監視/比較部122(演算処理部502)は、入出力モジュール#1,#2(101)から受信したキュー情報QSに基づき以下の演算を行う。
(1)各優先度同士の合計計算
高優先データ:6Gbps+0Gbps=6Gbps
低優先データ:2Gbps+5Gbps=7Gbps
(2)高優先データの出力を優先した場合の残り帯域計算
残帯域:10Gbps−6Gbps=4Gbps
(3)優先度毎のデータが存在する有効な入力ポート数合計
高優先データ:1Port
低優先データ:2Port
(4)(低優先−残帯域)÷低優先有効入力ポート数
(7Gbps−4Gbps)÷2=1.5Gbps
(5)各ポートの低優先データ出力許可帯域
入出力モジュール#1:2Gbps−1.5Gbps=0.5Gbps
入出力モジュール#2:5Gbps−1.5Gbps=3.5Gbps
上記各演算をもとに、キュー情報監視/比較部122は、パケットPの入力ポート#1(102)を有する2つの入出力モジュール#1,#2(101)のキュー情報管理部113に以下のデータ量の出力許可をフィードバック情報FBとして送信する。
入出力モジュール#1のキュー情報管理部113に対して、6Gbps+0.5Gbps=6.5Gbps
入出力モジュール#2のキュー情報管理部113に対して、0Gbps+3.5Gbps=3.5Gbps
これにより、図9に示すように、各入出力モジュール#1,#2(101)は、それぞれフィードバック情報FBに含まれる優先度毎の出力許可帯域FB2が示す許可されたデータ量だけを出力する。
上記帯域配分の制御により、入出力モジュール#1(101)では、入力された高優先データ(Ph)が全て伝送でき、低優先データ2Gbpsのうち、1.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。また、入出力モジュール#2(101)では、入力された低優先データ5Gbpsのうち、3.5Gbpsが伝送され、1.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。このように、各入出力モジュール#1,#2(101)のパケットPの廃棄量が均等に行われる。
上記例では、入出力モジュール#2(101)側でもパケットの廃棄が発生することになるが、従来、入出力モジュール#1(101)のみでパケットの廃棄が発生していたことが解消できる。また、高優先データであるパケットPhが廃棄されることを防ぐことができる。
このように、伝送装置内に入出力モジュールが複数設けられ、入出力モジュール間で交差して他の入出力モジュールからパケットを出力する構成においても、複数の入出力モジュール間でのパケットを伝送経路と優先度に応じ適切に帯域配分できるようになる。
(帯域配分の例2)
図10は、実施の形態の伝送装置による帯域配分の他の例を説明する図である。図10の伝送装置100では、図1に示した入出力モジュール101を4つ(#1〜#4)設けている。図10を用いて、各入出力モジュール#1〜#4(101)の廃棄量が均等になるように各入出力モジュール101間でパケットPの流出量の調整を行う例を説明する。この図10の例では、特定の優先度(全て高優先データ)だけで出力ポート103の帯域が不足(オーバー)する状態を示している。
入出力モジュール#1〜#4(101)の各入力ポート#1(102)からそれぞれ入力されたデータ(パケットP)が、一つの入出力モジュール#1(101)の出力ポート#n(103)に流入する。また、出力ポート#n(103)は10Gbpsに帯域が絞られているとする。
入出力モジュール#1(101)の入力ポート#1(102)には、8Gbps(高優先データ8Gbps)のデータが入力される。入出力モジュール#2(101)の入力ポート#1(102)には、4Gbps(高優先データ4Gbps)のデータが入力される。入出力モジュール#3(101)の入力ポート#1(102)には、5Gbps(高優先データ5Gbps)のデータが入力される。入出力モジュール#4(101)の入力ポート#1(102)には、3Gbps(高優先データ3Gbps)のデータが入力される。合計した各入力ポート#1へのデータの流入量は、20Gbpsである。
入出力モジュール#1(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ8Gbpsの流入量をキュー情報QSとしてキュー情報監視/比較部122に送信する。
入出力モジュール#2(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ4Gbpsの流入量をキュー情報QSとしてキュー情報監視/比較部122に送信する。
入出力モジュール#3(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ5Gbpsの流入量をキュー情報QSとしてキュー情報監視/比較部122に送信する。
入出力モジュール#4(101)のキュー情報管理部113は、高優先データ3Gbpsの流入量をキュー情報QSとしてキュー情報監視/比較部122に送信する。
ここで、パケットPを出力する出力ポート#nは、入出力モジュール#1(101)である。このため、この入出力モジュール#1(101)のキュー情報監視/比較部122(演算処理部502)は、入出力モジュール#1〜#4(101)から受信した受信したキュー情報QSに基づき以下の演算を行う。
(1)各優先度同士の合計計算
8Gbps+4Gbps+5Gbps+3Gbps=20Gbps
(2)高優先データの出力を優先した場合の残り帯域計算
10Gbps−20Gbps=−10Gbps
(3)優先度毎のデータが存在する有効な入力ポート数合計
高優先データ:4Port
(4)残帯域÷優先有効入力ポート数
10Gbps÷4=2.5Gbps
(5)各ポートの優先出力許可帯域
入出力モジュール#1:8Gbps−2.5Gbps=5.5Gbps
入出力モジュール#2:4Gbps−2.5Gbps=1.5Gbps
入出力モジュール#3:5Gbps−2.5Gbps=2.5Gbps
入出力モジュール#4:3Gbps−2.5Gbps=0.5Gbps
上記各演算をもとに、キュー情報監視/比較部122は、パケットPの入力ポート#1(102)を有する4つの入出力モジュール#1〜#4(101)の各キュー情報管理部113に以下のデータ量の出力許可をフィードバック情報FBとして送信する。
入出力モジュール#1のキュー情報管理部113に対して、5.5Gbps
入出力モジュール#2のキュー情報管理部113に対して、1.5Gbps
入出力モジュール#3のキュー情報管理部113に対して、2.5Gbps
入出力モジュール#4のキュー情報管理部113に対して、0.5Gbps
これにより、図10に示すように、各入出力モジュール#1〜#4(101)は、それぞれフィードバック情報FBに含まれる優先度毎の出力許可帯域FB2が示す許可されたデータ量だけを出力する。
上記帯域配分の制御により、入出力モジュール#1(101)では、入力された高優先データ8Gbpsのうち、5.5Gbpsが伝送され、2.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。また、入出力モジュール#2(101)では、入力された高優先データ4Gbpsのうち、1.5Gbpsが伝送され、2.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。また、入出力モジュール#3(101)では、入力された高優先データ5Gbpsのうち、2.5Gbpsが伝送され、2.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。また、入出力モジュール#4(101)では、入力された高優先データ3Gbpsのうち、0.5Gbpsが伝送され、2.5Gbpsが廃棄パケットPxとして廃棄される。このように、各入出力モジュール#1〜#4(101)のパケットPの廃棄量が均等になる。
以上の各帯域配分の例では、パケットの廃棄量を各入出力モジュールで均等にする例を説明したが、入力帯域の比率で流出量を抑えてもよく、処理内容の変更で対応することができる。また、上記例では、出力帯域を10Gbpsに制限する例を示したが、出力帯域に制限はなく、任意に変更できる。
図11は、実施の形態の伝送装置の適用例を示すネットワーク構成例を示す図である。ユーザ等の端末1101がキャリアネットワーク1102のサーバ1103にアクセスする構成において、キャリアネットワーク1102内の中継装置1104に、上述した伝送装置100を適用することができる。また、キャリアネットワーク1102のサーバ1103にデータセンタのネットワーク1105が接続される構成において、ネットワーク1105内の中継装置1106に上述した伝送装置100を適用することができる。
これにより、キャリアネットワーク1002内、およびネットワーク1105内のデータ伝送を中継する際に、データの優先度と出力ポートの輻輳状態に適合して入力ポート側の帯域を配分してデータ伝送できるようになる。また、複数の入力ポート(複数の入出力モジュール)からのデータが一つの出力ポート(一つの入出力モジュール)に集中した場合でも、円滑にデータ伝送でき、中継機能を向上できるようになる。
図12は、既存の伝送装置における帯域配分を示す図である。出力ポート1203が10Gbpsに帯域が絞られているとする。2つの入出力モジュール#1,#2(1201)の各入力ポート#1(1202)からデータが流出する構成において、流入するデータの合計帯域が10Gbps以下であれば、入力された全データを出力ポート1203から出力できる。
ここで、図12に示すように、入出力モジュール#1(1201)には8Gbps(高優先データ6Gbps、低優先データ2Gbps)のデータが入力され、入出力モジュール#2(1201)には5Gbps(低優先5Gbps)でデータが流入しているとする。
出力側制御部1205の流量計算部1221は、流入してきたデータ量を計測するが、従来、計測値を各入出力モジュール#1,#2(1201)にフィードバック(バックプレッシャー相当)するだけである。ここで、既存の構成では、入出力モジュール#1および入出力モジュール#2(1201)は、他の入出力モジュールの輻輳状態を把握していない。このため、入出力モジュール#1,#2(1201)では単純に、出力ポート1203の帯域10Gbpsを均等に2分した5Gbpsずつの入力に抑える制御を行う。
したがって、入出力モジュール#1(1201)は、帯域が5Gbpsに抑えられてしまうため、高優先データのうち1Gbpsが廃棄されてしまう。また、低優先の2Gbpsも廃棄される。
このように、既存の技術では、伝送装置内の複数の入出力モジュール毎のデータ量が異なった場合や、優先度の異なるパケットが偏った(特定のポートに集中した)場合に対応できなかった。これにより、特定の入出力モジュールでパケットの送信に遅延が発生し、廃棄が偏る(高優先のパケットが廃棄される)など、通信品質の低下を招いた。
これに対し、実施の形態では、伝送装置内の複数の入出力モジュールを設けた場合、データの優先度と出力ポートの輻輳状態に対応して複数の入出力モジュールの入力ポートに対する帯域を配分する制御を行う。そして、単位処理時間毎に帯域配分の制御を行うことで、時間経過に伴い入力されるパケットのデータ量や優先度の変化に対応して適切に帯域配分できるようになる。
実施の形態では、入力制御部がパケットの優先度とキュー長を出力側制御部側に送信し、出力側制御部側ではパケットの優先度とキュー長に基づき、優先度毎の帯域を演算し、複数の入力制御部(入出力モジュール)に送信する。これにより、入力されるデータ量や優先度に応じて複数の入力制御部(入出力モジュール)側での帯域配分を適切に行えるようになる。
そして、複数の入出力モジュールからのデータが一つの入出力モジュールの出力ポートに集中した場合でも、優先度と出力ポートの輻輳状態に対応して複数の入出力モジュールに対する帯域制御が行える。例えば、高優先のパケットを優先して出力することができ、高優先のパケットの遅延や廃棄を制限できるため、高優先のパケットの通信品質を向上できる。また、低優先度パケットを優先的に廃棄できる。これにより、伝送装置は、輻輳時においても優先度にしたがって宛先に対するデータ伝送を円滑に行え、伝送(中継)機能を向上できるようになる。
なお、実施の形態では、伝送装置内において、1つの入出力モジュールあたり1つの入力ポートからパケットが入力され、一つの入出力モジュールの1つの出力ポートからパケットが出力される例を用いて説明した。図1等にも図示したが、1つの入出力モジュールあたり複数の入力ポートと出力ポートを備える構成においても同様に適用して帯域制御できる。複数のパケットをまとめて出力する出力ポートを基準にして、この出力ポートにパケットを転送する複数の入出力モジュールの各入力ポートに対する帯域制御を行えばよい。また、伝送装置が備える入出力モジュールが1つであっても、この1つの入出力モジュールが複数の入力ポートおよび出力ポートを有する構成に適用し、複数の入力ポートおよび出力ポートとの間でのパケット転送にかかる帯域を制御できる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の優先度を有するパケットを受信し、受信した前記パケットを前記パケットの宛先に応じて送信する伝送装置において、
受信した前記パケットを入力し、入力した前記パケットを宛先に応じて振り分けて出力する複数の受信モジュールと、
宛先に応じて振り分けられた前記パケットを入力し、入力した前記パケットを出力する複数の送信モジュールと、を備え、
前記受信モジュールは、入力される前記パケットの優先度毎のデータ量を抽出する入力側制御部を有し、
前記送信モジュールは、前記入力側制御部で抽出された前記優先度毎のデータ量と、前記パケットを出力可能なデータ量とに基づいて、前記各入力側制御部がそれぞれ廃棄する廃棄データ量を算出し、算出した前記廃棄データ量を前記各入力側制御部に通知する出力側制御部を有する
ことを特徴とする伝送装置。
(付記2)前記出力側制御部は、
前記パケットの廃棄が必要な場合、最も優先度が高い最優先パケットのデータ量が多い前記出力側制御部に対する前記破棄データ量が、前記最優先パケットのデータ量が少ない前記出力側制御部に対する前記破棄データ量よりも少なくなるように、前記各入力側制御部の前記廃棄データ量を決定する
ことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3)前記出力側制御部は、
前記パケットの廃棄が必要な場合、当該廃棄するデータ量が複数の前記入力側制御部で同一となるように、複数の前記パケットが入力される複数の前記入力側制御部別に、複数の前記パケットの優先度毎のデータ量を算出する
ことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記4)前記出力側制御部は、複数の前記入力側制御部に入力される複数の前記パケットの帯域の比率に基づき、複数の前記パケットの優先度毎のデータ量を算出し、複数の前記入力側制御部に通知する
ことを特徴とする付記2または3に記載の伝送装置。
(付記5)前記出力側制御部は、
優先度が高い前記パケットを優先的に前記出力ポートから出力させ、他の優先度の低い前記パケットのデータ量を算出し、複数の前記入力側制御部に通知する
ことを特徴とする付記2〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記6)前記出力側制御部は、
前記優先度別に複数の前記パケットのデータ量の合計値と、前記優先度が高い複数の前記パケットを優先して前記出力ポートから出力する場合の残りの出力可能なデータ量と、前記パケットが入力される入力ポート数と、に基づき、複数の前記入力ポートあたりの優先度毎のデータ量を算出する
ことを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記7)前記入力側制御部は、
入力される前記パケットを格納するキューの単位処理時間あたりのデータ長を前記出力側制御部に通知し、
前記出力側制御部は、
前記出力ポートから出力する前記パケットの単位処理時間あたりのデータ長と、前記キューの単位処理時間あたりのデータ長とに基づき、前記入力側制御部のデータ量を算出する
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記8)前記入力側制御部は、
前記単位処理時間に対応したポーリングにより、前記キューの単位処理時間あたりのデータ長を抽出する
ことを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記9)前記入力側制御部は、
前記優先度別のキューを有する
ことを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記10)CPUのソフトウェア実行により、前記入力側制御部及び前記出力側制御部の前記機能を実現することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の伝送装置。
100 伝送装置
101 入出力モジュール
102 入力ポート
103 出力ポート
104 入力側制御部
105 出力側制御部
111(111a,111b) キュー
111c,111d キュー長監視部
112 流量制御部
112a 多重部
112b 出力流量調整部
113 キュー情報管理部
121 流量計算部
122 キュー情報監視/比較部
201 ポーリング周期生成部
202 キュー長ポーリング部
203 キュー情報送受信部
501 入力ラッチ部
502 演算処理部
503 送信データ生成部
504 データ送信部
601 CPU
P パケット
Ph 高優先度のパケット
Pl 低優先度のパケット
Px 廃棄パケット

Claims (7)

  1. 複数の優先度を有するパケットを受信し、受信した前記パケットを前記パケットの宛先に応じて送信する伝送装置において、
    受信した前記パケットを入力し、入力した前記パケットを宛先に応じて振り分けて出力する複数の受信モジュールと、
    宛先に応じて振り分けられた前記パケットを入力し、入力した前記パケットを出力する複数の送信モジュールと、を備え、
    前記受信モジュールは、入力される前記パケットの優先度毎のデータ量を抽出する入力側制御部を有し、
    前記送信モジュールは、前記入力側制御部で抽出された前記優先度毎のデータ量と、前記パケットを出力可能なデータ量とに基づいて、前記各入力側制御部がそれぞれ廃棄する廃棄データ量を算出し、算出した前記廃棄データ量を前記各入力側制御部に通知する出力側制御部を有する
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記出力側制御部は、
    前記パケットの廃棄が必要な場合、最も優先度が高い最優先パケットのデータ量が多い前記出力側制御部に対する前記破棄データ量が、前記最優先パケットのデータ量が少ない前記出力側制御部に対する前記破棄データ量よりも少なくなるように、前記各入力側制御部の前記廃棄データ量を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記出力側制御部は、
    前記パケットの廃棄が必要な場合、当該廃棄するデータ量が複数の前記入力側制御部で同一となるように、複数の前記パケットが入力される複数の前記入力側制御部別に、複数の前記パケットの優先度毎のデータ量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  4. 前記出力側制御部は、複数の前記入力側制御部に入力される複数の前記パケットの帯域の比率に基づき、複数の前記パケットの優先度毎のデータ量を算出し、複数の前記入力側制御部に通知する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の伝送装置。
  5. 前記出力側制御部は、
    優先度が高い前記パケットを優先的に出力させ、他の優先度の低い前記パケットのデータ量を算出し、複数の前記入力側制御部に通知する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
  6. 前記出力側制御部は、
    前記優先度別に複数の前記パケットのデータ量の合計値と、前記優先度が高い複数の前記パケットを優先して所定の出力ポートから出力させた場合の残りの出力可能なデータ量と、前記出力ポートから出力させる複数の前記パケットが入力される入力ポート数と、に基づき、複数の前記入力ポートあたりの優先度毎のデータ量を算出する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の伝送装置。
  7. 前記入力側制御部は、
    入力される前記パケットを格納するキューの単位処理時間あたりのデータ長を前記出力側制御部に通知し、
    前記出力側制御部は、
    前記出力ポートから出力する前記パケットの単位処理時間あたりのデータ長と、前記キューの単位処理時間あたりのデータ長とに基づき、前記入力側制御部のデータ量を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の伝送装置。
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