JP2017059445A - プラズマ溶接用トーチ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、容易に製造可能で、かつコストを低減可能な複数の電極位置規制部材を用いて、インサートチップの中心軸と棒状電極の中心軸とが一致するように、棒状電極の位置を規制することの可能なプラズマ溶接用トーチを提供することを課題とする。
【解決手段】インサートチップ31を構成する第2の中空部43からインサートチップ31を構成する第1の中空部42にパイロットガスを流通可能なように、一部が棒状電極33と第2の中空部43を区画するインサートチップ31の内壁面とに接触するように棒状電極33の周囲に配置された複数の電極位置規制部材34を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移行型及び非移行型のプラズマ溶接を行う際に使用するプラズマ溶接用トーチに関する。
従来、被溶接物(母材)を溶接する非消耗電極式溶接法として、TIG溶接法やプラズマ溶接法が用いられている。プラズマ溶接法は、TIG溶接法と比較して、熱集中性が優れているため、ビード幅を狭く、高速に溶接することが可能で、かつ歪の少ない溶接法である。
TIG溶接法では、非消耗電極と、トーチノズルと、含むTIG溶接用トーチを使用して、非消耗電極(−)と被溶接物(+)との間でアークを発生させ、該アークの熱により被溶接物を溶かして溶融池(プール)を形成しながら溶接を行う。
また、溶接中において、非消耗電極を囲むトーチノズルからシールドガスを放出し、該シールドガスで大気(空気)を遮断しながら溶接を行う。
これに対して、プラズマアーク溶接法では、非消耗電極(以下、「棒状電極」という場合がある)と、水冷のインサートチップ(「拘束ノズル」ともいう)と、シールドキャップと、を含むプラズマ溶接用トーチを使用して、非消耗電極とインサートチップとの間においてプラズマ化されたプラズマガス(「作動ガス」ともいう)を流す。
このときに発生するプラズマ流(プラズマジェット)をインサートチップで絞り込み、インサートチップの内壁形状によるウォール効果(言い換えれば、プラズマの気流の流れを安定させる効果)や、インサートチップを冷却することで得られるサーマルピンチ効果(言い換えれば、プラズマ流を周囲から冷却することで緊縮し高温となる効果)を利用して、エネルギー密度が高められたプラズマアークを発生させる。
そして、プラズマアークは、シールドキャップから放出されるシールドガスによるサーマルピンチ効果を受けて更に絞り込まれる。
このように、プラズマアーク溶接法では、エネルギー密度が高く、アーク形状が円柱状に絞り込まれたプラズマアークを熱源として溶接を行う。また、プラズマアークには、移行型のプラズマアークと非移行型のプラズマアークとがある。
移行型のプラズマアーク溶接法は、非消耗電極(−)と被加工物(+)との間で電流を流す方式であり、導電性の被加工物に対してのみ適用が可能である。一方、非移行型のプラズマアーク溶接法は、非消耗電極(−)とインサートチップ(+)との間で電流を流す方式であり、非導電性の被加工物に対しても適用が可能である。
さらに、プラズマアーク溶接法は、上述した溶接の用途に限らず、例えば、被加工物に対するロウ付けや、接合、切断、溶射、溶融炉などにも利用されている。
ところで、インサートチップの先端に形成されたインサートチップ孔からプラズマアークを精度良く真直ぐに発射させるためには、棒状電極の中心軸をインサートチップの中心軸と一致させる必要(言い換えれば、棒状電極の位置を規制する必要)がある。
特許文献1には、インサートチップの中心に棒状電極が配置されるように、棒状電極の位置を規制するセンタリングストーンが開示されている。
特許文献1に開示されたセンタリングストーンは、その中央に棒状電極が挿入される電極挿入穴と、その周囲に配置された複数の貫通穴(ガスの通路)またはリング状貫通部(ガスの通路)と、を有する。
また、特許文献1には、センタリングストーンを多孔セラミックで構成することが開示されている。
特開平4−249096号公報
しかしながら、上述したように、特許文献1に開示されたセンタリングストーンは、多孔セラミックで構成された1つの部材に、電極挿入穴と、その周囲に配置された複数の貫通穴(ガスの通路)またはリング状貫通部(ガスの通路)と、を設けた構成とされている。
つまり、特許文献1に開示されたセンタリングストーンは、複雑な形状とされている。このため、センタリングストーンの製造工程が複雑となるので、センタリングストーンを容易に製造することやコストを低減させることが困難であった。
そこで、本発明は、容易に製造可能で、かつコストを低減可能な複数の電極位置規制部材を用いて、インサートチップの中心軸と棒状電極の中心軸とが一致するように、棒状電極の位置を規制することの可能なプラズマ溶接用トーチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、先端部を含み、所定の方向に延在する棒状電極と、前記棒状電極の先端部が収容される第1の中空部と、前記第1の中空部よりも拡径されており、中心軸が前記第1の中空部の中心軸と一致し、前記棒状電極のうち、前記先端部から離間した部分を収容する第2の中空部と、を含むインサートチップと、前記インサートチップの中心軸と前記棒状電極の中心軸とが一致するように、前記棒状電極の周囲を囲むように、前記第2の中空部に配置された複数の電極位置規制部材と、を有し、前記複数の電極位置規制部材は、前記第2の中空部から前記第1の中空部にパイロットガスを流通可能なように、一部が前記棒状電極と前記第2の中空部を区画する前記インサートチップの内壁面とに接触することを特徴とするプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記複数の電極位置規制部材は、同じ形状で、かつ同じ大きさとされた部材であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記複数の電極位置規制部材の外形は、球形状または円筒形状であることを特徴とする請求項1または2記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記インサートチップの中心軸に対して直交する方向における前記複数の電極位置規制部材の径Dは、下記(1)式を満たすことを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
D=(d1−d2)/2 ・・・(1)
但し、上記(1)式において、d1は前記第2の中空部の直径、d2は前記第2の中空部に配置された前記棒状電極の直径を示す。
また、請求項5に係る発明によれば、前記複数の電極位置規制部材の材料は、前記インサートチップの材料の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数の材料であることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記第2の中空部のうち、前記第1の中空部側に位置する部分は、前記第1の中空部から前記第2の中空部に向かう方向に対して、幅広形状とされたテーパ面で区画されていることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記第1及び第2の中空部の径の大きさの差により、前記第1の中空部と前記第2の中空部との間には、前記複数の電極位置規制部材が接触する段差部が形成されており、前記第2の中空部に配置され、前記複数の電極位置規制部材に当接される押さえ部材を有し、前記段差部と前記押さえ部材との間に、前記複数の電極位置規制部材を配置することを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、前記位置規制部材は、一部が分断されたリング状の部材であることを特徴とする請求項7記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項9に係る発明によれば、前記複数の電極位置規制部材は、前記棒状電極の延在方向に対して、多段で配置することを特徴とする請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
また、請求項10に係る発明によれば、前記多段で配置された前記複数の電極位置規制部材を押さえる押さえ部材を有することを特徴とする請求項9記載のプラズマ溶接用トーチが提供される。
本発明によれば、容易に製造可能で、かつコストを低減可能な複数の電極位置規制部材を用いて、インサートチップの中心軸と棒状電極の中心軸とが一致するように、棒状電極の位置を規制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチを含んだプラズマ溶接装置の概略構成を示す部分断面図である。 図1に示すインサートチップ及び複数の電極位置規制部材をA視した平面図である。 図1に示す押さえ部材をA視した平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。 図4に示すインサートチップ及び複数の電極位置規制部材をB視した平面図である。 図4に示すプラズマ溶接用トーチに適用可能な電極位置規制部材の他の例を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のプラズマ溶接装置及びプラズマ溶接用トーチの寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチを含んだプラズマ溶接装置の概略構成を示す部分断面図である。なお、図1では、母材11及びプラズマ溶接用トーチ12を断面で図示する。また、図1では、スイッチ部23が開いた状態を模式的に図示する。
図1において、E方向はパイロットガスが流れる方向、F方向はシールドガスが流れる方向、中心軸Cはインサートチップ31の中心軸、Z方向は鉛直方向、をそれぞれ示している。
図1を参照するに、プラズマ溶接装置10は、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ12と、メインアーク電源13と、配線15,16,18,21と、パイロットアーク電源17と、スイッチ部23と、冷却水循環部24と、冷却水供給ライン25と、冷却水循環ライン26と、パイロットガス供給源(図示せず)と、パイロットガス供給ライン(図示せず)と、シールドガス供給源(図示せず)と、シールドガス供給ライン(図示せず)と、を有する。
プラズマ溶接用トーチ12は、トーチボディ30と、インサートチップ31と、アウターノズル32と、棒状電極33と、複数の電極位置規制部材34と、押さえ部材36と、を有する。
トーチボディ30の下端には、インサートチップ31が取り付けられている。また、トーチボディ30のうち、インサートチップ31と対向する部分には、冷却水用流路45となる凹部が設けられている。この凹部とインサートチップ31との間に、冷却水用流路45が区画されている。
冷却水用流路45には、冷却水循環部24から供給された冷却水が供給される。また、冷却水用流路45に供給されて、冷却に寄与して温度が上昇した冷却水は、冷却水循環部24により回収される。
インサートチップ31は、インサートチップ本体41と、第1の中空部42と、第2の中空部43と、段差部44と、を有する。
インサートチップ本体41は、棒状電極33を収容する筒状部材であり、その先端部が縮径された構成とされている。インサートチップ本体41は、その先端にインサートチップ孔41Aを有する。
インサートチップ孔41Aは、棒状電極33から発生したプラズマアークを母材11に移行させる際に、プラズマアークを通過させる孔である。
棒状電極33から発生したプラズマアークは、水冷式のインサートチップ31によってウォール効果及びサーマルピンチ効果を受けることで絞られ、エネルギー密度の高いアークとなって、インサートチップ孔41Aから噴出する。
第1の中空部42は、インサートチップ本体41の内壁面(インサートチップ31の内壁面)で区画された略円柱形状とされた空間である。第1の中空部42の先端部は、縮径された形状とされている。第1の中空部42の先端部は、インサートチップ孔41Aと一体に構成されている。
第1の中空部42は、棒状電極33の先端部33Aが収容される空間であるとともに、パイロットガスを棒状電極33の先端部33A側に供給するパイロットガス供給用の流路として機能する。
第1の中空部42の中心軸は、インサートチップ本体41の中心軸(言い換えれば、インサートチップ31の中心軸)と一致している。
第1の中空部42の直径Rは、第1の中空部42に棒状電極33を挿入させた状態で、棒状電極33と第1の中空部42を区画するインサートチップ本体41の内壁面との間から電極位置規制部材34が落下しない大きさに設定されている。
第2の中空部43は、インサートチップ本体41の内壁面で区画された円柱形状の空間である。第2の中空部43は、第1の中空部42よりも拡径された空間である。このため、第1の中空部42と第2の中空部43との境界部分には、複数の電極位置規制部材34が載置される段差部44が形成されている。
第2の中空部43は、第1の中空部42の直上に配置されており、第1の中空部42の後端部と一体に構成されている。
第2の中空部43は、棒状電極33のうち、先端部33Aから離間した部分を収容している。第2の中空部43は、その中心軸が第1の中空部42の中心軸と一致するように構成されている。
第1の中空部42の直径Rが8mmの場合、第2の中空部43の直径d1は、例えば、9〜20mmの範囲内で適宜選択することができる。
上記説明したインサートチップ31の材料としては、例えば、金属(例えば、銅、銅合金等)を用いることができる。
アウターノズル32は、インサートチップ本体41との間にシールドガスの流路32Aを形成可能なように、インサートチップ本体41の外側に固定されている。アウターノズル32は、インサートチップ本体41の先端部を囲むように配置されている。
棒状電極33は、第1及び第2の中空部43,43に配置されており、所定の方向(第1の実施の形態の場合、Z方向)に延在している。棒状電極33の材料としては、例えば、タングステンを用いることができる。
棒状電極33の直径d2は、棒状電極33と第1の中空部42との間にパイロットガスが流れる経路を形成可能なように、直径Rよりも小さくなるように構成されている。
図2は、図1に示すインサートチップ及び複数の電極位置規制部材をA視した平面図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図2を参照するに、複数の電極位置規制部材34(図2の場合、一例として5つの電極位置規制部材34を図示している)は、同じ形状で、かつ同じ大きさとされた部材である。
複数の電極位置規制部材34は、その外形が球形状とされており、各電極位置規制部材34の一部が棒状電極33と、第2の中空部43を区画するインサートチップ本体41の内壁面と、に接触した状態で、棒状電極33の周囲を囲むように段差部44に配置されている。
このように、同じ大きさとされた複数の電極位置規制部材34の外形を球形状にすることで、複数の電極位置規制部材34間には、第2の中空部43に供給されたパイロットガスを第1の中空部42に供給するための複数の隙間を形成することが可能となる。
これにより、パイロットガスを流通させるための流路として、上記複数の隙間を利用することが可能となるので、特許文献1に開示されたセンタリングストーンに設けられたパイロットガスを流通させるためのガス貫通穴を、複数の電極位置規制部材34に設ける必要がない。
また、上記複数の隙間は、同じ大きさで、かつ同じ形状とされた複数の電極位置規制部材34を用いることで、棒状電極33の周方向に対して、均等に配置される。このため、上記複数の隙間を用いて、パイロットガスを精度良く分散させることができる。
また、棒状電極33を囲むように、同じ大きさで、かつ球形状とされた複数の電極位置規制部材34を配置させ、各電極位置規制部材34の一部と棒状電極33及び第2の中空部43を区画するインサートチップ本体41の内壁面とを接触させることで、特許文献1に開示されたセンタリングストーンに設けられた電極挿入穴を形成することなく、インサートチップ31の中心軸Cと棒状電極33の中心軸とが一致するように、インサートチップ31に対する棒状電極33の位置を規制することができる。
上述したように、複数の電極位置規制部材34は、簡単な構成とされているため、特許文献1に開示されたセンタリングストーンと比較して、製造工程がかなり簡略化することが可能となるので、複数の電極位置規制部材34のコストを低減することができる。
複数の電極位置規制部材34の径D1(直径)は、下記(2)式から求めることができる。
D1=(d1−d2)/2 ・・・(2)
但し、上記(2)式において、d1は第2の中空部43の直径、d2は第2の中空部43に配置された棒状電極33の直径を示している。
上記(2)式を用いて、複数の電極位置規制部材34の径D1を求めることで、複数の電極位置規制部材34の一部と、棒状電極33及び第2の中空部43を区画するインサートチップ本体41の内壁面と、を確実に接触させることができる。
例えば、第2の中空部43の直径d1が9.5mm、棒状電極33の直径d2が2.4mmの場合、上記(2)式から、複数の電極位置規制部材34の径D1は、3.55mmとなる。この場合、複数の電極位置規制部材34の数は、5つとなる。
また、例えば、第2の中空部43の直径d1が19mm、棒状電極33の直径d2が4.8mmの場合、上記(2)式から、複数の電極位置規制部材34の径D1は、7.1mmとなる。この場合、複数の電極位置規制部材34の数は、5つとなる。
また、例えば、第2の中空部43の直径d1が12mm、棒状電極33の直径d2が4.0mmの場合、上記(2)式から、複数の電極位置規制部材34の径D1は、4.0mmとなる。この場合、複数の電極位置規制部材34の数は、6つとなる。
複数の電極位置規制部材34の材料としては、例えば、絶縁性、耐熱性、及び剛性に優れ、かつインサートチップ31の材料の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数の材料であることが好ましい。
インサートチップ31の材料がクロム銅の場合、複数の電極位置規制部材34の材料としては、セラミックスを用いることができる。
クロム銅(組成が、Cr0.7〜1.4%含有し、残部が銅)の熱膨張係数は、17.7×10−6/℃であり、セラミックスである窒化珪素の熱膨張係数は、3.4×10−6/℃である。
図3は、図1に示す押さえ部材をA視した平面図である。図3において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。図3に示す矢印は、分断部36Aの周囲に位置する押さえ部材36が、該矢印方向に変形可能なことを示している。
図1及び図3を参照するに、押さえ部材36は、Z方向に複数の電極位置規制部材34が移動することを抑制するための位置規制用部材である。押さえ部材36は、複数の電極位置規制部材34の上部に当接された状態で、第2の中空部43内に配置されている。
これにより、複数の電極位置規制部材34は、段差部44と押さえ部材36との間に配置されることになる。
押さえ部材36は、一部が分断されたリング状の部材である。押さえ部材36は、厚さの薄い金属で構成されているため、作業者が指で押圧することで、分断部36Aの幅が狭くなる方向、言い換えれば、押さえ部材36の外径が小さくなる方向に変形する。
このような構成とされた押さえ部材36を用いることで、第2の中空部43を区画するインサートチップ本体41の内壁面に対して、押さえ部材36を容易に着脱させることができる。
押さえ部材36の材料としては、例えば、金属を用いることができる。押さえ部材36の材料となる金属としては、例えば、銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼等を用いることができる。
図1を参照するに、メインアーク電源13は、プラス端子13Aと、マイナス端子13Bと、を有する。プラス端子13Aは、棒状電極33と電気的に接続されている。マイナス端子13Bは、母材11と電気的に接続されている。
配線15は、その一端がプラス端子13Aと接続されており、他端が棒状電極33と接続されている。配線16は、その一端がマイナス端子13Bと接続されており、他端が母材11と接続されている。
パイロットアーク電源17は、配線15及びインサートチップ31と電気的に接続されている。配線18は、配線15から分岐した分岐配線である。配線18は、パイロットアーク電源17と接続されている。
配線21は、第1の配線部21−1と、第1の配線部21−1から分離された第2の配線部21−2と、を有する。第1の配線部21−1は、その一端がパイロットアーク電源17と接続されており、他端が第2の配線部21−2の一端の近傍に配置されている。
第2の配線部21−2は、その他端がインサートチップ31と接続されている。
スイッチ部23は、第1の配線部21−1の他端と第2の配線部21−2の一端とを電気的に接続可能な状態で、第1の配線部21−1の他端、及び第2の配線部21−2の一端に設けられている。
スイッチ部23が開く(図1に示す状態になる)と、パイロットアーク電源17とインサートチップ31とが電気的に絶縁され、スイッチ部23が閉じると、パイロットアーク電源17とインサートチップ31とが電気的に接続される。
冷却水循環部24は、冷却水用流路45に冷却水を供給するための冷却水供給源であるとともに、冷却に寄与して、温度が上昇した冷却水を冷却する機能を有する。
冷却水供給ライン25は、その一端が冷却水循環部24と接続されており、他端が冷却水用流路45と接続されている。冷却水供給ライン25は、冷却水用流路45に冷却水を供給するためのラインである。
冷却水循環ライン26は、その一端が冷却水循環部24と接続されており、他端が冷却水用流路45と接続されている。冷却水循環ライン26は、冷却水用流路45において、冷却に寄与することで温度が上昇した冷却水を回収するためのラインである。
パイロットガス供給源(図示せず)は、パイロットガス供給ライン(図示せず)を介して、パイロットガスを第2の中空部43に供給する。第2の中空部43に供給されたパイロットガスは、複数の電極位置規制部材34間に形成される隙間を介して、第2の中空部43の下方に位置する第1の中空部42に供給される。
パイロットガスとしては、例えば、不活性ガス(例えば、アルゴンガス)を用いることができる。
パイロットガス供給ライン(図示せず)は、その一端がパイロットガス供給源(図示せず)と接続されている。パイロットガス供給ラインの他端は、第2の中空部43にパイロットガスを供給可能な状態で、インサートチップ31と接続されている。
シールドガス供給源(図示せず)は、シールドガス供給ライン(図示せず)を介して、流路32Aにシールドガスを供給する。シールドガスは、大気中の窒素や酸素の悪影響から母材11を保護する機能を有する。シールドガスは、母材11の材料によって適宜選択することができる。シールドガスとしては、例えば、アルゴンヘリウムガス、アルゴンガス、炭酸ガス、酸素ガスを含んだアルゴンガス等を用いることができる。
シールドガス供給ライン(図示せず)は、その一端がシールドガス供給源(図示せず)と接続されており、他端が流路32Aにシールドガスを供給可能な状態で、インサートチップ31と接続されている。
第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチによれば、第2の中空部43から第1の中空部42にパイロットガスを流通可能なように(言い換えれば、複数の電極位置規制部材34間にパイロットガスを流通させる複数の隙間が形成されるように)、一部が棒状電極33と第2の中空部43を区画する内壁面とに接触させることで、第2の中空部43に供給されたパイロットガスを第1の中空部42に供給するための複数の隙間を形成することが可能となる。
これにより、特許文献1に開示されたセンタリングストーンに設けられたパイロットガスを流通させるためのガス貫通穴を、複数の電極位置規制部材34に設ける必要がなくなる。したがって、棒状電極33の位置を規制する複数の電極位置規制部材34を簡単な構成にすることが可能となる。
これにより、特許文献1に開示されたセンタリングストーンと比較して、製造工程を簡略化することが可能となるので、複数の電極位置規制部材34のコストを低減することができる。
また、棒状電極33を囲むように、複数の電極位置規制部材34を配置させ、各電極位置規制部材34の一部と棒状電極33及び第2の中空部43を区画するインサートチップ本体41の内壁面とを接触させることで、特許文献1に開示されたセンタリングストーンに設けられた電極挿入穴を形成することなく、インサートチップ31の中心軸Cと棒状電極33の中心軸とが一致するように、インサートチップ31に対する棒状電極33の位置を規制することができる。
つまり、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ12によれば、容易に製造可能で、かつコストを低減可能な複数の電極位置規制部材34を用いて、インサートチップ31の中心軸Cと棒状電極33の中心軸とが一致するように、棒状電極33の位置を規制することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。図5は、図4に示すインサートチップ及び複数の電極位置規制部材をB視した平面図である。図4及び図5において、図1〜図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4及び図5を参照するに、第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50は、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ10を構成する複数の電極位置規制部材34に替えて、複数の電極位置規制部材51を有すること以外は、プラズマ溶接用トーチ10と同様に構成される。
複数の電極位置規制部材51は、外形が円筒形状とされた部材であること以外は、先に説明した複数の電極位置規制部材34と同様な構成とされている。
複数の電極位置規制部材51は、一部が、棒状電極33、第2の中空部43を区画するインサートチップ31の内壁面、及び段差部44に接触するように、棒状電極33の周囲に位置する第2の中空部43に配置されている。
複数の電極位置規制部材51は、棒状電極33の延在方向と同じ方向に延在している。複数の電極位置規制部材51間には、第2の中空部43に導入されたパイロットガスを第1の中空部42に流通させるための複数の隙間が形成されている。複数の電極位置規制部材51の上端には、押さえ部材36が当接されている。
複数の電極位置規制部材51の径D1は、上記(2)式を用いて求めることができる。複数の電極位置規制部材51の高さは、例えば、径D1の値よりも大きくなるように設定することができる。複数の電極位置規制部材51の高さは、径D1が8mmの場合、例えば、9〜20mmの範囲内で適宜設定することができる。
第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50によれば、外形が円筒形状とされた複数の電極位置規制部材51の延在方向を棒状電極33の延在方向と一致させた状態で、段差部44及び第2の中空部43に、各電極位置規制部材51の一部が、棒状電極33と第2の中空部43を区画するインサートチップ31の内壁面とに接触するように、複数の電極位置規制部材51を配置させることで、第1の実施の形態で説明した球形状とされた複数の電極位置規制部材34を用いた場合と比較して、棒状電極33の延在方向の広い領域において、棒状電極33の位置を規制することが可能となる。
これにより、棒状電極33の中心軸が、インサートチップ31の中心軸Cと一致するように、高精度に棒状電極33の位置を規制することができる。
なお、第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50は、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ10と同様な効果を得ることができる。
図6は、図4に示すプラズマ溶接用トーチに適用可能な電極位置規制部材の他の例を示す斜視図である。図6において、図4及び図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
次に、図6を参照して、図4に示すプラズマ溶接用トーチ50に適用可能な他の電極位置規制部材55について説明する。
電極位置規制部材55は、円柱形状とされた電極位置規制部材本体56と、電極位置規制部材本体56の中央部を電極位置規制部材本体56の延在方向に貫通する貫通穴56と、で構成されている。
貫通穴56は、第2の中空部43から第1の中空部42にパイロットガスを流通させるための経路として機能する。
先に説明した第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50を構成する複数の電極位置規制部材34に替えて、上述した複数の電極位置規制部材56を用いてもよい。この場合、第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50と同様な効果を得ることができる。
なお、同じ大きさの径D1とされた電極位置規制部材34,56を組み合わせて、棒状電極33の位置を規制してもよい。この場合も、第2の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ50と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。図7において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7を参照するに、第3の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ60は、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ10の構成に、さらに、第3の中空部61と、段差部62と、複数の電極位置規制部材63と、押さえ部材65と、を設けた構成とされている。
第3の中空部61は、第1の中空部42と第2の中空部43との間に位置するインサートチップ31の内壁面で区画された円筒形状の空間である。
第3の中空部61の直径Sは、第2の中空部43の直径d1よりも小さく、かつ第1の中空部42の直径Rよりも大きくなるように構成されている。
また、Z方向における第3の中空部61の長さは、第3の中空部61に、複数の電極位置規制部材63及び押さえ部材65を収容可能な長さにすることができる。
上述したような大きさ及び形状とされた第3の中空部61を、第1の中空部42と第2の中空部43との間に設けることで、第2の中空部43と第3の中空部61との間に段差部44を形成することが可能になるとともに、第3の中空部61と第1の中空部42との間に段差部62を形成することが可能となる。
これにより、2つの段差部(段差部44,62)のち、一方の段差部62に複数の電極位置規制部材63をリング状に配置することができるとともに、他方の段差部44に複数の電極位置規制部材34をリング状に配置することができる。
複数の電極位置規制部材63は、同じ大きさされた球形状の部材である。複数の電極位置規制部材63は、複数の電極位置規制部材34の径D1よりも小さい径D2(直径)とされていること以外は、電極位置規制部材34と同様な構成(具体的には、例えば、同様な材料で構成)されている。
複数の電極位置規制部材63の径D2は、下記(3)式から求めることができる。
D2=(S−d2)/2 ・・・(3)
但し、上記(3)式において、Sは第3の中空部61の直径、d2は第2の中空部43に配置された棒状電極33の直径を示している。
第3の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ60では、棒状電極33の延在方向に対して、複数の電極位置規制部材34,63が2段で配置されている。
押さえ部材65は、図3に示す押さえ部材36を小型化した構成とされている。押さえ部材65は、第3の中空部61に配置されており、かつ複数の電極位置規制部材63の上部に当接されている。
第3の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ60によれば、棒状電極33の延在方向(Z方向)に対して、複数の電極位置規制部材34,63を2段で配置することで、Z方向において、離間した2つの領域(具体的には、複数の電極位置規制部材34が棒状電極33の位置を規制する第1の領域と、複数の電極位置規制部材63が棒状電極33の位置を規制する第2の領域)で棒状電極33の位置を規制することが可能となる。
これにより、棒状電極33の中心軸が、インサートチップ31の中心軸Cと一致するように、高精度に棒状電極33の位置を規制することができる。
なお、第3の実施の形態では、2種類の電極位置規制部材の一例として、球形状とされた電極位置規制部材34,63を用いた場合を例に挙げて説明したが、球形状とされた電極位置規制部材(具体的には、電極位置規制部材34または電極位置規制部材63)と、図4に示す電極位置規制部材51または図6に示す電極位置規制部材55とを組み合わせてもよい。
また、図7では、一例として、3つの中空部(第1ないし第3の中空部42,43,61)を設けて、複数の電極位置規制部材34,63を2段で配置させる場合を例に挙げて説明したが、4つ以上の中空部を設けて、複数の電極位置規制部材を3段以上で配置させてもよい。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るプラズマ溶接用トーチの概略構成を示す断面図である。図8において、図7に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8を参照するに、第4の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ70は、第4の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ60を構成する第2及び第3の中空部43,61、複数の電極位置規制部材34、押さえ部材36,65に替えて、第2の中空部71、テーパ面71a、及び押さえ部材73を有すること以外は、プラズマ溶接用トーチ60と同様な構成とされている。
第2の中空部71は、第1の中空部42側に位置する第1の部分71Aと、第1の部分71Aと一体とされ、第1の部分71Aの直上に配置された第2の部分71Bと、を有する。
第1の部分71Aは、第1の中空部42から第2の中空部71(第2の部分71B)に向かう方向に対して、幅広形状とされたテーパ面71aで区画されている。第1の部分71Aは、円錐台形状とされた空間である。
第2の部分71Bは、円柱形状とされた空間であり、パイロットガスが供給される。
複数の電極位置規制部材63は、その一部が、テーパ面71aと棒状電極33と接触するように、第1の部分71Aにリング状に配置されている。
押さえ部材73は、複数の電極位置規制部材63の上部に当接される突出部73Aを有すること以外は、先に説明した押さえ部材34と同様な構成とされている。
押さえ部材73は、第1の部分71Aを区画するテーパ面71aではなく、円柱形状とされた第2の部分71Bを区画するインサートチップ31の内壁面と接触するように、第2の中空部71に配置されている。
このように、円柱形状とされた第2の部分71Bを区画するインサートチップ31の内壁面と接触するように、第2の中空部71に押さえ部材73を配置させることで、第2の中空部71において、押さえ部材73が複数の電極位置規制部材63のZ方向の位置を安定して規制することができる。
上記構成とされた第4の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ70は、第1の実施の形態のプラズマ溶接用トーチ10と同様な効果を得ることができる。
なお、第4の実施の形態において、第2の部分71Bに、図7に示す段差部44を設け、段差部44に、複数の電極位置規制部材34をリング状に配置させ、押さえ部材36で複数の電極位置規制部材34のZ方向の位置を規制してもよい。この場合、複数の電極位置規制部材34に替えて、図4に示す複数の電極位置規制部材51または図6に示す複数の電極位置規制部材55を用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、インサートチップの中心軸と棒状電極の中心軸とが一致するように、棒状電極の位置を規制するプラズマ溶接用トーチに適用可能である。
10…プラズマ溶接装置、11…母材、12,50,60,70…プラズマ溶接用トーチ、13…メインアーク電源、13A…プラス端子、13B…マイナス端子、15,16,18,21…配線、17…パイロットアーク電源、21−1…第1の配線部、21−2…第2の配線部、23…スイッチ部、24…冷却水循環部、25…冷却水供給ライン、26…冷却水循環ライン、30…トーチボディ、31…インサートチップ、32…アウターノズル、32A…流路、33…棒状電極、33A…先端部、34,51,55,63…電極位置規制部材、36,65,73…押さえ部材、36A…分断部、41…インサートチップ本体、41A…インサートチップ孔、42…第1の中空部、43,71…第2の中空部、44,62…段差部、45…冷却水用流路、56…電極位置規制部材本体、57…貫通穴、61…第3の中空部、71a…テーパ面、71A…第1の部分、71B…第2の部分、73A…突出部、C…中心軸、d1,d2,R,S…直径、D1,D2…径、E,F…方向

Claims (10)

  1. 先端部を含み、所定の方向に延在する棒状電極と、
    前記棒状電極の先端部が収容される第1の中空部と、前記第1の中空部よりも拡径されており、中心軸が前記第1の中空部の中心軸と一致し、前記棒状電極のうち、前記先端部から離間した部分を収容する第2の中空部と、を含むインサートチップと、
    前記インサートチップの中心軸と前記棒状電極の中心軸とが一致するように、前記棒状電極の周囲を囲むように、前記第2の中空部に配置された複数の電極位置規制部材と、
    を有し、
    前記複数の電極位置規制部材は、前記第2の中空部から前記第1の中空部にパイロットガスを流通可能なように、一部が前記棒状電極と前記第2の中空部を区画する前記インサートチップの内壁面とに接触することを特徴とするプラズマ溶接用トーチ。
  2. 前記複数の電極位置規制部材は、同じ形状で、かつ同じ大きさとされた部材であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ溶接用トーチ。
  3. 前記複数の電極位置規制部材の外形は、球形状または円筒形状であることを特徴とする請求項1または2記載のプラズマ溶接用トーチ。
  4. 前記インサートチップの中心軸に対して直交する方向における前記複数の電極位置規制部材の径Dは、下記(1)式を満たすことを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチ。
    D=(d1−d2)/2 ・・・(1)
    但し、上記(1)式において、d1は前記第2の中空部の直径、d2は前記第2の中空部に配置された前記棒状電極の直径を示す。
  5. 前記複数の電極位置規制部材の材料は、前記インサートチップの材料の熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数の材料であることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチ。
  6. 前記第2の中空部のうち、前記第1の中空部側に位置する部分は、前記第1の中空部から前記第2の中空部に向かう方向に対して、幅広形状とされたテーパ面で区画されていることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチ。
  7. 前記第1及び第2の中空部の径の大きさの差により、前記第1の中空部と前記第2の中空部との間には、前記複数の電極位置規制部材が接触する段差部が形成されており、
    前記第2の中空部に配置され、前記複数の電極位置規制部材に当接される押さえ部材を有し、
    前記段差部と前記押さえ部材との間に、前記複数の電極位置規制部材を配置することを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチ。
  8. 前記位置規制部材は、一部が分断されたリング状の部材であることを特徴とする請求項7記載のプラズマ溶接用トーチ。
  9. 前記複数の電極位置規制部材は、前記棒状電極の延在方向に対して、多段で配置することを特徴とする請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載のプラズマ溶接用トーチ。
  10. 前記多段で配置された前記複数の電極位置規制部材を押さえる押さえ部材を有することを特徴とする請求項9記載のプラズマ溶接用トーチ。
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