JP2017055916A - 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の眼底画像を貼り合わせて得られたパノラマ画像を修正する場合に、修正を行うユーザの作業負担の軽減と修正作業の正確性の向上を実現する仕組みを提供する。
【解決手段】複数の眼底画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する画像生成装置100において、パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの変更対象の眼底画像を選択するユーザインターフェイス部160と、当該選択された眼底画像に対してユーザにより指定された第1の変更内容に応じて、当該選択された眼底画像とパノラマ画像とのうちの少なくとも一方に対して行う第2の変更内容を演算により求めるパノラマ情報修正部170と、第2の変更内容に基づいて新たなパノラマ画像を生成するパノラマ化処理部120を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の眼底画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する画像生成装置、当該画像生成装置による画像生成方法、及び、当該画像生成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関するものである。
生活習慣病や失明原因の上位を占める疾病の早期診断を目的として、被検眼の眼底部の検査が広く行われている。共焦点レーザー顕微鏡の原理を利用した眼科装置として、走査型レーザー検眼鏡(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope)がある。このSLO装置は、測定光であるレーザーを被検眼の眼底部に対してラスタースキャンを行い、その戻り光の強度から平面画像である眼底画像を高分解能かつ高速に得る装置である。
近年、被検眼の収差を波面センサでリアルタイムに測定し、被検眼において発生する測定光やその戻り光の収差を波面補正デバイスで補正する補償光学系を有する補償光学SLO(AO−SLO:Adaptive Optics SLO)装置が開発されている。この補償光学SLO装置では、高分解能な平面画像の取得を可能にしている。
SLO装置で高分解能な平面画像である眼底画像を取得する場合、装置自体の光学収差の問題に加えて1フレームを撮像する時間の問題もあり、一度に撮像する撮像範囲、つまり画角が狭くなってしまう。一方で、診断や検査等に必要な情報を得るためには、ある程度の広い範囲の眼底画像が必要であるため、SLO装置による複数位置での撮影を行う必要が生じる。また、被検眼の局所的な部位を撮影する場合であっても、全体を把握するために被検眼の広範囲を別途低分解能で撮影する場合もある。しかしながら、診断や検査等に必要とされる領域を撮影したとしても、得られた複数の撮影画像同士の関連性が把握されなければならない。つまり、撮影した複数の画像を、それぞれの画像同士の位置関係を明らかにして、その位置に応じて貼り合わせを行うことで、1枚の高精細パノラマ画像を生成することが求められる。
このような課題を解決するために、特許文献1では、広画角なSLO装置と小画角ではあるが高解像度なSLO装置とを組み合わせた複合装置が提案されている。また、特許文献2では、画角や分解能が異なる眼底画像同士の貼り合わせにおいても、各々の画像の位置関係を正確に認識してパノラマ画像を生成する手法が提案されている。
特開2010−259543号公報 特開2014−128366号公報
R.Szeliski,Image alignment and stitching:a tutorial,Tech.Rep.MSR−TR−2004−92,Microsoft Research,December 2004.
非特許文献1で様々な手法が紹介されているように、複数の画像の位置合わせを行い、パノラマ画像を生成することは、一般的な手法である。しかしながら、例えば、眼底部の小画角の高精細画像等の特徴が、視細胞や毛細血管等の非常に小さな構造物である場合、それらは広画角画像には解像できないことが起こり得る。特許文献1の手法では、特徴の少ない小画角画像と広画角画像の2つを組み合わせた場合、マッチングしないケースが生じ得る。また、特許文献2の手法では、上述したようなケースには対応できるが、小画角画像同士であっても撮像部位や得られた画像の画質によっては特徴が少ない場合もあり、少なからずマッチングしないケースは残ってしまう。
パノラマ画像の生成は、例えばコンピュータプログラムの処理として自動化することでユーザ(検者)の作業を大幅に軽減することが可能である。しかしながら、上述したマッチングしない画像が残ってしまうと、それらの位置合わせは手作業で行うことになり、ユーザに作業負担をかけることになる。また、非特許文献1に記載されているように、パノラマ化の処理には、位置合わせ以外にも、画像の輝度調整や歪み補正、画像の重畳部での画像選択や接合処理等の様々な処理が実行される。これらの処理に関しても、上述したマッチングしない画像が残ってしまうと、例えばコンピュータプログラムの処理で正しく完了しない場合があり、手作業による修正が発生する。さらに、計算によって位置合わせや各種の修正処理を行うコンピュータプログラムに対して、手作業ではそれ程の正確性(厳密性)が得られない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の眼底画像を貼り合わせて得られたパノラマ画像を修正する場合に、修正を行うユーザの作業負担の軽減と修正作業の正確性の向上を実現する仕組みを提供することを目的とする。
本発明の画像生成装置は、複数の眼底画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する画像生成装置であって、前記パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの変更対象の眼底画像を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された眼底画像に対してユーザにより指定された第1の変更内容に応じて、前記選択手段で選択された眼底画像と前記パノラマ画像とのうちの少なくとも一方に対して行う第2の変更内容を演算により求める第1の演算手段と、前記第2の変更内容に基づいて新たなパノラマ画像を生成する生成手段とを有する。
また、本発明は、上述した画像生成装置による画像生成方法、及び、上述した画像生成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、複数の眼底画像を貼り合わせて得られたパノラマ画像を修正する場合に、修正を行うユーザの作業負担の軽減を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図1及び図2のパノラマ化処理部において行われるパノラマ化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、図1及び図2の表示部に表示されるユーティリティソフトウェアのUI画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置において行われるパノラマ画像修正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、ユーティリティソフトウェアの画像置換モードにおけるパラメータ設定部の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ユーティリティソフトウェアのフレーム変更モードにおけるパラメータ設定部の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ユーティリティソフトウェアのレイヤー変更モードにおけるパラメータ設定部の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ユーティリティソフトウェアのコントラスト調整モードにおけるパラメータ設定部の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、SLO装置で撮影された眼底画像におけるパノラマ画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、図1及び図2の表示部に表示されるユーティリティソフトウェアのUI画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像生成装置において行われるパノラマ画像修正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、マウスによってドラッグされている最中のシングル画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、図11に示すUI画面のレイヤー表示領域に表示される画像の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、図11に示すUI画面のレイヤー表示領域に表示される画像の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、被検眼の網膜を補償光学SLO装置で撮影した複数の眼底画像(以下、「シングル画像」と称する)を貼り合わせて合成して生成されたパノラマ画像に対して、ユーザがパノラマ画像を構成するシングル画像を修正する際の処理について説明する。ここで、本実施形態においては、シングル画像は、被検眼の網膜の平面を撮像した画像または動画像であり、被検眼を正面から眼底カメラ等で撮影する際に得られる、正面画像のことをいうものとする。処理としては、ユーザが修正対象のシングル画像の選択と大まかな修正指示を行った後、指定された指示に基づき画像生成装置がシングル画像とその周辺画像との間の相関等を計算して修正量を決定する。このように、本実施形態では、ユーザによる修正作業において、相関計算等による高精細な修正処理を画像生成装置が担うことで、ユーザの修正作業の簡略化を図り、その結果、修正を行うユーザの作業負担の軽減と修正作業の正確性の向上を図るものである。
<画像生成装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置100の機能構成の一例を示す図である。画像生成装置100は、複数のシングル画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する装置である。この画像生成装置100は、シングル画像記憶部110、パノラマ化処理部120、パノラマ情報保存部130、パノラマ画像出力部140、表示部150、ユーザインターフェイス部160、及び、パノラマ情報修正部170の各機能構成を有して構成されている。
シングル画像記憶部110には、補償光学SLO装置で撮像された被検眼の眼底部における様々な位置での平面画像である複数の眼底画像であるシングル画像が記憶されている。また、シングル画像記憶部110には、シングル画像とともに当該シングル画像の付帯情報も当該シングル画像に関連付けられて記憶されている。ここで、付帯情報は、被検眼の左右眼の情報、画像の画角情報、撮影された被検眼の眼底部上の参考位置情報、撮影条件が同じ画像を区別するための画像ID情報等である。また、参考位置情報は、例えば、SLO装置が撮影の際に用いた固視標の提示位置情報である。画像ID情報は、例えば、連番の数字等の情報である。
パノラマ化処理部120は、参考位置情報をもとにして眼底画像であるシングル画像を選択し、シングル画像同士の相関計算を行って順次相対位置を決定していき、複数のシングル画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する。そして、パノラマ化処理部120は、生成したパノラマ画像及び当該パノラマ画像の処理に係る情報を含むパノラマ情報をパノラマ情報保存部130に保存する。パノラマ情報には、パノラマ画像上における各々のシングル画像の位置情報を含むとともに、回転角度情報、輝度補正情報、画像変形情報等のパラメータに加えて、それらのパラメータに従って輝度補正や変形といった画像処理を適用した画像自体も含む。
パノラマ情報保存部130は、パノラマ化処理部120で得られたパノラマ情報や、パノラマ情報修正部170で修正されたパノラマ情報を保存する。
パノラマ画像出力部140は、パノラマ情報保存部130に保存されているパノラマ情報に含まれるパノラマ画像等を表示部150に出力する。
表示部150は、パノラマ画像出力部140から出力されたパノラマ画像等を表示して、ユーザに提示する。
ユーザインターフェイス部160は、表示部150に表示されたパノラマ画像等に対するユーザからの修正内容の指示等を、画像生成装置100に入力するためのインターフェイスである。
パノラマ情報修正部170は、ユーザインターフェイス部160から入力されたパノラマ画像に対する修正指示に基づいて、シングル画像同士の相関再計算等を行ってパノラマ情報保存部130に保存されているパノラマ情報を修正して更新する。
そして、パノラマ情報修正部170によってパノラマ情報が修正されると、パノラマ化処理部120は、当該修正されたパノラマ情報に基づいて新たなパノラマ画像を生成する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。また、本実施形態に係る画像生成装置100は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)で実現されている。
画像生成装置100は、演算ユニット201、記憶ユニット202、表示部150、及び、ユーザインターフェイス部160の各ハードウェア構成を有して構成されている。
演算ユニット201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。また、パノラマ化処理部120、パノラマ画像出力部140及びパノラマ情報修正部170は、例えば、演算ユニット201で実行されるプログラムである。
記憶ユニット202は、例えば、ハードディスクで構成されている。また、シングル画像記憶部110及びパノラマ情報保存部130は、記憶ユニット202の記憶領域に対応する。
なお、本実施形態に係る画像生成装置100は、コンピュータの汎用インターフェイスであるLAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)を利用して装置外のデータベースサーバや記憶装置、補償光学SLO装置等からシングル画像を取得し、シングル画像記憶部110に記憶して格納する。
図2に示す表示部150は、例えば、ディスプレイで構成されている。また、図2に示すユーザインターフェイス部160は、例えば、マウスとキーボードで構成されている。
<パノラマ化処理の処理手順>
図3は、図1及び図2のパノラマ化処理部120において行われるパノラマ化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
≪ステップS310≫
ステップS310は、パノラマ化処理に用いる画像の選択工程である。
具体的に、ステップS310において、パノラマ化処理部120は、シングル画像記憶部110に保存されている眼底画像であるシングル画像の付帯情報を参照して、撮影条件(被検眼と画角と固視標提示位置)が等しいシングル画像があるかを探索する。そして、パノラマ化処理部120は、被検眼の1つの位置においてそのような画像群が見つかった場合には、任意の公知の画質評価指標を用いて最も画質が高い画像またはフレームを1つ選択する。なお、パノラマ化処理部120は、撮影条件が等しい画像が無く1枚だけのシングル画像の場合には、そのシングル画像を選択する。つまり、本ステップにおいて、パノラマ化処理部120は、撮影条件が等しい複数のシングル画像からは代表する1つのシングル画像だけを選択し、撮影条件各々に対し、対応するシングル画像を1つずつにする。そして、パノラマ化処理部120は、撮影条件毎に選択されたシングル画像の情報として画像IDやフレームナンバー等の情報をパノラマ情報保存部130に保存する。
ここで、画像の選択には、1動画内の各フレームの画像間の位置合わせを行い、瞬目により輝度が極端に低いフレームや固視微動により画像歪みが生じているフレーム、収差補正不良によりS/N比が低いフレームを例外フレームとして除き、残りの画像を用いて平均化画像を生成し、生成した平均化画像を用いてもよい。なお、フレーム間位置合わせと平均化画像の生成方法は、任意の公知の位置合わせ方法を用いることができる。仮に、固視が良い被検眼で同一固視の画像同士が比較的同じ位置の画像であれば、同じ位置の複数の画像間で上述した方法を用いて平均化画像を生成してもよい。またユーザが画像を選ぶ、もしくはマニュアルで平均化画像を生成してそれを用いてもよい。パノラマ化処理部120は、平均化画像を生成した場合、パノラマ情報保存部130には、画像の情報とともに生成した平均化画像自体も保存する。
≪ステップS320≫
ステップS320は、パノラマ化処理に用いられる画像のコントラスト調整の工程である。
具体的に、ステップS320において、パノラマ化処理部120は、パノラマ化処理用に選択した画像の中で最も画質の良い画像を選出する。この選出のための画質評価は、単純なコントラスト比較でもよいし、任意の公知の画質評価指標を適用してもよい。選出した画像は、ヒストグラム上の階調分布の偏りを線形の階調変換を適用して解消し、これをリファレンス画像とする。そして、パノラマ化処理部120は、リファレンス画像の全ピクセルの階調値の平均を算出し、ステップS310で選択した他の各々の画像に対し、画像の階調値の平均がリファレンス画像のそれと等しくなるように階調値に一律のオフセットを加算または減算する。その後、パノラマ化処理部120は、平均階調値を保ちながら、白飛び・黒潰れが無い範囲で線形階調補正を各々の画像に加える。ここでは、線形の階調補正を基本としているが、トーンカーブを用いた非線形の階調変換を交えてもよいし、それ以外の任意のコントラスト調整を適用することができる。ここで処理される画像は、パノラマ情報保存部130に保存された画像選択情報に従って、シングル画像についてはシングル画像記憶部110から読み出され、平均化画像についてはパノラマ情報保存部130から読み出される。そして、階調補正された画像は、全てパノラマ情報保存部130に保存される。
≪ステップS330≫
ステップS330は、パノラマ化のための背景画像を選択する工程である。ここで、背景画像とは、パノラマ化処理で最初に選択されるシングル画像または複数フレームの平均化画像であり、パノラマ化は、この背景画像に対して他のシングル画像ないし平均化画像を位置合わせし、貼り合わせるところから始められる。
背景画像は、広い画角の画像が好適なため、ステップS330において、パノラマ化処理部120は、ステップS310で選択した画像のうち、最も画角の広い画像を背景画像として選択する。ここで、候補の画像が複数あった場合には、各々の画像の参考位置情報の平均値に最も近い画像を選択してもよいし、任意の公知の画質評価指標を用いて最も画質が高い画像を選択してもよい。
≪ステップS340≫
ステップS340は、パノラマ化処理における粗い位置合わせの工程である。
具体的に、ステップS340において、パノラマ化処理部120は、位置合わせの元画像であるステップS330で選択した背景画像、もしくはこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像に対して、次に選ばれた位置合わせの相手画像を粗く位置合わせする。位置合わせを行う画像の選定順序は、広い画角の画像を優先し、且つ参考位置情報を基にして、背景画像やこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像と重なる領域が多いものから順番とする。この順番は、パノラマ画像上での各シングル画像の前面/背面を決定する情報となり、パノラマ情報保存部130に保存される。
ここでは、位置合わせの元画像に対して、相手画像を任意の公知の方法である、平行、回転移動や拡大縮小などの簡単なシフトによって画像間の相関係数を算出するが、被検眼のデータによっては、少なくとも平行移動があれば回転等を省略してもよい場合もある。本実施形態では、シングル画像記憶部110に記憶された参考位置情報を位置探索の初期値とし、平行移動によってシフトした2つの画像の重なる領域のピクセル値を用いて、相互相関を計算して相関係数(正規化相関化係数)を求める。そして、正規化相関化係数を用いて最も相関の高い位置を算出し、正規化相関化係数と得られた粗位置合わせの位置情報とをパノラマ情報保存部130に保存する。また、他には、同様のピクセル値を用いて、SAD(輝度値の差の絶対値の合計)やSSD(輝度値の差の2乗の合計)等、一般的なパターンパッチングの手法を用いてもよい。探索範囲は、ある程度限定する方が計算は速く行えるが、全検索してもよい。ここで、背景画像やこれまでに位置合わせを行った元画像と、貼り合わせを行う相手画像との位置合わせにおいて、重なり領域(オーバーラップ)が見つからない程、相関係数が小さい場合には、その相手画像はマッチングしない画像であるという情報をパノラマ情報保存部130に保存する。
≪ステップS350≫
ステップS350は、画像を小領域に分割して行われる高精度の位置合わせ工程である。具体的に、ステップS350において、パノラマ化処理部120は、ステップS330で選択した背景画像、もしくはこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像に対して、位置合わせ相手画像を小画像に分割した個々を位置合わせする。ここで、画像の分割は、画像の特徴によって決めることができ、本実施形態では、12×12分割を行うことを想定したものとするが、この数に限定されるものではない。背景画像、もしくはこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像に対して、各小画像の位置合わせを行う方法は、ステップS340で設定された粗い位置合わせの位置を初期位置として、それぞれ任意の公知の方法で位置合わせを行う。本実施形態では、ステップS340と同様に、平行移動によるシフトと正規化相互相関を計算して、それぞれの小画像の最も相関の高い位置を取得する。
≪ステップS360≫
ステップS360は、画像のアフィン変形と実際の貼り合わせを行う工程である。
具体的に、パノラマ化処理部120は、ステップS330で選択した背景画像、もしくはこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像に対して、ステップS350で設定したそれぞれの小画像の位置に基づいて、任意の公知の方法で組み合わせ画像のアフィン係数を決定する。本実施形態では、パノラマ化処理部120は、まず、ステップS350で取得した位置に基づいて、全ての小画像を平面上に並べた画像Siを作成する。そして、パノラマ化処理部120は、それらの小画像を囲む四角形の枠線を引いて、この枠線と同じ形状になるように、組み合わせ画像をアフィン変換によって変形し、この画像をAiとする。最初の変形では、全ての小画像は変形されておらず分割されたままの状態なので、四隅の画像を用いて枠線を引くだけでもよい。次いで、パノラマ化処理部120は、画像Siの各小画像と同じ位置に相当する画像Aiの各小画像同士のシフト量を、相関係数によって算出する。そして、パノラマ化処理部120は、このシフト量の総和が最も小さくなるように、アフィン係数を変化させて、同様のシフト量の総和を算出する工程を繰り返す。そうして、パノラマ化処理部120は、シフト量の総和が最も小さくなるアフィン係数を取得してこれを位置情報とする。また、パノラマ化処理部120は、このアフィン変形により、変化させた画像をリファレンスフレーム、もしくはこれまで位置合わせを行ったパノラマ画像に貼り合わせを行い、貼り合わせ画像と最終的に決定した位置合わせ相手画像のアフィン係数をパノラマ情報保存部130に保存する。
ステップS360で得られた貼り合わせ画像は、次の画像の位置合わせに用いられ、その都度更新される。さらに、貼り合わせの合成の方法は、任意の公知の方法でよく、例えば、ブレンディングをエッジ部のみ行うことや、輝度値の調整等を行ってもよい。本実施形態では、アフィンによる簡易な変形のみを取り扱ったが、その他の任意の公知の画像変換法や補正方法、例えば光学歪み等を補正したりしてもよく、上述した方法に限定されるものではない。
≪ステップS370≫
ステップS370において、パノラマ化処理部120は、ステップS310で選択された全ての画像に対して位置合わせ(貼り合わせ)を行ったか否かを判断する。この判断の結果、ステップS310で選択された全ての画像に対しては未だ位置合わせ(貼り合わせ)を行っていない場合には(S370/No)、ステップS340に戻り、次に位置合わせを行う画像を選択して、ステップS340〜S360を行う。
一方、ステップS370の判断の結果、ステップS310で選択された全ての画像に対して位置合わせ(貼り合わせ)を行った場合には、ステップS380に進む。
≪ステップS380≫
ステップS380は、ステップS340でマッチングしなかった画像に対して再マッチングを行う工程である。
具体的に、ステップS380において、パノラマ化処理部120は、ステップS340でパノラマ情報保存部130に保存したマッチングしなかった画像の情報を読み出し、ステップS340〜S360の工程と同じ処理を実行して、再度の位置合わせを行う。この工程でマッチングした画像があれば、パノラマ化処理部120は、そのアフィン係数と、最終的なパノラマ画像をパノラマ情報保存部130に保存する。また、パノラマ化処理部120は、この工程でもマッチングしない画像については、不適合画像とし、その情報として、パノラマ画像に貼り合わせずに、最も相関の近い位置のアフィン値のみをパノラマ情報保存部130に保存する。
<パノラマ画像の修正手順>
次に、図4のUI画面及び図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る画像生成装置100において、パノラマ画像の修正処理手順とユーザの操作を説明する。
パノラマ画像出力部140は、図3に示すパノラマ化処理等で生成されたパノラマ画像をパノラマ情報保存部130から読み出し、表示部150に表示する。画像生成装置100は、表示部150及びユーザインターフェイス部160からユーザにより指定された修正内容(第1の変更内容)を入力することで、生成されたパノラマ画像を修正できる機能をユーザに提供するユーティリティソフトウェアを具備している。
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図1及び図2の表示部150に表示されるユーティリティソフトウェアのUI画面の一例を示す図である。
図4に示すUI画面910には、生成されたパノラマ画像がレイヤー表示領域920に表示されている。また、本実施形態では、上述の不適合画像940がアプリケーションの左側に並べて表示されている。これらの不適合画像940は、最も相関の高い位置にアフィン変形して貼り合わせた後に、枠の色を変える等して不適合画像と分かるように表示してもよい。ユーティリティソフトウェアのコマンドバー930は、図4に示す例では、ユーザが指定できる修正の種類に対応して5つのコマンドが用意されている。5つのコマンドの修正内容は以下のとおりである。
・move…シングル画像の位置を変える。
・change…シングル画像を他の画像に置き換える。
・frame…パノラマ画像に使用されたフレーム番号を変える。
・front/back…シングル画像同士で重なった領域において、前面に表示するシングル画像を入れ替える。
・contrast…コントラストを調整する。
コマンドバー930におけるこれらのコマンドのいずれかが選択されると、選択されたコマンドに応じて修正に必要な詳細なパラメータをパラメータ設定部950から入力することができる。入力したパラメータで修正処理を開始するためには、図4のパラメータ設定部950内の下方に位置する「Enter」ボタンを押下する。
次に、図5のフローチャートを用いてパノラマ画像の修正の流れを説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像生成装置100において行われるパノラマ画像修正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
≪ステップS510≫
ステップS510は、ユーザが指定したパノラマ画像に対する修正の種類を受け付ける工程である。
具体的に、ユーザがレイヤー表示領域920に表示されたパノラマ画像を確認して修正したい内容がある場合、ユーザがユーザインターフェイス部160を介してコマンドバー930から所望の修正の種類を選択すると、ステップS510において、例えばパノラマ情報修正部170は、当該選択に係るコマンドを受け付ける。
≪ステップS520≫
ステップS520において、例えばパノラマ情報修正部170は、修正対象(変更対象)のシングル画像がユーザインターフェイス部160を介して既にユーザによって選択されているか否かを判断する。ここで、ユーザは、例えば、レイヤー表示領域920に表示されたパノラマ画像上からユーザインターフェイス部160のマウスを用いてシングル画像921をクリックすることで修正対象画像を選択できる。本実施形態では、ここで選択されるシングル画像としては、パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つを適用することができる。また、修正対象(変更対象)のシングル画像を選択するユーザインターフェイス部160は、選択手段を構成する。
ステップS520の判断の結果、修正対象のシングル画像が既にユーザによって選択されている場合には(S520/Yes)、ステップS540に進む。
一方、ステップS520の判断の結果、修正対象のシングル画像が未だユーザによって選択されていない場合には(S520/No)、ステップS530に進む。
なお、この選択処理は、ステップS510の修正の種類を選択する工程よりも前にされていてもよく、その場合には対象画像選択済みとしてステップS540へ進む。
≪ステップS530≫
ステップS530に進むと、画像生成装置100(例えばパノラマ情報修正部170)は、ユーザに修正対象画像の選択を促すメッセージを表示部150に表示し、ユーザからの修正対象画像の選択を受け付ける。そして、ユーザがユーザインターフェイス部160を介して修正対象画像の選択を行うと、ステップS540に進む。
≪ステップS540≫
ステップS540に進むと、画像生成装置100(例えばパノラマ情報修正部170)は、選択されたシングル画像と修正の種類に対応した詳細な修正パラメータをパラメータ設定部950に表示し、ユーザインターフェイス部160を通じてユーザの入力を受け付ける。
ここで、ステップS510及びステップS540で受け付けたユーザによる修正内容は、第1の変更内容を構成する。
≪ステップS550≫
ステップS550において、パノラマ情報修正部170は、ステップS540で受け付けた修正パラメータに応じて、コントラスト調整、相関計算、アフィン変形等を行い、シングル画像同士の相関再計算等を行ってパノラマ情報保存部130に保存されているパノラマ情報を修正して更新する。具体的に、本ステップにおいて、パノラマ情報修正部170は、ユーザによる修正内容(第1の変更内容)に応じて、選択された修正対象画像とパノラマ画像とのうちの少なくとも一方に対して行う修正内容(第2の変更内容)を演算により求めている。この第2の変更内容を演算により求めるパノラマ情報修正部170は、第1の演算手段を構成する。
その後、パノラマ化処理部120は、当該修正されたパノラマ情報に基づいて新たなパノラマ画像を生成し、これをパノラマ情報保存部130に保存する。この新たなパノラマ画像を生成するパノラマ化処理部120は、生成手段を構成する。
その後、パノラマ画像出力部140は、パノラマ化処理部120で新たに生成されたパノラマ画像をパノラマ情報保存部130から読み出して、表示部150に出力して表示させる。
そして、画像生成装置100は、ユーザが、修正が必要と判断した各々の項目に対して、ステップS510〜S540の処理を繰り返し行う。
次に、これらの処理手順について、修正の種類毎にその詳細を説明する。
[move;選択画像の移動]
まず、修正の種類が「move」である場合の処理について説明する。具体的に、修正の種類が「move」である場合、選択された眼底画像とパノラマ画像との相対的な位置移動の処理が行われる。
図5のステップS510において、コマンドバー930における「move」が選択された場合、ユーザは、レイヤー表示領域920に表示されたパノラマ画像上または不適合画像940をマウスでクリックして移動させる対象の画像を選択する。次に、ユーザは、クリックで画像を選択したままドラッグ&ドロップすることによって移動先を指定する。ここで、ユーザにより相対的な位置移動が指定されるまで、選択しているシングル画像と背景のパノラマ画像との一致が分かり易くなるように、例えば、画像生成装置100は、ドラッグ中のシングル画像を半透明にして背景が透けるように表示部150に表示する。また、移動先の指定方法は、レイヤー表示領域920にグリッドを重ねて表示してX座標及びY座標を定義した上で、ユーザがパラメータ設定部950から選択した画像の移動先座標(X,Y)を指定するといった座標入力手段を用いてもよい。
位置が決定すると、パノラマ情報修正部170は、その位置で背景のパノラマ画像と移動したシングル画像とで相関計算を行い、正確な位置とアフィン係数を決定する。これらの処理は、パノラマ化処理部120で実施される図3のステップS340〜S360と同様であるが、ステップS340における探索範囲は、ユーザによる大まかな位置指定があるから、狭い範囲に限定して高速化することが可能であり、本実施形態では、移動対象のシングル画像の画角の半分の範囲とした。なお、相関計算処理の開始は、マウスによる画像のドロップをトリガとしてもよいし、ドロップ後にパラメータ設定部950にある「Enter」ボタンの押下をトリガとしてもよい。
次いで、画像の移動処理に関して、複数画像を同時に移動する機能について説明する。異なる画角の画像が混ざったパノラマ画像においては、基本的に小画角の画像の方がより画素密度が高く高解像度な画像となるため、広画角画像の上に小画角画像が貼り合わされる。したがって、広画角画像の移動を指示した場合、その上に貼られた小画角画像も同時に移動できることが望ましい。ここでは、移動対象の画像選択時に、一般的な複数選択の手段であるキーボードのControlキーを押したままのマウスクリック等によって複数画像を選択可能としており、全ての選択画像を平行移動できる設定が用意されている。他にも、広画角画像を選択して移動した場合には、移動対象の広画角画像の上に貼り合わされた小画角画像も同時に移動される設定を設けてもよい。この場合、移動後の相関計算等は背景のパノラマ画像と広画角画像との間に限定することもでき、広画角画像と小画角画像との間の演算処理を省略することで演算の高速化が可能である。なお、広画角画像と小画角画像の位置関係等の修正に必要な情報は、パノラマ情報保存部130から読み出され、パノラマ情報修正部170の修正処理によって変わったアフィン係数は、パノラマ情報保存部130に上書きされる。また、図3のステップS340において決定されたシングル画像同士の前面/背面を決定する順番もパノラマ情報保存部130から読み出される。そして、画像の移動に際してシングル画像同士の新たな重なり部分が生じた場合には、この順番に従ってどちらの画像が前面に表示されるかが決定される。
このように、ユーザのマウス操作に代表される大まかな移動指示に基づく修正内容に従って、相関再計算、アフィン係数を決定する処理を画像生成装置100が担うことができる。
[change;選択画像の置換]
次に、修正の種類が「change」である場合の処理について説明する。
図5のステップS510において、コマンドバー930における「change」が選択された場合、ユーザは、レイヤー表示領域920に表示された置換するパノラマ画像上のシングル画像をマウスでクリックして選択する。すると、パノラマ情報修正部170は、選択されたシングル画像の参考位置情報(固視標の提示位置情報)をシングル画像記憶部110から読み出し、同時に、選択されたシングル画像と同じ参考位置情報及び画角を持つシングル画像が他に無いか検索する。そして、そのような画像が無い場合には、画像生成装置100は、置換対象の画像が無い旨のメッセージを表示部150に表示してユーザに提示し、処理を終える。
一方、置換対象画像があった場合には、パノラマ情報修正部170は、置換対象画像に対してステップS320と同様のコントラスト調整を行ってパノラマ情報保存部130に保存する。その後、ユーティリティソフトウェアのパラメータ設定部950が図6の表示に変わり、パノラマ情報修正部170は、ユーザによる画像の選択やフレーム選択、平均化画像の生成を行う。ここでは、置換可能な画像が3種類あったとする。各画像は、図6に示すパラメータ設定部950のImage1〜Image3のボタンに割り当てられており、いずれかのボタンを押すことでパノラマ画像上の画像が置換される。また、マウスのホイール操作または図6に示すパラメータ設定部950の「Frame No.」ボックスに直接フレームNo.を入力することで、表示するフレームNo.を変更することができる。ここで、同一参考位置の画像、即ち同一の固視標提示位置であっても固視微動等によって位置が異なる場合があるから、フレーム選択と並行して先に述べた選択画像の移動の処理もできるようにしてもよい。
さらに、ユーザが、図6に示すパラメータ設定部950の「ave」ボタンを押すと、パノラマ情報修正部170は、全フレームまたは良好な画像のみを選別しての平均化画像を生成し、パノラマ画像上の画像に置換するようにする。置換する画像が決定したら、ユーザが、図6に示すパラメータ設定部950の「Enter」ボタン押下すると、パノラマ情報修正部170は、後段の自動処理である背景のパノラマ画像と置換したシングル画像との相関計算を行い、正確な位置やアフィン係数を決定する。これらの処理は、パノラマ化処理部120で実施される図3のステップS340〜S360と同様である。
また、パノラマ画像上で置換したシングル画像より前面に同画角の画像やより小画角の画像がある場合には、パノラマ情報保存部130に保存されたシングル画像同士の前面/背面を決定する順番を参照して、置換された画像よりも前面にあるシングル画像をこの順番に従って順に図3のステップS340〜S360の再処理が行われる。そして、一連の修正処理によって変更されたアフィン係数や、選択された画像IDやフレームナンバーは、パノラマ情報保存部130に上書き保存される。この処理において、例えば、図4における小画角のシングル画像921のように、背景のシングル画像が1枚に限定される場合には、背景のシングル画像の正確な位置調整やアフィン係数に基づいて画像921の調整を行うことで計算処理の軽減を図ってもよい。
このように、ユーザの画像置換指示に伴って生じる再度の相関再計算、アフィン係数決定、及び、置換によって影響を受ける他のシングル画像のアフィン係数の変更等の煩雑な処理を画像生成装置100が担うことができる。
[frame;フレームNo.の変更]
次に、修正の種類が「frame」である場合の処理について説明する。
図5のステップS510において、コマンドバー930における「frame」が選択された場合、ユーザは、使用するフレームNo.を変えるシングル画像をパノラマ画像から選択する。すると、パノラマ情報修正部170は、選択された画像の他のフレーム画像をシングル画像記憶部110から読み出し、ステップS320と同様のコントラスト調整を行ってパノラマ情報保存部130に保存する。次いで、ユーティリティソフトウェアのパラメータ設定部950が図7の表示に変わり、マウスのホイール操作または図7に示すパラメータ設定部950の「Frame No.」ボックスに直接フレームNo.を入力することで、表示するフレームNo.を変更することができる。これ以降の処理は、先に述べた選択画像の置換(change)の処理と同様となる。
[front/back;前面/背面の入替え]
次に、修正の種類が「front/back」である場合の処理について説明する。具体的に、修正の種類が「front/back」である場合、パノラマ画像を生成する過程において当該パノラマ画像を構成している少なくとも1つの眼底画像の貼り合わされる順番の変更の処理が行われる。
図5のステップS510において、コマンドバー930における「front/back」が選択された場合、ユーザは、前面/背面の移動を行うシングル画像をパノラマ画像から選択する。選択されたシングル画像が2つの場合、ユーティリティソフトウェアのパラメータ設定部950が図8(a)の表示に変わり、「front⇔back」ボタンを押す毎に、パノラマ画像における選択された2枚のレイヤー順序が入れ替わる。再度ボタンを押せば再び元に戻る。
また、選択されたシングル画像が1枚だけの場合、ユーティリティソフトウェアのパラメータ設定部950が図8(b)の表示に変わる。図8(b)に示す4つの操作ボタンは、それぞれ選択した画像に対する処理を表しており、例えば「Send Backward」ボタンを選択すると、レイヤー1枚分裏に移動される。
これらの処理は、マウスホイールに割りつけて、ホイールによる選択画像のレイヤー移動を可能にしてもよい。図8(a)及び図8(b)に示すいずれの場合も、レイヤー移動(交換)が決定したら、「Enter」ボタンを押下することで、パノラマ情報修正部170は、後段の自動処理である背景のパノラマ画像とレイヤー移動した画像との相関計算を行い、正確な位置とアフィン係数を決定する。このとき、パノラマ情報修正部170は、パノラマ情報保存部130に保存されたシングル画像同士の前面/背面を決定する順番を実施されたレイヤー移動に応じて書き換える。さらに、パノラマ情報修正部170は、レイヤー移動に関わった画像よりも前面にあるシングル画像をこの順番に従って順に、図3に示すS340〜S360の再処理を行う。そして、パノラマ情報修正部170は、一連の修正処理によって変更されたアフィン係数を、パノラマ情報保存部130に上書き保存する。ここでも、背景画像が1枚のシングル画像に限定されるものは、背景画像の修正を利用して処理の軽量化を図ってもよい。
このように、ユーザが選択した画像のレイヤー移動に伴って生じる再度の相関再計算、アフィン係数決定、及び、影響を受ける他のシングル画像のアフィン係数の変更等の煩雑な処理を画像生成装置100が担って、新たなパノラマ画像を生成することができる。なお、本実施形態においては、パノラマ情報修正部170は、パノラマ画像が生成された際の眼底画像の貼り合わせの順序だけでなく、眼底画像同士の重なり合いの有無の少なくとも一方の情報も加味して、第2の変更内容を加える順序または第1の変更内容に影響される眼底画像の選出の少なくとも一方を決定するようにしてもよい。
[contrast;コントラスト調整]
次に、修正の種類が「contrast」である場合の処理について説明する。
図5のステップS510において、コマンドバー930における「contrast」が選択された場合、ユーザは、コントラスト調整を行う画像をパノラマ画像から選択する。すると、ユーティリティソフトウェアのパラメータ設定部950が図9の表示に変わる。選択されたシングル画像の輝度やコントラスト、ガンマ値をユーザが手動で調節する場合には、図9に示すパラメータ設定部950の各々の入力BOXに"+10"や"−15"等と補正値を入力する。補正は、即時にパノラマ画像に反映され、ユーザは、パノラマ画像の状態を見ながら補正値を調整して行き、補正値が定まった段階で、図9に示す「Enter」ボタンを押してコントラスト変更を確定する。この動作で、パノラマ情報修正部170は、コントラスト調整を反映した新たなシングル画像のデータをパノラマ情報保存部130に上書き保存する。手動での調整とは別に、半自動のコントラスト調整機能も備えており、図9に示す「Auto」ボタンを押すことで、半自動モードに切り替わる。
補償光学SLO装置において、特に、疾患眼等の場合には、瞳の状態に起因して撮像された画像の上部や右端等の一部分が暗くなり、全体的にグラデーションのかかった輝度分布の画像が取得される場合がある。すると、例えば、図10(a)のように、グラデーションのかかった輝度分布によって、パノラマ画像の境界が目立ってしまう場合が生じる。ここでの半自動(コントラスト)調整機能は、これら輝度グラデーションの補正を目的とした修正手段の例を示す。ただし、本実施形態は、これに限られるものではない。
半自動モードにおいて、ユーザは、シングル画像毎の輝度差が起因して貼り合わせ部分で境界が目立っている部分を、パノラマ画像上にマウスを用いて印を付けることができる。さらに、輝度にグラデーションがかかって見えるシングル画像の領域に対して、図9に示すパラメータ設定部950に配置されたグラデーション方向を示す矢印960をパノラマ画像上のその領域へドラッグ&ドロップし、さらにグラデーション方向に並行になるように回転調整する。これらの操作を繰り返し、輝度差によって目立つ境界とグラデーションのかかった領域を印して行き、最終的に、例えば、図10(b)の白破線1010及び矢印1020を付けたものとする。この状態で、図9に示すパラメータ設定部950の「Enter」ボタンを押下することで、自動補正が始まる。パノラマ情報修正部170は、自動補正を矢印1020が配置された各シングル画像毎に実施し、それぞれ白破線1010で指示された境界部の輝度差を境界条件とし、矢印1020で示された方向に輝度を単調増加または単調減少させて階調補正する。そして、パノラマ情報修正部170は、階調補正後に境界のブレンディング処理を行った上で、コントラスト調整を反映した新たなシングル画像の画像データをパノラマ情報保存部130に上書き保存する。
このように、ユーザの簡単な修正指示に従い、グラデーションを考慮した煩雑なコントラスト調整を画像生成装置100が担うことができる。
第1の実施形態では、ユーザがパノラマ画像等に対して施す大まかな修正内容に応じて、高精細な追加修正や、シングル画像の修正に起因して必要になるパノラマ画像全体に対する調整等の煩雑な修正内容の処理を画像生成装置100が担うようにしている。
かかる構成によれば、複数の眼底画像(シングル画像)を貼り合わせて得られたパノラマ画像を修正する場合に、修正を行うユーザの作業負担の軽減と修正作業の正確性の向上を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、補償光学SLO装置で撮影した眼底画像を合成して得られたパノラマ画像を修正する第1の実施形態の画像生成装置に対して、さらにユーザに対して修正候補を提示する機能を加えて、よりユーザの修正作業負担の軽減を図る形態である。ここで、本実施形態における修正候補としては、例えば、選択された眼底画像とパノラマ画像との相対的な位置の候補や、第1の実施形態で説明した第1の変更内容または第2の変更内容を加える順序の候補を適用することができる。第2の実施形態に係る画像生成装置の構成やパノラマ化処理の処理手順は、第1の実施形態と同様である。以下には、特に、パノラマ画像の修正手順に対して追加される修正候補の提示機能について説明する。
第2の実施形態の処理としては、ユーザが修正対象のシングル画像の選択と修正の種別(コマンド)を選択すると、画像生成装置100が、粗い条件や計算によって修正候補を絞り込んだ上でユーザに提示する。そして、ユーザが正しいと判断した修正候補を選択すると、さらに、画像生成装置100が、高精細の処理を行ってパノラマ画像に対する修正内容を決定する。このように、ユーザによる修正において、予め、画像生成装置100が修正候補を絞り込んでこれをユーザに提示することで、ユーザの修正作業をさらに簡略化することができる。
<パノラマ画像の修正手順>
以下に、図11のUI画面及び図12のフローチャートを参照して、本実施形態に係る画像生成装置100において、パノラマ画像の修正処理手順とユーザの操作を説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態を示し、図1及び図2の表示部150に表示されるユーティリティソフトウェアのUI画面の一例を示す図である。図11において、図4に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。
図11に示すUI画面910は、パラメータ設定部950に「Auto Advance」ボタン951が更に配置されること以外は、図4に示す第1の実施形態に係るUI画面910と同様である。
図11に示す「Auto Advance」ボタン951が押下されると、ユーティリティソフトウェアは修正候補を提示するモードに切り替わり、当該ボタン951は色が変わってそのモードであることを表示する。再び、当該ボタン951を押下すると、通常のモードに戻り、ユーティリティソフトウェアは、第1の実施形態と同じ動作を行う。本実施形態では、コマンドバー930に示された5つのコマンドのうち、以下の3つのコマンドにおいて修正候補を提示するモードが有効である。なお残りの2つのコマンドは、「Auto Advance」ボタン951の押下に関係なく、第1の実施形態と同じ動作仕様で使用可能である。
・move…シングル画像の位置を変える。
・change…シングル画像を他の画像に置き換える。
・frame…パノラマ画像に使用されたフレーム番号を変える。
「Auto Advance」ボタン951が有効な時にこれらの3つのコマンドのいずれかのコマンドが選択されると、ユーザによって選択された修正対象のシングル画像に応じて修正候補が提示される。ユーザが選択した候補に決定し、パノラマ画像の修正処理を開始するためには、図11のパラメータ設定部950内の下方に位置する「Enter」ボタンを押下する。
次に、図12のフローチャートを用いてパノラマ画像の修正の流れ説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る画像生成装置100において行われるパノラマ画像修正処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図12において、図5に示す処理ステップと同様の処理ステップについては、同じステップ番号を付している。即ち、ステップS510〜S530までの処理は、図5に示す第1の実施形態における処理と同じであるため、その説明は省略する。
≪ステップS1210≫
ステップS1210において、パノラマ情報修正部170は、選択されたシングル画像とステップS510で指定された修正の種類に係る修正内容(第1の変更内容)に対する修正候補を演算により求める。この際、パノラマ情報修正部170は、パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの眼底画像の撮影条件を基にして修正候補を演算により求めるようにしてもよい。この修正候補を演算により求めるパノラマ情報修正部170は、第2の演算手段を構成する。
その後、表示部150は、パノラマ情報修正部170で演算により求められた修正候補をレイヤー表示領域920に表示してユーザに提示する。このユーザに修正候補を提示する表示部150は、提示手段を構成する。ここでは、修正対象のシングル画像や、修正候補となる他のフレームの画像やシングル画像記憶部110に記憶されている他の未使用画像等と背景画像との相関計算や画像の付帯情報を利用して、修正候補を提示または複数の候補から選択した上で提示する。
≪ステップS1220≫
ステップS1220は、ユーザが修正候補を決めるのにあたり、様々な条件を試して模索する過程において画像生成装置100が入力を受け付ける工程である。
具体的に、ステップS1220において、画像生成装置100(例えばパノラマ情報修正部170)は、ユーザから追加入力の指示があったか否かを判断する。例えば、ここでの入力としては、マウスのドラッグによって移動途中のシングル画像のおおまかな現在位置情報や、フレーム選択、画像選択等の入力である。これらの入力によって修正候補の選択条件が変わるため、ユーザから追加入力の指示があった場合には(S1220/Yes)、ステップS1210に戻って再度修正候補の選択等をやり直し、ユーザに提示する。
一方、ステップS1220の判断の結果、ユーザから追加入力の指示がなかった場合には(S1220/No)、ステップS1230に進む。
≪ステップS1230≫
ステップS1230に進むと、パノラマ情報修正部170は、ユーザがパラメータ設定部950の「Enter」ボタンを押すことを契機として修正対象のシングル画像と修正の種類に対応した詳細な修正パラメータを決定する。この際、パノラマ情報修正部170は、提示された修正候補のうちのいずれか1つがユーザに選択されると、当初の修正内容(第1の変更内容)を選択された修正候補に基づく修正内容(第1の修正内容)に置き換える。この置き換えを行うパノラマ情報修正部170は、置き換え手段を構成する。
≪ステップS1240≫
続いて、ステップS1240において、パノラマ情報修正部170は、ステップS1230で受け付けて決定した修正パラメータに応じて、コントラスト調整、相関計算、アフィン変形等を行い、シングル画像同士の相関再計算等を行ってパノラマ情報保存部130に保存されているパノラマ情報を修正して更新する。その後、パノラマ化処理部120は、当該修正されたパノラマ情報に基づいて新たなパノラマ画像を生成し、これをパノラマ情報保存部130に保存する。その後、パノラマ画像出力部140は、パノラマ化処理部120で新たに生成されたパノラマ画像をパノラマ情報保存部130から読み出して、表示部150に出力して表示させる。
そして、画像生成装置100は、ユーザが、修正が必要と判断した各々の項目に対して、ステップS510〜S530及びS1210〜S1240の処理を繰り返し行う。
次に、これらの処理手順について、修正の種類毎に詳細を説明する。なお、第1の実施形態と同じ部分については説明を省略する。
[move;選択画像の移動]
まず、修正の種類が「move」である場合の処理について説明する。
画像の貼り付け位置の移動における移動先の候補提示機能として、本実施形態では、2つの機能を備えている。
1つ目の機能は、移動先の候補提示機能である。
選択されたシングル画像が元々貼り付けられていた位置、またはマウスのドラッグやパラメータ設定部950を通じた座標指定によって定められる仮の位置に対して、パノラマ情報修正部170は、パノラマ画像と選択されているシングル画像との相関を計算する。ここでの相関計算は、マウスのドラッグによる刻々と変化する指示に対応するために高速処理が必要となるため、パノラマ画像で相関計算の対象とする領域を、選択されたシングル画像を中心に、選択された画像の画角の3倍の画角の範囲に限定して行っている。また、相関計算も、図3のステップS340における手法と同じ粗い計算だけを行い、図3のステップS350や図3のS360における高精度の位置合わせのための演算は省略して演算量を減らしている。即ち、本実施形態では、1回の画像間の位置合わせに対して行われる演算量が、第1の実施形態で説明した第2の変更内容を求める演算よりも本実施形態における修正候補を求める演算の方が少ない。そして、相関計算の結果、相関が高い位置を貼り付けの候補位置として2〜3か所、枠を表示してユーザに提示する。
図13は、本発明の第2の実施形態を示し、マウスによってドラッグされている最中のシングル画像200の一例を示す図である。図13(a)において、破線で囲われた2つの小さい領域210−1及び210−2が相関の高い移動先候補として提示された位置であり、破線で囲われた大きい範囲220が相関計算の際に領域限定したパノラマ画像の範囲(相関計算範囲)を表している。なお、後者の枠(220)は、ユーザに提示する必要はない。また、ドラッグ中の画像や移動先候補の枠の表示が分かりやすいよう、この処理の最中は、図11に示すレイヤー表示領域920の各シングル画像の枠線を消して表示している。図13(b)は、マウスのドラッグを進め、シングル画像200が、図13(a)の場合よりもさらに移動した際の図を示している。シングル画像200の移動に伴って相関計算範囲220も移動し、これにより、図13(a)にあった候補枠の領域210−1は候補から外れ、代わりに候補枠の領域210−3が新たな候補として提示されている。ユーザは、提示された候補の枠から正しいと思われるものを選び、そこに選択している画像をドラッグして重ね、合致すればドロップすることができるように構成されている。なお、本実施形態では、候補位置として破線の枠だけを表示したが、選択している画像のコピーを各々の候補位置に重ねて表示してもよい。そして、位置が決定されると、後は、第1の実施形態と同じ処理となり、図3のステップS350の高精度の相関計算や図3のステップS360のアフィン係数決定により、正確な位置合わせとパノラマ画像の再生成が実行される。
2つ目の機能は、修正の順番の提示機能である。
複数のシングル画像を順に位置修正していく場合、1枚の画像を動かす毎に、移動した画像よりも上に貼り合わされたシングル画像(レイヤー)は、下画像の修正の影響を受けて、再度相関計算やアフィン係数の算出し直しが必要になる。したがって、パノラマ画像を生成した際に決定した貼り合わせの順番、即ちパノラマ情報保存部130に保存されたシングル画像同士の前面/背面を決定する順番を利用し、ユーザにこの順番に従った処理を促す。複数のシングル画像が選択された状態で図11に示すコマンドバー930における「move」が選択された場合、本実施形態の画像生成装置100は、まず、全ての画像に同じ移動処理を施すか否かをダイアログ表示等でユーザに選択を求める。一括移動の場合にはその処理に移行するが、そうでない場合には選択された複数の画像の中で最も背面のレイヤーとなっているシングル画像を最前面に表示し、それより裏面の画像のみをパノラマ化して表示する。
図14は、本発明の第2の実施形態を示し、図11に示すUI画面910のレイヤー表示領域920に表示される画像の一例を示す図である。図14(a)において中画角画像310と中央付近の小画角画像320が移動対象のシングル画像として選択されたとする。すると、中画角画像310が最も背面の画像であるから、図14(b)に示す中画角画像310の移動を促す表示となり、中画角画像310よりも前面にあったシングル画像は一旦消える。この状態で中画角画像310の位置を決定すると、中画角画像310と背景のパノラマ画像に対する図3のS340〜S360の再処理に加え、中画角画像310と小画角画像320との間のレイヤーにあった他の画像もレイヤーの順に従って図3のS340〜S360の再処理が実行される。次いで、図14(c)の表示となり、小画角画像320の位置合わせとなる。その後の処理は、同様にして小画角画像320の位置の決定後、小画角画像320及びそれよりも前面にある画像に対する再処理が行われて、パノラマ画像が再生成される。
このように、画像の移動先を提示してユーザの選択を簡略化する、または位置修正の順番を規定して再処理による計算待ち時間を最小限に抑えることにより、パノラマ画像の編集の作業負荷や時間を減らすことができる。
[frame;フレームNo.の変更]
次に、修正の種類が「frame」である場合の処理について説明する。
第1の実施形態で説明したように、同一固視標提示位置で撮像された連続フレーム画像であっても、固視微動等の影響を受けて、フレームNo.によって位置が異なる場合がある。例えば、マウスのホイール操作または図7に示すパラメータ設定部950の「Frame No.」ボックスに直接フレームNo.を入力することで、表示するフレームNo.を変更して行った場合、位置修正の必要性が生じる。第1の実施形態では、手動での位置修正を可能としていたが、本実施形態では、フレームを変える毎に背景画像と新たなフレームとの相関計算を行って、相関の高い位置に表示する。この場合においても、マウスのホイール操作等による刻々と変化する指示に対応するために高速処理が必要となるため、パノラマ画像で相関計算の対象とする領域を限定し、相関計算も図3のステップS340での手法と同じ粗い計算のみとすることが望ましい。
これにより、フレーム変更に伴う位置ずれも自動で補正しながらフレーム選択が可能となり、フレーム選択の作業負荷を低減することができる。
<change;選択画像の置換>
次に、修正の種類が「change」である場合の処理について説明する。
選択画像の置換においても、先に述べているような固視微動の影響によって、同じ参考位置情報(固視標提示位置)を持つ画像であっても、撮像位置が異なる可能性があり、フレーム毎でも撮像位置は変わりうる。したがって、置換する候補画像それぞれがおよそどの位置で撮像された画像なのか、置換候補を選択する際に視覚的に分かることは有用である。
図6に示すパラメータ設定部950において、置換する候補画像として、例えば「Image2」を選択したとする。すると、パノラマ情報修正部170は、全てのフレームに対して背景画像と粗い相関計算を行っておよその位置を算出した上で、少なくとも1フレーム以上画像がある範囲を提示する。ここでの処理は、フレーム数が多い場合には、例え、領域限定や粗い相関計算としても幾らか時間を要することが予想されるので、事前にバックグラウンド処理等で実行し、結果をパノラマ情報保存部130に保存しておくことが望ましい。また、全てのフレームをレイヤー表示領域920に表示すると煩わしいため、図6に示すパラメータ設定部950の「Frame No.」またはマウスホイールで選択されたフレームのみを相関計算で求まった位置に表示する。図15に、それらが表示されたレイヤー表示領域920を示す。
図15は、本発明の第2の実施形態を示し、図11に示すUI画面910のレイヤー表示領域920に表示される画像の一例を示す図である。
図15において、太い枠線で囲われたシングル画像400が置換後の画像候補であり、「Image2」のある1枚のフレームNo.の画像である。破線の枠線410は、「Image2」の全フレームのうちの少なくとも1枚以上の画像がある範囲を示している。このような表示をすることにより、ユーザが欲しい位置での撮像フレームが含まれているか否かを即時に判断することができる。
なお、同じ参考位置情報の画像が大量に存在するような場合、置換する候補をユーザが選択する作業も煩雑になる。このような場合、シングル画像に付帯する情報のうち、フォーカス位置に関連するパラメータを抜き出し、パノラマ画像を構成する全てのシングル画像の平均値を算出する。算出された平均値と近いフォーカス位置で撮像された画像を限定的に、または、優先的に候補として提示することで、ユーザは、多くの画像候補の中から素早く適切な置換対象画像を選出することができる。補償光学SLO装置で撮影した眼底画像(網膜画像)は焦点深度が浅いため、フォーカス位置によって撮像される画像が異なり、パノラマ画像を生成するのにあたり、フォーカス位置が近い画像を選ぶことが求められる。
第2の実施形態によれば、ユーザがパノラマ画像に対して修正を施す場合において、予め画像生成装置100が修正候補を絞り込んで提示するようにしたので、第1の実施形態における効果に加えて、修正を行うユーザの作業負担を更に軽減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、または、その主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像生成装置、110 シングル画像記憶部、120 パノラマ化処理部、130 パノラマ情報保存部、140 パノラマ画像出力部、150 表示部、160 ユーザインターフェイス部、170 パノラマ情報修正部

Claims (18)

  1. 複数の眼底画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する画像生成装置であって 、
    前記パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの変更対象の眼底画像を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された眼底画像に対してユーザにより指定された第1の変更内容に応じて、前記選択手段で選択された眼底画像と前記パノラマ画像とのうちの少なくとも一方に対して行う第2の変更内容を演算により求める第1の演算手段と、
    前記第2の変更内容に基づいて新たなパノラマ画像を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記第1の変更内容は、前記選択手段で選択された眼底画像と前記パノラマ画像との相対的な位置移動であることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記第1の変更内容として前記相対的な位置移動が指定されるまで、前記選択手段で選択された眼底画像を半透明にして表示することを特徴とする請求項2に記載の画像生成装置。
  4. 前記第1の変更内容は、前記パノラマ画像を構成している少なくとも1つの眼底画像を、前記パノラマ画像を構成しうる他の眼底画像に置換する変更であることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  5. 前記第1の変更内容は、前記パノラマ画像を生成する過程において前記パノラマ画像を構成している少なくとも1つの眼底画像の貼り合わされる順番の変更であることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  6. 前記第1の変更内容は、前記パノラマ画像を構成している少なくとも1つの眼底画像のコントラストの変更であることを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  7. 前記第1の演算手段は、前記第2の変更内容を演算により求める際に、前記選択手段で選択された眼底画像の上に貼り合わされた他の眼底画像がある場合、前記貼り合わされた他の眼底画像に対して、前記選択手段で選択された眼底画像に加える変更と同じ変更を加える内容を含めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  8. 前記第1の演算手段は、前記パノラマ画像を構成している眼底画像の中から前記第1の変更内容に影響される眼底画像を選出し、
    前記生成手段は、前記影響される眼底画像に対して前記第2の変更内容を加えて前記新たなパノラマ画像を生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  9. 前記第1の演算手段は、前記パノラマ画像が生成された際の眼底画像の貼り合わせの順序または眼底画像同士の重なり合いの有無の少なくとも一方の情報を用いて、前記第2の変更内容を加える順序または前記影響される眼底画像の選出の少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像生成装置。
  10. 前記第1の演算手段は、前記第1の変更内容として、少なくとも2つ以上の画像間の位置合わせを行う変更を含めることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  11. 前記画像間の位置合わせの方法は、最も相関の高い位置を、正規化相関化係数を用いることで算出することを特徴とする請求項10に記載の画像生成装置。
  12. 前記第1の変更内容に対する修正候補を演算により求める第2の演算手段と、
    前記修正候補を提示する提示手段と、
    前記提示手段で提示された修正候補のうちのいずれか1つをユーザに選択させて前記第1の変更内容を第1の修正内容に置き換える置き換え手段と、
    を更に有し、
    前記第1の演算手段は、前記第1の修正内容に応じて、前記第2の変更内容を演算により求めることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  13. 前記第2の演算手段は、前記第1の修正内容として、少なくとも2つ以上の画像間の位置合わせを行う修正を含め、1回の画像間の位置合わせに対して行われる演算量が、前記第1の演算手段で行われる演算よりも前記第2の演算手段で行われる演算の方が少ないことを特徴とする請求項12に記載の画像生成装置。
  14. 前記修正候補は、前記選択手段で選択された眼底画像と前記パノラマ画像との相対的な位置の候補であることを特徴とする請求項12または13に記載の画像生成装置。
  15. 前記第2の演算手段は、前記パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの眼底画像の撮影条件を基にして前記修正候補を演算により求めることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  16. 前記修正候補は、前記第1の変更内容または前記第2の変更内容を加える順序の候補であることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の画像生成装置。
  17. 複数の眼底画像を貼り合わせてパノラマ画像を生成する画像生成装置による画像生成方法であって 、
    前記パノラマ画像を構成している眼底画像または構成しうる眼底画像の少なくとも1つの変更対象の眼底画像を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択された眼底画像に対してユーザにより指定された第1の変更内容に応じて、前記選択ステップで選択された眼底画像と前記パノラマ画像とのうちの少なくとも一方に対して行う第2の変更内容を演算により求める第1の演算ステップと、
    前記第2の変更内容に基づいて新たなパノラマ画像を生成する生成ステップと
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像生成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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