JP2017052833A - ゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱性を低減しつつ、耐疲労性を向上させることができるゴム組成物の提供。【解決手段】ジエン系ゴムと、式(1)及び(2)で表されるヒドラジン化合物の少なくとも1つで表面処理された補強性充填剤を含有するゴム組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及びその製造方法に関するものである。
近年、環境保護のため、車の低燃費性能の向上が求められている。この要求を満足させるため、ゴム組成物に対してヒドラジド化合物を配合することにより、発熱性を低減することが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献3には、発熱性を低減する方法として、ジアミン化合物で表面処理された補強性充填剤を用いることが開示されているが、補強性充填剤の分散性向上を目的として、補強性充填剤の表面を処理したものであり、他の化合物の分散性を向上させる媒介として、補強性充填剤を用いたものではない。また、耐疲労性についての記載もない。
特表2014−501827号公報 特開2004−91505号公報 特開2012−241160号公報
発明者は、ゴム組成物に対してある特定のヒドラジン化合物を配合することにより、発熱性を低減することを見出したが、当該ヒドラジン化合物を配合することにより耐疲労性が悪化することが判明した。
そこで、本発明は、以上の点に鑑み、発熱性を低減しつつ、耐疲労性を向上させることができるゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明に係るゴム組成物は、上記課題を解決するために、ジエン系ゴムと、下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物からなる群より選択された少なくとも1種のヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を含有するゴム組成物とする。
Figure 2017052833
式中、R1〜R3は、それぞれ独立して選ばれる水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示し、R4は、直鎖状又は分岐状のアルキリデン基を示し、R5は、水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。
当該ゴム組成物は、上記式(1)で表される化合物及び上記式(2)で表される化合物からなる群より選択された少なくとも1種のヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を、ジエン系ゴムに混合する工程を含む、ゴム組成物の製造方法により製造することができる。
上記ゴム組成物の製造方法において、ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤として、ヒドラジン化合物の融点以上の温度で、ヒドラジン化合物と補強性充填剤とを混合する表面処理方法により得られたものを用いることができる。
また、上記ゴム組成物の製造方法において、ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤として、ヒドラジン化合物を溶剤に溶解した処理液と補強性充填剤とを混合する表面処理方法により得られたものを用いることもできる。
本発明によれば、ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を配合することにより、発熱性を低減しつつ、耐疲労性を向上させることができる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
本実施形態に係るゴム組成物は、ジエン系ゴムと、下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物からなる群より選択された少なくとも1種のヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を含有するものである。
Figure 2017052833
当該ゴム組成物において、ゴム成分として用いられるジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。これらジエン系ゴムは、いずれか1種を単独で、又は2種以上ブレンドして用いることができる。上記ゴム成分は、好ましくは、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、又はこれらの2種以上のブレンドである。
ジエン系ゴムとしては、上記で列挙したものの分子末端又は分子鎖中において、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルコキシシリル基、エポキシ基、チオール基、スズ含有基、及びハロゲンからなる群から選択された少なくとも1種の官能基が導入されることで、当該官能基により変性された変性ジエン系ゴムを用いてもよい。
本実施形態で用いる上記ヒドラジン化合物において、上記式(1)で表される化合物は、ベンゾチアゾールとヒドラジンが結合した基本骨格を持つヒドラジン化合物である。上記式(1)中のR1〜R3は、それぞれ独立に選ばれる水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。アルキル基の炭素数は特に限定されないが、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましく、より好ましくは炭素数1〜3である。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。
上記式(1)で表されるヒドラジン化合物としては、特に限定されないが、例えば下記式で表される2−ヒドラジノベンゾチアゾールを好ましく用いることができる。
Figure 2017052833
上記式(2)で表される化合物は、ベンゾチアゾールとヒドラゾンが結合した基本骨格を持つヒドラジン化合物である。上記式(2)中のR4は、直鎖状又は分岐状のアルキリデン基を示す。アルキリデン基の炭素数は特に限定されないが、炭素数1〜5のアルキリデン基であることが好ましく、より好ましくは炭素数2〜4である。アルキリデン基の具体例としては、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、プロパン−2−イリデン基、ブチリデン基等が挙げられる。R5は、水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。アルキル基の炭素数は特に限定されないが、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましく、より好ましくは炭素数1〜3である。アルキル基の具体例は、上記式(1)中のR1〜R3と同じである。
上記式(2)で表されるヒドラジン化合物としては、特に限定されないが、例えば下記式で表されるアセトンベンゾチアゾリル−2−ヒドラゾンを好ましく用いることができる。
Figure 2017052833
上記式(1)又は(2)で表されるヒドラジン化合物は、いずれか1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
ヒドラジン化合物を配合することにより、発熱性を低減することができるが、その理由は次のように考えられる。すなわち、このヒドラジン化合物中のベンゼン環が、補強性充填剤と相互作用し(例えば、カーボンブラック中のカーボンのグラファイト構造と相互作用し)、またベンゼン環とは反対に位置するヒドラジン又はヒドラゾンが、混練り中に発生したジエン系ゴム中のポリマーラジカルと反応し、ポリマーと補強性充填剤をつなぎ合わせることで、ポリマーの分子運動を抑制し、発熱性を低減できるものと考えられる。
ヒドラジン化合物の配合量は、特に限定されないが、ジエン系ゴム100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.1〜5質量部であることがより好ましく、0.5〜3質量部であることがさらに好ましい。0.1質量部以上であれば発熱性の低減効果に優れ、10質量部以下であれば、発熱性の低減効果が十分得られるからである。
補強性充填剤としては、カーボンブラック及び/又はシリカを用いることが好ましい。すなわち、補強性充填剤は、カーボンブラック単独でも、シリカ単独でも、カーボンブラックとシリカの併用でもよい。好ましくは、カーボンブラック、又はカーボンブラックとシリカの併用である。補強性充填剤の配合量(表面処理された補強性充填剤のヒドラジン化合物を除く補強性充填剤と表面処理されていない補強性充填剤の合計量)は、特に限定されず、例えば上記ジエン系ゴム100質量部に対して10〜150質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜100質量部であり、さらに好ましくは30〜80質量部である。
上記カーボンブラックとしては、特に限定されず、公知の種々の品種を用いることができる。カーボンブラックの配合量としては、ジエン系ゴム100質量部に対して10〜80質量部程度の範囲が好ましく、より好ましくは10〜70質量部である。補強性充填剤中のカーボンブラックの割合は、10質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましく、50質量%以上であることがさらに好ましい。
シリカとしても、特に限定されないが、湿式沈降法シリカや湿式ゲル法シリカなどの湿式シリカが好ましく用いられる。シリカを配合する場合、その配合量としては、ゴムのtanδのバランスや補強性などの観点からジエン系ゴム100質量部に対して10〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは15〜50質量部である。
ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤とは、上記ヒドラジン化合物を表面の全部又は一部に有する補強性充填剤のことである。
ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤に用いる補強性充填剤としては、カーボンブラック及び/又はシリカを用いることが好ましい。すなわち、補強性充填剤は、カーボンブラック単独でも、シリカ単独でも、カーボンブラックとシリカの併用でもよいが、カーボンブラック単独であることがより好ましい。
ゴム組成物中に含まれる補強性充填剤の上記配合量のうち、全てをヒドラジン化合物で表面処理してもよく、一部をヒドラジン化合物で表面処理してもよい。該ゴム組成物中に含まれる補強性充填剤のうち10質量%以上(より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上)が、ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤由来であることが好ましい。
ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤の配合量は、特に限定されないが、ジエン系ゴム100質量部に対して、10〜160質量部であることが好ましく、20〜110質量部であることがより好ましく、30〜90質量部であることがさらに好ましい。
補強性充填剤の表面処理方法は、特に限定されないが、例えば、ヒドラジン化合物の融点以上の温度で、ヒドラジン化合物と補強性充填剤とを混合する表面処理方法や、ヒドラジン化合物を溶剤に溶解した処理液と補強性充填剤とを混合する表面処理方法が挙げられる。
融点以上の温度としては、融点以上であれば特に限定されないが、融点より10〜50℃高い温度であることが好ましく、10〜40℃高い温度であることがより好ましく、10〜30℃高い温度であることがさらに好ましい。
融点以上の温度で、ヒドラジン化合物と補強性充填剤とを混合する方法としては、特に限定されないが、例えば、融点以上の温度に設定した、ヘンシェルミキサー等の混合機にヒドラジン化合物と補強性充填剤を投入し、混合することが挙げられる。
ヒドラジン化合物を溶解させる溶剤としては、ヒドラジン化合物が溶解し、補強性充填剤と混合後、蒸発させることができれば特に限定されないが、ヒドラジン化合物を溶解させる点から極性有機溶剤であることが好ましく、例えば、テトラヒドロフラン、アセトン等が挙げられる。
ヒドラジン化合物を溶剤に溶解した処理液の濃度としては、特に限定されないが、5〜30質量%であることが好ましい。
ヒドラジン化合物を溶剤に溶解した処理液と補強性充填剤とを混合する方法としては、特に限定されないが、例えば、ヘンシェルミキサー等の混合機を用いて、予め投入した補強性充填剤に処理液を噴霧して混合することが挙げられる。上記溶剤は、処理液と補強性充填剤との混合時に加熱し蒸発させてもよく、混合後、別の工程で加熱し蒸発させてもよい。
ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を調製する際のヒドラジン化合物の配合量は、特に限定されないが、カーボンブラック100質量部に対して、1〜30質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがより好ましく、1〜10質量部であることがさらに好ましい。
ヒドラジン化合物で補強性充填剤の表面を処理することにより、発熱性を低減しつつ、耐疲労性を向上させることができるが、その理由は次のように考えられる。すなわち、ヒドラジン化合物は融点が高く、分散性に問題があったが、予め補強性充填剤の表面に処理することにより、ヒドラジン化合物の分散性が向上し、耐疲労性を向上させることができると考えられる。また、上述の通り、ヒドラジン化合物は、補強性充填剤との相互作用により、発熱性の低減効果を発揮すると考えられるが、予め補強性充填剤の表面に処理することにより、発熱性の低減効果がさらに向上すると考えられる。
本実施形態に係るゴム組成物には、上記した各成分に加え、通常のゴム工業で使用されているプロセスオイル、亜鉛華、ステアリン酸、軟化剤、可塑剤、ワックス、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤などの配合薬品類を通常の範囲内で適宜配合することができる。
上記加硫剤としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などの硫黄成分が挙げられ、特に限定するものではないが、その配合量はジエン系ゴム100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量部である。また、加硫促進剤の配合量としては、ジエン系ゴム100質量部に対して0.1〜7質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5質量部である。
当該ゴム組成物は、通常に用いられるバンバリーミキサーやニーダー、ロール等の混合機を用いて、常法に従い混練し調製することができる。例えば、第一混合段階(ノンプロ練り工程)で、ジエン系ゴムに対し、ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤とともに、加硫剤及び加硫促進剤を除く他の添加剤を添加して混練し、次いで、得られた混合物に、最終混合段階(プロ練り工程)で加硫剤及び加硫促進剤を添加して混練することにより、ゴム組成物を調製することができる。
得られたゴム組成物は、乗用車用空気入りタイヤ、トラックやバス等の重荷重用タイヤ等の各種タイヤのトレッド、サイドウォール、リムストリップ、ベルトコードやカーカスコード等の被覆用ゴム、インナーライナー、ビードフィラー等の部位に用いることができる。さらに本発明に係るゴム組成物は、防振ゴム、ベルト、ホースその他工業品等の用途にも用いることができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ヘンシェルミキサーを使用し、下記表1に示す配合(質量部)に従い、表面処理方法A又はBによりカーボンブラックとヒドラジン化合物を混合し、表面処理カーボンブラックを調製した。
表面処理方法A、Bの詳細は以下の通りである。
・表面処理方法A:ヘンシェルミキサーに、カーボンブラックとヒドラジン化合物を投入し、220℃にて、混合処理する。
・表面処理方法B:ヒドラジン化合物をテトラヒドロフランに対して10質量%となるように溶解させた後、あらかじめカーボンブラックを投入したヘンシェルミキサー内(80℃)に噴霧し、混合処理する。なお、テトラヒドロフランは、混合時に蒸発する。
Figure 2017052833
バンバリーミキサーを使用し、下記表2に示す配合(質量部)に従い、まず、第一混合段階で、硫黄と加硫促進剤を除く成分を添加混合し(排出温度=160℃)、次いで、得られた混合物に、最終混合段階で硫黄と加硫促進剤を添加混合して(排出温度=90℃)、ゴム組成物を調製した。
表1,2中の各成分の詳細は以下の通りである。
・NR:RSS#3
・BR:ランクセス(株)製「CB22」
・カーボンブラック:ISAF,東海カーボン(株)製「シースト6」
・ヒドラジン化合物A:東京化成工業(株)製「2−ヒドラジノベンゾチアゾール」
・ヒドラジン化合物B:東京化成工業(株)製「アセトンベンゾチアゾリル−2−ヒドラゾン」
・表面処理カーボンブラック:上記調製例で得られたカーボンブラック
・プロセスオイル:JX日鉱日石エネルギー(株)製「プロセスNC140」
・亜鉛華:三井金属鉱業(株)製「亜鉛華3号」
・ステアリン酸:花王(株)製「ルナックS−20」
・老化防止剤:大内新興化学工業(株)製「ノクラック6C」
・硫黄:鶴見化学工業(株)製「粉末硫黄」
・加硫促進剤:住友化学(株)製「ソクシノールCZ」
得られたゴム組成物について、発熱性及び耐疲労性を評価した。評価方法は次の通りである。
・発熱性:JIS K6394に準拠して、150℃×30分で加硫した試験片について、温度50℃、静歪み5%、動歪み1%、周波数50Hzの条件で損失係数tanδを測定し、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が小さいほどtanδが小さく、発熱性が低いため低燃費性に優れることを示す。
・耐疲労性:JIS K6260に準拠して、150℃×30分で加硫した試験片について、デマチャ屈曲亀裂成長試験を行った。測定温度は23℃の条件下で行い、亀裂成長が2mmになるまでの回数を測定し、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が大きいほど耐疲労性に優れることを示す。
Figure 2017052833
結果は、表2に示す通りであり、比較例1と実施例1、4との対比、比較例2と実施例2,5との対比、比較例3と実施例3,6との対比より、ヒドラジン化合物を補強性充填剤の表面に処理することで、耐疲労性を向上させることができ、発熱性がさらに低減することが認められた。
本発明に係るゴム組成物は、乗用車用空気入りタイヤ、トラックやバス等の重荷重用タイヤ等の各種タイヤに用いることができる。
さらに本発明に係るゴム組成物は、防振ゴム、ベルト、ホースその他工業品等の用途にも用いることができる。

Claims (4)

  1. ジエン系ゴムと、下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物からなる群より選択された少なくとも1種のヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を含有するゴム組成物。
    Figure 2017052833
    (式中、R1〜R3は、それぞれ独立に選ばれる水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示し、R4は、直鎖状又は分岐状のアルキリデン基を示し、R5は、水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。)
  2. 下記式(1)で表される化合物及び下記式(2)で表される化合物からなる群より選択された少なくとも1種のヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤を、ジエン系ゴムに混合する工程を含む、ゴム組成物の製造方法。
    Figure 2017052833
    (式中、R1〜R3は、それぞれ独立に選ばれる水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示し、R4は、直鎖状又は分岐状のアルキリデン基を示し、R5は、水素原子又は直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。)
  3. ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤として、前記ヒドラジン化合物の融点以上の温度で、前記ヒドラジン化合物と補強性充填剤とを混合する表面処理方法により得られたものを用いることを特徴とする、請求項2に記載のゴム組成物の製造方法。
  4. ヒドラジン化合物で表面処理された補強性充填剤として、前記ヒドラジン化合物を溶剤に溶解した処理液と補強性充填剤とを混合する表面処理方法により得られたものを用いることを特徴とする、請求項2に記載のゴム組成物の製造方法。
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