JP2017049749A - 静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器 - Google Patents

静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】ESD対策を施すとともに検出領域を広げることができる静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器を提供すること。【解決手段】本発明の静電容量式センサは、透光性を有する基材と、前記基材の上の検出領域に設けられ透光性を有する透明電極と、前記検出領域の外側の領域に設けられ前記透明電極と電気的に接続された配線部と、前記透明電極および前記配線部の上に設けられ透光性を有するパネルと、前記パネルの側面に設けられ導電性を有するシールド配線と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器に関し、特に検出領域を広げることができる静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器に関する。
特許文献1には、センサー基板およびカバー基板が固定層を介して互いに貼り合わされたタッチパネルが開示されている。特許文献1に記載されたカバー基板には、遮光層と、導電層と、が設けられている。導電層は、遮光層の表面に接して設けられ、信号配線の幅よりも太い幅を有している。また、導電層は、金属材料により構成されており、例えば、導電ペースト、銀ペーストなどの低抵抗材料で構成されている。さらに、導電層は、信号配線に対向する領域よりも外側の領域に設けられ、センサー電極および信号配線の周縁に沿って延在している。したがって、特許文献1に記載された導電層は、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)対策用のガードリングとして機能する。
ここで、一般的に、センサー電極および信号配線の周縁は、タッチパネルを機器の筐体などに貼り合わせる際に用いられる固定層が設けられる領域である。特許文献1に記載されたタッチパネルでは、その固定層が設けられる領域内に、ESD対策用のガードリングとして機能する導電層が設けられている。そのため、特許文献1に記載されたタッチパネルは、タッチパネルの面内レイアウトにおいて、導電層のスペースを新たに設ける必要がなく、その結果、額縁を広げることなく、ESD対策を施すことができる。
特開2013−161397号公報
しかし、特許文献1に記載されたタッチパネルでは、導電層は、センサー電極および信号配線の周縁の領域(固定層が設けられる領域)内に設けられ、遮光層の表面に接して設けられている。つまり、導電層は、タッチパネルの検出領域の周縁に形成された加飾領域(非検出領域)に設けられている。そのため、特許文献1に記載されたタッチパネルは、額縁を広げることなくESD対策を施すことができる一方で、額縁を狭くしてタッチパネルの検出領域を広げるとともにESD対策を施すことは困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、ESD対策を施すとともに検出領域を広げることができる静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器を提供することを目的とする。
本発明の静電容量式センサは、一態様において、透光性を有する基材と、前記基材の上の検出領域に設けられ透光性を有する透明電極と、前記検出領域の外側の領域に設けられ前記透明電極と電気的に接続された配線部と、前記透明電極および前記配線部の上に設けられ透光性を有するパネルと、前記パネルの側面に設けられ導電性を有するシールド配線と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様に係る静電容量式センサによれば、導電性を有するシールド配線がパネルの側面に設けられているため、ESDが発生した場合でも、配線部が溶断することを抑え、ESD対策を施すことができる。また、シールド配線は、配線部と略並列して設けられているわけではなく、パネルの側面に設けられているため、配線部と略並列してシールド配線を設けるための空間を設ける必要がなく、検出領域を広げることができる。このように、本発明の一態様に係る静電容量式センサによれば、ESD対策を施すとともに検出領域を広げることができる。
本発明の静電容量式センサにおいて、前記外側の領域において前記配線部と対向する前記パネルの表面に設けられ、遮光性を有する加飾層をさらに備え、前記配線部は、金属を有する材料により形成されていてもよい。これによれば、低抵抗の金属が配線部に用いられた場合であっても、シールド配線は、配線部が溶断することを抑え、ESD対策を施すことができる。また、配線部と略並列してシールド配線を設けるための空間を設ける必要がなく、加飾層により形成された加飾領域を狭くすることができるため、検出領域を広げることができる。
本発明の静電容量式センサにおいて、前記配線部は、透明導電性材料により形成され、前記シールド配線は、黒色系材料により形成されていてもよい。これによれば、加飾領域が設けられていない場合であっても、ESD対策を施すことができるだけではなく、透明電極をパネルの側面の近傍にまで配置することができる。そのため、検出領域を広げることができる。また、シールド配線は、黒色系材料により形成されているため、例えば表示パネルなどから放出された光の一部を吸収し、シールド配線における反射によって発生する光漏れが操作面から生ずる可能性を低減させることができる。そのため、表示パネルからの画像を明瞭に表示することができる。
本発明の静電容量式センサにおいて、前記配線部と電気的に接続されたフレキシブルプリント基板をさらに備え、前記シールド配線は、前記フレキシブルプリント基板のうちでグラウンド電位に設定された部分に電気的に接続されていてもよい。これによれば、シールド配線がフレキシブルプリント基板のうちでグラウンド電位に設定された部分に電気的に接続されているため、静電容量式センサの輸送中であっても、例えばタッチパネルや電子機器などの製品をESDから保護することができる。
本発明のタッチパネルは、一態様において、表示パネルと、前記表示パネルの上に設けられたタッチセンサと、を備え、前記タッチセンサは、上記のいずれかの静電容量式センサであることを特徴とする。これによれば、パネルの側面に設けられ導電性を有するシールド配線を備えた静電容量式センサによって、ESD対策を施すとともに検出領域を広げたタッチパネルを提供することができる。
本発明の電子機器は、上記のタッチセンサを備えたことを特徴とする。これによれば、パネルの側面に設けられ導電性を有するシールド配線を備えた静電容量式センサによって、ESD対策を施すとともに検出領域を広げた電子機器を提供することができる。
本発明の電子機器において、上記のタッチセンサを固定する筐体をさらに備え、前記筐体は、前記シールド配線と接触し前記シールド配線と電気的に接続された突起部を有していてもよい。これによれば、筐体の突起部がシールド配線と電気的に接続されているため、例えばグラウンド電位に設定された部分に接続された配線の体積を大きくすることができる。そのため、突起部がシールド配線と電気的に接続されていない場合と比較すると、シールド効果を高めることができる。
本発明によれば、ESD対策を施すとともに検出領域を広げることができる静電容量式センサ、タッチパネルおよび電子機器を提供することが可能になる。
本実施形態に係る静電容量式センサを表した模式的平面図である。 図1に表した領域A1を拡大した模式的拡大図である。 図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。 本実施形態に係る静電容量式センサを表した模式的断面図である。 他の実施形態に係る静電容量式センサを表す模式的断面図である。 本実施形態に係る静電容量式センサが機器の筐体に設置された状態を表す模式的断面図である。 本実施形態に係る静電容量式センサの適用例を示す模式図である。 本実施形態に係る静電容量式センサの適用例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る静電容量式センサを表した模式的平面図である。
図2は、図1に表した領域A1を拡大した模式的拡大図である。
図3は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
図4は、本実施形態に係る静電容量式センサを表した模式的断面図である。
図4(a)は、図1に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。図4(b)は、図1に表した切断面C−Cにおける模式的断面図である。
本願明細書において「透明」および「透光性」とは、可視光線透過率が50%以上(好ましくは80%以上)の状態を指す。更に、ヘイズ値が6%以下であることが好適である。本願明細書において「遮光」および「遮光性」とは、可視光線透過率が50%未満(好ましくは20%未満)の状態を指す。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る静電容量式センサ1は、基材2と、第1の電極8と、第2の電極12と、配線部6と、パネル3と、シールド配線18と、を備える。
第1の電極8は、検出領域11(指などの操作体により操作を行うことができる領域)に設けられ、複数の第1の透明電極4を有する。図3に示すように、複数の第1の透明電極4は、基材2の表面2aに形成される。各第1の透明電極4は、細長い連結部7を介してY1−Y2方向(第1の方向)に連結されている。そして、Y1−Y2方向に連結された複数の第1の透明電極4を有する第1の電極8が、X1−X2方向に間隔を空けて配列されている。
第1の透明電極4および連結部7は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電性材料でスパッタや蒸着等により形成される。透明導電性材料としては、ITOの他に、銀ナノワイヤに代表される金属ナノワイヤ、メッシュ状に形成された薄い金属、あるいは導電性ポリマーなどが挙げられる。これは、後述する透明導電性材料においても同じである。基材2は透光性を有し、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の透明基材やガラス基材等で形成される。
第2の電極12は、検出領域11に設けられ、複数の第2の透明電極5を有する。図3に示すように、複数の第2の透明電極5は、基材2の表面2aに形成される。このように、第2の透明電極5は、第1の透明電極4と同じ面(基材2の表面2a)に形成される。図2および図3に示すように、各第2の透明電極5は、細長いブリッジ配線10を介してX1−X2方向(第2の方向)に連結されている。そして、X1−X2方向に連結された複数の第2の透明電極5を有する第2の電極12が、Y1−Y2方向に間隔を空けて配列されている。なお、X1−X2方向は、Y1−Y2方向と交差している。例えば、X1−X2方向は、Y1−Y2方向と垂直に交わっている。
第2の透明電極5は、ITO等の透明導電性材料でスパッタや蒸着等により形成される。ブリッジ配線10は、ITO等の透明導電性材料で形成される。あるいは、ブリッジ配線10は、ITO等の透明導電性材料を含む第1層と、第1層よりも低抵抗で透明な金属からなる第2層と、を有していてもよい。ブリッジ配線10が第1層と第2層との積層構造を有する場合には、第2層は、Au、Au合金、CuNiおよびNiよりなる群から選択されたいずれかにより形成されることが好適である。この中でも、Auを選択することがより好適である。第2層がAuにより形成された場合には、ブリッジ配線10は、良好な耐環境性(耐湿性、耐熱性)を得ることができる。
なお、図1には、静電容量式センサ1が備える基材2の表面2aに形成された第1の透明電極4、第2の透明電極5および配線部6が図示されている。但し、実際には、図3に示すように、基材2の表面2a側にパネル3が設けられている。パネル3は透光性を有する。例えば、配線部6が設けられた領域(検出領域11の外側の領域)におけるパネル3の裏面3b(配線部6と対向する面:パネル3の操作面3aとは反対側の面)には、加飾層9が存在する。そのため、加飾層9が存在する場合には、配線部6をパネル3の表面側(操作面3aの側)から見ることはできない。つまり、加飾層9は、遮光性を有する。なお、透明電極は透明なので視認できないが、図1では透明電極の外形を示している。また、本実施形態では、外部接続部27が設けられた領域を除いて、加飾層9は、必ずしも設けられていなくともよい。
図2および図3に示すように、各第1の透明電極4間を連結する連結部7の表面には、絶縁層20が形成されている。図3に示すように、絶縁層20は、連結部7と第2の透明電極5との間の空間を埋め、第2の透明電極5の表面にも多少乗り上げている。絶縁層20としては、例えばノボラック樹脂(レジスト)が用いられる。
図2および図3に示すように、ブリッジ配線10は、絶縁層20の表面20aから絶縁層20のX1−X2方向の両側に位置する各第2の透明電極5の表面にかけて形成されている。ブリッジ配線10は、各第2の透明電極5間を電気的に接続している。
図2および図3に示すように、各第1の透明電極4間を接続する連結部7の表面には絶縁層20が設けられ、絶縁層20の表面に各第2の透明電極5間を接続するブリッジ配線10が設けられる。このように、連結部7とブリッジ配線10との間には絶縁層20が介在し、第1の透明電極4と第2の透明電極5とは電気的に絶縁された状態となっている。本実施形態では、第1の透明電極4と第2の透明電極5とを同じ面(基材2の表面2a)に形成することができ、静電容量式センサ1の薄型化を実現できる。
なお、連結部7、絶縁層20およびブリッジ配線10は、いずれも検出領域11内に位置するものであり、第1の透明電極4および第2の透明電極5と同様に透光性を有する。
図1に表した静電容量式センサ1では、検出領域11の周囲(外側)は、額縁状の加飾領域(非検出領域)25となっている。検出領域11は透光性を有する一方で、加飾領域25は透光性を有しない。つまり、加飾領域25は、遮光性を有する。よって、図1に表した静電容量式センサ1では、加飾領域25に設けられた配線部6や外部接続部27は、静電容量式センサ1の表面(パネル3の表面)から見ることはできない。また、図3に示すように、加飾領域25におけるパネル3の裏面3bには、加飾層9が形成されている。なお、前述したように、外部接続部27が設けられた領域を除いて、加飾層9は、必ずしも設けられていなくともよい。
図1に示すように、加飾領域25には、各第1の電極8および各第2の電極12から引き出された複数本の配線部6が形成されている。第1の電極8および第2の電極12のそれぞれは、接続配線16を介して配線部6と電気的に接続されている。図1に示すように、各配線部6の先端は、フレキシブルプリント基板29と電気的に接続される外部接続部27として形成されている。図4(b)に示すように、外部接続部27は、例えば導電ペースト28を介して、フレキシブルプリント基板29と電気的に接続されている。
各配線部6は、Cu、Cu合金、CuNi合金、Ni、Ag、Au等の金属を有する材料により形成される。接続配線16は、ITO等の透明導電性材料で形成され、検出領域11から加飾領域25に延出している。配線部6は、接続配線16の上に加飾領域25内で積層され、接続配線16と電気的に接続されている。なお、外部接続部27が設けられた領域を除いた領域において加飾層9が設けられていない場合には、各配線部6は、ITO等の透明導電性材料でスパッタや蒸着等により形成される。
図3に示すように、パネル3は、基材2とパネル3との間に設けられた光学透明粘着層(OCA;Optical Clear Adhesive)30を介して基材2と接合されている。パネル3の材料は、特には限定されない。パネル3の材料としては、ガラス基材やプラスチック基材が好ましく適用される。光学透明粘着層(OCA)30は、アクリル系粘着剤や両面粘着テープ等である。
図1〜図3に示すように、パネル3の側面には、シールド配線18が設けられている。具体的には、図1に示すように、シールド配線18は、外部接続部27が設けられた領域の側面3fを除いた他の側面3c、3d、3eに設けられている。シールド配線18は導電性を有し、Cu、Cu合金、CuNi合金、Ni、Ag、Au等の金属を有する材料により形成される。シールド配線18は、金属の材料を含むインクで例えばスクリーン印刷などにより形成される。あるいは、シールド配線18は、金属を有する材料でスパッタや蒸着等により形成されてもよい。あるいは、シールド配線18は、カーボン系の導電性材料を含むインクで例えばスクリーン印刷により形成されてもよい。
図1および図4(a)に示すように、シールド配線18は、外部接続部27の両側において、パネル3の側面3c、3eからパネル3の裏面3bを通り、フレキシブルプリント基板29へ向かって延びている。パネル3の側面3c、3eに設けられたシールド配線18と、パネル3の裏面3bに設けられたシールド配線18と、の間の接続は、金属の材料を含むインクで例えばスクリーン印刷などにより形成される。あるいは、パネル3の側面3c、3eに設けられたシールド配線18と、パネル3の裏面3bに設けられたシールド配線18と、の間の接続は、スパッタや蒸着等により形成されてもよい。
図4(a)に示すように、シールド配線18は、例えば導電ペースト28を介して、フレキシブルプリント基板29のうちで例えば基準電位としてグラウンド電位に設定された部分に電気的に接続されている。
図1に示す静電容量式センサ1では、図3に示すようにパネル3の操作面3a上に指Fを接触させると、指Fと指Fに近い第1の透明電極4との間、および指Fと指Fに近い第2の透明電極5との間で静電容量が生じる。静電容量式センサ1は、このときの静電容量変化に基づいて、指Fの接触位置を算出することが可能である。静電容量式センサ1は、指Fと第1の電極8との間の静電容量変化に基づいて指Fの位置のX座標を検知し、指Fと第2の電極12との間の静電容量変化に基づいて指Fの位置のY座標を検知する(自己容量検出型)。
あるいは、静電容量式センサ1は、相互容量検出型であってもよい。すなわち、静電容量式センサ1は、第1の電極8および第2の電極12のいずれか一方の電極の一列に駆動電圧を印加し、第1の電極8および第2の電極12のいずれか他方の電極と指Fとの間の静電容量の変化を検知してもよい。これにより、静電容量式センサ1は、他方の電極により指Fの位置のY座標を検知し、一方の電極により指Fの位置のX座標を検知する。
ここで、静電容量式センサ1の外側においてESD(Electro Static Discharge:静電気放電)が発生し、電圧が静電容量式センサ1に印加されると、電流は、パネル3の側面3c、3d、3e(静電容量式センサ1の最外周の面)に設けられたシールド配線18に流れる。シールド配線18は、フレキシブルプリント基板29のうちで例えば基準電位としてグラウンド電位に設定された部分に電気的に接続されているため、電流が配線部6に流れることを抑えることができる。つまり、静電容量式センサ1の外側において発生したESDにより電圧が静電容量式センサ1に印加された場合には、電流がシールド配線18に流れ、配線部6に流れることを抑えることができる。そのため、大電流が配線部6に瞬間的に流れ込み、配線部6が局所的に発熱して溶断することを抑えることができる。
これは、ESDだけには限定されず、静電容量式センサ1の外側においてノイズが発生した場合にも同様である。
本実施形態によれば、シールド配線18がパネル3の側面3c、3d、3eに設けられているため、ESDが発生した場合でも、配線部6が溶断することを抑え、ESD対策を施すことができる。また、シールド配線18は、配線部6と略並列して設けられているわけではなく、パネル3の側面3c、3d、3eに設けられている。そのため、配線部6と略並列してシールド配線18を設けるための空間を設ける必要がなく、加飾領域25を狭くすることができる。これにより、検出領域11を広げることができる。
また、フレキシブルプリント基板29のうちで例えば基準電位としてグラウンド電位に設定された部分にシールド配線18が電気的に接続されているため、静電容量式センサ1の輸送中であっても、例えばタッチパネルや電子機器などの製品をESDから保護することができる。
さらに、外部接続部27が設けられた領域以外において、加飾領域25が設けられていない場合でも、シールド配線18の材料として低抵抗の金属を用いることで、ESD対策を施すことができるだけではなく、第1の電極8および第2の電極12をパネル3の側面3c、3d、3eの近傍にまで配置することができる。これにより、検出領域11を広げることができる。
図5は、他の実施形態に係る静電容量式センサを表す模式的断面図である。
なお、図5は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。また、図5に表した静電容量式センサでは、説明の便宜上、第1の透明電極4、第2の透明電極5、および配線部6を省略している。
図5に表した静電容量式センサ1aは、表示パネル210の上に設けられている。表示パネル210としては、例えば液晶表示パネルが用いられる。本実施形態に係る静電容量式センサ1aには、外部接続部27が設けられた領域を除いて、加飾層9が設けられていない。言い換えれば、本実施形態に係る静電容量式センサ1aには、外部接続部27が設けられた領域を除いて、加飾領域25が設けられていない。
パネル3の側面3c、3d、3eには、シールド配線18が設けられている(図1参照)。静電容量式センサ1aのシールド配線18は、例えばカーボンなどの黒色系材料のインクでスクリーン印刷により形成され、遮光することができる。
図5に表した矢印A11のように、表示パネル210から放出された光の一部は、静電容量式センサ1aを透過し、静電容量式センサ1aの外部へ放出される。また、図5に表した矢印A12のように、表示パネル210から放出された光の他の一部は、パネル3の側面3cへ進む。なお、表示パネル210から放出された光の他の一部は、側面3cだけではなく他の側面3d、3eにも進む(図1参照)。
ここで、静電容量式センサ1aのシールド配線18は、例えばカーボンなどの黒色系材料により形成されているため、矢印A12の向きに進んだ光はパネル3の側面3cにおいて吸収されやすい。このため、矢印A13のような反射光が生じにくい。つまり、シールド配線18を黒色系材料により形成することにより、図5に表した矢印A13のような光漏れがパネル3の操作面3aから生じる可能性を低減させることができる。そのため、表示パネル210からの画像を明瞭に表示することができる。
図6は、本実施形態に係る静電容量式センサが電子機器の筐体に設置された状態を表す模式的断面図である。
なお、図6は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。また、図6に表した静電容量式センサでは、説明の便宜上、第1の透明電極4、第2の透明電極5、および配線部6を省略している。
図6に表した静電容量式センサ1aは、図5に関して前述した静電容量式センサ1aと同様に、表示パネル210の上に設けられている。表示パネル210としては、例えば液晶表示パネルが用いられる。また、静電容量式センサ1aには、外部接続部27が設けられた領域を除いて、加飾層9および加飾領域25が設けられていない。パネル3の側面3c、3d、3eに設けられたシールド配線18は、例えばカーボンなどの黒色系材料のインクでスクリーン印刷により形成されている。
静電容量式センサ1aおよび表示パネル210は、例えば両面粘着テープなどの固定部材330により電子機器の筐体310に固定されている。筐体310は、突起部340を有する。突起部340は、筐体310の内側の側面311に設けられ、シールド配線18と接触している。突起部340は、Cu、Cu合金、CuNi合金、Ni、Ag、Au等の金属を有する材料により形成される。そのため、突起部340は、シールド配線18と電気的に接続されている。
表示パネル210と筐体310との間には、例えば基板やバッテリーなどの電子部品230が設けられている。
本実施形態によれば、筐体310の内側の側面311に設けられた突起部340が、シールド配線18と電気的に接続されているため、例えばグラウンド電位に設定された部分に接続された配線の体積を大きくすることができる。そのため、突起部340がシールド配線18と電気的に接続されていない場合と比較すると、シールド効果を高めることができる。
次に、本実施形態に係る静電容量式センサ1の適用例について説明する。
図7(a)〜図8(b)は、本実施形態に係る静電容量式センサの適用例を示す模式図である。
図7(a)には、静電容量式センサ1をタッチパネル200に適用した例が表される。タッチパネル200は、表示パネル210と、表示パネル210の上に設けられた静電容量式センサ1と、を備える。表示パネル210としては、例えば液晶表示パネルが用いられる。液晶表示パネルからなる表示パネル210は、互いに対向配置された駆動基板211および対向基板212を有し、駆動基板211と対向基板212との間に液晶層213が設けられる。タッチセンサ220は、対向基板212の表側に設けられる。
図7(b)には、タッチパネル200を備えた電子機器300の例が表される。電子機器300は、例えばテレビである。電子機器300は、筐体310と表示部320とを備える。表示部320の表面には、タッチパネル200が設けられる。なお、電子機器300はテレビに限定されず、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末など他の機器であってもよい。
図8(a)には、タッチパネル200を備えたコンピュータ400の例(ノート型コンピュータ)が表される。コンピュータ400は、ディスプレイ410、キーボード420、入力パッド430などを備える。図8(b)に表したように、コンピュータ400は、中央演算部401、主記憶部402、副記憶部403、入力部404、出力部405およびインタフェース406を備える。キーボード420および入力パッド430は、入力部404の一例である。ディスプレイ410は、出力部405の一例である。タッチパネル200は、ディスプレイ410に含まれる。タッチパネル200は、入力部404および出力部405の両方を兼ねた例である。
これらの機器に本実施形態の静電容量式センサ1を適用することで、ESD対策を施すとともに検出領域11を広げたタッチパネル200、電子機器300およびコンピュータ400を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1、1a 静電容量式センサ
2 基材
2a 表面
3 パネル
3a 操作面
3b 裏面
3c、3d、3e、3f 側面
4 第1の透明電極
5 第2の透明電極
6 配線部
7 連結部
8 第1の電極
9 加飾層
10 ブリッジ配線
11 検出領域
12 第2の電極
16 接続配線
18 シールド配線
20 絶縁層
20a 表面
25 加飾領域
27 外部接続部
28 導電ペースト
29 フレキシブルプリント基板
30 光学透明粘着層
200 タッチパネル
210 表示パネル
211 駆動基板
212 対向基板
213 液晶層
220 タッチセンサ
230 電子部品
300 電子機器
310 筐体
311 側面
320 表示部
330 固定部材
340 突起部
400 コンピュータ
401 中央演算部
402 主記憶部
403 副記憶部
404 入力部
405 出力部
406 インタフェース
410 ディスプレイ
420 キーボード
430 入力パッド

Claims (7)

  1. 透光性を有する基材と、
    前記基材の上の検出領域に設けられ透光性を有する透明電極と、
    前記検出領域の外側の領域に設けられ前記透明電極と電気的に接続された配線部と、
    前記透明電極および前記配線部の上に設けられ透光性を有するパネルと、
    前記パネルの側面に設けられ導電性を有するシールド配線と、
    を備えたことを特徴とする静電容量式センサ。
  2. 前記外側の領域において前記配線部と対向する前記パネルの表面に設けられ、遮光性を有する加飾層をさらに備え、
    前記配線部は、金属を有する材料により形成されたことを特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  3. 前記配線部は、透明導電性材料により形成され、
    前記シールド配線は、黒色系材料により形成されたことを特徴とする請求項1記載の静電容量式センサ。
  4. 前記配線部と電気的に接続されたフレキシブルプリント基板をさらに備え、
    前記シールド配線は、前記フレキシブルプリント基板のうちでグラウンド電位に設定された部分に電気的に接続されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の静電容量式センサ。
  5. 表示パネルと、
    前記表示パネルの上に設けられたタッチセンサと、
    を備え、
    前記タッチセンサは、請求項1〜4のいずれか1つに記載の静電容量式センサであることを特徴とするタッチパネル。
  6. 請求項5記載のタッチセンサを備えたことを特徴とする電子機器。
  7. 前記タッチセンサを固定する筐体をさらに備え、
    前記筐体は、前記シールド配線と接触し前記シールド配線と電気的に接続された突起部を有することを特徴とする請求項6記載の電子機器。

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