JP2017048689A - 液圧回転機 - Google Patents

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Abstract

【課題】液圧回転機の効率を向上させる。
【解決手段】ピストンポンプ100,200は、シャフト1が連結されるシリンダブロック2と、シリンダブロック2に形成される複数のシリンダ2bと、シリンダ2b内に摺動自在に挿入されるピストン6と、ピストン6の先端に回転自在に連結されるシュー8と、シュー8が摺接する斜板9と、シリンダブロック2を収容するケース3と、を備える。シリンダブロック2は、容積室7に流出入する作動流体が流通する連通孔2eを有し、ケース3は、連通孔2eと連通する供給通路10及び排出通路11と、連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fを摺動支持する第1支持部5b,25bと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液圧回転機に関するものである。
液圧回転機としては、例えば特許文献1のようなピストンポンプが知られている。特許文献1には、作動流体として水を吐出する水圧アキシャルピストンポンプが開示されている。
特開平8−247021号公報
特許文献1に開示されるようなピストンポンプでは、通常、ベアリングとシャフトとの間に摺動のための隙間が設けられ、また、シャフトとシリンダブロックとの間には公差による遊びが設けられる。このため、ピストンポンプが作動している間、シリンダブロックは、これらの隙間等に起因してわずかに傾いた状態で回転する。
シリンダブロックの吐出口は面接触によりシールされているため、シリンダブロックが傾くと、わずかな隙間が生じる。特に水のように粘性が低い流体を用いる場合、わずかな隙間であっても吐出漏れが生じやすく、結果として容積効率が低下するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、シリンダブロックの傾きを抑制し、液圧回転機の効率を向上させることを目的とする。
第1の発明は、シリンダブロックを収容するケースに、連通孔寄りのシリンダブロックの外周面を摺動支持する第1支持部が設けられることを特徴とする。
第1の発明では、作動流体が流通する連通孔が設けられる側のシリンダブロックの外周面が、ケースに設けられる第1支持部によって摺動支持される。このため、シリンダブロックがケースに対して傾くことが抑制され、連通孔が連通する通路が形成されるケースと、シリンダブロックと、は接触した状態に維持される。この結果、通路と連通孔との間で作動流体が漏れることが抑制され、ピストンポンプの容積効率を向上させることができる。
第2の発明は、第1支持部が、少なくとも連通孔が形成されるシリンダブロックの基端部の外周の一部を摺動支持することを特徴とする。
第2の発明では、シリンダブロックの基端部の外周は、ケースに設けられる第1支持部によって摺動支持される。このため、シリンダブロックがケースに対して傾くことが抑制され、連通孔が連通する通路が形成されるケースと、シリンダブロックと、は接触した状態に維持される。この結果、通路と連通孔との間で作動流体が漏れることが抑制され、ピストンポンプの容積効率を向上させることができる。
第3の発明は、第1支持部の摺動面と、第1支持部に摺動支持されるシリンダブロックの摺動面と、の少なくとも一方には、耐摩耗性を有する材料によって被覆される被覆層が設けられることを特徴とする。
第3の発明では、第1支持部とシリンダブロックとは、耐摩耗性を有する材料によって被覆される被覆層を介して摺動する。このため、潤滑性が乏しい作動流体を用いた場合であっても焼き付き等が生じることを防止することができる。
第4の発明は、ケースが、連通孔が開口するシリンダブロックの端面を摺動支持する第2支持部をさらに有することを特徴とする。
第4の発明では、シリンダブロックは、ケースに設けられる第1支持部と第2支持部とによって径方向及び軸方向の二方向において摺動支持される。このため、シリンダブロックがケースに対して傾くことが抑制され、連通孔が連通する通路が形成されるケースと、シリンダブロックと、は接触した状態に維持される。この結果、通路と連通孔との間で作動流体が漏れることが抑制され、ピストンポンプの容積効率を向上させることができる。
第5の発明は、ケースが、一端が開口するケース本体と、ケース本体の開口端を塞ぐカバー部材と、を有し、第1支持部、第2支持部及び通路は、カバー部材に設けられることを特徴とする。
第5の発明では、第1支持部、第2支持部及び通路は、カバー部材に設けられる。このため、通路を有するカバー部材に対してシリンダブロックが傾くことが抑制され、カバー部材とシリンダブロックとは接触した状態に維持される。この結果、通路と連通孔との間で作動流体が漏れることが抑制され、ピストンポンプの容積効率を向上させることができる。
第6の発明は、ケースが、シリンダブロックの外周面を摺動支持する第3支持部をさらに有し、第3支持部は、第1支持部から軸方向に離間した位置に設けられることを特徴とする。
第6の発明では、シリンダブロックは、軸方向に離間して設けられる二つの支持部により摺動支持される。このため、シリンダブロックがケースに対して傾くことが抑制され、ケースとシリンダブロックとは接触した状態に維持される。この結果、通路と連通孔との間で作動流体が漏れることが抑制され、ピストンポンプの容積効率を向上させることができる。
本発明では、シリンダブロックの傾きを抑制し、液圧回転機の効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る液圧回転機の断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る液圧回転機の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る液圧回転機の断面図である。 図4のIV−IV線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る液圧回転機について説明する。
第1実施形態では、液圧回転機が、水を作動流体とする水圧回転機100である場合について説明する。水圧回転機100は、外部からの動力によりシャフト1が回転してピストン6が往復動することで、作動流体としての水を供給可能なピストンポンプとして機能し、また外部から供給される水の流体圧によりピストン6が往復動してシャフト1が回転することで、回転駆動力を出力可能なピストンモータとして機能する。なお、水圧回転機100は、ピストンポンプとしてのみ機能するものでもよいし、ピストンモータとしてのみ機能するものであってもよい。
以下の説明では、水圧回転機100をピストンポンプとして使用した場合について例示し、水圧回転機100を単に「ピストンポンプ100」と称する。
ピストンポンプ100は、図1に示すように、動力源によって回転するシャフト1と、シャフト1に連結されシャフト1と共に回転するシリンダブロック2と、シリンダブロック2を収容するケース3と、を備える。ケース3は、両端が開口するケース本体3aと、ケース本体3aの一方の開口端を封止しシャフト1が挿通するフロントカバー4と、ケース本体3aの他方の開口端を封止しシャフト1の端部を収容するカバー部材としてのエンドカバー5と、を備える。
フロントカバー4の挿通孔4aを通じて外部に突出するシャフト1の一方の端部1aには、動力源が連結される。シャフト1の端部1aは、第一ブッシュ16を介してフロントカバー4の挿通孔4aに回転自在に支持される。シャフト1の他方の端部1bは、エンドカバー5に設けられる収容凹部5aに収容され、第二ブッシュ17を介して回転自在に支持される。
シリンダブロック2は、シャフト1が貫通する貫通孔2aと、シリンダブロック2の基端部2cに向かってシャフト1と平行に形成される複数のシリンダ2bと、基端部2cに形成され、シリンダブロック2の端面2dとシリンダ2bとに開口する連通孔2eと、を有する。シリンダブロック2は、貫通孔2aを介してシャフト1とスプライン結合される。これにより、シリンダブロック2はシャフト1の回転に伴って回転する。
シリンダ2bは、シリンダブロック2の周方向に所定の間隔を持って複数形成される。シリンダ2bには、容積室7を区画する円柱状のピストン6が往復動自在に挿入される。ピストン6の先端側はシリンダ2bの開口部から突出し、その先端部には球面座6aが形成される。
容積室7には、エンドカバー5に形成され、連通孔2eと連通する通路としての供給通路10を通じて水が導かれる。容積室7内の水は、エンドカバー5に形成され、連通孔2eと連通する通路としての排出通路11を通じて排出される。
シリンダブロック2は、エンドカバー5に設けられる第1支持部5bと、ケース本体3aに設けられる第3支持部としてのすべり軸受15と、を介してケース3に回転自在に支持される。
第1支持部5bは、図1及び図2に示されるように、エンドカバー5から軸方向に突出して、周方向に間隔をあけて4カ所に設けられる。第1支持部5bは、シリンダブロック2の外周面2f、特に連通孔2eが形成される基端部2cの外周を摺接支持することが可能な形状に形成される。
第1支持部5bは、外周面2fと接触する部分に、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂材が被覆される被覆層20を有する。被覆層20の樹脂材としては、ポリエーテルエーテルケトンに限定されず、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリテトラフルオロチレン、フェノール樹脂等、潤滑性が乏しい水を作動流体として用いた場合であっても耐摩耗性を有する樹脂であればどのような樹脂であってもよい。このように、作動流体が水であっても潤滑性が確保できる樹脂材が被覆された被覆層20が摺動部に設けられるため、水を作動流体を用いた場合であっても焼き付き等が生じることはない。
また、シリンダブロック2とエンドカバー5との間の空間は、隣り合う第1支持部5bの間を通じて、ケース3内の空間に開放されている。このため、シリンダブロック2とエンドカバー5との間に圧力溜りが生じることが抑制される。
第1支持部5bは、周方向に複数設けられる構成に限定されず、シリンダブロック2の外周面2fを取り囲むように環状に形成されてもよい。この場合、被覆層20は、周方向に間隔をあけて複数箇所に設けられてもよいし、全周にわたって設けられてもよい。また、被覆層20は、第1支持部5b側に代えて、シリンダブロック2の外周面2fに設けられてもよい。
このように、第1支持部5bは、少なくとも基端部2cにおける外周面2fの一部を支持するように設けられる。第1支持部5bが設けられることにより、シリンダブロック2の基端部2cが傾斜して回転することを抑制することができる。
一方、すべり軸受15は、第1支持部5bから軸方向に離間した位置に設けられ、シリンダ2bの開口端側のシリンダブロック2の外周面2fを摺動支持する。第1支持部5bに加えてすべり軸受15が設けられることにより、シリンダブロック2がケース3に対して傾斜して回転することを抑制することができる。
ピストンポンプ100は、ピストン6の球面座6aに回転自在に連結され球面座6aに摺接するシュー8と、シリンダブロック2の回転に伴ってシュー8が摺接する斜板9と、シリンダブロック2とエンドカバー5との間に介在されるバルブプレート18と、をさらに備える。
シュー8は、各ピストン6の先端に形成される球面座6aを受容する受容部8aと、斜板9に摺接する円形の平板部8bと、を備える。受容部8aの内面は球面状に形成され、受容した球面座6aの外面と摺接する。これにより、シュー8は球面座6aに対してあらゆる方向に角度変位可能である。
斜板9は、フロントカバー4の内壁に固定され、シャフト1の軸に垂直な方向から傾斜した摺接面9aを有する。シュー8の平板部8bは、摺接面9aに対して面接触する。
バルブプレート18は、シリンダブロック2の端面2dが摺接する円板状部材であり、エンドカバー5に固定される。バルブプレート18には、エンドカバー5に形成される供給通路10と容積室7を接続する供給ポート18aと、エンドカバー5に形成される排出通路11と容積室7を接続する排出ポート18bと、が形成される。供給ポート18aは、バルブプレート18の外縁を切り欠いた切欠部として形成され、排出ポート18bは、円弧状の貫通孔として形成される。
バルブプレート18が接触固定されるエンドカバー5は、バルブプレート18を介してシリンダブロック2の端面2dを軸方向に摺動支持する。つまり、バルブプレート18と接触するエンドカバー5の接触面は、シリンダブロック2の端面2dを軸方向に摺動支持する第2支持部5cとして機能する。このように、エンドカバー5は、シリンダブロック2を径方向に摺動支持する第1支持部5bと、シリンダブロック2を軸方向に摺動支持する第2支持部5cと、の二つの支持部を有する。
次に、ピストンポンプ100の動作について説明する。
外部からの動力によりシャフト1が回転駆動され、シリンダブロック2が回転すると、各シュー8の平板部8bが斜板9に対して摺動し、各ピストン6が斜板9の傾転角度に応じたストローク量でシリンダ2b内を往復動する。各ピストン6の往復動により、各容積室7の容積が増減する。
シリンダブロック2の回転により拡大する容積室7にはエンドカバー5の供給通路10、バルブプレート18の供給ポート18a及び連通孔2eを通じて水が導かれる。容積室7内に吸い込まれた水は、シリンダブロック2の回転による容積室7の縮小によって増圧され、連通孔2e、バルブプレート18の排出ポート18b及びエンドカバー5の排出通路11を通じて吐出される。このように、ピストンポンプ100では、シリンダブロック2の回転に伴って、水の吸込と吐出とが連続的に行われる。
第1実施形態では、容積室7に水が吸い込まれる際の抵抗を低減するために、供給ポート18aは、バルブプレート18の外縁を切り欠いた切欠部として形成される。切欠部が設けられたことにより、吸込抵抗が低減される一方で、バルブプレート18に対してシリンダブロック2が傾きやすくなり、バルブプレート18とシリンダブロック2との間にわずかな隙間が生じるおそれがある。特に水のように粘性が低い流体を作動流体として用いる場合、わずかな隙間であっても吐出漏れが生じやすく、結果としてピストンポンプ100の容積効率が低下してしまう。
しかしながら、第1実施形態では、第1支持部5bによって連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fが摺動支持される。このため、ピストンポンプ100が動作する間、バルブプレート18に対するシリンダブロック2の傾きが抑制され、バルブプレート18とシリンダブロック2との間に隙間が生じることなく、バルブプレート18とシリンダブロック2とは面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100の容積効率を向上させることができる。特に水のように粘性が低い流体を作動流体として用いるピストンポンプ100では、バルブプレート18とシリンダブロック2との間に隙間が発生することを抑制することが容積効率の向上に大きく影響するため、第1支持部5bを設けた場合の効果が大きい。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
上記第1実施形態では、水を作動液とするピストンポンプ100について説明した。これに代えて、作動液は、作動油などその他のものでもよい。
また、上記第1実施形態では、ピストンポンプ100が斜板9の傾転角度が固定された固定容量型である場合について説明した。これに代えて、ピストンポンプ100は、斜板9の傾転角度を変更可能な可変容量型であってもよい。
また、上記第1実施形態では、第1支持部5bはエンドカバー5に設けられる。これに代えて、第1支持部5bをケース本体3aに設けた構成としてもよいし、エンドカバー5に固定されるバルブプレート18に設けた構成としてもよい。なお、ケース3に対して固定されるバルブプレート18は、ケース3の一部を構成する。
また、上記第1実施形態では、第1支持部5bはエンドカバー5と一体的に形成される。これに代えて、図3に示されるように、第1支持部5bをエンドカバー5とは別の部材で形成し、エンドカバー5に対して固定してもよい。この場合、第1支持部5bは、シリンダブロック2が挿通する挿通孔が設けられた円環状に形成される。第1支持部5bは、内周面に設けられる被覆層20を介してシリンダブロック2の外周面2fを摺動支持する。第1支持部5bの軸方向長さや被覆層20が設けられる位置を変更することで、連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fの任意の位置を摺動支持することが可能となる。なお、図3に示される第1支持部5bは、円環状部材ではなく、図2に示されるように周方向に間隔をあけて配置される複数の部材からなる構成であってもよい。また、第1支持部5bは、エンドカバー5ではなく、ケース本体3aまたはバルブプレート18に対して固定されてもよい。第1支持部5bを円環状部材とした場合には、板状部材に貫通孔を形成することによって容易に作製することができる。
また、上記第1実施形態では、被覆層20の材料として樹脂材が用いられている。これに代えて、カーボン繊維やガラス繊維、セラミック繊維、DLC(Diamond Like Carbon)を材料として用いてもよい。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ピストンポンプ100では、エンドカバー5に設けられる第1支持部5bによって連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fが摺動支持される。このため、バルブプレート18に対するシリンダブロック2の傾きが抑制され、バルブプレート18とシリンダブロック2とは面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100の容積効率を向上させることができる。特に水のように粘性が低い流体を作動流体として用いるピストンポンプ100では、バルブプレート18とシリンダブロック2との間に隙間が発生することを抑制することが容積効率の向上に大きく影響するため、第1支持部5bを設けた場合の効果が大きい。
(第2実施形態)
次に、図4及び図5を参照して本発明の第2実施形態に係るピストンポンプ200について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、上記第1実施形態のピストンポンプ100と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態では、シリンダブロック2は、バルブプレート18を介してエンドカバー5によって軸方向に摺動支持される。これに代えて、ピストンポンプ200のシリンダブロック2は、エンドカバー25によって軸方向に直接支持される点において、上記第1実施形態とは相違する。
図4に示すように、エンドカバー25は、シリンダブロック2を径方向に摺動支持する第1支持部25bと、シリンダブロック2を軸方向に摺動支持する第2支持部25cと、シャフト1の端部1bが収容される収容凹部25aと、を有する。第1支持部25bは、上記第1実施形態の第1支持部5bと形状及び機能が同じであり、また、収容凹部25aは、上記第1実施形態の収容凹部5aと形状及び機能が同じである。このため、これらの説明は省略する。
第2支持部25cは、シリンダブロック2の端面2dに摺接する平面部である。第2支持部25cは、端面2dと接触する部分に、樹脂材が被覆される被覆層31を有する。被覆層31は、第1支持部25bに被覆される被覆層30と一体的に形成される。被覆層30及び被覆層31は、上記第1実施形態の被覆層30と同様の材料によって形成される。
エンドカバー25は、さらに、供給通路10と容積室7とを接続する供給空間25dと、排出通路11と容積室7とを接続する排出空間25eと、を有する。供給空間25dは、容積室7に水が吸い込まれる際の抵抗を低減するために設けられる空間であり、図5に示すように、連通孔2eの開口端を含み径方向に所定の幅を有する扇状に形成される。排出空間25eは、上記第1実施形態の排出ポート18bと同様に円弧状に形成される。
以上の第2実施形態によれば、以下の効果を奏する。
ピストンポンプ200では、エンドカバー25に設けられる第1支持部25bによって連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fが摺動支持されるとともに、第2支持部25cによってシリンダブロック2の端面2dが摺動支持される。このように、シリンダブロック2の端面2d側がエンドカバー25に包囲されるように配置されることによって、エンドカバー25に対するシリンダブロック2の傾きが抑制され、エンドカバー25とシリンダブロック2とは面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ200の容積効率を向上させることができる。特に水のように粘性が低い流体を作動流体として用いるピストンポンプ200では、エンドカバー25とシリンダブロック2との間に隙間が発生することを抑制することが容積効率の向上に大きく影響するため、第1支持部25bを設けた場合の効果が大きい。
また、第2実施形態では、バルブプレート18を用いる必要がなくなり、ピストンポンプ200を構成する部品点数を減らすことができるため、ピストンポンプ200の製造コストを削減することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ピストンポンプ100,200は、シャフト1が連結されてシャフト1と共に回転するシリンダブロック2と、シリンダブロック2に形成されシャフト1の周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダ2bと、シリンダ2b内に摺動自在に挿入されシリンダ2bの内部に容積室7を区画するピストン6と、ピストン6の先端に回転自在に連結されるシュー8と、シュー8が摺接する斜板9と、シリンダブロック2を収容するケース3と、を備え、シリンダブロック2は、シリンダ2bに開口し、容積室7に流出入する作動流体が流通する連通孔2eを有し、エンドカバー5,25は、連通孔2eと連通する供給通路10及び排出通路11と、連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fを摺動支持する第1支持部5b,25bと、を有することを特徴とする。
この構成では、エンドカバー5,25に設けられる第1支持部5b,25bによって連通孔2e寄りのシリンダブロック2の外周面2fが摺動支持される。このため、シリンダブロック2がエンドカバー5,25に対して傾くことが抑制され、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、は面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100,200の容積効率を向上させることができる。
また、水のように粘性が低い流体を作動流体として用いるピストンポンプ100,200では、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、の間に隙間が発生することを抑制することが容積効率の向上に大きく影響するため、上記構成とした場合の効果が大きい。
また、第1支持部5b,25bは、少なくとも連通孔2eが形成されるシリンダブロック2の基端部2cの外周の一部を摺動支持することを特徴とする。
この構成では、エンドカバー5,25に設けられる第1支持部5b,25bは、シリンダブロック2の端面2d側に設けられる基端部2cの外周を摺動支持する。このため、シリンダブロック2がエンドカバー5,25に対して傾くことが確実に抑制され、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、は面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100,200の容積効率を向上させることができる。
また、第1支持部5b,25bの摺動面、または、第1支持部5b,25bに摺動支持されるシリンダブロック2の摺動面には、耐摩耗性を有する材料によって被覆される被覆層20,30が設けられることを特徴とする。
この構成では、第1支持部5b,25bとシリンダブロック2とは、耐摩耗性を有する材料によって被覆される被覆層20,30を介して摺動する。このため、潤滑性が乏しい水を作動流体として用いた場合であっても焼き付き等が生じることを防止することができる。
また、ケース3は、連通孔2eが開口するシリンダブロック2の端面2dを摺動支持する第2支持部5c,25cをさらに有する。
この構成では、シリンダブロック2は、エンドカバー5,25に設けられる第1支持部5b,25bと第2支持部5c,25cとによって径方向及び軸方向の二方向において摺動支持される。つまり、シリンダブロック2の基端部2cは、エンドカバー5,25によって包囲された状態となる。このため、シリンダブロック2がエンドカバー25に対して傾くことが確実に抑制され、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、は面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100,200の容積効率を向上させることができる。
また、ケース3は、一端が開口するケース本体3aと、ケース本体3aの開口端を塞ぐエンドカバー5,25と、を有し、第1支持部5b,25b、第2支持部5c,25c、並びに、供給通路10及び排出通路11は、エンドカバー5,25に設けられることを特徴とする。
この構成では、第1支持部5b,25b、第2支持部5c,25c、並びに、供給通路10及び排出通路11が、エンドカバー5,25に設けられる。このため、供給通路10及び排出通路11が設けられるエンドカバー5,25に対してシリンダブロック2が傾くことが確実に抑制され、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、は面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100,200の容積効率を向上させることができる。
また、ケース3は、シリンダブロック2の外周面2fを摺動支持するすべり軸受15をさらに有し、すべり軸受15は、第1支持部5b,25bから軸方向に離間した位置に設けられることを特徴とする。
この構成では、シリンダブロック2は、軸方向に離間して設けられる二つの支持部により摺動支持される。このため、シリンダブロック2がケース3に対して傾くことが抑制され、バルブプレート18またはエンドカバー25と、シリンダブロック2と、は面接触した状態に維持される。この結果、供給通路10及び排出通路11と、連通孔2eと、の間で水が漏れることが抑制され、ピストンポンプ100,200の容積効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100、200・・・ピストンポンプ(液圧回転機)、1・・・シャフト、2・・・シリンダブロック、2b・・・シリンダ、2c・・・基端部、2d・・・端面、2e・・・連通孔、2f・・・外周面、3・・・ケース、3a・・・ケース本体、5,25・・・エンドカバー(カバー部材)、5b,25b・・・第1支持部、5c,25c・・・第2支持部、6・・・ピストン、7・・・容積室、8・・・シュー、9・・・斜板、10・・・供給通路(通路)、11・・・排出通路(通路)、15・・・すべり軸受(第3支持部)、18・・・バルブプレート、20,30,31・・・被覆層、25d・・・供給空間、25e・・・排出空間

Claims (6)

  1. シャフトが連結されて前記シャフトと共に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに形成され前記シャフトの周方向に所定の間隔をもって配置される複数のシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入され前記シリンダの内部に容積室を区画するピストンと、
    前記ピストンの先端に回転自在に連結されるシューと、
    前記シューが摺接する斜板と、
    前記シリンダブロックを収容するケースと、を備え、
    前記シリンダブロックは、前記シリンダに開口し前記容積室に流出入する作動流体が流通する連通孔を有し、
    前記ケースは、前記連通孔と連通する通路と、前記連通孔寄りの前記シリンダブロックの外周面を摺動支持する第1支持部と、を有することを特徴とする液圧回転機。
  2. 前記第1支持部は、少なくとも前記連通孔が形成される前記シリンダブロックの基端部の外周の一部を摺動支持することを特徴とする請求項1に記載の液圧回転機。
  3. 前記第1支持部の摺動面と、前記第1支持部に摺動支持される前記シリンダブロックの摺動面と、の少なくとも一方には、耐摩耗性を有する材料によって被覆される被覆層が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の液圧回転機。
  4. 前記ケースは、前記連通孔が開口する前記シリンダブロックの端面を摺動支持する第2支持部をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の液圧回転機。
  5. 前記ケースは、一端が開口するケース本体と、前記ケース本体の開口端を塞ぐカバー部材と、を有し、
    前記第1支持部、前記第2支持部及び前記通路は、前記カバー部材に設けられることを特徴とする請求項4に記載の液圧回転機。
  6. 前記ケースは、前記シリンダブロックの前記外周面を摺動支持する第3支持部をさらに有し、
    前記第3支持部は、前記第1支持部から軸方向に離間した位置に設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の液圧回転機。
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