JP2017047784A - 音声入力装置 - Google Patents

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Shuhei Hayashi
修平 林
三宅 隆
Takashi Miyake
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Abstract

【課題】簡易な構成によりシートベルト上に設けられた複数のマイクロフォンから最適なマイクロフォンを選択することができる音声入力装置を提供する。【解決手段】音声入力装置は、シートベルト160の表面S1に配置された複数のマイクロフォン110A、110B、110Cと、シートベルト160の裏面S2に配置された人体を検出する複数の赤外線センサ120A、120B、120Cと、マイクロフォン110からの音声信号、および赤外センサ120からの検出信号を受け取るように構成された音声入力部とを有し、音声入力部は、赤外線センサ120からの検出信号に基づき複数のマイクロフォン110の中から最適なマイクロフォンの音声信号を選択する選択部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用の音声入力装置に関し、特に、車両の乗員を保護するシートベルトを利用した音声入力装置に関する。
運転中に、携帯電話機やスマートフォンなどを持って通話したり、表示画面を操作したりすることは危険であり、法令上、そのような行為は禁止されている。そこで、携帯電話機等を手で持つことなく通話を可能にする、いわゆるハンズフリー通話が普及している。従来のハンズフリー通話では、カーナビゲーション装置等に搭載されたマイクロフォンから音声を入力したり、ヘッドギアに設けられたマイクロフォンから音声を入力していた。
近年では、ヘッドギアなどを用いることなく、より簡単に音声を入力する方法として、シートベルトにマイクロフォンを備えた音声入力装置が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、シートベルトに複数のマイクロフォンを設け、その中から最適なマイクロフォンを選択する技術を開示している。例えば、マイクロフォンの心音信号のレベルが最大となるマイクロフォンに隣接するマイクロフォンを選択したり、シート位置センサの検出結果からシートベルトの繰り出し量を推定し、その推定結果からマイクロフォンを選択する。
また、シートベルトにマイクロフォンを設けた場合に、乗員の体型や姿勢に応じて適切なマイクロフォンを選択しなければならない。このため、シートベルトの位置を正確に検出することが必要になる。例えば、特許文献2は、マーキングを施したシートベルトをカメラで撮像することにより、シートベルトの引き出し量から乗員の体格や姿勢を検知する装置を開示している。
特開平11−65585号公報 特開2007−055294号公報
シートベルトに複数のマイクロフォンを設ける場合、乗員の体型や姿勢の違い、シートの傾き等によって、シートベルトの引き出し量に差があるため、これらを考慮してマイクロフォンを選択しなければならない。図10は、姿勢の違いによってシートベルトの引き出し量に違いが生じる場合の例を示している。図10(A)は、乗員Uがシートの背もたれに寄りかかっている場合、図10(B)は、乗員Uが背もたれから離れ前傾姿勢になっている場合を示している。乗員Uが前傾姿勢になれば、図10(A)のときよりもシートベルト20の引き出し量が多くなるため、最適なマイクロフォンの位置は運転姿勢によって変化する。選択されたマイクロフォンの位置や角度が最適でないと、走行音やノイズの影響により音声認識の性能にバラつきが出てしまう。
図10(C)は、シートベルト20に3つのマイクロフォン30A、30B、30Cが設けられ、シートベルトにねじれが生じていない状態であり、図10(D)は、シートベルト20に180度のねじれ(反転)が生じ、マイクロフォン30B、30Cが人体側に向けられた状態を示している。シートベルト20が完全にまたは部分的にねじれていると、選択されたマイクロフォンから適切な音声入力をすることができなかったり、マイクロフォンの集音方向も変わってしまう。
特許文献1のマイクロフォンの選択方法は、マイクロフォンから出力される電気信号の波形を解析し最大の心音レベルを検出しなければならず、またシート位置センサを用いた場合には、その検出結果かららシートベルトの引き出し量を推定しなければならず、構成が複雑になるという欠点がある。さらに特許文献1では、シートベルトがねじれた場合に、これに対処することはできない。特許文献2で示されるように撮像データから乗員およびシートベルトのマーキングを読取り、シートベルトの引き出し量を検知する場合には、車内空間に撮像カメラを配置しなければならず、さらに、画像処理によってシートベルトの引き出し量を検知しなければならず、構成が複雑である。また、特許文献1と同様に、シートベルトのねじれには対処することができない。
本願発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な構成によりシートベルト上に設けられた複数のマイクロフォンから最適なマイクロフォンを選択することができる音声入力装置を提供することを目的とする。
本発明に係る音声入力装置は、シートベルトの少なくとも一面に離間して配置された複数のマイクロフォンと、シートベルトの少なくとも一面に離間して配置された人体を検出する複数のセンサと、前記複数のマイクロフォンからの音声信号、および前記複数のセンサからの検出信号を受け取るように構成された音声入力手段とを有し、前記音声入力手段は、前記複数のセンサからの検出信号に基づき前記複数のマイクロフォンの中から少なくとも1つのマイクロフォンの音声信号を選択する選択手段を含む。
好ましくは前記選択手段は、予め決められた関係に基づきマイクロフォンを選択する。好ましくは前記選択手段は、人体を検出しないセンサに隣接するセンサであって、かつ人体を検出したセンサに近接するマイクロフォンを選択する。好ましくは前記選択手段は、人体の肩に近接するマイクロフォンを選択する。好ましくは前記複数のマイクロフォンは、前記シートベルトの両面に形成され、前記複数のセンサは、前記シートベルトの両面に形成される。好ましくは音声入力装置はさらに、シートベルトの角度を検出する角度検出センサを含み、前記選択手段は、前記角度検出センサの検出結果に基づき選択されたマイクロフォンの音声信号の集音角度を調整する。好ましくは前記選択手段は、複数のマイクロフォンを選択したとき、選択された複数のマイクロフォンの音声信号を合成する。好ましくは前記センサは、赤外線センサである。
本発明によれば、シートベルトの少なくとも一面に人体を検出する複数のセンサを設けるようにしたので、簡易な構成により、乗員の体型、姿勢、シートの傾き等の可変的な要因を考慮して、最適なマイクロフォンを選択することができる。さらにシートベルトの両面にマイクロフォンおよびセンサを設けることで、シートベルトのねじれにも対応することができる。
本発明の第1の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施例に係る音声入力装置のマイクロフォンと赤外線センサがシートベルトに取付けられた状態を示す図である。 赤外線センサの内部構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る選択部の動作を説明するテーブルである。 本発明の第2の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施例に係るマイクロフォンおよび赤外線センサの取付け例を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施例に選択部の内部構成を示す図である。 第3の実施例におけるマイクロフォンの指向性の調整を説明する図である。角度情報取得部および指向性制御部の機能を具体的に説明する図である。 従来の音声入力装置の課題を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の好ましい態様では、音声入力装置は、自動車等の車両上に搭載される。音声入力装置は、例えば、ハンズフリー用の音声入力、ナビゲーション装置等の音声入力に利用される。
次に、本発明の実施例に係る音声入力装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。音声入力装置100は、シートベルト上に設けられた複数のマイクロフォン110A、110B、110C(総称してマイクロフォン110ということがある)と、シートベルト上に設けられた複数の赤外線センサ120A、120B、120C(総称して赤外線センサ120ということがある)と、マイクロフォン110および赤外線センサ120と電気的に接続された音声入力部130とを有する。
図2(A)は、シートベルトが引き出された状態を示し、図2(B)は、シートベルトの長手方向(A−A線と直交する方向)の断面図である。シートベルト160は、公知のように、乗員を座席上に固定する安全装置であり、シートベルト160は、決められた位置から自在に引き出すことが可能に構成される。シートベルト160は、表面S1と、表面S1と対向する裏面S2を有し、裏面S2が乗員Uに接する側である。複数のマイクロフォン110A、110B、110Cは、シートベルト160の表面S1上にその長手方向に沿ってほぼ均等の間隔で配置される。他方、複数の赤外線センサ120A、120B、120Cは、シートベルト160の裏面S2上にその長手方向にそってほぼ均等の間隔で配置される。
マイクロフォン110は、乗員Uの発する音声を入力するものであるため、シートベルト160の表面側(S1側)に配置される。赤外線センサ120は、一定の指向性をもって人体を検出するものであり、この例では、シートベルト160の裏面側(S2側)に配置される。マイクロフォン110A、110B、110Cと赤外線センサ120A、120B、120Cとの相互の位置関係および距離は、任意に設定することができるが、設定された関係は、既知の値として最適なマイクロフォンを選択するときに参照され得る。図2(B)に示す例では、赤外線センサ120Aがマイクロフォン110Aのほぼ真裏に近接し、赤外線センサ120Bがマイクロフォン110Bのほぼ真裏に近接し、赤外線センサ120Cがマイクロフォン110Cのほぼ真裏に近接するように配置される。なお、図面では、説明の便宜上、マイクロフォン110および赤外線センサ120が表面S1および裏面S2から***するように示されているが、マイクロフォン110および赤外線センサ120は、シートベルトの面と実質的に同一平面となるように構成されてもよい。
図3は、赤外線センサ120の内部構成を示す図である。1つの赤外線センサ120は、一対の発光素子122と受光素子124とから構成される。発光素子122は、人体で反射されるような波長の赤外光を発光し、受光素子124は、発光素子122で発光された赤外光を受光する。すなわち、赤外線センサ120は、人体の有無を検出することができるセンサである。例えば、図2(A)のようにシートベルト160が引き出されている場合、赤外線センサ120Bおよび120Cは、乗員Uと近接または密着する位置にあるため、それらの受光素子124は、人体で反射された反射光を受光するが、赤外線センサ120Aは、乗員Uとは近接していないため、その受光素子124は、人体からの反射光を受光しない。従って、赤外線センサ120B、120Cは、人体が存在することを示す検出信号を出力し、赤外線センサ120Aは、人体が存在しないことを示す検出信号を出力する。
赤外線センサ120は、発光素子122が指向性を有するため、図2(B)に示すようにシートベルト160の裏面S1に赤外線センサ120を取付けることが望ましい。但し、発光素子122から発せられる光の波長がシートベルト160の材質を透過する場合には、赤外線センサ120は、必ずしも裏面S2に設ける必要はない。例えば、図2(C)に示すように、マイクロフォン110と同じ表面S1に設けることができる。また、図2(C)に示すように、各マイクロフォン110のほぼ中間位置に均等に赤外線センサ120を配置するようにしてもよい。
マイクロフォン110は、乗員Uが発する音声を入力し、当該音声を電気信号に変換した音声信号を出力する。マイクロフォン110が指向性を有する場合には、集音方向は、マイクロフォンが乗員Uの肩近傍に位置するとき、乗員Uの口元に向けられるように予め設定される。この設定は、マイクロフォンの取付け角度を物理的に調整するものであっても良いし、電気的に調整するものであってもよい。
音声入力部130は、マイクロフォン110から出力される音声信号および赤外線センサ120から出力される検出信号を入力する。音声信号および検出信号は、有線または無線のいずれかによって音声入力部130に入力される。例えば、有線により入力する場合には、シートベルト160上に設けられた配線を利用することができる。また、無線により入力する場合には、マイクロフォン110および赤外線センサ120は、音声信号および検出信号を伝送するトランスミッター等を含み、音声入力部130は、伝送された無線信号を受け取るレシーバー等を含む。
音声入力部130は、赤外線センサ120A、120B、120Cの各検出信号を受け取り、当該検出信号の検出結果に基づきマイクロフォン110A、110B、110Cの少なくとも1つのマイクロフォンの音声信号を選択する選択部140を含む。さらに音声入力部130は、選択部140で選択されたマイクロフォンの音声信号を出力する出力部150を含むことができる。出力部150は、例えば、音声信号をデジタル信号に変換するADコンバータを含んだり、あるいはアナログ音声信号を出力する場合には、音声信号を増幅する増幅器などを包むことができる。
音声入力部130は、例えば、ナビゲーション装置、携帯電話等の電子装置の音声入力インターフェースを構成する。音声入力部130から出力される音声信号は、ナビゲーション装置等において音声認識され、あるいは携帯電話を介してハンズフリー通話に利用される。
次に、音声入力部の詳細な動作について説明する。選択部140は、マイクロフォン110からの音声信号を受け取る音声信号受取部、赤外線センサ120からの検出信号を受け取る検出信号受取部を含み、受け取られた検出信号に基づき最適なマイクロフォンの音声信号を選択する。図4のテーブルに、選択部140の選択動作を示す。図中、○は、赤外線センサにより人体が検出されたことを示し、×は、人体が検出されなかったことを示す。
ケース1は、全ての赤外線センサ120A、120B、120Cによって人体が検出された場合である。ケース1の場合、図2(A)を参照すると、一番上端にある赤外線センサ120Aが人体に接触または近接する位置までシートベルト160が引き出されていることになる。この場合には、人体を非検出とする赤外線センサが存在しないため、上端に位置する赤外線センサ120Aが人体の肩近傍にあると推測し、それ故、赤外線センサ120Aに近接する上端のマイクロフォン110Aが選択される。
ケース2では、赤外線センサ120B、120Cが人体を検出し、赤外線センサ120Aが人体を非検出である。このケース2は、図2(A)の状態を示している。この場合には、人体を非検出の赤外線センサ120Aに隣接する赤外線センサ120Bが人体の肩近傍にあると推測され、それ故、赤外線センサ120Bに近接するマイクロフォン110Bが選択される。ケース3では、赤外線センサ120Cが人体を検出し、赤外線センサ120A,120Bが人体を非検出である。この場合には、人体を非検出の赤外線センサ120Bに隣接する赤外線センサ120Cが人体の肩近傍にあると推測され、それ故、赤外線センサ120Cに近接するマイクロフォン110Cが選択される。ケース4では、すべての赤外線センサ120A、120B、120Cが人体を非検出である。この場合には、シートベルト160が完全に反転(180度反転)することで赤外線センサ120が人体を検出することができないと推定される。このため、例えば、出力部150は、シートベルトの締め直しまたはねじれが生じていること等の警報を発するか、そのような信号を車載装置側へ出力する。
上記の選択方法は、人体を非検出の赤外線センサとこれに隣接する人体を検出の赤外線センサとがあるとき、つまり、赤外線センサ間に人体の非検出と人体の検出の境界が発生したとき、人体を検出する赤外線センサが乗員Uの肩近傍にあると推定し、その赤外線センサに近接するマイクロフォンを選択するようにしたが、これは一例である。つまり、赤外線センサとマイクロフォンとの位置関係は任意に決定することができるので、その既知の関係に基づき、どの赤外線センサが人体を検出したときに、あるいはどの赤外線センサが人体を非検出としたときに、どのマイクロフォンが最適になるのかを予め決定しておき、その決定に従いマイクロフォンを選択すればよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例は、赤外線センサ120がシートベルト160の一方の面側に存在する人体の有無を検出するため、シートベルトが180度反転するようなねじれが生じた場合には、赤外線センサ120は、人体の有無を検出することができない。マイクロフォン110も同様に反転されてしまうと、乗員Uの発する音声を効果的に入力することができない。そこで、第2の実施例では、シートベルト160の双方の面側において、人体の有無の検出および音声の入力を可能にする。
図5は、第2の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。本実施例の音声入力装置100Aは、第1の実施例のときのマイクロフォン110および赤外線センサ120に加え、さらにマイクロフォン210A、210B、210Cおよび赤外線センサ220A、220B、220Cを有する。図6に、マイクロフォンおよび赤外線センサの取付け例を示す。マイクロフォン110A、110B、110Cは、シートベルト160の表面側(S1側)の音声を主に集音し、新たに追加されたマイクロフォン210A、210B、210Cは、シートベルト160の裏面側(S2側)の音声を主に集音する。また、赤外線センサ120A、120B、120Cは、シートベルト160の裏面側(S2側)の人体の有無を検出し、新たに追加された赤外線センサ220A、220B、220Cは、シートベルト160の表面側(S1側)の人体の有無を検出する。
マイクロフォン110、210の音声信号、および赤外線センサ110、210の検出信号は、選択部140へ入力され、選択部140は、検出信号の検出結果に基づき最適なマイクロフォンを選択する。赤外線センサを含む領域においてシートベルト160が完全に反転されると、第1の実施例で使用した赤外線センサ120により人体を検出することができず、図4に示すケース4の状態になる。これに対し、第2の実施例では、赤外線センサを含む領域においてシートベルト160が完全に反転されても、新たに追加された赤外線センサ220によって人体の有無を検出することができるため、選択部140は、その検出結果に基づき最適なマイクロフォンを選択することができる。但し、赤外線センサ120によって人体の有無が検出された場合には、マイクロフォン110のいずれかが選択され、赤外線センサ220によって人体の有無が検出された場合には、マイクロフォン210のいずれかが選択される。これにより、シートベルトが反転されても、最適なマイクロフォンから乗員Uの音声を入力することができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図7は、第3の実施例に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。第3の実施例に係る音声入力装置100Bは、図7に示すように、シートベルトの角度を検出する角度検出センサ300を含む。なお、図7は、第1の実施例の音声入力装置100に角度検出センサ300を設けた例を示しているが、第2の実施例に係る音声入力装置100Aに角度検出センサ300を設けてもよい。角度検出センサ300は、シートベルト上のマイクロフォンまたは赤外線センサに近接する位置に設けられ、シートベルトの角度またはねじれ量を検出する。角度検出センサ300は、例えば、ジャイロセンサ等から構成され、検出された信号は、選択部140Aへ入力される。
図8に、第3の実施例の選択部140Aの内部構成を示す。選択部140Aは、音声信号選択部142、記憶部144、および指向性調整部146とを含んで構成される。音声信号選択部142は、第1および第2の実施例のときと同様に、マイクロフォン110から音声信号S1、S2、S3を受け取り、かつ赤外線センサ120から検出信号D1を受け取り、検出信号D1に基づき最適なマイクロフォンの音声信号を選択する。記憶部144は、シートベルトの角度判定に必要な情報を記憶する。指向性調整部146は、選択された音声信号、および角度検出センサ300からの検出信号D2を受け取り、記憶部144から角度判定に必要な情報を読出し、シートベルトのねじれ角に応じてマイクロフォンの指向性または集音角度を調整する。
図9(A)は、シートベルト160のA−A線断面であり、標準体型の乗員が標準位置に座ったときのシートベルト160の標準状態を示している。シートベルト160が標準状態にあるときのシートベルトの角度を基準角度とし、シートベルト160が基準角度にあるときの角度検出センサ300の検出信号の値を基準値として記憶部144に予め保持しておく。図9(B)は、シートベルトがねじれた状態を示している。指向性調整部146は、角度検出センサ300からの検出値と記憶部144に保持された基準値とを比較し、シートベルトのねじれ角θを算出する。さらに指向性調整部146は、算出されたねじれ角θに基づき、選択されたマイクロフォンの音声信号の指向性または集音角度を調整する。第3の実施例で使用されるマイクロフォンは、好ましくは音声信号をソフトウエア処理することでその集音角度または指向性を調整できるものである。また、ねじれ角θと集音角度を調整するための調整パラメータとの関係は、予め設定することができ、例えば、図9(C)に示すように、ねじれ角θと集音角度を調整するための調整パラメータKとの関係を規定したテーブルを記憶部144に記憶しておき、当該テーブルを参照して集音角度を調整するようにしてもよい。
このように第3の実施例によれば、シートベルトのねじれ角θに応じてマイクロフォンの集音角度を調整するようにしたので、常に最適な位置でかつ最適な集音角度で乗員Uの音声を入力することができる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第1の実施例ないし第3の実施例では、選択部140、140Aは、1つのマイクロフォンの音声信号を選択したが、第4の実施例では、選択部140は、複数のマイクロフォンの音声信号を選択する。好ましくは、第1ないし第3の実施例で選択された最適なマイクロフォンの両側に位置する2つのマイクロフォンの音声信号を更に選択し、さらに好ましくは、最適なマイクロフォンの一方に隣接する人体を検出した赤外線センサに近接するマイクロフォンを選択する。選択部140は、複数のマイクロフォンの音声信号を選択した場合には、選択された音声信号を合成したものを1つの音声信号として出力する。
第4の実施例によれば、最適なマイクロフォンの音声信号と隣接するマイクロフォンの音声信号とを合成するようにしたので、音声入力装置から出力される音声信号のレベルを増加させることができる。
第1の実施例では、それぞれ3つのマイクロフォンおよび赤外線センサを例示し、第2の実施例では、6つのマイクロフォンおよび赤外線センサを例示したが、これらの数は一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。また、マイクロフォンの数と赤外線センサの数は、必ずしも同数である必要はない。シートベルト上に設ける赤外線センサの数を多くすればそれだけ人体の検出精度を向上させることができ、乗員Uの肩近傍の位置を正確に判定することが可能になる。また、マイクロフォンの数を多くすればそれだけ、肩近傍の位置のマイクロフォンの選択が容易になり、乗員が発する音声を集音し易くなる。
また、上記実施例では、乗員U、すなわち人体を検出するための赤外線センサを用いたが、これは例示であり、本発明は、赤外線センサ以外のセンサを用いることができる。例えば、人体を検出するセンサとして、人体の温度を検出する温度センサまたは体温センサ、あるいは人体の湿度を検出する湿度センサなどを用いても人体の位置を検出することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
100、100A、100B:音声入力装置
110A、110B、110C、210A、210B、210C:マイクロフォン
120A、120B、120C、220A、220B、220C:赤外線センサ
130:音声入力部
140、140A:選択部
142:音声信号選択部
144:記憶部
146:指向性調整部
150:出力部
160:シートベルト

Claims (8)

  1. シートベルトの少なくとも一面に離間して配置された複数のマイクロフォンと、
    シートベルトの少なくとも一面に離間して配置された人体を検出する複数のセンサと、
    前記複数のマイクロフォンからの音声信号、および前記複数のセンサからの検出信号を受け取るように構成された音声入力手段とを有し、
    前記音声入力手段は、前記複数のセンサからの検出信号に基づき前記複数のマイクロフォンの中から少なくとも1つのマイクロフォンの音声信号を選択する選択手段を含む、音声入力装置。
  2. 前記選択手段は、予め決められた関係に基づきマイクロフォンを選択する、請求項1に記載の音声入力装置。
  3. 前記選択手段は、人体を検出しないセンサに隣接するセンサであって、かつ人体を検出したセンサに近接するマイクロフォンを選択する、請求項1または2に記載の音声入力装置。
  4. 前記選択手段は、人体の肩に近接するマイクロフォンを選択する、請求項1ないし3いずれか1つに記載の音声入力装置。
  5. 前記複数のマイクロフォンは、前記シートベルトの両面に形成され、前記複数のセンサは、前記シートベルトの両面に形成される、請求項1ないし4いずれか1つに記載の音声入力装置。
  6. 音声入力装置はさらに、シートベルトの角度を検出する角度検出センサを含み、
    前記選択手段は、前記角度検出センサの検出結果に基づき選択されたマイクロフォンの音声信号の集音角度を調整する、請求項1ないし5いずれか1つに記載の音声入力装置。
  7. 前記選択手段は、複数のマイクロフォンを選択したとき、選択された複数のマイクロフォンの音声信号を合成する、請求項1ないし6いずれか1つに記載の音声入力装置。
  8. 前記センサは、赤外線センサである、請求項1ないし7いずれか1つに記載の音声入力装置。
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