JP2017043543A - 4−ヒドロキシスチレン化合物の分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】4−ヒドロキシスチレン化合物の重合物や反応によって生じた不揮発性成分などを含有しない、高純度の4−ヒドロキシスチレン化合物を得るための分離方法の提供。
【解決手段】4−ヒドロキシスチレン化合物を、難揮発性溶媒および不揮発性溶媒の存在下に薄膜蒸留することにより、高純度の4−ヒドロキシスチレン化合物製剤として得ることができる。得られた製剤は経時的に安定であり、種々の応用用途に適用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、4−ヒドロキシスチレン化合物の分離方法に関し、さらには、4−ヒドロキシベンズアルデヒド化合物をマロン酸と反応させ、ついで難揮発性溶媒と不揮発性溶媒と重合防止剤の存在下に薄膜蒸留することで、4−ヒドロキシスチレン化合物の難揮発性製剤を製造する方法に関する。
4−ヒドロキシスチレン化合物は、塗料や樹脂等の原料となる重合用モノマーとして知られており、近年では機能性ポリマーの原料として注目されている。食品分野においても、食品用香料として有用な化合物が知られており、例えば4−ヒドロキシスチレンは、甘いかび臭と肉のニュアンスを持った薬品的フェノール臭を有する香料化合物として知られている。また最近では、4−ビニルシリンゴール(3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシスチレン)が種々の薬理活性を有していることが知られ関心を集めている。
4−ヒドロキシスチレンの合成方法としては、4−アセトキシスチレンの加水分解や4−エチルフェノールの脱水素、4−ヒドロキシベンズアルデヒドのWittig反応あるいはKnoevenagel縮合およびそれに続く脱炭酸により得る方法等が知られている。これらの方法により合成した4−ヒドロキシスチレンの反応粗組成物は、未反応の原料および種々の副生成物の混合物となる。また、4−ヒドロキシスチレンは重合し易い化合物であるため、反応粗組成物には4−ヒドロキシスチレンの重合物も含まれ、それら不純物を除去するための分離・精製が必要となる。
上記のような反応粗組成物から高純度の4−ヒドロキシスチレンを得る精製方法としては、再結晶により4−ヒドロキシスチレンを結晶として濾別する方法(特許文献1)や、向流液−液抽出を実施して4−ヒドロキシスチレンをトルエン溶液として得る方法(特許文献2)、多価アルコールの存在下に不純物を蒸留除去し、残留物として4−ヒドロキシスチレンの多価アルコール溶液を得る方法(特許文献3)が提案されている。
特開平04−283529号公報 特開昭53−007629号公報 特開2003−146923号公報
しかしながら、結晶として濾別する方法においては、4−ヒドロキシスチレンの重合物や反応で生じた不揮発性成分の結晶への含有が懸念されるうえ、工業的スケールになると結晶乾燥工程における熱履歴が増大するため、乾燥時の分解や重合も懸念される。向流液−液抽出による方法においては、複雑な装置および設備と複雑な工程が必要という問題がある。また、蒸留の残留物として多価アルコール溶液で得る方法においては、結晶として得る時と同様に4−ヒドロキシスチレンの重合物や反応で生じた不揮発性成分が多価アルコール溶液へ含有されることが懸念される。したがって、本発明の課題は、4−ヒドロキシスチレンの重合物および反応によって生じた不揮発性成分を含有しない、高純度の4−ヒドロキシスチレンを得るための分離方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討を行った結果、4−ヒドロキシスチレン化合物を難揮発性溶媒および不揮発性溶媒の存在下に薄膜蒸留し留出させることで、高純度の4−ヒドロキシスチレン化合物を含む難揮発性溶媒の製剤が得られることを見出し、さらには薄膜蒸留の前後に重合防止剤を存在せしめることにより、経時的に4−ヒドロキシスチレン化合物の重合を防止できることも見い出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.下記式(1)で表される、4−ヒドロキシスチレン化合物を、難揮発性溶媒、不揮発性溶媒および重合防止剤の存在下に薄膜蒸留することを特徴とする、4−ヒドロキシスチレン化合物の分離方法。
(式中、置換基R〜Rはそれぞれ独立して水素、メトキシ基を示す)。
2.難揮発性溶媒の1気圧での沸点が180〜300℃であり、不揮発性溶媒の120℃の温度下における蒸気圧が10Pa未満であることを特徴とする前記分離方法。
3.難揮発性溶媒が、プロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、ジメチルスルホキシド、デカリン、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、1−メチル−2−ピロリドン、エチレングリコールジブチルエーテル、ベンジルアルコール、テトラリン、イソホロン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、トリアセチン、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチルシトレートからなる群から選ばれる1種または2種以上であり、不揮発性溶媒が、ポリエチレングリコールまたは中鎖脂肪酸トリグリセライドであることを特徴とする、前記分離方法。
4.重合防止剤が、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ジブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フェノチアジン、α−トコフェロール、γ−トコフェロールからなる群から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする、前記分離方法。
5.薄膜蒸留が10〜300Paの圧力および60〜120℃の温度で行われることを特徴とする、前記分離方法。
6.4−ヒドロキシスチレン化合物が4−ビニルフェノールまたは4−ビニルシリンゴールであることを特徴とする、前記分離方法。
7.下記式(2)で表される4−ヒドロキシベンズアルデヒド化合物とマロン酸を縮合させ、ついで脱炭酸させた4−ヒドロキシスチレン化合物の反応粗組成物に、難揮発性溶媒および不揮発性溶媒を加え、重合防止剤の存在下に薄膜蒸留することを特徴とする、4−ヒドロキシスチレン化合物の難揮発性溶媒製剤の製造方法。
(式中、置換基R〜Rはそれぞれ独立して水素、メトキシ基を示す)。
8.純度99.5%以上の4−ヒドロキシスチレン化合物およびα-トコフェロールを含有するトリアセチン製剤。
本発明によれば、簡便な方法で極めて純度の高い4−ヒドロキシスチレン化合物の分離をすることができ、経時的に安定な難揮発性溶媒製剤として得られるので、4−ヒドロキシスチレン化合物の種々の応用用途に供することができる。
以下に、本発明を実施の形態に即して詳細に説明する。
本発明の分離方法に供される4−ヒドロキシスチレン化合物は下記式(1)で表される化合物である。
(式中、置換基R〜Rはそれぞれ独立して水素、メトキシ基を示す)。
具体的には、4−ヒドロキシスチレン、4−ヒドロキシ−2−メトキシスチレン、4−ヒドロキシ−3−メトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,3−ジメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,5−ジメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,6−ジメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,3,5−トリメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,3,6−トリメトキシスチレン、4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラメトキシスチレンが例示され、中でも4−ヒドロキシスチレンおよび4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシスチレンの有用性が高い。これら4−ヒドロキシスチレン化合物は、例えば高分子原料としての4−ヒドロキシスチレン化合物モノマーなどとして利用されているが、これらモノマーは製造時あるいは保存時に一部重合していることが多く、純度の高い4−ヒドロキシスチレン化合物を得るのに有用である。
また、4−ヒドロキシスチレン化合物は、4−ヒドロキシベンズアルデヒド化合物からKnoevenagel縮合あるいはWittig反応により容易に得ることができる。Knoevenagel縮合に因るときは、対応する4−ヒドロキシベンズアルデヒド化合物に対し、塩基の存在下過剰量のマロン酸を加え、加熱撹拌することにより得ることができる。Knoevenagel縮合による生成物は4−ヒドロキシ桂皮酸化合物であるが、この生成物は4位のヒドロキシ基の影響でさらに脱炭酸をおこし、4−ヒドロキシスチレン化合物を生成する。反応終了後は定法に従い、抽出、洗浄、抽出溶媒を留去して反応粗組生物が得られる。
本発明では、4−ヒドロキシスチレン化合物は薄膜蒸留に供される。
薄膜蒸留とは、ある一定の温度に加熱された面上に被蒸留物(前記蒸留残渣)を連続的に供給して均一な薄膜を形成させ、該被蒸留物をその面上にある間だけ加熱し、揮発性成分を蒸発させることにより揮発性成分と不揮発性成分を分離する蒸留方法である。
本発明において、圧力および温度条件は10〜300Pa、60〜120℃、好ましくは20〜250Pa、70〜110℃で行われる。60℃未満では4−ヒドロキシスチレン化合物の留出に時間がかかり、一方、120℃を超えると4−ヒドロキシスチレン化合物の重合反応が起きてしまう可能性がある。
本発明においては、蒸留助溶媒として、難揮発性溶媒および不揮発性溶媒を用いる。本発明で用いられる難揮発性溶媒とは、1気圧で沸点180〜300℃を有する有機溶媒をいい、具体的には、プロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、ジメチルスルホキシド、デカリン、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、1−メチル−2−ピロリドン、エチレングリコールジブチルエーテル、ベンジルアルコール、テトラリン、イソホロン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、トリアセチン、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチルシトレート等が挙げられ、好ましくはトリアセチンが用いられる。
本発明において、難揮発性溶媒の使用量は、4−ヒドロキシスチレン化合物に対して0.5〜500質量%で用いることが好ましく、より好ましくは0.5〜200質量%で用いられる。
本発明で用いられる不揮発性溶媒とは、120℃の温度下における蒸気圧が10Pa未満である有機溶媒をいい、具体的には、ポリエチレングリコール600(平均分子量570〜630)、あるいはこれ以上の分子量を有するポリエチレングリコール類、または脂肪酸トリグリセライド(構成脂肪酸が炭素数6以上のもの)が挙げられ、好ましくは構成脂肪酸が炭素数6〜炭素数12の中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)が用いられる。MCTは、デリオス(コグニスジャパン社)、ココナードMK(花王社)の名称で市場から入手することができる。
本発明において、不揮発性溶媒の使用量は、4−ヒドロキシスチレン化合物に対して0.5〜500質量%で用いることが好ましく、より好ましくは0.5〜200質量%で用いられる。
本発明においては、薄膜蒸留の前後において、4−ヒドロキシスチレン化合物中に重合防止剤を含有させておくことが有用である。本発明に用いることができる重合防止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ジブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン等のフェノール類、フェノチアジン、ジフェニルアミン等のアミン類、ジブチルジチオカルバミン酸銅、酢酸マンガン等の重金属塩、ニトロソ化合物、ニトロ化合物、テトラメチルピペリジノオキシル誘導体等のアミノキシル類、α−トコフェロール、γ−トコフェロール等のトコフェロール類等が挙げられる。フェノール系重合防止剤の場合は、薄膜蒸留前に4−ヒドロキシスチレン化合物に含有させておくと、4−ヒドロキシスチレン化合物とともに蒸留されるため、常に重合防止効果を発揮することになり、特に有用である。
次に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
4−ヒドロキシベンズアルデヒド36.6g(0.3mol)、マロン酸62.4(0.6mol)、1−メチル−2−ピロリドン100gを混合し、ピペリジン27gを加え加熱撹拌し、還流下3時間反応させた。冷却後dl−α−トコフェロール0.1g、酢酸エチル360gを加えて抽出・洗浄後溶媒を減圧留去し、反応粗組成物23gを得た。これにトリアセチン2.3gおよびMCT(中央化成社:MASESTER-E7000)23gを加え、薄膜蒸留に付し、70〜90℃/60Paの留分33gを得た。このものは4−ヒドロキシスチレンを47.7%含有し、溶媒を除いた純度としては99.6%相当であった。
[実施例2]
シリンガアルデヒド40kg、マロン酸42.6kg、1−メチル−2−ピロリドン64kgを混合し、ピペリジン18.4kgを加え加熱撹拌し、還流下3時間反応させた。冷却後dl−α−トコフェロール0.5kg、酢酸エチル240kgを加えて抽出・洗浄後溶媒を減圧留去し、反応粗組成物15.3kgを得た。これにトリアセチン1.3kgおよびMCT(中央化成社:MASESTER-E7000)1.3kgを加え、薄膜蒸留に付し、80〜100℃/50Paの留分14kgを得、これにdl−α−トコフェロールを0.14kg加え、本発明の4−ビニルシリンゴール製剤を得た。このものは4−ビニルシリンゴールを67.5%含有し、溶媒とdl−α−トコフェロールを除いた純度としては99.5%相当であった。
本発明によれば、簡便な方法で極めて純度の高い4−ヒドロキシスチレン化合物を分離することができ、経時的に安定な難揮発性溶媒製剤として得ることができる。このような4−ヒドロキシスチレン化合物の製剤は、機能性高分子原料や香料素材、さらには医薬的用途など、種々の応用用途に供することができる。

Claims (8)

  1. 下記式(1)で表される、4−ヒドロキシスチレン化合物を、難揮発性溶媒、不揮発性溶媒および重合防止剤の存在下に薄膜蒸留することを特徴とする、4−ヒドロキシスチレン化合物の分離方法。
    (式中、置換基R〜Rはそれぞれ独立して水素、メトキシ基を示す)。
  2. 難揮発性溶媒の1気圧での沸点が180〜300℃であり、不揮発性溶媒の120℃の温度下における蒸気圧が10Pa未満であることを特徴とする請求項1に記載の分離方法。
  3. 難揮発性溶媒が、プロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、ジメチルスルホキシド、デカリン、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、1−メチル−2−ピロリドン、エチレングリコールジブチルエーテル、ベンジルアルコール、テトラリン、イソホロン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、トリアセチン、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチルシトレートからなる群から選ばれる1種または2種以上であり、不揮発性溶媒が、ポリエチレングリコールまたは中鎖脂肪酸トリグリセライドであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の分離方法。
  4. 重合防止剤が、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ジブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フェノチアジン、α−トコフェロール、γ−トコフェロールからなる群から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の分離方法。
  5. 薄膜蒸留が10〜300Paの圧力および60〜120℃の温度で行われることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の分離方法。
  6. 4−ヒドロキシスチレン化合物が4−ビニルフェノールまたは4−ビニルシリンゴールであることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の分離方法。
  7. 下記式(2)で表される4−ヒドロキシベンズアルデヒド化合物とマロン酸を縮合させ、ついで脱炭酸させた4−ヒドロキシスチレン化合物の反応粗組成物に、難揮発性溶媒および不揮発性溶媒を加え、重合防止剤の存在下に薄膜蒸留することを特徴とする、4−ヒドロキシスチレン化合物の難揮発性溶媒製剤の製造方法。
    (式中、置換基R〜Rはそれぞれ独立して水素、メトキシ基を示す)。
  8. 純度99.5%以上の4−ヒドロキシスチレン化合物およびα-トコフェロールを含有するトリアセチン製剤。

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