JP2017040095A - 門扉操作装置及び門扉操作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保守が容易で可用性が高い門扉操作装置及び門扉操作方法を提供する。
【解決手段】
門扉操作装置は、アンテナと、衛星通信制御部と、蓄電池装置と、継電器とを持つ。アンテナは、通信衛星との通信を行う。衛星通信制御部は、通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御する。継電器は、商用電源から蓄電池装置に接続を切り替えて、アンテナ及び衛星通信制御部に電力を供給する。
【選択図】図12

Description

本発明の実施形態は、門扉操作装置及び門扉操作方法に関する。
従来、津波が発生した場合には、消防庁から通信衛星等を介して受信した緊急情報(J-ALERT)を、防災行政無線、サイレン、又は有線放送等を用いて住民に報知するシステムがある。また、水門や陸閘等の門扉の閉鎖の指示を、通信衛星等を用いた通信回線を介して制御する制御装置がある。従来の装置においては、商用電源が停電等によって停止したときに備えて、非常用発電機(自家発電装置)が用いられる。
しかし、非常用発電機は、多くの機械部品と電気部品を有するために、多くの部品について定期的な交換や修理が必要となる。また、非常用発電機は、法令上の定期点検と点検報告が課せられている。従って、非常用発電機を維持管理するためには多くの保守費用が掛る場合があった。また、非常用発電機は筐体に収納する場合であっても、エンジンの吸排気口等の開口部を筐体に設ける必要があり、水濡れに弱く、災害時に稼働できない場合があった。
特開2015−081500号公報
本発明が解決しようとする課題は、保守が容易で可用性が高い門扉操作装置及び門扉操作方法を提供することである。
実施形態の門扉操作装置は、アンテナと、衛星通信制御部と、蓄電池装置と、継電器とを持つ。アンテナは、通信衛星との通信を行う。衛星通信制御部は、通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御する。継電器は、商用電源から蓄電池装置に接続を切り替えて、アンテナ及び衛星通信制御部に電力を供給する。
実施形態の衛星通信システム1000のシステム構成を示す図。 本実施形態における衛星通信システム1000の通信構成を示す図。 実施形態の統制局の機能構成の一例を示すブロック図。 実施形態の制御所の機能構成の一例を示すブロック図。 実施形態の子局の機能構成の一例を示すブロック図。 実施形態の第1の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の第2の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の第3の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の機器情報の収集処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の第1の手動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の第2の手動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図。 実施形態の子局の電源系統の一例を示すブロック図。 実施形態の非常用発電機の機能構成の一例を示すブロック図。
以下、実施形態の門扉操作装置及び門扉操作方法を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の衛星通信システム1000のシステム構成を示す図である。
衛星通信システム1000は、第1統制局1−1、第2統制局1−2、制御所2及び子局3を備える。第1統制局1−1、第2統制局1−2、制御所2及び子局3のそれぞれは、通信衛星7を介して互いに通信可能に接続される。子局3には、複数の門扉制御装置6−1〜6−n(nは2以上整数)が接続される。門扉とは、例えば、水門又は陸閘である。門扉制御装置6−1〜6−nは門扉の開閉を制御する。なお、以下の説明では、第1統制局1−1及び第2統制局1−2について特に区別しない場合には統制局(「統制局システム」という場合もある。)1と記載する。また、以下の説明では、門扉制御装置6−1〜6−nについて特に区別しない場合には門扉制御装置6と記載する。以下の説明では、子局(「子局システム」という場合もある。)3及び門扉制御装置6を総称して機側と記載する。衛星通信システム1000には、制御所(「制御所システム」ということもある)2及び機側が複数存在してもよい。
第1統制局1−1は、例えば、都道府県の中心となる役所(例えば、都庁、道庁、府庁及び県庁)に備えられる設備である。第1統制局1−1は、J−ALERT(例えば、津波発生の通知)の受信に応じて、通信衛星7を介して子局3に緊急情報を報知する。ここで、緊急情報とは、例えば大規模災害が発生したことを示す情報である。以下の説明では、J−ALERTの例として大地震の発生を例に説明する。第1統制局1−1は、当該統制局が管轄している(例えば、県単位のシステムの場合、当該県内)の全ての水門・陸閘の開閉の制御を行う。例えば、第1統制局1−1は、J−ALERTの受信、又は、制御所2からの指示に応じて、水門・陸閘を閉鎖させる指示(以下、「閉鎖指示」という。)を子局3に送信することによって門扉制御装置6が制御する門扉を閉鎖させる。門扉制御装置6の門扉閉鎖に関する具体的な処理について後述する。また、第1統制局1−1は、第2統制局1−2から制御所2及び子局3に送信される信号を受信することによって第2統制局1−2の状態を監視する。
第2統制局1−2は、例えば合同庁舎に備えられる設備である。第2統制局1−2は、第1統制局1−1と同様の処理を行う。具体的には、第2統制局1−2は、J−ALERT(例えば、津波発生の通知)の受信に応じて、通信衛星7を介して子局3に緊急情報を報知する。第2統制局1−2は、当該統制局が管轄している(例えば、県単位のシステムの場合、当該県内)の全ての水門・陸閘の開閉の制御を行う。例えば、第2統制局1−2は、J−ALERTの受信、又は、制御所2からの指示に応じて閉鎖指示を子局3に送信することによって門扉制御装置6に対して門扉の閉鎖を指令する。また、第2統制局1−2は、第1統制局1−1から制御所2及び子局3に送信される信号を受信することによって第1統制局1−1の状態を監視する。
第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、設置距離は限定されないが、地震等災害発生時の影響や、ゲリラ豪雨等の影響で衛星回線のダウンするリスクを考慮し、地理的に離れた場所に配置されることが望ましい。
制御所2は、例えば合同庁舎、消防署及び市町村などの制御所に備えられる設備である。制御所2は、自所の管轄内の機側を管理する。制御所2は、制御所の所員の指示に従って、閉鎖指示を第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。
子局3は、門扉制御装置6付近に備えられる設備である。子局3は、統制局設備1からの指示に従って、自局に接続されている門扉制御装置6に対して門扉の開閉を制御する情報を送出する。例えば、子局3は、閉鎖指令に応じて自局に接続されている門扉制御装置6に対して門扉を閉鎖させる指示をする。
通信衛星7は、統制局設備1、制御所2及び子局3間の衛星通信を中継する。
また、J−ALERT(例えば、津波発生の通知)が受信された場合の門扉の閉鎖については以下のように行われる。
第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、J−ALERT(例えば、津波発生の通知)を受信すると、閉鎖指令を生成する。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、生成した閉鎖指令を、通信衛星7を介して一斉指令回線で子局3に送信する。子局3は、第1統制局1−1及び第2統制局1−2から送信された閉鎖指令を受信する。子局3は、受信した閉鎖指令に従って、自局に接続している門扉制御装置6に門扉の閉鎖を指示する。このようにして、門扉が自動的に閉鎖される。その後、子局3は、門扉の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星7を介して第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。
次に、門扉制御装置6が制御する門扉の閉鎖に関する具体的な処理について図1を用いて説明する。
制御所2は、所員の操作に応じて、通信衛星7を介して閉鎖指令を第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。次に、第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、受信した閉鎖指令に応じて、通信衛星7を介して子局3に閉鎖指令を送信する。子局3は、受信した閉鎖指令に従って、自局に接続している門扉制御装置6に対して門扉の閉鎖を指示して門扉を閉鎖する。このようにして、門扉が閉鎖される。その後、子局3は、門扉の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星7を介して第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、受信した応答を制御所2に送信する。
このように、本実施形態における衛星通信システム1000では、第1統制局1−1及び第2統制局1−2それぞれで同じ閉鎖指令が子局3に送信される。また、上記の閉鎖指令は、一斉指令回線が利用される。つまり、一斉指令回線が2重化されて閉鎖指令が送信される。
図2は、本実施形態における衛星通信システム1000の通信構成を示す図である。
以下、図2を用いて本実施形態における衛星通信システム1000の信号の流れについて説明する。図2に示されるように、統制局1から制御所2及び子局3への回線が下り、制御所2及び子局3から統制局1への回線が上りである。
先ず、制御所2から要求がなされると、要求(例えば、閉鎖指令)が第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信される。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、受信した要求に応じて、子局3に対して一斉指令回線を利用して閉鎖指令を送信する。
例えば、第1統制局1−1は、一斉指令回線90を利用して子局3に閉鎖指令を送信する。この際、第1統制局1−1は、1系の下りの帯域を利用して子局3に閉鎖指令を送信する。第2統制局1−2は、1系の下りの帯域を監視する。つまり、第2統制局1−2は、一斉指令回線90を監視する。また、例えば、第2統制局1−2は、一斉指令回線91を利用して子局3に閉鎖指令を送信する。この際、第2統制局1−2は、2系の下りの帯域を利用して子局3に閉鎖指令を送信する。第1統制局1−1は、2系の下りの帯域を監視する。つまり、第1統制局1−1は、一斉指令回線91を監視する。
子局3は、第1統制局1−1及び第2統制局1−2から送信された閉鎖指令に従って門扉制御装置6に対して門扉開閉の制御を指示して、制御結果を応答として第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。この際、子局3は、帯域を利用して第1統制局1−1及び第2統制局1−2に応答を送信する。例えば、子局3は、1系の上りの帯域を利用して第1統制局1−1に応答を送信する。また、例えば、子局3は、2系の上りの帯域を利用して第2統制局1−2に応答を送信する。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、子局3から送信された応答を受信し、受信した応答を制御所2に送信する。
例えば、第1統制局1−1は、一斉指令回線92を利用して制御所2に応答を送信する。この際、第1統制局1−1は、1系の下りの帯域を利用して制御所2に応答を送信する。第2統制局1−2は、1系の下りの帯域を監視する。つまり、第2統制局1−2は、一斉指令回線92を監視する。また、例えば、第2統制局1−2は、一斉指令回線93を利用して制御所2に応答を送信する。この際、第2統制局1−2は、2系の下りの帯域を利用して制御所2に応答を送信する。第1統制局1−1は、2系の下りの帯域を監視する。つまり、第1統制局1−1は、一斉指令回線93を監視する。
次に、図3を用いて、統制局の機能構成を説明する。図3は、実施形態の統制局の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における統制局1は、消防庁等の所定の官庁から、通信衛星等を介して、J−ALERT(全国瞬時警報システム)等の緊急情報を受信する装置である。統制局1は、例えば県庁等の地方公共団体の庁舎等に配置される。統制局1は、制御所2及び子局3を管理する。統制局1は、受信した緊急情報を制御所2及び子局3に送信するとともに、子局3が制御する門扉の開閉制御するための制御情報を送信する。本実施形態において制御対象となる門扉は、例えば河川や港湾の水路を閉鎖する水門、通路を閉鎖する陸閘である。水門や陸閘等の門扉は、津波等の発生時には閉鎖されることにより堤防の一部を形成する。本実施形態においては、図3で図示する遠方監視制御装置11を統制局1として例示し、図3で図示する全体を統制局システム1として説明する。なお、本実施形態では、手動操作を含む「操作」の一態様として「制御」を説明するが、両者は同一の意味として捉えてもよい。
図3において、統制局システム1は、アンテナ装置10、遠方監視制御装置11、監視端末12、監視操作卓13、及び電源設備14を持つ。
アンテナ装置10は、J−ALERTの信号の受信と、制御所又は子局との信号の送受信を行う。アンテナ装置10は、ODU(Out Door Unit)101を持つ。ODU101は、アンテナの前面に取り付けられて、アンテナで反射される通信衛星と送受信される信号の送信処理と受信処理(送受信処理)を行う。ODU101は、通信衛星から受信した信号を、後述する衛星通信装置112に出力する。また、ODU101は、衛星通信装置112から受信した信号を通信衛星に出力する。
アンテナ装置10には、電源設備14から無停電系のAC100Vの電源が屋外分電盤102を介して供給される(※1で図示)。また、アンテナ装置10には、電源設備14から停電系のAC100Vの電源が屋外分電盤102を介して供給される(※4で図示)。なお、無停電系の電源とは、商用電源に異常があった場合でも停電しないように供給される電源であり、停電系の電源とは、商用電源に異常があった場合に停電してしまう電源である。無停電系の電源が供給されることにより、アンテナ装置10は、商用電源が停止等した場合であっても動作を継続することが可能となる。
なお、本実施形態では、ODU101はアンテナ装置10に含まれるものとして説明するが、ODU101はアンテナ装置10とは別途配置されるものであってもよい。また、アンテナ装置10全体をODUと呼んでもよい。
遠方監視制御装置11は、衛星通信装置112、回線接続制御装置113、VSAT(Very Small Aperture Terminal)遠方監視端末114、中央一斉指令監視装置115、L2−SW(Layer 2 Switch)116、J−ALERT受信装置117、故障自動通報装置(ルータ含む)119、時刻管理装置120、電源部121、及び警報表示盤122を持つ。
衛星通信装置112には、アンテナ装置10が接続される。衛星通信装置112は、アンテナ装置10のODU101が受信した、J−ALERTの信号と制御所又は子局からの信号とを分離する。衛星通信装置112は、分離したJ−ALERTの信号をJ−ALERT受信装置117に出力する。また、衛星通信装置112は、分離した制御所2又は子局3から取得した信号を回線接続制御装置113に出力する。また、衛星通信装置112は、回線接続制御装置113から取得した信号をアンテナ装置10に出力する。
また、衛星通信装置112は、IDU(In Door Unit)の機能を有する。IDUは、ODU101が送受信する通信衛星との送受信信号を変復調する。衛星通信装置112は、通信衛星から受信した信号を復調する。衛星通信装置112は、信号が制御所2又は子局3から送信された制御信号であるときには、復調した信号を回線接続制御装置113に出力する。また、衛星通信装置112は、信号が衛星電話に係る信号であるときには、復調した信号を電話機125に出力する。同様に、衛星通信装置112は、回線接続制御装置113から取得した制御信号と電話機125から取得した衛星電話に係る信号を変調してODU101に出力する。
回線接続制御装置113は、制御所2又は子局3との通信回線の接続を制御する。制御所2又は子局3との通信には、門扉(水門及び陸閘)の開閉制御に係る情報を含む。回線接続制御装置113は、衛星通信装置112から取得した信号が制御所2又は子局3から送信された制御信号に基づき、信号を送信した制御所2又は子局3との通信回線を確立する。また、回線接続制御装置113は、中央一斉指令監視装置115から制御所2又は子局3に制御信号を送信する際に、中央一斉指令監視装置115から取得した制御信号に基づき、送信先の制御所2又は子局3との通信回線を確立する。
VSAT遠方監視端末114は、VSATシステムを用いて制御所2及び子局3を監視する端末装置である。VSAT遠方監視端末114は、例えば、制御所2及び子局3との通信状況を監視して、通信状況に異常がないか否かを表示する。遠方監視制御装置11が監視している制御所及び子局の中で通信状況に異常がある制御所又は子局がある場合には、VSAT遠方監視端末114は、異常のある制御所又は子局を表示してもよい。通信状況に異常があるか否かは、例えば、制御所及び子局に所定のコマンドを送信して、送信したコマンドに対する応答の有無によって判断することができる。通信状況に異常があるか否かは、所定の時間間隔において定期的に判断するようにしてもよい。
中央一斉指令監視装置115は、制御所2及び子局3を制御及び監視する。
中央一斉指令監視装置115は、通信衛星を介して伝達される緊急情報として例示するJ−ALERTの情報に基づく警告情報をJ−ALERT受信装置117から取得する警告情報取得機能を持つ。中央一斉指令監視装置115は、J−ALERT受信装置117がJ−ALERTの信号を受信したときに、J−ALERTの情報に基づき、閉鎖すべき門扉(後述する起動情報を送信する子局)を選択するようにしてもよい。例えば、中央一斉指令監視装置115が、複数の地域の子局を監視対象としている場合に、J−ALERTの情報で示された津波が発生する地域に属する子局に対して一斉閉鎖指令を出力する。
中央一斉指令監視装置115は、警告情報に基づき、報知設備(情報提供設備)を起動するための起動情報を送信する起動情報送信機能を持つ。報知設備は、例えば、門扉を一斉に閉鎖することを報知するための情報提供設備である。情報提供設備は、例えば、回転灯や電光掲示板等の表示設備、スピーカ等を用いて音声放送や警報を出力する放送装置である。起動情報は、例えば、情報提供設備を一斉に起動するための情報提供設備一斉起動指令(「一斉報知指令」と省略する場合がある。)である。
中央一斉指令監視装置115は、監視対象の子局に対して、一斉報知指令を出力する。一斉報知指令を受信した子局は、情報設備を一斉に起動して、車両、船舶、歩行者等に対して、門扉が閉される旨の情報を報知する。中央一斉指令監視装置115は、一斉報知指令を出力することで、門扉が動作することを門扉の周囲に報知して、車両等が門扉の内側に退避する時間等を確保することができる。
本実施形態においては、図6及び図7で後述する通り、中央一斉指令監視装置115から一斉報知指令を受けた子局システム3は、一斉報知指令を受信して情報設備を一斉に起動してから所定条件が満たされたか否かを判定する判定機能を持つ。所定条件は、例えば、情報設備を一斉に起動してから所定の時間が経過したことで満たされる。子局システム3は、所定の時間が経過したか否かを、例えばタイマによって計時することができる。所定の時間は、予め定められた固定の時間(例えば、5分間等)であってもよい。また、津波の到達時間等、J−ALERTの情報に基づき設定されるものであってもよい。また、所定条件は、例えば、テレビカメラ、センサ等により門扉の閉鎖に支障となる人や車両が検知されていないことを条件に含んでいてもよい。子局システム3は、所定条件が満たされたときに、その子局システム3が管理する門扉を制御するための制御情報である一斉閉鎖指令を送信する制御情報送信機能を持つ。
一方、中央一斉指令監視装置115においても、図8で後述する通り、一斉報知指令が送信されてから所定条件が満たされたか否かを判定する判定機能を持ってもよい。中央一斉指令監視装置115は、所定条件が満たされたときに門扉を制御するための制御情報である一斉閉鎖指令を送信する制御情報送信機能を持つようにしてもよい。中央一斉指令監視装置115は、監視対象の子局に対して、子局が制御する門扉を一斉に閉鎖する一斉閉鎖指令を、通信衛星を介して出力してもよい。
また、中央一斉指令監視装置115は、一斉報知指令を出力した子局システム3における門扉の閉鎖状況等の機器情報を取得して監視するようにしてもよい。機器情報には、門扉の開閉状況の情報の他、例えば、門扉に設置された、水位計の値、マイクが集音した音声、テレビカメラで撮影された映像等を含んでもよい。また、制御局や子局の装置の故障を知らせる故障情報を含んでいてもよい。本実施形態においては、特に門扉が正しく開閉しているか否かの門扉の情報が重要である。例えば、一斉報知指令が送信されてから子局システム3によって閉鎖されるべき門扉が閉鎖されていないと、津波等の増水により堤防の内側に水が入ってしまう場合がある。中央一斉指令監視装置115は、門扉が閉鎖できなかったか否かを門扉に設置された近接センサ等の情報を子局システム3を通じて監視することにより判断することができる。中央一斉指令監視装置115は、取得した機器情報及び監視結果を、例えば、監視端末12に対して送信する。監視端末12は、送信された機器情報及び監視結果をモニタ127に表示してもよい。
また、中央一斉指令監視装置115は、監視操作卓13からの指示に基づき、一斉報知指令を出力するようにしてもよい。また、中央一斉指令監視装置115は、制御所からの指示に基づき、一斉報知指令を出力してもよい。
また、中央一斉指令監視装置115は、J−ALERTの情報(例えば、津波が発生する旨、津波が発生する地域)を制御所2、子局3、有線放送、防災放送等の設備に送信してもよい。
また、中央一斉指令監視装置115は、PLC(programmable logic controller)を用いて実現(構成)されている。すなわち、中央一斉指令監視装置115は、上述した機能を有する機能ブロックとして説明しており、機能ブロックは例えばソフトウェアやハードウェアの機能によって実現することができる。本実施形態において中央一斉指令監視装置115の機能は、PLCで実行されるプログラムによって実現することができる。以下の説明においても機能ブロックで図示する機能を実現する方法としてPLCやFA(Factory Automation)−PCを用いる場合を例示する。
また、中央一斉指令監視装置115は、後述する非常用発電機(「自家発電装置」ともいう。)141から監視信号(※3で図示)が入力される。監視信号は、非常用発電機141を監視する信号であり、例えば、非常用発電機141の運転状態を監視する。
L2−SW116は、レイヤ2(データリンク層)において機器同士を接続するネットワークスイッチである。L2−SW116は、遠方監視制御装置11において、中央一斉指令監視装置115、時刻管理装置120、及び警報表示盤122を接続する。また、L2−SW116は、監視端末12の監視端末制御装置126、及び監視操作卓13の監視操作卓処理装置131を通信可能に接続する。
L2−SW116は、無停電電源装置143から停電信号が入力される(※2で図示)。停電信号は、無停電電源装置143から出力されて商用停電の停止を通知する。停止信号が入力されると、L2−SW116は、例えば監視端末制御装置126等にシャットダウン処理を実行するための信号を出力する。信号を受信した監視端末制御装置126等は、停電する前にシャットダウン処理を実行することにより、停電による故障を防止することができる。
J−ALERT受信装置117は、衛星通信装置112が分離して出力したJ−ALERTの信号を取得する。J−ALERT受信装置117は、J−ALERTの信号を通信衛星から取得するとともに、LGWAN(Local Government Wide Area Network:総合行政ネットワーク)からも取得する。また、J−ALERT受信装置117は、図示しないインターネットを経由してJ−ALERTの信号を取得するようにしてもよい。J−ALERT受信装置117は、取得したJ−ALERTの信号を中央一斉指令監視装置115に出力する。
J−ALERT受信装置117は、取得したJ−ALERTの信号に基づく警告情報を中央一斉指令監視装置115に対して出力する。警告情報には、J−ALERTの情報に基づく情報を含むものとする。例えば、J−ALERTの情報が津波警報(大津波)である場合、各地の津波の高さ、各地の津波の到達時刻等の情報を含んでいてもよい。
故障自動通報装置119は、遠方監視制御装置11の内部の故障を検出して、検出した故障の情報を電話回線等を通じて外部に出力する。
時刻管理装置120は、時刻を管理する。時刻管理装置120は、遠方監視制御装置11で使用する時間情報を、例えばネットワーク上のサーバから取得した情報に基づき修正するようにしてもよい。
電源部121は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、遠方監視制御装置11は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
警報表示盤122は、J−ALERTの情報基づく警告情報を表示する。警報表示盤122は、例えば、津波情報、地震情報、気象情報等を表示してもよい。
監視端末12は、電話機125、監視端末制御装置126、モニタ127、及び電源部128を持つ。
電話機125は、衛星通信装置112を介してVSATシステムを利用した衛星電話信号の着呼を行うとともに発呼を行う。なお、VSATシステムを利用した電話機は、後述する制御所及び子局に配置されており、統制局、制御所及び子局は、VSATシステムを利用した通話が可能であるものとする。
監視端末制御装置126は、モニタ127を持つ、監視端末制御装置126は、例えば、遠方監視制御装置11から取得した機器情報や図示しないネットワークを経由して取得した情報をモニタ127にグラフィカルに表示する。また、子局から取得したテレビカメラの映像をモニタに表示するようにしてもよい。監視端末制御装置126には、FA−PCが用いられるものとする。FA−PCは、通信機能や画像処理機能が優れている特徴があるため、監視端末制御装置126は、FA−PCの特徴を生かした目的で利用することができる。例えば、監視端末制御装置126は、後述する制御所システムに配置されたFA−PCと通信を行い、機器情報の共有等、PC間で実行可能なデータ通信を行うようにしてもよい。
電源部128は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、監視端末12は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
監視操作卓13は、監視操作卓処理装置131、タッチモニタ132、警報操作表示器133、及び電源部134を持つ。
監視操作卓処理装置131は、タッチモニタ132を持つ。監視操作卓処理装置131は、遠方監視制御装置11から取得した統制局システム1から送信された監視結果や機器情報をタッチモニタ132に表示する。タッチモニタ132には、例えば、統制局システム1が管理する門扉の開閉状況、遠方監視制御装置11が子局に対して出力する一斉報知指令の出力状況、一斉閉鎖指令の出力状況等を表示する。例えば、一斉閉鎖指令によって閉鎖されるべき門扉が閉鎖されていない場合、監視操作卓処理装置131は、閉鎖されていない門扉を表示等して、異常を作業者(オペレータ)に報知する。作業者は、タッチモニタ132に表示された門扉の情報に基づき、監視操作卓処理装置131の操作を行ってもよい。
タッチモニタ132には、個々の門扉を手動で開閉するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、一斉起報知指令又は一斉閉鎖指令の対象となる子局を選択するための画面、又はそれぞれの子局において一斉閉鎖指令の対象となる門扉を選択するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、門扉以外の装置を制御するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、統制局から制御できない門扉の開閉状況を示す画面を表示するようにしてもよい。
また、監視操作卓処理装置131は、スイッチ、ランプ等で構成される操作パネルを持ってもよい。操作パネルには、例えば門扉の開閉操作を行うスイッチや門扉の動作状況を示すランプを配置してもよい。監視操作卓処理装置131にはPLCが用いられる。
警報操作表示器133は、一斉起報知指令又は一斉閉鎖指令を手動で送信できるようにしてもよい。また、警報操作表示器133は、個々の子局に対して情報設備の起動を指令できるようにしてもよい。。例えば、選択した子局に対してスピーカからサイレン音を出力するように指令する操作ができるようにする。
電源部134は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、監視操作卓13は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
電源設備14は、非常用発電機141、分電盤142、及び無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)143、耐雷トランス144を持つ。
電源設備14は、それぞれの負荷設備(アンテナ装置10、遠方監視制御装置11、監視端末12、及び監視操作卓13)に対して、※1で図示する無停電系のAC100Vの電源を供給する。また、アンテナ装置10に対して、※4で図示する停電系のAC100Vの電源を供給する。また、L2−SW116に対して、※2で図示する停電信号を出力する。
電源設備14は、無停電電源装置143によって、常時電源を供給することが可能であるので、それぞれの負荷設備は、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。非常用発電機141が起動に数秒間を要するのに対して、無停電電源装置143は数msで電源供給が可能であるので、迅速な電源の供給が可能となる。一方、非常用発電機141は、無停電電源装置143に比べて長時間の電源供給が可能であるため、長時間の電源の供給が可能となる。本実施形態では、電源設備14は、非常用発電機141及び無停電電源装置143を持つことにより、短時間及び長時間において安定的に電源の供給を可能としている。
非常用発電機141は、監視信号(※3で図示)を中央一斉指令監視装置115に出力する。また、無停電電源装置143は、停電信号(※2で図示)をL2−SW116に出力する。
分電盤142は、商用電源からの電源と無停電電源装置143からの電源を切り替える切替盤の機能を有する。すなわち、分電盤142は、停電系の電源(※4で図示)と無停電系の電源(※1で図示)とを切り替えて出力することが可能である。
耐雷トランス144は、落雷に対する耐性が高いトランスであり、落雷によるサージ電圧を低減する。
本実施形態における電源設備14は、商用電源が正常なときは商用電源をそのまま負荷に供給する。一方、商用電源が停止したとき、または商用電源が乱れたとき、商用電源を切り離し無停電電源装置143のインバータから電源を供給する。従って、商用電源が正常なときは、インバータの駆動に伴なうエネルギー損出が発生しない。また商用電源が正常なときは、無停電電源装置143内部のバッテリーは無負荷状態となるため、バッテリーの劣化が殆どない。一方、商用電源を切り離してからインバータによる電源の供給が開始されるまでの間、電源の供給に所定のタイムラグ(数ms)が発生する。しかし、例えば、それぞれの負荷設備に所定の容量成分を持たせることで、電圧値の低下を防止するようできる。なお、無停電電源装置143内部のバッテリーの充電量が低下した場合には、電圧低下を検知して、商用電源を整流器で直流に変換してバッテリーを自動的に充電することができる。
本実施形態において、遠方監視制御装置11が門扉制御を行う場合において、中央一斉指令監視装置115は、通信衛星を介して伝達される緊急情報に基づく警告情報を取得する警告情報取得機能を持つ。また、中央一斉指令監視装置115は、警告情報に基づき、報知設備を起動するための起動情報を送信する起動情報送信機能を持つ。また、中央一斉指令監視装置115は、起動情報が送信されてから所定条件が満たされたか否かを判定する判定機能を持つ。また、中央一斉指令監視装置115は、所定条件が満たされた場合に、門扉を制御するための制御情報を送信する制御情報送信機能を持つ。
なお、本実施形態においては、図3で図示する遠方監視制御装置11を統制局として例示し、図3で図示する全体を統制局システム1として説明したが、統制局の範囲は任意である。例えば、統制局システム1を統制局としてもよい。
また、本実施形態では、統制局が1局の場合を例示したが、統制局は複数配置されてもよい。複数の統制局を配置することにより、統制局に不具合が発生した場合においても可用性及び信頼性を向上させることができる。
次に、図4を用いて、制御所の機能構成を説明する。図4は、実施形態の制御所の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における制御所は、統制局が受信した緊急情報を、通信衛星を介して統制局から取得する。また、制御所は、子局が制御する門扉を開閉するための指示を統制局に対して出力する。門扉を開閉するための指示は、通信衛星を介して一旦統制局に送信されてから、統制局が子局に送信する。門扉開閉等の子局を制御する情報を、統制局を介して送信することにより、例えば制御所かどの子局の門扉に対して閉鎖指示がされているか等の子局の情報を集約することが可能となる。また、制御局の通信衛星を介した通信先を統制局(統制局は複数であってもよい)に限定することにより、制御局の通信負荷を低減することが可能となる。制御所は、例えば地域の消防署、市町村等の地方公共団体の庁舎等に配置される。本実施形態においては、図4で図示する遠方監視制御装置21を制御所として例示し、図4で図示する全体を制御所システム2として説明する。
図4において、制御所システム2は、遠方監視制御装置21、監視端末22、監視操作卓23、及び電源設備24を持つ。なお、図3で説明した機能と同様の機能は説明を省略する。
遠方監視制御装置21は、衛星通信装置211、衛星通信制御装置212、L2−SW214.電源部215、及び無停電電源装置217を持つ。
衛星通信装置211は、アンテナ装置20と接続される。衛星通信装置211は、IDUの機能を有し、アンテナ装置20のODU201が送受信する通信衛星との送受信信号を変復調する。
衛星通信制御装置212は、衛星通信装置211から取得した情報を監視端末22及び監視操作卓23に送信する。衛星通信制御装置212は、例えば、遠方監視制御装置11が子局に送信した一斉報知指令の情報を取得したときには、監視端末22に対して、当該情報を出力する。衛星通信制御装置212は、遠方監視制御装置11が送信した機器情報を取得したときには、監視端末22に対して、当該情報を出力する。
また、衛星通信制御装置212は、遠方監視制御装置11が子局に送信した一斉閉鎖指令の情報を取得したときには、監視操作卓23に対して、当該情報を出力する。
また、衛星通信制御装置212は、監視操作卓23から、子局が制御する門扉の開閉等の制御指示を取得した場合には、遠方監視制御装置11に対して衛星通信装置211を介して門扉の制御指示を出力する。なお、衛星通信制御装置212はPLCを用いて実現している。
また、衛星通信制御装置212には、非常用発電機243から監視信号(※1で図示)が入力される。
無停電電源装置217は、L2−SW214に無停電系の電源を供給するとともに、※3で図示する無停電系の電源を監視端末22及び監視操作卓23に供給する。
電源部215、及び警報表示盤216及び無停電電源装置217は、図3で説明した遠方監視制御装置11における電源部121、警報表示盤122及び無停電電源装置217と同様の構成であるため、説明を省略する。
監視端末22は、電話機221、監視端末(FA−PC)222、モニタ223、及び電源部224を持つ。
電話機221は、衛星通信装置211を介してVSATシステムを利用した衛星電話信号の着呼を行うとともに発呼を行う。電話機221は、図3で説明した監視端末12の電話機125と接続されて、災害時においても通信衛星を介して通話が可能となる。
監視端末制御装置222は、例えば、遠方監視制御装置21から取得した機器情報や図示しないネットワークを経由して取得した情報をモニタ223に表示する。また、制御局から取得した子局のテレビカメラの映像をモニタに表示するようにしてもよい。監視端末制御装置222には、図3で説明した監視端末制御装置126と同様にFA−PCが用いられるものとする。監視端末制御装置222は、統制局の監視端末制御装置126と通信を行い、監視端末制御装置126と情報を共有等するようにしてもよい。
電源部224は、図3で説明した電源部128と同様の構成であるため、説明を省略する。
監視操作卓23は、監視操作卓処理装置231、タッチモニタ232、警報操作表示器233、及び電源部234を持つ。
監視操作卓処理装置231は、図3で説明した監視操作卓処理装置131と同様にタッチモニタ232を持つ。タッチモニタ232には、例えば、その制御所において監視する子局の門扉の情報を表示する。監視操作卓処理装置231は、タッチモニタ232に表示された門扉を個別に制御できるようにしてもよい。例えば、統制局システム1からの一斉閉鎖指令で閉鎖される門扉と、一斉閉鎖指令で閉鎖されない門扉とを識別可能に表示してもよい。また、タッチモニタ232には、統制局システム1から送信された機器情報を表示するようにしてもよい。
また、監視操作卓処理装置231は、何らかの原因で統制局からの一斉閉鎖指令で閉鎖出来なかった門扉について個別に制御できるようにしてもよい。
また、監視操作卓処理装置231は、スイッチ、ランプ等で構成される操作パネルを持ってもよい。操作パネルには、例えば門扉の開閉操作を行うスイッチや門扉の動作状況を示すランプを配置してもよい。
監視操作卓処理装置231は、門扉に対する制御の指示を衛星通信制御装置212を介して統制局の遠方監視制御装置11に送信する。すなわち、制御所が個別に門扉を制御する場合であっても、門扉の制御の指示は統制局から門扉に送信されることになる。なお、監視操作卓処理装置231はPLCを用いて実現している。
警報操作表示器233及び電源部234は、図3で説明した警報操作表示器133及び電源部134と同様の構成であるため、説明を省略する。
電源設備24は、分電盤241及び耐雷トランス244を持つ。また、分電盤241には、耐雷トランス244を介した商用電源から電源の供給を受けるとともに、燃料タンクを内蔵した非常用発電機243から電源の供給を受ける。分電盤241は、負荷設備に対して停電系のAC100V(「※2」で図示)を供給する。
電源設備24は、非常用発電機243を屋外に設置する。非常用発電機243は屋外に設置することにより屋内に設置する場合に比べて設置スペースによる制限を受けにくくなる。なお、分電盤241から供給される電源は、非常用発電機243からも電源の供給を受けるため、停電系であっても、非常用発電機243によって商用電源の代わりに電源を供給することが可能である。
次に、図5を用いて、子局の機能構成を説明する。図5は、実施形態の子局の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態における子局は、統制局が受信した緊急情報に基づく警告情報を取得して、取得した警告情報に基づき報知設備を起動するための起動情報を報知設備に送信する。また、子局は、取得した警告情報に基づき、門扉を開放又は閉鎖(開閉)するための制御情報を門扉に対して送信する。本実施形態においては、図5で図示する遠方監視制御装置3を子局として例示し、図5で図示する全体を子局システムとして説明する。
図5において、子局システムは、遠方監視制御装置3、電源設備4、門扉制御装置5、門扉制御装置6−1〜6−nを持つ。なお、以下の説明では、門扉制御装置6−1〜6−nは、門扉制御装置6−nとして説明する。
遠方監視制御装置3は、アンテナ装置30、衛星通信制御装置(SAT−G−PLC)31、入出力中継部33、L2−SW34、電話機35、MC(Media Converter)36、光成端37、UPS38を持つ。
アンテナ装置30は、衛星通信装置301及び融雪装置302を持つ。衛星通信装置301は、図3で説明したODUの機能及びIDUの機能を持つ。融雪装置302はアンテナに付着する雪を融かす。アンテナ装置30は、遠方監視制御装置3から電源の供給を受けるものとする。
衛星通信制御装置31は、SAT−PLCの機能及びG−PLC機能を持つ、SAT−PLCの機能は、衛星通信において取得した情報に基づき、遠隔機側盤制御装置32に対する情報を出力し、また、遠隔機側盤制御装置32から取得した情報に基づき、衛星通信で統制局システム1に情報を送信するものである。SAT−PLCの機能の詳細は図6〜図11を用いて説明する。なお、衛星通信制御装置をSAT−PLC部として説明する場合がある。G−PLC機能は、衛星通信制御装置31から取得した情報に基づき、門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nに対して制御指示を出力するとともに、門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nから機器情報を収集する。本実施形態においては、衛星通信制御装置31は、SAT−PLCの機能とG−PLC機能を併せ持つSAT−G−PLC機能を有するものとする。但し、SAT−PLCの機能とG−PLC機能はそれぞれ別の装置で実現するようにしてもよい。SAT−G−PLC機能の詳細は図6〜図11を用いて説明する。なお、遠隔機側盤制御装置をSAT−G−PLC部として説明する場合がある。遠隔機側盤制御装置32は、PLCによって実現される。
入出力中継部33は、遠方監視制御装置3と門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nの間の信号の入出力を中継する。
MC36は、光ファイバケーブルの信号と電気ケーブルの信号を変換する。光成端37は光ケーブルの末端(接続部)である。遠方監視制御装置3と門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nの間を接続する「SM−2C」は、2芯の光ファイバケーブルを示している。子局システム3においては、その領域(例えば、港湾、集落等)に配置された門扉制御装置を光ファイバケーブルで接続して制御する。
なお。L2−SW34、電話機35、及びUPS38の説明は省略する。
電源設備4は、耐雷トランス41を持つ。電源設備4は、商用電源と燃料タンクを搭載した非常用発電機42から電源を供給される。電源設備4は、遠方監視制御装置3にAC100Vの電源(遠隔系電源)を供給するとともに、遠方監視制御装置3の電源状態を監視する。
門扉制御装置5は、機器制御盤51、放送制御盤52、水門ゲート53、水位計54、回転灯55、スピーカ56、集音マイク57、サイレン集音マイク58、及び電光表示板59を持つ。機器制御盤51は、ゲート制御回路511、回転灯制御部512、及び水位計変換機513を持つ。放送制御盤52は、放送・警報制御521、電光表示板制御522を持つ。
機器制御盤51は、遠方監視制御装置3のG−PLC部32によって制御されるとともに、監視のための機器情報を出力する。放送制御盤52は、G−PLC部32によって制御されるとともに、監視のための機器情報を出力する。
ゲート制御回路511は、水門ゲート(門扉)53の開閉制御を行う。門扉の開閉は、例えばモータの駆動によって行われ、ゲート制御回路511は、モータの駆動制御を行う。
回転灯制御部512は、回転灯55の動作をオンオフ制御する。水位計変換機513は、水位計54の水位を電気信号に変換する。水位計54は、門扉の内側の水位と門扉の外側の水位を測定できる。放送・警報制御521は、スピーカ56、集音マイク57、及びサイレン集音マイク58を制御する。スピーカ56は、警報を報知するサイレン音、又は音声を出力する。集音マイク57は、例えば門扉周辺に設置されて、音声で門扉の状況を把握するための音声情報を収集する。サイレン集音マイク58は、スピーカ56がら出力されるサイレン音を収集して、サイレン音が正しく出力有れていることをモニタする。電光表示板制御522は、電光表示板59に所定の表示をさせる制御を行う。
門扉制御装置6−nは、門扉制御装置6−1〜6−nまでの任意のn台の門扉制御装置を示す。門扉制御装置6−1〜6−nは全て同じ構成である。
門扉制御装置6−nは、門扉制御装置5と同様に、機器制御盤51、放送制御盤52、水門ゲート53、水位計54、回転灯55、スピーカ56、集音マイク57、サイレン集音マイク58、及び電光表示板59を持つ。機器制御盤51は、ゲート制御回路511、回転灯制御部512、及び水位計変換機513を持つ。放送制御盤52は、放送・警報制御521、電光表示板制御522を持つ。これらの構成の機能は門扉制御装置5と同じであるため、説明を省略する。
門扉制御装置6−nは、さらに、遠隔機側盤60を持つ。遠隔機側盤60は、MC601、G−PLC602、UPS603、及び入出力中継部604を持つ。MC601、G−PLC602、UPS603、及び入出力中継部604は、遠方監視制御装置3における、MC36、G−PLC部32、UPS38、及び入出力中継部33と同じ構成である。すなわち、門扉制御装置5は、遠方監視制御装置3の近くに設置されるため、MC、G−PLC、UPS、及び入出力中継部の機能は、遠方監視制御装置3に収納されている。一方、門扉制御装置6−nは、遠方監視制御装置3から離れた位置に設置されて光ファイバケーブルによる通信を行うため、MC、G−PLC、UPS、及び入出力中継部の機能を持っている。なお、遠方監視制御装置3の近くに複数の門扉制御装置を設置する場合には、門扉制御装置5の構成とすることにより、コストの削減を図ることができる。
なお、門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nは、電源設備4(非常用発電機42を含む)と同じ装置を持ち、図示する※2及び※3で図示する構成に対して電源が供給される。なお、電源設備4は、門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nのそれぞれが持ってもよく、また、門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nで電源設備4を共用するようにしてもよい。
次に、図6を用いて、第1の自動門扉操作処理を説明する。図6は、実施形態の第1の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図である。
図6において、第1の自動門扉操作処理は、J−ALERTを受信した統制局システム1(「統制局」で図示。図7〜図11においても同じ。)が、子局システム3(「子局」で図示。図7〜図11においても同じ。)のSAT―G−PLC部31(「SAT−G−PLC」で図示。図7〜図11においても同じ。)に対して、自動的に一斉閉鎖指示を送信し、子局システム3から水門・陸閘に対して閉鎖指示を送信する場合を例示する。
図6で説明するSAT−G−PLC部31は、図5で説明した衛星通信制御装置31のSAT−G−PLC機能によって実現される。
また、図6においては、1つの子局システム3を図示しているが、子局システム3は複数配置されており、他の子局システム3は図示を省略している。それぞれの子局システム3において同様の処理がされるものとする。
先ず、所定の官庁として例示する消防庁100から、通信衛星を介して送信されたJ−ALERTを統制局システム1が取得する。
J−ALERTを受信した統制局システム1は、一斉閉鎖信号(一斉閉鎖指令)を、全ての子局システム3のSAT−G−PLC部31、及び制御所システム2(「制御所」で図示。図7〜図11においても同じ。)に対して送信する。
一斉閉鎖信号を取得した制御所システム2は、図4で説明した通り、一斉閉鎖信号が送信された子局システム3及び一斉閉鎖信号によって閉鎖される門扉(水門・陸閘)の情報をタッチモニタ232等に表示してもよい。
また、一斉閉鎖信号を取得した子局システム3のSAT−G−PLC部31は、情報提供設備を起動する制御信号を送信する。情報提供設備が起動されることにより、門扉が閉鎖されることがサイレンやアナウンス等により門扉周辺に報知される。
SAT−G−PLC部31は、情報提供設備を起動する制御信号を送信した後に、タイマをスタートさせる。タイマの値は、例えば、一斉閉鎖信号が送信されて情報提供設備が起動されてから、門扉が閉鎖される前に門扉の内側に退避できる所定の時間を設定する。タイマに設定される値は、門扉によって異なる値が設定されてもよい。
SAT−G−PLC部31は、タイマを用いて、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)のG−PLC部602に対して門扉を閉鎖する信号を送信する。
ところで、本実施形態では、図3で示した統制局システム1において、中央一斉指令監視装置115及び監視操作卓処理装置131は、PLCを用いて実現している。また、図4で示した制御局システム2において、衛星通信制御装置212、及び監視操作卓処理装置231は、PLCを用いて実現している。さらに、図5で示した子局システム3及び門扉制御装置6−nにおいて、衛星通信制御装置31、G−PLC部602は、PLCを用いて実現している。
PLCは、耐環境性において、FA−PCに比べて優位性を有する。FA−PCは、工場等で用いることを前提に作られた耐環境性に優れたPCである。FA−PCは、温度環境において、例えば5℃〜40℃における使用が可能である。また、FA−PCは、耐振動環境において、例えば1.96m/s以下での使用が可能である。これに対して、PLCは、温度環境において、例えば0℃〜50℃における使用が可能である。また、PLCは、耐振動環境において、例えば9.8m/s以下での使用が可能である。すなわち、温度環境及び耐振動環境において、PLCはFA−PCに比べて優位性を有する。
また、PLCはソフトウェアの実行においてFA−PCに比べて安定した実行環境を有する。FA−PCは、一般用途のPCと同様に、OS(Operating System)上で動作するアプリケーションソフトウェアを実行することによって動作する。OSは、公知及び未公知のものを含め多くのバグを内在し、バグの修正のためには修正プログラムを頻繁に適用する必要がある場合ある。従って、OSのバグ修正時には使用が中止される可能性がある。一方、PLCは、ラダープログラム等の専用のソフトウェアを動作させるものであるため、汎用のアプリケーションプログラムを実行することができるFA−PCに比べてソフトウェアの実行環境が安定したものとなる。例えば、PCがソフトウェアを原則逐次処理していく処理を実行するのに対して、PLCはリレー回路で実現できる状態遷移で表現可能なステートマシンとして動作する。従って、PLCのCPUの性能に基づくスキャンタイムが無視できる用途では、PLCはソフトウェアの構造に影響されずに安定的に動作することが可能となる。
また、PLCは、システム構成がFA−PCに比べて簡素であり可用性が高い。FA−PCは、例えばCPUや筐体内を冷却する冷却ファン、HDD等の可動部材が用いられている場合が多い。一方、PLCは、可動部材が用いられる場合が少なく、可動部材の故障により稼働が停止する可能性が低い。
従って、PLCは、地震等の災害発生時において、FA−PCに比べて確実な動作を期待することが可能となる。本実施形態においては、中央一斉指令監視装置115等にPLCを用いることにより、長期に安定した運用を期待することができる。
なお、PLCで制御容易なランプの点灯状態等で表現できる機器の状態のみでは、複数の門扉を制御又は監視する大規模なシステムにおいては機器情報等を十分に把握することが困難となる場合がある。例えば、門扉周辺の水位等測定データを時系列で把握する場合、PLCのみで実現することが難しかった。従って、従来のシステムでは、FA−PCの情報処理能力を利用して、門扉の開閉制御とともに測定データ等の情報処理を実行する場合があった。
そこで、本実施形態では、通信衛星を介して取得した緊急性の高い緊急情報に基づき、通信衛星を介して門扉の開閉動作を制御する指令を送信する制御、通信衛星を介して取得した門扉の情報を監視する監視、通信衛星を介して門扉の開閉動作を手動で操作する指令を送信する手動操作等の門扉操作装置のコアな機能についてはPLCで構成するとともに、通信衛星を介して取得した門扉の情報の履歴を監視する履歴監視は、モニタを有するFA−PCで構成している。
上記構成により、可用性が高く、情報処理能力の優れた門扉操作装置を提供することが可能となる。
なお、本実施形態においては、PLCとFA−PCは別の装置として例示したが、PLCのCPUとFA―PCのCPUをそれぞれ有する場合には、両者が1つの装置として構成されてもよい。例えば、FA−PCの機能をビルトイン可能なPLCを用いてもよい。
次に、図7を用いて、第2の自動門扉操作処理を説明する。図7は、実施形態の第2の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図である。
図7において、第2の自動門扉操作処理は、J−ALERTを受信した統制局システム1が、子局システム3のSAT―G−PLC部31に対して、自動的に一斉閉鎖信号を送信し、一斉閉鎖信号を受信したSAT―G−PLC部31が、子局システム(門扉制御装置)6のG−PLC部602に対して一斉閉鎖信号を送信し、さらに、一斉閉鎖信号を受信したG−PLC部602が、水門・陸閘に対して閉鎖指示を送信する場合を例示する。なお、本実施形態においては、子局システム6は門扉制御装置6によって実施されるため、同じ符号を用いるものとする。
図7で説明するSAT−G−PLC部31は、図5で説明した衛星通信制御装置31のSAT−PLC機能によって実現される。また、図7で説明するG−PLC部602は、図5で説明した、遠隔機側盤制御装置32のG−PLC機能、及び門扉制御装置6−nのG―PLC602によって実現される。
図7においては、G−PLC部602は、門扉制御装置6−nに配置されているG−PLC602である場合を例示しているが、SAT−PLC機能を有する子局である遠方監視制御装置3に配置してもよい。
また、図7においては、1つの子局システム6を図示しているが、子局システム6は複数配置されており。他の子局システム6は図示を省略している。それぞれの子局システム6において同様の処理がされるものとする。
先ず、所定の官庁として例示する消防庁100から、通信衛星を介して送信されたJ−ALERTを統制局システム1が取得し、J−ALERTを受信した統制局システム1が、一斉閉鎖信号を、子局システム3のSAT−G−PLC部31及び一斉閉鎖信号を送信した子局システム3を管理する制御所システム2に対して送信する。一斉閉鎖信号を取得した制御所システム2は、一斉閉鎖信号が送信された子局システム3及び一斉閉鎖信号によって閉鎖される門扉(水門・陸閘)の情報をタッチモニタ232等に表示してもよい。
一斉報知指令を取得した子局システム3(子局1)のSAT−G−PLC部31は、子局システム6(子局n)のG−PLC部602に対して、一斉報知指令に基づく一斉報知指示を送信する。
G−PLC部602は、子局システム6が管理する情報提供設備を起動する制御信号を送信した後に、所定の時間が経過したか否かを判定するタイマをスタートさせる。
G−PLC部602は、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指示を各門扉に送信する。
図7のSAT−G−PLC部31が配置される子局システム3は、G−PLC部602が配置される子局システム6とは、離れた場所に配置されて光ケーブル等によって接続されている。従って、SAT−G−PLC部31とG−PLC部602は、災害発生等における光ケーブルの損傷等より通信不能となる可能性がある。
図7において、門扉操作装置であるG−PLC部602は、通信衛星を介して伝達される緊急情報に基づく警告情報として一斉報知指示をSAT−G−PLC部31から取得して、一斉報知指示に基づき、情報提供設備を起動する制御信号を送信し、情報提供設備を起動する制御信号を送信してから所定条件が満たされたか否かとして所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した場合に、門扉を閉鎖する制御指示を各門扉に送信することにより、例えば、統制局システム1と子局システム3の間の衛星通信、又は子局システム3と子局システム6との間の光通信に通信不能等のトラブルが発生した場合でも、SAT−G−PLC部31が退避時間を確保して門扉を制御することができる。
次に、図8を用いて、第3の自動門扉操作処理を説明する。図8は、実施形態の第3の自動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図である。
図8において、第3の自動門扉操作処理は、統制局システム1は、J−ALERTに基づき子局システム3のSAT−G−PLC部31に一斉報知指令を送信し、一斉報知指令を送信してから所定の時間が経過した場合に、門扉を閉鎖する閉鎖指令を子局システム31に送信する場合を例示する。
図8で説明する統制局システム1の機能は、図3で説明した中央一斉指令監視装置115によって実現することができる。
図8においては、1つの統制局システム1を図示しているが、統制局システム1は複数配置されてもよい。統制局システム1が複数配置されると、J−ALERTの受信並びに子局システム3及び制御所システム2との送受信において通信経路の2重化が可能となるため、統制局システム1、制御所システム2、及び子局システム3のシステム全体において可用性を向上させることが可能となる。
先ず、統制局システム1は、所定の官庁として例示する消防庁100から通信衛星を介して送信されたJ−ALERTを取得する。J−ALERTを取得した統制局システム1は、一斉報知指令を、子局システム3のSAT−G−PLC部31及び一斉報知指令を送信した子局システム3を管理する制御所システム2に対して送信する。なお、一斉報知指令を送信する処理は、図6で説明した処理と同様である。
一斉報知指令を取得した制御所システム2は、一斉報知指令が送信された子局システム3及び一斉閉鎖指令によって閉鎖される門扉(水門・陸閘)の情報をタッチモニタ232に表示してもよい点についても図6と同様である。
一斉報知指令を取得した子局システム3のSAT−G−PLC部31は情報提供設備を起動する制御信号を送信する。情報提供設備が起動されることにより、門扉が閉鎖されることが門扉周辺に報知される。
統制局システム1は、子局システム3のSAT−G−PLC部31に一斉報知指令を送信した後に、所定の時間が経過したか否かを判定するタイマをスタートさせる。タイマによるカウントダウンを用いて所定の時間が経過したか否かを判定する処理は、図6で説明した処理と同様である。
統制局システム1は、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指令をSAT−G−PLC部31に送信する。SAT−G−PLC部31は、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指示を各門扉に送信する。
図8において、門扉操作装置である統制局システム1は、通信衛星を介して伝達される緊急情報に基づく警告情報としてJ−ALERTの情報を取得して、J−ALERTの情報に基づき、情報提供設備を起動するための一斉報知指令を子局システム3に送信し、一斉報知指令を送信してから所定条件が満たされたか否かとして所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した場合に、門扉を閉鎖するための制御指令を子局システム3に送信することにより、退避時間を確保して門扉を制御することができる。
なお、図6〜図8で説明した第1の自動門扉操作処理〜第3の自動門扉操作処理は、それぞれ単独で用いることも、組み合わせて用いることもできる。例えば、第3の自動門扉操作処理においては、統制局システム1が所定の時間が経過を判定して門扉を閉鎖するための制御指令を子局システム3に送信するが、何らかの原因によって統制局システム1から子局システム3に対して制御指令が送信されなかったときには、子局システム3は第1の自動門扉操作処理によって閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指示を各門扉に送信してもよい。同様に、第3の自動門扉操作処理又は第1の自動門扉操作処理によって子局システム6のG−PLC602が制御指示を取得できなかったときには、第2の自動門扉操作処理によって子局システム6のG−PLC602が門扉を閉鎖する制御指示を各門扉に送信するようにしてもよい。すなわち、本実施形態では、上流側の統制局システム1から下流側のSAT−G−PLC部31、さらにG−PLC部602へと情報が伝達される場合において、上流側からの情報の伝達が何らかの原因でされないときであっても下流側において自動的に門扉の制御を可能とするものである。
次に、図9を用いて、機器情報の収集処理を説明する。図9は、実施形態の機器情報の収集処理の一例を示すシーケンス図である。
図9において、子局システム6のG−PLC602は、水位計で測定される水位の情報、集音マイクが収集する音声情報、テレビカメラが撮影する映像情報、門扉に設置された開閉状態や開閉の障害物を検知するセンサの情報等の機器情報を収集する。機器情報には、門扉等機器の故障の情報を含んでいてもよい。G−PLC602は、収集した機器情報を子局システム3のSAT−G−PLC部31に送信する。SAT−G−PLC部31は、収集した機器情報を統制局システム1に送信すべきか否かの送信判定を行う。例えば、収集した機器情報の中で予め定められた送信条件にあてはまるか否かの判定を行う。送信条件としては、例えば機器情報を収集する時間帯、機器情報を送信する送信タイミング(例えば、収集した機器情報を所定時間毎のバッチ処理によって送信する場合)、送信する故障情報の種類等である。
SAT−G−PLC部31から機器情報を取得した統制局システム1は、取得した機器情報を表示する表示処理を行う。機器情報の表示は、例えば、図3で説明した監視端末制御装置126のモニタ127においてすることができる。
統制局システム1は、取得した機器情報を制御所システム2に送信する。
統制局システム1から機器情報を取得した制御所システム2は、取得した機器情報を表示する表示処理を行う。機器情報の表示は、例えば、図4で説明した監視端末制御装置222のモニタ223においてすることができる。
本実施形態においては、機器の故障、門扉の状況等の機器情報を収集することができるので、安全かつ確実に門扉を遠隔地から制御することが可能となる。例えば、図6〜図8で説明した自動門扉操作処理において門扉を自動的に閉鎖する指示を送信したときに、自動的に閉鎖できなかった門扉の確認、門扉の状況、水位の状況等を統制局システム1又は制御所システム2において監視することができる。また、門扉の状況(例えば、門扉を開閉する装置が故障中等の状況)によって所定の門扉を一斉閉鎖の対象から外す設定を統制局システム1側で行ってもよい。
なお、収集した機器情報に基づいて、統制局システム1又は制御所システム2は、門扉の操作を手動で行う処理を実行してもよい。
次に、図10を用いて、第1の手動門扉操作処理を説明する。図10は、実施形態の第1の手動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図である。
第1の手動門扉操作処理は統制局システム1において閉鎖対象の門扉を個別に設定し、統制局システム1から設定された門扉に対して一斉に閉鎖等の制御の指令を送信する処理である。
図10において、統制局システム1は閉鎖対象の門扉を閉鎖するための閉鎖指令を子局システム3のSAT−G−PLC部31に一斉に送信する。
統制局システム1から閉鎖指令を取得したSAT−G−PLC部31は、各門扉を閉鎖する制御指示を出力する。
また、統制局システム1は、送信した閉鎖指令の情報を制御所システム2に送信する。統制局システム1から閉鎖指令の情報を取得した制御所システム2は、閉鎖対象の門扉の情報を表示するようにしてもよい。
本実施形態においては、緊急情報に基づき門扉を自動的に閉鎖できるとともに、手動的にも操作できるので、例えば、一度閉鎖した門扉を個別に開閉したり、津波警報の解除によって門扉を開放する場合に、統制局から手動の操作を可能にする。なお、図9で説明した、機器情報に基づき門扉を手動で操作するようにしてもよい。
次に、図11を用いて、第2の手動門扉操作処理を説明する。図11は、実施形態の第2の手動門扉操作処理の一例を示すシーケンス図である。
第2の手動門扉操作処理は制御所システム2において閉鎖対象の門扉を個別に設定し、制御所システム2から設定された門扉に対して一斉に閉鎖等の操作の指令を送信する処理である。
図11において、制御所システム2は閉鎖対象の門扉を閉鎖するための閉鎖指令を、統制局システム1に送信する。統制局システム1は、制御所システム2から取得した閉鎖指令に基づき、閉鎖対象の門扉を管理する子局システム3のSAT−G−PLC部31に一斉に閉鎖指令を送信する。制御所システム2から送信する閉鎖指令を統制局システム1を介して子局システム3に送信することにより、統制局システム1において門扉の状況を集中して管理することが可能となる。また、制御所システム2において個々の門扉の制御を管理する必要がないため、制御所システム2の負荷を軽減することができる。
統制局システム1から閉鎖指令を取得したSAT−G−PLC部31は、各門扉を閉鎖する制御指示を出力する。
制御所システム2は、閉鎖対象の門扉の情報を表示するようにしてもよい。
本実施形態においては、緊急情報に基づき門扉を自動的に閉鎖できるとともに、手動的にも操作できるので、例えば、一度閉鎖した門扉を個別に開閉することができる。また、津波警報の解除によって門扉を開放する場合に、統制局から手動の操作を可能にする。なお、図9で説明した、機器情報に基づき門扉を手動で操作するようにしてもよい。
制御所システム2は、統制局システム1に対して管理する地域が限定されており、また子局システム3に距離的に近い場合が多い。従って、制御所システム2を管理する管理者は統制局システム1を管理する管理者に比べて、例えば、問題が発生した子局システム3に対して個別に対応がしやすい。制御所システム2から門扉を手動で操作できることで、地域毎に、門扉の管理を容易にすることができる。
次に、図12を用いて、子局の電源系統を説明する。図12は、実施形態の子局の電源系統の一例を示すブロック図である。図12は、図5で示した遠方監視制御装置(子局システム)3の機能を抜粋したものである。
図12において、遠方監視制御装置3は、アンテナ装置30と電源設備4に接続されている。
アンテナ装置30は、IDU機能とODU機能を持った衛星通信装置301とAC/DCコンバータ3011を持つ。遠方監視制御装置3は、衛星通信制御装置31とUPS38を持つ。衛星通信制御装置31は、SAT−PLC311とAC/DCコンバータ312を持つ。UPS38は、バッテリー381、DC/ACコンバータ382、継電器(リレー)383を持つ。電源設備4は、耐雷トランス41を持つ。
AC/DCコンバータ312、及びAC/DCコンバータ3011は、AC100Vの交流を直流に変換する。DC/ACコンバータ382は、バッテリー381から供給される直流を交流に変換する。
継電器383は、電源設備4から供給される商用電源が正常であるときは、リレーの接点を電源設備4側にして、商用電源を衛星通信制御装置31及びアンテナ装置30に供給する。一方、商用電源に停電等の異常が発生した場合、継電器383は、リレーの接点をDC/ACコンバータ382側に切り替えて、バッテリー381からの電力を衛星通信制御装置31及び、アンテナ装置30に供給する。
本実施形態におけるUPS38は、商用電源が通常に供給される通常状態において、負荷である衛星通信制御装置31及びアンテナ装置30には、商用電源が供給される常時商用給電方式を採用する。常時商用給電方式においては、DC/ACコンバータ382及びバッテリー381は通常状態では動作しない。従って、通常状態においてはバッテリー381の動作に伴なうバッテリー性能の低下(劣化)が殆ど発生せず、バッテリー381の劣化に伴なうバッテリー交換の部品費用及び保守費用を大幅に削減することができる。
また、UPS38は、通常状態においてはDC/ACコンバータ382及びバッテリー381の動作に伴なう電力の損失が発生しないため省エネルギーを実現することができる。
なお、本実施形態におけるバッテリー381には、負極材にチタン酸リチウムを使用したリチウムイオン電池を用いることができる。負極材にチタン酸リチウムを使用することにより、負極材における電解物質の析出を防止することができ、バッテリーの劣化を防止することができる。
また、UPS38は、通常状態において電力損失に伴なう発熱が発生しないため、放熱処理に必要な冷却用(放熱用)の開口部が不要となり、UPS38を密閉した構造とすることができる。UPS38の密閉は、UPS38自体の密閉であってもよく、UPS38を収納する筐体の密閉であってもよい。UPS38を収納する筐体を密閉構造とすることにより、例えば、UPS38の耐水性を向上させることができ、津波等の災害に対する可用性を向上させることができる。
一方、常時商用給電方式においては、継電器の切り換えに伴なう瞬時停電が発生する。例えば、UPS38においては、継電器の切り換えに伴ない約5msの瞬時停電が発生する。本実施形態においては、UPS38において発生する瞬時停電により低下する電圧を、負荷である衛星通信制御装置31及びアンテナ装置30に容量成分を有する電力部品を配置することにより補間するようにしている。
例えば、衛星通信制御装置31のAC/DCコンバータ312は、内部に所定の容量成分を有する電力部品である。AC/DCコンバータ312は、直流出力部(出力段)に所定の容量成分を有する平滑用コンデンサを持つ。従って、AC/DCコンバータ312に入力される交流電力が瞬時停電によって停止した場合であっても、AC/DCコンバータ312の直流出力の電圧は容量成分と負荷によって定められる時定数に基づき徐々に低下することになる。本実施形態では、約5msの瞬時停電においてAC/DCコンバータ312の電圧が衛星通信制御装置31の動作に必要な電圧を下回らないようにAC/DCコンバータ312の容量成分を持たせて電圧の低下を補間している。例えば、AC/DCコンバータ312の電圧が衛星通信制御装置31の動作に必要な電圧を下回るまでの時間を20ms以上になるようにすることでAC/DCコンバータ312は、瞬時停電における電圧降下を補完することができる。また、アンテナ装置30のAC/DCコンバータ3011についても、継電器の切り換えに伴なう瞬時停電で低下する電圧に対して、アンテナ装置30の動作の継続に必要な電圧を補完する容量成分を持たせている。
以上説明した通り、本実施形態における門扉操作装置として例示する遠方監視制御装置3は、通信衛星との通信を行うアンテナ装置30と、通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御する衛星通信制御装置31と、商用電源との接続とUPS38との接続を切り替えて、アンテナ装置30及び衛星通信制御装置31に電力を供給する継電器383を持つことにより、可用性の高い門扉操作装置を提供することが可能となる。
なお、図12においては、遠方監視制御装置3のUPS38について説明したが、上記実施形態は、他のUPSについても適用できる。例えば、本実施形態は、図3に示すUPS143、図4で示すUPS217について適用することができる。また、UPS38は、図3で示すUPS603について適用することができる。特に、門扉制御装置6−nにおいては、UPS603が収納される遠隔機側盤60は門扉の近くに設置される。このため、UPS603を収納する筐体を密閉することにより増水に対する門扉制御装置6−nの可用性を向上させることが可能となる。すなわち、門扉操作装置として例示する遠隔機側盤60は、通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御するG−PLC602と、UPS603と、商用電源との接続とUP603との接続を切り替えて、G−PLC602に電力を供給する継電器を持つことができる。
次に、図13を用いて、非常用発電機(自家用発電装置)の機能構成を説明する。図13は、実施形態の非常用発電機の機能構成の一例を示すブロック図である。図13においては、図5で説明した非常用発電機(自家用発電装置)42を説明する。なお、以下の非常用発電機42の説明は、図3で説明した非常用発電機141、及び図4で説明した非常用発電機243についても適用可能である。
図13において、非常用発電機42は、エンジン421、発電機422、制御装置423、燃料供給装置424、燃料タンク425、始動装置426、及び冷却装置427を持つ。非常用発電機42は、エンジン421、発電機422、制御装置423、燃料供給装置424、燃料タンク425、始動装置426、及び冷却装置427の機材を1つの筐体に収納して設置される。非常用発電機42は、これらの機材を1つの筐体に収納することにより、設置面積を小さくすることができる。
エンジン421は、発電機422を駆動する駆動源である。発電機422は、エンジン421によって駆動されて交流電力を発生する。
制御装置423は、後述する、始動装置426、及び冷却装置427を制御する。制御装置423は、電源設備4に入力される商用電源の異常(停電や周波数異常)を検出し、異常を検出したときには、始動装置426に対してエンジン421の起動を指示する。制御装置423は、電力負荷によってエンジン421の回転数を制御して、発電機が発生する出力(電力)を調整することができる。制御装置423は、エンジン421を起動するとき又は筐体内部の温度が上昇したときには、冷却装置427を起動する。
燃料供給装置424は、燃料タンク425に入れられた燃料をエンジン421に対して供給する。燃料供給装置424には、例えば燃料をろ過する燃料フィルタを具えていてもよい。
燃料タンク425は、エンジン421で使用する燃料を収納する。非常用発電機42は、燃料タンク425を筐体内に収納することにより、外部からの燃料供給を受けることなくエンジン421を運転することが可能となる。燃料タンクの大きさは、非常用発電機42が要求される稼働時間によって定めることができる。なお、非常用発電機42は、燃料タンク425に燃料を継ぎ足すことによって長期間の稼働時間を確保することができる点でUPS38に対して有利となる。
一般的に、非常用発電機は、燃料の燃焼エネルギー量が大きいため、同じ設置面積においてUPSに比べてより長い稼働時間と高い出力を確保することができる。すなわち、長時間の駆動を前提とした場合、非常用発電機は、UPSに比べて有利になる。また、非常用発電機は、同じ出力のUPSに比べて導入コスト(初期費用)が安価である。従って、本実施形態では、UPSの特徴と非常用発電機の特徴の両方を備えた構成を用いている。すなわち、UPS38と非常用発電機42を組み合わせることによって、可用性の確保と
一方、非常用発電機42は、エンジン421、発電機422、制御装置423、燃料供給装置424、燃料タンク425、始動装置426、及び冷却装置427等の多くの部品で構成されており、それぞれの部品において定期的な保守作業が発生する。非常用発電機42を構成する部品は、温度、湿度、塵挨、その他種々の原因によって徐々に劣化する。例えば、燃料は温度や湿度で劣化する。エンジン421や発電機422に用いられるゴム製部品やプラスチック製品も経年変化によって劣化する。このため、非常用発電機42は、作業者が定期的に保守をする必要がある。また、非常用発電機42は、電気事業法、建築基準法、消防法等の法令に従い、所定の期間において点検を実施することが義務付けられる。従って、非常用発電機42は、初期コストはUPS38に比べて低いが、保守費用はUPSに比べて高くなる。なお、UPS38におけるバッテリー381は、耐用年数が5年以上あり、また、保守は、バッテリー381の交換のみであるため、保守費用を軽減することができる。
また、非常用発電機42は、エンジン運転時に発生する排気ガスを筐体外部に排出し、また冷却装置427で用いる空気の吸排気口を筐体に設ける必要がある。従って、非常用発電機42は、密閉した筐体とすることが困難であり、増水によって水没する可能性がある場所には設置することができない。
本実施形態では、非常用発電機の設置に適した場所が確保できる場所においてはUPSとの併設を行い、上述した非常用発電機とUPSの両者の特徴を生かしたシステム構成とすることが可能となる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、門扉操作装置は、アンテナと、衛星通信制御部と、蓄電池装置と、継電器とを持つことにより、保守が容易で可用性が高くなる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述した装置は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPU(Central Processing Unit)が実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
また、図を用いて説明した装置の各機能部は、ソフトウェア機能部であるものとしたが、機能の一部又は全部は、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…統制局システム、2…制御所システム、10、20、30…アンテナ装置、11、21…遠方監視制御装置、12、22…監視端末、13、23…監視操作卓、14、24…電源設備

Claims (8)

  1. 通信衛星との通信を行うアンテナと、
    通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御する衛星通信制御部と、
    蓄電池装置と、
    商用電源から前記蓄電池装置に接続を切り替えて、前記アンテナ及び前記衛星通信制御部に電力を供給する継電器と
    を備える、門扉操作装置。
  2. 前記継電器は、商用電源が正常であるときには商用電源に接続して電力を供給し、商用電源が異常になったときには前記蓄電池装置に接続を切り替えて電力を供給する、請求項1に記載の門扉操作装置。
  3. 前記アンテナ及び前記衛星通信制御部は、前記蓄電池装置が接続を切り替えるときに発生する電圧の低下を補完する容量成分を有する電力部品を備える、請求項2に記載の門扉操作装置。
  4. 前記蓄電池装置は、密閉した筐体内部に収納される、請求項1から3のいずれか一項に記載の門扉操作装置。
  5. アンテナを用いて通信衛星との通信を行う通信ステップと、
    通信衛星を介した緊急性の高い緊急情報に基づく門扉の開閉操作に係る通信を制御する衛星通信制御ステップと、
    商用電源から蓄電池装置に接続を切り替えて、前記通信ステップ及び前記衛星通信制御ステップにおいて使用する電力を供給する継電ステップと
    を含む、門扉操作方法。
  6. 前記継電ステップにおいて、商用電源が正常であるときには商用電源に接続して電力を供給し、商用電源が異常になったときには前記蓄電池装置に接続を切り替えて電力を供給する、請求項5に記載の門扉操作方法。
  7. 前記通信ステップ及び前記衛星通信制御ステップにおいて、前記継電ステップにおいて発生する電圧の低下を補完する容量成分を有する電力部品を用いる、請求項6に記載の門扉操作方法。
  8. 前記継電ステップは、商用電源との接続と密閉した筐体内部に収納された蓄電池装置に接続を切り替える、請求項5から7のいずれか一項に記載の門扉操作方法。
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