JP2017039235A - 射出成形機、および射出成形機の制御方法 - Google Patents

射出成形機、および射出成形機の制御方法 Download PDF

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智治 吉田
Tomoharu Yoshida
智治 吉田
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Abstract

【課題】成形品の品質を安定させることができる射出成形機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の実施形態に係る射出成形機1は、固定金型11と移動金型12を接触させて型締めする型締駆動機構6と、固定金型と移動金型の間に形成されるキャビティ内に溶融材料を送り込むスクリュ42をキャビティに向けて移動させて溶融材料をキャビティ内へ射出する射出装置7と、を有する。射出成形機1の制御部8は、固定金型11と移動金型12を接触させて、スクリュ42をキャビティに向けて移動させて、溶融材料の射出を開始し、スクリュ42が所定位置を通過した時点で固定金型11と移動金型12を型締めするように、型締駆動機構6と射出装置7を動作制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出成形機、および射出成形機の制御方法に関する。
射出成形機は、型締め装置と射出装置を備える。型締め装置は、固定金型に移動金型を押し付けて両者の間に成形品形状のキャビティを形成する。射出装置は、固定金型の後方からキャビティ内へ樹脂などの溶融材料を射出する。溶融材料は、高温でキャビティ内へ射出され、一定圧力下で冷却される。材料が固まった後、型締め装置が金型を開いて、キャビティから成形品が押し出される。
キャビティ内へ射出される溶融材料にはガスが含まれる。このため、固定金型と移動金型を接触させた状態で溶融材料をキャビティ内へ射出し、金型の接合面の微小な隙間からガス抜きをする。そして、溶融材料の射出開始から所定時間経過後に、2つの金型を密着させて型締め(ロックアップ)してキャビティを密閉し、型締め力より小さい射出圧力で溶融材料をキャビティ内へ射出する。
特開平6−226806号公報
しかし、型締めのタイミングを射出開始からの経過時間で管理すると、溶融材料の温度や溶融状態などの外乱要素によって射出速度が乱れた場合、溶融材料の単位時間あたりの充填量にバラつきを生じ、ガス抜きが不十分になる可能性がある。この場合、成形品にヒケを生じたり白く濁ったり(シルバー化)して、成形品の品質が低下する。
本発明の目的は、成形品の品質を安定させることができる射出成形機、およびその制御方法を提供することにある。
本発明の実施形態に係る射出成形機は、第1金型と第2金型を接触させて型締めする型締め機構と、第1金型と第2金型の間に形成されるキャビティ内に溶融材料を送り込むスクリュによって溶融材料をキャビティ内へ射出する射出機構と、を有する。射出成形機の制御部は、第1金型と第2金型を接触させて、スクリュによって溶融材料の射出を開始し、スクリュが所定位置を通過した時点で第1金型と第2金型を型締めするように、型締め機構と射出機構を動作制御する。
また、本実施形態の射出成形機の制御方法によると、第1金型と第2金型を接触させて、スクリュによって溶融材料の射出を開始し、スクリュが所定位置を通過した時点で第1金型と第2金型を型締めする。
図1は、第1の実施形態に係る射出成形機を示す概略図である。 図2は、図1の射出成形機の動作を説明するためのフローチャートである。 図3は、図2とともに図1の射出成形機の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図4は、第2の実施形態に係る射出成形機の動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る射出成形機1の概略図である。射出成形機1は、フレーム2、固定盤3、移動盤4、タイバー5、型締駆動機構6、射出装置7、及び制御部8を備えている。型締駆動機構6は型締め機構の一例であり、射出装置7は射出機構の一例である。
フレーム2は、射出成形機1の土台を形成している。フレーム2の上には、図示しないリニアガイドが設けられている。固定盤3は、フレーム2上に固定されている。固定盤3には、固定金型11(第1金型)が取り付けられる。タイバー5は、例えば4本設けられている。タイバー5の一端部は、固定盤3に固定されている。タイバー5は、固定盤3から移動盤4を通り越して、型締駆動機構6の圧受盤13まで延びている。圧受盤13は、フレーム2に支持されている。
移動盤4は、フレーム2のリニアガイド上に載置されている。移動盤4は、タイバー5およびリニアガイドによって案内され、固定盤3に近付く方向と固定盤3から離れる方向とに移動可能である。移動盤4には、移動金型12(第2金型)が取り付けられる。移動金型12は、固定金型11に対向する。移動金型12と固定金型11とが接触して合わされることで、移動金型12と固定金型11との間に製品形状に対応したキャビティが形成される。
型締駆動機構6は、移動盤4に対して、固定盤3とは反対側に設けられている。型締駆動機構6は、移動金型12を固定金型11に押し付ける。型締駆動機構6の一例は、トグル機構である。なお、型締駆動機構6の構成は、トグル機構に限らず、例えば油圧シリンダーとタイバーを用いた構成やその他の構成であってもよい。本実施形態の型締駆動機構6は、例えば、圧受盤13、トグル機構駆動部14、クロスヘッド15、第1のトグルレバー16、第2のトグルレバー17、及びトグルアーム18を備えている。
圧受盤13は、型締駆動機構6の支持部であり、フレーム2上に支持されている。圧受盤13には、タイバー5の他端部が固定されている。トグル機構駆動部14は、圧受盤13に設けられ、例えば、型締サーボモータ21、ボールねじ22、及び伝達機構23を備えている。
ボールねじ22の先端部には、クロスヘッド15が取り付けられている。ボールねじ22は、回転運動を直線運動に変換する運動方向変換機構の一例である。ボールねじ22が回転されることで、クロスヘッド15が移動盤4に近付く方向および移動盤4から離れる方向に移動(図1中で左右方向の移動)される。
伝達機構23は、例えばプーリ23aと、このプーリ23aに掛けられたタイミングベルト23bなどで構成されている。伝達機構23は、型締サーボモータ21の回転をボールねじ22に伝達する。これにより、型締サーボモータ21が回転されると、クロスヘッド15が移動される。
第1のトグルレバー16は、クロスヘッド15に連結されている。第2のトグルレバー17は、圧受盤13と第1のトグルレバー16との間に設けられている。トグルアーム18は、第2のトグルレバー17と移動盤4との間に設けられている。圧受盤13と第2のトグルレバー17との間、第1のトグルレバー16と第2のトグルレバー17との間、第2のトグルレバー17とトグルアーム18との間、クロスヘッド15と第1のトグルレバー16との間、及びトグルアーム18と移動盤4との間は、それぞれ揺動可能にリンク結合されている。
クロスヘッド15が移動されると、トグル機構が作動する。すなわち、クロスヘッド15が前進(図1中で右方向に移動)すると、移動盤4が固定盤3に向いて移動され、型閉が行われる。また、トグル倍率が乗じられた型締力が移動盤4に加わり、移動金型12と固定金型11の型締めが行われる。なお、トグル機構やトグル機構駆動部14の構成は、上記に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
射出成形機1は、型締状態(型閉状態)に関する情報を検出する検出部31を有する。検出部31は、例えば型締力に関する情報を検出する。検出部31は、例えばタイバー5に設けられている。検出部31は、例えばタイバー5の伸び量を検出する。タイバー5の伸び量は、「型締力に関する情報」の一例である。
検出部31は、検出した型締力に関する情報を制御部8に送る。なお、「型締力に関する情報」とは、直接に計測された型締力などの値に限らず、その情報に基づき制御部8が型締力を割り出すことができる情報でもよい。検出部31は、1つでもよく、複数設けられてもよい。複数の検出部31を設ける場合は、4本のタイバー5のそれぞれ、又は対角に位置した2つのタイバー5のそれぞれに検出部31を設けてもよい。
検出部31は、上記例に限らず、例えば型締サーボモータ21の回転数またはトルクを検出するセンサでもよい。制御部8は、例えば型締サーボモータ21の回転数またはトルクなどの情報から型締力を割り出してもよい。
また、検出部31は、例えば型締駆動機構6に含まれる1つ又は複数の部材の位置から型締めの状態に関する情報を得るものでもよい。検出部31の一例は、例えばクロスヘッド15の位置を検出するセンサである。ここで、クロスヘッド15の位置を検出するセンサは、直接にクロスヘッド15の位置を検出する位置センサだけでなく、型締サーボモータ21の回転数またはトルクなどを測定するセンサなど、センサの検出結果から制御部8を用いてクロスヘッド15の位置を検出することができるセンサであれば特に限定されない。クロスヘッド15の位置を検出することでも、型締力に関する情報を得ることができる。なお、検出部31は、その他のセンサであってもよい。
射出装置7は、固定盤3の背後に設けられている。射出装置7は、フレーム2の図示しないリニアガイド上に載置されたベース40を有する。ベース40上には、加熱バレル41、スクリュ42、計量部43、及び射出装置駆動部44が取り付けられている。ベース40には、ベース移動モータ40aにより回転するボールねじ40bが接続されている。ベース移動モータ40aは、フレーム2に固設されている。ボールねじ40bは、ベース移動モータ40aによる回転運動を直線運動に変換する運動方向変換機構の一例である。すなわち、ベース移動モータ40aを回転すると、射出装置7がリニアガイドに沿って固定盤3に近付く方向および固定盤3から離れる方向に移動される。
射出装置7が固定盤3に向けて移動されると、加熱バレル41の先端にあるノズル41aが固定盤3の背後から固定金型11と移動金型12の間のキャビティに連結される。固定盤3には、加熱バレル41の先端およびノズル41aを挿通する図示しない孔が設けられている。また、固定金型11は、固定盤3の孔に連続してキャビティまで延びた図示しない孔を有している。ベース移動モータ40aおよびボールねじ40bは、ノズル41aを金型11、12のキャビティに連結する連結機構の一例である。
スクリュ42は、金型のキャビティに溶融材料を送り込む。加熱バレル41は、溶融材料を金型内に注入するノズル41aを先端に備えるとともに、ホッパー45に接続されている。スクリュ42は、加熱バレル41の内部で移動自在(図1中で左右方向に移動可能)に設けられている。スクリュ42が図1中で左方向に移動すると、加熱バレル41内の溶融材料が加圧されてノズル41aを介して射出される。溶融材料の射出量は、スクリュ42の移動量によって決まる。
計量部43は、計量用サーボモータ46と、この計量用サーボモータ46の回転をスクリュ42に伝える伝達機構47とを有する。伝達機構47は、例えばプーリ47aと、このプーリ47aに掛けられたタイミングベルト47bなどで構成されている。計量用サーボモータ46が駆動され、加熱バレル41内でスクリュ42が回転されると、原料の樹脂がホッパ45から加熱バレル41内に導入される。導入された樹脂は、加熱及び混練されながら加熱バレル41の先端側に送られ、溶融樹脂(溶融材料)となって加熱バレル41の先端部分に貯えられる。ここで、原料は樹脂に限定されることはなく、金属、ガラス、ゴム、炭素繊維を含む炭化化合物など成形材料として用いることができるものであれば何でもよい。
射出装置駆動部44は、射出用サーボモータ51、ボールねじ52、及び伝達機構53を有する。また、射出用サーボモータ51は、スクリュ42の移動位置を検出するためのエンコーダ51aを備えている。エンコーダ51aは、検出した移動位置に関する情報を制御部8に送る。制御部8は、この情報に基づいて、スクリュ42の移動位置を算出する。ボールねじ52は、回転運動を直線運動に変換する運動方向変換機構の一例であり、スクリュ42に連動している。ボールねじ52が回転されることで、加熱バレル41内でスクリュ42が移動(図1中で左右方向の移動)される。
なお、「スクリュ42の移動位置」とは、加熱バレル41の先端部分に貯えられた溶融樹脂をノズル41aから射出する方向(図1中で左方向)にスクリュ42を移動したときの軸方向の移動位置である。スクリュ42の移動位置は、エンコーダ51aの代りに図示しないリニアセンサなどを用いて直接に計測することもできる。本実施形態では、制御部8は、エンコーダ51aの出力に基づいて、射出用サーボモータ51の駆動を制御するとともに、スクリュ42の前進速度(射出速度)を制御する。
伝達機構53は、例えばプーリ53aと、このプーリ53aに掛けられたタイミングベルト53bなどで構成されている。伝達機構53は、射出用サーボモータ51の回転をボールねじ52に伝達する。これにより、射出用サーボモータ51が回転されると、スクリュ42が移動される。なお、射出装置駆動部44の構成は、上記に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
射出装置7は、該射出装置7の射出圧力に関する情報を検出する射出圧力検出部55を備えている。なお射出圧力検出部55は、図中の位置にあるものに限らず、射出装置7のその他の位置に設けてもよい。射出圧力検出部55は、検出した射出圧力に関する情報を制御部8に送る。なお、「射出圧力に関する情報」とは、直接に計測された射出圧力の値に限らず、その情報に基づき制御部8が射出圧力を割り出す(算出する)ことができる情報でもよい。なお、直接に計測される射出装置7の射出圧力は、例えば、射出圧力検出部55を圧力センサとすることにより得られる。また、射出圧力に関する情報に基づき制御部8が割り出す射出装置7の射出圧力は、例えば、射出用サーボモータ51の駆動を制御することで、すなわちスクリュ42の前進速度(射出速度)を制御することで、制御される。
さらに、射出成形機1は、ヒューマン・マシン・インターフェイス(以下、HMI/F)60を有する。オペレータは、HMI/F60を通じて、射出成形機1の動作に関する指令などの設定を入力することができる。HMI/F60を通じて入力可能な情報の一例は、例えば射出装置7の射出工程中における最大射出圧力、型締駆動機構6による最大型締力、適切な型締めタイミングを取得するためのスクリュ42の通過位置などに関する情報である。
HMI/F60を通じて入力された値は、メモリ70に記憶され、制御部8により適宜読み出される。例えば、適切な型締めタイミングを取得するためのスクリュ42の通過位置に関する情報は、そのときのエンコーダ51aの出力値に置き換えられてメモリ70に記憶される。スクリュ42の経時的な摩耗などにより最適な型締めタイミングを決める最適なスクリュ42の移動位置が変わった場合、その移動位置にスクリュ42を移動させたときのエンコーダ出力値をメモリ70に記憶しておき、以降の制御で変更後のエンコーダ出力値に基づく動作制御をする。
最適な型締めタイミングは、仮に設定したいくつかのエンコーダ出力値に基づく種々の型締めタイミングで製造した成形品の状態をオペレータが検査して、ヒケや白濁のない成形品が得られるエンコーダ出力値を判断し、そのエンコーダ出力値をメモリ70に記憶することで設定可能である。つまり、最適な型締めタイミングは、スクリュ42の摩耗などにより経時的に変化するため、定期的に成形品を検査して補正する必要がある。
なお、制御部8は、基本的に、射出工程中に検出部31および射出圧力検出部55から受け取る情報を監視し、その情報から得られた数値(すなわちその情報に含まれた数値、またはその情報に含まれた数値から算出される数値)が予め設定された閾値を越えた時に、射出装置7の射出圧力を抑制するように制御する。つまり、制御部8は、射出工程中に、射出圧力検出部55からの情報に基づいて算出した射出圧力が、検出部31からの情報に基づいて算出した型締力を超えないように、射出装置7の射出圧力を抑制するように制御する。
以下、上述した射出成形機1の動作について、図2および図3を参照して説明する。図2は、射出成形機1の動作を説明するためのフローチャートであり、図3は、図2とともに射出成形機1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
射出成形機1の制御部8は、まず、移動金型12を全開位置(ダイ後退限)(図3;タイミングT1)から閉じ位置(ダイ前進限)(タイミングT2)へ移動させて(図2;ステップS1)、移動金型12を固定金型11に接触させる。移動金型12は、この位置で一旦停止される。この状態で、固定金型11と移動金型12との間に微小な隙間が形成され、両者の間のキャビティは密閉されていない状態となる。なお、ここで言うダイ後退限とは、成形品を金型から取り出す際に移動金型12を固定金型11から最も離間させた状態を指す。
2つの金型を接触させると同時(タイミングT2)に、制御部8は、射出装置7を固定盤3に向けて移動させて、ノズル41aを金型11、12のキャビティに連結する(ノズルタッチ)(ステップS2、タイミングT3)。このとき、制御部8は、所定の押圧力でノズル41aの先端を固定金型11の孔に押し付けて、溶融材料が漏れないように与圧を与える。図1は、ノズルタッチ前の射出装置7の状態を図示してある。なお、1つ目の成形品に対する溶融材料の計量動作は、このノズルタッチ動作が終了する前までに実施される。計量動作とは、1つの成形品を製造するのに必要な量の溶融材料を計量する動作を指す。また、ステップS2のノズルタッチ動作は、移動金型12を全開位置から閉じ位置へ移動させるステップS1の動作と並行して行っても良い。
いずれにしても、移動金型12が固定金型11に接触されて且つノズル41aがキャビティに連結されると(ステップS3;YES)、制御部8は、一定の射出遅延時間を待って(ステップS4)、スクリュ42の移動を開始して溶融材料のキャビティ内への射出を開始する(ステップS5、タイミングT4)。射出遅延時間は、例えば、ノズル41aと金型内のキャビティを連絡した流路の途中に設けた図示しないゲートを開くための動作時間などを含む。
射出を開始した(タイミングT4)後、制御部8は、射出装置7のスクリュ42の移動位置を監視し、スクリュ42が予め決めた所定位置を通過した時点(ステップS6;YES、タイミングT5)で固定金型11と移動金型12を型締め(ロックアップ)する(ステップS7)。つまり、本実施形態では、スクリュ42の移動位置を検出してロックアップのトリガーを取得する。
このように、スクリュ42の移動位置に基づいて、金型11、12をロックアップすることにより、溶融材料の温度や溶融状態などが変化した場合であっても、溶融材料の充填量にバラつきを生じることを防止でき、溶融材料のガス抜きを十分且つ確実にできる。このため、本実施形態によると、成形品にヒケを生じたり白く濁ったり(シルバー化)して、成形品の品質が低下する不具合を防止でき、品質を安定させることができる。
ステップS7の型締め動作の後、制御部8は、計量した全ての溶融材料が射出されるまで(ステップS8;YES)スクリュ42の移動を継続する。制御部8は、射出終了後、一定の冷却時間(ステップS9)の後、移動金型12を固定金型11から離間させてダイ後退限まで移動させ、キャビティから成形品を取り出す(ステップS11)。一定の冷却時間の間に、制御部8は、次の成形品のための上述した計量動作を行う(ステップS10)。
この後、制御部8は、予定数の成形品を製造し終わるまで(ステップS12;YES)上述したステップS1〜ステップS11の処理を繰り返し、複数の成形品を連続して製造する。なお、このとき、2つ目以降の成形品を製造する際には、上述したステップS2〜ステップS3の処理を省略し、ノズル41aをキャビティに連結したままとする。ノズルタッチは、1つの成形品を製造する度に行うこともできる。
以上のように、第1の実施形態によると、スクリュ42の移動位置を検出して型締めを行うようにしたため、溶融材料の温度や溶融状態に応じて射出速度が不安定になった場合であっても、溶融材料のガス抜きを安定して実施でき、成形品の品質を安定させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る射出成形機1’の制御動作について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。なお、第2の実施形態の射出成形機1’は、射出装置7を固定盤3に対して移動させる連結機構40a、40bを備えておらず、それ以外の構成は第1の実施形態の射出成形機1と略同じ構成である。つまり、本実施形態の射出成形機1’は、射出装置7の加熱バレル41のノズル41aを固定金型11の背後からキャビティ内に連結させた状態で固定されており、ノズルタッチの必要がない構成となっている。よって、ここでは、射出成形機1’の構成の説明を省略し、第1の実施形態と異なる動作を中心に射出成形機1’の制御動作を説明する。
射出成形機1’の制御部8は、まず、移動金型12を全開位置(ダイ後退限)から閉じ位置(ダイ前進限)へ移動させ(タイミングt1〜t2)、移動金型12を固定金型11に接触させる。
そして、この後、制御部8は、所定の射出遅延時間が経過した時点(タイミングt3)で、スクリュ42の移動を開始して溶融材料の射出を開始する。このとき、溶融材料のガス抜きがなされる。
さらに、この後、制御部8は、スクリュ42の移動位置を監視して、スクリュ42が所定位置を通過した時点(タイミングt4)で、金型11、12を型締め(ロックアップ)する。
なお、本実施形態においても、いくつかの成形品を製造して品質が安定するエンコーダ出力値を調べてメモリ70に記憶し、このエンコーダ出力値を示す位置をスクリュ42が通過した時点で型締めを行う。
以上のように、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、スクリュ42の移動位置に基づいて型締めをするようにしたため、第1の実施形態と同様の効果を奏することができ、溶融材料のガス抜きを安定して実施でき、成形品の品質を安定させることができる。
以上、第1および第2の実施形態について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。各実施形態に係る構成要素は、適宜組み合わせて実施することができる。また、本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
1…射出成形機、2…フレーム、3…固定盤、4…移動盤、5…タイバー、6…型締駆動機構、7…射出装置、8…制御部、11…固定金型、12…移動金型、13…圧受盤、14…トグル機構駆動部、21…型締サーボモータ、31…検出部、40…ベース、40a…ベース移動モータ、41…加熱バレル、41a…ノズル、42…スクリュ、43…計量部、44…射出装置駆動部、46…計量用サーボモータ、51…射出用サーボモータ、51a…エンコーダ、55…射出圧力検出部、60…HMI/F、70…メモリ。

Claims (3)

  1. 第1金型と第2金型を接触させて型締めする型締め機構と、
    上記第1金型と上記第2金型の間に形成されるキャビティ内に溶融材料を送り込むスクリュを有し、このスクリュによって溶融材料を上記キャビティ内へ射出する射出機構と、
    上記第1金型と上記第2金型を接触させて、上記スクリュによって溶融材料の射出を開始し、上記スクリュが所定位置を通過した時点で上記第1金型と上記第2金型を型締めするように、上記型締め機構と上記射出機構を動作制御する制御部と、
    を有する射出成形機。
  2. 上記射出機構は、溶融材料を上記キャビティへ充填するためのノズル、およびこのノズルを上記キャビティに連結する連結機構をさらに有し、
    上記制御部は、上記第1金型と上記第2金型を接触させるとともに上記ノズルを上記キャビティに連結させて、上記スクリュによって溶融材料の射出を開始し、上記スクリュが所定位置を通過した時点で上記第1金型と上記第2金型を型締めするように、上記型締め機構と上記射出機構と上記連結機構を動作制御する、
    請求項1の射出成形機。
  3. 第1金型と第2金型を接触させて型締めする型締め機構と、
    上記第1金型と上記第2金型の間に形成されるキャビティ内に溶融材料を送り込むスクリュによって溶融材料を上記キャビティ内へ射出する射出機構と、
    を有する射出成形機を制御する方法であって、
    上記第1金型と上記第2金型を接触させ、
    上記スクリュによって溶融材料の射出を開始し、
    上記スクリュが所定位置を通過した時点で上記第1金型と上記第2金型を型締めする、
    制御方法。
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