JP2017038027A - 電波シールド用のガスケット、電波シールド用のガスケットを有する情報処理装置及び電波シールド用のガスケットの使用方法 - Google Patents

電波シールド用のガスケット、電波シールド用のガスケットを有する情報処理装置及び電波シールド用のガスケットの使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】EMC規制に適合し、ユニットの外周面とサーバ機器の筐体との隙間からの電波の放射を抑え、ユニットに電波シールド用のガスケットを確実に接触させる。【解決手段】ユニット1を筐体2に搭載し、両者の隙間Sからの電波漏洩を、ユニット1の外周面に設置した電波シールド用のガスケット4により防止する情報処理装置であり、ガスケット4を、ベース部7Bとベース部7Bから膨出する突出部7Dを備える本体7と、本体7の長手方向に所定間隔で内蔵する導電性弾性部材10から形成し、弾性部材10はその一端を突出部7Dの頂面に接続し、他端には作傷部13を設け、ユニット1の筐体2への搭載時に圧縮された突出部7Dにより弾性部材10を変形させて作傷部13をベース部7Bから突出させてユニット1の外周面に傷を付けることにより、筐体2とユニット1とを確実に導通する。【選択図】図8

Description

本出願は電波シールド用のガスケット、電波シールド用のガスケットを有する情報処理装置及び電波シールド用のガスケットの使用方法に関する。
近年、情報処理装置の制御信号の高速化、実装の高密度化などにより、情報処理装置において発生した電波が、他の情報処理装置や電子機器の動作に影響を与えて動作を妨害することが問題となっている。このため、情報処理装置が動作することによって他の情報処理装置や他の電子機器に妨害を与えず、また、情報処理装置の動作が他の情報処理装置や他の電子機器によって妨害されない状態を作る必要がある。電子機器からの妨害電波の放射は電磁妨害(エミッション)(EMI:Electro-magnetic interference)と呼ばれている。また、電子機器の他の電子機器による妨害の受け難さはイミュニティ(EMS:Electro-magnetic susceptibility)と言われ、電磁両立性(EMC:Electro-magnetic compatibility)として規制されている。
妨害電波の発生源には、スイッチング電源、負荷ユニット、ケーブル(信号線、電源線)などがある。発生した電波は、電子機器の筐体のすき間や開口部、ケーブルなどから放射される。妨害電波対策の1つに、電子機器の筐体の隙間や開口部から電波が漏れ出すことを抑える方法がある。具体的には、電子機器の筐体の隙間や開口部に、電波シールド用のガスケットを取り付ける方法がある。
電子機器の筐体に実装する負荷ユニットと、負荷ユニットを実装する筐体との間、また、筐体の扉と、筐体との間などから、電波が漏れ出すことを防止するために、それぞれの接触部分に電波シールド用のガスケットを取り付けることが行われる。このとき、導電性のある電波シールド用のガスケットを取り付けることにより、負荷ユニットと筐体との間、また、扉と筐体との間で電気的に導通を取ることができ、電波の漏れを防止することができる。電波シールド用のガスケットには、導電性を有する円弧状のばねや、導電性の布で構成されたものなどがある。
サーバ機器のような情報処理装置に、複数の電子機器が搭載されたユニットを実装する場合、ユニットと情報処理装置の筐体の板金との隙間からの電波の放射を抑えるために、ユニットの筐体の板金に電波シールド用のガスケットを取り付ける方法がある。なお、以後、ユニットの筐体の板金は単にユニットの板金、情報処理装置の筐体の板金はサーバ機器の板金と記す。電波シールド用のガスケットは、ユニットの板金と、サーバ機器の板金とを確実に接触させることで機能する。
図1(a)は、比較技術における、複数のユニット1が筐体2に搭載された情報処理装置3の一例の一部を示すものである。情報処理装置3は、例えばサーバ機器であり、以後、情報処理装置3をサーバ機器3と記す。サーバ機器3の筐体2には、図1(b)に示すようにユニット1が挿抜可能に搭載される。図1(b)に示す矢印は筐体2に対するユニット1の挿抜方向を示している。本例では、ユニット1の外周部には電波シールド用のガスケット4が取り付けられている。ガスケット4は、ユニット1の天面1U、底面1B及び両側面1Sに取り付けられており、ユニット1と筐体2との間の隙間Sから放射される電波の漏洩を防止している。
図2(a)は、図1(b)に示したユニット1のA−A線における部分断面を示すものである。ユニット1の天面1Uは板金で形成されており、天面1Uの表面に、電波シールド用のガスケット4が、接着テープ5で取り付けられている。電波シールド用のガスケット4は、ユニット1の底面や側面にも同様に取り付けられているが、これらの図示は省略し、代表して電波シールド用のガスケット4と天面1Uへの取り付けのみを説明する。
電波シールド用のガスケット4は、ユニット1の天面1Uに接着テープ5で貼り付けることが一般的であるが、接着剤で取り付けても良い。接着テープ5は絶縁性であり、ユニット1の天面1Uに電波シールド用のガスケット4を貼り付けた状態では、接着テープ5の厚さ分だけ、電波シールド用のガスケット4は、ユニット1の天面1Uから浮いた状態となっている。電波シールド用のガスケット4は、柔軟な導電性材料4Mが導電性の布4Cで包まれており、圧縮されると収縮する。なお、以後の説明では、導電性の布4Cと柔軟な導電性材料4Mの図示は省略し、電波シールド用のガスケット4はその外形のみを示す。
図1(b)は、電波シールド用のガスケット4が取り付けられたユニット1が、サーバ機器3の筐体2に搭載された状態を示している。電波シールド用のガスケット4は、サーバ機器3の筐体2の内面と接触して、電波シールド用のガスケット4が圧縮されることにより、電波シールド用のガスケット4が変形し(撓み)、取付面がユニット1の天面1Uと接触する。前述のように、電波シールド用のガスケット4は、導電性材料が導電性の布で包まれている。このため、サーバ機器3の筐体2と、ユニット1の天面1Uが、電波シールド用のガスケット4により電気的に導通し、サーバ機器3の筐体2と、ユニット1の天面1Uとの間の隙間からの電波の漏洩が防止される。
しかし、図2(c)に示すように、ユニット1の天面1Uの表面に、塗装等により絶縁層6が形成されている場合がある。この場合は、電波シールド用のガスケット4がサーバ機器3の筐体2で圧縮されて、電波シールド用のガスケット4が変形し、取付面がユニット1の天面1Uと点Pで接触しても、サーバ機器3の筐体2と、ユニット1の天面1Uが電気的に導通しない。即ち、ユニット1の天面1Uの表面に絶縁層6が形成されている場合は、電波シールド用のガスケット4では、サーバ機器3の筐体2と、ユニット1の天面1Uとの間の電気的な導通を取ることができないという課題がある。
この対策としては、あらかじめ電波シールド用のガスケット4を取り付ける部分のユニット1の天面1Uの表面を削って、絶縁層6を除去する方法があるが、製造工程が増え、コスト増につながる。更に、電波シールド用のガスケット4と、絶縁層6を除去した部分とを適切に接触させる必要があり、位置合わせ等の精度を考慮した設計・製造が必要となる。
特開平10−190277号公報
特開2007−194545号公報
実開平5−69997号公報
1つの側面では、本出願は、ユニットの外周面と、サーバ機器の筐体との隙間からの電波の放射を抑え、ユニットに電波シールド用のガスケットを確実に接触させるようにすることを目的とする。この場合、ユニットの板金の表面が塗装などにより絶縁性を有していても、絶縁物の除去のような加工を予め行うことなく、ユニットに電波シールド用のガスケットを確実に接触させるようにする。
1つの形態によれば、情報処理装置の筐体に搭載するユニットの、筐体との対向面に取り付けられる電波シールド用のガスケットであって、ユニットへの取付面を有するベース部と、筐体に接触する突出部を備える本体と、本体に内蔵される導電性の弾性部材とを備え、ユニットが筐体に搭載されると、弾性部材の突出部側の端部は筐体に接触し、弾性部材のベース部側の端部にあるユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、突出部が筐体によって圧縮される時の本体の変形に伴う弾性部材の変形により、取付面から突出する電波シールド用のガスケットが提供される。
他の形態によれば、ユニットを筐体に搭載し、ユニットの筐体との対向面に電波シールド用のガスケットが設けられた情報処理装置において、ガスケットが、ユニットへの取付面を有するベース部と、筐体に接触する突出部を備える本体と、本体に内蔵される導電性の弾性部材とを備え、ユニットが筐体に搭載されると、弾性部材の突出部側の端部は筐体に接触し、弾性部材のベース部側の端部にあるユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、突出部が筐体よって圧縮される時の本体の変形に伴う弾性部材の変形により、取付面から突出する情報処理装置が提供される。
更に他の形態によれば、ユニットを筐体に搭載する情報処理装置の、ユニットと筐体の隙間に使用する電波シールド用のガスケットの使用方法であって、ユニットの筐体との対向面の少なくとも1つに、ユニットと隙間よりも全高の高い電波シールド用のガスケットを取り付け、電波シールド用のガスケットの本体は、ユニットのへの取付面を有するベース部と突出部とから形成して、ユニットを筐体に挿入すると突出部が筐体によって圧縮されるようにし、本体には導電性の弾性部材を内蔵させ、ユニットが筐体に搭載されると、弾性部材の突出部側の端部は筐体に接触し、弾性部材のベース部側の端部にあるユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、突出部が筐体によって圧縮される時の本体の変形に伴う弾性部材の変形により、取付面から突出して、ユニットを傷つけるようにした電波シールド用のガスケットの使用方法が提供される。
開示の電波シールド用のガスケット、電波シールド用のガスケットを有する情報処理装置及び電波シールド用のガスケットの使用方法によれば、ユニットの外周面と情報処理装置の筐体の内周面との間の隙間からの電波の漏洩が抑えられるという効果がある。
(a)は複数のユニットが筐体に搭載された情報処理装置の一部を示す正面図、(b)は外周部に電波シールド用のガスケットが取り付けられたユニットを、(a)に示した情報処理装置の筐体に搭載する様子を示す部分斜視図である。 (a)は図1(b)に示したユニットのA−A線における部分断面図、(b)は(a)に示したユニットが情報処理装置の筐体に搭載された時の電波シールド用のガスケットの状態を示す部分断面図、(c)は(b)に示した電波シールド用のガスケットにより筐体とユニットが電気的に接続されない状態を示す部分断面図である。 本出願の電波シールド用のガスケットに使用する導電性の弾性部材の第1の実施例の加工前の状態を示す平面図である。 (a)は図3に示した導電性の弾性部材の一部の部分斜視図、(b)は(a)に示した導電性の弾性部材を矢印B方向から見た矢視図、(c)は(a)に示した導電性の弾性部材の一部を折り曲げ加工した状態を示す部分斜視図、(d)は(c)に示した導電性の弾性部材を矢印C方向から見た矢視図、(e)は(c)に示した導電性の弾性部材の一部を更に折り曲げ加工した状態を示す部分斜視図、(f)は(e)に示した導電性の弾性部材を矢印D方向から見た矢視図である。 (a)は図3に示した弾性部材の各弾性変形部及び作傷部が図4(f)に示すような加工をされた後に電波シールド用のガスケットに内蔵された状態を示す斜視図、(b)は(a)に示した電波シールド用のガスケットのE−E線における断面図、(c)はユニットの天面と側面に取り付けられた電波シールド用のガスケットにおける弾性部材の位置を示す斜視図である。 (a)は図5(a)に示した電波シールド用のガスケットを矢印F方向から見た矢視図、(b)は(a)に示した電波シールド用のガスケットの変形例を示す図である。 (a)から(d)は、図5(a)〜(c)及び図6(a)に示した電波シールド用のガスケットが取り付けられたユニットにおいて、電波シールド用のガスケットが上方から押圧された時の弾性部材の動作を示す動作説明図である。 (a)から(d)は、図5(a)〜(c)及び図6(a)に示した電波シールド用のガスケットが取り付けられたユニットが、情報処理装置の筐体に搭載される過程を説明するものであり、(a)はガスケットが筐体に未接触の状態を示す部分断面図、(b)はガスケットの一端が筐体に当接した状態を示す部分断面図、(c)はガスケットが途中まで筐体の内部に挿入された状態を示す部分断面図、(d)はガスケットが取り付けられたユニットの情報処理装置の筐体への搭載が完了した状態を示す部分断面図である。 (a)は本出願の電波シールド用のガスケットの第2の実施例の構造を示す断面図、(b)は(a)に示した電波シールド用のガスケットの第2の実施例の変形例の構造を示す断面図である。 (a)から(c)は、図9(a)に示した電波シールド用のガスケットの第2の実施例が取り付けられたユニットが、情報処理装置の筐体に搭載される過程を説明するものであり、(a)はガスケットが筐体に未接触の状態を示す部分断面図、(b)はガスケットの一端が筐体に当接した状態を示す部分断面図、(c)は第2の実施例のガスケットが取り付けられたユニットの情報処理装置の筐体への搭載が完了した状態を示す部分断面図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、同じ構成部材には同じ符号を付して説明する。
図3は、本出願の電波シールド用のガスケットに使用する第1の実施例の導電性の弾性部材10の加工前の状態を示すものである。第1の実施例の導電性の弾性部材10は弾性を備える板金であり、後述するガスケット本体の頂面との接続部11、弾性変形部12、及び作傷部13を備えている。ここで、「作傷部」は金属に傷を付けることが可能な部分という意味であり、金属を切り裂いたり、金属に突き刺さる部分のことを示すものとする。本実施例では、接続部11は連絡部材14によって連結されている。本実施例の弾性部材10は、板金をプレス加工等で打ち抜くことによって形成することができる。また、作傷部13は、弾性変形部12の先端部に基部が接続する湾曲形状をしており、外側の湾曲部が鋭利な刃13Bとなっている。即ち、本実施例の作傷部13は刃13Bを備えた刀状の板金である。
本実施例の弾性部材10では、接続部11と接続部11の間隔Lが3cmになっている。弾性部材10が内蔵されるガスケットの全長をTとすると、全長Tに対して、接続部11の間隔を3cmにすることにより、作傷部13の間隔も3cmになる。このため、加工後の弾性部材10は、周波数1000MHzの電波に対して電波漏洩を防止する機能を有することになる。
ここで、接続部11、即ち作傷部13の間隔と電波漏洩を防止できる周波数について説明する。電気的に導通を取る間隔は、放射される電波の周波数の波長の1/10以下として定める。例えば、光速C=3×108[m/s]とし、電波の周波数をf[Hz]としたときに、波長λ=光速C/周波数f[m]であり、EMI規格は、電子機器から放射される妨害電波の周波数が30MHz〜1000MHzで定義されている。よって、最大周波数1000MHzの場合は、波長λは以下のようになる。
波長λ=3×108[m/s]/1000×106[Hz]=0.3[m]
電気的に導通を取る間隔は、一般的に、放射される電波の周波数の波長λの1/10以下で導通が確保されなければ十分なシールド効果が得られないとされている。電気的に導通を取る間隔を、波長の1/10として求めると、間隔=波長λ/10=0.3[m]/10=3[cm]となる。したがって、3cm以下の間隔で作傷部13によりユニットの天面と導通を取ることにより、電波の放射を抑えることができる。
次に、図4を用いて導電性の弾性部材10の加工について説明する。図4(a)は、図3に示した加工前の導電性の弾性部材10の一部(一方の端部)を示すものである。加工前の導電性の弾性部材10は、図4(b)に示すように平坦である。この状態から、接続部11に対して弾性変形部12を下向きに所定角度折り曲げる。破線で示す折り曲げ線Vは、連絡部材14の両側を接続部11の方向に延長した線である。また、弾性変形部12の接続部11に対する折り曲げ角度は、弾性部材10を内蔵させるガスケットの寸法に応じて決まる。
図4(c)、(d)は、接続部11に対して弾性変形部12を下向きに所定角度折り曲げた状態を示している。この状態では、図4(d)に示すように、弾性変形部12と作傷部13は同じ平面上にある。続いて、図4(c)に示す状態から、作傷部13を弾性変形部12に対して下向きに90度折り曲げる。破線で示す曲げ線Wは、弾性変形部12の作傷部13側を先端方向に延長した線である。
図4(e)、(f)は、弾性変形部12に対して作傷部13を下向きに90度折り曲げた状態を示している。この状態では、接続部11及び連絡部材14が含まれる平面と、作傷部13が含まれる平面とは直交した状態にある。従って、図4(e)、(f)に示すような状態に、弾性変形部12と作傷部13が折り曲げられた状態の弾性部材10をガスケットに組み込むと、接続部11及び連絡部材14はガスケットの取付面に平行になり、作傷部13はガスケットの取付面に直交する。そして、作傷部13の刃13Bはガスケットの取付面に対向する。
図3に示した弾性部材10の全ての弾性変形部12と作傷部13とを、図4(a)〜(f)で説明した方法で折り曲げてガスケット4に内蔵させると、図5(a)及び図6(a)に示す状態となる。図6(a)は図5(a)に示すガスケット4を矢印F方向から見たもの、即ち、ガスケット4を正面から見た状態を示している。図5(b)は図5(a)に示したガスケット4のE−E線における断面を示している。
図5(b)に示すように、ガスケット4の本体7は、断面が矩形状のベース部7Bと、断面が矩形状のベース部7Bからドーム状に膨出された突出部7Dを備えている。本体7のベース部7Bと突出部7Dは、柔軟な非導電性材料4N、例えば、スポンジ状の非導電性材料4Nで形成されており、非導電性材料4Nで形成されたベース部7Bと突出部7Dの中に、加工後の第1の実施例の導電性の弾性部材10が組み込まれる。弾性部材10のベース部7Bと突出部7Dの中への組み込みは、例えば、インサート成形によって行うことができる。柔軟な非導電性材料4Nは、圧縮されると収縮する。また、実際には、本体7のベース部7Bと突出部7Dは、導電性の布4Cで包まれているが、図5(b)以外の図面では、導電性の布4Cの図示は省略してある。更に、導電性の布4Cでガスケット4の形状を作り、内部に弾性部材10を組み込んだ後に、ガスケット4の内部に非導電性材料4Nを充填しても、本願のガスケット4を形成可能である。
ガスケット4に組み込まれた加工後の第1の実施例の導電性の弾性部材10は、接続部11が突出部7Dの頂面に近い位置にあり、導電性テープや導電性接着剤等の導電部材15によって導電性の布4Cに電気的に接続されている。また、弾性変形部12は突出部7D内に位置しており、作傷部13はベース部7B内に位置している。この状態で、作傷部13の刃13Bは、導電性の布4Cから離れた位置にあり、ガスケット4の外部、即ちベース部7Bの取付面7Aの外には突出していない。
図5(c)における黒丸は、ユニット1の天面1Uと側面1Sに取り付けられた電波シールド用のガスケット4に内蔵された弾性部材10における作傷部13の位置を示すものである。前述のように、電波シールド用のガスケット4における作傷部13の間隔は3cmである。
なお、図3に示した弾性部材10では、全ての接続部11が連絡部材14によって接続されている。このため、加工後の弾性部材10を内蔵するガスケット4は、図5(a)、図6(a)に示すように、接続部11と連絡部材14の全領域が導電部材15によって突出部7Dの頂面、即ち、図示を省略した導電性の布に接続している。
一方、弾性部材10の接続部11は、連絡部材14によって接続せず、独立させた状態でも良い。その実施例を、図6(a)に示したガスケット4と同じ方向からガスケット4を見た図6(b)に示す。図6(b)に示す実施例では、接続部11が独立しており、それぞれ導電部材15によって突出部7Dの頂面、即ち、図示を省略した導電性の布に接続している。
図7(a)〜(d)は、図5(a)〜(c)及び図6(a)に示した電波シールド用のガスケット4が取り付けられたユニット1において、電波シールド用のガスケット4が上方から圧力が印加された時の弾性部材10の動作を示すものである。なお、以後の説明では、弾性変形部12と作傷部13は簡略化して一体化した形状のものを用いてその動作を説明する。
図7(a)は、ガスケット4の本体7のベース部7Bが、接着テープ5によってユニット1に取り付けられ、ガスケット4の本体7の突出部7Dには圧力が全く印加されていない状態を示している。この状態では取付面7Aはユニット1から浮いた状態にあり、ガスケット4に内蔵された弾性部材10の作傷部13の刃13Bはベース部7B内にあって、取付面7Aからは外に出ていない。
図7(b)は、ガスケット4の突出部7Dに、上方から点線で示す圧力が印加された初期状態を示している。突出部7Dに圧力が印加されると、突出部7Dが収縮し、突出部7D内に位置する弾性変形部12がベース部7Bの方向に移動し、ベース部7B内に位置する作傷部13を斜め方向に移動させる。作傷部13がベース部7Bの内部で斜め方向に移動すると、作傷部13の下側に付された刃13Bが、ベース部7Bを切り裂きながら取付面7Aの位置まで移動する。
図7(c)は、ガスケット4の突出部7Dに、上方から点線で示す圧力が更に印加された状態を示している。突出部7Dに印加される圧力により、突出部7Dが更に収縮し、ベース部7Bを変形させる。このとき、突出部7D内に位置する弾性変形部12は、ベース部7B内に位置する作傷部13を更に斜め方向に移動させる。すると、取付面7Aの位置あった作傷部13の刃13Bが斜め方向に移動し、ベース部7Bを更に切り裂いて取付面7Aから突出してユニット1の表面まで達する。ユニット1の表面まで達した歯13Bはそれ以上斜めに進むことが出来ず、弾性変形部12から加わる斜め方向の力で今度は水平方向に移動し、ユニット1の表面を削る。
図7(d)は、ガスケット4の突出部7Dに、上方から点線で示す圧力が最後まで印加された最終状態を示している。突出部7Dに印加される圧力により、突出部7Dとベース部7Bが共に収縮し、弾性変形部12がベース部7Bの内部まで移動する。すると、ユニット1の表面に位置する作傷部13の刃13Bがユニット1の表面に傷を付けながらユニット1の外皮に符号Qで示すように食い込む。この結果、ユニット1の表面に塗装が施されて絶縁層が形成されている場合でも、弾性部材10の作傷部13の刃13Bが絶縁層を切り裂いてユニット1の外皮に符号Qで示すように食い込み、弾性部材10が確実にユニット1と導通する。
図8(a)〜(d)は、図5(a)〜(c)及び図6(a)に示した電波シールド用のガスケット4が取り付けられたユニット1が、サーバ機器3の筐体2に搭載される過程を説明するものである。図8(a)は、ユニット1の前面部が筐体2から出ており、ガスケット4が筐体2に未接触の状態を示すものである。図8(a)に示す状態では、ガスケット4は図7(a)で説明した状態にある。
図8(b)は、図8(a)に示した状態からユニット1が更に筐体2に挿入され、ガスケット4の一端が筐体2に当接した状態を示している。図8(b)に示す状態では、ガスケット4は図7(b)で説明した状態と図7(c)で説明した状態の中間の状態にある。弾性部材10は筐体2に押されて変形し、弾性を有する弾性変形部12と作傷部13が下方に移動している。作傷部13が下方に移動すると、作傷部13の下側に付された刃13Bがベース部7Bを切り裂き、作傷部13が取付面7Aから突出し、ユニット1の表面まで達する。ユニット1の表面には絶縁層6が形成されている。
図8(c)はガスケット4が途中まで筐体2の内部に挿入された状態を示しており、図7(c)で説明した状態に対応している。図8(c)に示した状態では、弾性部材10が筐体2に更に押されて変形し、弾性を有する弾性変形部12が斜め下向きの矢印Rの方向に移動し、作傷部13が横向きの矢印Sの方向に移動する。ユニット1の表面に位置する作傷部13の刃13Bが横方向Sに移動すると、ユニット1の表面が刃によって傷付けられ、刃13Bがユニット1の絶縁層6を切欠いて、外皮17に食い込んでゆく。
図8(d)は、ガスケット4が取り付けられたユニット1のサーバ機器3の筐体2への搭載が完了した状態を示すものであり、図7(d)で説明した状態に対応している。図8(d)に示した状態では、ユニット1の表面に位置する作傷部13の刃13Bがユニット1の表面に傷を付けてユニット1の外皮に食い込んでいる。この結果、ユニット1の表面に塗装が施されて絶縁層が形成されている場合でも、弾性部材10の作傷部13の刃13Bが絶縁層6を切り裂いてユニット1の外皮17に食い込むので、弾性部材10が確実にユニット1と確実に導通する。
図9(a)は、本出願の第2の実施例の電波シールド用のガスケット4の構造を示すものである。第2の実施例のガスケット4では、ガスケット4に内蔵される弾性部材10が、導電部材15との接続部11と、接続部11に一端が取り付けられたスプリング部16及び作傷部13を備えている。本実施例では、導電部材15はスプリング部16を取り付けることが可能な金属であり、外側が突出部7Dの湾曲形状に沿った形状となっていて、図示を省略した導電性の布に電気的に接続している。
スプリング部16の他端に設けられた作傷部13は、取付板13Aと、取付板13Aに突設されたピン13Pを備えている。また、ガスケット4のベース部7Bには、突出部7Dの反対側の取付面7Aに半球状の凹部7Rが設けられており、取付板13Aはこの凹部7Rの底面に位置している。ピン13Pは、スプリング部16の他端から取付面7Aに向かって垂直な方向に設けられている。
図9(b)は図9(a)に示した第2の実施例の電波シールド用のガスケット4の変形例の構造を示すものである。変形例では、ベース部7Bの取付面7Aにカバー7Cが取り付けられており、ガスケット4がユニット1に取り付けられていないときに、凹部7R内のピン13Pが露出しないようになっている。カバー7Cはピン13Pによって簡単に突き破ることが出来る材質で形成すれば良い。
図10(a)〜(c)は、図9(a)に示した第2の実施例の電波シールド用のガスケット4が取り付けられたユニット1が、サーバ機器3の筐体2に搭載される過程を説明するものである。図10(a)はガスケット4が筐体2に未接触の状態を示すものである。スプリング部16は突出部7D内にあり、ピン13Pは凹部7R内にあって、取付面7Aの外には突出していない。
図10(b)は、ガスケット4の一端が筐体2に当接した状態を示すものである。この後にユニット1が筐体2内に挿入されてゆくと、ガスケット4の突出部7Dが筐体2に押されて圧縮され、突出部7Dがベース部7Bの方向に変形する。突出部7Dがベース部7Bの方向に変形するとスプリング部16及び作傷部13が取付面7Aの方向に移動し、やがて作傷部13のピン13Pが取付面7Aから突出する。
図10(c)は、第2の実施例のガスケット4が取り付けられたユニット1が、サーバ機器3の筐体2内に完全に搭載された状態を示すものである。ユニット1が筐体2内に完全に搭載された状態では、凹部7Rも変形し、凹部7Rの底面に位置していたピン13Pがベース部7Bの取付面7Aよりも下方に突出して、ユニット1の表面に傷を付けてユニット1の外皮に食い込む。この結果、ユニット1の表面に塗装が施されて絶縁層が形成されている場合でも、弾性部材10の作傷部13のピン13Pが絶縁層6を突き破ってユニット1の外皮17に食い込むので、弾性部材10がユニット1と確実に導通する。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 情報処理装置の筐体に搭載するユニットの、筐体との対向面に取り付けられる電波シールド用のガスケットであって、
前記ユニットへの取付面を有するベース部と、前記筐体に接触する突出部を備える本体と、
前記本体に内蔵される導電性の弾性部材とを備え、
前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体によって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出する電波シールド用のガスケット。
(付記2) 前記ユニットの前記筐体との対向面は、天面、底面及び両側面の少なくとも1面であり、
前記突出部は、前記対向面の長さに応じた全長を備える前記ベース部から膨出して形成され、
前記弾性部材は、前記本体の長手方向に、漏洩防止周波数に合わせて前記全長に対して所定間隔で内蔵されると共に、前記突出部側の端部が導電部材によって前記突出部の頂面に接続され、前記作傷部が前記取付面に届かない状態で前記本体に内蔵され、
前記ユニットの前記筐体への搭載完了時に、前記取付面から突出した前記作傷部は、前記ユニットに傷を付ける付記1に記載の電波シールド用のガスケット。
(付記3) 前記弾性部材が、前記導電部材との接続部、弾性変形部、及び前記作傷部を備える板金であり、
前記弾性変形部は、前記接続部から前記取付面に向かって斜め方向に延伸され、
前記作傷部は前記接続部の先端部に接続し、前記取付面に対して垂直な刃を備える刀状板金である付記1または2に記載の電波シールド用のガスケット。
(付記4) 前記弾性変形部は、前記接続部の両側から前記取付面に向かって斜め方向に延伸された2本の弾性変形部であり、
前記2本の弾性変形部は、前記取付面に対して斜めの面を備えており、
前記刀状板金は前記弾性変形部に対して90度折り曲げられた形状であり、前記刃は前記取付面に対して湾曲形状である付記3に記載の電波シールド用のガスケット。
(付記5) 前記弾性部材は、1枚の板状部材が2回折り曲げられた形状である付記4に記載の電波シールド用のガスケット。
(付記6) 前記弾性部材が、
前記導電部材との接続部と、
前記接続部に一端が取り付けられたスプリング部とを備え、
前記スプリング部の他端に設けられた作傷部がピンであり、
前記ピンは、前記スプリング部の他端から前記取付面に向かって垂直な方向に設けられている付記2に記載の電波シールド用のガスケット。
(付記7) 前記本体の全長に対して所定間隔で内蔵される前記弾性部材の前記導電部材との接続部が、導電性の連絡部材によって連結されている付記2から5の何れかに記載の電波シールド用のガスケット。
(付記8) ユニットを筐体に搭載し、前記ユニットの前記筐体との対向面に電波シールド用のガスケットが設けられた情報処理装置において、前記ガスケットが、
前記ユニットへの取付面を有するベース部と、前記筐体に接触する突出部を備える本体と、
前記本体に、内蔵される導電性の弾性部材とを備え、
前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体によって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出する情報処理装置。
(付記9) 前記ユニットの前記筐体との対向面は、天面、底面及び両側面の少なくとも1面であり、
前記突出部は、前記対向面の長さに応じた全長を備える前記ベース部から膨出して形成され、
前記弾性部材は、前記本体の長手方向に、漏洩防止周波数に合わせて前記全長に対して所定間隔で内蔵されると共に、前記突出部側の端部が導電部材によって前記突出部の頂面に接続され、前記作傷部が前記取付面に届かない状態で前記本体に内蔵され、
前記ユニットの前記筐体への搭載完了時に、前記取付面から突出した前記作傷部は、前記ユニットに傷を付ける付記8に記載の情報処理装置。
(付記10) 前記弾性部材が、前記導電部材との接続部、弾性変形部、及び前記作傷部を備える板金であり、
前記弾性変形部は、前記接続部から前記取付面に向かって斜め方向に延伸され、
前記作傷部は前記接続部の先端部に接続し、前記取付面に対して垂直な刃を備える刀状板金である付記8または9に記載の情報処理装置。
(付記11) 前記弾性変形部は、前記接続部の両側から前記取付面に向かって斜め方向に延伸された2本の弾性変形部であり、
前記2本の弾性変形部は、前記取付面に対して斜めの面を備えており、
前記刀状板金は前記弾性変形部に対して90度折り曲げられた形状であり、前記刃は前記取付面に対して湾曲形状である付記10に記載の情報処理装置。
(付記12) 前記弾性部材は、1枚の板状部材が2回折り曲げられた形状である付記11に記載の情報処理装置。
(付記13) 前記弾性部材が、
前記導電部材との接続部と、
前記接続部に一端が取り付けられたスプリング部とを備え、
前記スプリング部の他端に設けられた作傷部がピンであり、
前記ピンは、前記スプリング部の他端から前記取付面に向かって垂直な方向に設けられている付記9に記載の情報処理装置。
(付記14) 前記本体の全長に対して所定間隔で内蔵される前記弾性部材の前記導電部材との接続部が、導電性の連絡部材によって連結されている付記9から12の何れかに記載の情報処理装置。
(付記15) ユニットを筐体に搭載する情報処理装置の、前記ユニットと前記筐体の隙間に使用する電波シールド用のガスケットの使用方法であって、
前記ユニットの前記筐体との対向面の少なくとも1つに、前記ユニットと前記隙間よりも全高の高い電波シールド用のガスケットを取り付け、
前記電波シールド用のガスケットの本体は、前記ユニットのへの取付面を有するベース部と突出部とから形成して、前記ユニットを前記筐体に挿入すると前記突出部が前記筐体によって圧縮されるようにし、
前記本体には漏洩防止周波数に合わせて少なくとも1つ内蔵される導電性の弾性部材を内蔵させ、
前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体によって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出して、前記ユニットを傷つけるようにした電波シールド用のガスケットの使用方法。
1 ユニット
2 筐体
3 情報処理装置(サーバ機器)
4 ガスケット
5 接着テープ
6 絶縁層
7 本体
7B ベース部
7D 突出部
10 弾性部材
11 接続部
12 弾性変形部
13 作傷部
13B 刃
14 連絡部材
15 導電部材
16 スプリング部

Claims (7)

  1. 情報処理装置の筐体に搭載するユニットの、筐体との対向面に取り付けられる電波シールド用のガスケットであって、
    前記ユニットへの取付面を有するベース部と、前記筐体に接触する突出部を備える本体と、
    前記本体に内蔵される導電性の弾性部材とを備え、
    前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体によって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出する電波シールド用のガスケット。
  2. 前記ユニットの前記筐体との対向面は、天面、底面及び両側面の少なくとも1面であり、
    前記突出部は、前記対向面の長さに応じた全長を備える前記ベース部から膨出して形成され、
    前記弾性部材は、前記本体の長手方向に、漏洩防止周波数に合わせて前記全長に対して所定間隔で内蔵されると共に、前記突出部側の端部が導電部材によって前記突出部の頂面に接続され、前記作傷部が前記取付面に届かない状態で前記本体に内蔵され、
    前記ユニットの前記筐体への搭載完了時に、前記取付面から突出した前記作傷部は、前記ユニットに傷を付ける請求項1に記載の電波シールド用のガスケット。
  3. 前記弾性部材が、前記導電部材との接続部、弾性変形部、及び前記作傷部を備える板金であり、
    前記弾性変形部は、前記接続部から前記取付面に向かって斜め方向に延伸され、
    前記作傷部は前記接続部の先端部に接続し、前記取付面に対して垂直な刃を備える刀状板金である請求項1または2に記載の電波シールド用のガスケット。
  4. ユニットを筐体に搭載し、前記ユニットの前記筐体との対向面に電波シールド用のガスケットが設けられた情報処理装置において、前記ガスケットが、
    前記ユニットへの取付面を有するベース部と、前記筐体に接触する突出部を備える本体と、
    前記本体に内蔵される導電性の弾性部材とを備え、
    前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体よって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出する情報処理装置。
  5. 前記ユニットの前記筐体との対向面は、天面、底面及び両側面の少なくとも1面であり、
    前記突出部は、前記対向面の長さに応じた全長を備える前記ベース部から膨出して形成され、
    前記弾性部材は、前記本体の長手方向に、漏洩防止周波数に合わせて前記全長に対して所定間隔で内蔵されると共に、前記突出部側の端部が導電部材によって前記突出部の頂面に接続され、前記作傷部が前記取付面に届かない状態で前記本体に内蔵され、
    前記ユニットの前記筐体への搭載完了時に、前記取付面から突出した前記作傷部は、前記ユニットに傷を付ける請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記弾性部材が、前記導電部材との接続部、弾性変形部、及び前記作傷部を備える板金であり、
    前記弾性変形部は、前記接続部から前記取付面に向かって斜め方向に延伸され、
    前記作傷部は前記接続部の先端部に接続し、前記取付面に対して垂直な刃を備える刀状板金である請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. ユニットを筐体に搭載する情報処理装置の、前記ユニットと前記筐体の隙間に使用する電波シールド用のガスケットの使用方法であって、
    前記ユニットの前記筐体との対向面の少なくとも1つに、前記ユニットと前記隙間よりも全高の高い電波シールド用のガスケットを取り付け、
    前記電波シールド用のガスケットの本体は、前記ユニットのへの取付面を有するベース部と突出部とから形成して、前記ユニットを前記筐体に挿入すると前記突出部が前記筐体によって圧縮されるようにし、
    前記本体には導電性の弾性部材を内蔵させ、
    前記ユニットが前記筐体に搭載されると、前記弾性部材の前記突出部側の端部は前記筐体に接触し、前記弾性部材のベース部側の端部にある、前記ユニットに傷を付けることが可能な作傷部は、前記突出部が前記筐体によって圧縮される時の前記本体の変形に伴う前記弾性部材の変形により、前記取付面から突出して、前記ユニットを傷つけるようにした電波シールド用のガスケットの使用方法。
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