JP2017036109A - コンベヤチェーン - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送物を押圧する押圧部材だけを容易に交換することができるコンベヤチェーンを提供する。
【解決手段】コンベヤチェーン11は、複数の内リンク13及び複数の外リンク15が交互に直列に回動可能に連結された構成になっている。そして、複数の外リンク15のうちの少なくとも1つには、複数の内リンク13及び複数の外リンク15の直列方向Xへの移動に伴って搬送物Hを押圧する押圧部材22が着脱自在に取り付けられている。
【選択図】図1
【解決手段】コンベヤチェーン11は、複数の内リンク13及び複数の外リンク15が交互に直列に回動可能に連結された構成になっている。そして、複数の外リンク15のうちの少なくとも1つには、複数の内リンク13及び複数の外リンク15の直列方向Xへの移動に伴って搬送物Hを押圧する押圧部材22が着脱自在に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、搬送物を押圧する押圧部材を備えたコンベヤチェーンに関する。
従来、この種のコンベヤチェーンとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このようなコンベヤチェーンは、一対の内側プレートと一対の外側プレートとが交互に回動自在に連結されて無端状に形成されている。外側プレートの側面には、側方に突出するように搬送体(押圧部材)が設けられている。搬送体は、L型形状に屈曲された金属板部材によって構成され、外側プレートの側面に溶接によって固定されている。そして、駆動歯車の駆動によりコンベヤチェーンを所定の周回軌道に沿って移動させると、コンベヤチェーンとともに搬送体が移動し、この移動する搬送体が穀粒(搬送物)を押圧しながら穀粒(搬送物)自身の相互摩擦を利用して搬送する。
ところで、上述のようなコンベヤチェーンでは、搬送体が外側プレートの側面に溶接によって固定されているため、搬送体だけを交換することができないという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、搬送物を押圧する押圧部材だけを容易に交換することができるコンベヤチェーンを提供することにある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、搬送物を押圧する押圧部材だけを容易に交換することができるコンベヤチェーンを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するコンベヤチェーンは、複数のリンクが直列に回動可能に連結されたコンベヤチェーンであって、前記複数のリンクのうちの少なくとも1つには、前記複数のリンクの直列方向への移動に伴って搬送物を押圧する押圧部材が着脱自在に取り付けられている。
上記課題を解決するコンベヤチェーンは、複数のリンクが直列に回動可能に連結されたコンベヤチェーンであって、前記複数のリンクのうちの少なくとも1つには、前記複数のリンクの直列方向への移動に伴って搬送物を押圧する押圧部材が着脱自在に取り付けられている。
この構成によれば、リンクに対して押圧部材が着脱自在に取り付けられているため、搬送物を押圧する押圧部材だけを容易に交換することができる。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記押圧部材は、前記リンクに対して前記搬送物を押圧する方向と交差する方向において係合可能な係合部を有していることが好ましい。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記押圧部材は、前記リンクに対して前記搬送物を押圧する方向と交差する方向において係合可能な係合部を有していることが好ましい。
この構成によれば、押圧部材が搬送物を押圧する際に、係合部をリンクから外れ難くすることができる。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部は、弾性変形しながら前記リンクに係合することが好ましい。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部は、弾性変形しながら前記リンクに係合することが好ましい。
この構成によれば、係合部が弾性変形しながらリンクに係合するので、係合部の弾性復元力により、リンクに対する係合部の係合状態を強固にすることができる。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部は、前記リンクに係合させた際に前記リンクに係止される係止部を有していることが好ましい。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部は、前記リンクに係合させた際に前記リンクに係止される係止部を有していることが好ましい。
この構成によれば、係合部をリンクに係合させた際に係止部がリンクに係止されるので、係合部をリンクから外れ難くすることができる。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部の前記リンクに対する係合状態を維持する方向に前記押圧部材を付勢する付勢部材をさらに備えることが好ましい。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記係合部の前記リンクに対する係合状態を維持する方向に前記押圧部材を付勢する付勢部材をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、付勢部材の付勢力により、係合部をリンクから外れ難くすることができる。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記リンクは、前記押圧部材を取り付ける際に、当該押圧部材の位置決めを行う位置決め部を有していることが好ましい。
上記コンベヤチェーンにおいて、前記リンクは、前記押圧部材を取り付ける際に、当該押圧部材の位置決めを行う位置決め部を有していることが好ましい。
この構成によれば、位置決め部により、リンクに対する押圧部材の位置決めを行うことができる。
本発明によれば、搬送物を押圧する押圧部材だけを容易に交換することができる。
(第1実施形態)
以下、コンベヤチェーンの第1実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、コンベヤチェーン11は、合金鋼などの金属によって構成され、その幅方向Yにおいて対向する2つの内リンクプレート12を含んで構成されるリンクの一例としての内リンク13と、同じく対向する2つの外リンクプレート14を含んで構成されるリンクの一例としての外リンク15とを備えている。
以下、コンベヤチェーンの第1実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、コンベヤチェーン11は、合金鋼などの金属によって構成され、その幅方向Yにおいて対向する2つの内リンクプレート12を含んで構成されるリンクの一例としての内リンク13と、同じく対向する2つの外リンクプレート14を含んで構成されるリンクの一例としての外リンク15とを備えている。
内リンク13は対向する2つの内リンクプレート12間の間隔が外リンク15の外リンクプレート14間の間隔よりも相対的に狭くなっており、外リンク15は対向する2つの外リンクプレート14間の間隔が内リンク13の内リンクプレート12間の間隔よりも相対的に広くなっている。そして、コンベヤチェーン11は、これらの内リンク13と外リンク15とが交互に複数直列に配置され、その直列方向Xで隣り合う互いの端部同士が回動可能に連結されることで、所定長さに形成される。
コンベヤチェーン11における各内リンク13の内リンクプレート12及び各外リンク15の外リンクプレート14は、コンベヤチェーン11がその長手方向の一方側から引っ張られて移動する場合の移動方向ともなる直列方向Xに延びる略矩形板状をなしている。そして、各内リンクプレート12及び各外リンクプレート14は、互いに平行となるように配置されている。
したがって、この点で本実施形態のコンベヤチェーン11は、その直列方向Xにおける各内リンク13及び各外リンク15の一端側と他端側で、内リンクプレート12間の間隔及び外リンクプレート14間の間隔が等しくなるように構成された所謂フラットタイプのチェーンであると言える。
内リンクプレート12の両端部には、それぞれ円形のブシュ挿入孔16が内リンクプレート12の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。内リンク13において対向する2つの内リンクプレート12間には、内リンクプレート12間の距離を保つように、円筒状のブシュ17がそれぞれ組み付けられる。各ブシュ17は、対向する2つの内リンクプレート12間を橋架するように、両端部が各内リンクプレート12のブシュ挿入孔16に対して挿嵌されている。
各ブシュ17は、円筒状のローラ18によって覆われており、ローラ18を内側から回転可能に支持している。すなわち、各ブシュ17は、各ローラ18に挿入された状態で、各ローラ18を回転可能に支持している。つまり、各ローラ18は、各ブシュ17に対して回転可能になっている。
外リンクプレート14の両端部には、それぞれブシュ17の内径よりも若干小さい外径を有する略円柱状のピン19を挿嵌可能な円形のピン挿入孔20が外リンクプレート14の厚さ方向ともなる幅方向Yに貫通するように形成されている。そして、外リンク15の外リンクプレート14は、ブシュ17が2つの内リンクプレート12間に組み付けられて形成された内リンク13における内リンクプレート12の外側からピン19を介して内リンク13の内リンクプレート12に回動可能に連結される。
この場合、ピン19は、両端部以外の中間部が内リンク13の2つの内リンクプレート12間に組み付けられたブシュ17に回転可能に挿入された状態で、両端部が外リンク15の外リンクプレート14のピン挿入孔20に対して挿嵌されている。この場合、ピン19における外リンクプレート14よりも外側に突出した一端部に形成された貫通孔(図示略)に固定ピン21を挿入してその先端部を屈曲させているため、ピン19がピン挿入孔20から抜けないようになっている。
したがって、コンベヤチェーン11は、直列方向Xで隣り合う内リンク13の2つの内リンクプレート12と外リンク15の2つの外リンクプレート14とが端部同士でピン19及びブシュ17によって回動可能に連結された構成になっている。すなわち、コンベヤチェーン11は、複数の内リンク13と複数の外リンク15とが交互に配置された状態で、ピン19及びブシュ17によって直列に回動可能に連結された構成になっている。そして、コンベヤチェーン11は、スプロケット(図示略)と噛み合っており、当該スプロケットの回転駆動に伴って直列方向Xへ移動する。
また、各外リンクプレート14における直列方向Xの中央部には、矩形板状の押圧部材22がその一端部において着脱自在に取り付けられている。押圧部材22は、外リンクプレート14に対して直交するように取り付けられ、幅方向Yの外側に向かって延びている。そして、各押圧部材22は、コンベヤチェーン11の直列方向Xへの移動、すなわち各外リンク15の直列方向Xへの移動に伴って周囲の粉粒状の搬送物Hを直列方向Xに沿って押圧しながら搬送物H自身の相互摩擦を利用して搬送する。
図3に示すように、矩形板状をなす金属製の押圧部材22は、長手方向ともなる幅方向Yの一端部に、直列方向X及び幅方向Yの両方と直交する方向である短手方向ともなる高さ方向Zの一端側から真っ直ぐに切り欠いて形成される係合部23を有している。押圧部材22における係合部23以外の部分は、搬送物H(図1参照)を押圧可能な押圧部30とされている。
係合部23は、高さ方向Zに延びる切欠凹部24と、切欠凹部24の一端側の側部を形成するとともに弾性変形可能な略四角柱状のアーム部25と、切欠凹部24の底部を形成する底部形成部26とを有している。切欠凹部24における底部形成部26側とは反対側の開口部24aには、幅方向Yで対向する一対の爪状をなす係止部27が形成されている。この場合、一対の係止部27のうちの一方は、アーム部25の先端部に形成される。
図3及び図4に示すように、外リンクプレート14の直列方向Xの中央部における高さ方向Zの両端部には、位置決め部の一例としての係合凹部28が対をなすように形成されている。外リンクプレート14における一対の係合凹部28間の部分は、押圧部材22の係合部23が係合される被係合部29とされている。そして、一対の係合凹部28は、被係合部29に押圧部材22の係合部23を係合させて外リンクプレート14に押圧部材22を取り付ける際に、押圧部材22の位置決めを行う。
幅方向Yにおける押圧部材22の切欠凹部24の幅は、外リンクプレート14の厚さよりも僅かに広くなっている。また、直列方向Xにおける外リンクプレート14の係合凹部28の幅は、押圧部材22の厚さよりも僅かに広くなっている。さらに、押圧部材22の幅方向Yにおける一対の係止部27間の距離は、外リンクプレート14の厚さよりも少し短くなっている。なお、高さ方向Zにおける押圧部材22の幅と外リンクプレート14の幅とは、同じになっている。
次に、外リンクプレート14に対して押圧部材22を着脱するときの作用について説明する。
図5に示すように、外リンクプレート14に対して押圧部材22を取り付ける場合には、押圧部材22の係合部23を外リンクプレート14の被係合部29に対して、押圧部材22が搬送物H(図1参照)を押圧する方向である直列方向Xと直交(交差)する方向である高さ方向Zにおいて、係合させる。すなわち、まず、外リンクプレート14の一方側の係合凹部28と、押圧部材22の係合部23における切欠凹部24の開口部24aとを高さ方向Zで対向させる。
図5に示すように、外リンクプレート14に対して押圧部材22を取り付ける場合には、押圧部材22の係合部23を外リンクプレート14の被係合部29に対して、押圧部材22が搬送物H(図1参照)を押圧する方向である直列方向Xと直交(交差)する方向である高さ方向Zにおいて、係合させる。すなわち、まず、外リンクプレート14の一方側の係合凹部28と、押圧部材22の係合部23における切欠凹部24の開口部24aとを高さ方向Zで対向させる。
続いて、高さ方向Zに沿って押圧部材22を外リンクプレート14に向かって移動させて切欠凹部24の開口部24aに被係合部29を挿入する。引き続き、高さ方向Zに沿って押圧部材22を外リンクプレート14に向かって移動させると、一対の係止部27が被係合部29から押圧力を受けて、一対の係止部27間の間隔が広がるようにアーム部25が弾性変形する。すなわち、押圧部材22の係合部23は、弾性変形しながら外リンクプレート14の被係合部29に係合する。
引き続き、高さ方向Zに沿って押圧部材22を外リンクプレート14に向かって移動させると、図6に示すように、一方側の係合凹部28の底面に底部形成部26が当接するとともに、弾性変形していたアーム部25が自らの弾性復元力によって弾性変形前の元の形状に戻ることで他方側の係合凹部28に一対の係止部27が係止される。これにより、外リンクプレート14に対する押圧部材22の取り付け作業が完了する。このとき、高さ方向Zにおいて、外リンクプレート14の両端面と押圧部材22両端面とはそれぞれ面一になる。
一方、外リンクプレート14に取り付けられた押圧部材22を外リンクプレート14から取り外す場合には、まず、押圧部材22のアーム部25を、一対の係止部27間の間隔が広がるように弾性変形させた状態にする。この状態で、押圧部材22の切欠凹部24内にある外リンクプレート14の被係合部29が開口部24aから切欠凹部24外へ出るように、押圧部材22を移動させる。これにより、外リンクプレート14からの押圧部材22の取り外し作業が完了する。
このように、本実施形態のコンベヤチェーン11は、外リンクプレート14に対して押圧部材22が着脱自在であるため、搬送物Hを押圧する押圧部材22だけを容易に交換することができる。例えば、搬送物Hの種類に応じて押圧部材22を材質や形状の異なる別の押圧部材に容易に交換することもできるし、複数の押圧部材22のうちの一部だけを材質や形状の異なる別の押圧部材に容易に交換することもできる。
さらに、コンベヤチェーン11は、外リンクプレート14に対して押圧部材22が着脱自在であるため、製造時に従来のような溶接工程を不要とすることができる。したがって、コンベヤチェーン11の製造期間を短縮することができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)コンベヤチェーン11は、外リンクプレート14に対して押圧部材22が着脱自在に取り付けられているため、搬送物Hを押圧する押圧部材22だけを容易に交換することができる。
(1)コンベヤチェーン11は、外リンクプレート14に対して押圧部材22が着脱自在に取り付けられているため、搬送物Hを押圧する押圧部材22だけを容易に交換することができる。
(2)コンベヤチェーン11において、押圧部材22は外リンクプレート14に対して搬送物Hを押圧する方向(直列方向X)と直交(交差)する方向(高さ方向Z)において係合可能な係合部23を有している。このため、押圧部材22が搬送物Hを押圧する際に、係合部23を外リンクプレート14から外れ難くすることができる。
(3)コンベヤチェーン11において、押圧部材22の係合部23(アーム部25)は、弾性変形しながら外リンクプレート14の被係合部29に係合する。このため、係合部23(アーム部25)の弾性復元力により、被係合部29に対する係合部23(アーム部25)の係合状態を強固にすることができる。
(4)コンベヤチェーン11において、押圧部材22の係合部23は外リンクプレート14に係合させた際に係合凹部28に係止される一対の係止部27を有している。このため、係合部23を外リンクプレート14から外れ難くすることができ、ひいては押圧部材22を外リンクプレート14から外れ難くすることができる。
(5)コンベヤチェーン11において、外リンクプレート14は、押圧部材22を取り付ける際に、押圧部材22の位置決めを行う係合凹部28を有している。このため、外リンクプレート14に対する押圧部材22の位置決めを好適に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、コンベヤチェーンの第2実施形態を第1実施形態と異なる点を中心に図面に従って説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。また、第1実施形態と同じ部材については第1実施形態と同一の符号を付すものとする。
次に、コンベヤチェーンの第2実施形態を第1実施形態と異なる点を中心に図面に従って説明し、第1実施形態と共通する点については説明を省略する。また、第1実施形態と同じ部材については第1実施形態と同一の符号を付すものとする。
この第2実施形態は、図7及び図8に示すように、上記第1実施形態のコンベヤチェーン11において、外リンクプレート14を外リンクプレート31に変更するとともに、押圧部材22を押圧部材32に変更したものである。
図7に示すように、外リンクプレート31は、その中央部に直列方向Xに延びる長孔35が貫通するように形成されている。長孔35は、直列方向Xの両端部が矩形状をなしており、当該両端部以外の中央部が円形状をなしている。長孔35の円形部分の中心は、外リンクプレート31の中心と一致しており、一対の係合凹部28間に位置している。
図8に示すように、押圧部材32は、幅方向Yに延びる矩形板状の押圧部37と、押圧部37における幅方向Yの一端面に連結された円柱状の連結部38と、連結部38の先端面に設けられた略U字状をなす係合部39とを備えており、全体として連結部38の中心軸線Jを2回回転対称軸とした2回回転対称性を有する形状になっている。
係合部39は、押圧部37の短手方向(図8では高さ方向Z)に沿って延びる細長の直方体状をなす係合本体40と、係合本体40の両端部を押圧部37側に直角に屈曲してなる一対の係止部41とを備えている。係合部39は、連結部38の中心軸線Jを回転中心とした位置が押圧部37の位置と一致しており、幅方向Yにおいて押圧部37と完全に重なっている。すなわち、係合部39は、直列方向Xの幅及び高さ方向Zの幅が押圧部37の直列方向Xの幅及び高さ方向Zの幅とそれぞれ同じになっている。
図7及び図8に示すように、押圧部材32を幅方向Yから見たときの形状は外リンクプレート31の長孔35の形状と同じになっており、押圧部材32における係合部39及び連結部38は長孔35に対して挿通可能になっている。押圧部材32における係合部39の一対の係止部41間の間隔は外リンクプレート31の一対の係合凹部28間の間隔よりも僅かに広くなっている。そして、一対の係止部41は、一対の係合凹部28に対してそれぞれ挿嵌可能になっている。
図8及び図9に示すように、押圧部材32の連結部38には、エラストマーなどの弾性材料によって構成された付勢部材の一例としての円筒状のカバー部材42が、連結部38を覆うように着脱自在に取り付けられている。カバー部材42の外径は、押圧部37の短手方向の長さよりも若干短くなっている。カバー部材42における周方向の1箇所には、カバー部材42を周方向に分割するように切断した切断部43が形成されている。
カバー部材42は、切断部43を広げるように弾性変形させることで、カバー部材42の内外を連通する連通路(図示略)が出現し、この連通路(図示略)に連結部38を通した後にカバー部材42の弾性復元力によって連通路(図示略)を塞ぐことで、連結部38に取り付けられる。カバー部材42の一端面における切断部43から周方向に90°ずれた2つの位置には、カバー部材42を連結部38に取り付けた際に押圧部37の一部が挿嵌される挿嵌凹部44が径方向に延びるようにそれぞれ形成されている。
次に、外リンクプレート31に対して押圧部材32を着脱するときの作用について説明する。
図10に示すように、外リンクプレート31に対して押圧部材32を取り付ける場合には、押圧部材32の係合部39を外リンクプレート31の長孔35に挿入する。このとき、押圧部材32を外リンクプレート31に向かって押圧することで、カバー部材42を圧縮するように弾性変形させて、係合部39を完全に長孔35の外に出した状態にする。
図10に示すように、外リンクプレート31に対して押圧部材32を取り付ける場合には、押圧部材32の係合部39を外リンクプレート31の長孔35に挿入する。このとき、押圧部材32を外リンクプレート31に向かって押圧することで、カバー部材42を圧縮するように弾性変形させて、係合部39を完全に長孔35の外に出した状態にする。
引き続きこの状態を維持しながら、押圧部材32を90°回転させると、図11に示すように、一対の係止部41と一対の係合凹部28とがそれぞれ幅方向Yにおいて対向する。このとき、カバー部材42の挿嵌凹部44には押圧部37の一部が挿嵌されているため、カバー部材42が捩れても切断部43が開くことが抑制される。
続いて、押圧部材32を外リンクプレート31に向かって押圧することを止めると、カバー部材42の弾性復元力によって押圧部材32が、幅方向Yにおいて一対の係止部41が一対の係合凹部28に近づく方向に付勢され、図12に示すように、一対の係止部41が一対の係合凹部28に挿嵌された状態となる。すなわち、一対の係止部41が一対の係合凹部28に係止された状態になる。
これにより、外リンクプレート31に対する押圧部材32の取り付け作業が完了する。この場合、カバー部材42は、一対の係合凹部28の一対の係止部41に対する係止状態を維持する方向、すなわち係合部39の外リンクプレート31に対する係合状態を維持する方向に、押圧部材32を付勢している。
一方、外リンクプレート31に取り付けられた押圧部材32を外リンクプレート31から取り外す場合には、まず、図11に示すように、押圧部材32を外リンクプレート31に向かって押圧することで、カバー部材42を圧縮するように弾性変形させて、係合部39を完全に外リンクプレート31から離れた状態にする。
引き続きこの状態を維持しながら、押圧部材32を90°回転させると、図10に示すように、係合部39と長孔35とが幅方向Yにおいて対向する。このとき、カバー部材42の挿嵌凹部44には押圧部37の一部が挿嵌されているため、カバー部材42が捩れても切断部43が開くことが抑制される。
続いて、押圧部材32を外リンクプレート31に向かって押圧することを止めると、カバー部材42の弾性復元力によって押圧部材32が、幅方向Yにおいて係合部39が長孔35に向かう方向に付勢される。その後、長孔35から連結部38及び係合部39を引き抜くことで、外リンクプレート31からの押圧部材32の取り外し作業が完了する。
以上詳述した第2実施形態によれば、上記(1)〜(5)の効果に加えて、次のような効果が発揮される。
(6)コンベヤチェーン11は、係合部39の外リンクプレート31に対する係合状態を維持する方向に押圧部材32を付勢するカバー部材42を備えている。このため、カバー部材42の付勢力により、係合部39を外リンクプレート31から外れ難くすることができる。すなわち、カバー部材42の付勢力により、一対の係合凹部28による一対の係止部41の係止状態を解除され難くすることができる。
(6)コンベヤチェーン11は、係合部39の外リンクプレート31に対する係合状態を維持する方向に押圧部材32を付勢するカバー部材42を備えている。このため、カバー部材42の付勢力により、係合部39を外リンクプレート31から外れ難くすることができる。すなわち、カバー部材42の付勢力により、一対の係合凹部28による一対の係止部41の係止状態を解除され難くすることができる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は次のように変更してもよい。
・第1実施形態の押圧部材22を、図13に示した押圧部材50に変更してもよい。すなわち、押圧部材50は、U字状をなす金属製の板ばねによって構成された係合部51と、係合部51に一端側がかしめられた3本の棒状の金属製の芯材52と、3本の芯材52にインサート成形によって形成した合成樹脂製の矩形板状の押圧部53とを備えている。係合部51には、係合凹部28に係止される一対の係止部54が設けられている。このようにすれば、押圧部53が合成樹脂製であるため、押圧部53の形状を容易に変更することができる。例えば、押圧部53は、高さ方向Zの幅を大きくして、床面などに付着した搬送物Hを掻き取るクリーナーとして用いてもよい。
なお、上記各実施形態は次のように変更してもよい。
・第1実施形態の押圧部材22を、図13に示した押圧部材50に変更してもよい。すなわち、押圧部材50は、U字状をなす金属製の板ばねによって構成された係合部51と、係合部51に一端側がかしめられた3本の棒状の金属製の芯材52と、3本の芯材52にインサート成形によって形成した合成樹脂製の矩形板状の押圧部53とを備えている。係合部51には、係合凹部28に係止される一対の係止部54が設けられている。このようにすれば、押圧部53が合成樹脂製であるため、押圧部53の形状を容易に変更することができる。例えば、押圧部53は、高さ方向Zの幅を大きくして、床面などに付着した搬送物Hを掻き取るクリーナーとして用いてもよい。
・第1実施形態の押圧部材22及び外リンクプレート14を、図14に示した押圧部材55及び図15に示した外リンクプレート56にそれぞれ変更してもよい。押圧部材55は、第1実施形態の押圧部材22において係合部23の一対の係止部27を省略するとともに幅方向Yにおける切欠凹部24の幅を変更したものである。外リンクプレート56は、第1実施形態の外リンクプレート14において直列方向Xの長さを少し短くするとともに一対の係合凹部28同士を繋ぐように幅方向Yの両面に高さ方向Zに沿って真っ直ぐに延びる溝57をそれぞれ形成したものである。この場合、幅方向Yにおける押圧部材55の切欠凹部24の幅は、外リンクプレート56の溝57部分以外の厚さよりも狭く溝57部分の厚さよりも僅かに広くなっている。このようにすれば、押圧部材55の切欠凹部24を外リンクプレート56の溝57に係合(嵌合)させることで、押圧部材55を外リンクプレート56に対して容易に取り付けることができる。
・第2実施形態の押圧部材32を、図16に示した押圧部材60に変更してもよい。押圧部材60は、第2実施形態の押圧部材32において連結部38の長さを外リンクプレート31の厚さと同じにするとともに一対の係止部41の長さを外リンクプレート31の厚さの半分程度したものであり、カバー部材42が取り付けられていない。そして、押圧部材60を外リンクプレート31に取り付ける場合には、図16に示すように、押圧部材60の連結部38及び係合部39を外リンクプレート31の長孔35に挿入する。このとき、係合部39における係合本体40は長孔35外に位置するとともに一対の係止部41は長孔35内に位置している。引き続き、押圧部材60を90°回転させると、一対の係止部41は、弾性変形しながら外リンクプレート31上を摺動し、図17に示すように、一対の係合凹部28にそれぞれ係合(嵌合)する。この場合、一対の係止部41は、一対の係合凹部28に係合する際に、自らの弾性復元力によって弾性変形前の元の形状に戻る。
・外リンクプレート14,31の係合凹部28は、省略してもよい。
・押圧部材22,32の係合部23,39は、外リンクプレート14,31に対して、必ずしも押圧部材22,32が搬送物Hを押圧する方向である直列方向Xと交差する方向において係合させる必要はない。すなわち、押圧部材22,32の係合部23,39を外リンクプレート14,31に対して直列方向Xにおいて係合させることで、押圧部材22,32を外リンクプレート14,31に対して取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32の係合部23,39は、外リンクプレート14,31に対して、必ずしも押圧部材22,32が搬送物Hを押圧する方向である直列方向Xと交差する方向において係合させる必要はない。すなわち、押圧部材22,32の係合部23,39を外リンクプレート14,31に対して直列方向Xにおいて係合させることで、押圧部材22,32を外リンクプレート14,31に対して取り付けるようにしてもよい。
・第1実施形態において、押圧部材22を外リンクプレート14に対してねじによって着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32の材質は、金属だけでなく、合成樹脂、セラミック、木材、硬質ゴム、ガラスなどであってもよい。
・押圧部材22,32の材質は、金属だけでなく、合成樹脂、セラミック、木材、硬質ゴム、ガラスなどであってもよい。
・押圧部材22,32は、押圧する搬送物Hの種類に応じて、形状や大きさを適宜変更してもよい。
・押圧部材22,32は、直列方向Xに対して傾斜した状態になるように、外リンクプレート14,31に対して取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、直列方向Xに対して傾斜した状態になるように、外リンクプレート14,31に対して取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、少なくとも1つ以上の内リンクプレート12にのみ取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、少なくとも1つ以上の内リンクプレート12及び少なくとも1つ以上の外リンクプレート14,31に取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、少なくとも1つ以上の内リンクプレート12及び少なくとも1つ以上の外リンクプレート14,31に取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、必ずしも全ての外リンクプレート14,31に取り付ける必要はなく、少なくとも1つ以上の外リンクプレート14,31にのみ取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32は、1つの内リンクプレート12または1つの外リンクプレート14,31に対して複数取り付けるようにしてもよい。
・押圧部材22,32の押圧部30,37は、網状や格子状であってもよい。
・押圧部材22,32の押圧部30,37は、網状や格子状であってもよい。
・第2実施形態において、カバー部材42の代わりに、板ばねやコイルばねを付勢部材として用いてもよい。
・コンベヤチェーン11は、対向する2つのリンクプレートの直列方向Xにおける一端側の幅を他端側の幅よりも狭くなるように湾曲したリンクをブシュ17及びピン19によって回動可能に直列に複数連結した所謂オフセットタイプのチェーンであってもよい。
・コンベヤチェーン11は、対向する2つのリンクプレートの直列方向Xにおける一端側の幅を他端側の幅よりも狭くなるように湾曲したリンクをブシュ17及びピン19によって回動可能に直列に複数連結した所謂オフセットタイプのチェーンであってもよい。
・コンベヤチェーン11は、合成樹脂製であってもよい。
・ローラ18は省略してもよい。
・ローラ18は省略してもよい。
11…コンベヤチェーン、13…リンクの一例としての内リンク、15…リンクの一例としての外リンク、22,32,50,55,60…押圧部材、23,39,51…係合部、27,41,54…係止部、28…位置決め部の一例としての係合凹部、42…付勢部材の一例としてのカバー部材、H…搬送物、X…直列方向。
Claims (6)
- 複数のリンクが直列に回動可能に連結されたコンベヤチェーンであって、
前記複数のリンクのうちの少なくとも1つには、前記複数のリンクの直列方向への移動に伴って搬送物を押圧する押圧部材が着脱自在に取り付けられていることを特徴とするコンベヤチェーン。 - 前記押圧部材は、前記リンクに対して前記搬送物を押圧する方向と交差する方向において係合可能な係合部を有していることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤチェーン。
- 前記係合部は、弾性変形しながら前記リンクに係合することを特徴とする請求項2に記載のコンベヤチェーン。
- 前記係合部は、前記リンクに係合させた際に前記リンクに係止される係止部を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコンベヤチェーン。
- 前記係合部の前記リンクに対する係合状態を維持する方向に前記押圧部材を付勢する付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載のコンベヤチェーン。
- 前記リンクは、前記押圧部材を取り付ける際に、当該押圧部材の位置決めを行う位置決め部を有していることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のコンベヤチェーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015157313A JP2017036109A (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | コンベヤチェーン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015157313A JP2017036109A (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | コンベヤチェーン |
Publications (1)
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JP2017036109A true JP2017036109A (ja) | 2017-02-16 |
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ID=58048057
Family Applications (1)
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JP2015157313A Pending JP2017036109A (ja) | 2015-08-07 | 2015-08-07 | コンベヤチェーン |
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JP (1) | JP2017036109A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018188289A (ja) * | 2017-05-10 | 2018-11-29 | 株式会社椿本チエイン | コンベヤチェーン |
-
2015
- 2015-08-07 JP JP2015157313A patent/JP2017036109A/ja active Pending
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JP2018188289A (ja) * | 2017-05-10 | 2018-11-29 | 株式会社椿本チエイン | コンベヤチェーン |
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