JP2017029610A - 光音響装置、信頼度取得方法、プログラム - Google Patents

光音響装置、信頼度取得方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光音響装置により得られた酸素飽和度の信頼度(確からしさ)を取得することのできる技術を提供する。
【解決手段】光音響装置は、第一波長に対応する第一光吸収係数分布と、第二波長に対応する第二光吸収係数分布と、第三波長に対応する第三光吸収係数分布と、に基づいて信頼度分布を取得する信頼度取得部660を有し、第一波長および第二波長は、第一波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数および第二波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、第一波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数および第二波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、がほぼ等しい波長であり、第三の波長がオキシヘモグロビンおよびデオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しい波長である。
【選択図】図1

Description

光音響装置における酸素飽和度の信頼度を取得する技術に関する。
被検体の断層画像を非侵襲で撮像する技術として、光と超音波を用いて生体機能情報を取得する光音響装置がある。
光音響装置とは、光源で発生した光を被検体に照射し、光吸収により被検体内部で発生した光音響波(典型的には超音波)を受信および解析し、内部組織を画像化する技術である。受信信号の時間による変化を複数個所で検出し、受信信号を数学的に解析および再構成することで、被検体内部の情報などを可視化することができる。
特に、光音響装置を用いて、悪性腫瘍周辺に発生する新生血管の酸素飽和度を正確に求めることが期待されている(非特許文献1)。
ところが、光音響装置により得られる酸素飽和度には測定誤差が含まれる場合がある。そのため、ユーザーからは、酸素飽和度の真値に対する測定値の精度を把握できることが望まれている。
本発明は、このような課題認識に基づいてなされたものであり、その目的は、光音響装置により得られた酸素飽和度の信頼度(確からしさ)を取得することのできる技術を提供することにある。
本発明に係る光音響装置は、被検体に光を照射する光照射部と、光照射部からの光が被検体に照射されることにより発生する光音響波を受信することにより電気信号を出力する受信部と、光吸収係数分布を取得する光吸収係数取得部と、信頼度分布を取得する信頼度取得部と、を有し、光照射部は第一波長の光を被検体に照射し、受信部は第一波長の光が被検体に照射されることにより発生する第一波長に対応する光音響波を受信することにより、第一波長に対応する第一電気信号を出力し、光照射部は第二波長の光を被検体に照射し、受信部は第二波長の光が被検体に照射されることにより発生する第二波長に対応する光音響波を受信することにより、第二波長に対応する第二電気信号を出力し、光照射部は第三波長の光を被検体に照射し、受信部は第三波長の光が被検体に照射されることにより発生する第三波長に対応する光音響波を受信することにより第三波長に対応する第三電気信号を出力し、光吸収係数取得部は、第一波長に対応する電気信号に基づいて、第一波長に対応する第一光吸収係数分布を取得し、光吸収係数取得部は、第二波長に対応する電気信号に基づいて、第二波長に対応する第二光吸収係数分布を取得し、光吸収係数取得部は、第三波長に対応する電気信号に基づいて、第三波長に対応する第三光吸収係数分布を取得し、信頼度取得部は、第一光吸収係数分布と、第二光吸収係数分布と、第三光吸収係数分布と、に基づいて信頼度分布を取得し、第一波長および第二波長は、第一波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数および第二波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、第一波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数および第二波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、がほぼ等しい波長であり、第三の波長がオキシヘモグロビンおよびデオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しい波長である。
本発明によれば、光音響装置により得られた酸素飽和度の信頼度(確からしさ)を把握することができる。
本実施形態に係る光音響装置を示す概略図である。 本実施形態に係る信頼度分布の表示方法を示すフローチャート図である。 ヘモグロビンのモル吸収係数スペクトル図である。 本実施形態に係る表示方法の一例を示す図である。 本実施形態に係る表示方法の別例を示す図である。 本実施形態に係る信頼度分布による酸素飽和度分布の補正方法を示すフローチャート図である。 本実施形態に係る信頼度分布を利用したキャリブレーション方法を示すフローチャート図である。
光音響装置で得られる酸素飽和度の算出精度は、被検体に照射した光の伝搬、発生した光音響波の伝搬、画像再構成等に依存する。例えば、測定対象部位の深度が深い場合、被検体深部に到達する光の光量が少なくなるため発生する光音響波の音圧が小さくなり、測定誤差が増加して酸素飽和度値の精度も低下し易い。また、酸素飽和度は異なる波長を用いた複数回の光音響測定結果を用いて算出するため、各波長による測定間での測定状態の変化が酸素飽和度の精度に影響する。このように、酸素飽和度の算出精度は様々な要因により低下する可能性がある。
そこで、本発明は、光音響装置により得られた酸素飽和度の信頼度(確からしさ)を取得することのできる技術を提供することを目的とする。
以下、本発明に係る光音響装置の実施形態を詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る光音響装置を示す概略図である。光音響装置は、光照射部100、保持部200、受信部400、信号データ収集部500、コンピュータ600、表示部800、および入力部900を備える。測定対象は、被検体300である。
光源110から射出された光は、光学系120を介して光130として被検体300に照射される。被検体300の光吸収体が、被検体内部を伝搬した光エネルギーを吸収して光音響波を発生する。受信部400は、光音響波を時系列の信号としての電気信号に変換する。
信号データ収集部500は、受信部400から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。コンピュータ600は、デジタル信号としての時系列の信号に基づいて、光吸収係数分布、酸素飽和度分布、および信頼度分布を取得する。コンピュータ600は、取得した情報に基づいて表示データを生成し、表示部800に送信する。表示部800は、コンピュータ600から送信された表示データを表示する。
ここで、酸素飽和度の算出原理を説明する。オキシヘモグロビンのモル吸収係数をεHbO(cm−1−1)とし、デオキシヘモグロビンのモル吸収係数をεHb(cm−1−1)とする。ここで、モル吸収係数の単位は、単位モル濃度あたりの光吸収係数であり、モル吸収係数の値は波長によって一意的に決定される。
オキシヘモグロビンのモル濃度(M)をCHbO、デオキシヘモグロビンのモル濃度(M)をCHbとする。このとき、第一波長λと第二波長λに対応する血液の吸収係数μは式1で表せる。
Figure 2017029610

式1に示すように、血液の吸収係数μは、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbOとオキシヘモグロビンのモル濃度CHbOの積と、デオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbおよびデオキシヘモグロビンのモル濃度CHbの積と、の和で示される。
また、式1を変形すると式2と表せる。
Figure 2017029610

酸素飽和度StOは、全ヘモグロビンのモル濃度(Ctotal)に対するオキシヘモグロビン割合であり、以下の式4で表すことができる。
Figure 2017029610

すなわち、光音響装置により第一波長λに対応する吸収係数μ(λ1)および第二波長λに対応する吸収係数μ(λ2)を取得すれば、他の値は既知であるため、式3より酸素飽和度を算出することができる。
以下、各構成を詳細に概説する。
(光照射部100)
光照射部100は、光130を発する光源110と、光源110から射出された光130を被検体300へ導く光学系120とを含む。
光源110は、ナノ秒からマイクロ秒オーダーのパルス光を発生可能なパルス光源であることが好ましい。光のパルス幅としては、1〜100ナノ秒程度のパルス幅であってもよい。また、光の波長としては400nmから1600nm程度の範囲の波長であってもよい。生体表面近傍の血管を高解像度でイメージングする場合は、血管での吸収が大きい波長(400nm以上、700nm以下)としてもよい。一方、生体の深部をイメージングする場合には、生体の背景組織(水や脂肪など)において典型的に吸収が少ない波長(700nm以上、1100nm以下)の光を用いてもよい。
光源110としては、レーザーや発光ダイオードを用いることができる。また、複数波長の光を用いて測定する際には、波長の変換が可能な光源であってもよい。なお、複数波長を被検体に照射する場合、互いに異なる波長の光を発生する複数台の光源を用意し、それぞれの光源から交互に照射することも可能である。複数台の光源を用いた場合もそれらをまとめて光源として表現する。レーザーとしては、固体レーザー、ガスレーザー、色素レーザー、半導体レーザーなど様々なレーザーを使用することができる。Nd:YAGレーザーやアレキサンドライトレーザーなどのパルスレーザーが好ましい。また、Nd:YAGレーザー光を励起光とするTi:saレーザーやOPO(Optical Parametric Oscillators)レーザーを用いてもよい。
光学系120には、レンズ、ミラー等の光学素子を用いることができる。また、光学系120には、反射鏡やプリズムを用いた多関節アームなどを利用する空間伝搬やファイバーまたはバンドルファイバーを用いた光伝搬手段を用いてもよい。また、光130の照射エネルギーや照射分布計測などの入射光の情報を収集する目的でビームスプリッターなどを用いて光130の一部を分岐させてもよい。
***等を被検体300とする場合、パルス光のビーム径を広げて照射することが好ましいため、光学系120の光出射部は光を拡散させる拡散板等で構成されていてもよい。一方、光音響顕微鏡においては、解像度を上げるために、光学系120の光出射部はレンズ等で構成し、ビームをフォーカスして照射してもよい。
被検体300上での光130の照射位置は移動可能としてもよい。この場合、多関節アームやファイバーを直接被検体300に対して移動させるだけでなく、可動式ミラー等を用いる方法や光源自体を機械的に移動させる方法などを採用することもできる。
なお、光照射部100が光学系120を備えずに、光源110から直接被検体300に光130を照射してもよい。
(保持部200)
保持部200は被検体の形状を測定中に保持するために使用される。保持部200により被検体300を保持することによって、被検体の動きの抑制および被検体300の位置を保持部200内に留めることができる。保持部200の材料には、PET−G等を用いることができる。
保持部200は、被検体300を保持できる硬度を有する材料であることが好ましい。保持部200は、測定に用いる光を透過する材料であってもよい。保持部200は、インピーダンスが被検体300と同程度の材料で構成されていてもよい。***等の曲面を有するものを被検体300とする場合、凹型に成型した保持部200であってもよい。この場合、保持部200の凹部分に被検体300を挿入することができる。
(受信部400)
受信部400は、音響波を受信することにより電気信号を出力する受信素子411−414からなる受信素子群410と、受信素子群410を支持する支持体420とを含む。
各受信素子411−414を構成する部材としては、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミック材料や、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)に代表される高分子圧電膜材料などを用いることができる。また、圧電素子以外の素子を用いてもよい。例えば、静電容量型トランスデューサ(CMUT:Capacitive Micro−machined Ultrasonic Transducers)、ファブリペロー干渉計を用いたトランスデューサなどを用いることができる。なお、音響波を受信することにより電気信号を出力できる限り、いかなるトランスデューサを受信素子として採用してもよい。
支持体420は、機械的強度が高い金属材料などから構成されていてもよい。本実施形態において支持体420は半球殻形状であり、半球殻上に受信素子群410を支持できるように構成されている。この場合、各受信素子の指向軸は半球の曲率中心付近に集まる。そして、これらの受信素子から出力された電気信号群を用いて画像化したときに曲率中心付近の画質が高くなる。なお、支持体420は受信素子群410を支持できる限り、いかなる構成であってもよい。
(信号データ収集部500)
信号データ収集部500は、各受信素子411−414から出力されたアナログ信号である電気信号を増幅するアンプと、アンプから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを含む。信号データ収集部500から出力されるデジタル信号は、コンピュータ600内のメモリ610に記憶される。信号データ収集部500は、Data Acquisition System(DAS)とも呼ばれる。本明細書において電気信号は、アナログ信号もデジタル信号も含む概念である。
(コンピュータ600)
コンピュータ600は、メモリ610、初期音圧取得部620、光フルエンス取得部630、光吸収係数取得部640、酸素飽和度取得部650、信頼度取得部660、および制御部670を含む。
メモリ610は、磁気ディスクやフラッシュメモリなどの非一時記憶媒体で構成することができる。また、メモリ610は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の媒体であってもよい。なお、プログラムが格納される記憶媒体は、非一時記憶媒体である。
初期音圧取得部620、光フルエンス取得部630、光吸収係数取得部640、酸素飽和度取得部650、または信頼度取得部660等の演算機能を担うユニットは、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)チップ等の演算回路で構成されることができる。これらのユニットは、単一のプロセッサや演算回路から構成されるだけでなく、複数のプロセッサや演算回路から構成されていてもよい。
制御部670は、CPUなどの演算素子で構成される。制御部670は、入力部900からの撮像開始などの各種操作による信号を受けて、光音響装置の各構成を制御する。また、制御部670は、メモリ610に格納されたプログラムコードを読み出し、光音響装置の各構成の作動を制御する。
コンピュータ600は、信号データ収集部500から出力されたデジタル信号を記憶し、記憶されたデジタル信号に基づいて被検体300の画像データを取得する装置である。コンピュータ600の行う処理の詳細については後述する。
なお、コンピュータ600の各機能は異なるハードウェアによって構成されてもよい。また、受信部400、信号データ収集部500、およびコンピュータ600は、1つのハードウェアによって構成されてもよい。また、各構成の少なくとも一部が1つのハードウェアによって構成されてもよい。例えば、受信部400と信号データ収集部500とが1つのハードウェアによって構成されてもよい。コンピュータ600は専用に設計されたワークステーションであってもよい。
(表示部800)
表示部800は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)などのディスプレイである。コンピュータ600により得られた酸素飽和度分布や信頼度分布等に基づく画像や特定位置の数値等を表示する装置である。表示部800は、画像や装置を操作するためのGUIを表示してもよい。
(入力部900)
入力部900は、ユーザーが操作可能な、マウスやキーボードなどで構成されることができる。また、表示部800をタッチパネルで構成し、表示部800を入力部900としてもよい。
なお、光音響装置の各構成はそれぞれ別の装置として構成されてもよいし、一体となった1つの装置として構成されてもよい。また、光音響装置の少なくとも一部の構成が一体となった1つの装置として構成されてもよい。
(音響整合材1100)
音響整合材1100は光音響装置の構成ではないが説明する。音響整合材1100には、水、超音波ジェルなどが用いられる。音響整合材1100は、保持部200と受信素子411−414との間を音響波伝搬させるためのものである。音響整合材1100は音響波減衰が少ないものであってもよい。照射光が音響整合材を透過する場合、照射光に対して透明であってもよい。
以下に、本実施形態に係る、光音響装置を用いた酸素飽和度分布と酸素飽和度の信頼度分布とを表示する方法を、図2のフロー図を用いて説明する。
(S100:波長を設定する工程)
制御部670は、以下の工程で酸素飽和度の取得に利用される第一波長λ1および第二波長λ2と、以下の工程で信頼度の取得に利用される第三波長λ3と、を決定する。そして、制御部670は、光源110が本工程で決定されたλ1、λ2、およびλ3のいずれかの波長の光を発するように光源110の装置パラメータを設定し、S200の工程に進む。本実施形態では、まず第1波長λ1が設定され、S200の工程に進む例を説明する。
[第一波長λ1および第二波長λ2]
制御部670は、第一波長λ1と第二波長λ2として、それぞれの波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbの和と、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbOの和がほぼ等しいλ1およびλ2を決定する。すなわち、制御部670は、|εHb(λ1)+εHb(λ2)=εHbO(λ1)+εHbO(λ2)|を満たすλ1およびλ2を決定する。
図3において、実線はオキシヘモグロビンのモル吸収係数のスペクトルを表し、破線はデオキシヘモグロビンのモル吸収係数のスペクトルを表す。各ヘモグロビンのモル吸収係数の値は波長に対して一意に決定される値である。例えば、制御部670は、λ1、λ2としてλ1=778nmとλ2=866nmを選択する場合を考える。この場合、εHb(λ1:778nm)=1114.8(cm−1−1)、εHbO(λ1:778nm)=699.6(cm−1−1)、εHb(λ)2:866nm)=699.9(cm−1−1)、εHbO(λ2:866nm)=1118.4(cm−1−1)であり、εHb(λ1:778nm)+εHb(λ2:866nm)−εHbO(λ1:778nm)−εHbO(λ2:866nm)=−3.3(cm−1−1)である。
また、μa(λ1)/μa(λ2)の変化が酸素飽和度の変化に対して大きい場合、測定誤差や測定ノイズに対して堅固となる。このため、λ1とλ2の組み合わせとして、|(εHbO(λ1)−εHbO(λ1))−(εHbO(λ2)−εHb(λ2))|が大きくなる波長を選択してもよい。
なお、第一波長λ1と第二波長λ2において、εHbの和とεHbOの和がほぼ等しいとは、完全に等しい場合に限らない。第一波長λ1及び第二波長λ2の許容範囲については後述する。
[第三波長λ3]
制御部670は、第三波長λ3として、デオキシヘモグロビンとオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しい、ヘモグロビンの等モル吸収点となる波長λ3を選択する。
例えば、λ3の一例として、λ3=797nmが挙げられ、この場合のモル吸収係数は794.6(cm−1−1)である。
なお、第三波長λ3において、デオキシヘモグロビンとオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しいとは、完全に等しい場合に限らない。第三波長λ3の許容範囲については後述する。
なお、εHbおよびεHbOのスペクトルは既知であるため、λ1が決定されると、λ2の候補は一意に決定される。そこで、ユーザーが入力部900を用いてλ1を入力すると、制御部670が自動で波長λ2を設定するようにしてもよい。すなわち、制御部670は入力部900からの波長λ1の情報を受け取って、波長λ1に対応する各ヘモグロビンのモル吸収係数をメモリ610から読み出す。そして、制御部670は、波長λ1に対応する各ヘモグロビンのモル吸収係数と、メモリ610に保存されたεHbおよびεHbOのスペクトルとに基づいて、εHb(λ1)+εHb(λ2)−εHbO(λ1)−εHbO(λ2)の値が所定の範囲に収まる波長λ2を決定してもよい。
また、λ1及びλ2の複数の組み合わせが予めメモリ610に保存されており、制御部670が入力部900からのλ1の情報を受け取って、λ1に組み合わせられたλ2の情報を読み出してもよい。
また、複数の組み合わせの中から、ユーザーが入力部900を用いて所望の組み合わせを指定することにより、制御部670が波長を設定してもよい。
また、入力部900が測定部位や測定深度などの測定オーダーを入力できるように構成され、各測定オーダーに対応した波長の組み合わせがメモリ610に保存されていてもよい。そして、制御部670は、入力部900から入力された測定オーダーに対応する波長の組み合わせをメモリ610から読みだすことにより、波長を設定してもよい。なお、測定深度等の測定オーダーは値を直接入力できるように構成されていてもよいし、深い領域モードと浅い領域モードなどのように段階的に入力できるように構成されていてもよい。例えば、深い領域モードに対応する波長の方を、浅い領域モードに対応する波長よりも長い波長としてもよい。
(S200:光音響波に基づく信号データを取得する工程)
本実施形態では、まず光源110が第一波長λ1の光を発する。光源110が発した光は、光学系120により被検体300に導かれる。光学系120は、光を保持部200越しに被検体300に照射する。被検体300内の光吸収体は、照射された光を吸収し、体積膨張することにより光音響波を発生する。この光音響波は、被検体300および音響整合材1100を伝搬し、受信素子群410に到達する。各受信素子411−414がこの光音響波を受信することによって第一波長λ1に対応する第一電気信号を出力することにより、受信素子群410は第一波長λ1に対応する第一電気信号群を出力する。受信素子から出力される電気信号は、受信素子に到達した光音響波の圧力の時間変動を表す時系列の信号である。
信号データ収集部500は、受信素子群410から出力されたアナログ信号群である電気信号群をデジタル信号群に変換する。このデジタル信号群は、メモリ610に記憶させる。すなわち、光音響波に基づく信号データがメモリ610に記憶される。
(S300:初期音圧分布を取得する工程)
本実施形態において、まず初期音圧取得部620は、メモリ610に記憶された第一波長λ1に対応する電気信号群に基づいて、第一波長λ1に対応する、被検体300内の第一初期音圧分布P(λ1)を取得する。初期音圧分布を再構成する手法については、タイムドメイン再構成手法、フーリエドメイン再構成手法、モデルベース再構成手法(繰り返し再構成手法)などの公知の再構成手法を採用することができる。例えば、PHYSICAL REVIEW E 71,016706(2005)に記載されたようなUniversal Back−Projection(UBP)と呼ばれるタイムドメイン再構成手法を採用することができる。
(S400:光フルエンス分布を取得する工程)
本実施形態において、まず光フルエンス取得部630は、被検体300に照射された第一波長λ1の光の被検体300内での第一光フルエンス分布Φ(λ1)を取得する。すなわち、光フルエンス取得部630は、被検体内の各位置に照射された光フルエンスの値を取得する。
光フルエンス取得部630は、公知の手法により光フルエンス分布を取得することができる。例えば、光フルエンス取得部630は、被検体の光学係数情報(光吸収係数、等価散乱係数、または有効減衰係数等)、光照射部100から射出された光の面内強度分布、被検体の形状などのパラメータに基づいて光フルエンス分布を取得してもよい。測定毎に強度分布取得部(不図示)が光の面内強度分布を取得し、形状取得部(不図示)が被検体の形状を取得してもよい。また、不図示の光量計(パワーメータ)が照射光の総光量を計測してもよい。また、光フルエンスの計算手法には有限要素法、モンテカルロ法などを用いてもよい。例えば、特開2011−206192に記載された方法により光フルエンス分布を取得してもよい。
(S500:光吸収係数分布を取得する工程)
本実施形態において、まず光吸収係数取得部640は、S300で取得された第一初期音圧分布P(λ1)とS400で取得された第一光フルエンス分布Φ(λ1)とに基づいて、第一波長λ1に対応する第一光吸収係数分布μ(λ1)を取得する。
ところで、式4は、光音響波が発生したときの初期音圧Pを表す。
(r)=Γ(r)・μ(r)・Φ(r) ・・・式4
rは被検体内の位置を表す。Pは初期音圧であり、光音響波の受信信号に基づいて取得される。Γはグリューナイゼン係数であり、組織が決定すると一意に決定される既知のパラメータである。μは光吸収係数を表す。Φは光フルエンスを表す。
光吸収係数取得部640は、式4にしたがって、関心領域の各位置における初期音圧Pを光フルエンスΦで除算することにより、光吸収係数μを取得することができる。なお、グリューナイゼン係数Γについては既知であるとして、光吸収係数取得部640は、予めメモリ610に格納されたグリューナイゼン係数を読み出すことにより計算に用いてもよい。
(S600:全波長の測定が完了したか否かを判定する工程)
制御部670は、全ての波長(λ1、λ2、λ3)における測定が完了したか否かを判断する。全ての波長における測定が完了していない場合は、制御部670が、S100に戻り、光照射部100の発する光の波長を変更し、変更後の波長におけるS200〜S500の工程を実行させる。本実施形態では、第一波長λ1における測定のみが完了した場合、第二波長λ2または第三波長λ3におけるS200〜S500の工程を行い、第二波長または第三波長に対応する光吸収係数分布を取得する。これにより、第一電気信号に基づいた第一光吸収係数分布μ(λ1)、第二電気信号に基づいた第二光吸収係数分布μ(λ2)、および第三電気信号に基づいた第三光吸収係数分布μ(λ3)の取得が完了する。
また、測定間隔が長くなると被検体の体動が起こる可能性が高くなるため、異なる波長による光音響波の測定との間隔を短くしてもよい。体動が起こると波長間の画像にずれが生じ、濃度に関する情報の取得精度が低くなる場合がある。そこで、ある波長の光でS200の工程を行った後に、その他の工程を行う前に、異なる波長の光でS200の工程を行ってもよい。あるいは、S200が完了した波長におけるS300〜S500の工程と、残りの波長におけるS200の工程とを並行して実行してもよい。
また、第三波長における測定より先に、第一波長及び第二波長における測定をおこなってもよい。そして、第一波長に対応する第一光吸収係数分布および第二波長に対応する第一光吸収係数分布が取得されたところで、後述するS700の工程に進んでもよい。
(S700:酸素飽和度分布を取得する工程)
酸素飽和度取得部650は、S500で取得した第一波長に対応する第一光吸収係数分布μ(λ1)と、第二波長に対応する第二光吸収係数分布μ(λ2)と、を用いて、式3にしたがって酸素飽和度分布StOを算出する。
(S800:信頼度分布を取得する工程)
信頼度取得部660は、S500で取得した第一光吸収係数分布μ(λ1)と、第二光吸収係数分布μ(λ2)と、第三光吸収係数分布μ(λ3)と、に基づいて、酸素飽和度の信頼度分布を取得する。本実施形態で得られる信頼度は、第一波長λ1および第二波長λ2の光を利用して得られた酸素飽和度の信頼度を表す情報である。
以下、信頼度を取得する方法を説明する。
第一光吸収係数分布μ(λ1)および第二光吸収係数分布μ(λ2)の和は式5で表される。
μ(λ1)+μ(λ2)=(εHb(λ1)・CHb+εHbO(λ1)・CHbO)+(εHb(λ2)・CHb+εHbO(λ2)・CHbO
=(εHb(λ1)+εHb(λ2))・CHb+(εHbO(λ1)+εHbO(λ2))・CHbO ・・・式5
また、前述したように、各波長におけるオキシヘモグロビンの和とデオキシヘモグロビンの和がほぼ等しくなるような第一波長λ1および第二波長λ2が設定されている。すなわち、式6に示す関係となっている。
Figure 2017029610

Aconst.は、既知のモル吸収係数から導出される定数である。式5に式6を代入すると式7となる。
μ(λ1)+μ(λ2)=Aconst.・CHb+Aconst.・CHbO
=Aconst.・(CHb+CHbO) ・・・式7
=Aconst.・Ctotal
totalは、全ヘモグロビンのモル濃度である。式7から理解されるように、第一光吸収係数分布μ(λ1)および第二光吸収係数分布μ(λ2)の和は、定数Aconst.と全ヘモグロビンのモル濃度との積で表される。
一方、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbO(λ3)とデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHb(λ3)とがほぼ等しい第三波長λ3に対応する第三光吸収係数分布μ(λ3)は、式8で表すことができる。
μ(λ3)=εHb(λ3)・CHb+εHbO(λ3)・CHbO
=εHb,HbO(λ3)・(CHb+CHbO) ・・・式8
=εHb,HbO(λ3)・Ctotal
式8から理解されるように、第三光吸収係数分布μ(λ3)は、オキシヘモグロビンまたはデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHb,HbOと、全ヘモグロビンのモル濃度と、の積で表される。
ここで、第一光吸収係数分布μ(λ1)および第二光吸収係数分布μ(λ2)の和と、第三光吸収係数分布μ(λ3)と、の比(第一比)を式9で示す。
Figure 2017029610

理想的なμ(λ1)、μ(λ2)、μ(λ3)を取得することができた場合、式9に示す比の値は、λ1、λ2、およびλ3のモル吸収係数(既知)のみから一意に定まり、常に一定である。理想的なμ(λ1)、μ(λ2)、μ(λ3)を仮定した場合に得られる、μ(λ1)および第μ(λ2)の和とμ(λ3)との比を、信頼度基準値αと称する。
しかしながら、実際の測定により得られる光吸収係数分布には測定誤差が含まれるため、μ(λ1)および第μ(λ2)の和とμ(λ3)との比(第二比)は、信頼度基準値αとは異なる。本実施形態において、実際の測定により得られたμ(λ1)、μ(λ2)、μ(λ3)を用いて得られる、μ(λ1)および第μ(λ2)の和とμ(λ3)との比を、信頼度評価値βと称する。
ここで、信頼度評価値βが信頼度基準値αに近い領域ほど、酸素飽和度が精度良く取得され、データの信頼性が高い領域であることが理解される。
信頼度評価値βにはヘモグロビン濃度の情報が含まれていないため、信頼度評価値βによれば、ヘモグロビン量や酸化度等の血液状態や血管形状に依存せずに酸素飽和度の信頼性を評価することができる。
信頼度取得部660は、信頼度評価βそのものを酸素飽和度の信頼度として取得してもよい。この場合、信頼度の値のバラつきから酸素飽和度分布の信頼性のバラつきを評価することができる。
また、信頼度取得部660は、信頼度基準値αと信頼度評価値βとを用いて信頼度を取得してもよい。例えば、信頼度取得部660は、信頼度評価値βと信頼度基準値αとの差や、信頼度評価値βと信頼度基準値αとの比を信頼度として取得してもよい。信頼度評価値βと信頼度基準値αとの差を信頼度とした場合、差が大きい程酸素飽和度の確からしさが低いことを示す。また、信頼度評価値βと信頼度基準値αとの差は正負の値をとる。信頼度評価値βにランダムなバラツキがある場合は正負の情報は意味を持たないが、酸素飽和度の測定値に一定のオフセット情報が加味されている場合は、信頼度評価値βも一定の方向にズレ易くなるため、測定精度に関する指針となりうる。
信頼度評価値βと信頼度基準値αとの比を信頼度とした場合、信頼度の値が1に近いほど酸素飽和度の精度が高いと評価できる。また、信頼度評価値βと信頼度基準値αとの比は、信頼度基準値αで規格化した相対値であるため分かりやすい指標である。
ここで選択すべき波長の許容範囲について説明する。生体内での典型的な酸素飽和度の範囲は50〜100%と考えられる。血管位置での酸素飽和度の値であるのか、ノイズによる得られた酸素飽和度の値であるのかを区別するためには、±25%の精度で得られた酸素飽和度であるのかどうかを区別できればよい。そこで、信頼度基準値αについても±25%の精度で得られる波長を選択する必要がある。
例えば、式10に示すように、第一波長λ1と第二波長λ2のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbの和と、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbOの和とが、100×n%の異なる場合を考える。この場合、Aconst=εHb(λ1)+εHb(λ2)とおくと、εHbO(λ1)+εHbO(λ2)=(1+n)Aconstとなる。また、酸素飽和度が100×m%の場合、CHbO=m×Ctotal,CHb=(1−m)×Ctotalとなる。
これらの関係を式5に代入すると、式11が得られる。
μ(λ1)+μ(λ2)
={εHb(λ1)+εHb(λ2)}×CHb+{εHbO(λ1)+εHbO(λ2)}×CHbO
=Aconst×Ctotal×(1−m)×Ctotal+(1+n)×A×m×Ctotal
=Aconst×Ctotal×{1−m+(1+n)×m}
=Aconst×Ctotal×(1+n×m) ・・・式11
式11を基に信頼度基準値αを求めると式12が得られる。
α={μ(λ1)+μ(λ2)}/μ(λ3)
=Aconst×Ctotal×(1+n×m)/εHb,HbO(λ3)・Ctotal
=(1+n×m)・[A/εHb,HbO(λ3)] ・・・式12
この場合、酸素飽和度が100%のときに信頼度基準値αの誤差が最も大きくなることが理解される。そこで、m=1とすると、信頼度基準値αの誤差は100×n%となることが理解される。すなわち、血管の区別を目的として信頼度基準値αの誤差を25%以下とする場合、第一波長λ1と第二波長λ2のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbの和と、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbOの和との誤差が25%以下となる第一波長λ1と第二波長λ2を選択する。ここでは、第三波長λ3については、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbO(λ3)とデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHb(λ3)とが等しい波長を選択した場合を想定している。
また、例えば動脈と静脈を区別したい場合、70%と90%の酸素飽和度を区別できればよいと考えられる。この場合、±10%の精度で得られた酸素飽和度を区別する必要があるため、±10%の精度で信頼度基準値αを得ることのできる波長を選択する必要がある。式12によれば、この場合90%のときに信頼度基準値αの誤差が最も大きくなることが理解される。そこで、m=0.9とすると、信頼度基準値αの誤差は90×n%となることが理解される。すなわち、動脈と静脈の区別を目的として信頼度基準値αの誤差を10%以下とする場合、第一波長λ1と第二波長λ2のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbの和と、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbOの和との誤差が11%以下となる第一波長λ1及び第二波長λ2を選択する。なお、動脈の酸素飽和度を100%と想定し、±15%の精度で信頼度基準値αを得ることのできる波長を選択してもよい。
なお、波長の選択指針は上記に限らず、求められる信頼度基準値αの精度に応じて、適宜波長λ1、λ2、及びλ3は選択されてもよい。また、求められる信頼度基準値αの精度と対象物の想定される酸素飽和度の最大値とに応じて波長λ1、λ2、及びλ3は選択されてもよい。例えば血管の区別を目的として信頼度基準値αの精度が±25%以下となる波長λ1、λ2、及びλ3を選択してもよい。また、例えば、動脈と静脈の区別を目的として信頼度基準値αの精度が±15%、あるいは±10%以下となる波長λ1、λ2、及びλ3を選択してもよい。また、例えば酸素飽和度の過渡変化を区別したいような場合、信頼度基準値αの精度が5%以下、あるいは2.5%以下となる波長λ1、λ2、及びλ3を選択してもよい。
例えば、動脈と静脈の区別を目的として信頼度基準値αの精度として10%が求められた場合、第一波長λ1として778nmを選択したときには、第二波長は860nm以上、872nm以下の範囲から選択されればよい。ここでは、第三波長λ3として、オキシヘモグロビンのモル吸収係数εHbO(λ3)とデオキシヘモグロビンのモル吸収係数εHb(λ3)とが等しい波長を選択した場合を想定している。
(S900:酸素飽和度分布および信頼度分布を表示する工程)
制御部670は、S700で取得した被検体300の酸素飽和度分布のデータを表示部800に送信し、酸素飽和度分布の画像や酸素飽和度分布中の特定位置の数値等を表示部800に表示させる。また、制御部670は、S800で取得した酸素飽和度の信頼度分布のデータを表示部800に送信し、酸素飽和度分布の画像と比較できるように、信頼度分布の画像を表示させる。例えば、制御部670は、酸素飽和度分布の画像と信頼度分布の画像とを、並列表示、重畳表示、交互表示のいずれかの表示方法により比較できるように表示する。
なお、信頼度評価値βそのものを信頼度として取得した場合、信頼度分布の画像とともに信頼度基準値αの値を表示してもよい。これにより、信頼度評価値βの分布の各位置の値と、信頼度基準値αの値とを比較して各位置の信頼性を容易に評価することができる。
なお、ユーザーが信頼度に対する数値範囲を入力部900を用いて指定し、制御部670が指定の数値範囲の内部と外部とを区別できるように信頼度分布を第二の表示領域802に表示させてもよい。例えば、制御部670は、指定の数値範囲の外部を非表示にしたり、指定の数値範囲の内部と外部とで明度を変えるようにして、信頼度分布を第二の表示領域802に表示させてもよい。制御部670は、指定の数値範囲の内部と外部とで色を変えるようにして信頼度分布を第二の表示領域802に表示させてもよい。制御部670は、指定の数値範囲の内部をカラー表示、指定の数値範囲の外部をモノクロ表示としてもよい。この表示方法により、ユーザーが関心のある信頼度に対応する領域とそうではない領域とを判別することができる。
また、臓器や腫瘍を画像化するために、金ナノ粒子、SWNT(single−walled carbon nanotube、単層カーボンナノチューブ)、ICG(indocyanine green、インドシアニングリーン)、MB(methylene blue、メチレンブルー)などのコントラスト剤を被検体に投与してもよい。分子プローブの投与前後の血液状態、並び投与後の血液状態の経時変化に関し、信頼度の評価を実施することで、分子プローブによる血液状態への影響を調べることができる。すなわち、S100〜S800の工程を繰り返し実行し、S900において制御部670は信頼度分布の経時変化を表示部800に表示してもよい。なお、この場合、酸素飽和度分布の取得および表示については行わなくてもよい。
分布データが3次元の場合、制御部670は、任意の断面で切断した断層画像、最大値投影(Maximum Intensity Projection:MIP)画像、またはボリュームレンダリングした画像などを表示させることができる。例えば、3D画像を異なる複数の方向から表示してもよい。また、表示画像の傾きや表示領域、ウインドウレベルやウインドウ幅を、利用者が表示部800の表示を確認しながら入力部900を用いて変更するようにしてもよい。制御部670は、S200で得られた信号データ、S300で得られた初期音圧分布、S400で得られた光フルエンス分布、またはS500で得られた光吸収係数分布を、表示部800に表示させてもよい。入力部900は、それぞれの情報の表示のON/OFFを切り替えられるように構成されていてもよい。これらの情報についても、重畳表示、並列表示、交互表示のいずれかの表示方法により表示させてもよい。
酸素飽和度分布と信頼度分布とを表示部800に並列表示する例を図4に示す。制御部670は、酸素飽和度分布を表示部800の第一の表示領域801に、信頼度分布としての信頼度評価値βの分布を表示部800の第二の表示領域802に表示させる。図4の例においては、信頼度基準値αは1.4であり、信頼度評価値βの値が1.2〜1.6までの信頼度評価値βの分布を表示させている。
ユーザーが入力部900を用いて第一のポインタ821を動かし、第一のポインタ821が第一の表示領域801内の酸素飽和度分布の特定位置を指示する。それに伴い、第二の表示領域802内の第一のポインタ821に対応する位置に第二のポインタ822が表示される。さらに、第一のポインタ821で指示された位置の座標、その位置の酸素飽和度の値、および第二のポインタ822で指示された信頼度評価値βの値が第三の表示領域803に表示される。また、信頼度基準値αも第三の表示領域803に表示される。この表示方法により、酸素飽和度分布と信頼度分布とを独立して確認しながらも、注目点の酸素飽和度の確からしさを容易に判断する事が可能である。
次に、酸素飽和度分布と信頼度を重畳表示する例を図5に示す。制御部670は、酸素飽和度分布と信頼度評価値βの分布を表示部800の第四の表示領域804に重畳して表示させる。図5の例においては、信頼度基準値αは1.4であり、信頼度評価値βの値が1.2〜1.6までの信頼度評価値βの分布をハッチングで表示させている。すなわち、図5の例においては、信頼度評価値βを二値化して表示させている。
ユーザーが入力部900を用いて第三のポインタ823を動かし、第一のポインタ821が第四の表示領域804内の特定位置を指示する。第三のポインタ823で指示された位置の座標、その位置の酸素飽和度の値および信頼度評価値βの値が第五の表示領域805に表示される。また、信頼度基準値αも第五の表示領域805に表示される。
重畳表示する場合には、各画像データの透過度を変更して表示し、複数の画像データが重なった場合でもそれぞれの画像データを視認できるようにしてもよい。また、画像データごとに色を割り振り、画像データの強度をその色の濃淡で表示してもよい。または、画像データごとに濃淡を割り振って、色で画像データの強度を表してもよい。また、透過度、色、濃淡などの設定を、作業者がインタラクティブに行えるように、表示部800に備えられた入力部900で行われてもよい。
以下、信頼度分布に基づいて補正された酸素飽和度分布の表示を行う例を説明する。図6は、信頼度に基づいた酸素飽和度分布を表示する工程を含む、信頼度分布を利用して酸素飽和度分布を補正する方法に関するフローチャートである。既に説明した工程には同一の符号を付し、説明を省略する。
(S1000:信頼度分布に基づいた酸素飽和度分布の表示)
制御部670は、S800で取得された信頼度分布に基づいて、S900で取得された酸素飽和度を補正して表示してもよい。なお、本工程では、信頼度分布そのものは表示させなくてもよい。
例えば、ユーザーが信頼度に対する数値範囲を、入力部900を用いて指定する。そして、制御部670は、指定の数値範囲の内部と外部の信頼度の領域に対応する酸素飽和度を区別できるように、酸素飽和度分布を表示部800に表示させる。すなわち、制御部670は、数値範囲に含まれる信頼度分布の一部の領域に対応する、酸素飽和度分布の一部の領域と、酸素飽和度分布の残りの領域と、を区別できるように表示部800に表示させる
なお、信頼度に対する数値範囲については、ユーザーが指定することなく、制御部670が予めメモリ610に記憶されていたものを読み出してもよい。
例えば、制御部670は、指定の数値範囲の外部に対応する酸素飽和度分布を非表示にすることや、指定の数値範囲の内部と外部とで明度を変えるようにして、酸素飽和度分布を表示部800に表示させてもよい。
また、制御部670は、指定の数値範囲の内部と外部とで色を変えるようにして酸素飽和度分布を表示部800に表示させてもよい。制御部670は、指定の数値範囲の内部をカラー表示、指定の数値範囲の外部をモノクロ表示として酸素飽和度分布を表示部800に表示させてもよい。
また、S900において信頼度評価値βと信頼度基準値αとの比を信頼度として取得した場合、制御部670は、信頼度分布と酸素飽和度分布との比を表示部800に表示させてもよい。
これらの表示方法により、ユーザーが関心のある信頼度に対応する領域とそうではない領域に対応する酸素飽和分布を判別することができる。
被検体300は、生体の場合だけでなく、生体疑似模型(ファントム)であってもよい。ファントムは生体の光伝搬特性と音響特性が一致するように母材にウレタンや添加物に酸化チタンや色材であるカーボンブラック(CB)等を用い、血液部に実験用血液を用いて酸素及び窒素を送入して酸素飽和度を一定に維持する。実験用血液に対して、酸素を封入してオキシヘモグロビンを作成し、窒素を封入してデオキシヘモグロビンを作り、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの吸収スペクトルを測定してもよい。疑似血液で得られた吸収スペクトルから、疑似血液のデオキシヘモグロビンに対するλ1およびλ2のモル吸収係数の和と、疑似血液のオキシヘモグロビンに対するλ1およびλ2のモル吸収係数の和が等しくなるλ1とλ2を選択してもよい。また、疑似血液で得られた吸収スペクトルから、ヘモグロビンの等モル吸収係数となる波長λ3を選択してもよい。色材は紫外線等の影響で退色する可能性があり、ファントムを校正用に作成した場合は経時変化等に留意する必要がある。校正用ファントムを繰り返し利用する場合、ファントムに対して信頼度分布を取得し、表示させることで、ファントムの局所的な状態変化を把握し易い。
一方、制御部670は、既知のファントムを利用して得られた信頼度が所定の数値範囲に収まるように、光音響装置の装置パラメータを変更してもよい。図7は信頼度を利用した光音響装置のキャリブレーション方法のフローチャートを示す。既に説明した工程には同一の符号を付し、説明を省略する。
制御部670は、S800で得られた信頼度が所定の数値範囲に収まっているかを判定する(S1100)。信頼度が所定の数値範囲に収まっていない場合、S1200の公邸に進む。一方、信頼度が所定の数値範囲に収まっている場合は、本キャリブレーションを終了とする。なお、所定の数値範囲は、予めメモリ610に記憶された数値範囲を読み出してもよいし、ユーザーが入力部900を用いて指定してもよい。また、所定の数値範囲と比較される対象の領域は、信頼度分布の全領域であってもよいし、一部の領域であってもよい。また、位置によって所定の数値範囲が異なっていてもよい。すなわち、S1100において、制御部670は、信頼度分布の少なくとも一部の信頼度が所定の数値範囲に収まっているか否かを判定する。
信頼度が所定の数値範囲に収まっていないと判定された場合、制御部670は、光音響装置の装置パラメータを変更する(S1200)。例えば、装置パラメータとしては、受信部400の特性に関する、受信素子の感度、位置、または向き等や、光照射部100の特性に関する、光の強度、光の波長、または光の照射方向等が挙げられる。すなわち、S1200において、制御部670は、信頼度分布の少なくとも一部の信頼度が所定の数値範囲に収まっていない場合、光照射部100および受信部400の少なくとも一つの装置パラメータを変更する。
そして、光音響装置は、信頼度が所定の範囲に収まるまで、S100〜S1200の工程を繰り返し実行する。この方法により、装置に起因する酸素飽和度の測定誤差については低減するようにキャリブレーションされた光音響装置を用いて、生体等を被検体300とした場合の光音響測定を行うことができる。その結果、キャリブレーション後の光音響装置を用いて、酸素飽和度を精度良く取得することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 光照射部
400 受信部
600 コンピュータ

Claims (20)

  1. 被検体に光を照射する光照射部と、
    前記光照射部からの光が前記被検体に照射されることにより発生する光音響波を受信することにより電気信号を出力する受信部と、
    光吸収係数分布を取得する光吸収係数取得部と、
    信頼度分布を取得する信頼度取得部と、
    を有し、
    前記光照射部は第一波長の光を前記被検体に照射し、
    前記受信部は前記第一波長の光が前記被検体に照射されることにより発生する前記第一波長に対応する光音響波を受信することにより、前記第一波長に対応する第一電気信号を出力し、
    前記光照射部は第二波長の光を前記被検体に照射し、
    前記受信部は前記第二波長の光が前記被検体に照射されることにより発生する前記第二波長に対応する光音響波を受信することにより、前記第二波長に対応する第二電気信号を出力し、
    前記光照射部は第三波長の光を前記被検体に照射し、
    前記受信部は前記第三波長の光が前記被検体に照射されることにより発生する前記第三波長に対応する光音響波を受信することにより前記第三波長に対応する第三電気信号を出力し、
    前記光吸収係数取得部は、前記第一電気信号に基づいて、前記第一波長に対応する第一光吸収係数分布を取得し、
    前記光吸収係数取得部は、前記第二電気信号に基づいて、前記第二波長に対応する第二光吸収係数分布を取得し、
    前記光吸収係数取得部は、前記第三電気信号に基づいて、前記第三波長に対応する第三光吸収係数分布を取得し、
    前記信頼度取得部は、前記第一光吸収係数分布と、前記第二光吸収係数分布と、前記第三光吸収係数分布と、に基づいて前記信頼度分布を取得し、
    前記第一波長および前記第二波長は、前記第一波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、前記第一波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、がほぼ等しい波長であり、
    前記第三の波長がオキシヘモグロビンおよびデオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しい波長である
    ことを特徴とする光音響装置。
  2. 前記第一波長、前記第二波長、及び前記第三の波長は、前記信頼度分布の精度が±25%以下となる波長である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響装置。
  3. 前記第一波長、前記第二波長、及び前記第三の波長は、前記信頼度分布の精度が±15%以下となる波長である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光音響装置。
  4. 前記第一波長、前記第二波長、及び前記第三の波長は、前記信頼度分布の精度が±2.5%以下となる波長である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光音響装置。
  5. 前記信頼度取得部は、前記第一光吸収係数分布および前記第二光吸収係数分布の和と、前記第三光吸収係数分布と、の第一比を算出し、
    前記第一比に基づいて前記信頼度分布として取得する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光音響装置。
  6. 前記信頼度取得部は、前記第一波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和または前記第一波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と前記第三の波長のオキシヘモグロビンまたはデオキシヘモグロビンのモル吸収係数との第二比と、前記第一比と、に基づいて前記信頼度分布を取得する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光音響装置。
  7. 前記信頼度取得部は、前記第一比と前記第二比との差を前記信頼度分布として取得する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光音響装置。
  8. 前記信頼度取得部は、前記第一比と前記第二比との比を前記信頼度分布として取得する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光音響装置。
  9. 前記第一光吸収係数分布と前記第二光吸収係数分布とに基づいて、酸素飽和度分布を取得する酸素飽和度取得部と、
    前記酸素飽和度分布および前記信頼度分布を比較できるように表示部に表示させる制御部と、
    を更に有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光音響装置。
  10. 前記制御部は、前記酸素飽和度分布および前記信頼度分布を重畳表示、並列表示、および交互表示のいずれかの表示方法で前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項9に記載の光音響装置。
  11. 前記第一光吸収係数分布と前記第二光吸収係数分布とに基づいて酸素飽和度分布を取得する酸素飽和度取得部と、
    前記信頼度分布に基づいて補正された前記酸素飽和度分布を表示部に表示させる制御部と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光音響装置。
  12. 前記第一光吸収係数分布と前記第二光吸収係数分布とに基づいて酸素飽和度分布を取得する酸素飽和度取得部と、
    信頼度に対する数値範囲を入力できるように構成された入力部と、
    前記数値範囲に含まれる前記信頼度分布の一部の領域に対応する、前記酸素飽和度分布の一部の領域と、前記酸素飽和度分布の残りの領域と、を区別できるように表示部に表示させる制御部と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光音響装置。
  13. 前記信頼度分布の少なくとも一部の信頼度が所定の数値範囲に収まっているか否かを判定し、前記少なくとも一部の信頼度が前記所定の数値範囲に収まっていない場合、前記光照射部および前記受信部の少なくとも一つの装置パラメータを変更する制御部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光音響装置。
  14. 第一波長に対応する第一光吸収係数分布を取得する工程と、
    第二波長に対応する第二光吸収係数分布を取得する工程と、
    第三波長に対応する第三光吸収係数分布を取得する工程と、
    前記第一光吸収係数分布と、前記第二光吸収係数分布と、前記第三光吸収係数分布と、に基づいて信頼度分布を取得する工程と、を有し、
    前記第一波長および前記第二波長は、前記第一波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、前記第一波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数および前記第二波長のデオキシヘモグロビンのモル吸収係数の和と、がほぼ等しい波長であり、
    前記第三の波長がオキシヘモグロビンおよびデオキシヘモグロビンのモル吸収係数がほぼ等しい波長である
    ことを特徴とする信頼度取得方法。
  15. 前記第一波長、前記第二波長、及び前記第三の波長は、前記信頼度分布の精度が±25%以下となる波長である
    ことを特徴とする請求項14に記載の光音響装置。
  16. 前記第一波長、前記第二波長、及び前記第三の波長は、前記信頼度分布の精度が±2.5%以下となる波長である
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の光音響装置。
  17. 前記信頼度分布を表示する工程を更に有する
    ことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の信頼度取得方法。
  18. 前記第一光吸収係数分布と前記第二光吸収係数分布とに基づいて酸素飽和度分布を取得する工程と、
    前記信頼度分布に基づいて前記酸素飽和度分布を補正する工程と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の信頼度取得方法。
  19. 前記第一光吸収係数分布と前記第二光吸収係数分布とに基づいて酸素飽和度分布を取得する工程と、
    所定の数値範囲に含まれる前記信頼度分布の一部の領域に対応する、前記酸素飽和度分布の一部の領域と、前記酸素飽和度分布の残りの領域と、を区別できるように表示する工程と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の信頼度取得方法。
  20. 請求項14から19のいずれか1項に記載の信頼度取得方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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