JP2017029339A - 床用シート - Google Patents

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朋子 松本
Tomoko Matsumoto
朋子 松本
宏季 遠野
Hiroki Tono
宏季 遠野
暢彦 西谷
Nobuhiko Nishitani
暢彦 西谷
久美子 堂上
Kumiko Dogami
久美子 堂上
ヨハンナ アイラ
Johanna Aila
ヨハンナ アイラ
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Abstract

【課題】床をダイナミックに装飾することができる床用シートを提供する。【解決手段】床に配置される床用シート1であって、床用シート上に位置する1以上のユーザから受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行う発色層101を備えた床用シートであり、このような構成を備えるようにしたことにより、床用シートがユーザから受け付けた入力に応じた異なる色相で発色することとなり、床をダイナミックに装飾することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、床に配置される床用シート等に関するものである。
従来の技術として、光透過性カーペットと、カーペットと粘着固定された表示板や任意の表示を施したシートと、光源とを組合わせたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−124047号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の技術においては、任意の表示を施したシートによって床に任意の表示を行なうものであるため、表示を容易に変更することができず、入力に応じて床をダイナミックに装飾することができない、という課題があった。
本発明は上記のような課題を解消するためになされたものであり、入力に応じて床をダイナミックに装飾することが可能な床用シートを提供することを目的とする。
本発明の床用シートは、床に配置される床用シートであって、床用シート上に位置する1以上のユーザから受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行う発色層を備えた床用シートである。
かかる構成により、入力に応じて異なる色相で発色を行なうことにより、入力に応じて床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、入力は、力の入力であり、発色層は構造色層を有している床用シートである。
かかる構成により、ユーザから受け付ける力に応じて、ダイナミックに床を装飾することができる。また、異なる色相で発色を行なうための電源等が不要であり、パッシブに床を装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、発色層は、更に、構造色層上に、機能性色素層を有する床用シートである。
かかる構成により、発色層と構造色層の発色の組み合わせで、より多様な発色が可能となる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、入力は、信号の入力であり、床用シート上に位置する1以上のユーザから信号の入力を受け付ける受付部を更に備え、発色層は、受付部が受け付けた信号に応じて、異なる色相の発色を行う床用シートである。
かかる構成により、信号の入力に応じてダイナミックに床を装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部は、床用シートの上面を押下する力の大きさを示す信号の入力を受け付け、発色層は、受付部が受け付けた信号が示す力の大きさに応じて、異なる色相の発色を行う床用シートである。
かかる構成により、ユーザから受け付ける力に応じて、ダイナミックに床を装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、信号の履歴に関する履歴情報を格納する格納部と、受付部が受け付けた信号の履歴情報を格納部に蓄積する蓄積部と、履歴情報を用いて、発色を決定する決定部とをさらに備え、発色層は、決定部の決定に従って発色を行なう床用シートである。
かかる構成により、入力された信号の履歴に応じて異なる色相で発色を行なうことができ、床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部が受け付けた信号を用いて、発色を決定する決定部をさらに備え、発色層は、決定部の決定に従って発色を行なう床用シートである。
かかる構成により、入力された信号の履歴に応じて異なる色相で発色を行なうことができ、床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、決定部は、予め決められた条件を満たす場合、初期状態の発色を行なうことを決定し、発色層は、決定部の決定に従って、発色を行なう床用シートである。
かかる構成により、適切に初期状態の発色に戻すことができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部は、1以上の携帯端末装置から信号を受信する床用シートである。
かかる構成により、携帯端末装置で送信される信号に応じて、床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、信号は、生体情報を含む床用シートである。
かかる構成により、ユーザの生体情報に応じて、床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部が受け付けた信号を認識する認識部をさらに備え、発色層は、認識部の認識結果に応じて、異なる色相で発色を行う床用シートである。
かかる構成により、信号に応じて適切に床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部が受け付けた信号は、音声データであり、認識部は、音声データに対して音声認識を行う床用シートである。
かかる構成により、音声データの認識結果に基づいて、床をダイナミックに装飾することができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、受付部が受け付けた信号に応じて、音出力を行う音出力層をさらに備えた床用シートである。
かかる構成により、床の装飾に加えて、音による演出も行なうことができる。
また、本発明の床用シートは、前記床用シートにおいて、発色層の上面側および下面側の少なくとも一方に、保護層を更に備えた床用シートである。
かかる構成により、床用シートを保護することができる。
本発明による床用シートによれば、入力に応じて床をダイナミックに装飾することができる。
本発明の実施の形態1における床用シートの断面図 同床用シート上をユーザが歩いている状態を示す図(図2(a))、床用シートの断面模式図(図2(b))、および床用シートの断面模式図(図2(c)) 本発明の実施の形態2における床用シートを説明するための図 同床用シートの動作について説明するフローチャート 同床用シートのシート状部上にユーザが居る状態を示す図 同床用シートの履歴情報管理表を示す図 同床用シートの発色管理表を示す図 同床用シートが発色している状態を示す図
以下、床用シート等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における床用シート1の断面図である。
床用シート1は、発色層101と、保護層102とを備えている。発色層101は、構造色層1011と、機能性色素層1012とを備える。保護層102は、第一の保護層1021と、第二の保護層1022とを備えている。第一の保護層1021は、第一のクッション層1021aと、第一の表面保護層1021bとを備えており、第二の保護層1022は、第二のクッション層1022aと、第二の表面保護層1022bとを備えている。
床用シート1においては、第二の保護層1022と、発色層101と、第一の保護層1021とが、下から上に向かって積層されている。また、発色層101においては、構造色層1011上に、機能性色素層1012が積層されている。第一の保護層1021においては、第一のクッション層1021a上に、第一の表面保護層1021bが積層されている。第二の保護層1022においては、第二の表面保護層1022b上に、第二のクッション層1022aが積層されている。上記の各層は、例えば、粘着性を有する粘着材で粘着されていても良く、接着剤等により接着されていても良い。床用シート1の幅や長さ等は問わない。
床用シート1は、床に配置されるシートである。床用シート1が配置される場所は問わない。床用シート1が配置される場所は、例えば、公園、ジョギングコース、地下道、病院、リハビリ施設、在宅医療が行なわれる一般家屋内等である。床用シート1が屋外等に配置される場合、床用シート1が配置される床は、地面や道路等であってもよい。
発色層101は、床用シート1上に位置する1以上のユーザから受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行う層である。ユーザから受け付けた入力とは、例えば、ユーザから受け付けた力や圧力、摩擦、光、温度、音、生体信号等である。ユーザから受け付けた入力は、例えば、ユーザから受け付けた力の入力である。ユーザから受けた力の入力に応じて、異なる色相の発色を行なうということは、ユーザから受け付けた力に応じて、異なる色相の発色を行なうことと考えてもよい。ユーザから受け付けた力とは、例えば、ユーザから受けた発色層101を押下する力である。例えば、ユーザが床用シート1上に居る場合や、床用シート1上を移動した場合に、発色層101がユーザから受ける力である。ここでは、発色層101は、押下する力をユーザから第二の保護層1022を介して間接的に受けることとなるが、第二の保護層1022がない場合には、ユーザから直接、押下する力を受けても良い。
異なる色相の発色とは、少なくとも色相が異なる発色である。例えば、色相の値が一定で、明度と彩度との組み合わせが異なる色の発色は、同じ色相の発色である。例えば、白色と、赤色とは、明度や彩度は異なるが、色相が同じであるため、色相が同じ発色と考える。異なる色相の発色は、発色の態様も異なっていても良い。発色の態様とは、例えば、発色のパターンや、発色する範囲等である。異なる色相の発色は、異なる複数の色相の組合わせによる発色も含む。発色は、発光を伴っても良く、発光を伴わなくても良い。
受け付けた力に応じて異なる色相の発色を行なうということは、例えば、受け付けた異なる力の強弱に応じて異なる色相の発色を行なうことであってもよく、また、受け付けた力によって変形する発色層101の形状や、変形する量、例えば、凹む深さや、凹む広さ等に応じて異なる色相の発色を行なうこととであっても良い。
例えば、発色層101は、通常、受けた力に対応した位置において異なる色相の発色を行なう。発色層101は、例えば、力を受け付けた位置およびその周辺で異なる色相の発色を行なう。例えば、力を受けた位置を中心として異なる色相の発色を行なう。発色層101が発色する範囲等は問わない。発色層101は、例えば、床用シート1の一部の領域だけで異なる色相の発色を行なう。発色層101は、例えば、受け付けた力に応じた広さの範囲において、発色層101は、異なる色相の発色を行なう。ただし、発色層101全体で、受け付けた力に応じた異なる色相の発色を行なうようにしてもよい。
発色層101は、例えば、受け付けた力に応じて、連続的に異なる色相の発色を行なってもよく、段階的に異なる色相の発色を行なってもよい。
発色層101は、例えば、外部から受け付ける力に応じて異なる色相の発色を行なう性質を有する1以上の層で構成されることにより、受け付けた力に応じて異なる色相で発色する。発色層101は、例えば、一以上の構造色層1011を有する層である。発色層101は、更に、一以上の機能性色素層1012を構造色層1011の上や下に有していても良い。また、発色層101は、例えば、一以上の構造色層1011だけで構成された層であっても良い。以下、この実施の形態においては、発色層101が、構造色層1011と機能性色素層1012とで構成されることにより外部から受け付ける力に応じて異なる色相の発色を行なう場合を例に挙げて説明している。
構造色層1011は、変形によって構造色が変化する層である。構造色層1011は、透過性を有する層である。構造色とは、例えば、光の波長またはそれ以下の微細構造による発色現象である。構造色層1011の色は、例えば、構造色層1011の表面の反射光と、表面から構造色層1011内を透過して下面側で反射されて、再度、構造色層1011内を透過して表面から出力される光とが、干渉することによって見える色である。例えば、構造色層1011に力が加えられると、構造色層1011の力が加えられた部分の形状が力に応じて変形し、この変形した部分を透過する光の移動距離が変化することによって干渉する光の波長も変化して、結果的に、加えれた力に応じて異なる色相で発色することとなる。このため、構造色層1011は、ユーザから直接、あるいは間接的に受け付けた力に応じて異なる色相で発色することとなる。
構造色層1011は、弾性を有する層であることが好ましい。構造色層1011が弾性を有することにより、構造色層1011が、ユーザから受け付けた力に応じて変形して、変形前とは異なる色相の構造色を発色したとしても、その後に、力が加わらなければ、元の状態に戻って、構造色層1011は、変形前の構造色で発色することとなる。構造色層1011の材質等を変更して弾性率を変えることで、ユーザから受けた力によって変形した状態から、元に戻るまでの時間を調節することができ、構造色層1011による発色が変化する時間を調節することができる。ただし、変形後の発色を維持したい場合等には、構造色層1011として、可塑性を有する層を用いても良い。
構造色層1011は、ユーザから受け付けた力による変形に応じて異なる色で発色するため、通常、異なる色による発色は、ユーザから力を受け付けた部分や、その周辺において局所的に発生する。
構造色層1011としては、例えば、以下に述べる特許文献2に示された弾性体で構成される層が利用可能である。「特許文献2:特開2006−28202号公報(第1頁、第1図等)」。
構造色層1011の厚さは問わない。厚さは、例えば、力が加えられていない状態の構造色層1011が発する構造色や、床用シート1の歩行のしやすさ等に応じて決定される。
なお、ここでは、構造色層1011は、一の層で構成されている場合を例に挙げて示しているが、構造色層1011は、複数の層が積層されて構成されていても良い。この場合、積層される各層は、異なる材質の構造色層であることが好ましい。
機能性色素層1012は、外部からの刺激により色相が可逆的に変化する層、つまり、色相が可逆的に変わる層である。例えば、機能性色素層1012は、力または熱が加えられた場合に、発色する色相が変化する層である。機能性色素層1012は、透過性を有する層である。
例えば、機能性色素層1012は、いわゆるメカノクロミック材料で構成される層である。メカノクロミック材料で構成される層は、メカノクロミック材料を有する層と考えてもよい。メカノクロミック材料は、外部からの力に応じて色相が変化する材料であり、メカノクロミック材料によって、機能性色素層1012は、外部からの力によって色相が変化する層となる。機能性色素層1012としては、例えば、色相の変化が可逆的であるメカノクロミック材料を用いることが好ましい。メカノクロミック材料としては、例えば、特開2014−58606号公報や、特開2012−158678号公報等に記載されているようなメカノクロミック材料が利用可能である。例えば、メカノクロミック材料としては、例えばジアリールビベンゾフラノン構造を有する化合物、例えばジアリールビベンゾフラノンジオールや、ジアリールビベンゾフラノンポリエステルや、ジアリールビベンゾフラノンポリウレタンや、アリール金イソシアニド錯体等が利用可能である。メカノクロミック材料で構成される層は、メカノクロミック分子を有する層や、メカノクロミック材料を有する層と考えてもよく、例えば、メカノクロミック材料を含む樹脂を成型した層であっても良い。
例えば、機能性色素層1012が、メカノクロミック材料で構成されることで、床用シート1上のユーザによる床用シート1を押圧する力によって、機能性色素層1012の色相が変化し、この機能性色素層1012の色相と、構造色層1011の色相とを組合わせた色が、発色層101の色として発色されることで、発色層101が発色する色相を、発色層101が、機能性色素層1012を備えていない場合に比べて、大きく変化させることが可能となる。
例えば、機能性色素層1012は、いわゆるサーモクロミック材料で構成される層であってもよい。サーモクロミック材料は、外部からの熱によって色相が変化する材料であり、サーモクロミック材料を有することで、機能性色素層1012は、外部からの熱によって色相が変化する層となる。サーモクロミック材料としては、例えば、特開2004−346261号公報や、特開平07−103829号公報等に記載されているようなサーモクロミック材料が利用可能である。サーモクロミック材料は、例えば、銅のN,N−ジエチルエチレンジアミン錯体や、混合ランタニド/トリフェニルホスフィンオキシド錯体、ヨウ化水銀錯塩化合物、コレステロールアセテート、フォトメロシアニン等が利用可能である。例えば、緑色に発光するテルビウムを99%、赤色に発光するユーロピウムを1%有する混合ランタニド/トリフェニルホスフィンオキシド錯体を用いることで、温度によって発光する色相を変化させることができる。サーモクロミック材料で構成される層は、サーモクロミック分子を有する層や、サーモクロミック材料を有する層と考えてもよく、例えば、サーモクロミック材料を含む樹脂を成型した層であっても良い。かかることは、以下のサーモクロミック材料についても同様である。
例えば、機能性色素層1012が、サーモクロミック材料を有することで、床用シート1上のユーザによって発生する熱、例えば、ユーザから伝達されるユーザの体温に起因する熱や、ユーザが床用シート上で力学的な運動等を行なうことで発生する熱、例えば摩擦熱等が、機能性色素層1012に伝達されて、機能性色素層の色相が変化し、この機能性色素層1012の色相と、構造色層1011の色相とを組合わせた色が、発色層101の色として発色されることで、発色層101が発色する色相を、ユーザに起因する熱によっても変化させることが可能となる。
なお、機能性色素層1012は、メカノクロミック材料と、サーモクロミック材料との両方を有していても良い。なお、クロミック材料については、以下の非特許文献1を参考にされたい(非特許文献1:J.Sonnenberg、外1名、"Oxidation of Triarylimidazoles. Structures of the Photochromic and Piezochromic Dimers of Triarylimidazyl Radicals"、J.Am.Chem.Soc.、1966,88(16),pp.3825-3829)。
機能性色素層1012は、燐光物質を有する層であっても良い。燐光物質は、励起光を発光する物質であって、励起光が消失したあとも発光が続く性質を有する物質である。燐光物質は、蓄光物質とも呼ばれる。例えば、燐光物質は、硫化亜鉛やアルミン酸ストロンチウムやサレン型白金錯体等である。燐光物質を有することで、機能性色素層1012を照明や光が消えた場所でも発光させることができる。例えば、機能性色素層1012が、燐光物質を有することで、照明が消えた場所でも床用シート1を発光させることができるとともに、この機能性色素層1012の発色と、構造色層1011の発色とを組合わせた色が、発色層101の色として発色されることで、ユーザにより力を受けた部分において発光する光の色相を、力に応じて異なる色相とすることができる。
なお、機能性色素層1012は、燐光物質を有し、異なる複数の色に着色された複数の蓄光石を備えていても良い。蓄光石は、燐光物質を使用して作られた人工石である。蓄光石は、光のエネルギーを吸収し、夜間及び消灯時に徐々に光を放出する。例えば、蓄光石は、着色された色の光を放出する。例えば、蓄光石は、例えば、燐光物質を、アクリル系の樹脂で重合硬化させて作製される。蓄光石のサイズ等は問わない。燐光物質については、以下の非特許文献2を参考にされたい(非特許文献2:"Fabrication of Eu:SrAl−based glass ceramics using Frozen sorbet method"、Journal of the Ceramic Society of Japan、2011、Vol.119[7]、pp.609−615)
なお、機能性色素層1012は、メカノクロミック分子と、サーモクロミック分子と、燐光物質とのうちの2以上を有していても良い。
機能性色素層1012は、例えば、弾性を有する層であることが好ましい。ただし、機能性色素層1012は、可塑性を有する層であっても良く、弾性を有さない層であっても良い。
なお、本実施の形態においては、機能性色素層1012の発色と、構造色層1011の発色とを組合わせた色相が、発色層101が、ユーザからの力に応じて発色する色相となる。このため、機能性色素層1012の発色の変化が、仮に色相が同じである発色の変化である場合であっても、構造色層1011が加わる力に応じて異なる色相で発色することから、発色層101は、結果的に、加わる力に応じて異なる色相で発色する層となる。
機能性色素層1012の厚さ等は問わない。機能性色素層1012の厚さは、例えば、床用シート1の歩行のしやすさや、機能性色素層1012の色の濃淡等に応じて決定される。機能性色素層1012の厚さは、下に配置される構造色層1011が見えなくなってしまわないような厚さであることが好ましい。また、機能性色相層1012に加わった力等が、構造色層1011に伝わるような厚さであることが好ましい。機能性色素層1012の厚さは、例えば、1μm〜10μmの厚さである。ただし、厚さは、機能色素層1012の材質や透過度等に応じて適宜変更可能である。
機能性色素層1012に用いられる材料のうちの、メカノクロミック分子等のメカノクロミック材料や、サーモクロミック分子等のサーモクロミック材料や、燐光物質を除いた材料は、機能性色素層1012が透過性を有するものとなる材料であればどのような材料であっても良い。
機能性色素層1012の透過率は、高ければ高いほど好ましい。機能性色素層101の透過率は、下層となる構造色層1011の色相を明確に認識できるような透過率、例えば50%以上であることが好ましい。
なお、ここでは、一の機能性色素層1012を有している場合を例に挙げて示しているが、発色層101は、積層された異なる複数の機能性色素層1012を有していても良い。この異なる複数の機能性色素層1012は、例えば、異なる色相を発色する機能性色素層や、燐光物質を有する機能性色素層と、燐光物質を有さない機能性色素層との組合わせであっても良い。
例えば、発色層101が、色相の変化が起こる温度および力の少なくとも一方が異なる複数の機能性色素層1012が積層された層を有していても良い。また、この場合に積層される複数の機能性色素層1012は、互いに発色する色相が異なる層であることが好ましい。ここでの発色する色相は、変化前の色相であっても、変化後の色相であっても良く、その両方であっても良い。
保護層102は、発色層101を保護するための層である。ここでは、保護層102として、発色層101の上面側に第一の保護層1021が設けられ、発色層101の下面側に第二の保護層1022が設けられている。ただし、第一の保護層1021または第二の保護層1022の一方のみが設けられていてもよい。
第一の保護層1021、具体的には、第一の保護層1021を構成する第一のクッション層1021aおよび第一の表面保護層1021bは、可視光に対して透過性を有する材質であることが好ましく、透明または透明に近い材質であることが好ましい。また、第一の保護層1021の色は、発色層101による異なる色相による発色を妨げないような色であることが好ましく、無色、あるいは無色に近い色や、白色や白色に近い色等であることが好ましい。
第一のクッション層1021aの材質は、弾性を有する材質であることが好ましい。第一の保護層1021の弾性率を変更することで、床用シート1の表面に加わる力に対する発色層101の変形量等を調節することができ、発色層101の発色の変化を調節することができる。また、第一のクッション層1021aの材質等を、復元の速さが遅い低反発性の材質等に変更して、復元の速さを調節することにより、第一のクッション層1021aを介して発色層101に加わった力が減衰する速さを調節することができ、発色層101の発色の変化が持続する時間を調節することができる。
第一のクッション層1021aは、例えば、ポリウレタンや、シリコーンゲル、ゴム等のシートである。第一のクッション層1021aの厚さ等は問わない。
第一の表面保護層1021bは、第一のクッション層1021aや、発色層101を保護するための層である。第一の表面保護層1021bは、耐腐食性や、耐衝撃性、耐水性、防汚性、対傷性に優れた材質であることが好ましい。第一の表面保護層1021bは、表面保護のためのフィルム等であっても良く、表面保護のためのコーティング等と考えてもよい。また、表面に加わった力を、力が加わった領域の近傍の発色層101に局所的に伝える必要があるため、第一表面保護層1021bの材質は、柔軟性を有する材質であることが好ましい。
第一の表面保護層1021bとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムや、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルム等が利用可能である。第一の表面保護層1021bの厚さ等は問わない。第一の表面保護層1021bの厚さは、例えば、ユーザが足等で踏んだ場合に破れない厚さであることが好ましい。また、第一の表面保護層1021bの厚さは、例えば、ユーザからの力によって、変形しやすい厚さであることが好ましい。例えば、第一の表面保護層1021bの厚さは、例えば、50μm〜250μmの厚さであることが好適である。第一の表面保護層1021bの厚さは、例えば、第一の表面保護層1021bの材料に応じて決定される。また、発色層101との接着や粘着に用いられる接着剤や、粘着剤等で構成される層(図示せず)が十分に柔らかい場合、第一の表面保護層1021bの厚さが、上記の好ましい範囲よりも厚くても、発色層101に十分力が伝わる場合がある。
第二のクッション層1022aの材質については、上述した第一のクッション層1021aにおいて説明した材質等が利用可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。また、第二のクッション層1022aの厚さは、第一のクッション層1021aの厚さと同じであっても良く、異なっていていてもよい。ただし、第一のクッション層1021aは可視光を通さなくても良いことから、透過性を有していなくても良い。また、第一のクッション層1021aの色も問わない。
第二の表面保護層1022bの材質は、上述したような第一の表面保護層1021bと同様の材質が利用可能である。ただし、第二の表面保護層1022bは、床用シート1の最下面に配置されるため、その厚さ等は、第一の表面保護層1021bよりも、十分に熱いものであっても良い。また、材質も、表面に加わった力を、力が加わった領域の近傍に局所的に伝える必要がないことから、上述した以外の材質が利用可能である。また、第二の表面保護層1022bは可視光を通さなくても良いことから、透過性を有していなくても良い。また、第二の表面保護層1022bの色も問わない。例えば、第二の表面保護層1022bとしては、例えば、金属板や、樹脂板等を用いることも可能である。第二の保護層102は不透明な材料であっても透明な材料であっても良い。例えば、第二の保護層1022bの表面側に、アルミ箔等の光を反射する層を設けたり、表面側を光を反射する材料等でコーティングしてもよい。このような構成とすることで、発色層101で変化した色相をより強く、床用シート1の表面側に示すことができる。また、第二の保護層102を透明な材料とすることで、例えば、下面側からも眺めることができる床等に、床用シート1を用いた場合に、下面側でも色相の変化を見ることができる。
なお、第一の保護層1021や第二の保護層1022は、発色層101の保護や、発色の調節等が不要であれば、適宜省略してもよい。また、同様に、第一の保護層1021においては、第一のクッション層1021aや、第一の表面保護層1021bを適宜省略してもよい。また、同様に、第二の表面保護層1022bにおいては、第二のクッション層1022aや第二の表面保護層1022bを適宜省略しても良い。例えば、発色層101の材質として、低反発性を有する材質を用いた場合、第一のクッション層1021a等を省略しても良い。
以下、床用シート1の動作について具体例を用いて説明する。ここでは、機能性色素層1012は、メカノクロミック分子と、サーモクロミック分子と、燐光物質とを有しているものとする。
図2は、床上に配置された床用シート1上をユーザAおよびユーザBが歩いている状態を示す図(図2(a))、ユーザAが床を踏んでいる状態の床用シート1の断面模式図(図2(b))、およびユーザBが床を踏んでいる状態の床用シート1の断面模式図(図2(c))である。なお、図2(b)、および図2(c)は説明のための模式図であり、図におけるユーザの足と、床用シート1の厚さ等との大きさの関係は、実際の足と床用シート1の厚さ等との関係とは、必ずしも同じではない。
床用シート1のユーザの足で踏まれた部分の近傍は、ユーザによる床用シート1を押下する力によって凹むこととなる。これにより、足で踏まれた部分21の構造色層1011の厚さd11は、足で踏まれていない部分の厚さd21よりも薄くなる。これにより、構造色層1011で強調される光の波長が変化して、構造色層1011の足で踏まれた部分21の構造色と、足で踏まれていない部分の構造色とは、異なる色相となる。また、ユーザによる床用シート1を押下する力によって、機能性色素層1012の発色も変化するため、足で踏まれた部分と踏まれていない部分とでは、機能性色素層1012は異なる色相で発色することとなる。これにより、床用シート1の足で踏まれた部分21は、踏まれていない部分とは異なる色相で発色することとなる。
また、ユーザAとは体重等が異なるユーザBが、床用シート1上を歩いているとすると、上記と同様に、足で踏まれた部分の構造色層1011の厚さが変化して、踏まれていない部分とは異なる色相で発色することとなる。このとき、ユーザAが床用シート1を押下する力と、ユーザBが床用シート1を押下する力とが、ユーザの体重の違いや、ユーザが歩く際の力のかけ方等によって異なる力となるため、ユーザBに踏まれた部分31の厚さd31が、ユーザAに踏まれた部分21の厚さd21とは異なる厚さ(例えば、d31<d21)となったとすると、ユーザAにより踏まれた部分21と、ユーザBにより踏まれた部分31とは、異なる色相で発色することとなる。これにより、ユーザAが踏んだ部分21と、ユーザBが踏んだ部分31とが異なる色相で発色することとなる。また、機能性色素層1012に加わる力も異なる力となるため、機能性色素層1012が発色する濃さ等も異なるものとなる。これにより、床用シート1は、その表面を歩く各ユーザから、ユーザ毎の体重や歩き方等によって異なる押下する力を受けることとなり、この力の違いに応じて、それぞれのユーザが歩いた位置において、異なる色相で発色することとなる。
また、例えば、ユーザAが、床用シート1上に足をこすりつけながら歩いたとすると、こすりつけられた足によって発生した摩擦熱が、第一の保護層1021を介して発色層101の機能性色素層1012に伝導し、この熱によって、サーモクロミック分子を有する機能性色素層1012が、熱のない時とは異なる色相で発色することとなる。これにより、床用シート1の足がこすりつけられた部分は、通常の歩き方をした場合とは異なる色相で発色することとなる。
また、ユーザが歩いたことによって、一旦発色した部分は、発色した光の色に対応した波長のエネルギーが燐光物質に加わり、燐光物質において電子が移動して三重項状態となる。そして、夜間や、照明がオフになった場合において、燐光物質が、三重項状態から基底状態に戻る際に燐光発光する。この燐光発光によって、ユーザが歩き終えた後から、ユーザが歩いた足跡を発光させることができる。
以上、本実施の形態によれば、床用シートを、ユーザによって加えられた力に応じた色相で発色させることができ、ユーザからの力の入力に応じて床をダイナミックに装飾することができる。
なお、本実施の形態においては、床用シート1の発色層101が、構造色層1011で有る場合や、発色層101が、構造色層1011と機能性色素層1012とを有している場合について説明したが、本発明においては、発色層101が一以上の機能性色素層1012で構成されていても良い。かかる場合においては、例えば、発色層101を、ユーザから受け付けた摩擦や温度等の入力に応じて異なる色相で発色させることができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態においては、発色層が力の入力に応じて異なる色相で発色する場合について説明したが、本実施の形態においては、発色層が、ユーザからの信号の入力に応じて異なる色相で発色する場合について説明する。
図3は、本実施の形態における床用シート2を説明するための図である。
床用シート2は、受付部201、格納部202、蓄積部203、認識部204、決定部205、出力部206、およびシート状部20を備えている。シート状部20は、発色層207、音出力層208、および保護層209を備える。保護層209は、第一の保護層2091と、第二の保護層2092とを備える。
携帯端末装置3は、ユーザが利用する携帯端末装置である。ここでは、説明の便宜上、携帯端末装置3が一つである場合を例に挙げて示しているが、携帯端末装置3は複数であっても良い。携帯端末装置3は、例えば、携帯電話や、いわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話、携帯情報端末、無線通信可能な携帯型音楽再生装置、無線通信可能な生体管理装置、タブレット型端末、いわゆる腕時計型端末等のウェアラブル端末等である。ただし、これら以外の携帯端末装置であっても良い。携帯端末装置3は、例えば、床用シート2と無線通信により通信を行なうための機能を有している。携帯端末装置3が利用する無線通信は、例えば、無線LANや、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信、赤外線通信等である。ただし、これら以外の無線通信であっても良い。なお、後述する床用シート2の受付部201が、ユーザから床用シート2に加えられた物理量を示す信号の入力を受け付ける場合、携帯端末装置3は省略可能である。
受付部201は、床用シート2上に位置する1以上のユーザから信号の入力を受け付ける。受付部201が受け付ける信号は、例えば、床用シート2上の圧力や、振動や、温度等の物理量を示す信号、具体的には、物理量の値を示す信号である。受付部201は、例えば、床用シート2の上面をユーザが押下する力の大きさを示す信号の入力を受け付ける。例えば、受付部201は、1または2以上のセンサ(図示せず)が、それぞれ1以上のユーザから受け付けた物理量に応じて出力した信号の入力を受け付ける。センサは、例えば、圧力センサや、振動センサ、温度センサ、近接センサ等である。各センサが出力する信号は、センサが出力する未加工の信号であっても良く、この信号を用いて取得した各センサが検出する物理量の値、例えば圧力値や、温度の値等の信号であってもよい。例えば、受付部201は、床用シート2内や床用シート2の上面や下面に配置された1または2以上の圧力センサが、ユーザから受け付けた床用シート2の上面を押下する力に応じて出力した圧力を示す信号の入力を受け付ける。例えば、圧力を受けた圧力センサだけが、受け付けた圧力に応じた信号を出力し、他の圧力センサは、圧力を受け付けていない状態の信号を出力してもよく、信号の出力を行わないようにしてもよい。また、例えば、ユーザからの振動を受け付けた各振動センサが、出力した振動を示す信号の入力を受け付けてもよい。各センサは、例えば、床用シート2内や、床用シート2上に配置され、床用シート2上に位置するユーザ(例えば、床用シート2上に居るユーザや、床用シート2上を移動しているユーザ等)から圧力や振動、温度等の物理量を受け付けて、受け付けた物理量に応じた信号を出力する。例えば、各センサは、床用シート2内や、床用シート2上にマトリクス状等に配置される。各センサは、例えば、タッチパネルを構成する感圧センサのように、床用シート2内や床用シート2上に配置される。各センサは、例えば、床用シート2の一部と考えててもよい。各センサは、受付部201の一部であってもよい。
また、受付部201は、信号を出力したセンサの識別子やセンサの床用シート2上の位置情報をさらに有する信号を受信してもよい。センサの識別子が、センサの位置情報に対応付けられている場合、受信したセンサの位置識別子から信号を出力したセンサの位置情報を取得可能である。センサの位置情報は、通常は、床用シート2に対する相対的な位置情報(例えば、座標等)である。ただし、緯度経度等で表される座標等の絶対的な位置情報であっても良い。
なお、受付部201が入力を受け付ける信号は、物理量を検出した(あるいは閾値以上の物理量を検出した)1または2以上のセンサの位置情報であってもよい。このセンサの位置情報は、例えば、ユーザの位置情報と考えてもよい。この位置情報は、上述した位置情報と同様である。
また、例えば、受付部201は、床用シート上に位置する1以上のユーザが利用する携帯端末装置3から、無線通信により送信される信号の入力を受け付けてもよい。具体的には、携帯端末装置3から無線通信や通信回線により送信される信号を受信する。
また、受付部201は、信号を送信した携帯端末装置3の位置情報を更に有する信号を、携帯端末装置3から受信してもよい。ここでの位置情報は、上述した位置情報と同様である。なお、受付部201は、携帯端末装置3が出力する信号を、複数、好ましくは3以上の地点で受信して、その受信強度から、信号を送信した携帯端末装置3の位置情報を取得してもよい。携帯端末装置3の位置情報は、例えば、信号の出力元となるユーザの位置情報と考えてもよい。
また、受付部201は、信号を送信したユーザの識別子であるユーザ識別子を更に有する信号を、ユーザの携帯端末装置3から受け付けても良い。ユーザの識別子は、ユーザの携帯端末装置3の装置識別子であっても良い。ユーザ識別子や、ユーザ名や、ユーザのアカウント、ユーザのメールアドレス、ユーザの電話番号、ユーザの携帯端末装置3のMACアドレスや、シリアル番号等である。
ユーザが利用する携帯端末装置3が受付部201に対して出力する(例えば、送信する)信号は、どのような信号であっても良く、例えば、ユーザが利用する携帯端末装置3が携帯電話、もしくは音声通話が可能な装置である場合、受付部201に対して出力する信号は、この携帯端末装置3で送受信される通話のための音声の音声データであってもよい。
また、携帯端末装置3が受付部201に対して出力する信号は、例えば、ユーザが利用する携帯端末装置3で送受信されるデータであってもよい。例えば、携帯端末装置3により、電子メールや、SNS(ソーシャルネットワークサービス)や、ショートメッセージングサービスや、いわゆるtwitter(登録商標)等と呼ばれるミニブログ等で送受信されるテキストデータや、画像データであっても良い。
また、ユーザが利用する携帯端末装置3が受付部201に対して出力する情報は、例えば、無線通信可能な生体管理装置である携帯端末装置3や、生体管理装置(図示せず)から生体情報を収集する携帯端末装置3等が送信するユーザの生体情報であってもよい。生体情報は、例えば、ユーザの脈拍数や心拍数、呼吸数、脳波、体温等を示す情報である。ユーザの歩行速度や歩行リズム等の情報も、生体情報と考えてもよい。生体管理装置は、これらの生体情報を取得する装置である。生体管理装置は、例えば、生体の健康等を管理する目的で、これらの生体情報を取得する。生体管理装置は、これらの情報を測定するためのセンサ(図示せず)等を備えていても良い。歩行速度や歩行リズム等は、例えば、歩数計等と同様の技術により取得可能である。生体管理装置は、生体情報を測定したり、管理するためのアプリケーションソフトウェア等を実行可能なスマートフォン等の多機能携帯電話や、ウェアラブル端末等であっても良い。
また、ユーザが利用する携帯端末装置3が受付部201に対して出力する情報は、例えば、ユーザが視聴している音楽や映像に関する情報であってもよい。例えば、音楽や映像に関する情報は、例えば、音楽や映像に対応付けられた音楽や映像のタイトルや、ジャンル、アーティスト名等の情報であっても良く、音楽データ自身や、映像データそのものであっても良い。また、音楽データや映像データを解析して取得した音楽や映像のリズムやテンポや、調子を示す情報であっても良い。音楽データや映像データから、音楽や映像のテンポや、調子を示す情報を取得する処理は公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、受付部201が、一の携帯端末装置3から入力を受け付ける信号は、この一の携帯端末装置3の位置情報であってもよい。この携帯端末装置3の位置情報は、例えば、ユーザの位置情報と考えてもよい。この位置情報は、上述した位置情報と同様である。
受付部201が受け付ける信号が、ユーザの携帯端末装置3から送信される信号である場合、信号を受け付けるタイミングは問わない。例えば、ユーザが、音声通話を行なっている際には、例えば、一定時間毎、または不定の時間毎に信号を受け付けても良い。また携帯端末装置3からテキストデータ等が送受信される毎に、受付部201が、この送受信されるデータを含む信号を受け付けても良い。
格納部202には、受付部201が受け付けた信号の履歴に関する履歴情報が格納される。履歴情報は、例えば、受付部201が受け付けた信号の少なくとも一部が、受け付けた順番や日時等と対応付けられた情報である。受け付けた順番と対応付けて格納されるということは、受付順に配列されて蓄積されることであっても良く、受付順を示す情報と対応付けて格納されることであっても良い。履歴情報は、例えば、時系列と対応付けられたユーザから受けた圧力や振動等の物理量を示す情報や、位置情報や、生体情報等の集合である。履歴情報は、更に、ユーザの識別子等を有していても良い。
格納部202は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは以下においても同様である。
蓄積部203は、受付部201が受け付けた信号の履歴情報を格納部202に蓄積する例えば、蓄積部203は、受付部201が受け付けた信号を、受け付けた順番や受け付けた日時等と対応付けて、この対応付けた情報を履歴情報として、格納部202に蓄積する。日時の情報は、例えば、図示しない時計や、NTP(Network Time Protocol)等から取得可能である。かかることは以下においても同様である。
認識部204は、受付部201が受け付けた信号を認識する。例えば、認識部204は、受付部201が受け付けた音声データに対して音声認識を行う。ここでの音声データは、例えば、通話のための音声データである。例えば、認識部204は、音声認識により、ユーザが通話のために送受信した音声データから、この音声データに含まれるテキストデータを取得し、取得したテキストデータから、ユーザの感情を示す情報や、話題を示す情報を認識結果として取得してもよい。テキストデータから、感情を示す情報や、話題を示す情報を取得する技術は公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。また、音声データから音声の特徴量を取得して、この特徴量の機械学習結果等を用いて、ユーザの感情を推定した情報を認識結果として取得しても良い。音声データから、感情を推定する技術は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。例えば、以下のURLを参照されたい「URL:http://www.fujita.soft.iwate−pu.ac.jp/theses_f/Bachelor/2013b.pdf」。
また、認識部204は、受付部201が受け付けたユーザが利用する携帯端末装置3で送受信されるテキストデータから、上記と同様に、ユーザの感情を示す情報や、話題を示す情報を取得するようにしても良い。認識部204が取得する話題は、曲名や、楽曲を演奏し足り提供したりするアーティスト名等であってもよい。例えば、手がかり句や、曲名やアーティスト名のデータベース(図示せず)等を用いることで、テキストデータから曲名やアーティスト名等を取得しても良い。
また、認識部204は、受付部201が受け付けた生体情報から、ユーザの現在の状態を認識するようにしても良い。例えば、受付部201が受け付けた脈拍数や呼吸数の情報から、ユーザが運動している状態や活動的な状態であるか否かや、ユーザがリラックスしているか否か等を判断してもよい。例えば、単位時間当たりの脈拍数が閾値よりも高ければ、ユーザが運動している状態であると判断してもよい。また、単位時間当たりの呼吸数が閾値よりも低ければ、ユーザがリラックスしていると判断してもよい。また、ユーザの体温が閾値以下の状態であるか否かを認識し、閾値以下であれば、健康状態、閾値を超えていれば不健康な状態であると判断してもよい。また、ユーザの歩行リズムが、予め指定されたテンポよりも遅いか否かを認識して、遅い場合に、ユーザがくつろいでいる状態であると判断し、指定されたテンポ以上である場合、ユーザが急いでいる状態であると判断しても良い。
また、認識部204は、受付部201が受け付けたユーザが聞いている音楽データに対して音声認識処理等を行なって、曲目や、アーティスト名や、音楽のジャンルや、音楽のリズム等の情報を取得しても良い。また、音声認識処理を行なって、例えば、華やかな曲調や、暗い曲調、ゆったりとした曲調、等の曲調の情報を取得しても良い。
なお、受付部201が受け付ける信号が、床用シート2を押圧する力を示す信号のように、上述したように認識の処理が不要な信号である場合、認識部204は省略しても良い。
認識部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。認識部204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
決定部205は、後述する発色層207による発色を決定する。決定部205は、例えば、受付部201が受け付けた信号に応じて発色を決定する。決定部205は、例えば、受付部201が受け付けた信号に応じて少なくとも異なる色相の発色となるように、発色層207による発色を決定する。例えば、決定部205は、受付部201が受け付けた信号の値に応じて、発色する色相を決定する。例えば、予め、受付部201が受け付ける信号の値の範囲と、決定部205が決定する色相の範囲とを対応付けて有する情報を図示しない格納部等に蓄積しておくようにして、決定部205は、この対応付けた情報から、受付部201が受け付けた信号の値に応じた色相の値を取得するようにしてもよい。また、予め、受付部201が受け付ける信号の値を引数とした、発色する色相の値を算出する算出式を予め用意しておくようにし、この算出式に受付部201が受け付けた信号の値を代入して、発色する色相の値を算出するようにしても良い。例えば、決定部205は、受付部201が受け付けた押圧する力の大きさを、上記の算出式に代入することで、発色する色相の値を取得する。つまり、発色する色相を決定する。決定部205は、色相以外の明度や彩度等の色の要素も、決定して良いことはいうまでもない。明度や彩度は、受付部201が受け付けた信号に応じて異なっていても良く、異なっていなくても良い。
また、決定部205は、更に、受け付けた信号に応じて発色の態様、例えば、発色する領域の形状やサイズ、位置、発色のパターン、発色の経時的な変化、発色する光の強度等を決定してもよい。
決定部205は、例えば、受付部201が受け付けた信号に応じて発色を行なう位置を決定しても良い。例えば、受け付けた信号が有する位置情報が示す床用シート2の位置を、例えば、中心として、この位置情報が示す位置の周辺を、受け付けた信号に応じて発色させるようにしても良い。また、床用シート2上を複数のエリアに分割して、受け付けた信号が有する位置情報が示す位置を含むエリアに発色を行なうようにしても良い。
また、例えば、受け付けた信号に応じて(例えば信号の大きさに応じて)発色のパターン等を決定してもよい。発色のパターンとは、例えば、発色で示される模様や、発色のオンとオフの繰り返しによる点滅等である。例えば、決定部205は、信号の値の大きさが閾値を超えるか否か等により、発色のパターンを決定しても良い。
決定部205が決定する発色の経時的な変化とは、例えば、発色する位置や発色する色等の経時的な変化であり、発色によるアニメーション等であってもよい。例えば、決定部205は、受付部201が受け付ける信号の大きさを引数とした発光する領域のサイズ、たとえば半径を算出する演算式を予め用意しておくようにし、受付部201が受け付けた信号の大きさを代入することで、発色するサイズ、例えば半径を決定してもよい。また、例えば、予めパラメータが変更可能な、発色のパターンを示すアニメーションを表示するための情報を用意しておくように、この情報のパラメータとして、受付部201が受け付けた信号の値を設定することで、発色によって表示するアニメーションを決定するようにしても良い。例えば、決定部205は、受付部201が受け付けた床用シート2上を押圧する力の大きさを示す信号を用いて、押圧する力に対応した色相の値を取得するとともに、受付部201が受け付けた信号が示す床用シート2上を押圧する力の大きさについて、力の大きさが大きくなるに従って、連続的または段階的に大きくなる半径の値を取得して、この取得した半径が最大の半径となるような、上記で取得した色相を有する色の波紋のアニメーションを出力することを決定しても良い。
例えば、決定部205は、格納部202に格納された履歴情報を用いて、発色を決定する。例えば、決定部205は、履歴情報を用いて、予め指定された期間内に床用シート2に加えられた床用シート2の上面を押下する力の大きさの合計を取得し、この合計した値に応じた色相を、床用シート2が発色する色相として決定する。例えば、発色層207が発色し得る色相の値の範囲を、履歴情報の床用シート2の上面を押下する力の大きさの合計が取り得る値の範囲に対して割り当てておくようにし、決定部205は、上記の履歴情報が示す値の合計に対応した色相の値を、この色相の値の範囲と力の大きさの合計の範囲とを対応付けた情報から取得する。また、この場合、決定部205は、発色する位置として、履歴情報が有する受付部201が受け付けた各信号が有する位置情報が示す床用シート2の位置や領域を、発色する位置や領域として決定しても良く、床用シート2の予め指定された領域を発色する領域として決定しても良い。
また、例えば、履歴情報から、各ユーザ識別子と対応付けられた1または2以上信号を、ユーザ識別子毎に取得し、取得した1または2以上の信号が示す各ユーザの床用シート2上の滞在時間の長さに応じて、各ユーザについて発色する色相を決定して、決定した色相で、履歴情報が示す各ユーザの位置情報が示す位置を発色するようにしても良い。滞在時間の長さとは、例えば、履歴情報が有する各ユーザの2以上の信号が示す最も遅い時刻と最も早い時刻との差である。
また、予め指定された時間内に取得された履歴情報内に、一のユーザに対応付けられた信号であって、予め指定された閾値以上の特定の信号が、予め指定された数以上含まれる場合に、その一のユーザと対応付けられた履歴情報が示す位置を、予め指定された色相の色で発色させ、予め指定された数以上含まれないユーザと対応付けられた履歴情報が示す位置は、異なる色相の色で発色させるようにしても良い。
また、例えば、履歴情報から、予め指定された時間内において、最も床用シート2上に滞在した時間が長いユーザ識別子を検出し、このユーザ識別子と対応付けられた信号が有する1または2以上の位置情報が示す位置を、各信号が示す力の大きさに対応する色相の色で発色することを決定しても良い。
また、決定部205は、認識部204の認識結果に応じて発色を決定しても良い。例えば、決定部205は、認識部204の認識結果に応じて、発色する色相を決定しても良い。
例えば、決定部205は、ユーザの携帯端末装置3から送受信される音声通話や、テキストデータ等について行なった音声認識やテキストデータについての認識の結果に応じて、発色する色相を決定してもよい。例えば、決定部205は、認識部204が音声認識や、テキストデータから認識したユーザの感情(例えば気分)や、話題、ユーザの状況等に応じて、発色する色相を決定する。例えば、認識部204が、携帯端末装置3から送受信される音声通話や、テキストデータ等について行なった認識の結果、ユーザが悲しい気分であると判断した場合には、悲しみに適合した色相、例えば、青色等の寒色系の色相を決定し、ユーザが幸せな気分であると判断した場合には、幸せに適合した色相、例えば、赤色等の暖色系の色相を決定しても良い。どのような感情である場合に、どのような色相を発色させるか等は、例えば、床用シート2が配置される場所等により適宜設定することが好ましい。かかることは、後述する音についても同様である。
また、決定部205は、生体情報についての認識結果、例えば、認識結果であるユーザの状況等に応じて、発色する色相を決定しても良い。例えば、認識部204が、生体情報に応じてユーザが運動状態であると判断した場合には、活気を与えるような色相、例えば、オレンジ系の色相を決定し、ユーザが緊張した状態であると判断した場合には、安らぎを与えるような色相、例えば、グリーン系の色相を決定しても良い。どのような状態に、どのような色相を発色させるか等は、例えば、床用シート2が配置される場所等により適宜設定することが好ましい。かかることは、後述する音についても同様である。同様に、健康状態であるか否か、リラックスした状態であるか否か、ユーザが活動的な状態であるか否か等に応じて、異なる色相の色を決定しても良い。
また、例えば、認識部204が、ユーザが聞いている音楽データについて行なった認識結果に応じて、発色する色相を決定しても良い。例えば、音楽データについて行なった認識の結果、ユーザが、スローテンポな音楽を聴いていると判断した場合には、青色等の寒色系の色相を決定し、ユーザが、アップテンポな音楽を聴いていると判断した場合には、オレンジ色や赤色等の暖色系の色系の色相を決定してもよい。
例えば、予め認識部204が認識結果として取得し得る情報と、色相とを対応付けた情報を用意しておくことで、上記のように、ユーザについての認識結果に応じた色相を決定することができる。
なお、ここでの発色は、予め指定された初期状態の発色以外の発色と考えてもよい。例えば、予め、床用シート2、具体的には後述する発色層207が、初期状態として白色で発色している場合、決定部205が決定する発色とは、白色以外の発色であると考えてもよい。初期状態の発色とは、例えば、背景色による発色と考えてもよい。また、ここでの発色は、発光も含むと考えてもよい。また、初期状態の発色は、床用シート2が発色していない状態や、発光していない状態等であってもよい。
また、決定部205は、予め決められた条件を満たす場合、初期状態の発色を行なうことを決定してもよい。例えば、初期状態の発色が行なわれていた状態において、最初の初期状態の発色以外の発色を開始した時刻から、予め指定された時刻が経過したという条件を満たした場合に、決定部205は、初期状態の発色を行なうことを決定しても良い。また、受付部201が最後に信号を受け付けてから、予め指定された時間が経過したという条件を満たした場合に、初期状態の発色を行なうことを決定しても良い。また、受付部201が受け付けた一のユーザ識別子を有する信号に応じて発色を行なっている場合おいて、他のユーザ識別子を有する信号を受け付けた、という条件を満たす場合に、先の一のユーザ識別子を有する信号に応じた発色が行なわれていた部分を初期状態の発色に戻すようにしてもよい。また、発色を開始してから、日付が変わった、という条件を満たす場合に、決定部205は、初期状態の発色を行なうようにしても良い。
また、決定部205は、後述する音出力層208が出力する音を決定する。音出力が決定する音は、例えば、音楽であっても良く、チャイムや、ブザー音、ノイズ、環境音等であっても良い。また、音を決定することは、音の大きさを決定することや、音を出力する位置を決定することであっても良い。例えば、決定部205は、受付部201が受け付けた信号に応じて音を決定する。例えば、受付部201が受け付けた信号の大きさに応じた音を決定する。例えば、信号の大きさの範囲と出力する音とを対応付けた情報を図示しない格納部等に予め用意しておくようにし、決定部205は、受け付けた信号の大きさを含む範囲に対応した音を出力する音に決定する。また、受け付けた信号の大きさに応じて出力する音の大きさを決定してもよい。また、例えば、受付部201が受け付けた信号が有する位置情報に応じて音を決定する。例えば、床用シート2上の領域と出力する音とを対応付けた情報を図示しない格納部等に予め用意しておくようにし、決定部205は、受け付けた信号の位置情報が示す位置を含む領域に対応した音を出力する音に決定する。また、受け付けた信号が有する位置情報が示す位置を、音を出力する位置に決定してもよい。
例えば、決定部205は、格納部202に格納された履歴情報を用いて、出力する音を決定してもよい。例えば、決定部205は、履歴情報を用いて、予め指定された期間内に床用シート2に加えられた床用シート2の上面を押下する力の大きさの合計を取得し、この合計した値に応じた音を出力する音として決定しても良い。例えば、この力の大きさの合計が大きくなるほど、連続的に、あるいは段階的に大きくなる音を出力する音として決定しても良い。
また、決定部205は、認識部204の認識結果に応じて出力する音を決定しても良い。例えば、決定部205は、ユーザの携帯端末装置3から送受信される音声通話や、テキストデータ等について行なった音声認識やテキストデータについての認識の結果に応じて、出力する音を決定してもよい。例えば、決定部205は、認識部204がテキストデータから取得した話題に、曲名やアーティスト名が含まれる場合に、決定部205は、この認識した曲名が示す音楽や、この認識したアーティスト名が示すアーティストの音楽を、出力する音に決定してもよい。また、決定部205は、認識結果として取得したユーザの感情や、状況に応じて出力する音を決定しても良い。例えば、ユーザが幸せな感情であると認識部204が認識したときは、幸せな感情に適した音を出力する音に決定しても良い。なお、感情に応じて出力する音や音楽を決定する技術は、音楽配信技術等において公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
また、決定部205は、認識部204による生体情報についての認識結果、例えば、認識結果であるユーザの状況等に応じて、出力する音を決定しても良い。例えば、生体情報を用いて、ユーザが運動している状況であると認識部204が認識した場合には、運動している状況に適した例えば、アップテンポの音楽を出力する音に決定しても良い。
また、決定部205は、ユーザが聞いている音楽データについての認識部204による認識結果に応じて、出力する音を決定しても良い。例えば、認識部204がユーザが聞いている音楽データの楽曲を演奏するアーティスト名を認識した場合に、このアーティストの音楽を出力する音に決定しても良い。
決定部205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決定部205の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部206は、決定部205が決定した色相で発色を行なう。例えば、出力部206は、決定部205が決定した色相で、発色層207を発色させる。また、出力部206は、決定部205が決定した態様で発色を行なうようにしても良い。具体的には、出力部206は、決定部205が決定した色相で、発色層207を発色させるための信号を、発色層207に対して出力して発色させる。また、更に、出力部206は、決定部205が決定した態様で、発色層207を発色させるための信号を、発色層207に対して出力する。出力部206が発色を行なうために発色層207に出力する信号は、例えば、静止画像を表示させるための信号や、動画像を表示させるための信号であっても良い。
また、出力部206は、決定部205が決定した音を出力する。例えば、出力部206は、決定部205が決定した音を出力させるための信号を、音出力層208に出力して発色させる。
出力部206は、出力部206は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
シート状部20は、発色層207と、音出力層208と、保護層209とが積層された構造を備えたシート状の部材である。ここでは一例として、保護層209が、第一の保護層2091と、第二の保護層2092とにより構成されており、シート状部20は、下から順に、第二の保護層2092と、発色層207と、音出力層208と、保護層209とが積層された構造を有している場合を示している。シート状部20の幅や長さ等は問わない。
発色層207は、受付部201が受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行う。この実施の形態においては、特に、発色層207は、受付部201が受け付けた信号の入力に応じて、異なる色相の発色を行う場合について説明する。受付部201が受け付けた信号の入力に応じて、異なる色相の発色を行うということは、受付部201が受け付けた信号に応じて、異なる色相の発色を行うことと考えてもよい。異なる色相での発色は、例えば、少なくとも色相が異なる発色である。また、発色層207が受付部201が受け付けた入力に応じて行なう発色は、発色の態様が異なる発色であっても良い。
発色層207が、受付部201が受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行うということは、例えば、受付部201が受け付けた入力に応じて出力部206が出力する信号により発色層207が発色を行なうこと、具体例を挙げると、受付部201が受け付けた入力に応じて決定部205が決定した発色を行なうために、出力部206が出力する信号により発色層207が発色を行なうこと、であってもよい。
なお、この実施の形態において、受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行なう、ということは、少なくともある2以上の異なる入力に対して、異なる色相の発色を行なうことを意味しており、必ずしも、全ての異なる入力に対して、異なる色相の発色を行なうことを意味するものでなくてもよい。ここでの受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行なう、ということは、受け付けた入力に応じて、2以上の異なる色相の発色を行なうことや、2以上の色相のうちのいずれかの色相での発色を行なうことと考えてもよい。
発色層207は、受付部201が受け付けた信号が示す力の大きさに応じて、異なる色相の発色を行う。具体的には、発色層207は、受付部201が受け付けた信号が示す力の大きさに応じて決定部205が決定した発色を、出力部206が出力する信号に応じて行なう。例えば、発色層207は、決定部205が決定した色相により、決定部205が決定した位置に、決定部205が決定したパターンで発色を行なう。
発色層207は、認識部204の認識結果に応じて、異なる色相で発色を行ってもよい。具体的には、発色層207は、受付部201が受け付けた信号について認識部204が認識した認識結果に応じて決定部205が決定した発色を、出力部206が出力する信号に応じて行なう。
発色層207は、例えば、1または2以上の平面型の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイやプラズマディスプレイで構成される。発色層207は、1または2以上の有機ELディスフィルムディスプレイ等のフィルム状のディスプレイで構成されても良い。なお、本実施の形態における発色は、発光を伴っても良く、伴わなくても良い。発色層207による発色とは、発色層207による表示と考えてもよい。
音出力層208は、受付部201が受け付けた信号の入力に応じて音出力を行う。音出力層208が、受付部201が受け付けた信号の入力に応じて音出力を行うということは、例えば、受付部201が受け付けた入力に応じて出力部206が出力する信号により、音出力層208が音出力を行なうこと、具体例を挙げると、受付部201が受け付けた入力に応じて決定部205が決定した音を出力するために、出力部206が出力する信号に応じて音出力層208が音を出力すること、であってもよい。
音出力層208は、発色層207の上または下に配置される。図3においては、音出力層208が、発色層207上に配置されている場合を例に挙げて説明する。音出力層208は、例えば、1以上のフィルム状のスピーカーである。フィルム状スピーカーは、例えば、ピエゾフィルム等の圧電素子のフィルムで構成されるスピーカーである。例えば、音出力層208は、発色層207上に、例えばマトリクス状等に配置された複数のフィルム状スピーカーで構成される。各フィルムスピーカは、各フィルムスピーカが配置される床用シート2上の位置、例えば座標と対応付けられて管理されている。なお、発音する位置を座標等で指定することで制御可能なフィルム状のスピーカ等を用いるようにしてもよ。なお、音出力層208は、1以上の平面スピーカで構成される層であっても良い。なお、音出力層208が、発色層207上に配置される場合、音出力層208は、透過性を有する層、例えば、透明な層、透過性を有する乳白色等の層であることが好ましい。
保護層209は、発色層207の上面側および下面側の少なくとも一方に配置されている。保護層209は、発色層207や、音出力層208を保護するための層である。ここでは、保護層209が、発色層207の上面側に配置された音出力層の上面に配置された第一の保護層2091と、発色層207下面側に配置された第二の保護層2092とを備えている場合について説明する。第一の保護層2091としては、例えば、第一の保護層1021と同様の構造の層が利用可能である。また、第二の保護層2092としては、例えば、第二の保護層1022と同様の層が利用可能である。ただし、第一の保護層2091および第二の保護層2092は、第一のクッション層1021aや、第二のクッション層1022aに相当する層を有していなくても良い。
なお、本実施の形態における床用シート2上とは、具体的には、シート状部20上や、発色層207上や、保護層209上と考えてよい。
次に、床用シート2の動作の一例について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS100)出力部206は、初期状態の発色を行なう。具体的には、初期状態の発色を行なわせる信号を、発色層207に送信して、発色層207に初期状態の発色を行なわせる。
(ステップS101)受付部201は、信号の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS206に進む。
(ステップS102)蓄積部203は、ステップS101で受け付けた信号を、日時等の情報と対応付けて格納部202に蓄積する。
(ステップS103)認識部204は、ステップS101で受け付けた信号に対して認識を行なう。なお、ステップS101で受け付けた信号が認識処理の対象とならない信号である場合、この処理は省略しても良い。
(ステップS104)決定部205は、ステップS101で受け付けた信号について、出力する発色と音とを決定する。例えば、ステップS103で認識処理を行なっている場合、決定部205は、この認識結果に応じて発色と音とを決定する。
(ステップS105)出力部206は、ステップS104で決定した発色および音の出力を行なう。具体的には、ステップS104で決定した発色を行なわせる信号を、発色層207に送信して、発色層207に発色を行なわせる。また、ステップS104で決定した音を出力させる信号を、音出力層208に出力して、音出力層208に音を出力させる。そして、ステップS101に戻る。なお、既に他の音が出力されている場合、他の音の出力を終えたうえで、新たな音を出力させても良く、両方の音を出力させてもよい。発色についても同様である。
(ステップS106)決定部205は、履歴に応じた出力を行なうか否かを判断する。例えば、直前に履歴に応じた出力を行なった時点から予め指定された時間が経過した場合、もしくは直前に履歴に応じた出力を行なっていない場合においては、動作開始から予め指定された時間が経過した場合に、履歴に応じた出力を行なうと判断する。履歴に応じた出力を行なう場合、ステップS107に進み、行なわない場合、ステップS109に進む。
(ステップS107)決定部205は、格納部202に格納されている履歴情報に応じて、出力する発色と音とを決定する。例えば、決定部205は、直前に履歴に応じた出力を行なった時点から予め指定された時間が経過した時点までの期間の日時と対応付けられた履歴情報、もしくは直前に履歴に応じた出力を行なっていない場合においては、動作開始から予め指定された時間が経過した時点までの日時と対応付けられた履歴情報に応じて、出力する発色と音とを決定する。
(ステップS108)出力部206は、ステップS105と同様に、ステップS107で決定した発色および音の出力を行なう。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS109)出力部206は、初期状態の発色を行なうための条件を満たすか否かを判断する。満たす場合、ステップS110に進み、満たさない場合、ステップS101に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における床用シート2の具体的な動作について説明する。
図5は、床に配置した床用シート2のシート状部20上にユーザAとユーザBとが居る状態を示す図である。ここでは、ユーザAとユーザBの携帯する携帯端末装置3が、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話である場合を例に挙げて説明する。また、ユーザAの携帯端末装置3を携帯端末装置3a、ユーザBの携帯端末装置3を携帯端末装置3bとする。
図5に示すように、携帯端末装置3を携帯したユーザAが、床用シート2のシート状部20上に歩いて入り、音声通話により、携帯端末装置3aから他のユーザに対して音声を送信したとする。携帯端末装置3aは、GPS等の現在位置の座標を取得する手段を有しており、現在位置の座標を取得して、上記で送信した音声の音声データとともに、取得した現在位置の座標と、携帯端末装置3aが図示しない格納部等に有する自装置の装置識別子とを、床用シート2に対して送信する。送信した音声データは、「今日は楽しかった」という音声のデータであり、現在位置の座標は、(x100,y100)であり、装置識別子は、「abc@def…」であるとする。なお、ここでは、x100,y100等は、座標を示す任意の値であるとする。かかることは以下においても同様である。
床用シート2の受付部201は、床用シート2のシート状部20上を歩いているユーザAの携帯端末装置3aが送信した上記の音声データと、現在位置の座標と、装置識別子とを受信する。これらの情報の受信を、ここでは、受付部201による信号の受付と考えてよい。なお、床用シート2が、シート状部20上のユーザからのみ信号の入力を受け付けられるようにするために、床用シート2の通信可能な範囲は、シート状部20上の領域に限られているようにすることが好ましい。
蓄積部203は、受付部201が受け付けた信号、即ち受信した上記の情報を、図示しない時計等から取得した受信日時と対応付けた情報を履歴情報として格納部202に蓄積する。
図6は、格納部202に格納された履歴情報を管理するための履歴情報管理表である。履歴情報管理表は、「音声」、「位置」、「装置ID」、「日時」という項目を有している。「音声」は、受付部201が受け付けた音声データのファイル名である。「位置」は、携帯端末装置3の現在位置の座標、「装置ID」は、装置識別子、「日時」は、受付部201が信号を受け付けた日時である。ここでは、既に、複数の履歴情報が格納されているものとする。なお、この具体例においては、履歴情報の音声データは,利用しないため、音声データは履歴情報として蓄積しないようにしてもよい。
認識部204は、受付部201が受け付けた信号のうちの音声データに対して認識処理を行なって携帯端末装置3aを操作するユーザの感情を示す情報を取得する。ここでは、音声データから音声の特徴量を取得し、この特徴量と、特徴量についての機械学習結果とを利用して、ユーザの感情を推定した情報を取得する。例えば、認識部204は、「幸せ」という情報を認識結果として取得したとする。
図7は、認識部204が取得する感情を示す情報と、発色する色とを対応付けて管理する発色管理表である。発色管理表は、たとえば、図示しない格納部等に予め格納されている。発色管理表は、「感情」と、「色相」、「彩度」、「明度」という項目を有している。「感情」は、認識部204が取得した感情を示すテキストである。「色相」は、発色する色の色相の値であり、ここでは、色相を、円環に並べた色相環の角度の値で表している。例えば、0度は赤、120度は緑、240度は青である。「彩度」は発色する色の彩度であり、ここでは、0が最も彩度が低く、100(%)が最も彩度が高いものとする。「明度」は発色する色の明度であり、ここでは、0が最も明度が低く、100(%)が最も明度が高いものとする。ここでは、各レコード(行)の「色相」の値が異なるため、テキストのメッセージから取得した「感情」の値が異なる場合には、異なる色相の発色を行なうことが決定される。
決定部205は、認識部204が取得した「幸せ」という感情を示す情報を用いて、図7に示した発色管理表から発色を決定する。ここでは、色相が「0」、彩度が「30」、明度が「100」である発色を決定する。
また、決定部205は、受付部201が受け付けた信号のうちの位置情報が示す座標(x100,y100)を取得し、この座標を、発色層207の発色を行なう位置の座標として決定する。なお、ここでは、発色層207上の位置を示す座標と、携帯端末装置3aが取得する座標との座標系が同じ座標系(例えば、緯度、経度との組み合わせで表される座標系等)に設定されているものとする。
なお、ここでは、発色する領域は、位置情報が示す座標を中心とした、予め指定された半径の円形領域に予め設定されているものとする。
また、ここでは、図示しない格納部等に、図7に示した発色管理表と同様の、認識部204が取得する感情を示す情報と、出力する音、ここでは出力する音の音声ファイルとを対応付けて管理する音格納表が予め格納されており、決定部205は、この音格納部から、認識部204が取得した「幸せ」という感情を示す情報に対応付けられた音声ファイル「happy.mp3」を、出力する音声ファイルとして決定したとする。
また、例えば、シート状部20においては、複数の音出力層208がマトリクス状に配置されているものとすると、決定部205は、受付部201が受け付けた信号のうちの位置情報が示す座標(x100,y100)を含む領域に配置された音出力層208を、音を発音する音出力層208に決定する。
そして、出力部206は、発色層207の、決定部205が決定した位置を中心とした円形領域50を、決定部205が決定した発色の色で発色させる。例えば、上記の色相、彩度、明度で指定される色をRGBカラーに変換して発色させる。
また、出力部206は、決定部205が決定した領域51に配置された音出力層208から、音声ファイル「happy.mp3」を再生する。
さらに、図5に示すように、ユーザBが、シート状部20上に歩いて入り、携帯端末装置3bから、音声通話のために「それは笑える。」という音声を他の携帯端末装置(図示せず)に送信したとすると、携帯端末装置3bは、この音声を示す音声データと、ユーザBが利用する携帯端末装置3bの位置情報と、ユーザBが利用する携帯端末装置3bの装置識別子とが、床用シート2に送信される。
受付部201は、上位と同様に、送信された信号を受信する。そして、蓄積部203が、上位と同様に、この信号についての履歴情報を格納部202に蓄積する。また、認識部204は、受信した音声データに対して音声認識を行なって、「笑い」という感情を示す情報等を上記と同様に認識し、この認識結果に応じて、決定部205が発色および出力する音声ファイルを決定して、出力部206が、発色層207と音出力層208とを用いて、発色および音声ファイルの再生を行なう。
ここでは、図5に示すように、発色層207の円形領域60は、「笑い」という感情に応じた色、即ち色相が「50」、彩度が「90」、明度が「100」である色で発色し、領域61に配置された音出力層208から、「笑い」という感情に応じた音声ファイル「laugh.mp3」が再生される。
このようにして、各ユーザが音声通話のために送受信する音声データから取得された感情が異なる場合、発色層207が、受信したメッセージに応じて、異なる色相で発色する。
上記の発色および音の出力は、例えば、予め指定された時間が経過した時点で終了し、初期状態の発色、例えば、発色していない状態や、予め指定された色による発色に戻る。
ここで、例えば、格納部202に蓄積された履歴情報を用いた発色を行なうタイミングになったとする。例えば、予め指定された時刻、例えば、「9時30分」、「10時30分」、「11時30分」のいずれかの時刻、具体的には「10時30分」になったとする。認識部204は、図6に示した履歴管理表と同様に、最新の履歴情報管理表において、「時刻」の値が、同じ日付の「9時31分」から「10時30分」までのレコード(行)を検出し、検出したレコードにおいて、「装置ID」が同じであるレコードをそれぞれ検出して、「装置ID」毎に、検出したレコード数を集計する。そして、集計した値に、「10」を乗算した値を色相とし、彩度および明度をそれぞれ「100」とした色を、各「装置ID」について発色する色に決定する。ただし、乗算により算出した色相の値が「360」を超えた場合は、色相の値を、「360」に決定する。例えば、「装置ID」が「pqrs@dtuv…」であるレコードが、「5」つ検出されたとすると、その色相は、「50」に設定される。つまり、色相は、濃い黄色となる。そして、各「装置ID」について検出したレコードが含む位置情報が示す位置に、各「装置ID」について決定した色を、予め指定された形状で発色させることを決定する。予め指定された形状は、例えば、円形であるとする。なお、発色する色が重なる部分については、重なった色をスクリーン合成等の予め指定された合成モードで合成した色を発色させることを決定する。そして、出力部206は、決定部205の決定に従って、発色層207の、各「装置ID」について検出したレコードが含む位置情報が示す位置に、各「装置ID」について決定した色で発色させた色を表示させる。
図8は、床用シート2が履歴情報に応じて発色している状態を示す図である。
図8に示すように、各ユーザに対応した履歴情報の数に応じて、各ユーザの履歴情報が示す位置を異なる色相で発色させることで、ユーザの履歴の多さを、色相の違いで表現することができる。
この履歴情報に応じた発色は、上記の場合とは異なり、時間によって初期状態の発色に戻されないものとする。しかし、この発色後に、一のユーザが、シート状部20上で、床用シート2に対して信号を新たに発信した場合に、予め指定された条件を満たすと判断されて、出力部206により、初期状態の発色に戻される。これにより、履歴情報の表示が、新たに受け付けた信号による発色を妨げないようにすることができる。
以上、本実施の形態によれば、受付部201がユーザから受け付けた信号に応じて、異なる色相で発色を行なうことにより、ユーザからの信号の入力に応じて床をダイナミックに装飾することができる。
なお、上記においては、音声通話に用いられる音声データを受信するようにし、受信した音声データに対して音声認識を行なって取得したユーザの感情を示す情報に応じて、発色する色相等を決定する場合について説明したが、音声データの代わりに、予め指定されたタイミング毎に、ユーザの単位時間当たりの脈拍数の情報を受信してもよい。例えば、この場合、予め図示しない格納部等に格納された脈拍数の範囲と、ユーザの状態を示す情報とを対応付けて有する情報から、受信した脈拍数を含む範囲に対応するユーザの状態を示す情報(例えば、「平常状態」、「興奮状態」、「リラックス状態」等の状態を表すテキスト)を取得し、このユーザの状態に応じた発色を、図7に示した発色管理表と同様の、ユーザの状態と、発色する色とを対応付けて有する管理表から、取得するようにしてもよい。出力する音についても同様である。このような構成とすることで、ユーザの状態に応じた適切な色相で発色を行なうことができる。また、音声データとユーザの脈拍数等の生体情報との組み合わせにより、ユーザの感情を示す情報等を取得するようにしても良い。
なお、本実施の形態において用いた音出力層208を、上記実施の形態1の床用シート1に設けるようにしても良い。また、この場合、入力に応じて音を出力するための、受付部201や、認識部204や、決定部205や、出力部206等が有する構成を,必要に応じて更に設けるようにしても良い。
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる床用シートは、床上に配置されるシートとして適しており、特に、ユーザから受け付けた入力に応じて発色を行なうシート等として有用である。
1、2 床用シート
3 携帯端末装置
20 シート状部
50、60 円形領域
51、61 領域
101、207 発色層
1021b 第一の表面保護層
102、209 保護層
201 受付部
202 格納部
203 蓄積部
204 認識部
205 決定部
206 出力部
208 音出力層
1011 構造色層
1012 機能性色素層
1021、2091 第一の保護層
1021a 第一のクッション層
1021b 第一表面保護層
1022、2092 第二の保護層
1022a 第二のクッション層
1022b 第二の表面保護層

Claims (14)

  1. 床に配置される床用シートであって、
    床用シート上に位置する1以上のユーザから受け付けた入力に応じて、異なる色相の発色を行う発色層を備えた床用シート。
  2. 前記入力は、力の入力であり、
    前記発色層は構造色層を有している請求項1記載の床用シート。
  3. 前記発色層は、更に、前記構造色層上に、機能性色素層を有する請求項2記載の床用シート。
  4. 前記入力は、信号の入力であり、床用シート上に位置する1以上のユーザから信号の入力を受け付ける受付部を更に備え、
    前記発色層は、前記受付部が受け付けた信号に応じて、異なる色相の発色を行う請求項1記載の床用シート。
  5. 前記受付部は、床用シートの上面を押下する力の大きさを示す信号の入力を受け付け、
    前記発色層は、前記受付部が受け付けた信号が示す力の大きさに応じて、異なる色相の発色を行う請求項4記載の床用シート。
  6. 信号の履歴に関する履歴情報を格納する格納部と、
    前記受付部が受け付けた信号の履歴情報を前記格納部に蓄積する蓄積部と、
    前記履歴情報を用いて、発色を決定する決定部とをさらに備え、
    前記発色層は、前記決定部の決定に従って発色を行なう請求項4または請求項5記載の床用シート。
  7. 前記受付部が受け付けた信号を用いて、発色を決定する決定部をさらに備え、
    前記発色層は、前記決定部の決定に従って発色を行なう請求項4または請求項5記載の床用シート。
  8. 前記決定部は、予め決められた条件を満たす場合、初期状態の発色を行なうことを決定し、
    前記発色層は、前記決定部の決定に従って、発色を行なう請求項4から請求項7いずれか一項に記載の床用シート。
  9. 前記受付部は、1以上の携帯端末装置から信号を受信する請求項4から請求項8いずれか一項に記載の床用シート。
  10. 前記信号は、生体情報を含む請求項9記載の床用シート。
  11. 前記受付部が受け付けた信号を認識する認識部をさらに備え、
    前記発色層は、前記認識部の認識結果に応じて、異なる色相で発色を行う請求項4から請求項10いずれか一項に記載の床用シート。
  12. 前記受付部が受け付けた信号は、音声データであり、
    前記認識部は、前記音声データに対して音声認識を行う請求項11記載の床用シート。
  13. 前記受付部が受け付けた信号に応じて、音出力を行う音出力層をさらに備えた請求項1から請求項12いずれか一項に記載の床用シート。
  14. 前記発色層の上面側および下面側の少なくとも一方に、保護層を更に備えた請求項1から請求項13いずれか一項に記載の床用シート。
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