JP2017028383A - センサ収容システム、ゲートウェイ、管理サーバ、センサ収容方法及びセンサ収容プログラム - Google Patents

センサ収容システム、ゲートウェイ、管理サーバ、センサ収容方法及びセンサ収容プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】十分な収容テナント数を実現できるマルチテナントのセンサ収容システムを提供すること。【解決手段】センサ収容システム1は、事前に管理サーバ10にセンサIDとテナントIDとの対応関係を登録しておく。センサデバイス30の接続時に、テナントIDを管理サーバ10とゲートウェイ20とで共有し、管理サーバ10及びゲートウェイ20内ではセンサデータにはテナントIDを割り当てる。管理サーバ10、ゲートウェイ20及びセンサデバイス30の間ではテナントIDを基にして変換された2つのセッション情報により、各テナント用のデータを論理的に分離する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のセンサデバイスを収容するセンサ収容システム、ゲートウェイ、管理サーバ、センサ収容方法及びセンサ収容プログラムに関する。
近年、ネットワークに接続されたセンサデバイスと管理サーバとが通信を行うM2M(Machine to Machine)と呼ばれるサービス形態の利用が進んでいる。センサデバイスを収容するシステムでは、センサデバイスが直接管理サーバに接続する方式もあるが、ローカルエリアネットワークからゲートウェイを介して管理サーバに接続する方式が一般的である。
M2Mシステムで利用されるセンサデバイスには、非常にリソースの限られたものが存在する。このようなセンサデバイスには、認証プロトコル等のセキュリティに関する機能の実装が困難である。そこで、従来は、企業や組織等のテナント毎に独立したハードウェア(センサデバイス、ゲートウェイ、管理サーバ)を設置する必要があり、初期導入コストがM2Mサービスの導入障壁となっていた。したがって、同じハードウェア(サーバ及びゲートウェイ)で複数のテナントに対して、セキュリティを確保した上で、M2Mサービスを行うシステムの提供が望まれている。
ここで、同じハードウェアに複数のテナントを収容する場合、テナント毎の独立性を保つために各テナントのネットワークが分離されている必要がある。複数のテナントを収容するシステムには、仮想化技術を用いた例がある。具体的には、各テナント間でセキュリティを確保するために、ハードウェア内に仮想マシンを立て、ハードウェア間のネットワークをVLAN(又はVXLAN)及びVPNを利用して論理的に分離をしていた(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2013−162418号公報 特開2010−219845号公報
しかしながら、特許文献1では、対象ネットワークがイーサネット(登録商標)であり、センサデバイス向けローカルエリアネットワーク(例えば、ZigBee(登録商標))は対象外であった。仮にセンサデバイス向けローカルエリアネットワーク(例えば、ZigBee)への適用を想定した場合、最大フレームサイズに対して、従来技術(VXLAN)ではオーバヘッドが大きくなり、僅かのデータペイロードしか利用できなくなる問題があった。
また、特許文献2では、テナントで利用するIPアドレスに対してテナントIDを割り当てている。この技術の対象ネットワークはイーサネットであり、収容するテナントの数に対して十分な数のIPアドレスを用意できることが想定されている。一方、センサデバイス向けのローカルエリアネットワークを想定した場合、プロトコル仕様(例えば、ZigBeeの場合、PAN IDの数が256個)により収容可能なテナント数が制限されてしまっていた。
本発明は、十分な収容テナント数を実現できるマルチテナントのセンサ収容システム、ゲートウェイ、管理サーバ、センサ収容方法及びセンサ収容プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るセンサ収容システムは、複数のセンサデバイスと、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイと、複数の前記ゲートウェイを介して前記センサデバイスによる測定値を受信する管理サーバと、を有するセンサ収容システムであって、前記管理サーバは、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する第1認証部と、前記ゲートウェイから受信した第1セッション情報と、前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、前記第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記ゲートウェイとの通信を識別する第1セッション管理部と、前記ゲートウェイから前記測定値を受信すると、当該測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御部と、を備え、前記ゲートウェイは、接続要求のあった前記センサデバイスの識別子を前記管理サーバにより認証させ、前記テナントの識別子を前記管理サーバから取得する第2認証部と、前記テナントの識別子を前記第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換部と、前記第1セッション情報を前記管理サーバと共有し、当該第1セッション情報により、前記第1ネットワークを介した前記管理サーバとの通信を識別する第2セッション管理部と、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記センサデバイスとの通信を識別する第3セッション管理部と、を備え、前記第2セッション管理部は、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ送信することにより、前記第1セッション情報に対応するテナントを前記管理サーバに識別させる。
前記第3セッション管理部は、前記センサデバイスからの切断要求に応じて、同一の前記第2セッション情報により接続されている他のセンサデバイスの存在を判定し、前記第2セッション管理部は、前記他のセンサデバイスが存在しないと判定された場合に、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報による前記管理サーバとの接続を切断してもよい。
前記第1セッション管理部は、前記受信した第1セッション情報が前記センサデバイスを管理するテナントと異なる他のテナントの識別子と既に対応付けられている場合、前記ゲートウェイに対して前記第1セッション情報の再割当てを要求してもよい。
本発明に係るゲートウェイは、複数のセンサデバイスを収容し、当該センサデバイスによる測定値を管理サーバへ提供するゲートウェイであって、接続要求のあった前記センサデバイスの識別子を前記管理サーバにより認証させ、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記管理サーバから取得する第2認証部と、前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換部と、前記第1セッション情報を前記管理サーバと共有し、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバとの通信を識別する第2セッション管理部と、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記センサデバイスとの通信を識別する第3セッション管理部と、を備え、前記第2セッション管理部は、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ送信することにより、前記第1セッション情報に対応するテナントを前記管理サーバに識別させる。
本発明に係る管理サーバは、複数のゲートウェイを介して、当該ゲートウェイに収容された複数のセンサデバイスによる測定値を受信する管理サーバであって、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する第1認証部と、前記ゲートウェイにおいて前記テナントの識別子から変換された第1セッション情報と、前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記ゲートウェイとの通信を識別する第1セッション管理部と、前記ゲートウェイから前記測定値を受信すると、当該測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御部と、を備え、前記ゲートウェイにおいて、前記テナントの識別子から変換された前記第1セッション情報及び第2セッション情報が当該テナントの識別子と一意に対応付けられており、前記ゲートウェイが前記センサデバイスから前記第2セッション情報を用いて受信した前記測定値を、当該第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて受信する。
本発明に係るセンサ収容方法は、複数のセンサデバイス、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイ、及び管理サーバを有するシステムが、複数の前記ゲートウェイを介して収集した前記センサデバイスによる測定値を前記管理サーバにおいて管理するセンサ収容方法であって、前記管理サーバが、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する認証ステップと、前記ゲートウェイが、前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換ステップと、前記管理サーバが、前記第1セッション情報と前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバと前記ゲートウェイとの通信を確立する第1セッション確立ステップと、前記ゲートウェイが、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記ゲートウェイと前記センサデバイスとの通信を確立する第2セッション確立ステップと、前記ゲートウェイが、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ転送する転送ステップと、前記管理サーバが、受信した前記測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御ステップと、を実行する。
本発明に係るセンサ収容プログラムは、複数のセンサデバイス、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイ、及び管理サーバを有するシステムに、複数の前記ゲートウェイを介して収集した前記センサデバイスによる測定値を前記管理サーバにおいて管理させるためのセンサ収容プログラムであって、前記管理サーバが、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する認証ステップと、前記ゲートウェイが、前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換ステップと、前記管理サーバが、前記第1セッション情報と前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバと前記ゲートウェイとの通信を確立する第1セッション確立ステップと、前記ゲートウェイが、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記ゲートウェイと前記センサデバイスとの通信を確立する第2セッション確立ステップと、前記ゲートウェイが、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ転送する転送ステップと、前記管理サーバが、受信した前記測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御ステップと、を実行させる。
本発明によれば、マルチテナントのセンサ収容システムにおいて、十分な収容テナント数を実現できる。
実施形態に係るセンサ収容システムの機能構成を示す図である。 実施形態に係るセンサ情報テーブルを例示する図である。 実施形態に係る管理サーバが記憶するセッション情報テーブルを例示する図である。 実施形態に係る測定値テーブルを例示する図である。 実施形態に係るゲートウェイが記憶するセッション情報テーブルを例示する図である。 実施形態に係るセンサデバイスの初期接続時の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るセンサデバイスからのデータ送信時の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る同一テナントのセンサデバイスを同一ゲートウェイに追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る別テナントのセンサデバイスを同一ゲートウェイに追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係るセンサデバイスの接続終了時における第1の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る同一テナントのセンサデバイスを別のゲートウェイに追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。 実施形態に係る管理サーバにおける、セッション情報の登録時の処理を示すフローチャートである。 実施形態に係るセンサデバイスの接続終了時における第2の処理を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るセンサ収容システム1の機能構成を示す図である。
センサ収容システム1は、管理サーバ10と、ゲートウェイ20と、センサデバイス30と、ワイドエリアネットワーク40(第1ネットワーク)と、ローカルエリアネットワーク50(第2ネットワーク)とを備える。
管理サーバ10は、例えばデータセンタ内に設置され、センサデバイス30からゲートウェイ20を介して送信される複数テナントのセンサデータを管理する。
ゲートウェイ20は、家庭内又はビル内等に設置される装置である。ゲートウェイ20は、2つのネットワーク(ワイドエリアネットワーク40及びローカルエリアネットワーク50)につながり、センサデバイス30がインターネットに接続する仲介を行う。
センサデバイス30は、用途に応じた物理量(例えば、温度又は湿度等)を測定し、ローカルエリアネットワーク50を介してゲートウェイ20にデータを送信するデバイスである。
ワイドエリアネットワーク40は、ゲートウェイ20からインターネットへ接続するネットワークであり、具体的には、3G、LTE、WiMAX(登録商標)等のモバイルネットワーク、又はFTTH、CATV等の固定ネットワークであってよい。
ローカルエリアネットワーク50は、センサデバイス30とゲートウェイ20とを接続するネットワークであり、具体的には、ZigBee又はZ−wave等の通信プロトコルを用いたネットワークである。
ここで、ワイドエリアネットワーク40及びローカルエリアネットワーク50は、ハードウェア間の通信接続に際し、セッション情報となるパラメータで論理的に通信種別を区別するネットワークである。
ワイドエリアネットワーク40は、例えば、MQTT又はXMPPといったプロトコルが採用される。MQTTの場合、第1セッション情報はTopicであり、XMPPの場合、第1セッション情報はJIDと呼ばれる識別子([ユーザ名]@[ドメイン名]/[リソース名]で構成される)の内のリソース名が用いられる。
また、ローカルエリアネットワーク50は、例えば、第2セッション情報をPAN IDとするZigBee、又は第2セッション情報をHome IDとするZ−waveといったプロトコルが採用される。
以下、ワイドエリアネットワーク40で用いられる通信プロトコルをMQTT、ローカルエリアネットワーク50で用いられる通信プロトコルをZigBeeとして説明する。
管理サーバ10は、第1通信部11と、第1認証部12と、第1セッション管理部13と、第1データ制御部14と、テナントDB15と、測定値DB16とを備える。
第1通信部11は、ワイドエリアネットワーク40に対してデータを送受信する。また、第1通信部11は、ゲートウェイ20から受信したセンサデバイス30の接続リクエストを第1認証部12へ、センサデータを第1セッション管理部13へ転送する。
第1認証部12は、センサデバイス30がゲートウェイ20に接続された時に転送される接続リクエストから、センサデバイス30に固有のセンサID(例えば、IEEE802.15.4で規定される64bitのMACアドレス)を取得する。そして、第1認証部12は、テナントDB15に該当のセンサIDが事前に登録されているか否かにより認証を行う。事前登録がある場合には、対応するテナントIDを取得し、第1通信部11を介してゲートウェイ20へ通知する。
第1セッション管理部13は、ワイドエリアネットワーク40を介したゲートウェイ20との通信のセッションを管理する。具体的には、第1セッション管理部13は、ゲートウェイ20から第1セッション情報(例えば、MQTTのTopic)を伴ってセッション確立のリクエストを受けて、応答し、セッションを確立する。第1セッション管理部13は、該当するセッションからセンサデータを受け取ると、第1セッション情報と共にセンサデータを第1データ制御部14に転送する。
第1データ制御部14は、テナントDB15に基づいて第1セッション情報からセンサデータに紐づくテナントIDを識別し、測定値DB16に測定値を含むセンサデータとテナントIDとを対応付けて書き込む。
テナントDB15は、センサ情報テーブル及びセッション情報テーブルの2つのテーブルを保持する。
図2は、本実施形態に係るセンサ情報テーブルを例示する図である。
センサ情報テーブルは、事前にセンサ収容システム1の管理者等により登録されるものであり、テナントIDとセンサIDとを関連付けたテーブルである。
なお、1つのテナントIDに対して、センサIDは複数登録されてよい。
図3は、本実施形態に係る管理サーバ10が記憶するセッション情報テーブルを例示する図である。
セッション情報テーブルは、テナントIDと第1セッション情報(Topic)とを関連付けたデーブルであり、第1セッション管理部13により自動的に生成される。
なお、1つのテナントIDに対して第1セッション情報は複数登録されてよいが、1つの第1セッション情報に対してテナントIDは1つのみ登録される。
測定値DB16は、測定値テーブルを保持する。
図4は、本実施形態に係る測定値テーブルを例示する図である。
測定値テーブルは、センサデバイス30が取得した測定値、時刻、センサID及びテナントIDを関連付けたテーブルである。
ゲートウェイ20は、第2通信部21aと、第3通信部21bと、第2認証部22と、変換部23と、第2セッション管理部24aと、第3セッション管理部24bと、第2データ制御部25と、テナントDB26と、測定値DB27とを備える。
第2通信部21aは、ワイドエリアネットワーク40に対してデータを送受信する。
第3通信部21bは、ローカルエリアネットワーク50に対してデータを送受信する。
第2認証部22は、センサデバイス30から受信した接続リクエストを、管理サーバ10の第1認証部12に転送し、第1認証部12の応答である認証結果を受け取る。認証が成立しなかった場合、第2認証部22はローカルエリアネットワーク50を切断する。認証が成立した場合、第2認証部22は、認証結果と共に受信したテナントIDを変換部23に転送する。
変換部23は、取得したテナントIDを、ワイドエリアネットワーク40において使用する第1セッション情報と、ローカルエリアネットワーク50において使用する第2セッション情報とに変換する。例えば、ワイドエリアネットワーク40において使用するプロトコルがMQTTの場合、第1セッション情報はTopic、ローカルエリアネットワーク50において使用するプロトコルがZigBeeの場合、第2セッション情報はPAN IDである。例えば、変換部23は、第1セッション情報として、テナントIDの一部又は全ての文字列を用いた文字列に変換し、第2セッション情報として、変換時点で未使用のPAN IDの内で一番小さい数値に変換する。変換部23は、変換した結果をテナントDB26に書き込む。
第2セッション管理部24aは、変換部23から取得した第1セッション情報を管理サーバ10と共有することにより、ワイドエリアネットワーク40のセッションを確立し、第1セッション情報によりテナントの異なる通信を識別する。
第3セッション管理部24bは、変換部23から取得した第2セッション情報をセンサデバイス30と共有することにより、ローカルエリアネットワーク50のセッションを確立し、第2セッション情報によりテナントの異なる通信を識別する。
第2データ制御部25は、管理サーバ10の第1データ制御部14と同様に、テナントDB26に基づいて第2セッション情報からセンサデータに紐づくテナントIDを判定する。
ここで、ワイドエリアネットワーク40とローカルエリアネットワーク50との転送タイミングの同期がとれている場合には、第2データ制御部25は、転送先の第2セッション管理部24aにセンサデータを転送する。一方、同期が取れていない場合には、第2データ制御部25は、テンポラリバッファとして測定値DB27にセンサデータをテナントIDと関連付けて書き込む。
なお、第2データ制御部25は、測定値DB27にセンサデータを書き込む際に、センサデバイス30から受信したセンサデータをそのまま書き込むのではなく、データ圧縮等の加工処理を行った後に加工センサデータを書き込んでもよい。
テナントDB26は、セッション情報テーブルを保持する。
図5は、本実施形態に係るゲートウェイ20が記憶するセッション情報テーブルを例示する図である。
セッション情報テーブルは、テナントIDと第1セッション情報及び第2セッション情報とを関連付けたデーブルであり、変換部23により自動的に生成される。
セッション情報テーブルでは、テナントIDと、第1セッション情報としてのTopic及び第2セッション情報としてのPAN IDとが一意に関係付けられる。すなわち、1つのテナントIDから1つのセッション情報の組み合わせが導出され、1つのセッション情報の組み合わせから1つのテナントIDが導出される。
測定値DB27は、管理サーバ10と同様に、センサデバイス30が取得した測定値、時刻、センサID及びテナントIDを関連付けた測定値テーブル(図4)を保持する。
センサデバイス30は、第4通信部31と、測定部32とを備える。
第4通信部31は、ローカルエリアネットワーク50に対してデータを送受信する。
測定部32は、物理量(例えば、温度又は湿度等)を電圧や電流等の特徴量に変換し、所定の係数を用いて演算した値を、測定値としてデジタル値で出力する。
次に、センサ収容システム1における処理フロー及びデータベースの状態変化を、以下の6つの場合に分けて説明する。
(1)センサデバイス30の初期接続時
(2)センサデバイス30のデータ送信時
(3)同一テナントのセンサデバイス30を同一ゲートウェイ20に追加接続時
(4)別テナントのセンサデバイス30を同一ゲートウェイ20に追加接続時
(5)センサデバイス30の接続終了時
(6)同一テナントのセンサデバイス30を別のゲートウェイ20に追加接続時
図6は、本実施形態に係るセンサデバイス30の初期接続時の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、センサデバイス30Aがゲートウェイ20Aに接続する。
ステップS1において、センサデバイス30Aから、ローカルエリアネットワーク50への接続のための接続リクエストがゲートウェイ20Aに対して送信される。接続リクエストには、パラメータとしてセンサIDが含まれている。
ステップS2において、センサデバイス30Aから接続リクエストを受けとったゲートウェイ20Aは、第2認証部22を経由して、管理サーバ10に対して接続リクエストを送信する。この時の接続リクエストには、パラメータとしてセンサIDが含まれている。
ステップS3において、接続リクエストを受け取った管理サーバ10は、第1認証部12を経由してテナントDB15を参照し、センサデバイス30Aの認証を行う。第1認証部12は、テナントDB15のテナント情報テーブル(図2)に該当するセンサIDが存在する場合、対応するテナントIDを取得する。
ステップS4において、管理サーバ10は、認証したセンサIDに対応して取得したテナントIDをパラメータとして含めた接続レスポンスを、ゲートウェイ20Aへ送信する。
ステップS5において、ゲートウェイ20Aは、接続レスポンスに含まれているテナントIDを、第2通信部21a、第2認証部22及び変換部23を経由して取得し、ワイドエリアネットワーク40の第1セッション情報であるTopic、及びローカルエリアネットワーク50の第2セッション情報であるPAN IDに変換する。変換部23は、変換した両セッション情報の組み合わせを、テナントIDと対応付けてテナントDB26に書き込む。例えば、変換部23は、テナントID「TntA」に対して、テナントIDの一部の文字列「A」を用いて、Topicであることを示す文字列「Tp」を加えた文字列「TpA」をTopicとして生成し、未使用のPAN IDの内、一番小さい数値「1」をPAN IDとして生成する。
ステップS6において、ゲートウェイ20Aの第3セッション管理部24bは、ローカルエリアネットワーク50に接続レスポンスを送信する。この接続レスポンスには、パラメータとしてPAN IDが含まれている。
ステップS7において、センサデバイス30Aは、ゲートウェイ20Aへ接続レスポンスを応答する。
ステップS8において、ゲートウェイ20Aの第2セッション管理部24aは、ワイドエリアネットワーク40へ接続リクエストを送信する。この接続リクエストには、パラメータとしてTopic、及び変換元のテナントIDが含まれている。
ステップS9において、接続リクエストを受けとった管理サーバ10の第1セッション管理部13は、第1セッション情報としてのTopicを、テナントIDと対応付けてテナントDB15に書き込む(例えば、テナントID「TntA」に対して、Topic「TpA」)。
ステップS10において、管理サーバ10は、接続レスポンスをゲートウェイ20Aに応答し、接続を確立する。
図7は、本実施形態に係るセンサデバイス30からのデータ送信時の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、図6のシーケンスにより接続されたセンサデバイス30Aがセンサデータを送信する。
ステップS11において、センサデバイス30Aは、定期的に又は所定のトリガに応じて、センサデータをゲートウェイ20Aへ送信する。センサデータには、パラメータとして時刻、センサID、測定値が含まれる。
ステップS12において、ゲートウェイ20Aの第2データ制御部25は、第3通信部21b及び第3セッション管理部24bを経由してセンサデータを取得し、ワイドエリアネットワーク40とローカルエリアネットワーク50との転送タイミングの同期が取れていない場合には、測定値DB27にテナントID(例えば、「TntA」)と対応付けて書き込む。同期が取れている場合には、処理は次のステップS13に移ってよい。
ステップS13において、ゲートウェイ20Aは、管理サーバ10へセンサデータを転送する。
ステップS14において、管理サーバ10の第1データ制御部14は、第1通信部11及び第1セッション管理部13を経由してセンサデータを取得し、測定値DB16にテナントID(例えば、「TntA」)と対応付けて書き込む。
図8は、本実施形態に係る同一テナントのセンサデバイス30を同一ゲートウェイ20に追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、センサデバイス30Bがゲートウェイ20Aに接続する。
ステップS21〜S24は、図6の初期接続時の処理と同様である。すなわち、センサデバイス30Bから接続リクエストがゲートウェイ20Aを介して管理サーバ10に送信されると、管理サーバ10は、センサデバイス30Bの認証を行い、センサIDに対応するテナントIDをパラメータとして含めた接続レスポンスを、ゲートウェイ20Aへ送信する。
ここで、ゲートウェイ20Aに送信されたテナントIDと、対応するセッション情報は、既にテナントDB26のセッション情報テーブルに登録されている(例えば、テナントID「TntA」に対して、Topic「TpA」及びPAN ID「1」)。したがって、本処理では、テナントDB26の更新はされない。
ステップS25〜S26は、図6の初期接続時の処理と同様である。すなわち、ゲートウェイ20Aは、センサデバイス30Bに接続レスポンスを送信し、センサデバイス30Bは、ゲートウェイ20Aへ接続レスポンスを応答する。
次に、初期接続時には、ゲートウェイ20Aと管理サーバ10との間における接続リクエスト及び接続レスポンスの送受信が行われた(図6:ステップS8〜S10)。本処理では、同一テナントに対応する第1セッション情報(Topic「TpA」)によるセッションが既に確立しており、管理サーバ10にもセッション情報( テナントID「TntA」に対して、Topic「TpA」)が登録済みであるため、これらのステップは省略される。
図9は、本実施形態に係る別テナントのセンサデバイス30を同一ゲートウェイ20に追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、センサデバイス30Cがゲートウェイ20Aに接続する。
ステップS31〜S34は、図6の初期接続時の処理と同様である。すなわち、センサデバイス30Cから接続リクエストがゲートウェイ20Aを介して管理サーバ10に送信されると、管理サーバ10は、センサデバイス30Cの認証を行い、センサIDに対応するテナントIDをパラメータとして含めた接続レスポンスを、ゲートウェイ20Aへ送信する。
ステップS35において、ゲートウェイ20Aは、接続レスポンスに含まれている新たなテナントIDを、第2通信部21a、第2認証部22及び変換部23を経由して取得し、ワイドエリアネットワーク40の第1セッション情報であるTopic、及びローカルエリアネットワーク50の第2セッション情報であるPAN IDに変換する。変換部23は、変換した両セッション情報の組み合わせを、テナントIDと対応付けてテナントDB26に新たに書き込む(例えば、テナントID「TntB」に対して、Topic「TpB」及びPAN ID「2」)。
ステップS36において、ゲートウェイ20Aの第3セッション管理部24bは、ローカルエリアネットワーク50に接続レスポンスを送信する。この接続レスポンスには、パラメータとしてPAN IDが含まれている。
ステップS37において、センサデバイス30Cは、ゲートウェイ20Aへ接続レスポンスを応答する。
ステップS38において、ゲートウェイ20Aの第2セッション管理部24aは、ワイドエリアネットワーク40へ接続リクエストを送信する。この接続リクエストには、パラメータとしてTopicが含まれている。
ステップS39において、接続リクエストを受けとった管理サーバ10の第1セッション管理部13は、第1セッション情報としてのTopicを、テナントIDと対応付けてテナントDB15に新たに書き込む(例えば、テナントID「TntB」に対して、Topic「TpB」)。
ステップS40において、管理サーバ10は、接続レスポンスをゲートウェイ20Aに応答し、接続を確立する。
図10は、本実施形態に係るセンサデバイス30の接続終了時における第1の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、センサデバイス30Bがゲートウェイ20Aから切断される。
ステップS41において、センサデバイス30Aからゲートウェイ20Bへ、センサIDを含む切断リクエストが送信される。
ステップS42において、ゲートウェイ20Aは、切断されたセンサデバイス30Bの属するテナントが管理している他のセンサデバイス30が接続しているか否かを判定する。具体的には、第3セッション管理部24bは、第3通信部21bで管理されている接続中のセンサIDと第2セッション情報(PAN ID)との対応付け情報に基づいて、切断されたセンサデバイス30Bと同一の第2セッション情報に紐付くセンサIDが存在するか否かを判定する。
本処理では、他のセンサデバイス30Aが存在するので、この判定はYESとなり、ゲートウェイ20AのテナントDB26は更新されない。
ステップS43において、ゲートウェイ20Aは、切断レスポンスをセンサデバイス30Bに応答する。
ここで、ステップS42において同一テナントに他のセンサデバイス30Aが存在すると判定されたので、本処理は終了となり、ゲートウェイ20Aと同様に管理サーバ10のテナントDB15も更新されない。
なお、図10中では、後述する接続終了時の第2の処理(図13)と対比して、本処理では実行されないステップを破線で示した。
図11は、本実施形態に係る同一テナントのセンサデバイス30を別のゲートウェイ20に追加接続する時の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、センサデバイス30Bがゲートウェイ20Bに接続する。
ステップS51〜S60は、初期接続時の処理(図6)と同様であるが、ステップS55及びステップS59でそれぞれ更新されるデータベースの内容が異なる。
具体的には、ステップS55において、ゲートウェイ20Bは、テナントIDを、ワイドエリアネットワーク40の第1セッション情報であるTopic、及びローカルエリアネットワーク50の第2セッション情報であるPAN IDに変換する。変換部23は、変換した両セッション情報の組み合わせを、テナントIDと対応付けてテナントDB26に書き込む(例えば、テナントID「TntA」に対して、Topic「TpC」及びPAN ID「3」)。
また、ステップS59において、管理サーバ10は、第1セッション情報としてのTopicを、テナントIDと対応付けてテナントDB15に書き込む(例えば、テナントID「TntA」に対して、Topic「TpC」)。
図12は、本実施形態に係る管理サーバ10における、テナントDB15へのセッション情報の登録時の処理を示すフローチャートである。
本処理は、前述のステップS59(図11)に相当する。
同一のテナントに属するセンサデバイスを別のゲートウェイ20に追加接続する場合、Topicは個々のゲートウェイ20にて自動的に割振られるため、同じテナントIDであっても、ゲートウェイ20により別のTopicが割振られる可能性がある(例えば、図11の「TpA」と「TpC」)。逆に、別のテナントIDにも関わらず、同じTopicが割振られる可能性もある。後者の可能性を防ぐために、管理サーバ10は、テナントDB15へTopicを登録する際に、本処理を実行する。
管理サーバ10は、接続レスポンス(ステップS54)をゲートウェイに返答した後、送信したテナントIDを保持しつつ、ゲートウェイ20からの接続リクエスト(ステップS58)の受信待ちを開始する。
ステップS61において、管理サーバ10は、ゲートウェイ20から接続リクエスト(Topic)を受信する。
ステップS62において、管理サーバ10は、テナントDB15に既に同じTopicが登録済であるか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS63に移り、判定がNOの場合、処理はステップS65に移る。
ステップS63において、管理サーバ10は、重複したTopic(既にテナントDB15に登録済のTopicとステップS61で受信したTopic)に対応するテナントIDが同一であるか否かを判定する。この判定がYESの場合、既にTopicが登録済であるので処理を終了する。一方、判定がNOの場合、処理はステップS64に移る。
ステップS64において、管理サーバ10は、異なるテナントIDに同一のTopicを登録しようとしているため、接続レスポンスとしてゲートウェイ20にTopicの再割当てを依頼し、ステップS61の接続リクエスト(Topic)の受信待ちの状態に戻る。
ステップS65において、管理サーバ10は、接続リクエストに含まれるTopicをテナントDB15に登録し、処理を終了する。
図13は、本実施形態に係るセンサデバイス30の接続終了時における第2の処理を示すシーケンス図である。
ここでは、第1の処理(図10)でのセンサデバイス30Bに続いて、センサデバイス30Aがゲートウェイ20Aから切断される。
ステップS71において、センサデバイス30Aからゲートウェイ20Aへ、センサIDを含む切断リクエストが送信される。
ステップS72において、ゲートウェイ20Aは、第1の処理(図10)と同様に、切断されたセンサデバイス30Aの属するテナントが管理している他のセンサデバイス30が接続しているか否かを判定する。本処理では、他のセンサデバイス30が存在しないので、この判定はNOとなり、ステップS73へ移る。
ステップS73において、ゲートウェイ20Aは、全てのセンサデバイス30が切断されたテナント(テナントID「TntA」)に関するレコードをセッション情報テーブルから削除してテナントDB26を更新する。
ステップS74において、ゲートウェイ20Aは、切断レスポンスをセンサデバイス30Aに応答する。
ステップS75において、ゲートウェイ20Aは、管理サーバ10に対して切断リクエストを送信する。この切断リクエストには、パラメータとして、全てのセンサデバイス30が切断されたテナント(テナントID「TntA」)に対応したTopicが含まれる。
ステップS76において、管理サーバ10は、切断リクエストに含まれる第1セッション情報(Topic「TpA」)に関するレコードをセッション情報テーブルから削除してテナントDB15を更新する。
ただし、管理サーバ10は、このとき、対象のTopicと同一の第1セッション情報を用いたセッションを確立している他のゲートウェイ20が存在するか否かを判定し、存在すればレコードの削除を行わない。具体的には、第1セッション管理部13は、第1通信部11で管理されている接続中のゲートウェイ20と第1セッション情報(Topic)との対応付け情報に基づいて、同一のTopicを用いた、すなわち同一のテナントを収容したゲートウェイ20の存在を確認する。そして、第1セッション管理部13は、対象のTopicが他で使用されていない場合に、レコードを削除する。
ステップS77において、管理サーバ10は、切断レスポンスをゲートウェイ20Aに応答する。
ここまで、センサ収容システム1が正常動作中の処理について説明したが、次に、セッションの再接続につながるシステム異常時の動作について説明する。
セッション再接続につながるシステム異常は、次の5つの場合を含む。
(1)センサデバイス30の故障
(2)ローカルエリアネットワーク50の切断
(3)ゲートウェイ20の故障
(4)ワイドエリアネットワーク40の切断
(5)管理サーバ10の故障
以下、これらの場合の動作を詳述する。
(1)センサデバイス30の故障(例えば、電源断を含む)時は、ゲートウェイ20に対してセンサデータが転送されなくなる。
ゲートウェイ20では、テナントDB26にてテナント情報を保持し、つまりセッション情報を保持するものの、センサデバイス30ではセッション情報は消えてしまう。したがって、センサデバイス30が再度ゲートウェイと接続する際には、初期接続のシーケンス(図6)が実行される。この際、ゲートウェイ20のテナントDB26及び管理サーバ10のテナントDB15に既に情報が書き込まれている場合は、両データベースへの書き込み処理は省略される。
(2)ローカルエリアネットワーク50の切断時は、ゲートウェイ20に対してセンサデータが転送されなくなる。
ゲートウェイ20では、テナントDB26にてテナント情報を保持し、つまりセッション情報を保持している。センサデバイス30もセッション情報を保持している。したがって、再度ローカルエリアネットワーク50が接続された際には、データ送信時のシーケンス(図7)によりセンサデータが転送される。
(3)ゲートウェイ20の故障(例えば、電源断を含む)時は、ゲートウェイ20ではテナントDB26に保持されていたテナント情報が消去されてしまう。つまりセッション情報も消去されてしまう。
再度ゲートウェイ20が復帰した際には、センサデバイス30からセンサデータが転送されるタイミング(図7:データ送信時)で、該当のテナント情報がないために、ゲートウェイ20は、切断レスポンスをセンサデバイス30に送信し、セッションを切断する。この後に初期接続のシーケンス(図6)が実行される。
(4)ワイドエリアネットワーク40の切断時は、管理サーバ10に対してゲートウェイ20からセンサデータが転送されなくなる。
ゲートウェイ20では、テナントDB26にてテナント情報を保持し、つまりセッション情報を保持している。管理サーバ10もセッション情報を保持している。したがって、再度ワイドエリアネットワーク40が接続された際には、データ送信時のシーケンス(図7:ステップS13)によりセンサデータが転送される。
(5)管理サーバ10の故障(例えば、電源断を含む)時は、管理サーバ10に保持していたセッション情報が消去されてしまう。
再度管理サーバ10が復帰した際には、ゲートウェイ20からセンサデータが転送されるタイミング(図7:データ送信時)で、管理サーバ10に該当のセッション情報がないために、ワイドエリアネットワーク40側の初期接続のシーケンス(図6:ステップS8〜S10)が実行される。
以上のように、本実施形態によれば、センサ収容システム1は、事前に管理サーバ10にセンサIDとテナントIDとの対応関係を登録しておく。センサデバイス30の接続時に、テナントIDを管理サーバ10とゲートウェイ20とで共有し、管理サーバ10及びゲートウェイ20内ではセンサデータにはテナントIDを割り当てる。管理サーバ10、ゲートウェイ20及びセンサデバイス30の間ではテナントIDを基にして変換されたセッション情報(例えば、Topic又はPAN ID)により、各テナント用のデータを論理的に分離する。
これにより、各テナントは、第1セッション情報及び第2セッション情報の組み合わせにより識別され、センサデータにテナントIDを付与することなく、データを論理的に分離できる。
したがって、センサ収容システム1は、セッション情報の割り当て可能数に制限がある場合にも(例えば、ZigBeeでは、PAN IDが256個)、2つのセッション情報の組み合わせにより、十分な収容テナント数を安全に実現できる。
また、センサ収容システム1は、センサデバイス30をゲートウェイ20から切断する際、このゲートウェイの配下に同一のテナントに属する他のセンサデバイス30が存在するか否かを判定する。
これにより、センサ収容システム1は、他のセンサデバイス30が存在しない場合に、ゲートウェイ20と管理サーバ10との間で該当のテナントに関するセッションを切断でき、リソースを効率的に利用できる。
また、センサ収容システム1は、管理サーバ10において、第1セッション情報の重複を判定し、再割り当てを行うので、異なるテナント間で同一のセッション情報が割り当てられることによる不都合を回避できる。
センサ収容システム1によるセンサ収容方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、情報処理装置(管理サーバ10、ゲートウェイ20、センサデバイス30)にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD−ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
1 センサ収容システム
10 管理サーバ
11 第1通信部
12 第1認証部
13 第1セッション管理部
14 第1データ制御部
15 テナントDB
16 測定値DB
20 ゲートウェイ
21a 第2通信部
21b 第3通信部
22 第2認証部
23 変換部
24a 第2セッション管理部
24b 第3セッション管理部
25 第2データ制御部
26 テナントDB
27 測定値DB
30 センサデバイス
31 第4通信部
32 測定部
40 ワイドエリアネットワーク
50 ローカルエリアネットワーク

Claims (7)

  1. 複数のセンサデバイスと、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイと、複数の前記ゲートウェイを介して前記センサデバイスによる測定値を受信する管理サーバと、を有するセンサ収容システムであって、
    前記管理サーバは、
    前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する第1認証部と、
    前記ゲートウェイから受信した第1セッション情報と、前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、前記第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記ゲートウェイとの通信を識別する第1セッション管理部と、
    前記ゲートウェイから前記測定値を受信すると、当該測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御部と、を備え、
    前記ゲートウェイは、
    接続要求のあった前記センサデバイスの識別子を前記管理サーバにより認証させ、前記テナントの識別子を前記管理サーバから取得する第2認証部と、
    前記テナントの識別子を前記第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換部と、
    前記第1セッション情報を前記管理サーバと共有し、当該第1セッション情報により、前記第1ネットワークを介した前記管理サーバとの通信を識別する第2セッション管理部と、
    前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記センサデバイスとの通信を識別する第3セッション管理部と、を備え、
    前記第2セッション管理部は、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ送信することにより、前記第1セッション情報に対応するテナントを前記管理サーバに識別させるセンサ収容システム。
  2. 前記第3セッション管理部は、前記センサデバイスからの切断要求に応じて、同一の前記第2セッション情報により接続されている他のセンサデバイスの存在を判定し、
    前記第2セッション管理部は、前記他のセンサデバイスが存在しないと判定された場合に、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報による前記管理サーバとの接続を切断する請求項1に記載のセンサ収容システム。
  3. 前記第1セッション管理部は、前記受信した第1セッション情報が前記センサデバイスを管理するテナントと異なる他のテナントの識別子と既に対応付けられている場合、前記ゲートウェイに対して前記第1セッション情報の再割当てを要求する請求項1又は請求項2に記載のセンサ収容システム。
  4. 複数のセンサデバイスを収容し、当該センサデバイスによる測定値を管理サーバへ提供するゲートウェイであって、
    接続要求のあった前記センサデバイスの識別子を前記管理サーバにより認証させ、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記管理サーバから取得する第2認証部と、
    前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換部と、
    前記第1セッション情報を前記管理サーバと共有し、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバとの通信を識別する第2セッション管理部と、
    前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記センサデバイスとの通信を識別する第3セッション管理部と、を備え、
    前記第2セッション管理部は、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ送信することにより、前記第1セッション情報に対応するテナントを前記管理サーバに識別させるゲートウェイ。
  5. 複数のゲートウェイを介して、当該ゲートウェイに収容された複数のセンサデバイスによる測定値を受信する管理サーバであって、
    前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する第1認証部と、
    前記ゲートウェイにおいて前記テナントの識別子から変換された第1セッション情報と、前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記ゲートウェイとの通信を識別する第1セッション管理部と、
    前記ゲートウェイから前記測定値を受信すると、当該測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御部と、を備え、
    前記ゲートウェイにおいて、前記テナントの識別子から変換された前記第1セッション情報及び第2セッション情報が当該テナントの識別子と一意に対応付けられており、
    前記ゲートウェイが前記センサデバイスから前記第2セッション情報を用いて受信した前記測定値を、当該第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて受信する管理サーバ。
  6. 複数のセンサデバイス、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイ、及び管理サーバを有するシステムが、複数の前記ゲートウェイを介して収集した前記センサデバイスによる測定値を前記管理サーバにおいて管理するセンサ収容方法であって、
    前記管理サーバが、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する認証ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換ステップと、
    前記管理サーバが、前記第1セッション情報と前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバと前記ゲートウェイとの通信を確立する第1セッション確立ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記ゲートウェイと前記センサデバイスとの通信を確立する第2セッション確立ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ転送する転送ステップと、
    前記管理サーバが、受信した前記測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御ステップと、を実行するセンサ収容方法。
  7. 複数のセンサデバイス、当該複数のセンサデバイスを収容するゲートウェイ、及び管理サーバを有するシステムに、複数の前記ゲートウェイを介して収集した前記センサデバイスによる測定値を前記管理サーバにおいて管理させるためのセンサ収容プログラムであって、
    前記管理サーバが、前記ゲートウェイに対して接続要求したセンサデバイスの識別子を認証し、当該センサデバイスを管理するテナントの識別子を前記ゲートウェイへ送信する認証ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記テナントの識別子を第1セッション情報及び第2セッション情報に変換し、両セッション情報を前記テナントの識別子と一意に対応付けてデータベースに記憶させる変換ステップと、
    前記管理サーバが、前記第1セッション情報と前記テナントの識別子とを対応付けてデータベースに記憶させ、当該第1セッション情報により、第1ネットワークを介した前記管理サーバと前記ゲートウェイとの通信を確立する第1セッション確立ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記第2セッション情報を前記センサデバイスと共有し、前記第2セッション情報により、第2ネットワークを介した前記ゲートウェイと前記センサデバイスとの通信を確立する第2セッション確立ステップと、
    前記ゲートウェイが、前記センサデバイスから受信した前記測定値を、前記第2セッション情報に対応する前記第1セッション情報を用いて前記管理サーバへ転送する転送ステップと、
    前記管理サーバが、受信した前記測定値を、前記第1セッション情報に対応する前記テナントの識別子と対応付けてデータベースに記憶させるデータ制御ステップと、を実行させるためのセンサ収容プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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