JP2017027844A - 照明用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】調光・切替機能を有する照明用電源装置において、入力電圧の瞬断時にコントローラの電源ラッチ停止(消灯状態ロック)を回避できるようにする。
【解決手段】コントローラ12は入力電圧ACinのオンとオフの交互切り替えに応じて、第1および第2のLED6,7の点灯/消灯の交互切り替えを行う。直流電圧出力端子とコントローラの電源入力端子との間に遅延回路11が介装される。遅延用のコンデンサC1はコントローラにおける急速放電用オープン端子(BLDR端子)に接続される。入力電圧のオフに伴って入力電圧検出信号CLKのレベルが入力停止判定閾値電圧CLKOFF以下になったときには第1のLED6を消灯するとともにBLDR端子をグランド端子に短絡して遅延用のコンデンサを急速放電させる。コンデンサの両端電圧VC1がツェナー電圧VZD2に達したときに第2のLED7を点灯する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の発光素子を備えた照明装置に対して電源を供給するものであって、調光の機能と発光素子の切替の機能とを兼ね備えた照明用電源装置に関する。
図9は先行技術にかかわる照明用電源装置の回路図である。交流電源1、入力フィルタ回路2、ブリーダ回路3、AC−DCコンバータ4、2次側整流平滑回路5、第1のLED(発光素子)6および第2のLED(発光素子)7がこの記載順に接続されている。また、ブリーダ回路3、第1のレギュレータ回路8、遅延回路11、コントローラ12がこの記載順に接続され、第1のレギュレータ回路8、第2のレギュレータ回路9、制御用マイコン10がこの記載順に接続されている。制御用マイコン10はブリーダ回路3とも接続されている。第1のレギュレータ回路8は第1のツェナーダイオードZD1やNMOS型のトランジスタQ1を備えている。遅延回路11は第2のツェナーダイオードZD2、PNP型のトランジスタQ2、NPN型のトランジスタQ3のほか遅延用のコンデンサ(容量素子)C1を備えている。
次に、上記構成の先行技術の照明用電源装置の発光素子切替機能について図10のタイミングチャートを用いて説明する。
タイミングt00において交流電源1による入力電圧ACinをオン(印加)すると、入力フィルタ回路2、AC−DCコンバータ4を介して脈流の直流電圧が生成され、2次側整流平滑回路5によって整流平滑された一定の直流電圧が第1のLED6および第2のLED7の陽極端子に印加される。また、入力電圧ACinのオンに伴って起動された制御用マイコン10は、入力電圧検出信号CLKを"H"レベルにしてコントローラ12のCLK端子に印加するとともに、調光用PWM信号DPをDP端子に印加する。同時に、第1のレギュレータ回路8で安定化された直流電圧が遅延回路11に供給される。
タイミングt01において遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が一定の時定数のもとで滑らかに上昇して第2のツェナーダイオードZD2のツェナー電圧VZD2に達し、第2のツェナーダイオードZD2が降伏するため、NPN型のトランジスタQ3がターンオンし、次いでPNP型のトランジスタQ2がターンオンし、コントローラ12の電源入力端子電圧VDDが上昇を開始する。電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDONに達したタイミングt02において、コントローラ12の調光・発光素子切替機能が活性化され、D1端子が"H"レベルから"L"レベルに切り替えられるため、第1のLED6が点灯する。コントローラ12が動作を開始する条件は、入力電圧検出信号CLKが"H"レベルかつ電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDON以上となっていることである。
タイミングt03において入力電圧ACinがオフ(切断)され、調光用PWM信号DPが停止されるとともに、入力電圧検出信号CLKと遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が降下を開始する。降下する入力電圧検出信号CLKがタイミングtCLKL(=t04)で入力停止判定閾値電圧CLKOFFに達すると、コントローラ12は調光・発光素子切替機能を停止させ、第1のLED6が消灯する。連動して電源入力端子電圧VDDが一定速度で降下し、入力電圧ACinのオフの期間において臨界タイミングtVDDOFF(=t06)で発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する。その後、電源入力端子電圧VDDは降下速度を緩めてさらに降下し続ける。
電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTに達するまでの間にタイミングt07で入力電圧ACinが再度オンされる。このときまでに遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1は一定の時定数のもとで滑らかにゼロレベルまで降下している。入力電圧ACinが再度オンされると、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が一定の時定数のもとで滑らかに上昇を開始する。また、入力電圧検出信号CLKと調光用PWM信号DPが再びコントローラ12に入力される。タイミングt08において遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1がツェナー電圧(降伏閾値電圧)VZD2に達し、電源入力端子電圧VDDが上昇してタイミングt09で起動閾値電圧VDDONに達すると、コントローラ12は今度はD2端子を"H"レベルから"L"レベルに切り替え、第2のLED7を点灯する。
入力電圧ACinのオンの回数が奇数回数目のときは第1のLED6が点灯し、偶数回数目のときは第2のLED7が点灯するというように、第1のLED6と第2のLED7とは入力電圧ACinのオンの度に交互に切り替えられて点灯する。すなわち、発光素子が切り替えられる。
このような発光素子切替条件を成立させるための要件は、
〈1〉入力電圧検出信号CLKが"L"レベルになったタイミングtCLKL(=t04)から微小な所定の待機時間Tc(例えば19ms)が経過するタイミングを待機時間経過タイミングtwait(=t05)として、降下する電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する臨界タイミングtVDDOFF(=t06)が待機時間経過タイミングtwaitより後であること。ちなみに、電源入力端子電圧VDDの降下速度が異常に速くてこれらの先後関係が逆であると、発光素子切替条件は不成立となり、今回サイクルの入力電圧ACinのオンに対して前回サイクルで点灯したのと同じLEDが再度点灯する。
〈2〉入力電圧検出信号CLKが入力停止判定閾値電圧CLKOFFを下回って"L"レベルとなり、これに連動して電源入力端子電圧VDDが降下する状態において、電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する臨界タイミングtVDDOFF(=t06)までは入力電圧検出信号CLKが"L"レベルを保っていること。換言すれば、入力電圧検出信号CLKが"H"レベルとなるのが臨界タイミングtVDDOFF(=t06)を過ぎた後であること。
図10の場合、電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達したタイミングt06は、入力電圧ACinが再度オンされたタイミングt07よりも先行している。また、入力電圧ACinが再度オンされたタイミングt07は、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下していないタイミングである。このような条件下では、発光素子切替条件が成立する。
発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達したタイミングt06以降において電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTに達するまでの期間において入力電圧ACinが再度オンされると、上記の動作が繰り返される。そして、上記したように発光素子切替条件が成立しているため、今度のサイクルでは、コントローラ12は前回のサイクルの場合のD1端子に代えてD2端子を"H"レベルから"L"レベルに切り替える。その結果、第2のLED7に電流が流れて、第2のLED7が点灯する。すなわち、発光素子の切り替えが実現される。
上記のように構成された先行技術には次のような問題がある。それは、入力電圧ACinの瞬断が発生したときにコントローラ12がラッチモードに陥ってしまうという問題である。
図11に示すように、タイミングt03から始まる入力電圧ACinのオフ期間が非常に短い瞬断の場合、電源入力端子電圧VDDが充分に下がらず発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達するまでにタイミングt055で入力電圧ACinが再度オンされている。入力電圧ACinがオンされると、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が上昇を再開するが、入力電圧ACinの再度オンのタイミングが早すぎるので(入力電圧ACinのオフ期間として約30〜80msが想定される(一例))、それまでに両端電圧VC1は降下量が少なく、比較的高い電圧レベルを保持している。両端電圧Vc1がツェナー電圧VZD2を超えるタイミングt056より電源入力端子電圧VDDが上昇を再開する。この上昇再開のタイミングt056が早いために、降下中の電源入力端子電圧VDDは発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達することなく(図11中の斜め右下に延びる破線参照)、再上昇を開始してしまう。この場合に、コントローラ12はラッチモードに入ることとなる。ラッチモードに陥ってしまったコントローラ12は正常な動作が行われず、入力電圧ACinのオンを行っても、第2のLED7は点灯することなく消灯状態を維持する。このラッチモードは、次に入力電圧ACinがオフされて電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFF以下に達するまで維持される。
コントローラ12がラッチモードに陥る原因は、次の点にある。すなわち、コントローラ12を調光モードかつ発光素子切替モードに設定するためには、
(1) DP端子に調光用PWM信号DPを印加
(2) VDD端子に印加される電源入力端子電圧VDDが上昇して起動閾値電圧VDDONに達する
…の順番を守らなければならないという制約があり、この制約のために遅延用のコンデンサC1を含む遅延回路11を設けている。ところが、遅延回路11を設けると、遅延用のコンデンサC1の静電容量による一定の時定数τd(=R3・C1)のために、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1ひいてはVDD端子に印加される電源入力端子電圧VDDの降下速度が遅くなる。このことが瞬断発生時のラッチモードの原因となる。ラッチモードに陥ると、発光素子切替条件が成立しておらず、発光素子切替制御に不具合を来たすことになる。すなわち、コントローラ12における電源のラッチ停止(消灯状態ロック)に陥ってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、調光・切替機能を有する照明用電源装置に関して、入力電圧のオフが瞬断によるものであっても、比較的簡単な構成により、瞬断発生時のコントローラの電源のラッチ停止(消灯状態ロック)を回避できるようにすることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明による照明用電源装置は、入力電圧に基づいて、複数の発光素子の点灯/消灯を切り替えることで切替動作と、各発光素子の調光動作とを行う照明用電源装置であって、入力電圧のオンを検出したときに入力電圧検出信号と調光用PWM信号を生成出力し、入力電圧のオフを検出したときに入力電圧検出信号と調光用PWM信号の生成出力を停止する制御部と、調光用PWM信号が入力されるPWM信号端子と、入力電圧検出信号が入力される電圧検出端子と、駆動用の電源電圧が印加される電源入力端子と、複数の発光素子がそれぞれ接続される複数の素子接続端子と、グランド端子と、入力電圧検出信号の電圧レベルが入力停止判定閾値電圧を超えているときはオープンとなる一方、入力停止判定閾値電圧以下になったときはグランド端子に短絡される放電用端子とを有し、PWM信号端子に調光用PWM信号が入力された後に電源入力端子に印加される電源電圧が所定の起動閾値電圧に達すると調光動作を行うとともに、入力電圧のオン/オフの交互切り替えに応じて切替条件が成立するときは切替動作を行うコントローラと、遅延用の容量素子を含み、電源入力端子に印加される電源電圧が起動閾値電圧に達するタイミングをPWM信号端子に調光用PWM信号が入力されるタイミングに対して遅延させる遅延回路とを備え、遅延用の容量素子の正極端子がコントローラにおける放電用端子に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、入力電圧(ACin)がオンされると入力電圧検出信号(CLK)と調光用PWM信号(DP)をコントローラに出力し、入力電圧がオフされると入力電圧検出信号と調光用PWM信号の出力を停止する。コントローラは、入力電圧検出信号の停止があったときは放電用端子(BLDR)をグランド端子に短絡して遅延用の容量素子を急速放電させ、その両端電圧(VC1)を直ちにゼロレベルへ回帰させる。入力電圧のオフが瞬断によるもので、前サイクルでの入力電圧のオフ期間が非常に短いものであったとしても、遅延用の容量素子の両端電圧の再上昇はゼロレベルから開始されるため、確実に切替条件を成立させることができる。
ここで、入力電圧検出信号の電圧レベルが入力停止判定閾値電圧以下になったタイミングから所定の待機時間経過後に、電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧(VDDOFF)以下になることを条件に切替条件が成立する場合には、降下中の電源入力端子電圧(VDD)を確実に切替条件成立判定閾値電圧(VDDOFF)にまで到達させることが可能となる。入力電圧が再度オンされると、遅延用の容量素子の両端電圧がゼロレベルから再上昇し、電源入力端子電圧が起動閾値電圧(VDDON)に達してコントローラの調光・切替機能が再び活性化される。電源入力端子電圧が起動閾値電圧を上回ると、コントローラは発光素子の点灯動作処理へと進むが、前述のように降下中の電源入力端子電圧(VDD)が切替条件成立判定閾値電圧(VDDOFF)まで到達して切替条件が成立しているので、点灯対象の発光素子は前回点灯の発光素子から別のもう1つの発光素子へと切り替えられることになる。そして、このことは、入力電圧の再度のオンタイミングが通常のタイミングである場合であるか、瞬断の場合の早すぎるタイミングであるかに関係なく成立する。
このため、コントローラが、入力電圧検出信号の電圧レベルが入力停止判定閾値電圧以下になった後、電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧以下になる前に入力電圧がオンされ、電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧に達しない状態が維持されると、ラッチモードに移行する場合であっても、遅延用の容量素子を急速放電させ、入力電圧が瞬断しても電源がラッチ停止(消灯状態ロック)するのを回避することができる。
本発明によれば、調光・切替機能を有する照明用電源装置につき、入力電圧のオフが瞬断によるものであっても、コントローラの電源のラッチ停止(消灯状態ロック)を回避することができる。しかも、そのための構成は放電用端子を遅延用の容量素子の正極端子に接続するだけの極めて簡単なものですみ、スペース的にもコスト的にも有利な展開が図られる。
本発明の実施例の照明用電源装置の構成を示す回路図 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施例の照明用電源装置の動作を示すフローチャート 先行技術の照明用電源装置の構成を示す回路図 先行技術の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート 先行技術の照明用電源装置の動作を示すタイミングチャート
以下、上記構成の本発明の照明用電源装置につき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
図1は本発明の実施例における照明用電源装置の構成を示す回路図である。図1において、1は交流電源、2は入力フィルタ回路、3はブリーダ回路(放電回路)、4はAC−DCコンバータ、5は2次側整流平滑回路、6は第1のLED(発光素子)、7は第2のLED(発光素子)、8は第1のレギュレータ回路、9は第2のレギュレータ回路、10は前記制御部に対応した制御用マイコン(マイクロコンピュータ(制御部))、11は遅延回路、12はコントローラ(メインコントロールIC)である。入力フィルタ回路2はトライアック調光器を内蔵している。ブリーダ回路3は、無負荷時に出力電圧が上がりすぎないように電流を常時流すことにより、トライアック調光の誤動作を防止する機能を有する。AC−DCコンバータ4は交流電圧を脈流の直流電圧に変換する機能を有する。2次側整流平滑回路5は脈流の直流電圧を整流平滑化して一定レベルの直流電圧を生成する機能を有する。第1のレギュレータ回路8は交流電圧の正の半波の期間に安定化した直流電圧を生成し、遅延回路11を介してコントローラ12に電源電圧を供給する機能を有する。第2のレギュレータ回路9は第1のレギュレータ回路8からの直流電圧を降圧して制御用マイコン10に電源電圧を供給する機能を有する。ブリーダ回路3は入力電圧ACinの位相変化を制御用マイコン10に入力する機能を有する。第1のLED6と第2のLED7とは互いに光色(発光色)を異にしている。交流電源1が入力フィルタ回路2を介してAC−DCコンバータ4の入力側に接続されている。入力フィルタ回路2とAC−DCコンバータ4を結ぶ電源ラインL1と接地ラインL2との間にブリーダ回路3が接続されている。AC−DCコンバータ4の出力側が2次側整流平滑回路5を介して第1のLED6および第2のLED7の陽極端子に接続されている。第1のLED6の陰極端子はコントローラ12のD1端子に接続され、第2のLED7の陰極端子はD2端子に接続されている。
第1のレギュレータ回路8の構成要件として、Q1はNMOS型の電界効果トランジスタ(FET)、R1は抵抗素子、ZD1は第1のツェナーダイオードである。遅延回路11の構成要件として、Q2はPNP型のトランジスタ、Q3はNPN型のトランジスタ、ZD2は第2のツェナーダイオード、R2,R3,R4は抵抗素子、C1は遅延用のコンデンサ(容量素子)である。遅延回路11からコントローラ12への給電ラインの構成要素として、R5,R6は抵抗素子、D1は逆流防止用のダイオードである。
第1のレギュレータ回路8におけるNMOS型のトランジスタQ1は、そのドレインが電源ラインL1に接続され、そのソースが遅延回路11におけるPNP型のトランジスタQ2のエミッタおよび第2のレギュレータ回路9の電源端子に接続されている。第1のレギュレータ回路8における抵抗素子R1と第1のツェナーダイオードZD1の直列回路が電源ラインL1とグランドとの間に接続され、抵抗素子R1と第1のツェナーダイオードZD1との接続ノードN1がNMOS型のトランジスタQ1のゲートに接続されている。電源ラインL1に現れる交流電圧が第1のツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(降伏閾値電圧)VZD1以上になると、第1のツェナーダイオードZD1が降伏して抵抗素子R1および第1のツェナーダイオードZD1に電流が流れ、接続ノードN1の電圧がツェナー電圧VZD1に保持され、それがNMOSトランジスタQ1のゲートに印加されて、このトランジスタQ1が導通する。ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧VZD1によって規定され安定化された直流電圧がNMOS型のトランジスタQ1を介して遅延回路11に供給され、さらに遅延回路11を介してコントローラ12のVDD端子に給電される。
第2のレギュレータ回路9の出力端子が制御用マイコン10の電源端子に接続されている。ブリーダ回路3の出力端子は制御用マイコン10の入力端子に接続されている。制御用マイコン10は、その入力電圧検出信号CLKの出力端子がコントローラ12のCLK端子に接続され、その調光用PWM信号DPの出力端子がコントローラ12のDP端子に接続されている。第1のレギュレータ回路8におけるNMOS型のトランジスタQ1のソースと第2のレギュレータ回路9の電源端子との接続ノードN2が遅延回路11におけるPNP型のトランジスタQ2のエミッタに接続されている。
遅延回路11におけるPNP型のトランジスタQ2は、そのベース・エミッタ間に抵抗素子R2が接続され、そのベースにNPN型のトランジスタQ3のコレクタが接続されている。NPN型のトランジスタQ3のエミッタは接地され、そのベースとPNP型のトランジスタQ2のエミッタとの間に抵抗素子R3、第2のツェナーダイオードZD2および抵抗素子R4の直列回路が接続されている。第2のツェナーダイオードZD2は、そのアノードが抵抗素子R4に接続され、そのカソードが抵抗素子R3に接続されている。そして、抵抗素子R3と第2のツェナーダイオードZD2のカソードとの接続ノードN3とグランドとの間に遅延用のコンデンサC1が接続されている。遅延回路11におけるPNP型のトランジスタQ2のコレクタが抵抗素子R5,R6および逆流防止用のダイオードD1を介してコントローラ12のVDD端子に接続されている。
次に、コントローラ12における各端子について説明する。
CLK端子は、制御用マイコン10からの入力電圧検出信号CLKの"H"/"L"に応じて交流電源1による入力電圧ACinの入(オン)/切(オフ)をモニタする機能を有する。
DP端子は、制御用マイコン10から印加される調光用PWM信号DPのデューティ比に応じてLED6,7に対する出力電流の大きさをコントロールする機能(調光機能)を有する。
D1端子は、これに第1のLED6の陰極端子が接続され、"H"から"L"に切り替わることで第1のLED6を点灯させる機能を有する。D2端子は、これに第2のLED7の陰極端子が接続され、"H"から"L"に切り替わることで第2のLED7を点灯させる機能を有する。D1端子を"L"にする状態とD2端子を"L"にする状態との切り替えにより発光素子の切替が可能となっている。
VDD端子に印加される電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDON以上になるとコントローラ12は活性化され、調光・発光素子切替の制御動作が可能となる。電源入力端子電圧VDDが降下して発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFF以下になることは、光色切替条件が成立するための前提となる。電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFまで降下することのない状態で入力電圧ACinが再度オンされたとしても、発光素子切替条件は成立しない。
なお、コントローラ12は、その一例としてO2Micro(オーツーマイクロ)社製のLED照明用コントロールIC(OZ2089)を用いている。
本発明実施例においては、遅延回路11における抵抗素子R3、遅延用のコンデンサC1および第2のツェナーダイオードZD2の接続ノードN3がコントローラ12における急速放電にかかわるBLDR端子(放電用端子)に接続されている。このBLDR端子(放電用端子)は、入力電圧検出信号CLKの電圧が入力停止判定閾値電圧CLKOFFを超えているときはオープンであり、入力停止判定閾値電圧CLKOFF以下になった状態(CLK端子がLow)でかつ電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFF以下になる以前のタイミングでグランド端子に短絡される端子である。
次に、上記のように構成された本発明実施例の照明用電源装置の動作を説明する。
遅延回路11において、初期状態にあっては、PNP型のトランジスタQ2もNPN型のトランジスタQ3もオフ状態にある。この初期状態において交流電源1からの入力電圧ACinがオンされると、NPN型のトランジスタQ3がオフ状態であるので、第1のレギュレータ回路8から印加された電圧がバイアス用の抵抗素子R2を介してPNP型のトランジスタQ2のベースに印加されるため、PNP型のトランジスタQ2はオフ状態を保つ。一方、第1のレギュレータ回路8から印加された電圧による電流が抵抗素子R3を介して遅延用のコンデンサC1に流入し、その両端電圧VC1を一定の時定数のもとに上昇させる。その上昇の特性曲線は、時間軸(横軸)と電圧軸(縦軸)の原点を通り、時定数τd=R3・C1のもとで滑らかに増加してVinに漸近するものとなる。ここでVinは第1のレギュレータ回路8で生成された一定の電圧であって遅延回路11の入力端子(接続ノードN2)に印加される電圧、eは自然対数の底のネイピア数(e=2.718281828…)である(E(t)=E(1-e^(-t/RC))。
遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が上昇してツェナーダイオードZD2のツェナー電圧(降伏閾値電圧)VZD2にまで達すると、ツェナーダイオードZD2が降伏し、抵抗素子R4を介してNPN型のトランジスタQ3にベース電流が供給され、このトランジスタQ3がターンオンする。このターンオンによりPNP型のトランジスタQ2のベースがターンオンしたトランジスタQ3を介して接地されるため、トランジスタQ2のベース・エミッタ間に電位差が生じ、このトランジスタQ2もターンオンする。その結果、第1のレギュレータ回路8からの直流電圧VinがターンオンしたPNP型のトランジスタQ2、抵抗素子R5,R6および逆流防止用のダイオードD1を介して、コントローラ12の電源入力VDD端子に供給されることとなる。これにより、コントローラ12が起動され、活性化される。
次に、図2のタイミングチャートを用いて発光素子切替機能について説明する。
タイミングt0において交流電源1による入力電圧ACinがオンされると、入力フィルタ回路2、AC−DCコンバータ4を介して直流電圧(脈流)が生成され、2次側整流平滑回路5によって整流平滑された一定の直流電圧が第1のLED6および第2のLED7の陽極端子に印加される。このとき、入力フィルタ回路2は商用電源などから侵入してくるノイズを除去する。ブリーダ回路3は出力電圧が無負荷時に上がりすぎないように常時電流を流す制御を行って、入力フィルタ回路2におけるトライアック調光器の誤動作を防止する。一方、入力電圧ACinのオンに伴って、第1のレギュレータ回路8および第2のレギュレータ回路9を介して制御用マイコン10に直流電源が供給され、制御用マイコン10が直ちに起動する。起動した制御用マイコン10は、入力電圧検出信号CLKを"H"レベルにしてコントローラ12のCLK端子に印加するとともに、調光用PWM信号DPをDP端子に印加する。
タイミングt1において、コントローラ12における電源入力端子電圧VDDが上昇を開始する。このとき、第1のレギュレータ回路8において、電源ラインL1に現れる交流電圧が第1のツェナーダイオードZD1のツェナー電圧VZD1以上になって第1のツェナーダイオードZD1が降伏し、接続ノードN1の電圧がツェナー電圧VZD1に保持され、それがNMOSトランジスタQ1のゲートに印加されて、このトランジスタQ1が導通する。ゲート電圧が一定レベルに制御されたNMOSトランジスタQ1は、一定電流を遅延回路11に供給する。
タイミングt0から遅延回路11で規定される遅延時間Tdが経過したタイミングt2において、上昇する電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDONに達すると、コントローラ12が活性化されて動作を開始する。これにより、コントローラ12はD1端子を"H"レベルから"L"レベルに切り替えるため、第1のLED6に電流が流れて、第1のLED6が点灯する。電源入力端子電圧VDDは第1のレギュレータ回路8によって規定される一定電圧(Vin)に応じた規定のレベルに達し、安定的に推移する。コントローラ12が動作を開始する条件は、CLK端子に現れる入力電圧検出信号CLKが"H"レベルかつ電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDON以上となっていることである。第1のLED6の明るさは調光用PWM信号DPのデューティ比(時比率)によって制御される。
時間が経過して入力電圧ACinがオフされると(タイミングt3)、制御用マイコン10は入力電圧検出信号CLKおよび調光用PWM信号DPの出力を停止して"L"レベルに切り替える。高周波の調光用PWM信号DPは瞬間的にゼロレベルへと降下し、周波数の比較的低い入力電圧検出信号CLKと電源入力端子電圧VDDは一定の速度で降下する。コントローラ12は、入力電圧検出信号CLKの電圧レベルが低下して入力停止判定閾値電圧CLKOFF以下の"L"レベルになったタイミングtCLKL(=t4)で調光・発光素子切替機能を停止する。その結果、D1端子が"L"レベルから"H"レベルに復帰し、第1のLED6は消灯するに至る。一方、入力電圧ACinのオフに伴って、第1のレギュレータ回路8の出力電圧が消失するため、遅延回路11における遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が降下し始める。その電圧降下は初期のごく短時間の間は前述の時定数τd=R3・C1のもとで行われる。
タイミングtCLKL(=t4)において、コントローラ12はBLDR端子(放電用端子)をグランド端子GNDに接続する。BLDR端子(放電用端子)は遅延回路11における遅延用のコンデンサC1の正極端子に接続されているため、遅延用のコンデンサC1はきわめて高速に放電されて、その両端電圧VC1は一瞬のうちにゼロレベルへと降下する。このタイミングtCLKL(=t4)では入力電圧検出信号CLKがオフとなるため、第1のLED6は消灯する。
入力電圧検出信号CLKが"L"レベル(入力停止判定閾値電圧CLKOFF以下)となったタイミングtCLKL(=t4)から微小な所定の時間Tc(例えば19ms)が経過したタイミングを待機時間経過タイミングtwait(=t5)とする。このタイミングtwait(=t5)の直前のタイミングから電源入力端子電圧VDDは一定の速度で降下する。
ここで、この電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する臨界タイミングtVDDOFF(=t6)と入力電圧ACinが再度オンされるタイミング(t7)との先後関係が問題となる。
図2の場合は、電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した臨界タイミングtVDDOFF(=t6)は、入力電圧ACinが再度オンされるタイミングt7よりも先行している。また、入力電圧ACinが再度オンされたタイミングt7は、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下していないタイミングである。つまり、ここでは、入力電圧ACinの再度のオンがないままの状態で推移すると仮定した場合に、電源入力端子電圧VDDはやがてリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下することになるが、そのリセットのタイミングに至るよりも前の段階で入力電圧ACinが再度オンされる場合を考察している。電源入力端子電圧VDDは発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した臨界タイミングtVDDOFF(=t6)以降において、その降下速度が臨界タイミングtVDDOFF(=t6)以前の降下速度よりも小さくなっている。
ここで、次サイクルのための発光素子切替条件を再掲する。
〈1〉入力電圧検出信号CLKが"L"レベルになったタイミングtCLKL(=t4)から微小な所定の待機時間Tc(例えば19ms)が経過するタイミングを待機時間経過タイミングtwaitとして、降下する電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する臨界タイミングtVDDOFFが待機時間経過タイミングtwaitより後であること。
〈2〉入力電圧検出信号CLKが入力停止判定閾値電圧CLKOFFを下回って"L"レベルとなり、これに連動して電源入力端子電圧VDDが降下する状態において、電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達する臨界タイミングtVDDOFF(=t6)までは入力電圧検出信号CLKが"L"レベルを保っていること。換言すれば、入力電圧検出信号CLKが"H"レベルとなるのが臨界タイミングtVDDOFF(=t6)を過ぎた後であること。
なお、入力電圧ACinがオフされたタイミングt3から電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した臨界タイミングtVDDOFF(=t6)までの経過時間が所定の待機時間To(例えば2秒)以内であることが求められる。
図2の場合、発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した臨界タイミングtVDDOFF(=t6)以降において、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTに達するまでの期間で入力電圧ACinが再度オンされている。このときすでに遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1は急速放電によってゼロレベルまで低下している。入力電圧ACinの再度のオンにより上記した動作が最初から再開され、入力電圧検出信号CLKと調光用PWM信号DPが立ち上がるとともに、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が一定の時定数τd=R3・C1のもとでゼロレベルから滑らかに上昇し、タイミングt8でツェナー電圧VZD2に達し第2のツェナーダイオードZD2の降伏後、タイミングt9において電源入力端子電圧VDDが立ち上がる。電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDONに達すると、コントローラ12が活性化される。今度のサイクルでは上記したように発光素子切替条件が成立しているため、コントローラ12は前回のサイクルの場合のD1端子に代えてD2端子を"H"レベルから"L"レベルに切り替える。その結果、第2のLED7に電流が流れて、第2のLED7が点灯する。すなわち、発光素子の切り替えが実現される。
上記の図2のタイミングチャートに基づいた動作説明は、正常状態でのものである。
次に、電源入力端子電圧VDDの降下速度が過剰となった場合の動作を図3のタイミングチャートを用いて説明する。
上記の正常状態の場合においては、電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した臨界タイミングtVDDOFF(=t6)は、タイミングtCLKL(=t4)(電圧CLKがCLKOFF以下となった)から微小な所定の時間Tc経過後の待機時間経過タイミングtwait(=t5)よりも後のタイミングである(図2参照)。しかし、図3の場合はそれとは逆に、所定の時間Tc経過後の待機時間経過タイミングtwait(=t5)よりも前のタイミングで電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達した場合であり、この場合には、次サイクルのための発光素子切替条件は成立しない。すなわち、発光素子切替条件が成立するのは、図2のように電源入力端子電圧VDDの降下速度がある程度低い場合であって、その降下速度が図3のように速すぎる場合には、上記した発光素子切替条件成立のための2要件〈1〉,〈2〉のうち〈1〉が成立していない。この場合、入力電圧ACinの再度オンがあると、第2のLED7ではなく、再び第1のLED6が点灯することになる。すなわち、発光素子の切り替わりは起こらない。
次に、入力電圧ACinのオフ期間が長く、入力電圧ACinの再度のオンがリセットタイミングより遅れた場合の動作を図4のタイミングチャートを用いて説明する。
上記の正常状態の場合においては、入力電圧ACinが再度オンされたタイミングt7は、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下するタイミングよりも前のタイミングであるが、これとは逆に、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下したリセットタイミングtRST(=t10)よりも後のタイミングt11で入力電圧ACinが再度オンされた場合には、発光素子切替条件の成立は起こるものの、入力電圧ACinの再度オン以前に電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで降下してコントローラ12がリセットされてしまうために、実際には発光素子の切替は起こらない。すなわち、発光素子の切替が起こるのは、入力電圧ACinが再度オンされたタイミングがリセット閾値電圧VDDRSTに降下する以前である場合であって、入力電圧ACinの再度のオンタイミングが遅すぎる場合には発光素子の切替は起こらない。この場合は、入力電圧ACinの再度オンがリセット後であるために、第2のLED7ではなく、第1のLED6が点灯することになる。すなわち、光色の切り替わりは起こらない。
次に、入力電圧ACinが瞬断を起こした場合の動作について図5のタイミングチャートを用いて説明する。これは、先行技術の場合の問題点を指摘した図11との比較対照がなされるべきものである。
タイミングt3において入力電圧ACinがオフされ、同時に調光用PWM信号DPがOFFとなり、タイミングtCLKL(=t4)において入力電圧検出信号CLKが入力停止判定閾値電圧CLKOFF以下になってOFFになる。このタイミングtCLKL(=t4)では、前述のとおりコントローラ12はBLDR端子(放電用端子)をグランド端子GNDに接続するため、このBLDR端子(放電用端子)に接続されている遅延回路11における遅延用のコンデンサC1はきわめて高速に放電されて、その両端電圧VC1は一瞬のうちにゼロレベルへと降下する。このタイミングでは入力電圧検出信号CLKがオフ(CLK端子がLow)となるため、第1のLED6は消灯する。
この動作例の場合、入力電圧ACinが再度オンとなるタイミングtACON(=t55)は、降下する電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDD
OFFに達する臨界タイミングtVDDOFF(=t6)よりも先行している。入力電圧ACinのオフ期間がきわめて短く、これは瞬断に相当している。先行技術の場合には、図11に示したように、遅延用のコンデンサC1の放電が進んでおらず、上昇再開時の遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1のレベルが相当に高いものとなっていることから、降下中の電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFにまで至ることのないまま、電源入力端子電圧VDDが再上昇してしまうためにコントローラ12がラッチ停止(消灯状態ロック)していた。これに対して、本発明実施例の場合には、上記のようにBLDR端子(放電用端子)をグランド端子GNDに接続して遅延用のコンデンサC1をきわめて高速に放電してしまうため、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1の再上昇がゼロレベルから開始されることになる。その結果として、遅延用のコンデンサC1の両端電圧VC1が第2のツェナーダイオードZD2のツェナー電圧VZD2に達するまでの期間が長くとれ、そのタイミングまでに降下中の電源入力端子電圧VDDが停止閾値電圧VDDOFFに達することになる。
タイミングt61において電源入力端子電圧VDDが反転上昇し、タイミングt62で起動閾値電圧VDDONに達すると、発光素子切替条件が成立していることから、コントローラ12はD2端子を"H"レベルから"L"レベルに切り替えるため、第2のLED7が点灯する。
以上のように本発明実施例によれば、入力電圧ACinのオフが瞬断によるものであっても、コントローラ12の電源のラッチ停止(消灯状態ロック)を回避することができる。しかも、そのための構成は、BLDR端子(放電用端子)を遅延用のコンデンサC1の正極端子に接続するだけの極めて簡単なものですみ、スペース的にもコスト的にもきわめて有利である。
次に、別実施例としてソフトウェアで制御する場合の動作を図6、図7および図8に示すフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは制御用マイコン10とコントローラ12との協働で実行される。
ステップS1において、発光素子切替条件成立フラグFjを「0」にセットする。これは初回サイクルであることに対応している。
次いで、ステップS2において、入力電圧ACinがオン(印加)されると、次のステップS3に進む。
ステップS3において、入力電圧検出信号CLKと調光用PWM信号DPを出力する。
次いで、ステップS4において、上昇中の電源入力端子電圧VDDが起動閾値電圧VDDONに達するのを待つ。このレベルに達すると、コントローラ12の調光・発光素子切替機能が活性化される。
次いで、ステップS5において、発光素子切替条件成立フラグFjが「1」になっているか否かを判断する。「1」であればステップS6に進み、「0」であればステップS7に進む。初回サイクルでは「0」となっているので、ステップS7に進む。
ステップS6では、前回がLED1動作であれば(ステップS6でYES)、LED2動作に切り替え(ステップS9)、前回がLED2動作であれば(ステップS6でNO)、LED1動作に切り替える(ステップS7)。ステップS9に次ぐステップS10では、稼働LEDフラグFLを「2」にセットする。これは、第2のLED7が点灯したことを示す。
ステップS7において、コントローラ12のD1端子を"L"レベルに切り替えて第1のLED6を点灯させる。
次いで、ステップS8において、稼働LEDフラグFLを「1」にセットする。これは、第1のLED6が点灯したことを示す。
次いで、ステップS11において、入力電圧ACinがオフ(切断)されるとステップS12に進む。
ステップS12において、入力電圧検出信号CLKと調光用PWM信号DPの出力を停止する。
次いで、ステップS13において、降下中の入力電圧検出信号CLKが入力停止判定閾値電圧CLKOFFに達するのを待つ。達したらステップS14に進む。
ステップS14において、コントローラ12のBLDR端子(放電用端子)をグランド端子GNDに接続する。
次いで、ステップS15において、タイマーのカウントをスタートさせる。
次いで、ステップS16において、タイマーカウントが微小な所定の待機時間Tc(例えば19ms)に達するのを待つ。達したらステップS17に進む。
ステップS17において、降下中の電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFに達しているか否かを判断する。つまり、微小な所定の待機時間Tc(例えば19ms)が経過する前に発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFまで降下したかどうかを判断する。そのレベルまで降下していたときは、これは図3の状態に対応するもので、ステップS23に進んで、発光素子切替条件成立フラグFjを「0」にセットし、次サイクルでは第2のLED7ではなく再度第1のLED6を点灯させる準備とする。
ステップS17の判断が否定的であるとき、すなわち、微小な所定の待機時間Tc(例えば19ms)が経過するより前には電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFまで達していなかったときには、ステップS18に進んで、入力電圧ACinが再度オンされるのを待つ。オンが検出されればステップS19に進む。
ステップS19において、降下中の電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFまで降下しているか否かを判断する。つまり、入力電圧ACinの再度オンのタイミングでそのレベルに達しているかを判断する。達していればステップS20に進む。このルーチンは図2または図4の状態に対応している。
ステップS20において、電源入力端子電圧VDDがリセット閾値電圧VDDRSTにまで達しているか否かを判断する。達していなければ、これは図2の状態に対応するが、この場合はステップS21に進み、発光素子切替条件成立フラグFjを「1」にセットし、次サイクルでは第1のLED6に代えて第2のLED7を点灯させる準備とする。一方、達していれば、これは図4の状態に対応するが、この場合はステップS22に進み、発光素子切替条件成立フラグFjを「0」にセットし、次サイクルでは第2のLED7ではなく再度第1のLED6を点灯させる準備とする。
ステップS19の判断において、入力電圧ACinの再度オンのタイミングで降下中の電源入力端子電圧VDDが発光素子切替条件成立判定閾値電圧VDDOFFまで降下していなければ、これは図5の状態に対応するが、この場合はステップS21に進み、発光素子切替条件成立フラグFjを「1」にセットし、次サイクルでは第1のLED6に代えて第2のLED7を点灯させる準備とする。
ステップS21、ステップS22、ステップS23に続いてはステップS2にリターンする。そして、次のサイクルではステップS5、ステップS6の判断を経て、ステップS7→S8のルーチンかステップS9→S10のルーチンをたどる。ステップS9では、コントローラ12のD2端子を"L"レベルに切り替えて第2のLED7を点灯させ、ステップS10において、第2のLED7が点灯したことを示すために稼働LEDフラグFLを「2」にセットし、次いでステップS11に進む。
図8におけるステップS19からステップS21へ抜けるルーチンが成立するのは、BLDR端子(放電用端子)をグランド端子GNDに切り替え接続するように構成したことによる。先行技術の場合はステップS19の判断結果が否定的な場合にはコントローラ12のラッチ停止(消灯状態ロック)の状態に陥ってしまっていたのに対して、本発明実施例ではそのような不都合な事態を回避することができている。
なお、上記実施形態では、第1のLED6と第2のLED7とは互いに光色(発光色)を異にしているが、第1のLED6と第2のLED7の発光方向が互いに異なるなど、光色が異なる場合に限定されない。また、発光素子の数は2つに限らず、3つ以上であってもよい。
本発明は、調光・切替機能を有する照明用電源装置に関して、入力電圧が瞬断された場合であっても、コントローラの電源がラッチ停止(消灯状態ロック)してしまうことを回避する技術として有用である。
6 第1のLED(発光素子)
7 第2のLED(発光素子)
10 制御用マイコン(制御部)
11 遅延回路
12 コントローラ
ACin 入力電圧
BLDR 放電用端子
C1 遅延用のコンデンサ(容量素子)
CLKOFF 入力停止判定閾値電圧
CLK 入力電圧検出信号
DP 調光用PWM信号
C1 遅延用のコンデンサの両端電圧
ZD2 ツェナー電圧(降伏閾値電圧)
VDD 電源入力端子電圧
VDDON 起動閾値電圧
VDDOFF 発光素子切替条件成立判定閾値電圧

Claims (4)

  1. 入力電圧に基づいて、複数の発光素子の点灯/消灯を切り替えることで切替動作と、各発光素子の調光動作とを行う照明用電源装置において、
    前記入力電圧のオンを検出したときに入力電圧検出信号と調光用PWM信号を生成出力し、前記入力電圧のオフを検出したときに前記入力電圧検出信号と前記調光用PWM信号の生成出力を停止する制御部と、
    前記調光用PWM信号が入力されるPWM信号端子と、前記入力電圧検出信号が入力される電圧検出端子と、駆動用の電源電圧が印加される電源入力端子と、前記複数の発光素子がそれぞれ接続される複数の素子接続端子と、グランド端子と、前記入力電圧検出信号の電圧レベルが入力停止判定閾値電圧を超えているときはオープンとなる一方、前記入力停止判定閾値電圧以下になったときは前記グランド端子に短絡される放電用端子とを有し、前記PWM信号端子に前記調光用PWM信号が入力された後に前記電源入力端子に印加される前記電源電圧が所定の起動閾値電圧に達すると前記調光動作を行うとともに、前記入力電圧のオン/オフの交互切り替えに応じて切替条件が成立するときは前記切替動作を行うコントローラと、
    遅延用の容量素子を含み、前記電源入力端子に印加される前記電源電圧が前記起動閾値電圧に達するタイミングを前記PWM信号端子に前記調光用PWM信号が入力されるタイミングに対して遅延させる遅延回路と
    を備え、
    前記遅延用の容量素子の正極端子が前記コントローラにおける前記放電用端子に接続されていることを特徴とする照明用電源装置。
  2. 前記入力電圧検出信号の電圧レベルが前記入力停止判定閾値電圧以下になったタイミングから所定の待機時間経過後に、前記電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧以下になることを条件に前記切替条件が成立する請求項1記載の照明用電源装置。
  3. 前記コントローラは、前記入力電圧検出信号の電圧レベルが前記入力停止判定閾値電圧以下になった後、前記電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧以下になる前に前記入力電圧がオンされ、前記電源入力端子が切替条件成立判定閾値電圧に達しない状態が維持されると、ラッチモードに移行する請求項1または2記載の照明用電源装置。
  4. 複数の発光素子として第1の発光素子と第2の発光素子とが前記素子接続端子に接続される請求項3記載の照明用電源装置であって、
    前記電源入力端子には、前記入力電圧をもとに電圧レギュレートされた直流電圧が前記駆動用の電源電圧として入力され、
    前記遅延回路は、前記電圧レギュレートされた直流電圧の出力端子と前記コントローラの電源入力端子との間に介装され、
    前記コントローラは、
    前記入力電圧がオンされ、前記制御部から前記入力電圧検出信号と前記調光用PWM信号を入力し、前記遅延用の容量素子の両端電圧が上昇して前記遅延回路による遅延時間の経過後に所定の降伏閾値電圧に達し当該遅延回路が動作すると、前記電圧レギュレートされた直流電圧が前記遅延回路を介して前記電源入力端子に印加され、前記電源入力端子電圧が上昇して前記起動閾値電圧に達したときに活性化されて前記第1の発光素子を点灯する制御を行い、
    前記入力電圧がオフされ、前記入力電圧検出信号の電圧レベルが降下して前記入力停止判定閾値電圧以下になったときには前記第1の発光素子を消灯するとともに前記放電用端子を前記グランド端子に短絡して前記遅延用の容量素子を急速放電させることで、前記ラットモードへの移行を阻止し、
    前記入力電圧が再度オンされると、前記制御部から前記入力電圧検出信号と前記調光用PWM信号を入力し、前記遅延用の容量素子の両端電圧が上昇して前記所定の降伏閾値電圧に達したときに活性化されて前記第2の発光素子を点灯する制御を行う照明用電源装置。
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