JP2017027285A - 操作判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤操作の検出を抑制して操作性を向上させることができる操作判定装置を提供する。【解決手段】タッチパッドは、操作面に接近又は接触した検出対象を周期的に検出し、検出された検出対象の位置である検出点を算出する検出部が連続して得た複数の検出点101〜検出点105から選択した2つの検出点を結んでそれぞれが異なるように形成される基準ベクトル125と判定ベクトル126のなす角度θに基づいて操作面になされた操作が有効であるか否かを判定する制御部を備えて概略構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、操作判定装置に関する。
従来の技術として、表示装置と、タッチ入力装置と、車両の加速度を検出する加速度センサから出力される加速度検出信号を入力し、車両の加速度が判定基準値以上であるときには、タッチ入力装置で入力されたタッチ入力情報を無効とする制御装置とを備えた車両用の情報表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両用の情報表示装置は、車両の加速度が判定基準値以上である場合、タッチ入力情報を無効とするので、タッチ入力装置の誤操作を防止することができる。
特開2015−79364号公報
しかし、従来の車両用の情報表示装置は、例えば、車両の加速度が判定基準値以上であっても等加速度である場合、安定して操作を行ったにも関わらずタッチ入力が無効にされる可能性や、車両が停止した状態で意図せずタッチ入力装置に触れてしまってタッチ入力が検出される可能性があって、操作性が低下する問題がある。
従って、本発明の目的は、誤操作の検出を抑制して操作性を向上させた操作判定装置を提供することにある。
本発明の一態様は、操作面に接近又は接触した検出対象を周期的に検出し、検出された検出対象の位置である検出点を算出する検出装置が連続して得た複数の検出点から選択した2つの検出点を結んでそれぞれが異なるように形成される基準ベクトルと判定ベクトルのなす角度に基づいて操作面になされた操作が有効であるか否かを判定する判定部を備えた操作判定装置を提供する。
本発明によれば、誤操作の検出を抑制して操作性を向上させることができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの一例が搭載された車両内部の概略図であり、図1(b)は、タッチパッド周辺の拡大図の一例であり、図1(c)は、タッチパッドのブロック図の一例である。 図2(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドのフリック操作の判定を説明するための一例を示す概略図であり、図2(b)は、なされた操作の軌跡の一例を示す概略図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドが行うフリック操作が有効であるか否かの判定について説明するための軌跡の一例を示す概略図である。 図4は、第1の実施の形態に係るタッチパッドのフリック操作の判定動作に関するフローチャートの一例である。 図5(a)及び図5(b)は、第2の実施の形態に係るタッチパッドが行うフリック操作が有効であるか否かの判定について説明するための軌跡の一例を示す概略図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る操作判定装置は、操作面に接近又は接触した検出対象を周期的に検出し、検出された検出対象の位置である検出点を算出する検出装置が連続して得た複数の検出点から選択した2つの検出点を結んでそれぞれが異なるように形成される基準ベクトルと判定ベクトルのなす角度に基づいて操作面になされた操作が有効であるか否かを判定する判定部を備えて概略構成されている。
[第1の実施の形態]
(タッチパッド1の全体構成)
図1(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドの一例が搭載された車両内部の概略図であり、図1(b)は、タッチパッド周辺の拡大図の一例であり、図1(c)は、タッチパッドのブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(c)では、主な情報の流れを矢印で示している。また上下左右は、図1(a)の紙面の上下左右が基準となっている。
操作判定装置としてのタッチパッド1の検出部10は、一例として、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両9のステアリング90に配置されている。このタッチパッド1は、車両9に搭載されたナビゲーション装置、空調装置及び音楽再生装置などの電子機器の操作を行うことが可能となるように構成されている。なおタッチパッド1の配置は、ステアリング90に限定されない。
このステアリング90は、図1(a)に示すように、ステアリング90の中央部分であり、クラクションのスイッチなどが配置される基部91と、基部91とリング部95とを連結するスポーク92〜スポーク94と、操作者が把持する部分であり、リング形状を有するリング部95と、を備えている。タッチパッド1は、一例として、図1(a)の紙面左側のスポーク92と右側のスポーク93に配置されている。以下では、左側のスポーク92に配置されたタッチパッド1について説明する。
タッチパッド1は、図1(c)に示すように、操作面11に接近又は接触した検出対象を周期的に検出し、検出された検出対象の位置である検出点を算出する検出装置としての検出部10が連続して得た複数の検出点から選択した2つの検出点を結んでそれぞれが異なるように形成される基準ベクトルと判定ベクトルのなす角度に基づいて操作面11になされた操作が有効であるか否かを判定する判定部としての制御部12を備えて概略構成されている。なお本実施の形態のタッチパッド1は、この制御部12と検出部10を備えている。
ここで以下では、基準ベクトルと判定ベクトルのなす角度は、基準ベクトルと判定ベクトルとで挟まれる方の角度であるものとする。
このタッチパッド1は、一例として、操作面11になされたタッチ操作、タップ操作、ダブルタップ操作、なぞり操作、フリック操作などが行えるように構成されている。
タッチ操作は、例えば、操作面11を指で接触する操作を示す。タップ操作は、例えば、マウスのクリックに相当し、操作面11を指で叩く操作を示す。ダブルタップ操作は、例えば、マウスのダブルクリックに相当し、操作面11を指で連続して2回叩く操作を示す。なぞり操作は、例えば、操作面11に指を接触させたままスライドさせる操作を示す。フリック操作は、例えば、指で操作面11を払う操作を示す。以下では、フリック操作の判定について説明する。
(検出部10の構成)
検出部10は、一例として、図1(b)に示すように、円形状の操作面11を有してスイッチ2及びスイッチ3に挟まれるように配置されている。スイッチ2及びスイッチ3は、一例として、プッシュスイッチであり、上部及び下部を押すことにより、音量などを操作するように構成されている。
この検出部10は、例えば、検出対象としての操作者の操作指が接近又は接触した操作面11上の位置を検出する静電容量式のタッチセンサである。操作者は、例えば、操作面11において、タッチ操作、なぞり操作及びフリック操作などを行うことにより、接続された電子機器の操作を行うことが可能となっている。なお検出部10は、静電容量式のタッチセンサに限定されず、光センサなどのタッチセンサを用いても良い。
この検出部10の操作面11の下方には、一例として、互いに交差するように複数の駆動電極及び検出電極が配置されている。検出部10は、これらの駆動電極及び検出電極を周期的に走査して静電容量を読み出している。なお検出部10は、一例として、50msの周期で走査を行う。
検出部10は、例えば、読み出した1周期分の静電容量に基づいて操作指が検出された検出点を算出し、算出した検出点の情報である検出点情報Sを生成して制御部12に出力する。検出部10は、一例として、加重平均などを用いて検出点の算出を行う。なお操作面11には、一例として、操作面11の中央が原点であり、横軸がX軸、縦軸がY軸となるXY座標が設定されている。検出点は、このXY座標系における座標によって指定されている。
(制御部12の構成)
制御部12は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部12が動作するためのプログラムと、距離しきい値120と、角度しきい値121と、が格納されている。RAMは、例えば、演算結果や複数の周期の検出点情報Sなどを格納する記憶領域として用いられる。また制御部12は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部12は、フリック操作が有効であるか否かを判定する。この判定は、フリック操作の判定モードに移行した後に行われる。そこで以下では、まずフリック操作の判定の基本となる第1の条件に基づいたフリック操作の判定モードの移行について説明する。
(第1の条件に基づくフリック操作の判定モードの移行)
図2(a)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドのフリック操作の判定を説明するための一例を示す概略図であり、図2(b)は、なされた操作の軌跡の一例を示す概略図である。図2(a)に示す直線的な点線は、フリック操作の境界を示し、点線で囲む矩形の領域は、フリック操作の判定モードに移行する境界を示している。また図2(a)には、一例として、形状が異なる4つの軌跡110〜軌跡113を図示している。さらに図2(a)は、一例として、横軸がΔX、縦軸がΔYとなる座標系が図示されている。
制御部12は、一例として、検出された複数の検出点と第1の条件に基づいてフリック操作を判定する判定モードに移行するか否かを判定し、判定モードに移行した後、複数の検出点と第2の条件に基づいてフリック操作が有効であるか否かを判定する。そして制御部12は、フリック操作が有効であった場合、なされたフリック操作が、上フリック操作、下フリック操作、左フリック操作及び右フリック操作のいずれのフリック操作に該当するのか判定する。
具体的には、まず制御部12は、検出部10から出力された、予め定められた判定に必要な複数周期分の検出点情報Sに基づいて複数の検出点の座標(X、Y)を取得し、検出点の成分ごとの変化量を算出する。そして制御部12は、算出した判定に必要な周期分の変化量を成分ごとに加算し、距離しきい値120と比較する。制御部12は、変化量の和ΔX及びΔYが距離しきい値120が示す距離以上である場合、第1の条件が満たされたとしてフリック操作の判定モードに移行する。なお図2(a)に示す軌跡110〜軌跡113は、境界13の外側まで軌跡が伸びていることから、第1の条件を満たしている軌跡の一例である。
本実施の形態における予め定められた判定に必要な複数周期は、一例として、5周期である。なお判定に必要な周期は、5周期に限定されない。制御部12は、一例として、図2(b)に示すように、5周期分の検出点101〜検出点105に基づいて判定モードの移行やフリック操作の有効の判定などを行う。
具体的には、制御部12は、検出点101〜検出点105に基づいて検出点101と検出点102の変化量ΔX(2)、検出点102と検出点103の変化量ΔX(3)、検出点103と検出点104の変化量ΔX(4)、及び検出点104と検出点105の変化量ΔX(5)を算出すると共に、同様に変化量ΔY(2)〜変化量ΔY(5)を算出する。
次に、制御部12は、変化量の和ΔX(=ΔX(2)+ΔX(3)+ΔX(4)+ΔX(5))及びΔY(=ΔY(2)+ΔY(3)+ΔY(4)+ΔY(5))を算出し、距離しきい値120と比較する。制御部12は、ΔXの絶対値≧距離しきい値120の絶対値、及びΔYの絶対値≧距離しきい値120の絶対値が成り立つ場合、つまり第1の条件を満たしている場合、フリック操作の判定モードに移行する。距離しきい値120は、図2(a)に点線で示す矩形の境界の値(ΔX:a,−a、ΔY:a,−a)である。この値は、操作面11の形状に応じてΔX及びΔYで異なる値としても良い。
次に判定モードにおけるフリック操作が有効であるか否かの判定について説明する。
(フリック操作が有効であるか否かの判定について)
図3(a)及び図3(b)は、第1の実施の形態に係るタッチパッドが行うフリック操作が有効であるか否かの判定について説明するための軌跡の一例を示す概略図である。図3(a)は、円弧状の軌跡113を示し、図3(b)は、波打っている軌跡112を示している。また図3(a)及び図3(b)では、判定ベクトルとして検出点101と検出点105から形成される判定ベクトル126のみを図示している。
まず図2(a)に示す軌跡110〜軌跡113は、いずれも第1の条件を満たした軌跡である。軌跡110は、直線的な軌跡で、操作者が意図的に行ったフリック操作の一例を示している。軌跡111は、折り返している軌跡であり、車両の振動によって操作指が意図せず移動したことによる軌跡の一例を示している。軌跡112は、波打っている軌跡であり、車両の振動によって操作指が意図せず移動したことによる軌跡の一例を示している。軌跡113は、円弧状の軌跡であり、操作者が意図的に行ったフリック操作の一例を示している。
軌跡110〜軌跡113は、いずれも第1の条件を満たすものの操作者が意図するフリック操作とそうでないものが含まれている。つまり第1の条件のみでは、意図しない軌跡111及び軌跡112を有するフリック操作まで判定する誤判定が生じる。そこで制御部12は、以下に示す第2の条件を課すことにより、誤判定を抑制して有効なフリック操作を判定する。
具体的には、制御部12は、図3(a)及び図3(b)に示すように、連続して得た複数の検出点101〜検出点105の最初の検出点101と、最初の検出点101の次に得られた第2の検出点(検出点102)とを結んで基準ベクトル125とし、最初の検出点101と、第2の検出点(検出点102)の次に得られた第3の検出点(検出点103)以降の検出点とを順番に結んで得られたベクトルを少なくとも1つの判定ベクトル126とし、基準ベクトル125と少なくとも1つの判定ベクトル126のそれぞれとなす角度θが角度しきい値121の範囲内である場合、操作面11になされたフリック操作が有効であると判定する。
なお最初の検出点とは、例えば、操作が始められた後に最初に検出された検出点である。また基準ベクトル125は、複数の検出点のうち、任意の2つの検出点により形成されるベクトルであっても良い。この場合、判定ベクトル126は、基準ベクトル125の始点と、基準ベクトル125の終点より後の検出点と、を結んで形成される。
また制御部12は、基準ベクトル125との角度θが1つでも角度しきい値121の範囲外である場合、操作面11になされたフリック操作を無効と判定する。
判定ベクトル126は、判定に用いる検出点が検出点101〜検出点105である場合、検出点101と検出点103、検出点101と検出点104、及び検出点101と検出点105とを結んで形成される3つのベクトルとなる。
図3(a)に示すように、意図的になされたフリック操作の軌跡113の場合、基準ベクトル125と判定ベクトル126とのなす角度θは、いずれも0°に近い値となる。これは、意図的に行われた直線的な軌跡111でも同様である。しかし、図3(b)に示すように車両の振動により意図せず操作指が移動して検出された軌跡112の場合、基準ベクトル125と判定ベクトル126とのなす角度θは、軌跡113の角度θと比べて大きな角度となる。これは、意図せず検出された折返しの軌跡111についても同様である。
そこで制御部12は、第2の条件として、基準ベクトル125と全ての判定ベクトル126とのなす角度θが角度しきい値121の範囲内である場合、操作面11になされたフリック操作が有効であると判定する。
また制御部12は、基準ベクトル125と全ての判定ベクトル126とのなす角度θが1つでも角度しきい値121の範囲外である場合、操作面11になされたフリック操作が無効であると判定する。
この角度しきい値120の範囲は、一例として、0°以上45°以下であることが好ましく、0°以上20°以下であることがより好ましい。
次にフリック操作の方向の判定について説明する。
(フリック操作の方向の判定)
制御部12は、上述の第1の条件及び第2の条件を満たした場合、フリック操作の方向について判定する。本実施の形態のフリック操作の方向は、図2(a)に示す、上フリック操作、下フリック操作、左フリック操作及び右フリック操作の方向である。
フリック操作の境界は、一例として、図2(a)に示すように、ΔX=AΔY+B、ΔX=A(−ΔY)+B、−ΔX=AΔY+B、及び−ΔX=A(−ΔY)+Bである。なおA〜Aは、操作面11の縦横比調整用のパラメータであり、B〜Bは、操作面11の縦横差調整用のパラメータである。本実施の形態のようにスポーク92に操作面11がある場合、A〜A、及びB〜Bは、1となる。
上フリック操作は、ΔX≧aかつΔY≧aでありΔXの絶対値≦A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、ΔX≦−aかつΔY≧aでありΔXの絶対値≦A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、或いは−a≦ΔX≦aかつΔY≧aが成り立つ場合に判定される。
下フリック操作は、ΔX≧aかつΔY≦−aでありΔXの絶対値≦A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、ΔX≦−aかつΔY≦−aでありΔXの絶対値≦A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、或いは−a≦ΔX≦aかつΔY≦−aが成り立つ場合に判定される。
右フリック操作は、ΔX≧aかつΔY≧aでありΔXの絶対値>A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、ΔX≧aかつΔY≦−aでありΔXの絶対値>A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、或いはΔX≧aかつ−a≦ΔY≦aが成り立つ場合に判定される。
左フリック操作は、ΔX≦−aかつΔY≧aでありΔXの絶対値>A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、ΔX≦−aかつΔY≦−aでありΔXの絶対値>A(ΔYの絶対値)+Bが成り立つ、或いはΔX≦−aかつ−a≦ΔY≦aが成り立つ場合に判定される。
制御部12は、上述の条件により、上フリック操作、下フリック操作、右フリック操作及び左フリック操作を判定する。
次にタッチパッド1のフリック操作の判定動作について図4のフローチャートに従って説明する。
(フリック操作の判定動作)
タッチパッド1の制御部12は、車両9の電源が投入されると、検出部10から周期的に検出点情報Sを取得する。制御部12は、検出点情報Sに基づいて操作が検出されたと判定すると、フリック操作の判定に必要な5周期分の検出点を取得する(S1)。
次に制御部12は、第1の条件に基づいてフリック操作を判定する判定モードに移行するか否かを確認する。制御部12は、第1の条件が満たされて判定モードの移行が判定されると(S2:Yes)、第2の条件に基づいてフリック操作が有効か否かを判定する(S3)。
制御部12は、基準ベクトル125と判定ベクトル126のなす角度θと角度しきい値121とに基づく第2の条件が満たされてフリック操作が有効であると判定すると(S4:Yes)、フリック操作の方向を判定する(S5)。
制御部12は、フリック操作の方向が判定されると、判定されたフリック操作の方向に応じた操作情報Sを生成して制御対象の電子機器に出力し(S6)、フリック操作の判定動作を終了する。
ここでステップ2において、制御部12は、第1の条件が満たされない場合(S2:No)、フリック操作の判定動作を終了する。
またステップ4において、制御部12は、第2の条件が満たされない場合(S4:No)、フリック操作が無効と判定され、フリック操作の判定動作を終了する。
この一連の処理は、車両9の電源が遮断されるまで、継続的に行われる。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るタッチパッド1は、誤操作の検出を抑制して操作性を向上させることができる。具体的には、タッチパッド1は、基準ベクトル125と判定ベクトル126の角度θに基づいてフリック操作が有効か無効かを判定するので、不意に発生する車両の振動などで折り返した軌跡などに基づいた操作者が意図しないフリック操作の誤判定を抑制することができる。従ってタッチパッド1は、操作者の意図しない誤操作の検出を抑制して操作性を向上させることができる。
タッチパッド1は、基準ベクトル125と判定ベクトル126によって形成される複数の角度θのうち、1つでも角度しきい値121の範囲を超えると、フリック操作の判定を無効とするので、車両の振動などによる軌跡の僅かな変化に対応することができ、精度良く誤判定を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、判定ベクトルの形成方法が第1の実施の形態と異なっている。
図5(a)及び図5(b)は、第2の実施の形態に係るタッチパッドが行うフリック操作が有効であるか否かの判定について説明するための軌跡の一例を示す概略図である。図5(a)は、円弧状の軌跡113を示し、図5(b)は、波打っている軌跡112を示している。また図5(a)及び図5(b)では、判定ベクトルとして検出点104と検出点105から形成される判定ベクトル126のみを図示している。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態の制御部12は、図5(a)及び図5(b)に示すように、連続して得た複数の検出点101〜検出点105を2つずつ時系列順に結んで複数のベクトルを形成し、複数のベクトルのうち、最初の検出点101と最初の検出点の次に得られた第2の検出点(検出点102)とを結んで得られたベクトルを基準ベクトル125とすると共に複数のベクトルの残りを判定ベクトル126とし、基準ベクトル125の終点と判定ベクトル126の始点を一致させた際のなす角度θが予め定められた角度しきい値121の範囲内である場合、操作面11になされたフリック操作が有効であると判定する。
また制御部12は、基準ベクトル125との角度θが1つでも角度しきい値121の範囲外である場合、操作面11になされたフリック操作を無効と判定する。
具体的には、検出点101〜検出点105を2つずつ時系列順に結んで形成されるベクトルとは、例えば、始点が検出点101であり終点が検出点102であるベクトル、始点が検出点102であり終点が検出点103であるベクトル、始点が検出点103であり終点が検出点104であるベクトル、及び始点が検出点104であり終点が検出点105であるベクトルの計4つのベクトルである。
制御部12は、この4つのベクトルのうち、検出点101と検出点102によって形成されるベクトルを基準ベクトル125とする。また制御部12は、検出点102と検出点103によって形成されるベクトル、検出点103と検出点104によって形成されるベクトル、及び検出点104と検出点105によって形成されるベクトルを判定ベクトル126とする。
制御部12は、この基準ベクトル125の終点と、判定ベクトル126の始点と、を一致させた際の角度θを算出し、この角度θが角度しきい値121の範囲内であるか否かを判定する。なお角度θは、基準ベクトル125の終点側を延長すると共に判定ベクトル126の始点側を延長した交点の角度としても良い。
図5(a)に示すように、意図的になされたフリック操作の軌跡113の場合、基準ベクトル125と判定ベクトル126とのなす角度θは、いずれも180°に近い値となる。これは、意図的に行われた直線的な軌跡111でも同様である。しかし、図5(b)に示すように車両の振動により意図せず操作指が移動して検出された軌跡112の場合、基準ベクトル125と判定ベクトル126とのなす角度θは、軌跡113の角度θと比べて小さな角度となる。これは、意図せず検出された折返しの軌跡111についても同様である。
そこで制御部12は、第2の条件として、基準ベクトル125と全ての判定ベクトル126とのなす角度θが角度しきい値121の範囲内である場合、操作面11になされたフリック操作が有効であると判定する。
また制御部12は、基準ベクトル125と全ての判定ベクトル126とのなす角度θが1つでも角度しきい値121の範囲外である場合、操作面11になされたフリック操作が無効であると判定する。
この角度しきい値120の範囲は、一例として、135°以上180°以下であることが好ましく、160°以上180°以下であることがより好ましい。
制御部12は、上述の第1の条件、及び本実施の形態の第2の条件を満たした場合、フリック操作の方向について判定する。フリック操作の方向については、第1の実施の形態と同様である。
なお変形例として、フリック操作の有効に関する判定は、なぞり操作などの判定に用いられても良い。つまり制御部12は、基準ベクトル125と判定ベクトル126のなす角度θが角度しきい値121の範囲外である場合、不意に起こる車両の振動などによって意図しないで移動した操作指が検出されたとしてなぞり操作を無効とする。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態のタッチパッド1によれば、誤操作の検出を抑制して操作性を向上させることが可能となる。
上述の実施の形態及び変形例に係るタッチパッド1は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…タッチパッド、2…スイッチ、3…スイッチ、9…車両、10…検出部、11…操作面、12…制御部、13…境界、90…ステアリング、91…基部、92〜94…スポーク、95…リング部、101〜105…検出点、110〜113…軌跡、120…距離しきい値、121…角度しきい値、125…基準ベクトル、126…判定ベクトル

Claims (4)

  1. 操作面に接近又は接触した検出対象を周期的に検出し、検出された前記検出対象の位置である検出点を算出する検出装置が連続して得た複数の検出点から選択した2つの検出点を結んでそれぞれが異なるように形成される基準ベクトルと判定ベクトルのなす角度に基づいて前記操作面になされた操作が有効であるか否かを判定する判定部を備えた操作判定装置。
  2. 前記判定部は、前記連続して得た複数の検出点の最初の検出点と、前記最初の検出点の次に得られた第2の検出点とを結んで前記基準ベクトルとし、
    前記最初の検出点と、前記第2の検出点の次に得られた第3の検出点以降の検出点とを順番に結んで得られたベクトルを少なくとも1つの前記判定ベクトルとし、
    前記基準ベクトルと少なくとも1つの前記判定ベクトルのそれぞれとがなす角度が予め定められた角度しきい値の範囲内である場合、前記操作面になされた操作が有効であると判定する、
    請求項1に記載の操作判定装置。
  3. 前記判定部は、前記連続して得た複数の検出点を2つずつ時系列順に結んで複数のベクトルを形成し、
    前記複数のベクトルのうち、最初の検出点と前記最初の検出点の次に得られた第2の検出点とを結んで得られたベクトルを前記基準ベクトルと共に前記複数のベクトルの残りを前記判定ベクトルとし、
    前記基準ベクトルの終点と前記判定ベクトルの始点を一致させた際のなす角度が予め定められた角度しきい値の範囲内である場合、前記操作面になされた操作が有効であると判定する、
    請求項1に記載の操作判定装置。
  4. 前記判定部は、前記基準ベクトルとの前記角度が1つでも前記角度しきい値の範囲外である場合、前記操作面になされた操作を無効と判定する、
    請求項1又は2に記載の操作判定装置。
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