JP2017020380A - 流体輸送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、流体輸送装置に関し、輸送対象の流体が流れる管の内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様にて進行波状の変形を当該内壁に対して適切に与えることを目的とする。
【解決手段】伸縮性を有するチューブ14aを螺旋状に巻き回して形成され、輸送対象流体が内部を流れる螺旋管14を備える。そして、チューブ14aの内部の作動流体を媒質として、チューブ14aの流路断面積を変化させる圧力波を発生させるスピーカ22を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、管を利用して流体を輸送する流体輸送装置に関する。
特許文献1には、流体の中を進行する移動体に生じる摩擦抵抗を低減させる摩擦抵抗低減装置が開示されている。この摩擦抵抗低減装置は、移動体外壁に対して、移動体の進行方向に沿う進行波を発生させるように構成されている。このように発生させられた進行波によれば、移動体外壁の表面と流体との間に発生する乱流に対して規則的な振動(進行波状の壁面変形)を与えることができ、その結果として、流体摩擦抵抗を低減することができる。
また、非特許文献1には、流体が流れる流体輸送管の内壁に対して流路の長さ方向に進む進行波状の変形を与えることにより、流体輸送管の摩擦抵抗(乱流摩擦抵抗)の低減が可能となることが開示されている。
特開2011−185409号公報 特許第5105292号公報
深潟 康二、"進行波状壁面入力による乱流摩擦抵抗低減"、第60回理論応用力学講演会(平成23年3月)
流体を輸送する管の摩擦抵抗の低減のために、進行波状の変形を当該管の内壁に適用する場合には、この管の内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様にて当該内壁に対して流路の長さ方向に進む進行波状の変形を与えることが必要とされる。現実的には、このような態様での進行波状の変形を上記管の内壁に対して適切に与えられる構成をどのように実現できるかが問題となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、輸送対象の流体が流れる管の内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様にて進行波状の変形を当該内壁に対して適切に与えることができる流体輸送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る流体輸送装置は、螺旋管と、第1の圧力波発生機と、を備える。螺旋管は、伸縮性を有するチューブを螺旋状に巻き回して形成されるとともに、輸送対象流体が内部を流れるように構成されている。第1の圧力波発生機は、前記チューブの内部の作動流体を媒質として、前記チューブの軸方向に垂直な当該チューブの断面の面積である前記チューブの流路断面積を変化させる圧力波を発生させるように構成されている。
前記螺旋管は、前記チューブ内を伝播する圧力波の進行方向の前方側の部位であって当該圧力波を減衰させる圧力波減衰部を含むことが好ましい。
前記螺旋管は、前記圧力波減衰部における前記チューブの流路断面積が前記圧力波減衰部以外の部位における前記チューブの流路断面積よりも大きくなるように構成されていてもよい。
前記圧力波減衰部における前記チューブの内部には、吸音材が封入されていてもよい。
前記螺旋管は、前記圧力波減衰部が前記圧力波減衰部以外の部位と比べて軟質な材質で構成されていてもよい。
前記圧力波減衰部における前記チューブの内壁は、多孔質の素材で構成されていてもよい。
前記圧力波減衰部では、螺旋状に巻き回されていることで隣り合う前記チューブの内部通路間を隔てるチューブ壁のうちの一部が切り欠かれていてもよい。
前記流体輸送装置は、前記チューブ内を伝播する圧力波の進行方向の前方側における前記チューブの端部に接続され、前記端部に到達する圧力波に対して逆位相の圧力波を発生させる第2の圧力波発生機をさらに備えるものであってもよい。
前記流体輸送装置は、前記チューブよりも硬質の素材を用いて前記螺旋管を覆うように形成された外管をさらに備えるものであってもよい。
前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の振幅aは、次の(1)式の関係を満たすことが好ましい。
Figure 2017020380
ただし、上記(1)式において、係数αは3≦α≦10であり、νは前記輸送対象流体の動粘度であり、uτは壁面摩擦速度である。
前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の波長λは、次の(2)式の関係を満たすことが好ましい。
Figure 2017020380
ただし、上記(2)式において、係数βは235≦β≦471であり、νは前記輸送対象流体の動粘度であり、uτは壁面摩擦速度である。
前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の位相速度cは、次の(3)式の関係を満たすことが好ましい。
Figure 2017020380
ただし、上記(3)式において、係数γは2/3≦γ≦1であり、Ulamは螺旋管の内部を流れる前記輸送対象流体の流速である。
本発明によれば、伸縮性を有するチューブを螺旋状に巻き回して形成された螺旋管のチューブ内に第1の圧力波発生機を用いて圧力波を発生させることにより、チューブ内を螺旋状に伝播していく圧力波を生成することができる。その結果、輸送対象の流体が内部を流れる螺旋管の内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様にて進行波状の変形を当該内壁に対して適切に与えることができる。
本発明の実施の形態1に係る流体輸送装置の全体構成を説明するための図(側面図(A)および流体の流れ方向から見た図(B))である。 図1(B)中に示す流体輸送管の軸心を通るA−A線で流体輸送管を切断した断面図である。 螺旋管の全体を表した斜視図である。 狙いとする進行波状の壁面変形が行われている様子(A)と、適切ではない進行波状の壁面変形が行われている様子(B)とを表した図である。 流体輸送管の内壁に進行波状の変形が与えられている様子を表した図である。 好ましい進行波の特性を得られるようにするための螺旋管の各部の寸法の設定例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において用いられる螺旋管の全体を表した斜視図である。 第1螺旋部と第2螺旋部との接続位置の近傍における各チューブの断面を示す断面図である。 本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。 本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。 本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。 本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。 圧力波の反射を抑制するために好適な構成を備えた流体輸送装置の構成例を説明するための図である。 本発明に係る他の流体輸送装置の要部の構成を説明するための断面図である。 本発明に係る他の流体輸送装置の要部の構成を説明するための断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において、同一または類似の構成要素には同一の符号を付している。本発明は、以下に示す実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
実施の形態1.
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
[実施の形態1の流体輸送装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る流体輸送装置10の全体構成を説明するための図(側面図(A)および流体輸送管12の流体入口側から見た図(B))である。図1に示す流体輸送装置10は、輸送対象の流体が流れる流体輸送管12を備えている。
本実施形態の流体輸送管12の用途は、特に限定されるものではないが、一例として、内燃機関の運転に必要な流体を輸送する管に好適に適用することができる。また、流体輸送管12による輸送対象の流体は、気体および液体の何れであってもよいが、本実施形態では、一例として、気体が用いられているものとする。流体が気体である場合には、内燃機関であれば、流体輸送管12は、例えば、空気を輸送する吸気管に適用することができる。
本明細書中においては、図1に示すように、流体が流体輸送管12内を上流側から下流側に向けて移動する方向のことを、「流体の流れ方向FD」もしくは単に「流れ方向FD」と称する。流れ方向FDは、流体輸送管12の流路長さ方向に等しい。なお、流体輸送管12のように流体輸送管が直管である場合には、「流体の流れ方向FD」は、直管の中心線と平行な方向となる。
図1(B)に示すように、本実施形態の流体輸送管12は、螺旋管14と、螺旋管14を覆う外管16とによって構成された多重管である。図2は、図1(B)中に示す流体輸送管12の軸心を通るA−A線で流体輸送管12を切断した断面図である。図3は、螺旋管14の全体を表した斜視図である。
螺旋管14は、伸縮性を有する細長いチューブ(換言すると、中空の線状部材)14aを素材として、当該チューブ14aを螺旋状に巻き回して管状に形成されている。より具体的には、チューブ14aは、チューブ14aの内部圧力の変化に伴ってチューブ14aを伸縮させられる材質(基本的には、弾性体)で構成されている。ここでは、チューブ14aの材質は、上記性質を有する材質の一例としてエチレンプロピレンゴムであるものとする。
図2に示すように、本実施形態のチューブ14aの断面形状は、一例として、長方形(より具体的には、流体の流れ方向FDに沿う辺の方が流れ方向FDに直交する方向に沿う辺よりも長い長方形)とされている。また、螺旋状に巻き回されることによって隣接し合うチューブ14aの外壁面同士は、接着剤18によって接着されている。螺旋管14の伸縮を極力妨げないようにするため、接着剤18は伸縮性を有するものであることが好ましい。本実施形態の螺旋管14の内壁は、輸送対象の流体と接する流体輸送管12の内壁12aに相当する。また、図2に示すように長方形断面のチューブ14aを利用することで、他の部材を必要とすることなく、内壁12aの凹凸をできるだけ抑制して内壁12aを滑らかに構成することができる。
外管16は、直管であり、螺旋管14(チューブ14a)よりも硬質の素材を用いて構成されている。外管16の材質は、螺旋管14の材質よりも硬質なものであればよく、例えば、このような条件を満たす金属もしくは樹脂を用いることができる。外管16は、螺旋管14の外径とほぼ等しい内径を有しており、螺旋管14は圧入により外管16に挿入されている。また、図2に示すように、流れ方向FDにおける螺旋管14の両端には、円環状に形成された蓋状部材20が配置されている。蓋状部材20は、圧入により外管に挿入されている。これにより、螺旋管14と外管16とは、蓋状部材20によって流れ方向FDにおける相対的な移動が規制されている。なお、外管16は、螺旋管14が後述の圧力波によって径方向に膨らむことを抑制できるようになっていれば、図1に示すように螺旋管14の全体を完全に覆う管として構成されたものに限られず、例えば、メッシュ状に形成された管であってもよい。
流体輸送管12の輸送対象の流体は、内側の管である螺旋管14の内部を流れることになる。流れ方向FDにおける螺旋管14の上流側端部の側のチューブ14aの端部は、開口端であり、圧力波導入口14a1として機能する。図1に示すように、圧力波導入口14a1には、圧力波発生機としてのスピーカ22(第1の圧力波発生機に相当)が接続されている。スピーカ22は、電気信号を空気振動に変換することによって圧力波(より具体的には音波)を発生させるものである。スピーカ22が発生させる圧力波の特性は、電子制御ユニット(ECU)24により制御される。好ましい圧力波の特性の制御例については、(1)〜(11)式を参照して後述する。スピーカ22およびECU24には、バッテリ26から電力が供給される。なお、圧力波発生機は、スピーカ22に代え、例えば、流体を圧送するポンプであってもよい。
スピーカ22が発する圧力波は、圧力波導入口14a1を介してチューブ14aの内部に導入される。本実施形態では、チューブ14aの内部で圧力波を伝播させる媒質(換言すると、作動流体)の一例として、ヘリウムを利用する。具体的には、チューブ14a内には、媒質としてのヘリウムが封入されているものとする。なお、流れ方向FDにおける螺旋管14の下流側端部の側のチューブ14aの端部は、本実施形態の構成ではチューブ14aの内部にヘリウムを封入する必要があるため、閉口端であるものとする。しかしながら、上記端部は、開口端であってもよい。具体的には、例えば、上記端部を開口端とし、空気(大気)もしくは水などの媒質が外部からチューブ14a内に供給されて圧力波を伝播した後に上記端部から外部に排出されるようになっていてもよい。また、チューブ14a内に封入される媒質は、例えば、アルゴンであってもよい。
[進行波状の壁面変形]
(流体輸送管の内壁への進行波状の変形の付与による効果と付与実現に関する課題)
図4は、狙いとする進行波状の壁面変形が行われている様子(A)と、適切ではない進行波状の壁面変形が行われている様子(B)とを表した図である。図4(A)は、流体輸送管の内壁に対して、流路の長さ方向に進む進行波状の変形であって当該内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様の変形を付与することができている様子を表している。このような壁面変形が付与されると、壁面近傍の流れにおいて渦の生成を抑制することができ、流体輸送管内の流れを層流に近づけることができる。その結果、流体輸送管の摩擦抵抗(乱流摩擦抵抗)を低減することができる。進行波状の壁面変形の付与による摩擦抵抗の低減のメカニズムの詳細については、既述した非特許文献1などにおいて報告されている。ここで、現実的には、流体輸送管の内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様での進行波状の変形を当該内壁に対して適切に与えられる構成をどのように実現できるかが問題となる。
上記構成の実現のために、例えば、流体輸送管としてゴム製の管を用い、かつ、この流体輸送管の外周に円周方向に等角度間隔で複数(例えば、3つ)の圧電素子を配置するようにし、これらの圧電素子を用いて径方向外側から流体輸送管に対して振動を与えるようにすることが考えられる。しかしながら、このような構成では、例えば、各圧電素子に対する入力信号の僅かなずれが流体の流れ方向における進行波の位相の変化に影響するという問題がある。このような進行波の位相の変化が生じると、図4(B)に示すように、流体輸送管の内壁が全体として同じ方向に振動する(変形する)振動モードが得られることになる。このような振動モードの下では、流体輸送管の内壁の多くの部分において内壁の円周方向に振動する成分が生成される。円周方向への振動は、流れに対して乱れを増加させる要因となるため、摩擦抵抗が却って増加してしまう。
(実施の形態1の流体輸送装置による進行波状の壁面変形)
図5は、流体輸送管12の内壁12aに進行波状の変形が与えられている様子を表した図である。スピーカ22により生成された圧力波は、螺旋管14のチューブ14a内の媒質中を螺旋状に伝播していく。その結果として、チューブ14aの流路断面積が変化する。より具体的には、チューブ14aの流路断面が拡大および縮小するという態様でチューブ14aが伸縮する。圧力波が継続して生成されると、チューブ14a内に周期的な圧力脈動が生じ、チューブ14aが周期的に伸縮するようになる(径方向において周期的に拡大および縮小するようになる)。なお、ここでいうチューブ14aの流路断面積とは、チューブ14aの軸方向に垂直な当該チューブ14aの断面(流路断面)の面積のことである。
図1〜図3を参照して説明した構成では、チューブ14aにより形成された螺旋管14の内壁が流体輸送管12において輸送対象の流体が接する壁面(すなわち、内壁12a)に相当する。また、圧力波は、流れ方向FDの上流側の端部からチューブ14a内に与えられている。換言すると、圧力波は、流れ方向FDで見た場合には、流れ方向FDと同一方向においてチューブ14a内を進むように付与されている。したがって、圧力波によってチューブ14aが周期的に伸縮すると、そのようなチューブ14aが螺旋状に巻き回されて形成された内壁12aには、図5中に「進行波あり」と付して示すように、内壁が流路の径方向に拡大および縮小するという態様にて流れ方向FDと同一方向に進む進行波状の変形が内壁に対して周期的に生じることになる。一方、図5中に「進行波なし」と付して示す2本の直線は、進行波状の壁面変形が生じていないときの内壁12aを示している。なお、同図中に2種類の破線で示すラインは、螺旋管14の螺旋形状を示している。
以上説明した本実施形態の手法によれば、チューブ14aを螺旋状に巻き回して形成された螺旋管14のチューブ14aの内部に圧力波を生成する構成を用いて、進行波状の壁面変形が実現される。これにより、図4(B)に示す手法を用いた場合とは異なり、流体輸送管12の内壁12aの円周方向に対しては壁面変形(振動)を生じさせないようにしつつ、内壁12aの全周において径方向に対する壁面変形を適切に与えられるようになる。また、本実施形態の流体輸送装置10は、汎用性の高いゴム製のチューブ14aとスピーカ22とを利用して簡便に実現することができる。すなわち、簡素な構成を用いて上記の効果を得られる流体輸送装置10を低コストに実現できるようになる。
また、本実施形態の流体輸送管12では、螺旋管14は、螺旋管14よりも硬質な素材が用いられた外管16によって覆われている。チューブ14aの伸縮により壁面に進行波状の変形を生じさせたい部位は、流体輸送管12の内壁12a(本構成では、螺旋管14の内壁と同じ)である。硬質な外管16を備えていることで、チューブ14aが螺旋管14の径方向外側に向けて膨らむことを抑制することができる。このため、同じ振幅の圧力波を与えたとした場合に、外管16を備えていない場合と比べて、チューブ14aを螺旋管14の径方向内側に向けてより効果的に膨らませることができる。このため、外管16を備えていない場合と比べて、スピーカ22の消費電力を抑制しつつ、狙いとする大きさの振幅の進行波を内壁12aに与えることができる。また、径方向外側への螺旋管14の変形が自由に行えるようになっていると、圧力波の付与に伴う螺旋管14の伸縮によって螺旋管14自体が共振してしまう可能性がある。したがって、外管16によって螺旋管14を径方向外側から拘束しておくことにより、別途対策を必要とせずに、そのような共振の発生を抑制することができる。
[好ましい流体輸送装置の構成例]
(良好な摩擦抵抗低減効果を得るうえで好ましい進行波の特性)
上述のように、流体輸送管12の内壁12aに対して進行波状の変形であって流体輸送管12の径方向の変形を与えることにより、流体輸送管12の摩擦抵抗を低減させることができる。本件発明者は、数値流体力学(CFD)を利用した流れのシミュレーションを実施し、壁面変形による摩擦抵抗の低減効果は、流体輸送管12の例がそうであるように進行波の進行方向が流体の流れ方向FDと同一である場合に限らず、進行波の進行方向が流れ方向FDと逆方向である場合にも得られることを確認している。
既述した特許文献1には、流体の中を進行する移動体に関して、摩擦抵抗(動力)を削減する進行波を形成するうえで適切な進行波の振幅、波長および位相速度に関する知見が記載されている。本件発明者は、さらにCFDを利用した流れのシミュレーションを実施し、既述した特許文献1に記載の知見は、移動体外壁に対して進行波状の変形を与える場合だけでなく、流体輸送管に対して流れ方向FDと同一方向の進行波を用いた変形を与える場合にも適用可能であることを確認した。すなわち、本件発明者は、流体輸送管12の摩擦抵抗を効果的に低減するためには、この知見を応用し、摩擦抵抗を低減する進行波を形成するうえで重要なパラメータである進行波の振幅a(m)、波長λ(m)および位相速度c(m/s)のうちの少なくとも1つ、好ましくはすべてを、以下の(1)〜(3)式に従って設定することが好ましいことを確認した。
Figure 2017020380
ただし、上記(1)〜(3)式中の係数α、βおよびγは、それぞれ、3≦α≦10、235≦β≦471、および、2/3≦γ≦1というCFDを利用した流れのシミュレーションにより得られた数値範囲を有している。これらのα、βおよびγが各数値範囲内に収まっているときに、摩擦抵抗を効果的に低減させられる進行波の振幅a、波長λおよび位相速度cがそれぞれ得られる。
また、上記の式において、既述されていない各記号は以下の通りである。
ν:流体の動粘度(m/s)
τ:壁面摩擦速度(m/s)
lam:流体輸送管(螺旋管)の内部を流れる流体の流速(m/s)
なお、上記(1)および(2)式中の壁面摩擦速度uτは、例えば、壁面摩擦応力τ(Pa)と流体の密度ρ(kg/m)とを用いて次の(4)式に従って算出することができる。そして、壁面摩擦応力τは、例えば、次の(5)式に従って算出することができる。
Figure 2017020380
ただし、上記(5)式において、Lは流れ方向FDにおける流体輸送管の長さ、すなわち、流路長さ(m)である。
(流体輸送装置の具体例)
次に、進行波の振幅a、波長λおよび位相速度cの3つのパラメータが(1)〜(3)式に従うように構成された流体輸送装置10の具体的な一例について説明する。これらのパラメータが(1)〜(3)式に従う流体輸送装置10は、輸送対象の流体の流速の情報を基に、螺旋管14の各寸法と圧力波の特性とを適切に選択することによって実現することができる。
具体的には、ここでは、輸送対象の流体の流速Ulamが25m/sであり、流体輸送管12の流路長さL(図1(A)参照)が0.3mである条件を対象とした一例を示す。この具体例の前提として、輸送対象の流体は、一例として常温の空気であるものとし、動粘度νは、1.58×10−5/sを用い、密度ρは1.18kg/mを用いた。その結果、壁面摩擦速度uτは、(4)および(5)式により、約1.27m/sとして算出することができる。
そのうえで、好ましい進行波の振幅aの一例は、(1)式中の係数αに例えば3を代入し、動粘度νに1.58×10−5を代入し、かつ、壁面摩擦速度uτに1.27を代入することで、約3.7×10−5m(37μm)として算出することができる。
好ましい進行波の波長λの一例は、(2)式中の係数βに例えば471を代入し、動粘度νに1.58×10−5を代入し、かつ、壁面摩擦速度uτに1.27を代入することで、約5.9×10−3m(5.9mm)として算出することができる。
さらに、好ましい進行波の位相速度cの一例は、(3)式中の係数γに例えば2/3を代入し、流速Ulamに25を代入することで、約16.7m/sとして算出することができる。なお、ここでは、流速Ulamが一定である流れ場を例に挙げて説明を行ったが、本発明に係る流体輸送装置は、流速Ulamが変化する流れ場に対しても適用することができる。流速Ulamが変化する場合には、流速Ulamをセンサなどで検出したうえで、検出された流速Ulamに対応する位相速度cを計算するようにすればよい。
図6は、好ましい進行波の特性を得られるようにするための螺旋管14の各部の寸法の設定例を説明するための図である。なお、図6(B)は、チューブ14aの内壁の形状を示している。以上説明したように、進行波の3つのパラメータ(振幅a、波長λおよび位相速度c)のそれぞれの目標値は、(1)〜(3)式を用いて上述のように算出することができる。これらの目標値を満足する圧力波をチューブ14a内に付与することができれば、摩擦抵抗の低減効果の優れた流体輸送装置10を得ることができる。
そこで、ここでは、上記の目標値を満足する圧力波をチューブ14a内に付与できるようにするために、以下に説明する手法により、螺旋管14の寸法(具体的には、内径D(m)と螺旋のピッチp(m))が決定されるとともに、圧力波の特性(具体的には、振幅ap(m)と周波数fp(Hz))が決定される。なお、圧力波は、チューブ14a内の圧力(音圧)をPresとすると、以下の(6)式のように表すことができる。
Figure 2017020380
ただし、上記(6)式において、πは円周率であり、tは時間(s)である。なお、圧力Pの変動の中心は大気圧P0(ここでは、100kPaを想定する)である。
まず、螺旋管14の寸法と圧力波の特性とに関して、(7)〜(11)式を参照して、進行波の波長λおよび位相速度cのそれぞれの目標値を満足するための具体的な決定手法を説明する。既述したように、圧力波を伝播する媒質(作動流体)として本実施形態において用いられる流体はヘリウムである。媒質が常温のヘリウムである場合の音速Cは、約997m/sとなる。
Figure 2017020380
ただし、上記(7)〜(11)式において、既述されていない各記号は以下の通りである。
λp:圧力波の波長(m)
Lr:螺旋管14の周長(m)
N:圧力波の1波長中に圧力波が螺旋状のチューブ14a内を周回した回数を示す指標値
λL:螺旋管14の流路長さLの方向(すなわち、流体の流れ方向FD)で圧力波を見たときの圧力波の擬似波長(m)
UL:L方向(=FD方向)で圧力波を見たときの圧力波の伝播速度(m/s)
(9)式中に示されるL方向の擬似波長λLは、流体輸送管12の内壁12aに与えられる進行波の波長λに対応し、(11)式に示されるL方向の伝播速度ULは、上記進行波の位相速度cに対応する。したがって、(7)〜(11)式によれば、摩擦抵抗の低減効果に優れた流体輸送装置10を得るためには、圧力波の擬似波長λLが進行波の波長λの目標値に合致するように、かつ、圧力波の伝播速度ULが進行波の位相速度cの目標値に合致するように、圧力波の周波数fpと螺旋管14の内径Dと螺旋管14のピッチpとを決定すればよいことが分かる。
上記の要求を満たす周波数fp、内径Dおよびピッチpとして、本具体例では、2850Hz、57mmおよび3mmが用いられる。(7)〜(11)式中に示す数値は、本具体例のための以下の計算結果と対応している。圧力波の波長λpは、(6)式に示すように、媒質(ここでは、ヘリウム)の音速Cを周波数fpで除することにより算出することができる。このため、(7)式中の音速Cに997を代入し、かつ、周波数fpに2850を代入することで、圧力波の波長λpは、約0.35m(350mm)として算出することができる。
螺旋管14の周長(内周の長さ)Lrは、(8)式中の螺旋管14の内径Dに57を代入することで、約0.18m(180mm)として算出することができる。圧力波の1波長当たりの圧力波の周回数を示す指標値Nは、(9)式中の波長λpに0.35を代入し、かつ、周長Lrに0.18を代入することで、約1.95として算出することができる。L方向における圧力波の擬似波長λLは、(10)式中の指標値Nに1.95を代入し、かつ、ピッチpに3を代入することで、約0.0059m(5.9mm)として算出することができる。そして、L方向における圧力波の伝播速度ULは、(11)式中の周長Lrに0.18を代入し、ピッチpに3を代入、かつ、音速Cに997を代入することで、約16.7m/sとして算出することができる。
以上の計算例が示すように、周波数fp、内径Dおよびピッチpを適切に決定することにより、進行波の波長λの目標値に合致する圧力波の擬似波長λLが得られるとともに、進行波の位相速度cの目標値に合致する圧力波の伝播速度ULが得られることが分かる。
一方、進行波の振幅aの目標値を満足するために必要とされる圧力波の振幅apは、例えば、次の手法によって決定することができる。すなわち、圧力波の振幅apは、チューブ14aの材質と厚さti(図2参照)とを考慮し、進行波の振幅aを満足する値(音圧)となるように決定される。また、外管16を備えているか否かで同一の振幅apの圧力波によるチューブ14aの変形の仕方が異なるので、上記の決定は、本実施形態のように外管16を備えている場合には、外管16の存在による変形の仕方も考慮して行われる。より具体的には、圧力波を発生させるためにスピーカ22を用いる本実施形態の流体輸送装置10では、最終的には、進行波の振幅aを満足する音圧を得るために必要な出力(w)が決定される。
以上説明した手法によれば、進行波の3つのパラメータ(振幅a、波長λおよび位相速度c)のそれぞれの目標値を満足させるために必要とされる流体輸送装置10の設定(より具体的には、螺旋管14の内径Dと螺旋のピッチp、および圧力波の振幅apと周波数fp)を取得することができる。したがって、寸法に関する上記設定を満足する螺旋管14を用意し、そのうえで、圧力波に関する上記設定を満たす振幅apおよび周波数fpが得られるようにするために、スピーカ22が発生させる圧力波の特性をECU24が制御することにより、上記目標値への配慮がない場合と比べて優れた摩擦抵抗の低減効果が得られるようになる。
実施の形態2.
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2の流体輸送装置の構成]
上述した実施の形態1の螺旋管14においてチューブ14a内に付与される圧力波は、進行方向に進むにつれて徐々に減衰していく。減衰を終えて消滅せずに圧力波がチューブ14aの進行方向の前方側の端部に到達すると、圧力波が反射するという現象が生じる。この際、入射波と反射波との合成により、定在波が生じる可能性がある。定在波が生じると、進行波状の壁面変形を利用した摩擦抵抗の低減効果が目減りするか、無くなるか、もしくは逆に摩擦抵抗が増加してしまう。以下の本実施形態では、圧力波の反射の影響を抑制するうえで好適な構成について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2において用いられる螺旋管30の全体を表した斜視図である。本実施形態の流体輸送装置は、実施の形態1の流体輸送装置10の螺旋管14を螺旋管30に置き換えて得られるものに相当する。図7に示すように、螺旋管30は、第1螺旋部32と第2螺旋部34とを備えている。第1螺旋部32は、チューブ32aを螺旋状に巻き回して管状に形成されている。ここでは、第1螺旋部32は、チューブ14aを利用する螺旋管14と同じように構成されているものとする。具体的には、チューブ32aの一端である圧力波導入口32a1には、図7では図示を省略するがスピーカ22が接続されている。第1螺旋部32では、進行波状の壁面変形による摩擦抵抗の低減効果を得るべく、チューブ32a内に付与される圧力波が積極的に利用される。
一方、第2螺旋部34は、進行波の進行方向の前方側において第1螺旋部32に続く部位である。第2螺旋部34は、チューブ34aを螺旋状に巻き回して管状に形成されている。第1螺旋部32のチューブ32aの他端(進行波の進行方向の前方側の端部)は、開口端とされており、この他端において第2螺旋部34のチューブ34aの一端(進行波の進行方向の後方側の端部)と連通している。なお、チューブ34aの他端は、開口端および閉口端の何れであってもよい。
図8は、第1螺旋部32と第2螺旋部34との接続位置の近傍におけるチューブ32aおよび34aの断面を示す断面図である。図8に示すように、チューブ34aの断面形状は、その流路断面積がチューブ32aの流路断面積よりも大きくなるように設定されている。なお、この設定を実現するうえでは、流体が通過する流路が第1螺旋部32から第2螺旋部34に切り替わることに伴って螺旋管30の内径が変化しないように、かつ、本実施形態の構成は外管16を有するので螺旋管30の外径も変化しないようにするために、チューブ34aは、進行波の進行方向の幅がチューブ32aのそれよりも大きくなるように形成されている。なお、第2螺旋部34の流路長さは、チューブ34a内を伝播する圧力波が減衰し終えて消滅するために必要な長さに設定されている。
第2螺旋部34のチューブ34aの流路断面積が第1螺旋部32のチューブ32aの流路断面積よりも大きくされていることにより、チューブ32aからチューブ34a内に進入した圧力波がチューブ34a内で減衰し易くすることができる。このように、本実施形態の螺旋管30によれば、圧力波を第2螺旋部34内で十分に減衰させられるようになる。すなわち、第2螺旋部34は、圧力波を減衰させる圧力波減衰部として機能する。このため、螺旋管30における進行波の進行方向の前方側の端部(すなわち、第2螺旋部34における進行波の進行方向の前方側の端部)において、第2螺旋部34内を伝播し終えた圧力波が反射することを効果的に抑制することができる。その結果、定在波の発生に起因する摩擦抵抗の低減効果の低下を抑制することができる。なお、圧力波が伝播するチューブの流路断面積を急激に大きくしてしまうと、逆に圧力波が反射し易くなってしまうことがある。このため、チューブ34aの流路断面積は、そのような反射が生じない範囲内で設定されている。また、この点に配慮し、第2螺旋部34のチューブ34aは、圧力波の進行方向の前方側に向かうにつれ流路断面積が徐々に大きくなるものとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の螺旋管30は、圧力波減衰部として機能する第2螺旋部34を備えている。このため、圧力波を伝播させ、かつ、その後に圧力波の減衰を完了させられる螺旋管(換言すると、定在波の発生を抑制しつつ圧力波を伝播させられる螺旋管)を、第2螺旋部34を備えない螺旋管14と比べ、より短い流路長さの範囲内で実現できるようになる。したがって、本構成によれば、本発明の流体輸送装置の設置場所を検討する際に、上記螺旋管の実現のために必要とされる流体輸送管の流路長さによる制約の影響を受けにくくすることができる。
また、圧力波減衰部内では、減衰していても圧力波が残っている区間がある。本実施形態の構成では、螺旋管30の一部を利用して圧力波減衰部を構成している。このため、摩擦抵抗の低減効果を得ることを期待できる態様で圧力波減衰部を構成することができる。
ところで、上述した実施の形態2の螺旋管30においては、第1螺旋部32のチューブ32aの流路断面積よりも大きな流路断面積のチューブ34aを用いる第2螺旋部34を備えることによって、圧力波の反射を抑制することとしている。しかしながら、本発明における圧力波減衰部の具体的な構成は、上記に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するものであってもよい。
図9は、本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。図9に示す螺旋管40は、圧力波減衰部として機能する第2螺旋部42の構成が第2螺旋部34と異なる点において図8に示す螺旋管30と相違している。図9は、第1螺旋部32と第2螺旋部42との接続位置付近のチューブ32aおよび42aの断面を表している。
図9に示す第2螺旋部42のチューブ42aの内部には、吸音材(例えば、ウール材)44が封入されている。このような構成によれば、チューブ32aからチューブ42a内に進入した圧力波は、吸音材44の効果によって減衰し易くなる。したがって、このような第2螺旋部42を備えることによっても、圧力波の反射を積極的に抑制することができる。ただし、チューブ42a内への吸音材44の封入量が多過ぎると、逆に、圧力波を反射させ易くなる。このため、吸音材44の封入量は、そのような反射が生じない範囲内で設定されている。
図10は、本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。図10に示す螺旋管50は、圧力波減衰部として機能する第2螺旋部52の構成が第2螺旋部34と異なる点において図8に示す螺旋管30と相違している。図10に示すように、第2螺旋部52は、第1螺旋部32のチューブ32aよりも軟質な材質で構成されたチューブ52aを備えるものであってもよい。より軟質なチューブ52aは、その内部を圧力波が伝播する際に、チューブ32aと比べて、より伸縮し易くなる。これにより、圧力波は、チューブ52a内を伝播するときに減衰し易くなる。
図11は、本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。図11に示す螺旋管60は、圧力波減衰部として機能する第2螺旋部62の構成が第2螺旋部34と異なる点において図8に示す螺旋管30と相違している。図11に示すように、第2螺旋部62は、伸縮性を有するとともに多孔質の素材(例えば、多孔質ゴム)で構成されたチューブ62aを備えるものであってもよい。このように、チューブ62aの内壁が多孔質な素材で構成されていることで、チューブ62aの内壁の表面の細孔を利用して圧力波を減衰し易くすることができる。
図12は、本発明における圧力波減衰部の他の例を説明するための図である。図12に示す螺旋管70は、圧力波減衰部として機能する第2螺旋部72の構成が第2螺旋部34と異なる点において図8に示す螺旋管30と相違している。図12に示すように、第2螺旋部72では、螺旋状に巻き回されているチューブ72aの1単位を螺旋の1周としたときに、それぞれの単位チューブ72a1は、隣接する2つの単位チューブ72a1のうちの一方と連通孔74を介して連通している。このような態様によって、図12に示す構成では、螺旋状に巻き回されていることで隣り合うチューブ72aの内部通路間を隔てるチューブ壁のうちの一部が切り欠かれている。このような構成によっても、流路断面積を大きくする図8の例に近い考え方で、圧力波を減衰し易くすることができる。なお、切り欠きの対象となるチューブ壁の範囲を広げ過ぎることは、チューブの流路断面積を急激に大きくすることに相当し、その結果、逆に圧力波が反射し易くなってしまうことがある。このため、切り欠きの対象となるチューブ壁の範囲は、そのような反射が生じない範囲内で設定されている。
また、本発明における圧力波減衰部は、図8〜図12に示す構成例を適宜組み合わせて実現されるものであってもよい。さらに、圧力波の反射を抑制するためには、このような圧力波減衰部に代え、あるいはそれとともに、以下に図13に示すような対策がなされていてもよい。
図13は、圧力波の反射を抑制するために好適な構成を備えた流体輸送装置の構成例を説明するための図である。図13に示す流体輸送装置80は、以下の点を除き、図1に示す流体輸送装置10と同じように構成されている。すなわち、図13に示すように、流体輸送装置80では、流れ方向FDにおける螺旋管14の下流側端部の側のチューブ14aの端部が、圧力波出口14a2として機能する開口端とされている。そして、圧力波出口14a2には、スピーカ82(第2の圧力波発生機に相当)が接続されている。スピーカ82は、バッテリ26から電力の供給を受ける。スピーカ82は、スピーカ22により生成されて圧力波出口14a2に到達する圧力波を検出する機能を有している。そして、スピーカ82は、ECU24により、検出した圧力波と逆位相の圧力波を発生させられるように制御される。このような構成によれば、圧力波出口14a2に到達する圧力波をスピーカ82が発する逆位相の圧力波によって打ち消すことができる。これにより、スピーカ22が生成した圧力波の反射を抑制することができる。なお、本構成を図8〜図12に示す圧力波減衰部を有する構成と組み合わせる場合には、スピーカ82は、圧力波減衰部における進行波の進行方向の前方側の端部に配置されることになる。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、スピーカ22は、流れ方向FDにおける螺旋管14の上流側端部の側のチューブ14aの端部に配置されている。しかしながら、スピーカ22などの圧力波発生機によってチューブ内に圧力波を付与する部位(圧力波導入口14a1)は、上記の例のように、螺旋状に巻き回して管状に形成された状態におけるチューブの端部に限られない。すなわち、圧力波導入口は、チューブの端部にできるだけ近い部位に配置されている方が、摩擦抵抗の低減効果の対象となる流体輸送管の流路長さを稼ぐことができるので好ましいといえる。しかしながら、例えば、流体輸送装置の搭載上の理由により、圧力波導入口を上記の例のようにチューブの端部に配置することが難しい場合には、圧力波導入口は、チューブの端部から離れた位置に設けられていてもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、四角(より具体的には長方形)断面を有するチューブ14aを例に挙げて説明を行った。一方、図14は、本発明に係る他の流体輸送装置90の要部の構成を説明するための断面図である。図14に示す流体輸送装置90は、流体輸送管92を備えている。流体輸送管92は、円形断面のチューブ94aを巻き回して形成された螺旋管94を備えている。螺旋状に巻き回されることによって隣接し合うチューブ94aの外壁面同士は、接着剤18によって接着されている。
図14に示す構成では、螺旋管94の内周側に、螺旋管94と接するように内管96が設けられている。内管96は、直管であり、流体輸送管92の内壁92aを滑らかにするために備えられている。本構成の場合には、内管96を介して螺旋管94の内部を流体が流れることになる。このような構成を採用した場合には、圧力波によって螺旋管94が伸縮する際に内管96も連動して伸縮することが必要とされる。したがって、内管96は、螺旋管94(チューブ94a)と同等の軟らかさの素材を用いて構成されている。
上記構成を有する流体輸送管92は、例えば、内管96の外周に対して螺旋管94を巻き回すことによって内管96を芯とする螺旋管94を形成したうえで、この螺旋管94を外管16に圧入することによって作製することができる。なお、円形断面のチューブ94aを用いる場合には、必ずしも内管96を備えている必要はない。内管96を備えていない構成において、流体輸送管92の内壁を滑らかにする必要がある場合には、伸縮性のあるシール剤などによって、隣接するチューブ94aの間の隙間R(図14参照)を埋めるようにしてもよい。また、四角断面を有する上述のチューブ14a等に対しても、必要に応じて、内管96と同様の内管を組み合わせてもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、螺旋管14等を覆うように外管16を備える構成を例に挙げて説明を行った。一方、図15は、本発明に係る他の流体輸送装置100の要部の構成を説明するための断面図である。図15に示す流体輸送装置100は、外管16を備えていない点において図1に示す流体輸送装置10と相違している。すなわち、流体輸送装置100では、チューブ14aを螺旋状に巻き回して形成された螺旋管14のみによって流体輸送管112が構成されている。
また、上述した実施の形態1および2においては、内部を流れる流体の進行方向FDが直線的となる直管である流体輸送管12等を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明の対象となる螺旋管からなる流体輸送管、もしくは当該螺旋管を含んで構成される流体輸送管は、流体の進行方向FDが変化する基本形状を有する曲がり管として構成されたものであってもよい。
10、80、90、100 流体輸送装置
12、92、102 流体輸送管
14、30、40、50、60、70、94 螺旋管
14a、94a 螺旋管のチューブ
14a1、32a1 圧力波導入口
14a2 圧力波出口
16 外管
18 接着剤
20 蓋状部材
22、82 スピーカ
24 電子制御ユニット(ECU)
26 バッテリ
32 第1螺旋部
32a 第1螺旋部のチューブ
34、42、52、62、72 第2螺旋部
34a、42a、52a、62a、72a 第2螺旋部チューブ
44 吸音材
72a1 単位チューブ
74 連通孔

Claims (12)

  1. 伸縮性を有するチューブを螺旋状に巻き回して形成され、輸送対象流体が内部を流れる螺旋管と、
    前記チューブの内部の作動流体を媒質として、前記チューブの軸方向に垂直な当該チューブの断面の面積である前記チューブの流路断面積を変化させる圧力波を発生させる第1の圧力波発生機と、
    を備えることを特徴とする流体輸送装置。
  2. 前記螺旋管は、前記チューブ内を伝播する圧力波の進行方向の前方側の部位であって当該圧力波を減衰させる圧力波減衰部を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体輸送装置。
  3. 前記螺旋管は、前記圧力波減衰部における前記チューブの流路断面積が前記圧力波減衰部以外の部位における前記チューブの流路断面積よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体輸送装置。
  4. 前記圧力波減衰部における前記チューブの内部には、吸音材が封入されていることを特徴とする請求項2または3に記載の流体輸送装置。
  5. 前記螺旋管は、前記圧力波減衰部が前記圧力波減衰部以外の部位と比べて軟質な材質で構成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1つに記載の流体輸送装置。
  6. 前記圧力波減衰部における前記チューブの内壁は、多孔質の素材で構成されていることを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の流体輸送装置。
  7. 前記圧力波減衰部では、螺旋状に巻き回されていることで隣り合う前記チューブの内部通路間を隔てるチューブ壁のうちの一部が切り欠かれていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1つに記載の流体輸送装置。
  8. 前記チューブ内を伝播する圧力波の進行方向の前方側における前記チューブの端部に接続され、前記端部に到達する圧力波に対して逆位相の圧力波を発生させる第2の圧力波発生機をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の流体輸送装置。
  9. 前記チューブよりも硬質の素材を用いて前記螺旋管を覆うように形成された外管をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の流体輸送装置。
  10. 前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の振幅aは、次の(1)式の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載の流体輸送装置。
    Figure 2017020380
    ただし、上記(1)式において、係数αは3≦α≦10であり、νは前記輸送対象流体の動粘度であり、uτは壁面摩擦速度である。
  11. 前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の波長λは、次の(2)式の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜10の何れか1つに記載の流体輸送装置。
    Figure 2017020380
    ただし、上記(2)式において、係数βは235≦β≦471であり、νは前記輸送対象流体の動粘度であり、uτは壁面摩擦速度である。
  12. 前記チューブ内を圧力波が伝播することにより前記螺旋管の内壁に生成されて前記輸送対象流体の流れ方向に進む進行波の位相速度cは、次の(3)式の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜11の何れか1つに記載の流体輸送装置。
    Figure 2017020380
    ただし、上記(3)式において、係数γは2/3≦γ≦1であり、Ulamは螺旋管の内部を流れる前記輸送対象流体の流速である。
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