JP2017015955A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017015955A
JP2017015955A JP2015133141A JP2015133141A JP2017015955A JP 2017015955 A JP2017015955 A JP 2017015955A JP 2015133141 A JP2015133141 A JP 2015133141A JP 2015133141 A JP2015133141 A JP 2015133141A JP 2017015955 A JP2017015955 A JP 2017015955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser light
light
red
laser
green
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015133141A
Other languages
English (en)
Inventor
俊 関谷
Shun Sekiya
俊 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2015133141A priority Critical patent/JP2017015955A/ja
Publication of JP2017015955A publication Critical patent/JP2017015955A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

【課題】スクリーンから射出される光の強度のムラを低減した表示装置を提供する。【解決手段】HUD装置は、それぞれ緑色及び青色レーザー光G,Bを発する緑色及び青色LD11g,11bと、これらレーザー光G,Bよりも波長の長い赤色レーザー光Rを発する赤色LD11rと、光合成部と、その光合成部が合成した合成レーザー光を透過スクリーン上に走査方向及び副走査方向に走査するMEMSスキャナと、を備える。各レーザー光R,G,Bは、長手方向を持つ楕円形のビーム断面Abを備える。緑色及び青色LD11g,11bは、緑色及び青色レーザー光G,Bのビーム断面Abの長手方向が透過スクリーン上の副走査方向に対応するように設置される。赤色LD11rは、光軸Iaに沿う方向から見て、赤色レーザー光Rのビーム断面Abの長手方向が、緑色及び青色レーザー光G,Bにおけるビーム断面Abの長手方向に交わる向きに設置される。【選択図】図6

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来から、表示装置の一例として、表示画像を表す光をフロントガラス等に照射して、表示画像に応じた虚像を運転者に視認可能に構成するヘッドアップディスプレイ装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、半導体レーザーが発するレーザー光をスクリーンに向けて走査することでスクリーン上に表示画像を生成する。このヘッドアップディスプレイ装置では、レーザー光の干渉によって表示画像にスペックルと呼ばれる斑点模様が生じるおそれがある。
特開平7−270711号公報
このような問題を解決するため、本出願人は、ヘッドアップディスプレイ装置において、マイクロレンズアレイ(Micro Lens Array;MLA)スクリーンを用い、そのレンズピッチよりも投射されるレーザー光のビーム径を小さく設定することを検討している。これにより、レーザー光同士が干渉することが抑制されて、スペックルや干渉縞の発生を抑制できる。この種のヘッドアップディスプレイ装置は、レーザー光をマイクロレンズアレイ上で主走査方向に往復運動させつつ、その走査方向に直交する副走査方向に移動させるように走査する。所定時間における主走査方向におけるレーザー光の移動量は、副走査方向におけるレーザー光の移動量に比べて極めて大きい。
ところで、一般的に、レーザー光の色によってその波長が異なることが知られている。上記本出願人により検討されるヘッドアップディスプレイ装置においては、この各色レーザー光の波長の違いにより、スクリーン上の各色レーザー光のビーム径が異なる。具体的には、最も波長が長い赤色レーザー光のビーム径は、それより波長の短い青色レーザー光又は緑色レーザー光のビーム径より大きくなる。主走査方向における各レーザー光のビーム径の差は、主として主走査方向にレーザー光が移動するため、表示画像に影響を与え難い。しかし、主走査方向とは異なり、レーザー光は副走査方向に直接的に移動しないため、副走査方向における各色レーザー光のビーム径の差に伴い、スクリーンから射出される光の強度が均一とならず、視認者が表示画像を見た際に輝度ムラや色ムラとして感じるおそれがある。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、スクリーンから射出される光の強度のムラを低減した表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、第1のレーザー光を発する第1のレーザー光源と、前記第1のレーザー光よりも波長の長い第2のレーザー光を発する第2のレーザー光源と、前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光を合成して合成レーザー光を生成する光合成部と、前記合成レーザー光をスクリーン上に走査方向に沿って往復運動させつつ、前記走査方向に直交する副走査方向に移動させるように走査する走査部と、を備え、前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光は、それぞれ、前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光の光軸に直交する方向に切断されたとき、長手方向及び短手方向を持つ楕円形のビーム断面を備え、前記第1のレーザー光源は、前記第1のレーザー光における前記ビーム断面の前記長手方向が前記スクリーン上の前記副走査方向に対応するように設置され、前記第2のレーザー光源は、前記第2のレーザー光の光軸に沿う方向から見て、前記第2のレーザー光における前記ビーム断面の長手方向が、前記第1のレーザー光における前記ビーム断面の長手方向に交わる向きに設置される。
本発明によれば、スクリーンから射出される光の強度のムラを低減できる。
本発明の一実施形態に係るHUD装置を搭載した車両を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る合成レーザー光発生装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る走査軌跡を示すスクリーンの平面図である。 本発明の一実施形態に係る2つの走査軌跡を示すスクリーンの平面図である。 本発明の一実施形態に係る合成レーザー光発生装置内の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る(a)はマイクロレンズアレイの平面図であって、(b)はアパーチャアレイの平面図である。 本発明の一実施形態に係る透過スクリーンを概略的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(e)は、主走査方向への走査時における合成レーザー光の位置を示したマイクロレンズアレイの側面図及びその位置におけるアイボックス内での配光強度分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る図9(a)〜(e)の配光強度分布を時間で積分した場合における、主走査方向のアイボックス内での配光強度分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る(a)及び(b)は副走査方向における合成レーザー光の位置及びその位置におけるアイボックス内での配光強度分布を示す図であって、(c)は、その図11(a)及び(b)の配光強度分布を時間で積分した場合における、副走査方向のアイボックス内での配光強度分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(c)は、透過スクリーン上の各レーザー光のビーム形状を示す図面であって、(d)〜(f)は、マイクロレンズ中心に各色レーザー光が入射した際の副走査方向におけるアイボックス内の配光強度分布を示す図であって、(g)〜(i)は、マイクロレンズの境界部分に各色レーザー光が入射した際の副走査方向におけるアイボックス内の配光強度分布を示す図であって、(j)〜(l)は、それぞれ上記(d)〜(f)及び(g)〜(i)の配光強度分布を積分した場合における、副走査方向におけるアイボックス内での配光強度分布を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る表示装置の一例であるヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display;HUD)装置について添付図面を参照しつつ説明する。
HUD装置1は、図1に模式的に示すように、車両2のダッシュボード内に設けられ、生成した表示画像Mを表す光Lをウインドシールド3に向けて射出する。視認者(主に運転者)は、その視域であるアイボックス4において、ウインドシールド3に反射した表示画像Mを表す光Lを受けることで、ウインドシールド3を介して見える実景に重畳した表示画像Mに対応した虚像Wを視認可能となる。
(HUD装置の全体構成)
HUD装置1は、図2に示すように、合成レーザー光発生装置10と、走査部の一例であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スキャナ20と、フィールドレンズ30と、透過スクリーン40と、リレー光学部50と、制御部70と、ハウジング60と、を備える。
ハウジング60は、硬質樹脂等によって箱状に形成されている。ハウジング60には、そのウインドシールド3に対向する位置に、貫通した開口部60aが形成されている。ハウジング60の開口部60aには、湾曲板状の窓部61が取り付けられる。窓部61は、表示画像Mを表す光Lが透過するようにアクリル等の透光性樹脂からなる。ハウジング60の内部には、HUD装置1の各構成が収納されている。
(合成レーザー光発生装置の構成)
合成レーザー光発生装置10は、制御部70による制御のもと、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の三原色のレーザー光R,G,Bを合波して1本の合成レーザー光CをMEMSスキャナ20に向けて出射する。詳しくは、合成レーザー光発生装置10は、図3に示すように、レーザーダイオード(Laser Diode;LD)群11と、集光レンズ群12と、偏光軸変換素子13と、光合成部14と、調光部19とを備える。
LD群11は、図3に示すように、赤色レーザー光Rを発する赤色LD11rと、緑色レーザー光Gを発する緑色LD11gと、青色レーザー光Bを発する青色LD11bとから構成される。赤色LD11rは赤色レーザー光源又は第2のレーザー光源に相当し、緑色LD11gは緑色レーザー光源又は第1のレーザー光源に相当し、青色LD11bは青色レーザー光源又は第1のレーザー光源に相当する。各LD11r,11g,11bは、図6に示すように、それぞれ一定距離間隔で配列される。各レーザー光R,G,Bの偏光度は数百対1程度であって、すなわち、各レーザー光R,G,Bは直線偏光している。各レーザー光R,G,Bは、その光軸Iaに直交する方向に切断されたとき、長手方向及び短手方向を持つ楕円形のビーム断面Abを備える。各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipは、ビーム断面Abの短手方向に沿う。赤色LD11rは、緑色LD11g及び青色LD11bに対して光軸Iaを中心に90°回転した向きに設置されている。言い換えると、赤色レーザー光Rの光軸Iaに沿う方向から見て、赤色レーザー光Rが広がるビーム断面Abの長手方向が緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bが広がるビーム断面Abの長手方向に直交する方向に延びるように、赤色LD11rは緑色LD11g及び青色LD11bに対して設置される。よって、赤色LD11rからの赤色レーザー光Rの偏光軸Ipは、赤色レーザー光Rの光軸Iaに沿う方向から見て、緑色LD11g及び青色LD11bからの緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bの偏光軸Ipに対して直交する方向に延びている。
集光レンズ群12は、図3に示すように、各LD11r,11g,11bから出射された発散光である各レーザー光B,R,Gを屈折させることで収束光に変換する3つの集光レンズ12r、12g、12bから構成される。集光レンズ12rは、赤色LD11rから出射される赤色レーザー光Rの光路に設置され、集光レンズ12gは、緑色LD11gから出射される緑色レーザー光Gの光路に設置され、集光レンズ12bは、青色LD11bから出射される青色レーザー光Bの光路に設置される。各集光レンズ12r、12g、12bからの収束光は、透過スクリーン40上でほぼ最小ビーム径となる。各集光レンズ12r、12g、12bは、LD群11のいずれかからのレーザー光R,G,Bの波長又はその中間的な波長に合わせて最適設計された非球面形状を有する。各集光レンズ12r、12g、12bは、それぞれ同一のレンズで構成される。各集光レンズ12r、12g、12bに同一のレンズを使用する場合、各LD11r,11g,11bの発光点と各集光レンズ12r、12g、12bとの間の距離を調整することで、各LD11r,11g,11bから異なる波長のレーザー光R,G,Bが発されても、透過スクリーン40にレーザー光を集光することが可能である。
偏光軸変換素子13は、例えば1/2λ板等の波長板にて構成され、赤色レーザー光Rの光路上に設置される。偏光軸変換素子13は、図6に示すように、赤色レーザー光Rの偏光軸Ipを、光軸Iaを中心に90°回転させる。よって、赤色レーザー光Rの偏光軸Ipは、偏光軸変換素子13を通過した後、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bの偏光軸Ipと同一方向に延びる。しかし、偏光軸変換素子13によって赤色レーザー光Rの光の広がり方は変化しないため、依然として、赤色レーザー光Rのビーム断面Abの長手方向は、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム断面Abの長手方向に直交した方向に延びている。
調光部19は、透過後のレーザー光の光量を調整するものであり、図3に示すように、第1の偏光板15と、液晶素子16と、第2の偏光板17と、を備える。
具体的には、第1の偏光板15は、偏光軸変換素子13を経た赤色レーザー光Rの光路、緑色LD11gからの緑色レーザー光Gの光路及び青色LD11bからの青色レーザー光Bの光路に設置される。第1の偏光板15は、偏光軸変換素子13を経た赤色レーザー光Rの偏光軸Ipに沿う方向(緑色LD11g及び青色LD11bからの緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bの偏光軸Ipと同一の方向)の透過軸Ibを備える。第1の偏光板15は、各レーザー光R,G,Bのうち透過軸Ibに沿った光のみを透過させる。
液晶素子16は、何れも図示しない液晶層及び電極を備える。液晶素子16は、この電極への印加電圧に応じて、液晶層の液晶分子の配列が変化することにより、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipの向きを変化させることができる。
第2の偏光板17は、図3に示すように、詳しくは後述する光合成部14からの合成レーザー光Cの光路に設置されている。第2の偏光板17の透過軸は、第1の偏光板15の透過軸Ibと直交する。ここで、ウインドシールド3は、P偏光波よりS偏光波の反射率が高い。このため、虚像Wの視認性を考慮すると、ウインドシールド3には、S偏光成分の割合の高い光を照射することが望まれる。よって、本例では、第2の偏光板17の透過軸は、ウインドシールド3のS偏光成分の方向と一致するように設定されている。第2の偏光板17は、合成レーザー光Cのうち第2の偏光板17の透過軸に沿った光のみを透過させる。調光部19は、その液晶素子16を通じて各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipの向きを変化させることで、第2の偏光板17を透過する合成レーザー光Cの光量を調整できる。
光合成部14は、図3に示すように、各レーザー光R,G,Bの光軸Iaを概ね揃えることで合成レーザー光Cを生成する。詳しくは、光合成部14は、ダイクロイックミラー14r、14g、14bから構成される。各ダイクロイックミラー14r、14g、14bは、屈折率のそれぞれ異なる誘電体の多層膜からなる。赤用ダイクロイックミラー14rは、赤色レーザー光Rの波長領域のみを反射し、他の波長領域の光を透過させる。緑用ダイクロイックミラー14gは、緑色レーザー光Gの波長領域のみを反射し、他の波長領域の光を透過させる。青用ダイクロイックミラー14bは、青色レーザー光Bの波長領域のみを反射し、他の波長領域の光を透過させる。各ダイクロイックミラー14r、14g、14bは、それらの反射光が一致して合成レーザー光Cを生成するように配置されている。
絞り部材18は、図3に示すように、第2の偏光板17を通過した合成レーザー光Cの光路に設置され、後述するMEMSスキャナ20のミラー直径よりわずかに大きな開口(アパーチャ)が設けられている。絞り部材18は、合成レーザー光CをMEMSスキャナ20のミラーに合わせて整形する。これにより、MEMSスキャナ20のミラーにおけるケラレの発生を防止する。仮にMEMSスキャナ20のミラーにおいてケラレが発生するとミラー面20aの周囲に存在するヒンジ部やシリコン基板面で光が反射し、迷光となるおそれがある。
(MEMSスキャナ、フィールドレンズ及び透過スクリーンの構成)
MEMSスキャナ20は、図2に示すように、ミラー面20aを備え、そのミラー面20aを振動可能に構成される。MEMSスキャナ20は、ピエゾ型、電磁型及び静電型の何れが採用されてもよい。MEMSスキャナ20は、ミラー面20aを振動させることで、合成レーザー光発生装置10が出射した合成レーザー光Cを透過スクリーン40に向けて反射させつつ走査する。これにより、透過スクリーン40の上面に表示画像Mが生成される。
フィールドレンズ30は、MEMSスキャナ20と透過スクリーン40との間に設けられるとともに、MEMSスキャナ20で走査された合成レーザー光Cを、走査位置に応じた入射角で透過スクリーン40へ入射させる。フィールドレンズ30は、合成レーザー光Cの透過スクリーン40への入射角を、透過スクリーン40以降の光学系(リレー光学部50、ウインドシールド3)の特性に合わせて最適化するように構成されている。
MEMSスキャナ20は、制御部70による制御に基づき、図4に示すように、合成レーザー光Cを、長方板状の透過スクリーン40の長手方向に延びる主走査方向Hに沿って往復運動させつつ、透過スクリーン40の短手方向に延びる副走査方向Vに沿って移動させる。これにより、走査軌跡500は、走査開始位置Yaから走査終了位置Ybまで副走査方向Vに沿って略正弦波をなす。走査開始位置Ya及び走査終了位置Ybは、対角線上に位置する透過スクリーン40の2つの角部にそれぞれ位置する。MEMSスキャナ20は、制御部70による制御に基づき、合成レーザー光Cが走査終了位置Ybに達した後に、合成レーザー光Cをその走査終了位置Ybから走査開始位置Yaまで戻す。本例において、1フレーム分の走査とは、合成レーザー光Cが走査開始位置Yaから走査終了位置Ydに達して、再び走査開始位置Yaに戻るまでをいう。具体的には、MEMSスキャナ20は、図5に示すように、フレーム毎に後述するマイクロレンズアレイ41の副走査方向VのピッチdV1の1/2だけ副走査方向Vに走査軌跡をずらして走査する。すなわち、MEMSスキャナ20は、交互に異なる2つの走査軌跡500a,500bに沿って合成レーザー光Cを走査する。本例では、MEMSスキャナ20は、1/120秒で1フレーム分の走査を行うことで、1秒間に120フレーム分の走査、すなわち120Hzの高速な周波数で走査を行う。このため、視認者にとっては2つの走査軌跡500a,500bに係る2フレームが実質的に1フレームに見える。制御部70は、走査中に合成レーザー光Cが照射されたオン状態と合成レーザー光Cが照射されないオフ状態との間で切り替えることで、数字又は記号等を示す表示画像Mを透過スクリーン40に生成する。なお、主走査方向Hは表示画像Mの横方向に対応し、副走査方向Vは表示画像Mの縦方向に対応する。
透過スクリーン40は、図4に示すように、MEMSスキャナ20が走査した合成レーザー光Cに基づき、その表面(MEMSスキャナ20と反対側の面)に表示画像Mを表示する。詳しくは、透過スクリーン40は、MEMSスキャナ20から入射した合成レーザー光Cの射出瞳(Exit Pupil)を拡大して表示画像Mを表示し、その表示画像Mを表す光L(表示光L)はリレー光学部50に向けて出射される。透過スクリーン40の具体的構成については後述する。
リレー光学部50は、図2に示すように、透過スクリーン40とウインドシールド3との光路間に設けられ、具体的には平面ミラー51及び拡大ミラー52の2枚の鏡から構成される。平面ミラー51は、平面状の全反射ミラー等であり、透過スクリーン40を透過した表示画像Mを表す光Lを拡大ミラー52に向かって反射させる。
拡大ミラー52は、凹面鏡等であり、平面ミラー51で反射された表示光Lを凹面で反射させることで、反射光をウインドシールド3に向かって反射させる。上述のように、この表示光LはS偏光成分を多く含む光であるため、ウインドシールド3は高い反射率で表示光Lを視認者に向けて反射させる。視認者は、ウインドシールド3に反射した表示光Lを受けることで、表示画像Mが拡大された虚像Wを視認可能となる。
(透過スクリーンの具体的構成)
透過スクリーン40は、図7(a),(b)及び図8に示すように、合成レーザー光Cの入射側に位置するマイクロレンズアレイ41と、合成レーザー光Cの出射側に位置するアパーチャアレイ42とから構成される。マイクロレンズアレイ41及びアパーチャアレイ42は、互いに対面するように配置される。なお、図8は透過スクリーン40の垂直断面を概略的に示した図である。
マイクロレンズアレイ41は、図7(a)に示すように、その厚さ方向から見て、マトリックス状に配列された長方形のマイクロレンズ41aを備える。マイクロレンズ41aは、例えばレンズサイズが100μm程度であって、主走査方向HにピッチdH1で、副走査方向VにピッチdV1で配列されている。本実施形態では、主走査方向HのピッチdH1が垂直方向のピッチdV1より大きい、すなわちdH1>dV1の関係が成立する。マイクロレンズアレイ41は、隣り合うマイクロレンズ41a同士に生じる隙間や段差が最小限となるように形成されている。ここでのピッチとは、互いに隣接するマイクロレンズ41aのレンズ中心間の距離であり、以後、このピッチを「マイクロレンズアレイ41のピッチ」と呼ぶ。本例では、図12(a)〜(c)に示すように、赤色レーザー光Rが最も長波長であるため、透過スクリーン40上では、合成レーザー光Cとしての赤色レーザー光Rのビーム径DV,DHは、同じく合成レーザー光Cとしての青色レーザー光B及び緑色レーザー光Gのビーム径DV,DHに比べて大きくなる。ビーム径DV,DHがマイクロレンズアレイ41のピッチに対して大きくなると、上記背景技術でも説明したように、スペックルや干渉縞が発生するおそれがある。このため、マイクロレンズアレイ41のピッチは、ビーム径の最も大きい赤色レーザー光Rを基準として決定する必要がある。また、アイボックス4のアスペクト比を考慮するとマイクロレンズアレイ41のピッチは、図7(a)に示すように、主走査方向Hに大きい長方形形状が望ましい。
アパーチャアレイ42は、可視光を吸収する材料から形成されるとともに、図7(b)に示すように、その厚さ方向から見てマトリックス状に配列された複数の開口部42aを備える。複数の開口部42aは、上記マイクロレンズアレイ41のマイクロレンズ41aに対応して設けられ、アパーチャアレイ42をその厚さ方向に貫通するように形成される。複数の開口部42aは、主走査方向HにピッチdHAで、副走査方向VにピッチdVAで周期的に配列されている。複数の開口部42aは、フォトリソグラフィ技術等により形成されるものである。ここでのピッチとは、互いに隣接する開口部42aの中心間の距離であり、以後、このピッチを「アパーチャアレイ42のピッチ」と呼ぶ。
本実施形態では、主走査方向HのピッチdHAは、副走査方向VのピッチdVAより大きい、すなわちdHA>dVAの関係が成立する。また、アパーチャアレイ42の主走査方向HのピッチdHAは、マイクロレンズアレイ41の主走査方向HのピッチdH1よりも僅かに大きく、すなわちdHA>dH1の関係が成立する。
アパーチャアレイ42の開口部42aは、アパーチャアレイ42の厚さ方向から見て、その大きさがマイクロレンズ41aのレンズサイズの1/5〜1/10程度となるように形成されている。アパーチャアレイ42は、上述のように、例えば液晶パネルに用いられるブラックレジストのような可視光を吸収する材料から形成されている。このため、アパーチャアレイ42の開口部42a以外の領域は遮光部42bとして機能する。よって、アパーチャアレイ42に到達したレーザー光のうち、開口部42aを通過する光以外は、遮光部42bでその大部分が吸収される。
マイクロレンズアレイ41及びアパーチャアレイ42は、図8に示すように、それらの厚さ方向において、マイクロレンズ41aの焦点距離fの間隔だけ隔てて配置されている。マイクロレンズアレイ41を厚さ方向から見てマイクロレンズアレイ41の中央に位置するマイクロレンズ41aと、同厚さ方向から見てアパーチャアレイ42の中央に位置する開口部42aの中心とを同一の光軸AXが通過するように、マイクロレンズアレイ41及びアパーチャアレイ42が設置されている。また、マイクロレンズアレイ41による合成レーザー光Cの集光点Pが各開口部42aの中心に位置する。このように合成レーザー光Cは、アパーチャアレイ42の開口部42aに集光されるため、LD群11が出射した各レーザー光R,G,Bを効率良く表示画像Mを表す光Lとすることができる。また、HUD装置1の外部から侵入する外光がレーザー光の光路を逆方向に伝搬した場合であっても、その外光の大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、外光反射は大幅に低減される。このように遮光部42bを設けることで、透過スクリーン40で拡散反射した外光がHUD装置1の光路を経て視認者の眼に届くことが抑制され、ひいては、表示画像Mに透過スクリーン40が重なって白い枠状に浮かび上がって視認性を悪化させることが抑制される。
また、透過スクリーン40に到達した合成レーザー光Cのうち、アパーチャアレイ42の開口部42aを通過する表示画像Mを表す光L以外の光は、その大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、透過スクリーン40によって合成レーザー光Cがフィールドレンズ30に向かって反射することも抑制される。マイクロレンズアレイ41のマイクロレンズ41aによって屈折した合成レーザー光Cは、アパーチャアレイ42の開口部42aを通過して発散した後にリレー光学部50等を経てアイボックス4を照明する。
(主走査方向の配光強度分布)
次に、合成レーザー光Cが主走査方向Hに移動する際のアイボックス4内での配光強度分布について、図9(a)〜(e)を参照しつつ説明する。
合成レーザー光Cが1つのマイクロレンズ41aに対して主走査方向Hに走査されたとき、図9(a)〜(e)それぞれの右下のグラフで示すように、異なる配光強度分布が得られる。これら異なる配光強度分布を、マイクロレンズ41aを1個分だけ主走査方向Hに走査する時間で積分すると、図10に示すように、アイボックス4内の主走査方向Hの全域で略均一な配光強度分布を形成することができる。
(副走査方向の配光強度分布)
次に、副走査方向Vにおけるアイボックス4内での配光強度分布について、図11(a)〜(c)を参照しつつ説明する。
合成レーザー光Cが第1の走査軌跡500aを経て走査されている場合において、マイクロレンズ41aの中心付近に合成レーザー光Cが照射されたとき、図11(a)に示すように、アイボックス4内における合成レーザー光Cの配光強度分布は、ほぼガウス分布をなしている。そして、次のフレームにおいて、合成レーザー光Cが第2の走査軌跡500bを経て走査されている場合に、2つのマイクロレンズ41aの境界付近に合成レーザー光Cが照射されたとき、図11(b)に示すように、アイボックス4内における合成レーザー光Cの配光強度分布は、2つのピークを持つ配光強度分布をなしている。ここで、1秒間に120フレーム分の走査が高速で行われるため、視認者は、図11(a)の配光強度分布と、図11(b)の配光強度分布とを足し合わせた図11(c)のような略均一な強度配光分布の光を視認できる。
(副走査方向のビーム径)
図12(a)〜(c)には、透過スクリーン40上の各レーザー光R,G,Bのビーム形状Rf,Gf,Bfが示されている。この各レーザー光R,G,Bは、赤色、緑色又は青色の単色からなる合成レーザー光Cである。各レーザー光R,G,Bのビーム形状Rf,Gf,Bfは、主走査方向Hのビーム径DH及び副走査方向Vのビーム径DVを持つ楕円形である。上述のように、赤色レーザー光Rは、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bよりも波長が長い。このため、赤色レーザー光Rのビーム形状Rfは、緑色レーザー光Gのビーム形状Gf及び青色レーザー光Bのビーム形状Bfよりもサイズが大きい。すなわち、赤色レーザー光Rのビーム径DH,DVは、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム径DH,DVに比べて大きい。また、本実施形態では、上述のように、赤色LD11rは、緑色LD11g及び青色LD11bに対して光軸Iaを中心に90°回転させた向きに設置される。これにより、図12(a)に示すように、赤色レーザー光Rのビーム形状Rfは、その長手方向が主走査方向Hに沿い、緑色レーザー光Gのビーム形状Gf及び青色レーザー光Bのビーム形状Bfは、その長手方向が副走査方向Vに沿う。すなわち、赤色レーザー光Rのビーム形状Rfと、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム形状Gf,Bfとでは向きが90°異なる。赤色レーザー光Rの短手方向のビーム径(本例では副走査方向Vのビーム径DV)と、緑色レーザー光G又は青色レーザー光Bの長手方向のビーム径(本例では主走査方向Hのビーム径DV)との差は比較的に小さい。このため、上述のように各LD11r,11g,11bを配置することで、各レーザー光R,G,B間で副走査方向Vにおけるビーム径DVの差を低減することができる。
図12(d),(e)及び(f)は、上記図11(a)に対応する各レーザー光R,G,Bにおける配光強度分布を示し、図12(g),(h)及び(i)は、上記図11(b)に対応する各レーザー光R,G,Bにおける配光強度分布を示し、図12(j),(k)及び(l)は、上記図11(c)に対応する、図12(d),(e)及び(f)と、図12(g),(h)及び(i)とをそれぞれ足し合わせた配光強度分布を示す。上記のように、副走査方向Vにおける各レーザー光R,G,Bのビーム径DVの差を低減することで、図12(j),(k)及び(l)に示すように、各レーザー光R,G,B間でほぼ同一の強度配光分布が得られる。
ところで、上述のように各LD11r,11g,11bを配置することで、主走査方向Hにおける赤色レーザー光Rのビーム径DHと、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム径DHとの差は従来技術に比べて大きくなる。しかし、MEMSスキャナ20によって合成レーザー光Cが走査される際、合成レーザー光Cは主走査方向Hに連続的に移動するため、時間積分によって形成されるアイボックス4における配光強度分布はいずれも略均一な配光強度分布が得られる。このため、主走査方向Hのビーム径DHの差が表示画像Mに与える影響はほぼない。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)HUD装置1は、緑色レーザー光Gを発する緑色LD11gと、青色レーザー光Bを発する青色LD11bと、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bよりも波長の長い赤色レーザー光Rを発する赤色LD11rと、各LD11r,11g,11bからの各レーザー光R,G,Bを合成して合成レーザー光Cを生成する光合成部14と、合成レーザー光Cを透過スクリーン40上に、走査方向Hに沿って往復運動させつつ、走査方向Hに直交する副走査方向Vに移動させるように走査するMEMSスキャナ20と、を備える。各LD11r,11g,11bからの各レーザー光R,G,Bを、レーザー光R,G,Bの光軸Iaに直交する方向に切断したビーム断面Abは、長手方向及び短手方向を持つ楕円形である。緑色LD11g及び青色LD11bは、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム断面Abの長手方向が副走査方向Vに対応するように設置される。赤色LD11rは、赤色LD11rからの赤色レーザー光Rの光軸Iaに沿う方向から見て、赤色レーザー光Rのビーム断面Abの長手方向が、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム断面Abの長手方向に交わる向きに設置される。
一般的に、光の波長が長いほど透過スクリーン40におけるその光のビーム径は大きくなる。上記のように各LD11r,11g,11bを配置することで、図12(a)〜(c)に示すように、赤色レーザー光Rのビーム形状Rfの長手方向と、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム形状Gf,Bfの長手方向とが異なる角度に設定される。これにより、副走査方向Vにおける赤色レーザー光Rのビーム径DVは、副走査方向Vにおける緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム径DVに長さが近づく。この副走査方向Vにおける各色レーザー光R,G,Bのビーム径DVの差が小さくなることで、各色レーザー光R,G,B毎に、透過スクリーン40から射出される光の強度が均一化される。このため、視認者が虚像Wを見た際に輝度ムラや色ムラとして感じることが抑制される。
(2)さらに、HUD装置1は、赤色LD11r、緑色LD11g及び青色LD11bにそれぞれ対応して設けられ、対応する各レーザー光R,G,Bを拡散光から収束光に変換する、それぞれ同一の構成からなる3つの集光レンズ12r,12g,12bを備える。各集光レンズ12r、12g、12bとしてそれぞれ同一のレンズを使用することで、各集光レンズ12r、12g、12bを配置する際の取り違いを防止できるとともに、部品の共通化を通じてコスト低減に寄与できる。また、同一の構成からなる複数の集光レンズ12r,12g,12bを用いた場合であっても、上記のように各LD11r,11g,11bを配置することで、副走査方向Vにおける各色レーザー光R,G,Bのビーム径DVの差を小さくすることができる。
(3)HUD装置1は、各レーザー光R,G,Bのそれぞれの偏光軸Ipを同一方向に変換する偏光軸変換素子13と、前記偏光軸変換素子13を経て偏光軸Ipが同一方向に変換された各レーザー光R,G,Bに係る合成レーザー光Cを調光する調光部19と、を備える。この構成によれば、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipが同一方向に変換されている場合、調光部19は、その第1の偏光板15及び第2の偏光板17それぞれの透過軸の関係により、調光を各レーザー光R,G,B間で画一的に行うことができる。特に、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipをウインドシールド3における反射率が高い方向に一致させることで、効率的にアイボックス4まで光を導くことができる。
(4)赤色LD11rは、赤色レーザー光Rの光軸Iaに沿う方向から見て、赤色レーザー光Rのビーム断面Abの長手方向が、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム断面Abの長手方向に直交する向きに設置される。これにより、副走査方向Vにおける赤色レーザー光Rのビーム径DVと副走査方向Vにおける緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bのビーム径DVとの差を最小化することができる。これにより、各色レーザー光R,G,B毎で、透過スクリーン40から射出される光の強度のムラが低減されて均一化されるため、視認者が表示画像を見た際に輝度ムラや色ムラとして感じることがいっそう抑制される。
(5)調光部19のうち第2の偏光板17は、光合成部14からの合成レーザー光Cの光路に設けられている。第2の偏光板17をこの位置に設けることで、第2の偏光板17は1本の合成レーザー光Cが透過可能な大きさで済むため、第2の偏光板17をコンパクトに構成することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態では、偏光軸変換素子13は、赤色レーザー光Rの偏光軸Ipの向きを変化させることで、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipを同一方向に変換していた。しかし、偏光軸変換素子13は、レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipを同一方向に変換することができればこれに限らず、例えば、緑色レーザー光G及び青色レーザー光Bの偏光軸Ipを変化させてもよい。また、偏光軸変換素子13は、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipを光軸Iaを中心に45°回転させることで、各レーザー光R,G,Bの偏光軸Ipを同一方向に変換してもよい。また、偏光軸変換素子13は、各レーザー光R,G,Bを直線偏光から円偏光に変換する円偏光板であってもよい。
上記実施形態の合成レーザー光発生装置10において、集光レンズ群12、偏光軸変換素子13、調光部19又は絞り部材18は適宜省略してもよい。
上記実施形態では、赤色LD11rは、緑色LD11g及び青色LD11bに対して光軸Iaを中心に90°回転した向きに設置されていた。しかし、赤色LD11rは、緑色LD11g及び青色LD11bに対して光軸Iaを回転中心に異なる向きにあれば90°以外であってもよい。すなわち、赤色LD11rは、赤色LD11rが発する赤色レーザー光Rの光軸Iaから見て、赤色レーザー光Rが広がるビーム断面Abの長手方向が、レーザー光G,Bが広がるビーム断面Abの長手方向に交わる向きに設置されていれば、これら長手方向が必ずしも直交していなくてもよい。
上記実施形態における赤色LD11r、緑色LD11g及び青色LD11bのうち、緑色LD11g又は青色LD11bを省略してもよい。また、赤色LD11rは、他のLDよりも波長の長い光であれば赤色に限らない。また、緑色LD11g又は青色LD11bも、赤色LD11rよりも波長が短ければその色に限らない。
上記実施形態においては、第2の偏光板17は、光合成部14からの合成レーザー光Cの光路に設けられていたが、これに限らず、液晶素子16を通過した各レーザー光R,G,Bの光路に設けられていてもよい。また、調光部19の全ての構成が、合成レーザー光Cの光路に設けられていてもよい。
上記実施形態では、マイクロレンズアレイ41は、長方形形状のマイクロレンズ41aが格子状に配列されて構成されていたが、マイクロレンズの形状は正方形であってもよい。また、マイクロレンズアレイは、六角形形状のマイクロレンズがハニカム状に配列されて構成されてもよい。
上記実施形態においては、制御部70は、HUD装置1のハウジング60に内蔵されていたが、ハウジング60の外部に設けられていてもよい。
上記施形態では、透過スクリーン40は、アパーチャアレイ42を備えていたが、このアパーチャアレイ42を省略してマイクロレンズアレイ41のみから構成されてもよい。
上記施形態では、アパーチャアレイ42の入射側だけにマイクロレンズアレイ41が設けられていたが、さらに、アパーチャアレイ42の出射側にも同様のマイクロレンズアレイを設けて、いわゆるデュアル−マイクロレンズアレイとして構成されてもよい。
上記実施形態では、各集光レンズ12r、12g、12bは、それぞれ同一のレンズで構成されていたが、対応する各レーザー光R,G,Bの波長に合わせて異なる構成をなしていてもよい。
上記実施形態では、本発明に係る表示装置を車載用のヘッドアップディスプレイ装置に適用したが、車載用に限らず、飛行機、船等の乗り物に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に適用してもよい。また、HUD装置1は、表示画像Mを表す光Lを、ウインドシールド3ではなく、専用のコンバイナに投射してもよい。また、本発明に係る表示装置をヘッドアップディスプレイ装置ではなく、屋内または屋外で使用されるプロジェクタ等の表示装置に適用してもよい。また、投射部材は透光性を有するものに限られず、反射型のスクリーンなどであってもよい。また、例えば、本発明に係る表示装置をメガネ型ウェアラブル端末に搭載してもよい。
1…HUD装置
2…車両
3…ウインドシールド
4…アイボックス
10…合成レーザー光発生装置
11…LD群
11r…赤色LD
11g…緑色LD
11b…青色LD
12…集光レンズ群
12r,12g,12b…集光レンズ
13…偏光軸変換素子
14…光合成部
14r,14g,14b…ダイクロイックミラー
15…第1の偏光板
16…液晶素子
17…第2の偏光板
18…絞り部材
20…MEMSスキャナ
20a…ミラー面
30…フィールドレンズ
40…透過スクリーン
41…マイクロレンズアレイ
41a…マイクロレンズ
42…アパーチャアレイ
42a…開口部
42b…遮光部
50…リレー光学部
R…赤色レーザー光
G…緑色レーザー光
B…青色レーザー光
C…合成レーザー光
W…虚像

Claims (4)

  1. 第1のレーザー光を発する第1のレーザー光源と、
    前記第1のレーザー光よりも波長の長い第2のレーザー光を発する第2のレーザー光源と、
    前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光を合成して合成レーザー光を生成する光合成部と、
    前記合成レーザー光をスクリーン上に走査方向に沿って往復運動させつつ、前記走査方向に直交する副走査方向に移動させるように走査する走査部と、を備え、
    前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光は、それぞれ、前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光の光軸に直交する方向に切断されたとき、長手方向及び短手方向を持つ楕円形のビーム断面を備え、
    前記第1のレーザー光源は、前記第1のレーザー光における前記ビーム断面の前記長手方向が前記スクリーン上の前記副走査方向に対応するように設置され、
    前記第2のレーザー光源は、前記第2のレーザー光の光軸に沿う方向から見て、前記第2のレーザー光における前記ビーム断面の長手方向が、前記第1のレーザー光における前記ビーム断面の長手方向に交わる向きに設置される、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1のレーザー光源は、青色レーザー光を発する青色レーザー光源及び緑色レーザー光を発する緑色レーザー光源の少なくとも何れか一方であって、
    前記第2のレーザー光源は、赤色レーザー光を発する赤色レーザー光源であって、
    前記赤色レーザー光源、前記緑色レーザー光源及び前記青色レーザー光源にそれぞれ対応して設けられ、前記赤色レーザー光、前記緑色レーザー光及び前記青色レーザー光を拡散光から収束光に変換する、それぞれ同一の構成からなる3つの集光レンズを備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記赤色レーザー光、前記緑色レーザー光及び前記青色レーザー光のそれぞれの偏光軸を同一方向に変換する偏光軸変換素子と、
    前記偏光軸変換素子を経て前記偏光軸が同一方向に変換された前記赤色レーザー光、前記緑色レーザー光及び前記青色レーザー光又は前記合成レーザー光を調光する調光部と、を備えた、
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記赤色レーザー光源は、前記赤色レーザー光の光軸に沿う方向から見て、前記赤色レーザー光における前記ビーム断面の長手方向が、前記緑色レーザー光又は前記青色レーザー光における前記ビーム断面の長手方向に直交する向きに設置される、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
JP2015133141A 2015-07-01 2015-07-01 表示装置 Pending JP2017015955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133141A JP2017015955A (ja) 2015-07-01 2015-07-01 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133141A JP2017015955A (ja) 2015-07-01 2015-07-01 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017015955A true JP2017015955A (ja) 2017-01-19

Family

ID=57830662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133141A Pending JP2017015955A (ja) 2015-07-01 2015-07-01 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017015955A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019142431A1 (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 株式会社Jvcケンウッド マイクロレンズアレイユニット及び表示装置
JP2019207315A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 マクセル株式会社 情報表示装置
CN111722464A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影设备
CN111722461A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影装置
KR20210057298A (ko) * 2019-11-12 2021-05-21 주식회사 엠쏘텍 듀얼 파장을 이용한 라이다 장치
JP2022003393A (ja) * 2017-10-10 2022-01-11 マクセル株式会社 情報表示装置
US11275253B2 (en) * 2019-03-20 2022-03-15 Hisense Laser Display Co., Ltd. Laser projector

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022003393A (ja) * 2017-10-10 2022-01-11 マクセル株式会社 情報表示装置
US11738646B2 (en) 2017-10-10 2023-08-29 Maxell, Ltd. Information display apparatus
JP7228646B2 (ja) 2017-10-10 2023-02-24 マクセル株式会社 情報表示装置
WO2019142431A1 (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 株式会社Jvcケンウッド マイクロレンズアレイユニット及び表示装置
JP2019207315A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 マクセル株式会社 情報表示装置
JP7290919B2 (ja) 2018-05-29 2023-06-14 マクセル株式会社 情報表示装置
US20220155606A1 (en) * 2019-03-20 2022-05-19 Hisense Laser Display Co., Ltd. Laser projector
US11275253B2 (en) * 2019-03-20 2022-03-15 Hisense Laser Display Co., Ltd. Laser projector
CN111722463B (zh) * 2019-03-20 2023-02-17 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影装置
CN111722461A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影装置
CN111722463A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影装置
CN111722464A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影设备
KR102297399B1 (ko) * 2019-11-12 2021-09-03 주식회사 엠쏘텍 듀얼 파장을 이용한 라이다 장치
KR20210057298A (ko) * 2019-11-12 2021-05-21 주식회사 엠쏘텍 듀얼 파장을 이용한 라이다 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108919512B (zh) 图像显示装置和移动物体
US11474349B2 (en) Head-up display device
JP2017015955A (ja) 表示装置
US10698149B2 (en) Display for two-dimensional and/or three-dimensional images
US11598968B2 (en) Image display device having maximum emission angle of image light smaller than maximum viewing angle of virtual image
US8643928B2 (en) Illumination systems for visual displays
WO2015012138A1 (ja) 走査型投影装置
US20170115553A1 (en) Scanning projector transmissive screen, and scanning projector system
US9958679B2 (en) Electro-optical device having optical element including a plurality of light guiding materials bonded via a half mirror layer
JP2013061554A (ja) 画像形成装置、画像形成装置を搭載した車両
CN107167919B (zh) 导光装置以及虚像显示装置
JP6606998B2 (ja) スクリーン、画像表示装置及び物体装置
JP2019045858A (ja) バックライトユニットおよびヘッドアップディスプレイ装置
US20180321488A1 (en) Projection type display apparatus
WO2020225963A1 (ja) 虚像表示装置
JP2019191313A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6402854B2 (ja) 透過型スクリーン及びそれを用いたヘッドアップディスプレイ装置
WO2019087615A1 (ja) 虚像表示装置
WO2017130481A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置及びその生産方法
WO2015163270A1 (ja) 透過型スクリーンおよびヘッドアップディスプレイ
US10527923B2 (en) Scanning projector transmissive screen, and scanning projector system
JP6107996B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置を搭載した車両
WO2017179655A1 (ja) 透過スクリーン及びレーザー走査型表示装置
US20240103269A1 (en) Optical system, illumination system, and display system
JP2008158190A (ja) 照明装置及びプロジェクタ