JP2017014639A - 糸監視装置、糸巻取機及び糸監視装置の組付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサホルダの組付け作業性を向上させることができる糸監視装置、糸巻取機及び糸監視装置の組付け方法を提供する。【解決手段】糸監視装置1は、走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダ10と、センサホルダ10を収容するケーシング2と、を備える。ケーシング2の底面4においてセンサホルダ10が配置されるホルダ配置領域Rよりも外側の領域には、ケーシング2の内側に向かって突出する突起6が形成されている。センサホルダ10の背面10x側には、突起6の傾斜面6aに対向する基準面7aが形成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、糸監視装置、糸巻取機及び糸監視装置の組付け方法に関する。
従来、走行する糸に含まれる異物の有無及び/又は糸の太さ等といった糸の状態を検出する糸監視装置が知られている。例えば特許文献1には、走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダ(ホルダ)と、センサホルダを収容するケーシング(ハウジング)と、を備えた糸監視装置が記載されている。
上述したような糸監視装置では、センサホルダをケーシング内に組み付ける際、センサホルダをホルダ配置領域に精度よく配置することが望まれる。しかし、当該組付け時においては、例えばセンサホルダ自体に邪魔されてホルダ配置領域を目視することが困難となり、センサホルダの組付け作業性が悪くなる場合がある。
本発明は、センサホルダの組付け作業性を向上させることができる糸監視装置、糸巻取機及び糸監視装置の組付け方法を提供することを目的とする。
本発明に係る糸監視装置は、走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダと、センサホルダを収容するケーシングと、を備える糸監視装置であって、ケーシングの底面においてセンサホルダが配置されるホルダ配置領域よりも外側の領域には、ケーシングの内側に向かって突出する突起が形成され、センサホルダの側面側及び背面側の少なくとも何れかには、突起の側面に対向する基準面が形成されている。
本発明に係る糸監視装置の組付け方法は、走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダと、センサホルダを収容するケーシングと、を備えた糸監視装置において、センサホルダをケーシングに組み付ける組付け方法であって、ケーシングの底面においてセンサホルダが配置されるホルダ配置領域よりも外側の領域には、ケーシングの内側に向かって突出する突起が形成され、センサホルダの側面側及び背面側の少なくとも何れかには、突起の側面に対向する基準面が形成されており、ケーシングの突起の側面にセンサホルダの基準面を、接触又は隙間を開けて対向させて沿わせながら、センサホルダをケーシング内へ案内する案内ステップを含む。
この糸監視装置及び糸監視装置の組付け方法では、突起がセンサホルダをホルダ配置領域に正しく組み付ける目印となり、突起の側面にセンサホルダの基準面を沿わせながら、センサホルダをケーシング内へスムーズに案内することができる。したがって、センサホルダの組付け作業性を向上させることが可能となる。
本発明に係る糸監視装置において、突起におけるホルダ配置領域側の側面は、先端側に行くに連れてホルダ配置領域から離れるように傾斜する傾斜面を有していてもよい。このように突起の側面が傾斜していることから、突起の側面にセンサホルダの基準面を沿わせやすくなり、センサホルダをケーシング内へ一層スムーズに案内することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置において、基準面は、センサホルダの側面側及び背面側の少なくとも何れかに設けられた溝部の内面により構成されていてもよい。この構成によれば、溝部の内面により構成された基準面を突起に沿わせながら、センサホルダをケーシング内へスムーズに案内することができる。
本発明に係る糸監視装置において、突起は、突起の突出方向から見て、ホルダ配置領域に向かう方向と直交する方向に沿って長尺状の形状を有していてもよい。このように突起が長尺状の形状を有することから、突起の側面にセンサホルダの基準面を沿わせやすくなり、センサホルダをケーシング内へ一層スムーズに案内することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置において、センサホルダの底面には、複数の位置決めピンが設けられ、ケーシングの底面には、複数の位置決めピンそれぞれが挿入される複数の位置決め穴が設けられていてもよい。本発明に係る糸監視装置の組付け方法において、センサホルダの底面には、複数の位置決めピンが設けられ、ケーシングの底面には、複数の位置決めピンそれぞれが挿入される複数の位置決め穴が設けられており、複数の位置決めピンそれぞれを複数の位置決め穴に挿入する挿入ステップを更に含んでいてもよい。
この糸監視装置及び糸監視装置の組付け方法では、センサホルダをケーシング内へスムーズに案内しつつ又は案内した後、位置決めピンを位置決め穴にスムーズに挿入し、センサホルダをケーシングに位置決めすることができる。
本発明に係る糸監視装置において、位置決めピンは、センサホルダの底面において走行空間を挟む一対の位置に少なくとも設けられていてもよい。この構成では、例えば位置決めピン間の距離が離れているほど、位置ずれをより効果的に抑制できる。
本発明に係る糸監視装置において、位置決めピンは、第1位置決めピン及び第2位置決めピンを少なくとも有し、位置決め穴は、第1位置決めピンが挿入される丸穴と、第2位置決めピンが挿入される長穴と、を少なくとも有していてもよい。位置決め穴が丸穴だけでなく長穴を有することから、位置決めピンを位置決め穴に一層スムーズに挿入できる。
本発明に係る糸監視装置において、第2位置決めピンは、長穴の長手方向の中心位置に配置されるように当該長穴に挿入されていてもよい。この構成によれば、第1位置決めピンと第2位置決めピンの配置位置や寸法にばらつきがあっても、丸穴に挿入される第1位置決めピンを基準として位置を定めることができる。
本発明に係る糸監視装置において、長穴は、丸穴を中心とした周方向と交差する方向を長手方向としてもよい。この構成によれば、位置決めピンと丸穴及び長穴とで位置決めされたセンサホルダの周方向のずれを抑制できる。
本発明に係る糸監視装置において、センサホルダの底面とケーシングの底面との間には、走行する糸をガイドする糸道ガイド、及び糸道ガイドを固定するための固定部材が介在され、位置決めピンの少なくとも1つは、固定部材に形成された貫通穴に挿入されている。この構成によれば、位置決めピンの少なくとも1つを、固定部材の取付け用ピンとして共用できる。
本発明に係る糸監視装置において、センサホルダの底面とケーシングの底面との間には、走行する糸をガイドする糸道ガイド、及び糸道ガイドを固定するための固定部材が介在され、位置決めピンの少なくとも1つは、固定部材に形成された貫通穴に挿入され、固定部材に形成された貫通穴に挿入される位置決めピンは、丸穴に挿入される第1位置決めピンであってもよい。この構成によれば、位置決めピンの少なくとも1つを、固定部材の取付け用ピンとして共用できる。加えて、当該位置決めピンの少なくとも1つは丸穴に挿入されることから、長穴に挿入される場合と比べ、取り付けられた固定部材の位置ずれを抑制することが可能となる。
本発明に係る糸監視装置において、センサホルダの底面は、第1底面と、第1底面よりもセンサホルダの内側に位置する第2底面とを含み、固定部材に形成された貫通穴に挿入される位置決めピンは、第2底面に設けられていてもよい。この構成によれば、固定部材の取付け用ピンと共用する位置決めピンについて、第1底面からの突出高さを抑えることができる。すなわち、位置決めピンを固定部材の取付け用ピンと共用する場合には、2つの部材(ケーシングの底部及び固定部材)を貫通させるために、共用しない場合よりも位置決めピンの高さを高くしたり、或いは、貫通させる当該部材の厚みを薄くしたりすることが要求される。共用する位置決めピンを内側の第2底面に設ければ、当該部材の厚みを変更することなく、位置決めピンの第1底面からの突出高さを抑えることができる。共用する位置決めピンと共用しない位置決めピンとの第1底面からの突出高さを揃えることもできる。
本発明に係る糸監視装置において、基準面は、センサホルダの背面側に形成されていてもよい。この構成によれば、センサホルダの背面に存在するスペースを基準面として有効利用できる。
本発明に係る糸監視装置において、基準面は、平面状に形成されていてもよい。この構成によれば、シンプルな構造で突起の側面にセンサホルダの基準面を沿わせることができる。
本発明に係る糸監視装置において、基準面は、センサホルダの外面においてセンシング部が実装された制御基板が取り付けられていない面に形成されていてもよい。この構成によれば、突起及び基準面によるセンサホルダのケーシング内への案内が、制御基板により阻害されてしまうことを抑制できる。
本発明に係る糸巻取機は、上記糸監視装置と、糸を供給する給糸装置と、給糸装置から供給された糸を巻き取る巻取装置と、を備え、上記糸監視装置は、給糸装置と巻取装置との間に配置されている。糸監視装置では、ケーシング内でセンサホルダを精度よく配置できる。よって、糸監視装置が給糸装置と巻取装置との間に配置された糸巻取機によれば、当該糸巻取機にて定められる糸の走行位置に対してセンサホルダを精度よく配置できる。したがって、糸監視装置は、糸巻取機を走行する糸を安定して監視することが可能となる。
本発明によれば、センサホルダの組付け作業性を向上させることができる糸監視装置及び糸監視装置の組付け方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。各図には、XYZ直交座標系が示されている。Z方向は、糸監視装置1における糸Yの走行方向であり、X方向及びY方向は、Z方向に直交する平面において互いに直交する方向である。以下の説明では、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を糸Yの走行方向又は上下方向とも称する。なお、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1〜図3に示されるように、糸監視装置1は、主に糸Yの糸太さ変化及び色糸等の異物を検出する装置である。糸監視装置1は、主に自動ワインダ及び紡績機等の糸巻取機に搭載される。糸監視装置1は、具体的には、例えば糸巻取機の巻取ユニットまたは作業台車に搭載される。糸監視装置1は、独立したテスト機に搭載されてもよい。
糸監視装置1は、ケーシング2と、センサホルダ10と、第1糸道ガイド30と、第1弾性部材(弾性部材)40と、第1固定部材50と、第2糸道ガイド(糸道ガイド)60と、第2弾性部材70と、第2固定部材(固定部材)80と、を備えている。センサホルダ10、第1糸道ガイド30、第1弾性部材40、第2糸道ガイド60、第2弾性部材70、及び、第2固定部材80は、ケーシング2と第1固定部材50とで構成されるハウジングの内部に収容されている。
センサホルダ10は、第1糸道ガイド30、第1弾性部材40、第2糸道ガイド60、第2弾性部材70、及び、第2固定部材80を保持する。センサホルダ10には、走行空間11を走行する糸Yの状態を監視するセンシング部20が取り付けられている。走行空間11は、糸Yの走行方向に沿って延在する(図3参照)。走行空間11は、糸Yの走行方向に沿って延在する溝により画成された空間である。走行空間11は、前後方向において一方側(前側)が開放されている。センシング部20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の投光部と、フォトダイオード等の受光部とを有している。センシング部20は、投光部から走行空間11を走行する糸Yに対して光を投光し、糸Yから反射及び/又は透過した光を受光部で受光することにより、当該糸Yの状態を監視する。
センサホルダ10において、糸Yの走行方向の一端側(上方側)の端面である上面10aには、糸Yの走行方向の他端側(下方側)に窪む凹部12が形成されている。凹部12は、第1糸道ガイド30の位置を規定する。凹部12は、糸Yの走行方向から見て、矩形状で形成されている。なお、本実施形態の矩形状は、角(隅)が直角とされた形状のみならず、角(隅)が面取りされた形状又は丸められた形状も含む。
センサホルダ10において下方側の端面である底面10bは、外縁側から走行空間11側に向かって階段状に低くなるように形成されている。底面10bは、第1底面10b1と、第1底面10b1よりもセンサホルダ10の内側に位置する第2底面10b2と、第2底面10b2よりもセンサホルダ10の内側に位置する第3底面10b3を有している。第1底面10b1、第2底面10b2及び第3底面10b3は、この順に段差を介して連続する。
第1底面10b1には、上方側に窪む凹部14が形成されている。凹部14は、第2固定部材80の位置を規定する。凹部14は、糸Yの走行方向から見て、矩形状で形成されている。この凹部14の底面が第2底面10b2を構成する。第2底面10b2には、上方側に窪む凹部13が形成されている。凹部13は、第2糸道ガイド60の位置を規定する。凹部13は、糸Yの走行方向から見て、矩形状を呈している。この凹部13の底面が第3底面10bbを構成する。
図2に示されるように、底面10bには、Z方向に突出する複数の位置決めピン16が設けられている。具体的には、第2底面10b2には、第1位置決めピン16aが設けられ、第1底面10b1には、第2位置決めピン16bが設けられている。位置決めピン16は、断面真円状の円柱部材である。第1位置決めピン16aの突出高さは、第2位置決めピン16bの突出高さよりも大きい。
第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bは、走行空間11を挟む一対の位置に設けられている。第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bは、走行空間11のY方向に延びる中心線に対してX方向に割り振った位置に配置されている。第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bは、互いにある程度離して(一定以上互いに離間して)配置されている。第1位置決めピン16aは、後述の丸穴8a及び貫通穴85に挿入される。第2位置決めピン16bは、後述の長穴8bに挿入される。
センサホルダ10の側面には、センシング部20が実装されたリジッドフレキシブル基板(制御基板)19が取り付けられている。リジッドフレキシブル基板19は、センシング部20に対して電気信号を入出力する。リジッドフレキシブル基板19は、ガラスエポキシ等の剛性の高い複数のリジッド部19aと、ポリイミド等の可撓性及び屈曲性の高い複数のフレキシブル部19bと、を含んでいる。リジッド部19aは、センサホルダ10の側面に固定されたリジッド基板であり、センシング部20と電気的に接続されている。フレキシブル部19bは、隣接するリジッド部19a同士を電気的に接続するフレキシブル基板である。複数のリジッド部19a及び複数のフレキシブル部19bは、糸Yの走行方向から見て、走行空間11を包囲するように配置されている。
図1及び図3に示されるように、第1糸道ガイド30は、糸Yを走行空間11に案内すると共に、走行空間11における糸Yの位置を規定する。第1糸道ガイド30は、ガイド部31と、張出部32と、を有している。ガイド部31は、厚み方向に貫通し且つ前側に開口するV溝(V字形状の溝)が形成された矩形状の板部材である。走行中の糸Yは、後側に引っ張られてV溝の底に押し付けられる。これにより、糸Yの位置が規定される。このとき、糸Yは、径が大きいほどV溝と前側で当接する。したがって、糸Yの前後方向における位置は、糸Yの径が大きいほど前側で規定される。糸Yの左右方向における位置は、糸Yの径に関わらず所定の位置(V字の中心線上の位置)に規定される。
張出部32は、ガイド部31の外周面から外側に張り出している。張出部32は、ガイド部31の外周に沿って配置されている。張出部32の厚みは、ガイド部31の厚みよりも薄い。第1糸道ガイド30を構成するガイド部31及び張出部32は、例えばセラミック等の耐摩耗性の材料で一体に形成されている。
第1弾性部材40は、本体部41と、2つの規定部42と、を有している。本体部41は、平面視で略U字形状を呈する。各規定部42は、本体部41の各先端部に設けられている。各規定部42は、本体部41の上面41aから上方に突出している。本体部41と2つの規定部42とは、例えばゴム等の材料で一体に形成されている。
上記第1糸道ガイド30は、第1弾性部材40を介して、凹部12に配置されている。具体的には、凹部12に第1弾性部材40が配置され、第1弾性部材40に第1糸道ガイド30が配置されている。第1弾性部材40と凹部12とは嵌合し、第1弾性部材40と第1糸道ガイド30とは嵌合している。
第1糸道ガイド30は、ガイド部31が第1弾性部材40の本体部41に嵌入されると共に、張出部32が本体部41の上面41aと当接して配置される。第1糸道ガイド30の張出部32の外周面は、凹部12の左右両側の内面に当接する。これにより、凹部12は、第1糸道ガイド30の左右方向の位置を規定する。第1糸道ガイド30は、第1弾性部材40の各規定部42によって後側に押し付けられ、凹部12の後側の内面に当接する。これにより、凹部12及び第1弾性部材40は、第1糸道ガイド30の前後方向の位置を規定する。このように位置が規定された第1糸道ガイド30は、走行空間11を走行する糸Yの前後方向及び左右方向の位置を規定する。
第1固定部材50は、第1糸道ガイド30をセンサホルダ10に対して固定する。第1固定部材50は、板状体であり、例えば金属製である。第1固定部材50は、第1弾性部材40との間で第1糸道ガイド30を挟むように配置されている。これにより、第1糸道ガイド30は第1弾性部材40と第1固定部材50との間に挟持される。第1固定部材50には、開口部52と、複数の丸孔53と、が形成されている。開口部52には、第1糸道ガイド30のガイド部31が嵌入されている。各丸孔53は、ケーシング2の各孔部2aに対応する位置に設けられている。第1固定部材50は、各丸孔53とケーシング2の各孔部2aとにねじ等を螺入することによって、ケーシング2に対して固定されている。
図2及び図3に示されるように、第2糸道ガイド60は、第1糸道ガイド30と同様の構成を有している。第2糸道ガイド60は、ガイド部61と、張出部62と、を有している。ガイド部61は、厚み方向に貫通し且つ前側に開口するV溝が形成された矩形状の板部材である。走行中の糸Yは、後側に引っ張られてV溝の底に押し付けられる。これにより、糸Yの位置が規定される。このとき、糸Yは、径が大きいほどV溝と前側で当接する。したがって、糸Yの前後方向における位置は、糸Yの径が大きいほど前側で規定される。糸Yの左右方向における位置は、糸Yの径に関わらず所定の位置に規定される。
張出部62は、ガイド部61の外周面から外側に張り出している。張出部62は、ガイド部61の外周に沿って配置されている。張出部62の厚みは、ガイド部61の厚みよりも薄い。第2糸道ガイド60を構成するガイド部61及び張出部62は、例えばセラミック等の耐摩耗性の材料で一体に形成されている。
第2弾性部材70は、本体部71と、2つの規定部72と、を有している。本体部71は、平面視で略U字形状を呈する。各規定部72は、本体部71の各先端部に設けられている。各規定部72は、本体部71の下面71aから下方に突出している。本体部71及び各規定部72は、例えばゴム等の材料で一体に形成されている。
上記第2糸道ガイド60は、第2弾性部材70を介して、凹部13に配置されている。具体的には、凹部13に第2弾性部材70が配置され、第2弾性部材70に第2糸道ガイド60が配置されている。第2弾性部材70と凹部13とは嵌合し、第2弾性部材70と第2糸道ガイド60とは嵌合している。
第2糸道ガイド60は、ガイド部61が第2弾性部材70の本体部71に嵌入されると共に、張出部62が本体部71の下面71aと当接して配置される。第2糸道ガイド60の張出部62の外周面は、凹部13の左右両側の内面に当接する。これにより、凹部13は、第2糸道ガイド60の左右方向の位置を規定する。第2糸道ガイド60は、第2弾性部材70の各規定部72によって後側に押し付けられ、凹部13の後側の内面に当接する。これにより、凹部13及び第2弾性部材70は、第2糸道ガイド60の前後方向の位置を規定する。このように位置が規定された第2糸道ガイド60は、走行空間11を走行する糸Yの前後方向及び左右方向の位置を規定する。
第2固定部材80は、第2糸道ガイド60をセンサホルダ10に対して固定する。第2固定部材80は、例えばゴム等の材料で形成された弾性体である。第2固定部材80は、凹部14内に位置し、第2弾性部材70との間で第2糸道ガイド60を挟むように配置される。これにより、第2糸道ガイド60は第2弾性部材70と第2固定部材80との間に挟持される。第2固定部材80には、開口部84と、貫通穴85と、が形成されている。開口部84には、第2糸道ガイド60のガイド部61が嵌入される。貫通穴85には、第1位置決めピン16aが挿入されて嵌合される。貫通穴85は、第2底面10b2に設けられた第1位置決めピン16aに対応する形状を有する。ここでの貫通穴85は、断面真円状とされている。
次に、ケーシング2及びセンサホルダ10について、より詳説に説明する。
図4は、ケーシング2の内側を示す斜視図である。図4に示されるように、ケーシング2は、上方に開口する箱状を有する。ケーシング2においてセンサホルダ10の走行空間11に対応する部分には、開口部K1及び溝部K2,K3を含む切欠部Kが形成されている。開口部K1は、ケーシング2の底壁2xの前側に、矩形断面を有して底壁2xを貫通するように形成されている。溝部K2は、開口部K1に連続し、開口部K1から底壁2xの前端に至るように延びる。溝部K3は、ケーシング2の前側の前壁2yに形成されている。溝部K3は、底壁2xの溝部K2に連続し、前壁2yにおける上端から下端に至るように延びる。前壁2yにおける溝部K3の周辺は、当該溝部K3に近づくに連れて内側に入り込むように傾斜している。このような切欠部Kは、走行空間11にて糸Yを走行させ、且つ、走行空間11に対して糸Yを進退させる空間であり、走行空間11と連通する。
図5は、ケーシング2におけるセンサホルダ10が収容された状態を示す斜視図である。
図6は、図5のA−A線に沿う概略断面図である。図6では、説明の便宜上、傾斜面6a〜6dの傾斜を強調して示している。図4〜図6に示されるように、ケーシング2の底面4(底壁2xの上面)において、ホルダ配置領域Rには、センサホルダ10が配置されている。ホルダ配置領域Rは、センサホルダ10が配置される領域である。ホルダ配置領域Rは、糸Yの走行方向から見て、底面4におけるセンサホルダ10と重なる領域である。ホルダ配置領域Rは、底面4において配置されたセンサホルダ10と対面する部分である。
図6は、図5のA−A線に沿う概略断面図である。図6では、説明の便宜上、傾斜面6a〜6dの傾斜を強調して示している。図4〜図6に示されるように、ケーシング2の底面4(底壁2xの上面)において、ホルダ配置領域Rには、センサホルダ10が配置されている。ホルダ配置領域Rは、センサホルダ10が配置される領域である。ホルダ配置領域Rは、糸Yの走行方向から見て、底面4におけるセンサホルダ10と重なる領域である。ホルダ配置領域Rは、底面4において配置されたセンサホルダ10と対面する部分である。
底面4においてホルダ配置領域Rよりも外側の領域には、ケーシング2の内側に向かって突出する突起6が形成されている。突起6は、センサホルダ10をケーシング2内に配置する際に、後述の基準面7a〜7cとの協働によりセンサホルダ10を案内するガイド部材である。突起6は、ホルダ配置領域Rの隣接する位置に設けられている。ここでの突起6は、ホルダ配置領域R外においてホルダ配置領域Rの後側に隣接する位置に立設されている。換言すると、突起6は、配置されるセンサホルダ10の背面10xに対向するように形成されている。突起6の突出高さは、特に限定されないが、例えば、センサホルダ10の高さ(Z方向における寸法)の1/2以上とされている。
突起6は、その突出方向であるZ方向から見て、ホルダ配置領域Rに向かう方向であるY方向と直交するX方向に沿って、長尺状の形状を有する。具体的には、突起6は、X方向を長手方向とする矩形断面を有している。突起6の長手方向の寸法は、後述の基準面7aの幅に対応する。突起6は、四角柱形状とされ、具体的には、四角錐台形状とされている。突起6の後側には、リブ6xが形成されている。リブ6xは、三角リブであって、突起6の後側の側面と底面4との間の隅部に配置されている。
突起6におけるホルダ配置領域R側(ここでは前側)の側面は、平面状の傾斜面6aとされている。傾斜面6aは、先端側に行くに連れてホルダ配置領域Rから離れるように傾斜する。傾斜面6aは、X方向に沿うと共に、底面4の垂直方向であるZ方向に対して傾斜して延びる。傾斜面6aの勾配(傾斜角)は、Z方向に対して1°以上とされている。傾斜面6aの勾配は、Z方向に対して1°〜2°としてもよい。傾斜面6aの勾配は、突起6の抜き勾配に対応させてもよい(すなわち、抜き勾配を兼ねてもよい)。傾斜面6aの勾配は、Z方向に対して、通常の抜き勾配の角度である0.5°以上としてもよい。
突起6におけるX方向一方側の側面は、平面状の傾斜面6bとされている。突起6におけるX方向他方側の側面は、平面状の傾斜面6cとされている。突起6におけるホルダ配置領域R側と反対側(ここでは、後側)の側面は、平面状の傾斜面6dとされている。傾斜面6b〜6dの勾配は、傾斜面6aと同じでもよいし、異なっていてもよい。
図5及び図6に示されるように、センサホルダ10の背面10x側には、平面状の基準面7a〜7cが形成されている。基準面7a〜7cのそれぞれは、突起6の側面である傾斜面6a〜6cのそれぞれに対向する。背面10xは、センサホルダ10の外面においてリジッドフレキシブル基板19が取り付けられていない面である。つまり、基準面7a〜7cは、センサホルダ10の外面においてリジッドフレキシブル基板19が取り付けられていない面である背面10xに形成されている。
基準面7a〜7cは、センサホルダ10をケーシング2内に配置する際に、突起6との協働によりセンサホルダ10を案内するガイド面である。基準面7a〜7cは、底面4に対して垂直で且つX方向に沿う平面である。基準面7a〜7cは、突起6の突出方向であるZ方向に沿って延びる溝部7の内面により構成される。溝部7は、センサホルダ10の背面10xに設けられている。基準面7aは、溝部7の底面に対応する。基準面7b及び基準面7cは、溝部7の内側面に対応する。図示する例では、基準面7aの底面4側が、突起6の傾斜面6aの基端側と接触する。基準面7bの底面4側が、突起6の傾斜面6bの基端側と接触する。基準面7cの底面4側が、突起6の傾斜面6cの基端側と接触する。
図3及び図4に示されるように、ケーシング2の底面4には、複数の位置決めピン16それぞれが挿入される複数の位置決め穴8が設けられている。位置決め穴8は、第1位置決めピン16aが挿入される丸穴8aと、第2位置決めピン16bが挿入される長穴8bと、を有する。底面4において、第1位置決めピン16aと対応する位置に丸穴8aが形成され、第2位置決めピン16bに対応する位置に長穴8bが形成されている。
丸穴8aは、断面真円状の貫通穴である。丸穴8aの内径は、第1位置決めピン16aの外径に対応する。長穴8bは、丸穴8aを中心とした周方向と交差する方向を長手方向とする長穴である。図示する例では、長穴8bは、X方向を長手方向として有する。長穴8bには、その長手方向の中心位置に第2位置決めピン16bが挿入されて配置されている。すなわち、第2位置決めピン16bは、長穴8bの長手方向の中心位置に配置するように挿入される。
上述した糸監視装置1においてセンサホルダ10をケーシング2に組み付ける場合には(つまり、糸監視装置1の組付け方法では)、ケーシング2の突起6の傾斜面6a〜6cにセンサホルダ10の基準面7a〜7cを、接触又は隙間を開けて対向させて沿わせながら、センサホルダ10をケーシング2内へ案内する(案内ステップ)。
センサホルダ10をケーシング2内に案内した後又は当該案内しつつ、ケーシング2における丸穴8a及び長穴8bそれぞれに対してセンサホルダ10の第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bそれぞれを挿入して嵌合する(挿入ステップ)。これにより、センサホルダ10は、ケーシング2内においてホルダ配置領域Rに位置決めされて配置される。このとき、センサホルダ10の底面10bとケーシング2の底面4との間には、第2弾性部材70、第2糸道ガイド60及び第2固定部材80が介在され、第1位置決めピン16aは第2固定部材80の貫通穴85にも挿入される。
そして、センサホルダ10の凹部12に第1弾性部材40を配置し、第1弾性部材40との間で第1糸道ガイド30を挟むように第1固定部材50を配置し、第1固定部材50をケーシング2に固定する。以上により、ケーシング2に対するセンサホルダ10の組付けが完了する。
以上、糸監視装置1では、ケーシング2の底面4においてホルダ配置領域Rよりも外側の領域に、ケーシング2の内側に向かって突出する突起6が形成されている。センサホルダ10の背面10x側には、突起6の側面である傾斜面6a〜6cに対向する基準面7a〜7cが形成されている。糸監視装置1及び糸監視装置1の組付け方法では、突起6がセンサホルダ10をホルダ配置領域Rに正しく組み付ける目印となり、突起6の傾斜面6a〜6cに基準面7a〜7cを対向させて沿わせながら、センサホルダ10をケーシング2内へスムーズに案内することができる。
したがって、糸監視装置1によれば、センサホルダ10の組付け作業性を向上させることが可能となる。位置決めピン16を挿入する位置決め穴8を手探りで探す作業等の必要性を低減できる。ケーシング2の大きさがセンサホルダ10の大きさよりも十分に大きい場合でも、ケーシング2内のホルダ配置領域Rを容易に把握させることができる。組付け時のセンサホルダ10は、センシング部20及びリジッドフレキシブル基板19が取り付けられたアッセンブリの状態であり、その組付け自体が容易ではないことから、センサホルダ10の組付け作業性を向上させる上記効果は顕著である。
糸監視装置1において、突起6におけるホルダ配置領域R側の側面は、先端側に行くに連れてホルダ配置領域Rから離れるように傾斜する傾斜面6aとされている。これにより、突起6におけるホルダ配置領域R側の側面にセンサホルダ10の基準面7aを沿わせやすくなり、センサホルダ10をケーシング2内へ一層スムーズに案内することが可能となる。
糸監視装置1において、基準面7a〜7cは溝部7の内面により構成されている。この構成によれば、突起6に溝部7を沿わせ、基準面7a〜7cを突起6の傾斜面6a〜6cに沿わせながら、センサホルダ10をケーシング2内へ一層スムーズに案内することが可能となる。
糸監視装置1において、突起6は、X方向に沿って長尺状の形状を有している。このように突起6が長尺状の形状を有することから、突起6の傾斜面6a〜6cにセンサホルダ10の基準面7a〜7cを沿わせやすくなり、センサホルダ10をケーシング2内へ一層スムーズに案内することが可能となる。
糸監視装置1において、センサホルダ10の底面10bには、複数の位置決めピン16が設けられ、ケーシング2の底面4には、複数の位置決めピン16それぞれが挿入される複数の位置決め穴8が設けられている。糸監視装置1及び糸監視装置1の組付け方法では、突起6及び基準面7a〜7cにより、センサホルダ10をケーシング2内へスムーズに案内し、位置決めピン16を位置決め穴8にスムーズに挿入できる。そして、位置決めピン16及び位置決め穴8により、センサホルダ10をケーシング2に位置決めして、センサホルダ10の組付け位置再現性を向上させることができる。センサホルダ10の前側とケーシングの前壁2yとの間に隙間が空くのを抑制し、当該隙間に風綿が侵入するのを抑制することができる。
糸監視装置1において、位置決めピン16は、センサホルダ10の底面10bにおいて走行空間11を挟む一対の位置に少なくとも設けられている。この構成では、例えば位置決めピン16間の距離が離れているほど、位置ずれをより効果的に抑制できる。なお、走行空間11は、2つの位置決めピン16を結ぶ直線上からずれていてもよい。
糸監視装置1において、位置決めピン16は、第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bを少なくとも有し、位置決め穴8は、第1位置決めピン16aが挿入される丸穴8aと、第2位置決めピン16bが挿入される長穴8bと、を少なくとも有する。位置決めピン16が丸穴8aだけでなく長穴8bを有することから、位置決めピン16を位置決め穴8に一層スムーズに挿入できる。
糸監視装置1において、第2位置決めピン16bは、長穴8bの長手方向の中心位置に配置されるように当該長穴8bに挿入されている。この構成によれば、第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bの配置位置や寸法にばらつきがあっても、丸穴8aに挿入される第1位置決めピン16aを基準として位置を定めることができる。
糸監視装置1において、長穴8bは丸穴8aを中心とした周方向と交差する方向を長手方向としてもよい。この構成によれば、位置決めピン16と丸穴8a及び長穴8bとで位置決めされたセンサホルダ10の当該周方向のずれを抑制できる。
糸監視装置1において、センサホルダ10の底面10bとケーシング2の底面4との間には、第2糸道ガイド60及び第2固定部材80が介在され、第1位置決めピン16aは第2固定部材80の貫通穴85に挿入されている。この構成によれば、第1位置決めピン16aを、第2固定部材80の取付け用ピンとして共用できる。
糸監視装置1において、第2固定部材80の貫通穴85に挿入されている第1位置決めピン16aは、ケーシング2の丸穴8aに挿入されている。この構成によれば、第1位置決めピン16aを第2固定部材80の取付け用ピンとして共用できるのに加えて、第1位置決めピン16aは丸穴8aに挿入されることから、長穴8bに挿入される場合と比べ、取り付けられた第2固定部材80の位置ずれを抑制することが可能となる。
糸監視装置1において、センサホルダ10の底面10bは、第1底面10b1と、第1底面10b1よりもZ方向内側に位置する第2底面10b2と、を含む。第2固定部材80の貫通穴85に挿入される第1位置決めピン16aは、第2底面10b2に設けられている。この構成によれば、第2固定部材80の取付け用ピンとして共用できる第1位置決めピン16aについて、第1底面10b1からの突出高さを抑えることができる。すなわち、第1位置決めピン16aを第2固定部材80の取付け用ピンと共用する場合には、2つの部材(ケーシング2の底部及び第2固定部材80)を貫通させるために、共用しない場合よりも第1位置決めピン16aの高さを高くしたり、或いは、貫通させる当該部材の厚みを薄くしたりすることが要求される。共用する第1位置決めピン16aを内側の第2底面10b2に設ければ、当該部材の厚みを変更することなく、第1位置決めピン16aの第1底面10b1からの突出高さを抑えることができる。共用する第1位置決めピン16aと共用しない第2位置決めピン16bとの第1底面10b1からの突出高さを揃えることもできる。
糸監視装置1において、基準面7a〜7cは、センサホルダ10の背面10x側に形成されている。この構成によれば、センサホルダ10の背面10xに比較的に多く存在するスペースを、基準面7a〜7cとして有効利用できる。
糸監視装置1において、基準面7a〜7cは、センサホルダ10の外面のリジッドフレキシブル基板19が取り付けられていない面に形成されている。この構成によれば、突起6及び基準面7a〜7cによるセンサホルダ10のケーシング2内への案内が、リジッドフレキシブル基板19により阻害されてしまうことを抑制できる。
糸監視装置1では、センサホルダ10に第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bが設けられている。これにより、センサホルダ10と、糸道ガイド30、弾性部材40、固定部材50、糸道ガイド60、弾性部材70及び固定部材80と、を一体化した後にケーシング2に組み付けることができる。
次に、上記糸監視装置1を備える紡績ユニット(糸巻取機)102について説明する。
紡績ユニット102は、紡績機を構成する。紡績機は、複数の紡績ユニット102と、糸継台車103と、玉揚台車(図示省略)と、を備えている。複数の紡績ユニット102は、一列に配列されている。各紡績ユニット102は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車103は、ある紡績ユニット102で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット102で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット102でパッケージPが満巻になった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンを当該紡績ユニット102に供給する。
紡績ユニット102は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置106と、空気紡績装置(給糸装置)107と、上記糸監視装置1と、テンションセンサ109と、糸貯留装置111と、ワキシング装置112と、巻取装置113と、を備えている。ユニットコントローラ(不図示)は、所定数の紡績ユニット102ごとに設けられており、紡績ユニット102の動作を制御する。
ドラフト装置106は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置106は、スライバSの走行方向において上流側から順に、バックローラ対114と、サードローラ対115と、ミドルローラ対116と、フロントローラ対117と、を有している。各ローラ対114,115,116及び117は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対116のボトムローラに対しては、エプロンベルト118aが設けられている。ミドルローラ対116のトップローラに対しては、エプロンベルト118bが設けられている。
空気紡績装置107は、ドラフト装置106でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。
上記糸監視装置1は、空気紡績装置107と糸貯留装置111との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。上記糸監視装置1は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラに送信する。テンションセンサ109は、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラに送信する。上記糸監視装置1及び/又はテンションセンサ109の検出結果に基づきユニットコントローラが異常有りと判断した場合、紡績ユニット102において、糸Yが切断される。
ワキシング装置112は、糸貯留装置111と巻取装置113との間において、糸Yにワックスを付与する。糸貯留装置111は、空気紡績装置107と巻取装置113との間において、糸Yの弛みを取る。
巻取装置113は、糸Yをボビンに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置113は、クレードルアーム121と、巻取ドラム122と、トラバースガイド123と、を有している。クレードルアーム121は、ボビンを回転可能に支持する。クレードルアーム121は、支軸124によって揺動可能に支持されており、ボビンの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム122の表面に適切な圧力で接触させる。複数の紡績ユニット102の巻取ドラム122は、駆動モータ(図示省略)により一斉に駆動される。これにより、各紡績ユニット102において、ボビン又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット102のトラバースガイド123は、複数の紡績ユニット102で共有されるシャフト125に設けられている。駆動モータでシャフト125を巻取ドラム122の回転軸方向に往復駆動することにより、回転するボビン又はパッケージPに対してトラバースガイド123が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車103は、ある紡績ユニット102において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット102まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車103は、糸継装置126と、サクションパイプ127と、サクションマウス128と、を有している。サクションパイプ127は、支軸131によって回動可能に支持されており、空気紡績装置107からの糸Yを捕捉して糸継装置126に案内する。サクションマウス128は、支軸132によって回動可能に支持されており、巻取装置113からの糸Yを捕捉して糸継装置126に案内する。糸継装置126は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置126は、圧縮空気を用いるスプライサ、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
以上、紡績ユニット102は、糸監視装置1と空気紡績装置107と巻取装置113と、を備えており、糸監視装置1は、空気紡績装置107と巻取装置113との間に配置されている。糸監視装置1では、ケーシング2内のホルダ配置領域Rにセンサホルダ10を精度よく配置できることから、糸監視装置1が空気紡績装置107と巻取装置113との間に配置された紡績ユニット102によれば、当該紡績ユニット102にて定められる糸Yの走行位置に対してセンサホルダ10を精度よく配置できる(位置再現性を向上できる)。したがって、糸監視装置1は、紡績ユニット102を走行する糸Yを安定して監視することが可能となる。紡績ユニット102で定められる糸Yの走行位置とセンサホルダ10の取付位置とがずれることを抑制でき、糸Yが強い力で糸道ガイド30,60に押し付けられながら走行することによる糸品質の低下を抑制することが可能となる。なお、紡績ユニット102及び紡績機は、上述した構成に限定されない。
次に、上記糸監視装置1を備えるワインダユニット(糸巻取機)201を説明する。
図8に示されるように、ワインダユニット201は、給糸ボビンBからパッケージPに糸Yを巻き取る。給糸ボビンBは、前工程の精紡機で形成され、例えば、トレーにセットされた状態で精紡機から搬送される。なお、複数のワインダユニット201が並設されることにより、繊維機械である自動ワインダが構成されている。
ワインダユニット201には、ボビン支持部202、糸解舒補助装置203、テンション付与装置205、テンションセンサ206、下糸捕捉装置207、糸継装置210、上記糸監視装置1、ワキシング装置209、上糸捕捉装置212及び巻取装置213が、糸Yの走行経路に沿って上流側(ここでは、下側)からこの順序で設けられている。これらの各構成は、ユニット本体208に取り付けられている。
ボビン支持部202は、給糸ボビンBを直立させた状態で支持し、糸Yを供給可能にする。糸解舒補助装置203は、給糸ボビンBの上方に配置された筒状部材によって、給糸ボビンBから解舒された糸Yのバルーンを制御する。給糸ボビンBを支持するボビン支持部202及び糸解舒補助装置203は、給糸装置を構成する。テンション付与装置205は、走行する糸Yに所定テンションを付与する。テンションセンサ206は、テンション付与装置205によって付与された糸Yのテンションを測定する。
上記糸監視装置1は、糸Yの巻取中にスラブ等の糸欠陥を検出する。糸監視装置1は、糸欠陥が検出されたときに糸Yを切断するカッターを含む。糸継装置210は、当該カッターによる糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時等に、パッケージP側の糸Yの糸端と給糸ボビンB側の糸Yの糸端とを継ぐ。ワキシング装置209は、糸Yにワックスを付与する。
下糸捕捉装置207は、軸線αを中心として回動可能にユニット本体208に取り付けられている。下糸捕捉装置207の回動端には、吸引口207aが設けられている。下糸捕捉装置207は、糸監視装置1のカッターによる糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時等に、吸引口207aで給糸ボビンB側の糸Yの糸端を吸引し、その後、糸継装置210の上部側に吸引口207aを回動させて給糸ボビンB側の糸Yを糸継装置210に引き渡す。
上糸捕捉装置212は、軸線βを中心として回動可能にユニット本体208に取り付けられている。上糸捕捉装置212の回動端には、吸引口212aが設けられている。上糸捕捉装置212は、糸監視装置1のカッターによる糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時等に、巻取装置213側に吸引口212aを回動させて吸引口212aでパッケージP側の糸Yの糸端を吸引し、その後、糸継装置210の下部側に吸引口212aを回動させてパッケージP側の糸Yを糸継装置210に引き渡す。
巻取装置213は、給糸ボビンBから解舒された糸YをパッケージPに巻き取って満巻のパッケージPを形成する。巻取装置213は、ドラム溝214aが形成された巻取ドラム214、及びパッケージPを回転可能に支持するクレードル215を有している。クレードル215は、パッケージPの表面を巻取ドラム214の表面に対して適切な接圧で接触させる。巻取装置213は、モータで巻取ドラム214を駆動回転させてパッケージPを従動回転させることにより、糸Yを所定幅で綾振りしつつ糸YをパッケージPに巻き取っていく。
ユニット本体208には、制御部216、入力部217及び表示部218が設けられている。制御部216は、ワインダユニット201の各構成を制御する。
以上、ワインダユニット201は、糸監視装置1と給糸ボビンBと巻取装置213と、を備えており、糸監視装置1は、給糸ボビンBと巻取装置213との間に配置されている。糸監視装置1では、ケーシング2内のホルダ配置領域Rにセンサホルダ10を精度よく配置できることから、糸監視装置1が給糸ボビンBと巻取装置213との間に配置されたワインダユニット201によれば、当該ワインダユニット201にて定められる糸Yの走行位置に対してセンサホルダ10を精度よく配置できる(位置再現性を向上できる)。したがって、糸監視装置1は、ワインダユニット201を走行する糸Yを安定して監視することが可能となる。ワインダユニット201で定められる糸Yの走行位置とセンサホルダ10の取付位置とがずれることを抑制でき、糸Yが強い力で糸道ガイド30,60に押し付けられながら走行することによる糸品質の低下を抑制することが可能となる。なお、ワインダユニット201及び自動ワインダは上述した構成に限定されない。例えば、巻取装置213は、パッケージPに相対回転不能に連結されるモータを備え、パッケージPを直接回転させる構成であってもよい。
ワインダユニット201で定められる糸Yの走行位置は、糸監視装置1の直上流に配置される糸道ガイド(例えばテンションセンサのセンシング部(検出軸))と、糸監視装置1の直下流に配置される糸道ガイド(例えばワキシング装置の上流側の糸道ガイド)との2点によって、直線状に定められる。この直線状の走行位置を基準線として、糸監視装置1における走行位置がどれだけズレているかが問題とされる。糸監視装置1において適切なテンションで糸Yが走行するように、第1及び第2糸道ガイド30,60は基準線から所定量(所定角)だけ前方に糸を屈曲させるように設計されている。設計値よりもずれて配置されてしまうと、想定よりも大きな力で糸Yが第1及び第2糸道ガイド30,60に押し付けられる。ワインダユニット201の巻取速度は高速(例えば2000m/分)なため、わずかなズレでも糸品質に大きな影響を与える。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態において、突起6の形状及び/又は構造は限定されない。突起6は、断面円形、断面長円形、断面楕円形、断面扁平円形、断面正方形又は断面多角形状(断面三角形、断面正方形)等を有する形状であってもよい。突起6は、柱形状(棒形状)、錐台形状、錐形状又は筒形状であってもよい。突起6は、中空構造でもよいし、中実構造でもよい。
上記実施形態では、突起6の側面が傾斜面6aとされているが、突起6の側面が部分的に傾斜していてもよく、つまり、傾斜面6aを有していればよい。同様に、突起6の各側面が傾斜面6b〜6dとされているが、突起6の各側面が傾斜面6b〜6dを有していればよい。突起6の側面は、曲面状であってもよい。突起6の各側面の少なくとも何れかは、傾斜面6a〜6dを有さず、ケーシング2の底面4に垂直な面とされていてもよい。
上記実施形態では、底面4におけるホルダ配置領域Rの後側に隣接する位置に突起6が設けられているが、底面4におけるホルダ配置領域R外であれば、突起6の位置は限定されない。突起6は底面4に1つ設けられているが、複数設けられていてもよく、例えば底面4においてホルダ配置領域Rを囲うように複数設けられていてもよい。突起6の側面は、組み付けられたセンサホルダ10の基準面7a〜7cに対して接触してもよいし、離れていてもよい。
上記実施形態では、センサホルダ10の背面10x側に基準面7a〜7cが設けられているが、これに限定されない。センサホルダ10の背面10x側及び側面側の少なくとも何れかに、突起6の配置及び数に応じて当該突起6の側面に対向する基準面を形成すればよい。
上記実施形態では、センサホルダ10における溝部7の内面により基準面7a〜7cが構成されているが、これに限定されない。基準面は、センサホルダ10の側面及び背面の少なくとも何れかに設けられた、突起6の側面に対向する面であればよい。基準面は、平面状に形成されていることが好ましいが、曲面状に形成されていてもよい。上記実施形態は、リジッドフレキシブル基板19に代えて、他の制御基板を備えていてもよい。例えば、複数のリジッド部19aをワイヤで配線する基板を備えていてもよい。
上記実施形態において、センシング部20は、光学式のセンサ構成を有しているが、静電容量式のセンサ構成を有していてもよいし、これらを組み合わせたセンサ構成を有していてもよい。センシング部20は、例えば、糸太さ検出機能、異物検出機能、糸Yの走行速度を検出する機能、及び、糸Yの走行長さを検出する機能等の少なくとも何れかを有していてもよい。センシング部20は、走行する糸Yの何らかの状態を検出する機能を有していればよい。糸太さ検出機能には、光学式による見かけ上の糸Yの太さの検出だけでなく、静電容量式による質量検出も含む。
センシング部20は、糸Yの状態を検出するためのセンサセット(例えば、投光部と、その投光部から投光された光を受光する受光部とを備えるセンサセット)を1又は複数有しており、このセンサセットは、糸Yの走行方向に垂直な方向から見て、異なる2つの位置に配置されていてもよいし、異なる3つ以上の位置に配置されていてもよいし、或いは、1つの位置のみに配置されていてもよい。例えば、糸Yの走行方向における上流側に、異物検出機能を有する光学式の第1のセンサセットが配置され、下流側に、糸太さ検出機能及び第2の異物検出機能を有する光学式の第2のセンサセットが配置されていてもよい。例えば、糸Yの走行方向における上流側に、糸太さ検出機能を有する静電容量式のセンサセットが配置され、下流側に、異物検出機能を有する光学式のセンサセットが配置されていてもよい。例えば、糸太さ検出機能及び異物検出機能を有する光学式のセンサセットが、1つのみ配置されていてもよい。
上記実施形態において、丸穴8a(第1位置決めピン16a)と長穴8b(第2位置決めピン16b)との互いの位置関係は限定されない。走行空間11に対してX方向の一方側に丸穴8aを配置すると共に他方側に長穴8bを配置したが、これとは逆に、走行空間11に対してX方向の一方側に長穴8bを配置すると共に他方側に丸穴8aを配置してもよい。丸穴8aと長穴8bとの間の距離を長くするほど、センサホルダ10の位置ずれを抑制することが可能となる。上記実施形態の糸監視装置1は、第1弾性部材40及び第2弾性部材70を備えず、凹部12及び凹部13だけで第1糸道ガイド30及び第2糸道ガイド60が位置決めされてもよい。
上記実施形態において、丸穴8a及び/又は長穴8bは、底面4を貫通しなくてもよい。上記実施形態において、ケーシング2に第1位置決めピン16a及び第2位置決めピン16bが形成され、これらが挿入される穴がセンサホルダ10に形成されていてもよい。
1…糸監視装置、2…ケーシング、4…ケーシングの底面、6…突起、6a〜6c…傾斜面(突起の側面)、7…溝部、7a〜7c…基準面、8…位置決め穴、8a…丸穴、8b…長穴、10…センサホルダ、10b…センサホルダの底面、10b1…第1底面、10b2…第2底面、10x…背面、11…走行空間、16…位置決めピン、16a…第1位置決めピン、16b…第2位置決めピン、19…リジッドフレキシブル基板(制御基板)、20…センシング部、60…第2糸道ガイド(糸道ガイド)、80…第2固定部材(固定部材)、85…貫通穴、102…紡績ユニット(糸巻取機)、107…空気紡績装置(給糸装置)、113…巻取装置、201…ワインダユニット(糸巻取機)、202…ボビン支持部(給糸装置)、203…糸解舒補助装置(給糸装置)、213…巻取装置、R…ホルダ配置領域、Y…糸。
Claims (18)
- 走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダと、
前記センサホルダを収容するケーシングと、を備える糸監視装置であって、
前記ケーシングの底面において前記センサホルダが配置されるホルダ配置領域よりも外側の領域には、前記ケーシングの内側に向かって突出する突起が形成され、
前記センサホルダの側面側及び背面側の少なくとも何れかには、前記突起の側面に対向する基準面が形成されている、糸監視装置。 - 前記突起における前記ホルダ配置領域側の側面は、先端側に行くに連れて前記ホルダ配置領域から離れるように傾斜する傾斜面を有する、請求項1に記載の糸監視装置。
- 前記基準面は、前記センサホルダの側面側及び背面側の少なくとも何れかに設けられた溝部の内面により構成される、請求項1又は2に記載の糸監視装置。
- 前記突起は、前記突起の突出方向から見て、前記ホルダ配置領域に向かう方向と直交する方向に沿って長尺状の形状を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の糸監視装置。
- 前記センサホルダの底面には、複数の位置決めピンが設けられ、
前記ケーシングの底面には、複数の前記位置決めピンそれぞれが挿入される複数の位置決め穴が設けられている、請求項1〜4の何れか一項に記載の糸監視装置。 - 前記位置決めピンは、前記センサホルダの底面において前記走行空間を挟む一対の位置に少なくとも設けられている、請求項5に記載の糸監視装置。
- 前記位置決めピンは、第1位置決めピン及び第2位置決めピンを少なくとも有し、
前記位置決め穴は、前記第1位置決めピンが挿入される丸穴と、前記第2位置決めピンが挿入される長穴と、を少なくとも有する、請求項5又は6に記載の糸監視装置。 - 前記第2位置決めピンは、前記長穴の長手方向の中心位置に配置されるように当該長穴に挿入されている、請求項7に記載の糸監視装置。
- 前記長穴は、前記丸穴を中心とした周方向と交差する方向を長手方向とする長穴である、請求項7又は8に記載の糸監視装置。
- 前記センサホルダの底面と前記ケーシングの底面との間には、走行する前記糸をガイドする糸道ガイド、及び前記糸道ガイドを固定するための固定部材が介在され、
前記位置決めピンの少なくとも1つは、前記固定部材に形成された貫通穴に挿入されている、請求項5〜9の何れか一項に記載の糸監視装置。 - 前記センサホルダの底面と前記ケーシングの底面との間には、走行する前記糸をガイドする糸道ガイド、及び前記糸道ガイドを固定するための固定部材が介在され、
前記位置決めピンの少なくとも1つは、前記固定部材に形成された貫通穴に挿入され、
前記固定部材に形成された前記貫通穴に挿入される前記位置決めピンは、前記丸穴に挿入される前記第1位置決めピンである、請求項7〜9の何れか一項に記載の糸監視装置。 - 前記センサホルダの底面は、第1底面と、前記第1底面よりも前記センサホルダの内側に位置する第2底面とを含み、
前記固定部材に形成された前記貫通穴に挿入される前記位置決めピンは、前記第2底面に設けられている、請求項10又は11に記載の糸監視装置。 - 前記基準面は、前記センサホルダの背面側に形成されている、請求項1〜12の何れか一項に記載の糸監視装置。
- 前記基準面は、前記センサホルダの外面において前記センシング部が実装された制御基板が取り付けられていない面に形成されている、請求項1〜13の何れか一項に記載の糸監視装置。
- 前記基準面は、平面状に形成されている、請求項1〜14の何れか一項に記載の糸監視装置。
- 請求項1〜15の何れか一項に記載の糸監視装置と、
糸を供給する給糸装置と、
前記給糸装置から供給された糸を巻き取る巻取装置と、を備え、
前記糸監視装置は、前記給糸装置と前記巻取装置との間に配置されている、糸巻取機。 - 走行空間を走行する糸の状態を監視するセンシング部が取り付けられたセンサホルダと、
前記センサホルダを収容するケーシングと、を備えた糸監視装置において、前記センサホルダを前記ケーシングに組み付ける組付け方法であって、
前記ケーシングの底面において前記センサホルダが配置されるホルダ配置領域よりも外側の領域には、前記ケーシングの内側に向かって突出する突起が形成され、
前記センサホルダの側面及び背面の少なくとも何れかには、前記突起の側面に対向する基準面が形成されており、
前記ケーシングの前記突起の側面に前記センサホルダの基準面を、接触又は隙間を開けて対向させて沿わせながら、前記センサホルダを前記ケーシング内へ案内する案内ステップを含む、糸監視装置の組付け方法。 - 前記センサホルダの底面には、複数の位置決めピンが設けられ、
前記ケーシングの底面には、複数の前記位置決めピンそれぞれが挿入される複数の位置決め穴が設けられており、
複数の前記位置決めピンそれぞれを複数の前記位置決め穴に挿入する挿入ステップを更に含む、請求項17に記載の糸監視装置の組付け方法。
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