JP2017014309A - 熱剥離性粘着テープ、画像読み取り装置及びその解体方法 - Google Patents

熱剥離性粘着テープ、画像読み取り装置及びその解体方法 Download PDF

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誠二 秋山
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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、およそ60℃以下の温度領域下においては非常に優れた接着力を備え、かつ、加熱することによってその接着力を急激に低下させることができ、もっぱら画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との固定に使用可能な熱剥離性粘着テープを提供することである。【解決手段】本発明は、画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との貼り合わせに使用することを特徴とする熱剥離性粘着テープに関するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、画像読み取り装置の製造場面で使用可能な熱剥離性粘着テープに関するものである。
粘着テープは、例えばコピー機能やスキャン機能等を備えた複写機や複合機等の画像読み取り装置の製造場面で使用することが検討されている。
前記粘着テープとしては、例えば不織布基材の両面に粘着剤層が形成された両面接着テープであって、該両面接着テープの層間破壊面積率が10%以下であり、かつ両面接着テープの引張り強度がMD方向(縦方向)及びTD方向(横方向)共に20N/10mm以上であることを特徴とする両面接着テープが知られている(例えば特許文献1参照。)。
画像読み取り装置には、通常、文字、図形、記号、写真等をはじめとする情報を画像として読み取る際に、それらが記載された原稿を接触させる箇所として、透明ガラス板が取り付けられている。前記透明ガラス板は、画像読み取り装置を構成するきょう体に粘着テープ等で固定されていることが多い。
しかし、前記きょう体は、ポリカーボネート樹脂等の樹脂によって構成されていることが多く、材質の異なる樹脂きょう体とガラス板とを強固に接着可能な粘着テープが求められていた。
一方、前記画像読み取り装置の製造場面においては、例えば前記ガラス板の貼り合せ位置を誤った場合に、それを誤った貼付位置から分離でき、再利用するできることが、粘着テープに求められる場合がある。
前記ガラス板の分離は、例えば粘着テープにカッターナイフ等を差し込むことで行う場合がある。しかし、前記したような従来の粘着テープは高い接着力を保持しているため、前記カッターナイフ等を強く差し込み剥離しようとした際に、ガラス板の表面を傷つける可能性が高く、その結果、前記ガラス板を再利用することができない場合があった。
特開2001−152111号公報
本発明が解決しようとする課題は、およそ60℃以下の温度領域下においてはガラス板を強固に接着することができる一方で、加熱された際に接着力を急激に低下させ、ガラス板ときょう体とを容易に分離可能な熱剥離性を備えた、もっぱら画像読み取り装置のきょう体と透明ガラス板との接着に使用可能な熱剥離性粘着テープを提供することである。
本発明は、画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との接着に使用することを特徴とする熱剥離性粘着テープを使用することによって、前記課題を解決するものである。
本発明の熱剥離性粘着テープは、前記粘着テープを貼付できる領域(貼付部位)が狭い範囲に限られるため細幅の粘着テープを使用せざるを得ない場合であっても、60℃以下、特に20℃〜60℃程度の温度領域下において2以上の被着体を十分に固定できるレベルの接着力を備える。
一方、本発明の熱剥離性粘着テープは、概ね120℃に加熱することによってその接着力を急激に低下させることができ、その結果、接着された2以上の被着体を容易に分離できる特性を備える。
また、本発明の解体方法は、熱剥離性粘着テープまたはそれが貼付された領域を加熱することができる一方で、粘着テープが貼付されていない領域に存在する部品の熱による故障や変形等を防止することができる。
面接着強度の測定方法を示す概念図である。 熱解体性の評価方法で使用する試験片を上面からみた概念図である。 熱解体性の評価方法使用する試験片の側面からみた概念図である。
本発明の熱剥離性粘着テープは、もっぱら画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との貼り合わせに使用するものである。
ここで、前記熱剥離性とは、およそ60℃以下の常温環境下では強固な接着力を有し、被着体である画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを強固に接着させることができる一方で、およそ120℃程度に加熱されると接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを容易に分離することができる性質を指す。
本発明の熱剥離性粘着テープとしては、単層または積層された粘着剤層によって構成されるいわゆる基材レスの粘着テープ、基材の片面または両面に、直接または他の層を介して前記粘着剤層を有するものを使用することができる。前記熱剥離性粘着テープとしては、基材の両面に、直接または他の層を介して前記粘着剤層を有する熱剥離性粘着テープを使用することが好ましい。
本発明の熱剥離性粘着テープを構成する粘着剤層は、いわゆる感圧接着性を有する粘着剤層であればいずれも使用できるが、例えばアクリル系ブロック共重合体を含有する粘着剤、または、ゴム系ブロック共重合体(a)を含有する粘着剤を用いて形成される粘着剤層(A)であることが、良好な熱剥離性を備えた熱剥離性粘着テープを得るうえで好ましく、ゴム系粘着剤を用いて得られる粘着剤層(A)を使用することがより好ましい。
前記ゴム系粘着剤としては、例えばゴム系ブロック共重合体(a)や必要に応じて使用可能な粘着付与樹脂の粘着成分、及び、必要に応じて使用可能なその他の添加剤等を含有するものを使用することができる。
前記粘着剤層に含まれる前記粘着成分としては、周波数1Hzで120℃における貯蔵弾性率G120が1.0×10〜2.0×10Paであるものを使用する。前記範囲の貯蔵弾性率G120を有する粘着成分を含有する粘着剤層(A)を有する熱剥離性粘着テープを使用することによって、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できる一方で、およそ120℃程度に加熱されると接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを容易に分離することができる。
また、前記範囲の貯蔵弾性率を有する熱剥離性粘着テープであれば、それを加熱する際に、後述するハロゲンランプを用いることによって、短時間、加熱されることでその接着力を著しく低下させることができ、その結果、接着された画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とをより一層容易に分離させることが可能である。なお、上記粘着成分とは、例えば粘着剤層(A)であればゴム系ブロック共重合体またはアクリル系ブロック共重合体であるバインダーと、粘着付与樹脂とをさす。
前記粘着成分としては、前記貯蔵弾性率G120が1.0×10Pa以上1.8×10Pa以下であるものを使用することがより好ましく、5.0×10Pa以上1.6×10Pa以下であるものを使用することが、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できる一方で、およそ120℃程度に加熱されると接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを容易に分離することができる。
また、前記範囲の貯蔵弾性率を有する熱剥離性粘着テープであれば、それを加熱する際に、後述するハロゲンランプを用いることによって、短時間、加熱されることでその接着力を著しく低下させることができ、その結果、接着された画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とをより一層容易に分離させることが可能である。
前記粘着剤層に含まれる粘着成分としては、周波数1Hzで23℃における貯蔵弾性率G’が1.0×10Pa以上であるものを使用することが好ましく5.0×10Pa以上2.0×10Pa以下であるものを使用することがより好ましく、8.0×10以上1.5×10Pa以下であるものを使用することが、前記熱剥離性粘着テープを貼付する領域(貼付部位)がきわめて狭い範囲に限られる部材であって、細幅の粘着テープを使用せざるを得ない場合であっても、前記部材を十分に固定できるレベルの接着力を付与することができるためさらに好ましい。
また、前記粘着剤層に含まれる粘着成分としては、前記貯蔵弾性率G120に対する1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23の割合〔G23/G120〕が1〜20であるものを使用する。前記範囲の割合〔G23/G120〕の粘着成分を含有する粘着剤層を有する熱剥離性粘着テープを使用することによって、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できる一方で、およそ120℃程度に加熱されると接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを容易に分離することができる。
また、前記範囲の貯蔵弾性率の割合を有する熱剥離性粘着テープであれば、それを加熱する際に、後述するハロゲンランプを用いることによって、短時間、加熱されることでその接着力を著しく低下させることができ、その結果、接着された画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とをより一層容易に分離させることが可能である。
前記割合〔G23/G120〕は、1〜20の範囲であることが好ましく、1〜18の範囲であることがより好ましく、1〜15の範囲であることが、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できる一方で、およそ120℃程度に加熱されると接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とを容易に分離することができる。
また、前記範囲の割合を有する熱剥離性粘着テープであれば、それを加熱する際に、後述するハロゲンランプを用いることによって、短時間、加熱されることでその接着力を著しく低下させることができ、その結果、接着された画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材とをより一層容易に分離させることが可能である。
また、前記粘着剤層としては、例えばレーザー光照射装置やハロゲンランプ等の熱源を用い加熱されることによって軟化または溶融するものを使用することが、画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を容易に分離するうえで好ましい。
前記粘着剤層としては、前記ゴム系ブロック共重合体(a)のガラス転移温度を超える温度に加熱された場合に、急激に軟化または溶融しうるものであることが好ましい。
前記粘着剤層は、後述するとおり、ハロゲンランプを用いて加熱された場合であっても、比較的低温で上記接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材の分離を生じさせることができる。そのため、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離する際に、熱の影響による画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材の変形や変色や故障等を引き起こしにくい。具体的には、前記粘着剤層は、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離する際に80℃〜130℃の範囲に加熱されることが好ましく、80℃〜125℃に加熱されることがより好ましく、90℃〜120℃に加熱されることがより好ましい。また、前記加熱は3秒〜20秒間行われることが好ましく、3秒〜15秒間という比較的短時間に行うことがより好ましい。
また、上記ハロゲンランプは、通常、電源が入れられた後、すみやかに上記好適な温度範囲(例えば80℃〜130℃)にまで昇温し、その輻射熱で対象物を速やかに加熱することができる。上記粘着剤層は、上記好適な温度範囲で急激に軟化または溶融しやすいため、ハロゲンランプを用い、短時間、加熱された場合にその接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離させやすい。
前記粘着剤層としては、前記したゴム系ブロック共重合体(a)やアクリル系ブロック共重合体等のバインダーと、必要に応じて使用可能な粘着付与樹脂によって構成される粘着成分、及び、必要に応じてその他の添加剤等を含有する層を使用することができる。
前記ゴム系ブロック共重合体(a)としては、いわゆるABAタイプのブロック共重合体(トリブロック共重合体)、ABタイプのブロック共重合体(ジブロック共重合体)、及び、それらの混合物を使用することができる。
前記ゴム系ブロック共重合体(a)としては、前記トリブロック共重合体及びジブロック共重合体の混合物を使用することが、前記23℃における貯蔵弾性率と前記120℃における貯蔵弾性率、前記23℃での貯蔵弾性率を120℃で測定される貯蔵弾性率で除した時の値を有し、その結果、およそ23℃の常温領域下で非常に高い接着力を発現でき、かつ、およそ120℃に加熱されることによって容易に画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離できる程度にまで接着力を低下させることのできる粘着テープを得るうえで好ましく、前記ジブロック共重合体を前記ゴム系ブロック共重合体(a)全体に対して10質量%〜90質量%の範囲で含有するものを使用することがより好ましく、15質量%〜80質量%の範囲で使用することがさらに好ましく、20質量%〜75質量%の範囲で使用することが特に好ましい。
本発明の熱剥離性粘着テープとしては、23℃で測定された定荷重保持力試験での剥がれ距離が20mm以下であるものを使用することが好ましく、10mm以下であるものを使用することが、熱剥離性粘着テープに一定の外適応力が加わった状態においても、剥がれ等を引き起こしにくいため好ましい。
前記ゴム系ブロック共重合体(a)としては、スチレン系ブロック共重合体を使用することが好ましい。前記スチレン系ブロック共重合体は、ポリスチレン単位(a1)とポリオレフィン単位とを有するトリブロック共重合体、ジブロック共重合体、または、それらの混合物を指す。
前記ポリスチレン単位(a1)は、粘着剤層の弾性率を高め、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できるとともに、短時間、加熱された場合にその接着力を著しく低下させることのできる特性に寄与する。
前記スチレン系のブロック共重合体としては、例えばポリスチレン−ポリ(イソプロピレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(イソプロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン)ブロック−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン/ブチレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン/ブチレン)ブロック−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン/ブチレン)ブロック−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン−エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレン共重合体等を使用することができる。なかでも、前記スチレン系のブロック共重合体としては、ポリスチレン単位(a1)とポリイソプレン単位(a2)とを有するブロック共重合体を使用することが好ましく、ポリスチレン−ポリ(イソプロピレン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン)ブロック共重合体、ポリスチレン−ポリ(ブタジエン)ブロック−ポリスチレン共重合体、を使用することが、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できるとともに、加熱された場合にその接着力を著しく低下させ、画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離することのできる熱剥離性粘着テープを得るうえでさらに好ましい。
前記ゴム系ブロック共重合体(a)としては、優れた接着力と、加熱による解体性とをより一層向上させるうえで、1万〜80万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましく、5万〜50万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することがより好ましく、15万〜45万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することがさらに好ましい。
また、前記粘着剤層の形成に使用可能なアクリル系ブロック共重合体としては、例えば後述する(メタ)アクリル単量体の2種以上を共重合させることによって得られるブロック共重合体を使用することができ、いわゆるA−Bブロック共重合体、A−B−Aブロック共重合体を使用することができる。
前記(メタ)アクリル単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、アクリル酸トリフルオロメチル、アクリル酸トリフルオロエチル等の、一級アルコールとアクリル酸とのエステル化物;アクリル酸イソプロピル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸イソボルニル等の、二級アルコールとアクリル酸とのエステル化物;アクリル酸tert−ブチル等の三級アルコールとアクリル酸とのエステル化物を使用することができる。
前記アクリル系ブロック共重合体としては、優れた接着力と、加熱による解体性とをより一層向上させるうえで、1万〜80万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましく、3万〜50万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することがより好ましく、5万〜45万の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することがさらに好ましい。
前記粘着剤層としては、前記ゴム系ブロック共重合体(a)等の他に、粘着成分として、必要に応じて粘着付与樹脂等を含有するものを使用することが好ましい。
前記粘着付与樹脂としては、例えばロジン系粘着付与樹脂、重合ロジン系粘着付与樹脂、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、ロジンフェノール系粘着付与樹脂、水添ロジンエステル系粘着付与樹脂、不均化ロジンエステル系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、テルペンフェノール系粘着付与樹脂、脂肪族(石油樹脂)系粘着付与樹脂、C5系石油系粘着付与樹脂を使用することができる。
なかでも、前記粘着付与樹脂としては、被着面への濡れ性を向上するうえで、C5系石油系粘着付与樹脂、テルペンフェノール系粘着付与樹脂を使用することが好ましい。特にテルペンフェノール系粘着付与樹脂は、粘着剤層に適度な柔軟性を付与でき、20℃〜60℃程度の温度領域下で非常に高い接着力を付与でき、かつ、一定の反発力がテープに加わった場合の経時的な剥がれ等を防止可能な熱解体性粘着テープを得るうえで使用することが特に好ましい。
上記C5系粘着付与樹脂としては、一般にナフサの分解で得られるC5留分よりイソプレン及びシクロペンタジエンを抽出分離した残りを重合した樹脂を使用することができる。
上記テルペンフェノール系粘着付与樹脂としては、テルペンモノマーとフェノールを共重合した樹脂を使用することができる。上記テルペンフェノール系粘着付与樹脂としては、軟化点105℃〜145℃の範囲のものを使用することが、前記ゴム系ブロック共重合体(a)との相溶性を向上させ、その結果、60℃以下の温度領域下で非常に高い接着力を付与でき、かつ、一定の反発力がテープに加わった場合の経時的な剥がれ等を防止可能な耐剥がれ性を備えた熱剥離性粘着テープを得るうえで好ましい。
前記粘着付与樹脂は、前記ゴム系ブロック共重合体(a)やアクリル系ブロック共重合体の合計100質量部に対して10質量部〜150質量部の範囲で使用することが好ましく、15質量部〜100質量部の範囲で使用することがより好ましい。
特に、テルペンフェノール系粘着付与樹脂は、前記ゴム系ブロック共重合体(a)及びアクリル系ブロック共重合体の合計100質量部に対して50質量部〜100質量部の範囲で使用することが好ましく、65質量部〜80質量部の範囲で使用することが、60℃以下の温度領域下で非常に高い接着力を付与でき、かつ、一定の反発力がテープに加わった場合の経時的な剥がれ等を防止可能な耐剥がれ性を備えた熱剥離性粘着テープを得るうえで好ましい。また、前記C5系粘着付与樹脂は、前記ゴム系ブロック共重合体(a)及びアクリル系ブロック共重合体の合計100質量部に対して10質量部〜100質量部の範囲で使用することが好ましく、20質量部〜50質量部の範囲で使用することがより好ましく、25質量部〜50質量部の範囲で使用することがさらに好ましい。
また、粘着付与樹脂としては、前記したもののほかに、室温で液状の粘着付与樹脂を使用することもできる。前記液状の粘着付与樹脂としては、例えばプロセスオイル、ポリエステル系粘着付与樹脂、ポリブテン等の低分子量の液状ゴムが挙げられる。
また、前記粘着剤層としては、前記粘着成分の他に、必要に応じて赤外線吸収剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、ガラスやプラスチック製の繊維、熱膨張性バルーン、ビーズ、金属粉末等の充填剤、顔料、増粘剤等を含有するものを使用することができる。
特に、前記赤外線吸収剤は、本発明の熱剥離性粘着テープを加熱する際に、前記熱剥離性粘着テープが加熱される速度を向上させることができ、より一層短い加熱時間で接着力を低下させ、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材の分離を生じさせることができるため、使用することが好ましい。
前記赤外線吸収剤としては、例えばカーボンブラックや複合酸化物顔料等の無機顔料;フタロシアニン系顔料、レーキ顔料、多環式系顔料などの有機顔料、各種染料など公知のもの適宜使用することができる。
前記赤外線吸収剤は、前記粘着剤層の全量に対して0.01質量%〜20質量%の範囲で含まれることが好ましい。
また、前記熱膨張性バルーンは、本発明の熱剥離性粘着テープを加熱し、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離する際に、より一層弱い力でそれらを分離することを可能にするため、好適に使用することができる。
前記熱膨張性バルーンとしては、例えば、「マツモトマイクロスフェア」(商品名、松本油脂製薬(株)製)、「マイクロスフィアーエクスパンセル」(商品名、日本フィライト(株)製)、「ダイフォーム」(商品名、大日精化工業(株)製)などの市販品を使用することができる。
前記熱膨張性バルーンは、60℃以下の温度領域下では優れた接着力を保持ながらも、加熱することでより一層弱い力で、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離できる熱剥離性粘着テープを得るうえで、前記粘着剤層に含まれる前記粘着成分の質量に対して3質量%〜50質量%の範囲で使用することが好ましく、5質量%〜30質量%の範囲で使用することがより好ましく、10質量%〜20質量%の範囲で使用することが特に好ましい。
前記熱剥離性粘着テープとしては、例えば前記基材の片面側に設けられた前記粘着剤層(A)の厚さが25μm以上であるものを使用することが好ましく、60μm〜120μmであるものを使用することがより好ましく、80μm〜120μmであるものを使用することが、凝集力に優れ、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できるとともに、加熱された場合にその接着力を著しく低下させ、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離することのできる熱剥離性粘着テープを得るうえでさらに好ましい。
前記熱剥離性粘着テープとしては、例えば前記基材の両面側に設けられた前記粘着剤層(A)の合計の厚さが50μm以上であるものを使用することが好ましく、50μm〜300μmの範囲であることがより好ましく、100μm〜250μmの範囲であることがさらに好ましく、100μm〜210μmの範囲であることが、凝集力に優れ、60℃以下の温度領域下では非常に優れた接着力を発現できるとともに、加熱することでより一層弱い力で、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離できる熱剥離性粘着テープを得るうえでより好ましい。
本発明の熱剥離性粘着テープとしては、前記したとおり、基材の片面または両面に、直接または他の層を介して前記粘着剤層を有するものを使用することができる。
前記基材としては、例えば不織布基材や樹脂フィルム基材等を使用することができる。なかでも、前記基材としては、赤外線の吸収性に優れる基材(赤外線吸収性基材)を使用することが好ましい。
前記赤外線吸収性基材としては、赤外線吸収性無機フィラー、有機色素、無機色素、染料、顔料を含有した樹脂フィルム基材、樹脂フィルム上に赤外線吸収層を設けた基材等が挙げられる。
なかでも、前記赤外線吸収性基材としては、黒色の基材を使用することが、前記粘着テープに好適な吸熱性や蓄熱性を与え、比較的簡易なハロゲンランプを用い加熱された場合であっても、前記粘着テープの広い範囲を、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材の分離を生じさせる程度にまで短時間で昇温させることができるため、前記照射時間を短縮することができ、その結果、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を分離する工程の作業効率を格段に向上させることができるため好ましい。
一方、上記黒色の基材を用いて得られた熱剥離性粘着テープは、例えば半導体レーザー等の局所加熱装置を用いて照射された場合に、その出力を厳密に制御しないと、前記基材のみが加熱され前記2以上の被着体の分離を十分に生じさせることができない場合や、前記基材のみが高温となり変形等を引き起こす可能性がある。このように、上記黒色の基材を用いて得られた熱剥離性粘着テープは、ハロゲンランプを用いた加熱方法と組み合わせ使用することが好適である。
前記黒色基材としては、黒色であれば特に限定されるものではなく、例えば樹脂基材に黒インキ層を印刷したもの、樹脂と黒顔料とを練りこみフィルム状に成形したもの、不織布基材に黒顔料を分散させたものなどが挙げられる。
前記基材としては、4μm〜100μmの厚さのものを使用することが好ましく、10μm〜75μmの厚さのものを使用することが、熱剥離性粘着テープの良好な加工性と、被着体への優れた追従性とを付与するうえでより好ましい。
前記樹脂フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート基材等を使用することができる。また、前記樹脂フィルム基材としては、前記粘着剤層の投錨性を向上させるうえで、コロナ処理やアンカーコート処理が施されたものを使用することができる。
本発明の熱剥離性粘着テープは、例えば前記基材の片面または両面に、ロールコーターやダイコーター等を用いて、前記ゴム系ブロック共重合体(a)等を含有する粘着剤を塗布及び乾燥し粘着剤層を形成することによって製造することができる。
また、前記熱剥離性粘着テープは、予め、離型ライナーの表面に、ロールコーター等を用いて、前記ゴム系ブロック共重合体(a)等を含有する粘着剤を塗布し、乾燥することによって粘着剤層を形成し、次いで、前記粘着剤層を、前記基材の片面または両面に貼り合せる転写法によって製造することができる。
本発明の熱剥離性粘着テープは、例えば60℃以下の温度領域下において非常に優れた接着力を発現する。そのため、前記熱剥離性粘着テープは、各種被着体の接着に好適に使用することができる。
前記粘着テープは、例えば常温(23℃)環境下において、ステンレス板からの180°引き剥がし接着力が15N/20mm〜40N/20mm程度の接着力を有するものであることが好ましく、20N/20mm〜40N/20mm程度の接着力を有するものであることが、被着体を強固に接着させ、経時的な剥がれ等を防止するうえでより好ましい。
本発明の熱剥離性粘着テープは、60℃以下の温度領域下において非常に優れた接着力を有するため、もっぱら画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との固定に使用することができる。
粘着テープには、通常、貼り直しやリサイクル推進の観点から、熱剥離できることが求められる場合がある。しかし、熱の影響による剥離を防止したい用途では、前記リサイクル性を犠牲にしても、耐熱性に優れたテープが使用される傾向にあった。例えば画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との接着には、熱の影響による剥離を引き起こしにくい粘着テープを使用する場合が多い。本発明は、前記したような耐熱性の求められる画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材との接着場面において、当業者であっても想到しないであろう熱剥離性粘着テープを使用できることを見出した発明である。
前記熱剥離性粘着テープを用い、画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材を接着させることによって画像読み取り装置を製造する方法としては、例えば画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材の表面いずれか一方に、前記熱剥離性粘着テープを構成する一方の粘着剤層(A)を貼付した後、他方の粘着剤層の表面に他方の被着体を貼付し、必要に応じてそれらを圧着等させることによって製造することができる。
その際、前記熱剥離性粘着テープは、前記画像読み取り装置の情報読み取り部及び透明ガラス板の外形状に対応した形状に裁断されていることが好ましく、例えば画像読み取り装置及び透明ガラス板の形状が四角である場合には、それに対応した短冊状のテープを二辺、もしくは四辺に貼付することが好ましい。前記熱剥離性粘着テープとしては、幅15mm以下の窓枠短冊形状を有するものを使用することが好ましく、幅10mm以下の短冊形状を有するものを使用することがより好ましい。
前記画像読み取り装置としては、文字、図形、記号、写真等をはじめとする情報を画像として読み取る画像読み取り部を備えたものが挙げられ、例えば、複写機、スキャナー機能付きプリンター、スキャナー等が挙げられる。
また、前記画像読み取り装置を構成するきょう体としては、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、及び、ポリスチレン樹脂からなる群より得られる少なくとも1種を含有するきょう体であることが好ましい。
また、前記透明ガラス部材としては、誤って衝撃を与えた場合でも割れない強度が必要なことから1mm〜5mm程度の厚さを有するものを使用することが好ましい。
一方、画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材を解体する方法としては、例えば前記画像読み取り装置を構成する前記熱剥離性粘着テープ、または、前記透明ガラス部材に、レーザー光線を照射、または、ハロゲンランプを接近もしくは接触させ、前記熱剥離性粘着テープを直接または間接的に加熱し、前記画像読み取り装置を構成するきょう体と、透明ガラス部材を分離する方法が挙げられる。
前記加熱は、ハロゲンランプを使用することが好ましく、携帯型のハロゲンヒーターを用いることが、画像読み取り装置の解体作業時の作業効率と狭い作業スペースでも容易に、かつ、短時間でテープを加熱できることから好ましい。
前記加熱の際に、前記熱剥離性粘着テープにハロゲンランプを接近または接触させてもよく、画像読み取り装置を構成するきょう体または透明ガラス部材にハロゲンランプを接近または接触させることによって前記熱剥離性粘着テープを間接的に加熱してもよい。例えば、前記熱剥離性粘着テープの端部が前記画像読み取り装置を構成するきょう体または透明ガラス部材の端部よりも外側に出ている場合、前記熱剥離性粘着テープの端部にハロゲンランプを接近または接触させてもよい。
前記加熱工程では、ハロゲンランプを備えた加熱装置を用い、前記粘着テープの温度が80℃〜130℃になるまで加熱することが好ましく、85℃〜125℃になるまで加熱することがより好ましく、90℃〜120℃になるまで加熱することがさらに好ましい。また、前記加熱は20秒以内であることが好ましく、15秒以内であることがより好ましく、10秒以内であるという比較的短時間に行うことがさらに好ましい。
具体的には、前記ハロゲンランプを用いた加熱工程が、20秒以内に前記粘着テープの温度を100℃にする工程であることが、物品の解体効率を向上でき、かつ被着体の熱による変形などを防止できるため好ましい。
また、ハロゲンランプを備えた加熱装置としては、例えば一定面積を短時間で加熱可能な“平行光型ハロゲンランプヒーター“、局所的な加熱が可能な集光型ハロゲン型ランプ等を使用することができ、平行光型ハロゲンランプヒーターを使用することが、広い範囲を一度に加熱することができるため、加熱時間を上記した時間にまで短縮することができる。
前記平行光型ハロゲンランプヒーターが一度に加熱可能な面積は、10cm〜500cm程度であることが好ましい。また、平行光型ハロゲンランプヒーター等の加熱装置は、携帯可能な大きさ及び重さであることが、上記物品の解体作業の効率化を向上させるうえで好ましい。前記重さは、3kg以下であることが好ましく、2kg以下であることが好ましく、0.1kg〜1kgであることがさらに好ましい。
前記方法で加熱された前記画像読み取り装置は、それを構成するきょう体と、透明ガラス部材に対しほとんど力を加えずとも、または、弱い力を加えることによって容易に解体される。また、前記画像読み取り装置及び透明ガラス部材の表面には、前記熱剥離性粘着テープ由来の糊残りがほとんどないため、前記画像読み取り装置及び透明ガラス部材をリサイクル等に使用することができる。
また、前記解体方法としては、前記ハロゲンランプを用いる代わりに、例えば、熱風、活性エネルギー線またはレーザー光線を照射することによって、前記熱剥離性粘着テープを加熱する方法が挙げられる。
前記活性エネルギー線としては、紫外線、赤外線、可視光線、α線、β線、ガンマ線等が挙げられ、市販される紫外線照射装置等を使用することができる。前記レーザー光線としては、市販されるレーザー照射装置によって照射可能なものが挙げられる。前記熱風、活性エネルギー線やレーザー光線がテープに照射されることによって、前記粘着テープを構成する粘着剤層(A)が、加熱され、軟化することによって、前記画像読み取り装置を構成するきょう体及び透明ガラス部材を容易に分離することができる。
以下に実施例により具体的に説明する。
(実施例1)
重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体S(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は20質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は80質量%)100質量部、C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)40質量部を混合したものを、トルエンに溶解することによって粘着剤(a−1)を得た。
前記粘着剤(a−1)を、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが100μmとなるように、離型ライナーの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって粘着剤層を形成した。前記粘着剤層を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に厚さ4μmの黒インキ層を設けた基材の両面に貼り合せた後、4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって、粘着テープ1を作製した。
前記粘着テープ1を1辺長さが50mm、巾3mmの短冊状に裁断した。前記裁断した粘着テープを、長さ50mm、巾50mm及び厚さ3mmのガラス板の両端に貼付したものを被着体とした。
次に、長さ60mm、巾60mm及び厚さ2mmのポリカーボネート樹脂板のおよそ中央部に、前記被着体の粘着テープ側の面を貼付し、プレス機を用いて50N/cmで10秒加圧した後、前記加圧状態を解き、85℃の環境下で24時間静置することによって物品1を作製した。
実施例1で得た物品1を3つ用意し、23℃の環境下で平行光型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm)の光源から前記物品を構成するガラス板までの距離を10mmに設定した。
次に、前記3つの物品1に対し、それぞれ5秒、10秒及び15秒間、前記ヒーターを用いて加熱した。前記5秒間加熱された時の粘着テープの温度は約90℃、前記10秒間加熱された時の粘着テープの温度は約105℃、及び、前記15秒間加熱された時の粘着テープの温度は約120℃であった。
(実施例2)
実施例1で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、フォレットGS‐1000(綜研化学(株)製、ポリメチルメタクリレート、30質量%溶液)600質量部、赤外線吸収性色素CIR‐RL(日本カーリット(株)製、ジイモニウム塩化合物)6.4質量部、メチルエチルケトン400質量部及びトルエン400質量部を含む塗布液を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾燥後の厚さが4μmになるように塗工し乾燥させることによって得た赤外線吸収層を有する基材を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で粘着テープ2及び物品2を作製した。
物品1の代わりに上記物品2を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例3)
実施例1で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、黒インキ層を有さない厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で粘着テープ3及び物品3を作製した。
物品1の代わりに上記物品3を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例4)
前記粘着剤(a−1)の代わりに、前記粘着剤(a−1)と粘着成分ではないエボニックデグサジャパン製「カーボンブラック」(赤外線吸収剤)0.5質量部とを混合して得た粘着剤(a−2)を使用したこと以外は、作製例3と同様の方法で粘着テープ4及び物品4を作製した。
物品1の代わりに上記物品4を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例5)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体T(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は15質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は85質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ5及び物品5を作製した。
物品1の代わりに上記物品5を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例6)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量32万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体U(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は30質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は20質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は80質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ6及び物品6を作製した。
物品1の代わりに上記物品6を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例7)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量40万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体V(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は15質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は10質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は90質量%)を使用したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ7及び物品7を作製した。
物品1の代わりに上記物品7を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例8)
C5石油系粘着付与樹脂(軟化点100℃、数平均分子量885)の使用量を40質量部から20質量部に変更したこと以外は実施例3と同様の方法で粘着テープ8及び物品8を作製した。
物品1の代わりに上記物品8を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例9)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量30万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体X(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は50質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を100質量部使用し、C5石油系粘着付与樹脂の代わりにテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)65質量部を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で粘着テープ9及び物品9を作製した。
物品1の代わりに上記物品9を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例10)
作製例9で使用した黒インキ層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、黒顔料が練りこまれた厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で粘着テープ10及び物品10を作製した。
物品1の代わりに上記物品10を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例11)
作製例9で使用したテルペンフェノール系粘着付与樹脂(軟化点115℃、分子量1000)の使用量を65質量部から75質量部に変更したこと以外は実施例作製例9と同様の方法で粘着テープ11及び物品11を作製した。
物品1の代わりに上記物品11を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例12)
実施例9で使用した粘着剤の代わりに、実施例9で使用した粘着剤と、粘着成分ではないマツモトマイクロスフィアーF−48(松本油脂製薬株式会社製、120℃における熱膨張率が370%、膨張開始温度90℃〜100℃、最大膨張温度125℃〜135℃、平均粒子径(膨張前)9μm〜15μm)とを混合して得た粘着剤を使用したこと以外は、作製例9と同様の方法で粘着テープ12及び物品12を作製した。前記マツモトマイクロスフィアーF−48は、粘着成分(スチレン−ブタジエンブロック共重合体Wとテルペンフェノール系粘着付与樹脂との合計)に対し15質量部使用した。
物品1の代わりに上記物品12を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(実施例13)
実施例1で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm)の代わりに、半導体レーザー(出力4W、波長940nm、重量250kg、一括照射可能面積 約0.1cm(局所加熱))を走査速度500mm/minの条件で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で前記物品1の加熱を行った。
(実施例14)
実施例9で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm)の代わりに、半導体レーザー(出力4W、波長940nm、重量250kg、一括照射可能面積 約0.1cm(局所加熱))を走査速度500mm/minの条件で使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で前記物品9の加熱を行った。
(実施例15)
実施例1で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm)の代わりに、120℃に設定した乾燥機を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で前記物品1の加熱を行った。
(実施例16)
実施例9で使用した平行型ハロゲンランプヒーター(ヒートテック社製の、長さ10cmのハロゲンランプ管2本を搭載、ハロゲンランプから発生する光の波長:近赤外線領域2μm、定格電圧100V、定格消費電力850W、携帯型、重量0.7kg、一括照射可能面積 約200cm)の代わりに、120℃に設定した乾燥機を使用したこと以外は、実施例9と同様の方法で前記物品9の加熱を行った。
(比較例1)
スチレン−ブタジエンブロック共重合体Sの代わりに、重量平均分子量100万のスチレン−ブタジエンブロック共重合体W(トリブロック共重合体とジブロック共重合体との混合物。前記混合物の全量に対する前記ジブロック共重合体の占める割合は20質量%。前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体の全体に占めるポリスチレン単位の質量割合は30質量%、ポリブタジエン単位の質量割合は70質量%)を使用したこと以外は実施例1と同様の方法で粘着テープ13及び物品13を作製した。
物品1の代わりに上記物品13を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(比較例2)
(粘着剤(a−3)の調製)
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器に、ブチルアクリレート44.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート50質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量80万のアクリル系ランダム共重合体X溶液を得た。
次に、アクリル系ランダム共重合体X100質量部に対して、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂D−135(荒川化学工業株式会社製)30質量部を添加し、酢酸エチルを加えて混合することによって、不揮発分45質量%のアクリル粘着剤を得た。
前記アクリル粘着剤100質量部に対し、日本ポリウレタン工業(株)製「コロネートL−45」(イソシアネート系架橋剤、固形分45質量%)を1.1質量部添加し15分攪拌して得たアクリル粘着剤(a−3)を、アプリケーターを用いて、乾燥後の厚さが100μmになるように、セパレーター上に塗布し、85℃下で5分間乾燥することによってアクリル系粘着剤層を形成した。
次に、上記アクリル系粘着剤層を、厚さ4μmの黒インキ層が表面に設けられた38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に貼りあわせた後、4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって粘着テープ14を作製した。
実施例1で使用した粘着テープの代わりに、上記粘着テープ14を使用すること以外は、実施例1と同一の方法で物品14を作製した。
物品1の代わりに上記物品14を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(比較例3)
比較例2で使用した厚さ4μmの黒インキ層が表面に設けられた38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりに、厚さ4μmの黒インキ層を有しない厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを使用したこと以外は、比較例2と同様の方法で粘着テープ15及び物品15を作製した。
物品1の代わりに上記物品15を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
(比較作製例4)
(粘着剤(a−4)の調製)
攪拌機、還流冷却器、温度計、滴下漏斗及び窒素ガス導入口を備えた反応容器にブチルアクリレート64.9質量部、2−エチルヘキシルアクリレート30質量部、アクリル酸2質量部、酢酸ビニル3質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.1質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、70℃で10時間重合することによって、重量平均分子量70万のアクリル系ランダム共重合体組み合わせのモノマー配合100質量部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2質量部とを酢酸エチル100質量部に溶解し、80℃で8時間重合してアクリルランダム共重合体Y溶液を得た。
次に、アクリルランダム共重合体Y100質量部に対し、ロジンエステル系樹脂A−100(荒川化学工業株式会社製)を10質量部、重合ロジンエステル系粘着付与樹脂D−135(荒川化学工業株式会社製)を20質量部添加し、トルエンで希釈混合することによって不揮発分45質量%の粘着剤(a−4)を得た。
前記粘着剤(a−4)100質量部に対し、日本ポリウレタン工業(株)製「コロネートL−45」(イソシアネート系架橋剤、固形分45質量%)を1.1質量部添加し15分攪拌したものを、アプリケーターを用いて、乾燥後の厚さが100μmになるように、セパレーター上に塗布し、85℃下で5分間乾燥することによって粘着剤層を形成した。
次に、上記粘着剤層を、厚さ4μmの黒インキ層が表面に設けられた38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に貼りあわせた後、4kgf/cmで加圧しラミネートすることによって粘着テープ16を作製した。
粘着テープ1の代わりに、上記粘着テープ16を使用すること以外は、実施例1と同一の方法で物品16を作製した。
物品1の代わりに上記物品16を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で加熱を行った。
〔粘着剤層の動的粘弾性測定〕
実施例及び比較例で得た粘着テープの製造に使用した粘着成分(ゴム系ブロック共重合体またはアクリル系共重合体と粘着付与樹脂との合計)を、アプリケーターを用いて乾燥後の厚さが100μmとなるように、離型ライナーの表面に塗布し、85℃で5分間乾燥させることによって、厚さ100μmの粘着剤層を、それぞれ複数枚形成した。
次に、同一の粘着剤を用いて得た粘着剤層を重ねあわせることによって、厚さ2mmの粘着剤層からなる試験片を、それぞれ作成した。
ティ・エイ・インスツルメントジャパン社製の粘弾性試験機(アレス2kSTD)に、直径7.9mmのパラレルプレートを装着した。前記試験片を、前記パラレルプレートで圧縮荷重40〜60gで挟み込み、周波数1Hz、温度領域−60〜150℃、及び、昇温速度2℃/minの条件で、23℃下での貯蔵弾性率(G23)及び120℃下での貯蔵弾性率(G120)を測定した。
〔23℃下での貯蔵弾性率(G23)及び120℃下での貯蔵弾性率(G120)の割合〕
前記方法で測定した120℃下での貯蔵弾性率(G120)に対する、23℃下での貯蔵弾性率(G23)の割合を算出した。
〔接着力の評価方法(面接着力)〕
23℃の環境下、実施例及び比較例で得た粘着テープを、1辺(外形)の長さが14mmの正方形で、幅2mmの額縁状に裁断した。
前記裁断した粘着テープ2を、長さ15mm、幅15mm及び厚さ3mmの直方体であるガラス板1に貼付した。その際、前記裁断した粘着テープ2の1辺が、前記ガラス板1の1辺15mmに対応するように貼付したものを試験片1とした。
次に、中心部に直径10mmの穴を有する縦20mm、横50mm及び厚さ2mmのポリカーボネート板3と、前記試験片1の粘着テープ側の面とを、それらの中心が一致するように貼付し、プレス機を用いて80N/cmで10秒加圧した後、前記加圧した状態を解き、23℃の環境下で1時間静置することによって試験片2を作製した。
次に、直径8mmのステンレス製のプローブ4を備えた引張試験機(エイアンドディ社製テンシロンRTA−100、圧縮モード)を用意した。前記プローブ4が、前記試験片2を構成するポリカーボネート板3の穴をとおして、前記試験片2を構成する試験片1に力を加えた際に、前記試験片1がポリカーボネート板3からはがれた時の強度(N/cm)を、23℃と120℃の温度環境下でそれぞれ測定した。なお、前記プローブ4が試験片1を押す速度は10mm/分に設定した。
〔接着力の評価方法(180度引き剥がし接着力)〕
180度引き剥がし接着力は、JIS Z 0237に従い測定した。具体的には、実施例及び比較例で得た粘着テープの一方の面の離型ライナーを剥がし、その粘着剤層を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)で裏打ちした。
前記裏打ちした粘着テープを幅20mm幅に切断した後、他方の面の離型ライナーを剥がし、その粘着剤層をガラス板に貼り合わせたものを試験片3とした。
前記試験片3を、23℃及び50%RH環境下で30分放置した後、23℃と120℃の温度環境下それぞれで、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、前記試験片3を構成する両面粘着テープを、ガラス板から、180度方向に300mm/分の速度で引き剥がした際の接着力を測定した。
〔定荷重保持力の評価方法〕
前記粘着テープの片面を、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて裏打ちし、幅10mm及び長さ70mmに裁断することによって試験テープを作製した。前記試験テープのうち長さ50mmの範囲を、ガラス板に貼付し、2kgのローラーを用い1往復加圧しそれらを接着した。前記接着したものを、23℃及び50%RHの雰囲気下に1時間放置した後、剥離方向に対して90°の方向に300gの荷重をかけ、3時間放置後、前記試験テープがSUS板からの剥がれ距離を測定し、以下の基準に従って評価した。なお、上記した定荷重保持力の評価方法は、外部から試験テープに変形応力が長時間加わった場合を想定した代用評価方法であり、剥がれ距離が長いほど定荷重保持力に優れることを表す。表中の値は、3時間放置後の剥がれ距離(mm)を示した。
〔熱解体性の評価〕
実施例及び比較例に記載の加熱方法で粘着テープの表面温度が120℃に達するまで加熱し、ガラス板にゴム製の吸盤(直径40mm)をとりつけ、ポリカーボネート板を抑えながらガラス板を引っ張った際の剥がしやすさを、下記基準にしたがって評価した。
○:20N以上30N未満の力で剥がすことができた。
×:30N以上の力でも剥がせなかった、または、ガラス板が割れた。
Figure 2017014309
Figure 2017014309
Figure 2017014309
Figure 2017014309
1 ガラス板
2 裁断された粘着テープ
3 ポリカーボネート板
4 プローブ
5 ガラス板
6 裁断された粘着テープ
7 ポリカーボネート板

Claims (7)

  1. 画像読み取り装置を構成するきょう体と透明ガラス部材との接着に使用することを特徴とする熱剥離性粘着テープ。
  2. アクリル系ブロック共重合体を含有する粘着剤、または、ゴム系ブロック共重合体(a)を含有する粘着剤を用いて形成される粘着剤層(A)を有するものである請求項1に記載の熱剥離性粘着テープ。
  3. 前記粘着剤層(A)が、ゴム系ブロック共重合体(a)を含有する粘着剤層であり、前記粘着剤層(A)に含まれる粘着成分の1Hz及び120℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G120が1.0×10Pa〜2.0×10Paの範囲であり、前記貯蔵弾性率G120に対する、1Hz及び23℃での動的粘弾性スペクトルで測定される貯蔵弾性率G23の割合〔G23/G120〕が1〜20である請求項1または2に記載の熱剥離性粘着テープ。
  4. きょう体と、透明ガラス部材とが、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱剥離性粘着テープによって接着された構成を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記きょう体が、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、及び、ポリスチレン樹脂からなる群より得られる少なくとも1種を含有するきょう体である請求項4に記載の画像読み取り装置。
  6. きょう体と透明ガラス部材とが請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱剥離性粘着テープによって接着された構成を有する画像読み取り装置を解体する方法であって、前記熱剥離性粘着テープを直接または間接的に加熱することによって、前記きょう体と透明ガラス部材とを分離することを特徴とする画像読み取り装置の解体方法。
  7. 前記熱剥離性粘着テープの加熱が、前記熱剥離性粘着テープまたは前記きょう体または前記透明ガラス部材にレーザーを照射、または、ハロゲンランプを近接もしくは接触させることによって行う工程である請求項6に記載の画像読み取り置の解体方法。
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