JP2017011676A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体の動きのボケ具合(被写体のフォーカス感)が好適なHDR合成動画を容易に得ることができる技術を提供する。【解決手段】本発明の画像処理装置は、撮像によって得られた第1フレームと、前記第1フレームよりも短い露光時間での撮像によって得られた第2フレームとを含む動画データを取得する第1取得手段と、前記動画データの再生速度に関する情報である再生情報を取得する第2取得手段と、前記再生情報に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームとを合成する合成手段と、を有し、前記合成手段は、前記動画データの再生速度に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの合成比率を変更する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
比較的長い露光時間での撮像によって得られた画像(第1フレーム)と、比較的短い露光時間での撮像によって得られた画像(第2フレーム)とを含む複数の画像を合成することにより、ダイナミックレンジが高い画像を生成する技術がある。このような技術(合成)は「ハイダイナミックレンジ合成(HDR合成)」と呼ばれ、HDR合成によって生成された画像は「ハイダイナミックレンジ合成画像(HDR合成画像)」と呼ばれる。HDR合成を行うことにより、露光時間による受光データのオーバーシュートの発生が抑制されたHDR合成画像を生成することができる。即ち、白とびや黒つぶれの発生が抑制されたHDR合成画像を生成することができる。
近年、撮像時にHDR合成をリアルタイムで行うことで、撮像動画(撮像によって得られた動画)として、各フレームがHDR合成画像である動画(HDR合成動画)を得ることが可能となった。図16は、HDR合成動画が生成される様子を示す。図16の例では、撮像によって第1フレームと第2フレームが交互に得られ、第1フレームと第2フレームが得られる度に、得られた第1フレームと第2フレームを合成することによりHDR合成画像が生成される。それにより、HDR合成動画が生成される。
HDR動画の生成では、HDR合成における第1フレームと第2フレームの重みを変えることで、ダイナミックレンジだけでなく、被写体の動きのボケ具合(被写体のフォーカス感)を変えることができる。図17(A)は、水平方向に動く黒い円形の物体を撮像して得られた第1フレームの一例を示す。第1フレームでは、露光時間が長いため、暗部の階調情報を詳細に保持できるが、動きのボケが大きい。図17(B)は、水平方向に動く黒い円形の物体を撮像して得られた第2フレームの一例を示す。第2フレームでは、露光時間が短いため、明部の階調情報を詳細に保持でき、動きのボケが小さい。図17(C)及び図17(D)は、図17(A)の第1フレームと図17(B)の第2フレームとを合成して得られたHDR合成画像の一例を示す。図17(C)は、第1フレームの重みが大きく、且つ、第2フレームの重みが小さい場合の例を示す。この場合、図17(C)に示すように、動きのボケが残ったHDR画像が生成される。図17(D)は、第1フレームの重みが小さく、且つ、第2フレームの重みが大きい場合の例を示す。この場合、図17(D)に示すように、図17(C)に比べ動きのボケが小さいHDR画像が生成される。一般的に、通常の再生速度での動画の再生では、自然な動きを表現するために、動きのボケがある程度残った画像(例えば、図17(C)のような画像)が使用されることが望ましい。一方、通常の再生速度より遅い再生速度での動画の再生(スロー再生や一時停止再生)では、フォーカス感の高い画像(例えば、図17(D)のような画像)が使用されることが望ましい。
近年、ビデオカメラの撮像センサのサイズが増しており、一眼レフカメラに用意された豊富なレンズ群をビデオカメラにマウントできることが一般的になってきている。このような背景から、撮像によって高解像度の動画を取得し、動画の1フレームを静止画として抽出する、といったワークフローが注目されている。以後、このようなワークフローを「モーションキャプチャワークフロー」と記載する。モーションキャプチャワークフローでは、例えば、撮像によってCM(Commercial Message)やPV(Promotion Video)用の高解像度動画が取得され、高解像度動画の1フレームが雑誌や広告用の静止画として抽出される。
図18は、モーションキャプチャワークフローで使用される画像表示システムの構成の一例を示す図である。図18の画像表示システムは、撮像装置1100、再生装置1200、現像装置1300、及び、画像表示装置1400を有する。撮像装置1100は、撮像によって動画データを生成し、生成した動画データを出力する。撮像装置1100は、動画データとして、各フレームの画像データがRAW画像データであるRAW動画データを出力する。再生装置1200は、撮像装置1100から出力されたRAW動画データを記憶する。また、再生装置1200は、記憶しているRAW動画データを出力する。現像装置1300は、再生装置1200から出力されたRAW動画データに現像処理を施し、現像処理後の動画データを出力する。画像表示装置1400は、現像装置1300から出力された動画データに基づく動画を表示する。
図18の画像表示システムでは、まず、撮像装置1100によって得られたRAW動画データが、再生装置1200に蓄積される。その後、再生装置1200に蓄積されたRAW動画データが現像装置1300によって現像され、現像結果が画像表示装置1400によって表示される。ユーザ(例えば、カメラマン)は、画像表示装置1400の表示を見ることで、撮像動画の確認、静止画の選定、等を行う。
図19は、モーションキャプチャワークフローの一例を示すフローチャートである。ここでは、撮像動画が通常再生されている状態からの作業について説明する。通常再生は、通常の再生速度で動画を再生する再生方法である。
まず、ユーザは、画像表示装置1400の表示を確認し、静止画として使用できそうな画像群(シーン)を探す(S1001;確認作業)。そして、ユーザは、探した画像群の近辺のフレームからの一時停止再生のためのユーザ操作(一時停止操作)を行い、コマ送りのためのユーザ操作(コマ送り操作)を繰り返し行う(S1002)。それにより、探した画像群の近辺のフレームが表示され、コマ送り操作が行われる度に次のフレームに表示が切り替えられる。次に、ユーザは、コマ送り操作を行いながら画像表示装置1400の表示を確認し、静止画として使用するフレームを選定する(S1003;選定作業)。一般的に、画像の構図の他に、フォーカス感の有無を考慮して、フレームが選定される。例えば、雑誌や広告に使用する上で必要十分なフォーカス感が残ったフレームが選定される。そして、ユーザは、選定されたフレームのRAW画像データを静止画データとして再生装置1200から抽出するユーザ操作(抽出操作)を行う(S1004)。次に、ユーザは、モーションキャプチャワークフローを終了するか否かを判断する(S1005)。モーションキャプチャワークフローを終了する場合には、本フローチャートが終了され、モーションキャプチャワークフローを終了しない場合には、S1002に作業が戻され、引き続きコマ送り操作が行われる。モーションキャプチャワークフローを終了しない場合に、S1001に作業が戻されてもよい。なお、RAW画像データは、画像の編集に非常に適している。静止画データとしてRAW画像データを抽出することにより、雑誌や広告などの用途に応じたレタッチなどの編集作業を好適に行うことができる。
ところで、モーションキャプチャワークフローにおいてHDR合成動画を生成する場合には、S1001の確認作業では、通常の再生速度での動画の再生に適した重みを用いてHDR合成動画が生成されることが好ましい。しかしながら、そのような重みを使用すると、S1003の選定作業において、フォーカス感が足りない表示が行われることが多い。そして、そのような表示が行わる度にユーザによって重みが調整されることが想定される。
モーションキャプチャワークフローでは、膨大な画像(フレーム)から好適な画像を選定(選別)するのに非常に長い時間を要し、ユーザの負担が非常に大きい。そして、選定
作業において重みの調整が必要になると、作業時間やユーザの負担がさらに増してしまう。
HDR合成に関する従来技術は、例えば、特許文献1,2に開示されている。特許文献1に開示の技術では、長時間露光の画像と短時間露光の画像の重みが、HDR合成動画における被写体の動きの有無に基づいて調整される。特許文献2に開示の技術では、HDR合成に用いる画像の枚数と、HDR合成に用いる画像の露光条件とが、ユーザ操作に応じて調整される。
しかしながら、特許文献1,2に開示の技術では、HDR合成動画の1フレームに関して一意に重みが決定される。1フレームに関して一意に重みが決定されると、S1001の確認作業時に動きのボケが小さい不自然な表示が行われたり、S1003の選定作業時にフォーカス感が足りない表示が行われたりする。そのため、同一のフレームに関する重みとして、確認作業時と選定作業時とで異なる重みが使用されることが好ましい。特許文献1,2に開示の技術を用いたとしても、このような処理は実現できず、重みを調整するユーザ操作が必要となる。
特開2012−084983号公報 特開2012−175277号公報
本発明は、被写体の動きのボケ具合(被写体のフォーカス感)が好適な合成動画を容易に得ることができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
撮像によって得られた第1フレームと、前記第1フレームよりも短い露光時間での撮像によって得られた第2フレームとを含む動画データを取得する第1取得手段と、
前記動画データの再生速度に関する情報である再生情報を取得する第2取得手段と、
前記再生情報に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームとを合成する合成手段と、
を有し、
前記合成手段は、前記動画データの再生速度に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの合成比率を変更する
ことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
撮像によって得られた第1フレームと、前記第1フレームよりも短い露光時間での撮像によって得られた第2フレームとを含む動画データを取得する第1取得ステップと、
前記動画データの再生速度に関する情報である再生情報を取得する第2取得ステップと、
前記再生情報に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームとを合成する合成ステップと、
を有し、
前記合成ステップでは、前記動画データの再生速度に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの合成比率が変更される
ことを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、被写体の動きのボケ具合(被写体のフォーカス感)が好適な合成動画を容易に得ることができる。
実施例1に係る画像表示システムの構成の一例を示す図 実施例1に係る撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係るRAW−HDR動画データの一例を示す図 実施例1に係る再生装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る再生用RAW−HDR動画データの一例を示す図 実施例1に係る現像装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る画像表示装置の動作の一例を示すフローチャート 実施例1に係る表示画像の一例を示す図 実施例2に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例2に係る画像表示装置の動作の一例を示すフローチャート 実施例2に係るヒストグラムデータの一例を示す図 実施例3に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例3に係る表示画像の一例を示す図 実施例4に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 HDR合成動画が生成される様子の一例を示す図 画像の一例を示す図 画像表示システムの一例を示す図 モーションキャプチャワークフローの一例を示すフローチャート
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。なお、以下では、本実施例に係る画像処理装置が画像表示装置に設けられている例を説明するが、本実施例に係る画像処理装置は画像表示装置とは別体の装置であってもよい。本実施例に係る画像処理装置は、画像表示装置とは異なる装置に設けられていてもよい。
図1は、本実施例に係る画像表示システムの構成の一例を示す図である。図1の画像表示システムは、例えば、モーションキャプチャワークフローで使用される。図1に示すように、本実施例に係る画像表示システムは、撮像装置100、再生装置200、現像装置300、及び、画像表示装置400を有する。
撮像装置100は、撮像によって動画データを生成し、生成した動画データを出力する。本実施例では、撮像装置100は、動画データとして、各フレームの画像データがRAW画像データであるRAW動画データを出力する。再生装置200は、撮像装置100から出力されたRAW動画データを記憶部に記録する。また、再生装置200は、RAW動画データを記憶部から読み出し、読み出したRAW動画データから、設定された再生方法に基づくRAW動画データを生成し、生成したRAW動画データを出力する。現像装置300は、再生装置200から出力されたRAW動画データに現像処理を施し、現像処理後の動画データを出力する。画像表示装置400は、現像装置300から出力された動画データに基づく動画を表示する。
なお、撮像装置100、再生装置200、現像装置300、及び、画像表示装置400のうちの2つ以上の装置が一体化されていてもよい。例えば、再生装置200と現像装置300が一体化されていてもよいし、撮像装置100、再生装置200、及び、現像装置300が一体化されていてもよいし、現像装置300と画像表示装置400が一体化されていてもよい。
なお、撮像装置100が動画データを出力する際に、撮像装置100によって現像処理が行われてもよい。再生装置200が動画データを記憶部に記録する際に、再生装置200によって現像処理が行われてもよい。設定された再生方法に基づく動画データを再生装置200が生成する際に、再生装置200によって現像処理が行われてもよい。再生装置200が動画データを出力する際に、再生装置200によって現像処理が行われてもよい。撮像装置100や再生装置200で現像処理が行われる場合、現像装置300は不要となる。この場合、「撮像装置100や再生装置200に現像装置300が設けられている」とも言える。
図2は、撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、撮像装置100は、レンズ部101、撮像部102、信号処理部103、出力部104、ユーザI/F部105、及び、制御部106を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス107によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス107を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部106によって制御される。
レンズ部101は、撮像部102の前段に設置されており、撮像対象(被写体)からの光である入射光を撮像部102へ結像する。
撮像部102は、レンズ部101によって結像された入射光の露出時間を変更する露出変更処理を行い、入射光をアナログ電気信号に変換し(撮像)、得られたアナログ電気信号を出力する。本実施例では、撮像部102において、第1の撮像と、第1の撮像よりも露光時間が短い第2の撮像とが交互に行われる。そして、第1の撮像によって得られたアナログ電気信号と、第2の撮像によって得られたアナログ電気信号とが、撮像部102から交互に出力される。
信号処理部103は、撮像部102から出力されたアナログ電気信号に対して信号処理を施すことにより、撮像部102から出力されたアナログ電気信号をデジタル電気信号であるRAW画像データに変換する。そして、信号処理部103は、RAW画像データを出力する。信号処理は、アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA/D変換処理、種々の補正を行う補正処理、等を含む。補正処理では、撮像部102が有する撮像センサ(CCD、CMOS、等)の欠陥に起因した誤差、レンズ部101が有するレンズの光学バラつきに起因した誤差、等が低減される。
上述したように、撮像部102からは、第1の撮像によって得られたアナログ電気信号と、第2の撮像によって得られたアナログ電気信号とが交互に出力される。そのため、信号処理部103からは、RAW−HDR動画データが出力される。RAW−HDR動画データは、各フレームの画像データとしてRAW画像データを有する動画データである。また、RAW−HDR動画データは、第1の撮像によって得られた第1フレームと、第2の撮像によって得られた第2フレームとを含むフレームペアが繰り返される動画データでもある。
出力部104は、信号処理部103から出力されたRAW−HDR動画データを、再生
装置200に所定のフレームレートで出力する。出力部104は、RAW−HDR動画データを出力する際に、RAW−HDR動画データの各フレーム(各RAW画像データ)に、そのフレームに関する情報であるHDRメタ情報を含むメタデータを付加する。本実施例では、HDRメタ情報は、HDR識別情報(動画識別情報)、ペア識別情報、フレーム識別情報、及び、露光時間情報を含む。
HDR識別情報は、出力部104から出力された動画データがHDR動画データ(第1の撮像によって得られた第1フレームと、第2の撮像によって得られた第2フレームとを含むフレームペアが繰り返される動画データ)であるか否かを示す情報である。本実施例では、RAW−HDR動画データが撮像装置100から出力されるため、HDR識別情報は、「出力部104から出力された動画データがRAW−HDR動画データであることを示す情報」とも言える。HDR識別情報は、動画データの全てのフレームに対して付加されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、HDR識別情報は、動画データの先頭のフレームに対してのみ付加されてもよい。先頭のフレームは、例えば、撮像の開始を指示するユーザ操作に応じて検出することができる。
ペア識別情報は、出力部104から出力されたHDR動画データ(RAW−HDR動画データ)のフレームペアを識別する情報である。例えば、1つのフレームペアに含まれる第1フレームと第2フレームのそれぞれに対して、同じ識別子が、ペア識別情報として付加される。そのような識別子を使用する場合、HDR動画データの全てのフレームに対してペア識別情報が付加される。第1フレームに対して、当該第1フレームと同じフレームペアに含まれる第2フレームを示す情報が、ペア識別情報として付加されてもよい。第2フレームに対して、当該第2フレームと同じフレームペアに含まれる第1フレームを示す情報が、ペア識別情報として付加されてもよい。そのような情報を使用する場合、HDR動画データの第1フレームと第2フレームの少なくとも一方に対してペア識別情報が付加される。
フレーム識別情報と露光時間情報は、HDR動画データの全てのフレームに対して付加される。フレーム識別情報は、出力部104から出力されたHDR動画データ(RAW−HDR動画データ)の第1フレームと第2フレームを識別する情報である。具体的には、フレーム識別情報は、対応するフレームが第1フレームであるか第2フレームであるかを示す情報である。露光時間情報は、出力部104から出力された動画データの各フレームの露光時間を示す情報である。具体的には、露光時間情報は、対応するフレームの露光時間を示す情報である。
なお、HDRメタ情報は、HDR識別情報、ペア識別情報、フレーム識別情報、及び、露光時間情報以外の情報を含んでいてもよい。例えば、HDRメタ情報は、タイムコード等の情報を含んでいてもよい。
図3は、撮像装置100から出力されたRAW−HDR動画データの一例を示す図である。図3に示すように、RAW−HDR動画データでは、第1フレームと第2フレームが交互に並んでいる。また、各フレームにHDRメタ情報が付加されている。撮像装置100(出力部104)と再生装置200は、有線または無線で互いに接続されている。撮像装置100と再生装置200を互いに接続するためのケーブルとしては、例えば、SDI(Serial Digital Interface)ケーブル、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル、等が使用される。SDIケーブルを用いて撮像装置100が再生装置200に接続されている場合には、HDRメタ情報は、例えば、垂直ブランキング領域であるアンシラリー領域に付加される。なお、撮像装置100と再生装置200が一体化されている場合には、内部バスを介して出力部104から再生装置200にRAW−HDR動画データが伝送されて
もよい。
ユーザI/F部105は、撮像装置100に対するユーザ操作を受け付ける。そして、ユーザI/F部105は、撮像装置100に対して行われたユーザ操作を示す操作情報を、制御部106へ出力する。例えば、不図示のシャッターボタンが押下されると、ユーザI/F部105は、シャッターボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部106へ出力する。
制御部106は、撮像装置100が有する各機能部の動作を制御する。例えば、制御部106は、ユーザI/F部105からの操作情報に基づいて各機能部に指示を出力することにより、各機能部の動作を制御する。具体的には、シャッターボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部105から出力されると、制御部106は、撮像部102に第1フレームと第2フレームの露出時間を通知し、撮像部102に撮像の開始を指示する。
図4は、再生装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、再生装置200は、入力部201、記憶部202、再生情報付加部203、出力部204、ユーザI/F部205、及び、制御部206を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス207によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス207を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部206によって制御される。
入力部201は、撮像装置100から出力されたRAW−HDR動画データを所定のフレームレートで取得し、記憶部202に記録する。記憶部202は、動画データを記憶可能な記憶装置である。記憶部202としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、等が使用される。なお、記憶部202は、再生装置200に対して着脱不可能な記憶装置であってもよいし、再生装置200に対して着脱可能な記憶装置であってもよい。
ユーザI/F部205は、再生装置200に対するユーザ操作を受け付ける。そして、ユーザI/F部205は、再生装置200に対して行われたユーザ操作を示す操作情報を、制御部206へ出力する。例えば、不図示の記録開始ボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、記録開始ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。不図示の再生開始ボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、再生開始ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。不図示の一時停止ボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、一時停止ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。不図示のスロー再生ボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、スロー再生ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。不図示のコマ送りボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、コマ送りボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。不図示の再生停止ボタンが押下されると、ユーザI/F部205は、再生停止ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部206へ出力する。
制御部206は、再生装置200が有する各機能部の動作を制御する。例えば、制御部206は、ユーザI/F部205からの操作情報に基づいて各機能部に指示を出力することにより、各機能部の動作を制御する。具体的には、記録開始ボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、入力部201に動画データの記録を指示する。再生開始ボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、再生情報付加部203に通常再生を指示する。それにより、再生方法として通常再生が設定される。一時停止ボタンが押下
されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、再生情報付加部203に一時停止再生を指示する。それにより、再生方法として一時停止再生が設定される。スロー再生ボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、再生情報付加部203にスロー再生を指示する。それにより、再生方法としてスロー再生が設定される。コマ送りボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、再生情報付加部203にコマ送りを指示する。再生停止ボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部205から出力されると、制御部206は、再生情報付加部203に再生停止を指示する。
再生情報付加部203は、制御部206からの指示に応じて設定された再生方法に基づいて、記憶部202に記録されたRAW−HDR動画データから、再生用RAW−HDR動画データを生成する。そして、再生情報付加部203は、再生用RAW−HDR動画データを所定のフレームレートで出力する。また、再生情報付加部203は、再生用RAW−HDR動画データを出力する際に、再生用RAW−HDR動画データの各フレームに再生情報を含むメタデータを付加する。再生情報は、設定された再生方法に関する情報である。
例えば、制御部206から通常再生が指示されると、再生情報付加部203は、記憶部202に記録されたRAW−HDR動画データの各フレームを順次出力する。このとき、通常再生を示す再生情報が各フレームに付加される。一時停止再生が指示されると、再生情報付加部203は、一時停止再生が指示されたときに取得(又は出力)したフレームペアを繰り返し出力する。このとき、一時停止再生を示す再生情報が各フレームに付加される。一時停止再生が指示された後、コマ送りが指示されると、再生情報付加部203は、一時停止再生が指示されたときに取得(又は出力)したフレームペアの次のフレームペアを記憶部202から読み出し、読み出したフレームペアを繰り返し出力する。このときも、一時停止再生を示す再生情報が各フレームに付加される。スロー再生が指示されると、再生情報付加部203は、記憶部202に記録されたRAW−HDR動画データの各フレームをN回(Nは2以上の整数)ずつ出力する。このとき、スロー再生を示す再生情報が各フレームに付加される。再生停止が指示されると、再生情報付加部203は、再生用RAW−HDR動画データの出力を停止する。
通常再生は、通常の再生速度(第2再生速度)で動画を再生する再生方法である。一時停止再生とスロー再生は、通常の再生速度よりも低い再生速度(第1再生速度)で動画を再生する再生方法である。一時停止再生は、再生対象のフレームペアを更新しない再生方法である。このように、本実施例では、再生速度が互いに異なる複数の再生方法が使用される。そのため、再生情報は、「再生速度に関する情報」とも言える。再生速度を示す情報が再生情報として使用されてもよい。なお、再生方法や再生情報はこれらに限らない。例えば、再生方法として、撮像時刻が遅いフレームから再生する逆再生が使用されてもよい。
出力部204は、再生情報付加部203から出力された再生用RAW−HDR動画データを、現像装置300に所定のフレームレートで出力する。図5は、再生装置200から出力された再生用RAW−HDR動画データの一例を示す図である。図5に示すように、再生用RAW−HDR動画データでは、第1フレームと第2フレームが交互に並んでいる。また、各フレームにHDRメタ情報と再生情報が付加されている。再生装置200(出力部204)と現像装置300は、有線または無線で互いに接続されている。再生装置200と現像装置300を互いに接続するためのケーブルとしては、例えば、SDIケーブル、HDMIケーブル、等が使用される。SDIケーブルを用いて再生装置200が現像装置300に接続されている場合には、再生情報は、例えば、垂直ブランキング領域であ
るアンシラリー領域に付加される。なお、再生装置200と現像装置300が一体化されている場合には、内部バスを介して出力部204から現像装置300に再生用RAW−HDR動画データが伝送されてもよい。
図6は、現像装置300の機能構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、現像装置300は、入力部301、現像部302、出力部303、ユーザI/F部304、及び、制御部305を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス306によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス306を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部305によって制御される。
入力部301は、再生装置200から出力された再生用RAW−HDR動画データを所定のフレームレートで取得し、現像部302に出力する。現像部302は、入力部301から出力された再生用RAW−HDR動画データに現像処理(Debayer処理)を施す。RAW画像データは、撮像部102の素子配列に依存した画素値を有する。現像処理により、RAW画像データの画素値が一般的な画素値に変換される。本実施例では、RAW画像データの画素値をRGB値(サンプリング数4:4:4)に変換する現像処理が行われる。それにより、再生用RAW−HDR動画データの画素値をRGB値に変換した再生用RGB−HDR動画データが生成される。そして、現像部302は、再生用RGB−HDR動画データを出力する。なお、現像処理後の画素値はRGB値に限らない。例えば、現像処理後の画素値はYCbCr値であってもよい。
出力部303は、現像部302から出力された再生用RGB−HDR動画データを、画像表示装置400に所定のフレームレートで出力する。再生用RGB−HDR動画データの構造は、再生用RAW−HDR動画データ(図5)と同様である。即ち、再生用RGB−HDR動画データにも、HDRメタ情報と再生情報が付加されている。現像装置300(出力部303)と画像表示装置400は、有線または無線で互いに接続されている。現像装置300と画像表示装置400を互いに接続するためのケーブルとしては、例えば、SDIケーブル、HDMIケーブル、等が使用される。なお、現像装置300と画像表示装置400が一体化されている場合には、内部バスを介して出力部303から画像表示装置400に再生用RGB−HDR動画データが伝送されてもよい。
ユーザI/F部304は、現像装置300に対するユーザ操作を受け付ける。そして、ユーザI/F部304は、現像装置300に対して行われたユーザ操作を示す操作情報を、制御部305へ出力する。例えば、不図示の現像開始ボタンが押下されると、ユーザI/F部304は、現像開始ボタンが押下されたことを示す操作情報を、制御部305へ出力する。
制御部305は、現像装置300が有する各機能部の動作を制御する。例えば、制御部305は、ユーザI/F部304からの操作情報に基づいて各機能部に指示を出力することにより、各機能部の動作を制御する。具体的には、現像開始ボタンが押下されたことを示す操作情報がユーザI/F部304から出力されると、制御部305は、現像部302に現像処理の開始を指示する。
図7は、画像表示装置400の機能構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、画像表示装置400は、入力部401、再生情報抽出部402、HDR判断部403、HDR合成部404、画像処理部405、表示部406、制御部407、及び、合成比率決定部408を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス409によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス409を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部407によって制御される。
入力部401は、現像装置300から出力された再生用RGB−HDR動画データを所定のフレームレートで取得する(第1取得処理)。そして、入力部401は、取得した再生用RGB−HDR動画データを所定のフレームレートで再生情報抽出部402とHDR判断部403に出力する。なお、入力部401では、HDR動画データ以外の動画データが取得されることもある。
再生情報抽出部402は、入力部401からフレームデータ(1フレーム分の画像データ)が出力される度に、当該フレームデータから再生情報を抽出し(第2取得処理)、抽出した再生情報を制御部407に出力する。
HDR判断部403は、入力部401からフレームデータが出力される度に、当該フレームデータからHDRメタ情報を抽出する。そして、HDR判断部403は、抽出したHDRメタ情報からHDR識別情報を取得し(第6取得処理)、入力部401によって取得された動画データが再生用RGB−HDR動画データであるか否かをHDR識別情報に応じて判断する(動画判断処理)。入力部401によって取得された動画データが再生用RGB−HDR動画データでない場合には、HDR判断部403は、入力部401からのフレームデータを画像処理部405に出力する。入力部401によって取得された動画データが再生用RGB−HDR動画データである場合には、HDR判断部403は、入力部401からのフレームデータをHDR合成部404に出力する。また、入力部401によって取得された動画データが再生用RGB−HDR動画データである場合には、HDR判断部403は、抽出したHDRメタ情報をHDR合成部404と合成比率決定部408に出力する。
なお、再生用RGB−HDR動画データが画像表示装置400に入力されることが前提である場合には、第6取得処理と動画判断処理は行われなくてもよい。また、動画判断処理の方法は特に限定されない。例えば、ペア識別情報とフレーム識別情報の少なくとも一方を用いて、動画データが再生用RGB−HDR動画データであるか否かが判断されてもよい。即ち、ペア識別情報とフレーム識別情報の少なくとも一方が、HDR識別情報を兼ねていてもよい。第1フレームの露光時間は比較的長いため、第1フレームは明るいことが多い。そして、第2フレームの露光時間は比較的短いため、第2フレームは暗いことが多い。そのため、入力部401によって取得された動画データの輝度の時間変化に基づいて、当該動画データが再生用RGB−HDR動画データであるか否かを判断することもできる。
HDR合成部404は、HDR判断部403から出力されたHDRメタ情報を取得し、取得したHDRメタ情報からフレーム識別情報を取得する(第4取得処理)。そして、HDR合成部404は、HDR判断部403からのフレームデータが第1フレームのデータであるか第2フレームのデータであるかをフレーム識別情報に応じて判断する(フレーム判断処理)。即ち、本実施例では、入力部401によって取得された再生用RGB−HDR動画データの第1フレームと第2フレームが、フレーム識別情報を用いて識別される。また、HDR合成部404は、取得したHDRメタ情報からペア識別情報を取得する(第5取得処理)。そして、HDR合成部404は、入力部401によって取得された再生用RGB−HDR動画データのフレームペアを、ペア識別情報を用いて識別する(ペア識別処理)。
そして、HDR合成部404は、フレームペアが取得される度に、当該フレームペアの第1フレームと第2フレームを合成する合成処理を行い、合成処理の結果(合成フレームデータ)を画像処理部405に出力する。合成処理では、合成比率決定部408から出力された合成比率に応じた重みで第1フレームと第2フレームが合成される。合成処理を行うために、HDR合成部404は、フレームデータを記憶するバッファ(フレームメモリ
)を有する。再生用RGB−HDR動画データの各フレームペアについて合成処理が行われることにより、HDR合成動画データが生成される。
合成処理では、例えば、以下の式1を用いて第1フレームと第2フレームが合成される。式1は、1つの画素位置に対する合成処理を示す。各画素位置に対して式1を用いた合成処理が行われる。式1において、Kは合成比率、L1は第1フレームの輝度値、L2は第2フレームの輝度値、Lcは合成結果(合成処理後の輝度値)を示す。Kは0以上且つ1以下の値である。

Lc=L2×K+L1×(1−K) ・・・(式1)
なお、再生用RGB−HDR動画データにおける第1フレームと第2フレームの順番が予め定められていてもよい。そして、再生用RGB−HDR動画データにおける第1フレームと第2フレームの順番を画像表示装置400が予め把握している場合には、第4取得処理とフレーム判断処理は行われなくてもよい。また、フレーム判断処理の方法は特に限定されない。例えば、HDR判断部403からのフレームデータの輝度に基づいて、当該フレームデータが第1フレームのデータであるか第2フレームのデータであるかが判断されてもよい。また、フレームペアに含まれる第1フレームと第2フレームの順番が予め定められていてもよい。そして、フレームペアに含まれる第1フレームと第2フレームの順番を画像表示装置400が予め把握している場合には、第5取得処理とペア識別処理は行われなくてもよい。
画像処理部405は、HDR判断部403から出力されたフレームデータ、または、HDR合成部404から出力された合成フレームデータに所定の画像処理を施すことにより、処理フレームデータを生成する。そして、画像処理部405は、生成した処理フレームデータを表示部406に出力する。画像処理部405は、画像処理部405にフレームデータ(合成フレームデータ)が入力される度に、上述した処理を行う。所定の画像処理として、例えば、白色の輝度を変更する白輝度変更処理、階調値を変更する階調変更処理、色度を変更する色度変更処理、等が行われる。
なお、合成フレームデータ間の合成比率の差によって、合成フレームデータが一つ前の合成フレームと比べて暗くなったり明るくなったりするといった顕著な輝度変化が生じる場合がある。画像処理部405は、このような輝度変化を低減するために、輝度を増減させる画像処理を行っても良い。具体的には、合成フレームデータ間の輝度平均値の差やピーク輝度値(最大輝度値)の差を監視し、その差が所定の差以上の場合は、当該差が所定の差以下に収まるよう白輝度(白色の輝度)を変更する処理等を行ってもよい。或いは、合成フレームデータ毎に、合成比率決定部408から合成比率を取得し、その合成比率に応じて輝度を変更する処理等を行ってもよい。
表示部406は、画像処理部405から出力された処理動画データに応じた動画を画面に表示する。処理動画データは、各フレームの画像データとして処理フレームデータを有する動画データである。具体的には、表示部406は、フレームデータを記憶するバッファ(フレームメモリ)と表示パネルを有する。表示部406は、画像処理部405から処理フレームデータが出力される度に、画像処理部405から出力された処理フレームデータをバッファに記録(上書き)する。そして、表示部406は、バッファから処理フレームデータを所定のリフレッシュレートで読み出し、読み出した処理フレームデータを表示パネルに出力する。表示パネルに入力された処理フレームデータに応じて表示パネルの各表示素子が駆動され、処理フレームデータに応じた画像が表示される。表示パネルとしては、例えば、液晶パネル、有機ELパネル、プラズマパネル、等が使用される。
制御部407は、画像表示装置400が有する各機能部の動作を制御する。例えば、制御部407は、再生情報抽出部402から出力された再生情報を合成比率決定部408に出力することにより、合成比率決定部408の動作を制御する。なお、制御部407は、再生情報抽出部402から出力された再生情報に基づく情報を生成し、生成した情報を再生情報の代わりに出力してもよい。例えば、制御部407は、再生情報に基づいて、現在の再生方法が一時停止再生であるか否かを示す情報を生成してもよい。
合成比率決定部408は、制御部407からの再生情報に基づいて、合成比率Kを決定する。上述した式1に示されているように、本実施例では、合成比率Kとして、第2フレームの重みが決定される。本実施例では、合成比率決定部408は、再生情報に基づいて、現在の再生方法が一時停止再生であるか否を判断する。そして、合成比率決定部408は、現在の再生方法の判断結果に応じて、以下のように合成比率Kを決定する。合成比率決定部408は、決定した合成比率KをHDR合成部404に出力する。

現在の再生方法が通常再生である場合:K=0.5
現在の再生方法が一時停止再生である場合:K=0.8
このように、本実施例では、現在の再生方法が一時停止再生である場合に、現在の再生方法が通常再生である場合に比べて大きい値が第2フレームの重みとして使用されるように、合成比率Kが決定される。現在の再生方法が一時停止再生である場合に大きい値が第2フレームの重みとして使用されることにより、合成フレームデータとして、被写体のフォーカス感が高い画像を表す画像データを得ることができる。現在の再生方法が通常再生である場合の合成比率Kは、基準値(デフォルト値)であり、通常再生において被写体の自然な動きを表現可能な値である。再生方法に対応する合成比率Kの値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
なお、合成比率Kの値は、上述した値(0.5と0.8)に限らない。現在の再生方法が通常再生である場合の合成比率Kは、0.5より大きくても小さくてもよい。現在の再生方法が一時停止再生である場合の合成比率Kは、0.8より大きくても小さくてもよい。例えば、現在の再生方法が一時停止再生である場合の合成比率Kとして1が使用されてもよい。即ち、現在の再生方法が一時停止再生である場合に、第1フレームの合成比率(重み)としてゼロが使用され、第2フレームの合成比率として1が使用されてもよい。その場合、露光時間が長い第1フレームと露光時間が短い第2フレームのうち、第2のフレームのみを選択して出力する選択処理を行い、合成処理を行わなくてもよい。
なお、合成比率Kとして、第2フレームの重み以外の値が決定されてもよい。例えば、合成比率Kとして、第1フレームの重みが決定されてもよい。合成比率Kとして、第1フレームの重みに対する第2フレームの重みの割合が決定されてもよい。合成比率Kとして、第2フレームの重みに対する第1フレームの重みの割合が決定されてもよい。
なお、現在の再生方法が一時停止再生と異なる場合に基準値が合成比率Kとして使用されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、現在の再生方法がスロー再生である場合に、現在の再生方法が通常再生である場合に比べて大きい値が第2フレームの重みとして使用されるように、合成比率Kが決定されてもよい。現在の再生方法がスロー再生である場合に、現在の再生方法が一時停止再生である場合と同じ値が第2フレームの重みとして使用されるように、合成比率Kが決定されてもよい。現在の再生方法がスロー再生である場合に、現在の再生方法が通常再生である場合よりも大きく、且つ、現在の再生方法が一時停止再生である場合よりも小さい値が第2フレームの重みとして使用されるように、合成比率Kが決定されてもよい。
なお、合成比率Kを決定する決定処理の方法は上記方法に限らない。例えば、現在の再生方法が一時停止再生(またはスロー再生)である場合に、第1フレームと第2フレームの輝度(HDR判断部403からのフレームデータの輝度)に基づいて、合成比率Kが決定(調整)されてもよい。現在の再生方法が一時停止再生(またはスロー再生)である場合に、第1フレームと第2フレームの露光時間に基づいて、合成比率Kが決定されてもよい。第1フレームと第2フレームの露光時間の差が小さい場合には、第2フレームの重みの増加によるフォーカス感の増加が小さい。そのため、第1フレームと第2フレームの露光時間の差が第1閾値未満である場合に、露光時間の差が第1閾値以上である場合に比べて基準値に近い値が第2フレームの重みとして使用されるように、合成比率Kが決定されてもよい。具体的には、以下のように合成比率Kが決定されてもよい。これにより、再生方法の違いによるフォーカス感の変化を低減でき、ユーザの違和感を低減することができる。これらの方法では、例えば、HDRメタ情報から露出時間情報が取得され(第3取得処理)、露出時間情報によって示された露光時間が使用される。第1閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。

現在の再生方法が通常再生である場合:K=0.5
現在の再生方法が一時停止再生であり、
且つ、露光時間の差が第1閾値以上である場合:K=0.8
現在の再生方法が一時停止再生であり、
且つ、露光時間の差が第1閾値未満である場合:K=0.6
図8は、画像表示装置400の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、画像表示装置400に再生用RGB−HDR動画データが入力された場合の例を説明する。
まず、制御部407が、再生情報抽出部402から再生情報を取得し、取得した再生情報を合成比率決定部408に出力する(S101)。次に、合成比率決定部408が、制御部407から出力された再生情報に基づいて、現在の再生方法が一時停止再生であるか否かを判断する(S102)。そして、合成比率決定部408が、HDR判断部403から第1フレームと第2フレームの露出時間情報を取得する(S103)。次に、合成比率決定部408が、S102の判断結果とS103で取得された露出時間情報とに基づいて、合成比率Kを決定する(S104)。そして、HDR合成部404は、S104で決定された合成比率Kを用いて、第1フレームと第2フレームを合成する(S105)。S101からS105までの処理は、再生用RGB−HDR動画データの各フレームペアに対して繰り返し行われる(S106)。
図9(A),9(B)は、本実施例における表示画像(画面に表示された画像)の一例を示す図である。図9(A),9(B)の表示画像は、合成フレームデータに応じて表示された画像である。モーションキャプチャワークフローでは、まず、通常再生が設定され、ユーザによって動画が確認される。このときは、合成比率Kとして基準値が使用される。その結果、図9(A)に示すように、被写体の動きのボケがある程度残った画像が表示される。動きのボケがある程度残った画像が表示されることによって、自然な動きを表現することができる。その後、静止画データとして抽出する合成フレームデータを選定するために、スロー再生や一時停止再生が設定されたり、コマ送りが行われたりする。このときは、合成比率K(第2フレームの重み)として基準値よりも大きい値が使用される。その結果、図9(B)に示すように、被写体のフォーカス感が高い画像が表示される。フォーカス感の高い画像が表示されることにより、ユーザは、静止画データとして抽出する合成フレームデータを容易且つ適切に選定することができる。合成フレームデータの代わりに、静止画データの生成に使用するフレームペアが抽出されてもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、第1フレームと第2フレームを合成する際に使用される合成比率が、HDR動画データの再生方法に基づいて自動で決定される。それにより、被写体の動きのボケ具合(被写体のフォーカス感)が好適なHDR合成動画データを容易に得ることができる。具体的には、再生方法を変える度に合成比率を変更するユーザの手間を省くことができ、ユーザの作業時間や負担を低減することができる(作業の効率化)。また、モーションキャプチャワークフローにおいて、ユーザは、好適な合成フレームデータやフレームペアを短時間且つ容易に選定(選別)することができる。
なお、本実施例では、HDR識別情報、ペア識別情報、フレーム識別情報、露光時間情報、再生情報、等がメタデータとして伝送される例を説明したが、これに限らない。例えば、HDR識別情報、ペア識別情報、フレーム識別情報、露光時間情報、及び、再生情報の少なくともいずれかが、動画データとは別に伝送されてもよい。HDR識別情報、ペア識別情報、フレーム識別情報、露光時間情報、及び、再生情報の少なくともいずれかが、ユーザ操作に応じて取得されてもよい。ユーザ操作は、撮像装置に対するユーザ操作、再生装置に対するユーザ操作、画像表示装置に対するユーザ操作、等である。
なお、本実施例では、第1フレームと第2フレームの2つのフレームを合成する例を説明したが、これに限らない。HDR動画データは、3つ以上のフレームを含むフレーム群が繰り返される動画データであってもよい。例えば、短時間露光で撮像されたフレーム、適正露光で撮像されたフレーム、及び、長時間露光で撮像されたフレームの3つのフレームを含むフレーム群が繰り返される動画データが使用されてもよい。その場合、フレーム群に含まれる3つ以上のフレームが合成されてもよい。また、HDR動画データにおいて、第1フレームと第2フレームは連続していなくてもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。本実施例では、合成比率Kの決定方法が実施例1と異なる。以下では、実施例1と異なる構成や処理について詳しく説明し、実施例1と同じ構成や処理についての説明は省略する。本実施例に係る画像表示システムの構成は、実施例1と同じである。また、本実施例に係る撮像装置、再生装置、及び、現像装置の構成も、実施例1と同じである。
図10は、本実施例に係る画像表示装置500の機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、画像表示装置500は、入力部401、再生情報抽出部402、HDR判断部403、HDR合成部404、画像処理部405、表示部406、制御部407、合成比率決定部508、及び、ヒストグラム取得部510を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス409によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス409を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部407によって制御される。なお、図10において、実施例1(図7)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例では、入力部401によって取得された動画データがHDR動画データ(再生用RGB−HDR動画データ)である場合に、HDR判断部403は、入力部401からのフレームデータをHDR合成部404とヒストグラム取得部510に出力する。また、HDR判断部403は、抽出したHDRメタ情報を、HDR合成部404、合成比率決定部508、及び、ヒストグラム取得部510に出力する。
ヒストグラム取得部510は、入力部401によって取得されたHDR動画データの第1フレーム、第2フレーム、及び、フレームペアを、HDR合成部404と同様の方法で識別する。そして、ヒストグラム取得部510は、フレームペアが取得される度に、当該
フレームペアの第1フレームと第2フレームを合成する合成処理を行い、合成フレームデータの各階調値を取得する(第7取得処理)。ここでは、候補比率を合成比率Kとして用いた合成処理が行われる。具体的には、複数の候補比率のそれぞれについて、その候補比率を合成比率Kとして用いた合成処理が行われる。それにより、複数の候補比率のそれぞれについて、合成フレームデータの各階調値が取得される。候補比率は、合成比率Kの候補である。合成処理を行うために、ヒストグラム取得部510は、フレームデータを記憶するバッファ(フレームメモリ)を有する。
なお、候補比率を合成比率Kとして用いた合成処理はHDR合成部404で行われてもよい。そして、HDR合成部404によって生成された合成フレームデータの各階調値を取得する処理が、第7取得処理として行われてもよい。また、候補比率の値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
ヒストグラム取得部510は、取得した階調値を合成比率決定部508に出力する。本実施例では、ヒストグラム取得部510は、複数の候補比率のそれぞれについて、各階調値の数を表すヒストグラムデータを生成する。そして、ヒストグラム取得部510は、生成した複数のヒストグラムデータを合成比率決定部508に出力する。なお、ヒストグラム取得部510によって取得された階調値(ヒストグラムデータ)は黒つぶれの確認に使用されるため、大きな階調値に関する情報を合成比率決定部508に出力する必要はない。そのため、第4閾値以下の階調値のみが合成比率決定部508に出力されてもよい。第4閾値以下の各階調値の数のみを表すヒストグラムデータが合成比率決定部508に出力されてもよい。第4閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
合成比率決定部508は、実施例1と同様に、再生情報に基づいて合成比率Kを決定する。但し、本実施例では、入力部401に入力されたHDR動画データに基づいて、合成処理に起因した黒つぶれ(暗部階調のつぶれ)が生じないように合成比率Kが決定される(黒つぶれ抑制処理)。黒つぶれ抑制処理の方法は特に限定されない。本実施例では、合成比率決定部508は、ヒストグラム取得部510によって取得された階調値(ヒストグラムデータ)に基づいて、合成フレームデータの画素のうち階調値が第2閾値以下の画素の数が第3閾値以下となるように合成比率を決定する。第2閾値として、第4閾値より小さい値が使用される。
なお、黒つぶれ抑制処理が常に行われてもよいし、再生方法が所定の再生方法である場合に限って黒つぶれ抑制処理が行われてもよい。第2フレームの重みとして大きい値を使用した場合は、第2フレームの重みとして小さい値を使用した場合に比べ、黒つぶれが発生しやすい。そのため、再生方法が一時停止再生またはスロー再生である場合に限って黒つぶれ抑制処理が行われてもよい。再生方法が一時停止再生である場合に限って黒つぶれ抑制処理が行われてもよい。再生方法がスロー再生である場合に限って黒つぶれ抑制処理が行われてもよい。また、第2閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。第3閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
図11は、画像表示装置500の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、画像表示装置500にHDR動画データ(再生用RGB−HDR動画データ)が入力された場合の例を説明する。図11に示すように、本実施例では、S201〜S207の処理が順に行われる。S201〜S203の処理は、図8のS101〜S103の処理と同じであり、S206とS207の処理は、図8のS105とS106の処理と同じである。
S204では、ヒストグラム取得部510が、複数の候補比率に対応する複数のヒストグラムデータを取得し、取得した複数のヒストグラムデータを合成比率決定部508に出力する。図12(A)〜12(C)は、ヒストグラムデータの一例を示す。図12(A)〜12(C)において、縦軸は画素数を示し、横軸は階調値を示す。図12(A)は、第1の候補比率に対応するヒストグラムデータを示す。図12(B)は、第1の候補比率よりも大きい第2の候補比率に対応するヒストグラムデータを示す。そして、図12(C)は、第2の候補比率よりも大きい第3の候補比率に対応するヒストグラムデータを示す。第1の候補比率、第2の候補比率、及び、第3の候補比率は、第2フレームの重みである。図12(A)〜12(C)から、第2フレームの重みの増加に伴い黒つぶれが発生及び増加することがわかる。
S205では、合成比率決定部508が、S102の判断結果、S103で取得された露出時間情報、及び、S204で取得されたヒストグラムデータに基づいて、合成比率Kを決定する。現在の再生方法が一時停止再生でない場合には、基準値が合成比率Kとして決定される。現在の再生方法が一時停止再生である場合には、合成フレームデータの画素のうち階調値が第2閾値以下の画素の数が第3閾値以下となるように、基準値よりも大きい値が合成比率Kとして決定される。現在の再生方法が一時停止再生である場合のS205の処理について、図12(A)〜12(C)を用いて具体的に説明する。図12(A)では、破線で示された矩形領域内の階調値を有する画素が存在しない。図12(B)では、矩形領域内の階調値を有する画素の数が、矩形領域のサイズに相当する数の約半分である。図12(C)では、矩形領域内の階調値を有する画素の数が、矩形領域のサイズに相当する数よりも多い。S205では、例えば、矩形領域内の階調値を有する画素の数が、矩形領域のサイズに相当する数の半分以下になるように、合成比率Kが決定される。そのため、図12(B)に示すヒストグラムデータに対応する第2の候補比率が、合成比率Kとして決定される。
以上述べたように、本実施例によれば、撮像情報に基づいて合成比率が自動で決定されるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施例では、黒つぶれの発生が抑制されるように合成比率が決定される。それにより、より高画質なHDR合成動画データを得ることができる。
なお、本実施例では、複数の候補比率を使用する例を説明したが、使用される候補比率の数は1つであってもよい。使用される候補比率が1つである場合の例を説明する。階調値が第2閾値以下の画素の数、合成比率K、及び、再生方法の対応関係が予め定められる。そして、再生情報、ヒストグラム取得部510によって取得された階調値、及び、上記対応関係に基づいて、合成比率Kが決定される。具体的には、再生情報によって示された再生方法と、ヒストグラム取得部510によって取得された階調値が第2閾値以下である画素の数との組み合わせに対応する合成比率Kが、上記対応関係から取得される。一時停止再生時にのみ黒つぶれ抑制処理が行われる場合には、階調値が第2閾値以下の画素の数と、合成比率Kとの対応関係が予め定められていればよい。その場合には、ヒストグラム取得部510によって取得された階調値が第2閾値以下である画素の数に対応する合成比率Kが、上記対応関係から取得されればよい。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。以下では、実施例1と異なる構成や処理について詳しく説明し、実施例1と同じ構成や処理についての説明は省略する。本実施例に係る画像表示システムの構成は、実施例1と同じである。また、本実施例に係る撮像装置、再生装置、及び、現像装置の構成も、実施例1と同じである。なお、以下で述べる本実施例の特徴となる構成は、実施例2や後述の実施例4の構成に組み合わせることもできる。
図13は、本実施例に係る画像表示装置600の機能構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、画像表示装置600は、入力部401、再生情報抽出部402、HDR判断部403、HDR合成部404、画像処理部405、表示部406、制御部407、合成比率決定部408、及び、画像合成部610を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス409によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス409を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部407によって制御される。なお、図13において、実施例1(図7)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例では、合成比率決定部408は、決定した合成比率KをHDR合成部404と画像合成部610に出力する。また、画像処理部405は、生成した処理フレームデータ(第1処理フレームデータ)を画像合成部610に出力する。
画像合成部610は、合成比率決定部408から出力された合成比率Kをユーザに通知する。本実施例では、画像合成部610は、フレームデータを記憶するバッファ(フレームメモリ)を有し、画像処理部405から出力された第1処理フレームデータをバッファに記録(上書き)する。そして、画像合成部610は、合成比率決定部408から出力された合成比率Kと、バッファに記録された第1処理フレームデータとに基づいて、合成比率画像を処理フレーム画像に重ねた画像を表すフレームデータ(第2処理フレームデータ)を生成する。合成比率画像は、合成比率を表すグラフィック画像であり、処理フレーム画像は、第1処理フレームデータによって表された画像である。具体的には、画像合成部610は、合成比率Kに基づいて、合成比率画像を表す画像データ(グラフィック画像データ)を生成する。そして、画像合成部610は、グラフィック画像データを第1処理フレームデータに合成することにより、第2処理フレームデータを生成する。その後、画像合成部610は、生成した第2処理フレームデータを表示部406に出力する。その結果、合成比率画像を処理フレーム画像に重ねた画像が表示され、合成比率がユーザに通知される。画像合成部610は、画像処理部405から処理フレームデータが出力される度に上述した処理を行う。それにより、HDR合成動画データに基づく動画に合成比率画像を重ねた動画を表す動画データが生成され、表示される。
図14は、本実施例に係る表示画像の一例を示す図である。図14では、合成比率画像として、合成比率Kを示すバー画像が表示されている。なお、合成比率画像は、図14に示す画像に限らない。例えば、合成比率Kの数値が記述されたテキスト画像が合成比率画像として使用されてもよい。合成比率Kの値に対応するアイコンが合成比率画像として使用されてもよい。
以上、本実施例によれば、撮像情報に基づいて合成比率が自動で決定されるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施例では、現在の合成比率がユーザに通知される。それにより、ユーザは、自身が確認している画像の合成比率を把握することができる。ユーザによって把握された合成比率は、例えば、別途行われる作業において利用される。具体的には、静止画データとして抽出された画像データを用いたレタッチ作業などにおいて、ユーザによって把握された合成比率が利用される。第1フレームと第2フレームを様々な合成比率で合成して複数の静止画データを得るために、ユーザによって把握された合成比率が利用されることもある。なお、本実施例では画像表示によって合成比率がユーザに通知される例を説明したが、ユーザへの通知方法はこれに限らない。例えば、音声やランプ(光源)からの光を用いて、合成比率がユーザに通知されてもよい。
<実施例4>
以下、本発明の実施例4に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。以下
では、実施例1と異なる構成や処理について詳しく説明し、実施例1と同じ構成や処理についての説明は省略する。本実施例に係る画像表示システムの構成は、実施例1と同じである。また、本実施例に係る撮像装置、再生装置、及び、現像装置の構成も、実施例1と同じである。なお、以下で述べる本実施例の特徴となる構成は、実施例2や実施例3の構成に組み合わせることもできる。
図15は、本実施例に係る画像表示装置700の機能構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、画像表示装置700は、入力部401、再生情報抽出部402、HDR判断部403、HDR合成部404、画像処理部405、表示部406、制御部407、合成比率決定部408、比率情報生成部710、及び、出力部711を少なくとも備える。これらの機能部は、内部バス409によって互いに接続されている。これらの機能部間のデータの送受信は、内部バス409を用いて行われる。各機能部の動作は、制御部407によって制御される。なお、図15において、実施例1(図7)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例では、HDR判断部403は、抽出したHDRメタ情報をHDR合成部404、合成比率決定部408、及び、比率情報生成部710に出力する。また、合成比率決定部408は、決定した合成比率Kを、HDR合成部404と比率情報生成部710に出力する。
比率情報生成部710は、HDR判断部403から出力されたHDRメタ情報に、合成比率決定部408から出力された合成比率Kを付加する(関連付ける)ことにより、比率情報を生成する。また、比率情報生成部710は、比率情報(合成比率Kが付加されたHDRメタ情報)を記憶するバッファを有し、比率情報をバッファに記録(上書き)する。そして、比率情報生成部710は、制御部407からの指示に応じて、比率情報をバッファから読み出して出力部711に出力する。制御部407は、例えば、ユーザ操作に応じて、比率情報の出力を比率情報生成部710に指示する。なお、HDRメタ情報は使用されなくてもよい。合成比率Kを表す情報であれば、どのような情報が比率情報として生成されてもよい。但し、合成比率Kがフレームペアに関連付けられた情報が比率情報として使用されることが好ましい。
出力部711は、比率情報生成部710から出力された比率情報を外部に出力する。例えば、出力部711は、比率情報をファイル形式で外部に出力することにより、画像表示装置700に接続された外部装置である記憶装置に比率情報を記録する。記憶装置としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、等が使用される。半導体メモリとしては、例えば、SDカードが使用される。比率情報用の記憶部を画像表示装置700が有し、比率情報生成部710から出力された比率情報が記憶部に記録されてもよい。比率情報を外部に出力する出力処理と、比率情報を記憶部(画像表示装置700に設けられた記憶部、外部装置である記憶装置、等)に記録する記録処理との一方が行われてもよいし、そうでなくてもよい。出力処理と記録処理の両方が行われてもよい。なお、複数のフレームペアのそれぞれに関する比率情報が出力されたり記録されたりしてもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、撮像情報に基づいて合成比率が自動で決定されるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施例では、合成比率を表す比率情報が、外部に出力されたり、記憶部に記録されたりする。出力または記録された合成比率は、例えば、別途行われる作業において利用される。具体的には、静止画データとして抽出された画像データを用いたレタッチ作業などにおいて、出力または記録された合成比率が利用される。第1フレームと第2フレームを様々な合成比率で合成して複数の静止画データを得るために、出力または記録された合成比率が利用されることもある。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
400,500,600,700:画像表示装置 401:入力部
402:再生情報抽出部 404:HDR合成部 408,508:合成比率決定部

Claims (19)

  1. 撮像によって得られた第1フレームと、前記第1フレームよりも短い露光時間での撮像によって得られた第2フレームとを含む動画データを取得する第1取得手段と、
    前記動画データの再生速度に関する情報である再生情報を取得する第2取得手段と、
    前記再生情報に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームとを合成する合成手段と、
    を有し、
    前記合成手段は、前記動画データの再生速度に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの合成比率を変更する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成手段は、第1再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に、前記第1再生速度よりも高い第2再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に比べて大きい値を、前記第2フレームの合成比率として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1再生速度に関する再生情報は、前記動画データの一時停止を示す再生情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記合成手段は、前記第1再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に、前記第1フレームの合成比率としてゼロを決定し、前記第2フレームの合成比率として1を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記合成手段は、前記第1再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に、前記第1フレームと前記第2フレームの露光時間に基づいて前記合成比率を決定する
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記合成手段は、
    前記第2再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に、基準値を前記第2フレームの合成比率として決定し、
    前記第1再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得され、且つ、前記第1フレームと前記第2フレームの露光時間の差が第1閾値未満である場合に、前記第1フレームと前記第2フレームの露光時間の差が前記第1閾値以上である場合に比べて前記基準値に近い値を、前記第2フレームの合成比率として決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記動画データの各フレームの露光時間を示す時間情報を取得する第3取得手段をさらに有し、
    前記合成手段は、前記第1再生速度に関する再生情報が前記第2取得手段によって取得された場合に、前記時間情報を用いて前記合成比率を決定する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1フレームと前記第2フレームを識別するフレーム識別情報を取得する第4取得手段をさらに有し、
    前記合成手段は、前記第1フレームと前記第2フレームを、前記フレーム識別情報を用
    いて識別する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1フレームと前記第2フレームを含むフレームペアを識別するペア識別情報を取得する第5取得手段をさらに有し、
    前記合成手段は、前記フレームペアを、前記ペア識別情報を用いて識別する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1取得手段によって取得された動画データが前記第1フレームと前記第2フレームを含むか否かを判断する判断手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1取得手段によって取得された動画データが前記第1フレームと前記第2フレームを含むか否かを示す動画識別情報を取得する第6取得手段をさらに有し、
    前記判断手段は、前記動画識別情報に応じて、前記第1取得手段によって取得された動画データが前記第1フレームと前記第2フレームを含むか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記合成手段は、前記動画データに基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームの合成に起因した黒つぶれが生じないように、前記合成比率を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記合成比率の候補である候補比率に応じて前記第1フレームと前記第2フレームを合成したフレームの各階調値を取得する第7取得手段をさらに有し、
    前記合成手段は、前記第7取得手段によって取得された各階調値に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームを合成した後の階調値が第2閾値以下の画素の数が第3閾値以下となるように、前記合成比率を決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記合成比率をユーザに通知する通知手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1フレームと前記第2フレームとを合成することにより得られた動画データである合成動画データと、前記合成比率とに基づいて、前記合成比率を表すグラフィック画像を前記合成動画データに基づく動画に重ねた動画を表す動画データを生成する生成手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 前記合成比率を表す比率情報を外部に出力する出力手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記合成比率を表す比率情報を記憶部に記録する記録手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 撮像によって得られた第1フレームと、前記第1フレームよりも短い露光時間での撮像によって得られた第2フレームとを含む動画データを取得する第1取得ステップと、
    前記動画データの再生速度に関する情報である再生情報を取得する第2取得ステップと、
    前記再生情報に基づいて、前記第1フレームと前記第2フレームとを合成する合成ステップと、
    を有し、
    前記合成ステップでは、前記動画データの再生速度に応じて、前記第1フレームと前記第2フレームとの合成比率が変更される
    ことを特徴とする画像処理方法。
  19. 請求項18に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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