JP2017010781A - 組電池及び組電池の製造方法 - Google Patents

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季之 本橋
Toshiyuki Motohashi
季之 本橋
哲 佐久間
Satoru Sakuma
哲 佐久間
祐一郎 野村
Yuichiro Nomura
祐一郎 野村
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Abstract

【課題】組電池の組み立ての際に電池セル及び電池セルの電極の位置決め精度を向上する。【解決手段】電池セル250と本体240とバスバ213を有するバスバプレート210とを備え、電池セル250が本体240内に保持され、電池セル250の電極251がバスバ213を介して他の電池セル250の電極251に接続された組電池の製造方法において、本体240に設けられた、位置出しロッド500を挿入可能な開口部243dに位置出しロッド500を挿入して、電池セル250の位置決めを行うステップを含むことを特徴とする組電池の製造方法。【選択図】図14

Description

本発明は、複数の電池セルと電池ケースとバスバを有するバスバプレートとを備える組電池及び組電池の製造方法に関する。
従来、組電池において、電池セルを電池ケースに配置して固定する際に電池セル及びスタック部材の寸法バラツキの吸収構造として合成樹脂等の充填剤を用いる構造とされている(特許文献1)。
特開2010−15760号公報
しかしながら、電池ケースが樹脂製である場合、電池ケースの剛性が低く、組電池を組み立てて製造する際に、電池セルの位置決め精度が問題となる。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、組電池の組み立ての際に電池セル及び電池セルの電極の位置決め精度を向上することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点に係る組電池の製造方法は、
電池セルと、本体と、バスバを有するバスバプレートとを備え、
前記電池セルが前記本体内に保持され、前記電池セルの電極が前記バスバを介して他の電池セルの電極に接続された組電池の製造方法において、
前記本体に設けられた、位置出しロッドを挿入可能な開口部に前記位置出しロッドを挿入して、前記電池セルの位置決めを行うステップを含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る組電池の製造方法は、
前記本体は、側面と前記電池セルを仕切って保持する仕切板とを含み、
前記開口部は、前記側面に設けられた側面開口部を含み、
前記電池セルの位置決めを行うステップは、前記側面開口部から前記位置出しロッドを挿入し、前記電池セルを前記仕切板に向けて押すステップを含むことを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係る組電池の製造方法は、
前記本体は、前記バスバプレートが取り付けられる側の反対側に設けられた背面を含み、
前記開口部は、前記背面に設けられた背面開口部を含み、
前記電池セルの位置決めを行うステップは、
前記バスバプレートが取り付けられる側に位置決め治具を取り付けるステップと、
前記背面開口部から前記位置出しロッドを挿入し、前記電池セルを前記位置決め治具に向けて押すステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の第4の観点に係る組電池の製造方法は、
前記本体は、下部ケースと中間ケースと上部ケースとを含み、
前記開口部は、前記下部ケースに設けられることを特徴とする。
また、本発明の第5の観点に係る組電池の製造方法は、
前記中間及び上部ケースは、フランジを含み、
前記フランジには、前記下部ケースの開口部に対応する位置に切欠が設けられることを特徴とする。
また、本発明の第6の観点に係る組電池の製造方法は、
前記電池セルの位置決めを行うステップの前に、
前記電池セルと前記中間ケースと前記下部ケースとを前記上部ケースの上に順次積層するステップをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の第7の観点に係る組電池の製造方法は、
前記本体は、さらに拘束板を含み、
前記上部ケースに備えられる位置決めピンを用いて、前記上部ケースを前記拘束板に配置するステップをさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の第8の観点に係る組電池は、
電池セルと本体とバスバを有するバスバプレートとを備え、
前記電池セルが前記本体内に保持され、前記電池セルの電極が前記バスバを介して他の電池セルの電極に接続された組電池において、
前記本体には、前記電池セルの位置決めを行うための位置出しロッドを挿入可能な開口部が設けられることを特徴とする。
本発明の第1の観点に係る組電池の製造方法によれば、組電池の組み立ての際に電池セル及び電池セルの電極の位置決め精度を向上できる。
本発明の第2の観点に係る組電池の製造方法によれば、電池セルの左右方向の位置決め精度を向上できる。
本発明の第3の観点に係る組電池の製造方法によれば、電池セルの前後方向の位置決め精度を向上できる。
本発明の第4の観点に係る組電池の製造方法によれば、本体が位置決めのための位置出しロッドに干渉することなく電池セルの位置決め精度を向上できる。
本発明の第5の観点に係る組電池の製造方法によれば、本体が位置決めのための位置出しロッドに干渉することなく電池セルの位置決め精度を向上できる。
本発明の第6の観点に係る組電池の製造方法によれば、各部品の誤差が累積することなく電池セルの位置決め精度をより向上できる。
本発明の第7の観点に係る組電池の製造方法によれば、剛性の高い拘束板が支えることにより各部品の位置決め精度をより向上できる。
本発明の第8の観点に係る組電池によれば、組電池の組み立ての際に電池セル及び電池セルの電極端子の位置決め精度を向上できる。
本発明の一実施形態に係る電源装置の内部を示す外観斜視図である。 図1に示す電源装置の内部の部品ごとの分解斜視図である。 図1に示す電源装置を含む電源システムの概略を示す機能ブロック図である。 図1に示す電源装置が備える4セルスタックアセンブリの上部側の外観斜視図である。 図1に示す電源装置が備える4セルスタックアセンブリの下部側の外観斜視図である。 図4に示す4セルスタックアセンブリの本体に対するバスバプレートの取付けの状態を示す図である。 図4に示す4セルスタックアセンブリの本体の分解組立図である。 図4に示す4セルスタックアセンブリが備えるバスバプレートの正面図である。 図8に示すバスバプレートにおいて、バスバを外した状態を示す図である。 図6に示す開口弁カバーの背面側の外観斜視図である。 ベース治具に拘束板と上部ケースとを組み合わせる手順を示す図である。 上部ケースにバッテリと中部ケースと下部ケースとを順次積層する手順を示す図である。 本体に位置決め治具を取り付ける手順を示す図である。 位置出しロッドを本体に挿入してバッテリの位置決めを行う手順を示す図である。 位置決め治具を取り外してバスバプレートを取り付ける手順を示す図である。
以下、本発明に係る組電池及び組電池の製造方法の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態)
一実施形態に係る組電池は、車両等に電気を供給する電源装置の一部に組み込まれる。そこで、一実施形態に係る電源装置について説明したうえで、一実施形態に係る組電池について説明する。一実施形態に係る組電池は、4つのバッテリ(電池セル)250を組み込んだ4セルスタックアセンブリ200である。
[電源装置]
図1は、本発明の一実施形態に係る電源装置の内部を示す外観斜視図である。電源装置100は、上面110a側が開口となっている筐体110と、筐体110の上面110a側を覆うことが可能な図示しない蓋とにより構成され、図1は、蓋を外した状態の電源装置100を示している。筐体110は、例えばアルミニウム等の金属で構成される。筐体110と蓋とは、エチレンプロピレンジエン(EPDM:ethylene-propylene-diene monomer)ゴム等のゴム製のシールを挟んで、ねじ又はクランプ等の適宜の方法により接合され、筐体110の上面110a側が蓋で覆われることにより、電源装置100を構成する。電源装置100は内部に必要な部品を備え、これらの部品は、例えば電気的に接続されているが、図1では、理解を容易にするため、配線の記載を省略している。本実施形態において、電源装置100は、内燃機関を備えた車両、あるいは内燃機関と電動機との双方の動力で走行可能なハイブリッド車等の車両に搭載されて使用されるものとして説明するが、電源装置100の用途は車両で使用されるものに限られない。
図2は、図1に示す電源装置100の内部の部品ごとの分解斜視図である。図1及び図2に示すように、筐体110内には、1つの面にバスバプレート210を備える略直方体形状の4セルスタックアセンブリ200と、1つの面にバスバプレート310を備える略直方体形状の1セルスタックアセンブリ300とが、バスバプレート210とバスバプレート310とが互いに向かい合うように配置されている。本実施形態において、4セルスタックアセンブリ200と、1セルスタックアセンブリ300とは、それぞれ上部に備える拘束板220及び320に設けられた穴221及び321に、ねじを貫通させて、当該ねじを筐体110内部に設けられたねじ穴111にねじ止めすることにより、筐体110に固定される。
4セルスタックアセンブリ200は、バスバプレート210から突出する正極端子230a及び負極端子230bを有する。また、1セルスタックアセンブリ300は、バスバプレート310から突出する正極端子330a及び負極端子330bを有する。4セルスタックアセンブリ200と、1セルスタックアセンブリ300とを筐体110に組み込んだ状態において、4セルスタックアセンブリ200の負極端子230bと、1セルスタックアセンブリ300の正極端子330aとは接触している。
電源装置100は、4セルスタックアセンブリ200と、1セルスタックアセンブリ300とを筐体110に組み込んだ状態において、正極端子230a、負極端子230b、正極端子330a及び負極端子330bとを、底面110b側から支持するバスバ固定ターミナル120を備える。
1セルスタックアセンブリ300の上部には、バッテリコントローラ(LBC)130と、ヒュージブルリンク140が配置されている。LBC130及びヒュージブルリンク140は、適宜な方法で、1セルスタックアセンブリ300の上部に固定されている。
また、筐体110の底面110bにおいて、4セルスタックアセンブリ200と、1セルスタックアセンブリ300とが配置されていない箇所に、電流センサ150と、ICRリレー(inrush current reduction relay)160と、MOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)170と、ターミナルポスト180とを備える。電流センサ150、ICRリレー160、MOSFET170及びターミナルポスト180は、適宜な方法で、筐体110の底面110bに固定されている。ターミナルポスト180は、例えば2つの端子を有する。
図3は、図1に示す電源装置100を含む電源システムの概略を示す機能ブロック図である。電源システム400は、電源装置100と、オルタネータ410と、スタータ420と、第2の二次電池430と、負荷440と、スイッチ450と、制御部460とを備える。電源装置100は、4セルスタックアセンブリ200と1セルスタックアセンブリ300とを含んで構成される第1の二次電池190を含む。第1の二次電池190、オルタネータ410、スタータ420、第2の二次電池430及び負荷440は、並列に接続される。
電源装置100において、ICRリレー160と、電流センサ150と、第1の二次電池190と、ヒュージブルリンク140とは、この順序で直列に接続される。また、電源装置100において、ターミナルポスト180の一方の端子180aは、オルタネータ410に接続され、他方の端子180bは、負荷440に接続される。MOSFET170は、第2の二次電池430及び負荷440と直列に接続される。
ICRリレー160は、第1の二次電池190を、電源システム400における電源装置100外の各構成要素と並列に接続し又は切り離すスイッチとして機能する。
電流センサ150は、適宜な構造を有し、適宜な方式で第1の二次電池190を含む回路に流れる電流を測定する。
第1の二次電池190は、上述の通り4セルスタックアセンブリ200と1セルスタックアセンブリ300とを含んで構成される、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池である。第1の二次電池190は、正極側が電流センサ150に接続され、負極側がヒュージブルリンク140に接続される。つまり、本実施形態において、4セルスタックアセンブリ200の正極端子230aが電流センサ150に接続され、1セルスタックアセンブリ300の負極端子330bがヒュージブルリンク140に接続される。
ヒュージブルリンク140は、ヒューズ本体と、ヒューズ本体を収容保持する絶縁樹脂製のハウジングと、ハウジングを覆う絶縁樹脂製のカバーとにより構成され、過電流が生じた場合に溶断する。
MOSFET170は、第2の二次電池430及び負荷440を、電源システム400における他の構成要素と並列に接続し又は切り離すスイッチとして機能する。
電源装置100において、LBC130は、第1の二次電池190に接続され、第1の二次電池190の状態を推定する。LBC130は、例えば第1の二次電池190の充電状態(SOC:state of charge)を推定する。
オルタネータ410は、発電機であって、車両のエンジンに機械的に接続される。オルタネータ410は、エンジンの駆動によって発電を行う。オルタネータ410がエンジンの駆動によって発電した電力は、レギュレータで出力電圧を調整されて、電源装置100が備える第1の二次電池190、第2の二次電池430、負荷440及び図示しない車両の補機に供給され得る。またオルタネータ410は、車両の減速時等に回生によって発電可能である。オルタネータ410が回生発電した電力は、第1の二次電池190及び第2の二次電池430の充電に使用される。
スタータ420は、例えばセルモータを含んで構成され、第1の二次電池190及び第2の二次電池430の少なくとも一方からの電力供給を受けて、車両のエンジンを始動させる。
第2の二次電池430は、例えば鉛蓄電池により構成され、負荷440に電力を供給する。
負荷440は、例えば車両に備えられたオーディオ、エアコンディショナ、及びナビゲーションシステム等を含み、供給された電力を消費して動作する。負荷440は、エンジン駆動の停止中に第1の二次電池190から電力供給を受けて動作し、エンジン駆動中にオルタネータ410及び第2の二次電池430から電力供給を受けて動作する。
スイッチ450は、スタータ420と直列に接続される。スイッチ450は、スタータ420を他の構成要素と並列に接続し又は切り離す。
制御部460は、電源システム400の全体の動作を制御する。制御部460は、例えば車両のECU(Electric Control Unit又はEngine Control Unit)により構成される。制御部460は、スイッチ450、ICRリレー160及びMOSFET170の動作をそれぞれ制御して、オルタネータ410、第1の二次電池190及び第2の二次電池430による電力供給、並びに第1の二次電池190及び第2の二次電池430の充電を行なう。
[4セルスタックアセンブリ(組電池)]
次に、図4から図10を参照しながら、本発明の一実施形態に係る組電池である4セルスタックアセンブリ200について、詳細に説明する。図4は、図1に示す電源装置100が備える4セルスタックアセンブリ200の上部側の外観斜視図であり、図5は、図1に示す電源装置100が備える4セルスタックアセンブリ200の下部側の外観斜視図である。また、図6は、図4に示す4セルスタックアセンブリ200の本体に対するバスバプレート210の取付けの状態を示す図である。図7は、図4に示す4セルスタックアセンブリ200の本体の分解組立図である。図8は、図4に示す4セルスタックアセンブリ200が備えるバスバプレート210、すなわち本発明の一実施形態に係るバスバプレート210の正面図であり、図9は、図8に示すバスバプレート210において、バスバを外した状態を示す図である。また、図10は、図6に示す開口弁カバーの背面側の外観斜視図である。
4セルスタックアセンブリ200は、図6に示すように、バッテリ250a、250b、250c及び250dを保持する本体240に、バスバプレート210を取り付けることにより構成される。バスバプレート210は、バッテリ250a、250b、250c及び250dの電極を覆うように、締結点において、本体240に取り付けられる。以下、4セルスタックアセンブリ200において、バスバプレート210が取り付けられる側を正面とする。本実施形態において、本体240は、上下2段及び左右2列に、合計4つのバッテリ250a、250b、250c及び250dを保持する。以下、本体240の正面視において、左下に配置されたバッテリを250a、左上に配置されたバッテリを250b、右上に配置されたバッテリを250c、右下に配置されたバッテリを250dとし、これらを区別しない場合には、まとめてバッテリ250と記載する。
本体240は、図7に示すように、上部ケース241と、下部ケース243とにより、バッテリ250を挟持し、上部ケース241の上部側に拘束板220を取り付けることにより、構成される。上下2段のバッテリ250間には、中部ケース242が挿入されている。本体240は、左右方向の幅よりも、前後方向の奥行きが短い、略直方体形状である。上部ケース241、中部ケース242及び下部ケース243は、それぞれポリブチレンテレフタレート(PBT:polybutylene terephthalate)等の樹脂により構成され、拘束板220は、アルミニウムなどの金属により構成される。
バッテリ250は、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池である。バッテリ250は、各電極251が正面側となるように、本体240に保持される。本実施形態において、各バッテリ250は、本体240の正面視において、それぞれ両端に正極及び負極を有する。本体240の正面視において、下段のバッテリ250a及び250dは右端に正極が配置され、上段のバッテリ250b及び250cは、左端に正極が配置されるように、本体240に保持される。また、各バッテリ250には、本体240の正面視において、正極及び負極の中央に、バッテリ250内部で発生するガスを外部に排出するためのガス逃がし孔252が設けられている。
下部ケース243は、正面視において、バッテリ250を収容可能な空間243aを有する凹形状であり、中央には、左右に収容したバッテリ250を仕切るための仕切板244を有する。下部ケース243は、左右の側面243cの上端に、下部ケース243の外側(空間243aの反対側)に突出するフランジ245を有する。
フランジ245には、フランジ245を貫通する複数の穴245aが設けられている。これらの穴245aは、本体240を組み立てた状態において、拘束板220に設けられた穴221に対応する位置に設けられている。複数の穴245aの一部は、下部ケース243と拘束板220とをねじ止めすることにより固定するために使用される。また、複数の穴245aの他の一部は、ねじを貫通させて、拘束板220を含む本体240を、筐体110内部に設けられたねじ穴111にねじ止めするために使用される。
また、下部ケース243は、図5に示すように、底面243bに、長手方向(幅方向)に延在する、底面243bから突出したビード246を有する。ビード246は、底面243bから側面243cを通ってフランジ245の高さ方向にまで延在する。ビード246により、下部ケース243及び本体240の長手方向の剛性が向上する。
また、下部ケース243は、底面243bに、正面側が開口となっている複数のねじ穴構成部247を有する。ねじ穴構成部247は、下部ケース243の底面243bから下方向に突出して設けられている。本実施形態において、下部ケース243は、6つのねじ穴構成部247を有する。具体的には、6つのねじ穴構成部247は、本体240が組み立てられた状態において、下段のバッテリ250a及び250dの合計4つの電極251及び合計2つのガス逃がし孔252に、それぞれ最も近接する位置に設けられる。ねじ穴構成部247に設けられたねじ穴は、バスバプレート210を本体240にねじ止めするために使用される。つまり、ねじ穴構成部247は、締結点を構成する。
中部ケース242は、上下2段に配置されるバッテリ250を仕切るための板状部材である。中部ケース242は、本体240において上下に配置されたバッテリ250の対ごとに挿入される。つまり、本実施形態の本体240は、2つの中部ケース242を備える。各中部ケース242の幅は、下部ケース243の側面243cから仕切板244までの内幅に等しい。中部ケース242は、下部ケース243の空間243aに安定して配置されるように、左右にフランジ242aを備え、正面視でH形に形成されている。フランジ242aは、空間243aにおいて、バッテリ250を安定して保持する機能も有する。
上部ケース241は、下部ケース243に2段に収容されたバッテリ250の上部に載置される。上部ケース241の幅は、下部ケース243の側面243c間の内幅に等しい。上部ケース241は、左右に、下部ケースの底面243b側に突出したフランジ241aを有し、中央に、下部ケースの底面243b側に突出した仕切板241bを有する。上部ケース241は、左右のフランジ241aにより、下部ケース243の空間243a内に安定して配置される。また、上部ケース241は、左右のフランジ241aと、仕切板241bとにより、空間243aにおいて、バッテリ250を安定して保持できる。
上部ケース241は、上面241cに、短手方向(奥行方向)に延在する、上面241cから突出したビード248を有する。ビード248により、上部ケース241及び本体240の短手方向の剛性が向上する。
また、上部ケース241は、上面241cに、正面側が開口となっている複数のねじ穴構成部249を有する。ねじ穴構成部249は、上面241cから上方向に突出して設けられている。本実施形態において、上部ケース241は、6つのねじ穴構成部249を有する。具体的には、6つのねじ穴構成部249は、本体240が組み立てられた状態において、上段のバッテリ250b及び250cの合計4つの電極251及び合計2つのガス逃がし孔252に、それぞれ最も近接する位置に設けられる。ねじ穴構成部249に設けられたねじ穴は、バスバプレート210を本体240にねじ止めするために使用される。つまり、ねじ穴構成部249は、締結点を構成する。
拘束板220は、略平板状である。拘束板220の幅は、下部ケース243のフランジ245を含む幅と等しく、拘束板220の奥行きは、下部ケース243の奥行きと等しい。つまり、拘束板220は、本体240の上面視において、本体240の全体を覆うように形成される。拘束板220は、正面側において、上部ケース241のねじ穴構成部249に対応する位置に、切欠き223が設けられている。切欠き223により、拘束板220を上部ケース241上に固定する際に、上面241cから上方向に突出するねじ穴構成部249と拘束板220との干渉を避けることができ、拘束板220と上部ケース241の上面241cとを密着させやすくなる。
拘束板220は、左右の端部220bに、拘束板220を貫通する複数の穴221を有する。複数の穴221の一部は、下部ケース243と拘束板220とをねじ止めすることにより固定するために使用される。また、複数の穴221の他の一部は、ねじを貫通させて、拘束板220を含む本体240を、筐体110内部に設けられたねじ穴111にねじ止めするために使用される。
拘束板220は、上面220aに、長手方向(幅方向)に延在する、上面220aから突出したビード222を有する。ビード222により、拘束板220及び本体240の長手方向の剛性が向上する。
バスバプレート210は、組み立てられた本体240に、図6に示すように正面側から取り付けられる。バスバプレート210は、例えばPBT等の樹脂により構成される。
バスバプレート210は、図8に示すように、平板状の略長方形状であり、その外周縁219に複数のバスバプレート取付穴211を有する。バスバプレート取付穴211は、バスバプレート210の外周縁219において、後述するバスバプレートが有するガス抜き開口及び電極用開口の周縁に対して近接する位置に設けられる。ここで、近接する位置とは、ガス抜き開口及び電極用開口の周縁から、バスバプレート210の外周縁219との距離が所定の距離よりも短い位置をいう。バスバプレート取付穴211は、ガス抜き開口及び電極用開口の周縁から、バスバプレート210の外周縁219との距離が最も近い箇所に設けられることが特に好ましい。本実施形態において、バスバプレート取付穴211は、バスバプレート210において、バスバプレート210を本体240に取り付けた際に、ねじ穴構成部247又は249に対応する位置に設けられる。つまり、バスバプレート取付穴211は、バスバプレート210の上下の長辺に、それぞれ6つ設けられる。バスバプレート210は、ねじを、各バスバプレート取付穴211を貫通させて、ねじ穴構成部247又は249に設けられたねじ穴にねじ止めを行うことにより、本体240に取り付けられる。つまり、バスバプレート取付穴211は、締結点を構成する。
バスバプレート210は、図9に示すように、本体240に取り付けられた際にバッテリ250の各電極に対応する位置に、電極用開口を有する。つまり、バスバプレート210は、合計8つの電極用開口を有する。バッテリ250aの正極及び負極に対応する電極用開口を、それぞれ第1電極用開口212ap及び第2電極用開口212anとし、バッテリ250bの正極及び負極に対応する電極用開口を、それぞれ第3電極用開口212bp及び第4電極用開口212bnとし、バッテリ250cの正極及び負極に対応する電極用開口を、それぞれ第5電極用開口212cp及び第6電極用開口212cnとし、バッテリ250dの正極及び負極に対応する電極用開口を、それぞれ第7電極用開口212dp及び第8電極用開口212dnとする。以下、これらの電極用開口を区別しない場合には、まとめて電極用開口212と記載する。バスバプレート210は、正面側において、各電極用開口212にバスバを備える。
また、バスバプレート210は、本体240に取り付けられた際にバッテリ250のガス逃がし孔252に対応する位置に、ガス抜き開口を有する。本実施形態では、上下2段の2つのバッテリ250のガス逃がし孔252に対応する位置に、1つのガス抜き開口が設けられている。つまり、ガス抜き開口214aは、バッテリ250a及び250bのガス逃がし孔252に対応する位置に設けられ、ガス抜き開口214bは、バッテリ250c及び250dのガス逃がし孔252に対応する位置に設けられる。なお、ガス抜き開口は、各バッテリのガス逃がし孔252と1対1に対応するように、バスバプレート210に合計4つ設けられていてもよい。
本体240における、上述したねじ穴構成部247及び249と、バッテリ250の電極251及びガス逃がし孔252との位置関係から、バスバプレート取付穴211は、それぞれ対応する電極用開口212又はガス抜き開口214a若しくは214bに、それぞれ最も近接する位置に設けられる。以下、ガス抜き開口214a及び214bを区別しない場合には、まとめてガス抜き開口214という。
バスバプレート210は、図8に示すように、第1電極用開口212apに、第1バスバ213aを備える。第1バスバ213aは、図6に示すように、互いに直交する2つの面を有し、一方の面は、バスバプレート210に設けられた3つの保持爪215によって保持され、他方の面は、バスバプレート210から正面側に突出して、正極端子230aを構成する。第1バスバ213aにより構成される正極端子230aは、電流センサ150に接続される。第1バスバ213aにおいて正極端子230aを構成しない面は、バスバプレート210が本体240に取り付けられた後、レーザ溶接によりバッテリ250aの正極に接続される。保持爪215は、レーザ溶接前に第1バスバ213aを仮保持する機能も有する。また、第1バスバ213aは、電圧センサを接続するための端子216を有する。
また、バスバプレート210は、図8に示すように、第2電極用開口212anと第3電極用開口212bpとにまたがる、上下方向に延在する第2バスバ213bを備える。つまり、第2バスバ213bは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた状態において、バッテリ250aの負極と、バッテリ250bの正極とを接続する。第2バスバ213bは、バスバプレート210に設けられた2つの保持爪215によって保持される。第2バスバ213bは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた後、第2電極用開口212anにおいてレーザ溶接によりバッテリ250aの負極に接続され、第3電極用開口212bpにおいてレーザ溶接によりバッテリ250bの正極に接続される。保持爪215は、レーザ溶接前に第2バスバ213bを仮保持する機能も有する。また、第2バスバ213bは、電圧センサを接続するための端子216を有する。
また、バスバプレート210は、図8に示すように、第4電極用開口212bnと第5電極用開口212cpとにまたがる、左右方向に延在する第3バスバ213cを備える。つまり、第3バスバ213cは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた状態において、バッテリ250bの負極と、バッテリ250cの正極とを接続する。第3バスバ213cは、バスバプレート210に設けられた2つの保持爪215によって保持される。第3バスバ213cは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた後、第4電極用開口212bnにおいてレーザ溶接によりバッテリ250bの負極に接続され、第5電極用開口212cpにおいてレーザ溶接によりバッテリ250cの正極に接続される。保持爪215は、レーザ溶接前に第3バスバ213cを仮保持する機能も有する。また、第3バスバ213cは、電圧センサを接続するための端子216を、第4電極用開口212bnの左側及び第5電極用開口212cpの右側にそれぞれ有する。
また、バスバプレート210は、図8に示すように、第6電極用開口212cnと第7電極用開口212dpとにまたがる、上下方向に延在する第4バスバ213dを備える。つまり、第4バスバ213dは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた状態において、バッテリ250cの負極と、バッテリ250dの正極とを接続する。第4バスバ213dは、バスバプレート210に設けられた2つの保持爪215によって保持される。第4バスバ213dは、バスバプレート210が本体240に取り付けられた後、第6電極用開口212cnにおいてレーザ溶接によりバッテリ250cの負極に接続され、第7電極用開口212dpにおいてレーザ溶接によりバッテリ250dの正極に接続される。保持爪215は、レーザ溶接前に第4バスバ213dを仮保持する機能も有する。また、第4バスバ213dは、電圧センサを接続するための端子216を有する。
また、バスバプレート210は、図8に示すように、第8電極用開口212dnに、第5バスバ213eを備える。第5バスバ213eは、図6に示すように、互いに直交する2つの面を有し、一方の面は、バスバプレート210に設けられた3つの保持爪215によって保持され、他方の面は、バスバプレート210から正面側に突出して、負極端子230bを構成する。第5バスバ213eにより構成される負極端子230bは、1セルスタックアセンブリ300の正極端子に接続される。第5バスバ213eにおいて負極端子230bを構成しない面は、バスバプレート210が本体240に取り付けられた後、レーザ溶接によりバッテリ250eの負極に接続される。保持爪215は、レーザ溶接前に第5バスバ213eを仮保持する機能も有する。また、第5バスバ213eは、電圧センサを接続するための端子216を有する。
なお、第1バスバ213aから第5バスバ213eは、それぞれアルミニウム等の導電性金属により構成される。
バスバプレート210は、外周縁219全体に、正面側に突出したビード217を有する。また、バスバプレート210は、ガス抜き開口214の周縁全体に正面側に突出したビード217を有する。
さらに、バスバプレート210は、2つの電極用開口にまたがって配置されるバスバにおいて、当該2つの電極用開口の間のプレート部分218に、正面側に突出したビード217を有する。つまり、本実施形態において、バスバプレート210は、図9に示すように、第2電極用開口212anと第3電極用開口212bpとにまたがって配置される第2バスバ213bにおいて、第2電極用開口212anと第3電極用開口212bpとの間のプレート部分218に、ビード217を有する。また、バスバプレート210は、第4電極用開口212bnと第5電極用開口212cpとにまたがって配置される第3バスバ213cにおいて、第4電極用開口212bnと第5電極用開口212cpとの間のプレート部分218に、ビード217を有する。また、バスバプレート210は、第6電極用開口212cnと第7電極用開口212dpとにまたがって配置される第4バスバ213dにおいて、第6電極用開口212cnと第7電極用開口212dpとの間のプレート部分218に、ビード217を有する。
このように、バスバプレート210にビード217が設けられることにより、バスバプレート210及び4セルスタックアセンブリ全体の剛性が向上する。
4セルスタックアセンブリ200は、バスバプレート210のガス抜き開口214に、開口弁カバー260を備える。開口弁カバー260は、例えばPBT等の樹脂により構成される。開口弁カバー260は、図10に示すように、4セルスタックアセンブリ200の組立状態における背面側に、ガス抜き開口214を覆う開口261a及び261bを有する。開口261aと開口261bとは、仕切板265により仕切られている。仕切板265によって仕切られた各開口261a及び261bは、開口弁カバー260が4セルスタックアセンブリ200として組み立てられた際に、各バッテリ250のガス逃がし孔252を覆う。
開口弁カバー260は、内部に空間263を有する略直方体形状である。開口弁カバー260は、内部の空間263と開口弁カバー260の外部とを連通する、略円柱形状のガス排出ダクト262を有する。ガス排出ダクト262には、図示しないホースが接続される。各バッテリ250内部から排出したガスは、開口261a及び261bから、開口弁カバー260の内部の空間263に流れ込んで合流し、ガス排出ダクト262を通って、ガス排出ダクト262に接続されたホースから外部に排出される。
開口弁カバー260は、複数の開口弁カバー取付穴264を備える。本実施形態において、開口弁カバー260は、ねじを、開口弁カバー取付穴264と、バスバプレート210のガス抜き開口214に対応するバスバプレート取付穴211とを貫通させて、ねじ穴構成部247又は249に設けられたねじ穴にねじ止めを行うことにより、本体240に取り付けられる。従って、開口弁カバー取付穴264は、ガス抜き開口214に対応するバスバプレート取付穴211に対応する位置に設けられ、締結点を構成する。また、開口弁カバー260の正面視における外周寸法は、ガス抜き開口214に設けられたビード217に密着して係合する寸法であることが好ましい。これにより、4セルスタックアセンブリ200の組立状態において、ビード217と開口弁カバー260とが密着するため、バッテリ250から排出されたガスが、4セルスタックアセンブリ200の外部に漏れることを防ぐことができる。
開口弁カバー260は、開口弁カバー260から外部へのガスの漏出を防ぐために、EPDM等のゴム製のシール270を開口261a及び261bに挟んで、本体240にねじ止めにより取り付けられる。
[組電池の製造方法]
一実施形態に係る組電池の製造方法を説明する。上述の通り、4セルスタックアセンブリ200は、本体240にバスバプレート210を取り付けることにより構成される。そして、バスバプレート210の第1〜第5バスバ213a〜213e(以下、バスバ213ともいう)は、本体240に保持されているバッテリ250の電極251に接続される。ここでバスバ213は、電極251を電気的に接続するものであるから、電気接続部材ともいう。
上述の通り、バスバ213と電極251との接続は、レーザ溶接により行われる。レーザ溶接によりバスバ213と電極251とを信頼性高く導通させるためには、レーザ溶接時のバスバ213と電極251との位置関係を高精度に保つ必要がある。つまり、バスバ213と電極251との間の距離が所定の範囲内でなければならない。また、4セルスタックアセンブリ200の正面側から見た左右方向又は上下方向について、バスバ213と電極251とのずれ量が所定の量以下でなければならない。
<位置出しロッド挿入可能構造>
一実施形態に係る組電池の製造方法においては、バスバ213と電極251とを溶接する前の仮組み段階において、位置出しロッド500をバッテリ250に突き当てて、バッテリ250の位置を調整する。そのため、上部ケース241、中部ケース242、及び下部ケース243にはそれぞれ、位置出しロッド500をバッテリ250に突き当てることを可能にする構造が設けられる。
図7において、位置出しロッド500を挿入可能なようにするために本体240に設けられた構造を説明する。下部ケース243の側面243cには位置出しロッド500を挿入可能な側面開口部243dが設けられる。側面開口部243dはバッテリ250が配置される位置に対応して設けられる。側面開口部243dは、バッテリ250それぞれに対して少なくとも1箇所設けられる。好ましくは、側面開口部243dは、本体240の正面側、つまりバスバプレート210が取り付けられる側に寄った位置に設けられる。このようにすることで、後述するバッテリ250の位置決めの際に、側面開口部243dから位置出しロッド500を挿入してバスバ213と電極251との位置合わせを容易に行える。好ましくは、側面開口部243dは、バッテリ250それぞれに対して2箇所以上設けられる。このようにすることで、挿入可能な位置出しロッド500の本数が増え、バッテリ250の回転方向の位置決めができ、バスバ213と電極251との位置合わせがより容易になる。
また、下部ケース243は背面243eをさらに有し、背面243eには背面開口部243fが設けられる。背面開口部243fは、バッテリ250それぞれに対して1箇所設けられる。背面開口部243fには位置出しロッド500が挿入可能である。背面開口部からも位置出しロッド500を挿入することで、側面開口部243dから挿入した位置出しロッド500とは直交する方向にバッテリ250を押すことができ、バスバ213と電極251との位置合わせがより容易になる。なお背面開口部243fは、外気を本体240内に取り込んで、バッテリ250を空冷する機能も有する。
中部ケース242のフランジ242aには、下部ケース243の側面開口部243dに対応する位置に切欠242bが設けられる。また上部ケース241のフランジ241aにも、下部ケース243の側面開口部243dに対応する位置に切欠241dが設けられる。このようにすることで、本体240が位置出しロッド500に干渉することなく、位置出しロッド500が挿入可能となる。
<4セルスタックアセンブリ製造方法>
続いて、上述の位置出しロッド500を挿入可能な構造を用いた4セルスタックアセンブリ200の製造方法を図11〜15を参照して説明する。図11はベース治具510と拘束板220と上部ケース241とを組み合わせる手順を示す図である。図11において、ベース治具510に拘束板220が配置される。ベース治具510には、拘束板220に設けられた穴221に対応する位置に、ボス511が設けられている。ボス511に穴221を合わせることにより、ベース治具510と拘束板220との位置を合わせて、拘束板220が配置される。このようにベース治具510を用いることで、この後の手順の実行に際して、ベース治具510の上で仮に組み合わせた状態の部品を安定して保持することができる。
続いて図11において、拘束板220の上に、上部ケース241が配置される。好ましくは、上部ケース241には位置決めピンが設けられており、この位置決めピンを利用して拘束板220と上部ケース241との位置を合わせて、上部ケース241が配置される。このように最初に拘束板220と上部ケース241との位置を合わせておくことにより、上部ケース241よりも剛性の高い拘束板220が支えることでこの後の組み立てにおける各部品の位置精度をより高くすることができる。また好ましくは、図11に示すように、上部ケース241のねじ穴構成部249と拘束板220の切欠き223とを組み合わせて上部ケース241の位置を決める。
次に図12は、上部ケース241にバッテリ250と中部ケース242と下部ケース243とを順次積層する手順を示す図である。図12において、バッテリ250b及び250cが上部ケース241の上であって、上部ケース241のフランジ241aと仕切板241bとの間に配置される。さらに、中部ケース242がバッテリ250b及び250cの上にそれぞれ配置される。この際、バッテリ250b及び250cはそれぞれ、中部ケース242の左右のフランジ242aの間に配置される。
続いてさらに、バッテリ250a及び250dが、中部ケース242それぞれの上に配置される。この際、バッテリ250a及び250dはそれぞれ、中部ケース242の左右のフランジ242aの間に配置される。さらに、下部ケース243が、上部ケース241、中部ケース242及びバッテリ250が積層された上に配置される。この際、下部ケース243の仕切板244は、バッテリ250a及び250dの間に位置する。
図12に示した各部品を積層する手順においては各部品の位置決めは行われず、積層が終わった後の次の手順で位置決めが行われる。各部品を積層する段階で位置決めすれば、各部品の寸法誤差や配置誤差が累積して最終的な組み立て誤差が増大することが考えられる。一方、本製造方法によれば、積層後に位置決めの手順を設けることにより、積層時の誤差の累積を考慮する必要がなく、より位置決め精度を向上できる。
次に図13は、拘束板220と上部ケース241と中部ケース242と下部ケース243とバッテリ250とを備える本体240に位置決め治具520を取り付ける手順を示す図である。図13において、本体240の正面側に位置決め治具520が取り付けられる。位置決め治具520は、バッテリ250a〜250dの電極251の位置出しを行うために用いられる。好ましくは、電極251に対応する位置に、この位置を決めるための構造として、例えば凹部又は凸部が設けられる。また位置決め治具520は、下部ケース243の仕切板244及び中部ケース242のフランジ242aの位置決めを行うためにも用いられる。好ましくは、仕切板244及びフランジ242aに対応する位置に、これらの位置を決めるための構造として、例えば凹部又は凸部が設けられる。
次に図14は、位置出しロッド500が下部ケース243の側面開口部243d及び背面開口部243fから挿入されてバッテリ250の位置決めを行う手順を示す図である。図14において、側面開口部243dから挿入された位置出しロッド500により、バッテリ250が下部ケース243の仕切板244へ向けて押し込まれる。これによって、バッテリ250の左右方向の位置決め精度を向上できる。好ましくは、バッテリ250のそれぞれに対して2本の位置出しロッド500が側面開口部243dから挿入され、4セルスタックアセンブリ200の上面側から見たバッテリ250の回転方向の位置決めもされる。また好ましくは、バッテリ250は中部ケース242のフランジ242aに押しつけられて、バッテリ250の左右方向の位置決めがされる。この場合、下部ケース243の仕切板244の厚みによって位置決めされているフランジ242aにバッテリ250が押しつけられることにより、バッテリ250の左右方向の位置決め精度を向上できる。
また図14において、背面開口部243fから挿入された位置出しロッド500により、バッテリ250が位置決め治具520へ向けて押し込まれる。好ましくは、バッテリ250は位置決め治具520に押しつけられて、バッテリ250の前後方向の位置決めがされる。これによって、バッテリ250の前後方向の位置決め精度を向上できる。
次に、位置出しロッド500が挿入された状態で圧縮治具により下部ケース243を拘束板220に向けて押しつけて、バッテリ250をさらに強く拘束する。そしてバッテリ250が拘束されたまま、下部ケース243のフランジ245の複数の穴245aの一部と拘束板220の穴221とがねじ止めにより固定される。続いて、位置決め治具520が取り外される。
次に図15は、位置決め治具520を取り外してバスバプレート210を取り付ける手順を示す図である。図15において、位置決め治具520が取り外され、続いてバスバプレート210が、本体240に組み付けられる。この際バスバプレート210は、下部ケース243のねじ穴構成部247及び上部ケース241のねじ穴構成部249に設けられたねじ穴を用いて、本体240にねじ止めされる。これによってバスバプレート210のバスバ213とバッテリ250の電極251とが仮固定される。続いて、圧縮治具による下部ケース243を拘束板220に向けての押しつけを解除し、さらに位置出しロッド500及びベース治具510が取り外される。このように治具を取り外してもバスバ213と電極251との位置精度は、仮固定されていることによって保持される。
次に、ここまで組み立てられて仮固定された本体240とバスバプレート210とを含む4セルスタックアセンブリ200を溶接機にセットし、バスバプレート210のバスバ213とバッテリ250の電極251とを溶接する。溶接の手法は、上述の通りレーザ溶接である。好ましくは、バスバ213を押さえつけ治具で固定した後、バスバ213と電極251とを溶接する。ここまでの手順で、バッテリ250が精度よく位置決めされているので、バスバ213と電極251との溶接精度及び信頼性を向上させることができる。
以上の手順を実施することにより、4セルスタックアセンブリ200の組み立て製造が完了する。一実施形態に係る組電池の製造方法によれば、組電池の組み立ての際に電池セル及び電池セルの電極の位置決め精度を向上でき、バスバ213と電極251との溶接精度及び信頼性を向上できる。
本発明を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正をおこなうことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部およびステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
100 電源装置
110 筐体
120 バスバ固定ターミナル
200 4セルスタックアセンブリ
210 バスバプレート
213a〜213e 第1〜第5バスバ
220 拘束板
230a 正極端子
230b 負極端子
240 本体
241 上部ケース
242 中部ケース
243 下部ケース
243a 空間
243c 下部ケース側面
243d 側面開口部
243e 下部ケース背面
243f 背面開口部
245 フランジ
250、250a〜250d バッテリ
251 電極
300 1セルスタックアセンブリ
310 バスバプレート
320 拘束板
330a 正極端子
330b 負極端子
500 位置出しロッド
510 ベース治具
511 ボス
520 位置決め治具

Claims (8)

  1. 電池セルと、本体と、バスバを有するバスバプレートとを備え、
    前記電池セルが前記本体内に保持され、前記電池セルの電極が前記バスバを介して他の電池セルの電極に接続された組電池の製造方法において、
    前記本体に設けられた、位置出しロッドを挿入可能な開口部に前記位置出しロッドを挿入して、前記電池セルの位置決めを行うステップを含む
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の組電池の製造方法において、
    前記本体は、側面と前記電池セルを仕切って保持する仕切板とを含み、
    前記開口部は、前記側面に設けられた側面開口部を含み、
    前記電池セルの位置決めを行うステップは、前記側面開口部から前記位置出しロッドを挿入し、前記電池セルを前記仕切板に向けて押すステップを含む
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の組電池の製造方法において、
    前記本体は、前記バスバプレートが取り付けられる側の反対側に設けられた背面を含み、
    前記開口部は、前記背面に設けられた背面開口部を含み、
    前記電池セルの位置決めを行うステップは、
    前記バスバプレートが取り付けられる側に位置決め治具を取り付けるステップと、
    前記背面開口部から前記位置出しロッドを挿入し、前記電池セルを前記位置決め治具に向けて押すステップとを含む
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の組電池の製造方法において、
    前記本体は、下部ケースと中間ケースと上部ケースとを含み、
    前記開口部は、前記下部ケースに設けられる
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  5. 請求項4に記載の組電池の製造方法において、
    前記中間及び上部ケースは、フランジを含み、
    前記フランジには、前記下部ケースの開口部に対応する位置に切欠が設けられる
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の組電池の製造方法において、
    前記電池セルの位置決めを行うステップの前に、
    前記電池セルと前記中間ケースと前記下部ケースとを前記上部ケースの上に順次積層するステップ
    をさらに含むことを特徴とする組電池の製造方法。
  7. 請求項6に記載の組電池の製造方法において、
    前記本体は、さらに拘束板を含み、
    前記積層するステップの前に、
    前記上部ケースに備えられる位置決めピンを用いて、前記上部ケースを前記拘束板に配置するステップをさらに含む
    ことを特徴とする組電池の製造方法。
  8. 電池セルと本体とバスバを有するバスバプレートとを備え、
    前記電池セルが前記本体内に保持され、前記電池セルの電極が前記バスバを介して他の電池セルの電極に接続された組電池において、
    前記本体には、前記電池セルの位置決めを行うための位置出しロッドを挿入可能な開口部が設けられる
    ことを特徴とする組電池。
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