以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。
<実施の形態1>
(表示装置の全体の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る表示装置100の分解斜視図である。表示装置100は、例えば、液晶を利用して映像を表示する液晶表示装置である。なお、表示装置100は、液晶表示装置に限定されず、他の方式の表示装置であってもよい。表示装置100は、例えば、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイであってもよい。なお、図1では、図を簡略化するために、一部の構成要素(後述の反射シート24)の形状を簡略化して示している。
図1において、X方向、Y方向およびZ方向の各々は、互いに直交する。以下の図に示されるX方向、Y方向およびZ方向の各々も、互いに直交する。以下においては、X方向と、当該X方向の反対の方向(−X方向)とを含む方向を「X軸方向」ともいう。また、以下においては、Y方向と、当該Y方向の反対の方向(−Y方向)とを含む方向を「Y軸方向」ともいう。また、以下においては、Z方向と、当該Z方向の反対の方向(−Z方向)とを含む方向を「Z軸方向」ともいう。
また、以下においては、X軸方向およびY軸方向を含む平面を、「XY面」ともいう。また、以下においては、X軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「XZ面」ともいう。また、以下においては、Y軸方向およびZ軸方向を含む平面を、「YZ面」ともいう。
図2は、本発明の実施の形態1に係る表示装置100の断面図である。具体的には、図2は、図1のA1−A2線に沿った、表示装置100の断面図である。
図1および図2を参照して、表示装置100は、表示パネル10と、光源装置20と、筐体3と、回路基板CR1とを備える。なお、詳細は後述するが、表示装置100は、光源装置20が出射する光を利用して映像を表示する。
光源装置20は、光を出射する装置である。光源装置20は、表示パネル10の背面へ光を照射する。筐体3の内部には、表示パネル10および光源装置20が配置される。筐体3は、開口3Hを有する。なお、図1では、図の簡略化のため、開口3Hを介して見える、表示パネル10の一部の記載は省略している。
表示パネル10は、例えば、液晶パネルである。表示パネル10は、映像を表示する。回路基板CR1は、フレキシブル配線FL1により、表示パネル10と接続される。
次に、表示装置100を構成する上記各部材についてさらに詳細に説明する。
(表示パネル)
表示パネル10は、透過型または半透過型の液晶パネルである。表示パネル10は、液晶の複屈折性を応用して映像を表示する。表示パネル10は、基板11と、基板12と、駆動用IC(Integrated Circuit)13とを含む。
基板11は、ガラスなどの絶縁性基板上にカラーフィルタ、遮光層、対向電極等が形成された基板である。基板12は、ガラスなどの絶縁性基板上にスイッチング素子を利用した画素電極等が行列状に形成された基板である。当該スイッチング素子は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)である。以下、薄膜トランジスタを、単に、「TFT」ともいう。
駆動用IC13は、基板12の周縁部、または、基板12の周縁部に接続されたテープ状の配線材料上に配置される。当該配線材料は、TCP、COF(Chip On Film)等である。
また、表示パネル10には、さらに、図示しない、スペーサ、シール材、液晶、封止材、配向膜、偏光板、接続端子等が設けられる。スペーサは、基板11と基板12との間隔を保持する部材である。シール材は、基板11と基板12とを貼り合わせる。液晶は、基板11と基板12との間に設けられる。
封止材は、液晶を封止する部材である。封止材は、液晶を注入する注入口に設けられる。配向膜は、液晶を配向させる膜である。偏光板は、基板11および基板12の外側の面上に配置される。接続端子は、基板12の周縁部に設けられる。接続端子には、フレキシブル配線FL1が接続される。
(フレキシブル配線)
フレキシブル配線FL1は、表示パネル10と回路基板CR1とを電気的に接続する。フレキシブル配線FL1には、銅パターン等が形成される。フレキシブル配線FL1は、はんだ、異方性導電フィルム(ACF(Anisotropic Conductive Film))、コネクタ等により、表示パネル10および回路基板CR1に接続されている。フレキシブル配線FL1は、電気信号を伝達可能な材料で構成される。フレキシブル配線FL1は、例えば、COF、FPC等で構成される。
(回路基板)
回路基板CR1は、表示パネル10と光源とを電気的な入出力信号により制御する。回路基板CR1は、表示パネル10に接続されたフレキシブル配線FL1のFPC(Flexible Printed Circuits)上に電子部品を実装することにより、構成される。
なお、回路基板CR1は、ガラスエポキシ等に銅パターンが形成され、当該ガラスエポキシの表面に電子部品がハンダにより実装されて構成されてもよい。回路基板CR1は、主に表示装置100の裏面側(光が出射されない側)に配置(固定)される。
また、回路基板CR1を、外部からの圧力、静電気等から保護するために、回路基板CR1に、保護カバー(図示せず)を取り付けても良い。当該保護カバーは、アルミニウム、ステンレス、亜鉛めっき鋼板等の金属、PET(PolyEthylene Terephthalate)等のフィルム状の薄い樹脂等から成る。
なお、金属製の保護カバーを使用する場合、回路基板CR1と、当該回路基板CR1上の電子部品との電気的接触を避けるために、回路基板CR1には、PET等の樹脂製シートが貼り付けられる。これにより、絶縁対策を行うことができる。
(光源装置)
光源装置20は、基板12側から、表示パネル10へ光を射出(照射)する。図1および図2を参照して、光源装置20は、光源25と、導光板23と、光学シート部22と、反射シート24と、フレーム21F,21Bとを含む。
光源25は、光を射出する。導光板23は、光源25が射出した光を特定の方向へ導く。導光板23は、光を光学シート部22へ導くための部材である。具体的には、導光板23は、発光面23aと、背面23bと、側面23sとを有する。発光面23aは、導光板23に入射された光が射出される面である。背面23bは、導光板23のうち発光面23aと反対側の面である。
導光板23には、光源25が射出する光が入射される。具体的には、光源25が射出する光は、導光板23の側面23sを介して、導光板23の内部に伝搬する。導光板23の内部に伝搬した光は、発光面23aからZ方向へ射出される。すなわち、導光板23は、光源25が射出する光を発光面23aから射出する。なお、表示パネル10は、導光板23の発光面23a側に設けられる。
光学シート部22は、導光板23の発光面23a上に設けられる。光学シート部22は、複数の光学シート2から構成される。なお、光学シート部22は、1枚の光学シート2から構成されてもよい。すなわち、光学シート部22は、1以上の光学シート2から構成される。光学シート2は、映像の表示のために使用される、発光面23a(光源25)が射出する光を透過させる。
また、光学シート部22は、導光板23から射出された光の分布および広がりを制御する。光学シート部22は、発光面23aから射出される光を、表示パネル10へ出射する。表示パネル10は、発光面23aから出射される光を使用して映像を表示する。
反射シート24は、導光板23の背面23bおよび側面23sを覆うように構成される。反射シート24は、光を反射させるシートである。具体的には、反射シート24は、導光板23から当該反射シート24に向かう光を反射させるシートである。反射シート24の存在により、例えば、導光板23から−Z方向へ射出した光は、反射シート24に反射して、再び、導光板23に入射する。
反射シート24は、例えば、高い光反射性能を有する白色樹脂シートである。また、反射シート24は、例えば、金属蒸着シートである。当該金属蒸着シートは、当該金属蒸着シートの表面に金属が蒸着されたシートである。
なお、反射シート24の表面には、ドットパターンが設けられてもよい。当該ドットパターンは、光源装置が射出する、面状の光の輝度、色均一性等を向上させるためのパターンである。
フレーム21Bは、表示装置100の背面側に設けられる背面フレームである。フレーム21Bの形状は、開口を有する略箱型である。フレーム21Bは、詳細は後述するが、少なくとも、導光板23および反射シート24を保持(収容)する。
フレーム21Fは、導光板23および反射シート24を保持するフレーム21Bを保持する。すなわち、フレーム21Fは、少なくとも、導光板23および反射シート24を保持する。フレーム21F,21Bの詳細については後述する。
光源25は、白色光を出射する点状光源である。光源25は、LED(Light Emitting Diode)、レーザーダイオード(Laser Diode)等である。なお、光源25は、赤色光(R),緑色光(G)および青色光(B)を出射する光源であってもよい。また、光源25は、RGB以外の色の光を出射する光源であってもよい。
光源25は、光源基板26に実装される。光源基板26は、一般的なガラスエポキシ樹脂をベースに構成された基板、フレキシブルなフラットケーブルを使用した基板等である。なお、光源基板26は、放熱性を高めるために、金属(例えば、アルミ等)、セラミック等をベースに構成された基板であってもよい。
光源25が、LED等の点状光源である場合、点状光源としては、赤、緑、青等の単色光を出射する素子、青色光を出射する素子と当該青色光により黄色の光を発する蛍光体とからなる擬似白色光を出射する素子等がある。本実施の形態では、光源25が、一例として、擬似白色光を出射する点状光源(LED)であるとして、説明を行う。
なお、光源25は、光源基板26に実装された点状光源に限定されず、冷陰極蛍光ランプ(CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp))、蛍光管ランプ等の線状光源で構成されてもよい。
(導光板)
導光板23は、透明なアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス等で構成される。導光板23の発光面23aおよび背面23bの両方または一方には、例えば、散乱用ドットパターン、プリズム形状部等が形成される。散乱用ドットパターン、プリズム形状部等は、光を射出させるとともに、面内の光の強度分布、光の射出方向を調整するためのものである。
また、導光板23上には、光の強度分布、光の出射角を調整するために、光学シート部22が配置されている。光学シート部22は、前述したように、複数の光学シート2から構成される。
(光学シート部)
光学シート部22は、目的に応じて、レンズシート、拡散シート、視野角調整シート等が、必要な枚数だけ配置されて構成される。当該レンズシートは、集光を行うためのシートである。拡散シートは、光の均一化を行うためのシートである。視野角調整シートは、視野角の方向における輝度を調整するためのシートである。すなわち、光学シート部22を構成する各光学シート2は、レンズシート、拡散シートおよび視野角調整シート等のいずれかである。
なお、光学シート部22は、前述したように、1枚の光学シート2から構成されてもよい。光学シート2は、PC(PolyCarbonate)、PET(Poly Ethylene Terephthalate)等の樹脂材料で構成される。
(フレーム)
フレーム21Fは、額縁状(閉ループ状)のモールドフレームである。フレーム21Fは、開口H1を有する。開口H1は、導光板23の発光面23aから射出される光の経路となる。フレーム21Fの上面の周縁には、表示パネル10が搭載されるとともに、位置決めされている。これにより、表示パネル10は、フレーム21Fに保持される。フレーム21Fを構成する材料は、アルミニウム、ステンレス、鉄等の金属、または、PC(ポリカーボネート)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)等の樹脂材料等である。
フレーム21Bは、前述したように、表示装置100の背面側に設けられる背面フレームである。
フレーム21Bには、光源25および光源基板26が位置決めされている。すなわち、フレーム21Bは、光源25および光源基板26を保持する。光源25から放出される熱を伝導させるためには、熱伝導性が高い金属を使用することが望ましい。そのため、フレーム21Bは、特に、熱伝導性が高いアルミまたはアルミ合金で構成される。この構成により、フレーム21Bは、効率よく光源25からの熱を拡散でき、光源25の温度を下げることが出来る。これにより、光源装置20に熱がこもることを防止することができる。
フレーム21Fは、例えば、係合部(図示せず)により、フレーム21Bと係合する。すなわち、フレーム21Fは、フレーム21Bに固定される。当該係合部は、例えば、引っ掛け爪等である。当該係合部は、フレーム21Fおよびフレーム21Bの両方または一方に設けられる。フレーム21Fがフレーム21Bに固定されることにより、フレーム21Fおよびフレーム21Bにより、光学シート部22、導光板23、反射シート24が保持される。なお、フレーム21Fおよびフレーム21Bを一体化した構造としてもよい。
(筐体)
筐体3は、額縁状(枠状)の部材である。筐体3は、表示パネル10、光源装置20、回路基板CR1等を保持する。筐体3は、薄板の金属、樹脂成型品等により構成される。筐体3は、ツメ状の固定構造、ネジ止め等により、光源装置20のフレーム21Fに固定される。ツメ状の固定構造とは、筐体3およびフレーム21Fの各々に設けられたツメ状の突起部が、互いに係合する構造である。
筐体3は、一体で形成してもよいし、複数の部材を組み合わせることにより構成してもよい。また、筐体3の側面、正面、背面、あるいは周縁部等に、最終製品への取り付け部(ネジ、取付穴等)を設けてもよい。
(特徴的な構成)
次に、本実施の形態における特徴的な構成(以下、「特徴構成N1」ともいう)について詳細に説明する。特徴構成N1に係る反射シート24は、導光板23の背面23bと、導光板23の4つの側面23sのうち3つの側面23sとを覆うように、構成される。反射シート24は、3つの側面部24sを有する。すなわち、反射シート24の形状は、3つの側面部24sを有する箱形状である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る反射シート24の展開図である。具体的には、図3は、箱形状の反射シート24の形状を、平面状に示した図である。なお、図3の状態の反射シート24の厚みは、均一である。
図3を参照して、反射シート24に示される線Ln1は、当該反射シート24における当該線Ln1の部分を屈曲させるための線である。図2の反射シート24は、図3の反射シート24の3つの側面部24sがZ軸方向と平行になるように、線Ln1に従って図3の反射シート24を変形させたものである。
図2および図3を参照して、反射シート24には、貫通部H2が設けられる。貫通部H2は、反射シート24の一部を貫通する部分である。貫通部H2は、例えば、穴(貫通穴)である。なお、貫通部H2は、切り欠きであってもよい。
なお、フレーム21Bは、図2のように、導光板23の背面23bおよび側面23sを覆うように構成される。また、反射シート24は、導光板23とフレーム21Bとの間に設けられる。具体的には、反射シート24は、導光板23の背面23bおよび側面23sに接するように構成される。
なお、表示装置100は、表示領域Rd1を有する。表示領域Rd1は、表示装置100が映像を表示する領域である。平面視(XY面)における表示領域Rd1の形状は矩形状である。平面視(XY面)における表示領域Rd1のサイズは、平面視(XY面)における導光板23のサイズより小さい。また、平面視(XY面)における表示領域Rd1は、平面視(XY面)における導光板23の輪郭線の内部に設けられる。
以下においては、平面視(XY面)において、導光板23のうち、表示領域Rd1の周辺の領域と重なる部分を、「導光板周縁部」ともいう。導光板周縁部は、導光板23の周縁部である。また、導光板周縁部は、平面視(XY面)において、導光板23のうち、表示領域Rd1の外側の領域と重なる部分である。すなわち、平面視(XY面)において、導光板周縁部は、表示領域Rd1と重ならない。
貫通部H2は、導光板23の背面23b側に設けられる。具体的には、反射シート24は、背面23bとフレーム21Bとの間に、当該反射シート24の貫通部H2が存在するように、設けられる。
また、貫通部H2は、平面視(XY面)において、反射シート24のうち、導光板23の周縁部(導光板周縁部)と重なる領域に設けられる。すなわち、貫通部H2は、平面視(XY面)において、反射シート24のうち、表示領域Rd1と重ならない領域に設けられる。
また、図2のように、貫通部H2の内部には粘着剤50が設けられる。粘着剤50は、例えば、両面テープ、接着剤等である。導光板23がフレーム21Bに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Bとの間において当該導光板23および当該フレーム21Bに粘着する。すなわち、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Bに固定される。
以下においては、反射シート24のうち、貫通部H2に接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。また、以下においては、粘着剤50が粘着している部材の領域を、「粘着剤配置領域」ともいう。粘着剤配置領域は、例えば、導光板23のうち、粘着剤50が粘着している領域である。また、粘着剤配置領域は、例えば、フレーム21Bのうち、粘着剤50が粘着している領域である。
なお、粘着剤50の厚みは、反射シート24の貫通周辺部の厚みと同じまたは同等である。すなわち、粘着剤50の厚みは、貫通部H2の深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100(光源装置20)のうち、平面視(XY面)における粘着剤配置領域の厚みの増加を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、反射シート24は、導光板23とフレーム21Bとの間に設けられる。反射シート24には、貫通部H2が設けられる。貫通部H2の内部には粘着剤50が設けられる。導光板23がフレーム21Bに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Bとの間において当該導光板23および当該フレーム21Bに粘着する。
これにより、導光板23は、粘着剤50を介して、フレーム21Bに固定される。そのため、フレーム21Bに対する導光板23の固定強度を十分に確保することができる。なお、粘着剤50は、貫通部H2の内部に設けられる。したがって、導光板23とフレーム21Bとの間に反射シート24が設けられる構成において、導光板23とフレーム21Bとの間隔が大きくなることを抑制しつつ、フレーム21Bに対する導光板23の固定強度を十分に確保することができる。
また、本実施の形態によれば、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Bに固定される。したがって、導光板23は、フレーム21Bに強固に固定される。そのため、表示装置100に対し、外部から、振動、衝撃等の負荷が印加されても、光源装置20において、導光板23が移動することを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、導光板23は、反射シート24を介さず、フレーム21Bに固定される。そのため、粘着剤配置領域の数を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、粘着剤50の厚みは、反射シート24の貫通周辺部の厚みと同じまたは同等である。すなわち、粘着剤50の厚みは、貫通部H2の深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100(光源装置20)の粘着剤配置領域の厚みの増加を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、貫通部H2は、平面視(XY面)において、反射シート24のうち、表示領域Rd1と重ならない領域に設けられる。すなわち、粘着剤50は、平面視(XY面)において、反射シート24のうち、表示領域Rd1と重ならない領域に設けられる。これにより、光源装置20が射出する、表示領域Rd1を通過する光の輝度を均一化させることができる。
なお、表示装置100に対し、外部から、振動、衝撃等の負荷が印加された場合においても、導光板23がフレーム21Bに固定された状態を確実に維持するためには、粘着剤50の面積を大きい方が望ましい。本実施の形態では、粘着剤50の配置面積、粘着剤50の個数、粘着剤50の配置位置は、上記に限定されず、任意の位置であってもよい。
なお、粘着剤50は、両面テープ、接着剤等に限定されない。粘着剤50は、導光板23をフレーム21Bに固定可能な、両面テープ、接着剤等以外の部材であってもよい。また、粘着剤50を構成する材料は、導光板23をフレーム21Bに固定可能な任意の材料であってもよい。粘着剤50の形状は、導光板23をフレーム21Bに固定可能な任意の形状であってもよい。
以下においては、光源装置20が射出する光を、「光源装置光」ともいう。また、以下においては、光を拡散させる特性を、「拡散特性」ともいう。また、以下においては、拡散特性を有する部材を、「拡散特性部材」ともいう。また、以下においては、光を反射させる特性を、「反射特性」ともいう。また、以下においては、反射特性を有する部材を、「反射特性部材」ともいう。
なお、本実施の形態では、粘着剤50を使用して光源装置光の輝度の均一性が制御された構成(以下、「変形構成N1」ともいう)としてもよい。変形構成N1における粘着剤50は、1以上の拡散部材を含む。当該拡散部材は、拡散特性および反射特性の両方または一方を有する部材である。拡散部材は、拡散特性部および反射特性部材の両方または一方で構成される。拡散部材は、例えば、基材、粒子等である。粘着剤50に含まれる1以上の拡散部材は、拡散パターンとして機能する。
変形構成N1では、例えば、粘着剤50に含まれる拡散部材の数、粘着剤50に含まれる拡散部材のサイズ等を調整することにより、光源装置光における、拡散特性、反射特性等が調整される。したがって、拡散特性、反射特性等の調整により、光源装置光の輝度の均一性を制御することができる。
また、本実施の形態では、フレーム21Bを使用して光源装置光の輝度の均一性が制御された構成(以下、「変形構成N2」ともいう)としてもよい。以下においては、フレーム21Bのうち粘着剤50が粘着している領域を、「粘着剤配置領域Rfb」ともいう。粘着剤配置領域Rfbは、例えば、図2のフレーム21Bのうち粘着剤50が粘着している領域である。
変形構成N2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、拡散部材が設けられる。当該拡散部材は、例えば、印刷等により、粘着剤配置領域Rfbに設けられる拡散パターンである。変形構成N2の拡散部材は、変形構成N1の拡散部材と同じである。すなわち、変形構成N2の拡散部材は、拡散特性および反射特性の両方または一方を有する部材である。
変形構成N2では、例えば、拡散部材のサイズ、拡散部材の形状等を調整することにより、光源装置光における、拡散特性、反射特性等が調整される。したがって、拡散特性、反射特性等の調整により、光源装置光の輝度の均一性を制御することができる。
以下においては、導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域を、「粘着剤配置領域Rpt」ともいう。粘着剤配置領域Rptは、例えば、図2の導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域である。また、以下においては、粘着剤50の厚みを、「粘着剤厚み」ともいう。なお、前述したように、反射シート24のうち、貫通部H2に接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。
なお、粘着剤厚みは、反射シート24の貫通周辺部の厚みと同じまたは同等としたが、粘着剤厚みは、反射シート24の貫通周辺部の厚みと異なってもよい。以下においては、貫通周辺部の厚みを、「貫通周辺厚み」ともいう。
次に、粘着剤厚みに応じて、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるため構成について説明する。
以下においては、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより小さい状況を、「状況Sta1」ともいう。また、以下においては、状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるために、当該導光板23の一部を変形させた構成を、「変形構成N3a1」ともいう。
図4は、導光板23の一部を変形させた変形構成N3a1を説明するための図である。図4を参照して、変形構成N3a1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凸部23Xが設けられる。具体的には、変形構成N3a1では、導光板23に凸部23Xが形成される。凸部23Xは、例えば、導光板23の背面23b側を、−Z方向に突出させて形成される。
凸部23Xは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより小さい状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるように、構成される。以下においては、状況Sta1における粘着剤厚みに、凸部23Xの厚みを加算した厚みを、「凸部加算厚みTh1a」ともいう。具体的には、凸部23Xの厚みは、凸部加算厚みTh1aが、状況Sta1における貫通周辺厚みと同じまたは同等になるように設定される。
以下においては、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより大きい状況を、「状況Stb1」ともいう。また、以下においては、状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるために、当該導光板23の一部を変形させた構成を、「変形構成N3b1」ともいう。
図5は、導光板23の一部を変形させた変形構成N3b1を説明するための図である。図5を参照して、変形構成N3b1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凹部23Vが設けられる。凹部23Vは、導光板23の一部に設けられた窪みである。
凹部23Vは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより大きい状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるように、構成される。変形構成N3b1における粘着剤50は、凹部23Vの底面に粘着される。
以下においては、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbから、導光板23の凹部23Vの底面までの距離を、「距離db1」ともいう。距離db1は、例えば、図5における、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbから、導光板23の凹部23Vの底面までの、Z軸方向の距離である。
具体的には、凹部23Vは、距離db1が、状況Stb1における粘着剤厚みと同じまたは同等になるように構成される。
以下においては、前述の状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるために、当該フレーム21Bの一部を変形させた構成を、「変形構成N3a2」ともいう。
図6は、フレーム21Bの一部を変形させた変形構成N3a2を説明するための図である。図6を参照して、変形構成N3a2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、粘着剤50の厚みに応じた凸部21BXが設けられる。具体的には、変形構成N3a2では、フレーム21Bに凸部21BXが形成される。凸部21BXは、例えば、フレーム21Bの一部(粘着剤配置領域Rfb)を、Z方向に突出させて形成される。
凸部21BXは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより小さい状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるように、構成される。以下においては、状況Sta1における粘着剤厚みに、凸部21BXの厚みを加算した厚みを、「凸部加算厚みTh2a」ともいう。具体的には、凸部21BXの厚みは、凸部加算厚みTh2aが、状況Sta1における貫通周辺厚みと同じまたは同等になるように設定される。
以下においては、前述の状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるために、当該フレーム21Bの一部を変形させた構成を、「変形構成N3b2」ともいう。
図7は、フレーム21Bの一部を変形させた変形構成N3b2を説明するための図である。図7を参照して、変形構成N3b2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、粘着剤50の厚みに応じた凹部21BVが設けられる。凹部21BVは、フレーム21Bの一部(粘着剤配置領域Rfb)に設けられた窪みである。
凹部21BVは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより大きい状況Stb1において粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させるように、構成される。変形構成N3b2における粘着剤50は、凹部21BVの底面に粘着される。
以下においては、フレーム21Bの凹部21BVの底面から導光板23の粘着剤配置領域Rptまでの距離を、「距離db2」ともいう。距離db2は、例えば、図7における、フレーム21Bの凹部21BVの底面から導光板23の粘着剤配置領域Rptまでの、Z軸方向の距離である。
具体的には、凹部21BVは、距離db2が、状況Stb1における粘着剤厚みと同じまたは同等になるように構成される。
以上のような、変形構成N3a1、変形構成N3b1、変形構成N3a2、変形構成N3b2等により、粘着剤厚みに応じて、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させることができる。
なお、変形構成N3a1の凸部23X、変形構成N3b1の凹部23V、変形構成N3a2の凸部21BX、変形構成N3b2の凹部21BVは、光源装置20を組み立てる際において、粘着剤50を設けるための目印として使用されてもよい。
なお、前述の構成Ctnが適用された表示装置Jにおいて、導光板の背面を、外側フレームに固定するためには、例えば、以下の構成CtnJとなる。当該構成CtnJは、導光板と反射シートとの間、および、反射シートおよび外側フレームとの間に、両面テープ等の粘着剤を設ける構成である。
具体的には、粘着剤により、導光板の背面が反射シートの上面に固定される。また、当該構成CtnJでは、粘着剤により、反射シートの背面が、外側フレームの底面に固定される。すなわち、構成CtnJでは、鉛直方向において、2つの粘着剤が重なる。そのため、構成CtnJでは、2つの粘着剤の厚みにより、光源装置の厚みが増加するという問題がある。また、構成CtnJでは、粘着剤は2箇所に設ける必要があるという問題がある。
また、前述の関連技術Aでは、導光板の側面全体に接着剤が塗布される。そのため、関連技術Aでは、接着剤の厚みだけ、表示装置の額縁のサイズが大きくなるという問題がある。
そこで、本実施の形態の光源装置20は上記のように構成される。そのため、本実施の形態における、当該光源装置20の構成により、上記の各問題を解決することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態の構成は、反射シートの側面部に貫通部を設けた構成(以下、「変形構成A1」ともいう)である。以下においては、変形構成A1を適用した光源装置を、「光源装置20A」ともいう。また、以下においては、変形構成A1を適用した表示装置を、「表示装置100A」ともいう。
図8は、本発明の実施の形態2に係る表示装置100Aの構成を示す断面図である。図8は、図2の構成が設けられる位置と同じ位置における表示装置100Aの構成を示す。すなわち、図8は、図1のA1−A2線に沿った、変形構成A1を適用した表示装置100Aの断面図である。
表示装置100Aは、図2の表示装置100と比較して、光源装置20の代わりに光源装置20Aを備える点が異なる。表示装置100Aのそれ以外の構成は、表示装置100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
光源装置20Aは、光源装置20と比較して、反射シート24の代わりに反射シート24Aを備える点が異なる。光源装置20Aのそれ以外の構成は、光源装置20と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
反射シート24Aは、反射シート24と比較して、貫通部H2の代わりに貫通部H2sを有する点が異なる。反射シート24Aのそれ以外の構成および機能は、反射シート24と同様なので詳細な説明は繰り返さない。すなわち、反射シート24Aの形状は、3つの側面部24sを有する箱形状である。
図9は、本発明の実施の形態2に係る反射シート24Aの展開図である。具体的には、図9は、箱形状の反射シート24Aの形状を、平面状に示した図である。図8の反射シート24Aは、図9の反射シート24Aの3つの側面部24sがZ軸方向と平行になるように、線Ln1に従って図9の反射シート24Aを変形させたものである。
図8および図9を参照して、反射シート24Aには、貫通部H2sが設けられる。具体的には、反射シート24Aの側面部24sには、貫通部H2sが設けられる。
貫通部H2sは、反射シート24Aの一部を貫通する部分である。貫通部H2sは、例えば、穴(貫通穴)である。なお、貫通部H2sは、切り欠きであってもよい。
なお、フレーム21Bは、図8のように、導光板23の背面23bおよび側面23sを覆うように構成される。また、反射シート24Aは、導光板23とフレーム21Bとの間に設けられる。具体的には、反射シート24Aは、導光板23の背面23bおよび側面23sに接するように構成される。
貫通部H2sは、導光板23の側面23s側に設けられる。具体的には、反射シート24Aは、導光板23の側面23sとフレーム21Bとの間に、当該反射シート24Aの貫通部H2sが存在するように、設けられる。
また、貫通部H2sは、平面視(XY面)において、反射シート24Aのうち、導光板23の周縁部(前述の導光板周縁部)と重なる領域に設けられる。すなわち、貫通部H2sは、平面視(XY面)において、反射シート24Aのうち、表示領域Rd1と重ならない領域に設けられる。
また、図8のように、貫通部H2sの内部には粘着剤50が設けられる。変形構成A1における粘着剤50は、特徴構成N1における粘着剤50と同じである。導光板23がフレーム21Bに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Bとの間において当該導光板23および当該フレーム21Bに粘着する。すなわち、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Bに固定される。
以下においては、反射シート24Aのうち、貫通部H2sに接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。なお、前述したように、粘着剤50が粘着している部材の領域を、「粘着剤配置領域」ともいう。
なお、粘着剤50の厚みは、反射シート24Aの貫通周辺部の厚みと同じまたは同等である。すなわち、粘着剤50の厚みは、貫通部H2sの深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100A(光源装置20A)のうち、表示領域Rd1の周辺部(額縁)のX軸方向のサイズの増加を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、反射シート24Aは、導光板23の側面23sとフレーム21Bとの間に、当該反射シート24Aの貫通部H2sが存在するように、設けられる。また、導光板23がフレーム21Bに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Bとの間において当該導光板23および当該フレーム21Bに粘着する。すなわち、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Bに固定される。
したがって、導光板23は、フレーム21Bに強固に固定される。そのため、表示装置100Aに対し、外部から、振動、衝撃等の負荷が印加されても、光源装置20Aにおいて、導光板23が移動することを抑制することができる。
また、本実施の形態の変形構成A1により、実施の形態1と同様な効果が得られる。すなわち、導光板23とフレーム21Bとの間に反射シート24Aが設けられる構成において、導光板23とフレーム21Bとの間隔が大きくなることを抑制しつつ、フレーム21Bに対する導光板23の固定強度を十分に確保することができる。
また、本実施の形態によれば、導光板23は、反射シート24Aを介さず、フレーム21Bに固定される。そのため、粘着剤配置領域の数を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、粘着剤50の厚みは、貫通部H2sの深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100A(光源装置20A)のうち、表示領域Rd1の周辺部(額縁)のX軸方向のサイズの増加を抑制することができる。
以下においては、光源装置20Aが射出する光を、「光源装置光」ともいう。
なお、本実施の形態の変形構成A1における粘着剤50は、前述の変形構成N1の粘着剤50であってもよい。変形構成N1の粘着剤50は、前述したように、1以上の拡散部材を含む。当該拡散部材は、前述したように、拡散特性および反射特性の両方または一方を有する部材である。これにより、本実施の形態の変形構成A1においても、変形構成N1の効果が得られる。
また、本実施の形態の変形構成A1に、前述の変形構成N2を適用してもよい。前述しように、変形構成N2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、拡散部材が設けられる。粘着剤配置領域Rfbは、例えば、図8のフレーム21Bのうち粘着剤50が粘着している領域である。これにより、本実施の形態の変形構成A1においても、変形構成N2の効果が得られる。
前述したように、導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域を、「粘着剤配置領域Rpt」ともいう。粘着剤配置領域Rptは、例えば、図8の導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域である。また、前述したように、粘着剤50の厚みを、「粘着剤厚み」ともいう。なお、前述したように、反射シート24Aのうち、貫通部H2sに接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。また、以下においては、貫通周辺部の厚みを、「貫通周辺厚み」ともいう。
本実施の形態では、粘着剤厚みは、反射シート24Aの貫通周辺部の厚みと同じまたは同等としたが、粘着剤厚みは、反射シート24Aの貫通周辺部の厚みと異なってもよい。
すなわち、本実施の形態の変形構成A1に、前述の変形構成N3a1を適用した構成(以下、「変形構成AN3a1」)としてもよい。
変形構成AN3a1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凸部23Xが設けられる。具体的には、変形構成AN3a1では、導光板23に凸部23Xが形成される。変形構成AN3a1における凸部23Xは、例えば、導光板23の側面23s側を、X方向に突出させて形成される。なお、変形構成AN3a1における凸部23Xの構成は、変形構成N3a1で説明した構成であるので、詳細な説明は繰り返さない。なお、変形構成AN3a1における凸部23Xの形状は、例えば、図4の凸部23Xの形状と同様である。
また、本実施の形態の変形構成A1に、前述の変形構成N3b1を適用した構成(以下、「変形構成AN3b1」)としてもよい。変形構成AN3b1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凹部23Vが設けられる。変形構成AN3b1における凹部23Vは、導光板23の側面23s側に設けられた窪みである。なお、変形構成AN3b1における凹部23Vの構成は、変形構成N3b1で説明した構成であるので、詳細な説明は繰り返さない。なお、変形構成AN3b1における凹部23Vの形状は、例えば、図5の凹部23Vの形状と同様である。
また、本実施の形態の変形構成A1に、前述の変形構成N3a2を適用した構成(以下、「変形構成AN3a2」)としてもよい。変形構成AN3a2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、粘着剤50の厚みに応じた凸部21BXが設けられる。具体的には、変形構成AN3a2では、フレーム21Bに凸部21BXが形成される。変形構成AN3a2における凸部21BXは、例えば、フレーム21Bの側面部を、−X方向に突出させて形成される。なお、変形構成AN3a2における凸部21BXの構成は、変形構成N3a2で説明した構成であるので、詳細な説明は繰り返さない。なお、変形構成AN3a2における凸部21BXの形状は、例えば、図6の凸部21BXの形状と同様である。
また、本実施の形態の変形構成A1に、前述の変形構成N3b2を適用した構成(以下、「変形構成AN3b2」)としてもよい。変形構成AN3b2では、フレーム21Bの粘着剤配置領域Rfbに、粘着剤50の厚みに応じた凹部21BVが設けられる。変形構成AN3b2における凹部21BVは、フレーム21Bの側面部の内側に設けられた窪みである。なお、変形構成AN3b2における凹部21BVの構成は、変形構成N3b2で説明した構成であるので、詳細な説明は繰り返さない。なお、変形構成AN3b2における凹部21BVの形状は、例えば、図7の凹部21BVの形状と同様である。
以上のような、変形構成AN3a1、変形構成AN3b1、変形構成AN3a2、変形構成AN3b2等により、粘着剤厚みに応じて、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Bの両方に粘着させることができる。
<実施の形態3>
本実施の形態の構成は、導光板の発光面を覆うように構成された反射シートの上部に貫通部を設けた構成(以下、「変形構成B1」ともいう)である。以下においては、変形構成B1を適用した光源装置を、「光源装置20B」ともいう。また、以下においては、変形構成B1を適用した表示装置を、「表示装置100B」ともいう。
図10は、本発明の実施の形態3に係る表示装置100Bの構成を示す断面図である。図10は、図2の構成が設けられる位置と同じ位置における表示装置100Bの構成を示す。すなわち、図10は、図1のA1−A2線に沿った、変形構成B1を適用した表示装置100Bの断面図である。
表示装置100Bは、図2の表示装置100と比較して、光源装置20の代わりに光源装置20Bを備える点が異なる。表示装置100Bのそれ以外の構成は、表示装置100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
光源装置20Bは、光源装置20と比較して、反射シート24の代わりに反射シート24Bを備える点が異なる。光源装置20Bのそれ以外の構成は、光源装置20と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
反射シート24Bは、反射シート24と比較して、3つの上面部24uをさらに有する点と、貫通部H2の代わりに貫通部H2uを有する点とが異なる。反射シート24Bのそれ以外の構成および機能は、反射シート24と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
3つの上面部24uは、反射シート24Bの一部である。3つの上面部24uは、それぞれ、3つの側面部24sに接続される。なお、3つの上面部24uは、発光面23a(XY面)と平行である。すなわち、反射シート24Bの形状は、3つの側面部24sを有する箱形状である。
図11は、本発明の実施の形態3に係る反射シート24Bの展開図である。具体的には、図11は、箱形状の反射シート24Bの形状を、平面状に示した図である。前述したように、3つの上面部24uは、それぞれ、3つの側面部24sに接続される。図11を参照して、反射シート24Bに示される線Ln2は、当該反射シート24Bにおける当該線Ln2の部分を屈曲させるための線である。
図10の反射シート24Bは、図11の反射シート24Bの3つの側面部24sがZ軸方向と平行になり、かつ、図11の3つの上面部24uが発光面23aと平行になるように、線Ln1,Ln2に従って図11の反射シート24Bを変形させたものである。
なお、図10では、貫通部H2uの構成を分かりやすくするために、一部の構成要素のサイズが、図2と異なるように示される。当該一部の構成要素のサイズは、例えば、フレーム21Fの上部の厚み、光学シート2の厚み等である。なお、図2および図10において、同じ符号が付されている各部材(例えば、フレーム21F、光学シート2)は、実際には、同一のサイズおよび同一の形状を有する。
図10および図11を参照して、反射シート24Bには、貫通部H2uが設けられる。具体的には、反射シート24Bの上面部24uには、貫通部H2uが設けられる。
貫通部H2uは、反射シート24Bの一部を貫通する部分である。貫通部H2uは、例えば、穴(貫通穴)である。なお、貫通部H2uは、切り欠きであってもよい。
なお、フレーム21Bは、図10のように、導光板23の背面23bおよび側面23sを覆うように構成される。また、反射シート24Bは、導光板23とフレーム21Bとの間に設けられる。また、反射シート24Bは、前述の導光板周縁部を覆うように構成される。具体的には、反射シート24Bは、導光板23の背面23b、側面23sおよび発光面23aに接するように構成される。
また、平面視(XY面)におけるフレーム21Fの形状は、額縁状(閉ループ状)である。また、フレーム21Fは、導光板23および反射シート24Bを保持する。フレーム21Fは、導光板23の発光面23aの周縁部を覆うように構成される。
具体的には、フレーム21Fは、フレーム21Bの側面部と、導光板23の周縁部(導光板周縁部)を覆うように構成される。これにより、反射シート24Bは、導光板23とフレーム21Fとの間に設けられる。
貫通部H2uは、導光板23の発光面23a側に設けられる。具体的には、反射シート24Bは、発光面23aの周縁部とフレーム21Fとの間に、当該反射シート24Bの貫通部H2uが存在するように、設けられる。
また、貫通部H2uは、平面視(XY面)において、反射シート24Bのうち、導光板23の周縁部(前述の導光板周縁部)と重なる領域に設けられる。すなわち、貫通部H2uは、平面視(XY面)において、反射シート24Bのうち、表示領域Rd1と重ならない領域に設けられる。
また、図10のように、貫通部H2uの内部には粘着剤50が設けられる。変形構成B1における粘着剤50は、特徴構成N1における粘着剤50と同じである。導光板23がフレーム21Fに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Fとの間において当該導光板23および当該フレーム21Fに粘着する。すなわち、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Fに固定される。
以下においては、反射シート24Bのうち、貫通部H2uに接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。なお、前述したように、粘着剤50が粘着している部材の領域を、「粘着剤配置領域」ともいう。
なお、粘着剤50の厚みは、反射シート24Bの貫通周辺部の厚みと同じまたは同等である。すなわち、粘着剤50の厚みは、貫通部H2uの深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100B(光源装置20B)のうち、平面視(XY面)における粘着剤配置領域の厚みの増加を抑制することができる。つまり、表示装置100B(光源装置20B)のうち、表示領域Rd1の周辺部(額縁)の厚みの増加を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、反射シート24Bは、発光面23aの周縁部とフレーム21Fとの間に、当該反射シート24Bの貫通部H2uが存在するように、設けられる。また、導光板23がフレーム21Fに固定されるように、粘着剤50は、当該導光板23と当該フレーム21Fとの間において当該導光板23および当該フレーム21Fに粘着する。すなわち、導光板23は、粘着剤50により、フレーム21Fに固定される。
したがって、導光板23は、フレーム21Fに強固に固定される。そのため、表示装置100Bに対し、外部から、振動、衝撃等の負荷が印加されても、光源装置20Bにおいて、導光板23が移動することを抑制することができる。
また、本実施の形態の変形構成B1により、実施の形態1と同様な効果が得られる。すなわち、導光板23とフレーム21Fとの間に反射シート24Bが設けられる構成において、導光板23とフレーム21Fとの間隔が大きくなることを抑制しつつ、フレーム21Fに対する導光板23の固定強度を十分に確保することができる。
また、本実施の形態によれば、導光板23は、反射シート24Bを介さず、フレーム21Fに固定される。そのため、粘着剤配置領域の数を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、粘着剤50の厚みは、貫通部H2uの深さと同じまたは同等である。これにより、表示装置100B(光源装置20B)のうち、平面視(XY面)における粘着剤配置領域の厚みの増加を抑制することができる。つまり、表示装置100B(光源装置20B)のうち、表示領域Rd1の周辺部(額縁)の厚みの増加を抑制することができる。
以下においては、光源装置20Bが射出する光を、「光源装置光」ともいう。
なお、本実施の形態の変形構成B1における粘着剤50は、前述の変形構成N1の粘着剤50であってもよい。変形構成N1の粘着剤50は、前述したように、1以上の拡散部材を含む。当該拡散部材は、前述したように、拡散特性および反射特性の両方または一方を有する部材である。これにより、本実施の形態の変形構成B1においても、変形構成N1の効果が得られる。
また、本実施の形態では、フレーム21Fを使用して光源装置光の輝度の均一性が制御された構成(以下、「変形構成N2b」ともいう)としてもよい。以下においては、フレーム21Fのうち粘着剤50が粘着している領域を、「粘着剤配置領域Rfu」ともいう。粘着剤配置領域Rfuは、例えば、図10のフレーム21Fのうち粘着剤50が粘着している領域である。
変形構成N2bでは、フレーム21Fの粘着剤配置領域Rfuに、拡散部材が設けられる。当該拡散部材は、例えば、印刷等により、粘着剤配置領域Rfuに設けられる拡散パターンである。変形構成N2bの拡散部材は、変形構成N1の拡散部材と同じである。すなわち、変形構成N2bの拡散部材は、拡散特性および反射特性の両方または一方を有する部材である。
変形構成N2bでは、例えば、拡散部材のサイズ、拡散部材の形状等を調整することにより、光源装置光における、拡散特性、反射特性等が調整される。したがって、拡散特性、反射特性等の調整により、光源装置光の輝度の均一性を制御することができる。
前述したように、導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域を、「粘着剤配置領域Rpt」ともいう。粘着剤配置領域Rptは、例えば、図10の導光板23のうち粘着剤50が粘着している領域である。また、前述したように、粘着剤50の厚みを、「粘着剤厚み」ともいう。なお、前述したように、反射シート24Bのうち、貫通部H2uに接する部分を、「貫通周辺部」ともいう。また、以下においては、貫通周辺部の厚みを、「貫通周辺厚み」ともいう。
なお、本実施の形態では、粘着剤厚みは、反射シート24Bの貫通周辺部の厚みと同じまたは同等としたが、粘着剤厚みは、反射シート24Bの貫通周辺部の厚みと異なってもよい。
次に、粘着剤厚みに応じて、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるため構成について説明する。
以下においては、前述の状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるために、当該導光板23の一部を変形させた構成を、「変形構成BN3a1」ともいう。
変形構成BN3a1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凸部23Xが設けられる。具体的には、変形構成BN3a1では、導光板23に凸部23Xが形成される。変形構成BN3a1における凸部23Xは、例えば、導光板23の発光面23a側を、Z方向に突出させて形成される。なお、変形構成BN3a1における凸部23Xの形状は、例えば、図4の凸部23Xの形状と同様である。
変形構成BN3a1における凸部23Xは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより小さい前述の状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるように、構成される。変形構成BN3a1における凸部23Xの厚みは、前述の凸部加算厚みTh1aが、状況Sta1における貫通周辺厚みと同じまたは同等になるように設定される。
以下においては、前述の状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるために、当該導光板23の一部を変形させた構成を、「変形構成BN3b1」ともいう。
変形構成BN3b1では、導光板23の粘着剤配置領域Rptに、粘着剤50の厚みに応じた凹部23Vが設けられる。変形構成BN3b1における凹部23Vは、導光板23の発光面23a側に設けられた窪みである。なお、変形構成BN3b1における凹部23Vの形状は、例えば、図5の凹部23Vの形状と同様である。
変形構成BN3b1における凹部23Vは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより大きい状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるように、構成される。変形構成BN3b1における粘着剤50は、凹部23Vの底面に粘着される。
以下においては、フレーム21Fの粘着剤配置領域Rfuから、導光板23の凹部23Vの底面までの距離を、「距離du1」ともいう。具体的には、変形構成BN3b1における凹部23Vは、距離du1が、状況Stb1における粘着剤厚みと同じまたは同等になるように構成される。
以下においては、前述の状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるために、当該フレーム21Fの一部を変形させた構成を、「変形構成BN3a2」ともいう。
変形構成BN3a2では、フレーム21Fの粘着剤配置領域Rfuに、粘着剤50の厚みに応じた凸部BFxが設けられる。具体的には、変形構成BN3a2では、フレーム21Fに凸部BFxが形成される。凸部BFxは、例えば、フレーム21Fの一部(粘着剤配置領域Rfu)を、−Z方向に突出させて形成される。なお、凸部BFxの形状は、例えば、図6の凸部21BXの形状と同様である。
凸部BFXは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより小さい状況Sta1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるように、構成される。以下においては、状況Sta1における粘着剤厚みに、凸部BFXの厚みを加算した厚みを、「凸部加算厚みTh2b」ともいう。具体的には、凸部BFXの厚みは、凸部加算厚みTh2bが、状況Sta1における貫通周辺厚みと同じまたは同等になるように設定される。
以下においては、前述の状況Stb1において、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるために、当該フレーム21Fの一部を変形させた構成を、「変形構成BN3b2」ともいう。
変形構成BN3b2では、フレーム21Fの粘着剤配置領域Rfuに、粘着剤50の厚みに応じた凹部BFVが設けられる。凹部BFVは、フレーム21Fの一部(粘着剤配置領域Rfu)に設けられた窪みである。なお、凹部BFVの形状は、例えば、図7の凹部21BVの形状と同様である。
凹部BFVは、粘着剤厚みが貫通周辺厚みより大きい状況Stb1において粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させるように、構成される。変形構成BN3b2における粘着剤50は、凹部BFVの底面に粘着される。
以下においては、フレーム21Fの凹部BFVの底面から導光板23の粘着剤配置領域Rptまでの距離を、「距離du2」ともいう。具体的には、凹部21BFVは、距離du2が、状況Stb1における粘着剤厚みと同じまたは同等になるように構成される。
以上のような、変形構成BN3a1、変形構成BN3b1、変形構成BN3a2、変形構成BN3b2等により、粘着剤厚みに応じて、粘着剤50を、導光板23およびフレーム21Fの両方に粘着させることができる。
なお、変形構成BN3a1の凸部23X、変形構成BN3b1の凹部23V、変形構成BN3a2の凸部BFX、変形構成BN3b2の凹部BFVは、光源装置20Bを組み立てる際において、粘着剤50を設けるための目印として使用されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。