JP2017010130A - 歩行者用衝突警告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車が歩行者に接近すると,自転車と衝突する危険を歩行者に自動で警告できるシステムを提供する。【解決手段】歩行者用衝突警告システム1の歩行者端末2は,自転車3aの検出に用いるアクティブタグ3と近距離無線通信により通信し,アクティブタグ3からビーコン信号を受信すると,ビーコン信号を利用して,ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と歩行者端末2間の距離を示す指標情報を取得し,ビーコン信号に含まれるタグIDに係る指標情報の時間的な推移によって,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していることが示される場合,自転車3aとの衝突の危険を歩行者2aに知らせる警報を発するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は,自転車と歩行者の衝突を防止するための技術である。
自動車安全性評価に衝突被害軽減ブレーキ(AEB: Automatic Emergency Braking)が加わったことを受けて,衝突被害軽減ブレーキを備えた自動車が数多く市販されるようになった。なお,衝突被害軽減ブレーキとは,自動車の周辺にある障害物を検出し、衝突の可能性がある場合は警報を発し、衝突の可能性がより高くなった場合は、衝突回避あるいは被害軽減のために自動的にブレーキを制御する機能を意味する。
衝突被害軽減ブレーキを実現するシステムとしては,特許文献1のように,自動車の周辺にある障害物を検出する手段を自動車が備えるシステムもあるが,特許文献2,3のように,自動車の周辺にある障害物を検出する手段となるカメラ(監視カメラや赤外線カメラなど)やセンサ(ミリ波センサなど)を備えた路側設備を道路上に設置し,DSRC(Dedicated Short Range Communication)を利用して,障害物の検出結果を自動車に送信するシステムもある。なお,特許文献2は,RFタグを取り付けた自動二輪車を検出する発明で,特許文献3は,歩行者用の端末装置を所持する歩行者を検出する発明である。
特許第4877171号公報 特開2008−282326号公報 特開2012−252645号公報
上述した衝突被害軽減ブレーキに係る機能を自動車が備えることで,自動車は,自動車の周辺にある障害物との衝突を自動的に回避できるようになるが,歩行者からすると,自動車ばかりではなく自転車と衝突する危険性もある。実際,歩行者と自転車の衝突事故の発生件数は増加傾向にあり,自転車と衝突する危険を歩行者に警告できることが望まれる。
そこで,本発明は,歩行者の周辺にある自転車が歩行者に接近すると,自転車と衝突する危険を歩行者に自動で警告できるシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明は,自転車の検出に用いるアクティブタグと,前記アクティブタグと近距離無線通信により通信する歩行者端末とから少なくとも構成される歩行者用衝突警告システムである。
第1の発明において,前記アクティブタグは,前記歩行者端末との近距離無線通信を行うタグ通信手段と,前記タグ通信手段を利用して,前記アクティブタグ毎に固有なタグIDを含むビーコン信号を発信する制御手段を備える。
また,第1の発明において,前記歩行者端末は,前記アクティブタグとの近距離無線通信を行う端末通信手段と,自転車と衝突する危険を知らせる警報を発する警報手段と,前記端末通信手段が受信した前記ビーコン信号を利用して,前記ビーコン信号を発信した前記アクティブタグと前記歩行者端末間の距離を示す指標情報を得た後,前記ビーコン信号に含まれるタグIDに係る前記指標情報の時系列的な推移を確認し,前記アクティブタグが前記歩行者端末に接近している方向に,前記ビーコン信号に含まれるタグIDに係る前記指標情報が推移している場合,前記警報手段を作動させて警報を発する衝突監視手段を備える。
第1の発明によれば,前記歩行者端末は,前記歩行者端末と近距離無線通信可能な範囲にある前記アクティブタグを検出するため,前記アクティブタグが自転車と共に移動するようにすれば,前記歩行者端末は,前記歩行者端末と近距離無線通信可能な範囲にある自転車を検出できる。また,前記アクティブタグと前記歩行者端末間の距離が短くなると,自転車が歩行者に接近していると想定できるため,前記歩行者端末が,前記アクティブタグが発信する前記ビーコン信号から前記指標情報を得て,前記アクティブタグと前記歩行者端末間の距離の時間的な推移を監視すれば,前記歩行者端末を所持する歩行者に自転車が接近した際,自転車と衝突する危険をこの歩行者に自動で警告できる。
更に,第2の発明は,第1の発明に係る歩行者用衝突警告システムにおいて,前記歩行者端末の前記端末通信手段は,近距離無線通信に係る信号の電波強度を測定する機能を備え,前記衝突監視手段は,前記指標情報として,前記ビーコン信号の電波強度を前記端末通信手段から取得し,前記ビーコン信号の電波強度が大きくなる方向に推移している場合,前記アクティブタグが前記歩行者端末に接近する方向に前記指標情報が推移していると判定することを特徴とする。第2の発明は,前記ビーコン信号の電波強度を前記指標情報に用いるようにした発明である。
更に,第3の発明は,第1の発明に係る歩行者用衝突警告システムにおいて,前記アクティブタグは,前記アクティブタグの位置を計測するタグ位置計測手段を備え,前記アクティブタグの前記制御手段は,前記ビーコン信号を発信する時の位置情報を前記タグ位置計測手段から取得して前記ビーコン信号に含ませ,前記歩行者端末は,前記歩行者端末の位置を計測する端末位置計測手段を備え,前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記アクティブタグの位置情報を含む前記ビーコン信号を受信すると,前記ビーコン信号を受信した時の位置情報を前記端末位置計測手段から取得し,前記指標情報として,前記ビーコン信号に含まれる位置情報と前記端末位置計測手段から取得した位置情報間の直線距離または道路距離のいずれかを算出することを特徴とする。第3の発明は,前記アクティブタグと前記歩行者端末間の距離を前記指標情報に用いるようにした発明である。
更に,第4の発明は,第3の発明に係る歩行者用衝突警告システムにおいて,前記歩行者端末は,3軸方向それぞれの加速度を計測する加速度計測手段を備え,前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記加速度計測手段から加速度を定期的に取得して,前記歩行者端末の進行方向を特定し,前記歩行者端末の進行方向を基準とした時の前記アクティブタグの相対方向を求め,前記アクティブタグの相対方向に応じて,前記警報手段を利用して発する警報を変更することを特徴とする。第4の発明は,前記歩行者端末の進行方向を基準とした時の前記アクティブタグの相対方向を求め,前記アクティブタグの相対方向(例えば,前方,後方)を考慮して,前記警報手段を利用して発する警報を変更するようにした発明である。
更に,第5の発明は,第4の発明に係る歩行者用衝突警告システムにおいて,前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記アクティブタグの相対方向が前記歩行者端末の進行方向の前方以外の場合,前記警報手段を利用して警報を発することを特徴とする。前記歩行者端末の進行方向に対して前方にある自転車は,歩行者が目視で確認できるため,第5の発明のように,前記アクティブタグの相対方向が前記歩行者端末の進行方向の前方以外の場合,前記警報手段を利用して警報を発するようにするとよい。
上述した本発明によれば,歩行者の周辺にある自転車が歩行者に接近すると,自転車と衝突する危険を歩行者に自動で警告できるシステムを提供できる。
歩行者用衝突警告システムを説明する図。 歩行者端末の動作を説明する第1図。 歩行者端末の動作を説明する第2図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の範囲を束縛するものでなく,理解を助けるために記述するものである。
図1は,本実施形態に係る歩行者用衝突警告システム1を説明する図である。本実施形態に係る歩行者用衝突警告システム1は,歩行者2aの周辺にある自転車3aを検出し,自転車3aと歩行者2aが衝突する危険がある場合には警報を自動的に発するように発案されたシステムで,図1に図示したように,本実施形態に係る歩行者用衝突警告システム1は,自転車3aの検出に用いるアクティブタグ3と,アクティブタグ3と近距離無線通信により通信する歩行者端末2とから少なくとも構成される。
自転車3aの検出に用いるアクティブタグ3は,近距離無線通信により,アクティブタグ3毎に固有なタグIDを含むビーコン信号を定期的に発信する電子デバイスである。アクティブタグ3によって自転車3aを検出できるようにするためには,アクティブタグ3が自転車3aともに移動するようにしなければならず,自転車3aを乗る者が,カード形態のアクティブタグ3を所持する形態も考えられるが,図1では,アクティブタグ3を自転車3aに取り付けている。自転車3aにアクティブタグ3を取り付ける手法としては,自転車3aのライトにアクティブタグ3を埋め込む手法が好適であるが,アクティブタグ3を埋め込んだU字錠(シャックル錠)を用いる形態も想定できる。
歩行者2aが所持する歩行者端末2は,自転車3aの検出に用いるアクティブタグ3と近距離無線通信により通信し,アクティブタグ3からビーコン信号を受信すると,ビーコン信号を利用して,ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と歩行者端末2間の距離を示す指標情報を取得し,ビーコン信号に含まれるタグIDに係る指標情報の時間的な推移によって,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していることが示される場合,自転車3aとの衝突の危険を歩行者2aに知らせる警報を発するように構成されたコンピュータ機器である。なお,このようなコンピュータ機器としては,スマートフォンやタブレットコンピュータを用いることができる。
本実施形態に係る歩行者用衝突警告システム1のアクティブタグ3は,図1に図示したように,制御手段30,タグ通信手段31および電力供給手段32を備え,更に,本実施形態に係るアクティブタグ3は,アクティブタグ3の位置を計測するタグ位置計測手段33を備える。
アクティブタグ3のタグ通信手段31は,歩行者端末2との近距離無線通信を行うための手段で,近距離無線通信に必要な回路等で構成される。ここで,近距離無線通信とは,無線通信に用いる電波の到達距離が数mから100m程度の通信を意味し,このような近距離無線通信には,Bluetooth(登録商標),ZigBee,WifiおよびNFCなどを利用できるが,消費電力を考慮すると,省電力でBluetooth(登録商標)を行えるようにしたBLEを採用することが望ましい。
アクティブタグ3の電力供給手段32は,アクティブタグ3が動作するために必要な電力を供給するための手段である。アクティブタグ3が動作するために必要な電力を供給する手段として,アクティブタグ3はバッテリーを内蔵するのが一般的である。なお,自転車3aのライトにアクティブタグ3を埋め込むなどして,自転車3aにアクティブタグ3を取り付ける場合,アクティブタグ3に内蔵させるバッテリーをリチャージタイプとし,自転車3aのライトを点灯させる発電機(例えば,ハブダイナモ)やソーラパネルなどからこのバッテリーに電力を充電できるように構成するとよい。
アクティブタグ3のタグ位置計測手段33は,アクティブタグ3の位置を計測する手段である。位置を計測する様々な手法が既に存在するが,自転車3aは屋外で利用する乗り物であることを考えると,人工衛星の電波を受信して位置を計測するGPSの回路によりタグ位置計測手段33を実現することが望ましい。
アクティブタグ3の制御手段30は,CPUやメモリなどを利用して実現される手段で,メモリに記憶されているコンピュータプログラムに従いアクティブタグ3の動作を制御する。本実施形態に係るアクティブタグ3の制御手段30は,アクティブタグ3毎に固有なタグIDを記憶し,タグ通信手段31を利用してビーコン信号を定期的に発信する。
アクティブタグ3が,所定時間が経過する毎にビーコン信号を発信するように構成することが一般的であるが,リクエスト信号やWakeUP信号など,ある特定の信号の受信を受信した時に,アクティブタグ3がビーコン信号を発信するように構成することもできる。また,アクティブタグ3が発信するビーコン信号には,アクティブタグ3毎に固有なタグIDの他に,アクティブタグ3が計測する情報を含ませることができる。本実施形態のアクティブタグ3は,アクティブタグ3の位置を計測するタグ位置計測手段33を備えているので,アクティブタグ3の制御手段30は,アクティブタグ3毎に固有なタグIDと,ビーコン信号を発信する時の位置情報をビーコン信号に含ませる。
ここから,歩行者用衝突警告システム1に含まれる歩行者端末2について説明する。本実施形態に係る歩行者用衝突警告システム1の歩行者端末2は,図1に図示したように,衝突監視手段20,端末通信手段21および警報手段22を備え,更に,本実施形態に係る歩行者端末2は,歩行者端末2の位置を計測する端末位置計測手段23と,歩行者端末2に加わる3軸方向それぞれの加速度を計測する加速度計測手段24を備える。
歩行者端末2の端末通信手段21は,アクティブタグ3との近距離無線通信を行う手段で,本実施形態の端末通信手段21は,端末通信手段21が受信した信号(ここでは,ビーコン信号になる)の電波強度を計測する機能を備える。当然のことながら,歩行者端末2の端末通信手段21は,アクティブタグ3が備えるタグ通信手段31に対応した手段になり,例えば,アクティブタグ3のタグ通信手段31をBLEで実現する場合,歩行者端末2の端末通信手段21もBLEで実現することになる。
歩行者端末2の警報手段22は,自転車3aと衝突する危険があることを歩行者2aに知らせる警報を発する手段である。一般的なスマートフォンは,電子メールの受信などをユーザに通知するために,スピーカ,ディスプレイおよびバイブレーションユニットを備えていることが一般的であるため,これらを歩行者端末2の警報手段22として利用できる。歩行者端末2の警報手段22にスピーカを用いる場合,自転車3aと衝突する危険があることを知らせる合成音声をスピーカから発することになる。また,歩行者端末2の警報手段22にディスプレイを用いる場合,自転車3aと衝突する危険があることを知らせる画面をディスプレイに表示することになる。歩行者端末2の警報手段22にバイブレーションユニットを用いる場合,自転車3aと衝突する危険があることを知らせるバイブレーションパターンをバイブレーションユニットから発することになる。
歩行者端末2の端末位置計測手段23は,歩行者端末2の位置を計測する手段である。アクティブタグ3のタグ位置計測手段33としては,人工衛星の電波を受信して位置を計測するGPSが好適であると記述したが,スマートフォンの分野では,移動体通信網の中継局を利用して位置を計測する手法が一般的に用いられているため,歩行者端末2の端末位置計測手段23は,この手法で実現するとよい。
歩行者端末2の加速度計測手段24は,スマートフォンなどに備えられている3次元加速度センサにより実現される手段である。
歩行者端末2の衝突監視手段20は,歩行者端末2にインストールされるアプリケーションプログラムに実現される機能である。歩行者端末2の衝突監視手段20は,端末通信手段21が受信したビーコン信号を利用して,ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と携帯端末間の距離を示す指標情報を得た後,ビーコン信号に含まれるタグIDに係る指標情報の時系列的な推移を確認し,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近している方向に,ビーコン信号に含まれるタグIDに係る指標情報が推移している場合,警報手段22を作動させて警報を発する動作を行う。
アクティブタグ3が定期的にビーコン信号を発信する際,歩行者端末2は,近距離無線通信可能なアクティブタグ3から定期的にビーコン信号を受信することになる。また,アクティブタグ3が,リクエスト信号やWakeUP信号など,ある特定の信号を受信するとビーコン信号を発信する際,歩行者端末2の衝突監視手段20は,端末通信手段21を利用して定期的に特定の信号を発信し,近距離無線通信可能なアクティブタグ3から定期的にビーコン信号を受信することになる。
また,本実施形態に係る歩行者端末2の衝突監視手段20は,指標情報の時系列的な推移がわかるように,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けて,ビーコン信号から得られた指標情報を時系列でメモリに蓄積し,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けられた指標情報の大きさの時系列的な変化を解析することで,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動しているか否かを判定する。
ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と歩行者端末2間の距離を示す指標情報としては,アクティブタグ3が発信したビーコン信号の電波強度を用いることもできるし,また,アクティブタグ3が発信したビーコン信号に含まれる位置情報から指標情報を算出することもできる。
アクティブタグ3が発信したビーコン信号の電波強度を指標情報に用いる場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号の電波強度を指標情報として取り扱うことになる。アクティブタグ3が発信するビーコン信号の電波強度は,アクティブタグ3と歩行者端末2間の距離が長くなると減衰するため,歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号の電波強度が時系列で大きくなると,ビーコン信号を発したアクティブタグ3が歩行者2aに接近していると判定し,ビーコン信号の電波強度が閾値以上の場合,警報手段22を作動させて警報を発する。
また,アクティブタグ3が発信したビーコン信号に含まれる位置情報から指標情報を算出する場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,歩行者端末2の端末位置計測手段23から,ビーコン信号を受信した時の位置情報を取得し,ビーコン信号に含まれる位置情報と歩行者端末2の端末位置計測手段23から取得した位置情報間の距離を指標情報として算出する。この場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号に含まれる位置情報から算出した指標情報が時系列で小さくなると,アクティブタグ3が歩行者2aに接近していると判定し,更に,ビーコン信号に含まれる位置情報から算出した指標情報が閾値以下の場合,警報手段22を作動させて警報を発する。
ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と歩行者端末2間の距離は,ビーコン信号に含まれる位置情報と歩行者端末2の端末位置計測手段23から取得した位置情報間を結ぶ直線距離でもよいが,アクティブタグ3と歩行者端末2間に建屋などの障害物があると,直線距離が短くても,自転車3aと歩行者2aは衝突する危険はないため,ビーコン信号に含まれる位置情報から歩行者端末2の位置情報までの道順に対応する道路距離を算出することがより好適である。なお,歩行者端末2の衝突監視手段20が道路距離を算出する機能を有さなくとも,地図サービスやナビゲーションサービスを利用することで道路距離を得ることができる。
ここから,本実施形態に係る歩行者端末2が警報を発する時の動作について説明する。図2は,歩行者端末2の動作を説明する第1図で,アクティブタグ3が発信したビーコン信号の電波強度を指標情報に用いるときの動作を説明する図である。
アクティブタグ3の制御手段30は,所定時間の経過や,リクエスト信号やWakeUP信号の受信など,ビーコン信号を発信する条件が成立すると,タグ通信手段31を利用して,制御手段30が記憶しているタグIDを含ませたビーコン信号を近距離無線通信により発信し,歩行者端末2の端末通信手段21が,タグIDを含むビーコン信号を受信すると(S1),歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号に含まれるタグIDと,ビーコン信号の電波強度を端末通信手段21から取得し,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けて,ビーコン信号から得られた電波強度を時系列でメモリに記憶する(S2)。
次に,歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けられた電波強度の大きさの時系列的な変化から,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動しているか否かを判定する(S3)。具体的には,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けられた電波強度が時系列で大きくなっている場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していると判定する。
アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していないと判定すると,歩行者端末2の動作は最初のステップS1に戻る。また,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していると判定すると,歩行者端末2の衝突監視手段20は,今回のビーコン信号の電波強度が閾値以上であるか確認し(S4),電波強度が閾値以上でなければ,最初のステップS1に戻り,電波強度が閾値以上であれば,警報手段22を作動させて警報を発する動作を行い(S5),この手順は終了する。
図5は,歩行者端末2の動作を説明する第2図で,アクティブタグ3が発信したビーコン信号に含まれる位置情報から指標情報を算出するときの動作を説明する図である。
アクティブタグ3の制御手段30は,所定時間の経過や,リクエスト信号やWakeUP信号の受信など,ビーコン信号を発信する条件が成立すると,タグ通信手段31を利用して,制御手段30が記憶しているタグIDとタグ位置計測手段33から取得した位置情報を含ませたビーコン信号を近距離無線通信により発信し,歩行者端末2の端末通信手段21が,タグIDと位置情報を含むビーコン信号を受信すると(S10),歩行者端末2の衝突監視手段20は,タグIDと位置情報をビーコン信号から取得する(S11)。
次に,歩行者端末2の衝突監視手段20は,歩行者端末2の端末位置計測手段23から,この時点の位置情報を取得し(S12),ビーコン信号を発信したアクティブタグ3と歩行者端末2間の距離を指標情報として算出し,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けてこの距離を時系列でメモリに記憶する(S13)。なお,上述しているように,歩行者端末2の衝突監視手段20が算出する距離は,直線距離でもよいが,道路距離とすることもできる。
次に,歩行者端末2の衝突監視手段20は,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けられた距離の大きさの時系列的な変化から,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動しているか否かを判定する(S14)。具体的には,ビーコン信号に含まれるタグIDに関連付けられた距離が時系列で小さくなっている場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していると判定する。
アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していないと判定すると,歩行者端末2の動作は最初のステップS10に戻る。また,アクティブタグ3が歩行者端末2に接近する方向に移動していると判定すると,歩行者端末2の衝突監視手段20は,今回のビーコン信号から得られた距離が閾値以下であるか確認し(S15),電波強度が閾値以下でなければ,最初のステップS10に戻り,距離が閾値以下であれば,警報手段22を作動させて警報を発する動作を行い(S16),この手順は終了する。
なお,本実施形態に係る歩行者端末2は,3軸方向それぞれの加速度を計測する加速度計測手段24を備えているため,加速度計測手段24が計測する加速度から歩行者端末2の進行方向を特定した後,端末位置計測手段23から取得した位置情報とビーコン信号の位置情報を利用して,歩行者端末2の進行方向を基準とした時のアクティブタグ3の相対方向を求め,アクティブタグ3の相対方向に応じて,警報手段22を利用して発する警報を変更するように構成できる。
この場合,歩行者端末2の衝突監視手段20は,加速度計測手段24から加速度を定期的に取得して,歩行者端末2の進行方向を特定する。歩行者端末2の位置は,端末位置計測手段23から取得した位置情報になるため,歩行者端末2の位置からビーコン信号の位置情報に向かう方向と歩行者端末2の進行方向から,歩行者端末2の進行方向を基準とした時のアクティブタグ3の相対方向を求めることができる。なお,歩行者端末2の進行方向に対して前方にある自転車3aは,歩行者2aが目視で確認できるため,歩行者端末2の進行方向を基準とした時のアクティブタグ3の相対方向が歩行者端末2の進行方向の前方以外の場合,警報手段22を利用して警報を発するようにするとよい。
1 歩行者用衝突警告システム
2 歩行者端末
2a 歩行者
20 衝突監視手段
21 端末通信手段
22 警報手段
23 端末位置計測手段
24 加速度計測手段
3 アクティブタグ
3a 自転車
30 制御手段
31 タグ通信手段
32 電力供給手段
33 タグ位置計測手段

Claims (5)

  1. 自転車の検出に用いるアクティブタグと,前記アクティブタグと近距離無線通信により通信する歩行者端末とから少なくとも構成され,
    前記アクティブタグは,前記歩行者端末との近距離無線通信を行うタグ通信手段と,前記タグ通信手段を利用して,前記アクティブタグ毎に固有なタグIDを含むビーコン信号を発信する制御手段を備え,
    前記歩行者端末は,前記アクティブタグとの近距離無線通信を行う端末通信手段と,自転車と衝突する危険を知らせる警報を発する警報手段と,前記端末通信手段が受信した前記ビーコン信号を利用して,前記ビーコン信号を発信した前記アクティブタグと前記歩行者端末間の距離を示す指標情報を得た後,前記ビーコン信号に含まれるタグIDに係る前記指標情報の時系列的な推移を確認し,前記アクティブタグが前記歩行者端末に接近している方向に,前記ビーコン信号に含まれるタグIDに係る前記指標情報が推移している場合,前記警報手段を作動させて警報を発する衝突監視手段を備え,
    ていることを特徴とする歩行者用衝突警告システム。
  2. 前記歩行者端末の前記端末通信手段は,近距離無線通信に係る信号の電波強度を測定する機能を備え,前記衝突監視手段は,前記指標情報として,前記ビーコン信号の電波強度を前記端末通信手段から取得し,前記ビーコン信号の電波強度が大きくなる方向に推移している場合,前記アクティブタグが前記歩行者端末に接近する方向に前記指標情報が推移していると判定することを特徴とする,請求項1に記載した歩行者用衝突警告システム。
  3. 前記アクティブタグは,前記アクティブタグの位置を計測するタグ位置計測手段を備え,前記アクティブタグの前記制御手段は,前記ビーコン信号を発信する時の位置情報を前記タグ位置計測手段から取得して前記ビーコン信号に含ませ,前記歩行者端末は,前記歩行者端末の位置を計測する端末位置計測手段を備え,前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記アクティブタグの位置情報を含む前記ビーコン信号を受信すると,前記ビーコン信号を受信した時の位置情報を前記端末位置計測手段から取得し,前記指標情報として,前記ビーコン信号に含まれる位置情報と前記端末位置計測手段から取得した位置情報間の直線距離または道路距離のいずれかを算出することを特徴とする,請求項1に記載した歩行者用衝突警告システム。
  4. 前記歩行者端末は,3軸方向それぞれの加速度を計測する加速度計測手段を備え,前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記加速度計測手段から加速度を定期的に取得して,前記歩行者端末の進行方向を特定し,前記歩行者端末の進行方向を基準とした時の前記アクティブタグの相対方向を求め,前記アクティブタグの相対方向に応じて,前記警報手段を利用して発する警報を変更することを特徴とする,請求項3に記載した歩行者用衝突警告システム。
  5. 前記歩行者端末の前記衝突監視手段は,前記アクティブタグの相対方向が前記歩行者端末の進行方向の前方以外の場合,前記警報手段を利用して警報を発することを特徴とする,請求項4に記載した歩行者用衝突警告システム。
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