JP2017005359A - 通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法 - Google Patents

通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することが可能な通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法を提供する。【解決手段】通信抑止装置は、妨害用電波を生成する妨害電波生成部と、前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法に関し、特に、ケーブル状のアンテナを用いる通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法に関する。
たとえば、特開2000−165941号公報(特許文献1)には、以下のような携帯電話器の動作を抑制する装置(以下、動作抑制装置とも称する。)が開示されている。すなわち、動作抑制装置は、近隣の基地局からの下りチャンネル制御信号を指向性のある受信アンテナにより受信し、受信した下りチャンネル制御信号の周波数変更を行わず、かつ意味を失わせるために再変調器により適宜な擬似ランダムコードで当該チャンネル制御信号を再変調して得た信号をジャミング信号として、ほぼ無指向性の放射アンテナにより放射せしめる。
特開2000−165941号公報 特開平10−210560号公報 特開2003−23660号公報
特許文献1に記載の動作抑制装置では、ジャミング信号がほぼ無指向性の放射アンテナから放射される。このため、建物内の部屋等の対象エリアに限定してジャミング信号の放射を行いたい場合、たとえば、対象エリアから外部空間へ漏洩するジャミング信号を減衰させるための電波吸収材または電波遮蔽材を部屋の壁等に設置する必要がある。しかしながら、電波吸収材または電波遮蔽材の施工に要するコストは高価であるため好ましくない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することが可能な通信抑止装置および通信抑止装置の設置方法を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る通信抑止装置は、妨害用電波を生成する妨害電波生成部と、前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを備える。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信抑止装置の設置方法は、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップと、配置した前記アンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップとを含む。
(9)上記課題を解決するために、この発明の他の局面に係わる通信抑止装置の設置方法は、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップと、前記アンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップとを含む。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える通信抑止装置として実現できるだけでなく、このような特徴的な処理部を備える通信抑止システムとして実現することができる。また、通信抑止装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの構成の一例を示す図である。 図3は、図2に示すアンテナの断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの、軸方向に垂直な面における電波の指向性パターンの一例を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの構成の他の例を示す図である。 図6は、図5に示すアンテナの断面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係るアンテナにおいて電波の指向性を形成するための構成の一例を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるケーブルの構成の一例を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置における本体の構成を示す図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置例を示す図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置手順を定めたフローチャートである。 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置手順を定めたフローチャートである。 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置の比較例を示す図である。 図14は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置の構成を示す図である。 図15は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置における本体の構成を示す図である。 図16は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置の設置例を示す図である。
最初に、本発明の実施の形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る通信抑止装置は、妨害用電波を生成する妨害電波生成部と、前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを備える。
このような構成により、アンテナのたとえば延伸方向に沿った狭いエリアに妨害用電波を放射することができるので、たとえば、対象エリアである部屋に限定して妨害用電波を放射することができる。これにより、当該部屋の壁等に電波吸収材または電波遮蔽材の施工を行うことなく当該部屋からの妨害用電波の漏洩を防ぐことができるので、当該施工に要するコストを節約し、かつ当該部屋における無線通信を抑止することができる。したがって、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
(2)好ましくは、前記通信抑止装置は、さらに、前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射するための放射部を有さないケーブルを備える。
このような構成により、妨害用電波の放射を抑止しながら妨害用電波を伝送することができるので、妨害用電波の放射を行いたくないエリアにおける妨害用電波の放射を回避することができる。
(3)より好ましくは、前記通信抑止装置は、複数の前記アンテナと、前記アンテナ間に接続された前記ケーブルとを備える。
このような構成により、たとえば、妨害用電波の放射を行いたい複数のエリアが離れて位置する場合においても、当該複数のエリア間において妨害用電波を放射してしまうことを回避することができる。
(4)好ましくは、前記アンテナは、前記妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように設置される。
このような構成により、対象エリアの形状に応じて1または複数のアンテナを一筆書きで設置することができるので、対象エリアの形状に適合した、妨害用電波の放射を行うべきエリアの形成を容易にし、かつ妨害用電波の伝送効率を向上させることができる。
(5)好ましくは、前記妨害電波生成部は、複数の周波数の妨害用電波を生成可能である。
このような構成により、たとえば、対象エリアにおける複数の通信規格に従う無線通信の抑止を行うことができる。
(6)好ましくは、前記通信抑止装置は、さらに、通信用電波を生成する通信電波生成部と、前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を前記アンテナへ出力するか、前記通信電波生成部によって生成された前記通信用電波を前記アンテナへ出力するかを切り替える切り替え部とを備える。
このような構成により、通信抑止装置を用いて、対象エリアにおいて、無線通信を抑止すべき期間において無線通信を抑止し、かつ無線通信を可能にすべき期間において無線通信を可能にすることができる。
(7)より好ましくは、前記通信電波生成部は、複数の周波数の通信用電波を生成可能である。
このような構成により、たとえば、対象エリアにおいて用いられる無線通信の通信規格が複数ある場合においても、当該複数の通信規格に従う通信用電波を送信することができる。
(8)本発明の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法は、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップと、配置した前記アンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップとを含む。
このような方法により、アンテナのたとえば延伸方向に沿った狭いエリアに妨害用電波を放射することができるので、たとえば、対象エリアである部屋に限定して妨害用電波を放射することができる。これにより、当該部屋の壁等に電波吸収材または電波遮蔽材の施工を行うことなく当該部屋からの妨害用電波の漏洩を防ぐことができるので、当該施工に要するコストを節約し、かつ当該部屋における無線通信を抑止することができる。したがって、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
(9)本発明の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法は、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップと、前記アンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップとを含む。
このような方法により、アンテナのたとえば延伸方向に沿った狭いエリアに妨害用電波を放射することができるので、たとえば、対象エリアである部屋に限定して妨害用電波を放射することができる。これにより、当該部屋の壁等に電波吸収材または電波遮蔽材の施工を行うことなく当該部屋からの妨害用電波の漏洩を防ぐことができるので、当該施工に要するコストを節約し、かつ当該部屋における無線通信を抑止することができる。したがって、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
(10)より好ましくは、前記通信抑止装置の設置方法は、さらに、電波を有線伝送し、電波を外部空間へ放射するための放射部を有さず、かつ前記アンテナに接続されるケーブルを、通信抑制の非対象エリアに配置するステップを含む。
このような方法により、妨害用電波の放射を抑止しながら妨害用電波を伝送することができるので、通信抑制の非対象エリアにおける妨害用電波の放射を回避することができる。
(11)好ましくは、前記アンテナを配置するステップにおいては、複数の前記対象エリアに複数の前記アンテナをそれぞれ配置し、前記ケーブルを配置するステップにおいては、各前記対象エリアにおける前記アンテナ間に前記ケーブルが接続されるように前記ケーブルを配置する。
このような方法により、複数の対象エリアが離れて位置する場合においても、当該複数の対象エリア間において妨害用電波を放射してしまうことを回避することができる。
(12)好ましくは、前記アンテナを配置するステップにおいては、前記妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように前記アンテナを配置する。
このような方法により、対象エリアの形状に応じて1または複数のアンテナを一筆書きで設置することができるので、対象エリアの形状に適合した、妨害用電波の放射を行うべきエリアの形成を容易にし、かつ妨害用電波の伝送効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止システムの構成を示す図である。
図1を参照して、通信抑止システム101は、通信抑止装置2と、無線端末装置111と、アクセスポイント151と、基地局161とを備える。通信抑止装置2は、本体6と、ケーブル7と、終端抵抗8と、アンテナ10とを備える。
図1では、1つのアンテナ10を代表的に示しているが、さらに多数のアンテナ10が設けられてもよい。また、1つのケーブル7が代表的に示されているが、さらに多数のケーブル7が設けられてもよい。また、1つの無線端末装置111が代表的に示されているが、さらに多数の無線端末装置111が設けられてもよい。また、1つのアクセスポイント151が代表的に示されているが、さらに多数のアクセスポイント151が設けられてもよい。また、1つの基地局161が代表的に示されているが、さらに多数の基地局161が設けられてもよい。
アクセスポイント151は、たとえば無線LANの基地局であり、通信エリア201Lを形成する。基地局161は、たとえば携帯電話用の基地局であり、通信エリア201Pを形成する。無線端末装置111は、たとえば、スマートフォンまたはコンピュータであり、通信エリア201L内かつ通信エリア201P内に位置する。
無線端末装置111およびアクセスポイント151は、たとえば、Wi−Fi(登録商標)およびBluetooth(登録商標)等の通信規格に従って、無線通信を行う。
アクセスポイント151は、たとえば、無線端末装置111から受信する無線信号に含まれるパケットをインターネット1へ送信し、また、インターネット1から受信する無線端末装置111宛のパケットを無線信号に含めて無線端末装置111へ送信する。
また、無線端末装置111および基地局161は、たとえば、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格またはIMT−Advanced規格等に従って、無線通信を行う。
基地局161は、たとえば、無線端末装置111から受信する無線信号に含まれる情報を図示しない上位装置へ送信し、また、当該上位装置から受信する無線端末装置111宛の情報を無線信号に含めて無線端末装置111へ送信する。
通信抑止装置2は、妨害用電波を生成し、生成した妨害用電波を抑止エリア200Aへ送信する。より詳細には、通信抑止装置2における本体6は、たとえば、無線端末装置111およびアクセスポイント151間の無線通信を妨害するための妨害用電波JL、および無線端末装置111および基地局161の間の無線通信を妨害するための妨害用電波JPを生成する。
本体6は、生成した妨害用電波JL,JPをケーブル7へ出力する。ケーブル7は、たとえば、周波数帯域が広いので、本体6から受けた妨害用電波をアンテナ10へ効率よく有線伝送する。アンテナ10は、たとえば、有線伝送における周波数帯域および放射特性としての周波数帯域がともに広いので、ケーブル7から受けた妨害用電波を抑止エリア200Aへ効率よく放射する。
たとえば、抑止エリア200Aおよび通信エリア201L,201Pに位置する無線端末装置111では、通信抑止装置2から受信する妨害用電波JLおよびJPによって、アクセスポイント151との無線通信、および基地局161との無線通信がそれぞれ妨害される。
なお、本体6は、たとえば、妨害用電波JL,JPのいずれか一方をケーブル7およびアンテナ10経由で抑止エリア200Aへ送信することも可能である。
[アンテナの構造]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの構成の一例を示す図である。図3は、図2に示すアンテナの断面図である。
図2および図3を参照して、アンテナ10は、中心導体11と、絶縁体12と、外部導体13と、シース14とを含む。アンテナ10は、ケーブル状のアンテナであり、たとえば漏洩同軸ケーブルである。
絶縁体12は、中心導体11の外周を囲んでいる。外部導体13は、絶縁体12の外周を囲んでいる。シース14は、外部導体13を囲んでいる。
中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14の各断面形状は、いずれも円形状である。中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14は、共通の中心軸を有するように構成されている。
中心導体11および外部導体13は、たとえば銅を用いて形成されている。絶縁体12は、たとえば、発泡ポリエチレンを用いて形成されている。シース14は、たとえば、難燃ポリエチレンを用いて形成されている。
アンテナ10は、妨害用電波を有線伝送し、かつ当該妨害用電波を外部空間18へ放射可能である。外部空間18は、たとえば、外部導体13に対して中心導体11の反対側の空間である。
より詳細には、アンテナ10は、妨害用電波の指向性を有するように形成されている。具体的には、外部導体13の側面には、角丸長方形の複数の貫通孔15が形成されている。
各貫通孔15は、妨害用電波を外部空間18へ放射可能な孔であり、放射部として機能する。より詳細には、各貫通孔15は、中心導体11、絶縁体12および外部導体13によって伝送される妨害用電波の一部を通過させて外部空間18へ放射する。各貫通孔15は、アンテナ10の軸方向に沿って、一定の間隔で一列に並んで配置されている。また、各貫通孔15は、長手方向がアンテナ10の軸方向に対して斜めになるように配置されている。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの、軸方向に垂直な面における電波の指向性パターンの一例を示す図である。
図4において、角度φ=0°の方向が、アンテナ10の軸方向に垂直な面に沿って、アンテナ10の中心軸から外部導体13における貫通孔15の中心部へ向かう方向である。径方向の目盛は、アンテナ10からの電波の漏洩量すなわち結合損失を示している。
図4を参照して、アンテナ10は、角度φ=0°の方向において電波の漏洩量が最も大きくなり、角度φ=135°および角度φ=−135°の方向において電波の漏洩量が最も小さくなる指向性を有する。ここでは、電波の周波数は、たとえば5GHzである。アンテナ10における電波の指向性は、電波の周波数が高いほど鋭くなる。
なお、アンテナ10は、放射部として貫通孔15が形成された漏洩同軸ケーブルに限らない。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるアンテナの構成の他の例を示す図である。図6は、図5に示すアンテナの断面図である。
図5および図6を参照して、アンテナ10は、ケーブル19と、導体部材16とを備える。ケーブル19は、たとえば同軸ケーブルであり、中心導体11と、絶縁体12と、外部導体13と、シース14とを含む。
中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14の構成は、図2に示す中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14の構成とそれぞれ同様である。
導体部材16は、妨害用電波を外部空間18へ放射するための放射部として機能し、シース14の側面に取り付けられている。より詳細には、導体部材16は、絶縁体12、外部導体13およびシース14に一部が埋められており、中心導体11と電気的に接続されている、ここでは一例として、中心導体11と接触している。また、たとえば、導体部材16の形状は棒状である。
導体部材16は、中心導体11および外部導体13と同様に、たとえば銅を用いて形成されている。
なお、ケーブル19は、中心導体11と、絶縁体12と、外部導体13と、シース14とを含む同軸ケーブルであるとしたが、これに限定するものではない。ケーブル19は、同軸ケーブルに限らず、中心導体11と、絶縁体12とを含むケーブルであればよい。
また、導体部材16は、中心導体11と接触する構成に限らず、抵抗およびインダクタ等の他の電気部品を介して中心導体11と電気的に接続される構成であってもよいし、絶縁体を介して中心導体11と容量結合してもよい。
また、導体部材16の形状は、棒状に限らず、画鋲状、L字状およびコイル状等、アンテナ10の所望の電波特性を実現可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るアンテナにおいて電波の指向性を形成するための構成の一例を示す図である。
図7を参照して、アンテナ10は、反射部材35を備える構成であってもよい。
反射部材35は、銅等、電波を反射可能な材料で形成されており、アンテナ10に電波の指向性を持たせる目的で設けられる。たとえば、反射部材35は、接地される等、基準電位点に接続される。
より詳細には、反射部材35は、その反射面S1が、アンテナ10の外周部のうち、導体部材16の通る外周の一部と対向するように設けられる。たとえば、反射部材35は、湾曲した板状部材である。
このように、反射部材35は、アンテナ10の全体にわたって設ける必要は無く、導体部材16の位置に限定して設置すればよい。
[ケーブルの構造]
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置におけるケーブルの構成の一例を示す図である。
図8を参照して、ケーブル7は、たとえば同軸ケーブルであり、中心導体11と、絶縁体12と、外部導体13と、シース14とを含む。
中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14の構成は、図2に示す中心導体11、絶縁体12、外部導体13およびシース14の構成とそれぞれ同様である。
ケーブル7は、妨害用電波を有線伝送し、かつ妨害用電波を外部空間18へ放射するための放射部を有さない。したがって、ケーブル7では、妨害用電波は、中心導体11、絶縁体12および外部導体13によって伝送され、外部空間18へ放射されない。
[抑止エリア]
再び図1を参照して、無線端末装置111とアクセスポイント151および基地局161との無線通信を抑止可能な電力の妨害用電波が伝搬している空間である抑止空間200Sは、たとえばアンテナ10の延伸方向に沿って形成される。
具体的には、たとえば、アンテナ10における外部導体13の内径が略5ミリメートルであり、かつアンテナ10が法の規制を受けない程度の電力で妨害用電波を放射する場合、アンテナ10の中心軸から略1.5メートル以内の空間が抑止空間200Sとなる。
抑止エリア200Aは、たとえば抑止空間200Sと地面とが交わるエリアである。たとえば、図1に示すように、地面においてアンテナ10を直線状に設ける場合、抑止エリア200Aは、アンテナ10の延伸軸に平行な2つの辺Shと当該延伸軸に直交な2つの辺Svとを有する方形である。辺Shの長さは、たとえばアンテナ10の長さと略同じであり、また、辺Svの長さは、アンテナ10における外部導体13の内径に応じた長さである。たとえば、当該内径が略5ミリメートルである場合、辺Svの長さは、略3メートルである。
[本体6、ケーブル7、終端抵抗8およびアンテナ10の接続]
アンテナ10およびケーブル7は、たとえば直列に接続することが可能である。また、アンテナ10同士またはケーブル7同士は、たとえば直列に接続することが可能である。
より詳細には、アンテナ10は、本体6、ケーブル7、終端抵抗8または他のアンテナ10と接続することが可能な第1端および第2端を有する。
ケーブル7は、本体6、アンテナ10、終端抵抗8または他のケーブル7と接続することが可能な第1端および第2端を有する。
具体的には、図1では、ケーブル7は、本体6に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10は、ケーブル7の第2端に接続された第1端と、終端抵抗8に接続された第2端とを有する。
終端抵抗8は、たとえば、ケーブル7またはアンテナ10の第1端または第2端に接続される。終端抵抗8は、ケーブル7またはアンテナ10の中心導体11に接続された第1端と、当該中心導体11と絶縁体12を介して対向する外部導体13に接続された第2端とを有する。
[本体の構成]
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置における本体の構成を示す図である。
図9を参照して、本体6は、制御部21と、妨害電波生成部22とを含む。妨害電波生成部22は、妨害用電波を生成する。より詳細には、妨害電波生成部22は、たとえば、複数の周波数の妨害用電波を生成可能である。
具体的には、妨害電波生成部22は、たとえば、IMT−2000規格およびIMT−Advanced規格に用いられる周波数帯の妨害用電波JP、ならびにWi−FiおよびBluetoothの通信規格に用いられる周波数帯の妨害用電波JLを生成することが可能である。
制御部21は、たとえば妨害電波生成部22を制御する。具体的には、制御部21は、たとえば、妨害電波生成部22において生成される妨害用電波の周波数帯、および妨害電波生成部22が妨害用電波を生成する期間等を制御対象とする。
たとえば、制御部21は、ユーザによる入力操作等に基づいて、図1に示す無線端末装置111がアクセスポイント151との無線通信に用いる予定の電波または用いている電波の周波数帯、および無線端末装置111が基地局161との無線通信に用いる予定の電波または用いている電波の周波数帯の少なくともいずれか一方を妨害対象周波数帯として取得する。
また、制御部21は、たとえば、ユーザによる入力操作等に基づいて、妨害用電波を抑止エリア200Aへ送信すべき送信期間、および妨害用電波の抑止エリア200Aへの送信を停止すべき停止期間を含むスケジュールを取得する。
制御部21は、たとえば、取得したスケジュールに従って、妨害電波生成部22の制御を行う。具体的には、制御部21は、たとえば、送信期間の開始タイミングが到来すると、妨害対象周波数帯の妨害用電波を出力すべき旨を示す出力命令を妨害電波生成部22へ出力する。
妨害電波生成部22は、たとえば、制御部21から出力命令を受けると、受けた出力命令に従って妨害対象周波数帯の妨害用電波を生成し、生成した妨害用電波をアンテナ10へ出力する。アンテナ10は、たとえば、妨害電波生成部22から受けた妨害用電波を抑止エリア200Aへ放射する。
これにより、抑止エリア200Aでは、妨害用電波が伝搬するので、無線端末装置111は、上記妨害対象周波数帯の電波を用いた通信を行うことができなくなる。
制御部21は、たとえば、送信期間の終了タイミングすなわち停止期間の開始タイミングが到来すると、出力停止命令を妨害電波生成部22へ出力する。
妨害電波生成部22は、たとえば、制御部21から出力停止命令を受けると、受けた出力停止命令に従って、妨害用電波の生成を停止する。
これにより、抑止エリア200Aでは、妨害用電波が伝搬しないので、無線端末装置111は、上記妨害対象周波数帯の電波を用いた通信が可能となる。
[設置例]
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置例を示す図である。
図10を参照して、設置例としての通信抑止装置2は、本体6と、ケーブル7であるケーブル7A〜7Dと、アンテナ10であるアンテナ10A〜10Dと、終端抵抗8とを備える。
通信抑止装置2は、たとえば、建物Bld内に設けられている。建物Bldは、外壁W1で囲まれたエリアにおいて、部屋R1〜R4を含む。
部屋R2,R4は、教室または子供部屋等の勉強を行うための部屋である。部屋R1は、職員室または居間等の部屋R2,R4を管理する者のための部屋である。
部屋R1は、たとえば内壁W2を介して部屋R2〜R4と隣接する。部屋R2は、たとえば、内壁W2が延在する方向と直交する方向に延在する内壁W3を介して部屋R3と隣接する。部屋R3は、たとえば、内壁W2が延在する方向と直交する方向に延在する内壁W4を介して部屋R4と隣接する。
部屋R2,R4は、たとえば通信抑制の対象エリアである。部屋R1,R3、外壁W1および内壁W2〜W4は、たとえば通信抑制の非対象エリアである。
部屋R1には、本体6およびアクセスポイント151が設けられている。アクセスポイント151は、通信エリア201Lを形成する。通信エリア201Lは、部屋R1〜R4を含む。
また、建物Bldの外部には、基地局161が設けられている。基地局161は、通信エリア201Pを形成する。通信エリア201Lは、部屋R1〜R4を含む。
ケーブル7A〜7Dおよびアンテナ10A〜10Dは、たとえば、本体6における妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波を有線伝送する。
図11は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置手順を定めたフローチャートである。
図10および図11を参照して、まず、通信抑止装置2の設置者は、アンテナ10を対象エリアに配置する(ステップS102)。
より詳細には、設置者は、たとえば、妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように1または複数のアンテナ10を一筆書きで配置する。また、設置者は、たとえば、複数の対象エリアに複数のアンテナ10をそれぞれ配置する。
具体的には、設置者は、たとえば直線状のアンテナ10A,10Bを対象エリアである部屋R2に配置する。この際、設置者は、アンテナ10Aにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向とアンテナ10Bにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向とが反対向きになるようにアンテナ10A,10Bを配置する。
より詳細には、設置者は、たとえば、アンテナ10A,10Bを部屋R2における天井または床面に配置する。
また、設置者は、たとえば、アンテナ10Aにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向が、内壁W3の延在する方向と平行な方向であって部屋R1から離れる方向になるようにアンテナ10Aを配置する。
また、設置者は、たとえば、内壁W3とアンテナ10Aとの間に、かつアンテナ10Bにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向が、内壁W3の延在する方向と平行な方向であって部屋R1へ近づく方向になるようにアンテナ10Bを配置する。
また、設置者は、たとえば直線状のアンテナ10C,10Dを対象エリアである部屋R4に配置する。この際、設置者は、アンテナ10Cにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向とアンテナ10Dにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向とが反対向きになるようにアンテナ10C,10Dを配置する。
より詳細には、設置者は、たとえば、アンテナ10C,10Dを部屋R4における天井または床面に配置する。
また、設置者は、たとえば、アンテナ10Cにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向が、内壁W4の延在する方向と平行な方向であって部屋R1から離れる方向になるようにアンテナ10Cを配置する。
また、設置者は、たとえば、アンテナ10Cに対する内壁W4の反対側に、かつアンテナ10Dにおいて伝送される妨害用電波の有線伝送の方向が、内壁W4の延在する方向と平行な方向であって部屋R1へ近づく方向になるようにアンテナ10Dを配置する。
次に、設置者は、たとえば、アンテナ10に接続されるケーブル7を、通信抑制の非対象エリアに配置する(ステップS104)。
具体的には、設置者は、たとえばケーブル7A、7B、7Cおよび7Dを非対象エリアである部屋R1および内壁W2、外壁W1、内壁W2ならびに外壁W1にそれぞれ配置する。
また、設置者は、たとえば、各対象エリアにおけるアンテナ10間にケーブル7が接続されるようにケーブル7を配置する。また、ケーブル7は、たとえば複数のアンテナ10間に接続される。
より詳細には、設置者は、たとえば、本体6、ケーブル7B〜7D、アンテナ10A〜10D、および終端抵抗8の接続関係が以下のようになるように、これらを電気的に接続する。
すなわち、ケーブル7Bは、アンテナ10Aの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Bは、ケーブル7Bの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。
ケーブル7Cは、アンテナ10Bの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Cは、ケーブル7Cの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。
ケーブル7Dは、アンテナ10Cの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Dは、ケーブル7Dの第2端に接続された第1端と、終端抵抗8に接続された第2端とを有する。
次に、設置者は、配置したアンテナ10を、本体6における妨害電波生成部22に電気的に接続する(ステップS106)。ここでは、設置者は、たとえば、配置したアンテナ10を、ケーブル7を介して妨害電波生成部22に電気的に接続する。
より詳細には、設置者は、たとえば、本体6、ケーブル7Aおよびアンテナ10Aの接続関係が以下のようになるように、これらを電気的に接続する。
すなわち、ケーブル7Aは、本体6における妨害電波生成部22に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Aは、ケーブル7Aの第2端に接続された第1端を有する。
なお、上記ステップS102,S104の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置手順を定めたフローチャートである。
図10および図12を参照して、まず、設置者は、アンテナ10を、本体6における妨害電波生成部22に電気的に接続する(ステップS202)。ここでは、設置者は、たとえば、アンテナ10Aを、ケーブル7Aを介して妨害電波生成部22に電気的に接続する。
次に、設置者は、妨害電波生成部22に電気的に接続されたアンテナ10を通信抑制の対象エリアに配置する(ステップS204)。ここでは、設置者は、たとえば、妨害電波生成部22に電気的に接続されたアンテナ10A、およびアンテナ10Bを対象エリアである部屋R2に配置する。また、設置者は、たとえば、アンテナ10Cおよび10Dを対象エリアである部屋R4に配置する。
次に、設置者は、たとえば、アンテナ10に接続されるケーブル7を、通信抑制の非対象エリアに配置する(ステップS206)。ここでは、設置者は、たとえば、ケーブル7A、7B、7Cおよび7Dを非対象エリアである部屋R1および内壁W2、外壁W1、内壁W2ならびに外壁W1にそれぞれ配置する。
なお、上記ステップS204,S206の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
[抑止エリア]
アンテナ10A,10Bは、たとえば抑止エリア200AA,200ABをそれぞれ形成する。図10では、説明のため抑止エリア200AA,200ABは、重複していないが、抑止エリア200AA,200ABは、重複してもよい。この場合、抑止エリア200AA,200ABを合わせたエリアは、部屋R2を含む。
また、アンテナ10C,10Dは、たとえば抑止エリア200AC,200ADをそれぞれ形成する。図10では、説明のため抑止エリア200AC,200ADは、重複していないが、抑止エリア200AC,200ADは、重複してもよい。この場合、抑止エリア200AC,200ADを合わせたエリアは、部屋R4を含む。
[効果]
本体6における制御部21は、たとえば、ユーザによる入力操作等に基づいて、授業時間または子供の勉強時間が送信期間になるようなスケジュールを取得している。
制御部21は、送信期間の開始タイミングにおいて、妨害対象周波数帯たとえばIMT−2000規格の周波数帯およびWi−Fi規格の周波数帯の妨害用電波を出力すべき旨を示す出力命令を妨害電波生成部22へ出力する。
妨害電波生成部22は、制御部21から受ける出力命令に従って、IMT−2000規格の周波数帯の妨害用電波JP、およびWi−Fi規格の周波数帯の妨害用電波JLを生成し、生成した妨害用電波JP,JLをアンテナ10経由で抑止エリア200AA〜200ADへ送信する。
たとえば、部屋R2およびR4では、生徒または子供は、アンテナ10A〜10Dから送信される妨害用電波JP,JLにより、無線端末装置111を用いた通話、メールおよびウェブブラウジング等を行うことができない。
一方、部屋R1およびR3では、教師または保護者は、アンテナ10A〜10Dからの妨害用電波JP,JLの影響を受けないため、無線端末装置111を用いた通話、メールおよびウェブブラウジング等を行うことができる。
すなわち、建物Bldにおける部屋R2,R4という限定したエリアにおいて、無線端末装置111の無線通信を制限することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置は、ケーブル7を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信抑止装置2は、ケーブル7を備えない構成であってもよい。この場合、通信抑止装置2における本体6には、アンテナ10が直接接続される。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、アンテナ10は、直線状であるとしたが、これに限定するものではない。アンテナ10は、曲線状であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、アンテナ10は、妨害用電波の有線伝送の方向が反対方向になるように設置される構成であるとしたが、これに限定するものではない。アンテナ10は、妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように設置される構成であればよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、妨害電波生成部22は、複数の周波数の妨害用電波を生成可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。妨害電波生成部22は、単一の周波数の妨害用電波を生成可能な構成であってもよい。
ところで、特許文献1に記載の動作抑制装置では、ジャミング信号がほぼ無指向性の放射アンテナから放射される。このため、建物内の部屋等の対象エリアに限定してジャミング信号の放射を行いたい場合、たとえば、対象エリアから外部空間へ漏洩するジャミング信号を減衰させるための電波吸収材または電波遮蔽材を部屋の壁等に設置する必要がある。しかしながら、電波吸収材または電波遮蔽材の施工に要するコストは高価であるため好ましくない。以下、上述の問題を具体的に説明する。
図13は、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置の比較例を示す図である。
図13を参照して、アクセスポイント151、基地局161、建物Bldおよび部屋R1〜R4の配置は、図10と同様である。
たとえば、部屋R2,R4における無線端末装置111の無線通信を制限する場合、通信抑止装置2の代わりに、部屋R1,R4において妨害用電波の送信が可能なアクセスポイント152を設ける方法が考えられる。
たとえば、アクセスポイント152のアンテナが無指向性である場合、部屋R2におけるアクセスポイント152が形成する抑止エリア200A2は円形となる。抑止エリア200A2は、たとえば、部屋R1の一部、部屋R3の一部、および建物Bldの外部の一部を含むため、当該アクセスポイント152から送信される妨害用電波は、部屋R1およびR3、ならびに建物Bldの外部へ漏れてしまう。
同様に、部屋R4におけるアクセスポイント152が形成する抑止エリア200A4はたとえば円形となる。抑止エリア200A4は、たとえば、部屋R1の一部、部屋R3の一部、および建物Bldの外部の一部を含むため、当該アクセスポイント152から送信される妨害用電波は、部屋R1およびR3、ならびに建物Bldの外部へ漏れてしまう。
このため、部屋R1およびR3、ならびに建物Bldの外部において、無線端末装置111の無線通信が制限されてしまう場合がある。
たとえば、妨害用電波の漏洩を防ぐために部屋R2を囲む壁、および部屋R4を囲む壁に電波吸収材または電波遮蔽材を施工する方法が考えられる。しかしながら、当該施工に要するコストは高価であるため好ましくない。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、妨害電波生成部22は、妨害用電波を生成する。そして、ケーブル状のアンテナ10は、妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波を有線伝送し、かつ妨害用電波を外部空間18へ放射可能である。
このような構成により、アンテナ10すなわち漏洩同軸ケーブルのたとえば延伸方向に沿った狭いエリアに妨害用電波を放射することができるので、たとえば、対象エリアである部屋に限定して妨害用電波を放射することができる。これにより、当該部屋の壁等に電波吸収材または電波遮蔽材の施工を行うことなく当該部屋からの妨害用電波の漏洩を防ぐことができるので、当該施工に要するコストを節約し、かつ当該部屋における無線通信を抑止することができる。したがって、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、ケーブル7は、妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波を有線伝送し、かつ妨害用電波を外部空間18へ放射するための放射部を有さない。
このような構成により、妨害用電波の放射を抑止しながら妨害用電波を伝送することができるので、妨害用電波の放射を行いたくないエリアにおける妨害用電波の放射を回避することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置は、複数のアンテナ10と、アンテナ10間に接続されたケーブル7とを備える。
このような構成により、たとえば、妨害用電波の放射を行いたい複数のエリアが離れて位置する場合においても、当該複数のエリア間において妨害用電波を放射してしまうことを回避することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、アンテナ10は、妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように設置される。
このような構成により、対象エリアの形状に応じて1または複数のアンテナ10を一筆書きで設置することができるので、対象エリアの形状に適合した抑止エリア200Aの形成を容易にし、かつ妨害用電波の伝送効率を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置では、妨害電波生成部22は、複数の周波数の妨害用電波を生成可能である。
このような構成により、たとえば、対象エリアにおける複数の通信規格に従う無線通信の抑止を行うことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法では、まず、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間18へ放射可能なケーブル状のアンテナ10を通信抑制の対象エリアに配置する。次に、配置したアンテナ10を、妨害用電波を生成する妨害電波生成部22に電気的に接続する。または、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法では、まず、電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間18へ放射可能なケーブル状のアンテナ10を、妨害用電波を生成する妨害電波生成部22に電気的に接続する。次に、アンテナ10を通信抑制の対象エリアに配置する。
このような方法により、アンテナ10すなわち漏洩同軸ケーブルのたとえば延伸方向に沿った狭いエリアに妨害用電波を放射することができるので、たとえば、対象エリアである部屋に限定して妨害用電波を放射することができる。これにより、当該部屋の壁等に電波吸収材または電波遮蔽材の施工を行うことなく当該部屋からの妨害用電波の漏洩を防ぐことができるので、当該施工に要するコストを節約し、かつ当該部屋における無線通信を抑止することができる。したがって、対象エリアにおける無線通信を簡易に抑止することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法では、さらに、電波を有線伝送し、電波を外部空間へ放射するための放射部を有さず、かつアンテナ10に接続されるケーブル7を、通信抑制の非対象エリアに配置する。
このような方法により、妨害用電波の放射を抑止しながら妨害用電波を伝送することができるので、通信抑制の非対象エリアにおける妨害用電波の放射を回避することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法では、アンテナ10を配置する際に、複数の対象エリアに複数のアンテナ10をそれぞれ配置する。また、ケーブル7を配置する際に、各対象エリアにおけるアンテナ10間にケーブル7が接続されるようにアンテナ10を配置する。
このような方法により、複数の対象エリアが離れて位置する場合においても、当該複数の対象エリア間において妨害用電波を放射してしまうことを回避することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る通信抑止装置の設置方法では、アンテナ10を配置する際に、妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるようにアンテナ10を配置する。
このような方法により、対象エリアの形状に応じて1または複数のアンテナ10を一筆書きで設置することができるので、対象エリアの形状に適合した抑止エリア200Aの形成を容易にし、かつ妨害用電波の伝送効率を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る通信抑止装置と比べてアクセスポイントの機能を有する通信抑止装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る通信抑止装置と同様である。
本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置は、たとえば、アクセスポイント151からの電波の電力、および基地局161からの電波の電力の両方が低い対象エリア、またはこれらの電波の届かない対象エリアにおいて用いられる。ここで、「これらの電波の届かない対象エリア」は、当該これらの電波の電力がゼロの対象エリアを意味するのではなく、当該これらの電波の電力が無線端末装置111の感度では正しく受信できない程度である対象エリアを意味する。
[通信抑止装置の構成]
図14は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置の構成を示す図である。
図14を参照して、通信抑止装置2は、本体9と、ケーブル7と、終端抵抗8と、アンテナ10とを備える。通信抑止装置2におけるケーブル7、終端抵抗8およびアンテナ10の動作は、図1に示すケーブル7、終端抵抗8およびアンテナ10と同様である。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置における本体の構成を示す図である。
図15を参照して、本体9は、図9に示す本体6と比べて、制御部21の代わりに制御部25を備え、さらに、通信部(通信電波生成部)23と、切り替え部24とを備える。本体9における妨害電波生成部22の動作は、図9に示す妨害電波生成部22と同様である。
制御部25は、たとえば妨害電波生成部22、通信部23および切り替え部24を制御する。具体的には、制御部25は、たとえば、妨害電波生成部22において生成される妨害用電波の周波数帯、および妨害電波生成部22が妨害用電波を生成する期間、ならびに通信部23において生成される通信用電波の周波数帯、および通信部23が通信用電波を生成する期間等を制御対象とする。
たとえば、制御部25は、ユーザによる入力操作等に基づいて、妨害用電波の周波数帯である妨害対象周波数帯、および通信用電波の周波数帯である通信対象周波数帯を取得する。
妨害対象周波数帯は、たとえば、無線端末装置111がアクセスポイント151との無線通信に用いることが可能な電波の周波数帯、および無線端末装置111が基地局161との無線通信に用いることが可能な電波の周波数帯の少なくともいずれか一方である。
通信対象周波数帯は、たとえば、通信抑止装置2が無線LANのアクセスポイントとして機能する場合において、通信抑止装置2および無線端末装置111間の無線通信に用いる1または複数の周波数帯である。
また、制御部25は、たとえば、ユーザによる入力操作等に基づいて、妨害用電波を抑止エリア200Aへ送信すべき、かつ通信用電波の抑止エリア200Aへの送信を停止すべき送信期間TJ、および妨害用電波の抑止エリア200Aへの送信を停止すべき、かつ通信用電波を抑止エリア200Aへ送信すべき送信期間TSを含むスケジュールを取得する。
制御部25は、たとえば、取得したスケジュールに従って、妨害電波生成部22、通信部23および切り替え部24の制御を行う。
具体的には、制御部25は、たとえば、送信期間TJの開始タイミングが到来すると、妨害対象周波数帯の妨害用電波を出力すべき旨を示す出力命令Cout1を妨害電波生成部22および切り替え部24へ出力するとともに、通信対象周波数帯の通信用電波を停止すべき旨を示す出力停止命令Cstop1を通信部23へ出力する。
また、制御部25は、たとえば、送信期間TJの終了タイミングすなわち送信期間TSの開始タイミングが到来すると、通信対象周波数帯の通信用電波を出力すべき旨を示す出力命令Cout2を通信部23および切り替え部24へ出力するとともに、妨害対象周波数帯の妨害用電波を停止すべき旨を示す出力停止命令Cstop2を妨害電波生成部22へ出力する。
妨害電波生成部22は、たとえば、制御部25から出力命令Cout1を受けると、受けた出力命令Cout1に従って妨害対象周波数帯の妨害用電波を生成し、生成した妨害用電波を切り替え部24へ出力する。また、妨害電波生成部22は、たとえば、制御部25から出力停止命令Cstop2を受けると、受けた出力停止命令Cstop2に従って、妨害用電波の生成を停止する。
通信部23は、たとえば通信用電波を生成する。より詳細には、通信部23は、たとえば複数の周波数の通信用電波を生成可能である。
具体的には、たとえば、通信部23は、制御部25から出力命令Cout2を受けると、受けた出力命令Cout2に従って、通信対象周波数帯の通信用電波を用いてアンテナ10経由で無線端末装置111と通信を行う。
より詳細には、通信部23は、たとえば、インターネット1からパケットを受信して、受信したパケットを含む、Wi−FiおよびBluetoothの通信規格に用いられる周波数帯の通信用電波SLを生成する。通信部23は、たとえば、生成した通信用電波SLをアンテナ10経由で抑止エリア200Aへ送信する。
また、通信部23は、たとえば、抑止エリア200Aからアンテナ10経由で通信用電波SLを受信すると、受信した通信用電波SLからパケットを取得し、取得したパケットをインターネット1へ送信する。
また、通信部23は、たとえば、制御部25から出力停止命令Cstop1を受けると、受けた出力停止命令Cstop1に従って、通信対象周波数帯の通信用電波を用いた無線端末装置111との無線通信を停止する。
切り替え部24は、たとえば、妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波をアンテナ10へ出力するか、通信部23によって生成された通信用電波をアンテナ10へ出力するかを切り替える。
具体的には、切り替え部24は、たとえば、制御部25から出力命令Cout1を受けると、妨害電波生成部22から受ける妨害用電波をアンテナ10経由で抑止エリア200Aへ送信する。また、切り替え部24は、たとえば、制御部25から出力命令Cout2を受けると、通信部23から受ける通信用電波をアンテナ10経由で抑止エリア200Aへ送信するとともに、アンテナ10経由で抑止エリア200Aから受信する通信用電波を通信部23へ出力する。
[設置例]
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置の設置例を示す図である。
図16を参照して、設置例としての通信抑止装置2は、本体9と、ケーブル7であるケーブル7E〜7Gと、アンテナ10であるアンテナ10E〜10Gと、終端抵抗8とを備える。
通信抑止装置2は、たとえば、建物Bld2内に設けられている。建物Bld2は、外壁W5で囲まれたエリアにおいて、部屋R5を含む。本体9は、たとえば、部屋R5の外部に設けられている。なお、本体9は、部屋R5の内部に設けられてもよい。
部屋5は、たとえば、地下室であり、通信抑制の対象エリアである。部屋5では、たとえば、図示しないアクセスポイント151からの電波の電力、および図示しない基地局161からの電波の電力の両方が低い。なお、部屋5では、たとえば、これらの電力が、無線端末装置111の感度では電波を正しく受信できない程度に低くてもよい。
ケーブル7E〜7Gおよびアンテナ10E〜10Gは、たとえば、本体9における妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波、および通信部23によって生成された通信用電波を有線伝送する。また、アンテナ10E〜10Gは、たとえば、妨害用電波および通信用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように設置される。
具体的には、たとえば直線状のアンテナ10E〜10Gは、対象エリアである部屋R5における天井または床面に設置される。この際、アンテナ10Eにおいて伝送される妨害用電波および通信用電波の有線伝送の方向とアンテナ10Fにおいて伝送されるおよび通信用電波の有線伝送の方向とが反対向きになるようにアンテナ10E,10Fが設置される。また、アンテナ10Fにおいて伝送される妨害用電波および通信用電波の有線伝送の方向とアンテナ10Gにおいて伝送されるおよび通信用電波の有線伝送の方向とが反対向きになるようにアンテナ10F,10Gが設置される。
ケーブル7F,7Gは、たとえば外壁W5に設置される。ケーブル7F,7Gは、たとえば複数のアンテナ10間に接続される。また、アンテナ10Eは、たとえば、本体9における切り替え部24に電気的に接続される。具体的には、ケーブル7E〜7G、アンテナ10E〜10G、および終端抵抗8は、接続関係が以下のようになるように電気的に接続される。
すなわち、ケーブル7Eは、本体9における切り替え部24に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Eは、ケーブル7Eの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。
ケーブル7Fは、アンテナ10Eの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Fは、ケーブル7Fの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。
ケーブル7Gは、アンテナ10Fの第2端に接続された第1端と、第2端とを有する。アンテナ10Gは、ケーブル7Gの第2端に接続された第1端と、終端抵抗8に接続された第2端とを有する。
[抑止エリア]
アンテナ10E〜10Gは、たとえば抑止エリア200AE〜200AGをそれぞれ形成する。図16では、説明のため抑止エリア200AE,200AFは、重複していないが、抑止エリア200AE,200AFは、重複してもよい。同様に、抑止エリア200AF,200AGは、重複していないが、抑止エリア200AF,200AGは、重複してもよい。これらの場合、抑止エリア200AE〜200AGを合わせたエリアは、部屋R5を含む。
[効果]
通信抑止装置2は、たとえば、送信期間TSにおいて、アンテナ10から通信用信号SLを抑止エリア200AE〜200AGへ送信し、また、抑止エリア200AE〜200AGからの通信用信号SLをアンテナ10経由で受信する。
このような構成により、たとえば、アクセスポイント151からの電波の電力の低い部屋R5においても、無線端末装置111は、通信用信号SLを通信抑止装置2から受信することができるので、通信抑止装置2を介してインターネット1に通信接続することができる。
また、通信抑止装置2は、たとえば、送信期間TJにおいて、アンテナ10から妨害用信号を抑止エリア200AE〜200AGへ送信する。
このような構成により、たとえば、部屋R5における無線端末装置111は、アクセスポイント151および基地局161と通信することができなくなるので、部屋R5すなわち抑止エリア200AE〜200AGにおける無線端末装置111の使用を制限することができる。
また、たとえば、部屋R5では、アクセスポイント151からの電波の電力、および基地局161からの電波の電力の両方が低い場合と異なり、これらの両方の電力が、無線端末装置111の感度では電波を正しく受信できない程度に低い場合においても、より高感度な無線通信装置を用いると、クセスポイント151および基地局161と無線通信を行うことが可能なことがある。
このような場合においても、抑止エリア200AE〜200AGに妨害用電波を放射することにより、より高感度な無線通信装置の無線通信を制限することができるので、抑止エリア200AE〜200AGにおける無線通信の制限について万全を期すことができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置では、通信部23は、複数の周波数の通信用電波を生成可能な構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信部23は、単一の周波数の通信用電波を生成可能な構成であってもよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置では、通信部23は、通信用電波を生成する。そして、切り替え部24は、妨害電波生成部22によって生成された妨害用電波をアンテナ10へ出力するか、通信部23によって生成された通信用電波をアンテナ10へ出力するかを切り替える。
このような構成により、通信抑止装置2を用いて、対象エリアにおいて、無線通信を抑止すべき期間において無線通信をより確実に抑止し、かつ無線通信を可能にすべき期間において無線通信をより確実に可能にすることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置では、通信部23は、複数の周波数の通信用電波を生成可能である。
このような構成により、たとえば、対象エリアにおいて用いられる無線通信の通信規格が複数ある場合においても、当該複数の通信規格に従う通信用電波を送信することができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る通信抑止装置では、通信部23は、通信用信号の送受信を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信部23は、通信用信号の送信のみを行う構成であってもよい。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る通信抑止装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
妨害用電波を生成する妨害電波生成部と、
前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを備え、
前記妨害用電波は、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)、IMT−Advanced、Wi−FiまたはBluetoothの通信規格に従う無線通信を妨害するための電波であり、
前記アンテナは、漏洩同軸ケーブルである、通信抑止装置。
1 インターネット
2 通信抑止装置
6,9 本体
7 ケーブル
8 終端抵抗
10 アンテナ
11 中心導体
12 絶縁体
13 外部導体
14 シース
15 貫通孔
16 導体部材
18 外部空間
19 ケーブル
21 制御部
22 妨害電波生成部
23 通信部
24 切り替え部
25 制御部
35 反射部材
101 通信抑止システム
111 無線端末装置
151,152 アクセスポイント
161 基地局
200A 抑止エリア
200S 抑止空間
201L,201P 通信エリア

Claims (12)

  1. 妨害用電波を生成する妨害電波生成部と、
    前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを備える、通信抑止装置。
  2. 前記通信抑止装置は、さらに、
    前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を有線伝送し、かつ前記妨害用電波を外部空間へ放射するための放射部を有さないケーブルを備える、請求項1に記載の通信抑止装置。
  3. 前記通信抑止装置は、複数の前記アンテナと、前記アンテナ間に接続された前記ケーブルとを備える、請求項2に記載の通信抑止装置。
  4. 前記アンテナは、前記妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように設置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信抑止装置。
  5. 前記妨害電波生成部は、複数の周波数の妨害用電波を生成可能である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信抑止装置。
  6. 前記通信抑止装置は、さらに、
    通信用電波を生成する通信電波生成部と、
    前記妨害電波生成部によって生成された前記妨害用電波を前記アンテナへ出力するか、前記通信電波生成部によって生成された前記通信用電波を前記アンテナへ出力するかを切り替える切り替え部とを備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信抑止装置。
  7. 前記通信電波生成部は、複数の周波数の通信用電波を生成可能である、請求項6に記載の通信抑止装置。
  8. 電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップと、
    配置した前記アンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップとを含む、通信抑止装置の設置方法。
  9. 電波を有線伝送し、かつ電波を外部空間へ放射可能なケーブル状のアンテナを、妨害用電波を生成する妨害電波生成部に電気的に接続するステップと、
    前記アンテナを通信抑制の対象エリアに配置するステップとを含む、通信抑止装置の設置方法。
  10. 前記通信抑止装置の設置方法は、さらに、
    電波を有線伝送し、電波を外部空間へ放射するための放射部を有さず、かつ前記アンテナに接続されるケーブルを、通信抑制の非対象エリアに配置するステップを含む、請求項8または請求項9に記載の通信抑止装置の設置方法。
  11. 前記アンテナを配置するステップにおいては、複数の前記対象エリアに複数の前記アンテナをそれぞれ配置し、
    前記ケーブルを配置するステップにおいては、各前記対象エリアにおける前記アンテナ間に前記ケーブルが接続されるように前記ケーブルを配置する、請求項10に記載の通信抑止装置の設置方法。
  12. 前記アンテナを配置するステップにおいては、前記妨害用電波の有線伝送の方向が複数方向になるように前記アンテナを配置する、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の通信抑止装置の設置方法。
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