JP2016540566A - 患者ケアに関するアナリティクス - Google Patents

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Abstract

患者ケアのプロトコルへのコンプライアンスを決定するための方法、システム及びコンピュータ可読媒体が提供され、患者に投与される1つ又は複数の薬物に関する注入情報を提供する注入ポンプであって、1つ又は複数の薬物は、鎮静薬及び鎮痛薬を含む、注入ポンプと、注入ポンプに通信可能に結合され、現在時刻より前に患者に投与された1つ又は複数の薬物の実際の投薬量に従って、患者に投与されている1つ又は複数の薬物について基準閾値を決定し、患者に現在投与されている1つ又は複数の薬物の投薬量を決定し、基準閾値からのずれを決定するために、現在投与されている1つ又は複数の薬物の投薬量を基準閾値と比較することによって、注入情報に基づいて、患者に投与されている1つ又は複数の薬物に関する情報を決定するように構成されるプロセッサとを含む。

Description

本開示は、全体的に患者ケアの最適化を容易にするシステム及び方法に関し、特に、患者の鎮静作用及び痛み治療、ならびに人工呼吸器装着患者から人工呼吸器を引き離すプロセスのモニタリングに関する。
機械式の人工呼吸器の患者は、ケア施設中で挿管され、通常、注入ポンプから鎮静及び痛みの治療を受け、さらにまた機械式の人工呼吸器装置から生命維持が施される。通常、看護師が注入ポンプを操作し、患者に対して全体的な責任を負う。人工呼吸器は、通常、呼吸療法士が操作する。
機械式の人工呼吸器は、患者が患者自身の自発呼吸によって適切なPaO2、PaCo2及びpH動脈血のレベルを持続することができないとき、必要なレベルを維持するために、酸素の吸入とCO2の吐出について患者を援助することによって生命維持を施す。正圧の機械式の人工呼吸器は、呼吸周期の吸入フェーズの間、吸入される酸素の制御可能な割合(21%〜100%)の空気をポンプで送り込む。呼吸周期の吸入フェーズが終了すると、患者は、肺の自然の反動特性を利用して、人工呼吸器を通じて息を吐き出す。周期毎に肺中に導入される空気の体積は、「1回換気量(tidal volume)」である。このプロセスは、極めて侵襲性であり、気圧障害や二次感染などの合併症に対する高い可能性をもたらす。さらにまた、そのような患者を楽にするために広く患者に処方される鎮痛薬(又は他の痛み止め)及び鎮静薬は、ひいては患者にとって有害な結果に繋がる恐れがある。
したがって、できるだけ早く機械式の人工呼吸器の使用を終了させることが望ましい。患者を機械式の人工呼吸器から移行させる、又は患者から「引き離す(wean)」ためのルール及びプロトコルの多くは、鎮静薬及び鎮痛薬又は他の痛み止めの量を、患者を覚醒させ、患者の自然な呼吸衝動の回復を可能にするように減らす、鎮静及び痛みの治療の管理を含む、一連の臨床的介入を含む。寛容しモニタしつつ患者を覚醒させる「自発的な覚醒の試み(spontaneous awakening trial)」又は「鎮静作用の休止(sedation vacation)」、並びに、人工呼吸器によるサポートが、ある期間低下され又は停止される「自発呼吸の試み(spontaneous breathing trial)」又は「引き離す試み(weaning trial)」では、患者は、苦痛又は困難さの兆候を識別するために、その試みの間モニタされる。患者が、処方された引き離しの試みを成功裏に完了することができると、人工呼吸器を取り外す「抜管(extubation)」を実施することができ、又は、さらにそれらを抜管に対して準備させるために、患者をフルサポートに戻すことができる。
看護師に制御されプロトコルによって導かれる鎮静作用の使用、自発的な覚醒と呼吸の試みの組合せ、並びに短時間作用の薬物の使用など、鎮痛性及び鎮静作用のある医薬品の総投与量の減少を促進させるそのような介入は、機械的な換気時間及び集中治療室(ICU)滞在期間の短縮などの改善された結果と関連付けられる。また、患者のICU滞在の間中の個々の患者の鎮静作用の滴定は、過度な鎮静作用及び副作用を減少させるように管理され、そして機械的な換気の持続期間及び滞在期間の短縮に寄与する。
米国出願公開第2012/0239824号明細書(米国特許出願第13/421,776号の公開公報) 米国出願公開第2014/0000609号明細書(米国特許出願第13/756,421号の公開公報)
開示する方法のいくつかの態様によって、患者のケアのためのルール及びプロトコルを管理することが容易になる。
ある実施例では、患者ケアをモニタするための方法が提供される。この方法は、患者に投与されている1つ又は複数の医薬品について基準閾値を決定するステップであって、1つ又は複数の医薬品は、鎮静薬及び痛み治療薬物を含み、基準閾値は、現在時刻より前に患者に投与された1つ又は複数の医薬品の実際の投薬量から計算される、ステップと、患者に現在投与されている1つ又は複数の医薬品の投薬量を決定するステップと、基準閾値からのずれを決定するために、現在投与されている1つ又は複数の医薬品の投薬量を基準閾値と比較するステップと、基準閾値からのずれに従って患者への医薬品の投与に関する情報を生成するステップとを含む。
ある実施例では、1つ又は複数の患者ケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスを決定するためのシステムが提供される。このシステムは、患者に提供される1つ又は複数の薬物に関する注入情報を提供する注入ポンプであって、1つ又は複数の薬物は、1つ又は複数の鎮静薬及び痛み治療薬物を含む、注入ポンプと、注入ポンプに通信可能に結合され、患者のための患者ケアの好ましい方法に関するルール及びプロトコルであって、患者への医薬品の投与のためのルールを含むルール及びプロトコルのセットに従って、注入情報に基づいて、患者に投与されている1つ又は複数の薬物に関する情報を決定し、決定された情報並びにルール及びプロトコルに従って、患者ケアに関するアナリティクスを生成するように構成されるプロセッサとを含む。
ある実施例では、プロセッサによる実行により1つ又は複数の患者ケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスを決定する方法が実施されるようにコンピュータ実行可能な命令が格納された非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。この方法は、患者に提供される1つ又は複数の薬物に関する注入情報を受け取るステップであって、1つ又は複数の薬物は、鎮静薬及び痛み治療薬物を含む、ステップと、患者のタイプと患者に施されている患者治療とに従って患者のための患者ケアのルール及びプロトコルのセットを決定するステップと、注入情報と患者のためのルール及びプロトコルとの間の違いを決定するステップと、違いに少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のアナリティクスを提供するステップとを含む。
さらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれて、その一部を構成する添付図面は、開示される実施例を例示し、本明細書とともに、開示される実施例の原理を説明するよう機能する。
本開示の態様による、患者情報を収集し、患者のためのルール及びプロトコルの管理を容易にするための例示の病院ネットワークを描く。 本開示の態様による、患者情報を収集し、患者のためのルール及びプロトコルの管理を容易にするための例示の病院ネットワークを描く。 患者のケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスに関する情報を提供するためのプロセス例を示す。 患者に関する注入アナリティクス例を生成するためのプロセス例を示す。 患者に関する換気アナリティクス例を生成するためのプロセス例を示す。 患者に投与される薬物の投薬量が予め定義されたルール及びプロトコルに適合しているのかどうかを決定するためのプロセス例を示す。 本対象技術のいくつかの実装形態を実現する電子システムを概念的に例示する。
過度の鎮静作用又は長引く換気という副作用を最小にする目的で鎮静及び痛み治療の最適なレベル及び/又は適切な換気を確保するために、人工呼吸器装着患者などの患者のケアを管理するプロセスは、短期及び長期の患者の症状に対する患者ケアの全体的な影響だけでなく、機械的な換気の期間及び/又は滞在期間を短縮させるために必須のものである。これらの関心事の管理を容易にするために、病院、ICU、長期急性期病床(「LTAC」、long term acute care)ユニット、熟練した看護施設及び/又は他のケア施設などの多くの救命治療施設は、看護及び医療のスタッフを指導するために、ベスト・プラクティスのルールのセット、鎮静作用プロトコル、換気及び引き離しプロトコル及び他の同様のガイドラインなどの1つ又は複数のルール及びプロトコルを設けているであろう。1つの実例では、1つ又は複数の患者ケアのルール及びプロトコルが、患者(たとえば人工呼吸器装着患者)にケアを施すためのベスト・プラクティスのルールのセット、予め定義されたルール及びプロトコル、及び/又は医師のオーダに従って、定められ、及び/又は伝えられる。語句「ルール及びプロトコル」は、本明細書で使用するとき、患者にケアを施すための1つ又は複数のオーダ(たとえば医師のオーダ)、ベスト・プラクティス、ルール及び/又はプロトコルをいうために、一般に使用される。本開示の様々な実例が、人工呼吸器装着患者に関して記載されているが、当業者は、本明細書に述べる方法、システム及びプロセスの多くが、ケアを受ける数々の患者に適用され得ることを理解すべきである。
患者のケアのルール及びプロトコルに従うことで、患者のケアにおいて最適な結果に繋がることを意図としているので、これらのルール及びプロトコルに従っているのかどうかの定期的な監視を容易にし、且つそのようなルール及びプロトコルを管理し更新する規定を設けることは有用である。通常、そのようなルール及びプロトコルは、鎮静薬及び痛み治療薬(たとえば鎮痛薬)の投薬及び滴定、自発的な覚醒の試み又は鎮静作用の休止(「SAT」、spontaneous awakening trial)のタイミング及び頻度、自発的な呼吸の試み(「SBT」、spontaneous breathing trial)を実施するためのタイミング及び基準、及び/又は機械的な換気が終了し、チューブが患者から取り外される、患者の抜管のためのタイミング及び基準に関して、機械式の人工呼吸器に置かれた患者(人工呼吸器装着患者)を含む各患者に対して従うべきステップのセットを規定する。
これらルール及びプロトコルは、通常、医師及び/又はケア施設のスタッフ及び監督者によって設けられ、及び/又は伝えられ、看護師及び療法士によって守られる。患者のケア施設又はネットワーク内で、そのようなルール及びプロトコルへのコンプライアンスをモニタし、向上させることを規定するために、開示される方法及びシステムの実施例では、患者に換気を施す人工呼吸器、病院情報システム、モニタ、検査室システム及び/又は薬局及び調剤(dispensing)システム、鎮静及び痛みの治療を患者に施す注入ポンプを含む1つ又は複数のシステム及び機器から情報を受け取ることが規定される。いくつかの実施例では、情報は、看護師又は療法士からのいずれの相互作用も必要とせずにこれらの装置から直接収集され、患者から人工呼吸器を引き離すことを目標に、人工呼吸器装着患者のためのルール及びプロトコルなど、患者ケアに関するルール及びプロトコルの様々なステップに関するアナリティクスを生成するために使用される。たとえば患者の症状データだけでなく、患者に関する人口統計データも含む他のデータも収集して、プロトコル及びベスト・プラクティスへのコンプライアンスを決定するために使用され得る。一例では、注入ポンプ及び/又は人工呼吸器、及び適宜他の機構又は存在から収集された情報に応答して、1つ又は複数のアナリティクスを生成することができる。たとえば、看護師及び/又は療法士が最適な患者ケアにおいて正しいステップを取っているのかどうかを示すコンプライアンス情報を生成することができる。一例では、収集されたデータに応答して、1つ又は複数の標識及び/又は通知を看護師及び/又は療法士に提供することができる。
いくつかの実例では、患者ケアのための様々なルール及びプロトコルは、すべての患者に生成することができる。1つ又は複数の実例では、ルール及びプロトコルは、患者の特定の特性に従ってカスタマイズされ、及び/又は調整され得、それによって特定のルール及びプロトコルが、患者の特性や患者に施されている治療のタイプを含む異なる状況に従って特殊化され、又はカスタマイズされたケアを必要とするかもしれない患者の様々な集団に提供される。そのような特性は、ケア領域、患者の種類、診断関連群(DRG:diagnosis-related group)、又は患者の特性に基づいて定義される他のカテゴリを含むことができる。一実例では、特定のルール及び/又はプロトコルに加えて、様々な閾値又は標識も、患者又は治療のタイプ及び/又は決定された患者カテゴリに従って定義され得る。
コンプライアンスを評価して押し進めることによって、臨床医が、患者の人工呼吸器の引き離しを評価可能に最適化して向上させることができるようにし得る。収集されたデータは、処理されて、臨床的介入のイベントへの、そしてこれらのイベントのタイミング/パターンが引き離しプロセスにどのように影響するのかへの洞察をもたらし、且つ鎮静/痛みの治療、SAT、SBT及び抜管を含む引き離しプロセスを完全に見渡すことを容易にする様々な標識及び/又はアナリティクスが生成され、それによって、医師、看護技師(nursing technician)及び呼吸技師(respiratory technician)の間でより良い機能横断型のチームワークを押し進めることができる。
様々な実例では、1つ又は複数の標識及び/又は通知を含むアナリティクス・データは、患者の結果に及ぼす様々なプロトコル及び/又はベスト・プラクティスの影響、及び/又は患者の結果に及ぼす様々なプロトコル及び/又はベスト・プラクティスからの逸脱の影響を決定するために、患者の結果情報と相関させることができる。一実例では、影響情報は、患者ケアに関するプロトコル及び/又はベスト・プラクティスを修正するために使用され得る。患者の結果情報は、様々なソースから収集することができ、患者引き離し、退院、再入院又は合併症に関する情報、及び/又は長期的な患者の症状の情報を含むことができる。患者についての結果情報は、様々なプロトコル及び/又はプラクティスの影響力又は重要性を決定するために、プロトコル及び/又はベスト・プラクティスからの逸脱を示す様々な標識にマッピングされ得る。
図1A及び1Bは、患者情報を収集し、患者のためのルール及びプロトコルの管理を容易にするための病院ネットワーク100の例を描いている。図1Aに示すように、病院ネットワーク100は、注入ポンプ101、注入システム・マネージャ102、人工呼吸器103、ネットワーク・モジュール104、病院情報システム105及び調整エンジン106を含む。
注入ポンプ101は、鎮静及び痛みの治療を患者に施す。一例では、注入ポンプ101は、患者への痛み及び/又は鎮静作用の医薬品を含む医薬品を提供するための1つ又は複数の注入ポンプの集合を表す。一例では、注入ポンプ101は、1つ又は複数のチャネルを含むことができ、各チャネルは、患者への鎮静作用又は痛みの医薬品(たとえば鎮痛薬)の少なくとも1つを施すことができる。上記に述べたように、注入ポンプは、通常、看護師が操作する。
注入ポンプ101は、注入システム・マネージャ102に結合され、注入メッセージを注入システム・マネージャ102に提供する。注入メッセージは、たとえば、患者に施される医薬品の特定の投与量/速度のための開始及び終了時刻を示すことができる。たとえば、医薬品(たとえば鎮静薬及び/又は鎮痛薬)の1つ又は複数の投薬量及び/又は速度がポンプ101で修正される毎に、注入メッセージがポンプ101によって生成され、そして注入システム・マネージャ102に送られる。一例では、ポンプ101は、ポンプ101で施される医薬品のタイプ、医薬品の投与、医薬品のボーラス(bolus)投与量パターンに関するメッセージを提供する。注入システム・マネージャ102は、注入ポンプ101と関連する患者の識別に関する情報をポンプ101又は病院情報システム105からさらに受け取ることができる。ポンプ101及び注入システム・マネージャ102は、例示的な目的で、個別の要素として描かれている。いくつかの実施例では、注入システム・マネージャ102の機能は、注入ポンプ101内に統合され得る。
注入システム・マネージャ102は、ポンプ101から受け取った注入メッセージを処理して、注入情報を調整エンジン106に提供する。一例では、調整エンジン106に提供される注入情報は、患者の識別情報(たとえば患者ID)、薬物情報(たとえば薬物タイプ)、薬物毎の注入の開始及び停止時刻、及び薬物毎の投与量及び/又は速度(たとえば連続的な注入投薬、ボーラス投薬パターンなど)を含む。情報は、患者に施される鎮静及び痛みの治療の医薬品を含む、ポンプ101で施される様々な薬物について提供することができる。また、人工呼吸器103は、ネットワーク・モジュール104を通じて情報を調整エンジン106に提供する。調整エンジン106に提供される換気情報は、換気のモード、呼吸数、1回換気量、酸素量、ピーク呼吸圧の大きさ、起動された警報、及び/又は人工呼吸器103で入手可能な他の換気情報を含むことができる。一例では、人工呼吸器103は、呼吸数/1回換気量の計算(respiratory rate over tidal volume calculation)をさらに提供することができる。計算は、設定時間(たとえば60秒)内にする呼吸の数を表す呼吸数を、余計な努力をしていないときの正常な呼吸と吐き出しの間に置換される空気の標準体積を表す1回換気量で除したものであり得る。人工呼吸器103からの情報は、ネットワーク・モジュール104を通して調整エンジン106に提供される。いくつかの実例では、ネットワーク・モジュール104は、人工呼吸器103中に統合され得る。一実施例では、人工呼吸器103、ネットワーク・モジュール104、又は人工呼吸器103及び/又はネットワーク・モジュール104と通信状態にある別個の要素が、病院ネットワーク内に存在することができ、換気情報を調整エンジン106に転送する前に、人工呼吸器103からのメッセージを受け取り、及び/又は処理するように構成することができる。
また、調整エンジン106は、患者の「ADT情報」を病院情報システム105から受け取ることができる。ADT(入院、退院、転院)(admission, discharge, transfer)情報は、患者の状態の情報だけでなく、人口統計情報を含むことができる。患者の人口統計情報は、たとえば患者の性別、誕生日、主治医、入院担当医、及び顧問医師、位置、血液型、身長体重、入院日時、入院/外来患者を含むことができる。患者の状態の情報は、たとえば患者の入院、退院、転院、登録、情報更新、及びケア施設内の患者の状態に関する他の同様の情報を含むことができる。
一実施例では、調整エンジン106は、データを1つ又は複数の装置及びシステムから集め、そしてそのようなデータを、知識ポータル111などのアナリティクス・アプリケーションに送る何らかのインターフェース・エンジン又はアプリケーション中で具体化される。一例では、調整エンジン106は、処理し分析するためにデータを呼吸知識ポータル111に伝送することを容易にするために、注入システム・マネージャ102及びネットワーク・モジュール104を含む1つ又は複数の機器及び/又はシステムから受け取った情報の処理、フィルタリング及び/又は変換を容易にする。一例では、調整エンジン106は、情報を受け取り、情報を処理し、そして知識ポータル111に対して処理するための実施可能なデータ・アイテムを生成する。一実施例では、調整エンジン106は、プロセッサにおいて具体化される。「SCALABLE COMMUNICATION SYSTEM」と題する2012年3月15日に出願され、2013年1月31日に出願され、参照によってその全体が本明細書に援用される米国特許出願第13/421,776号には、本開示と併せて使用するための調整エンジンの例が記載されている。
調整エンジン106は、データ・センタ110の呼吸知識ポータル111に通信可能に結合される。データ・センタ110は、1つ又は複数のクライアント装置112、113に通信可能に結合される知識ポータル110を含む。データ・センタ110は、病院ネットワーク100から遠隔に位置することができ、又は病院ネットワーク100の一部とすることができる。一例では、調整エンジン106及び知識ポータル111は、単一のサーバ又は互いに通信可能に結合される1つ又は複数のサーバ内に実装することができる。いくつかの実例では、調整エンジン106及び知識ポータル111の機能は、単一のアプリケーションによって、又は調整エンジン105及び知識ポータル111に関して本明細書に記述される機能の1つ又は複数を実施するように協働する1つ又は複数のアプリケーションによって実施することができる。
一例では、知識ポータル111は、注入情報及び換気情報を調整エンジン106から受け取り、その情報を処理して1つ又は複数の標識及びアナリティクスを生成し、患者ケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスに関する情報を提供する。いくつかの実例では、知識ポータル111はまた、様々なルール及びプロトコルとの結果相関を決定するために、患者ケアのコンプライアンス情報を患者の結果情報(たとえばADT情報、長期的な患者の症状の情報、再入院情報など)と比較することができる。相関情報は、患者ケアのルール及びプロトコルに対する様々な修正又は強化を決定するために、及び/又は患者の結果に及ぼすコンプライアンスの影響によって様々なルール及び/又はプロトコルを重要なものとしてフラグを付けるために使用され得る。
知識ポータル111は、いくつかの実施例では、病院ネットワーク100内で、ポンプ102や人工呼吸器104などの1つ又は複数の装置から情報を受け取り、アナリティクスを提供するためにデータを分析するアプリケーションとして実装される。一実施例では、呼吸知識ポータル111は、プロセッサにおいて具体化される。「RESPIRATORY KNOWLEDGE PORTAL」と題し、2013年1月31日に出願され、参照によってその全体が本明細書に援用される米国特許出願第13/756,421号には、本開示と併せて使用するための呼吸知識ポータルの例が記載されている。
知識ポータル111は、たとえば、予め定義されたルール及びプロトコル(たとえばベスト・プラクティス)のセットにアクセスすることができる。ルール及びプロトコルは、過去のデータに基づき、及び/又はケア施設又は他の存在によって手動で定義することができる。一実例では、ルール及びプロトコルは、特定の患者の集団又は特性に基づいて定義することができる。知識ポータル111は、調整エンジン106から受け取った注入情報及び/又は換気情報を使用して、ルール及びプロトコルによって定義された選好に対応する1つ又は複数の標識を決定することができる。知識ポータル111は、さらに、予め定義されたルール及びプロトコルからの可変性を測定するように構成されることができ、ルール及びプロトコルからの差異に関する1つ又は複数のアナリティクス(たとえばレポート、通知など)を、1つ又は複数の存在(たとえばケア施設の監督者、看護師、呼吸療法士など)に提供することができる。
一例では、知識ポータル111は、ライブラリ(たとえば薬物ライブラリ)にアクセス可能である。薬物ライブラリは、名称及び/又は識別によって薬物を識別するマスタ薬物リストを含むことができる。一例では、知識ポータル111は、さらに、マスタ・リスト内に列挙された薬物についての薬物タイプに関する情報を備えて構成され得る。たとえば、知識ポータル111は、マスタ・リストの1つ又は複数の薬物について、薬物タイプを痛み治療の薬物(たとえば鎮痛薬)又は鎮静薬として識別するデータにアクセスすることができる。一例では、薬物タイプの指定は、ケア施設のような存在、或いは他の第三者の存在によって実施される。
知識ポータル111は、さらに、ルール及びプロトコルの一部として、患者に好ましい薬物を示す情報を備えることができる。いくつかの実例では、薬物の好ましいリストを提供することができる。薬物の好ましいリストは、個々の薬物、薬物の組合せ(たとえば薬物の好ましい組合せ)によって定義されることができる。好ましい薬物は、薬物が投与されている特定の患者に基づかせることができる。たとえば、ルール及びプロトコルは、患者に好ましい痛み治療及び鎮静作用の薬物を、規定することができる。他の実例では選好は、その痛み治療及び鎮静作用のそれぞれに対して好ましい投薬量及び/又は投薬割合を含む。いくつかの実施例では、ルール及びプロトコルは、痛み治療及び鎮静作用の薬物の好ましい組合せを規定する。薬物の組合せは、特定の薬物及び/又はそれらの薬物の投与の正しい組合せを確実にするように規定することができる。
薬物の選好は、患者の具体的な特性に基づき定めることができ、そして患者毎に、又は同様の特性を共有する患者のグループ毎に定めることができる。一実例では、患者の種類又は治療による好ましい薬剤のリストを提供することができる。患者の具体的な特性は、本明細書に提示するそれらの実例などの人口統計情報を含むことができる。いくつかの実例では、上記に述べたように、患者の集団は、ケア領域、患者の種類、DRGなどの特性又は他の同様の特性によって定義することができる。知識ポータルは、さらに、マスタ・リストに列挙された1つ又は複数の薬物に対する限界(たとえばハード及びソフトの限界)に関する情報にアクセスすることができる。一例では、ライブラリが、薬物の名称及び識別、薬物タイプ及び/又は薬物限界を含む、各薬物についての薬物情報を含む。いくつかの実例では、薬物ライブラリは、たとえば、薬物の有効性の期間(薬物の効果が消滅する前の期間)をいう薬物半減期を含む、薬物に関する情報をさらに含むことができる。
さらに、ルール及びプロトコルは、SAT及びSBTのタイミング、頻度及び/又は期間を含むSAT及びSBTに関する選好、予め定義された期間内にSATを実施するというようなSBTに対する必要条件、及び患者がSBT及び/又は引き離しに対する良好な候補であるのかどうかを示すことができる他の患者データ(たとえば患者のバイタルサイン(vitals)、SATの成功など)を定義する引き離しのルール及びプロトコル、及び/又は、抜管のタイミング及び/又は抜管からの特定の期間内に実施されるSBTの成功や患者がSBT及び/又は引き離しに対する良好な候補であるのかどうかを示し得る他の患者データ(たとえば患者のバイタルサインなど)などの必要条件を含む、抜管に関するルールを含むことができる。
知識ポータル111は、定められたルール及びプロトコル、マスタ・リスト内の薬物に関して入手可能な情報、及び調整エンジン106から受け取った注入情報及び換気情報に基づき、注入及び換気のアナリティクスを決定することができる。注入及び換気のアナリティクスは、予め定義されたルール及びプロトコルからの差異に関する洞察をもたらすことができる。
図1Bは、患者情報を収集し、患者のためのルール及びプロトコルの管理を容易にするための病院ネットワーク100の代替例を描いている。図1Bの病院ネットワーク100は、図1Aのそれと同様であるが、知識ポータル111でアナリティクスを生成する際に、注入情報及び換気情報に加えて使用される情報を提供することができる追加のシステム及び機器を描いている。
調整エンジンは、モニタ107(たとえばバイタルサインモニタ)、調剤システム108(たとえば薬局システム及び/又は調剤機器(複数可))及び検査室システム109にさらに結合される。調整エンジンは、患者の医薬品、状態及びバイタルサインに関する情報を、たとえばモニタ107、調剤システム108、及び検査室システム109(たとえば薬局システム)を、これらに限定されることなく含む、1つ又は複数の機器及び/又はシステムから受け取る。一実例では、神経学的評価情報を含む患者に関する他の情報も、知識ポータル111で提供されることができる。バイタルサイン及び他のデータは、本明細書に述べる様々な標識及びアナリティクスに加えて、患者が引き離しの良好な候補になったときの指標(たとえば1つ又は複数のSBT又は抜管)を提供するためだけでなく、ベスト・プラクティスを定めるルール及びプロトコルからの差異に関するアナリティクスを決定するために、本明細書に述べるプロセスの様々なステップにおいて知識ポータル111によって使用され得る。
一例では、知識ポータル111は、クライアント装置112、113に結合され、そして1つ又は複数のクライアント装置112、113における表示のために、決定されたメトリックス及びアナリティクスを提供する。一例では、メトリックス及びアナリティクスは、看護師、呼吸技師又は他の介護者に(たとえば、好ましいルール及びプロトコルからの逸脱が認識されたとき、又は好ましいイベントが実施されるべきとき)通知又は警告として提供されることができる。別の例では、1つ又は複数の標識及びアナリティクスを、プロセスの全景を与え、実際の引き離しプロセス及び患者のケアにおける問題を識別し、患者について最適な結果に繋がるイベントのパターンに識見を与えるために、監督役の人々に提供することができる。メトリックス及びアナリティクスは、クライアント装置112及び113における表示のために、リアルタイムで、又はほぼリアルタイムで分析して提供することができる。一例では、アナリティクスは、さらに、患者に関して患者のケアを実施するための意思決定支援をするために使用することができる。いくつかの実施例では、知識ポータル111は、有線又は無線のネットワーク又は通信チャネルを介して、メトリックス及びアナリティクスをクライアント装置112、113に提供することができる。
注入情報及び換気情報に加えて、知識ポータル111で生成されるアナリティクスは、たとえばモニタ107、調剤システム108(たとえば薬局システム及び/又は調剤機器(複数可))及び検査室システム109を、これらに限定されることなく含む、1つ又は複数の機器及び/又はシステムから患者情報及びバイタルサインを提供する他のマシンのデータに基づき、さらに生成することができる。バイタルサイン及び他のデータは、本明細書に述べる様々な標識及びアナリティクスに加えて、患者が引き離しの良好な候補になったときの標識(たとえば1つ又は複数のSBT又は抜管)を提供するためだけでなく、ベスト・プラクティスを定めるルール及びプロトコルからの差異に関するアナリティクスを決定するために、本明細書に述べるプロセスの様々なステップにおいて知識ポータル111によって使用され得る。
図2は、患者のケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスに関する情報を提供するためのプロセス200の例を例示する。一実例では、患者は人工呼吸器装着患者であり得るが、しかしプロセスの様々なステップは、また、換気ケアを必要としない患者を含む他の患者に対して実施され得る。ステップ201では、患者に施される薬物に関する注入情報が、知識ポータル111で受け取られる。情報は、注入ポンプ(たとえば注入ポンプ101及び/又は注入システム・マネージャ103)から提供されることができる。情報は、注入の開始・停止だけでなく、患者の識別、患者に施される薬物タイプ、薬物の投薬量及び/又は速度を含むことができる。
ステップ202では、患者に供給される換気に関する換気情報が、知識ポータル111で受け取られる。情報は、人工呼吸器(たとえば人工呼吸器103)から受け取ることができる。情報は、換気のモード、呼吸数、1回換気量、1回換気量で除した呼吸数、吸入酸素の割合(たとえば、21%−100%の範囲内)、ピーク吸入圧の大きさ、起動された警報、及び/又は人工呼吸器で入手できる他の換気情報を含むことができる。他の実施例では、情報は、上記で論じたように、追加のシステムから提供される。
ステップ203では、患者のケアに関する1つ又は複数のルール及びプロトコルが識別される。一例では、ルール及びプロトコルは、患者を機械式の換気から引き離すためのベスト・プラクティスを定める。ルール及びプロトコルは、ケア施設又はベスト・プラクティスについての知識を有する他の存在などの存在によって予め定めることができる。
ステップ203で識別されたルール及びプロトコルは、たとえば患者に施される医薬品又は薬物に関するルール及びプロトコルを含むことができる。一例では、情報は、患者に好ましい薬物を示す。たとえば、ルール及びプロトコルは、患者について好ましい痛み治療及び鎮静作用の薬物を、そのような薬物に関して好ましい投薬量及び/又は投薬割合(たとえば患者毎の鎮静薬又は痛み治療薬物の割合)を規定することができる。ルール及びプロトコルは、患者に施される1つ又は複数の薬物に関する限界(たとえばソフト及びハードの限界)をさらに含むことができる。さらに、ルール及びプロトコルは、SAT、SBT、及びタイミング、頻度、持続期間及び/又は先行する又は後に続くイベントを含む抜管に関するルール及びプロトコルを含む、引き離しのルール及びプロトコルを含むことができる。
ステップ204では、1つ又は複数の標識が、ステップ201及び/又は202で受け取られた情報に従って計算される。いくつかの実施例では、1つ又は複数の標識は、病院情報システム105、モニタ107、調剤システム108及び検査室システム109から受け取った情報に基づいて生成されることもできる。1つ又は複数の標識は、ステップ203で識別されたルール及びプロトコルによって定義される望ましい値及びイベントに対応し得る。1つ又は複数の標識は、たとえば患者に施される薬物の識別、患者に施される薬物の体重ベースの投与量、ボーラス投与量に関する情報及び1つ又は複数のSAT、SBT及び抜管の発生及びタイミングを含むことができる。
ステップ205では、注入及び/又は換気のアナリティクスが、1つ又は複数の標識を、ベスト・プラクティスからの差異を決定するためにルール及びプロトコルと比較することによって生成される。たとえば、好ましい薬物が、好ましい投薬量で、且つ予め定義された限界内で患者に施されるのかどうかを決定するために、患者に施される薬物が、その薬物の投薬量だけでなく、ルール及びプロトコルと比較される。一実例では、上記に述べたように、好ましい薬物のリストを(たとえば患者の種類又は治療によって)提供することができる。患者に投与される薬物は、好ましい薬物が患者に投与されているのかどうかを決定するために、好ましい薬物のリストと比較され得る。一実例では、患者に投与される薬物に関する投薬量情報が、医薬品の正しい投薬量が患者に投与されているのかどうかを決定するために、さらに決定されて閾値と比較される。
さらに、いくつかの実例では、SATが、SATのタイミング及び頻度を含むベスト・プラクティスに従って施されているのかどうか、そしてSATが、各SATの少なくとも持続期間に基づいて成功しているのかどうかが決定される。加えて、いくつかの実例では、SBTの成功だけでなく、引き離しに対して良好な候補である患者がSBTを受けるのかどうか、SBTに対する必要条件が満たされているのかどうかを含むルール及びプロトコルに従って、SBTが実施されるのかどうかが決定される。また、抜管のタイミングや抜管の必要条件が満たされていることを含むルール及びプロトコルに従って、患者の抜管が実施されるのかどうかが決定され得る。注入アナリティクスを生成するためのプロセス例が、図3に関して以下でさらに詳細に述べられている。換気アナリティクスを生成するためのプロセス例は、図4に関して以下でさらに詳細に述べられる。
ステップ206では、1つ又は複数のアナリティクスが、クライアント装置で表示するために提供される。一例では、アナリティクスは、看護師又は呼吸療法士などの一人又は複数の存在に、通知として提供される。別の例では、アナリティクスは、1つ又は複数の報告において、監督役の一人又は複数のユーザに提供され得る。
図3は、患者について注入アナリティクスの例を生成するためのプロセス300の例を例示する。
ステップ301では、患者に施される薬物毎の識別及び投薬量の情報が識別される。上記に述べたように、図2に関し、識別及び投薬量の情報は、注入ポンプから提供される情報に基づき決定される。一例では、マスタ薬物リストを含む薬物ライブラリが名称及び/又は識別によって薬物を識別するために使用される。注入ポンプ101は、注入ポンプ101において患者に施される薬物毎の薬物の名称及び/又は識別を提供する。薬物の投薬量情報は、注入ポンプによって供給されるとされる薬物毎の投薬量情報と、患者に関するADT情報の一部として提供される患者の体重とに従って計算された、患者に施される薬物毎の体重ベースの投薬量とすることができる。一実例では、投薬量情報は、ある時点で、又は所与の期間中に投与される薬物の投薬量、又は累積投薬量を含むことができる。ある実例では、投薬量は、患者に投与される(たとえば所定の期間にわたって)、予定された投薬量及び/又はボーラス投薬量に基づいて決定することができる。
ステップ302では、患者に施される薬物が、ルール及びプロトコルに従って定められたような好ましい薬物であるのかどうかが決定される。一例では、ルール及びプロトコルは、患者に施すべき具体的な好ましい鎮静薬及び痛み治療薬物を定める。たとえば、ルール及びプロトコルは、人工呼吸器の患者に好ましい痛み治療及び鎮静作用の薬物を規定することができる。一例では、具体的な患者の特性(たとえば患者のタイプ又は治療のタイプ)に従って、選好を定めることができる。どの薬物が患者に好ましい薬物として定められるのかの決定は、患者の具体的な患者特性を決定し、そしてその特性に基づき、患者に好ましい薬物を決定することによって行うことができる。
ステップ303では、各薬物の正しい投薬量が施されるのかどうかが決定される。ルール及びプロトコルは、痛み治療及び鎮静作用の薬物に関して人工呼吸器の患者に好ましい投薬量及び/又は投薬割合を規定することができる。一例では、ステップ301で識別されたような薬物毎の体重ベースの投薬量が、各薬物の投薬量が定められた投薬量の選好を満たしているのかどうかを決定するために使用される。また、患者が過度に投薬されているのかどうかを決定するために、ボーラス投与量を分析することができる。
投薬割合は、鎮静薬及び痛み治療医薬品の体重ベースの投薬量に基づき計算され得る。一例では、割合は、患者に施される鎮静薬の量(投薬量)と患者に施される痛み治療薬物の量(投薬量)の間の関係を定める。次いで、計算された投薬割合は、ルール及びプロトコルによって定められたような好ましい投薬割合と比較されて、計算された投薬割合と好ましい投薬割合の間に差異があるかどうかが決定される。
ステップ304では、施される薬物の投薬量が予め定義された限界内にあるのかどうかが決定される。たとえば、1つ又は複数の薬物のための限界(たとえばソフト又はハードの限界)に関する情報が、アクセスされ、薬物毎の投薬量と比較されて、投薬量がその薬物に関する限界内にあるのかどうかを決定し得る。
別の実例では、この決定は、特定の患者(又は患者の集団)のために計算される基準閾値(baseline threshold)に基づかせることができる。一実例では、基準閾値は、その患者(又は他の同様の患者)に投与される投薬量の、たとえば所定の期間にわたるパターンに従って決定することができる。ステップ301における識別された投薬量は、投与される投薬量が適切な投薬量であるのかどうかを決定するために、基準閾値と比較され得る。以下でより詳細に述べる図5は、患者に投与される薬物の投薬量が予め定義されたルール及びプロトコルに適合しているのかどうかを決定するためのプロセス例を例示する。
上記に述べたように、薬物投薬量についての限界及び閾値は、様々な患者の特性に従って定義されることができる。一実例では、様々な基準(たとえば患者及び治療の特性)に従って、患者が、患者のあるカテゴリに含まれると決定され得、その患者についての好ましい薬物、限界、閾値、その他のコンプライアンス情報を含むルール及びプロトコルが、その患者のカテゴリに基づいて決定され得る。
一実例では、薬物限界、閾値、ルール及び/又はプロトコルは、薬物タイプ及び/又は薬物半減期の情報に従って決定、及び/又は修正され得る。一実例では、各薬物は、半減期と関連付けられることができ、1つ又は複数のルール及びプロトコル、限界、閾値又は測定値は、患者に投与される薬物の半減期情報に従って修正されることができる。上記に述べたように、半減期情報は、薬物の有効期間を示す。一実例では、様々なルール及びプロトコルのタイミング(たとえば、いつ薬物を投与すべきか、いつ患者に対して薬物及び/又は換気を取りやめるべきか、など)は、半減期情報に従って修正され得る。
ステップ305では、注入アナリティクスが、ステップ302、303及び304での決定に従って生成される。
一実例では、アナリティクスは、一人又は複数の看護師又は監督職員に示すために提供され得る。いくつかの実例では、アナリティクスは、特定の注入プラクティスと患者の結果との間の相関を決定するために、患者の結果情報と相関させられることがある。
図4は、患者に関する換気アナリティクスの例を生成するためのプロセス400の例を例示する。
ステップ401では、1つ又は複数のSATが患者に関して実施されたのかどうかが決定される。SAT又は鎮静作用の休止を実施するためには、患者に施される鎮静及び痛みの治療の医薬品の投薬量が通常減らされる(たとえばより少ない投薬量に、又は停止される)。ステップ401では、注入ポンプ101から調整エンジン106及び知識ポータル111に提供される投薬量情報及び注入の開始及び停止が、SATを識別するために分析される。すなわち、投薬量の変化及び/又は投薬の開始/停止が分析され、投薬量がSATを示すレベルに減らされた(たとえば減らされた、又は停止された)場合、SATの開始を示す標識が生成される。次いで、SATの終了を示すレベルまでの投薬量の増加が観察されるまで(たとえば増加又は再スタート)、標識の後に続く投薬量が分析される。そして、SATの終了を示す別の標識が生成される。SATの終了を示す投薬量増加の代わりに、いくつかの実例では、SATは、SBTがその後に続くことができる。そのような例では、一度SBTが開始されると、標識を生成してSATの終了を示すことができる。
ステップ401で1つ又は複数のSATが識別された場合、ステップ402で、SATがルール及びプロトコルに従って実施されるのかどうかが決定される。たとえば、ルール及びプロトコルは、SATの好ましいタイミング、頻度及び/又は持続期間を定めることができる。たとえば、ルール及びプロトコルは、SATが1日当たり1回又は複数回、及び/又はSATを実施するための好ましい回数だけ実施すべきことを定め得る。SATについての標識は、SATの頻度及び/又は実施されるSAT毎のタイミングを決定するために使用される。次いで、決定された頻度及び/又はタイミングは、ルールによって定められた頻度及び/又はタイミングと比較されて、実施されるSATの実際の頻度及び/又はタイミングと、SATの好ましい頻度及び/又はタイミングとの間に差異があるのかどうかが決定される。
さらにまた、ルール及びプロトコルは、好ましい持続期間を定めることができる。SAT毎の開始/停止の標識は、SATの持続期間を決定するために使用することができる。次いで、持続期間は、定められた好ましい持続期間と比較される。一例では、好ましい持続期間は、SATが成功したことを示す。ステップ401でSATが識別されなかった場合、プロセスは、ステップ403に続く。
上記に述べたように、SATに関するルール及びプロトコルは、たとえば患者又は患者に施される治療の特定の特性(たとえば患者のカテゴリ)及び/又は患者に投与されている特定の薬物(たとえば薬物の半減期情報)の特定の特性を含む様々な基準に従って決定、及び/又は調整されることができる。たとえば、SATのタイミング及び/又は期間は、患者の特定のタイプ又は治療のタイプに依存して調整されることができる。同様に、SATのタイミング及び/又は期間は、患者に投与される薬物の特定のタイプに従って調整されることができる。たとえば、薬物に関する半減期情報は、患者に施される痛み治療及び鎮静薬の有効期間に基づいたSATのために適切なタイミング/期間を決定するために使用されることができる。
ステップ403では、1つ又は複数のSBTが患者に関して実施されたのかどうかが決定される。SBTが実施されるとき、人工呼吸器103は、SBTを実施するために異なるモードに入れられる。人工呼吸器103から提供されたモード情報は、SBTを示すモードの変更が行われたときを決定するために分析される。そのような変更が検出されたとき、SBTの開始を示す標識が生成される。次に、人工呼吸器情報が、SBTの終了を識別するために分析される。SBTの終了は、人工呼吸器103のモードの変更によって、又は抜管を示す換気の終了によって示され得る。SBT終了が識別されると、標識が生成される。
ステップ403で1つ又は複数のSBTが識別された場合、ステップ404で、SBTがルール及びプロトコルに従って実施されるのかどうかが決定される。一例では、ルール及びプロトコルは、SATの好ましいタイミング、頻度及び/又は持続期間に関するルールを含むことができる。さらにまた、そのルールは、SBTが実施される前の1つ又は複数の必要条件を示すことができる。
たとえば、そのルールは、一旦、患者がSBTに対する良好な候補(たとえば引き離しに対する候補)であると決定されると、SATを実施すべきであり、且つ予め定義された時間の後にSBTを開始すべきであると定めることができる。SBTについての標識は、SBTのタイミング及び持続期間を決定するために使用される。さらにまた、先行するSATについての標識は、SATの後に続いてSBTが開始されるまでの時間と、SBTが成功裏に終了したのかどうかを決定するために使用される。
また、ルール及びプロトコルは、SBTに好ましい持続期間を定めることもできる。SBT毎の開始/終了の標識は、SBTの持続期間を決定するために使用され得る。次いで、持続期間は、定められた好ましい持続期間と比較される。一例では、好ましい持続期間は、SBTが成功したことを示す。
さらに、引き離しに対する良好な候補である患者における成功したSBTは(たとえば特定の持続期間によって定められる)、開始されたSBTから予め定義された時間内での抜管がその後に続くべきである。標識は、抜管を示す標識とともに、ある患者における成功したSBTと抜管との間の経過時間を決定するために使用される。
次いで、情報は、SBTのルール及びプロトコルと比較されて、実施された実際のSBTのタイミング、持続期間及び必要条件と、SBTの好ましいタイミング、持続期間及び必要条件との間に差異があるのかどうかが決定される。ステップ403でSATが識別されない場合、プロセスはステップ405に続く。
様々な実装形態では、SBTに関するルール及びプロトコルは、たとえば患者の特定の特性(たとえば患者のカテゴリ)及び/又は患者に投与されている特定の薬物(たとえば薬物の半減期情報)の特定の特性を含む様々な基準に従って決定、及び/又は調整されることができる。たとえば、SBTのタイミング及び/又は期間は、患者の特定のタイプ又は治療のタイプに依存して調整されることができる。同様に、SBTのタイミング及び/又は期間は、患者に投与される薬物の特定のタイプに従って調整されることができる。たとえば、薬物に関する半減期情報は、患者に施される痛み治療及び鎮静薬の有効期間に基づいたSBTのために適切なタイミング/期間を決定するために使用されることができる。
ステップ405では、患者の抜管が実施されたのかどうかが決定される。抜管は、(たとえば成功したSBTに続いて)換気情報中の終了が検出された場合に、識別することができる。一例では、換気情報の終了の検出に応答して、抜管を示す標識が生成される。一例では、換気の終了が抜管として解釈されるまでの閾値時間を定めることができる。閾値時間によって、たとえば様々な理由のために患者を隔絶した人工呼吸器に切り替えることを許容することができる。
ステップ405で、抜管が患者に関して実施されたと決定された場合、ステップ406では、抜管がルール及びプロトコルに従って実施されたのかどうかが決定される。たとえば、ルール及びプロトコルは、成功したSBTが実施された後に続いて抜管を実施するためのタイミングを定めることができる。SBT及び抜管についての標識は、SBTが成功裏に終了したのかどうかを、及び成功したSBTの後で抜管が実施されるまでの経過時間(たとえば特定の持続期間によって定められたような)を決定するために使用することができる。次いで、この情報は、ルール及びプロトコルと比較されて、抜管のタイミング及び先行するイベントと、抜管についての定められたルール及びプロトコルとの間に差異があるのかどうかが決定される。
ステップ407では、換気アナリティクスが、ステップ401〜406での決定に従って生成される。
したがって、開示されるシステム及び方法の実施例によって、人工呼吸器装着患者に関する情報を提供する1つ又は複数の注入ポンプ、人工呼吸器、病院情報システム、モニタ、調剤システム及び/又は検査室システムからの情報を処理するステップと、プロトコル及びベスト・プラクティスへのコンプライアンスを査定するためにその情報を分析するステップとが規定される。収集された情報は、臨床的介入のイベント、及びこれらのイベントのタイミング/パターンがどのように引き離しプロセスに影響するのかへの洞察をもたらし、且つ鎮静作用/痛み治療、SAT、SBT及び抜管を含む引き離しプロセスの全体を見ることを容易にし、それゆえ医師、看護及び呼吸技師の間でより良い機能横断型のチームワークを押し進めることができる、様々な標識及び/又はアナリティクスを生成するように処理されることができる。コンプライアンスを評価し押し進めることによって、臨床医が人工呼吸器装着患者の引き離しを評価可能に最適化し向上させることができるようにし得る。さらに、生成された標識及びアナリティクスは、患者の結果が実際の患者の結果にどのように関連しているのかへの洞察をもたらす助けになることができる。
一実例では、アナリティクスは、ある行為(たとえば、あるルール及びプロトコル、医薬品の特定のタイプ又は患者ケアに関する行為の特定の系列に従う、又はそれから逸脱する)が患者の特定の結果にどのように関連しているのかを決定するために、患者の結果情報と比較される。この相関は、患者の特定の種類について(たとえば患者のカテゴリ及び特性に基づいて)又は患者に施されている治療の特定のタイプに基づいて生じ得る。比較によって、患者ケアにおける様々なプラクティスの有効性についての洞察をもたらす特定の結果アナリティクスを得ることができる。
一実例では、結果情報は、最善の結果を得る目的で様々なルール及びプロトコルを調整するために使用されることができる。別の実例では、結果情報は、本明細書で論じる様々なアナリティクスを決定するために使用される様々な閾値、限界及び基準を修正、又は調整するために使用されることができる。一実例では、結果情報はまた、たとえばある患者のために最善の結果に繋がる好ましい薬物を含むある選好を知識ポータルに提供することを決定するために使用されることができる。それゆえ、一実例では、ルール及びプロトコルの自動的な生成及び/又は維持管理が、本明細書に述べるアナリティクスの使用によって可能になる。
図5は、患者に投与されている薬物の投薬量が予め定義されたルール及びプロトコルに適合しているのかどうかを決定するためのプロセス例500を例示する。
ステップ501では、患者のための医薬品投薬量のモニタリングに関するルールが識別される。一実例では、医薬品の投薬量での投与をモニタするためのルールは、監督ユーザ(たとえばシステム管理者、ケア実施施設(care taking facility)など)が定義することができる。いくつかの実例では、ルールは、システム(たとえば知識ポータル)を構成する時点で定義されることができ、様々な考慮事項(たとえばアナリティクス及び結果情報)に従って更新されることができる。一実例では、ルールは、基準閾値を決定するためのアルゴリズム、基準閾値を決定するための時点(複数可)、基準閾値からの閾値のずれ、基準閾値に一致する、及び/又はそれを超えるずれがあるときに取るべき処置及び患者に投与される医薬品の投薬量のモニタリングに関する他の基準又はルールを含む。
上述のとおり、ルールは、患者のカテゴリ(たとえば患者又は治療のタイプ)に基づいた患者又は集団に特定のものとすることができる。一実例では、患者は識別され、患者及び/又は患者に施される治療の特性は、定義されたカテゴリと比較され、患者は、特定の患者のカテゴリと関連付けられる。投薬量のモニタリングに関するルールは、患者のカテゴリ及び/又は患者及び/又は治療の特性に基づいて、ユーザのために識別されることができる。
1つ又は複数の実例では、投薬量での投与をモニタするために記述されるルール、アルゴリズム又は値の1つ又は複数は、患者に投与されている医薬品の特定のタイプに部分的に基づいて定義されることができる。一実例では、各薬物が識別され、1つ又は複数の値(たとえば閾値のずれ、基準閾値など)が、医薬品の特定の識別に従って識別、及び/又は調整され得る。たとえば、上記のとおり、いくつかの実例では、各医薬品は半減期情報を含むことができ、ステップ501で識別されたルールは、患者に投与されている医薬品の半減期情報に従って選択、及び/又は調整されることができる。
ステップ502では、基準閾値が患者に対して決定される。基準閾値は、ステップ501で決定されたルールに従って決定されることができる。いくつかの実例では、基準閾値は、患者に投与すべき医薬品の通常量を示す1つ又は複数の値を含むことができる。いくつかの実例では、基準閾値は、単一値又は値のセットを含むことができる。一実例では、基準閾値は、特定の期間に、又は所定の期間にわたって患者に投与されている医薬品の投薬量の固定値を含むことができる。いくつかの実例では、基準閾値は、所定の期間にわたって患者に投与されている最大及び/又は最小の投薬量を含むことができる。一実例では、基準閾値は、所定の期間にわたる、患者に投与されている医薬品の投薬量の移動平均値を含むことができる。
一実例では、基準閾値を決定するための特定の時点又は期間は、様々な基準に従って定義されることができる。いくつかの実例では、基準閾値は、患者に投与されている各医薬品の投薬量又はすべての医薬品の投薬量として定義されることができる。いくつかの実例では、基準閾値は、医薬品の累積投薬量(たとえば定期的及び/又はボーラス投薬量を含む)、所与の時点での体重ベースの投薬量、又は患者に投与される実際の医薬品を示す他の投薬量情報を含むことができる。
一実例では、基準閾値を構成する値を定義するルール(たとえば値を計算するためのアルゴリズム)の予め定義されたセットを(たとえば知識ポータル111を構成する時点で)規定することができる。一実例では、基準閾値のアルゴリズムは、患者のタイプ、カテゴリ、特定の薬物或いは患者、治療又はケア実施施設の他の特性に従ってカスタマイズされることができる。
いくつかの実例では、基準閾値を決定するために使用される特定の時点及び/又は期間を、様々な基準に基づいて定義することができる。たとえば、固定された時点又は期間を使用することができる。固定された期間は、患者に投与すべき医薬品の適切な投薬量公正な表示を与える可能性が最も高い期間に相当し得る。たとえば、時刻、起こり得る中断(たとえば手術、面会時間)の数、又は他の考慮事項によって、患者に投与されている医薬品の基準投薬量を測定するのに最適な時点になるはずの期間(たとえば3時間の窓)が指定されることになり得る。別の実例では、時点又は時間区切りを選択するためにパターンを定義することができる(たとえば、中断がない、又は予め定義された閾値内で固定された投薬量を伴う、連続時間のパターン)。
一実例では、基準閾値を決定するのに最適な期間及び/又はアルゴリズムは、患者から提供される情報に基づいて試行錯誤的に(heuristically)決定されることができる。たとえば、特定の患者、患者のカテゴリ又はすべての患者に投与される医薬品の投薬量は、患者に投与すべき医薬品の投薬量の基準閾値を決定するのに最適な期間を決定するために、取得され分析されることができる。一実例では、薬物投与のパターンは、たとえば、患者に投与すべき投薬量の基準閾値を定義、又は決定するのに最適な時点(複数可)を決定するために、分析されることができる。同様に、基準閾値を決定するために使用されるアルゴリズムは、一人又は複数の患者又は患者の集団に対して基準閾値を計算するのに最適なアルゴリズムを決定するために、たとえば、様々な患者、患者のカテゴリなどにわたって分析されることができる。
ステップ503では、患者に現在投与されている医薬品の投薬量を含む投薬量情報が決定される。一実例では、投薬量情報は、特定の時点での医薬品の投薬量とすることができ、又はある期間にわたる累積投薬量とすることができる。一実例では、投薬量情報は、連続的な投与量だけでなくボーラス投与量も含むことができる。一実例では、投薬量情報は、注入ポンプ101から受け取った情報に従って決定されることができる。注入ポンプ101は、注入ポンプ101において患者に投与される薬物毎の薬物名称及び/又はIDを提供する。薬物の投薬量情報は、注入ポンプによって提供されるような投与される薬物毎の投薬量情報及び患者に関するADT情報の一部として提供される患者の体重に従って計算される、患者に投与される各薬物の体重ベースの投薬量とすることができる。一実例では、投薬量情報は、ある時点で、又は所与の期間中に投与される薬物の投薬量又は累積投薬量を含むことができる。いくつかの実例では、投薬量は、患者に(たとえば、ある期間にわたって)投与されている、予定された投薬量及び/又はボーラス投薬量に基づいて決定されることができる。
ステップ504では、投薬量情報は、患者に投与されている医薬品の投薬量が基準閾値に関する条件を満たしているのかどうかを決定するために、基準閾値と比較される。一実例では、この条件は、患者に投与されている医薬品の実際の投薬量が基準閾値(たとえば1日の間の全体的な移動平均値及び/又は特定の時間区切りでの最大値を含む、1つ又は複数の値など)からあるずれ閾値だけ変化しているのかどうかを含むことができる。条件は、一実例では、ルール及びプロトコルに従って定義されることができ、基準閾値によって定義された値のセットに関する所望の関係を定義することができる。
一実例では、この決定は、定義されたずれ閾値だけ基準閾値からのずれ(たとえば過度の投薬量及び/又はより少ない投薬量)があるのかどうかを示す標識を生成することができる。一実例では、上記に述べたように、決定は、患者に投与される、薬物毎に、又は1つ又は複数の薬物(たとえば鎮静薬及び/又は鎮痛薬)の組合せについて別々の決定を含むことができる。一実例では、ずれ閾値は、固定値、割合及び/又は累積値によって表されることができる。たとえば、閾値ずれは、基準閾値を超える(又はより少ない)特定の量の投薬量とすることができる。別の実例では、閾値ずれは、患者に投与されている投薬量の割合及び/又は基準閾値の割合によって表されることができる。いくつかの実例では、閾値ずれは、基準閾値を考慮した累積投薬量とすることができる。上記に述べたように、閾値ずれは、ステップ501で決定されたルールに従って定義されることができる。
いくつかの実例では、比較は、特定の時点又は時間区切り(たとえば3時間の期間)に関して実施され得る。いくつかの実例では、プロセス500の、比較のための期間及び/又は決定及び比較の頻度は、ステップ501で決定されたルールに従って定義され得る。一実例では、期間及び/又は頻度は、患者に関して観察された特定の情報又は行為に従って調整されることができる(たとえば、ずれが観察された場合、比較の頻度を増加しても、及び/又は比較のための時間区切りを短縮してもよい)。
ステップ505では、患者に投与されている医薬品に関する情報は、比較によって生成される。一実例では、この情報は、患者に投与される医薬品の正常な、又は許容可能な投薬量(たとえば基準閾値によって定義されたような)からのずれを示す1つ又は複数の通知及び/又は標識を含む。たとえば、通知又は標識は、ある時点又はある期間に患者に投与される医薬品の投薬量が、患者に投与されるべき医薬品の正常な投薬量を表す基準閾値からの閾値ずれを超えていることが比較によって示されたときに、生成される。
図6は、本技術のいくつかの実施物が実現される電子システムを概念的に例示している。電子システム600は、1つ又は複数のプロセッサが埋め込まれている、又は結合されているサーバ、コンピュータ、電話、PDA、ラップトップ、タブレット・コンピュータ、テレビ、或いは他の何らかの種類の電子装置であり得る。そのような電子システムは、様々なタイプのコンピュータ可読媒体及び様々な他の種類のコンピュータ可読媒体のためのインターフェースを含む。電子システム600は、バス608、処理ユニット(複数可)612、システム・メモリ604、リード・オンリ・メモリ(ROM)610、永続的記憶装置602、入力装置インターフェース614、出力装置インターフェース606及びネットワーク・インターフェース616を含む。
バス608は、電子システム600の多数の内部装置を通信可能に接続する、すべてのシステム、周辺装置、及びチップセットバスを集合的に表す。たとえば、バス608は、処理ユニット(複数可)612をROM610、システム・メモリ604及び永続的記憶装置602と通信可能に接続する。
処理ユニット(複数可)612は、本開示のプロセスを実行するために、これらの様々なメモリ・ユニットから実行する命令及び処理するデータを取り出す。処理ユニット(複数可)は、異なる実装形態では、単一プロセッサ又はマルチ・コア・プロセッサとすることができる。
ROM610は、電子システムの処理ユニット(複数可)612及び他のモジュールが必要とするスタティック・データ及び命令を格納する。他方では、永続的記憶装置602は、読み出し書き込みメモリ装置である。この装置は、電子システム600が電源オフのときでも、命令及びデータを格納する不揮発性のメモリ・ユニットである。本開示のいくつかの実装形態では、大容量記憶装置(磁気又は光ディスク及びその対応するディスク・ドライブなど)が永続的記憶装置602として使用される。
他の実装形態では、リムーバブル記憶装置(フロッピー(登録商標)・ディスク、フラッシュ・ドライブ、及びその対応するディスク・ドライブなど)が永続的記憶装置602として使用される。永続的記憶装置602と同様に、システム・メモリ604は、読み出し書き込みメモリ装置である。しかし、記憶装置602と異なり、システム・メモリ604は、ランダム・アクセス・メモリなど、揮発性の読み出し書き込みメモリである。システム・メモリ604は、プロセッサがランタイム時に必要とする命令及びデータのいくらかを格納する。いくつかの実装形態では、本開示のプロセスは、システム・メモリ604、永続的記憶装置602、及び/又はROM610の中に格納される。たとえば、様々なメモリ・ユニットは、様々な実装形態による1つ又は複数の患者ケアのルール及びプロトコルへのコンプライアンスを決定するための命令を含む。処理ユニット(複数可)612は、いくつかの実装形態のプロセスを実行するために、これらの様々なメモリ・ユニットから実行する命令及び処理するデータを取り出す。
また、バス608は、入力及び出力装置インターフェース614、606に接続する。入力装置インターフェース614によって、ユーザは情報を伝達し、電子システムへのコマンドを選択することができるようになる。入力装置インターフェース614とともに使用される入力装置は、たとえば英数字キーボード及びポインティング装置(「カーソル制御装置」とも呼ばれる)を含む。出力装置インターフェース606によって、たとえば電子システム600によって生成されるイメージの表示が可能になる。出力装置インターフェース606とともに使用される出力装置は、たとえばプリンタ、及びブラウン管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)などの表示装置を含む。いくつかの実装形態は、入力及び出力装置の両方として機能するタッチスクリーンなどの装置を含む。
最後に、図6に示すように、バス608はまた、ネットワーク・インターフェース616を介して電子システム600をネットワーク(図示せず)に結合する。このように、コンピュータは、コンピュータのネットワーク(ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)若しくはイントラネット、或いはインターネットなどのネットワーク(複数)のネットワークなど)の一部とすることができる。電子システム600のいずれかの、又はすべての構成要素は、本開示の対象とともに使用することができる。
上記に述べたこれらの機能は、デジタル電子回路で、コンピュータのソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアで実装することができる。本技法は、1つ又は複数のコンピュータ・プログラム製品を使用して実装することができる。プログラム可能なプロセッサ及びコンピュータは、モバイル装置内に含め、又はモバイル装置としてパッケージされ得る。プロセス及びロジックのフローは、1つ又は複数のプログラム可能なプロセッサによって、及び1つ又は複数のプログラム可能なロジック回路によって実施され得る。汎用の及び特定目的の計算装置及び記憶装置が、通信ネットワークを介して相互接続され得る。
いくつかの実装例は、機械可読又はコンピュータ可読の媒体(或いは、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、又は機械可読記憶媒体と呼ばれる)にコンピュータ・プログラム命令を格納する、マイクロプロセッサ、記憶装置、及びメモリなどの、電子構成要素を含む。そのようなコンピュータ可読媒体のいくつかの例には、RAM、ROM、読み出し専用コンパクト・ディスク(CD−ROM)、書き込み可能コンパクト・ディスク(CD−R)、書き換え可能コンパクト・ディスク(CD−RW)、読み出し専用デジタル多用途ディスク(たとえばDVD−ROM、二層型DVD−ROM)、様々な書き込み可能/書き換え可能DVD(たとえばDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWなど)、フラッシュ・メモリ(たとえばSDカード、ミニSDカード、マイクロSDカードなど)、磁気及び/又はソリッドステート・ハード・ドライブ、読み出し専用及び記録可能Blu−Ray(登録商標)ディスク、超高密度光ディスク、他のいかなる光又は磁気媒体、及びフロッピー(登録商標)・ディスクが含まれる。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの処理ユニットによって実行可能であり、様々な演算を実施するための命令のセットを含むコンピュータ・プログラムを格納することができる。コンピュータ・プログラム又はコンピュータ・コードの例には、コンパイラによって生成されるような機械語のコード、及びインタープリタを使用してコンピュータ、電子構成要素、又はマイクロプロセッサによって実行される上位コードを含むファイルが含まれる。
上記の論述は、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ又はマルチ・コア・プロセッサについて主に言及しているが、いくつかの実装形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などの、1つ又は複数の集積回路によって実施される。いくつかの実装形態では、そのような集積回路がその回路自体に格納された命令を実行する。
本明細書及び本願のいずれかの請求項で使用されるとき、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」及び「メモリ」の用語は、すべて、電子又は他の技術の装置をいう。これらの用語は、人又は人の集団を除外する。本明細書の目的のために、「表示」又は「表示すること」の用語は、電子装置上に表示することを意味する。本明細書及び本願のいずれかの請求項で使用されるとき、「コンピュータ可読媒体」及び「複数のコンピュータ可読媒体」の用語は、コンピュータによって可読な形態で情報を格納する有形の物理的な物体に完全に限定される。これらの用語は、あらゆる無線信号、有線のダウンロード信号及びあらゆる他の一時的な信号を除く。
ユーザとの相互作用を設けるために、本明細書に述べた発明対象の実装形態は、情報をユーザに表示するための、たとえばCRT(cathode ray tube)又はLCD(liquid crystal display)のモニタである表示装置と、それによってユーザがコンピュータに入力することができるキーボード及び、たとえばマウス又はトラックボールであるポインティング装置とを有するコンピュータ上に実装することができる。同様にユーザとの相互作用を設けるために、他の種類の装置を使用することができ、たとえばユーザに提供されるフィードバックは、たとえば視覚フィードバック、聴覚フィードバック又は触覚フィードバックである、いずれかの形態の感覚的なフィードバックとすることができ、そしてユーザからの入力は、音響、音声又は触覚の入力を含む、いずれかの形態で受け取ることができる。加えて、コンピュータは、ユーザにより使用される装置にドキュメントを送り、それからドキュメントを受け取る、たとえばユーザのクライアント装置上でウェブ・ブラウザから受け取ったリクエストに応答してウエブページをウェブ・ブラウザに送ることによって、ユーザと相互作用することができる。
本明細書に述べた発明対象の実装形態は、たとえばデータサーバとして、バックエンド構成要素を含む、又は、たとえばアプリケーション・サーバであるミドルウェア構成要素を含む、又は、これによって本明細書に述べた発明対象の実装形態とユーザが相互作用することができるグラフィカル・ユーザ・インターフェース又はウェブ・ブラウザを有するクライアント・コンピュータであるフロントエンド構成要素を含む計算システム、又は1つ若しくは複数のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドの構成要素のいずれかの組合せにおいて実装されることができる。システムの構成要素は、たとえば通信ネットワークであるデジタル・データ通信のいずれかの形態又は媒体によって相互接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)及び広域ネットワーク(WAN)、ネットワーク間(たとえばインターネット)及びピアツーピアのネットワーク(たとえばアドホック・ピアツーピア・ネットワーク)を含む。
計算システムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般に互いから遠隔であり、通常、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行し、互いに対してクライアント・サーバの関係を有するコンピュータ・プログラムに基づき生じる。いくつかの実装形態では、サーバが、(たとえばクライアント装置と相互作用するユーザにデータを表示し、このユーザからユーザ入力を受け取る目的のために)データ(たとえばHTMLページ)をクライアント装置に伝送する。クライアント装置で生成されるデータ(たとえばユーザの相互作用の結果)は、サーバでクライアント装置から受け取ることができる。
先の詳細な記述では、多くの具体的な細部を、本開示を完全に理解してもらうために述べてきた。しかし、本開示の実施例は、具体的な細部のいくつかがなくても実施され得ることが、当業者に明らかとなろう。他の例では、周知の構造及び技法は、本開示を分かりにくくしないように、詳細に示してはいない。
先の記述は、当業者が本明細書に述べた様々な態様を実施することができるようにするために、提供されている。前記は、最良の形態及び/又は他の例であると考えられるものを記述しているが、これらの態様に対する様々な変更が当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義されている一般的な原理を他の態様に適用することができることを理解されたい。したがって、請求項は、本明細書に示した態様に限定されることを意図しておらず、言葉通りの請求項と矛盾しない全範囲が付与されるべきであり、単数の要素への参照は、特にそう記述されていない限り、「1つであり、且つ1つだけ」を意味すると意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味する。特に別段の記述がない限り、用語「1セット(a set)」及び「いくつかの(some)」は、1つ又は複数をいう。男性形の代名詞(たとえば、彼の)は、女性形及び中性形(たとえば、彼女の、及び、その)を含み、逆も同様である。見出し及び小見出しは、もしあるとしたら、便宜のためにだけ使用し、本発明を限定しない。
開示されるプロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、典型的なアプローチの例示であることを理解されたい。設計の選好に基づき、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、再配置されることができることを理解されたい。ステップのいくつかは、同時に実施することができる。添付の方法の請求項は、様々なステップの要素を例としての順序で表しているが、表された特定の順序又は階層に限定されることを意味していない。
「最上部(top)」、「底部(bottom)」、「前部(front)」、「後部(rear)」などの用語は、本開示で使用されるとき、通常の重力の座標系よりむしろ、任意の座標系を参照しているものとして理解すべきである。したがって、最上部表面、底部表面、前部表面及び後部表面は、重力の座標系において上方に、下方に、斜めに、又は水平に広がっていることができる。
「態様(aspect)」などの語句は、そのような態様が本技術に必須である、又はそのような態様が本技術のすべての構成に適用されることをほのめかすものではない。態様に関する開示は、すべての構成に、又は1つ又は複数の構成に適用することができる。態様などの語句は、1つ又は複数の態様をいうことができ、その逆も同様である。「実施例(embodiment)」などの語句は、そのような実施例が本技術に必須である、又はそのような実施例が本技術のすべての構成に適用されることをほのめかすものではない。実施例に関する開示は、すべての実施例に、又は1つ又は複数の実施例に適用することができる。実施例などの語句は、1つ又は複数の実施例をいうことができる、その逆も同様である。
「例示の、典型的な(exemplary)」の用語は、「例又は例示として役立つこと」を意味するように本明細書で使用される。「例示の」ものとして本明細書に述べるあらゆる態様又は設計は、好ましい、又は他の態様又は設計より有利であるとして必ずしも解釈すべきでない。
本開示の全体にわたって述べた、当業者に知られた、又は後に知られることになる様々な態様の要素と構造的及び機能的に同等のもののすべては、参照によって明確に本明細書に援用され、請求項によって包含されると意図される。さらに、本明細書に開示されているもののいずれも、そのような開示が請求項に明確に規定されているのかどうかにかかわらず、公共の用に供されることを意図していない。請求項の要素は、その要素が、「のための手段(means for)」の語句を使用して、明確に規定されていない限り、又は方法の請求の場合、その要素が、「のためのステップ(step for)」の語句を使用して規定されていない限り、米国特許法第112条6項の規定によって解釈されるべきではない。さらにまた、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が明細書又は請求項で使用されている範囲内において、そのような用語は、「含む(comprise)」の用語が請求項中で遷移的な言葉(transitional word)として用いられるときに解釈されるときの「含む(comprise)」と同様に、包括的なものであることを意図する。

Claims (20)

  1. 1つ又は複数の患者ケアのプロトコルへのコンプライアンスを決定するためのシステムであって、
    患者に提供される1つ又は複数の薬物に関する注入情報を提供する注入ポンプであって、前記1つ又は複数の薬物は、1つ又は複数の鎮静薬及び痛み治療薬物を含む、注入ポンプと、
    前記注入ポンプに通信可能に結合され、
    前記患者のための患者ケアの前記好ましい方法に関するルール及びプロトコルであって、前記患者への医薬品の投与のためのルールを含むルール及びプロトコルのセットに従って、前記注入情報に基づいて、前記患者に投与されている前記1つ又は複数の薬物に関する情報を決定し、
    前記決定された情報並びに前記ルール及びプロトコルに従って、患者ケアに関するアナリティクスを生成する
    ように構成されるプロセッサと
    を含む、システム。
  2. 前記情報を決定することは、
    現在時刻より前に前記患者に投与された前記1つ又は複数の薬物の前記実際の投薬量に従って、前記患者に投与されている前記1つ又は複数の薬物について基準閾値を決定することと、
    前記患者に現在投与されている前記1つ又は複数の薬物の投薬量を決定することと、
    前記基準閾値からのずれを決定するために、現在投与されている前記1つ又は複数の薬物の前記投薬量を前記基準閾値と比較することと
    を含み、
    前記アナリティクスは、前記基準閾値からの前記ずれに従った前記患者への医薬品の投与に関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記基準閾値は、前記現在時刻より前のある期間にわたって前記患者に投与された前記1つ又は複数の薬物の前記投薬量の最大値、最小値又は移動平均値の1つ又は複数であり、
    前記ある期間は、前記ルール及びプロトコルに従った、定義された時間区切りである、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記プロセッサは、
    前記患者の1つ又は複数の特性を決定し、
    前記患者に施されている治療の1つ又は複数の特性を決定し、
    前記患者及び治療の前記1つ又は複数の特性に従って、前記患者の患者カテゴリを決定し、
    前記識別された患者カテゴリに基づいて、前記ルール及びプロトコルを識別する
    ようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記プロセッサは、
    前記患者に投与されている前記1つ又は複数の薬物のそれぞれについて半減期情報を決定し、
    前記半減期情報に従って、前記ルール及びプロトコルの1つ又は複数を修正する
    ようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記決定することは、
    前記ルール及びプロトコルに従って、好ましい薬物のセットを決定することと、
    前記患者に投与されている前記1つ又は複数の薬物を前記好ましい薬物のセットと比較することと
    をさらに含み、
    前記アナリティクスは、前記患者に投与される前記1つ又は複数の薬物が好ましい薬物であるのかどうかに関する情報を含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記プロセッサは、
    前記患者について、患者の結果データのセットであって、当該結果データは患者ケアの前記結果を定義する、患者の結果データのセットを決定し、
    前記結果データを、前記患者について生成された患者ケアに関するアナリティクスに相関させ、
    前記患者のための患者ケアの前記結果に及ぼす前記ルール及びプロトコルのセットの前記効果に関するアナリティクスを生成する
    ようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
  8. プロセッサによる実行により1つ又は複数の患者ケアのプロトコルへのコンプライアンスを決定する方法が実施されるようにコンピュータ実行可能な命令が格納された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
    提供される1つ又は複数の薬物に関する注入情報を受け取るステップであって、前記1つ又は複数の薬物は、鎮静薬及び痛み治療薬物を含む、ステップと、
    好ましい投薬量又は好ましい投薬量割合を規定するルール及びプロトコルのセットを決定するステップと、
    前記注入情報と前記ルール及びプロトコルとの間の違いを決定するステップと、
    前記違いに少なくとも部分的に基づいて1つ又は複数のアナリティクスを提供するステップと
    を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
  9. 投与されている1つ又は複数の医薬品について基準閾値を決定するステップであって、前記1つ又は複数の医薬品は、鎮静薬及び痛み治療薬物を含み、前記基準閾値は、現在時刻より前に投与された前記1つ又は複数の医薬品の実際の投薬量から計算される、ステップと、
    現在投与されている前記1つ又は複数の医薬品の投薬量を決定するステップと、
    前記基準閾値からのずれを決定するために、現在投与されている前記1つ又は複数の医薬品の前記投薬量を前記基準閾値と比較するステップと、
    前記基準閾値からの前記ずれに従って医薬品の投与に関する情報を生成するステップと
    を含む、機械実施方法。
  10. 前記基準閾値からの前記ずれが閾量を超えていることを決定するステップと、
    前記ずれが閾量を超えていることを示す標識を含む前記情報を生成するステップとをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 医薬品を投与するためのルール及びプロトコルのセットを識別するステップをさらに含み、
    前記ルールのセットは、前記基準閾値を決定するためのアルゴリズムを含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記基準閾値を決定するための前記アルゴリズムは、試行錯誤的に決定される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ルール及びプロトコルのセットは、好ましい医薬品のリストを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 投与されている前記1つ又は複数の医薬品のそれぞれが好ましい医薬品であるのかどうかを決定するために、投与されている前記1つ又は複数の医薬品を前記好ましい医薬品のリストと比較するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記情報は、好ましい医薬品が投与されているのかどうかに関する情報をさらに含む、請求項9に記載の方法。
  16. 前記基準閾値は、ある期間にわたって投与された前記1つ又は複数の医薬品の前記投薬量の最大値、最小値又は移動平均値の1つ又は複数である、請求項9に記載の方法。
  17. 前記期間は、ルールのセットに従った、定義された時間区切りである、請求項16に記載の方法。
  18. 現在投与されている医薬品の投薬量を決定するステップは、注入情報に少なくとも部分的に基づいて、投与される前記1つ又は複数の医薬品のそれぞれの、体重ベースの投薬量を計算するステップを含む、請求項9に記載の方法。
  19. 現在投与されている前記1つ又は複数の医薬品の前記投薬量は、ある期間にわたる前記1つ又は複数の医薬品の連続的な投薬量及びボーラス投薬量の1つ又は複数を含む、請求項18に記載の方法。
  20. 投与される前記1つ又は複数の医薬品の前記投薬量は、注入ポンプから受け取られる、請求項9に記載の方法。
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