JP2016540263A - 装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供する方法 - Google Patents

装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供する方法 Download PDF

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Abstract

基準点に応じた、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに残余乱視目標値を提供し、補正関数を計算し、補正関数を初期の眼科用累進眼鏡レンズの前面又は後面の初期の光学データと組み合わせることを含む、装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供する方法。

Description

本発明は、概して、視野の改善に関し、より具体的には、装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ(progressive spectacle ophthalmic lens)を提供する方法に関する。前記方法は、演算手段によって実施される。本発明はまた、眼科用累進眼鏡レンズの作製方法に関する。さらに、本発明は、装用者に、本発明のカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供するための方法を実施するように設定された1本のソフトウェアに関する。
眼科用累進眼鏡レンズは、多くの異なるタイプの視野欠損(vision deficiencies)、例えば近視(near−sightedness)(近視(myopia))又は遠視(far−sightedness)(遠視(hypermetropia))、乱視、及び通常老化(老眼)に関連付けられる近距離視野(near−range vision)の欠陥を補正するために装用されかつ広く使用される。
眼科医又は検眼士は、通常、球面、円柱面、軸及び加入度の観点から屈折誤差(refractive error)を補正することによって、視力を改善させる。
本発明が解決することを目標としている問題は、レンズ使用者の視覚のニーズにより良好に適合して眼科用累進眼鏡レンズの使用者の快適性を改善し、使用者のレンズへの適応性を容易にし、かつスイング効果(swing effect)を低下させることである。
この目的のために、本発明の主題は、装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供するための演算手段によって実施される方法であって、前記カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズは、1組の光学データ(COD)によって特徴付けられており、前記方法は:
a)装用者の処方データ、すなわち、前記装用者に関する球面、円柱面、軸及び加入度(Add)の処方値、装用者の装用条件及び装用者の眼のコマ収差を含む処方データを提供することと;
b)前面及び後面、遠方視点(x_VL,y_VL)、近方視点(x_VP,y_VP)、及び装用者が遠方視点から近方視点を見ているときの装用者の中間点の軌跡(locus)を表す子午線を含む、装用者の処方データの条件を満たすのに好適な初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける初期の光学データ(IOD)を提供することと;
c)初期の眼科用累進眼鏡レンズの子午線上で基準点(x_ref;y_ref)を選択することと;
d)装用者の眼が基準点を通して見ているときの、初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム(progressive spectacle ophthalmic lens−eye system)の残余乱視AR_ini(x_ref;y_ref)、及び装用者の眼が基準点を通して見ているときの、初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの残余コマ収差CR_ini(x_ref;y_ref)を計算することと;
e)基準点に応じた、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム用の残余乱視目標値AR_cib(x_ref;y_ref)を、以下の式:
|AR_cib(x_ref;y_ref)|=S×|CR_ini(x_ref;y_ref)|
(式中、0.5≦S≦3であり、及びAR_cib及びCR_iniの値はμm単位である)
に基づいて、計算することと;
f)補正関数SUR_cor(x;y)を、以下のステップに従って計算することと:
・AR_cor(x_ref;y_ref)を、以下の式:
AR_cor(x_ref;y_ref)=AR_cib(x_ref;y_ref)−AR_ini(x_ref;y_ref)
に従って計算するステップ、
・基準点(x_ref;y_ref)において前記AR_cor(x_ref;y_ref)値を有するトロイダル面(toroidal surfac)の半径R_corを決定するステップ;
・前記トロイダル面の点であるとして、SUR_cor(x;y)を計算するステップ;
g)補正関数SUR_cor(x;y)を初期の眼科用累進眼鏡レンズの前面又は後面の初期の光学データ(IOD)と組み合わせることによって、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズのカスタマイズされた光学データ(COD)を計算することと
を含み;及び
式中、(x,y)は、表面上の幾何座標である、方法である。
本発明人らは、初期の眼科用累進眼鏡レンズ面をトロイダル面と組み合わせることができ、それにより、本発明の教示に従って前記トロイダル面の特徴を選択する場合には、装用者にとって装用する際の快適さ、すなわち視力(acuity)を低下させることなく、不必要な非点収差すなわち乱視を低減させることを発見した。
本発明人らは、上述の方法のおかげで、装用者の快適さは、装用者の処方データの条件を満たすのに好適な初期の眼科用累進眼鏡レンズと比較して、著しく改善されることを実証した。
スイム効果(Swim effect)は、結局、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの側方残余乱視の減少のおかげで、低下される。
本発明の異なる実施形態によれば、以下の項目の組み合わせとし得る。
− 初期の眼科用累進眼鏡レンズの子午線上の基準点は、遠方視点、フィッティングポイント、近方視点からなるリスト内から選択される;
− Sは、1に等しい;
− 装用者の眼のコマ収差は、遠方視条件において直線上で(straightaway)測定される;別の実施形態によれば、装用者の眼のコマ収差は、近方視条件において測定される;
− 装用者の眼のコマ収差は、2〜8mmに含まれる、例えば5mmに等しい瞳孔に対して測定される;
− 初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける初期の光学データ(IOD)は、標準的な眼科用累進眼鏡レンズ設計及び装用者の処方データに基づいて、得られる;別の実施形態によれば、初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける初期の光学データ(IOD)は、装用者の処方データ、及び例えば眼球−頭部の係数(eye−head coefficient)、累進長(progression length)、装用条件などの装用者特有のパラメータによる眼科用累進眼鏡レンズの最適化に基づいて、得られる;
− 装用条件は、標準的な装用条件であり、装用者の眼に対するレンズの位置は、−8度の装用時前傾角(pantoscopic angle)、14mmのレンズ−瞳孔距離、11.5mmの瞳孔−眼球回転中心、及び0度のそり角(wrap angle)によって、規定される;
− 本方法のステップf)及びg)は:
f)ステップf)は:
f2)第2の補正関数、SUR_cor2(x;y)
(式中、SUR_cor2(x;y)=F(x;y)である)
を計算するステップ
からなるサブステップf2)をさらに含むこと;
g)補正関数SUR_cor(x;y)及び第2の補正関数SUR_cor2(x;y)を、初期の眼科用累進眼鏡レンズの前面又は後面の初期の光学データ(IOD)と組み合わせることによって、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズのカスタマイズされた光学データ(COD)を計算すること
からなり、
式中、Fは:
・球面関数;
・非トーリック(atorization)関数;
Figure 2016540263
(式中、0.02≦C≦1(Cはμm/D単位である)である);
Figure 2016540263
(式中、−1≦C≦1及びC≠0(Cはμm単位である)である);
・2つ以上の上記関数の組み合わせ
からなるリスト内から選択される;
− 補正関数を、表面の初期の光学データと組み合わせることは:
・補正関数に関連付けられた表面座標(x,y,z)、及び同じ(x,y)座標にある初期の光学データの表面座標(x,y,z’)を決定すること;
・カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズのカスタマイズされた光学データ(COD)として組み合わせられたすなわち複合面(x,y,z+z’)を規定すること
からなる
を組み合わせ得る。
本発明はまた、装用者用の眼科用累進眼鏡レンズの製造方法に関し、この方法は、以下のステップ:
aa)前記請求項のいずれか1項に記載のカスタマイズされた光学データ(FOS)を提供するステップと;
bb)レンズ基材を提供するステップと;
cc)カスタマイズされた光学データ(FOS)による眼科用眼鏡レンズを製造するステップと
を含む。
異なる実施形態によれば、前記製造方法は、上述の特徴と、装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供するための上述の方法の異なる実施形態とを組み込む。
本発明はまた、プロセッサーにアクセス可能であり、かつプロセッサーによる実行時に、プロセッサーに、上述の方法の異なる実施形態のステップのうちの少なくとも1つを実行させる、1つ以上の記憶された一連の命令を含むコンピュータプログラム製品に関する。
本発明はまた、上述のコンピュータプログラム製品の1つ以上の一連の命令を担持するコンピュータ可読媒体に関する。
定義:
表面座標(x,y,z):眼科用累進眼鏡レンズは、整合規格ISO8990−2によって決められた、互いに34mm離間した2つのマイクロマーキングを含む。前記規格によれば、フィッティングポイント又はプリズム基準点を通る垂直平面があるとすると、複数のマイクロマーキングはこの垂直平面から等距離にある。表面の中心(x=0,y=0)は、この表面に対する法線Nが2つのマイクロマーキングを結ぶセグメントの中心と交差する表面の点である。基準中心は、表面の中心x=0mm、y=0mmである。別の実施形態によれば、レンズ上の制御点、例えば遠方視用の制御点、近方視用の制御点、プリズム基準点及びフィッティングポイントの位置を示す、同様にレンズの表面に適用され得る一時的なマーキングに基づいて、基準中心を規定できる。一時的なマーキングがない場合又は消去されている場合、当業者は、いつでも、実装図及び永久的なマイクロマーキングを使用することによって、レンズ上に制御点を位置決めすることが可能である。マイクロマーキングはまた、レンズの両面に対して基準を定義することを可能にする。「z」値は、平面(x=0,y=0)を基準平面とするときの、表面の高さに対応する。
遠方視点、近方視点、フィッティングポイントは、眼科用累進眼鏡レンズの分野で一般に知られている点であり、及び規格ISO13666:1998において定義されている:
距離基準点又は主基準点とも呼ばれる遠方視点はまた、距離部分に関してジオプトリー度数が作用するレンズの前面上の点である。
近用部設計基準点とも呼ばれる近方視点は、製造者によって規定される、近用部の設計仕様が適用される完成品レンズの前面上、又はレンズブランク(lens blank)の完成品面上の点である。
フィッティングポイントは、眼の前側にレンズを位置決めするための基準点であると製造者によって規定される、レンズの前面上又は半完成品レンズブランク上の点である。
本発明の枠組みでは、眼科用眼鏡レンズの「設計」は、装用者に対して決定される、球面、円柱面、軸及び屈折力加入度(power addition)の値からなる前記装用者の標準的な処方パラメータによって決定されない、前記レンズの光学系の一部として理解される必要がある。
乱視及びコマ収差の双方の特徴関連データは、「値」及び「方向」のデータを含む。「値」データは、特徴の最大振幅に関連し、及び方向は、前記特徴の角度に関連する。
本発明の枠組みでは、値の記号及び変動は、以下の規格:“American National Standard for Ophthalmics − Methods for reporting optical aberrations of the eye”;2004:ANSI Z80.28−2004において説明されているような、OSA勧告に従って表される。
本発明の枠組みでは、「レンズ−眼システム」は、見られるべき物体から眼の中心までの、レンズを通過する光線経路を考慮する光学系である。標準的な視覚条件が考慮される。それゆえ、物点の通常の距離を各注視方向(gaze direction)と結合する関数である「エルゴラマ(ergorama)」を使用できる。
本発明の実施形態によれば、装用者の眼は、装用者の実際の眼であり、及びカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズは、前記装用者用にカスタマイズされている。この実施形態によれば、装用者の眼のコマ収差が測定される。前記データは、収差計を使用するときに獲得され得る。
本発明の別の実施形態によれば、装用者は、仮想上の装用者であり、及び装用者の眼は、モデル眼である。「モデル眼」の例は、文献“Finite schematic eye models and their accuracy to in−vivo data”−Ravi C.Bakaraju;Klaus Ehrmann;Eric Papas;Arthur Ho − Vision Research 48(2008)1681−1694に開示されている。本発明の実施形態によれば、選択された「モデル眼」は、“Accommodation−dependent model of the human eye with aspherics”−Navarro R.;Santamaria J.& Bescos J.(1985)−Journal of the Optical Society of America A,2(8)1273−1281に開示されているような、「Navarroら」のモデル眼である。モデル眼のコマ収差値は、例えば、5mmの瞳孔に対して0.18μmであると選択される。
コマ収差は、瞳孔のサイズに対して決定される。異なるサイズの瞳孔のコマ収差を簡単に決定できる。実施形態によれば、ある瞳孔サイズから別のサイズへの変換は、L.Lundstroem and P.Unsbo(Biomedical and X−ray Physics,Royal Institute of Technology,Sweden)−“Transformation of Zernike coefficients:scaled,translated,and rotated wavefronts with circular and elliptical pupils”−Vol.24,n°3/March 2007/J.Optical Society of Americaの教示に従って、行われる。
実施形態によれば、コマ収差は、ゼルニケ多項式を使用して解析され得る波面測定に基づいて決定される。そのような解析は、例えば、眼球の波面収差を説明する米国光学学会(Optical Society of America)(OSA)によって推奨されているが、波面を数学的に説明するために、他の多項式、例えばテイラー級数又はスプラインも使用できる。
ゼルニケ展開は、一組の直交多項式で収差を示す。これは、ピラミッドの形態で表示され得る。縦方向に各列は、収差の典型的な形態を表す;これらは、(半径方向の)次数と呼ばれる。最上部は、ゼロ次と呼ばれ、これは、実際には収差はないが、例えばスケーリングに追加され得る定数である。2列目(一次)は、プリズム効果を表す。収差の各提示は、項と呼ばれる。プリズム効果は、縦方向(Z_2項、上又は下)及び横方向(Z_3項、内又は外)に基づく。ゼロ次及び一次(Z_1〜3項)は、特定の視覚の異常、又は特定の測定条件に結びつけら得るため、これらは、通常、描写されない。関心を引くのは二次からである。ピラミッドの中心では、デフォーカス(Z_4項)が見られ得る。これは、ピラミッドの軸線に配置される。これは、デフォーカス(球面部の屈折)が、回転対称(ゼロ角周波数)であるためである。デフォーカスの両側では、乱視(円柱面での屈折)項Z_3及びZ_5が見られ得る。これらは、1つの子午線においてのみ働くため、デフォーカスの特別な条件である。従って、これらは、方向(円柱面の軸)を備えて、斜乱視に関してはZ_3で、及び水平乱視に関してはZ_5で示される必要がある。三次収差は、コマ収差及び三つ葉状(trefoil)収差を含み、これらはそれぞれ、方向を有するため、この列では中心にZ項がない。コマ収差の値及び向きデータは、Z_7及びZ_8項に関連する。Z_7は、コマ収差の水平成分であり、及びZ_8は、コマ収差の垂直成分である;それゆえ、コマ収差値は、(Z_7+Z_81/2であり、及びコマ収差の方向の角度CAは、artan(Z_8/Z_7)である。次は、4次の5項である。球面収差(Z_12)は回転対称であり、他の項(方向がある)は、二次乱視及び四つ葉状(tetra foil)収差である。光学において収差を説明するために、ピラミッドは、さらに多くの次数及び項が続く。通常、これらは、眼において、存在しないか、又は非常に少ない。上述のような14のZ項内でも、全ての項が眼にとって等しく重要なわけではない。眼に関し、二次収差は「低次収差」と呼ばれ、球面及び円柱面の屈折の値を含む。三次以上は「高次収差」と呼ばれる。
眼の特定の測定用の波面センサーである収差計は、球面、円柱面及び高次収差を含む、眼の波面を測定するように設計された計器である。
そのような計器を使用して、眼の収差レベルの測定及び/又は計算を可能にし、及び低次及び高次の収差、すなわちコマ収差の寄与分を分ける。収差計は、球面、円柱面、及び高次収差を含む、眼の波面を測定するように設計される。シャックハルトマン(Shack−Hartmann)収差測定が、現在使用されているヒトの眼の収差を測定するための、最も人気のある方法であると知られている。市販の眼科用シャックハルトマン収差計は、例えばAbbot Medical Optics、VISX、ALCON、Imagine Eyes(例えばirx3収差計参照)によって販売されている。
前記収差計は、眼の光学系によって屈折される波面の表面と、眼の入射瞳に配置される基準平面との間の距離を測定することによって、波面形状を測定する。この距離は、波面誤差として知られている。シャックハルトマンデータセットは、瞳孔平面上の異なる位置に関する大きな数値配列(波面誤差)からなる。概して、データセット全体が、波面と呼ばれる。
基準点(x_ref;y_ref)においてAR_cor(x_ref;y_ref)値を有するトロイダル面の半径、R_corを決定するために、以下の判定基準を使用し得る:
(x’,y’)基準、及びトロイダル面の一般方程式:
Figure 2016540263
(式中、θは、トーラス(torus)の軸であり、及びRは、トーラスの半径である)
を規定する。
(x_ref;y_ref)点において所望のAR_cor(x_ref;y_ref)を得るために、R及びθを決定する;
そこで、R及びθが知られているとき、SUR_cor(x;y)の計算が、全ての(x;y)点において同じ式に従って行われ得る。
他で具体的に指定しない限り、以下の説明から明白であるように、本明細書を通して、「演算」、「計算」、「生成」などの用語の使用は、コンピューティングシステムのレジスタ及び/又はメモリ内で物理量、例えば電子量として表されるデータを、同様にコンピューティングシステムのメモリ、レジスタ又は他のそのような情報記憶装置、送信装置又は表示装置内で物理量として表される他のデータに操作する及び/又は変換するコンピュータ又はコンピューティングシステム、又は同様の電子コンピューティング装置の動作及び/又は処理を指すことを認識されたい。
本発明の実施形態は、本明細書の動作を実行する機器を含み得る。この機器は、所望の目的のために特別に構成され得るか、又は汎用コンピュータ、又はコンピュータに記憶されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブにされるか又は再構成されるデジタルシグナルプロセッサー(「DSP」)を含み得る。そのようなコンピュータプログラムは、限定されるものではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)電気的プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気カード又は光カード、又は電子的な命令を記憶するのに好適でありかつコンピュータシステムバスに結合できる任意の他のタイプの媒体を含む任意のタイプのディスクなどを含むコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。
本明細書で提示される処理及びディスプレイは、本質的に任意の特定のコンピュータ又は他の機器には関連しない。様々な汎用のシステムを本明細書の教示に従ってプログラムと使用してもよいし、又は説明した方法を実行するために、より専門的な機器を構成するのに好都合であることが分かっていてもよい。様々なこれらのシステムに関して説明した構造は、以下の説明から明らかである。さらに、本発明の実施形態は、任意の特定のプログラミング言語を参照して説明されるわけではない。様々なプログラミング言語を使用して、本明細書で説明される本発明の教示を実施し得ることが認識される。
本発明の特徴、ならびに本発明自体は、その構造及びその動作の双方に関し、添付の説明と併せて、添付の非限定的な図面及び例から、最もよく理解される。
初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 本発明によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 本発明によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 本発明によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する図である。 初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム、及び本発明によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関する、デフォーカスの球面値によるVol(MTF)の変化を示す図である。
本発明の例によれば:
装用者の処方データは、以下の通りである:
・球面=−4D
・円柱面=0
・軸=0
・加入度(Add)=2D。
装用者の眼のコマ収差は、5mmの瞳孔径の瞳孔に関し、0.18μmである。
装用者の処方データの条件を満たすのに好適な初期の眼科用累進眼鏡レンズは、エシロール社(ESSILOR Company)の設計による眼科用累進眼鏡レンズである。前記設計を、図1〜3に示す。
基準点(x_ref;y_ref)は、フィッティングポイントである。
基準点に応じた、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの残余乱視目標値AR_cib(x_ref;y_ref)は、以下の式:
|AR_cib(x_ref;y_ref)|=|CR_ini(x_ref;y_ref)|
つまり、S=1;
に基づいて、計算され、
補正関数は:
・補正関数に関連付けられた表面座標(x,y,z)、及び同じ(x,y)座標にある初期の光学データの表面座標(x,y,z’)を決定し;
・カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズのカスタマイズされた光学データ(COD)として組み合わせられたすなわち複合面(x,y,z+z’)を規定する
ことに基づいて、前面の初期の光学データと、組み合わせられる。
図1、図2、図3は、それぞれ、装用者の処方データの条件を満たすのに好適な初期の眼科用累進眼鏡レンズの子午線に沿った屈折力(power)プロファイル、屈折力等高線図及び乱視等高線図を表す。
図4、図5、図6は、それぞれ、本発明に従って本明細書で上述した例によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズの子午線に沿った屈折力プロファイル、屈折力等高線図及び乱視等高線図を表す。
図1及び図4の横軸は、遠方視制御点に対応する視線方向用に生成された屈折力の値に対する、子午線に沿った屈折力の変動を示す。縦軸は、眼の傾斜角度αの値を示し、下方を向いている眼の方向に正の値を取る。基準の眼の方向は、フィッティングポイントに関し規定される。中心の曲線(101、201)は、平均屈折力に対応し、これは、眼の方向を含みかつこの方向の周りに回転して得られる複数の平面での屈折力の平均値として計算される。他の曲線は、これらの平面において生じた最大(102、202)及び最小(103、203)屈折力の値に対応する。
図2及び図5は、屈折力マップである。マップの垂直及び水平座標は、眼の傾斜角度α及び眼の方位角度βの値である。これらのマップに示す曲線は、同じ屈折力の値に対応する眼の方向をつないでいる。これら曲線に対するそれぞれの屈折力の値は、隣接する曲線と曲線との間で0.25ジオプトリだけ増えていて、及びこれらのいくつかの曲線上に示されている。
図3及び図6は、残余乱視等高線図であり、座標は、屈折力マップの座標と同様である。示される曲線は、同じ乱視値に対応する眼の方向をつないでいる。
図では、以下の参照符号は、以下に対応する:
・110は、遠方視点である;
・111は、フィッティングポイントである;
・112は、近方視点である;
・115は、子午線である;
・120は、遠方視点のレベルにおける、及び初期の眼科用累進眼鏡レンズ用の、0.50ジオプトリに等しい2つの等乱視線(iso−astigmatism line)間の視野に対応する矢印である;
・121は、フィッティングポイントのレベルにおける、及び初期の眼科用累進眼鏡レンズ用の、0.50ジオプトリに等しい2つの等乱視線間の視野に対応する矢印である;
・122は、近方視点のレベルにおける、及び初期の眼科用累進眼鏡レンズ用の、0.50ジオプトリに等しい2つの等乱視線間の視野に対応する矢印である;
・123は、中間視点(intermediate vision)の範囲にある2つの等乱視線間の視野に対応する曲線矢印である。
最大残余乱視ゾーンは、図3ではゾーン131、132に、及び図6ではゾーン231、232において見られる。
図6を図3と比較すると、すなわちゾーン231、232と131、132とを比較すると、最大残余乱視は小さくされていることが明白に分かる。
図6では、2つの等乱視線間の視野は、図3と比べて拡大されていることも分かる。
それゆえ、装用者の快適さは、初期の眼科用累進眼鏡レンズと比較すると、著しく高まる;すなわち、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの側方残余乱視の低下のおかげで、スイム効果は、低下する。
基準点に応じた、以下の式:
|AR_cib(x_ref;y_ref)|=S×|CR_ini(x_ref;y_ref)|
に基づいて、眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム用の残余乱視目標値AR_cib(x_ref;y_ref)の計算に使用されるパラメータSの選択は、複数回の試算を経て行われ、補正関数SUR_cor(x;y)を初期の眼科用累進眼鏡レンズの前面又は後面の初期の光学データ(IOD)と、装用者の視機能(visual performance)すなわち視力を損なうことなく、組み合わせることができるようにした。
視力は、「MTFの体積」、Vol(MTF)によって特徴づけられ得る。
MTFは、各空間周波数のために光学系によって物体から得られた画像における変調(又は正弦波周期構造のコントラスト)の振幅を表す関数である(例えば:Handbook of lens design,Malacara D.& Malacara Z.頁295〜303,1994 Marcel Dekker Inc.参照)。MTF、Vol(MTF)の体積は、この関数を、一般に0〜無限である空間周波数範囲上で積分することによって、計算することが可能である。
多くの他の典型的なパラメータはまた、視力を説明するために使用することができ、かつ例えば“Accuracy and precision of objective refraction from wavefront aberrations”,Larry N.Thibos,Xin Hong,Arthur Bradley,Raymond A.Applegate,Journal of Vision(2004)4,(頁329〜351参照)において説明されている。
図7は、それぞれ、先の例(図1〜3に対応する)の初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム、及び本発明(図4〜6に対応する)によるカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムに関して、範囲−1≦SPH≦1内にあるデフォーカスの球面値SPHに応じたVol(MTF)(301、302)の変異曲線をそれぞれ示す。装用者の眼のコマ収差は、瞳孔径5mmに関し、0.18μmである。
パラメータS=1は、本発明による前記例に対して選択された;本発明による眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムのVol(MTF)がほぼ同等であり、かつ初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムのうちの1つに対してはさらに良好であるデフォーカス値が存在することが明白に理解できる。
本発明人らは、範囲0.5≦S≦3を選択することは、装用者に対して良好な視力の性能を獲得するのに好適であることを実証した。
それゆえ、本発明の教示のおかげで、初期の眼科用累進眼鏡レンズをカスタマイズし、スイム効果を低下させ、及びカスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズと装用者の眼とのレンズ−眼システムの視力を維持するか又はさらには高めることができる。
発明の一般概念を制限せずに、本発明を、実施形態を用いて、上記で説明した。
110 遠方視点
111 フィッティングポイント
112 近方視点
115 子午線

Claims (14)

  1. 装用者に、カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズを提供するための演算手段によって実施される方法であって、前記カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズは、1組の光学データ(COD)によって特徴付けられており、前記方法は:
    a)前記装用者の処方データを提供するステップであって、前記処方データは、前記装用者に関する球面、円柱面、軸及び加入度(Add)の処方値、前記装用者の装用条件及び前記装用者の眼のコマ収差を含むステップと;
    b)前面及び後面、遠方視点(x_VL,y_VL)、近方視点(x_VP,y_VP)、及び装用者が遠方視点から近方視点を見ているときの装用者の中間点の軌跡を表す子午線を含む、前記装用者の前記処方データの条件を満たすのに好適な初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける初期の光学データ(IOD)を提供するステップと;
    c)前記初期の眼科用累進眼鏡レンズの前記子午線上で基準点(x_ref;y_ref)を選択するステップと;
    d)前記装用者の前記眼が前記基準点を通して見ているときの、前記初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの残余乱視AR_ini(x_ref;y_ref)、及び前記装用者の前記眼が前記基準点を通して見ているときの、前記初期の眼科用累進眼鏡レンズ−眼システムの残余コマ収差CR_ini(x_ref;y_ref)を計算するステップと;
    e)前記基準点に応じた、前記眼科用累進眼鏡レンズ−眼システム用の残余乱視目標値AR_cib(x_ref;y_ref)を、以下の式:
    |AR_cib(x_ref;y_ref)|=S×|CR_ini(x_ref;y_ref)|
    (式中、0.5≦S≦3であり、及びAR_cib及びCR_iniの値は、μm単位である)
    に基づいて、計算するステップと;
    f)補正関数SUR_cor(x;y)を、以下のステップに従って計算するステップと:
    ・AR_cor(x_ref;y_ref)を、以下の式:
    AR_cor(x_ref;y_ref)=AR_cib(x_ref;y_ref)−AR_ini(x_ref;y_ref)
    に従って計算するステップ
    ・前記基準点(x_ref;y_ref)において前記AR_cor(x_ref;y_ref)値を有するトロイダル面の半径R_corを決定するステップ;
    ・前記トロイダル面の点であるとしてSUR_cor(x;y)を計算するステップ;
    g)前記補正関数SUR_cor(x;y)を、前記初期の眼科用累進眼鏡レンズの前記前面又は前記後面の初期の光学データ(IOD)と組み合わせることによって、前記カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズの前記カスタマイズされた光学データ(COD)を計算するステップと
    を含み、
    (x,y)は、表面上の幾何座標である、方法。
  2. 前記初期の眼科用累進眼鏡レンズの前記子午線上の前記基準点が、前記遠方視点、フィッティングポイント、前記近方視点からなるリスト内から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. Sが1に等しい、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記装用者の前記眼の前記コマ収差が遠方視条件においては直線上で測定される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記装用者の前記眼の前記コマ収差が近方視条件において測定される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記装用者の前記眼の前記コマ収差が、2〜8mmに含まれる、例えば5mmに等しい瞳孔に対して測定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける前記初期の光学データ(IOD)が、標準的な眼科用累進眼鏡レンズ設計及び前記装用者の前記処方データに基づいて、得られる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記初期の眼科用累進眼鏡レンズを特徴付ける前記初期の光学データ(IOD)が、前記装用者の前記処方データ、及び例えば眼球−頭部の係数、累進長、装用条件などの装用者特有のパラメータに応じた眼科用累進眼鏡レンズの最適化に基づいて、得られる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記装用条件が標準的な装用条件であり、前記装用者の前記眼に対する前記レンズの位置が、−8度の装用時前傾角、14mmのレンズ−瞳孔距離、11.5mmの瞳孔−眼球回転中心、及び0度のそり角によって規定される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. ステップf)及びg)が:
    ステップf)は、
    f2)第2の補正関数、SUR_cor2(x;y)を計算するステップであって、
    式中、SUR_cor2(x;y)=F(x;y)であるステップ
    からなるサブステップf2)をさらに含むこと;
    g)前記補正関数SUR_cor(x;y)及び前記第2の補正関数SUR_cor2(x;y)を、前記初期の眼科用累進眼鏡レンズの前記前面又は前記後面の初期の光学データ(IOD)と組み合わせることによって、前記カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズの前記カスタマイズされた光学データ(COD)を計算することであって、
    ここで、Fは:
    ・球面関数;
    ・非トーリック関数;
    Figure 2016540263
    (式中、0.02≦C≦1(Cはμm/D単位である)である);
    Figure 2016540263
    (式中、−1≦C≦1及びC≠0(Cはμm単位である)である);
    ・2つ以上の上記の関数の組み合わせ
    からなるリスト内から選択されること
    からなる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 補正関数を初期の光学データの表面と組み合わせることが:
    ・前記補正関数に関連付けられた前記表面の座標(x,y,z)、及び同じ(x,y)座標にある初期の光学データの前記表面の座標(x,y,z’)を決定すること;
    ・前記カスタマイズされた眼科用累進眼鏡レンズの前記カスタマイズされた光学データ(COD)として複合面(x,y,z+z’)を規定すること
    にある、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 装用者用の眼科用累進眼鏡レンズの製造方法であって、前記方法は、以下のステップ:
    aa)請求項1〜11のいずれか1項に記載の、カスタマイズされた光学データ(FOS)を提供するステップと;
    bb)レンズ基材を提供するステップと;
    cc)前記カスタマイズされた光学データ(FOS)に従って前記眼科用眼鏡レンズを製造するステップと
    を含む、方法。
  13. プロセッサーにアクセス可能であり、かつ、前記プロセッサーによる実行時に、前記プロセッサーに、請求項1〜12のいずれか1項に記載のステップを実行させる、1つ以上の記憶された一連の命令を含むコンピュータプログラム製品。
  14. 請求項13に記載のコンピュータプログラム製品の1つ以上の一連の命令を担持するコンピュータ可読媒体。
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