JP2016532779A - 表面改質金属コロイド及びその製造方法 - Google Patents

表面改質金属コロイド及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、表面改質金属コロイド及びその製造に関する。金属コロイドは、特に低分子量化合物で表面改質される。金属コロイドを製造するために、表面改質剤の存在下で金属イオンを還元した後、精製する。また、上記方法は、金属コロイドの表面改質にも好適である。

Description

本発明は、水中並びに低極性(less polar)媒体及び非極性有機媒体中両方に等しく分散し得る表面改質金属コロイド粒子に関する。それ故、金属コロイド粒子は、極めて幅広い種類のマトリックス環境、例えば、無溶媒塗料、水性塗料等、及びハイソリッド系における使用に好適であり、金属コロイド粒子の形成中に通常発生する中間体の複雑な処理(work-up)を必要とすることなく表面コーティング剤への直接使用を可能とする。金属コロイド粒子は、それらの組成のために、電気特性、フォトニック特性、光学特性、また特に、生理学的に有効な特性を構築するために添加剤として使用することができる。
金属コロイド粒子は通常、イオン性前駆体、主に金属塩から還元プロセスによって得られる。還元反応は、還元剤の存在下で熱的又は光化学的に誘導することができる。作製した分散液のコロイド化学的安定性を確実にするために、極めて幅広い種類の分散助剤が一般に使用される。
特許文献1は、二段階合成過程における、金属粒子含有率1g/l以上の高濃度金属粒子ゾルを製造する方法に関する。ここで、金属塩溶液は初めに、水酸化物イオンを含有する溶液と反応し、次に、第2の工程において還元剤と反応し、なお、これらの溶液の少なくとも1つが必須の分散助剤(保護コロイド)を含んでいるものとする。分散助剤は、官能基としてヒドロキシル基、アミノ基、アミド基又はスルホン酸基を有する有機低分子量の高分子化合物である。水酸化物イオンは、例えば、アルカリ金属水酸化物、脂肪族アミン又はアルカリ金属アルコキシド等の典型的な塩基に由来するものである。還元剤は例えば、アスコルビン酸、ヒドラジン又は水酸化ホウ素ナトリウムである。
一体化された形態でコロイド金属を含むブロックコポリマーによるミセルの形成を介した同様のアプローチが、特許文献2に見られる。
両アプローチの不利点は、第一に、毒性の還元剤(ヒドラジン、水素化ホウ素ナトリウム)の使用であり、これは、金属へのイオン性前駆体の完全な還元を実現するために過剰に使用しなければならない。これは、特にそれらが、大気酸素によって早期にすぐさま再び酸化されるおそれのある、例えば銅等の比較的反応性の金属である場合に重要な点となる。反応後に存在する毒性の還元剤の残量は、おそらく複雑なプロセスにおいて完全に除去しなければならない。還元剤の残量の完全な除去の後、得られる粒子は、その後の主に無制御の酸化に対してもはや保護されず、金属コロイド特徴という点において長期安定性を著しく低減させる。さらに、特別に選択された分散助剤の使用は、標的媒体の変更により、使用される分散助剤の意図的な適合が必要となり、またこれらの分子も同様に、反応性金属の金属コロイドについてのその後の酸化に対する保護を何らもたらさないことから、不利益なものとなる。これは同様に、特許文献3の研究の不利点にもなる。表面安定化された可逆的なモノメタルコロイド及びバイメタルコロイドは、化学還元剤を伴う強い親水性の界面活性剤の存在下で金属塩から形成される。この場合、粒子の有用性は、例えば専ら分散媒体としての水に制限される。特許文献4についても同様のことが言え、そこでは、純粋な貴金属コロイド、及び一時的な安定化剤として多糖を含む水性溶液中で貴金属をより反応性の金属と組み合わせたコロイドが、高分子電解質膜上の触媒として有効な塗膜を製造するために開示されている。
医療診断分野における用途のために、選択される粒径範囲内において可能な限り狭い粒径分布を有する金属ゾル粒子が多くの場合求められる。
かかる粒子を製造する一方法が、特許文献5の特許請求の範囲に記載されている。第1の金属と、安定化剤と、第1の還元剤とを含有する溶液を発端として、続いて、形成された金属核を、金属と第2の還元剤との更なる溶液と混合させる多段階合成法自体は、方法全体の費用が高くなることが極めて容易に明らかとなっている。ここで、第2の還元剤は、形成された粒子の自発除核を防止するように作用する。半導体及び金属コロイドは、例えば官能性アルキルアルコキシシラン等の二官能性リガンドとともに合成中にもたらされ得る。
特許文献6も、続いて、例えばSiO、Al又はZrOからなる不活性酸化物保護シースを伴う形成されたコロイド粒子を得るためにこの経路を使用している。しかしながら、予め形成された前駆体による変化形態は、任意の所望の媒体中に分散することができず、酸化物保護シースが更にコアを密に覆うこととなる。
既に述べたアスコルビン酸は、導電性インク(特許文献7)を製造するのに使用され得る酸化安定性銅コロイドを銅塩から製造するために、非特許文献1でも還元剤として使用されている。ここで、アスコルビン酸は、還元反応の間に特に酸化されてデヒドロアスコルビン酸となり、形成された銅コロイド粒子の表面上に留まる。ここで、不利点は、使用されるアスコルビン酸の大部分が、変換されることなく、形成される粒子の表面上に留まることである。これは、長期安定性を保持する意味でその後の酸化プロセスの持続的な保護という観点においてはプラスであるが、例えば殺菌効力等の望ましい生理学的効果との関係においては不利益であり、例えば、これは、生理学的に関連する条件下において選択的な要求に応じた酸化を通じて銅イオンの制御放出を必要とするものである。
独国特許出願公開第102006017696号 独国特許出願公開第19506113号 欧州特許第0796147号 米国特許第8071259号 欧州特許第0426300号 欧州特許第1034234号 中国特許出願公開第101880493号
Xuedong Wu et al., Green Chem. 2011, 13, 900
本発明により扱われる課題は、更なる保護コロイドを用いることなく金属コロイド粒子の単純生産を可能とする方法を示すことである。製造される金属コロイド粒子は、無制御の酸化に対して保護されるため、電気的、光学的、光電子的、フォトニック的、及び特に生理学的に関連する、例えば殺菌の用途及びコーティング剤についての単純方法に好適なものとなる。
本課題は、独立項の特徴を有する発明によって解決される。本発明の有益な発展形態は、従属項において特徴付けられる。特許請求の範囲全ての表現は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。本発明はまた、独立項及び/又は従属項の、あらゆる意味のある、また特にあらゆる言及される組合せを含むものとする。
本課題は、金属コロイドを製造する方法であって、
a)a1)少なくとも1タイプの金属イオンと、
a2)少なくとも1つの有機還元剤と、
a3)製造される前記金属コロイドと相互作用し得る少なくとも1つの官能基を含み、前記還元剤及び/又は前記還元剤の酸化体が錯化剤として作用し得る、少なくとも1つの錯化剤と、
a4)少なくとも1つの溶媒と、
を含む組成物の生成工程と、
b)前記組成物の製造中又はその後の熱活性化及び/又は光化学活性化工程と、
c)金属コロイドへの前記少なくとも1タイプの金属イオンの還元工程と、
d)前記改質された金属コロイドの精製工程と、
を含む、方法によって解決される。
個々のプロセス工程を以下により詳細に説明する。工程は必ずしも記述した順に実行しなければならないわけではなく、記載されるプロセスは更なる不特定の工程を有していてもよい。
第1の工程では、金属イオンを含む組成物を製造する。金属イオンは様々な方法で組成物中に投入することができる。金属塩が好ましい。これらは、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物(フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物)、金属酸(H(AuCl)、過塩素酸塩等)、有機酸の塩、例えば、酢酸塩、酒石酸塩、有機アニオンの塩、例えばアセチルアセトネートとすることができる。塩化物、硫酸塩、硝酸塩、金属酸が好ましい。
金属イオンは好ましくは、第8族〜第16族の金属のイオンである。Cu、Ag、Au、Ni、Pd、Pt、Co、Rh、Ir、Ru、Os、Se、Te、Cd、Bi、In、Ga、As、Ti、V、W、Mo、Sn及び/又はZn、非常に特に好ましくはCu、Ag、Au、Ni、Pd、Pt、Co、Rh、Ir、Ru、Os、Se、Te及び/又はZnの金属イオンが特に好ましい。
使用可能な化合物の例は、CuCl、CuCl、CuSO、Cu(NO、AgNO、H(AuCl)、PdCl、ZnCl、ZnSO、Cu(CHCOO)、銅アセチルアセトネート、CuCO、Cu(ClOであり、これらの化合物の水和物も使用することができる。
金属イオンは銅イオン、特に銅(II)イオンであるのが非常に特に好ましい。銅イオンはCuCl、CuSO、Cu(NO、Cu(CHCOO)、銅アセチルアセトネート、CuCO、Cu(ClOの金属塩から投入することができる。
金属塩は、溶解した形態で又は懸濁物の一部として、組成物中に存在していてもよい。
また、組成物は有機還元剤を含む。有機還元剤は、組成物の金属イオンを金属へと還元することができるように、十分に低い酸化還元電位を有するものでなければならない。特に、還元される金属イオンの金属よりも標準電位は低くなる。このため、銅は、0.337Vの標準電位(Cu2+/Cu)を有し、銀は0.799Vの標準電位を有し、白金は1.2Vの標準電位を有し、金は1.40Vの標準電位を有する。
本発明の一実施の形態において、有機還元剤は、1000g/mol未満、800g/mol未満、600g/mol未満、500g/mol未満、400g/mol未満の分子量を有する低分子量化合物である。これとは独立して、還元剤は好ましくは、30g/molより大きい、40g/molより大きい、50g/molより大きい、60g/molより大きい、70g/molより大きい、80g/molより大きい分子量を有する。
還元剤は好ましくは、還元的カルボン酸、例えば、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、糖、特に単糖又は二糖(グルコース又はスクロース等)、ウロン酸、アルデヒド、ギ酸である。アスコルビン酸、クエン酸又はリンゴ酸が特に好ましい。
還元剤は、ポリマー又はオリゴマーでない、すなわち、2つ以下の繰り返し単位を含有するものである。
還元剤は、組成物中に可溶性又は分散性である。
本発明の一実施の形態において、還元剤が利用可能な電子のモル量、及び金属イオン全てを金属に還元するのに必要とされる電子のモル量として算出される、還元剤と金属イオンとの比率は、5:1〜1:30、好ましくは2:1〜1:30である。2:1の比率は、還元剤が、金属イオンを全て還元するのに必要とされる電子のモル量よりも利用可能な還元剤からの電子のモル量が2倍になるような量で使用されることを意味する。このため、還元剤は、過剰な電子を提供することができる。この場合、金属イオンの全ての還元後、還元に用いられない(unreduced)還元剤が残る。他方、電子に関して還元剤を不足させる選択肢も存在する(例えば、1:2)。この場合、還元されていない金属イオンが、反応媒体中に残留する。この比率は好ましくは、5:1〜1:5、3:1〜1:3、特に好ましくは2:1〜1:2である。
好ましい実施の形態では、還元剤を不足させる、すなわち、1:1未満、好ましくは1:1〜1:4、特に好ましくは1:1〜1:3の比率とする。これによって、酸化されていない還元剤が組成物中及び/又は製造される金属コロイド上に残ることが防止される。これは、例えば、金属イオンを周囲領域へと制御放出する必要がある殺菌用途における、これらの金属コロイドの使用を助長するものである。かかる用途に好ましい金属コロイドは、銀コロイド又は銅コロイド、特に好ましくは銅コロイドである。
また、組成物は少なくとも1つの錯化剤を含む。錯化剤は、製造される金属コロイドと相互作用し得る少なくとも1つの官能基を含む化合物である。1つのかかる錯化剤は、還元された金属コロイドと錯体を形成する化合物である。この結果、錯化剤の層が、上記コロイドを更なる酸化から保護するために、金属コロイドの表面上に形成される。製造される金属コロイドはそれ故、貯蔵安定性であり、乾燥後に凝集物を形成することなく再分散することもできる。同時に、錯化剤は、金属コロイドの表面のコーティングの結果として、それらの環境に対する金属コロイドの挙動にも影響を与える。使用する錯化剤に応じて、製造される金属コロイドを種々の条件に適合させることができる。このように、多数の媒体中に再分散することができる金属コロイドを提供することが可能である。
還元された金属イオンと相互作用し得る基は主に、非共有電子対を有する少なくとも1つの原子を有する基である。好ましくは、錯化剤は、N、O、S、Cl、Br及びIを含む群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む。
少なくとも1つの官能基は、アミノ基、カルボニル基、例えば、カルボン酸基、カルボキサミド基、イミド基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、アルデヒド基、ケト基、ウレタン、1,2位又は1,3位で隣接するカルボニル基、チオール基、ジスルフィド基、ヒドロキシル基、スルホニル基、リン酸基を含む群から選択されるのが好ましい。また、上述の基の2つ以上が存在することも可能である。
製造される金属コロイドに応じて、異なる官能基が最も適するものとなり得る。このため、銅については、カルボニル基又はチオールが好ましい。銀コロイドについては、アミノ官能基(functions)が好ましい。
本明細書において、錯化剤は好ましくは式(I)の化合物である:
Z−R
(式中、Zは、NH、NHR、N(R、R−C=O、SH、R−S−S、R−(C=O)−(C=O)、OH、SO又はR−S=Oであり、かつ、
は、炭素数4〜15の直鎖アルキル若しくはアルコキシ基、又は炭素数3〜15の分枝状若しくは環状のアルキル若しくはアルコキシ基、又は炭素数2〜15のアルケニル若しくはアルキニル基であり、なお、上述の基はいずれの場合も、1つ又は複数のラジカルRで置換されていてもよく、また、上述の基における1つ又は複数の隣接する又は隣接しないCH基が、−RC=CR−、−C≡C−,C=O、C=NR、−C(=O)−O−、−C(=O)−NR−、Si(R、NR、P(=O)(R)、−O−、−S−、SO若しくはSO、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい6個〜12個の芳香族環原子を有する芳香族環系、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい5個〜12個の芳香族環原子を有するヘテロ芳香族環系で置き換えられていてもよい)。
ここで、各事象について、Rは、同一又は異なり、H、D、F、Cl、Br、I、OH、CHO、C(=O)R、CN、CR=(R、C(=O)OR、NCO、OCN、C(=O)N(R、Si(R、N(R、NO、P(=O)(R、OSO、S(=O)R、S(=O)、炭素数1〜15の直鎖アルキル、アルコキシ、チオアルコキシ基、又は炭素数3〜15の分枝状若しくは環状のアルキル、アルコキシ、チオアルコキシ基、又は炭素数2〜15のアルケニル若しくはアルキニル基であり、なお、上述の基はいずれの場合も、1つ又は複数のラジカルRで置換されていてもよく、また、上述の基における1つ又は複数の隣接する又は隣接しないCH基が、−RC=CR−、−C≡C−、C=O、C=NR、−C(=O)−O−、−C(=O)−NR−、Si(R、NR、P(=O)(R)、−O−、−S−、SO若しくはSO、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい6個〜30個の芳香族環原子を有する芳香族環系、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい5個〜30個の環原子を有するヘテロ芳香族環系で置き換えられていてもよく、2つ以上のラジカルR、又はR及びRが、互いに結合していてもよく、環を形成するものであってもよい。
各事象について、Rは、同一又は異なり、H、D、F、又は1つ若しくは複数のH原子がD又はFで置き換えられていてもよい炭素数1〜10の脂肪族、芳香族及び/又はヘテロ芳香族環ラジカルであり、ここで、2つ以上の置換基Rが互いに結合して、単環式又は多環式の脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族環系を形成するものであってもよい。
好ましい錯化剤は、R中に、少なくとも1つのヘテロ原子を有する少なくとも1つの官能基を有する。
好ましい錯化剤は、デヒドロアスコルビン酸、アセト酢酸塩、アセチルアセトン、ジメチルグリオキサール(2−オキソプロパナール)、トリケトインダン(triketoindane)、チオール酢酸、金属コロイドと相互作用する少なくとも1つの更なる官能基を有するα,β又はγ−アミノ酸、例えば、システイン、シスチン、メチオニン、オルニチン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アスパラギン、セリン、グリシン、グルタミン、スレオニン、チロシン、トリプトファン、4−メルカプト−4−メチルペンタン(methylpentaton)、リン酸塩、式IIのシラン:
SiR (4−a) (II)
(式中、Rは、非加水分解性ラジカルであり、それぞれ(for each appearance)同一又は異なり、炭素数3〜15の直鎖アルキル基、又は炭素数3〜15の分枝状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数2〜15のアルケニル若しくはアルキニル基であり、なお、上述の基はいずれの場合も、1つ又は複数のラジカルRで置換されていてもよく、また、上述の基における1つ又は複数の隣接する又は隣接しないCH基が、−RC=CR−、−C≡C−、C=O、C=NR、−C(=O)−O−、−C(=O)−NR−、Si(R、NR、P(=O)(R)、−O−、−S−、SO若しくはSO、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい6個〜12個の芳香族環原子を有する芳香族環系、又はいずれの場合も1つ若しくは複数のラジカルRで置換されていてもよい5個〜12個の芳香族環原子を有するヘテロ芳香族環系で置き換えられていてもよい)である。
ここで、各事象について、Rは、同一又は異なり、H、D、F、Cl、Br、I、CHO、CN、C(=O)OH、NO、NH、OH、NCO、OCNである。
Xは、加水分解性基であり、各事象について、同一又は異なり、Cl、Br、I、炭素数1〜10の直鎖アルコキシ基、又は炭素数3〜10の分枝状若しくは環状アルコキシ基、又は炭素数6〜12のアリールオキシ基である。
aは1〜4の値である。
ここで、少なくとも1つのRは、金属コロイドと相互作用する官能基を含み、好ましくは厳密に1つのRが、金属コロイドと相互作用する官能基を有する。
の例は、アミノアルキル基又はチオアルキル基である。Xについて好ましい基は、Cl、Br、I、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、n−ヘキソキシ、ヘプトキシ、n−オクトキシである。
好ましいシランの例は、アミノシラン、例えば、HN−(CH−Si(OC、(CN(CHSi(OC、(CHN(CHSi(OC、HN−C−Si(OCH、(CHN−CH−CH−N(CH)−(CH−Si(OC、HN−CH−CH−NH−(CH−Si(OCH、HN−(CH−NH−(CH−NH−(CH−Si(OCH、チオシラン、例えば、HS−CH−Si(OC、HS−CH−CH−Si(OC、HS−CH−CH−CH−Si(OC、HS−(CH−Si(OC、HS−CH−Si(OCH、HS−CH−CH−Si(OCH、HS−CH−CH−CH−Si(OCH、HS−(CH−Si(OCH、HS−(CH−Si(CH)(OCH、又は他の官能基を有するシラン、例えば、NC−(CH−Si(OCH、HOOC−HC=CH−O−(CH−Si(OCH、OCN−CH−CH−CH−Si(OC、HOOC−CH−CH−CH−Si(OCである。
本発明の一実施の形態において、金属コロイドと相互作用する少なくとも1つの官能基に加えて、錯化剤は、例えば、周囲マトリックス又は更なる化合物と有機的に架橋することが可能な少なくとも1つの更なる官能基を有する。このような官能基の例は、エポキシド基、オキセタン基、ヒドロキシ基、エーテル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アミド基、カルボキシ基、メルカプト基、チオエーテル基、ビニル基、イソシアネート基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、酸無水物基、酸ハロゲン化物基、シアノ基、ハロゲン基、アルデヒド基、アルキルカルボニル基、スルホン酸基である。好ましい基は、ブロック化してもよいイソシアネート基、エポキシド基、アミノ基及び無水物基である。これらの基は特に、改質された金属コロイドをポリマー組成物中に組み込むのに役立ち得る。モノマーの重合反応における直接的な関与を介する一方、及び/又はポリマー上の官能基との反応によるものである。
本発明の一実施の形態において、少なくとも1つの錯化剤は低分子量化合物である。好ましくは、低分子量化合物は、1000g/mol未満、800g/mol未満、600g/mol未満、500g/mol未満、400g/mol未満、300g/mol未満の分子量を有する化合物である。これとは独立して、錯化剤は、30g/molより大きい、40g/molより大きい、50g/molより大きい分子量を有する。
錯化剤は、ポリマー又はオリゴマーでない、すなわち、2つ以下の繰り返し単位を有するものである。
一実施の形態において、錯化剤はベタインでなく、アミノ酸はベタインとみなさない。
本発明の一実施の形態において、還元剤は既に錯化剤であるか又はその前駆体化合物である。還元剤の酸化体は錯化剤であるのが特に好ましい。そして、組成物は、同時に錯化剤についての前駆体化合物である還元剤を含む。このような化合物の一例はアスコルビン酸である。これは、還元の結果として、錯化剤となるデヒドロアスコルビン酸を発生させる。
本発明の一実施の形態において、組成物は、少なくとも1つの還元剤と、少なくとも1つの更なる錯化剤とを含む。更なる錯化剤が、還元剤又は還元剤の酸化体と異なることが好ましい。
金属イオンと錯化剤とのモル比は、好ましくは30:1〜1:5、特に好ましくは30:1〜1:2である。錯化剤が過剰にある場合、結果は、得られる金属コロイドの表面の極めて程度の大きな被覆をもたらす。同時に、大量の結合していない錯化剤を除去しなければならないことから、得られる金属コロイドの精製が妨げられる。
本発明の好ましい実施の形態では、金属イオンと錯化剤又はその前駆体とのモル比が、30:1〜1:1、好ましくは30:1〜1.5:1となる。錯化剤が不足しているにもかかわらず、錯化剤の層によって凝集及び即時酸化から保護される金属コロイドが得られる。
還元剤が錯化剤として又はその前駆体としても作用し得る場合、上述の比率は、任意の更に使用される錯化剤及び対応する還元剤(例えば、還元剤及び錯化剤についての前駆体としてのアスコルビン酸、並びに更なる錯化剤としてのシステイン)の合計に適合するものであり、還元剤について述べられる電子の比率が考慮される。
より少ない還元剤及び錯化剤を使用することによって、過剰に使用した化合物を分離除去する場合よりも金属コロイドの精製が著しく容易になる。
また、組成物は溶媒を更に含む。溶媒は、水又は異なる極性溶媒とすることができる。溶媒は水であることが好ましい。組成物が溶媒として水のみを含むことが特に好ましい。
好ましい実施の形態では、活性化前の組成物中における金属イオンの濃度が、0.1mol/lを上回り、0.2mol/lより大きく、0.3mol/lより大きい。
これとは独立して、組成物中における金属イオンの濃度は、溶解度に応じて好ましくは3mol/l未満である。
還元剤(単数又は複数)の濃度は好ましくは、0.1mol/lより大きく、0.2mol/lより大きい。これとは独立して、組成物中における還元剤(単数又は複数)の濃度は、3mol/lを下回り、好ましくは1mol/lを下回る。
錯化剤(単数又は複数)又はその前駆体の濃度は、好ましくは0.001mol/lより大きく、0.005mol/lより大きい。これとは独立して、組成物中における錯化剤(単数又は複数)の濃度は、3mol/lを下回り、好ましくは1mol/lを下回る。
組成物の構成要素は様々な方法で混ぜ合わせることができる。
好ましい実施の形態では、初めに金属イオン及び錯化剤を組成物中に投入する。好ましくは、金属イオンを初めに溶媒中に投入した後に、錯化剤を添加する。ここで、添加は徐々に、好ましくは5分〜2時間にわたって行うことが好ましい。それと同時に、溶液を十分に混合し、及び/又は予めその後の活性化の温度にしておくことができる。
錯化剤は希釈することなく、例えば粉末又は液体として添加することができる。好ましい実施の形態では、錯化剤を溶解して又は懸濁して、特に好ましくは溶解して添加する。
還元剤は好ましくは、最後の構成成分として添加する。還元剤は徐々に、好ましくは5分〜2時間にわたって添加することが好ましい。添加は希釈することなく、例えば粉末又は液体として行うことができる。好ましい実施の形態では、還元剤を溶液又は懸濁液として、好ましくは溶液として添加する。
還元剤は、錯化剤についての前駆体である化合物を使用するか、又は更なる錯化剤を使用することなく、それ自体を錯化剤として作用させることができる場合、錯化剤の添加が還元剤の添加に相当する。
組成物は好ましくは、分散剤、触媒又は安定化剤等の更なる構成要素を含まない。
還元前の組成物のpHは好ましくは、7未満、6未満、5未満、4未満、3未満、2未満である。pHは0〜5、0〜3、1〜3、1〜2であることが特に好ましい。
また、該プロセスは、或る特定の雰囲気、例えばアルゴン又は窒素中で行ってもよい。通常の空気中での実施が好ましい。
組成物の調製中又はその後に、熱活性化又は光化学活性化を行うことができる。これは、金属イオンの還元を開始することを意味する。
光化学活性化として、UV光による照射を行ってもよい。
熱活性化は一般に、組成物の加熱である。使用する溶媒に応じて、温度は、20℃〜120℃、好ましくは30℃〜100℃である。
組成物の調製中の活性化は、組成物の混合中に、加熱及び/又は照射を行うことを意味する。
活性化によって、金属コロイドへの少なくとも1タイプの金属イオンの還元がもたらされる。錯化剤が同時に存在すると、金属コロイドの凝集が防止される。
或る特定の温度範囲において還元を行うことが必要である場合がある。温度範囲は、使用する金属イオン及び還元剤に応じて異なり得る。温度範囲は20℃〜120℃とすることができる。
コロイドの凝集を防止するために、反応は、組成物を十分に混合している間に行うことが好ましい。反応は撹拌することによって行うことができる。
使用する金属イオン、還元剤及び錯化剤に応じて、或る特定の時間、反応を実行することが必要である場合がある。この時間は、5分〜48時間、好ましくは3時間〜48時間とすることができる。ここで、温度は上げても又は下げてもよい。溶液の十分な混合を続けてもよい。溶液は同じ温度に保たれるが、幾分穏やかに撹拌することが好ましい。
ここではミセルを形成することなく反応が起こる。このプロセスはまた、単相プロセス、すなわち、いずれの時点でも更なる液相、例えばエマルションが存在しないものである。該プロセスは、更なる還元剤の多段階添加等の更なる工程を含まないことが好ましい。
更なる工程において、改質された金属コロイドを精製する。精製は、金属コロイドから、金属コロイドと結合していない化合物、例えば、還元剤、酸化された還元剤又は錯化剤を取り除くことを意味する。ここで、精製は、遠心分離及び/又は濾過によって行うことができる。組成物をクロスフロー濾過で処理することが好ましい。結果として、金属コロイドと結合していない錯化剤及び還元剤又はそれらの残留物を、組成物から除去することが可能である。除去は、特に低分子量化合物を還元剤及び錯化剤として使用することから可能となる。低分子量化合物は、完全に除去しなければならない溶媒を用いることなくこのようにして容易に分離除去することができる。
これに関連して、製造される金属コロイドが分離除去されないように、クロスフロー濾過に関する条件を選ぶことが重要である。しかしながら、或る特定の最小サイズの金属コロイドのみを保留させることが可能である。このようにして、得られる金属コロイドの粒径分布(size distribution)を制御することが可能である。
クロスフロー濾過を数回行うとともに、通過させる毎に新たな溶媒を添加することによって、分離を改善することができる。この溶媒は、組成物の溶媒と異なるものであってもよい。本発明の好ましい実施の形態では、添加する溶媒を組成物の溶媒とする。
ここでは、クロスフロー濾過を連続プロセスとして行うこともできる。
金属コロイドを単離する場合、金属コロイドを遠心分離による除去にかけて傾瀉してもよい。
得られる金属コロイドは特に高い結晶化度を特徴とする。金属コロイドは、結晶相の分率が80%より大きい(XRD(X線回折)により測定)ことが好ましい。
本発明の一実施の形態において、得られる金属コロイドの炭素含有率は1重量%〜30重量%である(高温燃焼により測定)。
本発明の更なる実施の形態では、使用する錯化剤が少なくとも1つのN原子を有する場合、金属コロイドが0.1重量%〜5重量%のNを含む。
本発明の更なる実施の形態では、使用する錯化剤が少なくとも1つのS原子を含む場合、金属コロイドが0.1重量%〜15重量%のSを含む。
本発明の更なる実施の形態では、得られる金属コロイドが金属酸化物を本質的に含まない。金属酸化物のシグナルが、結晶相の分率が80%より大きい金属コロイドについて、XRDスペクトルにおいて見られないことが好ましい。
得られる金属コロイドは異なる媒体中に完全に再分散可能である。これらの媒体は、非極性媒体、例えば、炭化水素(ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン)、極性媒体、例えば、水、アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール)、エーテル(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン)、粉末コーティング剤、反応性樹脂、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリレート、メタクリレート、ポリマー、例えば、熱可塑性物質、熱可塑性エラストマーであってもよい。結果的に、製造される金属コロイドは、多くの用途のための添加剤として好適なものとなる。
使用する錯化剤に応じて、製造される分散液の長期安定性を変えることができる。1日を超える安定性が好ましく、5日を超える安定性が特に好ましい。安定性は、目視検査により完全な再分散後に求められる。
その上、本発明は、金属コロイドを表面改質する方法に関する。このため、第1の工程において、少なくとも1つの金属コロイドを少なくとも1つの溶媒中に再分散させる。金属コロイドは少なくとも1つの低分子量化合物でコーティングされる金属コロイドであるのが好ましい。低分子量化合物は錯化剤として上記に記載したような化合物であるのが特に好ましい。
金属コロイドは本発明による方法によって得られるのが好ましい。かかる金属コロイドは少なくとも1つの低分子量化合物でコーティングされる。
上記の方法と同様に、調製プロセスについて上記に記載した少なくとも1つの錯化剤を、金属コロイドの分散液に添加する。
本発明の好ましい実施の形態では、金属コロイドと錯化剤又はその前駆体とのモル比を、30:1〜1:1、好ましくは30:1〜1.5:1とする。錯化剤が不足しているにもかかわらず、錯化剤の層によって凝集及び即時酸化から保護される金属コロイドが得られる。
金属コロイド及び使用する錯化剤に応じて、或る特定の時間、反応を実行することが必要である場合がある。この時間は、5分〜48時間、好ましくは3時間〜48時間とすることができる。ここで、温度は上げても又は下げてもよい。溶液の十分な混合を続けてもよい。溶液は同じ温度に保たれるが、幾分穏やかに撹拌することが好ましい。
或る特定の温度範囲において表面改質を行うことが必要である場合がある。これは、使用する金属イオン及び還元剤に応じて異なり得る。温度範囲は20℃〜120℃とすることができる。
次の工程で、組成物から、金属コロイドと関係のない化合物を取り除く。金属コロイドと関係のない化合物は、錯化剤及び/又は金属コロイドの先の表面改質剤であり得る。この清浄化には、クロスフロー濾過を使用することが好ましい。このプロセスは、使用される低分子量化合物が容易に分離除去され得るという利点を有する。
通過させる毎に新たな溶媒を添加してクロスフロー濾過を数回行うことが必要である場合がある。
得られる金属コロイドは好ましくは、40nm未満、30nm未満、20nm未満、好ましくは1nm〜40nm、2nm〜30nm、特に好ましくは3nm〜20nm、5nm〜20nmの平均直径(TEMにより測定)を有する。
表面改質金属コロイドは、上記プロセスを用いて、全く異なる表面改質剤によっても容易に得られることができる。
それ故、それらは、多くの環境に容易に組み込むことができる。これらは、モノマー又はポリマーであってもよく、固体形態又は液体形態で存在するものであってもよい。それらは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリレート、例えば、ポリメチルメタクリレート及びポリメチルアクリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリウレタン、ABSコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、エポキシド樹脂、又は上記のポリマーの前駆体若しくはモノマー、例えば、エポキシド、イソシアネート、メタクリレート、アクリレートであってもよい。
好ましい実施の形態では、改質された金属コロイドを、前駆体又はモノマーに添加する。
このような組成物は、当該技術分野において、一般に目的及び所望の特性に応じて添加される更なる添加剤を含み得る。添加剤の具体例は、架橋剤、溶剤、有機及び無機着色顔料、染料、UV吸収剤、潤滑剤、フロー剤、湿潤剤、接着促進剤、並びに開始剤である。開始剤は、熱又は光化学的に誘導される架橋に役立ち得る。
組成物は液体としてプロセス処理することができる。しかしながら、固体、例えば粉末コーティング剤を得るように、組成物をプロセス処理することもできる。このため、例えばポリウレタンをベースとする粉末ラッカーを得るためには、組成物を対応する前駆体と混合して、押出加工及びプロセス処理にかける。
塗膜を製造する場合、任意の従来通りの様式でコーティング用組成物を表面に塗布することができる。ここでは、あらゆる従来通りのコーティングプロセスを使用することができる。コーティングプロセスの例は遠心コーティング、(電着)浸漬コーティング、ナイフコーティング、噴霧、注入、スピニング、引抜き(drawing)、遠心、成形、ローリング、塗装、フラッドコーティング、流延成形(film casting)、ナイフ成形、スロットコーティング、メニスカスコーティング、カーテンコーティング、ローラー塗布、又は従来の印刷法、例えばスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷である。塗布されるコーティング用組成物の量は、所望の塗膜の厚みがもたらされるように選ばれる。
コーティング用組成物を表面に塗布するか、又は組成物を型に投入した後、乾燥を任意に、例えば周囲温度(40℃未満)で行う。
任意に事前乾燥させたコーティング剤又は任意に事前乾燥させた成形体にその後、熱及び/又は放射線による処理を施す。
好ましい実施の形態では、金属コロイドを組成物中に少なくとも0.15重量%、少なくとも0.3重量%、少なくとも0.4重量%、少なくとも0.5重量%、それとは独立して、多くても5重量%、多くても3重量%で投入する。特に銅金属コロイドでは、それから製造されるコーティング剤又は成形体が殺菌特性を備えることができる。
それ故、本発明はまた、少なくとも1つの改質された金属コロイドを好ましくは上述の重量分率で含む、成形体又はコーティング剤に関する。プラスチック、特に好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリレート、例えば、ポリメチルメタクリレート及びポリメチルアクリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリウレタン、ABSコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル並びにエポキシド樹脂から作られる成形体及びコーティング剤が好ましい。
本発明はまた、このようなコーティング剤でコーティングされる、例えば、プラスチック、金属、ガラス又はセラミックから作られる基体に関する。
本発明の改質された金属コロイドは多くの分野において使用することができる。
金属コロイド粒子は、それらの組成のために、電気特性、フォトニック特性、光学特性、及びまた特に生理学的に有効な特性を構築するための添加剤として使用することができる。
本発明の改質された金属コロイドは、例えば、コーティング剤、塗料、プラスチック及びガラス製品における、添加剤、顔料又はフィラーとして使用することができる。
本発明の改質された金属コロイドの可撓性の表面塗膜のために、該金属コロイドは触媒における用途にも好適なものとなる。
本発明の改質された金属コロイドは、例えば、プラスチック又は導電性インクの導電性を上げるために、光学用途又は光電子用途、電気用途に使用することができる。
本発明の改質された金属コロイドはまた、分光学的な目的で使用することもできる。
本発明の改質された金属コロイドはまた、殺菌特性を有する添加剤としても使用することができる。金属コロイドの低分子量コーティング剤の結果として、例えば銅又は銀の場合には、殺菌に有効な銅イオン又は銀イオンを徐々に放出することができる。このため、これらの金属コロイドは、組成物中の殺菌有効成分として使用することができる。これは、金属コロイドをマトリックス中に組み込んだ場合にも当てはまる。
その上、本発明は、表面を少なくとも1つの低分子量化合物でコーティングされている金属コロイドに関する。本発明の方法によって得られた金属コロイドが好ましい。
更なる詳細及び特徴は、従属項と併せて好ましい実施例の後続の説明から分かる。これに関連して、各特徴は、それ自体によって、又は互いに重複するように若しくは組み合わせて理解することができる。課題を解決するための選択肢はこれらの実施例に限定されない。このため、例えば、範囲データは常に、(不特定の)間の値及びあらゆる考えられる部分区間を包含するものとする。
クロスフロー濾過後に実施例1において得られた金属コロイドのXRDスペクトル(Cu Kα)である。 クロスフロー濾過後に実施例3において得られた金属コロイドのXRDスペクトルである。 クロスフロー濾過後に実施例7において得られた金属コロイドのXRDスペクトルである。 種々の化合物(CuV144、CuV152d、CuV152c、CuV152e)の赤外スペクトルである。 クロスフロー濾過前後の化合物(CuV152d)の赤外スペクトルである。 乾燥させた粒子分散液の透過型電子顕微鏡写真である。 エポキシド樹脂のアラルダイト中におけるCuコロイド粒子の透過型電子顕微鏡写真である(銅1重量%、実施例9におけるCuV152e(左))、右 CuV152c。 完全に分散させて4週間にわたって保存した後の、種々の媒体中における金属コロイドの分散液である。
図1、図2及び図3は、得られる金属コロイドのXRDスペクトルを示すものである。このXRDスペクトルは、酸化銅又は炭酸銅を含まない、特徴的な反射を有する純粋な結晶性の銅を示すものである。あらゆる理論的なブラッグ反射を観測することができ、2θの値は43.4°、50.6°、74.1°、90.0°及び95.2°をとる。これは、fcc構造のミラー指数(111)、(200)、(220)、(311)及び(222)に対応するものである。改質後には、銅反射に加えて、更なる反射が、主に小さい2θ値位置に生じる。
図4は、別々に改質された銅コロイドの赤外スペクトルを示すものである。クロスフロー濾過後にスペクトルを全て記録した。3100cm−1〜2750cm−1の範囲に、1つのサンプルに使用したメルカプトシランに関するバンドが見られる。約1700cm−1〜1250cm−1の範囲に、2つのサンプルに使用したシステインのバンドが見られる。測定結果から、クロスフロー濾過後であっても、金属コロイドの表面が錯化剤でコーティングされていることが示される。
図5は、クロスフロー濾過前後の化合物CuV152dの赤外スペクトルを示すものである。精製されていないサンプルでは、デヒドロアスコルビン酸のバンドが明らかに見てとれる。精製後には、錯化剤であるシステインのバンドが明らかに見てとれるため、システインが金属コロイドの表面に上手く接続したことが分かる。
図6は、乾燥させた粒子分散液の透過型電子顕微鏡写真(透過型電子顕微鏡法)を示すものである。
図8は、完全に分散させて4週間にわたって保存した後の安定性を示すものである。目視による評価に続く、極性及び親水性の異なる媒体中における分散プロセスのより厳密な評価(++:完全に分散可能/4週間にわたる安定性、+:完全に分散可能/2週間にわたる安定性、○:完全に分散可能/1週間にわたる安定性、−:完全に分散可能、1日にわたる安定性、MPA:酢酸1−メトキシプロピル、アラルダイト)。
表2は、製造される金属コロイドが全て、広範な溶媒に完全に分散可能であることを示すものである。これに関連して、シランで改質される金属コロイドが、優れた安定性を伴って実質的に全ての溶媒に分散可能である。
表1は、種々の金属コロイドについての元素分析の結果を示すものである(遠心分離(Z)又はクロスフロー濾過(CF)を用いた精製後の、炭素含有率(C−%)、窒素含有率(N−%)及び硫黄含有率(S−%)(重量%単位)、検出限界:0.1重量%)。
元素分析(CHNS)は、TDP(Temperature Programmable Desorption:昇温脱離)カラムであるvario Micro Cube(Elementar Analysensysteme GmbH Germany)を用いて、高温燃焼(最高1200℃)及びガス構成成分の分離を介して行った。計器の較正は、計器製造業者による異なる開始重量のスルファニルアミドを用いて行った(理論値:16.26重量% N、41.85重量% C、4.68重量% H、及び18.62重量% S)。日常の因子判定(day factor determination)は、約2.0mgのスルファニルアミドを5回測定することによって、測定直前に行った。添加剤として、酸化タングステンをサンプルに添加した。乾燥粉末を測定した。
遠心分離による精製の場合、得られる金属コロイド分散液を、クロスフロー濾過することなく、12857rcf(Relative Centrifugal Force:相対遠心力)で10分間遠心分離にかけた。上澄み液を注ぎ出すか、又はピペットを用いて除去した。必要であれば、溶媒を再びいっぱいまで満たし、サンプルを振蕩させて、再度遠心分離にかけた。泡が生じなくなって、上澄み液が実質的に無色になるまで、これを(一般に3回〜4回)繰り返した。
実施例1:CuSO/デヒドロアスコルビン酸/アスコルビン酸(マスターバッチCuV144)、Cu:アスコルビン酸 2:1による合成
75g(0.3mol)のCuSO・5HOを300mlの水(1M)に溶解し、1l容の丸底フラスコに投入した。80℃で、強力撹拌(700rpm)しながら、アスコルビン酸1M溶液(150mlの水中26.4g)を徐々に滴加した(5ml/分)。色が青から黒に変化した。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm(分離限界粒径)、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。次に、それを遠心分離にかけて傾瀉した。所望であれば、この粉末をその後乾燥させた。
実施例2:CuSO/デヒドロアスコルビン酸/アスコルビン酸(マスターバッチCuV153)、Cu:アスコルビン酸 1:2による合成
75gのCuSO・5HOを300mlの水(1M)に溶解し、1l容の丸底フラスコに投入した。80℃で、強力撹拌(700rpm)しながら、アスコルビン酸1M溶液(500mlの水中105.6g)を徐々に滴加した(10ml/分)。色が青から黒に変化した。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例3:CuSO/システイン/アスコルビン酸 Cu:システイン 20:1を用いた合成−直接型(CuV152d)
25g(0.1mol)のCuSO・5HOを100mlの水(1M)に溶解し、250ml容の丸底フラスコに投入した。80℃で、強力撹拌(700rpm)しながら、0.6g(0.005mol)のシステインを50mlの水に溶解させた溶液を滴加した。白色の細かい沈殿物が形成した。次に、アスコルビン酸1M溶液(50mlの水中8.8g)を徐々に滴加した(5ml/分)。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。褐色の反応混合物から、反応が完了したことが示された。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例4:CuSO/システイン/アスコルビン酸、Cu:システイン 10:1を用いた合成−直接型(CuV152a)
25gのCuSO・5HOを100mlの水(1M)に溶解し、250ml容の丸底フラスコに投入した。80℃で、強力撹拌(800rpm)しながら、1.2gのシステインを50mlの水に溶解させた溶液を滴加した。白色の細かい沈殿物が形成した。次に、アスコルビン酸1M溶液(50mlの水中8.8g)を徐々に滴加した(5ml/分)。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。褐色の反応混合物から、反応が完了したことが示された。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例5:CuSO/システイン/アスコルビン酸、Cu:システイン 20:1による合成−間接型(CuV152c)
2.15gのCuV144を80℃で80mlの水に再分散させた。褐色の懸濁液が形成した。0.2gのシステインを20mlの水に溶解させた溶液を滴加した。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸及びデヒドロアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例6:CuSO/システイン/アスコルビン酸、Cu:システイン 10:1による合成−間接型(CuV152f)
2.15gのCuV144を80℃で80mlの水に再分散させた。褐色の懸濁液が形成した。0.4gのシステインを20mlの水に溶解させた溶液を滴加した。この反応混合物を、80℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、反応混合物から過剰なアスコルビン酸を取り除いた。残余分を水で1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例7:CuSO/メルカプトシラン/アスコルビン酸、Cu:メルカプトシラン 20:1による合成−間接型(CuV152e)
2.15gのCuV144を60℃で80mlのTHFに再分散させた。黒色の懸濁液が形成した。0.44gの3−メルカプトプロピルトリエトキシシランを10mlのTHFに溶解させた溶液を滴加した。この反応混合物を、60℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。反応混合物をまず遠心分離による除去にかけ、イソプロパノールに取った(taken up)。その後、クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、清浄化を行った。残余分をイソプロパノールで1:1に希釈し、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例8:CuSO/メルカプトシラン/アスコルビン酸、Cu:メルカプトシラン 10:1による合成−間接型(CuV152g)
2.15gのCuV144を60℃で80mlのTHFに再分散させた。黒色の懸濁液が形成した。1gの3−メルカプトプロピルトリエトキシシランを15mlのTHFに溶解させた溶液を滴加した。この反応混合物を、60℃で更に18時間、400rpmの撹拌速度で更に撹拌した。反応混合物をまず遠心分離による除去にかけ、イソプロパノールに取った。その後、クロスフロー濾過(カラム:Midikros 0.2μm、ポリエーテルスルホン−PES)を用いて、清浄化を行った。残余分をイソプロパノールで希釈し(1:1)、カラムに通して更に濾過した。この操作を3回繰り返した。
実施例9:UV硬化性エポキシド樹脂中におけるCuV152e由来の1重量%のCu
0.3gのCuV152eを、25gのアラルダイトCY 179 CH(脂環式エポキシド樹脂7−オキサビシクロ[4.1.0]へプタン−3−カルボン酸、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−イルメチルエステル、脂環式エポキシド樹脂60.00重量%〜100.00重量%)中に撹拌し、室温で更に16時間撹拌した。0.1gのBYK 307(ポリエーテル改質ポリジメチルシロキサン)及び2.5gの3−エチル−3−オキセタンメタノールを添加し、この混合物を更に30分間撹拌した。UV開始剤UVI6976(トリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩)を添加し、この混合物を30分間撹拌した。得られる混合物を、スパイラルアプリケータを用いてステンレス鋼に塗布し、UV露光(750W、1.5分間)で硬化させ、続いて140℃で30分間にわたる熱処理にかけた。層厚は22.87±1.53μmとなった。さらに、同様の硬化法を用いて3mmの厚みを有する成形体を作製した。
実施例10:ポリウレタン樹脂中におけるCuV152d由来の1重量%のCu
9.4gのDesmophen 1145(分枝状ポリエステル/ポリエーテルポリオール)、6.3gのDesmophen 1150(分枝状ポリエステル/ポリエーテルポリオール)、0.4gのDesmophen 1380 BT(ポリプロピレンエーテルポリオール)及び9.0gのDesmodur VL(ポリイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート)を、0.25gのCuV152dと一緒に室温で10分間撹拌した。得られる混合物を、スパイラルアプリケータを用いてステンレス鋼に塗布し、140℃で30分間にわたる熱的加熱によって硬化させた。層厚は35±3μmとなった。
実施例11:アクリレート樹脂中におけるCuV152a由来の1重量%のCu
10gのトリメチロールプロパントリアクリレートを、0.01gのCuV152a、0.01gのAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)及び0.01gのIrgacure 184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)と混和させ、室温で撹拌した。得られる混合物を、スパイラルアプリケータを用いてステンレス鋼に塗布し、UV露光(750W、1.5分間)及び130℃における30分間にわたるその後の熱処理によって硬化させた。層厚は28±2μmとなった。
実施例12:PU粉末コーティング剤中におけるCuV124由来の1重量%のCu
12gの乾燥サンプルCuV144をTHF中に取り、THFを実質的に乾式除去した。残留物を446gのCryolat 2839、136gのCrelan EF 403(脂環式ポリウレトジオン)、3.0gのベンゾイン及び3.0gのModaflow III(ポリアクリレート、エチルアクリレート−2−エチルヘキシルアクリレートコポリマー)と混合し、押出加工にかけた。得られる粒子を3バールのジェットミル及び分級器(Sichter)(6000rpm)を用いて粉砕した。次いでコロナ噴霧法を用いた鋼及びアルミニウムの塗工を行った。熱硬化は20分間にわたって200℃で行った。層厚は125±10μmとなった。アルミニウム支持体を濃HClで取り外すことによって、さらには、約120μmの厚みを有する自立型PUフィルムを得ることができた。
実施例13:アラルダイト中におけるCuV152c由来のCu
0.06gのCuV152cを、12.5gのアラルダイトCY 179 CH(脂環式エポキシド樹脂)中に撹拌し、室温で更に16時間混合物を撹拌した。0.03gのBYK 307(ポリエーテル改質ポリジメチルシロキサン)及び1.25gの3−エチル−3−オキセタンメタノールを添加し、混合物を更に30分間撹拌した。UV開始剤UVI 6976(トリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩)を添加し、混合物を30分間撹拌した。得られる混合物を、スパイラルアプリケータを用いてステンレス鋼に塗布し、UV露光(750W、1.5分間)及び140℃における30分間にわたるその後の熱処理によって硬化させた。さらに、同様の硬化方法を用いて3mmの厚みを有する成形体を製造した。
Figure 2016532779
Figure 2016532779

Claims (23)

  1. 金属コロイドを製造する方法であって、
    a)a1)少なくとも1タイプの金属イオンと、
    a2)少なくとも1つの有機還元剤と、
    a3)製造される前記金属コロイドと相互作用し得る少なくとも1つの官能基を含み、前記還元剤及び/又は前記還元剤の酸化体が錯化剤として作用し得る、少なくとも1つの錯化剤と、
    a4)少なくとも1つの溶媒と、
    を含む組成物の生成工程と、
    b)前記組成物の製造中又はその後の熱活性化及び/又は光化学活性化工程と、
    c)金属コロイドへの前記少なくとも1タイプの金属イオンの還元工程と、
    d)前記改質された金属コロイドの精製工程と、
    を含む、方法。
  2. クロスフロー濾過によって前記金属コロイドの精製を行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記金属イオンが、第8族〜第16族の金属のイオンであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記金属イオンが、Cu、Ag、Au、Ni、Pd、Pt、Co、Rh、Ir、Ru、Os、Se、Te、Cd、Bi、In、Ga、As、Ti、V、W、Mo、Sn及び/又はZnの金属イオンであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 金属塩として前記金属イオンを前記組成物中に投入することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記塩が、CuCl、CuCl、CuSO、Cu(NO、AgNO、H(AuCl)、PdCl、ZnCl、ZnSO、Cu(CHCOO)、銅アセチルアセトネート、CuCO、Cu(ClO、Cu(OH)を含む群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記有機還元剤が、1000g/mol未満の分子量を有する低分子量化合物であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記有機還元剤が、還元的カルボン酸、糖、ウロン酸、アルデヒドを含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記有機還元剤が、還元的カルボン酸、好ましくはクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記製造される金属コロイドとの相互作用にかかる前記官能基が、N、O、S、F、Cl、Br、Iの群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つの官能基が、アミノ基、カルボニル基、例えば、カルボン酸基、カルボキサミド基、イミド基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、アルデヒド基、ケト基、ウレタン、1,2位又は1,3位で隣接するカルボニル基、チオール基、ジスルフィド基、ヒドロキシル基、スルホニル基、リン酸基を含む群から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの錯化剤が、1000g/mol未満の分子量を有する低分子量化合物であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 少なくとも1つの還元剤が、錯化剤又は錯化剤の前駆体化合物であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記還元剤の酸化体が錯化剤であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 金属イオンと錯化剤とのモル比が30:1〜1:5であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. XRDにより測定される、前記形成された金属コロイドにおける結晶性金属相の分率が、80%より大きいことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記金属イオンが銅イオンであることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. a)少なくとも1つの溶媒中における少なくとも1つの金属コロイドの分散工程と、
    b)前記少なくとも1つの金属コロイドと相互作用し得る少なくとも1つの官能基を含む少なくとも1つの錯化剤の添加工程と、
    c)前記少なくとも1つの金属コロイドの表面改質工程と、
    d)前記改質された金属コロイドの精製工程と、
    を含む、金属コロイドを表面改質する方法。
  19. 請求項1〜16のいずれか一項に記載されるように得られる金属コロイドを使用する
    ことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 金属コロイドの表面が少なくとも1つの低分子量化合物でコーティングされることを特徴とする、金属コロイド。
  21. 請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法により得られる金属コロイド。
  22. 請求項20又は21に記載の少なくとも1つの金属コロイドを含む成形体又はコーティング剤。
  23. 電気用途、光学用途、光電子用途、フォトニック用途、殺菌用途における請求項20又は21に記載の金属コロイドの使用。
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