本発明の実施形態は通信技術に関し、詳細には、入力パラメータを生成するための方法および装置に関する。
通信技術の絶え間ない発展と共に、ますます高い通信速度が必要とされている。光通信は現在幅広く使用されているデータ通信方式であり、高速ネットワーク・デバイス・インターフェースでは、ネットワーク装置間の通信接続が一般に、光モジュールが光ファイバに接続するラインモードを用いて実現される。速度の異なる光モジュール間には大きな価格差が存在する(高速光モジュールは低速光モジュールと比べてはるかに高価である)ため、先行技術では、ネットワーク装置間の接続が普通は高密度低速ラインを用いて実現される。
データ伝送用の2つのネットワーク装置間には一般に複数のリンクが存在する。各リンクの負荷を平衡させる目的で、先行技術では、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、略してASIC)が負荷分散のためのパラメータ抽出および計算を実現するのに幅広く使用され、負荷分散のためのパラメータ抽出および計算は、具体的には、パケットフローの最も外部のクインタプルを負荷分散のための入力パラメータとして抽出し、負荷分散計算を行い、計算結果に従って受信パケットフローを送信のための対応するリンクに割り振ることである。
トンネリングが幅広く使用されているため、1つのトンネル上に複数のパケットフローが存在する可能性があり、同じトンネル上のパケットフローは、同じ最も外部のパケットヘッダを有し、異なる内部のパケットヘッダを有する可能性がある。しかし、先行技術では、パケットフローの最も外部のクインタプルがパケットフローにリンクを割り振るための入力パラメータとして使用され、パケットフローの入力パラメータが抽出されるときに別の要因が考慮されない。したがって、パケットフローの入力パラメータを抽出するための既存の方法は柔軟性が不十分である。
本発明の実施形態は、パケットの入力パラメータを柔軟に抽出するように入力パラメータを生成するための方法および装置を提供する。
第1の態様によれば、本発明の一実施形態は入力パラメータを生成するための方法を提供し、本方法は、
第1のネットワーク装置がパケットを受信するステップと、
規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップであって、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含む、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップと、
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出するステップと、
第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップと
を含む。
第1の態様の第1の可能な実施態様において、規則セットは第1のネットワーク装置において記憶され、または規則セットは第2のネットワーク装置において記憶される。
第1の態様の第1の可能な実施態様によれば、第2の可能な実施態様において、規則セットが第1のネットワーク装置において記憶される場合に、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップの前に、本方法は、第1のネットワーク装置が第3のネットワーク装置から規則セットを受信するステップをさらに含む。
第2の可能な実施態様に対する第1の態様に関連して、第3の可能な実施態様において、規則セットは第2の規則をさらに含み、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、
本方法は、
規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップと、
パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出するステップと
をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実施態様によれば、第4の可能な実施態様において、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップは、
第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得するステップ
を含む。
第2の可能な実施態様に対する第1の態様に関連して、第5の可能な実施態様において、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップは、
第1のパラメータを入力パラメータとして決定するステップ
を含む。
第2の態様によれば、本発明の一実施形態は、受信モジュールと処理モジュールとを含むネットワーク装置を提供し、
受信モジュールはパケットを受信するように構成され、
処理モジュールは、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含み、
処理モジュールは、
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、
第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するように構成される。
第2の態様の第1の可能な実施態様において、ネットワーク装置は、
規則セットを記憶する記憶モジュール
をさらに含む。
第2の態様の第1の可能な実施態様によれば、第2の可能な実施態様において、受信モジュールは、規則セットを受信するようにさらに構成される。
第2の可能な実施態様に対する第2の態様に関連して、第3の可能な実施態様において、規則セットは第2の規則をさらに含み、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、
処理モジュールは、
規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定し、
パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出するようにさらに構成される。
第2の態様の第3の可能な実施態様によれば、第4の可能な実施態様において、処理モジュールは具体的には、
第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得するように構成される。
第2の可能な実施態様に対する第2の態様に関連して、第5の可能な実施態様において、処理モジュールは具体的には、
第1のパラメータを入力パラメータとして決定するように構成される。
本発明の実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法および装置によれば、ネットワーク装置は、パケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。このようにして、パケットの入力パラメータは、異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出される。
本発明の実施形態における、または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明の添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの取得の概略図である。
本発明の一実施形態によるユーザ定義のパケットフォーマットの概略図である。
本発明の一実施形態によるOSSによるネットワーク装置のための規則セットの構成の概略図である。
本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの生成の概略図である。
本発明の一実施形態によるネットワーク装置10の概略的構造図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1は、本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。図1に示すように、本実施形態の方法は以下を含むことができる。
ステップ101: 第1のネットワーク装置がパケットを受信する。
ステップ102: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定する。規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含む。
1つの実現シナリオは以下とすることができる。規則セットは第1のネットワーク装置において事前記憶される。すなわち、規則セットは第1のネットワーク装置においてローカルで記憶される。あるいは、規則セットは第2のネットワーク装置において事前記憶され、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることにより第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる。第2のネットワーク装置は、例えばルータとすることができる。別の実現シナリオは以下とすることができる。第1のネットワーク装置は第3のネットワーク装置から規則セットを受信する。第3のネットワーク装置は、具体的には、オペレーション・サポート・システム(Operation Support System、略してOSS)とすることができる。
規則セットは異なるタイプのパケットヘッダを識別するためのパケットヘッダの識別子を含む。すなわち、第1のネットワーク装置は規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定することができ、パケットが第1のパケットヘッダを含むときに:第1のパケットヘッダがイーサネット(登録商標)パケットのパケットヘッダ、すなわちイーサネットヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、イーサネットパケットの送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがIPパケットのパケットヘッダ、すなわちIPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、IPパケットの送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがTCPパケットのパケットヘッダ、すなわちTCPヘッダである場合、またはUDPパケットのパケットヘッダ、すなわちUDPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、TCPパケットまたはUDPパケットの送信元ポート情報および/または宛先ポート情報を第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがGREパケットのパケットヘッダ、すなわちGREヘッダである場合、またはVXLANパケットのパケットヘッダ、すなわちVXLANヘッダである場合、またはNVGREパケットのパケットヘッダ、すなわちNVGREパケットである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、GREパケット、VXLANパケットまたはNVGREパケットの内部ペイロードの送信元MACアドレス、および/または宛先MACアドレス、および/または送信元IPアドレス、および/または宛先IPアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがGTPパケットのパケットヘッダ、すなわちGTPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、GTPパケットの内部ペイロードの送信元IPアドレス、および/または宛先IPアドレス、および/または送信元ポート情報、および/または宛先ポート情報を第1のパラメータとして獲得することである。
ステップ103: 第1のネットワーク装置はパケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合、第1のネットワーク装置は第1の操作情報に従って第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。パケットが第1のパケットヘッダを含まない場合、第1のネットワーク装置はデフォルト規則に従ってパケットのパラメータを入力パラメータとして抽出することができる。
ステップ104: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。
1つの実現可能なやり方では、規則セットが第1のパケットヘッダの識別子を含む場合、第1のネットワーク装置は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータを入力パラメータとして決定する。
さらに、規則セットは第2の規則をさらに含むことができ、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含むことができる。規則セットが第2の規則である場合、それに対応して、ステップ102またはステップ103の後で、第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定することができ、パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出する。第2のパラメータを抽出するプロセスについては、第1のパラメータを抽出するプロセスを参照することができ、ここでは詳細を繰り返し記述しない。
対応して、本ステップでは、第1のネットワーク装置が第1のパラメータに従って入力パラメータを決定することは、第1のネットワーク装置が第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得することとすることができる。第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることは、第1のパラメータと第2のパラメータを直接組み合わせることにより入力パラメータを取得することとすることができる。例えば、第1のパラメータは1010であり、第2のパラメータは1111であり、その場合、直接の組み合わせによって取得される結果は、10101111または11111010となりうる。加えて、第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることは、第1のパラメータおよび/または第2のパラメータを別々に前処理し、次いで、前処理したパラメータを組み合わせることとすることもできる。例えば、第1のパラメータおよび第2のパラメータに対して巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、略してCRC)処理または排他的論理和演算を行って処理済みの第1のパラメータおよび処理済みの第2のパラメータが取得され、次いで、処理済みの第1のパラメータと処理済みの第2のパラメータを組み合わせることにより入力パラメータが取得される。パラメータを組み合わせるための方法は本実施形態では限定されない。
本発明の本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法によれば、ネットワーク装置は、パケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。このようにして、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
前述の実施形態に基づき、本実施形態では、入力パラメータを生成するための方法を、規則セットが第1の規則および第2の規則を含む例を用いて説明する。図2に示すように、図2は本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。本実施形態で提供される方法は以下を含むことができる。
ステップ201: 第1のネットワーク装置がパケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第1のパケットヘッダを含む場合、ステップ202が行われ、そうでない場合、ステップ207が行われる。
ステップ202: 第1のネットワーク装置は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。
ステップ203: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第2のパケットヘッダを含む場合、ステップ204が行われ、そうでない場合、ステップ206が行われる。
ステップ204: 第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出する。
ステップ205: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ206: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータを入力パラメータとして決定し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ207: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第2のパケットヘッダを含む場合、ステップ208が行われ、そうでない場合、ステップ209が行われる。
ステップ208: 第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出し、第2のパラメータを入力パラメータとして決定し、パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ209: 第1のネットワーク装置はデフォルト規則に従ってパケットのパラメータを入力パラメータとして抽出し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
本実施形態では、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
本発明の本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法の1つの適用シナリオは以下を含むことができる。第1のネットワーク装置は規則セットを記憶する。すなわち、規則セットはネットワーク装置のために事前構成される;または、規則セットは第2のネットワーク装置において事前記憶され、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることによって第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる;OSSがパケットフォーマット定義をネットワーク装置へ渡す;または、第3のネットワーク装置が規則セットを第1のネットワーク装置へ送信する。すなわち、OSSがネットワーク装置のための規則セットを構成する。このネットワーク装置は本実施形態では限定されない。本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法を、規則セットがネットワーク装置のために事前構成される例を用いて以下で詳細に説明する。
まず、規則セットがネットワーク装置のために事前構成される。表1に示すように、表1は異なるパケットヘッダのための操作情報のリストである。規則セットは少なくとも1つの規則を含むことができ、少なくとも1つの規則は第1の規則および第2の規則だけに限定されない。具体的には、規則セットにおいては、少なくとも1つの規則を用いて異なるパケットが記述され、各規則は単一のパケットまたはパケットセット、例えば、VXLANトンネル上のすべてのパケットフローやNVGREトンネル上のすべてのパケットフローを記述し、次いで、構成された規則がネットワーク装置のポートに適用される。
規則セットは、以下の規則のうちのいずれか1つまたは組み合わせを含むことができる。
第1の規則「key Ethernet(登録商標) src-mac1 dst-mac1」:イーサネット・イーサネット・パケットについて、送信元媒体アクセス制御(Media Access Control、略してMAC)アドレスおよび/または宛先MACアドレスを第1のパラメータ、キー1として抽出する。
第2の規則「key ip src-ip1 dst-ip1」:インターネットプロトコル(Internet Protocol、略してIP)パケットについて、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第2のパラメータ、キー2として抽出する。
第3の規則「key vxlan vni」:仮想拡張ローカル・エリア・ネットワーク(Virtual eXtensible Local Area Network、略してVXLAN)パケットについて、「VNI」フィールドの値を第3のパラメータ、キー3として抽出する。
第4の規則「key vxlan src-mac2 dst-mac2」:VXLANパケットについて、VXLANパケットのペイロードにおけるイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第4のパラメータ、キー4として抽出する。
第5の規則「key vxlan src-ip2 dst-ip2」:VXLANパケットについて、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第5のパラメータ、キー5として抽出する。
第6の規則「key nvgre vsid」:汎用ルーティングカプセル化を用いたネットワーク仮想化(Network Virtualization using Generic Routing Encapsulation、略してNVGRE)パケットについて、「VSID」フィールドの値を第6のパラメータ、キー6として抽出する。
第7の規則「key nvgre src-mac2 dst-mac2」:NVGREパケットについて、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第7のパラメータ、キー7として抽出する。
第8の規則「key nvgre src-ip2 dst-ip2」:NVGREパケットについて、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第8のパラメータ、キー8として抽出する。
第9の規則「key gtp teid」:汎用パケット無線サービス・トンネリング・プロトコル(GPRS Tunneling Protocol、略してGTP)パケットについて、「TEID」の値を第9のパラメータ、キー9として抽出する。
第10の規則「key nvgre src-ip2 dst-ip2」:GTPパケットについて、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第10のパラメータ、キー10として抽出する。
規則セットが適用されるネットワーク装置のポートがパケットを受信した後で、パケットのパケットヘッダの識別子と前述の10規則との間で照合が行われる。パケットのパケットヘッダの識別子が前述の10規則のうちのいずれか1つと一致する場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダからパラメータが抽出され、抽出されたパラメータに従って入力パラメータが決定される。
例えば、表1において、規則セット「wan1」における第1の規則は「key Ethernet src-mac1 dst-mac1」である。すなわち、イーサネットパケットについては、送信元MACアドレス(「src-mac1」)および宛先MACアドレス(「dst-mac1」)が入力パラメータとして抽出される。この事例では、受信されたパケットがイーサネットパケットである場合、そのパケットの送信元MACアドレスおよび宛先IPアドレスが入力パラメータとして抽出される。
図3は、本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの取得の概略図である。図3に示すように、パケットのパケットヘッダの識別子が前述の10規則のうちの複数の規則と一致する場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットが別々に抽出される。抽出パラメータセットの個数はパケットヘッダの識別子が適合する規則の個数と同じであり、ネットワーク装置は、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータを取得する。
例えば、図3において、規則セット「wan1」の第1の規則は「key Ethernet src-mac1 dst-mac1」である。すなわち、イーサネットパケットについては、送信元MACアドレス(「src-mac1」)および宛先MACアドレス(「dst-mac1」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットが第1の規則だけに適合する場合、すなわち、パケットがイーサネットパケットである場合、ネットワーク装置は送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスを第1のパラメータ、キー1として使用し、ネットワーク装置はキー1を入力パラメータとして決定する。
さらに、第2の規則は「key ip src-ip1 dst-ip1」である。すなわち、IPパケットについては、送信元IPアドレス(「src-ip1」)および宛先IPアドレス(「dst-ip1」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがIPパケットである場合、送信元IPアドレスおよび送信元IPアドレスが第2のパラメータ、キー2として抽出される。パケットが第1の規則と第2の規則の両方に適合し、IPパケットがイーサネット上で搬送される場合、ネットワーク装置はキー1とキー2を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第3の規則は「key vxlan vni」である。すなわち、VXLANパケットについては、「VNI」フィールドの値がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、「VNI」フィールドの値が第3のパラメータ、キー3として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第3の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー3を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第4の規則は「key vxlan src-mac2 dst-mac2」である。すなわち、VXLANパケットについては、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレス(「src-mac2」)および宛先MACアドレス(「dst-mac2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスが第4のパラメータ、キー4として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第3の規則、および第4の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー3、およびキー4を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第5の規則は「key vxlan src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、VXLANパケットについては、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第5のパラメータ、キー5として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第3の規則、第4の規則、および第5の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー3、キー4、およびキー5を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第6の規則は「key nvgre vsid」である。すなわち、NVGREパケットについては、「VSID」フィールドの値がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがNVGREパケットである場合、「VSID」フィールドの値が第6のパラメータ、キー6として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第6の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー6を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第7の規則は「key nvgre src-mac2 dst-mac2」である。すなわち、NVGREパケットについては、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレス(「src-mac2」)および宛先MACアドレス(「dst-mac2」)がパラメータとして抽出される。パケットがNVGREパケットである場合、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスが第7のパラメータ、キー7として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第6の規則、および第7の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー6、およびキー7を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第8の規則は「key nvgre src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、NVGREパケットについては、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。パケットがNVGREパケットである場合、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第8のパラメータ、キー8として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第6の規則、第7の規則、および第8の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー6、キー7、およびキー8を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第9の規則は「key gtp teid」である。すなわち、GTPパケットについては、「TEID」フィールドの値がパラメータとして抽出される。パケットがGTPパケットである場合、「TEID」フィールドの値が第9のパラメータ、キー9として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第9の規則のすべてに適合する場合、GTPパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー9を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第10の規則は「key nvgre src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、GTPパケットについては、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがGTPパケットである場合、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第10のパラメータ、キー10として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第9の規則、および第10の規則のすべてに適合する場合、GTPパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー9、およびキー10を組み合わせて入力パラメータを取得する。
実際の適用プロセスにおいては、抽出パラメータを組み合わせることは、複数の取得されたパラメータセットを直接組み合わせることにより入力パラメータを取得することであってもよく、パラメータセットに対してCRC処理または排他的論理和演算を別々に行って処理済みのパラメータセットを取得し、次いで、処理済みのパラメータセットを組み合わせることにより入力パラメータを取得することであってもよい。パラメータを組み合わせるための方法は本実施形態では限定されない。
規則セットが第2のネットワーク装置において事前記憶される場合、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることによって第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる。第1のネットワーク装置が第2のネットワーク装置にアクセスすることによって規則セットを読み取った後で第1のネットワーク装置が入力パラメータを生成する具体的なプロセスについては、前述の実施形態のいずれか1つで記述されている方法を参照することができ、ここでは詳細を繰り返し記述しない。
OSSがパケットフォーマット定義をネットワーク装置へ渡す場合、ネットワーク装置は渡されたパケットフォーマット定義に従ってプロトコルパケットのフォーマットを識別する。ユーザ定義のパケットフォーマットの一例が図4に示されている。図4は本発明の一実施形態によるユーザ定義のパケットフォーマットの概略図である。例えば、図4の外部IPヘッダにおいてoffset.A.Bが指示され、そこで具体的には、offset.A.Bは以下を意味する。 Aはイーサネット・タイプ・フィールドの後の第Aのバイトを指示し、BはAの末尾から開始する連続したBバイトを指示する。ユーザ定義のパケットフォーマットを識別するプロセスは以下とすることができる。 第1に、イーサネット・ヘッダ・タイプ・フィールドの値が0×0800である場合には、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。すなわち、引き続き決定が行われない。第2に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第10のバイトの末尾から開始する1バイトのフィールド値が0×2F(すなわちGREパケット)である場合には、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。第3に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第23のバイトの末尾から開始する2バイトのフィールド値が0×6558(すなわちNVGREパケット)である場合、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。第4に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第25のバイトの末尾から開始する3バイトのフィールドが見つかり、可変仮想サブネット識別子(Virtual Subnet Identifier、略してVSID)についてのフィールド値が取得され、戻る。本実施形態による入力パラメータを生成するための方法は、前述の方法実施形態における方法と同じであり、ここでは繰り返し記述しない。
OSSがネットワーク装置のための規則セットを構成する場合、図5に示すように、図5は本発明の一実施形態によるOSSによるネットワーク装置のための規則セットの構成の概略図である。規則セットにおいては、少なくとも1つの規則を用いて異なるパケットが記述され、各規則は単一のパケットまたはパケットセット、例えば、VXLANトンネル上のすべてのパケットフローやNVGREトンネル上のすべてのパケットフローを記述し、次いで、構成された規則がネットワーク装置のポートに適用される。
規則セットが適用されるネットワーク装置のポートがパケットを受信した後で、パケットのパケットヘッダの識別子と前述の10規則との間で照合が行われる。パケットのパケットヘッダの識別子は前述の10規則のうちのいずれか1つと一致する可能性があり、その場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダからパラメータセットが抽出され、抽出されたパラメータに従って入力パラメータが決定される。また、パケットのパラメータヘッダの識別子は前述の10規則のうちの複数の規則と一致する可能性もあり、その場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットが別々に抽出される。抽出パラメータセットの個数はパケットヘッダの識別子が適合する規則の個数と同じである。ネットワーク装置は、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータを取得する。図6に示すように、図6は本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの生成の概略図であり、その処理方法は、前述の方法実施形態における処理方法と同じであり、ここでは繰り返し記述しない。
本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法によれば、ネットワーク装置はパケットを受信し、事前設定の規則セットに従ってパケットの少なくとも1つのパラメータセットを抽出し、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータセットを取得する。このようにして、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
図7は本発明の一実施形態によるネットワーク装置10の概略的構造図である。本実施形態のネットワーク装置10は、図1に対応する実施形態のネットワーク装置とすることができる。図7に示すように、本実施形態で提供されるネットワーク装置10は受信モジュール11と処理モジュール12とを含むことができ、
受信モジュール11はパケットを受信するように構成され、
処理モジュール12は、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含み、また処理モジュール12は、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するように構成される。
処理モジュール12は、具体的には、第1のパラメータを入力パラメータとして決定するように構成されることができる。
ネットワーク装置10は記憶モジュールをさらに含むことができ、記憶モジュールは受信モジュール11によって受信された規則セットを記憶するように構成される。
規則セットは第2の規則をさらに含むことができ、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、それに対応して、処理モジュール12は、規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出し、抽出された第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることにより入力パラメータを取得することができるようにさらに構成されることができる。
1つの具体的な実現プロセスにおいて、受信モジュール11はパケットを受信し、次いで処理モジュール12は事前設定の規則セットに従ってパケットの少なくとも1つのパラメータセットを抽出する。パケットのパケットヘッダの識別子が事前設定規則のうちの1つと一致する場合、処理モジュール12は、対応する規則内の操作情報に従って、入力パラメータとしてパケットのパケットヘッダからパラメータセットを抽出する。パケットのパケットヘッダの識別子が事前設定規則のうちの複数の規則と一致する場合、処理モジュール12は、対応する規則内の操作情報に従って、パケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットを別々に抽出する。抽出パラメータセットの個数はパケットが適合する規則の個数と同じである。
処理モジュール12はパケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせる。例えば、パラメータセットを直接組み合わせ、あるいは、パラメータセットに対してCRC処理または排他的論理和演算を別々に行い、次いで、処理済みの複数のパラメータセットを組み合わせて入力パラメータセットを形成する。
受信モジュール11の機能は具体的には物理的受信ポートによって実現され、処理モジュール12の機能は具体的にはプロセッサによって実現され、記憶モジュールの機能は具体的にはメモリによって実現されうることに留意すべきである。
本実施形態で提供されるネットワーク装置は方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成されることができ、ネットワーク装置の原理および技術的効果と方法実施形態の技術的解決策とは同様のものであり、ここでは繰り返し記述しない。
当業者は、方法実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。プログラムが走ると、方法実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者はさらに、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、前述の実施形態に記述されている技術的解決策に改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部または全部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。
10 ネットワーク装置
11 受信モジュール
12 処理モジュール
本発明の実施形態は通信技術に関し、詳細には、入力パラメータを生成するための方法および装置に関する。
通信技術の絶え間ない発展と共に、ますます高い通信速度が必要とされている。光通信は現在幅広く使用されているデータ通信方式であり、高速ネットワーク・デバイス・インターフェースでは、ネットワーク装置間の通信接続が一般に、光モジュールが光ファイバに接続するラインモードを用いて実現される。速度の異なる光モジュール間には大きな価格差が存在する(高速光モジュールは低速光モジュールと比べてはるかに高価である)ため、先行技術では、ネットワーク装置間の接続が普通は高密度低速ラインを用いて実現される。
データ伝送用の2つのネットワーク装置間には一般に複数のリンクが存在する。各リンクの負荷を平衡させる目的で、先行技術では、特定用途向け集積回路(英語表記ではApplication-Specific Integrated Circuit、略してASIC)が負荷分散のためのパラメータ抽出および計算を実現するのに幅広く使用され、負荷分散のためのパラメータ抽出および計算は、具体的には、パケットフローの最も外部のクインタプルを負荷分散のための入力パラメータとして抽出し、負荷分散計算を行い、計算結果に従って受信パケットフローを送信のための対応するリンクに割り振ることである。
トンネリングが幅広く使用されているため、1つのトンネル上に複数のパケットフローが存在する可能性があり、同じトンネル上のパケットフローは、同じ最も外部のパケットヘッダを有し、異なる内部のパケットヘッダを有する可能性がある。しかし、先行技術では、パケットフローの最も外部のクインタプルがパケットフローにリンクを割り振るための入力パラメータとして使用され、パケットフローの入力パラメータが抽出されるときに別の要因が考慮されない。したがって、パケットフローの入力パラメータを抽出するための既存の方法は柔軟性が不十分である。
本発明の実施形態は、パケットの入力パラメータを柔軟に抽出するように入力パラメータを生成するための方法および装置を提供する。
第1の態様によれば、本発明の一実施形態は入力パラメータを生成するための方法を提供し、本方法は、
第1のネットワーク装置がパケットを受信するステップと、
規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップであって、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含む、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップと、
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出するステップと、
第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップと
を含む。
第1の態様の第1の可能な実施態様において、規則セットは第1のネットワーク装置において記憶され、または規則セットは第2のネットワーク装置において記憶される。
第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、規則セットが第1のネットワーク装置において記憶される場合に、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップの前に、本方法は、第1のネットワーク装置が第3のネットワーク装置から規則セットを受信するステップをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の第1から第2の可能な実施態様のいずれかに関連して、第3の可能な実施態様において、規則セットは第2の規則をさらに含み、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、
本方法は、
規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定するステップと、
パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出するステップと
をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第4の可能な実施態様において、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップは、
第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得するステップ
を含む。
第1の態様または第1の態様の第1から第2の可能な実施態様のいずれかに関連して、第5の可能な実施態様において、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するステップは、
第1のパラメータを入力パラメータとして決定するステップ
を含む。
第2の態様によれば、本発明の一実施形態は、受信モジュールと処理モジュールとを含むネットワーク装置を提供し、
受信モジュールはパケットを受信するように構成され、
処理モジュールは、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含み、
処理モジュールは、
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、
第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するように構成される。
第2の態様の第1の可能な実施態様において、ネットワーク装置は、
規則セットを記憶する記憶モジュール
をさらに含む。
第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の可能な実施態様において、受信モジュールは、規則セットを受信するようにさらに構成される。
第2の態様または第2の態様の第1から第2の可能な実施態様のいずれかに関連して、第3の可能な実施態様において、規則セットは第2の規則をさらに含み、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、
処理モジュールは、
規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定し、
パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出するようにさらに構成される。
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第4の可能な実施態様において、処理モジュールは具体的には、
第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得するように構成される。
第2の態様または第2の態様の第1から第2の可能な実施態様のいずれかに関連して、第5の可能な実施態様において、処理モジュールは具体的には、
第1のパラメータを入力パラメータとして決定するように構成される。
本発明の実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法および装置によれば、ネットワーク装置は、パケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。このようにして、パケットの入力パラメータは、異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出される。
本発明の実施形態における、における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明の添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。
別の本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの取得の概略図である。
本発明の一実施形態によるユーザ定義のパケットフォーマットの概略図である。
本発明の一実施形態によるOSSによるネットワーク装置のための規則セットの構成の概略図である。
本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの生成の概略図である。
本発明の一実施形態によるネットワーク装置10の概略的構造図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1は、本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。図1に示すように、本実施形態の方法は以下を含むことができる。
ステップ101: 第1のネットワーク装置がパケットを受信する。
ステップ102: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定する。規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含む。
1つの実現シナリオは以下とすることができる。規則セットは第1のネットワーク装置において事前記憶される。すなわち、規則セットは第1のネットワーク装置においてローカルで記憶される。あるいは、規則セットは第2のネットワーク装置において事前記憶され、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることにより第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる。第2のネットワーク装置は、例えばルータとすることができる。別の実現シナリオは以下とすることができる。第1のネットワーク装置は第3のネットワーク装置から規則セットを受信する。第3のネットワーク装置は、具体的には、オペレーション・サポート・システム(英語表記ではOperation Support System、略してOSS)とすることができる。
規則セットは異なるタイプのパケットヘッダを識別するためのパケットヘッダの識別子を含む。すなわち、第1のネットワーク装置は規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定することができ、パケットが第1のパケットヘッダを含むときに:第1のパケットヘッダがイーサネット(登録商標)パケットのパケットヘッダ、すなわちイーサネットヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、イーサネットパケットの送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがIPパケットのパケットヘッダ、すなわちIPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、IPパケットの送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがTCPパケットのパケットヘッダ、すなわちTCPヘッダである場合、またはUDPパケットのパケットヘッダ、すなわちUDPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、TCPパケットまたはUDPパケットの送信元ポート情報および/または宛先ポート情報を第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがGREパケットのパケットヘッダ、すなわちGREヘッダである場合、またはVXLANパケットのパケットヘッダ、すなわちVXLANヘッダである場合、またはNVGREパケットのパケットヘッダ、すなわちNVGREパケットである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、GREパケット、VXLANパケットまたはNVGREパケットの内部ペイロードの送信元MACアドレス、および/または宛先MACアドレス、および/または送信元IPアドレス、および/または宛先IPアドレスを第1のパラメータとして獲得することであり;第1のパケットヘッダがGTPパケットのパケットヘッダ、すなわちGTPヘッダである場合、第1のパケットヘッダに対応する第1の操作情報は、GTPパケットの内部ペイロードの送信元IPアドレス、および/または宛先IPアドレス、および/または送信元ポート情報、および/または宛先ポート情報を第1のパラメータとして獲得することである。
ステップ103: 第1のネットワーク装置はパケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。
パケットが第1のパケットヘッダを含む場合、第1のネットワーク装置は第1の操作情報に従って第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。パケットが第1のパケットヘッダを含まない場合、第1のネットワーク装置はデフォルト規則に従ってパケットのパラメータを入力パラメータとして抽出することができる。
ステップ104: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。
1つの実現可能なやり方では、規則セットが第1のパケットヘッダの識別子を含む場合、第1のネットワーク装置は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータを入力パラメータとして決定する。
さらに、規則セットは第2の規則をさらに含むことができ、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含むことができる。規則セットが第2の規則である場合、それに対応して、ステップ102またはステップ103の後で、第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定することができ、パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出する。第2のパラメータを抽出するプロセスについては、第1のパラメータを抽出するプロセスを参照することができ、ここでは詳細を繰り返し記述しない。
対応して、本ステップでは、第1のネットワーク装置が第1のパラメータに従って入力パラメータを決定することは、第1のネットワーク装置が第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得することとすることができる。第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることは、第1のパラメータと第2のパラメータを直接組み合わせることにより入力パラメータを取得することとすることができる。例えば、第1のパラメータは1010であり、第2のパラメータは1111であり、その場合、直接の組み合わせによって取得される結果は、10101111または11111010となりうる。加えて、第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることは、第1のパラメータおよび/または第2のパラメータを別々に前処理し、次いで、前処理したパラメータを組み合わせることとすることもできる。例えば、第1のパラメータおよび第2のパラメータに対して巡回冗長検査(英語表記ではCyclic Redundancy Check、略してCRC)処理または排他的論理和演算を行って処理済みの第1のパラメータおよび処理済みの第2のパラメータが取得され、次いで、処理済みの第1のパラメータと処理済みの第2のパラメータを組み合わせることにより入力パラメータが取得される。パラメータを組み合わせるための方法は本実施形態では限定されない。
本発明の本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法によれば、ネットワーク装置は、パケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定する。このようにして、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
前述の実施形態に基づき、本実施形態では、入力パラメータを生成するための方法を、規則セットが第1の規則および第2の規則を含む例を用いて説明する。図2に示すように、図2は別の本発明の一実施形態による入力パラメータを生成するための方法の流れ図である。本実施形態で提供される方法は以下を含むことができる。
ステップ201: 第1のネットワーク装置がパケットを受信し、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第1のパケットヘッダを含む場合、ステップ202が行われ、そうでない場合、ステップ207が行われる。
ステップ202: 第1のネットワーク装置は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出する。
ステップ203: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第2のパケットヘッダを含む場合、ステップ204が行われ、そうでない場合、ステップ206が行われる。
ステップ204: 第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出する。
ステップ205: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせて入力パラメータを取得し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ206: 第1のネットワーク装置は第1のパラメータを入力パラメータとして決定し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ207: 第1のネットワーク装置は規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定する。パケットが第2のパケットヘッダを含む場合、ステップ208が行われ、そうでない場合、ステップ209が行われる。
ステップ208: 第1のネットワーク装置は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出し、第2のパラメータを入力パラメータとして決定し、パラメータを生成するプロセスは終了する。
ステップ209: 第1のネットワーク装置はデフォルト規則に従ってパケットのパラメータを入力パラメータとして抽出し、入力パラメータを生成するプロセスは終了する。
本実施形態では、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
本発明の本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法の1つの適用シナリオは以下を含むことができる。第1のネットワーク装置は規則セットを記憶する。すなわち、規則セットはネットワーク装置のために事前構成される;または、規則セットは第2のネットワーク装置において事前記憶され、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることによって第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる;OSSがパケットフォーマット定義をネットワーク装置へ渡す;または、第3のネットワーク装置が規則セットを第1のネットワーク装置へ送信する。すなわち、OSSが第1のネットワーク装置のための規則セットを構成する。このネットワーク装置は本実施形態では限定されない。本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法を、規則セットがネットワーク装置のために事前構成される例を用いて以下で詳細に説明する。
まず、規則セットがネットワーク装置のために事前構成される。表1に示すように、表1は異なるパケットヘッダのための操作情報のリストである。規則セットは少なくとも1つの規則を含むことができ、少なくとも1つの規則は第1の規則および第2の規則だけに限定されない。具体的には、規則セットにおいては、少なくとも1つの規則を用いて異なるパケットが記述され、各規則は単一のパケットまたはパケットセット、例えば、VXLANトンネル上のすべてのパケットフローやNVGREトンネル上のすべてのパケットフローを記述し、次いで、構成された規則がネットワーク装置のポートに適用される。
規則セットは、以下の規則のうちのいずれか1つまたは組み合わせを含むことができる。
第1の規則「key Ethernet(登録商標) src-mac1 dst-mac1」:イーサネット・パケットについて、送信元媒体アクセス制御(英語表記ではMedia Access Control、略してMAC)アドレスおよび/または宛先MACアドレスを第1のパラメータ、キー1として抽出する。
第2の規則「key ip src-ip1 dst-ip1」:インターネットプロトコル(英語表記ではInternet Protocol、略してIP)パケットについて、送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第2のパラメータ、キー2として抽出する。
第3の規則「key vxlan vni」:仮想拡張ローカル・エリア・ネットワーク(英語表記ではVirtual eXtensible Local Area Network、略してVXLAN)パケットについて、「VNI」フィールドの値を第3のパラメータ、キー3として抽出する。
第4の規則「key vxlan src-mac2 dst-mac2」:VXLANパケットについて、VXLANパケットのペイロードにおけるイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第4のパラメータ、キー4として抽出する。
第5の規則「key vxlan src-ip2 dst-ip2」:VXLANパケットについて、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第5のパラメータ、キー5として抽出する。
第6の規則「key nvgre vsid」:汎用ルーティングカプセル化を用いたネットワーク仮想化(英語表記ではNetwork Virtualization using Generic Routing Encapsulation、略してNVGRE)パケットについて、「VSID」フィールドの値を第6のパラメータ、キー6として抽出する。
第7の規則「key nvgre src-mac2 dst-mac2」:NVGREパケットについて、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび/または宛先MACアドレスを第7のパラメータ、キー7として抽出する。
第8の規則「key nvgre src-ip2 dst-ip2」:NVGREパケットについて、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第8のパラメータ、キー8として抽出する。
第9の規則「key gtp teid」:汎用パケット無線サービス・トンネリング・プロトコル(英語表記ではGPRS Tunneling Protocol、略してGTP)パケットについて、「TEID」の値を第9のパラメータ、キー9として抽出する。
第10の規則「key gtp src-ip2 dst-ip2」:GTPパケットについて、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび/または宛先IPアドレスを第10のパラメータ、キー10として抽出する。
規則セットが適用されるネットワーク装置のポートがパケットを受信した後で、パケットのパケットヘッダの識別子と前述の10規則との間で照合が行われる。パケットのパケットヘッダの識別子が前述の10規則のうちのいずれか1つと一致する場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダからパラメータが抽出され、抽出されたパラメータに従って入力パラメータが決定される。
例えば、表1において、規則セット「wan1」における第1の規則は「key Ethernet src-mac1 dst-mac1」である。すなわち、イーサネットパケットについては、送信元MACアドレス(「src-mac1」)および宛先MACアドレス(「dst-mac1」)が入力パラメータとして抽出される。この事例では、受信されたパケットがイーサネットパケットである場合、そのパケットの送信元MACアドレスおよび宛先IPアドレスが入力パラメータとして抽出される。
図3は、本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの取得の概略図である。図3に示すように、パケットのパケットヘッダの識別子が前述の10規則のうちの複数の規則と一致する場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットが別々に抽出される。抽出パラメータセットの個数はパケットヘッダの識別子が適合する規則の個数と同じであり、ネットワーク装置は、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータを取得する。
例えば、図3において、規則セット「wan1」の第1の規則は「key Ethernet src-mac1 dst-mac1」である。すなわち、イーサネットパケットについては、送信元MACアドレス(「src-mac1」)および宛先MACアドレス(「dst-mac1」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットが第1の規則だけに適合する場合、すなわち、パケットがイーサネットパケットである場合、ネットワーク装置は送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスを第1のパラメータ、キー1として使用し、ネットワーク装置はキー1を入力パラメータとして決定する。
さらに、第2の規則は「key ip src-ip1 dst-ip1」である。すなわち、IPパケットについては、送信元IPアドレス(「src-ip1」)および宛先IPアドレス(「dst-ip1」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがIPパケットである場合、送信元IPアドレスおよび送信元IPアドレスが第2のパラメータ、キー2として抽出される。パケットが第1の規則と第2の規則の両方に適合し、IPパケットがイーサネット上で搬送される場合、ネットワーク装置はキー1とキー2を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第3の規則は「key vxlan vni」である。すなわち、VXLANパケットについては、「VNI」フィールドの値がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、「VNI」フィールドの値が第3のパラメータ、キー3として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第3の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー3を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第4の規則は「key vxlan src-mac2 dst-mac2」である。すなわち、VXLANパケットについては、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレス(「src-mac2」)および宛先MACアドレス(「dst-mac2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスが第4のパラメータ、キー4として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第3の規則、および第4の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー3、およびキー4を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第5の規則は「key vxlan src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、VXLANパケットについては、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがVXLANパケットである場合、VXLANパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第5のパラメータ、キー5として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第3の規則、第4の規則、および第5の規則のすべてに適合する場合、VXLANパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー3、キー4、およびキー5を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第6の規則は「key nvgre vsid」である。すなわち、NVGREパケットについては、「VSID」フィールドの値がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがNVGREパケットである場合、「VSID」フィールドの値が第6のパラメータ、キー6として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第6の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー6を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第7の規則は「key nvgre src-mac2 dst-mac2」である。すなわち、NVGREパケットについては、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレス(「src-mac2」)および宛先MACアドレス(「dst-mac2」)がパラメータとして抽出される。パケットがNVGREパケットである場合、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスが第7のパラメータ、キー7として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第6の規則、および第7の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー6、およびキー7を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第8の規則は「key nvgre src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、NVGREパケットについては、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。パケットがNVGREパケットである場合、NVGREパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第8のパラメータ、キー8として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第6の規則、第7の規則、および第8の規則のすべてに適合する場合、NVGREパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー6、キー7、およびキー8を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第9の規則は「key gtp teid」である。すなわち、GTPパケットについては、「TEID」フィールドの値がパラメータとして抽出される。パケットがGTPパケットである場合、「TEID」フィールドの値が第9のパラメータ、キー9として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、および第9の規則のすべてに適合する場合、GTPパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、およびキー9を組み合わせて入力パラメータを取得する。
さらに、第10の規則は「key gtp src-ip2 dst-ip2」である。すなわち、GTPパケットについては、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレス(「src-ip2」)および宛先IPアドレス(「dst-ip2」)がパラメータとして抽出される。この事例では、パケットがGTPパケットである場合、GTPパケットの内部ペイロードのイーサネットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスが第10のパラメータ、キー10として抽出される。パケットが第1の規則、第2の規則、第9の規則、および第10の規則のすべてに適合する場合、GTPパケットはIPパケットの1タイプであり、IPパケットはイーサネット上で搬送されるため、ネットワーク装置はキー1、キー2、キー9、およびキー10を組み合わせて入力パラメータを取得する。
実際の適用プロセスにおいては、抽出パラメータを組み合わせることは、複数の取得されたパラメータセットを直接組み合わせることにより入力パラメータを取得することであってもよく、パラメータセットに対してCRC処理または排他的論理和演算を別々に行って処理済みのパラメータセットを取得し、次いで、処理済みのパラメータセットを組み合わせることにより入力パラメータを取得することであってもよい。パラメータを組み合わせるための方法は本実施形態では限定されない。
規則セットが第2のネットワーク装置において事前記憶される場合、第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置にアクセスすることによって第2のネットワーク装置から規則セットを読み取ることができる。第1のネットワーク装置が第2のネットワーク装置にアクセスすることによって規則セットを読み取った後で第1のネットワーク装置が入力パラメータを生成する具体的なプロセスについては、前述の実施形態のいずれか1つで記述されている方法を参照することができ、ここでは詳細を繰り返し記述しない。
OSSがパケットフォーマット定義をネットワーク装置へ渡す場合、ネットワーク装置は渡されたパケットフォーマット定義に従ってプロトコルパケットのフォーマットを識別する。ユーザ定義のパケットフォーマットの一例が図4に示されている。図4は本発明の一実施形態によるユーザ定義のパケットフォーマットの概略図である。例えば、図4の外部IPヘッダにおいてoffset.A.Bが指示され、そこで具体的には、offset.A.Bは以下を意味する。 Aはイーサネット・タイプ・フィールドの後の第Aのバイトを指示し、BはAの末尾から開始する連続したBバイトを指示する。ユーザ定義のパケットフォーマットを識別するプロセスは以下とすることができる。 第1に、イーサネット・ヘッダ・タイプ・フィールドの値が0×0800である場合には、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。すなわち、引き続き決定が行われない。第2に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第10のバイトの末尾から開始する1バイトのフィールド値が0×2F(すなわちGREパケット)である場合には、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。第3に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第23のバイトの末尾から開始する2バイトのフィールド値が0×6558(すなわちNVGREパケット)である場合、引き続き決定が行われ、そうでない場合には、戻る。第4に、イーサネット・タイプ・フィールドの後の第25のバイトの末尾から開始する3バイトのフィールドが見つかり、可変仮想サブネット識別子(英語表記ではVirtual Subnet Identifier、略してVSID)についてのフィールド値が取得され、戻る。本実施形態による入力パラメータを生成するための方法は、前述の方法実施形態における方法と同じであり、ここでは繰り返し記述しない。
OSSがネットワーク装置のための規則セットを構成する場合、図5に示すように、図5は本発明の一実施形態によるOSSによるネットワーク装置のための規則セットの構成の概略図である。規則セットにおいては、少なくとも1つの規則を用いて異なるパケットが記述され、各規則は単一のパケットまたはパケットセット、例えば、VXLANトンネル上のすべてのパケットフローやNVGREトンネル上のすべてのパケットフローを記述し、次いで、構成された規則がネットワーク装置のポートに適用される。
規則セットが適用されるネットワーク装置のポートがパケットを受信した後で、パケットのパケットヘッダの識別子と前述の10規則との間で照合が行われる。パケットのパケットヘッダの識別子は前述の10規則のうちのいずれか1つと一致する可能性があり、その場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダからパラメータセットが抽出され、抽出されたパラメータに従って入力パラメータが決定される。また、パケットのパラメータヘッダの識別子は前述の10規則のうちの複数の規則と一致する可能性もあり、その場合、対応する規則内の操作情報に従ってパケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットが別々に抽出される。抽出パラメータセットの個数はパケットヘッダの識別子が適合する規則の個数と同じである。ネットワーク装置は、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータを取得する。図6に示すように、図6は本発明の一実施形態による規則に従った入力パラメータの生成の概略図であり、その処理方法は、前述の方法実施形態における処理方法と同じであり、ここでは繰り返し記述しない。
本実施形態で提供される入力パラメータを生成するための方法によれば、ネットワーク装置はパケットを受信し、事前設定の規則セットに従ってパケットの少なくとも1つのパラメータセットを抽出し、パケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせて入力パラメータセットを取得する。このようにして、パケットの入力パラメータを、入力パラメータが生成されるときの異なるパケットフォーマットに適応して、柔軟に抽出することができる。
図7は本発明の一実施形態によるネットワーク装置10の概略的構造図である。本実施形態のネットワーク装置10は、図1に対応する実施形態のネットワーク装置とすることができる。図7に示すように、本実施形態で提供されるネットワーク装置10は受信モジュール11と処理モジュール12とを含むことができ、
受信モジュール11はパケットを受信するように構成され、
処理モジュール12は、規則セットにおける第1のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第1のパケットヘッダを含むかどうか判定し、規則セットは第1の規則を含み、第1の規則は第1のパケットヘッダの識別子および第1の操作情報を含み、第1の操作情報は第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出することを含み、また処理モジュール12は、パケットが第1のパケットヘッダを含む場合に第1のパケットヘッダから第1のパラメータを抽出し、第1のパラメータに従って入力パラメータを決定するように構成される。
処理モジュール12は、具体的には、第1のパラメータを入力パラメータとして決定するように構成されることができる。
ネットワーク装置10は記憶モジュールをさらに含むことができ、記憶モジュールは受信モジュール11によって受信された規則セットを記憶するように構成される。
規則セットは第2の規則をさらに含むことができ、第2の規則は第2のパケットヘッダの識別子および第2の操作情報を含み、第2の操作情報は第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出することを含み、それに対応して、処理モジュール12は、規則セットにおける第2のパケットヘッダの識別子に従ってパケットが第2のパケットヘッダを含むかどうか判定し、パケットが第2のパケットヘッダを含む場合に第2のパケットヘッダから第2のパラメータを抽出し、抽出された第1のパラメータと第2のパラメータを組み合わせることにより入力パラメータを取得することができるようにさらに構成されることができる。
1つの具体的な実現プロセスにおいて、受信モジュール11はパケットを受信し、次いで処理モジュール12は事前設定の規則セットに従ってパケットの少なくとも1つのパラメータセットを抽出する。パケットのパケットヘッダの識別子が事前設定規則のうちの1つと一致する場合、処理モジュール12は、対応する規則内の操作情報に従って、入力パラメータとしてパケットのパケットヘッダからパラメータセットを抽出する。パケットのパケットヘッダの識別子が事前設定規則のうちの複数の規則と一致する場合、処理モジュール12は、対応する規則内の操作情報に従って、パケットのパケットヘッダから複数のパラメータセットを別々に抽出する。抽出パラメータセットの個数はパケットが適合する規則の個数と同じである。
処理モジュール12はパケットの少なくとも1つの抽出パラメータセットを組み合わせる。例えば、パラメータセットを直接組み合わせ、あるいは、パラメータセットに対してCRC処理または排他的論理和演算を別々に行い、次いで、処理済みの複数のパラメータセットを組み合わせて入力パラメータセットを形成する。
受信モジュール11の機能は具体的には物理的受信ポートによって実現され、処理モジュール12の機能は具体的にはプロセッサによって実現され、記憶モジュールの機能は具体的にはメモリによって実現されうることに留意すべきである。
本実施形態で提供されるネットワーク装置は方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成されることができ、ネットワーク装置の原理および技術的効果と方法実施形態の技術的解決策とは同様のものであり、ここでは繰り返し記述しない。
当業者は、方法実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。プログラムが走ると、方法実施形態の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者はさらに、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、前述の実施形態に記述されている技術的解決策に改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部または全部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。
10 ネットワーク装置
11 受信モジュール
12 処理モジュール