JP2016513282A - 累進眼科レンズの対 - Google Patents

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Abstract

1対の累進眼科用レンズ(1、2)により装着者の両眼視を改善する特別の条件を満たす一方、装着者の周辺視野の不快感を回避する。前記条件の第1は、遠方視視野、中間視視野及び/又は近方視視野の高度値に関係しており、両レンズ間で前記視野の高度がかなり異なっていることを示している。前記条件の第2は、両レンズ間の平均屈折力傾斜の相対差異の最大値を設定する。

Description

本発明は、1対の累進眼科用レンズ及びかかるレンズ対を装着者に提供する方法に関する。
本発明に関しては、1対の眼科用レンズとは、眼鏡フレームに嵌めて1人の装着者に提供することを意図する2枚の眼鏡レンズを意味する。この対の各レンズは、したがって、装着者の両眼の一方の異常屈折と老眼の両方をこの眼のために処方された眼科処方箋に従って矯正するためにもっぱら使用される。したがって左右両眼の視力は、同時に矯正される。
本発明は、具体的には、対として使用される累進レンズを適切に選ぶことにより装着者の両眼視力を改善することに関する。
累進眼科用レンズは、装着者が老眼である場合に、レンズ装着者の前方の種々の距離に位置する物体の鮮明な像を与える。この目的のために、各累進眼科用レンズは、レンズの経線沿いに変化する平均屈折力をもっている。ここで、経線は、装着者により種々の距離で見るときに使用される主たる注視方向に対応する。視距離は、エルゴラマを使用することにより定義することができる。一般的に、視距離は、遠方視注視方向の2メートル超から遠方視注視方向の下に位置する近方視注視方向の約40センチメートルまで減少する。
しかし経線の外では、累進眼科用レンズは、平均屈折力値及びその結果の非点収差値をもっているが、それらは、注視方向下向き角について一定の高度値をとる経線上の値に等しくない)もつ。その結果、各レンズにより実際に形成される屈折力は、経線の外及びそれぞれ遠方視及び近方視専用のレンズ領域の外では、処方に正確には一致しない。遠方視及び近方視領域を増大するとともにこれらの領域及び経線の外における補正偏差を低減する多大な努力が長年にわたり尽くされてきた。しかし、これらの改善は、各レンズを個別に最適化することに関している。
また、装着者の両眼視力は、同一対に属する両方のレンズを適切に選択し、それぞれ、異なるレンズ設計とすることにより改善できることが発見された。たとえば、仏国特許第2704327号明細書は、対の累進眼科用レンズの1つ(大きい遠方視領域をもつ)及び対の他方の累進眼科用レンズ(大きい近方視領域をもつ)を選択することを提案している。その結果、大きな遠方視領域のレンズは低減近方視領域をもち、また、大きい近方視領域をもつレンズは低減遠方視領域をもつ。しかし、両眼視は、装着者にそれぞれの両眼注視方向についてより鮮明な像を見る方の眼を選択することを可能にする。したがって、両レンズ間の大きい方の遠方視領域と大きい方の近方視領域のそれぞれは、鮮明な両眼視を与えるために実際に役に立つのに対し、小さい方の遠方視領域と小さい方の近方視領域は立体視感覚を与えるのに有益であると思われる。
米国特許出願公開第7,083,277号明細書は、両方のレンズの遠方視視野及び近方視視野の幅が異なるレンズ対の別の例を開示している。
しかし、このように異なる設計の対の両レンズが選択された場合、やはり視覚不快感が生ずることがある。具体的には、かかる不快感は、レンズの経線に関する周辺注視方向に関係する。
この状況から出発する本発明の1つの目的は、累進眼科用レンズの装着者の両眼視力を改善しつつ、周辺視覚の不快感を回避することにある。
この目的及びその他の目的を達成するために、本発明は、1対の累進眼科用レンズを提案する。この対では、各レンズは、処方遠方視平均屈折力、対の両レンズに共通の処方加入度、及び装着者によるレンズの装着状態におけるメインライン、十字マーク及び単眼座標系に関する下向き角度α及び方位角βに対応するレンズ通過各注視方向の平均屈折力をもつ。各レンズのメインラインは、注視方向(非点収差が方位角αの関数として最小となり、かつ、下向き角度αに対して一定値となる結果をもたらす注視方向)に対応する。また、下向き角度αは、十字マークを通過する注視方向から測定し、下方に向かってプラスの値をとる。
各レンズは、さらに、以下をもつ。
− 第1高度:平均屈折力が処方遠方視平均屈折力プラス処方加入度の10%に等しい点のメインライン上の注視方向と十字マーク通過注視方向間の下向き角度αの差異として定義される、及び
− 第2高度:36°に等しい下向き角度αと平均屈折力が処方遠方視平均屈折力プラス処方加入度の85%に等しい点のメインライン上の注視方向間の差異として定義される。
第1高度は、装着状態における垂直方向沿いのレンズの特定のレベル(このレベルにおいて平均屈折力が増加し始める)を定量化する。
第2高度は、下向き角度αの36°の値に対応する注視方向の上の垂直方向沿いの近方視領域の広がりを定量化する。
本発明の第1の特徴によると、この対は、絶対値で8°より大きい2つのレンズの第1の高度間の差異と、絶対値で5°より大きい2つのレンズの第2の高度間の差異のうち、少なくとも一方をもつ。この第1の特徴は、垂直方向沿いの遠方視領域及び近方視領域の広がりの少なくとも一方が両レンズ間で異なっていることを示している。したがって、両眼の一方について垂直に増加する鮮明な視覚領域が装着者に遠方視又は近方視について与えられる。これは、装着者に両眼視における各視覚領域について大きい知覚視野を与える。
また、各レンズについて、以下に含まれる単眼注視方向に対応する注視方向について、最大平均屈折力勾配を定義する。
* このレンズのプリズム基準点を通過する注視方向に対応する単眼注視方向を中心とし、かつ、不等式(│α│+│β│1/2≦40°を満足するすべての単眼注視方向を含む領域内、及び
* 中央光学領域外であって、この中央光学領域は、以下のような単眼方向のメインラインML_min(αmin,βmin)を含む領域であり、このML_minにおいて、その結果の非点収差が各角度αminについて、その最小値に達し、この中央光学領域は前記メインラインのいずれかの側でβmin±5°に等しい方位角を持つ単眼注視方向により区切られる、中央光学領域外。
次に、本発明の第2の特徴によると、この対の両方のレンズ間の最大平均屈折力傾斜の相対差異は、絶対値で0.08以下である。この第2の特徴は、平均屈折力傾斜に関する閾値条件を設定する。それは、両方のレンズの周辺部の設計がお互いに異なり過ぎないようにするためである(異なり過ぎると、装着者の不快感を引き起こすことがある)。具体的には、それは、装着者の眼の一方にハードな設計のレンズを充て、装着者の眼の他方にソフトな設計のレンズを充てることを避ける。
したがって、本発明は、特別に選択された累進レンズ対の使用により両眼視を改善しつつ、周辺視の快適性を確保する2つの特徴の効果的な組み合わせから成り立っている。
本発明に関しては、単眼座標系は、装着者の両眼間に位置する1点から出発し、装着者により現在注視されている物体の方向に向かう注視方向を示すのに適する任意の座標系を意味する。かかる方向は単眼注視方向と呼ばれるが、この単眼注視方向から両眼それぞれの別々の注視方向を導くことができる。しかし、レンズの装着者を個別に識別することなく本発明に従ってレンズ対を特徴付ける場合、使用するべき単眼座標系は、標準装着者の両方の瞳孔間の64mm(ミリメートル)に等しい分離距離により定義され、かつ、この標準装着者の両眼間の中点に位置する単眼に関する。
本発明の第1の光学的改善によると、2枚のレンズの第1の高度間の差異は絶対値で12°を超え、かつ/又はこれらの2枚のレンズの第2の高度間の差異は絶対値で10°を超えてよい。この方法により、装着者の両眼視は、さらに改善されるであろう。
本発明の第2の光学的改善によると、2枚のレンズ間の最大平均屈折力傾斜の相対差異は、絶対値で0.025未満とすることができる。この方法により周辺視の快適性がさらに改善されるであろう。
任意選択的に、2枚のレンズの第1の高度間の差異及びこれらの2枚のレンズの第2の高度間の差異は、絶対値でお互いにほぼ等しく、かつ、反対の符号をもつことができる。その結果、2枚のレンズの一方が他方のレンズに比してより広い遠方視領域をもち、かつ、後者のレンズが第1のレンズに比してより広い近方視領域をもつ。また、両方の領域の増大は同程度である。
本発明は、両レンズ間の処方遠方視平均屈折力の絶対値差が1.0ジオプター以下である場合に、有利に適用できる。これらの範囲外の場合、屈折力偏差としての光学収差又は結果として生ずる非点収差が各視領域について克服されないことがある。したがって、本発明により与えられる両レンズ間の設計差異は十分に出現し得る。
同様に、本発明は、両レンズ間の処方非点収差値の絶対値差が1.0ジオプター以下である場合にも有利に適用することができる。
本発明は、1対の累進眼科用レンズを既定装着者に提供する方法も提案する。この方法は、
/1/ 両レンズを使用する装着者について
− 処方遠方視平均屈折力及び対のレンズの両方に共通である処方加入度ADDを含む両眼の処方を入手するステップ、
− 装着者の両方の瞳孔間の分離距離の値及びこの装着者の単眼の位置を入手するステップ、及び
− 瞳孔分離距離及び単眼位置に基づいて装着者の単眼座標系を定義するステップ、
/2/ 装着者によるレンズの標準装着状態における各レンズについて、メインライン、十字マーク、各注視方向の平均屈折力を決定するステップ、及び上述の第1及び第2高度ならびにレンズの最大平均屈折力傾斜を定義するステップ、
/3/ 対の少なくとも一方のレンズを最適化するステップ、すなわち、2枚のレンズの第1高度間の差異を絶対値で8°より大きい値に設定するステップと、2枚のレンズの第2高度の差異を絶対値で5°より大きい値に設定することのうち少なくとも一方を行い、かつ、2枚のレンズ間の最大平均屈折力傾斜の相対差異を絶対値で0.08未満の値に設定するステップ、及び
/4/ ステップ/3/の最適化結果に従って対の両レンズを加工するステップ
からなる。
ステップ/4/の最適化プロセスは、コンピュータ手段を利用して都合よく実行することができる。
本発明の方法の一部の実施形態では、ステップ/3/は、装着者に関係するデータに基づいて行うことができる。装着者に関係するこれらのデータは、ステップ/3/より前、たとえばステップ/1/を実行するときに入手することができる。
おそらく、両レンズは、装着状態における右側及び左側について、お互いに対称であるが、レンズの設計は、一方のレンズについて、他方のレンズに関して、ゼロでないずれ長さだけ垂直にずらされる。この方法により、対の両レンズを得るために、実際には1件のレンズ設計のみ必要である。
本発明のこれら及びその他の特徴及び長所は、以下の詳細明細書から明らかとなるであろう。この明細書は、如何なる限定も行うことなく、もっぱら説明のために提示されており、かつ、以下に示す添付図面に基づいている。
本発明によるレンズ対に関する光学パラメータを示す。 本発明によるレンズ対に関する光学パラメータを示す。 本発明によるレンズ対に関する光学パラメータを示す。 本発明の特定の実施を示すグラフである。 本発明の1つの実施形態による1対レンズのうちの右のレンズの平均屈折力マップである。 本発明の1つの実施形態による1対の左のレンズの平均屈折力マップである。 図3a右のレンズの結果の非点収差のマップである。 図3bの左のレンズの結果の非点収差のマップである。 本発明の別の実施形態の図3aにそれぞれ対応する。 本発明の別の実施形態の図3bにそれぞれ対応する。 本発明の別の実施形態の図3cにそれぞれ対応する。 本発明の別の実施形態の図3dにそれぞれ対応する。
これらの図のそれぞれにおいて使用されている同じ表記法は、同じ意味を持っている。
図1aは、装着者の装着状態における一対の両レンズを示す透視図であり、また、図1cは、単眼座標系に関するパラメータを示す両レンズの平面図である。
図1aにおいて、参照記号ORは、レンズ1を装着した装着者の右眼10を示し、また、参照記号OLは、レンズ2を装着した同じ装着者の左眼20を示す。したがって、両方のレンズ1及び2は、装着者により同時に装着されて装着者に矯正両眼視を与える。
両レンズ1及び2の装着状態は、この技術において既知の通常の状態でよい。具体的には、両レンズ1及び2は、共に眼鏡フレーム(図示せず)に嵌められて、各レンズの裏面が対応する眼の回転中心から約25.5mm(ミリメートル)の距離に置かれるであろう。ROR及びROLは、それぞれ、眼10及び20の回転中心を示す。各レンズ1及び2の前傾角は8°(度)とし、各レンズの上端は装着者の顔に関して前方に傾いてよい。各レンズ1及び2の全巻き角は、約5°の平均値をもつことができるが、この角度は各レンズの垂直軸に関する傾きに対応し、したがってレンズの側頭部端はその鼻端に関して後方にずれる。
累進レンズは、2004−02−01(ISO 8980−2:2004)により公開された整合規格ISO 8980−2により必須とされているマイクロマーキングを含んでいる。一時マーキングをレンズの表面に適用し、たとえば遠方視の基準点、近方視の基準点、プリズム基準点PRP及び十字マークFCなどのレンズ上の基準点の位置を示すことができる。一時マーキングがないか、又は消えてしまった場合、当業者は、いつでも取り付け図面及び永久マイクロマーキングを使用することによりレンズ上の基準点を見いだすことができる。実際、標準ISO 8980−2の第7.1 c)項は、製造者の名称が累進加入度レンズ上に永久的に表示されなければならないことを規定しており、また、同じ標準ISO 8980−2の第8.1項は、レンズの包装又は付属文書に表示されなければならない追加情報を指定している。それは、この追加情報又はレンズ製造者に対する要求に応じて利用可能でなければならない情報を列挙するために、ISO 14889:2003の第6条を参照している。この後者は、十字マーク、プリズム基準点、遠方視基準点、近方視注視方向を含むレンズ上に非永久的に標識され得るすべての基準点及び測定点の位置を回復するためのレンズ整列規則を含んでいる(ISO 8980−2の第7.2 a)〜e)項を遡及参照するISO 14889の第6.2 f項)。したがって、これらのすべての点は、任意の累進眼科用レンズについて、このレンズの初期設計及び製造から明確に設定され、後にこのレンズを調べるときに別の方法により選択され得ない。
プリズム基準点PRPは、ここでは、円形マイクロマーキングを接続する直線線分の中点にあると考える。レンズが眼の前に位置づけられたとき、十字マークは、瞳孔の前又は主たる注視方向の眼の眼回転中心の前に置かれる。主たる注視方向は、装着者がまっすぐ前を見ている状況に対応する。選択された枠組みにおいて、十字マークFCは、したがって0°の下向き角度α及び0°の方位角βに対応する。
次に、装着者が頭をほぼ垂直にしてその前方の離れた場所の物体をほぼ水平に見たときに、各眼10、20の注視方向が対応するレンズ1、2の十字マークFCを通過するように、各レンズを眼鏡フレーム内に取り付けることができる。GFCは、一般的に主たる注視方向と呼ばれるこの注視方向を示す。また、レンズ1、2のそれぞれについて、GPRPは、そのレンズのプリズム基準点PRPを通過する注視方向を示す。
N及びTは、それぞれ、各レンズ1、2の鼻側及び側頭部側を指す。鼻側と側頭側の両方は、お互いに各レンズ内において経線MLにより分離される。各レンズ内において、経線MLは、装着者がその前方の異なる距離に位置する物体を連続的に見たときの対応する眼の注視方向の軌跡である(エルゴラマにより定義される)。光線追跡によりこの経線MLを決定するために、装着者が、各注視方向について、エルゴラマにより与えられる距離に位置し、かつ、装着者の矢状面に含まれている物体を見ているとする。通常、製造者は、眼科レンズのこの経線MLを、結果の非点収差の最小値に対応する注視方向を含むラインML_min又は鼻側と側頭部側でそれぞれレンズを通過する2つの注視方向からほとんど等しい距離に位置するラインにほぼ一致させる(下向き角度について同じ値とし、また、結果の非点収差についても同じ値とする)。単眼座標系に従って、各経線ML又は各ラインML_minは、十字マークFCの上の垂直平面に含まれ、かつ、十字マークFCの下の鼻側Nに向かって偏向させられる。単眼座標系に従って、経線MLは、十字マークFCを含む各レンズの垂直平面に含まれる。ラインML_minは、各レンズについてメインラインと呼ばれる。
各レンズ1、2は、装着者について入手された処方に基づいて選択される。この処方は、各眼の屈折異常及び老眼を矯正するのに適する処方遠方視平均屈折力SPH_MVL、処方非点収差値CYLVL及び処方加入度ADDを示す。平均屈折力は、処方非点収差の1/2の値に処方球面を加えることにより得られる:SPH_MVL=SPHVL+CYLVL/2。本発明の場合、処方加入度ADDは、両眼10と20について等しい。次に、近方視のための各眼の平均屈折力は、処方加入度ADDに同じ眼について処方された遠方視平均屈折力SPH_MVLを加えることにより得られる:SPH_MVP=SPH_MVL+ADD。各レンズについて、処方遠方視平均屈折力SPH_MVLは、遠方視基準点VLにおいてレンズの前側表面と交差する注視方向について形成される。たとえば、この遠方視基準点VLは、対応する注視方向が共通垂直平面内の注視方向GFCの上8°にあるように位置づけることができる。
やはり、各レンズ1、2について、別々に、下向き角度がプラスである注視方向すなわち十字マークFCの下の注視方向について、計算された近方視平均屈折力SPH_MVPを作成する。ここで記述している本発明の実施例では、近方視注視方向GVPは、平均屈折力が処方加入度ADDの100%に達する経線ML上において、処方遠方視平均屈折力に関して定義される。通常、標準的な累進レンズの場合、十字マークFCから22°と26°の間、一般的に十字マークFCの下24°で処方加入度の85%に達し、また、十字マークFCから34°と38°の間、一般的に十字マークFCの下36°で処方加入度の100%に達する。GVPの前側表面との交差点は、近方視点VPと呼ばれ、かつ、レンズの製造者により指示される近方視基準点と必ずしも一致しない。
レンズ1、2の一方を通過する注視方向Gは、それぞれ対応する眼10又は20の回転中心ROR又はROLから出発する。それは、下向き角度値α及び方位角値βを使用して識別される。
実際には、いま定義した下向き角α及び方位角βは、各レンズに別々に関係するが、両眼視の記述及び両眼視性能の評価には適していない。したがって、上で定義したα及びβ(それらは、各眼の単眼視に関係している)は、両眼視で共に働く場合の両眼のそれぞれの注視方向を定義する共通角度システムにより置き換えられることになっている。図1bは、たとえば、国際公開第2011/061267号パンフレットに記載されている両眼視に適するかかるシステムの定義を示す。
両眼の回転中心ROL及びRORは前述のとおりであり、また、CEで表示される単眼は、ROLとRORを接続する直線線分上に定義される。両回転中心ROLとROR間の単眼CEの位置は、選択可能ないくつかの方法で決定することができる。それは、ROLとROR間の中点、又は装着者に応じてこの線分沿いにずらした点とすることができる。具体的には、眼科当業者は装着者について行った測定から単眼CEの位置を決定する方法を知っている。かかる方法は、右眼10と左眼20間の優勢性の測定に基づき得る。この方法により、−1と+1の間に含まれる優勢比率を着用者について決定することができる。次に、優勢比率の測定値が−1に等しい場合に単眼CEを右眼回転中心RORに重ね、また、優勢比率の測定値が+1に等しい場合に単眼CEを左眼回転中心ROLに重ねる。次に、−1と+1の中間に含まれる優勢比率の測定値に対しては、単眼CEを測定値に比例してRORからROLに向かって移動させる。
装着者がその視覚環境に含まれている物体点OPを見つめているとき、単眼注視方向GCEは、単眼CEを物体点OPに接続する。この単眼注視方向GCEは、前記において定義した下向き角α及び方位角βを単眼CE(角の頂点として使用される)とともに使用して識別可能である。次に、両眼について、下向き角度の値及び方位角の値を定義する。この場合、右眼10のαとβ及び左眼20のαとβは、それぞれ、装着者がレンズ1及び2を経て物体点OPを見ているときの両眼のそれぞれの注視方向に対応する。したがって、両眼視の両眼10及び20のそれぞれの注視方向は、単眼注視方向に関するα及びβの値により定義される。これらの値は、図2a〜2dのマップで使用されている。単眼座標系によると、十字マークFCに関して下方に向けられる注視方向は下向き角度αでプラスの値をもち、かつ、十字マークFC又は経線MLに関する装着者の視線方向に向かって右側の方に向けられる注視方向は方位角βでマイナスの値をもつ。両方の角αとβは、注視方向GFCについてはゼロである。
各レンズ1、2は、老眼矯正の場合には累進型である。したがって、それは、平均屈折力PPOα,β及びレンズを通過する注視方向Gに応じて連続的に変化するレンズ非点収差ASTα,βを形成する。したがって、PPOα,βの値及びASTα,βの値は、各レンズ1、2のα角の値及びβ角の値の2つの関数として変化する。一方のレンズの、このレンズを通過する注視方向Gに関するその結果の非点収差ASRα,βは、この注視方向に関するこのレンズの実際の非点収差値ASTα,βと同じレンズの処方非点収差の差である。それは、一般に不要非点収差とも呼ばれている。
レンズ1及び2のそれぞれについて独立に、G及びGで表される2つの注視方向は、両方ともメインラインML_min上で定義される。注視方向Gは、処方加入度の10%だけ増加された処方遠方視平均屈折力に対応する。注視方向Gは、処方加入度の85%だけ増加された処方遠方視平均屈折力に対応する。したがって注視方向Gは、注視方向Gの下に現れる。α及びαは、単眼座標系における注視方向G及びGの下向き角のそれぞれの値を示す。
図1cに関して、以下の2つの高度の対を定義する。
第1高度:右のレンズ1についてV_OR_VLにより示され、また、左のレンズ2についてV_OL_VLにより示され、関連レンズのαに等しい、及び
第2高度:右のレンズ1についてV_OR_VPにより示され、また、左のレンズ2についてV_OL_VPにより示され、36°−関連レンズのαに等しい。
次に、両方のレンズ1と2間の相違を定量化するために、次の高度差を計算する。
第1高度差:Delta_V_VL=V_OR_VL−V_OL_VL
第2高度差:Delta_V_VP=V_OR_VP−V_OL_VP
図2は、レンズ1及び2の一方の前側表面上の累進レンズ設計が垂直方向に沿って他方のレンズに関してずらされる本発明の簡単な実施形態を示している。ずらされる前において、両レンズは、同じ設計をもち得る。図2は、両方のレンズ1及び2の経線ML沿いの平均球面値を、両レンズの前側表面上の経線ML沿いのミリメートル単位の長さ座標の関数として、示すグラフである。経線ML沿いの長さ座標のゼロ値は、プリズム基準点(PRP)にある。十字マークFCは、プリズム基準点(PRP)の上+4mmにあり、また、長さ座標のプラスの値は、十字マークより上側に関する。両レンズ間の設計ずれは3mmであり、約6°の下向き角度αのずれに対応する。分かりやすくするために、図2では、両レンズのそれぞれの累進曲線は、同じグラフ上に重ねられ、垂直方向に沿ってそれらの間の3mmの移動長さを示している。グラフのゼロ点は、十字マーク位置に対応する。これは、3mmの設計ずれを生ずるように眼鏡フレームに装着された各レンズに当てはまる。したがって、本発明のこの第1実施形態の場合、Delta_V_VL=−6°及びDelta_V_VP=+6°である。グラフ中の表示10%及び85%は、この曲線に関するレンズ1又は2について、それぞれ、注視方向G及びGに対応する各曲線上の点を示している。
対の一方のレンズについて他方のレンズとの関係において実現される垂直設計移動の任意の長さにより、図2の実施形態に類似する発明実施形態が得られることは明らかである。本発明を実施するために、垂直移動長さは、両レンズのそれぞれの注視方向G間に5°より大きい角度のずれを形成するために十分である。垂直移動長さが両レンズのそれぞれの注視方向G間に8°より大きい角度のずれを形成するために十分である場合も、本発明に含まれる両方の高度基準が同時に満たされる。
図3a〜3dのマップにより特徴付けられる別の発明例示実施形態では、処方遠方視平均屈折力は、右のレンズ1と左のレンズ2の両方について0.0ジオプターである。処方加入度ADDは、右のレンズ1と左のレンズ2の両方について2.0ジオプターである。図3a及び3bのマップから、注視方向G及びGのそれぞれの下向き角度の値α及びαは、次のとおりである。
右のレンズ1について:α=0.3°及びα=20.4°
左のレンズ2について:α=10.3°及びα=28.7°
したがって、右のレンズ1について:
V_OR_VL=0.3°
V_OR_VP=15.6°
また、左のレンズ2について:
V_OL_VL=10.3°
V_OL_VP=7.3°
したがって、高度差異は、
第1高度差異:Delta_V_VL=−10.0°
第2高度差異:Delta_V_VP=8.3°
レンズ1及び2のそれぞれについて別々に、各レンズ1、2について、ラインML_minから単眼座標系による方位角βにおいて5°未満だけ離隔しているすべての注視方向の集合としてチャネルを定義する。このチャネルの横方向境界は、図3a〜3dにおいて点線で示され、また、チャネル自体はCHで示されている。
平均屈折力傾斜もレンズ1及び2を通過する各注視方向Gについて他方のレンズから独立して計算する。それは、二次元ベクトルのモジュールであり、その第1成分は平均屈折力のα微分係数、すなわちPPOα,βの下向き角度αに関する微分係数に等しく、また、その第2成分は平均屈折力PPOα,βのβ微分係数に等しい。両方の微分係数を同一の注視方向Gについて計算し、この注視方向に関する平均屈折力傾斜を得る。
次に,レンズ1及び2のそれぞれについて別々に、対応するチャネルCHの外、ただし注視方向GPRPから40°未満の角距離において、最大平均屈折力傾斜を決定する。図3a〜3dのマップにおいて、CCにより示される円は、注視方向GPRPから角距離で正確に40°だけ離隔されるすべての注視方向に対応する。したがって、最大平均屈折力傾斜は、レンズ1及び2のそれぞれについて、円CC内、ただしチャネルCH外において評価される。それは、右のレンズ1についてはMax_Grad_PPOα,β_OR、また、左のレンズ2についてはMax_Grad_PPOα,β_OLにより示され得る。
レンズ1について図3aから、最大平均屈折力傾斜Max_Grad_PPOα,β_ORは、α=40°及びβ=24°で形成される0.986ジオプター/°である。
レンズ2について図3bから、最大平均屈折力傾斜Max_Grad_PPOα,β_OLは、α=34°及びβ=24°で形成される0.965ジオプター/°である。
したがって、両レンズ1及び2間の最大平均屈折力傾斜の相対差異、すなわちRatio_Grad=(Max_Grad_PPOα,β_OR−Max_Grad_PPOα,β_OL)/(Max_Grad_PPOα,β_OR+Max_Grad_PPOα,β_OL)は、0.011であり、したがって絶対値で0.08より小さい。
図4a〜4dのマップにより特徴付けられる本発明のさらに別の例示実施形態では、処方遠方視平均屈折力は、右のレンズ1及び左のレンズ2の両方について、再び0.0ジオプターであり、また、共通処方加入度ADDも再び2.0ジオプターである。図4a及び4bのマップから、注視方向G及びGのそれぞれの下向き角度の値α及びαは、次のとおりである。
右のレンズ1について:α=6.9°及びα=31.1°
左のレンズ2について:α=1.0°及びα=22.3°
したがって、右のレンズ1について:
V_OR_VL=6.9°
V_OR_VP=4.9°
及び左のレンズ2について:
V_OL_VL=1.0°
V_OL_VP=13.7°
したがって、高度差は、
第1高度差異:Delta_V_VL=5.9°
第2高度差異:Delta_V_VP=−8.8°
また、この後の方の実施形態における両レンズ1と2の間の最大平均屈折力傾斜の相対差異、すなわちRatio_Grad=(Max_Grad_PPOα,β_OR−Max_Grad_PPOα,β_OL)/(Max_Grad_PPOα,β_OR+Max_Grad_PPOα,β_OL)は、絶対値で0.035である。
本発明による1対の累進眼科用レンズは、レンズ1及び2の少なくとも一方を、両レンズ間の高度差異及び最大平均屈折力傾斜の相対差異の少なくとも一方に関して、最適化することにより設計することができる。かかる最適化は、この技術においてよく知られている方法によりコンピュータ手段を用いて行うことができる。具体的には、1つの設計パラメータの実際の値とこのパラメータの目標値間の各偏差の組み合わせを定量化するために少なくとも1つのメリット関数を使用することができる。本発明を実施するために、両レンズ間の第1及び/又は第2高度の差異は、それぞれ、最適化ステップの1つの設計パラメータとして扱うことができる。
さらに、最適化ステップは、装着者に関するデータなどの追加データを考慮することができる。
第1の設計方法の実施において、最適化ステップは、以下のサブステップを含み得る。
− 装着者に関する少なくとも1つのデータを入手すること、
− 装着者に関するこのデータに基づいて、装着者の両眼の一方を主たる眼と決定すること又は両眼の優勢比率の値を決定すること、
− 一方における両レンズ間の第1高度と第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータと他方における主たる眼又は優勢比率の値間の関係を得ること、及び
− 第1高度及び第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータを使用して最適化を行うこと。
装着者に関するデータは、装着者の少なくとも一方の眼に関するデータ、装着者について行われた光学的測定値に関するデータ又は装着者のライフスタイル、姿勢又は利き手に関するデータなどの装着者に関する任意のデータ又はそれらの組み合わせを意味する。
このような第1の実施では、眼に関するデータは、以下のデータの1つ又はそれらのいくつかの組み合わせを意味する。
− 処方屈折力、モジュール及び軸方向による処方非点収差、平均球面とも呼ばれて処方屈折力と処方非点収差の1/2の和に等しい平均屈折力、値及び方向による処方プリズム等のような処方データ、
− 眼の高次収差に関するデータ、
− 眼の回転中心、角膜、瞳孔、又は瞳孔直径などの眼の生物測定に関するデータ、
− 両眼の両眼挙動に関する両眼データであり、両眼の一方を主たる眼として識別することを可能にするデータ:両眼のうちのいずれが主たる眼、視眼、より鮮明に見える眼、好ましい眼、高次の収差の量が多い方又は少ない方の眼、にじみ及び/又はコントラストにより敏感な眼であるか等。
「眼球優位性」は、たとえば、Dictionary of visual science,4th edition,D.Cline,HW Hofstetter,JR Griffinにおいて定義されている。「視力」は、視覚の鋭さ又は鮮明さを指し、それは次に眼内の網膜焦点の鮮明さ及び脳の解釈能力の感度に依存する。「にじみ感度」は、眼の前面で導入されるピンぼけにより失われる視覚を表す。「コントラスト感度」はコントラストを検知する能力を指し、検知することができる最低コントラスト・レベルを測定することにより決定できる。
眼に関するデータを使用する場合、装着者の眼の一方を主たる眼として決定できる。又は両眼の優勢比率の値を決定することができる。
処方データを使用する場合、主たる眼は、両眼のうち、絶対値で低い方の平均屈折力値を持つ方の眼とすることができる。
両眼データを使用する場合、主たる眼は利き目又は両眼のうちよりにじみ感度の高い眼又はより高い視力をもつ眼とすることができる。
次に、第1高度の大きい方の値を持つレンズ、すなわちV_OR_VLとV_OL_VLのうちの大きい方に対応するレンズを主たる眼に割り当てることができる。
調節パラメータは、最適化プロセスに関連するメリット関数に関係している高度差異について使用される加重パラメータとすることができる。別の方法として、それは、設計目標の分布パラメータとすることができる。
最適化ステップそれ自体は、コンピュータで実行可能である。しかし、それは、処方加入度に対応しているがお互いに相異なるそれぞれの設計によるブランクの中から行う各眼のための半製品ブランクの選択も含んでいる。次に、選択された各ブランクについて所望の設計を与えられている表面の反対側の表面を機械加工して対象の眼について処方された屈折力及び非点収差を形成する。
検眼測定値に関するデータを使用する場合、装着者の両眼のうちの一方を主たる眼として決定するか又は両眼の優勢比率の値を決定することができる。
装着者のライフスタイルに関するデータは、装着者の仕事及び趣味に関するデータを意味する。しかし、種々の装着者は、一般的に種々のレンズ使用必要条件をもっており、そのうちのあるものは装着者の職業上及び趣味上の活動に関係している。種々の職業上及び趣味上の活動は、たとえば、活動の作業距離要件の変動及び当該活動に関する視覚対象の性質及び相対的運動による種々の範囲の調節要求を含むであろう。したがって、種々の活動方法は、適切なレンズ設計の選択における種々の考慮を正当化する。ライフスタイルに関するデータは、検眼医、眼鏡店等における面接及び調査などの方法により入手することができる。
ライフスタイルに関するデータを使用する場合、装着者の両眼のうちの一方を主たる眼として決定するか又は両眼の優勢比率の値を決定することができる。具体的には、ライフスタイルに関するデータを分割する場合、装着者の眼の一方を主たる眼として決定することができる。ライフスタイルに関するデータが連続基準に関係する場合、両方の眼の優勢比率の値を決定することができる。ライフスタイルに関するデータは、装着者に関する他のデータ、特に姿勢又は利き手に関するデータと組み合わせて有利に使用される。
装着者の姿勢に関するデータは、所定の環境条件(対象物の相対的位置及び向き)において仕事(読書、書写、コンピュータ画面の監視等)をするときの装着者の身体の部分(頭、胴等)の位置及び向きに関するデータを意味する。個人のとる姿勢から視覚対象物体までの距離に関する情報を注視方向の関数として導き出すことができる(エルゴラマ)。
姿勢に関するデータを使用する場合、装着者の両眼のうちの一方を主たる眼として決定するか又は両眼の優勢比率の値を決定することができる。具体的には、姿勢に関するデータを分割する場合、たとえば、物体が装着者の矢状面の左側又は右側で観察されるのであれば、装着者の眼の一方を主たる眼として決定することができる。姿勢に関するデータが連続基準たとえば、物体から矢状面までの距離に関係する場合、両眼に関する優勢比率の値を決定することができる。
姿勢に関するデータがライフスタイルに関するデータと組み合わせて使用される場合、たとえば、装着者が主として近方視作業を行う場合及び近方視により観察される物体が主として装着者の矢状面の右側にくるような姿勢を装着者がとる場合、右眼レンズの設計は、近方視において左眼レンズの高度より高い高度をとることができる。
装着者の利き手に関するデータは、装着者の手の側性又は装着者の側性に関するデータを意味する。右利きの人と左利きの人は、一定の近方視作業を行う場合に非常に異なる挙動をとる。通常、側性を決定するために、紙面に書写する一定の近方視作業を考慮する。したがって、人の側性は、紙面に書写するために使用される手により、又はより正確には、毎日の作業で使う手に関する質問への回答から利き手スコアを計算することにより定義することができる。The Edinburgh Handedness Inventoryは、利き手スコアを決定するかかる方法の例である。(Oldfield R.C.(1971),“The assessment and analysis of handedness:The Edinburgh Inventory”,Neuropsychologia,vol.9,p.97−113)。
利き手に関するデータを使用する場合、装着者の両眼の一方を主たる眼として決定することができる。
利き手に関するデータをライフスタイルに関するデータと組み合わせて使用する場合、たとえば、装着者が主として近方視作業を行う場合及び装着者が右利きである場合、右眼レンズの設計は、近方視において左眼レンズの高度より高い高度をとることができる。
第2の設計方法の実施では、最適化ステップは、以下のサブステップを含むことができる。
− 対の両方のレンズのそれぞれの目標設計を入手すること、
− 装着者に関するデータに基づいて、装着者の両眼の一方を主たる眼として決定するか又は両方の眼の優勢比率の値を決定すること、
− 一方における両レンズ間の第1高度と第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータと他方における主たる眼又は優勢比率の値との間の関係を得ること、
− 第1高度及び第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータを使用して目標設計を変更すること、及び
− 変更された目標設計を使用して最適化を行うこと。
第1及び第2設計方法の実施間の差異は、第1の実施の最適化プロセス自体中の調節パラメータの使用において関係するのに対し、それは第2の実施のための最適化目標を定義するために使用される。

Claims (8)

  1. 1対の累進眼科用レンズ(1、2)であって、
    各レンズが処方遠方視平均屈折力(SPH_MVL)、前記対の両レンズに共通である処方加入度(ADD)、及び装着者による前記レンズの装着状態におけるメインライン(ML_min)、十字マーク(FC)及び単眼座標系に関する下向き各α及び方位角βに対応する前記レンズを通過するそれぞれの注視方向(G)の平均屈折力(PPOα,β)をもち、
    前記単眼座標系が前記レンズの装着者の両方の瞳孔間の64mmに等しい分離距離及び装着者の両眼間の中点に位置する単眼について定義され、
    各レンズ(1、2)の前記メインライン(ML_min)が、非点収差が方位角βの関数として最小となり、かつ、下向き角度αに対して一定値となる結果をもたらす注視方向(G)に対応し、かつ
    前記下向き角αが前記十字マーク(FC)を通過する注視方向(GFC)から測定されて下方に向かうときプラスの値をとり、
    各レンズ(1、2)が、
    − 前記平均屈折力(PPOα,β)が前記処方遠方視平均屈折力と前記処方加入度の10%との合計(SPH_MVL+10%*ADD)に等しくなる前記メインライン(ML_min)上の注視方向(G)と前記十字マーク(FC)を通過する前記注視方向(GFC)間の前記下向き角αの差異として定義される第1高度(V_OR_VL,V_OL_VL)、及び
    − 36°と前記平均屈折力(PPOα,β)が前記処方遠方視平均屈折力と前記処方加入度の85%との合計(SPH_MVL+85%*ADD)に等しくなる前記メインライン(ML_min)上の注視方向(G)間の前記下向き角αの差異として定義される第2高度(V_OR_VP,V_OL_VP)、
    の値をもち、
    前記対が、絶対値で8°より大きい前記両レンズの前記第1高度間の差異(Delta_V_VL)と絶対値で5°より大きい前記両レンズの前記第2高度間の差異(Delta_V_VP)のうち、少なくとも一方をもち、
    かつ、各レンズ(1、2)について、最大平均屈折力傾斜(Max_Grad_PPOα,β_OR,Max_Grad_PPOα,β_OL)が、
    * 前記レンズのプリズム基準点(PRP)を通過する注視方向(GPRP)に対応する単眼注視方向を中心とする領域内であって、かつ、不等式(|α|+|β|1/2≦40°を満足するすべての単眼注視方向(G)を含む領域内、及び
    * 中央光学領域外であって、前記中央光学領域は、以下のような単眼方向のメインライン(ML_min(αmin,βmin))を含み、前記ML_minにおいて、その結果の非点収差が各角度αminについて最小値に達し、前記中央光学領域は前記メインラインのいずれかの側でβmin±5°に等しい方位角を持つ単眼注視方向により区切られる、領域外、
    に含まれる単眼注視方向に対応する注視方向(G)について定義され:
    及び前記両レンズ間の最大平均屈折力傾斜の相対差異(Ratio_Grad)が絶対値で0.08より小さいことを特徴とする1対の累進眼科用レンズ(1、2)。
  2. 請求項1に記載の1対の累進眼科用レンズであって、前記対が絶対値で12°より大きい前記両レンズの前記第1高度間の差異(Delta_V_VL)と絶対値で10°より大きい前記両レンズの前記第2高度間の差異(Delta_V_VP)のうち少なくとも一方をもつ1対の累進眼科用レンズ(1、2)。
  3. 請求項1又は2に記載の1対の累進眼科用レンズであって、前記両レンズ間の前記最大平均屈折力傾斜の相対差異(Ratio_Grad)が絶対値で0.025より小さい1対の累進眼科用レンズ(1、2)。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の1対の累進眼科用レンズであって、前記両レンズの前記第1高度間の差異(Delta_V_VL)及び前記両レンズの前記第2高度間の差異(Delta_V_VP)が絶対値でお互いにほぼ等しく、かつ、反対の符号をもつ1対の累進眼科用レンズ(1、2)。
  5. 確認済み装着者に1対の累進眼科用レンズ(1、2)を提供する方法であって、
    /1/ 両レンズの前記装着者について:
    − 前記両レンズ(1、2)のそれぞれについて処方遠方視平均屈折力(SPH_MVL)及び前記対のレンズの両方に共通である処方加入度(ADD)を含む両眼の処方を入手するステップ、
    − 前記装着者の両方の瞳孔間の分離距離の値及び前記装着者の単眼の位置を入手するステップ、
    − 前記瞳孔間の分離距離及び前記単眼の位置に基づいて前記装着者の単眼座標系を定義するステップ、
    /2/ 前記装着者による前記レンズの標準装着状態における各レンズ(1、2)について:
    − メインライン(ML_min)、十字マーク(FC)、単眼座標系内の下向き角α及び方位角βに対応する前記レンズを通過するそれぞれの注視方向(G)の平均屈折力(PPOα,β)を決定するステップであって、
    各レンズ(1、2)の前記メインライン(ML_min)は、注視方向(G)(非点収差が方位角βの関数として最小となり、かつ、下向き角度αに対して一定値となる結果をもたらす注視方向)に対応し、
    前記下向き角度αは、前記十字マーク(FC)を通過する前記注視方向(GFC)から測定し、下方に向かってプラスの値をとるステップ、
    − 前記平均屈折力(PPOα,β)が前記処方遠方視平均屈折力と前記処方加入度の10%との合計(SPH_MVL+10%*ADD)に等しくなる前記メインライン(ML_min)上の注視方向(G)と前記十字マーク(FC)を通過する前記注視方向(GFC)間の前記下向き角αの差異として第1高度(V_OR_VL,V_OL_VL)を定義するステップ、
    − 36°と前記平均屈折力(PPOα,β)が前記処方遠方視平均屈折力と前記処方加入度の85%との合計(SPH_MVL+85%*ADD)に等しくなる前記メインライン(ML_min)上の注視方向(G)間の前記下向き角αの差異として第2高度(V_OR_VP,V_OL_VP)を定義するステップ、
    ― 最大平均屈折力傾斜(Max_Grad_PPOα,β_OR,Max_Grad_PPOα,β_OL)を、
    * 前記レンズのプリズム基準点(PRP)を通過する注視方向(GPRP)に対応する単眼注視方向を中心とする領域内であって、不等式(|α|+|β|1/2≦40°を満足するすべての単眼注視方向(G)を含む領域内、及び
    * 中央光学領域外であって、前記中央光学領域は、以下のような単眼方向のメインラインML_min(αmin,βmin)を含み、前記ML_minにおいて、その結果の非点収差が各角度αminについて最小値に達し、前記中央光学領域は前記メインラインのいずれかの側でβmin±5°に等しい方位角を持つ単眼注視方向により区切られる、中央光学領域外、
    に含まれる単眼注視方向に対応する注視方向(G)について定義するステップ、
    /3/ 前記対の少なくとも一方(1、2)のレンズを最適化するステップ、すなわち、前記2枚のレンズの前記第1高度間の差異(Delta_V_VL)を絶対値で8°より大きい値に設定するステップと、前記2枚のレンズの前記第2高度の差異(Delta_V_VP)を絶対値で5°より大きい値に設定するステップの少なくとも一方を行うこと、
    及び前記2枚のレンズ間の前記最大平均屈折力傾斜の相対差異(Ratio_Grad)を絶対値で0.08未満の値に設定するステップ、及び
    /4/ ステップ/3/の最適化結果に従って前記対の両レンズ(1、2)を加工するステップ
    を含む方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、両レンズ(1、2)が装着状態における右側及び左側についてお互いに対称であるが、レンズの設計が、両レンズの一方について、他方のレンズに関して、ゼロでないずれ長さだけ垂直にずらされる方法。
  7. 請求項5又は6に記載の方法であって、ステップ/3/が、
    − 前記装着者に関して少なくとも1つのデータを入手するステップ、
    − 前記装着者に関する前記データに基づいて、前記装着者の両眼の一方を主たる眼として決定するか又は両方の眼の優勢比率の値を決定するステップ、
    − 一方における両レンズ間(1、2)の前記第1高度と前記第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータと他方における前記の主たる眼又は前記優勢比率の値間の関係を得るステップ、及び
    − 前記第1高度及び前記第2高度の前記差異の少なくとも一方に関する前記調節パラメータを使用して最適化を行うステップ
    を含む方法。
  8. 請求項5又は6に記載の方法であって、そのステップ/3/が、
    − 前記対の両レンズについてそれぞれ目標設計を入手するステップ、
    − 前記装着者に関するデータに基づいて、前記装着者の両眼の一方を主たる眼として決定するか又は両方の眼の優勢比率の値を決定するステップ、
    − 一方における両レンズ間(1、2)の前記第1高度と前記第2高度の差異の少なくとも一方に関する調節パラメータと他方における前記の主たる眼又は前記優勢比率の値間の関係を得るステップ、
    − 前記第1高度及び前記第2高度の前記差異の少なくとも一方に関する前記調節パラメータを使用して前記目標設計を変更するステップ、及び
    − 変更された目標設計を使用して最適化を行うステップ
    を含む方法。
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