JP2016509464A - ブラシレスモータ用の駆動回路 - Google Patents

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Abstract

交流電圧を伝達する電力線と、電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を備えるインバータと、コントローラとを備えるブラシレスモータ用の駆動回路。インバータの各接続部は、モータの巻線に接続されており、1つまたは複数の双方向スイッチを備える。次いで、コントローラは、スイッチを制御する制御信号を出力する。より具体的には、コントローラは、モータの巻線を励磁する制御信号を出力する。制御信号は、交流電圧の正の半サイクル中は1対のスイッチを一方の方向で導通させ、交流電圧の負の半サイクル中は反対の方向で導通させる。別法として、制御信号は、交流電圧の正の半サイクル中は第1の対のスイッチを導通させ、交流電圧の負の半サイクル中は第2の対のスイッチを導通させ、したがって巻線は、交流電圧の極性にかかわらず同じ方向に励磁される。

Description

本発明は、ブラシレスモータ用の駆動回路に関する。
ブラシレスモータは、概して、モータの相巻線の励磁を制御する駆動回路を含む。交流電圧によって電力供給されるとき、駆動回路は、整流器、能動力率補正(PFC)段、およびバルクキャパシタを含むことが多い。集合的に、整流器、能動PFC段、およびバルクキャパシタは、相巻線の励磁に使用するために、比較的安定した直流電圧を出力する。しかし、能動PFC段は、比較的高価である。加えて、バルクキャパシタの容量は比較的大きく、したがってキャパシタは大型で高価である。
国際公開第2011/128659号には、相巻線の励磁を制御する新規な方法を記載されている。具体的には、相巻線は、交流電圧の各半サイクル中に変動する期間にわたって励磁される。その結果、電源から引き込まれる電流は正弦曲線の電流に近づき、能動PFC段または大容量のバルクキャパシタを必要としない。
本発明は、交流電圧を伝達する電力線と、電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を備え、各接続部が、モータの巻線に接続され、1つまたは複数の双方向スイッチを備える、インバータと、スイッチを制御する1つまたは複数の制御信号を出力するコントローラとを備えるブラシレスモータ用の駆動回路であって、コントローラが、交流電圧の各半サイクル中に各スイッチを複数回オンおよびオフにするための制御信号を出力し、コントローラが、モータの巻線を励磁するための制御信号を出力し、これらの制御信号が、交流電圧の正の半サイクル中は1対のスイッチを第1の方向で導通させ、交流電圧の負の半サイクル中は第2の反対の方向で導通させる、駆動回路を提供する。
両方向に制御することができる双方向スイッチを用い、電力線上で伝達される交流電圧の極性に依存する方向にスイッチを導通させる制御信号を生成することによって、駆動回路は、交流電圧を使用して相巻線を励磁することが可能であり、整流器または大容量のバルクキャパシタを必要としない。その結果、より小型で場合によってはより安価な駆動回路を実現することができる。
コントローラは、交流電圧の正の半サイクル中、第1の対のスイッチをオンにして巻線を励磁し、それによって巻線を通る電流を特定の方向に駆動することができ、コントローラは、交流電圧の負の半サイクル中、第2の異なる対のスイッチをオンにして巻線を励磁し、それによって巻線を通る電流を同じ特定の方向に駆動することができる。したがって、駆動回路は、交流電圧の正と負の両方の半サイクル中、同じ方向に巻線を励磁することが可能である。
コントローラは、巻線をフリーホイールにするための制御信号を出力することができる。次いで、これらの制御信号は、交流電圧の正の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第1の方向で導通させ、1対のスイッチの他方を第2の反対の方向で導通させ、それによって巻線を通る電流を特定の方向にフリーホイールにすることができる。さらに、制御信号は、交流電圧の負の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第2の方向で導通させ、1対のスイッチの他方を第1の方向で導通させ、それによって巻線を通る電流を同じ特定の方向にフリーホイールにすることができる。したがって、駆動回路は、交流出力電圧の正と負の両方の半サイクル中、巻線を同じ方向にフリーホイールにすることが可能である。加えて、必要な場合、駆動回路は、交流電圧の極性にかかわらず、両方向に巻線を励磁してフリーホイールにすることが可能である。
本発明は、交流電圧を伝達する電力線と、電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を備え、各接続部が、モータの巻線に接続され、1つまたは複数の双方向スイッチを備える、インバータと、スイッチを制御する1つまたは複数の制御信号を出力するコントローラとを備えるブラシレスモータ用の駆動回路であって、コントローラが、交流電圧の各半サイクル中に各スイッチを複数回オンおよびオフにするための制御信号を出力し、コントローラが、交流電圧の正の半サイクル中、第1の対のスイッチをオンにして巻線を励磁し、それによって巻線を通る電流を特定の方向に駆動し、コントローラが、交流電圧の負の半サイクル中、第2の異なる対のスイッチをオンにして巻線を励磁し、それによって巻線を通る電流を同じ特定の方向に駆動する、駆動回路をさらに提供する。
両方向に制御することができる双方向スイッチを用いることによって、駆動回路は、交流電源を使用してモータを駆動することが可能であり、整流器または大容量のバルクキャパシタを必要としない。したがって、場合によってはより安価で、より小さく、かつ/またはより効率的な駆動回路を実現することができる。
駆動回路は、交流電圧の正の半サイクル中は第1の対のスイッチをオンにし、交流電圧の負の半サイクル中は第2の対のスイッチをオンにする。その結果、駆動回路は、交流電圧の正と負の両方の半サイクル中、巻線を同じ方向に励磁することが可能である。したがって、駆動回路は、たとえば交流電圧の正の半サイクル中は第1の対のスイッチのみがオンにされ、かつ交流電圧の負の半サイクル中は第2の対のスイッチのみがオンにされる場合、単極性の励磁に使用することができる。別法として、駆動回路は、交流電圧の各半サイクル中に第1の対のスイッチと第2の対のスイッチの両方が順次オンにされる場合、両極性の励磁に使用することができる。
コントローラは、巻線をフリーホイールにするための制御信号を出力することができる。次いで、これらの制御信号は、交流電圧の正の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第1の方向で導通させ、1対のスイッチの他方を第2の反対の方向で導通させ、それによって巻線を通る電流を特定の方向にフリーホイールにすることができる。さらに、制御信号は、交流電圧の負の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第2の方向で導通させ、1対のスイッチの他方を第1の方向で導通させ、それによって巻線を通る電流を同じ特定の方向にフリーホイールにすることができる。したがって、駆動回路は、交流出力電圧の正と負の両方の半サイクル中、巻線を同じ方向にフリーホイールにすることが可能である。加えて、必要な場合、駆動回路は、交流電圧の極性にかかわらず、両方向に巻線を励磁してフリーホイールにすることが可能である。
コントローラは、交流電圧の正の半サイクル中、第1の対のスイッチの少なくとも1つのスイッチを複数回オンおよびオフにすることができ、コントローラは、交流電圧の負の半サイクル中、第2の対のスイッチの少なくとも1つのスイッチを複数回オンおよびオフにすることができる。次いで、これにより、交流電圧の各半サイクル中に巻線を複数回励磁することが可能になる。したがって、巻線内の電流が閾値を超過した場合でも、各対からのスイッチの一方をオフにして励磁を中断することができる。このとき、他方のスイッチはオンのままにして、巻線内の電流がスイッチを通ってフリーホイールになることを可能にすることができる。加えて、または別法として、駆動回路が両極性の励磁に使用される場合、第1の対(または第2の対)の両方のスイッチをオフにすることができ、第2の対(または第1の対)の両方のスイッチをオンにして、巻線を整流することができる。
本発明はまた、先行する段落のいずれか1つに記載のブラシレスモータおよび駆動回路を備えるモータシステムを提供する。
本発明をより容易に理解することができるように、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら例として次に説明する。
本発明によるモータシステムのブロック図である。 モータシステムの概略図である。 モータシステムのコントローラによって発行される制御信号に応答して可能になるインバータのスイッチの状態の詳細図である。 励磁中のコントローラの制御信号に応答してインバータおよびモータの相巻線を通る電流の方向を示す図である。 フリーホイール中のコントローラの制御信号に応答してインバータおよび相巻線を通る電流の方向を示す図である。 本発明による代替モータシステムの概略図である。
図1および図2のモータシステム1は、ブラシレスモータ2および駆動回路3を備える。モータシステム1は、家庭用電源などの交流電源4によって電力供給されるものである。
モータ2は、永久磁石の回転子5と、単相巻線7を有する固定子6とを備える。
駆動回路3は、1対の電力線8、9、フィルタ10、電圧センサ11、インバータ12、電流センサ13、位置センサ14、ゲートドライバ15、およびコントローラ16を備える。
電力線8、9は、交流電源4の活端子および中性端子に接続されるものとする。したがって、電力線8、9は、交流電圧を伝達する。
フィルタ10は、キャパシタC1およびインダクタL1を備える。キャパシタC1は、インバータ12の比較的高いdv/dtスイッチング作用を平滑にする働きをする。加えて、キャパシタC1は、整流中にモータ2から抽出されるエネルギーを蓄積する働きをする。キャパシタC1は、基本周波数の交流電圧を平滑にする必要はないことが重要である。したがって、比較的低容量のキャパシタを使用することができる。インダクタL1は、主にモータ整流から生じるあらゆる残留電流リップルを平滑にする働きをする。この場合も、インダクタL1はモータ周波数でリップルを低減させるものであるため、特にモータ2が比較的高速で動作し、または比較的多数の極を有する場合、比較的低インダクタンスのインダクタを使用することができる。
電圧センサ11は、電力線8、9間に分圧器として配置された1対の抵抗器R1、R2を備える。電圧センサ13は、電力線8、9間の交流電圧の測定値を縮小した値を表す信号AC_VOLTSをコントローラ16へ出力する。
インバータ12は、電力線8、9間に並列に接続された2つの接続部12a、12bを備える。接続部12a、12bは、相巻線7の反対の端子に接続される。各接続部12a、12bは、直列に配置された2つのスイッチQ1、Q2およびQ3、Q4を備える。次いで、各接続部12a、12bは、2つのスイッチ間の接点で相巻線7に接続される。
スイッチQ1〜Q4は双方向であり、両方向に制御することができる。すなわち、各スイッチQ1〜Q4は、両方向で導通することが可能であるだけでなく、スイッチを両方向にオンおよびオフにすることもできる。したがって、スイッチQ1〜Q4は、たとえばボディダイオードまたはTRIACを有するMOSFETとは異なる。たとえば、ボディダイオードを有するMOSFETが両方向で導通することが可能であるのに対して、スイッチは、1つの方向のみに制御することができる。TRIACは、両方向で導通することが可能であり、スイッチがオンにされる(すなわち、トリガされる)点をいずれの方向に制御してもよい。しかし、スイッチがオフにされる点を制御することは可能でない。対照的に、本実施形態のスイッチQ1〜Q4は、両方向で導通するだけでなく、スイッチQ1〜Q4がオンおよびオフにされる点を両方向に制御することができる。後述するように、これは、交流電圧の各半サイクル中にスイッチQ1〜Q4が複数回オンおよびオフになることが必要であるため、重要である。
スイッチQ1〜Q4は、2つのゲート電極を有する窒化ガリウムのスイッチである。各ゲート電極は、独立して制御可能であり、したがってスイッチをいずれの方向にオンおよびオフにしてもよい。窒化ガリウムのスイッチは、比較的高い降伏電圧を有し、したがって電源電圧で動作するのによく適している。それにもかかわらず、別法として、両方向に制御することが可能な他のタイプの双方向スイッチを使用することもできる。
電流センサ13は、1対の分流抵抗器R3、R4を備え、各抵抗器は、インバータ12の接続部12a、12b上に位置する。分流抵抗器R3、R4の両端間の電圧は、電流感知信号I_SENSE_1およびI_SENSE_2としてコントローラ16へ出力される。これらの信号は、より詳細に後述するように、励磁中とフリーホイール中の両方で相巻線7内の電流の測定値を提供する。
位置センサ14は、センサ14を通る磁束の方向に応じて論理的にハイまたはローのデジタル信号HALLを出力するホール効果センサである。回転子5近傍に位置センサ14を配置することによって、HALL信号は、回転子5の角位置の測定値を提供する。
ゲートドライバ15は、インバータ12のスイッチQ1〜Q4をオンおよびオフにすることを担う。コントローラ16によって出力される制御信号に応答して、ゲートドライバ15は、スイッチQ1〜Q4のゲートを駆動する信号を出力する。
コントローラ16は、プロセッサ、メモリデバイス、および複数の周辺装置(たとえば、ADC、比較器、タイマなど)を有するマイクロコントローラを備える。メモリデバイスは、プロセッサによる実行のための命令、ならびに動作中にプロセッサによって用いられる制御パラメータおよびルックアップテーブルを記憶する。コントローラ16は、モータシステム1の動作を制御することを担う。電圧センサ11、電流センサ13、および位置センサ14から受け取られる入力信号に応答して、コントローラ16は、5つの制御信号DIR1、DIR2、DIR3、DIR4、およびFWを生成して出力する。これらの制御信号は、ゲートドライバ15へ出力され、ゲートドライバ15は、それに応答して、インバータ12のスイッチQ1〜Q4をオンおよびオフにする。
各スイッチQ1〜Q4は双方向であり、両方向にオンおよびオフにすることができる。したがって、各スイッチは、3つの可能な状態、すなわち(1)ONで第1の方向で導通する状態、(2)ONで第2の方向で導通する状態、および(3)OFFで導通しない状態を有する。以下、これらの3つの状態を、それぞれUP、DOWN、およびOFFと呼ぶ。スイッチがUPにされたとき、スイッチは、中性線から活線の方向で導通する。逆に、スイッチがDOWNにされたとき、スイッチは、活線から中性線の方向で導通する。また、スイッチがOFFにされたとき、スイッチは、いずれの方向にも導通しない。
DIR1、DIR2、DIR3、およびDIR4は、インバータ12を通り、したがって相巻線7を通る電流の方向を制御するために使用される駆動信号である。DIR1が論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ1およびQ4をDOWNにする。DIR2が論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ2およびQ3をDOWNにする。DIR3が論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ2およびQ3をUPにする。また、DIR4が論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ1およびQ4をUPにする。DIR1およびDIR2は、活線8上の交流電圧が正のときに使用されるものとし、DIR3およびDIR4は、活線8上の交流電圧が負のときに使用されるものとする。DIR1がハイに引き上げられ、かつ活線8上の電圧が正のとき、またはDIR3がハイに引き上げられ、かつ活線8上の電圧が負のとき、電流は、相巻線7を通って左から右の方向に駆動される。逆に、DIR2がハイに引き上げられ、かつ活線8上の電圧が正のとき、またはDIR4がハイに引き上げられ、かつ活線上の電圧が負のとき9、電流は、相巻線7を通って右から左の方向に駆動される。すべての駆動信号DIR1〜DIR4が論理的にローに引き下げられた場合、インバータ12のすべてのスイッチQ1〜Q4はOFFにされる。
FWとは、相巻線7を交流電圧から切断して、相巻線7内の電流がインバータ12のロー側ループでフリーホイールになることを可能にするために使用されるフリーホイール信号である。したがって、FWが論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、両方のハイ側スイッチQ1、Q3をOFFにする。次いで、ゲートドライバ15は、ロー側スイッチQ2、Q4の一方をUPにし、ロー側スイッチQ2、Q4の他方をDOWNにする。ロー側スイッチは、電流が励磁中に相巻線7を通って同じ方向に流れ続けるように、UPまたはDOWNにされる。したがって、FWおよびDIR1またはDIR3のいずれかが論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ2をUPにし、スイッチQ4をDOWNにし、したがって電流は、相巻線7を通って左から右の方向に流れ続ける。逆に、FWおよびDIR2またはDIR4のいずれかが論理的にハイに引き上げられたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ2をDOWNにし、スイッチQ4をUPにし、したがって電流は、相巻線7を通って右から左の方向に流れ続ける。
以下、「設定」および「クリア」という用語を使用して、信号がそれぞれ論理的にハイおよびローにされることを示す。
図3は、コントローラ16の制御信号に応答して可能になるスイッチQ1〜Q4の状態を要約する。図4および図5は、それぞれ励磁およびフリーホイール中の異なる制御信号に応答してインバータ12の状態および相巻線7を通る電流の方向を示す。
相巻線7を特定の方向(たとえば、左から右または右から左)に励磁するために、コントローラ16はまず、電圧センサ13によって出力されるAC_VOLTS信号の極性を感知する。感知された極性に応答して、コントローラ16は、相巻線7を必要な方向に励磁するのに必要な駆動信号DIR1、DIR2、DIR3、またはDIR4を設定する。したがって、たとえば、AC_VOLTS信号の極性が正の場合、コントローラ16は、DIR1を設定して相巻線7を左から右へ励磁し、またはDIR2を設定して相巻線7を右から左へ励磁する。相巻線7は、相巻線7を通る電流の方向を逆にすることによって整流される。したがって、相巻線7を整流するには、コントローラ16は、AC_VOLTS信号の極性を感知し、励磁方向を逆にするように駆動信号を変化させる。したがって、たとえば、DIR1が現在設定されており、かつAC_VOLTS信号の極性が正の場合、コントローラ16は、DIR1をクリアし、DIR2を設定する。別法として、DIR1が現在設定されており、かつAC_VOLTS信号の極性が負の場合、コントローラ16は、DIR1をクリアし、DIR4を設定する。概して、整流は、活線8上の電圧が正のときはDIR1とDIR2との間のスイッチングを伴い、活線8上の電圧が負のときはDIR3とDIR4との間のスイッチングを伴う。しかし、交流電圧におけるゼロ交差では、整流は、DIR1とDIR4との間またはDIR2とDIR3との間のスイッチングを伴うことができる。後述する理由のため、相巻線7は、整流直前にフリーホイールにすることができる。したがって、駆動信号を変化させることに加えて、コントローラ16はまた、フリーホイール信号FWをクリアして、整流時に相巻線7が確実に励磁されるようにする。
過度の電流は、駆動回路3の構成要素(たとえば、スイッチQ1〜Q4)を損傷し、かつ/または回転子5を減磁することがある。したがって、コントローラ16は、相巻線7の励磁中、電流感知信号I_SENSE_1およびI_SENSE_2を監視する。相巻線7内の電流が電流限界を超過した場合、コントローラ16は、FWを設定することによって相巻線をフリーホイールにする。フリーホイールはフリーホイール期間にわたって継続し、その間、相巻線7内の電流は、電流限界を下回るレベルまで落ちる。フリーホイール期間が終わると、コントローラ16は、FWをクリアすることによって相巻線7を再び励磁する。その結果、相巻線7内の電流は、電流限界でチョップされる。
コントローラ16が特定の制御信号に変化を加えたとき、制御信号を変化させた時点と、関連スイッチが物理的にオンまたはオフになる時点との間には、概して短い遅延が生じる。その結果、インバータ12の特定の接続部12a、12b上の両方のスイッチ(Q1、Q3またはQ2、Q4)がオンにされ、同時に同じ方向で導通することが可能になる。このとき、この短絡は、インバータ12のその特定の接続部上のスイッチを損傷するはずである。これは、シュートスルーと呼ばれることが多い。したがって、シュートスルーを防止するために、コントローラ16は、2つの制御信号の変化間に不感時間を用いる。したがって、たとえば、DIR1とDIR2との間のスイッチングを行って相巻線7を整流するとき、コントローラ16はまず、DIR1をクリアし、不感時間にわたって待機し、次いでDIR2を設定する。不感時間は、ゲートドライバ15およびスイッチQ1〜Q4が応答するのに十分な時間を確実に有するようにしながら、性能を最適にするために、理論上可能な限り短く保たれる。
スイッチQ1〜Q4がオフにされたとき、スイッチを通る電流の突然の変化により電圧の過度現象が生じ、スイッチの定格を超過する可能性がある。したがって、インバータ12は、過度の過度現象からスイッチQ1〜Q4を保護する手段を備えることができる。たとえば、インバータ12は、スイッチQ1〜Q4のそれぞれと並列に接続されたスナバ(図示せず)、または巻線7と並列に接続された単一のスナバ(この場合も、図示せず)を備えることができる。
モータシステム1の動作について、次に説明する。
コントローラ16は、回転子5の速度に応じて、3つのモードのうちの1つで動作する。第1の閾値を下回る速度では、コントローラ16は、静止モードで動作する。第1の閾値を上回るが第2の閾値を下回る速度では、コントローラ16は、加速モードで動作する。第2の閾値を上回る速度では、コントローラ16は、定常モードで動作する。回転子5の速度は、HALL信号の連続するエッジ間の間隔から判定される。以下、この間隔をHALL期間と呼ぶ。
コントローラ16に電源投入すると、コントローラ16は、HALL信号を感知する。コントローラ16が設定期間内でHALL信号内に2つのエッジを検出しなかった場合、コントローラ16は、回転子5の速度が第1の閾値を下回ると判定し、コントローラ16は静止モードに入る。そうでない場合、コントローラ16は、HALL信号のさらなるエッジが検出されるまで待機する。次いで、コントローラ16は、3つのエッジ間の時間間隔を平均して、回転子速度のより正確な測定値を提供する。回転子5の速度が第2の閾値を下回る場合、コントローラ16は加速モードに入る。そうでない場合、コントローラ16は定常モードに入る。
静止モード
コントローラ16は、HALL信号およびAC_VOLTS信号の極性を感知し、正のトルクを生成する方向に相巻線7を励磁する。本議論の目的のため、正のトルクは、HALL信号が論理的にハイであり、かつ電流が相巻線7を通って左から右へ駆動されるとき、およびHALL信号が論理的にローであり、かつ電流が相巻線7を通って右から左へ駆動されるときに生成されるものとする。次いで、コントローラ16は、駆動信号DIR1〜DIR4の1つを設定し、正のトルクを生成する方向に相巻線7を励磁し、したがって回転子5を順方向へ駆動する。したがって、たとえば、HALL信号が論理的にハイであり、かつAC_VOLTS信号の極性が正の場合、コントローラ16は、DIR1を設定し、相巻線7を通って左から右の方向に電流を駆動する。
相巻線7を励磁することで、回転子5が回転させられるはずである。コントローラ16は、回転子5の極性の遷移を表すエッジがHALL信号に生じるかどうかを監視する。設定期間内にHALLエッジが検出されない場合、コントローラ16は、障害が生じたと判定し、すべての制御信号をクリアすることによってすべてのスイッチQ1〜Q4をOFFにする。そうでない場合、コントローラ16は、HALLエッジに応答して相巻線7を整流する。したがって、たとえば、DIR1が現在設定されており、かつAC_VOLTS信号の極性が正の場合、コントローラは、DIR1をクリアし、FWをクリアし、DIR2を設定する。相巻線7を整流した後、コントローラ16は加速モードに入る。
加速モード
加速モード内で動作するとき、コントローラ16は、HALL信号のエッジに同期して相巻線7を整流する。各HALLエッジは、回転子5の極性の変化に対応し、したがって回転子5によって相巻線7内に誘導される逆起電力の極性の変化に対応する。したがって、加速モードで動作するとき、コントローラ16は、逆起電力におけるゼロ交差に同期して相巻線7を整流する。
コントローラ16は、電流感知信号I_SENSE_1およびI_SENSE_2を監視し、相巻線7内の電流が電流限界を超過したときはいつでも、相巻線7をフリーホイールにする。したがって、コントローラ16は、モータ2の各電気半サイクルにわたって、相巻線7を順次励磁してフリーホイールにする。
コントローラ16は、各HALLエッジに同期して相巻線7を引き続き整流し、その後、HALL期間の長さによって判定される回転子5の速度が、第2の閾値を超過する。この時点で、コントローラ16は定常モードに入る。
定常モード
定常モードで動作するとき、コントローラ16は、各HALLエッジに対する整流を早め、同期させ、または遅らせることができる。特定のHALLエッジに対して相巻線7を整流するために、コントローラ16は、先行するHALLエッジに応答して働く。先行するHALLエッジに応答して、コントローラ16は、HALL期間T_HALLから位相期間T_PHASEを引いて、整流期間T_COMを得る。
T_COM=T_HALL−T_PHASE
次いで、コントローラ16は、先行するHALLエッジの後、時間T_COMで相巻線7を整流する。その結果、コントローラ16は、位相期間T_PHASEによって後続のHALLエッジに対して相巻線7を整流する。位相期間が正の場合、整流はHALLエッジの前に行われる(すなわち、整流を早める)。位相期間がゼロの場合、整流はHALLエッジで行われる(すなわち、同期整流)。また、位相期間が負の場合、整流はHALLエッジ後に行われる(すなわち、整流を遅らせる)。
整流を早めることは、より速い回転子速度またはより大きいシャフト電力が望ましい場合に用いることができ、整流を遅らせることは、より遅い回転子速度またはより小さいシャフト電力が望ましい場合に用いることができる。たとえば、回転子5の速度が増大するにつれて、HALL期間は減少し、したがって相インダクタンスに関連する時定数(L/R)がますます重要になる。加えて、相巻線7内で誘導される逆起電力が増大し、相電流が生じる速度に影響を与える。したがって、電流、したがって電力を相巻線7内へ駆動することがますます困難になる。HALLエッジより先に、したがって逆起電力のゼロ交差より先に相巻線7を整流することによって、供給電圧は逆起電力によって上昇する。その結果、相巻線7を通る電流の方向は、より迅速に逆になる。加えて、相電流が逆起電力を招き、より遅い速度の電流上昇を補償するのを助ける。このとき短期間の負のトルクを生成するが、これは通常、後の正のトルクの利得によって補償されてあまりある。より遅い速度で動作するときは、必要な電流を相巻線7内へ駆動するために整流を早める必要がないことがある。さらに、整流を同期させまたは遅らせることによって、効率の改善を実現することができる。
静止および加速モードで動作するとき、コントローラ16は、各電気半サイクルの全長にわたって相巻線7を励磁する。対照的に、定常モードで動作するとき、コントローラ16は、各電気半サイクルの一部のみに及ぶ導通期間T_CDにわたって相巻線7を励磁する。導通期間の終わりに、コントローラ16は、FWを設定することによって相巻線7をフリーホイールにする。次いで、フリーホイールは、コントローラ16が相巻線7を整流する時間まで、無期限に継続される。静止および加速モードと同様に、コントローラ16は、電流感知信号I_SENSE_1およびI_SENSE_2を監視し、相巻線7内の電流が電流限界を超過したときはいつでも、相巻線7をフリーホイールにする。したがって、コントローラ16は、導通期間にわたって相巻線7を励磁するものとすることができるが、コントローラ16は、この導通期間内に相電流を1回または複数回チョップすることができる。
位相期間T_PHASEは、励磁の位相(すなわち、回転子5の角位置に対して相巻線7が励磁される角度)を画定し、導通期間T_CDは、励磁の長さ(すなわち、相巻線7が励磁される角度)を画定する。コントローラ16は、回転子5の交流電圧(瞬時値、実効値、もしくはピークピーク値とする)または速度の変化に応答して、位相期間および/または導通期間を調整することができる。たとえば、コントローラ16は、回転子速度の変化に応答して、回転子速度の範囲にわたって一定の電力を実現するように、位相期間および/または導通期間を調整することができる。加えて、コントローラ16は、交流電圧の瞬時電圧の変化に応答して、良好な力率を実現するように、位相期間および/または導通期間を調整することができる。具体的には、コントローラ16は、WO2011/128659に記載の方法で、位相期間および/または導通期間を調整することができる。
インバータ12は、両方向に制御することができる双方向のスイッチQ1〜Q4を備える。次いで、コントローラ16は、電力線8、9上で伝達される交流電圧の極性に応じてスイッチQ1〜Q4の状態を制御する制御信号を生成する。具体的には、相巻線7の励磁中、コントローラ16は、交流電圧の正の半サイクル中は各スイッチQ1〜Q4を一方の方向で導通させ、負の半サイクル中は反対の方向で導通させる制御信号を生成する。上記の具体的な例では、すべてのスイッチQ1〜Q4が、交流電圧の正の半サイクル中はDOWNにされ(すなわち、活線8から中性線9の方向で導通)、交流電圧の負の半サイクル中はUPにされる(すなわち、中性線9から活線8の方向で導通)。したがって、駆動回路3は、交流電圧の全サイクルにわたって相巻線7を励磁することが可能であり、整流器または大容量のバルクキャパシタを必要としない。その結果、より小型で場合によってはより安価な駆動回路3を実現することができる。駆動回路3はキャパシタC1を含むが、キャパシタC1は、インバータのスイッチングから生じる比較的高周波のリップルを平滑にするために使用される。キャパシタC1は、基本周波数の交流電圧を平滑にする必要はない。したがって、比較的低容量のキャパシタを使用することができる。
インバータ12のスイッチQ1〜Q4は、双方向であるが、任意の1つの時点で一方の方向のみで導通することが可能である。したがって、各スイッチQ1〜Q4は、2つのゲート、ならびに3つの可能な状態、すなわち(1)ONで第1の方向で導通する状態、(2)ONで第2の方向で導通する状態、および(3)OFFで導通しない状態を有する。しかし、任意の1つの時点で両方向で導通することができる双方向スイッチが利用可能である。そのようなスイッチは、1つのゲート、ならびに2つの状態、すなわち(1)ONで両方向で導通する状態、および(2)OFFでどちらの方向にも導通しない状態のみを有する。そのようなスイッチは、駆動回路3のインバータ12内で用いることができる。実際には、そのようなスイッチには、相巻線7を励磁し、またフリーホイールにするのに必要な制御信号の数を簡略化するという利点がある。たとえば、コントローラ16は、3つの制御信号DIR1’、DIR2’、およびFW’だけを生成する必要がある。DIR1’が設定されたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ1およびQ4をONにし、スイッチQ2およびQ3をOFFにする。DIR2’が設定されたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ2およびQ3をONにし、スイッチQ1およびQ4をOFFにする。また、FW’が設定されたとき、ゲートドライバ15は、スイッチQ1およびQ3をOFFにし、スイッチQ2およびQ4をONにする。相巻線7を左から右へ励磁するには、コントローラ16は、AC_VOLTS信号の極性を感知し、極性が正の場合はDIR1’を設定し、極性が負の場合はDIR2’を設定する。相巻線7を右から左へ励磁するには、コントローラ16は、AC_VOLTS信号の極性を再び感知し、極性が正の場合はDIR2’を設定し、極性が負の場合はDIR1’を設定する。また、相巻線7をフリーホイールにするには、コントローラ16は、FW’を設定し、相電流は、インバータ12のロー側ループを循環する。
コントローラ16は、特定の方式を用いて相巻線7内の電流の大きさを制御する。たとえば、コントローラ16は、相電流の大きさが電流限界を超過したときはいつでも、設定期間にわたって相巻線7をフリーホイールにする。さらに、定常モードで動作するとき、コントローラ16は、相巻線7が励磁される導通期間を用い、コントローラ16は、回転子5の速度および/または電力線8、9にかかる電圧の変化に応答して、位相期間および導通期間を調整する。それにもかかわらず、本発明は、相巻線7の励磁中、交流電圧の正の半サイクル中は各スイッチQ1〜Q4が一方の方向で導通し、負の半サイクル中は各スイッチQ1〜Q4が反対の方向で導通するように制御される双方向スイッチの使用を前提としている。その制限内で、コントローラ16は、代替方式を用いて相巻線7内の電流の大きさを制御することができる。たとえば、電流限界を用いるのではなく、コントローラは、PWM信号を代わりに使用して、相電流の大きさを制御することができる。これは、たとえば、コントローラ16内でPWMモジュールを使用してPWM信号を生成することによって実施することができる。次いで、回転子が加速するにつれて各フリーホイール期間が過度に長くならないように、回転子5の速度の変化に応答して、PWM信号の周波数および/またはデューティーサイクルを調整することができる。
上記の実施形態では、フリーホイールは、ハイ側スイッチQ1、Q3をOFFにして、相巻線7内の電流がインバータ12のロー側ループを再循環することを可能にすることを伴う。フリーホイールは、代わりに、ロー側スイッチQ2、Q4をOFFにして、電流がインバータ12のハイ側ループを再循環することを可能にすることを伴うこともできると考えることができる。したがって、より一般的には、フリーホイールは、相巻線7にゼロのボルトが印加されることを意味すると理解されるべきである。上記の特定の実施形態では、インバータ12のロー側ループのフリーホイールには、励磁中とフリーホイール中の両方で相電流を感知することができるという利点がある。しかし、フリーホイールは、相電流が電流下限を下回るまでではなく、設定期間にわたって継続されるため、フリーホイール中に相電流を測定する必要はない。その目的で、電流センサ13は2つの分流抵抗器R3、R4を備えるが、電流センサ13は、励磁中のみ相電流の影響を受ける単一の分流抵抗器を備えることができると考えることができる。さらなる代替手段として、電流センサ13は、励磁中とフリーホイール中の両方で相電流を感知することが可能な変流器または他の変換器を備えることができる。
上記の電圧センサ11は、交流電圧の極性および大きさの測定値をコントローラ16に提供する。極性は、インバータ12を通り、したがって相巻線7を通る電流の方向を制御するために、コントローラ16によって使用される。電圧の大きさは、定常モード中の励磁の位相期間および/または導通期間を調整するために、コントローラ16によって使用することができる。交流電圧の大きさがコントローラ16によって使用されない場合、交流電圧の極性を測定する他の手段を用いることができる。たとえば、電圧センサ11は、交流電圧が正のときはハイになり、交流電圧が負のときはローになるデジタル信号を出力するゼロ交差検出器(たとえば、1対のクランピングダイオード)の形態をとることができる。
上記の駆動回路3は、単相の永久磁石モータ2の相巻線7を励磁するために使用される。しかし、駆動回路3は、スイッチングリラクタンスモータを含む他のタイプのモータの相巻線を励磁するために使用することもできる。例示のみを目的として、図6は、3相モータ102の相巻線を励磁するために使用される代替駆動回路103を示す。モータ102は、両極性の励磁を有する永久磁石モータまたは全節巻スイッチングリラクタンスモータとすることができる。駆動回路103のインバータ112は、3つの接続部112a、112b、112cを備え、各接続部は、相巻線に接続されており、直列に接続された2つの双方向スイッチを備える。図を見やすくする目的のため、ゲートドライバ115とスイッチQ1〜Q6との間の接続は省略した。したがって、より一般的には、駆動回路は、電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を有するインバータを備えるものとすることができる。このとき、各接続部は、モータの相巻線に接続されており、1つまたは複数の双方向スイッチを備える。次いで、コントローラは、相巻線を励磁する制御信号を生成し、これらの制御信号は、交流電圧の正の半サイクル中は1対のスイッチを第1の方向で導通させ、交流電圧の負の半サイクル中は第2の反対の方向で導通させる。
上記の駆動回路3は両極性の励磁を提供し、すなわち駆動回路3は、相巻線7を両方向(左から右および右から左)に励磁する。しかし、駆動回路3は、単極性の励磁を提供するために等しく使用することができる。たとえば、コントローラ16は、交流電圧の正の半サイクル中はDIR1のみをハイに引き上げることができ、交流電圧の負の半サイクル中はDIR3のみをハイに引き上げることができる。その結果、電流は、相巻線7を通って左から右の方向にのみ駆動される。駆動回路3を使用して両極性の励磁を提供するか、それとも単極性の励磁を提供するかにかかわらず、コントローラ16は、交流電圧の正の半サイクル中は第1の対のスイッチ(たとえば、Q1およびQ4)を閉じて、相巻線を通る電流を特定の方向に駆動し、交流電圧の負の半サイクル中は第2の異なる対のスイッチ(たとえば、Q2およびQ3)を閉じて、相巻線7を通る電流を同じ特定の方向に駆動する。

Claims (7)

  1. 交流電圧を伝達する電力線と、前記電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を備え、各接続部が、前記モータの巻線に接続され、1つまたは複数の双方向スイッチを備える、インバータと、前記スイッチを制御する1つまたは複数の制御信号を出力するコントローラとを備えるブラシレスモータ用の駆動回路であって、前記コントローラが、交流電圧の各半サイクル中に各スイッチを複数回オンおよびオフにするための制御信号を出力し、前記コントローラが、前記モータの巻線を励磁するための制御信号を出力し、前記制御信号が、前記交流電圧の正の半サイクル中は1対のスイッチを第1の方向で導通させ、前記交流電圧の負の半サイクル中は第2の反対の方向で導通させる、駆動回路。
  2. 前記コントローラが、前記交流電圧の正の半サイクル中、第1の対のスイッチをオンにして前記巻線を励磁し、それによって前記巻線を通る電流を特定の方向に駆動し、前記コントローラが、前記交流電圧の負の半サイクル中、第2の異なる対のスイッチをオンにして前記巻線を励磁し、それによって前記巻線を通る電流を前記同じ特定の方向に駆動する、請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記コントローラが、前記巻線をフリーホイールにするための制御信号を出力し、前記制御信号が、前記交流電圧の正の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第1の方向で導通させ、前記1対のスイッチの他方を第2の反対の方向で導通させ、それによって前記巻線を通る電流を特定の方向にフリーホイールにし、前記制御信号が、前記交流電圧の負の半サイクル中、前記1対のスイッチの一方を前記第2の方向で導通させ、前記1対のスイッチの他方を前記第1の方向で導通させ、それによって前記巻線を通る電流を前記同じ特定の方向にフリーホイールにする、請求項1または2に記載の駆動回路。
  4. 交流電圧を伝達する電力線と、前記電力線間に並列に接続された1つまたは複数の接続部を備え、各接続部が、前記モータの巻線に接続され、1つまたは複数の双方向スイッチを備える、インバータと、前記スイッチを制御する1つまたは複数の制御信号を出力するコントローラとを備えるブラシレスモータ用の駆動回路であって、前記コントローラが、前記交流電圧の正の半サイクル中、第1の対のスイッチをオンにして前記モータの巻線を励磁し、それによって前記巻線を通る電流を特定の方向に駆動し、前記コントローラが、前記交流電圧の負の半サイクル中、第2の異なる対のスイッチをオンにして前記巻線を励磁し、それによって前記巻線を通る電流を前記同じ特定の方向に駆動する、駆動回路。
  5. 前記コントローラが、前記巻線をフリーホイールにするための制御信号を出力し、前記制御信号が、前記交流電圧の正の半サイクル中、1対のスイッチの一方を第1の方向で導通させ、前記1対のスイッチの他方を第2の反対の方向で導通させ、それによって前記巻線を通る電流を特定の方向にフリーホイールにし、前記制御信号が、前記交流電圧の負の半サイクル中、前記1対のスイッチの一方を前記第2の方向で導通させ、前記1対のスイッチの他方を前記第1の方向で導通させ、それによって前記巻線を通る電流を前記同じ特定の方向にフリーホイールにする、請求項4に記載の駆動回路。
  6. 前記コントローラが、前記交流電圧の前記正の半サイクル中、前記第1の対のスイッチの少なくとも1つのスイッチを複数回オンおよびオフにし、前記コントローラが、前記交流電圧の前記負の半サイクル中、前記第2の対のスイッチの少なくとも1つのスイッチを複数回オンおよびオフにする、請求項4または5に記載の駆動回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動回路およびブラシレスモータを備えるモータシステム。
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