JP2016507350A - 構造化コーティングを有するぺーシングリード - Google Patents

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Abstract

植込み型医療デバイスは、先端部及び基端部を有するリード本体と、内腔と、内腔内に延在する少なくとも1つのリード線と、を含む。リード線は、外部表面と、リード線の外部表面の少なくとも一部にあるポリマーコーティングと、を有する。コーティングは、リード線の外部表面に近接する第1端部と、第1端部の反対側の第2端部と、を有する第1の構造を含む。第2端部は第1端部及びリード線に対して可動である。

Description

本発明はコーティングを有する医療デバイスに関し、特に、摩耗低減用の微細構造を含むコーティングを有する医療デバイスに関する。このようなコーティングを作製する方法も提供する。
リードは、リード本体内に延在する1つ又は複数のリード線を含む。リード線は金属であってもよく、その一方でリード本体はシリコーンであってもポリウレタン材料であってもよい。リード本体は、周囲組織及びリードの性能を損なうおそれのある任意の外部環境からリード線を絶縁する。
使用時、患者の絶え間ない動きによってリード本体の内部表面をリード線が擦る場合がある。経時的に、リード線はリード本体の内部表面を摩損又は摩耗させる場合がある。ある状況においては、このような摩耗により絶縁システムの不良及びリードの短絡に至る可能性がある。
本明細書中に開示するのは、コーティングした医療デバイス及び医療デバイスをコーティングする方法の種々の実施形態である。
実施例1は、先端部及び基端部を有するリード本体と、リード本体を貫通して、先端部から基端部まで延びる内腔と、内腔内に先端部から基端部まで延在する少なくとも1つのリード線と、を含む、植込み型医療デバイスである。リード線は、外部表面と、リード線の外部表面の少なくとも一部にポリマーコーティングと、を有する。ポリマーコーティングは、その表面から外側に向かって延在する複数の可撓性微細構造を含む。
実施例2は、リード本体を貫通する第2の内腔と、第2の内腔内に延在する第2のリード線と、を更に含む、実施例1に記載の植込み型医療デバイスである。第2のポリマーコーティングが、第2のリード線の少なくとも一部上にあり、且つ、第2のポリマーコーティングの表面から外側に向かって延在する複数の可撓性微細構造を含む。
実施例3は、可撓性微細構造の第1端部から第2端部までの距離が5マイクロメートル〜100マイクロメートルである、実施例1又は実施例2に記載の植込み型医療デバイスである。
実施例4は、コーティングがエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)及びポリエチレンテレフタレート(PET)の少なくとも1つを含む、実施例1〜3のいずれかに記載の植込み型医療デバイスである。
実施例5は、可撓性微細構造の少なくとも一部上の保護コーティングを更に含む、実施例1〜4のいずれかに記載の植込み型医療デバイスである。
実施例6は、保護コーティングが3ナノメートル〜30ナノメートルの厚みを有する、実施例5に記載の植込み型医療デバイスである。
実施例7は、保護コーティングがポリマーコーティングよりも高い弾性率を有する、実施例5又は実施例6に記載の植込み型医療デバイスである。
実施例8は、リード本体の内部表面の少なくとも一部と、可撓性微細構造の少なくとも一部との間に潤滑剤を更に含む、実施例1〜7のいずれかに記載の植込み型医療デバイスである。
実施例9は、リード本体と、少なくとも1つのリード線と、ポリマーコーティングと、を含む、植込み型医療デバイスである。リード本体は先端部及び基端部を有し、且つ、先端部から基端部まで延びる少なくとも1つの内腔及び少なくとも1つの内部表面を含む。リード線は内腔内に延在し且つ外部表面を有する。ポリマーコーティングはリード線の外部表面の少なくとも一部に配置されている。ポリマーコーティングは、リード線の外部表面から外側に向かって延在し且つリード本体の内部表面との少なくとも1つの接触点を有する複数の可撓性微細構造を含む。
実施例10は、可撓性微細構造がポリマーコーティングと一体化している、実施例9に記載の植込み型医療デバイスである。
実施例11は、可撓性微細構造が少なくとも0.0015ラジアン曲がることが可能な、実施例9又は実施例10のいずれかに記載の植込み型医療デバイスである。
実施例12は、可撓性微細構造が、最小直径及び最小直径の少なくとも2倍の長さを有する、実施例9〜11のいずれかに記載の植込み型医療デバイスである。
実施例13は、リード線の外部表面上にポリマーコーティングを形成するステップと、ポリマーコーティングの表面から外側に延在する複数の可撓性微細構造を形成するためにポリマーコーティングを処理するステップと、を含む、植込み型医療デバイスを形成する方法である。
実施例14は、ポリマーコーティングを処理するステップがポリマーコーティングのレーザ処理を含む、実施例13に記載の方法である。
実施例15は、ポリマーコーティングを処理するステップが二酸化炭素を用いたポリマーコーティングの処理を含む、実施例13に記載の方法である。
実施例16は、ポリマーコーティングを形成するステップが、5マイクロメートル〜100マイクロメートルの厚みを有するポリマーコーティングを形成するステップを含む、実施例13〜15のいずれかに記載の方法である。
実施例17は、可撓性微細構造の少なくとも一部に保護コーティングを塗布するステップを更に含む、実施例13〜16のいずれかに記載の方法である。
実施例18は、保護コーティングを塗布するステップが、高分子材料を含む少なくとも1つの層を塗布するステップと、セラミック材料を含む少なくとも1つの層を塗布するステップと、を含み、セラミック材料を含む層が、約30ナノメートル以下の厚みを有する、実施例17に記載の方法である。
実施例19は、複数の可撓性微細構造を有するリード線をリード本体の内腔内に配置するステップを更に含み、ポリマーコーティングがリード本体よりも高い弾性率を有する、実施例13〜18のいずれかに記載の方法である。
実施例20は、可撓性微細構造とリード本体との間に潤滑剤を分与するステップを更に含む、実施例19に記載の方法である。
複数の実施形態を開示するが、当業者には、本発明の例証的な実施形態を示し且つ記載する以下の詳細な説明から、本発明の更に他の実施形態が明らかになろう。したがって、図面及び詳細な説明は限定ではなく本質的に例証とみなすべきである。
植込み型デバイスの例示的な実施形態を示す。 図1の植込み型デバイスの例示的な断面図を示す。 図1の植込み型デバイスの別の例示的な断面図を示す。 例示的なコーティングの概略図である。 別の例示的なコーティングの概略図である。 別の例示的なコーティングの概略図である。 例示的なコーティングを形成するための例示的な方法である。 レーザ誘起周期表面構造の走査型電子顕微鏡画像である。
本発明は種々の変更形態及び代替形態に適用可能であるが、例として特定の実施形態が図面に示されるとともに以下に詳細に記載される。しかしながら、記載される特定の実施形態に本発明を限定する意図はない。これとは逆に、本発明は添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内の全変更形態、均等物及び代替形態を包含するものとする。
(詳細な説明)
図1は、パルス発生器105とともに使用するためのリード102などの植込み型デバイス100を示す。植込み型デバイス100は、リード本体110及びリード本体110内に収容された少なくとも1つの長尺状の導体120を含む。リード本体110は基端部112から先端部114まで延在する。リード102の基端部112はパルス発生器105、例えば、端子ピン131と電気的に接続されている。
植込み型デバイス100は、ぺーサー、心臓除細動器/細動除去器、ぺーサー/細動除去器などの心機能管理(「CFM:cardiac function management」と呼ばれる)システム、心臓再同期療法(「CRT:cardiac resynchronization therapy」と呼ばれる)デバイスなどの両心もしくは他の多部位再同期もしくは調整デバイス、センシング機器、薬物送達システム、神経刺激デバイス、又は臓器刺激デバイスを総称的に示すが、これらに限定されない。したがって、植込み型デバイス100は電気ショック又はパルス又は薬物などを送達するあらゆる用途に用いることができる。
任意選択のパルス発生器105は電源及び電子回路(不図示)を含む。いくつかの実施形態では、電子回路は、処理機能及び/又は評価機能を提供し、更に、異なるエネルギレベル及びタイミングの電気ショック又はパルスを測定し且つ送達可能な1つ又は複数のマイクロプロセッサを含む。パルス発生器は、神経刺激又は心室除細動又は心臓除細動を含む種々の有用な治療の一部として利用可能である。パルス発生器はまた、細動、心臓再同期、頻脈又は徐脈を含む1つ以上の検知された心不整脈に応じた心臓ぺーシングに使用される。いくつかの実施形態では、パルス発生器105は1つ又は複数のバッテリによって電源供給されるが、特定用途においては任意の他の内部又は外部電源を使用してもよい。いくつかの実施形態では、パルス発生器105は心臓の固有の信号を検知し、一連の定時放電を発生させることができる。
植込み型デバイス100は1つ又は複数の電極115を更に含んでもよい。1つ又は複数の電極115はそれぞれ少なくとも1つの導体120と電気的に接続されている。電極115により、パルス発生器105から標的組織又は位置に電気信号を送達することが可能になる。
植込み型デバイス100は、患者内におけるリード本体110の固設又は固定を可能にする1つ又は複数の機能を含みうる。例えば、リード本体110は、1つ又は複数の歯などの受動的固定機能及び/又は固定用つるまき線などの能動的固定アセンブリを含む。
リード本体110は、リード本体110内の電気伝導性部品を患者の周囲組織から分離し、且つ、絶縁するように設計されている。通常且つ予想される条件下であっても、導電性部品は一旦植え込まれるとリード本体110の内部表面を摩擦し、摩耗させる可能性がある。経時的に、この繰り返しの摩耗により絶縁不良に至ることがあり、これにより更には短絡に至る場合がある。本明細書中に記載されるいくつかの実施形態では、電気伝導性部品には、摩耗を低減しうるコーティングを含む。
図2Aは、リード本体110(外部表面122、内部表面124及び内腔126を有する)と、外部表面130及びポリマーコーティング132を有するリード線128と、を含む、植込み型デバイス100の一実施形態の断面図を示す。ポリマーコーティング132は平滑面を有するものとして概略的に示されるが、ポリマーコーティング132は、その表面からリード本体110の内部表面124に向かって全体的に外側に延在する複数の微細構造を含んでもよい。
リード本体110は全般的に可撓性だが、その長手方向においては実質的に非圧縮性である。リード本体110は任意の適切な断面形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、リード本体110はほぼ円形断面を有してもよい。リード本体110は植込み用の任意の適切なサイズのものであってもよい。いくつかの実施形態では、リード本体110はほぼ円形断面を有してもよく、また、リード本体110の外径は約0.6ミリメートル(mm)〜約5mmの範囲であってもよい。
リード本体110は周囲組織又は環境からリード線128を絶縁可能である。リード本体110は、適切な、生体適合性の電子絶縁材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、リード本体110はシリコーンを含んでもポリウレタンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、リード本体110はその長手方向において実質的に均一な組成を有してもよい。他の実施形態においては、リード本体110の組成は、長さ及び/又は厚さを含む任意の方向において変化してもよい。
リード本体110は、その内部において、リード本体110の基端部から先端部まで軸方向に延在する1つ又は複数のチャネル又は内腔126を含む。内腔126はリード本体110の内部表面124を形成する。内腔126はほぼ円形、矩形又は三角形の断面形状などの任意の適切な断面形状を有する。内腔126はほぼ均一な断面積を有する。あるいは、断面積は内腔126(又はリード本体110)の長さに沿って変化する。
1つ又は複数のリード線128が1つ又は複数の内腔126内に延在可能である。いくつかの実施形態では、リード線128はリード本体110の基端部から先端部まで延在してもよい。例えば、リード線128はリード本体110の長手方向の軸線と平行している。
リード線128は導電性であり、更に、任意の適切な導電性材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、リード線128は金属であってもよい。
ポリマーコーティング132は、リード線128の外部表面130を完全に取り囲んでも、リード線128の外部表面130の任意の部分を被覆してもよい。ポリマーコーティング132はリード線128の外部表面130と、リード本体110の内部表面124との間に配置される。本明細書中に記載されるように、ポリマーコーティング132はリード線128と内部表面124との間の摩擦を低減してもよい。付加的に又は代替的に、ポリマーコーティング132はリード本体110の内部表面124の摩耗を低減する。
ポリマーコーティング132に適した材料には、リード本体110の摩耗を低減する材料を含む。例えば、ポリマーコーティング132に適した高分子材料としては、ゴム(天然、ブチル、シリコーン);ナイロンなどのポリアミド;マイラー(Mylar)などのポリエステル;ポリプロピレン(PP);ポリスチレン(PS);ポリ塩化ビニル(PVC);ポリメタクリル酸メチル(PMMA);ポリカーボネート(PC);ポリテトラフルオロエチレン(PTFE);低密度PE(LDPE)、中密度PE(MDPE)、高密度PE(HDPE)及び架橋PE(XLPE)などのポリエチレン(PE);エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)並びにポリエチレンテレフタレート(PET)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポリマーコーティング132はリード本体110よりも高い弾性率を有してもよい。即ち、ポリマーコーティング132はリード本体110の材料よりも硬質な材料で作製してもよい。
図2Bは、リード本体110’が複数(例えば3つ)の内腔126’を含む別の断面図である。1つ又は複数のリード線128’が各内腔126’内に延在し、ポリマーコーティング132’が各リード線128’の全体又は一部分を被覆する。リード本体110’、内腔126’及びポリマーコーティング132’は図2Aに関して記載したものに実質的に類似してもよい。
図3は、リード線128の外部表面130の例示的なポリマーコーティング132の概略図であり、バルク又はベース材料134と、第1又はバルク端部138及び第2又は先端部分140を有する1つ又は複数の微細構造又は毛136と、を含む。バルク材料134はリード線128の外部表面130に直に隣接してもよい。あるいは、1つ又は複数の中間材料又は層が、ポリマーコーティング132とリード線128の外部表面130との間に配置されてもよい。
微細構造136は、ポリマーコーティング132から全般的に外側に向かって(及びリード線128の外部表面130から間接的に)延在する3次元の物体であってもよい。いくつかの実施形態では、微細構造136はリード線128上のポリマーコーティング132のバルク134から延びる「柱」又は「毛」に類似してもよい。
微細構造136のバルク端部138はバルク材料134に隣接してもよく、先端部分140はバルク端部138の反対側であってもよい。例えば、バルク端部138は、先端部分140に比べ、リード線128の外部表面130に接近していてもよい。
いくつかの実施形態では、微細構造136及びバルク材料134は一体構造を有してもよい。例えば、微細構造136及びバルク材料134は一体とされる。あるいは、微細構造136及びバルク材料は別個の構造体であってもよい。
バルク材料134上での微細構造136の位置はランダムであっても、パターン又はアレイを形成してもよい。例えば、微細構造136は、高分子材料132をレーザで処理することによってランダムパターンで配置してもよい。いくつかの実施形態では、バルク材料134と微細構造136との間の結合領域の最大断面積は微細構造136の全表面積の約10分の1よりも小さい。つまり、いくつかの実施形態では、微細構造136をバルク材料134に結合するバルク端部138の最大断面積は微細構造136の全表面積の約10分の1未満であってもよい。
微細構造136は任意の数の断面形状を有してもよい。この場合、断面とは、ポリマーコーティング132のバルク材料134に対して略平行に切った断面を意味する。例えば、微細構造136は略矩形又は三角形の断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、微細構造136は略円形の断面形状を有してもよく、略円形の断面形状は微細構造136がバルク材料134の表面に対し垂直な全方向に曲がることを可能にしてもよい。
微細構造136は長手方向にほぼ均一な断面積を有しても、断面積が微細構造136の長手方向において変化してもよい。例えば、微細構造136の断面積は、垂直ベクトルに沿って、ポリマーコーティング132の表面(例えば、バルク材料134の表面)から遠ざかるほうに増加し、その後、減少してもよく、これによって***を形成する。***は、先端部分140及び/又はバルク端部138と先端部分140との間の位置にあってもよい。
微細構造136は、約5マイクロメートル(μm)〜約50μm、約5μm〜約25μm、約5μm〜約20μm、又は約5μm〜約15μmの最大断面厚さ又は直径を有してもよい。
微細構造136はまた、最小断面厚さ又は直径を有してもよく、当該最小断面厚さ又は直径は、最大断面厚さ又は直径と同じであっても異なってもよい。微細構造136に好適な最小断面厚さ又は直径は約2.5μm〜約50μm、約5μm〜約25μm、又は約5μm〜約10μmであってもよい。
微細構造136の長さ又は高さはバルク端部138から先端部分140までにおいて測定される。いくつかの実施形態では、微細構造136は、リード線128とリード本体110との間の摩擦を低減する機能を果たす任意の適切な長さであってもよい。加えて、構造体の長さはリード本体110を有用な厚み又は直径の範囲内に維持する任意の適切な長さであってもよい。いくつかの実施形態では、微細構造136の長さは微細構造136の最小直径又は厚みの少なくとも2倍の長さであってもよい。
いくつかの実施形態では、微細構造136の長さはマイクロメートルスケールとされる。例えば、微細構造136の長さは約5μm〜約100μmの範囲とされる。あるいは、微細構造136は約10μm〜約50μmの長さを有する。更に別の代替形態においては、微細構造136は約20μm〜約30μmの長さを有する。
いくつかの実施形態では、微細構造136は弾性であっても可撓性であってもよい。例えば、微細構造136は歯ブラシの毛のように個々に曲がっても撓んでも動いてもよい。微細構造136が曲がることができる能力又は程度は、数ある要素の中でも、微細構造136の高分子材料及び/又は微細構造136の厚みもしくは直径に依存する。いくつかの実施形態では、微細構造136は、隣接する微細構造136に触れることなく微細構造136が最低0.0015ラジアン曲がることができるように間隔をおいて配置してもよい。
いくつかの実施形態では、微細構造136を有するポリマーコーティング132を含むリード線128はリード本体110内に配置してもよく、微細構造136はバルク材料134からリード本体110の内部表面124に向かって外側に延在してもよい。いくつかの実施形態では、微細構造136はリード本体110の内部表面124に接触してもよく、このような接触時、微細構造136は個々に曲がっても動いてもよい。例えば、微細構造136を有するポリマーコーティング132を含むリード線128は、微細構造136の少なくとも1つがバルク材料134から(及びリード線128から間接的に)外側に向かって延在し、リード本体110の内部表面124との少なくとも1つの接触点を有するようにリード本体110内に配置してもよい。
特定の理論に拘束されるものではないが、ポリマーコーティング132の微細構造136は、リード線128によるリード本体110の摩耗又は摩損を低減すると考えられる。例えば、微細構造136の可撓性は、リード線128とリード本体110との間に形成された摩擦を減少させ、したがって、リード本体110の内部表面124の摩耗を低減する。微細構造136はまた、ポリマーコーティング132のないリード線128と内部表面124との間の接触表面積と比べると、狭い内部表面124との接触表面積を有してもよく、これもまた内部表面124の摩耗を低減する。
図4Aに示すように、いくつかの実施形態では、保護コーティング142がポリマーコーティング132の全体又は少なくとも一部分を被覆してもよい。いくつかの実施形態では、保護コーティング142はポリマーコーティング132よりも高い弾性率を有してもよい。つまり、ポリマーコーティング132は、保護コーティング142に比べてより可撓性であってもよい。付加的に又は代替的に、保護コーティング142は、ポリマーコーティング132と比較して内部表面124との接触による摩耗に対する耐性がより高くてもよい。
いくつかの実施形態では、保護コーティング142を含む微細構造136は可撓性である。つまり、いくつかの実施形態では、保護コーティング142を含む微細構造136は、リード本体110の内部表面124と接触する際に曲がることも撓むことも動くこともできる。微細構造136が撓むことができる能力又は程度は、数ある要素の中でも特に、ポリマーコーティング132及び保護コーティング142の厚み及び材料に依存する。
保護コーティング142は微細構造136がリード本体110の内部表面124に接触する際に微細構造136を保護してもよい。例えば、保護コーティング142は、リード本体110との接触時、微細構造136が損傷又は破損する可能性を低減することができる。いくつかの実施形態では、保護コーティング142は、少なくとも部分的には保護コーティング142のより高い弾性率に起因する損傷から微細構造136を保護する。
加えて、保護コーティング142は、ポリマーコーティング132のより大きなクラック及び損傷が発生する位置となる、ポリマーコーティング132中のマイクロサイズ又はナノサイズのクラックなどの欠陥又はクラックを充填してもよい。
保護コーティング142に適した材料にはセラミック又は高分子材料を含んでもよい。特定の実施形態においては、保護コーティング142に適した材料にはポリアミドを含む。他の実施形態においては、保護コーティングに適した材料には酸化アルミニウム及びポリウレタンを含む。
いくつかの実施形態では、保護コーティング142は、リード本体110との接触時に微細構造136に生じる損傷を低減しつつも尚、微細構造136が可撓性である(例えば、曲がる、撓む又は動く)ことを可能にする厚みを有する。いくつかの実施形態では、保護コーティング142は約75ナノメートル以下の厚みを有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、保護コーティング142は約5ナノメートル(nm)〜約75nmの厚みを有してもよい。他の実施形態においては、保護コーティング142は約5nm〜約50nmの厚みを有してもよい。更に別の実施形態においては、保護コーティング142は約5nm〜約10nmの厚みを有してもよい。
30nm超の厚みを有するセラミック層は、ひび割れ又は破壊の確率が増加する可能性がある。保護コーティング142がセラミック材料を含む場合、保護コーティング142は約30ナノメートル以下の厚みを有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、保護コーティング142は約3ナノメートル(nm)〜約30nmの厚みを有してもよい。他の実施形態においては、保護コーティング142は約5nm〜約20nmの厚みを有してもよい。更に別の実施形態においては、保護コーティング142は約5nm〜約10nmの厚みを有してもよい。
いくつかの実施形態では、リード本体110の内部表面124とポリマーコーティング132又は保護コーティング142との間に潤滑剤が存在してもよい。例えば、潤滑剤は内腔126内に分散させてもよい。
潤滑剤は摩擦を低減する任意の適切な材料であってもよい。例えば、潤滑剤は、リード本体110の内部表面124とポリマーコーティング132又は保護コーティング142との間の摩擦を低減してもよい。いくつかの実施形態では、好適な潤滑剤として、シリコンオイル、フルオロシリコーンオイル及び約600g/モル未満の分子量を持つポリエチレングリコール(PEG)が挙げられる。
潤滑剤は更に、例えば、リード本体110の内部表面124とポリマーコーティング132又は保護コーティング142との間の摩擦を低減することによって、リード本体110の内部表面124の摩耗を減少させる。いくつかの実施形態では、微細構造136は、潤滑剤の少なくとも一部を保持する多孔質構造を付与する。微細構造136はまた、リード本体110及びリード線128の長手方向における潤滑剤の分散の維持を支援する。
いくつかの実施形態では、ポリマーコーティング132及び/又は保護コーティング142はまた、潤滑剤の少なくとも一部を保持する多孔質構造を付与する。
図4Bは、2つ以上の異なる材料の層を含む別のハイブリッド保護コーティング142を示す。例えば、ハイブリッド保護コーティング142は、セラミック材料の2つ以上の層、高分子材料の2つ以上の層及び/又はセラミック材料及び高分子材料の交互層を含んでもよい。例えば、ハイブリッド保護コーティング142は、ポリマーコーティング132に隣接するセラミック層142a及びセラミック層142aに隣接するポリマー層142bを含んでもよい。
ハイブリッド保護コーティング142は、堆積層の変更のために前駆体が切り換えられる原子層堆積法によって形成してもよい。いくつかの実施形態では、30マイクロメートル超の厚みを有するセラミック層は、セラミック材料の低い可撓性に少なくとも一部起因する高いひび割れの確率を有する場合がある。セラミックと高分子材料とを交互に配置すると、可撓性が低いセラミック材料が可撓性ポリマー層内に包埋され、保護コーティング142を約30マイクロメートル超の厚みとしつつも、保護コーティング142のセラミック層(複数)142aが個々に約30マイクロメートル以下の厚みを有することを可能とする。保護コーティング142の好適な有機−無機複合体としては、ポリアミド−ポリイミド複合体が挙げられる。
微細構造136を含むポリマーコーティング132を有する医療デバイス100を形成するための例示的な方法144が、図5のブロック図に示される。この図には、リード線上にポリマーコーティングを形成するステップ(ブロック146)と、ポリマーコーティングを処理するステップ(ブロック148)と、任意選択的に、保護コーティングを塗布するステップ(ブロック150)と、リード本体内にリード線を配置するステップ(ブロック152)と、任意選択的に、リード線とリード本体との間に潤滑剤を分与するステップ(ブロック154)と、を含む。
ポリマーコーティングは種々の公知技術を使用してリード線上に形成してもよい(ブロック146)。一実施形態においては、ポリマーコーティングは、ブラシコーティング、スプレーコーティング又はディップコーティング後、硬化プロセスによってリード線上に形成してもよい。特定の実施形態においては、ポリマーコーティングは約5μm〜約100μmの厚みを有してもよい。他の実施形態においては、ポリマーコーティングは約10μm〜約50μm又は約20μm〜約30μmの厚みを有してもよい。
ポリマーコーティングは微細構造又は毛を形成するために処理してもよい(ブロック148)。いくつかの実施形態では、微細構造又は毛は、公知技術を使用してポリマーコーティング上に形成することができる。例えば、ポリマーコーティングはレーザ処理によって処理してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書中に記載する微細構造を特徴とするコーティングを付与するために、ポリマーコーティングはレーザエネルギに曝露させてもよい。微細構造のサイズ及び形状は、波長、フルエンス及び照射時間などのレーザパラメータを選択することによって調節することができる。いくつかの実施形態では、適切なレーザ処理には、ポリマーコーティングのアブレーション閾値未満のフルエンスレベルでの偏光パルスレーザー照射を含んでもよく、レーザ誘起周期表面構造(LIPSS:laser induced periodic surface structures)とも呼ばれる微細構造を形成してもよい。偏光パルスレーザー照射時、ポリマーはナノ秒パルス間に非常に短時間溶融する。この段階において、電場(偏光のため一方向である)はわずかな割合のポリマー双極子セグメントをこの電場に整列させる。反復されるレーザパルシングは漸増的効果を付与し、ポリマー双極子セグメントの大部分を整列させることが可能である。特定の実施形態においては、レーザの好適な波長は196nm、356nm又はその他の従来のレーザ周波数である。図6は、例示的なLIPSS即ち微細構造の走査型電子顕微鏡画像である。
他の実施形態においては、微細構造は、圧縮二酸化炭素アシスト式ナノインプリントリソグラフィ技術などの適切な印刷法の使用によってポリマーコーティング上に形成することができる。例えば、ポリマーコーティングされたリード線上に型を配置してもよい。この型は、リード線の表面上に可撓性微細構造を形成するため、圧力室内において圧縮二酸化炭素を使用し押下してもよい。
微細構造の形成後、ポリマーコーティングに任意選択の保護コーティングを塗布してもよい(ブロック150)。本明細書中に記載されるように、保護コーティングは、セラミック材料、高分子材料、又はセラミック材料及び高分子材料の交互層を含んでもよい。特定の実施形態においては、保護コーティングは約30nm以下、20nm以下又は10nm以下の厚みを有してもよい。保護コーティングを形成するための例示的な方法としては、原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)及び分子層堆積(MLD:molecular layer deposition)が挙げられる。これら技術は、一度に1つの原子又は分子層の堆積を可能にし、且つ、コンフォーマルコーティングを形成できる。いくつかの実施形態では、保護コーティングは下地ポリマーコーティングよりも平滑な表面を有してもよく、これにより、より平滑なトポグラフィーを有する微細構造が形成されることとなる。あるいは、保護コーティングは微細構造の形成前にポリマーコーティングに塗布してもよい。
微細構造を有し、任意選択的に、保護コーティングを含むポリマーコーティングを含むリード線は、リード本体内に配置することができる(ブロック152)。特定の実施形態においては、リード線は、リード本体内で軸方向に(例えば、リード本体の先端部から基端部まで)延びる内腔内に配置される。ポリマーコーティングはリード本体の内部表面と、リード線の外部表面との間に配置され、リード本体とリード線との間の摩擦及び/又はリード本体とリード線との間の接触による摩耗を低減してもよい。
任意選択的に、リード線とリード本体との間に潤滑剤を分与してもよい(項目154)。リード線上に形成された微細構造はリード線の長手方向に分散した潤滑剤の保持を支援してもよい。特定の実施形態においては、潤滑剤は更に、リード本体の内部表面とリード線との間の摩擦を低減してもよく、且つ、リード線によるリード本体の内部表面の摩耗又は摩損を低減してもよい。
本発明の範囲から逸脱することなく、記載した例示的実施形態に種々の変更及び付加を施すことができる。例えば、上述の実施形態では特定の特徴について述べるが、本発明の範囲は、特徴の異なる組み合わせを有する実施形態及び記載した特徴の全てを含まない実施形態も含む。したがって、本発明の範囲は、かかる代替形態、変更形態及び変形形態の全てをその全均等物とともに特許請求の範囲の範囲内にあるものとして包含する。

Claims (20)

  1. 植込み型医療デバイスであって、
    先端部及び基端部を有するリード本体と、
    前記リード本体を貫通して前記先端部から前記基端部まで延びる内腔と、
    前記内腔内に前記先端部から前記基端部まで延在する少なくとも1つのリード線であって、前記リード線が外部表面を有する、リード線と、
    前記リード線の外部表面の少なくとも一部にあるポリマーコーティングであって、前記ポリマーコーティングが、その表面から外側に向かって延在する複数の可撓性微細構造を含む、ポリマーコーティングと、
    を含む、植込み型医療デバイス。
  2. 前記リード本体を貫通する第2の内腔と、
    前記第2の内腔内に延在する少なくとも1つの第2のリード線と、
    前記第2のリード線の外部表面の少なくとも一部にある第2のポリマーコーティングであって、前記第2のポリマーコーティングが、その表面から外側に向かって延在する複数の可撓性微細構造を含む、第2のポリマーコーティングと、
    を更に含む、請求項1に記載の植込み型医療デバイス。
  3. 前記可撓性微細構造が第1端部及び第2端部を含み、前記第1端部から前記第2端部までの距離が5マイクロメートル〜100マイクロメートルである、請求項1に記載の植込み型医療デバイス。
  4. 前記ポリマーコーティングが、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項1に記載の植込み型医療デバイス。
  5. 前記可撓性微細構造の少なくとも一部の上に保護コーティングを更に含む、請求項1に記載の植込み型医療デバイス。
  6. 前記保護コーティングが3ナノメートル〜30ナノメートルの厚みを有する、請求項5に記載の植込み型医療デバイス。
  7. 前記保護コーティングが前記ポリマーコーティングよりも高い弾性率を有する、請求項5に記載の植込み型医療デバイス。
  8. 前記リード本体の内部表面の少なくとも一部と、前記可撓性微細構造の少なくとも一部との間に潤滑剤を更に含む、請求項1に記載の植込み型医療デバイス。
  9. 植込み型医療デバイスであって、
    先端部及び基端部を有し、且つ、前記先端部から前記基端部まで延びる少なくとも1つの内腔及び少なくとも1つの内部表面を含むリード本体と、
    前記少なくとも1つの内腔内に延在し、且つ、外部表面を有する少なくとも1つのリード線と、
    前記少なくとも1つのリード線の外部表面の少なくとも一部に配置されたポリマーコーティングであって、前記ポリマーコーティングが、その表面から外側に向かって延在し、且つ、前記リード本体の内部表面との少なくとも1つの接触点を有する複数の可撓性微細構造を含む、ポリマーコーティングと、
    を含む、植込み型医療デバイス。
  10. 前記可撓性微細構造が前記ポリマーコーティングと一体化している、請求項9に記載の植込み型医療デバイス。
  11. 前記可撓性微細構造が少なくとも0.0015ラジアン曲がることが可能な、請求項9に記載の植込み型医療デバイス。
  12. 前記可撓性微細構造が、最小直径及び前記最小直径の少なくとも2倍の長さを有する、請求項9に記載の植込み型医療デバイス。
  13. 植込み型医療デバイスを形成する方法であって、
    リード線の外部表面上にポリマーコーティングを形成するステップと、
    前記ポリマーコーティングの表面から外側に延在する複数の可撓性微細構造を形成するために前記ポリマーコーティングを処理するステップと、
    を含む、方法。
  14. 前記ポリマーコーティングを処理するステップがポリマーコーティングのレーザ処理を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ポリマーコーティングを処理するステップが二酸化炭素を用いたポリマーコーティングの処理を含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記ポリマーコーティングを形成するステップが、5マイクロメートル〜100マイクロメートルの厚みを有するポリマーコーティングの形成を含む、請求項13に記載の方法。
  17. 前記可撓性微細構造の少なくとも一部の上に保護コーティングを塗布するステップを更に含む、請求項13に記載の方法。
  18. 保護コーティングを塗布するステップが、
    高分子材料を含む少なくとも1つの層を塗布するステップと、
    セラミック材料を含む少なくとも1つの層を塗布するステップであって、前記セラミック材料を含む前記層が約30ナノメートル以下の厚みを有する、ステップと、
    を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記複数の可撓性微細構造を有するリード線をリード本体の内腔内に配置するステップを更に含み、前記ポリマーコーティングが前記リード本体よりも高い弾性率を有する、請求項13に記載の方法。
  20. 前記可撓性微細構造と前記リード本体との間に潤滑剤を分与するステップを更に含む、請求項19に記載の方法。
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