JP2016501087A - 異方性粒子を含むエナメルコーティング、およびかかるコーティングを備えた調理用品 - Google Patents

異方性粒子を含むエナメルコーティング、およびかかるコーティングを備えた調理用品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016501087A
JP2016501087A JP2015547124A JP2015547124A JP2016501087A JP 2016501087 A JP2016501087 A JP 2016501087A JP 2015547124 A JP2015547124 A JP 2015547124A JP 2015547124 A JP2015547124 A JP 2015547124A JP 2016501087 A JP2016501087 A JP 2016501087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
particles
enamel
magnetizable
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015547124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6272898B2 (ja
JP2016501087A5 (ja
Inventor
ベリュ オーレリアン
ベリュ オーレリアン
フォンテーヌ ミシェル
フォンテーヌ ミシェル
ペリロン ジャン−リュック
ペリロン ジャン−リュック
Original Assignee
セブ ソシエテ アノニム
セブ ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セブ ソシエテ アノニム, セブ ソシエテ アノニム filed Critical セブ ソシエテ アノニム
Publication of JP2016501087A publication Critical patent/JP2016501087A/ja
Publication of JP2016501087A5 publication Critical patent/JP2016501087A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6272898B2 publication Critical patent/JP6272898B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23DENAMELLING OF, OR APPLYING A VITREOUS LAYER TO, METALS
    • C23D5/00Coating with enamels or vitreous layers
    • C23D5/06Coating with enamels or vitreous layers producing designs or letters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/20Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by magnetic fields
    • B05D3/207Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by magnetic fields post-treatment by magnetic fields

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cookers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

本発明は、異方形状の粒子(4)が分散した少なくとも1つのエナメル層(31)を含む保護コーティングに関し、層は、異方性粒子(4)が膜の形状のエナメル層(31)に垂直な粒子(41)を本質的に含む少なくとも1つの領域(5)を含む。本発明は、かかるコーティングを含む、例えば調理の用品、およびかかるコーティングの基板への塗布方法にも関係する。

Description

本発明は、一般に、(フレークまたは繊維タイプの)異方性粒子を組み込み、かつあらゆるタイプの基板、特に金属基板に使用できるエナメルコーティングを備えた用品に関する。
本発明は、かかるコーティングの支持体への塗布方法にも関する。
対象とされる分野は、主に加熱用品の分野である。
加熱用品とは、本発明の意味で、その固有の加熱システムを持つ用品か、または外部システムによって加熱され、かつこのシステムによって、用品と接触した第三の材料もしくは物体にもたらされる熱エネルギーを伝達できる用品、または、予め加熱された他の用品を受けるための用品を意味する。
本発明により使用可能な加熱用品の例として、(ソテー用フライパン、片手鍋、中華鍋、クレープ用フライパン、深鍋、寸胴鍋、ココット鍋のような)調理用品、または加熱する蓋、および食物もしくは飲み物の調製装置の加熱する混合ボウル(bols mixeurs chauffants)が特に挙げられる。しかし、本発明は、皿敷きのような食卓用品、アイロンの底、カールヘアアイロン、およびストレートヘアアイロン(fer a lisser)、ラジエータ、タオル掛けもしくは薪ストーブ、またはバーベキューのプレート、バーベキューの箱(coffre de barbecue)もしくはバーベキューのタンク(cuve de barbecue)、保温器のフードのような、あらゆる他のタイプの表面および用品にも関することができる。
エナメルコーティングは、加熱用品、特に調理用品の分野、およびアイロン、更に正確にはアイロンの底の分野において特に高く評価されている。
アイロンの底の場合に、コーティングの摩擦、熱および物理化学特性は、アイロンかけの容易さを保証するために、最も重要である。従って、エナメルコーティングは、それが良好な耐熱性、温度によってほとんど変化しない低い摩擦係数、親水性挙動、耐加水分解性を持つので、アイロンの底の金属カバーをコーティングするための理想的な妥協点である。(特にスチームアイロン、ドライアイロン、および蒸気発生器を含む)アイロンタイプへの応用のためのエナメルコーティングの欠点は、それらの低い耐衝撃性にある。実際に、特にコーティングが、取り扱いによって引き起こされる衝撃を受ける場合、エナメルがけカバーのコーティングされた縁部のレベルに(かつ特にはコーティングされたカバーの周囲に)エナメルの小さな破片が現れ得る。エナメルの小さな破片は、アイロンがけする布地に固定された金属部品(ボタン穴、スナップボタン、ファスナ・・・)に対する繰り返された接触によっても現れ得る。
エナメルコーティングは、それらが、食器洗い機に対する良好な耐性、高い難燃性および耐擦傷性だけでなく、多くの場合、消費者の選択において決定的な、最も重要な装飾的な外観も有する着色コーティングを得ることを可能にするので、調理用品の分野においても特に高く評価されている。しかしながら、それらは、調理用品の強い応力の領域である、特にもろいある種の領域のレベルで容易に剥落するという欠点を有する。これらの領域は、一般に、用品の湾曲領域、または取っ手との接続領域に位置する。
もろい領域として、調理用品に関して、キャップの底部および用品の側壁、もしくは滑らかで平坦な縁部を与えるために切り落とされた(研削された)用品の上縁部の間の接合領域、または取っ手の留め具を支持する領域(なぜなら、それは、固定要素の溶接に由来する変形を受け得るので)、バーナの金網と接触する底部が特に挙げられる。
その上、エナメルコーティングは、用品の底部のレベルで、炎の位置に応じて異なる熱膨張を有するという欠点も有する。しかるに、コーティングが均質な熱膨張を有することは、重要であり、さもなければ食器洗い機に対する耐性を害する微小なひび割れを発生させる。
上述の問題を回避するために、出願人は、フレーク、かつ更に一般には、もろい領域内に形成されたコーティングに本質的に垂直に配向された、異方形状の粒子を含むエナメルがけコーティングを開発した。
コーティングに本質的に垂直な粒子とは、本発明の意味で、コーティングの平均平面に対して20°から90°、好ましくは45から90°、かつより良好には、60から90°の角度αだけ大半が傾斜した粒子を意味する。
フレークのような粒子をエナメルタイプのコーティング中に組み込むことが当業者に知られている。このようにして、例えば特許文献1および特許文献2は、マイカまたは真珠層のフレークをエナメルコーティング中に組み込む調理用品用のエナメルコーティングを記載している。
その上、特許文献3および特許文献4は、顔料または充填材料を含むエナメルコーティングを用いたアイロンの底の装飾に関する。
仏国特許第2472596号明細書 仏国特許第813737号明細書 国際公開第2011/42886号パンフレット 米国特許第3480461号明細書
しかしながら、これら参考文献のいずれも、コーティングの特定の領域における、特にその強化のためのこれらの粒子(フレーク、顔料または装填材料)の何らかの配向も、ましてやこの配向がこの領域のレベルで磁界の印加によって行われ得ることも記載していない。
更に特には、本発明は、少なくとも一方が保護コーティングで被覆されている、2つの対向する面を有する支持体を含む加熱用品であって、前記保護コーティングは、異方形状の粒子が分散した少なくとも1つのエナメル層を含み、エナメル層は、異方性粒子が、膜の形状のエナメル層に本質的に垂直な、少なくとも1つの領域を含むことを特徴とする加熱用品を対象とする。
異方形状の粒子は、好適には、エナメル層の総重量の0.05から10重量%、好ましくは0.1から7重量%、かつ更に良好には1から5重量%を占めることができる。理想的には、異方形状の粒子は、エナメル層(31)の総重量の2から3重量%を占める。
粒子が本質的に垂直な領域において、剥落および衝撃に対する耐性は、明らかに改善される。その上、この領域は、コーティングの残りの部分の熱膨張と異なる熱膨張を有さない。
異方形状の粒子とは、本発明の意味で、例えば(本質的に一次元の形状の)繊維または(本質的に二次元または平坦な形状の)フレークのように、特徴的な大きさが、あらゆる方向において同一というわけではない粒子を意味する。
膜に本質的に垂直な粒子とは、本発明の意味で、膜の平均平面に対して20°から90°の角度αだけ大半が傾斜した粒子を意味する。
異方性粒子のかかる配向は、使用される異方性粒子のタイプに応じて、様々な方法で得ることができる。
このようにして、(繊維のように)機械的手段によって配向できる粒子の場合に、コーティング層に本質的に垂直な配向は、例えば、マイクロノズル(microbuse)のような単方向アプリケータを通した配向のように、コーティングの塗布方法に関連した位置決めの結果として、例えば生じ得る。
物理的(例えば電気的または磁気的)手段によって配向できる粒子の場合に、コーティング層に対する異方性粒子の本質的に垂直な配向は、例えば、磁界の影響下での磁化可能な粒子または電界の影響下での帯電性粒子の配向のように、連続した、またはコーティングの塗布と同時の位置決めの結果として生じ得る。
磁化可能な粒子とは、本発明の意味で、磁界の影響下で配向できる粒子を意味する。
磁化可能な粒子は、様々な性質で現れ得る。
本発明の枠内において、磁化可能な粒子は、好適には少なくとも1つの強磁性金属を含む粒子であり得る。
それらは、均質な性質であり得る、すなわち同じ材料で構成されるか、または複合の性質であり得る、すなわち磁化可能な粒子は、強磁性金属が前記粒子のコアおよび/または外被内にある、コア−外被構造を有する。
複合の磁化可能な粒子の例として、例えば(MO、Fe23)(式中、Mは、二価金属である)の形のフェライトで被覆されたマイカフレーク、例えばFe34(マグネタイト)またはFe23、またはFeOで被覆されたマイカフレークのような、強磁性材料で被覆されたマイカフレークが特に挙げられる。強磁性を有する他の材料も使用できる。すなわち、例えばコバルト、ニッケル、または専ら非強磁性金属からなるホイスラー合金(61%Cu、24%Mn、15%Al)、またはランタノイドのような幾つかの希土類、酸化銅−マンガンおよびアルミニウムが挙げられる。
被覆されたマイカフレークによって示される利点は、それらが金属に関するエナメルの高い焼成温度、すなわちアルミニウムに対するエナメルの550℃から、鋼鉄または鋳鋼に対するエナメルの850℃に及ぶ温度に特に良好に耐えることにある。その上、これらのマイカフレークは、加水分解によって得られたエナメルのスラリー(例えば13のpHを有するアルミニウムに関するエナメルのスラリー)のアルカリ性に対するより良好な耐性を与える。コーティングの実施のステップの際に、腐食防止としてゾルゲル材料によって被覆されたステンレス鋼繊維、またはコアが強磁性金属製であり、かつ外被がゾルゲル材料製であるフレークも挙げられる。
本発明によるコーティングは、更に、好適には、コーティングの強化を改善するために、磁化不可能な粒子を含んでも良い。
磁化不可能な粒子とは、本発明の意味で、ゼロまたは僅かな(1 emu/g未満)磁気モーメントを有する磁化不可能または僅かに磁化可能な粒子を意味する。
これらの磁化不可能な粒子は、マイクロメートル、更にはナノメートルのサイズの任意の(球形、繊維もしくはフレークまたは「不規則な」)形状であっても良い。
本発明の枠内で使用可能な磁化不可能な粒子として、マイカフレーク、および二酸化チタンで被覆されたマイカまたはシリカフレークが特に挙げられる。
本発明の保護コーティングは、更に、好適には、粒子が、エナメルコーティング層に本質的に垂直である領域に隣接して、粒子が、もろい領域を強化するように、膜の形状を呈するエナメル層に本質的に平行に、かつ/または無作為に配置されている少なくとも1つの領域を含んでも良い。
エナメルコーティング層に本質的に平行な粒子とは、本発明の意味で、コーティング層に対して0°から20°の角度αだけ大半が傾斜した粒子を意味する。
粒子がエナメル層に本質的に平行に、かつ/または無作為に配置されている領域と、粒子がエナメル層に本質的に垂直である領域との交互の繰り返しは、使用者によって三次元装飾として知覚され得る装飾を画定することを可能にする。
本発明の特に好適な第1の実施形態によれば、本発明による保護コーティングのエナメル層は、連続し、かつ支持体上に配置されるための単一の層を含んでも良い。
本発明の特に好適な第2の実施形態によれば、本発明による保護コーティングのエナメル層は、
− 連続し、かつ支持体上に配置されるための、透明な、かつ磁化可能な粒子のない下層と、
− 磁化可能な粒子が分散した仕上げ層であって、連続し、かつ下層を部分的または完全に被覆する仕上げ層と
を含んでも良い。
仕上げ層とは、本発明の意味で、周囲と接触するための層を意味する。
本発明の特に好適な第3の実施形態によれば、本発明による保護コーティングのエナメル層は、
− 連続し、かつ支持体上に配置されるための、着色した、かつ磁化可能な粒子のない下層と、
− 磁化可能な粒子が分散した仕上げ層であって、連続し、かつ下層を部分的または完全に被覆する仕上げ層と
を含んでも良い。
本発明の特に好適な第4の実施形態によれば、本発明による保護コーティングのエナメル層は、
− 透明なまたは着色した、かつ磁化可能な粒子のない下層であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための下層と、
− 磁化可能な粒子が分散した第1の仕上げ層であって、連続し、かつ下層を完全に被覆する第1の仕上げ層と、
− 磁化可能な粒子が同様に分散した第2の仕上げ層であって、連続し、かつ第1の仕上げ層を部分的または完全に被覆する第2の仕上げ層と
を含んでも良い。
本発明の特に好適な第5の実施形態によれば、本発明による保護コーティングのエナメル層は、
− 磁化可能な粒子が分散した、着色した下層であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための着色した下層と、
− 磁化可能な粒子が同様に分散した透明な仕上げ層であって、連続し、かつ着色した下層を部分的または完全に被覆する仕上げ層と
を含んでも良い。
かかる実施形態は、各層および各層の間の機械的連結を機械的に強化する利点を有する。
好適には、少なくとも2つの層を有する実施形態(第2から第5の実施形態)に関して、下層は、5から30μmの厚さを有しても良く、かつ仕上げ層は、20から60μmの厚さを有しても良い。
本発明の特に好適な第6の実施形態によれば、本発明による保護コーティングは、
− エナメル層であって、
・ 磁化可能な粒子のない、かつ透明なまたは着色した下層であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための下層と、
・ 着色した層であるか、磁化可能な粒子(41)が分散した磁化可能な層である少なくとも1つの中央の層(313)であって、連続し、かつ前記下層(310)を部分的または完全に被覆する中央の層(313)と
を含むエナメル層と、
− 連続し、かつ磁化可能な粒子が分散した第1の磁化可能なワニス層であって、中央エナメル層を部分的または完全に被覆する第1のワニス層と、
− 無色かつ透明で、磁化不可能で、連続し、かつ耐化学性および食器洗い機に対する耐性を保証するように、第1の磁化可能なワニス層を完全に被覆する第2のワニス層と
を含んでも良い。
好適には、この第6の実施形態に関して、下層は、5から30μmの厚さを有しても良く、中央エナメル層は、20から60μmの厚さを有しても良い。中央エナメル層を被覆するワニス層に関して、磁化可能なワニス層は、好適には15から40μmの厚さを有しても良く、かつ保護のワニス層は、10から20μmの厚さを有しても良い。
これらの実施形態の全体に関して、(下層、仕上げ層またはワニス層のことである)着色した層とは、本発明の意味で、例えばスピネルのような熱安定性の顔料、セラミック顔料、酸化物、ウルトラマリンブルーのような有機金属化合物、(磁化不可能な)マイカまたはシリカ質のフレーク状(paillettes micace ou silicie)の顔料、金属塩、熱変色性の半導体顔料およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の不透明な顔料を含む層を意味する。
好適には、検討される実施形態がいかなるものであれ、本発明による加熱用品の保護コーティングのエナメル層は、シルクスクリーン印刷またはパッド印刷される、不連続な外部エナメル層を更に含んでも良い。
本発明による加熱用品が調理用品である場合に、外部エナメル層は、好適には球形であり、直径が5から40μm、かつ好ましくは15から20μmである、丸くした装填材料も含んでも良く、外部層(32)の厚さは、10から30μmの間で変化する。これらのボールは、外部エナメル層の表面で張り出す。
本発明による外部エナメル層において使用可能な、丸くした装填材料(またはボール)として、ステンレス鋼、銅、青銅または耐熱鋼のボールが特に挙げられる。
好ましくは、ステンレス鋼のボールを使用する。丸くした装填材料は、好適には、外部層の総重量に対して1から5重量%の割合で外部エナメル層内に存在する。これらの丸くした装填材料は、エナメルコーティングの耐摩耗性を増加させること、ならびに用品と焼成プレートとの間の接触面積の減少およびエナメル層の硬度に対するボールのより小さい硬度を理由として、その摩擦係数を(装填材料が、エナメル層の表面すれすれに現れるときに)減少させること、を同時に可能にする。このようにして、コーティングは、容易に洗浄可能であり、かつガラスセラミックのプレートまたは電磁調理器のようなもろい表面に擦り傷を付ける危険を有さない。
用品の支持体の性質に関して、それは、金属、ガラスおよびセラミックから選択された材料で製作できる。
本発明に適合した金属の支持体として、次の構造:
− 磨かれた、つや消しされた(brosse)、もしくはビーズブラスト処理された(microbille)、砂を吹き付けられた、化学処理されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金、または鋳造アルミニウム、または磨かれた、つや消しされた、もしくはビーズブラスト処理されたステンレス鋼、または鋳鋼もしくは鋳造アルミニウムの、単層、
− あるいは、外部から内部に向かって、次の層、フェライトステンレス鋼/アルミニウム/オーステナイトステンレス鋼、またはステンレス鋼/アルミニウム/銅/アルミニウム/オーステナイトステンレス鋼、またはステンレス鋼の外側の底部の二重にされた、鋳造製品のアルミニウム、アルミニウムもしくはアルミニウム合金のキャップを含む、部分的または全体としての多層の金属支持体
を有する支持体が挙げられる。
本発明による用品の例として、調理用品、加熱する蓋、または食物もしくは飲み物の調製装置の加熱する混合ボウル、またはアイロンの底、例えば皿敷きのような食卓用品、ラジエータもしくは薪ストーブ、またはカールヘアアイロン、およびストレートヘアアイロン、タオル掛け、またはバーベキューのプレート、バーベキューの箱もしくはバーベキューのタンクが特に挙げられる。
最後に、本発明は、加熱用品の支持体上に、異方形状の粒子が分散した少なくとも1つのエナメル層を含むコーティングを製造する方法であって、
エナメル層の少なくとも1つの領域内での、物理的手段による(例えば電界または磁界の印加による)または機械的手段による(例えば、マイクロノズルのような単方向アプリケータを用いたコーティングの塗布の際に)前記異方性粒子の配向ステップを含むことを特徴とする方法を更に対象とする。
支持体および異方性粒子は、先に定義された通りである。
好適には、本発明による方法は、
a)支持体の供給ステップと、
b)磁化可能な粒子を含む異方性粒子が分散した、少なくとも1種のエナメル組成物の支持体の面の1つに対する噴霧による塗布ステップと、
c)磁界を印加する、磁化可能な粒子の磁化による配向ステップであって、磁化c)が、支持体に対するエナメル組成物の塗布b)中に、または前記塗布ステップb)の直後に行われる配向ステップと、次に
d)任意に、好ましくは周囲温度から150℃の間の温度での乾燥ステップと、その後に続く
e)少なくとも500℃の温度で行われる焼成ステップと
を含んでも良い。
磁化可能な粒子は、先に定義された通りである。
本発明による方法のこの実施形態において、磁化可能な異方形状の粒子を使用する。すなわち磁化可能な粒子の配向ステップd)は、従ってエナメル組成物の塗布中か、この塗布ステップd)の後であるが、いずれにせよ焼成ステップe)に先立って行われる、磁界の印加によって行われる磁化ステップである。
乾燥および焼成の後に、剥落および衝撃に対する高い耐性と、コーティング全体において均質な熱膨張を同時に有する保護コーティングが得られる。
異方性粒子が磁化可能であり、かつ磁化によって配向される、本発明による方法のこの実施形態において、エナメル層の塗布ステップb)は、好適には、次の:
− b1)磁化可能な粒子のない下層のエナメル組成物を支持体の面の1つに対して噴霧するサブステップであって、前記エナメル組成物が、非焼成の下層を形成するために、透明であるか、または着色されたサブステップと、次に
− b2)非焼成の仕上げのエナメル層を形成するために、磁化可能な粒子が分散した少なくとも1種の仕上げのエナメル組成物を、この非焼成の下層に対して噴霧するサブステップと
を含んでも良い。
好ましくは、エナメル層の塗布ステップb)は、ステップb2)の後であるが、焼成e)に先立って、非焼成の第2の仕上げのエナメル層(312)を形成するために、磁化可能な粒子が同様に分散した、少なくとも1種の第2の仕上げのエナメル組成物を、前記非焼成の仕上げのエナメル層に対して噴霧するステップb3)をさらに、含んでも良い。
最後に、本発明による方法は、形成された仕上げのエナメル層の乾燥ステップd)を行った後に(その場合、乾燥ステップは、もはや任意ではなく、この実施形態に必要である)、丸くした充填材料を含んでも、含まなくても良い、前記仕上げのエナメル層に対するエナメルペースト層のシルクスクリーン印刷による塗布ステップをさらに、含んでも良い。
これらの丸くした充填材料(またはボール)は、先に定義した通りである。
本発明の他の利点および特性は、非限定的な例として与えられ、かつ添付図面を参照してなされる、以下に続く記載の結果として生じるであろう。
第1の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (2つの下位変形形態2aおよび2bのうちの前者を示す)第2の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (2つの下位変形形態2aおよび2bのうちの後者を示す)第2の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (2つの下位変形形態3aおよび3bのうちの前者を示す)第3の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (2つの下位変形形態3aおよび3bのうちの後者を示す)第3の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 第4の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (4つの下位変形形態5aから5dのうちの一形態である5aを示す)第5の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (4つの下位変形形態5aから5dのうちの一形態である5bを示す)第5の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (4つの下位変形形態5aから5dのうちの一形態である5cを示す)第5の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 (4つの下位変形形態5aから5dのうちの一形態である5dを示す)第5の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図である。 第6の実施変形形態による本発明に従った調理用品の支持体の一部の略断面図である。 第7の実施変形形態による本発明に従ったアイロンの底の一部の略断面図である。 図7に表したアイロンの底の底面図である。 磁化ステップを行うためにコーティングされた用品の支持体の下の磁石の配置の略断面図である。 (2つの磁石の縁部および磁極間隙によって画定される)領域Zのレベルでの図9の詳細な図である。 三角形の輪郭を有する帯形状の永久磁石をその下に配置した、アイロンの底の一部の平面図(写真)である。 (2つの磁石の縁部および磁極間隙によって画定される)特定の領域Zのレベルでの図1の詳細な図である。 特定の領域Zのレベルで行われた、図3のアイロンの底の断面の走査電子顕微鏡検査(MEB)の一連の3つの画像13aから13bのうちの13aの図である。 特定の領域Zのレベルで行われた、図3のアイロンの底の断面の走査電子顕微鏡検査(MEB)の一連の3つの画像13aから13bのうちの13bの図である。 特定の領域Zのレベルで行われた、図3のアイロンの底の断面の走査電子顕微鏡検査(MEB)の一連の3つの画像13aから13bのうちの13cの図である。
図1に、第1の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部を表した。支持体2の面21の1つは、異方形状の粒子41が分散した、連続し、かつエナメルコーティングの単層の膜31を備える。
図1は、膜31が少なくとも1つの領域5を含み、該領域5において異方形状の粒子41が膜31に本質的に垂直であることを示す。
領域5における異方性粒子41のこの特定の配向は、異方性粒子41が磁化可能な粒子を含む場合、例えば磁化によって得ることができる。実際には、次のように行う:支持体2の下で、コーティングされない面22の側に、永久磁石、特にエラストマタイプの永久磁石(このことは、磁化条件を80℃未満の温度に限定する)または電磁石を配置する。フェライトもしくはネオジムタイプの永久磁石、または電気的に誘導された磁石を使用することも可能である。この場合に、磁化が実行される条件の最大温度の値は80℃を超えても良いが、使用される磁石のキュリー温度未満に留まられねばならない。特定のホログラフィー画像を得るために、永久強磁性材料または電気的に誘導された材料内で切断および/または加工される、所望の形状を有する磁石を使用する。
好ましくは、強度が40から100mTであり、かつ好ましくは約70mTである磁界を放出する磁石を使用する。
図1は、単層のエナメル膜31の磁化可能な粒子41が、特定の領域5において、この領域5のすぐ下に置かれた永久磁石によって生成された磁界の線に沿って、この膜に垂直に配向されることを明瞭に示す。
図2は、それぞれ図2aおよび図2bに例示された2つの下位変形形態を示す、第2の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体2の一部の略断面図を表す。図2aおよび図2bに例示された2つの下位変形形態は、膜31の形状のエナメルコーティングが二層であることにおいて、図1に例示された実施変形形態と異なる。
図2aおよび図2bに例示された2つの下位変形形態に関して、二層コーティング31は、(異方形状の粒子のない)支持体2の面21の1つに配置された下層310と、下層310を被覆する連続したエナメル膜の形状を呈する仕上げ層311とを含み、異方性粒子41は、仕上げ層311に含まれる。下層210は、図2aに示すように着色されていても良いか、または図2bに示すように透明でも良い。異方性粒子41の配向は、第1の実施変形形態と同じように、これらの異方性粒子41が磁気粒子を含む場合、磁化によって行っても良い。
図3は、それぞれ図3aおよび図3bに例示された2つの下位変形形態を同様に示す、第3の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図を表す。これら下位変形形態3aおよび図3bの各々は、エナメルコーティング31が、異方性粒子41が同様に分散した第2の仕上げ層312を、二層にする(bicoucher)ことにおいて、それぞれ図2aおよび図2bに例示された実施変形形態と異なる。
図3は、図3の二層のエナメルコーティング31が、コーティング31に本質的に平行な異方性粒子41を有する領域6、および膜に本質的に垂直な異方性粒子41を有する領域5の交互の繰り返しによって形成される三次元の模様を含むことを同様に示す。
ここでも、領域5内の異方性粒子41の特定の配向は、異方性粒子が磁化可能である場合、磁化によって行われる。
このようにして、コーティングされるための支持体の底部がほぼ円形状を有する調理用品の場合に、この磁化は、例えば(ほぼ円形状の)支持体の下で、コーティングされない面22の側に、同じ強度のまたは異なる強度の、例えば独立して測定される約80mTの、磁界を放出するエラストマ製の同心の複数の永久磁石を配置して、行われ得る。これらの同心の磁石は、好適には、(例えば、15mm以下の)短い直径の中心ディスク、および約10から15mmの幅のこの中心ディスクの周りに配置された複数の同心のリングの形状を呈し得る。これらの磁石は、好適には、用品の支持体に垂直に移動し得る基板(例えばステンレス鋼のトレー)上に配置できる。この移動は、磁極間隙を画定するように、基板(またはトレー)を磁化すべき用品の近傍に運ぶジャッキを用いて行われ得る。
コーティングされるためのほぼ三角形状のカバーを有するアイロンの底の場合に、(例えば支持体22の強化すべき領域の下で、コーティングされない面22の側にエラストマの磁石の帯を例えば配置する。これらの帯は、連続するか、または不連続であっても良く、かつカバーのほぼ三角形状を有しても良い。それらは、同じ強度の、または異なる強度の、例えば独立して測定される約80mTの磁界を放出する。
磁化可能な異方性粒子は、その場合に磁界の線に沿って配向され、すなわち下に磁石を配置した領域5のレベルで支持体2(または膜31)に垂直に(磁界の線は、エナメルコーティング31に垂直であり)、かつ磁界の線が支持体2に平行である領域6内で支持体2(および、従ってコーティング31)に平行に、これら2つの領域の間で磁化可能な異方性粒子の漸進的な配向の連続を伴って配向される。
図4は、下層310が、異方性粒子41を含むことにおいて、図2aに例示された実施の下位変形形態と異なる、第4の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図を表す。図3a)および図3b)に例示された第3の実施変形形態と同じように、図3の二層のエナメルコーティング31は、コーティング31に本質的に平行な異方性粒子41を有する領域6、および膜に本質的に垂直な異方性粒子41を有する領域5の交互の繰り返しによって形成される三次元の模様を含む。異方性粒子41が磁気粒子を含むかまたは磁気粒子である場合、領域5における粒子の配向は、磁石を支持体2の下に配置して得ることができる。
図5は、それぞれ図5aから図5dに例示された4つの下位変形形態を示す、第5の実施変形形態による本発明に従った用品の支持体の一部の略断面図を表す。これらの図は、支持体2の面21の1つが、
・ 磁化可能な粒子41のない、かつ(図5aおよび図5bに例示されるように)透明であるか、または(図5cおよび図5dに例示されるように)着色した下層310と、
・ (図5bおよび図5dに例示されるように)着色した層であるか、異方性粒子41、好ましくは磁化可能な異方性粒子41が分散した磁化可能な層である、中央の層313であって、連続し、かつ下層310を被覆する中央の層313と
を含むエナメル層でコーティングされることを示す。
中央の層313は、それ自体が:
・ 連続し、かつ好ましくは磁化可能である異方性粒子41が分散した第1の透明なまたは着色したワニス層321と、
・ 連続し、かつ第1のワニス層321を完全かつ/または部分的に被覆する第2の無色のワニス層322と
によって被覆されている。
ここでも、領域5における異方性粒子41の特定の配向は、異方性粒子が磁化可能であるならば、磁化によって行われる。
図6は、第6の実施変形形態による本発明に従った調理用品の支持体の一部の略断面図を表す。フライパン1のような調理用品に特有のこの変形形態において、支持体2は、フライパン1内に受けられる可能性のある食品の側に配向された面である内面22と、外部の熱源に向けて配置されるための外面21とを含む。支持体2は、その内面22上に、(例えばゾルゲル材料、またはフッ化炭素樹脂製の)接着防止コーティング7を含み、かつその外面21上に、
・ 顔料で着色され、かつ磁化可能な粒子41を含む、連続したエナメル層31と、
・ 磁化可能な粒子41が分散した、連続した無色なワニス層32と、
・ シルクスクリーン印刷またはパッド印刷によって得られ、(銅、青銅または耐熱鋼製の)金属ボール34を含む、不連続な外部エナメル層33と
を含むコーティング3を含む。
図7は、第7の実施変形形態による本発明に従ったアイロンの底の一部の略断面図を表し、かつ図8は、図7に例示した底の底面図を表す。
アイロンの底に特有なこの変形形態において、支持体2は、アイロンがけする布類と接触するための外面21上に、図6に例示したそれとほぼ同一であるコーティング3を含む。すなわち、それは不連続の外部エナメル層33内の丸くした装填材料の欠如によってのみ異なる。
図9から図13は、本発明を、その範囲を限定することなく例示する、以下に続く実施例のレベルで更に詳細に記載される。
これらの実施例において、別段の指示のない限り、全ての百分率および部は、質量百分率で表現される。
剥落に対する耐性の検査
同じ厚さ(70から80μm)の、かつ同一の金属基板に塗布された、様々な保護コーティングの剥落に耐える適性は、次のように評価された。
これらのコーティングは、直径50μmで較正された、ダイヤモンドの先端によって誘発され、0から5ニュートンに漸進的に増加する力によって加えられた、長さ10mmの擦り傷を受けた。このために、CSM Instruments社の「Microscratch tester」という名称で市販されている装置を使用する。
擦り傷の形成後、どの強さから金属までのコーティングの剥落が目に見えるかを顕微鏡下で判定する(結果の表3を参照せよ)。
生成物
支持体
− アルミニウム合金(例えば合金4917)の調理用品の支持体、
− アルミニウム合金(例えば合金3003)のアイロンの底のカバー、
− 鋳鋼および鋼板の調理用品の支持体。
強磁性フレーク
本発明の枠内で使用可能な強磁性フレークとして、組成物B1およびV1において、
− ECKART社によってSTAPA TA Ferricon 200の名称で市販されている酸化鉄で被覆されたマイカフレーク(磁化可能なフレーク)、
− MERCK社によってColorona Blackstar blueまたはgreenの名称で市販されている酸化鉄で被覆されたマイカフレーク(磁化可能なフレーク)、
− MERCK社によってIriodin 119の名称で市販されている被覆されていないマイカフレーク(磁化不可能なフレーク)
を使用できる。
装填材料
− ステンレス鋼のボール
組成物
アルミニウム基板のための磁化可能な装填材料を用いた顔料で着色されたエナメルのスラリーB1の組成物(アルミニウムまたは鋳造アルミニウムの調理用品、アイロンの底・・・)。
組成が下記表1において以下に与えられる、エナメルのフリットのスラリーB1を調製する。
表示された含有量は、100重量部のフリットに対する重量部である(スラリーの組成物中の基準量)。
エナメルのフリットF1の組成は、下記表2に与えられる。

表示された含有量は、フリットの重量に対する質量百分率である。
鋳鋼の調理用品の支持体のためのエナメルのスラリーB2の組成物
組成が下記表3において以下に与えられる、エナメルのフリットのスラリーB2を調製する。
表示された含有量は、100重量部のフリットに対する重量部である(スラリーの組成物中の基準量)。
エナメルのフリットF2の組成は、下記表4に与えられる。
表示された含有量は、フリットの重量に対する質量百分率である。
磁化可能な装填材料を用いた顔料で着色されたワニスV1の組成物
組成が下記表5において以下に与えられる、ワニスV1の組成物を調製する。
(磁化可能な装填材料を用いた)鋳鋼用の被覆の白色エナメルのスラリーの組成物B3
被覆の白色エナメルを構成するためのエナメルフリットの顔料で着色されたスラリーB3を調製する。その組成は、下記表6に与えられる。
表7は、白色被覆のエナメル用に使用されるフリットF3の組成を写す。
(丸くした装填材料を有する、および有さない)シルクスクリーン印刷のペーストの組成物
組成が下記表8において以下に与えられる、装填材料のないシルクスクリーン印刷のペーストP3の第1の組成物を調製する。
組成が下記表8において同様に以下に与えられる、装填材料を有するシルクスクリーン印刷のペーストP4の第2の組成物を調製する。
実施例1:アルミニウム合金の調理用品の支持体の外面上での本発明に従った保護コーティングの製作。
アルミニウム合金の調理用品の支持体の外面上に、(厚さ35μmの)エナメル層31を形成するために、組成が表1に与えられたスラリーB1を噴霧によって塗布する。次に、このエナメル層31上に、(厚さ35μmの)ワニス層32を形成するために、組成が表2に与えられたワニスV1の組成物を塗布する。
図9および図10に概略的に例示されるように、基板の下に(この場合に、コーティングされた面に対向する支持体の面の下に)配置された2つの永久磁石51、52を用いた70mTの磁界の印加によって、エナメル層31およびワニス層32の塗布の直後に、保護コーティングの幾つかの領域において、これらの層に含まれる磁化可能なフレークを磁化によって配向させる。磁界の作用により、マイカフレークは、その磁性酸化鉄の被覆のために、磁界の線に沿って、すなわち磁石と直角に、かつ特には図9に表された領域P1およびP2内でほぼ垂直に配向される。
フレークのこの配向を促進するためには、塗布される層の粘度ができるだけ低いことが好ましい。このために、へキシレングリコールのような少量の非VOCの重質溶剤の導入が、噴霧での蒸発の減少を可能にし、かつ容易にされた噴霧後に配向を可能にする更に高い磁石の印加時間をもたらす。従って、磁気装填材料を配向する前のエナメル層のあらゆる乾燥が回避される。しかしながら、磁石が配向を固めるために、コーティングの最終乾燥まで塗布できる。この形態は、凹凸の明白な知覚を有する装飾を得ることを望むのであれば、特に推奨される。
これらの層は、次に不連続な外部エナメル層33を形成するために、組成が表4に与えられた(鋼ボールを含む)エナメルペーストP3をシルクスクリーン印刷によって塗布した、乾燥した素焼き(biscuit sec)を得るために、150℃未満、好ましくは60から80℃の温度で乾燥させる。次にコーティングすべき支持体に応じて、500から1000℃で、5から30分間、従来の対流式の炉または放射炉で用品の焼成を行う。
領域Zのレベルで、走査電子顕微鏡(MEB)でのこのコーティングの観察は、(アイロンの底に関する)図13に表された画像MEBに対応し、
・ フレークは、磁界の線が支持体2に垂直な場所で、すなわち領域5(図13c)に対応する領域Cにおいて、支持体に垂直に配向される傾向があり(すなわち、それらの大半が、45から90°の支持体に対する傾斜角度を有する)、
・ フレークは、磁界の線が支持体2に垂直な場所で(図13bは、領域6に対応する領域Bを特に示す)、支持体に平行に配向される傾向がある(すなわち、それらの大半が、20°未満の支持体に対する傾斜角度を有する)
ことを示す。
実施例2:アイロンの底のカバー上での本発明に従った保護コーティングの製作。
外部エナメル層内に鋼ボールのないこと(この外部エナメル層は、鋼ボールのないシルクスクリーン印刷のペーストP4から得られる)を除き、実施例1と同じコーティングをアイロンの底のカバー上に製作する。
磁化可能な粒子の配向は、実施例1のように、図9および図10に概略的に、かつ図11に実際に例示されるように、基板の下に(この場合に、コーティングされた面に対向する支持体の面の下に)配置された2つの永久磁石51、52を用いて70mTの磁界の印加によって行われる。磁界の作用で、マイカフレークは、その磁性酸化鉄の被覆のために、磁界の線に沿って、すなわち磁石と直角に、ほぼ垂直に(領域C)、配向される。
領域Zのレベルで、走査電子顕微鏡(MEB)でのこのコーティングの観察は、図13に表された画像MEBよって表される(図13aから図13cは、それぞれ領域AからCを示す)。
領域Zのレベルで、光学顕微鏡でのこのコーティングの観察は、図12に表され、様々な領域A、BおよびCの連続を視覚化することが可能である。この図で、
・ 磁界の線が支持体に垂直である、2つの磁石51および52の間の領域である(図1から図7の参照符号5に対応する)領域Cは、(支持体に対するその垂直な位置のために)磁化可能な粒子が反射を僅かにしか知覚されず、更には全く知覚されないので、黒色の領域であり、
・ 磁界の線が支持体に平行である場所で、磁石51の縁部に置かれる(図1から図7の参照符号6に対応する)領域Bは、磁化可能な粒子の反射が最も強烈なのがこの領域なので、明るく、かつ輝く領域であり、
・ 磁石51の中心部として本質的に画定される領域Aは、磁化可能な粒子が(20°を超えるが、領域Cにおいて観察される角度よりも小さい)中間角度で支持体に対して配向されるので(領域Bにおいて観察される輝度と、領域Cにおいて観察される輝度との間の)中程度の輝度を有する。
実施例3:鋳鋼の調理用品の支持体の内面および/または外面上での本発明に従った保護コーティングの製作。
この用品は、一般的に2回の焼成によって、2層で処理される。
予めショットブラストを施され、かつ脱脂された鋳鋼の調理用品の支持体の内壁および外壁上に、一般的に不透明な、エナメルのスラリーB2(表5および表6を参照せよ)の第1の層を噴霧によって塗布する。この層は、800℃から850℃で4から12分間、焼成される。
第1の層から、強磁性フレークを使用することが可能であることに気が付くであろう。すなわち、それが当てはまる場合、エナメルがまだ液体であるときに、すなわち乾燥および焼成の前に磁石が適用されるときに、それらの配向は容易にされよう。乾燥は、磁石の磁界を受けたフレークの配向を維持することを可能としよう。
第1の層のエナメルがけ用品の焼成および冷却後に、被覆のエナメルのスラリーB3を塗布する。
この第2の層の厚さは、100から200μmである。この層は、磁界の印加時にフレークの配向に関連した機械的強化を得ることを可能にする。このステップは、エナメルのスラリーがまだ液体であるときに、最適であり、かつ容易にされよう(可動性が助長される)。この第2の焼成は、750℃から820℃で4から12分間、実行されよう。
調理用途または小型家庭電化製品のための鋳鋼の金属の場合に、上記のエナメルが、用品の内部であれ、用品の外部であれ、塗布できることに気が付くであろう。機械的特性のそれらの強化は、用品の内部(台所用品、すなわち泡立て器、包丁、へら・・・との多数の接触)で、または用品の外部(焼成プレート、流し、金網・・・)で行われ得る。
上記のコーティングは、スラリーB3中に配向された磁化可能なフレークのない同じコーティングに対して重要な改善を有する。剥落に対する耐性の最適化は、従来の使用時に、例えば金属の台所用品の衝撃において有益である。
耐性の増大は、15cmの高さからエナメルがけ鋳鉄の用品の表面に対して1秒未満で落下する質量300gのハンマーを使用して、規格化されていない検査によって観察可能である。衝突は、フレークの装填されたスラリーの場合に剥落なしに行われ、他方で、フレークがない場合にその1つが観察される。
比較例4:磁化可能な粒子のないアイロンの底の外面上での保護コーティングの製作。
実施例2と同じように、ワニス層32、次にシルクスクリーン印刷のエナメル層33を堆積させた、エナメル層31を含む保護コーティングを製作する。比較例1の保護コーティングは、エナメル層31、ワニス層32、およびシルクスクリーン印刷のエナメル層33内での磁化可能なフレークの欠如によって実施例1のそれと異なる。
実施例5:アルミニウムの調理用品上での剥落に対する耐性の評価
先に表示した検査に従って、領域BおよびCのレベルでの実施例2の、ならびに比較例2(磁化がないので、特定の領域はない)における保護コーティングの剥落に耐える適性を評価する。得られた結果は、下記表9に示される。
表5に表示した剥離の値は、試料当たり4回の測定に関する、金属での破片の平均値に対応する。
実施例1または2の領域Bのレベルで測定された剥離の値の比較例2のそれとの比較は、水平のフレークが剥離を容易にする可能性があるので、金属での剥離を得るために検査時に加えられる力が、磁化可能なフレークのない場合よりも、粒子がコーティングに平行に配向される場合の方が低いことを示す。
実施例1または2の領域Cのレベルで測定された剥離の値の同じ実施例の領域Bのレベルで測定されたそれとの比較は、金属での剥離を得るために検査時に加える力が、粒子が平行であるときよりも、粒子がコーティングに垂直に配向されるときにより大きいことを明瞭に示し、このことは、コーティングが配向された粒子を含むときに、剥落に対する耐性が良好であることを意味する。この場合に、それらは、強化の役割を有する。

Claims (30)

  1. 少なくとも一方(21)が保護コーティング(3)で被覆されている、2つの対向する面(21、22)を有する支持体(2)を含むことを特徴とする加熱用品(1)であって、
    前記保護コーティング(3)は、異方形状の粒子(4)が分散した少なくとも1つのエナメル層(31)を含み、前記層は、前記異方性粒子(4)が膜の形状の前記エナメル層(31)に垂直な粒子(41)を本質的に含む、少なくとも1つの領域(5)を含むことを特徴とする加熱用品。
  2. 前記粒子(4)が、前記エナメル層(31)の総重量に対して0.05から10重量を占めることを特徴とする請求項1に記載の用品。
  3. 前記粒子(4)が、前記エナメル層(31)の総重量に対して0.1から7重量%を占めることを特徴とする請求項2に記載の用品。
  4. 前記粒子が、前記エナメル層(31)の総重量の1から5重量%、好ましくは2から3重量%を占めることを特徴とする請求項3に記載の用品。
  5. 前記粒子が、機械的または物理的手段によって配向できる粒子(41)を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の用品。
  6. 配向できる前記粒子(41)が、磁化可能な粒子であることを特徴とする請求項5に記載の用品。
  7. 前記磁化可能な粒子(41)が、少なくとも1つの強磁性金属を含むことを特徴とする請求項6に記載の用品。
  8. 前記エナメル層(31)が、磁化不可能な粒子を更に含むことを特徴とする請求項6または7に記載の用品。
  9. 前記磁化可能な粒子(41)、および必要な場合に前記磁化不可能な粒子が、コア−外被構造を有することを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の用品。
  10. 前記磁化可能な粒子(41)の強磁性金属が、前記粒子(41)のコアおよび/または外被内にあることを特徴とする請求項9に記載の用品。
  11. 前記磁化可能な粒子(41)が、酸化鉄Fe34またはFe23またはFeOで被覆されたマイカフレークであることを特徴とする請求項10に記載の用品。
  12. 前記領域(5)に隣接して、前記異方形状の粒子(4)が、無作為に、または前記エナメル層(31)に本質的に平行に配置されている少なくとも1つの領域(6)を更に含むことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の用品。
  13. 前記領域(5)および(6)の交互の繰り返しが、装飾を画定することを特徴とする請求項12に記載の用品。
  14. 前記エナメル層(31)が、
    − 連続し、かつ支持体上に配置されるための、透明な、かつ磁化可能な粒子(41)のない下層(310)と、
    − 前記磁化可能な粒子(41)が分散した少なくとも1つの仕上げ層(311)であって、連続し、かつ前記下層(310)を部分的または完全に被覆する仕上げ層(311)と
    を含むことを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載の用品(3)。
  15. 前記エナメル層(31)が、
    − 連続し、かつ支持体上に配置されるための、着色した、かつ磁化可能な粒子(41)のない下層(310)と、
    − 前記磁化可能な粒子(41)が分散した仕上げ層(311)であって、連続し、かつ前記下層(310)を部分的または完全に被覆する仕上げ層(311)と
    を含むことを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載の用品(3)。
  16. 前記エナメル層(31)は、
    − 透明なまたは着色した、かつ磁化可能な粒子(41)のない下層(310)であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための下層(310)と、
    − 磁化可能な粒子(41)が分散した第1の仕上げ層(311)であって、連続し、かつ前記下層(310)を完全に被覆する第1の仕上げ層(311)と、
    − 磁化可能な粒子(41)が同様に分散した第2の仕上げ層(312)であって、連続し、かつ前記第1の仕上げ層(311)を部分的または完全に被覆する第2の仕上げ層(311)と
    を含むことを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載の用品(3)。
  17. 前記エナメル層(31)が、
    − 磁化可能な粒子(41)が分散した、着色した下層(310)であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための下層(310)と、
    − 磁化可能な粒子(41)が同様に分散した少なくとも1つの透明な仕上げ層(311)であって、連続し、かつ前記下層(310)を部分的または完全に被覆する仕上げ層(311)と
    を含むことを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載の用品(3)。
  18. − 前記下層(310)が、5から30μmの厚さを有し、かつ
    − 前記仕上げ層(311、312)が、20から60μmの厚さを有することを特徴とする請求項14から17のいずれかに記載の用品(3)。
  19. − 前記エナメル層(31)が、
    ・ 磁化可能な粒子(41)のない、かつ透明なまたは着色した下層(310)であって、連続し、かつ支持体上に配置されるための下層(310)と、
    ・ 着色した層であるか、磁化可能な粒子(41)が分散した磁化可能な層である中央の層(313)であって、連続し、かつ前記下層(310)を部分的または完全に被覆する中央の層(313)と
    を含み、
    − 前記中央の層(313)は、
    ・ 連続し、かつ磁化可能な粒子(41)が分散した第1の磁化可能なワニス層(321)と、
    ・ 無色かつ透明で、連続し、かつ前記第1の磁化可能なワニス層(321)を完全に被覆する第2のワニス層(322)と
    によって完全または部分的に被覆されていることを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載の用品(3)。
  20. − 前記下層(310)が、5から30μmの厚さを有し、
    − 前記中央の層(313)が、20から60μmの厚さを有し、
    − 前記磁化可能なワニス層(321)が、15から40μmの厚さを有し、かつ
    − 前記保護のワニス層(322)が、10から20μmの厚さを有することを特徴とする請求項19に記載の用品(3)。
  21. 前記エナメル層(31)が、シルクスクリーン印刷またはパッド印刷される、不連続な外部エナメル層(33)を更に含むことを特徴とする請求項14から20のいずれかに記載の用品(3)。
  22. 前記外部エナメル層(33)が、好ましくはステンレス鋼、銅、青銅または耐熱鋼のボールである丸くした装填材料を含むことを特徴とする請求項21に記載の用品(3)。
  23. 前記支持体(2)が、金属、ガラスおよびセラミックから選択された材料で製作されることを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載の用品。
  24. 前記支持体(2)が、
    − 磨かれた、つや消しされた、もしくはビーズブラスト処理された、砂を吹き付けられた、化学処理されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金、または鋳造アルミニウム、または磨かれた、つや消しされた、もしくはビーズブラスト処理されたステンレス鋼、または鋳鋼もしくは鋳造アルミニウムの単層の金属支持体か、
    − あるいは、外部から内部に向かって、次の層、フェライトステンレス鋼/アルミニウム/オーステナイトステンレス鋼、またはステンレス鋼/アルミニウム/銅/アルミニウム/オーステナイトステンレス鋼、またはステンレス鋼の外側の底部の二重にされた、鋳造製品のアルミニウム、アルミニウムもしくはアルミニウム合金のキャップを含む部分的に、または全体として多層の金属支持体
    であることを特徴とする請求項23に記載の用品。
  25. 調理用品、または加熱する蓋、または食物もしくは飲み物の調製装置の加熱する混合ボウル、またはアイロンの底、テーブル敷きのような食卓用品、またはラジエータ、またはタオル掛けもしくは薪ストーブ、またはバーベキューのプレート、バーベキューの箱もしくはタンクであることを特徴とする請求項1から24のいずれかに記載の用品。
  26. 加熱用品(1)の支持体(2)上に、異方形状の粒子(4)が分散した少なくとも1つのエナメル層(31)を含む保護コーティング(3)を製作する方法であって、
    前記エナメル層(31)の少なくとも1つの領域(5)内での、物理的または機械的手段による前記異方性粒子(4)の配向ステップを含むことを特徴とする方法。
  27. a)前記支持体(2)の供給ステップと、
    b)磁化可能な粒子(41)を含む異方性粒子が分散した、少なくとも1種のエナメル組成物の前記支持体(2)の面の1つに対する噴霧による塗布ステップと、
    c)磁界を印加することによる、前記磁化可能な粒子(41)の磁化による配向ステップであって、前記磁化c)が、前記支持体に対する前記エナメル組成物の塗布b)中に、または前記塗布ステップb)の直後に行われる配向ステップと、次に
    d)任意選択で、好ましくは周囲温度から150℃の間の温度での乾燥ステップと、その後に続く、
    d)少なくとも500℃の温度で行われる焼成ステップと
    を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記塗布ステップb)が、
    − b1)磁化可能な粒子のない、下層のエナメル組成物の前記支持体(2)の面の1つに対する噴霧であって、前記エナメル組成物が、非焼成の下層(310)を形成するために、透明であるか、または着色されている噴霧と、次に
    − b2)非焼成の仕上げのエナメル層(311)を形成するための、磁化可能な粒子(41)が分散した、少なくとも1種の仕上げのエナメル組成物の前記非焼成の下層(310)に対する噴霧と
    を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 前記ステップb)が、ステップb2)と乾燥ステップd)または焼成ステップe)との間に、非焼成の第2の仕上げのエナメル層(312)を形成するための、磁化可能な粒子(41)が同様に分散した、少なくとも1種の第2の仕上げのエナメル組成物の前記非焼成の仕上げのエナメル層(311)に対する噴霧ステップb3)を更に含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
  30. 前記仕上げのエナメル層(311、312)の乾燥ステップd)を行った後に、丸くした充填材料を含んでも、含まなくても良い、エナメルペースト層(33)の前記仕上げのエナメル層(311、312)に対するシルクスクリーン印刷による塗布ステップを含むことを特徴とする請求項27から29のいずれかに記載の方法。
JP2015547124A 2012-12-12 2013-12-12 異方性粒子を含むエナメルコーティング、およびかかるコーティングを備えた調理用品 Active JP6272898B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1261963 2012-12-12
FR1261963A FR2999171B1 (fr) 2012-12-12 2012-12-12 Revetement en email comportant des particules anisotropes et article culinaire muni d'un tel revetement
PCT/FR2013/053054 WO2014091166A2 (fr) 2012-12-12 2013-12-12 Revetement en email comportant des particules anisotropes et article culinaire muni d'un tel revetement

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016501087A true JP2016501087A (ja) 2016-01-18
JP2016501087A5 JP2016501087A5 (ja) 2016-10-13
JP6272898B2 JP6272898B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=48613667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015547124A Active JP6272898B2 (ja) 2012-12-12 2013-12-12 異方性粒子を含むエナメルコーティング、およびかかるコーティングを備えた調理用品

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP2931940B1 (ja)
JP (1) JP6272898B2 (ja)
KR (1) KR102174186B1 (ja)
CN (1) CN104854261B (ja)
FR (1) FR2999171B1 (ja)
WO (1) WO2014091166A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180102546A (ko) * 2016-01-14 2018-09-17 폴리비전 남로제 펜노트샤흐프 텍스처를 가진 타일

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015110121A1 (de) * 2015-06-24 2016-12-29 Schott Ag Verfahren zur Herstellung eines Substrates mit einer texturierten Beschichtung auf Glasbasis und beschichtetes Substrat

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2010831A1 (en) * 1970-03-07 1971-09-23 Magnetfab Bonn Gmbh Magnetic generation of patterns on surface layers
CN102407638A (zh) * 2010-07-26 2012-04-11 Seb公司 包括具有功能性设计的溶胶-凝胶涂层的器具以及制造这种器具的方法
WO2012110752A1 (fr) * 2011-02-18 2012-08-23 Seb Sa Article chauffant comprenant un revêtement antiadhésif avec un décor à trois dimensions

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR813737A (fr) * 1936-11-18 1937-06-08 Migeot Freres Procédé pour l'obtention d'un émaillage décoratif pour articles en fonte et en tôle, et articles émaillés par ce procédé
US3480461A (en) 1966-11-14 1969-11-25 Hamlin Stevens Inc Metal articles having polytetrafluoroethylene-coated pressing surfaces and methods of their manufacture
DE2945288C2 (de) 1979-11-09 1983-01-27 Leipold + Eppich KG, 8502 Zirndorf Silikatischer Überzug für hitzebeständige Gegenstände mit wärmeübertragender Funktion, Verfahren zur Herstellung eines solchen Überzugs und damit versehene Gegenstände
EP1493590A1 (en) * 2003-07-03 2005-01-05 Sicpa Holding S.A. Method and means for producing a magnetically induced design in a coating containing magnetic particles
RU2535274C2 (ru) 2009-10-09 2014-12-10 Бсх Бош Унд Сименс Хаусгерете Гмбх Подошва утюга, в частности парового утюга

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2010831A1 (en) * 1970-03-07 1971-09-23 Magnetfab Bonn Gmbh Magnetic generation of patterns on surface layers
CN102407638A (zh) * 2010-07-26 2012-04-11 Seb公司 包括具有功能性设计的溶胶-凝胶涂层的器具以及制造这种器具的方法
WO2012110752A1 (fr) * 2011-02-18 2012-08-23 Seb Sa Article chauffant comprenant un revêtement antiadhésif avec un décor à trois dimensions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180102546A (ko) * 2016-01-14 2018-09-17 폴리비전 남로제 펜노트샤흐프 텍스처를 가진 타일
KR102134083B1 (ko) 2016-01-14 2020-07-15 폴리비전 남로제 펜노트샤흐프 텍스처를 가진 타일

Also Published As

Publication number Publication date
FR2999171A1 (fr) 2014-06-13
FR2999171B1 (fr) 2016-12-09
EP2931940A2 (fr) 2015-10-21
WO2014091166A3 (fr) 2014-11-20
KR102174186B1 (ko) 2020-11-04
WO2014091166A2 (fr) 2014-06-19
JP6272898B2 (ja) 2018-01-31
KR20150096476A (ko) 2015-08-24
EP2931940B1 (fr) 2022-06-08
CN104854261B (zh) 2017-06-09
CN104854261A (zh) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5911974B2 (ja) 異方性粒子を含むゾルゲルコーティングおよびこのようなコーティングを備えた調理用物品
JP5789000B2 (ja) 三次元パターンを有する焦げ付き防止コーティングを備える加熱調理具
JP6603302B2 (ja) 少なくとも1つの機能的装飾層を含む粘着防止コーティングおよびこのようなコーティングを含む物品
KR102647206B1 (ko) 강화 세라믹 코팅
US20100181322A1 (en) Non-Stick Coating with Improved Hydrophobic Properties
CN111886298B (zh) 包含金刚石和彩色云母的不粘陶瓷涂层
US20220112383A1 (en) Anti-Adhesive Coating
JP2008518723A (ja) 誘導加熱可能な調理器具及び給仕器具、誘導加熱可能な製品の製造方法、及び誘導加熱可能な製品を作製するための被覆方法
JP6272898B2 (ja) 異方性粒子を含むエナメルコーティング、およびかかるコーティングを備えた調理用品
JP6511219B2 (ja) ガラス質コーティングを含む鋳鉄でできた物品およびこのような物品の製造法
JP7496819B2 (ja) 温度インジケータ
JP2016501087A5 (ja)
US20230255400A1 (en) Culinary Article With An Anti-Slip Outer Coating

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6272898

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250