JP2016216972A - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】導水路内に水が溜まることを抑制することができる水洗大便器を提供する。【解決手段】リム部と溜水部が形成されるボウルと、リム部の内周面に洗浄水を吐水するリム吐水口28と、溜水部に向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口30と、水洗大便器2の後方に開口された給水口24と、給水口24から連続して形成される共通導水路32aと、共通導水路32aの流路よりも流路断面積が絞られた絞り導水路32bと、絞り導水路32bからリム吐水口28へつながるリム導水路32cと、リム導水路32cから分岐してゼット吐水口30へつながるゼット導水路32dと、絞り導水路32bの流路底面よりも下方の位置における共通導水路32aに流入口34aが設けられ、流入口34aよりも下方且つ溜水部よりも上方の位置におけるゼット導水路32dに流出口34bが設けられた管状部材34と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器として、ボウル形状のボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、を備え、後方上部には、洗浄水源から供給された洗浄水をボウル部に吐水する導水路が形成されている水洗大便器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1における水洗大便器は、互いに一体に成形されたリム部とボウル部により水洗大便器を製造することが可能であることを特徴としている。
このような水洗大便器においては、リム部とボウル部を別々に成形した場合に比べて、製造工程を少なくすることができるため、便器本体の製造効率を改善することができ、製造コストを抑えることができる。
特開2013−194410号公報
一方、洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器として、便器の後方に導水路の入口(給水口)が開口し、壁面に取付けられる、いわゆる壁掛式の水洗大便器がある。このような壁掛式の水洗大便器は、水洗大便器の上方に洗浄水源である貯水タンクが取付けられる場合に比べて、洗浄水源からボウル部に洗浄水が供給されるまでの時間及び距離が長いため、洗浄水の水勢が減少して洗浄性能が低下してしまう。そこで、洗浄水源からボウル部へ吐水する洗浄水の圧力を高めて洗浄性能を向上させるために、導水路の一部に絞り導水路が設けられている。このように導水路の一部に絞り導水路を設けることによって、洗浄水の流速が増し、勢いよくボウル部へ吐水されるため、水洗大便器の洗浄性能が向上する。
しかしながら、リム部とボウル部を一体に成形可能な特許文献1の水洗大便器と、上述した壁掛式の水洗大便器とを組み合わせる場合、成形型の構成上、給水口近傍の導水路の流路底面の高さ位置よりも絞り導水路の流路底面が高くなるように形成しなければならない。その結果、給水口近傍の導水路内(絞り導水路よりも上流側の導水路内)に水が溜まるような構造となってしまい、給水口近傍の導水路内で微生物が繁殖して赤かびや黒かびが発生してしまうといった懸念がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、導水路内に水が溜まることを抑制する水洗大便器の提供を目的としている。
本発明の一態様に係る水洗大便器は、洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器であって、上方にリム部が形成され、下方に溜水部が形成されるボウルと、リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、溜水部に向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口と、水洗大便器の後方に開口された給水口と、給水口から連続して形成される共通導水路と、共通導水路の流路底面よりも高い位置に流路底面が形成され且つ共通導水路の流路よりも流路断面積が絞られた絞り導水路と、絞り導水路からリム吐水口へつながるリム導水路と、リム導水路から分岐してゼット吐水口へつながるゼット導水路と、絞り導水路の流路底面よりも下方の位置における共通導水路に流入口が設けられ、流入口よりも下方且つ溜水部よりも上方の位置におけるゼット導水路に流出口が設けられた管状部材と、を備える。
この構成によれば、共通導水路に設けられる流入口とこの流入口よりも下方に設けられた流出口とを有する管状部材が設けられているので、共通導水路内に溜まった水を、ボウルへ排出することができる。そのため、共通導水路内に水が溜まることを抑制することができる。
本発明の一態様に係る水洗大便器において、好ましくは、流入口を画定する管状部材の一部が共通導水路の流路底面に当接している。
この構成によれば、管状部材の流入口の少なくとも一部が共通導水路の流路底面に当接しているので、共通導水路内に溜まった水をボウルへ効率よく排出させることができる。そのため、共通導水路内に水が溜まるのをより抑制することができる。
本発明の一態様に係る水洗大便器と、洗浄水が貯水される貯水タンクと、貯水タンクと水洗大便器の給水口とを接続する給水配管と、給水配管から分岐して接続される脱臭配管と、脱臭配管に設けられ、共通導水路を介してボウル内の空気を吸気するファンと、からなる大便器システム。
この構成によれば、共通導水路及び脱臭配管を介して、水洗大便器のボウル内の空気が排気されるので、ボウル内の臭気を排気することができる。そのため、水洗大便器の使用者の快適性を向上することができる。また、管状部材によって共通導水路内に溜まった水がボウルへ排出されるため、共通導水路を介してボウル内の空気を排気するときに、異音の発生を抑制することができる。
本発明によれば、水洗大便器において、導水路内に水が溜まることを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る大便器システムの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る水洗大便器の上面図である。 図2のA−A線に沿って見た水洗大便器の側面断面図である。 本発明の一実施形態に係る水洗大便器において、導水路の一部分を示すB部分を拡大した部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
<大便器システムの構成>
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る大便器システム及び水洗大便器について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る大便器システムの概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る水洗大便器の上面図である。図3は、図2のA−A線に沿って見た水洗大便器の側面断面図である。なお、図1及び図2において、溜水部12cの溜水水位がWL1で示されている。
図1に示すように、大便器システム1は、水洗大便器2を備え、この水洗大便器2は床面4から離れた位置に壁面6に取付けられている。壁面6の裏側には、水洗大便器2の上面よりも高い位置に洗浄水を貯水する貯水タンク8が取付けられ、この貯水タンク8は、洗浄水源である水道等に接続されている。また、壁面6には図示しない操作部が取付けられ、この操作部を操作すると、貯水タンク8内の洗浄水が水洗大便器2に供給され、水洗大便器2が洗浄されるようになっている。
また、壁面6の裏側には、汚物を排出するための排水管10が設けられ、この排水管10により、水洗大便器2からの汚物を外部へ排出するようになっている。
ここで、本実施形態では、床面4に対して水洗大便器2が設けられる側を上方向(上方)、これと反対側を下方向(下方)、壁面6に対して水洗大便器2が設けられる側を前方向(前方)、これと反対側を後方向(後方)、上下方向及び前後方向と直交する方向のうち後方に向いて右側を右方向(右方)、左側を左方向(左方)、ということにする。
水洗大便器2の背面(後方の面)の上方には給水口24が開口され、水洗大便器2の給水口24と貯水タンク8は、水洗大便器2の給水口24に接続される共通配管12を介してタンク側配管14によって接続される。
タンク側配管14は貯水タンク8から鉛直下方に延び、そこから水洗大便器2に向かって水平方向に延びている。タンク側配管14の下流側には分岐部16が設けられ、分岐部16から水洗大便器2に向かって水平方向に共通配管12が延出している。共通配管12は、壁面6を貫通し、シール部材である接続部材22を介して水洗大便器2の給水口22に接続されている。
なお、共通配管12及びタンク側配管14と、分岐部16が給水配管としての機能を果たす。
また、分岐部16はいわゆるT字継ぎ手管であり、分岐部16にはタンク側配管14から分岐して脱臭配管18が接続されている。脱臭配管18は分岐部16から鉛直上方へ延出し、そこから壁面6が設けられている方向と反対の方向へ屈曲している。脱臭配管18内には、外部と連通する風路が形成され、風路の途中には、水洗大便器2内の空気を吸気するファン20が設けられている。
<水洗大便器の構成>
図1及び図2に示すように、水洗大便器2は、前方側に形成されるボウル26と、給水口24からボウル26に向かって洗浄水を供給する導水路32と、導水路32内に設けられる管状部材34と、ボウル26の下方から排水管10へ連通して延びる排水トラップ管路36と、を備えている。
水洗大便器2のボウル26は、上方に形成されるリム部26aと、リム部26aから下方へ連続して形成される汚物受け面26bと、下方に形成される溜水部26cと、を有している。
リム部26aは、その内周面が鉛直方向に立ち上がるように形成されている。また、このリム部26aから下方へ滑らかに傾斜するように汚物受け面26bが形成されている。さらに、この汚物受け面26bの下方には、汚物受け面26bから連続してボウル形状の溜水部26cが形成されている。
リム部26aの前方側には、リム部26aの内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口28が開口している。
汚物受け面26bの下方且つ、右側面(図2参照)には、溜水部26cに向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口30が開口している。このゼット吐水口30は、溜水水位WL1よりも高い位置に開口している。
なお、リム吐水口28及びゼット吐水口30が、水洗大便器2内の空気を吸気する吸気口としての機能を果たす。
<導水路の構成>
図3に示すように、導水路32は、給水口24から連続して形成される共通導水路32aと、共通導水路32aよりも流路断面積が絞られた絞り導水路32bと、絞り導水路32bからリム吐水口28へとつながるリム導水路32cと、リム導水路32cから分岐してゼット吐水口30へとつながるゼット導水路32dと、を有している。
共通導水路32aは、給水口24から前方に向かって略水平に形成され、絞り導水路32bへとつながっている。絞り導水路32bの流路底面は、共通導水路32aの流路底面よりも高い位置に形成されている。一方、絞り導水路32bの流路上面は、共通導水路32aの流路上面と略同じ高さ位置に形成され、共通導水路32aの流路上面から連続して形成されている。また、共通導水路32aは、共通配管12が接続されている部分から同径で連続している部分であり、絞り導水路32bは、共通導水路32aから後述するリム導水路32cまでである。
リム導水路32cは、図2に示すように、リム部26aの内周面に沿うように湾曲しながら後方から前方に向かって略水平(図3参照)に延び、リム吐水口28へとつながっている。また、リム導水路32cは、絞り導水路32bからリム部26aを周回する方向へ流路が屈曲している部分からリム吐水口28までである。
図3にもどって、ゼット導水路32dは、リム導水路32cから下方へ分岐し、汚物受け面26bの内周面に沿うように湾曲しながら(図2参照)上後方から下前方に向かって延び、ゼット吐水口30へとつながっている。また、ゼット導水路32dは、リム導水路32cから分岐して下向へ流路が屈曲している部分からゼット吐水口30までである。
<管状部材の構成>
導水路32の内部には、可撓性のゴムで形成されたチューブ状の管状部材34が設けられている。この管状部材34は、給水口22近傍における共通導水路32aから絞り導水路32bを介してゼット導水路32dを通り、ゼット吐水口30に向かって延伸している。この管状部材34は、共通導水路32a及び絞り導水路32b、ゼット導水路32dの流路底面に沿うように形成されており、接着剤等によって導水路32内に固着されている。
管状部材34の流入口34aは、絞り導水路32bの流路底面よりも下方の位置における共通導水路32a内に設けられている。管状部材34の流出口34bは、流入口34aよりも下方且つ溜水部26cにおける溜水水位WL1よりも上方に設けられている。
また、流入口34aを画定する管状部材34の一部が、共通導水路32aの流路底面である接続部材22の底面に当接し、固着されている。
<排水トラップ管路の構成>
排水トラップ管路36は、溜水部26cの下方に開口した入口36aから斜め上方に延び、最高点36bを通った後、斜め下方に延びて出口36cに達し、排水管10(図1参照)に接続されている。水洗大便器2の溜水水位WL1は、排水トラップ管路36の最高点36bの高さと略等しくなる。
<動作及び作用>
つぎに、図1〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る導水路32及び管状部材34内の水の流れについて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る導水路内の水の流れを模式的に表した水洗大便器の概略断面図である。なお、導水路32内の溜水水位がWL2で示されている。
まず、使用者が図示しない操作部を操作すると、貯水タンク8内の洗浄水が貯水タンク8からタンク側配管14を通って流下し、そのまま分岐部16、共通配管12を通って便器本体2に供給される。
給水口24へ流入した洗浄水は、そのまま共通導水路32aに流れ込み、貯水タンク8と便器本体2の高低差によって生じる水の勢いによって共通導水路32aから絞り導水路32bへ流れる。ここで、絞り導水路32bの流路断面積は、共通導水路32aの流路断面積よりも小さく構成されているため、絞り導水路32bにおいて流速が増加する。絞り導水路32bを流れる洗浄水は、共通導水路32aの流速よりも速い流速を保ったまま、リム吐水口28及びゼット吐水口30に向かって、リム導水路32c及びゼット導水路32dへ流入する。
リム導水路32cへ流入した洗浄水は、リム吐水口28から吐水される。リム吐水口28から吐水された洗浄水は、ボウル26内に旋回流を形成し、ボウル26の汚物受け面26bが洗浄される。
また、同時に、ゼット導水路32dへ流入した洗浄水は、ゼット吐水口30からボウル26の溜水部26cに向かって下方へ噴出される。ゼット吐水口30から噴出された洗浄水は、鉛直方向(上下方向)の旋回流を形成し、これにより、排水トラップ管36から効果的に汚物を排出する。
リム吐水口28及びゼット吐水口30からボウル内へ洗浄水が吐水されると、溜水水位WL1が排水トラップ管路36の最高点36bの高さ位置よりも上昇し、ボウル内に吐水された洗浄水の勢いによって、排水トラップ管路36から排水管10へ汚物が排出される。
そして、貯水タンク8からの洗浄水の供給が開始されてから所定時間が経過すると、貯水タンク8からの洗浄水の供給が終了する。
ここで、図4に示すように、絞り導水路32bの流路底面が、共通導水路32aの流路底面よりも高い位置に形成されている。そのため、貯水タンク8から洗浄水の供給が終了したあと、絞り導水路32bの上流側に位置する共通導水路32a及び共通配管12内において水が溜まる。
このとき、流入口34aを画定する管状部材34の一部が共通導水路32aの流路底面である接続部材22の底面に固着されているので、管状部材34の流入口34aは、共通導水路32a及び共通配管12の流路底面の近傍に位置する。一方、管状部材34bの流出口34bは、管状部材34の流入口34aよりも低い位置に設けられている。そのため、管状部材34においてサイホン作用が発生し、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水が管状部材34の流入口34aに引き込まれ、そのまま管状部材34内を通って流出口34bから排出される。すると、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水の溜水水位WL2が、流入口34aの上端の高さ位置まで下降する。流出口34bから排出された水は、そのままゼット導水路34dを通ってゼット吐水口30からボウル26へ排出される。
図1にもどって、使用者が図示しない操作部を操作してファン20を駆動させると、吸気口であるリム吐水口28及びゼット吐水口30から水洗大便器2のボウル26内の空気が吸気される。リム吐水口28及びゼット吐水口30から吸入された空気は、リム導水路32c及びゼット導水路32d、絞り導水路32b、共通導水路32aを介して給水口24から共通配管12へ排出され、脱臭配管18から外部へ排出される。
ここで、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水は管状部材34によってボウル26へ排出され、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水の溜水水位WL2は流入口34aの高さ位置まで下降している。そのため、管状部材34を設けない場合に比べて、共通導水路32a及び共通配管12における風路断面積が大きく形成される。
その結果、リム吐水口28及びゼット吐水口30から吸入された空気が共通導水路32a及び共通配管12内を通過する際、共通導水路32a及び共通配管12内に溜まった水の影響を受けにくく、異音の発生が抑制される。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器2によれば、共通導水路32aに設けられる流入口34aとこの流入口34aよりも下方に設けられた流出口34bとを有する管状部材34が設けられているので、共通導水路32a内に溜まった水を、ボウル26へ排出することができる。そのため、共通導水路32a内に水が溜まることを抑制することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器2によれば、管状部材34の流入口34aの少なくとも一部が共通導水路32aの流路底面に当接しているので、共通導水路32a内に溜まった水をボウルへ効率よく排出させることができる。そのため、共通導水路32a内に水が溜まるのをより抑制することができる。
さらに、上述した本発明の一実施形態による大便器システム1によれば、共通導水路32a及び脱臭配管18を介して、水洗大便器2のボウル26内の空気が排気されるので、ボウル26内の臭気を排気することができる。そのため、水洗大便器2の使用者の快適性を向上することができる。また、管状部材34によって共通導水路32a内に溜まった水がボウル26へ排出されるため、共通導水路32aを介してボウル26内の空気を排気するときに、異音の発生を抑制することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、水洗大便器2へ洗浄水を供給する洗浄水源としては、上述した実施形態で示した重力給水源の貯水タンク8のようなタンク式のものに限定されず、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式のものや、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。
また、例えば、管状部材34は可撓性のゴムで形成される構成を説明したが、その他の樹脂材料や金属で形成されていてもよい。但し、製造コストや装着の容易性等の観点から、ゴムで形成される方が好ましい。
また、例えば、リム吐水口28及びゼット吐水口30の他に、水洗大便器2内の空気を吸気する吸気口を設けてもよい。但し、製造コスト等の観点から、リム吐水口28及びゼット吐水口30を吸気口として機能させるほうが好ましい。
また、管状部材34が接着剤等によって導水路32内に固着されている構成を説明したが、例えば、管状部材34を導水路32内に固定する固定部材が別途設けられてもよいし、管状部材34が導水路32内に溶着されていてもよい。
また、上述した本実施形態においては、洗い落とし式の水洗大便器2に適用した形態について説明しているが、このような形態に限定されるものではなく、他の水洗大便器の形態についても適用可能である。例えば、排水トラップ管路36によるサイホン作用により汚物を押し流す、いわゆる、サイホン式の水洗大便器等、洗い落とし式の水洗大便器以外の便器形態についても適用可能である。
前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 大便器システム
2 水洗大便器
4 床面
6 壁面
8 貯水タンク
10 排水管
12 共通配管
14 タンク側配管
16 分岐部
18 脱臭配管
20 ファン
22 接続部材
24 給水口
26 ボウル
26a リム部
26b 汚物受け面
26c 溜水部
28 リム吐水口
30 ゼット吐水口
32 導水路
32a 共通導水路
32b 絞り導水路
32c リム導水路
32d ゼット導水路
34 管状部材
34a 流入口
34b 流出口
36 排水トラップ管路
36a 入口
36b 最高点
36c 出口
WL1、WL2 溜水水位

Claims (3)

  1. 洗浄水源から供給された洗浄水によって汚物を排出する水洗大便器であって、
    上方にリム部が形成され、下方に溜水部が形成されるボウルと、
    上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、
    上記溜水部に向けて洗浄水を吐水するゼット吐水口と、
    上記水洗大便器の後方に開口された給水口と、
    上記給水口から連続して形成される共通導水路と、
    上記共通導水路の流路底面よりも高い位置に流路底面が形成され且つ上記共通導水路の流路よりも流路断面積が絞られた絞り導水路と、
    上記絞り導水路から上記リム吐水口へつながるリム導水路と、
    上記リム導水路から分岐して上記ゼット吐水口へつながるゼット導水路と、
    上記絞り導水路の流路底面よりも下方の位置における上記共通導水路に流入口が設けられ、上記流入口よりも下方且つ上記溜水部よりも上方の位置における上記ゼット導水路に流出口が設けられた管状部材と、
    を備える水洗大便器。
  2. 上記流入口を画定する上記管状部材の一部が上記共通導水路の流路底面に当接している
    請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の上記水洗大便器と、
    洗浄水が貯水される貯水タンクと、
    上記貯水タンクと上記水洗大便器の上記給水口とを接続する給水配管と、
    上記給水配管から分岐して接続される脱臭配管と、
    上記脱臭配管に設けられ、上記共通導水路を介して上記ボウル内の空気を吸気するファンと、
    からなる大便器システム。
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