JP2016214043A - Power source device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電源装置に関する。 The present invention relates to a power supply device.
従来、互いに独立した電源系統で対応する負荷へ電力を供給する複数のメイン電源と、各負荷の状態に応じて選択される特定のメイン電源と並列接続して同じ電圧レベルの補助電力を供給する補助電源を備えるマルチ電源装置が知られている。(例えば、特許文献1)。 Conventionally, a plurality of main power supplies that supply power to corresponding loads by independent power systems and a specific main power supply selected according to the state of each load are connected in parallel to supply auxiliary power at the same voltage level. A multi power supply device having an auxiliary power supply is known. (For example, patent document 1).
かかる構成により、負荷状態に応じて、1つの補助電源が複数のメイン電源それぞれの容量オーバー分を補うことができるため、電源ユニット毎に冗長電源(補助電源)を設ける必要がなく、マルチ電源装置の小型化、低コスト化を図ることができる。 With this configuration, one auxiliary power supply can compensate for the excess capacity of each of the plurality of main power supplies according to the load state, so there is no need to provide a redundant power supply (auxiliary power supply) for each power supply unit, and a multi-power supply apparatus Can be reduced in size and cost.
ところで、メイン電源が故障した場合、メイン電源に代わって、補助電源が対応する負荷に電力を供給して、かかる負荷の正常動作が継続されることが望ましい。 By the way, when the main power supply fails, it is desirable that the auxiliary power supply supplies power to the corresponding load in place of the main power supply so that the normal operation of the load is continued.
しかしながら、特許文献1の構成では、メイン電源が故障した場合に、補助電源がメイン電源に代わって対応する負荷に電力を供給することができない。例えば、何れかのメイン電源が故障して過電圧が生じても、過電圧状態にあるメイン電源と対応する負荷が接続状態にあるため、補助電源からの電力供給の有無に関わらず、かかる負荷に過電圧が印加される状態が継続してしまう。また、何れかのメイン電源が故障して地絡してしまった場合でも、地絡したメイン電源と対応する負荷が接続状態にあるため、補助電源からの電力供給を行うことができない。
However, in the configuration of
そこで、上記課題に鑑み、複数のメイン電源の何れかに故障が発生した場合に、1つの補助電源を用いて、故障したメイン電源に代わりに対応する負荷へ電力を供給することが可能な電源装置を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the above problem, when one of the plurality of main power supplies fails, a power supply that can supply power to the corresponding load instead of the failed main power supply using one auxiliary power supply An object is to provide an apparatus.
上記目的を達成するため、一実施形態において、電源装置は、
互いに異なる電圧レベルの電力を対応する負荷に供給する複数のメイン電源回路と、
前記負荷に電力供給可能に接続される1つの補助電源回路と、
前記負荷のうち、電力を供給する負荷に合わせて前記補助電源回路の出力する電圧レベルを調整する電圧調整回路と、
前記複数のメイン電源回路のそれぞれに対応して設けられる制御回路であって、前記複数のメイン電源回路のうち、対応するメイン電源回路から前記負荷に電力を供給する経路に設けられる第1スイッチ素子と、前記補助電源回路から前記対応するメイン電源回路に対応する前記負荷に電力を供給する経路に設けられる第2スイッチ素子と、前記対応するメイン電源回路の出力電圧が所定範囲外である場合に異常判定出力を行う異常判定回路を含み、前記異常判定出力に応じて、前記第1スイッチ素子をオフすると共に、前記第2スイッチ素子をオンする制御回路を備える。
In order to achieve the above object, in one embodiment, a power supply device comprises:
A plurality of main power supply circuits for supplying power of different voltage levels to corresponding loads;
One auxiliary power supply circuit connected to the load so as to be able to supply power;
A voltage adjustment circuit for adjusting a voltage level output from the auxiliary power supply circuit in accordance with a load for supplying electric power among the loads;
A control circuit provided corresponding to each of the plurality of main power supply circuits, the first switch element provided in a path for supplying power from the corresponding main power supply circuit to the load among the plurality of main power supply circuits And a second switch element provided in a path for supplying power from the auxiliary power supply circuit to the load corresponding to the corresponding main power supply circuit, and an output voltage of the corresponding main power supply circuit is outside a predetermined range. An abnormality determination circuit that performs abnormality determination output is provided, and a control circuit that turns off the first switch element and turns on the second switch element according to the abnormality determination output is provided.
本実施の形態によれば、複数のメイン電源の何れかに故障が発生した場合に、1つの補助電源を用いて、故障したメイン電源に代わりに対応する負荷へ電力を供給することが可能な電源装置を提供することができる。 According to the present embodiment, when a failure occurs in any of a plurality of main power supplies, power can be supplied to a corresponding load instead of the failed main power supply using one auxiliary power supply. A power supply device can be provided.
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the invention will be described with reference to the drawings.
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る電源装置1の構成の一例を示す回路構成図である。
[First Embodiment]
FIG. 1 is a circuit configuration diagram illustrating an example of a configuration of a
本実施形態に係る電源装置1は、ベース電源(車載バッテリ等)の比較的高い電圧(例えば、12V)からCPU50を駆動する比較的低い電圧(例えば、5V、3.3V、2.5V等)の電力を生成し供給する。CPU50は、コア51、I/O52、メモリ53(図3参照)等、構成部分によって駆動電圧が異なるため、電源装置1は、駆動電圧の異なる各構成部分に対応する異なる電圧レベルの電力を供給可能に構成される。以下、ベース電源の電圧をベース電圧Vbと称する。
The
電源装置1は、電源回路10、20を含み、各電源回路10、20が異なる出力電圧レベル(定格電圧)の電力を対応する負荷(CPU50内のコア51、I/O52)に供給する。
The
電源回路10は、ベース電圧Vbからコア51の駆動電圧に相当する定格電圧(2.5V)の電力を生成し出力するシリーズレギュレータである。電源回路10は、後述する制御回路11を介して、CPU50のコア51に電力供給可能に接続される。電源回路10は、電源IC10a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q11を含む。
The
電源回路10は、トランジスタQ11のエミッタ端子にベース電圧Vbを入力し、コレクタ端子から降圧された定格電圧2.5Vに相当する電力を出力する。トランジスタQ11は、ベース端子が電源IC10aの出力端子に接続されると共に、コレクタ端子が電源IC10aのFB(フィードバック)端子に接続される。電源IC10aは、定格電圧2.5V対応する基準電圧(約2.5V)を有し、FB端子に入力される電圧が基準電圧になるように、出力端子を介してトランジスタQ11を制御する。このようにして、電源回路10は、ベース電圧Vbから定格電圧2.5Vの電力を出力することができる。
The
電源回路20は、ベース電圧VbからI/O52の駆動電圧に相当する定格電圧(5V)の電力を生成し出力するシリーズレギュレータである。電源回路20は、後述する制御回路21を介して、CPU50のI/O52に電力供給可能に接続される。電源回路20は、電源IC20a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q21を含む。
The
なお、電源IC20a、トランジスタQ21の接続態様、及びその動作は、電源回路10における電源IC10a、トランジスタQ11と同様であるため、説明を省略する。
Note that the connection mode and operation of the
また、電源装置1は、電源回路100を含み、後述するように、電源回路10、20の何れかに異常が発生した場合、異常が発生した電源回路に代わって、対応する負荷(コア51、I/O52の何れか)に電力を供給する。
In addition, the
電源回路100は、ベース電圧Vbからコア51の駆動電圧に相当する定格電圧2.5Vの電力、或いはI/O52の駆動電圧に相当する定格電圧5Vの電力を生成し出力可能なシリーズレギュレータである。電源回路100は、後述する制御回路11、21を介して、コア51、I/O52に電力供給可能に接続される。電源回路100は、電源IC100aとPNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q101を含む。
The
電源回路100は、電源回路10、20と同様、トランジスタQ101のエミッタ端子にベース電圧Vbを入力し、コレクタ端子から降圧された定格電圧2.5V或いは定格電圧5Vに相当する電力を出力する。トランジスタQ101は、ベース端子が電源IC100aの出力端子に接続されると共に、コレクタ端子が後述する電圧調整回路101に含まれる抵抗R101を介して電源IC100aのFB端子に接続される。電源IC100aは、定格電圧2.5Vに相当する基準電圧(約2.5V)を有し、FB端子に入力される電圧が基準電圧になるように、出力端子を介してトランジスタQ101を制御する。FB端子には、電圧調整回路101の作用により、トランジスタQ101のコレクタ端子の電圧が入力される場合と、コレクタ端子の電圧を抵抗R101及び後述する抵抗R102で分圧した電圧が入力される場合がある。即ち、FB端子にコレクタ端子の電圧が入力される場合、電源回路100は、定格電圧2.5Vの電力を生成し出力する。一方、FB端子にコレクタ端子の電圧を分圧した電圧が入力される場合、電源回路100は、定格電圧5Vの電力を生成し出力する。詳細は、後述する。
Similarly to the
また、電源装置1は、電源回路10、20のそれぞれに対応して設けられる制御回路11、21を含む。制御回路11、21は、対応する電源回路10、20の異常の有無を判定すると共に、対応する負荷への電力供給先を異常のある電源回路(電源回路10、20の何れか)から電源回路100に切り替える制御を行う。
The
制御回路11は、異常判定回路11a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q12〜Q14を含む。
異常判定回路11aは、電源回路10の出力電圧が異常であるか否か、即ち、出力電圧が過電圧状態或いは低電圧状態(異常に低い状態)の何れかに該当するか否かを判定する。異常判定回路11aは、コンパレータCMP11、CMP12を含む。
The
コンパレータCMP11の非反転入力端子には、アノードが接地されカソードが電流制限用の抵抗R14を介してベース電源(ベース電圧Vb)に接続されるツェナーダイオードZD1のカソードに接続される。即ち、コンパレータCMP11の非反転入力端子には、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1が入力される。また、コンパレータCMP11の反転入力端子には、電源回路10の出力電圧V10が入力される。即ち、コンパレータCMP11は、電源回路10の出力電圧V10がツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1以下である(V10≦Vzd1)場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、コンパレータCMP11は、電源回路10の出力電圧V10がツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1より大きい(V10>Vzd1)場合、Lレベルの電圧を出力する。例えば、電源回路10の定格電圧2.5Vに対して、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1を過電圧状態に対応する2.8Vに設定する。これにより、電源回路10の出力電圧V10がV10>2.8V(=Vzd1)を満足する場合、CMP11がLレベルの電圧を出力するため、電源回路10の出力電圧が過電圧状態であると判定することができる。
The non-inverting input terminal of the comparator CMP11 is connected to the cathode of the Zener diode ZD1 whose anode is grounded and whose cathode is connected to the base power supply (base voltage Vb) via the current limiting resistor R14. That is, the breakdown voltage Vzd1 of the Zener diode ZD1 is input to the non-inverting input terminal of the comparator CMP11. The output voltage V10 of the
コンパレータCMP12の非反転入力端子には、電源回路10の出力電圧V10が入力される。また、コンパレータCMP12の反転入力端子には、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1を並列接続される抵抗R15、R16(以下、それぞれの抵抗値をr15、r16とする)で分圧した電圧Vd1(=Vzd1・r16/(r15+r16))が入力される。即ち、コンパレータCMP12は、電源回路10の出力電圧V10が電圧Vd1以上である(V10≧Vzd1・r16/(r15+r16))場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、コンパレータCMP12は、電源回路10の出力電圧V10が電圧Vd1より小さい(V10<Vzd1・r16/(r15+r16))場合、Lレベルの電圧を出力する。例えば、電源回路10の定格電圧2.5Vに対して電圧Vd1を低電圧状態に対応する2.1Vに設定する。即ち、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧Vzd1を2.8V、分圧比であるr16/(r15+r16)を0.75に設定する(Vd1=2.8×0.75=2.1)。これにより、電源回路10の出力電圧V10がV10<2.1V(=Vd1)を満足する場合、コンパレータCMP12がLレベルの電圧を出力するため、電源回路10の出力電圧が低電圧状態であると判定することができる。
The output voltage V10 of the
コンパレータCMP11、CMP12の出力端子は、互いに接続される。このため、コンパレータCMP11、CMP12の双方がHレベルの電圧を出力すると、コンパレータCMP11、CMP12の出力側の電圧は、Hレベルの電圧になり、何れかがLレベルの電圧を出力するとコンパレータCMP11、CMP12の出力側の電圧は、Lレベルの電圧になる。コンパレータCMP11、CMP12の出力側の電圧は、電源回路10の出力電圧が正常状態にあるか異常状態にあるかの判定結果を示す異常判定回路11aの判定出力に相当する。即ち、Hレベルの電圧は、電源回路10の出力電圧の正常状態を示す正常判定出力に相当し、Lレベルの電圧は、電源回路10の出力電圧の異常状態を示す異常判定出力に相当する。このようにして、異常判定回路11aは、電源回路10の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態ではない)場合、正常判定出力を行う(Hレベルの電圧を出力する)。一方、異常判定回路11aは、電源回路10の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、異常判定出力を行う(Lレベルの電圧を出力する)。
The output terminals of the comparators CMP11 and CMP12 are connected to each other. Therefore, when both of the comparators CMP11 and CMP12 output an H level voltage, the output side voltage of the comparators CMP11 and CMP12 becomes an H level voltage, and when either of them outputs an L level voltage, the comparators CMP11 and CMP12. The voltage on the output side is an L level voltage. The voltages on the output side of the comparators CMP11 and CMP12 correspond to the determination output of the
トランジスタQ12は、電源回路10からコア51に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子であり、エミッタ端子が電源回路10の出力側に接続され、コレクタ端子がCPU50に設けられるコア51の電源端子に接続される。また、トランジスタQ12のベース端子は、抵抗R11を介して接地される。また、トランジスタQ12のエミッタ端子とベース端子間は、トランジスタQ13でバイパス接続される。トランジスタQ13がOFF状態の場合、エミッタ端子に入力される電源回路10の出力電圧V10の作用により、トランジスタQ12のベース端子から抵抗R11を介してベース電流がグランドに向けて流れる。このようにして、トランジスタQ13がOFF状態の場合、トランジスタQ12がON状態になる。一方、トランジスタQ13がON状態の場合、トランジスタQ13を介して抵抗R11に電流が流れ込むため、トランジスタQ12のベース端子から抵抗R11に向けてベース電流が流れ出ない。このようにして、トランジスタQ13がON状態の場合、トランジスタQ12がOFF状態になる。
The transistor Q12 is a switch element provided in a path for supplying power from the
トランジスタQ13は、上述の如く、電源回路10の出力側と、トランジスタQ12のベース端子(と抵抗R11の間)をバイパスするスイッチ素子である。トランジスタQ13は、エミッタ端子が電源回路10の出力側に接続され、コレクタ端子がトランジスタQ12のベース端子(と抵抗R11の間)に接続される。また、トランジスタQ13のベース端子は、抵抗R12を介して、コンパレータCMP11、CMP12の出力側に接続される。コンパレータCMP11、CMP12の双方からHレベルの電圧が出力される場合、トランジスタQ13のベース端子から抵抗R12に向けてベース電流は流れ出ない。このようにして、電源回路10の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ13は、OFF状態になる。一方、コンパレータCMP11、CMP12の何れか一方からLレベルの電圧が出力される場合、エミッタ端子に入力される電源回路10の出力電圧V10の作用により、トランジスタQ13のベース端子から抵抗R12に向けてベース電流が流れ出す。このようにして、電源回路10の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ13は、ON状態になる。
As described above, the transistor Q13 is a switch element that bypasses the output side of the
なお、ノイズ電流やリーク電流等によって、トランジスタQ13がON状態になることがないように、トランジスタQ13のエミッタ端子とベース端子は、抵抗R13を介してバイパスされている。 Note that the emitter terminal and the base terminal of the transistor Q13 are bypassed via the resistor R13 so that the transistor Q13 is not turned on by noise current, leakage current, or the like.
トランジスタQ14は、電源回路100からコア51に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子であり、エミッタ端子が電源回路100の出力側に接続され、コレクタ端子がCPU50に設けられるコア51の電源端子に接続される。また、トランジスタQ14のベース端子は、ダイオードD11(ベース端子から離れる方向が順方向)及び抵抗R17を介して、コンパレータCMP11、CMP12の出力側に接続される。コンパレータCMP11、CMP12の双方からHレベルの電圧が出力される場合、トランジスタQ14のベース端子からダイオードD11、抵抗R17に向けてベース電流は流れ出ない。このようにして、電源回路10の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ14は、OFF状態になる。一方、コンパレータCMP11、CMP12の何れか一方からLレベルの電圧が出力される場合、エミッタ端子に入力される電源回路100の出力電圧の作用により、トランジスタQ14のベース端子からダイオードD11、抵抗R17に向けてベース電流が流れ出す。このようにして、電源回路10の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ14は、ON状態になる。
The transistor Q14 is a switch element provided in a path for supplying power from the
トランジスタQ12〜Q14の動作をまとめると、電源回路10の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ13は、OFF状態になり、結果として、トランジスタQ12は、ON状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ14は、OFF状態になる。このため、電源回路10の出力電圧が所定範囲内である場合、CPU50のコア51は、電源回路10から供給される電力により駆動する。一方、電源回路10の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ13は、ON状態になり、結果として、トランジスタQ12は、OFF状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ14は、ON状態になる。このため、電源回路10の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは定電圧状態である)場合、CPU50のコア51は、電源回路10から供給される電力ではなく、電源回路100から供給される電力により駆動する。
To summarize the operation of the transistors Q12 to Q14, when the output voltage of the
制御回路21は、制御回路11と同様、異常判定回路21a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q22〜Q24を含む。
異常判定回路21aは、電源回路20の出力電圧が異常であるか否か、即ち、出力電圧が過電圧状態或いは低電圧状態の何れかに該当するか否かを判定する。異常判定回路21aは、異常判定回路11aと同様、コンパレータCMP21、CMP22を含む。
The
異常判定回路21aの構成は、異常判定回路11aと同様である。即ち、コンパレータCMP21は、コンパレータCMP11と同様、ツェナーダイオードZD2の降伏電圧Vzd2と、電源回路20の出力電圧V20を比較する。そして、電源回路20の出力電圧V20がツェナーダイオードZD2の降伏電圧Vzd2(例えば、5.5V)以下である場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、電源回路20の出力電圧V20がツェナーダイオードZD2の降伏電圧Vzd2より大きい場合、Lレベルの電圧を出力する。また、コンパレータCMP22は、コンパレータCMP12と同様、電源回路20の出力電圧V20と、ツェナーダイオードZD2の降伏電圧Vzd2を並列接続される抵抗R25、R26(以下、それぞれの抵抗値をr25、r26とする)で分圧した電圧Vd2(=Vzd2・r26/(r25+r26))を比較する。そして、電源回路20の出力電圧V20が電圧Vd2(例えば、Vzd2=5.5V、r26/(r25+r26)=0.8として、4.4V)以上である場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、電源回路20の出力電圧V20が電圧Vd2より小さい場合、Lレベルの電圧を出力する。
The configuration of the
なお、図中、異常判定回路21a内の抵抗R24は、異常判定回路11aにおける抵抗R14に相当する機能を果たす。
In the figure, the resistor R24 in the
このようにして、異常判定回路21aは、異常判定回路11aと同様、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態ではない)場合、正常判定出力を行う(Hレベルの電圧を出力する)。一方、異常判定回路21aは、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、異常判定出力を行う(Lレベルの電圧を出力する)。
In this manner, the
また、トランジスタQ22〜Q24は、制御回路11におけるトランジスタQ12〜Q14と同様の接続態様を有し、異常判定回路21aからの出力(正常判定出力或いは異常判定出力)に応じて、同様の動作を行う。即ち、トランジスタQ22は、電源回路20からI/O52に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子であり、トランジスタQ23は、電源回路20の出力側と、トランジスタQ22のベース端子をバイパスするスイッチ素子である。また、トランジスタQ24は、電源回路100からI/O52に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子である。そして、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ23はOFF状態になり、結果として、トランジスタQ22はON状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ24は、OFF状態になる。このため、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である場合、CPU50のI/O52は、電源回路20から供給される電力により駆動する。一方、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ23はON状態になり、結果として、トランジスタQ22は、OFF状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ24は、ON状態になる。このため、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である場合、CPU50のI/O52は、電源回路20から供給される電力ではなく、電源回路100から供給される電力により駆動する。
The transistors Q22 to Q24 have the same connection mode as the transistors Q12 to Q14 in the
なお、図中、制御回路21内の抵抗R21、R22、R23、R27、及びダイオードD21は、それぞれ、制御回路11内の抵抗R11、R12、R13、R17、及びダイオードD11に相当する機能を果たす。
In the figure, resistors R21, R22, R23, R27 and diode D21 in the
また、電源装置1は、電源回路10、20のうち、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベル(定格電圧)の電源回路20に異常が発生した場合に、電源回路100の出力電圧レベルを調整する電圧調整回路101を含む。
Further, the
電圧調整回路101は、抵抗R101、R102、NPNトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)Q102、PNPトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)Q103を含む。
抵抗R101、R102は、電源回路100の出力電圧を分圧して電源IC100aのFB端子に入力するために設けられる。抵抗R101は、一端が電源回路100の出力側に接続され、他端が抵抗R102の一端に接続される。抵抗R102は、一端が抵抗R101の他端に接続され、他端がトランジスタQ102のコレクタ端子に接続され、トランジスタQ102を介して接地可能である。また、抵抗R101、R102の中間点は、電源IC100aのFB端子に接続される。
The resistors R101 and R102 are provided to divide and output the output voltage of the
トランジスタQ102がOFF状態の場合、抵抗R102は接地されないため、電源IC100aのFB端子には、電源回路100の出力電圧V100がそのまま入力される。かかる場合、FB端子に入力される電源回路100の出力電圧V100が電源回路100の基準電圧(約2.5V)になるようにトランジスタQ101の制御が行われる。即ち、電源回路100は、定格電圧2.5Vの電力を出力することができる。
When the transistor Q102 is in the OFF state, the resistor R102 is not grounded, so that the output voltage V100 of the
一方、トランジスタQ102がON状態の場合、抵抗R102が接地されるため、電源IC100aのFB端子には、電源回路100の出力電圧V100を抵抗R101、R102で分圧した電圧Vdが入力される。かかる電圧Vdは、電源回路100の出力電圧V100に分圧比を乗じた値(抵抗R101、R102の抵抗値r101、r102を用いて、Vd=V100・r102/(r101+r102))で表される。かかる場合、電圧Vdが電源回路100の基準電圧(約2.5V)になるようにトランジスタQ101の制御が行われる。即ち、電源回路100の出力電圧V100は、電圧Vdに分圧比の逆数を乗じた値(V100=Vd・(r101+r102)/r102)になるため、例えば、分圧比r102/(r101+r102)=0.5とすると、V100=2・Vd=5Vになる。よって、トランジスタQ102がON状態の場合、電源回路100は、定格電圧5Vの電力を出力することができる。
On the other hand, since the resistor R102 is grounded when the transistor Q102 is in the ON state, the voltage Vd obtained by dividing the output voltage V100 of the
トランジスタQ102は、抵抗R102を接地するスイッチ素子であり、コレクタ端子が抵抗R102に接続され、エミッタ端子が接地される。トランジスタQ102のベース端子は、抵抗R103を介して、トランジスタQ103のコレクタ端子に接続される。後述するように、トランジスタQ103のエミッタ端子はベース電源(ベース電圧Vb)に接続されるため、トランジスタQ103がON状態にあると、ベース電源から抵抗R103を介してトランジスタQ102のベース電流がベース端子に流れ込む。このようにして、トランジスタQ103がON状態の場合、トランジスタQ102はON状態になる。一方、トランジスタQ103がOFF状態になると、ベース電流は流れないため、トランジスタQ102は、OFF状態になる。 The transistor Q102 is a switch element that grounds the resistor R102, and has a collector terminal connected to the resistor R102 and an emitter terminal grounded. The base terminal of transistor Q102 is connected to the collector terminal of transistor Q103 via resistor R103. As will be described later, since the emitter terminal of the transistor Q103 is connected to the base power supply (base voltage Vb), when the transistor Q103 is in the ON state, the base current of the transistor Q102 from the base power supply to the base terminal via the resistor R103. Flows in. Thus, when the transistor Q103 is in the ON state, the transistor Q102 is in the ON state. On the other hand, since the base current does not flow when the transistor Q103 is turned off, the transistor Q102 is turned off.
なお、ノイズ電流やリーク電流等によって、トランジスタQ102がON状態になることがないように、トランジスタQ102のエミッタ端子とベース端子は、抵抗R104を介してバイパスされている。 Note that the emitter terminal and the base terminal of the transistor Q102 are bypassed via the resistor R104 so that the transistor Q102 is not turned on by noise current, leakage current, or the like.
トランジスタQ103は、エミッタ端子がベース電源(ベース電圧Vb)に接続され、コレクタ端子が抵抗R103を介してトランジスタQ102のベース端子に接続されるスイッチ素子である。トランジスタQ103のベース端子は、抵抗R105を介して、制御回路21の異常判定回路21a(コンパレータCMP21、CMP22)の出力側に接続される。コンパレータCMP21、CMP22の双方からHレベルの電圧が出力される場合、トランジスタQ103のベース端子からベース電流は流れ出ない。このようにして、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ103は、OFF状態になる。一方、コンパレータCMP21、CMP22の何れか一方からLレベルの電圧が出力される場合、エミッタ端子に入力されるベース電圧Vbの作用により、トランジスタQ103のベース端子から抵抗R105に向けてベース電流が流れ出す。このようにして、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは定電圧状態である)場合、トランジスタQ103は、ON状態になる。
The transistor Q103 is a switch element having an emitter terminal connected to the base power supply (base voltage Vb) and a collector terminal connected to the base terminal of the transistor Q102 via the resistor R103. The base terminal of the transistor Q103 is connected to the output side of the
なお、ノイズ電流やリーク電流等によって、トランジスタQ103がON状態になることがないように、トランジスタQ103のエミッタ端子とベース端子は、抵抗R106を介してバイパスされている。 Note that the emitter terminal and the base terminal of the transistor Q103 are bypassed via the resistor R106 so that the transistor Q103 is not turned on by noise current, leakage current, or the like.
トランジスタQ102、Q103の動作をまとめると、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ103は、OFF状態になり、結果として、トランジスタQ102は、OFF状態になる。このため、電源回路20の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、電源回路100は、定格電圧2.5V(基準電圧レベル)の電力を出力することができる。一方、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ103は、ON状態になり、結果として、トランジスタQ102は、ON状態になる。このため、電源回路20の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、電源回路100は、定格電圧5V(基準電圧レベル(2.5V)に分圧比(0.5)の逆数を乗じた出力電圧レベル)の電力を出力することができる。このようにして、電圧調整回路101は、電源回路10、20のうち、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベル(定格電圧)の電源回路20に異常が発生した場合に、電源回路100の出力電圧レベルを調整する。
To summarize the operation of the transistors Q102 and Q103, when the output voltage of the
次に、本実施形態に係る電源装置1の作用について説明する。
Next, the operation of the
本実施形態に係る電源装置1は、各電源回路10、20に対応して設けられる制御回路11、21を有し、各異常判定回路11a、21aは、各電源回路10、20の出力電圧が所定範囲内であるか否か(過電圧状態や定電圧状態になっていないかどうか)を判定する。
The
かかる異常判定回路11a、21aにより正常判定出力(Hレベルの電圧の出力)が行われると、メイン電源である電源回路10、20からコア51、I/O52に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子(トランジスタQ12、Q22)がON状態になる。また、補助電源である電源回路100からコア51、I/O52に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子(トランジスタQ14、Q24)はOFF状態になる。このため、コア51、I/O52は、それぞれ、電源回路10、20から供給される電力で駆動する。
When a normality determination output (H level voltage output) is performed by the
一方、異常判定回路11a、21aの何れか一方から異常判定出力(Lレベルの電圧の出力)が行われると、異常判定出力がされた電源回路から対応する負荷(コア51、I/O52の何れか)への電力供給が遮断される。そして、代わりに、電源回路100から異常判定出力がされた電源回路に対応する負荷への電力供給が開始され、かかる負荷は、電源回路100から供給される電力で駆動することができる。具体的には、異常判定回路11aにより異常判定出力がされると、トランジスタQ12がOFF状態になると共に、トランジスタQ14がON状態になり、電源回路10の代わりに、電源回路100がコア51に電力を供給する。また、異常判定回路21aにより異常判定出力がされると、トランジスタQ22がOFF状態になると共に、トランジスタQ24がON状態になり、電源回路20の代わりに、電源回路100がI/O52に電力を供給することができる。
On the other hand, when an abnormality determination output (L level voltage output) is performed from either one of the
また、異常判定回路21aにより異常判定出力がされると、かかる異常判定出力(Lレベルの電圧)が電圧調整回路101に入力される。そして、電圧調整回路101は、かかる異常判定出力に応じて、電源回路100の出力電圧レベルを基準電圧レベルから調整して、電源回路20の出力電圧レベル(定格電圧)に合わせる。これにより、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベルを有する電源回路20に異常が発生した場合であっても、電源回路20に代わって、電源回路100がI/O52に電力を供給することができる。
Further, when an abnormality determination output is made by the
このように、電源装置1は、メイン電源である電源回路10、20の何れかに異常(過電圧や低電圧)が発生した場合、異常のあるメイン電源の代わりに、補助電源である電源回路100が異常のあるメイン電源に対応する負荷に電力を供給することができる。また、電源装置1は、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベル(定格電圧)の電源回路20に異常が発生した場合でも、電圧調整回路101により電源回路100の出力電圧を基準電圧レベルから電源回路20の定格電圧に調整することができる。
Thus, when an abnormality (overvoltage or low voltage) occurs in any of the
[第2の実施形態]
次いで、第2の実施形態について説明する。
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment will be described.
本実施形態は、電源回路10、20、100と、CPU50(コア51、I/O52)の間に平滑回路40を設ける点において、第1の実施形態と異なる。以下、同様の構成要素については同一の符号を付し、異なる部分を中心に説明する。
This embodiment is different from the first embodiment in that a smoothing
図2は、本実施形態に係る電源装置1の構成の一例を示す回路構成図である。
FIG. 2 is a circuit configuration diagram showing an example of the configuration of the
なお、電源回路10、20、100、制御回路11、21、電圧調整回路101は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
The
電源装置1は、平滑回路40を含む。
The
平滑回路40は、電源回路10、20の何れかに異常が発生して、異常のある電源回路に代わって、電源回路100が対応する負荷と接続される際に発生する負荷側における電圧変動を抑制する。平滑回路40は、平滑コンデンサC1、C2を含む。
The smoothing
平滑コンデンサC1は、制御回路11とコア51の間で、電源回路10、コア51に並列接続される。これにより、異常判定回路11aからの異常判定出力に応じて、トランジスタQ12がONからOFFに切り替わると共に、トランジスタQ14がOFFからONに切替わる場合におけるコア51側の電圧変動(サージ電圧等)を抑制することができる。
The smoothing capacitor C <b> 1 is connected in parallel to the
平滑コンデンサC2は、制御回路21とI/O52の間で、電源回路20、I/O52に並列接続される。これにより、異常判定回路21aからの異常判定出力に応じて、トランジスタQ22がONからOFFに切り替わると共に、トランジスタQ24がOFFからONに切り替わる場合におけるI/O52側の電圧変動(サージ電圧等)を抑制することができる。
[第3の実施形態]
次いで、第3の実施形態について説明する。
The smoothing capacitor C2 is connected in parallel to the
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment will be described.
本実施形態に係る電源装置1は、メイン電源として電源回路30(及び制御回路31)が追加される点、及び電圧調整回路101が電源回路30と同じ定格電圧を電源回路100に生成させるための構成を有する点において、第1の実施形態と異なる。以下、同様の構成要素には同一の符号を付し、異なる部分を中心に説明する。
In the
図3は、本実施形態に係る電源装置1の構成の一例を示す回路構成図である。
FIG. 3 is a circuit configuration diagram showing an example of the configuration of the
なお、電源回路10、20、100、制御回路11、21は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
Note that the
電源装置1は、電源回路10、20に加えて、電源回路30を含む。
The
電源回路30は、ベース電圧Vbからメモリ53の駆動電圧に相当する定格電圧(3.3V)の電力を生成し出力するシリーズレギュレータである。電源回路30は、後述する制御回路31を介して、CPU50のメモリ53に電力供給可能に接続される。電源回路30は、電源IC30a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q31を含む。
The
なお、電源IC30a、トランジスタQ31の接続態様、及びその動作は、電源回路10における電源IC10a、トランジスタQ11と同様であるため、説明を省略する。
Note that the connection mode and operation of the
また、電源装置1は、電源回路10、20、30のそれぞれに対応して設けられる制御回路11、21、31を含む。制御回路11、21、31は、対応する電源回路10、20、30の異常の有無を判定すると共に、対応する負荷への電力供給先を故障した電源回路(電源回路10、20、30の何れか)から電源回路100に切り替える制御を行う。
The
なお、制御回路11、21は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
Note that the
制御回路31は、制御回路11、21と同様、異常判定回路31a、PNPトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)Q32〜Q34を含む。
異常判定回路31aは、電源回路30の出力電圧が異常であるか否か、即ち、出力電圧が過電圧状態或いは低電圧状態の何れかに該当するか否かを判定する。異常判定回路31aは、異常判定回路11a、21aと同様、コンパレータCMP31、CMP32を含む。
The
異常判定回路31aの構成は、異常判定回路11a、21aと同様である。即ち、コンパレータCMP31は、コンパレータCMP11、CMP21と同様、ツェナーダイオードZD3の降伏電圧Vzd3と、電源回路30の出力電圧V30を比較する。そして、電源回路30の出力電圧V30がツェナーダイオードZD3の降伏電圧Vzd3(例えば、3.7V)以下である場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、電源回路30の出力電圧V20がツェナーダイオードZD3の降伏電圧Vzd3より大きい場合、Lレベルの電圧を出力する。また、コンパレータCMP22は、コンパレータCMP12、CMP22と同様、電源回路30の出力電圧V30と、ツェナーダイオードZD3の降伏電圧Vzd3を並列接続される抵抗R35、R36(以下、それぞれの抵抗値をr35、r36とする)で分圧した電圧Vd3(=Vzd3・r36/(r35+r36))を比較する。そして、電源回路30の出力電圧V30が電圧Vd3(例えば、Vzd3=3.7V、r36/(r35+r36)=0.78として、2.9V)以上である場合、Hレベルの電圧を出力する。一方、電源回路30の出力電圧V30が電圧Vd3より小さい場合、Lレベルの電圧を出力する。
The configuration of the
なお、図中の異常判定回路31a内の抵抗R34は、異常判定回路11a、21aにおける抵抗R14、R24に相当する機能を果たす。
Note that the resistor R34 in the
このようにして、異常判定回路31aは、異常判定回路11a、21aと同様、電源回路30の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態ではない)場合、正常判定出力を行う(Hレベルの電圧を出力する)。一方、異常判定回路31aは、電源回路30の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、異常判定出力を行う(Lレベルの電圧を出力する)。
In this manner, the
また、トランジスタQ32〜Q34は、制御回路11、21におけるトランジスタQ12〜Q14、Q22〜Q24と同様の接続態様を有し、異常判定回路31aからの出力(正常判定出力或いは異常判定出力)に応じて、同様の動作を行う。即ち、トランジスタQ32は、電源回路30からメモリ53に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子であり、トランジスタQ33は、電源回路30の出力側と、トランジスタQ32のベース端子をバイパスするスイッチ素子である。また、トランジスタQ34は、電源回路100からメモリ53に電力を供給する経路に設けられるスイッチ素子である。そして、電源回路30の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ33はOFF状態になり、結果として、トランジスタQ32はON状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ34は、OFF状態になる。このため、電源回路30の出力電圧が所定範囲内である場合、CPU50のメモリ53は、電源回路30から供給される電力により駆動する。一方、電源回路30の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ33はON状態になり、結果として、トランジスタQ32は、OFF状態になる。また、かかる場合、トランジスタQ34は、ON状態になる。このため、電源回路30の出力電圧が所定範囲外である場合、CPU50のメモリ53は、電源回路30から供給される電力ではなく、電源回路100から供給される電力により駆動する。
The transistors Q32 to Q34 have the same connection mode as the transistors Q12 to Q14 and Q22 to Q24 in the
なお、図中、制御回路31内の抵抗R31、R32、R33、R37、及びダイオードD31は、それぞれ、制御回路11内の抵抗R11、R12、R13、R17、及びダイオードD11に相当する機能を果たす。また、制御回路31内の抵抗R31、R32、R33、R37、及びダイオードD31は、それぞれ、制御回路21内の抵抗R21、R22、R23、R27、及びダイオードD21に相当する機能を果たす。
In the figure, resistors R31, R32, R33, R37 and diode D31 in the
電圧調整回路101は、第1の実施形態における回路(以下、従来回路と称する)に加えて、電源回路30に異常が発生した場合に電源回路100の出力電圧レベルを電源回路30の出力電圧レベル(定格電圧3.3V)に調整する回路(以下、新回路と称する)を含む。新回路は、従来回路(電源回路20に異常が発生した場合に電源回路100の出力電圧レベルを電源回路20の出力電圧レベルに調整する回路)と同様の構成要素、及びかかる構成要素の接続態様を有する。即ち、電圧調整回路101(の新回路)は、抵抗R101、R102、トランジスタQ102、Q103に相当する、抵抗R101、R107、NPNトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)Q104、PNPトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)Q105を含む。そして、電源回路30の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、トランジスタQ105は、OFF状態になり、結果として、トランジスタQ104は、OFF状態になる。このため、電源回路20、30の出力電圧が所定範囲内である(過電圧状態及び低電圧状態でない)場合、電源回路100は、定格電圧2.5V(基準電圧レベル)の電力を出力することができる。一方、電源回路30の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、トランジスタQ105は、異常判定回路31aから入力される異常判定出力に応じて、ON状態になり、結果として、トランジスタQ104は、ON状態になる。ここで、分圧比(抵抗R107の抵抗値をr107として、r107/(r101+r107))を0.76に設定する。これにより、電源回路30の出力電圧が所定範囲外である(過電圧状態或いは低電圧状態である)場合、電源回路100は、定格電圧3.3V(基準電圧レベル(2.5V)に分圧比(0.76)の逆数を乗じた出力電圧レベル)の電力を出力することができる。このようにして、電圧調整回路101は、電源回路10、20、30のうち、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベル(定格電圧)の電源回路20、30の何れかに異常が発生した場合に、電源回路100の出力電圧レベルを調整する。
In addition to the circuit in the first embodiment (hereinafter referred to as a conventional circuit), the
なお、図中、新回路の抵抗R108〜R111は、従来回路の抵抗R103〜R106に相当する機能を果たす。 In the figure, the resistors R108 to R111 of the new circuit perform functions corresponding to the resistors R103 to R106 of the conventional circuit.
このように、本実施形態に係る電源装置1は、メイン電源である電源回路10、20、30の何れかに異常(過電圧や低電圧)が発生した場合、異常のあるメイン電源の代わりに、補助電源である電源回路100が異常のあるメイン電源に対応する負荷に電力を供給することができる。また、電源装置1は、電源回路100の基準電圧レベルと異なる出力電圧レベルの電源回路20、30の何れかに異常が発生した場合でも、電圧調整回路101により電源回路100の出力電圧を電源回路20、30の何れかの定格電圧に調整することができる。即ち、メイン電源の数が3以上の場合であっても、各メイン電源に対応して設けられる制御回路の作用により、メイン電源の何れかの異常発生に応じて、かかる異常のあるメイン電源の代わりに、1つの補助電源が対応する負荷に電力を供給することができる。また、異常のあるメイン電源の出力電圧レベルが補助電源の基準電圧レベルと異なる場合、各制御回路に含まれる異常判定回路の異常出力に応じて、電圧調整回路が補助電源の出力電圧を調整することができる。
As described above, in the
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 As mentioned above, although the form for implementing this invention was explained in full detail, this invention is not limited to this specific embodiment, In the range of the summary of this invention described in the claim, various Can be modified or changed.
例えば、第2の実施形態における平滑回路は、第3の実施形態に係る電源装置に適用されてもよい。 For example, the smoothing circuit in the second embodiment may be applied to the power supply device according to the third embodiment.
1 電源装置
10 電源回路(メイン電源回路)
11 制御回路
11a 異常判定回路
20 電源回路(メイン電源回路)
21 制御回路
21a 異常判定回路
30 電源回路(メイン電源回路)
31 制御回路
31a 異常判定回路
40 平滑回路
50 CPU
51 コア(負荷)
52 I/O(負荷)
53 メモリ(負荷)
100 電源回路(補助電源回路)
101 電圧調整回路
Q12、Q22、Q32 PNPトランジスタ(第1スイッチ素子)
Q14、Q24、Q34 PNPトランジスタ(第2スイッチ素子)
1
21
31
51 core (load)
52 I / O (load)
53 Memory (load)
100 Power supply circuit (auxiliary power supply circuit)
101 Voltage adjustment circuit Q12, Q22, Q32 PNP transistor (first switch element)
Q14, Q24, Q34 PNP transistor (second switch element)
Claims (1)
前記負荷に電力供給可能に接続される1つの補助電源回路と、
前記負荷のうち、電力を供給する負荷に合わせて前記補助電源回路の出力する電圧レベルを調整する電圧調整回路と、
前記複数のメイン電源回路のそれぞれに対応して設けられる制御回路であって、前記複数のメイン電源回路のうち、対応するメイン電源回路から前記負荷に電力を供給する経路に設けられる第1スイッチ素子と、前記補助電源回路から前記対応するメイン電源回路に対応する前記負荷に電力を供給する経路に設けられる第2スイッチ素子と、前記対応するメイン電源回路の出力電圧が所定範囲外である場合に異常判定出力を行う異常判定回路を含み、前記異常判定出力に応じて、前記第1スイッチ素子をオフすると共に、前記第2スイッチ素子をオンする制御回路を備える、
電源装置。 A plurality of main power supply circuits for supplying power of different voltage levels to corresponding loads;
One auxiliary power supply circuit connected to the load so as to be able to supply power;
A voltage adjustment circuit for adjusting a voltage level output from the auxiliary power supply circuit in accordance with a load for supplying electric power among the loads;
A control circuit provided corresponding to each of the plurality of main power supply circuits, the first switch element provided in a path for supplying power from the corresponding main power supply circuit to the load among the plurality of main power supply circuits And a second switch element provided in a path for supplying power from the auxiliary power supply circuit to the load corresponding to the corresponding main power supply circuit, and an output voltage of the corresponding main power supply circuit is outside a predetermined range. An abnormality determination circuit for performing an abnormality determination output, and a control circuit for turning off the first switch element and turning on the second switch element in accordance with the abnormality determination output;
Power supply.
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