JP2016210351A - 鉄道車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気部品又は蝶番等の可動部品を使用することなく、車外粉塵の侵入を抑制し、かつドレン水を排水できる鉄道車両用空気調和装置を提供する。【解決手段】鉄道車両用空調装置は、蒸発器40によって発生したドレン水の排水口1と、ドレン水受部30に排水口1を覆うように設けられ、ドレン水を通す開口部3が設けられた筐体2と、排水口1から侵入した外気を筐体2の内部で開口部3と反対側に導く経路を形成する案内板4と、排水口1を基準として開口部3が設けられている側の反対側に設けられ、ドレン水受部30から立設した仕切板5と、を備える。案内板4は、筐体2の内部の天井面から筐体2の内部の底面へ向けて設けられ、案内板4の下端は、底面との間にドレン水を通す隙間をもって、排水口1に対し開口部3側に配置される。また、筐体2の壁、ドレン水受部30、及び仕切板5は粉塵収集部6を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用空気調和装置に関し、特に排水構造に関するものである。
鉄道車両用空気調和装置においては、車両内に配置された蒸発器から発生したドレン水が車外に排水される構造を有する。しかし、鉄道車両の走行速度が速く、トンネルなどを通過する鉄道車両においては、車内と車外との間で急激な圧力変動が生じるため、車外(空調機本体の外部)で正負の圧力変動が発生し、その影響が車内に及び、耳が痛くなる、いわゆる「耳つん現象」が発生する。
従来の鉄道車両用の空気調和装置のドレン排水装置においては、空気調和装置の蒸発器から発生するドレン水を、排水ポンプによって、配水管を介して強制的に排水が行われている。しかし、この場合には、排水ポンプ用に電気部品である電動機を使用するため、故障が発生した場合には、ドレン水の排水ができなくなり、空気調和装置を停止せざるを得なくなるという課題があった。
そこで、特許文献1に開示されている技術では、鉄道車両用の空気調和装置内に箱型の筐体と2つの開閉弁を備え、電気部品を必要としない構成にしている。すなわち、筐体と空気調和装置内との連通孔に設けた弁は、連通空気調和装置内のドレン水の水位が所定以上になった時に開く構造になっており筐体内にドレン水を導く。筐体と車外とを連通する排水口は、車外の気圧が高い時に開き、筐体内のドレン水の排水を可能にしている。連通孔に設けた弁は、車外の気圧が高い時には閉じる構造になっているため、空気調和装置内の気圧変動を抑え、車外の空気とともに侵入する車外粉塵の空気調和装置内への侵入を抑制している。
また、特許文献2に開示されている技術では、鉄道車両用の空気調和装置内にドレンタンクを備え、配水管に電磁弁を備えることにより、排水ポンプを必要としない構成としている。走行速度または車外圧力変動に応じて電磁弁を開閉制御することにより、ドレン水の排水を可能にし、かつ空気調和装置内部の気圧変動を抑制し車外粉塵の空気調和装置内への侵入を抑制している。
特開2014−218187号公報 特開平7−205643号公報
従来の排水ポンプ方式及び特許文献1及び2に記載の技術では、空気調和装置内部への車外粉塵の侵入を抑制しつつ、ドレン水を排水することができる。しかし、従来技術では排水ポンプ方式によりドレン水を排水し、特許文献1に記載の技術では、弁の開閉に蝶番等の可動部品を使用しており、また、特許文献2に記載の技術では、電磁弁を使用している。そのため、これらの部品が故障すると、ドレン水の排水ができなくなり空気調和装置全体を停止せざるを得なくなるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、電気部品又は蝶番等の可動部品を使用することなく、車外粉塵の侵入を抑制し、かつドレン水を排水できる鉄道車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両用空気調和装置は、鉄道車両の車内に配置される蒸発器を有する空気調和装置において、前記蒸発器の下部に設けられ、車両外に連通する排水口が設けられたドレン水受部と、該ドレン水受部において前記排水口を覆うように設けられ、側面にドレン水を通す開口部が設けられた筐体と、前記排水口から侵入した外気を前記筐体の内部において前記開口部と反対側に導く経路を形成する案内板と、前記筐体の内部の空間において、前記排水口を基準として前記開口部が設けられている側の反対側に設けられ、前記ドレン水受部から立設した仕切板と、を備え、前記案内板は、前記筐体の内部の天井面から前記排水口が設けられている前記筐体の内部の底面へ向けて設けられ、前記案内板の下端は、前記ドレン水受部の底面との間に前記ドレン水を通す隙間をもって、前記排水口よりも前記開口部側に位置し、前記仕切板、前記筐体の壁、及び前記ドレン水受部は、前記案内板により形成された前記外気を導く経路に連通した入口を有する粉塵収集部を形成する。
本発明に係る鉄道車両用空気調和装置によれば、ドレン水受部に設けられた排水口を覆う開口部が設けられた筐体内に案内板を設けることにより、電気部品又は蝶番等の可動部品を使用することなく、ドレン水の排水が可能で、かつ空気調和装置内への車外粉塵の侵入を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置のドレン排水装置の断面を示した図である。 従来技術のドレン排水装置を用いた場合の車両用空気調和装置への車外粉塵侵入のメカニズムを説明する図である。 図1に係るドレン排水装置の車外粉塵侵入抑制のメカニズムを説明する図である。 図1に係るドレン排水装置のドレン水排水のメカニズムを説明する図である。 本発明の実施の形態1によるドレン排水装置を示す俯瞰図であり、箱内に設置した案内板の幅について、(a)は排水口周りの限定した範囲にのみ案内板を設置した構造であり、(b)は箱全体に渡って案内板を拡張した構造である。 本発明の実施の形態1に係るドレン排水装置の箱を取り外した状態の断面を示した図である。 本発明の実施の形態2のドレン排水装置の断面を示した図であり、(a)は、円弧状断面の案内板の場合の図であり、(b)は案内板を垂直に設置した場合の図である。 本発明の実施の形態3のドレン排水装置の断面を示した図である。 本発明の実施の形態4に係るドレン排水装置の断面を示した図である。 本発明の実施の形態5に係るドレン排水装置の断面を示した図である。
実施の形態1.
図を用いて、本実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置50のドレン排水装置100の断面を示した図である。本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、例えば高速走行する鉄道車両の床下に配置されている。車両用空気調和装置50の内部に蒸発器40を有する。蒸発器40の下部に蒸発器40によって発生したドレン水を受けるドレン水受部30が設けられており、ドレン水受部30から車外にドレン水を排出できるように、ドレン水受部30の底面に排水口1が備えられている。排水口1は、車両の外部に連通しており(車両外の空間に配管等を介すことなく直接的に連通しており)、車両用空気調和装置50の1台当たり最大直径20mmに設定されている。排水口1から外側は、車両外であり、車両用空気調和装置50の内部の気圧と車外の気圧との差により、排水口1を通じて車外の空気が内部に流入したり、車両用空気調和装置50の内部からドレン水が排水されたりする。特に、排水口1を通じて車外の空気が内部に流入する場合は、後述する車外粉塵8が空気とともに侵入する。
ドレン排水装置100は、車両用空気調和装置50内に設置され、排水口1を覆うように設けられている。図1に示されたドレン排水装置100の構造について説明する。排水口1には開口部3を有する直方体の箱2(本発明の筐体に相当する。)が被せられている。箱2内には、案内板4が設置されている。案内板4は、排水口1の直上に位置し、箱2内部の上面(天井)から下方に向かって延びる板である。開口部3側から見て箱2内部の奥側に案内板4の天井側の端部が位置し、案内板4の下端は手前側に位置する。つまり、案内板4は、開口部3側から見て奥から手前に向かって下がった傾斜面となっている。また、箱2内には小部屋6(本発明の粉塵収集部に相当する。)が設けられており、排水口1を挟んで開口部3の反対側、つまり箱2内部において開口部3側から見ると奥側に設置されている。小部屋6は、ドレン水受部30に垂直に立てられている仕切板5により箱2内を仕切ることにより形成されている。仕切板5の上端は箱2の天井部と間隔を持って配置され小部屋6の入口を形成しており、入口は案内板4により案内される車外経路と連続して繋がっている。仕切板5の上端には返し板7を有し、返し板7は小部屋6の内側にせり出して設置されている。つまり、返し板7は、小部屋6の入口に設置され、排水口1がある側と反対側に対しせり出している。
次に、比較例として箱2内に案内板4及び仕切板5が設置されていないドレン排水装置500について説明する。
図2は、従来技術のドレン排水装置500を用いた場合の車両用空気調和装置50aへの車外粉塵8侵入のメカニズムを説明する図である。図2において、ドレン排水装置500は、車両用空気調和装置50a内に設置されている。車両用空気調和装置50aには排水口1が備えられている。排水口1には開口部3aを有する直方体の箱20が被せられている。ただし、ドレン排水装置500の箱20の内部には、本実施の形態のように案内板4及び小部屋6は設置されていない。このように構成されたドレン排水装置500においては、車外の圧力が車両用空気調和装置50a内の圧力よりも高い場合、その圧力差により排水口1から車外粉塵8がドレン排水装置500に侵入することとなる。排水口1から侵入した車外粉塵8は、箱20の開口部3aから車両用空気調和装置50a内に侵入することになる。
上述の比較例を踏まえ、本実施の形態のドレン排水装置100において、車外粉塵8が侵入した場合について以下に説明する。
図3は、図1に係るドレン排水装置100の車外粉塵8侵入抑制のメカニズムを説明する図である。本実施の形態のドレン排水装置100においても、車外の圧力が車両用空気調和装置50内の圧力よりも高い場合、その圧力差により排水口1から車外粉塵8がドレン排水装置100内に侵入することとなる。しかし、本実施の形態のドレン排水装置100では、車外粉塵8が案内板4に沿って誘導されて小部屋6に入り、小部屋6内に循環流れが形成されて車外粉塵8が小部屋6の下部に捕捉される。
また、循環流れにより小部屋6内から排水口1側へ向かう流れが生じる場合においては、仕切板5に返し板7があるため、捕捉された車外粉塵8が小部屋6から外に流出するのが抑制される。
図4は、図1に係るドレン排水装置100のドレン水排水のメカニズムを説明する図である。図4において車外圧力が車両用空気調和装置50内圧力よりも低い場合は、ドレン水9が箱2の開口部3から排水口1を介して車外に排水される。さらに、車両用空気調和装置50に設けられた排水口1は装置1台当たり最大直径20mmとしているので、ドレン水の排水に支障はない。かつ、高速車両のトンネル通過時等の急激な車外圧力変動に対して車両用空気調和装置50内の気圧変動及び車内の気圧変動を抑制することができる。
図5は、本発明の実施の形態1によるドレン排水装置100を示す俯瞰図であり、箱2内に設置した案内板4の幅について、図5(a)は排水口1周りの限定した範囲にのみ案内板4を設置した構造であり、図5(b)は箱2全体に渡って案内板4を拡張した構造である。図5で示されたドレン排水装置100の排水口1を含む断面を表すと、図1で示された図と同じになる。排水口1からの車外粉塵8の拡散度合いに応じて案内板4の幅を設定することにより、最適な粉塵捕捉構造が可能となる。排水口1からの車外粉塵8の拡散が広範囲となる場合には図5(b)に示されるように案内板4を箱2全体に拡張した構造を取ると良い。
図6は、本発明の実施の形態1に係るドレン排水装置100の箱2を取り外した状態の断面を示した図である。ドレン排水装置100において箱2を着脱可能にした構造となっている。図6は、点線で示されている箱2を外した状態になっており、これにより小部屋6に溜まった車外粉塵8の除去することができ、車両用空気調和装置50を長期間同じ性能を維持できるようにメンテナンスをすることができる。なお、取り外し可能な部分は、箱2全体でなくとも良く、例えば小部屋6側の壁等でも良い。つまり、小部屋6から車外粉塵8を除去する作業が可能で有れば良い。
本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、ドレン水受部30の排水口1を覆うように設けられ、側面にドレン水を通す開口部3が設けられた箱2(筐体)を備えている。箱2(筐体)内には、排水口1から侵入した外気を箱2(筐体)の内部において開口部3と反対側に導く経路を形成する案内板4と、箱2(筐体)の内部の空間において、排水口1を基準として開口部3設けられている側の反対側に設けられ、ドレン水受部30から立設した仕切板5を備えている。案内板4は、箱2(筐体)の内部の天井面から排水口1が設けられている箱2(筐体)の内部の底面へ向けて設けられ、案内板4の下端は、ドレン水受部30の底面との間にドレン水9を通す隙間をもって、排水口1よりも開口部3側に位置している。また、仕切板5、箱2(筐体)の壁、及びドレン水受部30は、案内板4により形成された外気を導く経路に連通した小部屋6(粉塵収集部)を形成している。仕切板5の上端は、箱2(筐体)の内部の天井面と離して位置し、小部屋6(粉塵収集部)への入口を構成し、排水口1が配置されている側と反対側にせり出した返し板7を有する。以上のような構造を備えることにより、蒸発器40から発生したドレン水9を排水可能で、かつ車両用空気調和装置50内への車外粉塵8の侵入を抑制する効果が得られる。
また、本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、さらに案内板4が、開口部3側から見て奥に天井面側の端部が位置し、手前に下端が位置し、傾斜して配置されている。以上のような構造を備えることにより、排水口1から侵入した車外粉塵8を効率よく小部屋6(粉塵収集部)に導くことができ、ひいては車両用空気調和装置50の内部への車外粉塵8の侵入を抑制する効果が得られる。
また、本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、さらに案内板4が箱2(筐体)の幅と同じ幅を有する。以上のような構造を備えることにより、排水口1からの車外粉塵8の拡散度合いに応じた最適な粉塵捕捉構造を備えることが可能となる。例えば、車外圧力が低い条件(車両の速度が低い場合など)においては、車外から侵入した空気が拡散しやすくなるが、車外粉塵8を小部屋6に導き捕捉する能力が高くなるという効果がある。
また、本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、さらに箱2(筐体)は、少なくとも小部屋6(粉塵収集部)が設けられている側の面が着脱可能となっている。以上のような構造を備えることにより、小部屋6(粉塵収集部)に溜まった車外粉塵8の除去をすることができ、車両用空気調和装置50が長期間同じ性能を維持できるようにメンテナンスをすることができる。
実施の形態2.
以降の実施の形態においては、実施の形態1に示されたドレン排水装置100の一部を変更した例について、実施の形態1に対し変更した部分を中心に説明する。
図7は、本発明の実施の形態2のドレン排水装置101の断面を示した図であり、図7(a)は、円弧状断面の案内板4の場合の図であり、図7(b)は案内板4を垂直に設置した場合の図である。本実施の形態におけるドレン排水装置101は、実施の形態1におけるドレン排水装置100の案内板4を、円弧状の断面形状とした案内板4aに変更した構造である。案内板4aは、図7(a)に示されるように、排水口1側からみると外側に膨らむような形で円弧状になっている。案内板4aの場合、空気調和装置の内外の気圧差により生じた排水口1から流入した空気の流れは案内板4aの円弧形状にそって流れ、空気とともに排水口1から空調内に侵入した車外粉塵8を円滑に小部屋6に導く効果がある。
また、本実施の形態におけるドレン排水装置102は、実施の形態1におけるドレン排水装置100の案内板4bを、箱2内の上面から垂直に設置した構造である。案内板4bは、排水口1の直上ではなく、開口部3側に設けられており、排水口1から流入した空気は、小部屋6に導かれる。垂直に設けた案内板4bは、直線状の断面形状であり、構造が最も簡素であり低コストにできるという利点がある。
本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、実施の形態1の車両用空気調和装置50に対し案内板4aが、箱2(筐体)の内部の天井面に向いた面が凸になっている円弧形状断面を有する。以上のような構造を備えることにより、排水口1から侵入した車外粉塵8をさらに効率よく小部屋6(粉塵収集部)に導くことができ、ひいては車両用空気調和装置50の内部への車外粉塵8の侵入を抑制する効果が得られる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3のドレン排水装置103の断面を示した図である。実施の形態1におけるドレン排水装置100の小部屋6の空間を拡張した構造である。本実施の形態の小部屋6aは、ドレン排水装置103の開口部3側から見て奥行き方向に大きくなっている。なお、箱2の開口部3から奥行き方向の長さの約半分を小部屋6aとしてある。この構造により排水口1から空調内に侵入した車外粉塵8の捕捉量を実施の形態1よりも増加できる効果がある。
本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、仕切板5が、開口部3から見て奥行き方向の箱2(筐体)の長さの半分の位置に立設されている。以上のような構造を備えることにより、車両用空気調和装置内に侵入した車外粉塵8の捕捉量を実施の形態1よりも増加できる効果がある。また、車両用空気調和装置50の運転可能な期間も長くすることができ、メンテナンスの頻度を下げることができる。
なお、本実施の形態においては、図8に示されたドレン排水装置103の案内板4は、実施の形態1と同じ形状であるが、実施の形態2で示された円弧形状断面の案内板4a又は箱2内で垂直に設けた案内板4bに置き換えることも可能である。案内板4を案内板4a又は案内板4bに置き換えることで、本実施の形態においても、実施の形態2において得られる効果を合わせて得ることができる。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4に係るドレン排水装置104の断面を示した図である。実施の形態1における案内板4の傾斜部設置位置をより排水口1に近づけた構造である。ドレン水受部30に垂直に立てられている仕切板5aにより箱2b内が仕切られて小部屋6bが形成されるが、小部屋6bの入口60の上端は箱2bの天井部から離されて設けられている。小部屋6bの入口60の上端から天井面までは仕切板5bが設けられている。つまり、小部屋6bの上部にも仕切板5bと筐体で形成される空間6cが形成されている。
仕切板5aの上端には返し板7aが設けられ、仕切板5bの下端には返し板7bが設けられている。つまり、案内板4cにより形成される経路に連通した入口60の上下の端部に返し板が設けられており、排水口1がある側と反対側に対しせり出している。案内板4cは、仕切板5bの下端から開口部3方向へ傾斜して設けられている。案内板4cの下端は、排水口1よりも開口部3側に位置するように設けられている。
排水口1から侵入した車外粉塵8を含んだ空気は、案内板4cに当たり、案内板4cの面に沿って案内され、入口60から小部屋6b及び空間6cに入り循環流れが形成される。循環流れにより車外粉塵8は、小部屋6b内に落下し底部に収集される。返し板7a及び返し板7bが設置されていることにより、循環流れにより収集された車外粉塵8が再び入口60から外に出ないようになっている。
なお、案内板4が図5(a)に示されるように排水口1の周辺のみを覆う構造である場合には、本実施の形態の仕切板5a及び仕切板5bは、一枚の連続した板に入口60が開口した形状となる。一方、案内板4が図5(b)に示されるように箱2bの幅と同じ幅の構造である場合には、本実施の形態の仕切板5aと仕切板5bとは、分離した板である。すなわち、ドレン水受部30から立設された仕切板5aと箱2b内の天井から下向きに設置された仕切板5bとからなり、仕切板5aの上端と仕切板5bの下端との間の隙間が入口60となる。
本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、小部屋6(粉塵収集部)が、入口60の上端が天井面から離されて設けられ、案内板4の上端が入口60の上端に位置する。以上のような構造を備えることにより、排水口1から案内板4cまでの距離が近く、比較的車外圧力が低い条件においても、排水口1から空調内に侵入した車外粉塵8が案内板4cに当たり、小部屋6b側に導かれ易い。よって、車外圧力が低い条件(車両の速度が低い場合など)においても車外粉塵8を小部屋6に導き捕捉する能力が高くなるという効果がある。
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5に係るドレン排水装置105の断面を示した図である。本実施の形態に係るドレン排水装置105は、実施の形態1に係るドレン排水装置100に対して、ドレン水受部30の底面に備えられた排水口1とは別の排水口1a(本発明の第2排水口に相当する。)を設けたものである。また、箱2cの開口側から見て奥側の壁に排水口1aと連通するように穴又は管路が設けられている。つまり、箱2cと仕切板5により形成される小部屋6d(本発明の粉塵収集部に相当する)と排水口1aとが連通している。なお、排水口1aの大きさは排水口1よりも小さくなっている。また、排水口1aは、車外圧力が車両用空気調和装置50内圧力よりも低い場合に、小部屋6dにたまったドレン水9が排水口1aを介して車外に排水可能な構成になっている。本実施の形態において、具体的には直径5〜20mmの範囲で、排水口1よりも小さい値をとる。
本実施の形態に係る車両用空気調和装置50は、小部屋6d(粉塵収集部)の底部に車外に連通する排水口1a(第2排水口)を備えている。そして、排水口1a(第2排水口)は、排水口1に対し断面積が小さい。以上のような構造をとることにより、ドレン水9が車外粉塵8と一緒に小部屋6dに浸入した場合においても排水口1aを介して車外に排水され、小部屋6d内において車外粉塵8とドレン水9が溜まることによりヘドロが発生する等して、異臭が発生するのを抑制できる。また、排水口1aの断面積を排水口1よりも小さくしているため、排水口1aを空気が通る時の圧力損失は、排水口1を空気が通る時の圧力損失よりも大きくなる。その結果、車外の空気の圧力が車両用空気調和装置50内の気圧よりも高くなった場合に、車外からの空気は排水口1を通じて車両用空気調和装置50内へ入り、排水口1から小部屋6d方向へ流れるようになる。すなわち、排水口1a側から空気が入り小部屋6dから排水口1の方向へ流れることはない。これにより、本実施の形態においても排水口1から入った空気が案内板4に沿って誘導されて小部屋6dに入り、小部屋6d内で循環流れが形成され、実施の形態1と同様に車外粉塵8を小部屋6dで捕捉することができる。
1 排水口、1a 排水口、2 箱、2a 箱、2b 箱、2c 箱、3 開口部、3a 開口部、4 案内板、4a 案内板、4b 案内板、5 仕切板、5a 仕切板、5b 仕切板、6 小部屋、6a 小部屋、6b 小部屋、6c 空間、6d 小部屋、7 返し板、7a 返し板、7b 返し板、8 車外粉塵、9 ドレン水、20 箱、30 ドレン水受部、40 蒸発器、50 車両用空気調和装置、50a 車両用空気調和装置、60 入口、100 ドレン排水装置、101 ドレン排水装置、102 ドレン排水装置、103 ドレン排水装置、104 ドレン排水装置、105 ドレン排水装置、500 ドレン排水装置。

Claims (9)

  1. 鉄道車両の車内に配置される蒸発器を有する空気調和装置において、
    前記蒸発器の下部に設けられ、車両外に連通する排水口が設けられたドレン水受部と、
    該ドレン水受部において前記排水口を覆うように設けられ、側面にドレン水を通す開口部が設けられた筐体と、
    前記排水口から侵入した外気を前記筐体の内部において前記開口部と反対側に導く経路を形成する案内板と、
    前記筐体の内部の空間において、前記排水口を基準として前記開口部が設けられている側の反対側に設けられ、前記ドレン水受部から立設した仕切板と、を備え、
    前記案内板は、
    前記筐体の内部の天井面から前記排水口が設けられている前記筐体の内部の底面へ向けて設けられ、
    前記案内板の下端は、
    前記ドレン水受部の底面との間に前記ドレン水を通す隙間をもって、前記排水口よりも前記開口部側に位置し、
    前記仕切板、前記筐体の壁、及び前記ドレン水受部は、
    前記案内板により形成された前記外気を導く経路に連通した入口を有する粉塵収集部を形成する、鉄道車両用空気調和装置。
  2. 前記仕切板の上端は、
    前記筐体の内部の天井面と離して位置し、前記粉塵収集部への前記入口を構成し、前記排水口が配置されている側と反対側にせり出した返し板を有する、請求項1に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  3. 前記案内板は、
    前記開口部側から見て奥に前記天井面側の端部が位置し、手前に下端が位置し、傾斜して配置されている、請求項1又は2に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  4. 前記案内板は、
    前記筐体の内部の前記天井面に向いた面が凸になっている円弧形状断面を有する、請求項3に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  5. 前記粉塵収集部は、
    前記入口の上端が前記天井面から下方向に離されて設けられ、
    前記案内板の上端は、
    前記入口の上端に位置する、請求項1〜4の何れか1項に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  6. 前記案内板は、
    前記筐体の幅と同じ幅を有する請求項1〜5の何れか1項に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  7. 前記筐体は、
    少なくとも前記粉塵収集部が設けられている側の面が着脱可能となっている、請求項1〜6の何れか1項に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  8. 前記仕切板は、
    前記開口部側から見て奥行き方向の前記筐体の長さの半分の位置に立設されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の鉄道車両用空気調和装置。
  9. 前記粉塵収集部は、
    底部に車外に連通する第2排水口を備え、
    前記第2排水口は、
    前記排水口に対し断面積が小さい、請求項1〜8の何れか1項に記載の鉄道車両用空気調和装置。
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