JP2016209460A - 内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検体の画像を画面の中央に所定の大きさにより表示し、かつ損傷個所を検知してユーザに告知することにより、ユーザの操作負担と作業時間を低減させる内視鏡システムを提供する。
【解決手段】 内視鏡システム1は、挿入部12と、挿入部12に設けられ、被検体の被検体像を取得可能である被検体像取得部13と、被検体情報と、検査履歴情報とを記憶可能である記憶部33と、被検体像取得部により取得される画像と、被検体情報又は検査履歴情報とに基づいて、被検体像取得部13が被検体像を取得可能になるように、被検体又は被検体像取得部13の相対位置を調整可能である位置調整部を制御する制御部32と、被検体像と、被検体情報又は検査履歴情報とに基づいて、被検体の損傷部を検知する損傷検知部38bと、有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡システムに関する。
従来、工業用の内視鏡システムは、例えば、ジェットエンジンのタービンブレードの検査に用いられる。タービンブレードの検査は、内視鏡をジェットエンジン内に挿入し、タービンロータを回転させるターニングツールを操作してタービンロータを回転させることにより、回転体の外周部に放射状に立設されたタービンブレードを1枚ずつ内視鏡の視野に入れて撮像し、撮像されたタービンブレード画像を画面に表示させ、表示されたタービンブレード画像を目視することにより行われる。
検査に使用されたタービンブレード画像は、検査した後、例えば、特開2014−161379号公報に開示される内視鏡画像管理装置に、記録される。
内視鏡により取得されるタービンブレード画像が、画面の中央に所定の大きさにより表示されれば、損傷部の発見は容易であり、スムーズに検査を進めることができる。
特開2014−161379号公報
しかしながら、従来の内視鏡システムによれば、タービンブレード画像を画面の中央に表示させるためには、ユーザは、ターニングツールを操作し、タービンロータを右回り方向又は左回り方向に少しずつ回転させることにより、画面上のタービンブレード画像の位置の調整を要する。さらに、1枚のタービンブレードを検査した後、次のタービンブレードを検査するためには、ユーザによる再度のタービンブレード画像の画面上の位置の調整を要する。
また、特開2014−161379号公報に開示される内視鏡画像管理装置は、検査履歴画像を保存するためのフォルダ構成を提供するが、内視鏡により取得されるタービンブレード画像の画面上の位置を調整するものではない。
また、従来の内視鏡システムにおいては、タービンブレードの損傷部の検査は、全て目視により行われるため、検査に時間がかかる。
そこで、本発明は、被検体の画像を画面の中央に所定の大きさにより表示し、かつ損傷部を検知してユーザに告知することにより、ユーザの操作負担と作業時間を低減させる内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明一態様の内視鏡システムは、挿入部と、前記挿入部に設けられ、被検体の被検体像を取得可能である被検体像取得部と、被検体情報と、検査履歴情報とを記憶可能である記憶部と、前記被検体像取得部により取得される画像と、前記被検体情報又は前記検査履歴情報とに基づいて、前記被検体像取得部が前記被検体像を取得可能になるように、前記被検体と前記被検体像取得部との相対位置を調整可能である位置調整部を制御する制御部と、前記被検体像と、前記被検体情報又は前記検査履歴情報とに基づいて、前記被検体の損傷部を検知する損傷検知部と、を有する。
本発明によれば、被検体の画像を画面の中央に所定の大きさにより表示し、かつ損傷部を検知してユーザに告知することにより、ユーザの操作負担と作業時間を低減させる内視鏡システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの外観構成図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの挿入部をジェットエンジンに挿入している状態の説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの内視鏡の挿入部の模式図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの検査の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの形状の比較による損傷部の検知を説明する図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部をマーキングした画像の説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの色による損傷部の検知を説明する図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部をマーキングした画像の図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの1枚のタービンブレードを複数枚撮像して処理する流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの広い画角の側視ダプタを装着して観察する状態の説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの広い画角の側視アダプタにより撮像した画像の説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角の側視アダプタを装着して観察する状態を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角の側視アダプタを装着して観察する状態を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角のアダプタにより撮像した画像の説明図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係わる内視鏡システムの正しいアクセスポートに挿入されているか否かを検知する流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例1に係わる内視鏡システムのタービンブレードの左右両側辺の長さを示す図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部を目視によりチェックする流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの外観構成図である。図2は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの挿入部をジェットエンジンに挿入している状態の説明図である。図3は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの内視鏡の挿入部の模式図である。図4は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの構成を説明するためのブロック図である。なお、図2においては、説明のため、ジェットエンジンJの外周部を表さずに、ジェットエンジンJ内を表している。
内視鏡システム1は、図1に示すように、内視鏡11と、本体部31とを有して構成される。内視鏡11は、接続ケーブル7を介し、本体部31に接続される。
内視鏡システム1は、図2に示すように、ジェットエンジンJ内における被検体であるタービンブレード2の検査に用いられる。ジェットエンジンJ内において、タービンブレード2は、回転体3の外周部に、放射状に複数立設されている。ジェットエンジンJの外周部には、内視鏡11を挿入するためのアクセスポート4が複数設けられている。
内視鏡11は、アクセスポート4から挿入される。本体部31は、接続ケーブル5により、タービンロータRを回転させるターニングツール6に接続される。ターニングツール6により、タービンロータRを回転させると、回転体3は、周方向へ回転する。各タービンブレード2は、回転体3の回転とともに周方向へ移動し、順次内視鏡11の視野に入る。これにより、アクセスポート4から挿入された内視鏡11は、回転体3の外周部に放射状に複数立設されたそれぞれのタービンブレード2を撮像可能である。
内視鏡11は、図3に示すように、挿入部12と、挿入部12の先端に装着された側視アダプタ21と、挿入部12の基端に設けられたハンドル部15とを有する。ハンドル部15内には、アクチュエータ17が設けられている。
挿入部12は、細長状であり、ジェットエンジンJのアクセスポート4に挿入可能である。図示しない光学系と、撮像部14とを有する。光学系は、挿入部12の先端に設けられ、被検体であるタービンブレード2の反射光の取り込みが可能である。撮像部14は、例えば、CCD等の撮像素子であり、タービンブレード2の反射光が投影する位置に設けられる。撮像部14は、反射光を光電変換して、電気信号に変換する。撮像部14は、本体部31と電気的に接続され、被検体像の信号を本体部31に送信する。
挿入部12の先端近傍には、後述するハンドル部15のアクチュエータ17により、湾曲可能である湾曲部16が設けられている。
側視アダプタ21は、挿入部12の先端に、着脱自在に取り付けられている。側視アダプタ21は、外周部に側方観察窓22を有する。側視アダプタ21は、内部に図示しない反射鏡を有する。側視アダプタ21は、被検体であるタービンブレード2の反射光を、側方観察窓22から取り込み、内部の反射鏡により屈折させ、挿入部12の先端の光学系に入射可能に構成される。
図示しない光学系と、撮像部14と、側視アダプタ21により、被検体の被検体像を取得可能である被検体像取得部13を構成する。
側視アダプタ21は、属性情報部23を有する。属性情報部23は、例えば、側視アダプタ21の属性情報が格納されたROMである。側視アダプタ21の属性情報には、側視アダプタ21の画角情報が含まれる。なお、側視アダプタ21の属性情報には、例えば、側視アダプタ21の種類に応じた型式番号等が含まれてもよい。
側視アダプタ21が内視鏡11の先端に装着されると、属性情報部23は、内視鏡11を介し、本体部31と電気的に接続される。これにより、本体部31の制御部32は、側視アダプタ21の画角情報を含む属性情報の取得が可能である。
挿入部12の先端部には、図示しないLEDが設けられており、側視アダプタ21を介し、被検体内を照明可能である。LEDは、挿入部12の根元側のハンドル部15内にあってもよい。
ハンドル部15は、挿入部12の基端に設けられている。ハンドル部15は、ユーザが、挿入部12をアクセスポート4に挿入する際、把持可能である。ハンドル部15内には、アクチュエータ17が設けられている。アクチュエータ17は、本体部31と電気的に接続され、かつ湾曲部16とワイヤにより接続される。アクチュエータ17は、本体部31からの制御信号により、湾曲部16を湾曲させることが可能である。
本体部31は、図4に示すように、制御部32と、記憶部33と、表示部34と、タッチパネル35と、複数のインターフェース(以下「I/F」と略す)とがバス36を介して接続されている。また、本体部31は、バッテリー37を有する。
制御部32は、中央処理装置(以下「CPU」と略す)を有して構成される。制御部32は、被検体像取得部13により取得される被検体像と、被検体情報又は検査履歴情報に基づいて、被検体像取得部13である挿入部12が被検体像を取得可能になるように、被検体と被検体像取得部13との相対位置を調整可能である位置調整部を制御可能である。位置調整部は、被検体であるであるタービンブレード2に対して被検体像取得部13の相対位置を調整する湾曲部16と、被検体像取得部13に対して被検体の相対位置を調整する被検体移動部であるターニングツール6と、を有して構成される。
制御部32は、処理部として、損傷検知部38aと、複数枚撮像処理部38bとを有する。各処理部の機能は、CPUがROM38から各処理部に対応するプログラムを読み出して実行することによって、実現される。
損傷検知部38aは、被検体像取得部13から取得される被検体像と、被検体情報又は検査履歴情報とに基づいて、被検体の損傷部を検知する処理部である。
複数枚撮像処理部38bは、湾曲部16を制御し、被検体から部分画像を複数枚撮像し、接ぎ合わせて1つの検査画像を作成する処理部である。
記憶部33は、各種プログラムを記憶するROM38と、RAM39と、被検体情報と検査履歴情報とを記憶可能であるデータ部40とを有して構成される。
被検体情報は、エンジン名称と、アクセスポート名称と、タービンブレードの形状情報、色情報、枚数情報とが含まれる。タービンブレードの形状情報と色情報は、例えば、損傷部を有さず、かつ中央に大きく配置されたタービンブレード画像であるサンプル画像により構成される。また、タービンブレードの枚数情報は、アクセスポートから検査可能である、回転体に立設された1周分のタービンブレードの総枚数である。
検査履歴情報は、過去の検査に使用された側視アダプタ21の画角情報と、過去の検査画像と、過去の検査で記録された損傷部情報と深刻度情報とが含まれる。なお、過去の検査に使用された側視アダプタ21の画角情報と、過去の検査において記録された損傷部情報と深刻度情報とは、過去の検査画像に付加されるExif情報として記録されるものでも構わない。
表示部34は、制御部32から送信される画像の信号に基づき、各種情報を表示可能に構成される。
タッチパネル35は、表示部34の表示面に一体的に重畳して配置される。タッチパネル35は、タッチ操作やスワイプ操作(タッチパネル35に指をタッチして指を滑らせる操作)による指示入力が可能であり、入力された結果を制御部32に送信可能に構成される。
I/F41は、内視鏡11を接続するための回路である。本体部31は、I/F41を介し、撮像部14から被検体の画像の信号を受信可能であるとともに、アクチュエータ17に対する制御信号と、LEDに対する制御信号とを送信可能である。
I/F42は、駆動部であるターニングツール6を接続するための回路である。本体部31は、I/F42を介し、ターニングツール6に電気的に接続され、ターニングツール6に対し、回転方向、回転角度θ及び回転速度の指示を含む制御信号を送信可能である。
I/F43は、メモリカードMを接続するための回路である。本体部31は、I/F43を介し、メモリカードMと接続可能である。本体部31は、メモリカードMから被検体情報と検査履歴情報の読取りが可能であり、また、メモリカードMに対して被検体情報と検査履歴情報の書込みが可能である。
I/F44は、外部のパーソナルコンピュータ(以下「PC」と略す)8を接続するための回路である。本体部31は、I/F44を介し、外部のPC8を接続可能である。外部のPC8に接続されると、本体部31は、外部のPC8により制御が可能となり、例えば、記憶部33に記憶された情報の読取り又は書込みと、湾曲部16とターニングツール6の制御等が可能になる。本体部31と外部のPC8との接続は、LANケーブル等を使用した有線接続、又は無線LAN等を使用した無線接続のいずれでも構わない。また、本体部31と外部のPC8との接続は、インターネットを介した接続であっても構わない。
本体部31は、バッテリー37を有して構成される。これにより、内視鏡システム1は、電源確保が可能である作業現場だけでなく、電源確保が不可能である作業現場においても、使用可能である。
被検体移動部であるターニングツール6は、接続ケーブル5を介し、本体部と電気的に接続され、制御部32からの制御信号により、回転体3と、回転体3に立設されるタービンブレード2とを有して構成されるタービンロータRを回転可能である。これにより、被検体移動部であるターニングツール6は、被検体であるタービンブレード2を移動可能である。
(作用)
次に、内視鏡システム1の作用について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの検査の流れを示すフローチャートである。
ユーザは、内視鏡11の挿入部12の先端に側視アダプタ21を装着する。これにより、本体部31の制御部32は、側視アダプタ21の属性情報部23の情報を読取り可能になる。
ユーザは、側視アダプタ21が装着された内視鏡11の挿入部12を、アクセスポート4から、所定の挿入長だけ挿入する。所定の挿入長は、湾曲部16を直線状に伸ばした状態において、タービンブレード基端2dが画角内に収まる深さに設定される。
ユーザは、本体部31とターニングツール6とを、接続ケーブル5により接続する。
ユーザが、内視鏡システム1に対し、図示しない検査開始ボタンにより、検査開始の指示を与えると、制御部32のCPUは、ROM38から、所定のプログラムを読み込み、RAM39に展開し、プログラムの処理を開始する。
なお、初回の検査等により、被検体情報(エンジン名称、アクセスポート名称、タービンブレードの形状情報、色情報、枚数情報)、又は、検査履歴情報(画角情報、検査画像、損傷部情報、深刻度情報)がデータ部40に記憶されていない場合には、被検体情報又は検査履歴情報を、メモリカードM又は外部のPC8により取り込み、データ部40に記憶させる。この場合、検査履歴情報は、他の検査装置から内視鏡システム1に移行される履歴情報等、ユーザにより作成された履歴情報で構わない。また、損傷部情報と深刻度情報は、検査履歴情報に含まれなくても構わない。
ユーザは、表示部34を見ながら、タッチパネル35により、エンジン名称とアクセスポート名称を選択する(ステップ(以下Sと略す)1)。
制御部32は、選択されたエンジン名称とアクセスポート名称に基づいて、各種情報を読み込む(S2)。S2では、データ部40から、被検体情報として、タービンブレード2の形状情報と色情報とを有するサンプル画像と、タービンブレードの枚数情報とが読み込まれ、また、検査履歴情報として、過去の検査で使用された側視アダプタ21の画角情報と、過去の検査画像と、過去の検査で記録された損傷部情報と深刻度情報とが読み込まれる。
制御部32は、内視鏡11の挿入部12の先端に装着された側視アダプタ21の属性情報部23から画角情報を読み込む(S3)。
制御部32は、ターニングツール6の回転量である、回転角度θと回転速度を設定する(S4)。S4では、まず、タービンブレードの枚数情報から、次の(1)式により、タービンブレード1枚あたりの回転角度θを導出して設定する。
θ=360(°)/n ・・・(1)
(1)式において、nは、タービンブレードの枚数を指す。例えば、タービンブレードの枚数(n)が30枚である場合には、タービンブレード1枚あたりの回転角度θは12(°)である。
次に、制御部32は、タービンブレードの枚数情報から、タービンブレードの回転速度を計算して設定する。タービンブレードの枚数が少ないときには、各タービンブレード間の間隔は広く、タービンブレードの枚数に応じて回転速度は早く設定される。一方、タービンブレードの枚数が多いときには、各タービンブレード間の間隔は狭く、タービンブレードの枚数に応じて回転速度は遅く設定される。なお、回転速度は、タッチパネル35を介し、ユーザにより設定されても構わない。
制御部32は、表示部34に、内視鏡11により撮像されたタービンブレード画像を表示させる。
続いて、制御部32は、ターニングツールの回転処理を行う(S5)。S5では、タービンブレード画像が、表示部34の画面中央に配置されるように、ターニングツール6を回転させる。
ユーザが、タッチパネル35により、右方向又は左方向へスワイプ操作をすると、制御部32は、I/F42を介し、ターニングツール6に対し、ユーザが右方向へスワイプ操作をしたときには右回り方向へ、又はユーザが左方向へスワイプ操作をしたときには左回り方向へ、設定された回転速度により、タービンブレード1枚あたりの回転角度θだけタービンブレード2を回転させる制御信号を送信する。タービンブレード2は、制御部32からの制御信号を受け、回転を開始する。
制御部32は、タービンブレード2が回転する間、タービンブレード画像が画面中央に位置しているか否かの検知を続け、タービンブレード画像が画面中央に位置しているときに、タービンブレード2の回転を停止させる。
具体的には、制御部32は、輪郭線抽出処理により、被検体像取得部13から取得されるタービンブレード画像と、サンプル画像のそれぞれの輪郭線を抽出する。タービンブレード画像は、タービンブレード基端とタービンブレード先端とを有さないものであっても、左右両側辺を有するものであれば構わない。制御部32は、サンプル画像の左右の幅を基準とし、輪郭線を抽出したタービンブレード画像の幅を合わせるように、タービンブレード画像を拡大又は縮小する。制御部32は、タービンブレード画像と、サンプル画像のそれぞれの左右両側辺が、重なる部分を有するか否かを検知する。
輪郭線抽出処理は、画像データの輝度成分を抽出し、この抽出した輝度成分に対し、隣接する画素との輝度差が所定値以上である画素をエッジ画素として抽出し、このエッジ画素から輪郭線を抽出する。
S5に続いて、制御部32は、内視鏡11に装着された側視アダプタ21の画角情報と、前回の検査に使用された側視アダプタ21の画角情報とを比較し、互いの画角が同じであるか判定する(S6)。前回の検査において、後述する複数枚撮像処理部38bの処理がされていない場合であって、互いの画角が同じ場合には、S7に進む。一方、内視鏡11に装着された側視アダプタ21の画角の方が小さい場合には、複数枚撮像処理部38bに進む。なお、前回の検査において、複数枚撮像処理部38bの処理がされている場合であっても、内視鏡11に装着された側視アダプタ21の画角の方が大きい場合等、ユーザの指示により、S7に進むようにしても構わない。
制御部32は、被検体像取得部13からタービンブレード画像を取得し、サンプル画像のタービンブレード2の横幅及び縦幅を基準として、タービンブレード画像を、サンプル画像のサイズに拡大又は縮小し、サンプル画像のタービンブレード2と同じ位置に配置する(S7)。
続いて、損傷検知部38aは、タービンブレード2のキズ及び欠けを検知する(S8)。S8の処理は、損傷検知部38aを構成し、制御部32のCPUが実行する処理部として構成される。
図6Aは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの形状の比較による損傷部の検知を説明する図である。図6Bは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部をマーキングした画像の説明図である。なお、図6Aは、検査画像Eを実線により表し、サンプル画像Sを破線により表している。図6Aは、説明のため、検査画像Eの実線と、サンプル画像Sの破線をずらして表しているが、検査画像Eの輪郭線と、サンプル画像Sの輪郭線は、損傷部を除いて一致している。
制御部32は、検査画像Eと、サンプル画像Sとを重ね合わせ、互いの輪郭線の位置が所定値以上乖離する部位を、キズや欠け等の損傷部として検出する。例えば、図6Aにおいては、検査画像Eとサンプル画像Sの輪郭線が乖離している部位が、損傷部D1とD2として検出される。
損傷部D1、D2を検出した後、制御部32は、損傷部D1、D2をマーキングする。図6Bは、例として、円C1により損傷部D1をマーキングし、楕円C2により損傷部D2をマーキングしている。
図7Aは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの色による損傷部の検知を説明する図である。図7Aは、回転体3は、省略している。図7Bは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部をマーキングした画像の図である。
制御部32は、検査画像Eについて、領域を細分化し、それぞれの領域についてRGB分解処理をし、R成分、G成分及びB成分の値を抽出する。また、制御部32は、サンプル画像Sについても同様に、領域を細分化し、それぞれの領域についてRGB分解処理をし、R成分、G成分及びB成分の各成分の値を抽出する。制御部32は、検査画像Eとサンプル画像Sのそれぞれの領域のR成分、G成分及びB成分の各成分の値を比較する。制御部32は、互いの値が所定値以上乖離している領域を、凹み等の損傷部として検出する。
なお、サンプル画像Sは、損傷検知部であるS8の処理において、RGB分解処理をするのではなく、サンプル画像Sを作成する際、R成分、G成分及びB成分の各成分の値を設定しても構わない。
図7Aにおいては、例として、検査画像Eにおける、領域D3aの各成分の値は、R=150,G=70、B=10であり、領域D4aの各成分の値は、R=100,G=90、B=10であり、サンプル画像Sにおける、領域D3bの各成分の値は、R=150,G=70、B=10であり、領域D4bの各成分の値は、R=150,G=70、B=10である。検査画像の領域D3aの各成分の値と、検査履歴画像の領域D3bの各成分の値は、所定値以内(図7Aにおいては、同じ値)であり、損傷部として検出されない。一方、検査画像Eの領域D4aと、サンプル画像Sの領域D4bの各成分の値は、互いに所定値以上の差異があり、凹み等の損傷部D4として検出される。
損傷部D4を検出した後、制御部32は、損傷部D4をマーキングする。図7Bは、例として、円C4により損傷部D4をマーキングしている。
ユーザは、マーキングされた損傷部D1、D2及びD4を画面により確認し、より詳細な調査が必要であると判断した場合には、タッチパネル35において、マーキングされた損傷部D1、D2又はD4aをタッチ操作することにより、さらに損傷部D1、D2又はD4aの面積又は長さ等の計測を行い、損傷部D1、D2又はD4aの面積又は長さ等の損傷部詳細情報を取得することが可能である。
ユーザは、マーキングされたそれぞれの損傷部D1、D2及びD4について、損傷部の大きさ等から深刻度を判断し、タッチパネル35から深刻度情報を入力可能である。深刻度情報は、例えば、4段階(A,B,C,D)等により、表現される。
損傷部詳細情報の取得は、任意であり、取得されなくても構わない。また、深刻度情報の入力は、任意であり、入力されなくても構わない。
上述のように、S8の処理が損傷検知部38aの処理を構成する。
制御部32は、1枚のタービンブレードの検査が終了すると、検査画像と、側視アダプタ21の画角情報とをデータ部40に記録する。損傷部詳細情報と深刻度情報を有する場合には、損傷部詳細情報と深刻度情報をデータ部40に記憶する。
1枚のタービンブレード2を検査した後、全てのタービンブレードの検査が終了したかを判断し(S9)、全てのタービンブレードの検査が終了していない場合は、ユーザが、タッチパネル35により、未検査のタービンブレード2の方向にスワイプ操作をすると、次のタービンブレード2の検査をするため、処理はS5に戻る。
なお、ユーザが、タッチパネル35により、検査済みのタービンブレード2の方向にスワイプ操作をすると、制御部32は、表示部34に、検査済みのタービンブレード2の検査画像を表示させてもよい。
制御部32は、全てのタービンブレード2について処理が終了すると(S9:YES)、検査を終了させる。
続いて、複数枚撮像処理部38bの処理について説明をする。S11〜S16の処理が、複数枚撮像処理部38bを構成する。
図8は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの1枚のタービンブレードを複数枚撮像して処理する流れを示すフローチャートである。図9Aは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの広い画角の側視アダプタを装着して観察する状態の説明図である。図9Bは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの広い画角の側視アダプタにより撮像した画像の説明図である。図9Bは、内視鏡11により撮像されたタービンブレード画像である。タービンブレード画像は、タービンブレード基端2dを下方に向けて表示される。
側視アダプタ21には、例えば、画角50(°)、画角80(°)、画角100(°)又は画角120(°)等の画角が異なる複数の種類がある。内視鏡11の側視アダプタ21は、画角の異なる側視アダプタ21に交換可能であり、前回の検査とは異なる画角の側視アダプタ21が装着されることもある。
図9Aは、内視鏡11の挿入部12が、アクセスポート4から回転体3に向けて挿入され、側視アダプタ21aの側方観察窓22aが、タービンブレード2に向けられている状態を示している。図9Aにおける一点鎖線m1は、側視アダプタ21aの画角を示している。図9Aに示すように、例えば、画角100(°)である広い画角の側視アダプタ21aを装着した場合、内視鏡11は、1枚のタービンブレード全体を画角内に収めることが可能である。広い画角の側視アダプタ21aを装着して撮像した場合、タービンブレード画像は、図9Bに示すように、1回の撮像により、1枚のタービンブレード全体を表示可能である。
図10Aは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角の側視アダプタを装着して観察する状態を説明するための説明図である。図10Bは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角の側視アダプタを装着して観察する状態を説明するための説明図である。図10Cは、本発明の実施の形態に係わる内視鏡システムの狭い画角のアダプタにより撮像した画像の説明図である。
図10Aと図10Bにおける一点鎖線m2は、側視アダプタ21bの画角を示している。図10Aに示すように、例えば、画角50(°)である狭い画角の側視アダプタ21bを装着した場合、内視鏡11は、1枚のタービンブレード全体を画角内に収めることができない。
そこで、制御部32は、アングル調節処理をする(S11)。
S11では、内視鏡11は、タービンブレード基端側Tdを撮像し、画像の信号を制御部32に送信する。制御部32は、輪郭線抽出処理により、内視鏡11から取得される画像に対して輪郭線の抽出をする。輪郭線が抽出された後、制御部32は、タービンブレード基端2dの輪郭線が含まれているか否かを判定する。
タービンブレード基端2dの輪郭線が含まれていない場合、タービンブレード基端2dが画像に含まれるように、内視鏡11のアングル、すなわち、側方観察窓22bのタービンブレード2に対する角度を調整する。具体的には、制御部32は、湾曲部16が直線状になっているかどうかを判定する。湾曲部16が湾曲している場合は、制御部32は、アクチュエータ17に対し、湾曲部16を直線状に伸ばす制御信号を送信し、湾曲部16を直線状に伸ばし、タービンブレード基端2dが画角内に収まるようにする。湾曲部16が直線状であるにも関わらず、タービンブレード基端2dが画角内に収まっていない場合は、制御部32は、表示部34を介し、ユーザに対して内視鏡11の挿入長を調節するよう告知する。
S11の処理が終了した後、制御部32は、内視鏡11のアングル調整で使用された、輪郭線抽出処理がされたタービンブレード基端側Tdの部分画像を取得し、RAM39等に一時的に記憶する(S12)。
続いて、ブレードの撮像位置を変更するために画像処理でブレードを検知し、湾曲部を所定の湾曲角度に変更し、ブレードの画像を取得する(S13)。
S13では、図10Bに示すように、制御部32は、タービンブレード先端側Tuの部分画像を撮像するため、画像処理によりタービンブレード2を検知し、湾曲部16を湾曲させる信号をアクチュエータ17に対して送信し、湾曲部16を所定の湾曲角度だけ湾曲させる。所定の湾曲角度は、未撮像領域が画角内に含まれ、かつ既撮像領域の部分画像と接合せ可能なように、既撮像領域の一部が画角内に含まれる角度に設定される。例えば、図10Bにおいては、タービンブレード先端側Tuが画角内に含まれ、かつタービンブレード基端側Tdの一部が画角内に含まれる角度に設定される。
内視鏡11は、タービンブレード先端側Tuを撮像し、画像の信号を制御部32に送信する。制御部32は、タービンブレード先端側Tuの画像を取得し、輪郭線抽出処理により輪郭線を抽出する。輪郭線が抽出された後、タービンブレード先端側Tuの部分画像を、RAM39等に一時的に記憶させる。
続いて、制御部32は、タービンブレード先端2uの輪郭線が含まれているか否かを判定する(S14)。
S14では、タービンブレード先端側Tuの画像に、タービンブレード先端2uの輪郭線が含まれていない場合、タービンブレード先端2uの輪郭線が画像に含まれるまで、撮像を繰り返すため処理は、S13に戻る。タービンブレード先端2uの輪郭線が画像に含まれる場合、S15に進む。
制御部32は、RAM39等に一時的に記憶されたタービンブレード2の部分画像について、左右両側辺を基準として、上下に接ぎ合わせ、図10Cに示すように、タービンブレード画像を作成する(S15)。なお、図10Cの例においては、タービンブレード先端側Tuとタービンブレード基端側Tdを一点鎖線Pの部位で接ぎ合わせている。
制御部32は、上下に接ぎ合わされたタービンブレード2の画像を、サンプル画像のタービンブレード2の横幅及び縦幅を基準として、サンプル画像のサイズに拡大又は縮小し、サンプル画像のタービンブレード2と同じ位置に配置する(S16)。
上述のように、S11からS16の処理が、複数枚撮像処理部38bの処理を構成する。
以上述べた本発明の実施の形態によれば、適切な大きさと位置により被検体の画像を表示し、かつ損傷個所を検知してユーザに告知することにより、ユーザの作業負担と作業時間を低減させる。
(変形例1)
上述の実施の形態においては、ユーザが、アクセスポートを間違えて内視鏡11の挿入部12を挿入した場合、アクセスポートを間違えたことを検知できないが、検査画像とサンプル画像とを比較することにより、ユーザがアクセスポートを間違えているか否かを検知できるようにしてもよい。
変形例1として、アクセスポート挿入誤り検知部38cの処理について、説明する。以下に説明するS21〜S23の処理が、アクセスポート挿入誤り検知部38cを構成する。
図11は、本発明の実施の形態の変形例1に係わる内視鏡システムの正しいアクセスポートに挿入されているか否かを検知する流れを示すフローチャートである。図12は、本発明の実施の形態の変形例1に係わる内視鏡システムのタービンブレードの左右両側辺の長さを示す図である。図11においては、検査画像Eを実線で表し、サンプル画像Sを破線で表している。
変形例1においては、検査画像Eとサンプル画像Sの左右両側辺の長さを比較し、内視鏡11の挿入部12が正しいアクセスポート4に挿入されているか検知する。
検査画像Eを取得した後(S7又はS16の処理の後)、検査画像Eの左右両側辺L1a、L2aが、サンプル画像の左右両側辺L1b、L2bと同じ長さか否かを判定する(S21)。
具体的には、まず、制御部32は、検査画像Eとサンプル画像Sのそれぞれについて、タービンブレード2の四隅を特徴点として抽出する。検査画像Eにおける右上の特徴点と右下の特徴点の差から右側辺長L1aを導出し、また、サンプル画像Sにおける右上の特徴点と右下の特徴点の差から右側辺長L1bを導出する。制御部32は、導出されたL1aとL1bを比較し、差異が所定値未満であるとき(S21:YES)、S22に進む。一方、差異が所定値以上であるとき(S21:NO)、制御部32は、内視鏡11の挿入部12が挿入されたアクセスポート4は誤りの可能性があると判定し、S23に進む。
制御部32は、検査画像Eの左側辺長L2aと、サンプル画像Sの左側辺長L2bとを導出し、比較し、差異が所定値未満であるとき(S22:YES)、S8に進む。一方、差異が所定値以上であるとき(S22:NO)、制御部32は、検査画像Eのタービンブレードとサンプル画像Sのタービンブレードは異なると判定し、S23に進む(S22)。
S23では、制御部32は、表示部34を介し、ユーザに対し、検査画像Eのタービンブレードとサンプル画像Sのタービンブレードは異なることを告知し、挿入したアクセスポート誤りがないか、ユーザに対して確認を促す。挿入したアクセスポートに誤りがなく、ユーザから検査を継続する指示入力があったとき、制御部32は、処理をS8に進める。一方、挿入したアクセスポートに誤りがあり、ユーザから検査を中止する指示入力があったとき、制御部32は、検査を終了させる。
上述のように、S21からS23の処理が、アクセスポート挿入誤り検知部38cの処理を構成する。
この変形例1の構成によれば、ユーザは、アクセスポート4を誤って内視鏡11を挿入した場合においても、誤りを自動で検知し、早期に検査を再開することが可能であり、アクセスポートの挿入誤りがあった際の作業時間が短縮される。
(変形例2)
上述の実施の形態等においては、過去の検査時に、損傷部が検知されたかどうかに関わらず同じ処理により検査がされていたが、過去の検査時に、損傷部が検知されていない場合には、簡易的な検査をしてもよい。
変形例2として、検査部である簡易検査部38dの処理について、説明をする。以下に詳説するS31〜S36の処理は、簡易検査部38dを構成する。
図13は、本発明の実施の形態の変形例2に係わる内視鏡システムのタービンブレードの損傷部を目視によりチェックする流れを示すフローチャートである。
S2の処理の後、制御部32は、過去の検査時にランク付けされた一定以上のキズがあるか否かを判定する(S31)。具体的には、検査履歴情報から、一定以上の深刻度情報が記録されているか否かを判定される。一定以上の深刻度情報とは、例えば、深刻度が低い順番に、A、B、C、Dの4ランクにより深刻度情報が記録されている場合における深刻度情報C又はDである。一定以上の深刻度情報が入力されている場合は、S3に進む。一方、一定以上の深刻度情報が記録されていない場合は、簡易検査を行うため、処理は、S32に進む。
制御部32は、表示処理を行う(S32)。具体的に、制御部32は、ターニングツール6に対し、回転角度θが360(°)であり、回転方向が右回り又は左回りであり、回転速度が所定速度である制御信号を送信する。ここで、所定速度とは、ターニングツール6を回転させた際に、ユーザがタービンブレード画像を目視により検査できる範囲の速度である。
ターニングツール6が、タービンロータRを回転させることにより、回転体3は、回転を開始する。回転体3の回転を停止することなく、内視鏡11は、タービンブレード2を順次撮像し、画像信号を制御部32に送信する。制御部32は、内視鏡11から取得されるタービンブレード画像について、サンプル画像に基づいて、タービンブレード2が中央に大きく配置されるように処理し、表示部34に表示させる。したがって、表示部34には、タービンブレード画像が順次表示される。
また、制御部32は、前回の検査に使用された側視アダプタ21の画角情報と、内視鏡11に装着された側視アダプタ21の画角情報とを比較し、内視鏡11に装着された側視アダプタ21の画角が、前回の検査に使用された側視アダプタ21の画角よりも小さいときは、各タービンブレードの全体が撮像されるように、ターニングツール6を回転させながら、複数枚撮像処理部38bによる複数枚撮像処理として、湾曲部16の湾曲動作をさせ、分割画像を撮像し、分割画像を接ぎ合わせてタービンブレード画像を作成し、サンプル画像に基づいて作成されたタービンブレード画像の大きさと位置を調整する処理をする。
ユーザは、表示部34に表示されるタービンブレード画像を目視することにより、検査を進める。
ユーザは、キズ又は欠け等の損傷部を発見すると、タッチパネル35により、損傷検知部38aによる損傷検知処理を指示することが可能である(S33:YES)。回転体3の回転中に、表示部34に表示されたタービンブレード画像に対するユーザのタッチ操作を制御部32が検知すると、制御部32は、ターニングツール6に対し、回転を停止させる信号を送信し、回転体3の回転を停止させる。続いて、制御部32は、タッチ操作により指示されたタービンブレード2に対し、損傷検知部38aによる損傷検知処理を開始する(S34)。
損傷検知部38aによる損傷検知処理が終了した後、制御部32は、ターニングツール6に対し、回転を再開させる信号を送信し(S35)、回転体3の回転を再開させ、一周回転したかを判定する(S36)。
このように、制御部32は、回転体3が360(°)回転するまで、処理を続ける。
この構成によれば、過去の検査において、一定以上の深刻度情報が入力された損傷部を有さない場合には、簡易検査部38dにより簡易的な検査がされる。これにより、迅速な検査がなされ、検査時間の短縮が図られる。
(変形例3)
上述の実施の形態等においては、サンプル画像を予め用意し、サンプル画像を基準とし、検査画像の画面上の位置や大きさが設定され、また、損傷検知部(S8)において、サンプル画像と重ね合わせることにより、損傷部を検知するものであるが、サンプル画像に代えて、過去の検査画像を基準とし、検査画像の画面上の位置や大きさが設定され、また、損傷検知部38aにおいて、過去の検査画像と重ね合わせることにより、損傷部を検知する構成であってもよい。この構成によれば、過去の検査画像と比較しながら検査を進めることが可能であり、検査を効率的に進めることが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 内視鏡システム
2 タービンブレード
2d タービンブレード基端
2u タービンブレード先端
3 回転体
4 アクセスポート
5 接続ケーブル
6 ターニングツール
7 接続ケーブル
8 外部のパーソナルコンピュータ
11 内視鏡
12 挿入部
13 被検体像取得部
14 撮像部
15 ハンドル部
16 湾曲部
17 アクチュエータ
21 側視アダプタ
21a 側視アダプタ
21b 側視アダプタ
22 側方観察窓
22a 側方観察窓
22b 側方観察窓
23 属性情報部
31 本体部
32 制御部
33 記憶部
34 表示部
35 タッチパネル
36 バス
37 バッテリー
38a 損傷検知部
38b 複数枚撮像処理部
38c アクセスポート挿入誤り検知部
38d 簡易検査部
40 データ部
C1 円
C2 楕円
C4 円
D1 損傷部
D2 損傷部
D3a 領域
D3b 領域
D4 損傷部
D4a 領域
D4b 領域
E 検査画像
J ジェットエンジン
L1a 右側辺長
L1b 右側辺長
L2a 左側辺長
L2b 左側辺長
M メモリカード
m1 画角
m2 画角
R タービンロータ
P 接ぎ合わせ部位
S サンプル画像
Td タービンブレード基端側
Tu タービンブレード先端側
θ 回転角度

Claims (15)

  1. 挿入部と、
    前記挿入部に設けられ、被検体の被検体像を取得可能である被検体像取得部と、
    被検体情報と、検査履歴情報とを記憶可能である記憶部と、
    前記被検体像取得部により取得される画像と、前記被検体情報又は前記検査履歴情報とに基づいて、前記被検体像取得部が前記被検体像を取得可能になるように、前記被検体と前記被検体像取得部との相対位置を調整可能である位置調整部を制御する制御部と、
    前記被検体像と、前記被検体情報又は前記検査履歴情報とに基づいて、前記被検体の損傷部を検知する損傷検知部と、を有する
    ことを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記挿入部は、湾曲可能である湾曲部を有し、
    前記位置調整部は、前記湾曲部と、前記被検体を移動可能である被検体移動部との少なくとも1つを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記制御部は、複数枚撮像処理部を有し、
    前記複数枚撮像処理部は、前記湾曲部を制御し、前記被検体から部分画像を複数枚撮像して接合せ可能である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記挿入部は、属性情報を格納した属性情報部を有する側視アダプタが装着され、
    前記複数枚撮像処理部は、前記属性情報部から取得する画角情報と、前記検査履歴情報に含まれる過去の検査の画角情報とに基づいて、前記湾曲部を制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡システム。
  5. 前記被検体は、タービンブレードであり、
    前記被検体移動部は、前記タービンブレードを回転させるターニングツールである、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  6. 前記被検体情報は、前記タービンブレードの形状情報と、アクセスポートから検査可能である前記タービンブレードの枚数情報を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡システム。
  7. 前記被検体情報は、前記タービンブレードの色情報を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の内視鏡システム。
  8. 前記制御部は、前記被検体像と、前記タービンブレードの形状情報とに基づき、前記被検体像が表示部の中央に表示されるように、前記ターニングツールを制御することを特徴とする請求項6又は7に記載の内視鏡システム。
  9. 前記制御部は、アクセスポートから検査可能である1周分の前記タービンブレードの枚数情報に基づき、前記ターニングツールの回転速度を決定することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  10. 前記被検体情報は、前記タービンブレードの画面上の位置及び大きさの情報を含み、
    前記制御部は、前記被検体像の画面上の位置及び大きさを、前記タービンブレードの画面上の位置及び大きさの情報で設定される位置及び大きさにすることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  11. 前記損傷検知部は、前記被検体像と、前記タービンブレードの形状情報とに基づき、前記タービンブレードの損傷部を検知することを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  12. 前記損傷検知部は、前記被検体像と、前記タービンブレードの色情報とに基づき、前記タービンブレードの損傷部を検知することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  13. 前記制御部は、アクセスポート挿入誤り検知部を有し、
    前記アクセスポート挿入誤り検知部は、前記被検体像と、前記タービンブレードの形状情報とに基づいて、前記挿入部のアクセスポートの挿入誤りを検知可能であることを特徴とする請求項6から12のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  14. 前記制御部は、検査部を有し、
    前記検査部は、前記タービンブレードを連続的に回転させ、ユーザによる指示を受けることにより、前記損傷検知部による損傷検知処理を行う、
    ことを特徴とする請求項5から13のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  15. 前記検査履歴情報は、過去の検査で記録された損傷部の深刻度情報を含み、
    前記検査部は、前記深刻度情報により、深刻度が低いと判定されるときは、前記検査部による検査を行うことを特徴とする請求項14に記載の内視鏡システム。
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