JP2016206549A - 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016206549A
JP2016206549A JP2015090713A JP2015090713A JP2016206549A JP 2016206549 A JP2016206549 A JP 2016206549A JP 2015090713 A JP2015090713 A JP 2015090713A JP 2015090713 A JP2015090713 A JP 2015090713A JP 2016206549 A JP2016206549 A JP 2016206549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
htm
hole transport
agent
charge
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015090713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6299663B2 (ja
Inventor
東 潤
Jun Azuma
潤 東
賢輔 大川
Kensuke Okawa
賢輔 大川
明彦 尾形
Akihiko Ogata
明彦 尾形
貴広 大木
Takahiro Oki
貴広 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2015090713A priority Critical patent/JP6299663B2/ja
Publication of JP2016206549A publication Critical patent/JP2016206549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6299663B2 publication Critical patent/JP6299663B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】電気的特性及び耐摩耗性に優れる積層型電子写真感光体を提供する。
【解決手段】電荷発生剤を有する電荷発生層と、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を有する電荷輸送層を備え、第1正孔輸送剤及び第2正孔輸送剤を有し、電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))と、第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))と、第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))とは下記数式(1)を満たす。バインダー樹脂は、下記一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含む。酸化防止剤は、フェノール構造を有する化合物である。Ip(第1HTM)<Ip(CGM)<Ip(第2HTM)・・・(1)
Figure 2016206549

【選択図】なし

Description

本発明は、積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
電子写真感光体は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる。一般に、電子写真感光体は、感光層を備える。感光層は、電荷発生剤、電荷輸送剤(例えば、正孔輸送剤又は電子輸送剤)、及びこれらを結着させる樹脂(バインダー樹脂)を含有することができる。このような感光層を備える電子写真感光体は、電子写真有機感光体と呼ばれる。また、感光層は、電荷発生の機能を有する電荷発生層と、電荷輸送の機能を有する電荷輸送層とを含むことができる。このような電子写真有機感光体は、積層型電子写真感光体と呼ばれる。
バインダー樹脂としてポリカーボネート共重合体を用いた積層型電子写真感光体が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011−026574号公報
しかしながら、バインダー樹脂として上述したポリカーボネート共重合体を使用して電子写真感光体の感光層構造を形成する場合、感光体の十分な電気的特性(例えば、感度特性)及び耐摩耗性が得られない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気的特性及び耐摩耗性に優れる積層型電子写真感光体を提供することである。また、本発明の目的は、上述の積層型電子写真感光体を備えることで、画像不良の発生を抑制することができるプロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することである。
本発明の積層型電子写真感光体は、感光層を備える。前記感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層とを含む。前記電荷発生層は、電荷発生剤を有する。前記電荷輸送層は、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を有する。前記正孔輸送剤は、第1正孔輸送剤及び第2正孔輸送剤を有する。前記電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))と、前記第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))と、前記第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))とは下記数式(1)を満たす。前記バインダー樹脂は、下記一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含む。前記酸化防止剤は、フェノール構造を有する化合物である。
Ip(第1HTM)<Ip(CGM)<Ip(第2HTM)・・・(1)
Figure 2016206549
一般式(1)中、R23〜R25は、各々独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。ただし、R23〜R25のうち少なくとも一つは、炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。p+q=1、0.35≦p<1である。nは2又は3を表す。
本発明のプロセスカートリッジは、上述の積層型電子写真感光体を備える。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部とを備える。前記像担持体は、上述の積層型電子写真感光体である。前記帯電部は、前記像担持体の表面を帯電する。前記帯電部の帯電極性は負極性である。前記露光部は、帯電された前記像担持体の前記表面を露光して、前記像担持体の前記表面に静電潜像を形成する。前記現像部は、前記静電潜像をトナー像として現像する。前記転写部は、前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写する。
本発明の積層型電子写真感光体によれば、電気的特性及び耐摩耗性に優れる。また、本発明のプロセスカートリッジ、又は画像形成装置によれば、上述の積層型電子写真感光体を備えることで、画像不良の発生を抑制することができる。
本発明の第一実施形態における積層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。 本発明の第二実施形態における画像形成装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で、適宜変更を加えて実施できる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
<第一実施形態:積層型電子写真感光体>
第一実施形態は、積層型電子写真感光体(以下、単に「感光体」と記載することがある)に関する。以下、図1を参照して、第一実施形態に係る感光体について説明する。図1は、第一実施形態に係る積層型電子写真感光体の構造を示す概略断面図である。感光体1は、例えば、図1(a)に示すように、導電性基体2と、感光層3とを備える。感光層3は、例えば、図1(a)に示すように、導電性基体2上に直接設けられていてもよい。また、感光体1は、例えば、図1(c)に示すように、導電性基体2と、感光層3と、中間層4とを備える。例えば、図1(c)に示すように、導電性基体2と感光層3との間に中間層(下引き層)4が適宜に設けられていてもよい。感光層3上に保護層が設けられていてもよい。
感光層3は、電荷発生層3aと、電荷輸送層3bとを含む。感光体1においては、図1(b)に示すように導電性基体2上に電荷輸送層3bが設けられ、電荷輸送層3b上に電荷発生層3aが設けられてもよい。ただし、一般に電荷輸送層3bの膜厚は、電荷発生層3aの膜厚に比べ厚いため、電荷輸送層3bは、電荷発生層3aに比べ破損しにくい。このため、感光体1では、図1(a)に示すように、電荷発生層3a上に電荷輸送層3bが設けられることが好ましい。
第一実施形態に係る感光体1は、電気的特性(帯電性及び感度特性)及び耐摩耗性に優れる。その理由は、以下のように推測される。第一実施形態に係る感光体1において、感光層3は、電荷発生層3aに電荷発生剤を有し、電荷輸送層3bに正孔輸送剤(第1正孔輸送剤、及び第2正孔輸送剤)、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を有する。電荷発生剤と第1正孔輸送剤と第2正孔輸送剤とは、上述の数式(1)を満たすため、電荷発生剤から第1正孔輸送剤へのキャリア(正孔)の注入がされ易い。また、感光体1は、感光体1の表面でキャリアを保持し易い。さらに、バインダー樹脂は一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含み、ポリカーボネート樹脂は炭素数1以上4以下のアルキル基を少なくとも一つ有するため、溶媒への溶解性及び正孔輸送剤との相溶性に優れる。このため、正孔輸送剤が均一に分散する電荷輸送層用塗布液を調製でき、正孔輸送剤が均一に分散した電荷輸送層を形成できる傾向にある。したがって、第一実施形態に係る感光体1は、帯電性及び感度特性に優れると考えられる。
また、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂により、酸化防止剤が均一に分散した電荷輸送層3bを形成できると考えられる。このため、酸化性物質(例えば、オゾン)及び窒素酸化物(例えば、NOx)が帯電工程で発生し、感光体1の表面が酸化性物質及び窒素酸化物に曝された状態となっても、酸化性物質及び窒素酸化物による感光体1の表面の劣化を抑制することができると考えられる。したがって、第一実施形態に係る感光体1は、感度特性の低下を抑制することができると考えられる。
一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂はスタッキング構造を形成し易いため、電荷輸送層3bの層密度が高まり電荷輸送層3bの膜強度が向上すると考えられる。したがって、第一実施形態に係る感光体1は、耐摩耗性に優れると考えられる。
以下、導電性基体2、感光層3、及び中間層4について説明する。さらに、感光体1の製造方法について説明する。
[1.導電性基体]
導電性基体2は、感光体1の導電性基体として用いることができる限り、特に限定されない。導電性基体2としては、少なくとも表面部が導電性を有する材料で構成される導電性基体を用いることができる。導電性基体2としては、例えば、導電性を有する材料で構成される導電性基体;及び導電性を有する材料で被覆される導電性基体が挙げられる。導電性を有する材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、又は真鍮が挙げられる。これらの導電性を有する材料を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて(例えば、合金として)用いてもよい。これらの導電性を有する材料のなかでも、感光層3から導電性基体2への電荷の移動が良好であることから、アルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。
導電性基体2の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて適宜選択することができる。例えば、シート状の導電性基体、又はドラム状の導電性基体を使用することができる。また、導電性基体2の厚みは、導電性基体2の形状に応じて、適宜選択することができる。
[2.感光層]
既に上述したように、感光層3は、電荷発生層3aと、電荷輸送層3bとを備える。以下、電荷発生層3a及び電荷輸送層3bについて説明する。さらに、必要に応じて含んでもよい添加剤について説明する。
[2−1.電荷発生層]
電荷発生層3aは、例えば、電荷発生剤と、電荷発生層用バインダー樹脂(以下、ベース樹脂と記載することがある)とを有する。電荷発生層3aの厚さは、電荷発生層として十分に作用することができれば、特に限定されない。電荷発生層3aの厚さは、具体的には、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましい。以下、電荷発生剤、及びベース樹脂について説明する。
[2−1−1.電荷発生剤]
電荷発生剤は、感光体1用の電荷発生剤であれば、特に限定されない。電荷発生剤としては、例えば、フタロシアニン系顔料、ペリレン顔料、ビスアゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライン顔料、トリスアゾ顔料、インジゴ顔料、アズレニウム顔料、シアニン顔料、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム、アモルファスシリコンのような無機光導電材料の粉末、ピリリウム塩、アンサンスロン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、又はキナクリドン系顔料が挙げられる。フタロシアニン系顔料としては、例えば、フタロシアニン(例えば、X型無金属フタロシアニン(X−H2Pc))、又はフタロシアニン誘導体が挙げられる。フタロシアニン誘導体としては、例えば、チタニルフタロシアニン、又は酸化チタン以外が配位したフタロシアニン(例えば、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン)が挙げられる。チタニルフタロシアニンの結晶型としては、例えば、α型チタニルフタロシアニン(以下、電荷発生剤CGM−2と記載することがある)、β型チタニルフタロシアニン、又はY型チタニルフタロシアニン(以下、電荷発生剤CGM−1と記載することがある)が挙げられる。これらの電荷発生剤のうち、フタロシアニン系顔料が好ましく、チタニルフタロシアニンがより好ましく、Y型チタニルフタロシアニン、又はα型チタニルフタロシアニンがさらに好ましい。電荷発生剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。チタニルフタロシアニンは、例えば、式(CGM)で表される。
Figure 2016206549
所望の領域に吸収波長を有する電荷発生剤を感光体1に単独で用いてもよいし、2種以上の電荷発生剤を組み合わせて用いてもよい。さらに、例えば、デジタル光学系の画像形成装置(例えば、半導体レーザーのような光源を使用したレーザービームプリンター、又はファクシミリ)には、700nm以上の波長領域に感度を有する感光体を用いることが好ましい。そのため、例えば、フタロシアニン系顔料(例えば、X型無金属フタロシアニン、又はY型チタニルフタロシアニン)が好適に用いられる。フタロシアニン系顔料の結晶形状(例えば、α型、β型、又はY型)については特に限定されず、種々の結晶形状を有するフタロシアニン系顔料が使用される。
短波長レーザー光源(例えば、350nm以上550nm以下程度の波長を有するレーザー光源)を用いた画像形成装置に適用される感光体には、電荷発生剤として、アンサンスロン系顔料、又はペリレン系顔料が好適に用いられる。
電荷発生剤の含有量は、電荷発生層3aにおいてベース樹脂100質量部に対して、5質量部以上1000質量部以下であることが好ましく、30質量部以上500質量部以下であることがより好ましい。
[2−1−2.ベース樹脂]
ベース樹脂は、感光体1に適用し得るベース樹脂である限り、特に制限されない。ベース樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、又は光硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸系共重合体、アクリル共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、又はポリエステル樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、又はその他架橋性の熱硬化性樹脂が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、エポキシアクリル酸系樹脂、又はウレタン−アクリル酸系共重合樹脂が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ベース樹脂は、後述するバインダー樹脂と同様の樹脂も例示されているが、同一の感光体1においては、通常、バインダー樹脂とは異なる樹脂が選択される。このことは、以下のことによる。感光体1を製造する際、通常、電荷発生層3a、電荷輸送層3bの順に形成するので、電荷発生層3aに、電荷輸送層用塗布液を塗布することになる。そのため、電荷発生層3aは、電荷輸送層用塗布液の溶剤に溶解しないことが求められる。そこで、電荷発生層用結着樹脂は、同一の感光体1においては、通常、バインダー樹脂とは異なる樹脂が選択される。
[2−2.電荷輸送層]
電荷輸送層3bは、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を有する。電荷輸送層3bは、必要に応じて添加剤を含んでもよい。電荷輸送層3bの厚さは、電荷輸送層として十分に作用することができれば、特に限定されない。電荷輸送層3bの厚さは、具体的には、2μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることがより好ましい。以下、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤について説明する。さらに、電荷輸送層3bが必要に応じて有してもよい添加剤について説明する。
[2−2−1.正孔輸送剤]
正孔輸送剤は、第1正孔輸送剤及び第2正孔輸送剤を有する。第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))と、第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))と、電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))とは下記数式(1)を満たす。
Ip(第1HTM)<Ip(CGM)<Ip(第2HTM)・・・(1)
Ip(第1HTM)、Ip(第2HTM)、及びIp(CGM)は、例えば、大気雰囲気型紫外線光電子分析装置(理研計器株式会社製「AC−1」)を用いて測定することができる。
Ip(第1HTM)と、Ip(CGM)とは数式(2)を満たすことが好ましい。
0.03eV≦|Ip(CGM)−Ip(第1HTM)|≦0.25eV・・・(2)
Ip(第1HTM)と、Ip(CGM)とは、数式(2)を満たすと、電荷発生剤から第1正孔輸送剤へ正孔の注入がされ易く、感光体1の電気的特性が向上し易い。
Ip(第2HTM)と、Ip(CGM)とは数式(3)を満たすことが好ましい。
0.05eV≦|Ip(CGM)−Ip(第2HTM)|≦0.29eV・・・(3)
Ip(第2HTM)と、Ip(CGM)とは、数式(3)を満たすと、感光体1の電気的特性が向上し易い。
Ip(第1HTM)と、Ip(第2HTM)とは数式(4)を満たすことが好ましい。
0.11eV≦|Ip(第1HTM)−Ip(第2HTM)|≦0.46eV・・・(4)
Ip(第1HTM)と、Ip(第2HTM)とは、数式(4)を満たすと、電荷輸送層3bでの正孔の移動度が向上し易くなり、感光体1の電気的特性が向上し易い。
正孔輸送剤及び電荷発生剤のイオン化ポテンシャルは、例えば、π共役系の空間的広がりの大きさ、又はπ共役系電荷の密度により制御することができると考えられる。より具体的には、正孔輸送剤のπ電子系の空間的広がりを大きくすること、又は、アルキル基若しくはアルコシキ基のような電子供与性置換基の有無によって、正孔輸送剤のイオン化ポテンシャルを低下させることができると考えられる。
正孔輸送剤は、数式(1)を満たし、感光体1に適用し得る正孔輸送剤である限り、特に限定されない。正孔輸送剤としては、例えば、含窒素環式化合物又は縮合多環式化合物を使用することができる。含窒素環式化合物及び縮合多環式化合物としては、例えば、トリフェニルアミン誘導体;ジアミン誘導体(例えば、N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルフェニレンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルナフチレンジアミン誘導体、又はN,N,N’,N’−テトラフェニルフェナントリレンジアミン誘導体;オキサジアゾール系化合物(例えば、2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール);スチリル系化合物(例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン);カルバゾール系化合物(例えば、ポリビニルカルバゾール);有機ポリシラン化合物;ピラゾリン系化合物(例えば、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン);ヒドラゾン系化合物;インドール系化合物;オキサゾール系化合物;イソオキサゾール系化合物;チアゾール系化合物;チアジアゾール系化合物;イミダゾール系化合物;ピラゾール系化合物;トリアゾール系化合物が挙げられる。
これらの正孔輸送剤のうち、式(HTM−1)〜(HTM−10)で表される化合物(以下、正孔輸送剤(HTM−1)〜(HTM−10)と記載することがある)が好ましい。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
電荷輸送剤の含有量は、電荷輸送層3bにおいてバインダー樹脂100質量部に対して、5質量部以上1000質量部以下であることが好ましく、30質量部以上500質量部以下であることがより好ましい。
[2−2−2.バインダー樹脂]
バインダー樹脂は、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含む。
Figure 2016206549
一般式(1)中、R23〜R25は、各々独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。ただし、R23〜R25のうち少なくとも一つは、炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。p+q=1、0.35≦p<1である。nは2又は3を表す。
一般式(1)中、R23〜R25の表す炭素数1以上4以下のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、又はtert−ブチル基が挙げられる。これらのうち、メチル基が好ましい。一般式(1)中、R23〜R25のうち少なくとも一つは、炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。
一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂は、一般式(2)で表される繰り返し単位(以下、「繰り返し単位(2)」と記載することがある)、及び一般式(3)で表される繰り返し単位(以下、「繰り返し単位(3)」と記載することがある)を有する。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
一般式(2)中のR23、R24及びn、並びに一般式(3)中のR25は、各々一般式(1)中のR23、R24、n及びR25と同義である。
一般式(1)中のp及びqに関し、p+q=1であり、0.35≦p<1である。qは、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂における繰り返し単位(2)のモル数と、繰り返し単位(3)のモル数との合計モル数に対する、繰り返し単位(2)のモル数の比率を示す。pは、繰り返し単位(2)のモル数と、繰り返し単位(3)のモル数との合計モル数に対する、繰り返し単位(3)のモル数の比率を示す。pが0.35以上1未満であると、感光体1は耐摩耗性に優れる。感光体1の機械的特性を向上させるという観点から、0.35≦p≦0.8であることが好ましく、0.40≦p≦0.60であることがより好ましい。
一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂における、繰り返し単位(2)及び繰り返し単位(3)の配列は、特に限定されない。一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂としては、例えば、ランダム共重合体、交互共重合体、周期的共重合体、又はブロック共重合体が挙げられる。ランダム共重合体としては、例えば、繰返し単位(2)と、繰返し単位(3)とがランダムに配列した共重合体を挙げることができる。交互共重合体としては、例えば、繰返し単位(2)と繰り返し単位(3)とが交互に配列した共重合体を挙げることができる。周期的共重合体としては、例えば、1つ又は複数の繰返し単位(2)と、1つ又は複数の繰返し単位(3)とが周期的に配列した共重合体が挙げられる。ブロック共重合体としては、例えば、複数の繰返し単位(2)からなるブロックと、複数の繰返し単位(3)からなるブロックとが配列した共重合体が挙げられる。
バインダー樹脂の製造方法は、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を製造することができれば、特に限定されない。これらの製造方法として、例えば、ポリカーボネート樹脂の繰返し単位を構成するためのジオール化合物とホスゲンとを界面縮重合させる方法(いわゆるホスゲン法)、又はジオール化合物とジフェニルカーボネートとをエステル交換反応させる方法が挙げられる。より具体的には、例えば、繰り返し単位(3)が60mol%(p=0.60)となるように、一般式(4)で表されるジオール化合物及び一般式(5)で表されるジオール化合物を混合して得た混合物と、ホスゲンとを界面縮重合させる方法が挙げられる。なお、一般式(4)中のR23、R24及びn、並びに一般式(5)中のR25は、各々一般式(1)中のR23、R24、n及びR25と同義である。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
バインダー樹脂は、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂に加え、他のバインダー樹脂を含んでもよい。他のバインダー樹脂としては、例えば、上述したベース樹脂と同様の樹脂が挙げられる。
バインダー樹脂の分子量は、粘度平均分子量が40,000以上であることが好ましく、40,000以上52,500以下であることがより好ましい。バインダー樹脂の粘度平均分子量が40,000以上であると、バインダー樹脂の耐摩耗性を十分に高めることができ、感光層3が摩耗しにくくなる。また、バインダー樹脂の分子量が52,500以下であると、感光層3の形成時にバインダー樹脂が溶剤に溶解し易くなり、感光層用塗布液の粘度が高くなり過ぎない。その結果、感光層3を形成し易くなる。
[2−2−3.酸化防止剤]
酸化防止剤は、フェノール構造を有する化合物(フェノール系酸化防止剤)である。フェノール構造としては、例えば、一般式(6)又は(7)で表される。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
一般式(6)及び(7)中、R31、R32、R33、R34、R41、R42、R43、及びR44は、各々独立に、水素原子、又は炭素数1以上5以下のアルキル基を表す。*は結合部位を表す。
一般式(6)及び(7)中、R31〜R44の表す炭素数1以上5以下のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、又はtert−ペンチル基が挙げられる。フェノール構造は、ベンゼン環上のフェノール系水酸基に対する2つのオルト位の何れか一方にかさ高い基を有することが好ましい。例えば、一般式(6)中、R31及びR32のうち少なくとも一方が、tert−ブチル基、又はtert−ペンチル基を表すことが好ましい。また、一般式(7)中、R41がtert−ブチル基、又はtert−ペンチル基を表すことが好ましい。一般式(6)及び(7)中、R31〜R44の表す炭素数1以上5以下のアルキル基は、各々独立に、水素原子、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、又はtert−ペンチル基を表すことが好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、下記式(P−1)〜(P−16)が挙げられる。これらのうち、酸化防止剤としては、式(P−1)〜(P−4)で表される化合物が好ましい。
Figure 2016206549
酸化防止剤の含有量は、バインダー樹脂100質量部に対して0.1質量部以上15質量部以下であることが好ましい。
[2−3.添加剤]
感光層3は各種の添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、劣化防止剤(例えば、ラジカル捕捉剤、一重項消光剤、又は紫外線吸収剤)、軟化剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、電子アクセプター化合物、ドナー、界面活性剤、可塑剤、増感剤、又はレベリング剤が挙げられる。電子アクセプター化合物としては、例えば、式(ETM−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2016206549
増感剤としては、例えば、テルフェニル、ハロナフトキノン類、又はアセナフチレンが挙げられる。電荷発生層3aが増感剤を含むと、電荷発生層3aの感度が向上し易い。
可塑剤としては、例えば、式(BP−1)〜(BP−20)で表されるビフェニル誘導体が挙げられる。これらのうち、可塑剤としては、式(BP−3)で表されるビフェニル誘導体(メタターフェニル)が好ましい。電荷発生層3aが可塑剤を含むと、電荷輸送層3bの耐クラック性が向上し易い。
Figure 2016206549
[3.中間層]
感光体1において、中間層4(特に、下引き層)は、導電性基体2と感光層3との間に位置することができる。中間層4は、例えば、無機粒子、及び中間層4に用いられる樹脂(中間層用樹脂)を含有する。中間層4の存在により、リーク発生を抑制し得る程度の絶縁状態を維持しつつ、感光体1を露光した時に発生する電流の流れを円滑にして、抵抗の上昇を抑えることができる。
無機粒子としては、例えば、金属(例えば、アルミニウム、鉄、又は銅)、金属酸化物(例えば、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、又は酸化亜鉛)の粒子、又は非金属酸化物(例えば、シリカ)の粒子が挙げられる。これらの無機粒子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
中間層用樹脂としては、中間層4を形成する樹脂として用いることができる樹脂であれば、特に限定されない。
中間層4は、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、各種の添加剤を含有してもよい。添加剤の種類は、感光層3の添加剤の種類と同様である。
[4.感光体の製造方法]
次に、図1を参照して、感光体1の製造方法の一例について説明する。第一実施形態に係る感光体1の製造方法は、感光層形成工程を有する。感光層形成工程は、電荷発生層形成工程と、電荷輸送層形成工程とを有する。
電荷発生層形成工程では、電荷発生層用塗布液を、導電性基体2上に塗布し、塗布した電荷発生層用塗布液に含まれる溶剤を除去して電荷発生層3aを形成する。電荷発生層用塗布液は、電荷発生剤と、ベース樹脂と、溶剤とを含む。電荷発生層用塗布液は、電荷発生剤、及びベース樹脂を溶剤に溶解又は分散させることにより調整することができる。電荷発生層用塗布液には、必要に応じて各種添加剤を加えてもよい。
電荷輸送層形成工程では、電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層3a上に塗布し、塗布した電荷輸送層用塗布液に含まれる溶剤を除去して電荷輸送層3bを形成する。電荷輸送層用塗布液は、正孔輸送剤と、バインダー樹脂と、酸化防止剤と、溶剤とを含む。電荷発生層用塗布液は、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を溶剤に溶解又は分散させることにより調整することができる。電荷輸送層用塗布液には、必要に応じて各種添加剤を加えてもよい。
以下、電荷発生層形成工程を例に挙げ、感光層形成工程の詳細を説明する。
電荷発生層用塗布液に含有される溶剤は、電荷発生層用塗布液に含まれる各成分を溶解又は分散できれば、特に限定されない。溶剤としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はブタノール)、脂肪族系炭化水素(例えば、n−ヘキサン、オクタン、又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、又はキシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、又はクロロベンゼン)、エーテル類(例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、又はジエチレングリコールジメチルエーテル)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、又はシクロヘキサノン)、エステル類(例えば、酢酸エチル、又は酢酸メチル)、ジメチルホルムアルデヒド、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、又はジメチルスルホキシドが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。電荷発生層用塗布液に含有される溶剤としては、これらの溶剤のうち、非ハロゲン系溶剤が好ましい。
電荷発生層用塗布液は、各成分を混合し、溶剤に分散することにより調製される。混合又は分散には、例えば、ビーズミル、ロールミル、ボールミル、アトライター、ペイントシェーカー、又は超音波分散器を用いることができる。
電荷発生層用塗布液は、各成分の分散性、又は形成される各々の層の表面平滑性を向上させるために、例えば、界面活性剤又はレベリング剤を含有してもよい。
電荷発生層用塗布液を塗布する方法としては、例えば、導電性基体2上に均一に電荷発生層用塗布液を塗布できる方法であれば、特に限定されない。塗布方法としては、例えば、ディップコート法、スプレーコート法、スピンコート法、又はバーコート法が挙げられる。
電荷発生層用塗布液に含まれる溶剤を除去する方法としては、電荷発生層用塗布液中の溶剤を蒸発させ得る方法であれば、特に制限されない。除去する方法としては、例えば、加熱、減圧、又は加熱と減圧との併用が挙げられる。より具体的には、高温乾燥機、又は減圧乾燥機を用いて、熱処理(熱風乾燥)する方法が挙げられる。熱処理条件は、例えば、40℃以上150℃以下の温度、かつ3分間以上120分間以下の時間である。
なお、感光体1の製造方法は、必要に応じて、中間層4を形成する工程、及び/又は保護層5を形成する工程をさらに含んでいてもよい。中間層4を形成する工程、及び保護層5を形成する工程では、公知の方法を適宜選択することができる。
第一実施形態に係る感光体1は、電子写真方式の画像形成装置の像担持体として用いることができる。また、この画像形成装置としては、電子写真方式のものであれば、特に限定されない。第一実施形態に係る感光体1は、具体的には、例えば、後述の画像形成装置の像担持体として用いることができる。
<第二実施形態:画像形成装置>
第二実施形態は、画像形成装置に関する。以下、図2を参照して、第二実施形態に係る画像形成装置の一態様について、説明する。図2は、第二実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置6は、第一実施形態に係る感光体1を備える。感光体1は、像担持体として使用される。
第二実施形態に係る画像形成装置6は、感光体に相当する像担持体1と、帯電装置に相当する帯電部27と、露光装置に相当する露光部28と、現像装置に相当する現像部29と、転写部とを備える。帯電部27は像担持体1の表面を負帯電する。帯電部27の帯電極性は、負極性である。露光部28は、帯電された像担持体1の表面を露光して、像担持体1の表面に静電潜像を形成する。現像部29は、静電潜像をトナー像として現像する。転写部は、トナー像を像担持体1から被転写体(中間転写ベルト20)へ転写する。画像形成装置6が中間転写方式を採用する場合、転写部は、一次転写ローラー33、及び二次転写ローラー21に相当する。像担持体は、第一実施形態に係る感光体1である。
画像形成装置6は、電子写真方式の画像形成装置である限り、特に限定されない。画像形成装置6は、例えば、モノクロ画像形成装置であってもよいし、カラー画像形成装置であってもよい。異なる色のトナーによる各色のトナー像を形成するために、画像形成装置6は、タンデム方式のカラー画像形成装置であってもよい。
以下、タンデム方式のカラー画像形成装置を例に挙げて、画像形成装置6を説明する。画像形成装置6は、所定方向に並設された複数の感光体1と、複数の現像部29とを備える。複数の現像部29は、各々、感光体1に対向して配置される。複数の現像部29は、各々、現像ローラーを備える。現像ローラーは、トナーを担持して搬送し、対応する像担持体1の表面にトナーを供給する。
図2に示すように、画像形成装置6は、箱型の機器筺体7を有している。機器筺体7内には、給紙部8、画像形成部9、及び定着部10が設けられる。給紙部8は、用紙Pを給紙する。画像形成部9は、給紙部8から給紙された用紙Pを搬送しながら、用紙Pに画像データに基づくトナー像を転写する。定着部10は、画像形成部9で用紙P上に転写された未定着のトナー像を、用紙Pに定着させる。さらに、機器筺体7の上面には、排紙部11が設けられる。排紙部11は、定着部10で定着処理された用紙Pを排紙する。
給紙部8には、給紙カセット12と、第一ピックアップローラー13と、給紙ローラー14、15、及び16と、レジストローラー対17とが備えられる。給紙カセット12は、機器筺体7から挿脱可能に設けられる。給紙カセット12には、各種サイズの用紙Pが貯留される。第一ピックアップローラー13は、給紙カセット12の左上方位置に設けられる。第一ピックアップローラー13は、給紙カセット12に貯留されている用紙Pを1枚ずつ取り出す。給紙ローラー14〜16は、第一ピックアップローラー13によって取り出された用紙Pを搬送する。レジストローラー対17は、給紙ローラー14〜16によって搬送された用紙Pを、一時待機させた後に、所定のタイミングで画像形成部9に供給する。
また、給紙部8は、手差しトレイ(不図示)と、第二ピックアップローラー18とをさらに備えている。手差しトレイは、機器筺体7の左側面に取り付けられる。第二ピックアップローラー18は、手差しトレイに載置された用紙Pを取り出す。第二ピックアップローラー18によって取り出された用紙Pは、給紙ローラー14〜16によって搬送され、レジストローラー対17によって、所定のタイミングで画像形成部9に供給される。
画像形成部9には、画像形成ユニット19、中間転写ベルト20、及び二次転写ローラー21が備えられる。中間転写ベルト20には、画像形成ユニット19によって、中間転写ベルト20の周面(像担持体1の表面との接触面)に、トナー像が一次転写される。なお、一次転写されるトナー像は、コンピューターのような上位装置から伝送された画像データに基づいて形成される。二次転写ローラー21は、中間転写ベルト20上のトナー像を、給紙カセット12から送り込まれた用紙Pに二次転写する。
画像形成ユニット19には、イエロートナー供給用ユニット25と、マゼンタトナー供給用ユニット24と、シアントナー供給用ユニット23と、ブラックトナー供給用ユニット22とを備える。画像形成ユニット19には、イエロートナー供給用ユニット25を基準として中間転写ベルト20の回転方向の上流側(図2では右側)から下流側に向けて、イエロートナー供給用ユニット25、マゼンタトナー供給用ユニット24、シアントナー供給用ユニット23、及びブラックトナー供給用ユニット22が順次配設されている。ユニット22〜25には、各ユニットの中央位置に、感光体1が配設されている。感光体1は、矢符(時計回り)方向に回転可能に配設されている。なお、ユニット22〜25は、画像形成装置6本体に対して脱着される後述のプロセスカートリッジであってもよい。
そして、各像担持体1の周囲には、帯電部27、露光部28、現像部29が、帯電部27を基準として各像担持体1の回転方向の上流側から順に配置されている。
像担持体1の回転方向における帯電部27の上流側には、除電器(不図示)、及びクリーニング装置(不図示)が設けられてもよい。除電器は、中間転写ベルト20へのトナー像の一次転写が終了した後、像担持体1の周面(表面)を除電する。クリーニング装置及び除電器によって清掃及び除電された像担持体1の周面は、帯電部27へ送られ、新たに帯電処理される。
なお、第二実施形態に係る画像形成装置6は、クリーニング装置に相当するクリーニング部及び/又は除電器に相当する除電部を備えることができる。第二実施形態に係る画像形成装置6がクリーニング部及び除電部を備える場合、各像担持体1の回転方向の上流側から帯電部27を基準として、帯電部27、露光部28、現像部29、転写部、クリーニング部、除電部の順で、配置される。
既に述べたように、帯電部27は、像担持体1の表面を帯電する。具体的には、帯電部27は、像担持体1の表面を均一に帯電する。帯電部27は、像担持体1の表面を均一に帯電できる限り、特に制限されない。帯電部27は、非接触方式の帯電部であってもよいし、接触方式の帯電部であってもよい。このような接触方式の帯電部27としては、例えば、帯電ローラー又は帯電ブラシが挙げられる。帯電部27としては、接触方式の帯電部(より具体的には、帯電ローラー、又は帯電ブラシ等)が好ましい。接触方式の帯電部27を使用することにより、帯電部27から発生する活性ガス(例えば、オゾン、又は窒素酸化物)の排出を抑えることができる。その結果、活性ガスによる感光層3の劣化が抑制されるとともに、オフィス環境に配慮した設計が達成できる。
帯電部27が接触方式の帯電ローラーを備える場合、帯電ローラーは、像担持体1と接触したまま、像担持体1の表面を帯電する。このような帯電ローラーとしては、例えば、像担持体1の表面と接触したまま、像担持体1の回転に従属して回転する帯電ローラーが挙げられる。また、帯電ローラーとしては、例えば、少なくとも表面部が樹脂で構成された帯電ローラーが挙げられる。具体的には、帯電ローラーは、回転可能に軸支された芯金と、芯金上に形成された樹脂層と、芯金に電圧を印加する電圧印加部とを備える。このような帯電ローラーを備えた帯電部27は、電圧印加部が芯金に電圧を印加することによって、樹脂層を介して接触する感光体1の表面を帯電させることができる。
帯電ローラーの樹脂層を構成する樹脂は、像担持体1の周面を良好に帯電させることができる限り特に限定されない。樹脂層を構成する樹脂の具体例としては、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、又はシリコーン変性樹脂が挙げられる。樹脂層には、無機充填材を含有させてもよい。
帯電部27が印加する電圧は、特に限定されない。しかし、帯電部27が交流電圧を印加すること、又は直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧を印加することよりも、帯電部27が直流電圧のみを印加することが好ましい。帯電部27が直流電圧のみを印加する場合、感光層3の磨耗量が減少する傾向があるためである。その結果、好適な画像を形成することができる。帯電部27が感光体1に印加する直流電圧は、1000V以上2000V以下であることが好ましく、1200V以上1800V以下であることがより好ましく、1400V以上1600V以下であることが特に好ましい。
帯電ローラーの樹脂層を構成する樹脂は、感光体1の表面を良好に帯電させることができる限り特に限定されない。樹脂層を構成する樹脂の具体例としては、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、又はシリコーン変性樹脂が挙げられる。樹脂層には、無機充填材を含有させてもよい。
露光部28は、例えば、レーザー走査ユニットである。露光部28は、帯電された像担持体1の表面を露光して、像担持体1の表面に静電潜像を形成する。具体的には、露光部28は、帯電部27によって均一に帯電された像担持体1の周面に、パーソナルコンピューターのような上位装置から入力された画像データに基づくレーザー光を照射する。これにより、像担持体1の周面に、画像データに基づく静電潜像が形成される。
既に述べたように、現像部29は、静電潜像をトナー像として現像する。具体的には、現像部29は、静電潜像が形成された像担持体1の周面にトナーを供給し、画像データに基づくトナー像を形成する。そして、形成されたトナー像が中間転写ベルト20に一次転写される。なお、トナーの帯電極性は負極性である。
中間転写ベルト20は、無端状のベルト回転体である。中間転写ベルト20は、駆動ローラー30、従動ローラー31、バックアップローラー32、及び複数の一次転写ローラー33に架け渡されている。複数の像担持体1の周面が、各々、中間転写ベルト20の周面に当接するように、中間転写ベルト20は配置されている。
また、中間転写ベルト20は、各像担持体1に対向して配置される一次転写ローラー33によって、像担持体1に押圧される。押圧された状態で、中間転写ベルト20は、駆動ローラー30によって矢符(反時計回り)方向に無端回転する。駆動ローラー30は、ステッピングモーターなどの駆動源によって回転駆動し、中間転写ベルト20を無端回転させるための駆動力を与える。従動ローラー31、バックアップローラー32、及び複数の一次転写ローラー33は、回転自在に設けられる。従動ローラー31、バックアップローラー32、及び一次転写ローラー33は、駆動ローラー30による中間転写ベルト20の無端回転に伴って、従動回転する。従動ローラー31、バックアップローラー32、及び一次転写ローラー33は、駆動ローラー30の主動回転に応じて中間転写ベルト20を介して従動回転するとともに、中間転写ベルト20を支持する。
一次転写ローラー33は、トナー像を像担持体1から中間転写ベルト20へ転写する。具体的には、一次転写ローラー33は、一次転写バイアス(具体的には、トナーの帯電極性と逆極性のバイアス)を中間転写ベルト20に印加する。その結果、各像担持体1上に形成されたトナー像は、各像担持体1と一次転写ローラー33との間で、周回する中間転写ベルト20に対して、順次転写(一次転写)される。
二次転写ローラー21は、二次転写バイアス(具体的には、トナー像と逆極性のバイアス)を用紙Pに印加する。その結果、中間転写ベルト20上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー21とバックアップローラー32との間で用紙Pに転写される。これにより、未定着のトナー像が用紙Pに転写される。
定着部10は、画像形成部9で用紙Pに転写された未定着トナー像を定着させる。定着部10は、加熱ローラー34と、加圧ローラー35とを備えている。加熱ローラー34は、通電発熱体により加熱される。加圧ローラー35は、加熱ローラー34に対向配置され、加圧ローラー35の周面が加熱ローラー34の周面に押圧される。
画像形成部9で二次転写ローラー21により用紙Pに転写された転写画像は、用紙Pが加熱ローラー34と加圧ローラー35との間を通過する際の加熱による定着処理により用紙Pに定着される。そして、定着処理の施された用紙Pは、排紙部11へ排紙される。また、定着部10と排紙部11との間の適所に、複数の搬送ローラー36が配設されている。
排紙部11は、機器筺体7の頂部が凹没されることによって形成される。凹没した凹部の底部に、排紙された用紙Pを受ける排紙トレイ37が設けられる。以上、図2を参照して、第二実施形態に係る画像形成装置6について説明した。
図2を参照して中間転写方式を採用する画像形成装置6を説明したが、第二実施形態に係る画像形成装置6は、別の態様として、直接転写方式を採用することもできる。この場合、被転写体は、記録媒体(例えば、用紙P)に相当する。また、転写部は、二次転写ローラー21に相当する。二次転写ローラー21は、対向する像担持体1との間に記録媒体が通るように配置される。
図2を参照して説明したように、第二実施形態に係る画像形成装置6は、像担持体として、電気的特性及び耐摩耗性に優れる第一実施形態に係る感光体1を備えている。このような感光体1を備えることで、第二実施形態に係る画像形成装置6は、画像不良の発生を抑制することができる。
<第三実施形態:プロセスカートリッジ>
第三実施形態は、プロセスカートリッジに関する。第三実施形態に係るプロセスカートリッジは、像担持体として第一実施形態に係る感光体1を備える。プロセスカートリッジは、例えば、像担持体としてユニット化された第一実施形態に係る感光体1を備えることができる。プロセスカートリッジは、第二実施形態に係る画像形成装置6に対して着脱自在に設計されてもよい。プロセスカートリッジには、例えば、像担持体以外に、帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部、及び除電部からなる群より選択される少なくとも1つをユニット化した構成を採用することができる。ここで、帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部、及び除電部は、各々、第二実施形態で上述した、帯電部27、露光部28、現像部29、転写部、クリーニング部、及び除電部と同様の構成とすることができる。
以上、第三実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明した。第三実施形態に係るプロセスカートリッジは、電気的特性及び耐摩耗性に優れる。さらに、このようなプロセスカートリッジは取り扱いが容易であるため、感光体1の感度特性等が劣化した場合に、感光体1を含めて、容易かつ迅速に交換することができる。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
[感光体の作製]
(下引き層の形成)
始めに、下引き層用塗布液を調製した。具体的には、アルミナとシリカで表面処理後、湿式分散しながらメチルハイドロジェンポリシロキサンにて表面処理した酸化チタン(テイカ株式会社製「試作品SMT−A」、数平均一次粒子径10nm)(2質量部)と、6,12,66,610四元共重合ポリアミド樹脂(東レ株式会社製「アミラン(登録商標)CM8000」)(1質量部)とをメタノール(10質量部)、ブタノール(1質量部)及びトルエン(1質量部)からなる混合溶剤にビーズミルを用いて混合して5時間分散させた。
次に、下引き層を形成した。具体的には、得られた下引き層用塗布液を5μmのフィルターにてろ過後、導電性基体として直径30mm、全長246mmのアルミニウム製のドラム状支持体にディップコート法にて塗布した。130℃で30分間熱処理し、膜厚1μmの下引き層を形成した。
(電荷発生層の形成)
次に、電荷発生層用塗布液を調製した。具体的には、電荷発生剤としてCGM−1(1.5質量部)と、ベース樹脂としてのポリビニルアセタール樹脂(積水化学工業株式会社「エスレックBX−5」)(1質量部)と、分散媒としてのプロピレングリコールモノメチルエーテル(40質量部)と、テトラヒドロフラン(40質量部)とを混合し、ビーズミルにて2時間分散させた。次に、得られた電荷発生層用塗布液を3μmのフィルターにてろ過後、上記で作製した下引き層上にディップコート法にて塗布し、50℃で10分間乾燥させて、膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
(電荷輸送層の形成)
次に、電荷輸送層用塗布液を調製した。具体的には、正孔輸送剤として上述のHTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)と、電子アクセプター化合物としてETM−1(2質量部)と、バインダー樹脂としてポリカーボネート樹脂(Resin−1、粘度平均分子量50,100)(100質量部)と、酸化防止剤としてBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン:式(P−1)で表される化合物)(2質量部)及び添加剤として、メタターフェニル(3質量部)と、溶剤としてテトラヒドロフラン(420質量部)と、トルエン(210質量部)とを混合溶解した。バインダー樹脂Resin−1は、式(Resin−1)により表される。
Figure 2016206549
調製した電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層用塗布液と同様の方法で電荷発生層上に塗布し、120℃にて40分間乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、積層型電子写真感光体を作製した。
[実施例2]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−2(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−2)を製造した。
[実施例3]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−3(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−3)を製造した。
[実施例4]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−4(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−4)を製造した。
[実施例5]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−5(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−5)を製造した。
[実施例6]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−6(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−6)を製造した。
[実施例7]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)を正孔輸送剤HTM−7(45質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−7)を製造した。
[実施例8]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−9(15質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−8)を製造した。
[実施例9]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−10(15質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−9)を製造した。
[実施例10]
電荷輸送用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−2(粘度平均分子量50,300)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−10)を製造した。バインダー樹脂Resin−2は、式(Resin−2)により表される。
Figure 2016206549
[実施例11]
電荷輸送用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−3(粘度平均分子量50,200)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−11)を製造した。バインダー樹脂Resin−3は、式(Resin−3)により表される。
Figure 2016206549
[実施例12]
電荷輸送用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−4(粘度平均分子量50,200)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−12)を製造した。バインダー樹脂Resin−4は、式(Resin−4)により表される。
Figure 2016206549
[実施例13]
電荷輸送用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−5(粘度平均分子量50.500)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−13)を製造した。バインダー樹脂Resin−5は、式(Resin−5)により表される。
Figure 2016206549
[実施例14]
電荷輸送用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−6(粘度平均分子量50,000)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−14)を製造した。バインダー樹脂Resin−6は、式(Resin−6)により表される。
Figure 2016206549
[実施例15]
電荷輸送用塗布液に混合溶解した酸化防止剤P−1(2質量部)を酸化防止剤P−2(2質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−15)を製造した。
[実施例16]
電荷輸送用塗布液に混合溶解した酸化防止剤P−1(2質量部)を酸化防止剤P−3(2質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−16)を製造した。
[実施例17]
電荷輸送用塗布液に混合溶解した酸化防止剤P−1(2質量部)を酸化防止剤P−4(2質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−17)を製造した。
[実施例18]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(A−18)を製造した。
[実施例19]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−2)の製造と同様にして、感光体(A−19)を製造した。
[実施例20]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−3)の製造と同様にして、感光体(A−20)を製造した。
[実施例21]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−4)の製造と同様にして、感光体(A−21)を製造した。
[実施例22]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−5)の製造と同様にして、感光体(A−22)を製造した。
[実施例23]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−8)の製造と同様にして、感光体(A−23)を製造した。
[実施例24]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(A−9)の製造と同様にして、感光体(A−24)を製造した。
[比較例1]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−1(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−1)を製造した。
[比較例2]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−2(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−2)を製造した。
[比較例3]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−3(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−3)を製造した。
[比較例4]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−4(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−4)を製造した。
[比較例5]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−5(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−5)を製造した。
[比較例6]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−6(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−6)を製造した。
[比較例7]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−7(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−7)を製造した。
[比較例8]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−8(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−8)を製造した。
[比較例9]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−9(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−9)を製造した。
[比較例10]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−1(45質量部)及びHTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−10(60質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−10)を製造した。
[比較例11]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−2(15質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−11)を製造した。
[比較例12]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した正孔輸送剤HTM−8(15質量部)を正孔輸送剤HTM−3(15質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−12)を製造した。
[比較例13]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解した酸化防止剤P−1(1.5質量部)を使用しなかった以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−13)を製造した。
[比較例14]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(B−1)の製造と同様にして、感光体(B−14)を製造した。
[比較例15]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(B−2)の製造と同様にして、感光体(B−15)を製造した。
[比較例16]
電荷発生用塗布液に混合溶解した電荷発生剤CGM−1(1.5質量部)を電荷発生剤CGM−2(1.5質量部)に変更した以外は、感光体(B−3)の製造と同様にして、感光体(B−16)を製造した。
[比較例17]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−7(粘度平均分子量49,700)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−17)を製造した。バインダー樹脂Resin−7は、式(Resin−7)により表される。
Figure 2016206549
[比較例18]
電荷輸送層用塗布液に混合溶解したバインダー樹脂Resin−1(100質量部)をバインダー樹脂Resin−8(粘度平均分子量50,300)(100質量部)に変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同様にして、感光体(B−18)を製造した。バインダー樹脂Resin−8は、式(Resin−8)で表される繰り返し単位により形成される。
Figure 2016206549
得られた感光体(A−1)〜(A−24)及び(B−1)〜(B−18)の構成を各々表1及び表2に示す。また、感光体(A−1)〜(A−24)及び(B−1)〜(B−18)を構成する電荷発生剤(CGM−1)〜(CGM−2)、及び正孔輸送剤(HTM−1)〜(HTM−10)のイオン化ポテンシャル(Ip)を表3に示す。また、電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))及び正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(HTM))との大小関係を表4に示す。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
[感光体の性能評価]
(感度特性評価(電気的特性評価))
(初期の帯電電位及び残留電位)
評価機として負帯電反転現像方式のプリンター(株式会社沖データ製「B431dn」)の改造機を用いた。この評価機は、LED光路部の光量を0.26μJ/cm2になるように改造した改造機である。得られた感光体を評価機に搭載して、常温常湿環境(温度20℃、湿度60%)下にて、白紙画像を5枚印字した。その後、現像され得る感光体表面の表面電位が、−500Vになるように帯電させた。得られた表面電位を初期の帯電電位(Vo(初期))とした。次いで、黒ソリッド画像5枚を印字し、現像され得る感光体表面の表面電位を測定した。測定した表面電位を耐刷印刷後の残留電位(VL(初期))とした。
(耐刷試験後の帯電電位及び残留電位)
L(初期)測定後、A4サイズの用紙に印字率1%の画像を5千枚連続して形成した。5000枚連続印字終了直後、白紙画像5枚の印字後、及び黒ソリッド画像5枚の印字後に、それぞれの表面電位を測定した。白紙画像5枚印字後の表面電位を、耐刷印刷後の帯電電位(Vo(耐刷試験後))とした。黒ソリッド画像5枚印字後の表面電位を、耐刷印刷後の残留電位(VL(耐刷印刷後))とした。
得られたVo(初期)及びVo(耐刷印刷後)から数式(5)を用いて、帯電電位の差ΔV0を算出した。
ΔV0=Vo(初期)−Vo(耐刷印刷後)・・・(5)
また、得られたVL(初期)及びVL(耐刷印刷後)から数式(6)を用いて、残留電位の差ΔVLを算出した。
ΔVL=VL(初期)−VL(耐刷印刷後)・・・(6)
[耐摩耗性(摩耗試験)]
評価機として負帯電反転現像方式のプリンター(株式会社沖データ製「B431dn」)の改造機を用いた。得られた感光体を評価機に搭載して、常温常湿環境(温度20℃、湿度60%)下にてA4サイズの用紙に印字率1%の画像を1万枚連続して形成した。画像形成開始前後の電荷輸送層の膜厚を渦電流式膜厚計でそれぞれ測定した。これらの差(連続印刷を行う前の電荷輸送層の膜厚−連続印刷終了後の電荷輸送層の膜厚)を摩耗量(印刷によって削られた膜厚)として算出した。
感光体の電気的特性評価及び耐摩耗性評価の結果を表5及び表6に示す。
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
Figure 2016206549
表1、表3及び表4に示すように、感光体(A−1)〜(A−18)は、電荷発生剤としてCGM−1を有し、第1正孔輸送剤としてHTM−1〜HTM−7のうち何れか一つを有し、第2正孔輸送剤としてHTM−8〜HTM−10のうち何れか一つを有し、バインダー樹脂としてResin−1〜Resin−6のうち何れか一つを有し、酸化防止剤としてP−1〜P−3の何れか一つを有していた。また、表1、表3及び表4に示すように、感光体(A−19)〜(A−24)は、電荷発生剤としてCGM−2を有し、第1正孔輸送剤としてHTM−1〜HTM−5のうち何れか一つを有し、第2正孔輸送剤としてHTM−7〜HTM−9のうち何れか一つを有し、バインダー樹脂としてResin−1を有し、酸化防止剤としてP−1を有していた。感光体(A−1)〜(A−24)が有するResin−1〜Resin−6は、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂であった。感光体(A−1)〜(A−24)が有する第1正孔輸送剤及び第2正孔輸送剤は、数式(1)を満たしていた。
表2、表3及び表4に示すように、感光体(B−1)〜(B−10)は、正孔輸送剤としてHTM−1〜10の何れか一つのみを有していた。感光体(B−11)〜(B−12)は、数式(1)を満たさなかった。感光体(B−13)は、酸化防止剤を有していなかった。感光体(B−14)〜(B−16)は、正孔輸送剤としてHTM−1〜HTM−3の何れか一つのみを有していた。感光体(B−17)〜(B−18)は、バインダー樹脂としてResin−7又はResin−8を有し、これらのバインダー樹脂はいずれも一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂ではなかった。
表5及び表6に示すように、感光体(A−1)〜(A−24)は、電気的特性の評価結果、及び耐摩耗性の評価結果がいずれも良好であった。表7及び表8に示すように、感光体(B−1)〜(B−18)は、電気的特性の評価結果、及び耐摩耗性の評価結果のうち、少なくとも一つが劣っていた。
以上から、感光体(A−1)〜(A−24)(実施例の感光体)は、感光体(B−1)〜(B−18)(比較例の感光体)に比べ、電気的特性及び耐摩耗性に優れていた。
本発明による電子写真感光体は、複合機のような画像形成装置に適用することがきる。
1 積層型電子写真感光体(像担持体)
2 導電性基体
3 感光層
3a 電荷発生層
3b 電荷輸送層

Claims (7)

  1. 電荷発生剤を有する電荷発生層と、正孔輸送剤、バインダー樹脂、及び酸化防止剤を有する電荷輸送層とを含む感光層を備え、
    前記正孔輸送剤は、第1正孔輸送剤及び第2正孔輸送剤を有し、
    前記電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))と、前記第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))と、前記第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))とは下記数式(1)を満たし、
    前記バインダー樹脂は、下記一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含み、
    前記酸化防止剤は、フェノール構造を有する化合物である、積層型電子写真感光体。
    Ip(第1HTM)<Ip(CGM)<Ip(第2HTM)・・・(1)
    Figure 2016206549
    (一般式(1)中、R23〜R25は、各々独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。ただし、R23〜R25のうち少なくとも一つは、炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。p+q=1であり、0.35≦p<1である。nは2又は3を表す。)
  2. 前記一般式(1)中のR23〜R25の表す炭素数1以上4以下のアルキル基のうち少なくとも一つはメチル基を表し、0.40≦p≦0.60である、請求項1に記載の積層型電子写真感光体。
  3. 前記電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))と前記第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))とが下記数式(2)を満たす、請求項1又は2に記載の積層型電子写真感光体。
    0.03eV≦|Ip(CGM)−Ip(第1HTM)|≦0.25eV・・・(2)
  4. 前記電荷発生剤のイオン化ポテンシャル(Ip(CGM))と前記第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))とが下記数式(3)を満たす、請求項1〜3の何れか一項に記載の積層型電子写真感光体。
    0.05eV≦|Ip(CGM)−Ip(第2HTM)|≦0.29eV・・・(3)
  5. 前記第1正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第1HTM))と前記第2正孔輸送剤のイオン化ポテンシャル(Ip(第2HTM))とが下記数式(4)を満たす、請求項1〜4の何れか一項に記載の積層型電子写真感光体。
    0.11eV≦|Ip(第1HTM)−Ip(第2HTM)|≦0.46eV・・・(4)
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の積層型電子写真感光体を備えた、プロセスカートリッジ。
  7. 像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部と、
    前記像担持体の前記表面に静電潜像を形成する露光部と、
    前記静電潜像をトナー像として現像する現像部と、
    前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写する転写部と
    を備える画像形成装置であって、
    前記帯電部の帯電極性は、負極性であり、
    前記像担持体は、請求項1〜5の何れか一項に記載の積層型電子写真感光体である、画像形成装置。
JP2015090713A 2015-04-27 2015-04-27 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP6299663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015090713A JP6299663B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015090713A JP6299663B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016206549A true JP2016206549A (ja) 2016-12-08
JP6299663B2 JP6299663B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=57488005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015090713A Expired - Fee Related JP6299663B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6299663B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230110A1 (ja) * 2017-06-12 2018-12-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2020181012A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02293853A (ja) * 1989-05-09 1990-12-05 Mita Ind Co Ltd 積層型電子写真用感光体
JPH03172853A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Mita Ind Co Ltd 積層型電子写真用感光体
US6379853B1 (en) * 2000-11-28 2002-04-30 Xerox Corporation Electrophotographic imaging member having two charge transport layers for limiting toner consumption
JP2005115098A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2005208597A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Kyocera Mita Corp 積層型電子写真感光体
WO2007114397A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Mitsubishi Chemical Corporation 画像形成装置
JP2011209500A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
WO2012124713A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 出光興産株式会社 電子写真感光体及び樹脂組成物
WO2013125229A1 (ja) * 2012-02-22 2013-08-29 出光興産株式会社 ポリカーボネート共重合体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02293853A (ja) * 1989-05-09 1990-12-05 Mita Ind Co Ltd 積層型電子写真用感光体
JPH03172853A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Mita Ind Co Ltd 積層型電子写真用感光体
US6379853B1 (en) * 2000-11-28 2002-04-30 Xerox Corporation Electrophotographic imaging member having two charge transport layers for limiting toner consumption
JP2005115098A (ja) * 2003-10-08 2005-04-28 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2005208597A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Kyocera Mita Corp 積層型電子写真感光体
WO2007114397A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Mitsubishi Chemical Corporation 画像形成装置
JP2011209500A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
WO2012124713A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 出光興産株式会社 電子写真感光体及び樹脂組成物
WO2013125229A1 (ja) * 2012-02-22 2013-08-29 出光興産株式会社 ポリカーボネート共重合体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230110A1 (ja) * 2017-06-12 2018-12-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JPWO2018230110A1 (ja) * 2017-06-12 2020-03-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2020181012A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体
JP7251289B2 (ja) 2019-04-23 2023-04-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6299663B2 (ja) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5814222B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP6424752B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5814212B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP6372461B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5899158B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP5991931B2 (ja) 正帯電積層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP5899159B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2012008523A (ja) 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP6172921B2 (ja) 電子写真感光体及び画像形成装置
JP6413968B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP6436058B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017053981A (ja) 単層型電子写真感光体、単層型電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP6354669B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5622635B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
JP5560097B2 (ja) 電子写真感光体、及び画像形成装置
JP6398904B2 (ja) 単層型電子写真感光体の製造方法
JP5622681B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
JP6299663B2 (ja) 積層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
WO2018230100A1 (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP5762450B2 (ja) 積層型電子写真感光体、画像形成装置、及び積層型電子写真感光体の製造方法
WO2017061476A1 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP6354668B2 (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP5892957B2 (ja) 正帯電積層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP2011209500A (ja) 正帯電単層型電子写真感光体、及び画像形成装置
JP2017015870A (ja) 積層型電子写真感光体、積層型電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6299663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees