JP2016206247A - 照明光学系及び露光装置並びにデバイス製造方法 - Google Patents

照明光学系及び露光装置並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光光量むらの補正の精度向上とスループットの両立に有利な技術を提供する。【解決手段】光源からの光で被照明面を照明する照明光学系が提供される。照明光学系において、遮光板が前記光源と前記被照明面との間に設けられる。この遮光板は、前記被照明面における照明領域の形状を規定する開口の少なくとも一部の形状を円弧で形成する。また、照明光学系は、前記開口の形状を調整するために、前記円弧の法線方向において前記遮光板の複数の箇所に力を加える複数の調整部を有する。前記複数の調整部のうちの第1の調整部は、第2の調整部が前記法線方向において力を加える際に前記法線方向とは異なる方向における変位を許容する逃げ機構を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、露光装置に関し、特に、露光装置における露光光量の制御技術に関する。
露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ(またはマイクロフライアイレンズなど)を介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次光源からの光束は、コンデンサレンズにより集光されて、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介して基板上に結像する。こうして、基板上にマスクパターンが投影露光(転写)される。
マスクに形成された微細パターンを基板上に正確に転写するには、基板上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。そこで、マスクと光学的に共役な位置に露光光量のむらに応じて開口幅を調整可能な露光領域整形部を配置し、露光光量のむらを補正することができる露光装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1は、光源と被照射面との間に配置され、被照射面に照射される光量を規定する開口を形成するブレードを複数の補正位置で押し引きして開口の形状を整形する技術を開示している。特許文献1では特に、開口幅変更部による開口幅の変更に関わらず、開口幅が変化しない位置を不動位置とするとき、露光領域端部が不動位置と略一致するようにした構成が提案されている。また、被照射面における照度分布むらのうち2次以上の成分を補正するために、スリット状の照明領域を規定する長辺のうち片方を2次以上の成分を含む曲線状に形成する方法も提案されている(特許文献2)。
特開2005−175040号公報 特開2006−134932号公報
開口を形成するブレードの調整を複数の補正位置で行う場合、1つの補正位置を補正すると他の補正位置も意図せず変位してしまうという問題がある。このため、従来の技術では依然として、開口幅の制御に関して、スループットを維持したまま露光光量むらの補正精度を向上させることが困難であった。この問題は、上記文献に記載された技術によってもなお改善が必要とされている。
本発明は、露光光量むらの補正の精度向上とスループットの両立に有利な技術を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面によれば、光源からの光で被照明面を照明する照明光学系であって、前記光源と前記被照明面との間に設けられ、前記被照明面における照明領域の形状を規定する開口の少なくとも一部の形状を円弧で形成する遮光板と、前記開口の形状を調整するために、前記円弧の法線方向において前記遮光板の複数の箇所に力を加える複数の調整部とを備え、前記複数の調整部のうちの第1の調整部は、前記複数の調整部のうちの第2の調整部が前記法線方向において力を加える際に前記法線方向とは異なる方向における変位を許容する逃げ機構を有することを特徴とする照明光学系が提供される。
本発明によれば、露光光量むらの補正の精度向上とスループットの両立に有利な技術を提供することができる。
実施形態における露光装置の構成を示す図。 実施形態におけるスリット補正装置の平面図、及びA−A線に沿う断面図。 図2のA−A断面の斜視図。 調整部の構成例を示す図。 第1実施形態の可変ブレード及び固定ブレードの端面形状を示す平面図。 従来の可変ブレード及び固定ブレードの端面形状を示す平面図。 図4の要部拡大図。 第2実施形態におけるスリット補正装置の構成を示す断面図。 第3実施形態におけるスリット補正装置の構成を示す図。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。なお、図面中、同一の部材、要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1を参照して、本実施形態の露光装置の構成を説明する。露光装置50は、スリット光により基板を走査露光する露光装置であり、照明光学系1と、アライメントスコープ2と、投影光学系4と、基板ステージ17と、計測部18と、制御系19とを含む。原版3は、アライメントスコープ2と投影光学系4との間に配置され、基板16は、基板ステージ17に保持される。
照明光学系1は、光源からの光でマスク(被照明面)を照明する光学系である。照明光学系1は、例えば、光源5と、第1コンデンサレンズ6と、フライアイレンズ7と、平面鏡11と、第2コンデンサレンズ8と、スリット補正装置9と、結像光学系10とを含む。光源5は、例えば、高圧水銀ランプと楕円ミラーとを含みうる。光源5により射出された光は、第1コンデンサレンズ6およびフライアイレンズ7を通過した後、平面鏡11によって光路を折り曲げられ、遮光板(以下「ブレード」という。)を用いた露光領域整形機能を有するスリット補正装置51に入射する。スリット補正装置51は、原版3の照明範囲(即ち、原版3を照明するスリット光の断面形状)を、例えば、X方向に長い円弧状になるように規定する視野絞りを含む。この視野絞りは、フライアイレンズ7のフーリエ変換面となっており、原版3と光学的に共役な位置に配置されている。結像光学系10は、スリット補正装置51によって規定されたスリット光を投影光学系4の物体面(原版3)に照明させるように配置されている。また、アライメントスコープ2は、原版3のアライメントマークと基板16のアライメントマークとを、投影光学系4を介して同時に検出する。
投影光学系4は、マスクのパターンの像を基板に投影する光学系である。投影光学系4は、第1平行平板13a、平面鏡14、凹面鏡12、凸面鏡15および第2平行平板13bを含むように構成されており、照明光学系1により照明される原版3のパターンの像を基板16に投影する。原版3は投影光学系4の物体面に、基板16は投影光学系4の像面にそれぞれ配置されている。投影光学系4は、等倍結像光学系、拡大結像光学系および縮小結像光学系のいずれとしても構成されうるが、本実施形態では等倍の光学系として構成されている。原版3を通過したスリット光は、第1平行平板13a、平面鏡14の第1面14a、凹面鏡12の第1面12a、凸面鏡15、凹面鏡12の第2面12b、平面鏡14の第2面14b、および第2平行平板13bを経て基板16上に入射する。これにより、照明光学系1により照明された原版3のパターンの像は、基板上に結像される。
本実施形態における露光装置50は、照明光学系1、特に、スリット補正装置51に特徴的な構成を有する。以下、スリット補正装置51について説明する。図2は、図1に示すスリット補正装置51の構成を拡大して示した平面図である。また、図2の左側には、A−A線に沿う断面図が示されている。図3は、図2のA−A断面についての斜視図である。
スリット補正装置51は、露光領域の開口形状を調整して、原版3と基板16とを走査して露光する際に、基板16上の露光領域に生じる露光光量のむらを補正する機能を有する。スリット補正装置51は、可変ブレード201と固定ブレード202を含む。可変ブレード201と固定ブレード202との間には開口OPが形成されている。この開口OPが、光源からの光によって被照明面が照明される照明領域の形状を規定する。可変ブレード201は、開口OPを通過する照明光の光軸に対して、その照明光の広がり角に対応して傾斜して設けられた可撓性を有する薄肉金属部材から構成される。固定ブレード202は、開口OPを通過する照明光の光軸に対して、その照明光の広がり角に対応して傾斜して設けられた靱性の高い部材から構成される。開口OPによって、光源からの光によって被照明面が照明される照明領域(露光領域)に到達する露光光量が規定される。図2において斜線で示された領域Rが照明むら補正の精度が保証される最大照明幅に対応する領域である。したがって、この最大照明幅が、可変ブレード201の形状の所定の精度必要範囲となる。可変ブレード201および固定ブレード202はそれぞれ、開口OPの少なくとも一部の形状を円弧で形成する。
可変ブレード201の円弧の中央の位置には、中央調整部203が配置される。可変ブレード201の、中央調整部203に関してX方向に対称な位置には、可変ブレード201を押し引きして開口OPの走査方向の開口幅を局所的に変更するための、一対の第1調整部204が配置される。その外側には、一対の第2調整部205が配置され、さらにその外側には、一対の第3調整部206が配置される。
本実施形態において、中央調整部203、複数の調整部(第1〜第3調整部204,205,206)の各々は、開口OPの形状を調整するために可変ブレード201の複数の箇所に対して円弧の法線方向に力を加えるように配置されている。
第1〜第3調整部204,205,206にはそれぞれ、いずれかの調整部の法線方向に力を加えるための部材の動作に伴う法線方向と異なる方向への変位を許容する逃げ機構が設けられる。この点については、図4を参照して後述する。一方、中央調整部203には、逃げ機構を設けると可変ブレード201の平面内の位置が定まらないため、そのような逃げ機構を設けない。中央調整部203としては、例えばコマが使用されうる。
制御系19は、記憶部19c、決定部19a、及び制御部19bにより構成されており、計測器18または装置外部からの入力に基づいてスリット補正装置51を制御する。例えば、制御系19は、計測器18で計測された基板16と同面の露光光量、又は、装置外部から入力される、線幅計測結果から算出された露光光量調整量などに基づいて、スリット補正装置51の駆動量を決定する。
図4に、第1調整部204、第2調整部205、第3調整部206の構成例を示す。同図において、(a)に上面図、(b)に側面図を示す。可変ブレード201を押し引きするためのメインパーツが、調整部材210である。調整部材210は、開口OPを通過する照明光の光軸と直交する所定方向に力を加えるための部材である。調整部材210は、Y方向に延在するガイド212によって、Y方向に移動自在に支持されている。この調整部材210は、Y方向に沿って配置されたボールねじ215に取り付けられる。ボールねじ215は、アクチュエータである位置制御モータ216の出力軸に取り付けられている。位置制御モータ216は、不図示のチャンバ内の基部に固定される。この位置制御モータ216の駆動によってなされるボールねじ215の回転運動が、調整部材210のガイド212に沿うY方向への直線運動に変換される。この直線運動が、可変ブレード201に対する調整部材210の押し引きを可能にしている。
さて、本実施形態における第1、第2、第3調整部には、可変ブレード201の押し引きに起因する可変ブレード201の不要な歪みを抑制するための、逃げ機構が設けられる。まず、調整部材210の可変ブレード201側の面には、図中Z方向に延在するガイド211が取り付けられ、このガイド211は、第1逃げ機構209をZ軸方向に移動自在に支持する。また、第1逃げ機構209は、図中X軸方向に延在する不図示のガイドを有し、このガイドによって第2逃げ機構208をX軸方向に移動自在に支持する。さらに、第3逃げ機構207が、可変ブレード201に固定されるとともに、第2逃げ機構208によって調整部全体がZ軸回りに回転自在になるように支持される。ここで、第3逃げ機構207は、可変ブレード201に沿うように傾けて可変ブレード201に取り付けられている(図3及び図4(b)参照)。可変ブレード201と調整部材210との間に、このような逃げ機構が介在することにより、後述するように、可変ブレード201の押し引きに起因する可変ブレード201の不要な歪みが軽減されうる。
ただし、上述のとおり、本実施形態では、中央調整部203、第1乃至第3調整部204,205,206は、それぞれの位置でその駆動方向がブレードの理想円弧の法線方向になるように配置されていることに留意されたい。すなわち図4では、調整部材210の駆動方向であるY軸方向が、ブレードの理想円弧の法線方向となる。第1逃げ機構209は、調整部の上記法線方向と直交しかつ開口OPを通過する照明光の光軸に平行なZ軸方向(第1軸方向)への変位を許容する。第2逃げ機構208は、調整部の上記法線方向と直交しかつZ軸方向と直交するX軸方向(第2軸方向)への変位を許容する。第3逃げ機構207は、調整部のZ軸回り(第2軸回り)の回転を許容する。このように、逃げ機構は、いずれかの調整部の上記法線方向への動作に伴い法線方向とは異なる方向、例えば、X軸方向、Z軸方向、Z軸回りへの変位を許容する。
上述の本実施形態の構成による効果を説明する前に、従来技術の問題点を明らかにしておく。
図6は、従来の可変ブレードと固定ブレードの端面形状(開口OPの形状)を示す平面図である。なお、図6においては、左右対称であるため、左側を省略している。図6において、可変ブレードの標準状態の端面形状400が破線で示されている。補正位置401は可変ブレードのX方向における中央位置に相当する。補正位置402,403,402にはそれぞれ、第1、第2、第3調整部が設けられている。
例えば、露光光量のむらを補正するために、標準状態の端面形状400から補正位置402を押し引きした場合を考える。この場合、補正位置401と補正位置402との間を結ぶブレードの長さと、補正位置402と補正位置403との間を結ぶブレードの長さがそれぞれ変化するため、第1調整部の逃げ機構は、その変動分だけずれた位置で停止する。一方、第2、第3調整部の逃げ機構は、補正位置402で引き込まれた分だけずれる形でその変動を吸収する。このように、ブレードは、標準状態の端面形状400から端面形状405のように変形する。
上述のように、第2、第3調整部の逃げ機構は、補正位置402に起因する変動を逃がす位置まで動作し、意図せず可変ブレード形状が変化してしまう。このとき、第2、第3調整部の逃げ機構はそれぞれ、矢印M1,M2で示されるように、X軸方向に直線的に逃げ、可変ブレードがX軸方向にシフトするように変形する。そのため、意図して制御した第1調整部の部分のみならず、第2、第3調整部の位置での露光光量むらも変動してしまい、これが、高精度の露光光量むらの制御を困難にしている。
図7に、第1調整部による補正位置402付近の部分410の拡大図を示す。図7において、第1調整部によって補正位置402が下方に移動したことにより、逃げ機構により可変ブレードとの接続位置は位置502に逃げる。第1調整部の駆動方向は図中Y方向である。逃げ機構は例えば、図中X軸方向、Z軸方向、及び、Z軸回りの回転方向ωZに駆動するリニアガイドおよび回転軸等で構成されている。
逃げ機構は逃げ駆動時にガイド又は回転機構において摩擦を生じ、それが制御駆動時の誤差となるが、その変動距離が長ければそれだけ誤差も大きくなり、制御性能の悪化を引き起こす。この変動距離は、駆動方向の軸503と、軸503と交差し円弧に直交する軸504とのなす角が大きいほど長くなる。よって、調整部の配置位置が円弧外側になるにつれ上記のなす角が大きくなり、円弧外側の制御性能は円弧内側に比べ更に悪化してしまい、最終的にブレードの全領域を任意形状に制御することは困難となる。制御を行ったとしても複数回の追い込みが必要になりスループットが悪化することに加えて、露光光量のむらを必ずしも所望の精度に追い込めるとは限らない。
次に、図5を参照して、本実施形態の場合を説明する。図5は、図2に示すスリット補正装置51の可変ブレード201と固定ブレード202の端面形状(開口OPの形状)を示す平面図である。図5においても、図6と同様、左右対称であるため左側を省略している。図5において、可変ブレード201の標準状態の端面形状300が破線で示されている。補正位置301は、中央調整部203が取り付けられた、可変ブレード201のX方向における中央位置である。補正位置302は、第1調整部204が取り付けられた位置を示す。補正位置303は、第2調整部205が取り付けられた位置を示す。補正位置304は、第3調整部206が取り付けられた位置を示す。
例えば、露光光量のむらを補正するために、標準状態の端面形状300から補正位置302を押し引きした場合を考える。この場合、補正位置301から補正位置302までの間のブレードの長さと、補正位置302から補正位置303までのブレードの長さが、それぞれ変化する。これを吸収するために、第3逃げ機構207、第2逃げ機構208、及び、第1逃げ機構209がそれぞれ逃げることによって変動が吸収され、局所的な歪みや突っ張りを避けることができる。本実施形態において、第2逃げ機構208は、逃げの方向が常にブレードの理想円弧の接線方向を向いているため、図6の矢印M1,M2で示されるようなブレードのX方向への変動を小さくすることできる。
上述のように本実施形態では、複数の調整部のうちの第1の調整部は、これら複数の調整部のうちの第2の調整部が上記法線方向において力を加える際に当該法線方向とは異なる方向における変位を許容する逃げ機構を有する。本実施形態によれば、逃げ機構によって発生する摩擦力の影響によるリニアリティの悪化、補正位置303と補正位置304との間のブレード形状の余計な変動を抑えることが可能となる。これにより、可変ブレード201の高精度な制御が可能になる。
<第2実施形態>
図8を参照して、本発明の第2実施形態に係るスリット補正装置600について説明する。図8は図2に示した調整部のA−A断面図に対応する図を示している。本実施形態のスリット補正装置600は、第1実施形態のスリット補正装置51と比較して、調整部の配置方向が異なっている。第1実施形態と同様、可変ブレード602は照明光の光軸601に対して傾斜して設けられている。そこで本実施形態では、調整部603が、その駆動方向が、可変ブレード602の円弧の法線方向を向き、かつ、可変ブレード602の傾斜面に対して垂直となるように取り付けられる。
この結果、開口幅調整時のZ方向の逃げ機構の変動および逃げ機構によって発生する摩擦の影響を最小に抑えることが可能となり、可変ブレード602の高精度な制御が可能になる。
<第3実施形態>
第1実施形態に係る図2においては、第3調整部206は、第1開口部調整部204及び第2開口部調整部205と同じ構成を有するものとして説明した。しかし、図2にも示されているように、最も外側の第3調整部206は、領域Rの範囲外の位置(精度必要範囲外の位置)に配置されるものである。これにより、露光光量のむらを所望の精度に追い込むために補正位置302を押し引きした場合にも、領域R内(精度必要範囲内)の露光光量のむらの悪化が抑制され、解像度の劣化が防止される。この場合、第3調整部206には、積極的に可変ブレード201を押し引きする機構はなくてもよい。すなわち、第3調整部206は調整部材210を有しないものであってもよい。図9に、領域Rの範囲外の位置(精度必要範囲外の位置)に配置される第3調整部206には調整部材210が省略された例を示した。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態に係るデバイス製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
1:照明光学系、3:原版、4:投影光学系、5:光源、50:露光装置、51:スリット補正装置

Claims (9)

  1. 光源からの光で被照明面を照明する照明光学系であって、
    前記光源と前記被照明面との間に設けられ、前記被照明面における照明領域の形状を規定する開口の少なくとも一部の形状を円弧で形成する遮光板と、
    前記開口の形状を調整するために、前記円弧の法線方向において前記遮光板の複数の箇所に力を加える複数の調整部と、
    を備え、
    前記複数の調整部のうちの第1の調整部は、前記複数の調整部のうちの第2の調整部が前記法線方向において力を加える際に前記法線方向とは異なる方向における変位を許容する逃げ機構を有する
    ことを特徴とする照明光学系。
  2. 前記逃げ機構は、
    前記調整部の前記法線方向と直交しかつ前記開口を通過する照明光の光軸と直交する第1軸方向への変位を許容する第1逃げ機構と、
    前記調整部の前記法線方向と直交しかつ前記第1軸方向と直交する第2軸方向への変位を許容する第2逃げ機構と、
    前記調整部の前記第2軸まわりの回転を許容する第3逃げ機構と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記第3逃げ機構は、前記遮光板に固定されることを特徴とする請求項2に記載の照明光学系。
  4. 前記円弧の中央の位置に配置され、前記開口の形状を調整するために前記遮光板の前記中央の位置に対して前記円弧の法線方向に力を加える中央調整部であって、前記逃げ機構を有しない中央調整部を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 前記遮光板は、前記開口を通過する照明光の光軸に対して、前記照明光の広がり角に対応して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  6. 前記複数の調整部の各々は、その駆動方向が、前記円弧の法線方向を向き、かつ、前記遮光板の傾斜面に対して垂直になるように取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の照明光学系。
  7. 前記複数の調整部のうち最も外側の調整部は、前記遮光板における所定の精度必要範囲外の位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明光学系。
  8. マスクを照明する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明光学系と、
    前記マスクのパターンの像を基板に投影する投影光学系と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  9. 請求項8に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記工程で露光された基板を現像する工程と、
    を含むデバイス製造方法。
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