JP2016200942A - インストール装置およびインストール方法 - Google Patents

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友作 瀬川
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孝浩 福冨
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Abstract

【課題】ネットワークを介して第三者が計算機にアクセスすることを回避したインストール装置を提供する。【解決手段】本実施形態に係るインストール装置は、配信リスト保存部と、マスタ情報取得部と、識別情報取得部と、配信部と、インターロック部とを備えている。マスタ情報取得部は、ファイルサーバにネットワークを介して接続された際に、配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバから取得する。識別情報取得部は、計算機に接続された際に、計算機の識別情報を計算機から取得する。配信部は、計算機に接続された際に、配信リストの中で識別情報が対応する配信対象ファイルを計算機に配信する。インターロック部は、ファイルサーバおよび計算機の双方と通信可能に接続される場合に、その通信を制限する。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、インストール装置およびインストール方法に関する。
原子力発電所で運用されるソフトウェアは、工場のファイルサーバで管理されている。しかし、原子力発電所の監視制御システムには、高いセキュリティが求められていることから、工場のファイルサーバにアクセスできるネットワークと接続されていない。このため、原子力発電所の監視制御システムにおける計算機へのソフトウェアの配信は、配信対象のソフトウェアを記憶した持ち運び可能な外部記憶メディアを現場に持ち込んで、この外部記憶メディアをUSB接続等により計算機に接続することで行われる。
この監視制御システムは、原子力発電所の安全に関わるシステムである。また、この監視制御システムは、複数の計算機で構成されている。このため、緊急時に現場でソフトウェアの改造やデバックができるように、実行モジュールだけでなく工場で一元的に管理されているソースファイル、すなわちマスタソースの複製が各計算機に配信されている。
この監視制御システムにおける計算機のソフトウェアの構成要素である1本のプログラムは、単一もしくは複数のソースファイルから生成されている。このため、一本のプログラムをリリースする場合であっても、複数のソースファイルからなるファイルセットを配信する作業が発生する場合がある。この作業は、工場のファイルサーバと計算機がネットワークで接続されていないので、遠隔操作で行うことはできない。したがって、現場作業員がこの作業を手動で実施する必要があり、現場作業員のミスが発生しやすくなっている。このため、ヒューマンエラーが起きやすいこの作業の安全性を、機械化する等により高める必要がある。
一方、ソフトウェアを更新する技術として、プロセス制御システムのソフトウェア更新を自動デプロイメントするシステムや、サーバの過負荷状態を回避するために更新が必要な端末を判別するソフトウェア配信装置や、ネットワークに接続された複数端末機器に最新プログラムを配信するデータ監視装置が提案されている。
特開2011−70674号公報 特開2012−252533号公報 特開2014−139825号公報
上述したソフトウェアの更新に関する先行技術は、いずれもネットワークに接続された端末機器のソフトウェアを更新する技術である。一方、原子力発電所の監視制御システムは、上述したように、工場のファイルサーバにアクセスできるネットワークと、現場の計算機のネットワークとが、完全に切り離された環境である。さらに、現場の計算機同士が同じネットワークに接続されていない場合もあるので、この監視制御システムにおける計算機により安全に且つより確実にソフトウェアを配信する必要がある。
そこで、本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ネットワーク接続の状況に関係なく、ソフトウェアである配信対象ファイルを容易に計算機に配信することのできるインストール装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係るインストール装置は、
配信リスト保存部と、マスタ情報取得部と、識別情報取得部と、配信部と、インターロック部とを備えている。マスタ情報取得部は、ファイルサーバにネットワークを介して接続された際に、配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバから取得する。識別情報取得部は、計算機に接続された際に、計算機の識別情報を計算機から取得する。配信部は、計算機に接続された際に、配信リストの中で識別情報が対応する配信対象ファイルを計算機に配信する。インターロック部は、ファイルサーバおよび計算機の双方と通信可能に接続される場合に、その通信を制限する。
本実施形態に係るインストール方法は、
計算機を識別する識別情報に当該計算機に配信する配信対象ファイルが対応づけられた配信リストを保存する。ファイルサーバに接続された際に、配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバから取得する。計算機に接続された際に、計算機の識別情報を計算機から取得する。計算機に接続された際に、配信リストの中で識別情報が対応する配信対象ファイルを計算機に配信する。ファイルサーバおよび計算機の双方と通信可能に接続される場合に、その通信を制限する。
本発明によれば、ネットワーク接続の状況に関係なく、ソフトウェアである配信対象ファイルを容易に計算機に配信することのできるインストール装置を提供することができる。
図1は、インストール装置における通信制限の状態を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図3は、配信リストの構成の一例を示す図である。 図4は、配信対象ファイルの取得動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、配信対象ファイルの配信処理とログファイルの生成処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、配信状況を確認する処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図8は、インターロック部における処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、第3実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図10は、配信リストの構成の一例を示す図である。 図11は、第3実施形態において、接続状態判定部と、インターロック部とを更に備えたインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図12は、第4実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図13は、配信リストの構成の一例を示す図である。 図14は、第4実施形態において、接続状態判定部と、インターロック部とを更に備えたインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図15は、第5実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図16は、関連ファイルの比較動作の一例を示す図である。 図17は、第5実施形態において、接続状態判定部と、インターロック部とを更に備えたインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図18は、第6実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図19は、第6実施形態において、接続状態判定部と、インターロック部とを更に備えたインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図20は、第7実施形態に係るインストール装置の構成を説明するブロック図である。 図21は、第7実施形態において、接続状態判定部と、インターロック部とを更に備えたインストール装置の構成を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置から計算機に配信対象ファイルをインストールする場合に、このインストール装置に保存された配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバから取得し、この配信リストの中でこの計算機の識別情報が対応する配信対象ファイルをこの計算機に配信することで、インストール作業における誤操作を回避しようとしたものである。より詳しくを、以下に説明する。
まず、図1に基づいてインストール装置1と、ファイルサーバ2と、計算機3との間の通信制限について説明する。図1は、インストール装置1における通信制限の状態を示す図である。ここで、ファイルサーバ2は外部ネットワーク4に通信可能な状態で接続されている。
この図1の左図に示すように、このインストール装置1は、計算機3と通信不可能であるが、ネットワークを介してファイルサーバ2とは通信が可能に接続される場合に、このファイルサーバ2から配信対象ファイルを取得するように構成されている。また、この図1の中図に示すように、このインストール装置1は、外部ネットワーク4と通信不可能であるが、計算機3とは通信可能に接続される場合に、取得した配信対象ファイルをこの計算機3に配信するように構成されている。
一方で、この図1の右図に示すように、このインストール装置1は、これらの外部ネットワーク4および計算機3の双方と通信可能に接続されることは、禁止されている。このように、このインストール装置1は、外部ネットワーク4を介して計算機3との間で直接通信が行われるのを防止している。これにより、このインストール装置1は、計算機3のセキュリティを維持することができる。
次に、図2に基づいて、第1実施形態に係るインストール装置1の構成を説明する。図2は、第1実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図2に示すように、本実施形態に係るインストール装置1は、配信リスト保存部100と、マスタ情報取得部102と、識別情報取得部104と、配信部106と、コンソール108と、配信ログ作成部110と、配信状況確認部112とを備えて構成されている。
配信リスト保存部100は、計算機3を識別する識別情報に対応づけられた配信対象ファイルの配信ファイル名が記載された配信リストを保存する。このように、この配信リストは、配信リスト保存部100に予め保存されている。すなわち、ユーザ5は、計算機3に配信すべき配信対象ファイルの配信ファイル名を、配信リストとして作成して、配信リスト保存部100に保存しておく。
マスタ情報取得部102は、ファイルサーバ2に接続された際に、配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバ2から取得する。このため、このマスタ情報取得部102は、インストール装置1をファイルサーバ2に接続することで、配信対象ファイル名などのユーザ5による入力操作を介さずに配信対象ファイルを取得することが可能である。すなわち、このマスタ情報取得部102は、配信リストにファイル名が記載される全ての配信対象ファイルを、ファイルサーバ2から取得する。したがって、配信リスト保存部100に保存する配信リストを変更することで、インストール装置1に取得される配信対象ファイルを変更することが可能である。
識別情報取得部104は、計算機3に接続された際に、この計算機3の識別情報を計算機3から取得する。このため、この識別情報取得部104は、インストール装置1を計算機3に接続することで、ユーザの入力操作を介さずに識別情報を計算機3から取得できる。
配信部106は、計算機3に接続された際に、この配信リストに記載された配信対象ファイルの中で、この識別情報に対応する配信対象ファイルをこの計算機3に配信する。このように、この配信部106は、インストール装置1を計算機3に接続することで、ユーザ5の入力操作を介さずに計算機3に配信対象ファイルを配信できる。
コンソール108は、ユーザ5に対して種々の情報を表示するように構成されている。また、このコンソール108は、ユーザ5がインストール装置1に命令を入力し得るように構成されている。配信ログ作成部110は、配信を行った配信対象ファイルの配信先情報及びこの配信対象ファイルの配信ファイル名とを出力したログファイルを作成すると共に、ログファイルの作成後に配信終了のメッセージをこのコンソール108に表示させる。
配信状況確認部112は、計算機3に接続された状態においてコンソール108を介して起動され、配信リストに記載された配信対象ファイル名に基づき計算機3への配信状況をコンソール108に表示させる。
次に、図3に基づいて、この配信リストの構成を説明する。図3は、この配信リストの構成の一例を示す図である。この図3に示すように、この配信リストには、配信先情報としての計算機3の識別情報と、この識別情報に対応付けられた配信対象ファイルの配信ファイル名とが、レコードごとに記載されている。この図3の例では、計算機3の識別情報は、計算機名により構成されている。
以上が第1実施形態に係るインストール装置1の全体構成の説明であるが、次に、インストール装置1の処理動作について説明する。
まず、図2を参照しつつ、図4に基づいて配信対象ファイルの取得動作について説明する。この図4は、配信対象ファイルの取得動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、作業員であるユーザ5がインストール装置1を用いて、配信対象ファイルをファイルサーバ2から取得する場面を想定して説明をする。なお、配信リストは、ユーザ5が事前に入手し、或いは、生成し、インストール装置1の配信リスト保存部100に予め保存されているものとする。
まず、ユーザ5が、ファイルサーバ2にアクセスできる外部ネットワーク4にインストール装置1を接続する(S401)。次に、外部ネットワーク4にインストール装置1を接続した状態で、ユーザ5がコンソール108からマスタ情報取得部102を起動する(S402)。
これにより、マスタ情報取得部102が、外部ネットワーク4を介してファイルサーバ2から、配信リストに記載された配信ファイル名の配信対象ファイルを取得し、インストール装置1に保存する(S403)。
この図4の処理では、マスタ情報取得部102を起動することで、インストール装置1が配信リストに基づいて配信対象ファイルをファイルサーバ2から取得する。このように、インストール装置1を外部ネットワーク4に接続して、マスタ情報取得部102を起動することで、配信対象ファイルをファイルサーバ2から人手を介さずに入手することが可能となる。
次に、図2を参照しつつ、図5に基づいて配信対象ファイルの配信処理とログファイルの生成処理について説明する。図5は、配信対象ファイルの配信処理とログファイルの生成処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、作業員であるユーザ5がインストール装置1を用いて、計算機3にインストール作業を実施する場面を想定して説明をする。
まず、ユーザ5が、インストール装置1を計算機3に、接続する(S501)。これらインストール装置1と計算機3との間の接続は、例えば、USB接続やLAN接続などが考えられる。なお、インストール装置1が計算機3に接続される場合には、インストール装置1は、外部ネットワーク4には接続されておらず、ファイルサーバ2へは接続不可能な状態となっているのが前提である。
次に、ユーザ5は、コンソール108を介して識別情報取得部104を起動する(S502)。続いて、この起動された識別情報取得部104が、計算機3から、計算機3の識別情報を取得する(S503)。
次に、配信部106が、配信リスト内で取得した識別情報と配信先情報とが一致するレコードを特定する(S504)。続いて、この配信部106が、この特定したレコードに記載された配信ファイル名の配信対象ファイルをインストール装置1から計算機3に配信する(S505)。
配信対象ファイルが計算機3に配信されると、配信ログ作成部110が、計算機3に配信したファイルの配信履歴として、ログファイルを作成する(S506)。このログファイルには、この配信部106が配信した配信対象ファイルの配信先情報と配信ファイル名とが出力される。ログファイルが作成されると、この配信ログ作成部110は、配信終了のメッセージをコンソール108に出力させて、ユーザ5にインストール作業の完了を通知する(S507)。
このように、図5の処理では、この識別情報取得部104をユーザ5が起動することで、計算機3の識別情報が取得され、配信部106が、この取得した識別情報に対応する配信対象ファイルを計算機3に配信する。また、この図5の処理では、この配信部106の配信対象ファイルの配信が終了したら、配信ログ作成部110がログファイルを作成する。このため、ユーザ5は、インストール装置1を計算機3に通信可能に接続することで、計算機3に配信すべき配信対象ファイルを人手を介さずに計算機3に配信することが可能となる。
次に、図2を参照しつつ、図6に基づいて配信状況を確認する処理について説明する。図6は、配信状況を確認する処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、作業員であるユーザ5がインストール装置1を用いて、計算機3に配信すべきファイルが配信されているか否かを確認する場面を想定して説明をする。
インストール装置1を計算機3に接続した状態(S601)において、ユーザ5が、コンソール108から配信状況確認部112を起動することで動作が開始する(S602)。まず、この配信状況確認部112は、識別情報取得部104が計算機3を識別するための識別情報を計算機3から取得する(S603)。
次に、この配信状況確認部112が、配信リスト内でこの取得した識別情報と配信先情報とが一致するレコードを特定する(S604)。さらに、この配信状況確認部112が、特定したレコード内に記載された配信ファイル名を計算機3内から検索する(S605)。次に、この配信状況確認部112が、検索結果をコンソール108に表示させる(S606)。本実施形態においては、このコンソール108には、配信リストに記載されたこの計算機3に配信すべき配信対象ファイルの中で、計算機3内の検索で検出できなかった配信対象ファイルの配信ファイル名が、検索結果として表示される。
コンソール108に表示された検索結果を、ユーザ5が見ることで、どの配信対象ファイルが計算機3に配信されていないかを、確認することが可能となる。なお、本実施形態においては、配信すべき配信対象ファイルが全て計算機3内の検索で検出された場合、このコンソール108には、全ての配信対象ファイルが配信されている旨のメッセージが表示される。
このように、この図6の処理では、ユーザ5は任意のタイミングで配信状況確認部112を起動することで、配信するべき配信対象ファイルが計算機3に配信されているかどうかを確認することが可能である。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、このインストール装置1から計算機3に配信対象ファイルをインストールする場合に、インストール装置1がファイルサーバ4に接続されている際に、マスタ情報取得部102が配信リストに基づいてこの配信対象ファイルをファイルサーバ2から取得するとともに、インストール装置1が計算機3に接続されている際に、配信部106がこの配信リストの中で識別情報が対応するこの配信対象ファイルをこの計算機3に配信することとした。このため、人手による入力操作を介さずにインストール作業を行うことで、誤操作を回避することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置がネットワークおよび計算機の双方と通信可能に接続される場合に、インターロック部がマスタ情報取得部および配信部の動作を禁止することにより、このネットワークを介して第三者がこの計算機にアクセスすることを回避しようとしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図7は、第2実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図7に示すように、第2実施形態に係るインストール装置1は、上述した第1実施形態において、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える。
接続状態判定部114は、インストール装置1と外部ネットワーク4との接続状態の情報と、インストール装置1と計算機3との接続状態の情報を取得する。さらに、この接続状態判定部114は、インストール装置1と外部ネットワーク4との接続状態の判定と、インストール装置1と計算機3との接続状態の判定を行う。
インターロック部116には、この接続状態判定部114の判定結果が入力される。このインターロック部116は、この判定結果に基づいて、ファイルサーバ2および計算機3の双方と通信可能に接続される場合に、マスタ情報取得部102、配信部106、および配信ログ作成部110の動作を禁止する。さらに、このインターロック部116は、計算機3と通信不可能であるが、ファイルサーバ2とは通信可能に接続される場合に、マスタ情報取得部102の動作を許可すると共に、配信部106および配信ログ作成部110の動作を禁止する。さらにまた、このインターロック部116は、ファイルサーバ2と通信不可能であるが、計算機3とは通信が可能に接続される場合に、マスタ情報取得部102の動作を禁止すると共に、配信部106および配信ログ作成部110の動作を許可する。
次に、図7を参照しつつ、図8に基づいてインターロック部116が通信を制御する処理について説明する。図8は、インターロック部116における処理の一例を示すフローチャートである。原子力発電所の監視制御システムは高いセキュリティを求められている。このため、外部ネットワーク4と計算機3との間を通信可能な状態で接続してはならないことから、この図8に示す処理が、第1実施形態に係るインストール装置1に追加されている。
まず、インストール装置1が、外部ネットワーク4にも計算機3にも接続されていない場合を想定して説明する。ユーザ5がインストール装置1を起動すると、インターロック部116が処理を開始すると共に、接続状態判定部114を起動する(S801)。そして、接続状態判定部114が、インストール装置1と外部ネットワーク4との接続状態の情報と、インストール装置1と計算機3との接続状態の情報を取得する(S802)。
次に、接続状態判定部114が、インストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3のいずれか一方に通信可能に接続されているか否かを判定する(S803)。ここで、インストール装置1は、外部ネットワーク4及び計算機3と通信可能に接続されていない状態であるので、インターロック部116が、マスタ情報取得部102、配信部106、および配信ログ作成部110の動作を禁止する(S803―No、S804)。
次に、配信対象ファイルを取得する場面を想定して説明する。インストール装置1を起動した状態において、ユーザ5が、インストール装置1と外部ネットワーク4を通信可能な状態に接続する。この場合、インストール装置1が外部ネットワーク4と通信可能に接続されていることの判定結果と、インストール装置1が計算機3と通信不可能であることの判定結果とを、インターロック部116が接続状態判定部114から取得する(S802)。ここでは、インストール装置1と外部ネットワーク4が通信可能に接続され、インストール装置1と計算機3とは通信不可能な状態であるため(S803−Yes、S805−No)、インターロック部116が、マスタ情報取得部102の動作を許可すると共に、配信部106および配信ログ作成部110の動作を禁止する(S806)。
次に、配信対象ファイルを計算機3に配信する場面を想定して説明する。インストール装置1を起動した状態において、ユーザ5が、インストール装置1と外部ネットワーク4を通信不可能にし、インストール装置1と計算機3を通信可能に接続する。この場合、インターロック部116が、このインストール装置1とこの外部ネットワーク4とが通信不可能であることの判定結果と、このインストール装置1がこの計算機3に通信可能であることの判定結果とを接続状態判定部114から取得する(S802)。ここで、このインストール装置1は、外部ネットワーク4と通信不可能であるが、計算機3と通信可能に接続された状態であるため(S803−Yes、S805−Yes)、インターロック部116が、マスタ情報取得部102の動作を禁止し、配信部106および配信ログ作成部110の動作を許可する(S807)。
一方、ユーザ5が錯誤により、インストール装置1を起動した状態において、インストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3の双方と通信可能に接続部される場合がある。この場合、インターロック部116が、インストール装置1が外部ネットワーク4と通信可能に接続されることの判定結果と、インストール装置1が計算機3に通信可能に接続されることの判定結果とを接続状態判定部114から取得する(S802)。ここで、インストール装置1は、外部ネットワーク4および計算機3の双方に通信可能に接続された状態であるので、インターロック部116が、マスタ情報取得部102、配信部106、および配信ログ作成部110との動作を禁止する(S803―No、S804)。
これらの説明から分かるように、この図8の処理では、このインストール装置1が計算機3と通信不可能であるが、このインストール装置1が外部ネットワーク4とは通信可能に接続される場合に、このインターロック部116がマスタ情報取得部102の動作を許可すると共に配信部106と配信ログ作成部110の動作を禁止する。これにより、このインストール装置1は、配信対象ファイルをファイルサーバ2から取得可能である。
また、この図8の処理では、このインストール装置1が外部ネットワーク4と通信不可能であるが、このインストール装置1が計算機3とは通信可能に接続される場合に、このインターロック部116が、マスタ情報取得部102の動作を禁止すると共に配信部106と配信ログ作成部110の動作を許可する。これにより、このインストール装置1は、配信対象ファイルを計算機3に配信可能である。
さらにまた、この図8の処理では、このインストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3の双方と通信可能に接続される場合に、このインターロック部116が、マスタ情報取得部102および配信部106の動作を禁止する。これにより、インストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3の双方に同時に通信可能に接続されることを防止することが可能である。このため、第三者が外部ネットワーク4とインストール装置1を介して、計算機3にアクセスすることを防止できる。さらにまた、インストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3の双方に同時に通信可能に接続された状態において、配信部106の処理が実施できなくなる。このため、不正なファイルが計算機3に配信されることを防止することが可能である。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、このインストール装置1が外部ネットワーク4および計算機3の双方と通信可能に接続される場合に、少なくともマスタ情報取得部102および配信部106の動作をインターロック部116が禁止することとした。このため、この外部ネットワーク4を介して第三者が計算機3にアクセスすることを回避することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置内の配信対象ファイルを計算機に配信する場合に、バージョン比較部が、このインストール装置内の配信対象ファイルの旧バージョンと計算機に存在する更新対象ファイルのバージョン情報との比較を行うことにより、誤ったバージョンの配信対象ファイルがこの計算機に配信されることを回避しようとしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図9は、第3実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図9に示すように、第3実施形態に係るインストール装置1は、上述した第1実施形態において、バージョン比較部118と、通知部120とを更に備えて構成されている。
バージョン比較部118は、計算機3の識別情報と一致する配信先情報が記載されたレコードを配信リストから検索する。さらに、バージョン比較部118は、検索されたレコードに記載される配信ファイル名を有する配信対象ファイルをこの計算機3内から検索して検出する。またさらに、この検索の結果、計算機3内で検出された配信対象ファイルのバージョン情報と、対応する旧バージョン情報とを比較する。
通知部120は、このバージョン比較部118の比較においてバージョン情報が一致しなかった場合に全処理を中断してコンソール108に中断理由を通知する。
次に、図10に基づいて、この配信リストの構成を説明する。図10は、この配信リストの構成の一例を示す図である。この図10に示すように、配信リストには、配信先情報と、この配信先情報に対応する配信ファイル名と、この配信ファイル名の旧バージョン情報と、この配信ファイル名の配信バージョン情報とが記載されたレコードを有している。
次に、これら図9及び図10に基づいて、更新対象ファイルであるファイルAの旧バージョンが計算機3内に存在している場面を想定してバージョン比較部118の動作を説明する。図10の配信リストには、例えば、配信ファイル名としてファイルAと記載されたレコードが存在している。
まず、このバージョン比較部118が、計算機3を識別するための識別情報と、配信先情報とが一致するレコードを配信リストから検索する。次に、このバージョン比較部118が、検索したレコードに記載されたファイルAの旧バージョン情報と、計算機3から検索されたファイルAのバージョン情報との比較を行う。この比較の結果、このバージョン比較部118が、ファイルAの旧バージョン情報と計算機3に存在する更新対象ファイルのバージョン情報とが一致しないと判断した場合には、バージョン比較部118は通知部120に処理を移行する。
このバージョン比較部118から処理を移行された通知部120は、この配信に関する全処理を中断する。さらに、この通知部120が、ファイルAの旧バージョン情報と、計算機3内の更新対象ファイルのバージョン情報が一致していないことをユーザ5に通知するメッセージをコンソール108に出力させる。
一方、検索したレコードに記載されたファイルAの旧バージョン情報と、計算機3から検索されたファイルAのバージョン情報との比較の結果、両者が一致すると判断した場合には、バージョン比較部118は、配信部106や配信ログ作成部110に、配信に関する処理を実行させる。
これに対して、このバージョン比較部118が、検索したレコードに記載されたファイルが新規のファイルである場合には、バージョン情報の比較を行わずにバージョン情報の確認処理を終了する。例えば、図10において、配信ファイル名としてファイルBと記載されたレコードは、新規のファイルであるので「NULL」が旧バージョン情報のフィールドに記載されている。このように旧バージョン情報のフィールドに「NULL」と記載されている配信対象ファイルについては、計算機3内の検索やバージョン比較を行う必要はない。
このように、このバージョン比較部118が、インストール装置1内の配信対象ファイルの旧バージョンと計算機3に存在する更新対象ファイルのバージョン情報との比較を行うことで、計算機3内の更新対象ファイルを誤ったバージョンファイルに更新することを回避することが可能となる。
なお、本実施形態は、第2実施形態と本実施形態とを組み合わせて、インストール装置1を構成することも可能である。すなわち、図11に示すように、インストール装置1が、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、バージョン比較部118が、このインストール装置1内の配信対象ファイルの旧バージョンと計算機3に存在する更新対象ファイルのバージョン情報との比較を行い、通知部120が、このバージョン比較部118の比較においてバージョン情報が一致しなかった場合に、全処理を中断してコンソール108に中断理由を通知することとした。このため、誤ったバージョンの配信対象ファイルがこの計算機3に配信されることを回避することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置内の配信対象ファイルを計算機に配信する場合に、差分結果比較部が、配信対象ファイルのソースと対応する旧バージョンのソースとの差分結果と、この配信対象ファイルのソースと計算機に存在する更新対象ファイルのソースとの差分結果との比較を行うことにより、配信すべきソースと異なったソースの配信対象ファイルがこの計算機に配信されることを回避しようとしたものである。以下、上述した第3実施形態と異なる部分を説明する。
図12は、第4実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図12に示すように、第4実施形態に係るインストール装置1は、上述した第3実施形態において、差分結果作成部122と、マスタ差分結果作成部124と、差分結果比較部126と、実行モジュール作成部128とを更に備えて構成されている。
差分結果作成部122は、配信リストに基づき、配信バージョン情報を持つ改造ソースと、計算機3内に存在するこの改造ソースの旧バージョンに対応するソースとの第1の差分結果を作成する。また、マスタ差分結果作成部124は、配信バージョン情報を持つ改造ソースと、ファイルサーバ2から取得したこの改造ソースの旧バージョンに対応するソースとの第2の差分結果を作成する。そしてまた、差分結果比較部126は、第1の差分結果と第2の差分結果とを比較する。実行モジュール作成部128は、配信対象ファイルが配信された後に、計算機3内で実行モジュールを作成してインストールを行う実行モジュールを作成する。
本実施形態に係る通知部120は、バージョン比較部118の比較結果においてバージョン情報が一致しない場合、または差分結果比較部126の比較結果において差分結果が一致しない場合に、全処理を中断してコンソール108を介してユーザ5に中断理由を通知する。また、本実施形態に係る配信部106は、バージョン情報と差分結果が一致した場合に、配信リストに基づき配信対象ファイル及びこの実行モジュールを計算機3に配信する。
次に、図13に基づいて、この配信リストの構成を説明する。図13は、配信リストの構成の一例を示す図である。この図13に示すように、配信リストは、配信先情報と、配信ファイル名と、旧バージョン情報と、配信バージョン情報とが関連づけられたレコードにより構成されている。
新規ソースは、新規バージョンにおいて初めて配信される配信対象ファイルのソースである。新規ソースのレコードでは、配信バージョン情報は格納されているが、旧バージョン情報は「NULL」である。改造ソースは、旧バージョンのソースに変更が加えられた配信対象ファイルのソースである。改造ソースのレコードでは、旧バージョン情報と配信バージョン情報が、ともに格納されている。データのレコードでは、旧バージョン情報も配信バージョン情報も、ともに「NULL」である。
次に、これら図12及び図13に基づいて、本実施形態に係るインストール装置1の動作について説明する。マスタ差分結果作成部124が、インストール装置1に保存された配信バージョンの改造ソースとインストール装置1に保存された旧バージョンの改造ソースとの差分であるマスタ差分結果を作成する。次に、差分結果作成部122が、インストール装置1に保存された配信バージョンの改造ソースと、計算機3内に存在する旧バージョンの改造ソースとの差分を出力した差分結果を作成する。
次に、差分結果比較部126が、マスタ差分結果と差分結果とを比較する。これらの差分結果が一致した場合には配信部106の処理に移行し、これらの差分結果が一致しない場合には通知部120の処理に移行する。
このように、改造ソースを計算機3に配信する際に、ファイルの差分を比較することで、誤った配信対象ファイルがこの計算機3に配信されることを回避することが可能である。
なお、本実施形態は、第2実施形態と本実施形態とをに組み合わせて、インストール装置1を構成することも可能である。すなわち、図14に示すように、インストール装置1が、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、差分結果比較部126が、配信対象ファイルのソースと対応する旧バージョンのソースとの差分結果と、この配信対象ファイルのソースと計算機3に存在する更新対象ファイルのソースとの差分結果との比較を行い、通知部120が、この差分結果比較部126の比較において差分結果が一致しなかった場合に、全処理を中断してコンソール108に中断理由を通知することとした。このため、配信すべきソースと異なったソースの配信対象ファイルがこの計算機3に配信されることを回避することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置内の配信対象ファイルを計算機に配信する場合に、関連ファイル比較部が、計算機内におけるこの配信対象ファイルに関連する関連ファイルのバージョンと、このインストール装置内におけるこの関連ファイルのバージョンとを比較することにより、この関連ファイルのインストール漏れを回避しようとしたものである。以下、上述した第4実施形態と異なる部分を説明する。
図15は、第5実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図15に示すように、第5実施形態に係るインストール装置1は、上述した第4実施形態において、関連ファイル抽出部130と、関連ファイル比較部132とを更に備えて構成されている。
関連ファイル抽出部130は、インストール装置1がファイルサーバ2から取得した配信対象ファイルの中から、配信する配信対象ファイルに関連するファイルである関連ファイルを抽出する。関連ファイル比較部132は、この関連ファイルと計算機3内に存在する関連ファイルとのバージョン情報を比較することで、配信対象ファイルの関連ファイルのインストール漏れを判定する。
次に、図16に基づいて、本実施形態に係るインストール装置1の動作について説明する。図16は、関連ファイルの比較動作の一例を示す図である。この図16に示すように、インストール装置1には、ファイルの新規作成やファイルの更新でリリースされるソフトウェアのソースファイルがパッケージ単位で保存されている。このパッケージには、計算機3と同様のディレクトリ構成を再帰的に保持した状態でソースファイルが保存されている。また、各パッケージにはパッケージリリース時のバージョン情報のソースファイルが保存されている。さらにまた、マスタ情報取得部102がファイルサーバ2から全てのパッケージを取得するので、全てのバージョン情報のソースファイルが、パッケージ単位でインストール装置1に保存されている。
ここでは、計算機3内に存在するファイルA(Ver.0)の関連ファイルであり、配信されるべきファイルB(Ver.1)が、この計算機3内にまだ配信されていない場面を想定して説明する。
まず、この関連ファイル抽出部130が、ファイルAを含むパッケージを、このインストール装置1内の配信対象ファイルの中から検索して特定する。関連ファイル比較部132が、関連ファイル抽出部130で特定したパッケージAに含まれる関連ファイルB(Ver.1)とパッケージBに含まれる関連ファイルB(Ver.0)について、計算機3にある関連ファイルB(Ver.0)と比較する。そして、この関連ファイル比較部132が、計算機3にある関連ファイルB(Ver.0)のバージョンがインストール装置1で特定された関連ファイルBのいずれかよりも古い場合に、ユーザ5にインストール漏れの可能性があることを、コンソール108を介して通知する。さらに、ユーザ5がインストール作業の中断/続行の判断をすべき旨の表示を、コンソール108に表示する。
そして、ユーザ5がインストール作業の中断をコンソール108を介して入力した場合には、関連ファイル比較部132が全処理を中断してインストール作業を終了させる。
一方、ユーザ5がインストール作業の続行をコンソール108を介して入力した場合には、配信部106の処理へ移行する。
このように、計算機3内に存在する関連ファイルのインストール漏れがあった場合に、関連ファイルのインストール漏れがあることをユーザ5に通知し、インストールを中断するのか、それとも、インストールを続行するのかの判断を、ユーザ5に行わせることが可能になる。このため、より安全かつより確実な配信対象ファイルの配信が可能となる。
なお、本実施形態は、第2実施形態と本実施形態とをに組み合わせて、インストール装置1を構成することも可能である。すなわち、図17に示すように、インストール装置1が、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、関連ファイル比較部132が、計算機3内のこの配信対象ファイルに関連する関連ファイルのバージョンと、インストール装置1内のこの関連ファイルのバージョンとの比較を行い、計算機3内にあるこの関連ファイルのバージョンがこのインストール装置1で特定されたこの関連ファイルのいずれかよりも古い場合に、コンソール108を介して通知することとした。このため、この関連ファイルのインストール漏れを回避することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置内の配信対象ファイルを計算機に配信する場合に、バックアップ作成部が、この計算機内の更新対象となるファイルのバックアップファイルを計算機内で作成することにより、インストール作業後にトラブルが発生した場合に、この計算機をインストール作業前の状態に復元できなくなることを回避しようとしたものである。以下、上述した第5実施形態と異なる部分を説明する。
図18は、第6実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図18に示すように、第6実施形態に係るインストール装置1は、上述した第5実施形態において保守モード切替部134と、バックアップ作成部136とを更に備えて構成されている。
保守モード切替部134は、配信部106で配信を行う前に、計算機3を稼働状態から停止状態に切り替えることでアプリケーションを停止させる。
バックアップ作成部136は、計算機3内の更新対象となるファイルのバックアップファイルを計算機3内で作成する。
次に、この図18に基づいて、第6実施形態に係るインストール装置1の動作について説明する。この保守モード切替部134は、計算機3がオンラインモード(稼働状態)であった場合に、この計算機3を保守モード(停止状態)に切り替える。次に、バックアップ作成部136に処理が移行する。ここで、保守モードとは、原子力発電所の監視制御システムにおいて監視制御に関するアプリケーションを止めた状態である。このため、保守モードは、ソフトウェアの更新等の保守作業が可能なモードである。なお、計算機3がすでに保守モードであった場合には、保守モード切替は切替処理をせずに、次のバックアップ作成部136に処理が移行する。
バックアップ作成部136は、配信部106が配信ファイルの配信を行う前に、計算機3に存在する更新対象ファイルのバックアップファイルを、更新対象ファイルと同じディレクトリに作成する。なお、このバックアップ作成部136が、このバックアップファイルを例えば、元のファイル名に作成年月日を付加したファイル名として作成する。このため、このバックアップファイルは、更新対象ファイルとファイル名が重複しないように作成される。このバックアップファイルは、インストール作業後にトラブルが発生して、インストール作業前の状態に戻す場合に備えて作成しておくバックアップファイルとなる。
このようにすることで、配信部106が配信ファイルを配信する前に計算機3内の更新対象ファイルのバックアップファイルを作成することが可能になる。さらにまた、実行モジュール作成部128が、計算機3内に実行モジュールを作成することで、この実行モジュールを用いてインストールを実行することが可能となる。
なお、本実施形態は、第2実施形態と本実施形態とをに組み合わせて、インストール装置1を構成することも可能である。すなわち、図19に示すように、インストール装置1が、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、バックアップ作成部136が、この計算機3内の更新対象となるファイルのバックアップファイルをこの計算機3内で作成することとした。このため、インストール作業後にトラブルが発生した場合に、更新対象となるファイルが復元できなくなることを回避することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態に係るインストール装置は、このインストール装置内の配信対象ファイルを計算機に配信する場合に、ファイル圧縮部が、この配信対象ファイルを圧縮した圧縮ファイルの作成を行い、配信部がこの圧縮ファイル及び圧縮ファイル展開スクリプトをこの計算機に配信することにより、この計算機が保守モード中でなければバージョンアップの準備がされないことを回避しようとしたものである。以下、上述した第5実施形態と異なる部分を説明する。
図20は、第7実施形態に係るインストール装置1の構成を説明するブロック図である。この図20に示すように、第7実施形態に係るインストール装置1は、上述した第5実施形態において、ファイル圧縮部138を更に備えて構成されている。ファイル圧縮部138は配信部106で配信を行う前に、配信対象ファイルを圧縮して一つの圧縮ファイルを作成する。
次に、この図20に基づいて、第7実施形態に係るインストール装置1の動作について説明する。まず、インストール装置1が計算機3に配信対象ファイルを配信する前に、このファイル圧縮部138が配信対象ファイルの圧縮ファイルを作成する。次に、配信部106が、この作成された圧縮ファイルを計算機3の圧縮ファイル保存場所に配信する。また、この配信部106が、圧縮ファイル展開スクリプトをシステム起動時に参照されるディレクトリに配信する。
ここで、圧縮ファイル展開スクリプトは、ユーザ5によって計算機3が任意のタイミングで再起動された際に実行される起動スクリプトである。この圧縮ファイル展開スクリプトは、計算機3に配信された圧縮ファイル内にあるファイル名をもとに、計算機3内の更新対象ファイルを検索する。さらに、この圧縮ファイル展開スクリプトは、検索した更新対象ファイルのバックアップファイルを作成する。なお、配信したファイルが新規ソースであった場合は、計算機3内にバックアップ対象がないためバックアップファイル作成は行わない。
この圧縮ファイル展開スクリプトは、バックアップファイル作成後に、圧縮ファイル内にある全てのファイルを計算機3内に展開する。これにより、この圧縮ファイル展開スクリプトは、実行モジュールの作成とインストールを行った後にシステムを起動する。
このように、図20に示すインストール装置1は、計算機3に配信すべき配信対象ファイルを圧縮ファイルとして配信するとともに、その圧縮ファイル展開スクリプトを計算機3に配信する。これにより、ユーザ5が任意のタイミングで計算機3を再起動することで、圧縮ファイルを展開してソフトウェアの入れ替えを行い、バージョンアップを行う事が可能となる。
なお、本実施形態は、第2実施形態と本実施形態とをに組み合わせて、インストール装置1を構成することも可能である。すなわち、図21に示すように、第7実施形態において、接続状態判定部114と、インターロック部116とを更に備える構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインストール装置1によれば、ファイル圧縮部138が、この配信対象ファイルを圧縮して一つの圧縮ファイルを作成の作成を行い、配信部106がこの圧縮ファイルと圧縮ファイル展開スクリプトを計算機3に配信することとした。このため、計算機3が保守モード中でなくとも、この計算機3のバージョンアップの準備をすることが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:インストール装置、2:ファイルサーバ、3:計算機、4:外部ネットワーク、5:ユーザ、100:配信リスト保存部、102:マスタ情報取得部、104:識別情報取得部、106:配信部、108:コンソール、110:配信ログ作成部、112:配信状況確認部、114:接続状態判定部、116:インターロック部、118:バージョン比較部、120:通知部、122:差分結果作成部、124:マスタ差分結果作成部、126:差分結果比較部、128:実行モジュール作成部、130:関連ファイル抽出部、132:関連ファイル比較部、134:保守モード切替部、136:バックアップ作成部、138:ファイル圧縮部138

Claims (10)

  1. 計算機を識別する識別情報に当該計算機に配信する配信対象ファイルが対応づけられた配信リストを保存する配信リスト保存部と、
    ファイルサーバにネットワークを介して接続された際に、前記配信リストに基づいて前記配信対象ファイルを前記ファイルサーバから取得するマスタ情報取得部と、
    前記計算機に接続された際に、前記計算機の識別情報を前記計算機から取得する識別情報取得部と、
    前記計算機に接続された際に、前記配信リストの中で前記識別情報が対応する配信対象ファイルを前記計算機に配信する配信部と、
    前記ファイルサーバおよび前記計算機の双方と通信可能に接続される場合に、その通信を制限するインターロック部と、
    を備えることを特徴とするインストール装置。
  2. 前記インターロック部は、前記ファイルサーバおよび前記計算機の双方と通信可能に接続される場合に、前記マスタ情報取得部および前記配信部の動作を禁止する請求項1に記載のインストール装置。
  3. 前記インターロック部は更に、
    前記計算機とは通信不可能であるが、前記ファイルサーバとは通信可能に接続される場合に、前記マスタ情報取得部の動作を許可する一方で、前記配信部の動作を禁止し、
    前記ファイルサーバとは通信不可能であるが、前記計算機とは通信可能に接続される場合に、前記マスタ情報取得部の動作を禁止する一方で、前記配信部の動作を許可する請求項2に記載のインストール装置。
  4. 情報を表示すると共に、命令を入力するコンソールと、
    前記計算機に配信した前記配信対象ファイルの配信先情報及び前記配信対象ファイルのファイル名とを出力したログファイルを作成すると共に、前記ログファイルの作成後に配信終了のメッセージを前記コンソールに表示させる配信ログ作成部と、
    前記計算機に接続された状態において前記コンソールを介して起動され、前記配信リストに基づき前記計算機への配信状況を前記コンソールに表示させる配信状況確認部と、
    を更に備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインストール装置。
  5. 前記配信リストは、配信先情報と、前記配信先情報に対応する配信対象ファイルのファイル名と、前記配信対象ファイルの旧バージョン情報と、前記配信対象ファイルの配信バージョン情報とが記載されたレコードを有しており、
    前記識別情報と一致する前記配信先情報が記載されたレコードを前記配信リストから検索し、前記検索されたレコードに記載される前記配信対象ファイルのファイル名を有する前記計算機内に存在するファイルのバージョン情報と、前記配信リストの中で対応する前記旧バージョン情報とを比較するバージョン比較部と、
    前記バージョン比較部の比較において、前記計算機内に存在するファイルの前記バージョン情報と、前記配信リストの中で対応する旧バージョン情報とが一致しなかった場合に、全処理を中断して前記コンソールに中断理由を通知する通知部とを更に備え、
    前記配信ログ作成部は、前記ログファイルに、さらに前記配信バージョン情報も出力する請求項4に記載のインストール装置。
  6. 前記配信リストは、旧バージョン及び配信バーションに関連付けられたソースであって、旧バージョンの配信対象ファイルのソースに変更が加えられた改造ソースに関するレコードを有しており、
    前記配信リストに基づき、前記配信バージョン情報を持つ改造ソースと、前記計算機内に存在する前記改造ソースの旧バージョンに対応するソースとの第1の差分結果を作成する差分結果作成部と、
    前記配信バージョン情報を持つ改造ソースと、前記ファイルサーバから取得した前記改造ソースの旧バージョンに対応するソースとの第2の差分結果を作成するマスタ差分結果作成部と、
    前記第1の差分結果と前記第2の差分結果を比較する差分結果比較部と、
    前記配信対象ファイルが配信された後に前記計算機内で実行モジュールを作成してインストールを行う実行モジュールを作成する実行モジュール作成部とを更に備え、
    前記通知部は、前記バージョン比較部の比較結果においてバージョン情報が一致しない場合、または前記差分結果比較部の比較結果において前記差分結果が一致しない場合に全処理を中断して前記コンソールを介してユーザに中断理由を通知する請求項5に記載のインストール装置。
  7. 前記配信部で配信を行う前に、前記ファイルサーバから取得した前記配信対象ファイルの中から、配信する配信対象ファイルに関連する関連ファイルを抽出する関連ファイル抽出部と、
    前記関連ファイルと前記計算機内に存在する関連ファイルとのバージョン情報を比較することで、関連ファイルのインストール漏れを判定する関連ファイル比較部と、を更に備えた請求項6記載のインストール装置。
  8. 前記配信部で配信を行う前に、前記計算機を稼働状態から停止状態に切り替えることでアプリケーションを停止させる保守モード切替部と、
    前記計算機内の更新対象となるファイルのバックアップファイルを前記計算機内で作成するバックアップ作成部と、
    を更に備えた請求項7記載のインストール装置。
  9. 前記配信部で配信を行う前に、前記配信対象ファイルを圧縮して一つの圧縮ファイルを作成するファイル圧縮部を更に備え。
    前記配信部は、
    ユーザが前記計算機を再起動することにより、前記圧縮ファイル内から前記配信対象ファイルを検索して、前記計算機内にある更新対象となるファイルのバックアップファイルを作成し、前記圧縮ファイル内にある前記配信対象ファイルを前記計算機内に展開して、前記計算機内で実行モジュールの作成とインストールを行ってからシステムを起動する圧縮ファイル展開スクリプトと、前記圧縮ファイルとを配信する請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインストール装置。
  10. 計算機を識別する識別情報に当該計算機に配信する配信対象ファイルが対応づけられた配信リストを保存し、
    前記ファイルサーバに接続された際に、前記配信リストに基づいて前記配信対象ファイルを前記ファイルサーバから取得し、
    前記計算機に接続された際に、前記計算機の識別情報を前記計算機から取得し、
    前記計算機に接続された際に、前記配信リストの中で前記識別情報が対応する配信対象ファイルを前記計算機に配信し、
    前記ファイルサーバおよび前記計算機の双方と通信可能に接続される場合に、その通信を制限する、
    ことを備えることを特徴とするインストール方法。
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