JP2016197851A - ユーザ装置、及び能力情報通知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアアグリゲーションを行う移動通信システムにおいて、ユーザ装置がバンドコンビネーションの能力情報を基地局に通知する際に、当該ユーザ装置がサポートする所定の能力値の最大値を基地局に通知するか否かを適切に判定する。【解決手段】キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置において、前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定する能力情報通知制御部と、前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信する送信部とを備える。【選択図】図22

Description

本発明は、LTE等の移動通信システムにおけるユーザ装置UEが、基地局eNBに自身の能力情報を通知する技術に関連するものである。
LTE−Advancedでは、LTEとのバックワードコンパチビリティを保ちつつ、LTEを上回るスループットを実現するために、LTEでサポートされている帯域幅(最大20MHz)を基本単位として、複数のキャリアを同時に用いて通信を行うキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)が採用されている。キャリアアグリゲーションにおいて基本単位となるキャリアはコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)と呼ばれる。
キャリアアグリゲーションは、CCの周波数配置により図1(a)〜(c)に示すように3つのシナリオに分類される。図1(a)は、Intra−band contiguous CAであり、バンド内で連続するCCを配置するシナリオである。このシナリオは、例えば、3.5GHz帯のような広帯域の割当てが行われる場合に適用される。図1(b)は、Inter−band non−contiguous CAであり、異なるバンドのCCを複数配置するシナリオである。このシナリオは、例えば、2GHz帯と1.5GHz帯等の複数のキャリアを用いて通信を行う場合に適用される。図1(c)は、Intra−band non−contiguous CAであり、同じバンド内で非連続なCCを配置するシナリオである。このシナリオは、例えば、事業者への周波数帯域の割当てが断片的である場合等に適用される。
一方、LTE(LTE−Advancedを含む)システムにおいては、ユーザ装置UEは、例えばネットワークへの接続時等に、自身の能力(Capability)を所定のシグナリングメッセージ(UE−EUTRA−Capability)で基地局eNBに通知することが規定されている(例えば非特許文献1)。
上記の能力情報の通知において、ユーザ装置UEは、自身がCAにおいてサポートするバンドの組み合わせ(CAバンドコンビネーション、CA band combination)を基地局eNBに通知する。また、ユーザ装置UEが複数種類のCAバンドコンビネーションに対応できる場合、ユーザ装置UEは、対応する全てのCAバンドコンビネーションのパターンを基地局eNBに通知する。
CAバンドコンビネーションを通知するメッセージの構造例を図2に示す。図2に示すように、当該メッセージにて、UL/DL個別にバンドコンビネーション毎、バンド毎にCA bandwidthclassとMIMOレイヤ数を通知可能になっている。また、図2に示されていないが、DLについては、バンドコンビネーション毎、バンド毎に、UEが設定可能なCSI(Channel State Information)プロセス数(supportedCSI−Pro)を通知できる。なお、CSIプロセス数とは、CoMP(Coordinated Multi−Point transmission/reception)を適用する場合において、ユーザ装置UEが使用するCSIプロセスの数である。
図2に示されるCA bandwidthclass(CA帯域幅クラス)とは、例えば図3の表(非特許文献2)により定義されるクラスであり、周波数バンド毎に、ユーザ装置UEでアグリゲート可能な帯域幅、CC数等を示す。
3GPP TS 36.331 V11.5.0 (2013−09) 3GPP TS 36.101 V12.2.0 (2013−12) 3GPP R2−145163 3GPP R2−150466
上記のように、ユーザ装置UEは、自身がサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数を能力情報として基地局eNBに通知できる。ここで、ユーザ装置UEのMIMOレイヤ数は、ULとDLのそれぞれで、CC毎に設定される。また、ユーザ装置UEのCSIプロセス数は、DLのCC毎に設定される。
一方、ユーザ装置UEにおけるMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の能力はバンド毎に基地局eNBに通知される。例えば、図4の(a)のInter−band CAのケースでは、バンド19(クラスA)でDL MIMOレイヤ数2が通知され、バンド1(クラスA)でDL MIMOレイヤ数4が通知される。また、図4の(b)のIntra−band non−contiguous CAのケースでは、一つのバンド3(クラスA)における通知でDL MIMOレイヤ数2が通知され、もう1つのバンド3(クラスA)の通知でDL MIMOレイヤ数4が通知される。また、図4の(c)のIntra−band contiguous CAのケースでは、バンド42(クラスC)においてDL MIMOレイヤ数4が通知される。図4(a)〜(c)は、DL MIMOレイヤ数を示しているが、UL MIMOレイヤ数、及びCSIプロセス数についても同様である。
上記のように、Inter−band CAのケースとIntra−band non−contiguous CAのケースでは、クラスがAであるため、1つのバンドが1つのCCにマッピングされる。従って、バンド毎にMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の能力を通知することで、CC毎のMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の能力を通知できる。
しかし、Intra−band contiguous CAの場合、1つのバンドで複数CCが使用されるが、当該1つのバンドに対応する1つのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数しか通知できない。そこで、当該1つのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数は、Intra−band contiguous CAを構成する各CCに対応する能力であると解釈される。
上記のようにIntra−band contiguous CAの能力情報通知では、CC毎に能力値を通知できないという課題に対し、非特許文献3では、Intra−band contiguous CAにおいて新たにBandwidth classを規定することが提案されている。また、非特許文献4では、Intra−band contiguous CAのバンドコンビネーションに対して、CC毎にUEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数と、UEがCC全体でサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を能力情報のシグナリングに追加することが提案されている。
MIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を通知することに関して、ユーザ装置UEが、各CCにおけるMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の合計値をサポートする能力を有するのであれば、UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を基地局eNBに通知することは不要である。例えば、図4(a)のケースにおいて、各バンド(クラスAなのでCCと同義)のMIMOレイヤ数の合計は6である。この場合、ユーザ装置UEが、MIMOレイヤ数として全部で8レイヤまで処理できる能力を持っている場合には、当該8レイヤを基地局eNBに通知することは不要である。しかし、例えば、ユーザ装置UEが、MIMOレイヤ数として全部で4レイヤまでしか処理できない場合、当該4レイヤを基地局eNBに通知することが必要である。当該4レイヤを基地局eNBに通知しなければ、基地局eNBが、全部で6レイヤになるCA/MIMOをユーザ装置UEに設定する可能性があり、その場合、6レイヤの能力を持たないユーザ装置UEが適切に動作できない可能性がある。
上記のように、全ての場合でMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を基地局eNBに通知する必要はない。最大値を通知する必要がないにも関わらず、最大値の通知を行うことでシグナリング量が増加してしまうという問題がある。この問題は、MIMOレイヤ数/CSIプロセス数以外の能力値に関しても生じ得る問題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、キャリアアグリゲーションを行う移動通信システムにおいて、ユーザ装置がバンドコンビネーションの能力情報を基地局に通知する際に、当該ユーザ装置がサポートする所定の能力値の最大値を基地局に通知するか否かを適切に判定する技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置であって、
前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定する能力情報通知制御部と、
前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信する送信部と
を備えるユーザ装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置が実行する能力情報通知方法であって、
前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定するステップと、
前記ステップにより、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信するステップと
を備える能力情報通知方法が提供される。
発明の実施の形態によれば、キャリアアグリゲーションを行う移動通信システムにおいて、ユーザ装置がバンドコンビネーションの能力情報を基地局に通知する際に、当該ユーザ装置がサポートする所定の能力値の最大値を基地局に通知するか否かを適切に判定することが可能となる。
キャリアアグリゲーションの周波数配置例を示す図である。 CAバンドコンビネーション情報を通知するメッセージの構造例を示す図である。 CA−BandwidthClassを示す表である。 課題を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。 第一の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第一の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第一の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第一の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第一の実施の形態におけるRRCメッセージの例を示す図である。 第一の実施の形態におけるRRCメッセージの例を示す図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 第二の実施の形態においてユーザ装置UEが基地局eNBに通知する能力情報の例を説明するための図である。 ユーザ装置UEの構成図である。 基地局eNBの構成図である。 ユーザ装置UEの動作例を示すフローチャートである。 ユーザ装置UEのハードウェア構成例を示す図である。 基地局eNBのハードウェア構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態の通信システムは、LTE−Advancedを含むLTEに対応していることを想定しているが、本発明はLTEに限らず、CAを行う他の方式にも適用可能である。
また、本実施の形態におけるCA(キャリアアグリゲーション)は、Intra−eNB CAのみならず、DC(Dual connectivity)のようなInter−eNB CAも含む。また、本発明は、Inter−band CA、Intra−band non−contiguous CA、及びIntra−band contiguous CAのいずれにも適用可能である。
(システム全体構成、動作概要)
図5に本発明の実施の形態に係る通信システムの構成図を示す。本実施の形態に係る通信システムは、LTE方式の通信システムであり、図5に示すように、ユーザ装置UE、及び基地局eNBを含む。基地局eNBは、例えば遠隔にRRE(遠隔無線装置)を接続しており、スモールセルとマクロセルを形成可能である。ユーザ装置UE、及び基地局eNBは、CAを行うことが可能である。図5には、ユーザ装置UE、及び基地局eNBが1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。また、ユーザ装置UEは、複数の基地局eNBと同時に通信を行う能力(Dual Connectivity)を備えていてもよい。
図6を参照して図5に示す通信システムの基本的な動作を説明する。図6に示すように、ユーザ装置UEは、ステップ101で基地局eNBから送信されるUE能力情報要求(例:UE capability enquiry)を受信する。ユーザ装置UEは、当該UE能力情報要求に基づいて、基地局eNBに対してUE能力情報を送信する(ステップ102)。UE能力情報には、CAバンドコンビネーション情報が含まれる。
なお、図6に示す通知方法は例であり、例えば、ユーザ装置UEは、基地局eNBからUE能力情報要求を受信することなくUE能力情報を基地局eNBに通知してもよい。以下、本実施の形態の詳細を第一の実施の形態と第二の実施の形態に分けて説明する。
本実施の形態に係るユーザ装置UEは、第一の実施の形態に係る方式と第二の実施の形態に係る方式の機能を備え、いずれの方式で送信を行うかを、例えばeNBからの設定情報(configuration information)により決定するようにしてもよい。ただし、これは例であり、ユーザ装置UEは、第一の実施の形態に係る方式と第二の実施の形態に係る方式のうちいずれか1つのみの方式に対応していてもよい。
[第一の実施の形態]
(動作の詳細例)
以下、前述した課題を解決するための技術を詳細に説明する。以下では、ユーザ装置UEから基地局eNBに能力情報として通知する所定の能力値としてMIMOレイヤ数とCSIプロセス数を例に挙げるが、本発明を適用可能な所定の能力値はこれらに限られるわけではない。また、第一の実施の形態では、本発明をMIMOレイヤ数とCSIプロセス数の両方に適用する例を示しているが、どちらか一方のみに本発明を適用し、他方は従来技術を適用することとしてもよい。以下では、MIMOレイヤ数とCSIプロセス数について、どちらにでも同様に適用できる場合については「MIMOレイヤ数/CSIプロセス数」と記述する場合がある。
前述したように、従来技術(非特許文献4)では、CAバンドコンビネーションの能力情報を基地局eNBに通知する際に、ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を通知する。しかし、最大値の通知が不要な場合にまで最大値を通知すると無駄なシグナリングが増加してしまう。そこで、第一の実施の形態では、特定の条件を満たす場合に、ユーザ装置UEは、MIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を能力情報に付加して基地局eNBに通知する。
つまり、ユーザ装置UEは、当該ユーザ装置UEにおいて使用可能なCAバンドコンビネーションの能力情報に含まれる各CCのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の合計値を、当該ユーザ装置UEがサポートするか否かを判定し、サポートしないと判定した場合にのみ、当該CAバンドコンビネーションにおいて、当該ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を基地局eNBに送信する。
ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値とは、ユーザ装置UEが該当CAバンドコンビネーションにおけるCC全体で使用できるMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値である。当該最大値は、CAバンドコンビネーション毎に異なっていてもよいし、CAバンドコンビネーション間で共通でもよい。より詳細には、ユーザ装置UEは以下のような動作を実行する。
すなわち、ユーザ装置UEは、あるCAバンドコンビネーションについて、当該CAバンドコンビネーションの能力情報により通知する各CCのMIMOレイヤ数の合計値と、当該ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数の最大値とを比較する。そして、合計値が最大値よりも大きい場合に、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を基地局eNBに通知する。
合計値が最大値以下の場合、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含めずに、当該能力情報を基地局eNBに通知する。
CAバンドコンビネーションの能力情報における各バンドがクラスAであれば、各バンドに対応するMIMOレイヤ数の合計値が各CCのMIMOレイヤ数の合計値となる。また、CAバンドコンビネーションの能力情報におけるあるバンドのクラスがA以外のクラスであり、最大CC数が複数CCである場合、当該バンドに関する各CCのMIMOレイヤ数の合計値は、「当該バンドに対応するMIMOレイヤ数×最大CC数」である。なお、あるバンドに関する各CCのMIMOレイヤ数の合計値が「当該バンドに対応するMIMOレイヤ数×最大CC数」であることは、最大CC数が1である場合にもあてはまる。
ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数の最大値は、例えば、ユーザ装置UEが予め保持する情報である。
MIMO通信は、UL通信及びDL通信のそれぞれで実行されるので、MIMOレイヤ数に関する上記の処理はDLとULのそれぞれで実行される。
一方、CSIプロセス数は、CoMPのDL通信に関する能力値であるため、DLのみで以下の処理を行う。
すなわち、ユーザ装置UEは、あるCAバンドコンビネーションについて、当該CAバンドコンビネーションの能力情報により通知する各CC(DL CC)のCSIプロセス数の合計値と、当該ユーザ装置UEがサポートするCSIプロセス数の最大値とを比較する。そして、合計値が最大値よりも大きい場合に、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を基地局eNBに通知する。
合計値が最大値以下の場合、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含めずに、当該能力情報を基地局eNBに通知する。
CAバンドコンビネーションの能力情報における各バンドがクラスAであれば、各バンドに対応するCSIプロセス数の合計値が各CCのCSIプロセス数の合計値となる。また、CAバンドコンビネーションの能力情報におけるあるバンドのクラスがA以外のクラスであり、最大CC数が複数CCである場合、当該バンドに関する各CCのCSIプロセス数の合計値は、「当該バンドに対応するCSIプロセス数×最大CC数」である。なお、あるバンドに関する各CCのCSIプロセス数の合計値が「当該バンドに対応するCSIプロセス数×最大CC数」であることは、最大CC数が1である場合にもあてはまる。
ユーザ装置UEがサポートするCSIプロセス数の最大値は、例えば、ユーザ装置UEが予め保持する情報である。
また、DL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数との合計値について同様の処理を行うこととしてもよい。すなわち、ユーザ装置UEは、あるCAバンドコンビネーションについて、当該CAバンドコンビネーションの能力情報により通知する各CC(DL CC)のDL MIMOレイヤ数の合計値と、当該CAバンドコンビネーションの能力情報により通知する各CC(DL CC)のCSIプロセス数の合計値との和(合計値)と、当該ユーザ装置UEがサポートするDL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数の合計(総数)の最大値とを比較する。そして、合計値が最大値よりも大きい場合に、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を基地局eNBに通知する。
合計値が最大値以下の場合、ユーザ装置UEは、最大値をCAバンドコンビネーションの能力情報に含めずに、当該能力情報を基地局eNBに通知する。
なお、DL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数の合計(総数)の最大値は、例えば、ユーザ装置UEが予め保持する情報である。
<具体例>
以下、図7〜図10を参照して、ユーザ装置UEが基地局eNBに通知するCAバンドコンビネーションの能力情報の例をより具体的に説明する。
図7は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図7の左側に示すように、ユーザ装置UEにおいてDL MIMOレイヤ数最大値=6、CSIプロセス数最大値=6である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であるものとする。
この場合、当該CAバンドコンビネーションにおける各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8であり、いずれもUEがサポートできる最大値(6)よりも大きい。従って、この場合、DL MIMOレイヤ数最大値=6、CSIプロセス数最大値=6を能力情報に含めて、基地局eNBに通知する。
DL MIMOレイヤ数最大値=6、及びCSIプロセス数最大値=6を受信した基地局eNBは、例えば、ユーザ装置UEに対してバンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のCAコンビネーションのCAの設定(configuration)を行う際に、UEに設定するMIMOレイヤ数の合計値が最大値6を超えず、また、UEに設定するCSIプロセス数の合計値が最大値6を超えないようにする。
図7の右側の例では、ユーザ装置UEにおいてDL MIMOレイヤ数最大値=8、CSIプロセス数最大値=8であり、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4である。
この場合、各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8であり、いずれもUEがサポートできる最大値(8)と同じである。従って、この場合、DL MIMOレイヤ数最大値=8、CSIプロセス数最大値=8を能力情報に含めずに、能力情報を基地局eNBに通知する。
図8は、バンド19(クラスA)とバンド21(クラスA)のULのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。この場合、ULなので、CSIプロセス数の能力情報は含まれない。図8の左側に示すように、ユーザ装置UEにおいてUL MIMOレイヤ数最大値=4である場合において、ULバンド/クラス=19Aに対し、UL MIMOレイヤ数=4であり、ULバンド/クラス=21Aに対し、UL MIMOレイヤ数=2であるものとする。
この場合、各CCのUL MIMOレイヤ数の合計値が6であり、UEがサポートできる最大値(4)よりも大きい。従って、この場合、UL MIMOレイヤ数最大値=4を能力情報に含めて、基地局eNBに通知する。
図8の右側の例では、ユーザ装置UEにおいてUL MIMOレイヤ数最大値=6であり、ULバンド/クラス=19Aに対し、UL MIMOレイヤ数=4であり、ULバンド/クラス=21Aに対し、UL MIMOレイヤ数=2である。
この場合、各CCのUL MIMOレイヤ数の合計値が6であり、UEがサポートできる最大値(6)と同じである。従って、この場合、UL MIMOレイヤ数最大値=6を能力情報に含めずに、能力情報を基地局eNBに通知する。
図9は、バンド42(クラスC)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図9は、Intra−band contiguous CAの例である。
図9の左側に示すように、ユーザ装置UEにおいてDL MIMOレイヤ数最大値=6、CSIプロセス数最大値=6である場合において、DLバンド/クラス=42Cに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であるものとする。
この場合、各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8(4×2)であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8(4×2)であり、いずれもUEがサポートできる最大値(6)よりも大きい。従って、この場合、DL MIMOレイヤ数最大値=6、CSIプロセス数最大値=6を能力情報に含めて、基地局eNBに通知する。
DL MIMOレイヤ数最大値=6、及びCSIプロセス数最大値=6を受信した基地局eNBは、例えば、ユーザ装置UEに対してバンド42(クラスC)のCAコンビネーションのCAの設定(configuration)を行う際に、UEに設定するMIMOレイヤ数合計値が最大値6を超えず、また、UEに設定するCSIプロセス数合計値が最大値6を超えないようにする。
図9の右側の例では、ユーザ装置UEにおいてDL MIMOレイヤ数最大値=8、CSIプロセス数最大値=8であり、DLバンド/クラス=42Cに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4である。
この場合、各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8であり、いずれもUEがサポートできる最大値(8)と同じである。従って、この場合、DL MIMOレイヤ数最大値=8、CSIプロセス数最大値=8を能力情報に含めずに、能力情報を基地局eNBに通知する。
図10は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の他の例を示す。図10の左側に示すように、ユーザ装置UEにおいて「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値=10である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であるものとする。
この場合、当該CAバンドコンビネーションにおける各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8であり、これらの合計値は16となる。この計算に関し、19AのCCに関するDL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数の総数が8であり、1AのCCに関するDL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数の総数が8であり、これらの合計値として16を求めてもよい。16は、UEがサポートできる最大値(10)よりも大きい。従って、この場合、「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値=10を能力情報に含めて、基地局eNBに通知する。
「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値=10を受信した基地局eNBは、例えば、ユーザ装置UEに対してバンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のCAコンビネーションのCAの設定(configuration)を行う際に、UEに設定するDL MIMOレイヤ数とCSIプロセス数の合計値が最大値10を超えないようにする。
図10の右側の例では、「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値=16であり、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4である。
この場合、各CCのDL MIMOレイヤ数の合計値が8であり、また、各CCのCSIプロセス数の合計値が8であり、これらの合計値16は、UEがサポートできる最大値(16)と同じである。従って、この場合、「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値=16を能力情報に含めずに、能力情報を基地局eNBに通知する。
第一の実施の形態では、ユーザ装置UEがサポートするCAバンドコンビネーション毎に、当該ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の最大値を付加する/付加しないの判断を行い、最大値を付加する/付加しないを決定する。なお、ユーザ装置UEがサポートするCAバンドコンビネーションの全体に対して、ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を付加することとしてもよい。
第一の実施の形態における処理により、キャリアアグリゲーションを行う移動通信システムにおいて、ユーザ装置UEがバンドコンビネーションの能力情報を基地局eNBに通知する際に、当該ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の最大値を基地局eNBに通知するか否かを適切に判定することが可能となる。つまり、最大値の通知という追加のシグナリングが必要な条件が明確になるので、追加シグナリングによる能力情報シグナリングのサイズ増加を最小限に留めることが可能となる。
(標準規格仕様書変更例)
図11は、第一の実施の形態における能力情報の通知を行う場合に、現状の標準規格仕様書に対して追加される事項の例を示している。図11(a)は、「3GPP TS36.331」における「UE−EUTRA−Capability information element」の抜粋を示している。図11(a)において下線を引いた部分が追加される事項である。また、図11(b)に示すように、当該追加部分の説明が、「UE−EUTRA−Capability field descriptions」に追加される。
図11(a)に示すように、RRCメッセージの情報要素として、「maxSupportedMIMO−LayerDL」、「maxSupportedMIMO−LayerUL」、「maxSupportedCSI−Proc」が追加される。
「maxSupportedMIMO−LayerDL」は、UEがサポートするDL MIMOレイヤ数の最大値に相当し、「maxSupportedMIMO−LayerUL」は、UEがサポートするUL MIMOレイヤ数の最大値に相当し、「maxSupportedCSI−Proc」は、UEがサポートするCSIプロセス数の最大値に相当する。
より詳細には、図11(b)に記載されているように、「maxSupportedMIMO−LayerDL」のフィールドには、UEがサポートするDL空間多重のレイヤ数の最大値がセットされる。当該フィールドは、UEが、バンドコンビネーションエントリにおけるバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameters)で示されるサポートレイヤ数の合計をサポートしない場合にのみ含められる。
「maxSupportedMIMO−LayerUL」のフィールドには、UEがサポートするUL空間多重のレイヤ数の最大値がセットされる。当該フィールドは、UEが、バンドコンビネーションエントリにおけるバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameters)で示されるサポートレイヤ数の合計をサポートしない場合にのみ含められる。
「maxSupportedCSI−Proc」のフィールドには、UEがサポートするCSIプロセス数の最大値がセットされる。当該フィールドは、UEが、バンドコンビネーションエントリにおけるバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameters)で示されるサポートCSIプロセス数の合計をサポートしない場合にのみ含められる。
図12は、前述した「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値に関する能力情報の通知制御を行う場合に、図11に示した内容に対して追加される事項の例を示している。図12(a)は、「3GPP TS36.331」における「UE−EUTRA−Capability information element」の抜粋を示している。図12(a)において下線を引いた部分が図11(a)に対して追加される事項である。また、図12(b)に示すように、当該追加部分の説明が、「UE−EUTRA−Capability field descriptions」に追加される。
図12(a)に示すように、RRCメッセージの情報要素として、「maxSupportedMIMO−LayerDLandCSI−Proc」が追加される。
「maxSupportedMIMO−LayerDLandCSI−Proc」は、UEがサポートする「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値に相当する。
より詳細には、図12(b)に記載されているように、「maxSupportedMIMO−LayerDLandCSI−Proc」のフィールドには、UEがサポートするDL空間多重のレイヤ数とCSIプロセス数との総数の最大値がセットされる。当該フィールドは、UEが、バンドコンビネーションエントリにおけるバンドコンビネーションパラメータ(BandCombinationParameters)で示されるサポートレイヤ数とサポートCSIプロセス数の合計をサポートしない場合にのみ含められる。
[第二の実施の形態]
(動作の詳細例)
第一の実施の形態では、ユーザ装置UEは、当該ユーザ装置UEにおいて使用可能なCAバンドコンビネーションの能力情報に含まれる各CCのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の合計値を、当該ユーザ装置UEがサポートするか否かを判定し、サポートしないと判定した場合にのみ、当該CAバンドコンビネーションにおいて、当該ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値を能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を基地局eNBに送信するようにした。
一方、第二の実施の形態では、当該ユーザ装置UEにおいて使用可能なCAバンドコンビネーションの能力情報に含まれる各CCのMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS(Network Assisted Interference Cancellation and Suppression)対応能力を所定の能力値に換算した値と、ユーザ装置UE自身がサポートする所定の能力値の最大値とを比較するようにする。第二の実施の形態において、当該所定の能力値を「BB(Base Band) Capability」と呼ぶ。
なお、NAICSとは、隣接セルからの干渉を抑制するために用いられる制御情報をRRCメッセージで基地局eNBからユーザ装置UEに通知することで、ユーザ装置UEにてセル間干渉を効果的にキャンセルすることを可能にする技術である。
第二の実施の形態において、BB Capabilityは、以下の計算式で算出する。
「BB Capability=α×MIMOレイヤ数+β×CSIプロセス数+γ×NAICS対応能力」
α、β及びγは、それぞれMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力をBB Capabilityに換算するための係数であり、ユーザ装置UEと基地局eNBとの間で共通の値が保持される。第二の実施の形態では、これらの係数の値をユーザ装置UEが決定して(又はユーザ装置UE内に予め記憶されている値を)基地局eNBに通知してもよいし、基地局eNBからユーザ装置UEに通知してもよい。これらの係数を基地局eNBからユーザ装置UEに通知する場合、これらの係数は、図6のステップ101で基地局eNBからユーザ装置UEに送信されるUE能力情報要求(例:UE capability enquiry)に含まれていてもよいし、報知情報(SIB)等により基地局eNBからユーザ装置UEに通知されてもよい。
従来技術では、能力情報に設定されるユーザ装置UEのNAICS対応能力は、NAICS対応CC数及びNACIS対応PRB(Physical Resource Block)数により規定(表現)される。例えば、能力情報において、バンド1(クラスC)のCAバンドコンビネーションにNAICS対応CC数=2、NAICS対応PRB数=200が設定されている場合を想定する。バンド1(クラスC)のCAバンドコンビネーションとは、LTEの規定によれば、最大で20MHz(=100PRB)のCCを2つ組み合わせた40MHz(200PRB)のIntra−band contiguous CAである。この場合、ユーザ装置UEは、バンド1(クラスC)において2つのCCを組み合わせた40MHz(200PRB)でNAICSに対応できる能力を有していることを示している。第二の実施の形態では、上述の計算式を用いてNAICS対応能力をBB Capabilityに換算する際、「γ×NAICS対応CC数」、「γ×NACIS対応PRB数」、又は、「γ×NAICS対応CC数×NAICS対応PRB数」のいずれかを用いる。
第一の実施の形態では、従来技術に従い、CAバンドコンビネーションの能力情報にはバンド/クラス毎にMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等が設定されていることを前提としていた。一方、第二の実施の形態では、CAバンドコンビネーションの能力情報において、バンド/クラス毎に加えて、CAバンドコンビネーション毎又はユーザ装置UE単位にMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力が設定された能力情報をユーザ装置UEから基地局eNBに通知することを可能にする。これにより、能力情報のデータサイズを削減することが可能になる。
なお、第二の実施の形態では、本発明をDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力に適用する例を示しているが、これらの一部にのみ本発明を適用し、その他には従来技術を適用することとしてもよい。
また、NAICSはDL通信に適用される技術であるため、第二の実施の形態をDLにおけるCAバンドコンビネーションの能力情報の通知にのみに適用し、ULにおけるCAバンドコンビネーションの能力情報の通知については第一の実施の形態を適用するようにしてもよい。
(具体例)
以下、図13〜図21を参照して、ユーザ装置UEが基地局eNBに通知するCAバンドコンビネーションの能力情報の例をより具体的に説明する。
図13〜図15は、「γ×NAICS対応CC数」を用いてBB Capabilityを算出する場合の具体例を示している。図16〜図18は、「γ×NACIS対応PRB数」を用いてBB Capabilityを算出する場合の具体例を示している。図19〜図21は、「γ×NAICS対応CC数×NAICS対応PRB」を用いてBB Capabilityを算出する場合の具体例を示している。
また、図13、図16、図19は、CAバンドコンビネーションの能力情報おいて、バンド/クラス毎にMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力が設定される場合を示している。図14、図17、図20は、CAバンドコンビネーションの能力情報おいて、CAバンドコンビネーション毎にMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力が設定される場合を示している。図15、図18、図21は、CAバンドコンビネーションの能力情報おいて、ユーザ装置UE単位にMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力が設定される場合を示している。
図13は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図13の例では、α=1、β=2、γ=2であると仮定する。
図13の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)におけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×4+2×4+2×1=14であり、バンド1(クラスA)におけるBB Capabilityは、同様に、1×4+2×4+2×1=14である。すなわち、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションとしてのBB Capability=28である。28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。また、α、β及びγをユーザ装置UEから基地局eNBに通知する場合、ユーザ装置UEは、これらの係数の値を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
「BB Capability」の最大値=20を受信した基地局eNBは、例えば、ユーザ装置UEに対してバンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のCAコンビネーションのCAの設定(configuration)を行う際に、前述の計算式を用いて、「BB Capability」の最大値を超えない範囲で、各DL CCのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定してユーザ装置UEに設定する。
図13の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=28である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1であるものとする。
この場合も、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAバンドコンビネーションとしてのBB Capability=28である。28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(28)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=28を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
なお、CAバンドコンビネーションの能力情報におけるあるバンドのクラスがA以外のクラスであり、最大CC数が複数CCである場合、当該バンドにおけるBB Capabilityを算出する際に、DL MIMOレイヤ数及びCSIプロセス数についてはCC数を乗算するようにする。例えば、図13の右の例においてDLバンド/クラス=19Bに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1である場合を仮定する。
この場合、バンド19(クラスB)におけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×4×2+2×4×2+2×1=26であり、バンド19(クラスA)におけるBB Capabilityは、1×4+2×4+2×1=14となる。すなわち、バンド19(クラスB)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションとしてのBB Capability=42と算出される。
図14は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図14の例では、α=1、β=2、γ=2であると仮定する。
図14の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+2×2=28であり、28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。また、α、β及びγをユーザ装置UEから基地局eNBに通知する場合、ユーザ装置UEは、これらの係数の値を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
「BB Capability」の最大値=20を受信した基地局eNBは、例えば、ユーザ装置UEに対してバンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のCAコンビネーションのCAの設定(configuration)を行う際に、前述の計算式を用いて、「BB Capability」の最大値を超えない範囲で、各DL CCのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定してユーザ装置UEに設定する。
図14の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=28である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2であるものとする。
この場合も、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは28である。28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(28)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=28を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図15は、ユーザ装置UE単位でMIMOレイヤ数等が設定されるDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図示しないが、図15の能力情報には、ユーザ装置UE単位でのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応CC数の他に、ユーザ装置UEが対応する全てのCAバンドコンビネーションのパターンが含まれているものとする。
図15の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2であるものとする。
この場合、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+2×2=28であり、28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。また、α、β及びγをユーザ装置UEから基地局eNBに通知する場合、ユーザ装置UEは、これらの係数の値を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
「BB Capability」の最大値=20を受信した基地局eNBは、例えば、CAの設定(configuration)を行う際に、前述の計算式を用いて、「BB Capability」の最大値を超えない範囲で、各DL CCのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定してユーザ装置UEに設定する。
図15の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=28である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2であるものとする。
この場合、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+2×2=28である。28は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(28)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=28を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図16は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図16の例では、α=1、β=2、γ=0.02であると仮定する。その他言及しない点は図13と同一でよい。
図16の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応PRB数=75であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応PRB数=100であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)におけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×4+2×4+0.02×75=13.5であり、バンド1(クラスA)におけるBB Capabilityは、同様に、1×4+2×4+0.02×100=14である。すなわち、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションとしてのBB Capability=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
「BB Capability」の最大値=20を受信した基地局eNBは、例えば、CAの設定(configuration)を行う際に、前述の計算式を用いて、「BB Capability」の最大値を超えない範囲で、各DL CCのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定してユーザ装置UEに設定する。
図16の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=27.5である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応PRB数=75であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応PRB数=100であるものとする。
この場合も、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAバンドコンビネーションとしてのBB Capability=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(27.5)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=27.5を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図17は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図17の例では、α=1、β=2、γ=0.02であると仮定する。その他言及しない点は図14と同一でよい。
図17の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+0.02×175=27.5であり、27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
「BB Capability」の最大値=20を受信した基地局eNBは、例えば、CAの設定(configuration)を行う際に、前述の計算式を用いて、「BB Capability」の最大値を超えない範囲で、各DL CCのDL MIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定してユーザ装置UEに設定する。
図17の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=27.5である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+0.02×175=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(27.5)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=27.5を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図18は、ユーザ装置UE単位でMIMOレイヤ数等が設定されるDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図18の例では、α=1、β=2、γ=0.02であると仮定する。その他言及しない点は図15と同一でよい。
図18の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+0.02×175=27.5であり、27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
図18の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=27.5である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=175であるものとする。
この場合も、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capability=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(27.5)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=27.5を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図19は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図19の例では、BB Capabilityを算出する際に、NAICS対応能力として「NAICS対応CC数×NACIS対応PRB数」を用いて算出を行う。その他言及しない点は図16と同一でよい。
図19の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1、NAICS対応PRB数=75であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1、NAICS対応PRB数=100であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)におけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×4+2×4+0.02×1×75=13.5であり、バンド1(クラスA)におけるBB Capabilityは、同様に、1×4+2×4+0.02×1×100=14である。すなわち、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションとしてのBB Capability=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
図19の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=27.5である場合において、DLバンド/クラス=19Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1、NAICS対応PRB数=75であり、DLバンド/クラス=1Aに対し、DL MIMOレイヤ数=4、CSIプロセス数=4、NAICS対応CC数=1、NAICS対応PRB数=100であるものとする。
この場合も、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAバンドコンビネーションとしてのBB Capability=27.5である。27.5は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(27.5)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=27.5を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図20は、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図20の例では、BB Capabilityを算出する際に、NAICS対応能力として「NAICS対応CC数×NACIS対応PRB数」を用いて算出を行う。その他言及しない点は図17と同一でよい。
図20の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+0.02×2×175=31であり、31は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
図20の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=31である場合において、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションに対し、DL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合も、バンド19(クラスA)とバンド1(クラスA)のDLのCAコンビネーションにおけるBB Capabilityは31である。31は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(31)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=31を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
図21は、ユーザ装置UE単位でMIMOレイヤ数等が設定されるDLのCAコンビネーションの能力情報の例を示す。図21の例では、BB Capabilityを算出する際に、NAICS対応能力として「NAICS対応CC数×NACIS対応PRB数」を用いて算出を行う。その他言及しない点は図18と同一でよい。
図21の左側に示すように、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=20である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2、NAICS対応PRB数=175であるものとする。
この場合、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capabilityは、上述の計算式により1×8+2×8+0.02×2×175=31であり、31は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(20)よりも大きい。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=20を能力情報に含めて基地局eNBに通知する。
図21の右側の例では、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capability」の最大値=31である場合において、各CAバンドコンビネーションにおけるDL MIMOレイヤ数=8、CSIプロセス数=8、NAICS対応CC数=2、NAICS対応CC数=175であるものとする。
この場合も、ユーザ装置UEが対応する各CAバンドコンビネーションでのBB Capabilityは31である。31は、ユーザ装置UEがサポートできる最大値(31)と同じである。従って、この場合、ユーザ装置UEは、「BB Capability」の最大値=31を能力情報に含めずに基地局eNBに通知する。
(具体例の補足)
図19〜図21においてBB Capabilityを算出する際、「BB Capability=α×MIMOレイヤ数+β×CSIプロセス数+γ×NAICS対応CC数×NACIS対応PRB数/100」としてもよい。
図13、図14、図16、図17、図19、図20の例では、ユーザ装置UEは、ユーザ装置UEがサポートするCAバンドコンビネーション毎に、当該ユーザ装置UEがサポートする「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を能力情報に付加する/付加しないの判断を行い、最大値を付加する/付加しないを決定する。なお、ユーザ装置UEがサポートするCAバンドコンビネーションの全体に対して、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を付加することとしてもよい。
図15、図18、図21の例では、ユーザ装置UEは、ユーザ装置UEがサポートするCAバンドコンビネーションの全体に対して、ユーザ装置UEがサポートする「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を能力情報に付加する/付加しないの判断を行い、最大値を付加する/付加しないを決定する。
図13〜図21の例において、ユーザ装置UEは、常に「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を能力情報に付加するようにしてもよい。また、付加する場合、CAバンドコンビネーション毎に「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を付加するようにしてもよいし、CAバンドコンビネーションの全体に対して「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」付加するようにしてもよい。これにより、ユーザ装置UEがバンドコンビネーションの能力情報を基地局に通知する際に、ユーザ装置UEがサポートするBB Capabilityの最大値を基地局eNBに通知することができる。また、ユーザ装置UEにおいて、「BB Capabilityの最大値、α、β、γ」又は「BB Capabilityの最大値」を能力情報に付加する/付加しないの判断処理を省くことができ、処理負荷を軽減させることができる。
図13〜図15の例では、CAバンドコンビネーションの能力情報にNAICS対応CC数のみが設定されている。そこで、基地局eNBは、CAの設定(configuration)を行う際に、ユーザ装置UEがサポート可能なNAICS対応PRB数を、例えば、NAICS対応CC数×所定のPRB数(25、50、75、100等)とみなして、各DL CCのNAICS対応有無を決定するようにしてもよい。当該所定のPRB数は、予めユーザ装置UEと基地局eNBとの間で共有されていてもよい。
また、図16〜図18の例では、CAバンドコンビネーションの能力情報にNAICS対応PRB数のみが設定されている。そこで、基地局eNBは、CAの設定(configuration)を行う際に、ユーザ装置UEがサポート可能なNAICS対応CC数を、例えば、NAICS対応PRB数÷所定のPRB数(25、50、75、100等)とみなして、各DL CCのNAICS対応有無を決定するようにしてもよい。当該所定のPRB数は、予めユーザ装置UEと基地局eNBとの間で共有されていてもよい。
(装置構成例、UE動作例)
次に、これまでの説明した処理を実行可能なユーザ装置UEと基地局eNBにおける主要な構成を説明する。
まず、図22に、本実施の形態に係るユーザ装置UEの構成図を示す。図22に示すように、ユーザ装置UEは、UL信号送信部101、DL信号受信部102、RRC管理部103、能力情報通知制御部104を含む。図22は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図22に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
UL信号送信部101は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。DL信号受信部102は、基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。UL信号送信部101及びDL信号受信部102はそれぞれ、複数のCCを束ねて通信を行うCAを実行する機能を含む。
UL信号送信部101及びDL信号受信部102はそれぞれ、パケットバッファを備え、レイヤ1(PHY)及びレイヤ2(MAC、RLC、PDCP)の処理を行うことを想定している。ただし、これに限られるわけではない。
RRC管理部103は、基地局eNBとの間でRRCメッセージの送受信を行うとともに、CA情報の設定/変更/管理、構成変更等の処理を行う機能を含む。また、RRC管理部103は、ユーザ装置UEの能力の情報を保持するとともに、能力情報を通知するRRCメッセージを作成し、UL信号送信部101を介して基地局eNBに送信する。
能力情報通知制御部104は、第一の実施の形態で説明した方法で、CAバンドコンビネーションの能力情報にMIMOレイヤ数/CSIプロセス数の最大値、「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」の最大値等を付加するか否かを判定し、最大値を付加する場合には、RRC管理部103に対し、最大値を付加して能力情報を作成するように指示する。より具体的には、能力情報通知制御部104は、UEのCAバンドコンビネーション毎に、各CCのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の合計値と、MIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の最大値を比較し、当該最大値が各CCのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の合計値未満であれば当該最大値を能力情報に付加すると判定し、当該最大値が各CCのMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の合計値以上であれば、当該最大値を能力情報に付加しないと判定する。
また、能力情報通知制御部104は、第二の実施の形態で説明した方法で、CAバンドコンビネーションの能力情報に「BB Capability」の最大値を付加するか否かを判定し、最大値を付加する場合には、RRC管理部103に対し、最大値を付加して能力情報を作成するように指示する。より具体的には、能力情報通知制御部104は、ユーザ装置UEのCAバンドコンビネーション毎又はユーザ装置UE単位に、BB Capabilityの合計値と、ユーザ装置UEがサポートできるBB Capabilityの最大値を比較し、当該最大値が当該合計値未満であれば当該最大値を能力情報に付加すると判定し、当該最大値が当該合計値以上であれば、当該最大値を能力情報に付加しないと判定する。
能力情報通知制御部104は、RRC管理部103の内部に備えられてもよい。その場合、RRC管理部103が上記の判定、及び能力情報の作成を行う。
図23に、本実施の形態に係る基地局eNBの機能構成図を示す。図23に示すように、基地局eNBは、DL信号送信部201、UL信号受信部202、RRC管理部203、スケジューリング部204を含む。図23は、基地局eNBにおける主要な機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図23に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。当該基地局eNBは、単独の基地局eNBでもよいし、設定(Configuration)により、DCを実行する際にはMeNBとSeNBのいずれにもなり得る。
DL信号送信部201は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。UL信号受信部202は、各UEから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。DL信号送信部201及びUL信号受信部202はそれぞれ、複数のCCを束ねて通信を行うCAを実行する機能を含む。また、DL信号送信部201及びUL信号受信部202は、RREのように、基地局eNBの本体(制御部)から遠隔に設置された無線通信部を含んでもよい。
DL信号送信部201及びUL信号受信部202はそれぞれ、パケットバッファを備え、レイヤ1(PHY)及びレイヤ2(MAC、RLC、PDCP)の処理を行うことを想定している(ただし、これに限られるわけではない)。
RRC管理部203は、ユーザ装置UEとの間でRRCメッセージの送受信を行うとともに、CAの設定/変更/管理、構成変更等の処理を行う機能を含む。また、RRC管理部203は、UL信号受信部202を介して、ユーザ装置UEから能力情報を受信し、当該能力情報を保持し、当該能力情報を超えない範囲でユーザ装置UEに対してCAの設定等を実施することができる。例えば、RRC管理部203は、能力情報としてUEからMIMOレイヤ数/CSIプロセス数等の最大値を受信した場合、当該最大値を超えないように、各CCにおけるMIMOレイヤ数/CSIプロセス数/NAICS対応有無の設定を行うことができる。
スケジューリング部204は、CAを実施するユーザ装置UEに対し、セル毎にスケジューリングを行って、PDCCHの割り当て情報を作成し、当該割り当て情報を含むPDCCHの送信をDL信号送信部201に指示する機能を含む。
次に、図24を参照して、CAバンドコンビネーションの能力情報を通知する際のユーザ装置UEの動作例を説明する。図24は、所定の能力値がMIMOレイヤ数である場合の例を示しているが、CSIプロセス数、「DL MIMOレイヤ数+CSIプロセス数」、及び「BB Capability」の場合についても同様のフローで処理を実行する。以下の処理は主にユーザ装置UEの能力情報通知制御部104により実行される。
ユーザ装置UEは、RRC管理部103等の記憶部に格納されている自身の能力情報を参照することにより、ステップ201、ステップ202の処理を、ユーザ装置UEが対応しているCAバンドコンビネーション毎に実行する。
ステップ201において、ユーザ装置UEは、CAバンドコンビネーションの能力情報で通知される各CCのMIMOレイヤ数の合計値と、ユーザ装置UEがサポートするMIMOレイヤ数の最大値とを比較し、各CCのMIMOレイヤ数の合計値のほうが最大値よりも大きければステップ202に進み、各CCのMIMOレイヤ数の合計値が最大値以下であれば、次のCAバンドコンビネーションの処理に移る。
ステップ202において、ユーザ装置UEは、自身がサポートするMIMOレイヤ数の最大値を該当のCAバンドコンビネーションの能力情報(具体的には、CAバンドコンビネーションパラメータ)に含める。最大値がCAバンドコンビネーション毎に定められる場合、ステップ202での最大値は着目しているCAバンドコンビネーションに対応する最大値である。
ユーザ装置UEがサポートする全てのCAバンドコンビネーションについての処理が終了したら、ユーザ装置UEは上記の処理により作成された全てのCAバンドコンビネーションの能力情報を基地局eNBに通知する。また、ユーザ装置UEは、個々のCAバンドコンビネーションの能力情報が決定する度に当該能力情報を基地局eNBに通知してもよい。
以上説明したユーザ装置UE及び基地局eNBの機能構成は、全体をハードウェア回路(例えば、1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
図25は、ユーザ装置UEのハードウェア構成例を示す図である。図25は、図22よりも実装例に近い構成を示している。図25に示すように、ユーザ装置UEは、無線信号に関する処理を行うRE(Radio Equipment)モジュール301と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール302と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール303と、SIMカードにアクセスするインタフェースであるSIMスロット304とを有する。
REモジュール301は、BB処理モジュール302から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital-to-Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール302に渡す。REモジュール301は、例えば、図22に示すUL信号送信部101及びDL信号受信部102の一部を含む。
BB処理モジュール302は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)312は、BB処理モジュール302における信号処理を行うプロセッサである。メモリ322は、DSP312のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール302は、例えば、図22に示すUL信号送信部101の一部、DL信号受信部102の一部を含む。
装置制御モジュール303は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ313は、装置制御モジュール303が行う処理を行うプロセッサである。メモリ323は、プロセッサ313のワークエリアとして使用される。また、プロセッサ313は、SIMスロット304を介してSIMとの間でデータの読出し及び書込みを行う。装置制御モジュール303は、例えば、図22に示すRRC管理部103及び能力情報通知制御部104を含む。
図26は、基地局eNBのハードウェア構成例を示す図である。図25は、図23よりも実装例に近い構成を示している。図26に示すように、基地局eNBは、無線信号に関する処理を行うREモジュール401と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール402と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール403と、ネットワークと接続するためのインタフェースである通信IF404とを有する。
REモジュール401は、BB処理モジュール402から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール402に渡す。REモジュール401は、例えば、図23に示すDL信号送信部201及びUL信号受信部202の一部を含む。
BB処理モジュール402は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP412は、BB処理モジュール402における信号処理を行うプロセッサである。メモリ422は、DSP412のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール402は、例えば、図23に示すDL信号送信部201の一部、UL信号受信部202の一部及びスケジューリング部204を含む。
装置制御モジュール403は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM(Operation and Maintenance)処理等を行う。プロセッサ413は、装置制御モジュール403が行う処理を行うプロセッサである。メモリ423は、プロセッサ413のワークエリアとして使用される。補助記憶装置433は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。装置制御モジュール403は、例えば、図23に示すRRC管理部203を含む。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態では、キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置であって、前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定する能力情報通知制御部と、前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信する送信部とを備えるユーザ装置が提供される。
上記の構成により、キャリアアグリゲーションを行う移動通信システムにおいて、ユーザ装置がバンドコンビネーションの能力情報を基地局に通知する際に、当該ユーザ装置がサポートする所定の能力値の最大値を基地局に通知するか否かを適切に判定することが可能となる。
前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートすると判定された場合に、前記送信部は前記最大値を含まない能力情報を前記基地局に送信することができる。この構成により、無駄なシグナリングを省くことが可能となる。
前記能力情報通知制御部は、例えば、前記合計値と前記最大値とを比較し、前記合計値が前記最大値よりも大きい場合に、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定し、前記合計値が前記最大値以下である場合に、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートすると判定する。この構成により、ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートするか否かを適切に判断できる。
前記能力情報通知制御部は、例えば、前記ユーザ装置がサポートするバンドコンビネーション毎に前記判定を行い、前記送信部は、前記ユーザ装置がサポートするバンドコンビネーション毎に前記最大値を能力情報に含めるか否かを決定する。この構成により、最大値の通知が必要なバンドコンビネーションのみに対して最大値を通知することができる。
前記所定の能力値は、例えば、上りのMIMOレイヤ数、下りのMIMOレイヤ数、CSIプロセス数、又は下りのMIMOレイヤ数とCSIプロセス数の総数である。この構成により、現状のLTEにおいて規定されている上りのMIMOレイヤ数、下りのMIMOレイヤ数、CSIプロセス数、又は下りのMIMOレイヤ数とCSIプロセス数の総数に対して本発明を適用できる。
前記能力情報通知制御部は、例えば、前記バンドコンビネーションを構成するバンドのバンド幅クラスにより定まる最大コンポーネントキャリア数を、当該バンドにおける前記所定の能力値に掛けた値を、当該バンドにおける所定の能力値の合計値とする。この構成により、各バンドにおいて、コンポーネントキャリアに対する所定の能力値の合計値を適切に算出できる。
前記所定の能力値は、例えば、下りのMIMOレイヤ数と第一の係数(α)とを乗算した値と、CSIプロセス数と第二の係数(β)とを乗算した値と、NAICS対応能力と第三の係数(γ)とを乗算した値を合計することで算出される。この構成により、基地局eNBは、下りのMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応能力が加味された所定の能力値に基づいて、各CCにおける下りMIMOレイヤ数、CSIプロセス数及びNAICS対応有無を決定することができる。
前記能力情報は、例えば、前記第一の係数と、前記第二の係数と、前記第三の係数とを含む。この構成により、例えば、ユーザ装置UEの種別ごとに異なる値のα、β、γを基地局eNBに通知することができ、より適切にユーザ装置UEの能力値を表現することができる。
本実施の形態で説明したユーザ装置UEは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
本実施の形態で説明した基地局eNBは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在していてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置及び基地局は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置が有するプロセッサにより動作するソフトウェア、及び、基地局が有するプロセッサにより動作するソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
UE ユーザ装置
eNB 基地局
101 UL信号送信部
102 DL信号受信部
103 RRC管理部
104 能力情報通知制御部
201 DL信号送信部
202 UL信号受信部
203 RRC管理部
204 スケジューリング部
301 REモジュール
302 BB処理モジュール
303 装置制御モジュール
304 SIMスロット
401 REモジュール
402 BB処理モジュール
403 装置制御モジュール
404 通信IF

Claims (9)

  1. キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置であって、
    前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定する能力情報通知制御部と、
    前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信する送信部と
    を備えるユーザ装置。
  2. 前記能力情報通知制御部により、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートすると判定された場合に、前記送信部は前記最大値を含まない能力情報を前記基地局に送信する
    請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記能力情報通知制御部は、前記合計値と前記最大値とを比較し、前記合計値が前記最大値よりも大きい場合に、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定し、前記合計値が前記最大値以下である場合に、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートすると判定する
    請求項1又は2に記載のユーザ装置。
  4. 前記能力情報通知制御部は、前記ユーザ装置がサポートするバンドコンビネーション毎に前記判定を行い、前記送信部は、前記ユーザ装置がサポートするバンドコンビネーション毎に前記最大値を能力情報に含めるか否かを決定する
    請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  5. 前記所定の能力値は、上りのMIMOレイヤ数、下りのMIMOレイヤ数、CSIプロセス数、又は下りのMIMOレイヤ数とCSIプロセス数の総数である
    請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  6. 前記能力情報通知制御部は、前記バンドコンビネーションを構成するバンドのバンド幅クラスにより定まる最大コンポーネントキャリア数を、当該バンドにおける前記所定の能力値に掛けた値を、当該バンドにおける所定の能力値の合計値とする
    請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  7. 前記所定の能力値は、下りのMIMOレイヤ数と第一の係数とを乗算した値と、CSIプロセス数と第二の係数とを乗算した値と、NAICS対応能力と第三の係数とを乗算した値を合計することで算出される
    請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  8. 前記能力情報は、前記第一の係数と、前記第二の係数と、前記第三の係数とを含む
    請求項7に記載のユーザ装置。
  9. キャリアアグリゲーションをサポートする移動通信システムにおいて基地局と通信を行うユーザ装置が実行する能力情報通知方法であって、
    前記ユーザ装置が、当該ユーザ装置において使用可能なバンドコンビネーションの能力情報に含まれる所定の能力値の合計値をサポートするか否かを判定するステップと、
    前記ステップにより、前記ユーザ装置が前記所定の能力値の合計値をサポートしないと判定された場合に、前記ユーザ装置がサポートする前記所定の能力値の最大値を前記能力情報に含め、当該最大値を含む能力情報を前記基地局に送信するステップと
    を備える能力情報通知方法。
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