JP2016192092A - 編集プログラム、編集方法及び編集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤操作による情報の消失を抑制できる編集プログラム、編集方法及び編集装置を提供することを目的とする。
【解決手段】データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う処理を、コンピュータに実行させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、データの編集プログラム、編集方法及び編集装置に関する。
従来の電子カルテシステムでは、端末装置等において、取消ボタンを選択(押下)する操作がなされると、入力された情報を消去する取消処理を行う。また、従来の電子カルテシステムは、取消ボタンが選択されると、入力された情報が取り消されることを承認させるダイアログボックスを端末装置に表示させ、情報の入力者から、情報の消去に対する許可を得た後に取消処理を行う。
特開2007−323325号公報 特開2001−109550号公報 特開昭61−036853号公報
従来の電子カルテシステムでは、情報の入力中の誤操作により取消ボタンが操作された場合、入力作業に慣れた入力者であるほど、ダイアログボックスに表示された内容を確認せずに情報の消去を承認する操作を行う傾向がある。
この場合、入力者の意図しない取消処理により入力された情報が消去されるため、情報の再入力による時間の浪費や、再入力による情報の精度の低下等が生じる。
1つの側面では、誤操作による情報の消失を抑制することができる編集プログラム、編集方法及び編集装置を提供することを目的とする。
一様態によれば、データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う処理を、コンピュータに実行させる。
上記各処理は、上記各処理を実現する機能部、各処理を手順としてコンピュータにより実行させる方法、プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
誤操作による情報の消失を抑制できる。
入力された情報を消去する取消処理について説明する図である。 電子カルテシステムのシステム構成の一例を示す図である。 カルテ情報データベースの一例を示す図である。 入力履歴データベースの一例を示す図である。 平均値データベースの一例を示す図である。 取消処理対応テーブルの一例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 端末装置の機能構成を説明する図である。 電子カルテシステムの動作を説明するシーケンス図である。 端末装置の編集処理部の処理を説明するフローチャートである。 取消処理を説明する第一のフローチャートである。 取消処理を説明する第二のフローチャートである。 取消処理を説明する第三のフローチャートである。 平均値データベースの更新処理を説明するフローチャートである。 閾値入力時間及び閾値情報量について説明する図である。
図1は、入力された情報を消去する取消処理について説明する図である。図1に示す画面11は、電子カルテシステムにおけるカルテ情報の入力画面の一例であり、例えば電子カルテシステムの有する端末装置等に表示される。
画面11には、カルテ情報の有する項目の1つである「所見」が入力される入力欄12と、カルテ情報の有する項目の1つである「処置・処方」が入力される入力欄13とを有する。
本実施形態のカルテ情報は、電子カルテシステムに含まれる端末装置において、医師等の特定の職種の人物により入力や編集が行われる。また、入力されたカルテ情報は、電子カルテシステムの有する端末装置等から閲覧される。つまり、本実施形態の電子カルテシステムにおける端末装置は、カルテ情報の編集装置の役割を果たす。
本実施形態の画面11は取消ボタン14と、一時保存ボタン15と、確定ボタン16とを有する。
本実施形態では、画面11において取消ボタン14が選択されると、入力欄12、13に入力された情報を消去する取消処理が行われる。本実施形態では、画面11において一時保存ボタン15が選択されると、入力欄12、13等に入力された情報を一時的に保存する。また、本実施形態では、画面11において確定ボタン16が選択されると、入力された情報がカルテ情報として確定される。
本実施形態では、画面11が表示されてから取消ボタン14が選択されるまでの時間と、入力欄12、13に入力された情報の量によって、取消ボタン14が選択されたときの状況が異なる点に着目し、状況に応じた取消処理を実行する。具体的には、本実施形態では、画面11が表示されてから取消ボタン14が選択されるまでの時間と、入力欄12、13に入力された情報の量に応じた取消処理を実行する。
本実施形態では、取消処理が実行されると、画面11において入力された情報が消去される。また、本実施形態では、取消処理が実行されると、画面11の表示が終了されても良い。本実施形態の取消処理には、例えば図1に示すように、画面11の表示の終了と入力された情報の消去を承認させるための取消確認ダイアログボックス17を表示させる処理を含む。本実施形態の取消処理の詳細は後述する。
以上のように、本実施形態では、取消ボタン14が選択されたときの状況に応じた取消処理を実行するため、誤操作による情報の消失を抑制できる。
図2は、電子カルテシステムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態の電子カルテシステム100は、サーバ200と、端末装置300とを有する。サーバ200と端末装置300とは、ネットワークNを介して接続されている。
本実施形態のサーバ200は、カルテ情報データベース210、入力履歴データベース220、平均値データベース230、取消処理対応テーブル240を有する。
カルテ情報データベース210は、端末装置300から入力されるカルテ情報が患者毎に格納されている。入力履歴データベース220は、端末装置300における電子カルテの入力履歴に関する情報が格納されている。平均値データベース230は、電子カルテの入力者毎の入力時間の平均と、入力される情報量の平均とを含む情報が格納されている。
取消処理対応テーブル240は、カルテ情報の入力時間の平均値と、情報量の平均値と、入力された情報(以下、入力情報)の取消処理の種類とが対応付けられている。
本実施形態の端末装置300は、編集処理部310を有する。本実施形態の端末装置300において、編集処理部310は、カルテ情報の入力を受け付ける。また、本実施形態の編集処理部310は、入力情報の取消要求を受け付けると、端末装置300においてカルテ情報の入力を行っている入力者のカルテ情報の入力時間の平均と、情報量の平均に応じた種類の取消処理を実行する。
尚、本実施形態のカルテ情報の入力画面は、編集対象のデータが含まれる編集対象の画面である。また、本実施形態の入力情報は、編集対象の画面で編集される編集対象のデータである。
次に図3乃至図6を参照し、本実施形態のサーバ200の有する各データベースとテーブルについて説明する
図3は、カルテ情報データベースの一例を示す図である。本実施形態のカルテ情報データベース210は、入力欄12において入力された情報が格納される所見データベース211と、入力欄13において入力された情報が格納される処置・処方データベース212とを有する。
本実施形態の所見データベース211は、情報の項目として、患者ID、カルテID、所見、表示開始時刻、カルテ更新時刻、更新者ID、保存フラグを有する。所見データベース211では、項目「患者ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられている。
項目「患者ID」の値は、患者毎に付与されるものであり、患者を特定する識別子を示す。項目「カルテID」の値は、1回の診察毎に付与されるものであり、診察に基づき入力されたカルテ情報を特定する識別子を示す。
項目「所見」の値は、診察において医師等により入力されるテキストデータであり、診察時の医師の所見を示す。項目「表示開始時刻」の値は、カルテIDと対応するカルテ情報の入力画面が端末装置300の表示装置に表示された時刻を示す。項目「カルテ作成時刻」の値は、カルテIDが付与された時刻、すなわちカルテIDと対応するカルテ情報が入力されて、初めて一時保存ボタン15が操作された時刻を示している。
項目「カルテ更新時刻」の値は、カルテIDと対応するカルテ情報が更新された時刻を示している。すなわち、「カルテ更新時刻」の値は、カルテ情報に対して2回目以降に一時保存ボタン15が操作された時刻を示している。
項目「更新者ID」の値は、カルテ情報を更新(入力)した人を特定する識別子である。本実施形態では、カルテ情報の入力者と更新者とは、同義とする。すなわち、本実施形態の項目「更新者ID」の値は、カルテ情報の入力や更新等の編集を行うことができる医師等に付与された識別子である。
項目「保存フラグ」の値は、カルテIDと対応するカルテ情報が、過去に一時保存ボタン15の操作により一時保存された情報であるか否かを示す。本実施形態では、項目「保存フラグ」の値が「1」の場合、対応するカルテIDのカルテ情報が一時的にカルテ情報データベース210に格納されたことを示す。また、項目「保存フラグ」の値が「0」の場合、対応するカルテIDのカルテ情報はどこにも保存されていない状態、すなわち新規に作成されたカルテ情報であることを示す。
本実施形態の処置・処方データベース212は、情報の項目として、患者ID、カルテID、処置・処方、更新者IDを有する。項目「患者ID」、項目「カルテID」、項目「更新者ID」の値は、所見データベース211の説明と同様である。
処置・処方データベース212では、項目「患者ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられている。
項目「処置・処方」の値は、患者に対して施された処置と処方の内容を示す。本実施形態では、項目「処置・処方」の値として入力された処置や処方のそれぞれを1つのレコードとする。
例えば図3の処置・処方データベース212では、患者ID「100」、カルテID「1」の処置・処方を示すレコード数は、レコード213、214、215の3つである。
本実施形態の所見データベース211と、処置・処方データベース212は、診療科毎に設けられている。本実施形態の所見データベース211と、処置・処方データベース212は、診療科IDが「1」の診療科と対応している。
以下の説明では、所見データベース211と、処置・処方データベース212のそれぞれにおいて、項目「患者ID」の値と、項目「患者ID」と対応付けられた他の項目の値とを含む情報をカルテ情報と呼ぶ。
図4は、入力履歴データベースの一例を示す図である。本実施形態の入力履歴データベース220は、端末装置300におけるカルテ情報の更新者(入力者)毎に設けられており、更新者の入力履歴に関する情報が格納されている。図4の例では、更新者IDが「10」の更新者の入力履歴を示している。
本実施形態の入力履歴データベース220は、情報の項目として、更新者ID、カルテID、表示開始時刻、カルテ更新時刻、入力時間、入力情報量1、入力情報量2を有する。入力履歴データベース220では、項目「カルテID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられている。以下の説明では、項目「カルテID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を入力履歴情報と呼ぶ。
項目「入力時間」の値は、表示開始時刻からカルテ更新時刻までの時間である。この時間は、カルテ情報の入力画面が表示されてから、入力されたカルテ情報が一時保存されるまでの時間であり、更新者IDと対応する更新者がカルテ情報の作成(入力)にかかった時間を示す。
項目「入力情報量1」は、所見データベース211の項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数を示す。本実施形態では、例えば画面11の入力欄12において入力されたテキストデータの行数を、所見データベース211において入力された情報量とした。
項目「入力情報量2」は、処置・処方データベース212の項目「処置・処方」に格納されたレコードの数を示す。本実施形態では、例えば画面11の入力欄13おいて入力されたレコードの数を、処置・処方データベース212において入力された情報量とした。
図5は、平均値データベースの一例を示す図である。本実施形態の平均値データベース230は、情報の項目として、更新者ID、平均入力情報量1、平均入力情報量2、閾値情報量1、閾値情報量2、平均入力時間、閾値入力時間を有する。本実施形態の平均値データベース230では、項目「更新者ID」の値と、その他の項目の値とが対応付けられており、項目「更新者ID」の値と、その他の項目の値とを含む情報を平均値情報と呼ぶ。
項目「平均入力情報量1」の値は、入力履歴データベース220において、更新者IDが一致する入力情報量1の平均値を示している。すなわち、項目「平均入力情報量1」の値は、対応する更新者IDの更新者により、所見データベース211の項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数の平均値である。
項目「平均入力情報量2」の値は、入力履歴データベース220において、更新者IDが一致する入力情報量2の平均値を示している。すなわち、項目「平均入力情報量2」の値は、対応する更新者IDの更新者により、処置・処方データベース212の項目「処置・処方」に格納されたレコードの数の平均値である。
項目「閾値情報量1」の値は、項目「平均入力情報量1」の値から求められる。項目「閾値情報量1」の値は、対応する更新者IDの更新者により入力された、所見データベース211の項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数が、多いか否かを判定する際に参照される閾値である。
項目「閾値情報量2」の値は、項目「平均入力情報量2」の値から求められる。項目「閾値情報量2」の値は、対応する更新者IDの更新者により入力された、処置・処方データベース212の項目「処置・処方」に格納されたレコードの数が、多いか否かを判定する際に参照される閾値である。本実施形態の項目「平均入力情報量1」の値、項目「平均入力情報量2」の値、項目「閾値情報量1」の値及び項目「閾値情報量2」の値は、後述する処理により算出される。
項目「平均入力時間」の値は、入力履歴データベース220において、更新者IDが一致するカルテ作成時間の平均値を示している。項目「閾値入力時間」の値は、項目「平均入力時間」の値から求められる時間であり、対応する更新者IDの更新者によるカルテ情報の入力時間が長いか否かを判定する際に参照される閾値である。項目「平均入力時間」及び項目「閾値入力時間」の値は、後述する処理により算出される。
図6は、取消処理対応テーブルの一例を示す図である。本実施形態の取消処理対応テーブル240は、カルテ情報の表示時間と、入力された情報量と、取消処理の種類とを対応付けたテーブルである。カルテ情報の表示時間とは、端末装置300がカルテ情報の入力画面の表示要求を受け付けてから、入力情報の取消要求を受け付けるまでの時間である。
本実施形態の取消処理対応テーブル240は、カルテ情報の入力画面において、取消ボタン14が選択されたとき、端末装置300に参照される。端末装置300は、取消処理対応テーブル240を参照し、取消ボタン14が選択されたときの状況と対応する取消処理の種類を示す値を取得し、該当する取消処理を実行する。
本実施形態の取消処理対応テーブル240では、表示時間の項目として、「きわめて短い」、「平均的」、「長い」を有する。また、本実施形態の取消処理対応テーブル240では、情報量に関する項目として、「入力情報なし」、「平均的な情報量」、「新規カルテ情報の入力」、「情報量が多い」を有する。
取消処理対応テーブル240において、表示時間が「きわめて短い」であり且つ「入力情報なし」である場合の取消処理の種類は、「取消処理1」である。また、表示時間が「平均的」であり且つ「平均的な情報量」である場合の取消処理の種類は、「取消処理2」である。また、表示時間が「平均的」であり且つ「情報量が多い」場合の取消処理の種類は、「取消処理3」である。また、表示時間が「長い」であり且つ「情報量が多い」場合の取消処理の種類は、「取消処理4」である。
尚、取消処理対応テーブル240において、「きわめて短い」とされる表示時間は、予め設定されている。本実施形態では、表示時間が「きわめて短い」と判定される時間を、例えば2〜5秒程度としても良い。
同様に、取消処理対応テーブル240において、「平均的」とされる表示時間は、表示時間が「きわめて短い」と判断される時間より長く、平均値データベース230における閾値入力時間より短い時間である。
また、同様に、取消処理対応テーブル240において、「長い」とされる表示時間は、平均値データベース230の更新者ID毎の閾値入力時間以上の時間である。
また、取消処理対応テーブル240において、「平均的な情報量」とされる情報量は、平均値データベース230の更新者ID毎の閾値情報量1、2の値より少ない情報量である。同様に、「情報量が多い」とされる情報量は、平均値データベース230の更新者ID毎の閾値情報量1、2以上の情報量である。
次に、図7を参照して本実施形態の端末装置300のハードウェア構成について説明する。図7は、端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の端末装置300は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置31、出力装置32、ドライブ装置33、補助記憶装置34、メモリ装置35、演算処理装置36及びインターフェース装置37を含む。
入力装置31はキーボードやマウス等を含み、各種信号を入力するために用いられる。出力装置32はディスプレイ装置等を含み、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置37は、モデム、LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
編集プログラムは、端末装置300を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。編集プログラムは例えば記録媒体38の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。編集プログラムを記録した記録媒体38は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
また、編集プログラムは、編集プログラムを記録した記録媒体38がドライブ装置33にセットされるとは記録媒体38からドライブ装置33を介して補助記憶装置34にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた編集プログラムは、インターフェース装置37を介して補助記憶装置34にインストールされる。
補助記憶装置34は、インストールされた編集プログラムを格納すると共に、必要なファイル、データ等を格納する。メモリ装置35は、コンピュータの起動時に補助記憶装置34から編集プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置36はメモリ装置35に格納された編集プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。
また、本実施形態の端末装置300は、例えばタブレット型のコンピュータ等であっても良い。その場合、入力装置31及び出力装置32の代わりに、表示機能を有するタッチパネル等の表示操作装置を有していても良い。
本実施形態のサーバ200は、一般のコンピュータやタブレット型のコンピュータ等であり、そのハードウェア構成は、端末装置300と同様であるから、説明を省略する。
図8は、端末装置の機能構成を説明する図である。本実施形態の端末装置300は、編集処理部310を有する。編集処理部310は、演算処理装置36がメモリ装置35に格納された編集プログラムを実行することで、実現される。
本実施形態の310は、入力受付部311、時刻情報取得部312、入力情報保持部313、入力情報量取得部314、表示時間取得部315、取消処理選択部316、取消処理実行部317、表示制御部318、入力履歴取得部319、平均値更新部320を有する。
入力受付部311は、端末装置300に対する入力を受け付ける。時刻情報取得部312は、入力受付部311が入力を受け付けた時刻を取得する。具体的には、時刻情報取得部312は、入力受付部311がカルテ情報の表示要求を受け付けた時刻と、入力情報の取消要求を受け付けたときの時刻とを取得する。
入力情報保持部313は、カルテ情報の入力画面が表示されてから、取消要求が受け付けられるまでに入力された情報を保持する。以下の説明では、カルテ情報の入力画面が表示されてから、取消要求が受け付けられるまでに入力された情報を、単に入力情報と呼ぶ。入力情報保持部313は、例えばメモリ装置35等に入力情報を一時的に格納し、入力情報を保持する。
本実施形態の入力情報は、カルテ情報データベース210の所見データベース211における項目「所見」の値として入力されたテキストデータを含む。また、本実施形態の入力情報は、カルテ情報データベース210の処置・処方データベース212における項目「処置・処方」の値として入力されたレコードを含む。
入力情報量取得部314は、保持された入力情報の量を取得する。本実施形態の入力情報量とは、例えば所見データベース211における項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数である。また、本実施形態の入力情報量とは、例えば、処置・処方データベース212における項目「処置・処方」の値として入力されたレコードの数を含む。
表示時間取得部315は、カルテ情報が表示されていた時間(期間)を取得する。具体的には、表示時間取得部315は、カルテ情報の表示要求を受け付けた時刻から、入力情報の取消要求を受け付けた時刻までの間をカルテ情報の表示時間として取得する。
取消処理選択部316は、平均値データベース230と、取消処理対応テーブル240とを参照し、入力情報量取得部314により取得した入力情報量と、表示時間取得部315により取得した表示時間とに基づき、実行する取消処理を選択する。取消処理実行部317は、取消処理選択部316により選択された取消処理を実行する。
表示制御部318は、 端末装置300における表示を制御する。具体的には、表示制御部318は、カルテ情報の表示要求を受け付けた際にカルテ情報を出力装置32に表示させる。また、本実施形態の表示制御部318は、カルテ情報が表示された入力画面の表示を終了させる。
本実施形態の入力履歴取得部319は、更新者がカルテ情報を更新する度に、更新者の入力履歴を取得し、更新者IDと対応する入力履歴データベース220へ格納する。具体的には、入力履歴取得部319は、更新者がカルテ情報を更新する度に、入力履歴データベース220の有する各項目の値を取得し、格納する。
平均値更新部320は、編集処理部310によるカルテ情報の編集処理が終了する際に、入力履歴データベース220を参照し、平均値データベース230におけるカルテ情報の更新者の平均値情報を更新する。
次に、図9を参照して、本実施形態の電子カルテシステム100の動作について説明する。図9は、電子カルテシステムの動作を説明するシーケンス図である。
本実施形態の電子カルテシステム100において、端末装置300は、カルテ情報の表示要求を受け付けると(ステップS901)、サーバ200のカルテ情報データベース210を参照し、カルテ情報を含む入力画面を表示させる(ステップS902)。また、端末装置300は、編集処理部310により表示要求を受け付けた時刻を取得し、保持する(ステップS903)。
そして、端末装置300は、編集処理部310により、カルテ情報データベース210から取得したカルテ情報を表示させ、入力を受け付ける(ステップS904)。
尚、本実施形態の端末装置300は、カルテ情報の表示要求とともに、カルテ情報の表示要求を行った更新者の更新者IDと、診療科を特定する診療科IDと、患者の患者IDの入力を受け付けても良い。本実施形態の端末装置300は、診療科IDと患者IDとが一致するカルテ情報を取得する。
続いて、端末装置300は、入力画面において入力された入力情報の取消要求を受け付けると(ステップS905)、取消要求を受け付けた時刻を取得し、メモリ装置35等に設けられた記憶領域に保持する(ステップS906)。
続いて端末装置300は、入力画面が表示されてから取消要求を受け付けるまでに入力された入力情報を取得し、メモリ装置35等に設けられた記憶領域に保持する(ステップS907)。
続いて端末装置300は、編集処理部310により、記憶領域に保持された入力情報を参照し、入力情報の量を取得する(ステップS908)。
続いて端末装置300は、編集処理部310により、サーバ200の平均値データベース230を参照し、カルテ情報の表示要求を行った更新者の更新者IDと対応する平均値情報を取得する(ステップS909)。
続いて編集処理部310は、サーバ200の取消処理対応テーブル240を参照し、ステップS908で取得した入力情報の情報量と、ステップS909で取得した更新者の平均値情報とに基づき、実行する取消処理を選択する(ステップS910)。続いて編集処理部310は、選択され取消処理を実行し(ステップS911)、入力画面の表示を終了させた後に画面を端末装置300に表示させ(ステップS912)、処理を終了する。
次に、図10を参照して、本実施形態の端末装置300の編集処理部310の処理について説明する。図10は、端末装置の編集処理部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の編集処理部310は、入力受付部311により、入力画面が表示された状態において、取消要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1001)。ステップS1001において、取消要求を受け付けない場合、入力受付部311は、取消要求を受け付けるまで待機する。
ステップS1001において、取消要求を受け付けた場合、編集処理部310は、表示時間取得部315により、表示要求を受けた時刻から取消要求を受け付けた時刻までの時間を表示時間として取得する(ステップS1002)。尚、本実施形態における表示時間とは、カルテ情報の入力画面が表示されていた時間であり、言い換えれば、入力画面にカルテ情報を入力することができる入力可能時間である。
続いて編集処理部310は、入力情報保持部313により、表示要求を受け付けてから表示された入力画面において入力された入力情報を取得し、メモリ装置35等の記憶領域に格納する(ステップS1003)。続いて編集処理部310は、入力情報量取得部314により、ステップS1003で記憶領域に格納された入力情報の情報量を取得する(ステップS1004)。具体的には入力情報量取得部314は、所見データベース211の項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数と、処置・処方データベース212における項目「処置・処方」の値として入力されたレコードの数と、を取得する。
続いて編集処理部310は、取消処理選択部316により、入力情報が存在するか否かを判定する(ステップS1005)。具体的には取消処理選択部316は、ステップS1004で取得した情報量における、項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数と、項目「処置・処方」の値として入力されたレコードの数の両方が0であったか否かを判定する。
ステップS1005において、入力情報が存在しない場合、すなわちテキストデータの行数も、レコード数も0であった場合、取消処理選択部316は、取消処理対応テーブル240を参照し、取消処理1を選択する。そして編集処理部310は、取消処理実行部317により、取消処理1を実行する(ステップS1006)。
本実施形態の取消処理1は、入力情報の取消の許可を求めるダイアログボックスを表示させずに、取消処理を実行する処理である。すなわち、本実施形態では、入力画面が表示されていた時間における入力情報が存在しない場合には、取消要求を受け付けると直ちに入力画面の表示を終了させる。
ステップS1005において、入力情報が存在する場合、取消処理選択部316は、入力情報が、新規のカルテ情報であるか否かを判定する(ステップS1007)。具体的には、取消処理選択部316は、カルテ情報データベース210において、カルテ情報の表示要求と共に受け取った患者IDと対応するカルテ情報の項目「保存フラグ」の値が「1」であるか否かを判定する。
ステップS1007において、入力情報が新規のカルテ情報でない場合、取消処理選択部316は、後述するステップS1012へ進む。
ステップS1007において、入力情報が新規のカルテ情報であった場合、取消処理選択部316は、平均値データベース230を参照し、入力情報の情報量が多いか否かを判定する(ステップS1008)。
具体的には、取消処理選択部316は、入力情報の情報量が、平均値データベース230において、カルテ情報の表示要求と共に受け取った更新者IDの平均値情報とを比較する。そして、取消処理選択部316は、項目「所見」の値として入力されたテキストデータの行数が閾値情報量1を超えるか否かを判定する。また、取消処理選択部316は、項目「処置・処方」の値として入力されたレコードの数が閾値情報量2を超えるか否かを判定する。そして、取消処理選択部316は、テキストデータの行数と、レコード数のうち、どちらか一方でも閾値情報量を超えていた場合、入力情報の情報量が多いと判定する。
ステップS1008において、情報量が多いと判定されなかった場合、取消処理選択部316は、後述するステップS1010へ進む。つまり、取消処理選択部316は、取消処理対応テーブル240において「新規カルテに対する入力」と対応する取消処理3を選択し、取消処理実行部317は取消処理3を実行する。
ステップS1008において、情報量が多いと判定された場合、取消処理選択部316は、表示時間が長いか否かを判定する(ステップS1009)。
具体的には、取消処理選択部316は、表示時間取得部315により取得された表示時間と、平均値データベース230において、カルテ情報の表示要求と共に受け取った更新者IDの閾値入力時間とを比較する。そして、取消処理選択部316は、表示時間が閾値入力時間より長い場合に、表示時間が長いと判定する。
ステップS1009において、表示時間が長くない場合、取消処理選択部316は、取消処理対応テーブル240を参照し、入力情報の「情報量が多い」且つ入力時間が「平均的」である取消処理3を選択する。そして取消処理実行部317は、取消処理3を実行する(ステップS1010)。取消処理3の詳細は後述する。
ステップS1009において、表示時間が長いと判定された場合、取消処理選択部316は、取消処理対応テーブル240を参照し、入力情報の「情報量が多い」且つ表示時間が「長い」である取消処理4を選択する。そして取消処理実行部317は、取消処理4を実行する(ステップS1011)。取消処理4の詳細は後述する。
ステップS1007において、入力情報が新規のカルテ情報でない場合、取消処理選択部316は、入力情報の情報量が多いか否かを判定する(ステップS1012)。つまり、取消処理選択部316は、入力情報が既存のカルテ情報を更新する情報である場合に、入力情報の量が多いか否かを判定する。ステップS1012における判定の方法は、ステップS1008で説明した通りである。
ステップS1012において、入力情報の情報量が多いと判定された場合、取消処理選択部316は、ステップS1009へ進む。
ステップS1012において、入力情報の情報量が多いと判定されなかった場合、編集処理部310は、取消処理選択部316により、再度表示時間が長いか否を判定する(ステップS1013)。つまり、取消処理選択部316は、入力情報が既存のカルテ情報を更新する情報であり、入力情報の情報量が多くないと判定された場合に、表示時間が長いか否かを判定する。
ステップS1013において、表示時間が長くない場合、取消処理選択部316は、取消処理2を選択する。そして、取消処理実行部317により取消処理2を実行する(ステップS1014)。ステップS1013において、表示時間が長い場合、取消処理選択部316は、取消処理3を選択する。そして、取消処理実行部317により取消処理3を実行する(ステップS1015)。
以上のように、本実施形態の編集処理部310では、入力された情報量とカルテ情報の入力が可能な入力画面の表示時間とに応じた取消処理を選択する。
以下に、図11乃至図13を参照し、本実施形態の取消処理2、3、4について説明する。図11は、取消処理を説明する第一のフローチャートである。図11の処理は、取消処理2を示している。
本実施形態の取消処理実行部317は、取消処理選択部316により取消処理2が選択され、実行指示を受け付けると、端末装置300の表示装置に、取消確認ダイアログボックスを表示させる(ステップS111)。取消確認ダイアログボックスとは、入力画面の表示を終了しても良いか否かの承認を入力に行わせるダイアログボックスである(図1参照)。
続いて取消処理実行部317は、入力受付部311が承認を受け付けたか否かを判定する(ステップS112)。ステップS112において承認を受け付けた場合、取消処理実行部317は、取消処理を実行し(ステップS113)、処理を終了する。具体的には、取消処理実行部317は、入力画面において入力された入力情報を記憶領域から消去し、入力画面の表示を終了させる。
ステップS112において承認を受け付けない場合、取消処理実行部317は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS114)。ステップS114において、所定時間が経過していない場合、取消処理実行部317は、ステップS112へ戻る。ステップS114において所定時間が経過した場合、取消処理実行部317は、取消処理を実行せずに処理を終了する。
取消処理2が実行される場合とは、カルテ情報の更新者が、カルテ情報データベース210からカルテ情報を取得して端末装置300に表示させ、この更新者の平均的な入力時間で平均的な量の情報量を入力した後に取消要求が行われた場合である(図10のステップS1014参照)。
平均的な入力時間で平均的な量の入力情報が入力される場合とは、例えばカルテ情報の更新者により、患者に対して標準的な診察が行われ、カルテ情報が更新されたとき等が想定される。つまり、ここで入力された入力情報は、更新者が意図的にカルテ情報を更新したものと想定される。
この状況において、入力情報の保存を行う前に取消要求がなされた場合、この取消要求は誤操作によるものである可能性が高い。そこで、本実施形態では、取消要求を受け付けた後に、取消確認ダイアログボックスを表示させることで、誤操作により入力情報が消去されることを抑制している。
図12は、取消処理を説明する第二のフローチャートである。図12の処理は、取消処理3を示している。
図12のステップS121とステップS122の処理は、図11のステップS111とステップS112の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS122において、承認を受け付けた場合、取消処理実行部317は、再度、取消確認ダイアログボックスを表示させる(ステップS123)。
また、ステップS122において承認を受け付けない場合のステップS124の処理は、図11のステップS114の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS123に続いて、取消処理実行部317は、入力受付部311により、2回目に表示した取消確認ダイアログボックスにおいて、承認を受け付けたか否かを判定する(ステップS125)。
ステップS125において、再度承認を受け付けた場合、取消処理実行部317は、取消処理を実行する(ステップS126)。取消処理については、図11で説明した通りである。
ステップS125において2度目の承認を受け付けない場合、取消処理実行部317は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS127)。ステップS127において、所定時間が経過しない場合、取消処理実行部317は、ステップS125に戻る。ステップS127において所定時間が経過した場合、取消処理実行部317は、取消処理を実行せずに、処理を終了する。
取消処理3が実行される場合とは、カルテ情報の更新者が、カルテ情報データベース210からカルテ情報を取得して端末装置300に表示させ、平均的な入力時間で平均的な量の情報量を入力した後に取消要求がなされた場合である(図10のステップS1015参照)。
平均的な入力時間で平均的な量の入力情報が入力される場合とは、例えばカルテ情報の更新者により、患者に対して標準的な診察が行われ、カルテ情報が更新されたとき等が想定される。つまり、ここで入力された入力情報は、更新者が意図的にカルテ情報を更新したものと想定される。
また、取消処理3が実行される場合とは、カルテ情報の更新者により、この更新者の平均的な入力時間で新たな患者のカルテ情報が作成された後に取消要求がなされた場合である(図10のステップS1010参照)。この場合、カルテ情報の更新者は、新たなカルテ情報を保存する意図で、新たなカルテ情報を作成したことが想定される。
これらの状況において、入力情報の保存を行う前に取消要求がなされた場合、この取消要求は誤操作によるものである可能性が高い。そこで、本実施形態では、一度目に表示させた取消確認ダイアログボックスにおいて、入力情報の取消が承認された後に、再度取消確認ダイアログボックスを表示させることで、一度の誤操作により入力情報が消去されることを抑制している。
図13は、取消処理を説明する第三のフローチャートである。図13の処理は、取消処理4を示している。
図13のステップS1301からステップS1305までの処理は、図12のステップS121とステップS125までの処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1305において、再度承認を受け付けた場合、取消処理実行部317は、入力情報を記憶領域(バッファ)に保持しておく(ステップS1306)。
ステップS1305において2度目の承認を受け付けない場合、取消処理実行部317は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS1307)。ステップS1307において、所定時間が経過しない場合、取消処理実行部317は、ステップS1305に戻る。ステップS1307において所定時間が経過した場合、取消処理実行部317は、取消処理を実行せずに、処理を終了する。
ステップS1306に続いて、取消処理実行部317は、取消処理を実行する(ステップS1308)。
続いて取消処理実行部317は、一定の時間内に入力情報の再表示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS1309)。ステップS1309において、再表示要求を受け付けない場合、取消処理実行部317は、処理を終了する。
ステップS1309において、再表示要求を受け付けた場合、取消処理実行部317は、表示制御部318により、ステップS1306において記憶領域に保持した入力情報を復元して表示させ(ステップS1310)、処理を終了する。
取消処理4が実行される場合とは、カルテ情報の更新者が、この更新者にとって長い時間をかけて沢山の情報を入力した後に、取消要求がなされた場合である。この場合には、カルテ情報の更新者は、例えば患者の状態に大きな変化があったり、これまでと異なる処置を行ったりしていることが想定される。また、カルテ情報の更新者は、問診等に時間をかけ、その内容を詳細に入力していることが想定される。
これらの状況で入力された入力情報は、重要である可能性が高い。そこで、本実施形態では、一度目に表示させた取消確認ダイアログボックスにおいて、入力情報の取消が承認された後に、再度取消確認ダイアログボックスを表示させることで、誤操作により入力情報が消去されることを抑制している。
さらに、本実施形態では、2度目に表示した取消確認ダイアログボックスにおいて、入力情報の取消の承認を受け付けると、入力情報を一時的に保持し、復元できるようにする。本実施形態では、このように入力情報を保持することで、仮に入力情報の取消の承認が誤操作によるものであったとしても、入力情報が消去されることを抑制できる。
以上のように、本実施形態では、入力情報の取消要求を受け付ける前の状況に応じて、実行する取消処理の種類を選択する。よって、本実施形態では、誤操作により入力情報が消去されることを抑制できる。
次に、図14及び図15を参照し、本実施形態の平均値データベース230の更新について説明する。
本実施形態では、例えば端末装置300においてカルテ情報の更新者が入力情報の入力を終了した際に、平均値データベース230を更新する。具体的には、本実施形態の端末装置300は、カルテ情報の入力画面において、一時保存ボタン15や確定ボタン16等が操作された際に(図1参照)、入力画面を表示させた更新者の平均値データベース230における平均値情報を更新する。
図14は、平均値データベースの更新処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の編集処理部310は、平均値更新部320により、カルテ情報の更新が完了したか否かを判定する(ステップS1401)。具体的には、本実施形態では、入力受付部311が、入力されたカルテ情報が一時保存の指示を受け付けたとき、又はカルテ情報の確定指示を受け付けたとき、カルテ情報の更新が完了したものと判定する。
ステップS1401において更新が完了していない場合、平均値更新部320は、更新が完了するまで待機する。
ステップS1401において、更新が完了した場合、編集処理部310は、平均値更新部320により、入力履歴データベース220を参照する(ステップS1402)。尚、このとき参照先となる入力履歴データベース220には、入力履歴取得部319により、ステップS1401において更新が完了したカルテ情報の入力履歴情報が格納されている。すなわち、入力履歴データベース220には、最新の入力履歴情報が格納されている。
続いて平均値更新部320は、参照先の入力履歴データベース220に格納されている項目「入力時間」の値の平均値を算出する(ステップS1403)。
続いて、平均値更新部320は、ステップS1403において更新された平均入力時間に基づき閾値入力時間を算出する(ステップS1404)。閾値入力時間の算出の詳細は後述する。
次に、平均値更新部320は、参照先の入力履歴データベース220に格納されている項目「入力情報量1」及び「入力情報量2」の値の平均値である平均入力情報量1と平均入力情報量2を算出する(ステップS1405)。
続いて、平均値更新部320は、ステップS1405において更新された平均入力情報量に基づき閾値情報量1及び閾値情報量2を算出する(ステップS1406)。閾値情報量の算出の詳細は後述する。
続いて平均値更新部320は、ステップS1403からステップS1406で算出した平均入力時間、閾値入力時間、平均入力情報量1、平均入力情報量2、閾値情報量1、閾値情報量2を、該当する更新者IDと対応する平均値データベース230へ格納し、平均値データベース230を更新する(ステップS1407)。
以上のように、本実施形態では、カルテ情報の更新(入力)を行う医師等の特定の職種の更新者毎に、カルテ情報の入力履歴情報を蓄積しておき、この入力履歴に基づき入力時間の平均値と入力情報量の平均値とを算出する。
したがって、本実施形態では、更新者により取消要求がなされた際の取消処理の選択において、更新者毎の平均値情報に基づき取消処理を選択するため、更新者個人の入力の速度や入力情報の量等な応じて取消処理を選択できる。
次に、図15を参照して、閾値入力時間と閾値情報量1、2の算出について説明する。図15は、閾値入力時間及び閾値情報量について説明する図である。図15(A)は、入力履歴データベース220に格納されている入力時間の分布を示す図であり、図15(B)は、入力履歴データベース220に格納されている入力情報量1の分布を示す図である。
まず、図15(A)を参照し、閾値入力時間の算出について説明する。本実施形態の平均値更新部320は、平均入力時間を算出する際に、入力履歴データベース220に格納されている入力履歴情報の数と、入力時間との分布を取得する。図15(A)では、横軸を入力時間とし、縦軸を入力履歴情報の数、つまり入力回数とした。
本実施形態の平均値更新部320は、平均入力時間をTavとし、平均入力時間Tavと対応する入力回数をKmax1としたとき、Kmax1の1/10の入力回数であるK1と対応する入力時間のうち、長い方の入力時間Tlgを閾値入力時間とした。
次に、図15(B)を参照し、閾値情報量の算出について説明する。本実施形態では、閾値情報量1と、閾値情報量2の算出の仕方は同じであるため、以下では、閾値情報量1の算出について説明する。
本実施形態の平均値更新部320は、平均入力情報量1を算出する際に、入力履歴データベース220に格納されている入力履歴情報の数と、入力情報量1との分布を取得する。図15(B)では、横軸を入力情報量1とし、縦軸を入力履歴情報の数、つまり入力回数とした。
本実施形態の平均値更新部320は、図15(B)でも、図15(A)と同様に、平均入力情報量1をHavとし、平均入力情報量Havと対応する入力回数をKmax2としたとき、Kmax2の1/10の入力回数であるK2と対応する入力情報量1のうち、長い方の入力情報量Hlgを閾値情報量1とした。
尚、図15の例では、閾値入力時間と閾値情報量とは、分布を用いて算出するものとしたが、これに限定されない。閾値入力時間は、例えば平均入力時間に予め決められた所定の時間を加算した時間としても良いし、平均入力時間に予め決められた所定の値を乗算した時間としても良い。
閾値情報量も、同様に、例えば平均入力情報量に予め決められた所定の情報量を加算した情報量としても良いし、平均入力情報量に予め決められた所定の値を乗算した情報量としても良い。
また、上述した実施形態では、編集処理部310の処理を電子カルテシステム100の編集に適用した場合を説明したが、編集処理部310の処理は、他のシステム等に適用されても良い。例えば編集処理部310の処理は、一般的なデータ入力の際に適用されても良いし、文書データの作成の際に適用されても良い。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う処理を、コンピュータに実行させる編集プログラム。
(付記2)
前記編集対象のデータのデータ量がデータ量閾値より多く、且つ前記時間が時間閾値より長いとき、前記確認画面を出力し、
前記確認画面において前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けて、前記編集対象のデータを記憶領域に保持した後に、前記取り消し命令を実行する付記1記載の編集プログラム。
(付記3)
前記取り消し命令を実行してから一定の時間内に、前記編集対象のデータの表示要求を受け付けたとき、前記記憶領域に保持された前記編集対象のデータを前記画面に表示させる付記2記載の編集プログラム。
(付記4)
前記データ量が前記データ量閾値より多く、且つ前記時間が前記時間閾値以下のとき、又は、前記データ量が前記データ量閾値以下であり、且つ前記時間が前記時間閾値以上のとき、又は、前記編集対象のデータが初めて前記画面に入力された場合であるとき、
前記確認画面を出力し、
前記確認画面において前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けたとき、再度前記確認画面を出力し、
再度出力された前記確認画面において、再度前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けたとき、前記取り消しの命令を実行する処理を、前記コンピュータに実行させる付記2又は3記載の編集プログラム。
(付記5)
前記データ量が前記データ量閾値以下であり、且つ前記時間が前記時間閾値以下のとき、
前記確認画面を出力し、
前記確認画面において前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けたとき、前記取り消しの命令を実行する処理を、前記コンピュータに実行させる請求項2乃至4の何れか一項の編集プログラム。
(付記6)
前記編集対象データが入力されていないとき、
前記確認画面を出力せずに、前記取り消しの命令を実行する処理を、前記コンピュータに実行させる請求項2乃至5の何れか一項に記載の編集プログラム。(図10)
(付記7)
前記データ量閾値は、前記編集対象のデータの入力者により入力される前記編集対象のデータの平均値を用いて算出され、
前記時間閾値は、前記入力者による前記編集対象のデータの入力時間の平均値を用いて算出される、付記2乃至6の何れか一項に記載の編集プログラム。
(付記8)
コンピュータによる編集方法であって、該コンピュータが、
データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う編集方法。
(付記9)
データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量を取得する取得部と、
入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う取消処理選択部と、を有する編集装置。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から
逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
11 画面
12、13 入力欄
14 取消ボタン
17 取消確認ダイアログボックス
100 電子カルテシステム
200 サーバ
210 カルテ情報データベース
220 入力履歴データベース
230 平均値データベース
240 取消処理対応テーブル
300 端末装置
310 編集処理部
312 時刻情報取得部
313 入力情報保持部
314 入力情報量取得部
315 表示時間取得部
316 取消処理選択部
317 取消処理実行部
318 表示制御部
319 入力履歴取得部
320 平均値更新部

Claims (7)

  1. データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う処理を、コンピュータに実行させる編集プログラム。
  2. 前記編集対象のデータのデータ量がデータ量閾値より多く、且つ前記時間が時間閾値より長いとき、前記確認画面を出力し、
    前記確認画面において前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けて、前記編集対象のデータを記憶領域に保持した後に、前記取り消し命令を実行する請求項1記載の編集プログラム。
  3. 前記取り消し命令を実行してから一定の時間内に、前記編集対象のデータの表示要求を受け付けたとき、前記記憶領域に保持された前記編集対象のデータを前記画面に表示させる請求項2記載の編集プログラム。
  4. 前記データ量が前記データ量閾値より多く、且つ前記時間が前記時間閾値以下のとき、又は、前記データ量が前記データ量閾値以下であり、且つ前記時間が前記時間閾値以上のとき、又は、前記編集対象のデータが初めて前記画面に入力された場合であるとき、
    前記確認画面を出力し、
    前記確認画面において前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けたとき、再度前記確認画面を出力し、
    再度出力された前記確認画面において、再度前記取り消しの命令の実行の許可を受け付けたとき、前記取り消しの命令を実行する処理を、前記コンピュータに実行させる請求項2又は3記載の編集プログラム。
  5. 前記データ量閾値は、前記編集対象のデータの入力者により入力される前記編集対象のデータの平均値を用いて算出され、
    前記時間閾値は、前記入力者による前記編集対象のデータの入力時間の平均値を用いて算出される請求項2乃至4の何れか一項に記載の編集プログラム。
  6. コンピュータによる編集方法であって、該コンピュータが、
    データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量に応じて、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う編集方法。
  7. データが含まれる編集対象の画面を表示してから、該編集対象のデータの編集の取り消しの命令が入力されるまでの時間及び/又はデータ量を取得する取得部と、
    入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行するか、入力された該取り消しの命令を該編集対象のデータに対して実行しても良いかを否かを受け付ける確認画面を出力するかを切り替える制御を行う取消処理選択部と、を有する編集装置。
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