JP2016190199A - 燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤 - Google Patents

燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物の無害化に必要な薬剤の使用量を削減できるとともに、最終処分場に排出する飛灰量を削減できる、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法を提供する。【解決手段】以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施するとともに、2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法。(1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。(2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。【選択図】なし

Description

本発明は、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤に関する。
焼却炉等の燃焼施設から排出される燃焼排ガスには、塩化水素、硫黄酸化物(SO)、窒素酸化物(NO)等の有害な酸性物質が含まれていることから、大気放出に先立ち、これらの酸性ガスを除去する必要がある。
前記酸性物質のうち、塩化水素及び硫黄酸化物については、一般的には、焼却炉の集塵機の手前で、燃焼排ガスに対して消石灰や重曹等を噴霧して、塩化水素及び硫黄酸化物を中和する工程が行われている(例えば特許文献1)。
そして、中和工程を経て集塵機で捕集された煤塵及び酸性物質の中和物(以下、総称して「飛灰」という場合がある。)は特別管理一般廃棄物であるため、法律に定める中間処理を施されたのち、管理型最終処分場に排出される。
また、前記酸性物質中のうち窒素酸化物は消石灰や重曹と反応しないため、集塵機の後段に排ガス再加熱器、脱硝触媒塔を設置するなどして、触媒脱硝法により窒素酸化物を分解する工程が行われている(例えば特許文献2)。
特許第4194001号公報 特許第3795114号公報
特許文献1の塩化水素及び硫黄酸化物を無害化する手段では、消石灰や重曹による乾式処理が主流であるが、酸性排ガスの規制強化に伴い、消石灰や重曹の噴霧量が増加しコストが掛かる。また、消石灰や重曹は複数種類の酸性物質を同時に処理できず、かつ1回限りの使用でありリサイクルできないことから、酸性物質の処理効率が悪いとともに、飛灰の発生量が増加する。飛灰の増加は、国内の最終処分場の残余年数が限られており、国内外において新たな最終処分場の用地確保も難しいといった背景から、深刻な問題である。
また、法律に定める飛灰の中間処理方法として、薬剤による処理が普及している。しかし、薬剤による飛灰の処理はコストがかかる。さらに、薬剤により無害化された飛灰が排出される最終処分場では、飛灰中に含まれる物質により、塩害、カルシウムスケール障害、重金属等の有害物質の再溶出等の問題が懸念される。
一方、特許文献2の触媒脱硝法により窒素酸化物を無害化する手段は、脱硝効率を上げるため排ガスの再加熱が必要となり、本来、発電のために供するのが主目的である蒸気を排ガスの再加熱のために使用することにより、発電量が少なくなり売電収入が減少する問題がある。また、触媒脱硝法においては、脱硝触媒の表面に酸性硫酸アンモニウムが析出するため触媒の交換が必要となることが多く、触媒の交換時に施設の運転を休止する必要があるとともに、触媒の交換に多大な費用が生じるといった問題がある。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物の無害化に必要な薬剤の使用量を削減できるとともに、最終処分場に排出する飛灰量を削減できる、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]を提供するものである。
[1]以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施するとともに、2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法。
(1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
(2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
[2]前記工程(1)で用いる層状複水酸化物及び前記工程(2)で再生する層状複水酸化物が、CO型Mg−Al系層状複水酸化物である上記[1]に記載の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法。
[3]以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施する手段、及び2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる手段を備えた燃焼施設。
(1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
(2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
[4]前記工程(1)で用いる層状複水酸化物及び前記工程(2)で再生する層状複水酸化物が、CO型Mg−Al系層状複水酸化物である上記[3]に記載の燃焼施設。
[5]層状複水酸化物を含有してなる固体状の酸性排ガス処理剤。
[6]前記層状複水酸化物がCO型Mg−Al系層状複水酸化物である上記[5]に記載の固体状の酸性排ガス処理剤。
本発明の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤は、塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物等の酸性物質を同時に処理することができ、かつ、使用後の酸性排ガス処理剤を再生し、回収して利用できる。このため、本発明の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤は、酸性物質を効率的に処理することができ、かつ、酸性物質の無害化に必要な薬剤の使用量を削減できるとともに、最終処分場に排出する飛灰量を削減できる。また、酸性排ガス処理剤を再生する際に生じる塩酸、硫酸及び硝酸は、回収し、工業用に販売しリサイクルすることが可能である。
さらに、従来の消石灰や重曹を用いた従来法では、排ガス処理剤を元に生成される物質を原因として、塩害、カルシウムスケール障害、COD(化学的酸素要求量)上昇、重金属等の有害物質の再溶出が問題となっていたが、本発明の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤では、該問題を抑制できる。
また、本発明の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法、燃焼施設及び酸性排ガス処理剤は、従来の触媒脱硝法で用いている触媒脱硝装置及び再加熱器が不要となるため、脱硝のためのコストを大幅に削減できるとともに、脱硝時の排ガスの再加熱によって発電量が損なわれることもない。
本発明の燃焼施設のフローを示す図である。 CO型Mg−Al系層状複水酸化物の合成方法のフローを示す図である。
[燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法]
本発明の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法は、以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施するとともに、2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いるものである。
(1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
(2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
なお、以下、「燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法」のことを「酸性排ガスの処理方法」と略称する場合がある。
工程(1)では、燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する。
酸性排ガスの酸性物質としては、塩化水素(HCl)、硫黄酸化物(SO)、窒素酸化物(NO)等が挙げられる。これら酸性物質を含む酸性排ガスは、焼却炉等の燃焼施設から生じる。
層状複水酸化物は、下記の一般式(1)で表される不定比化合物であり、水酸化物の正八面体基本層([M2+ 1−x3+ (OH)])と、層間陰イオン及び層間水から構成される中間層([An− x/n・yHO])とが交互に積層した構造を有している。水酸化物の正八面体基本層([M2+ 1−x3+ (OH)])はxだけ正に帯電しており、この静電荷を補償して、中間層に層間陰イオンが存在している。
[M2+ 1−x3+ (OH)][An− x/n・yHO] (1)
式中、M2+は二価金属イオンを示し、M3+は三価金属イオンを示し、An−は層間陰イオンを示す。x=[M3+]/([M2+]+[M3+])であり、通常のxの範囲は0.2〜0.33である。
二価の金属イオンとしては、Mg2+、Mn2+、Co2+、Ni2+、Zn2+等が挙げられる。三価の金属イオンとしては、Al3+、Cr3+、Fe3+、Co3+、In3+等が挙げられる。層間陰イオンとしては、CO 2−、SO 2−、OH、F、Cl、Br、NO 、I等が挙げられる。
層状複水酸化物は、例えば、特開2007−22881号公報に記載の方法により製造することができる。
層状複水酸化物の代表例としては、二価金属イオンがMg2+、三価金属イオンがAl3+であり、層間陰イオンがCO 2−であるCO型Mg−Al系層状複水酸化物が挙げられる。
これら層状複水酸化物を固体状で酸性ガスと接触させることにより、層状複水酸化物内に含まれる層間陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換することができ、酸性物質を中和できる。
層状複水酸化物の代表例であるCO型Mg−Al系層状複水酸化物は、以下の反応で酸性物質を除去している。
以下の反応から、本発明の酸性排ガス処理方法は、塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物等の酸性物質を同時に処理でき、酸性物質を効率的に処理できることが分かる。
(HClの除去)
Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1・0.72HO + 0.2HCl
→ Mg0.8Al0.2(OH)Cl0.2 + 0.1CO + 0.82H
(HSOの除去)
Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1・0.72HO + 0.1HSO
→ Mg0.8Al0.2(OH)(SO0.1 + 0.1CO + 0.82H
(HNOの除去)
Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1・0.72HO + 0.2HNO
→ Mg0.8Al0.2(OH)(NO0.2 + 0.1CO + 0.82H
なお、水溶液状の層状複水酸化物を酸性ガスと接触させた場合(気液反応の場合)、層状複水酸化物中にはイオン交換の序列の低いイオンを取り込むことはできない。一方、本発明のように、固体状の層状複水酸化物を酸性ガスと接触させる場合(気固反応の場合)、イオン交換の序列の低いイオン(例えば、Cl、NO )も層状複水酸化物中に取り込むことができる。
例えば、層間陰イオンがCO 2−である固体状のCO型層状複水酸化物は、以下の(a)、(b)の機構で層状複水酸化物中にClを取り込んでいると考えられる。
(a)CO型層状複水酸化物の炭酸イオン(CO 2−)が排ガス中のHClガスのプロトン(H)と反応し、炭酸イオンはCOとなって層状複水酸化物から脱離する。
(b)層状複水酸化物から炭酸イオンが脱離した部分にClが入り込み、Cl型層状複水酸化物が形成される。
また、本発明のように固体状の層状複水酸化物を用いることにより、排水処理装置や乾燥のための加熱装置が不要となり、コストや設備規模を抑制することができる。
層状複水酸化物は、イオン交換の容易性、及び工程(2)での元の層状水酸化物への再生の容易性の観点から、CO型層状複水酸化物であることが好ましく、CO型Mg−Al系層状複水酸化物であることがより好ましい。
酸性排ガス処理剤を添加する箇所は、焼却炉本体から集塵機に至るまでの煙道のうち、何れかの煙道に添加することが好ましい。また、酸性排ガス処理剤を添加する箇所は、ボイラ及び/又はガス冷却設備によって冷却された後の煙道であることがより好ましい。また、酸性排ガス処理剤を添加する好適な箇所の煙道は、集塵機直前の煙道であることがさらに好ましい。
酸性排ガス処理剤を煙道で添加すると、酸性排ガス処理剤中の層状複水酸化物は集塵機の濾布の表面で堆積層を形成し、該堆積層において酸性物質と効率的に反応する。このため、酸性排ガス処理剤を上記の箇所で添加することが効果的である。
酸性排ガス処理剤は、汎用的な薬剤である消石灰及び重曹と同様の装置を用い、同様の方法で添加することができる。例えば、薬剤貯蔵層内に酸性排ガス処理剤を貯蔵し、薬剤輸送配管で酸性排ガス処理剤を輸送し、吹き込みノズルで煙道に酸性排ガス処理剤を添加できる。酸性排ガス処理剤は連続的に添加することが好ましい。
酸性排ガス処理剤は、酸性排ガス中の酸性物質との反応当量が1以上となる量で添加することが好ましく、反応当量が1.5〜2.0となる量で添加することがより好ましい。
酸性排ガス処理剤中の層状複水酸化物の含有割合は、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。
酸性排ガス処理剤は、イオン交換の効率を良好にするため、粉体であることが好ましい。該粉体のBET比表面積は10〜300m/gであることが好ましく、50〜300m/gであることがより好ましい。また、該粉体の細孔容積は1.0×10−4〜1.0×10−2cm/gであることが好ましく、1.0×10−3〜1.0×10−2であることがより好ましい。
なお、「BET比表面積」とは窒素吸着によるBET法により、窒素の吸着量からBET1点法により算出される比表面積を意味し、「細孔容積」とはBJH法により算出される細孔容積を意味し、いずれもQuanta chrome社製の商品名 NOVA 2000等の測定装置により測定できる。
酸性排ガス処理剤中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、水酸化カルシウム(消石灰)、酸化カルシウム、重炭酸ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウム、水酸化ドロマイト、軽焼ドロマイト、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム及び酸化マグネシウム等の層状複水酸化物以外の薬剤を含有してもよい。
工程(2)では、工程(1)でイオン交換された層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する。
酸性物質に基づく陰イオンiiと交換された層状複水酸化物は、バッチ式で該イオン交換された層状複水酸化物と水溶液(炭酸型の場合、炭酸水溶液)とを混合、攪拌し、イオン交換すること、あるいは加熱することにより、元の層状複水酸化物(陰イオンiを含む層状複水酸化物)に容易に再生することができる。
例えば、CO型層状複水酸化物のCO 2−がCl、SO 2−、又はNO に交換された層状複水酸化物は、下記のイオン交換反応でCO型層状複水酸化物に再生することができる。また、下記の再生反応は同時反応が可能であるため、CO型層状複水酸化物は再生効率にも優れている。なお、中間層の層間水は、下記の反応後に大気中に放置することにより補充される。
(Cl型層状複水酸化物からCO型層状複水酸化物への再生)
Mg0.8Al0.2(OH)Cl0.2 + 0.1HCO
→ Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1 + 0.2HCl
(SO型層状複水酸化物からCO型層状複水酸化物への再生)
Mg0.8Al0.2(OH)(SO0.1 + 0.1HCO
→ Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1 + 0.1HSO
(SO型層状複水酸化物からCO型層状複水酸化物への再生)
Mg0.8Al0.2(OH)(NO0.2 + 0.1HCO
→ Mg0.8Al0.2(OH)(CO0.1 + 0.20HNO
上記のイオン交換による再生方法では、水溶液を用いるため、再生後の層状複水酸化物は乾燥して用いることが好ましい。乾燥工程の乾燥手段としては減圧乾燥が挙げられる。減圧乾燥の条件は、例えば、0.01〜0.2MPa、40〜200℃で2〜10時間程度である。
上記乾燥工程で使用するエネルギーは、燃焼施設の発電により生じるエネルギーに比べて無視できるほど小さい。つまり、上記乾燥工程を実施しても、触媒脱硝法の排ガスの再加熱のように大きなエネルギーを使用しないため、発電量の減少により売電収入が減少することはない。
本発明の酸性排ガスの処理方法は、再生した層状複水酸化物を再利用する。
具体的には、本発明の酸性排ガスの処理方法では、上述した工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施するとともに、2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いている。
このように、再生した層状複水酸化物を再利用することにより、酸性物質の無害化に必要な薬剤の使用量を削減することができるとともに、最終処分場に排出する飛灰量を削減でき、最終処分場の使用期間を延命できる。
工程(2)で生成する塩化水素、硫酸、硝酸等の酸性物質は、例えば、水に溶解させて回収する。回収した塩化水素、硫酸、硝酸等の酸性物質は、工業用の酸性物質等として再利用することができる。
以上に説明した本発明の酸性排ガスの処理方法は、塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物等の酸性物質を同時に処理することができ、かつ、使用後の酸性排ガス処理剤を再生し、回収して利用できる。このため、本発明の酸性排ガスの処理方法は、酸性物質を効率的に処理することができ、かつ、酸性物質の無害化に必要な薬剤の使用量を削減できるとともに、最終処分場に排出する飛灰量を削減できる。また、酸性排ガス処理剤を再生する際に生じる塩酸、硫酸及び硝酸は、回収し、工業用に販売しリサイクルできる。
また、本発明の酸性排ガスの処理方法は、従来の触媒脱硝法で用いている触媒脱硝装置及び再加熱器が不要となるため、脱硝のためのコストを大幅に削減できるとともに、脱硝時の排ガスの再加熱によって発電量が損なわれることを防止できる。
さらに、従来の消石灰や重曹を用いた従来法では、排ガス処理剤を元に生成される物質を原因として、塩害、カルシウムスケール障害、COD上昇、重金属等の有害物質の再溶出が問題となっていたが、本発明の酸性排ガスの処理方法では、該問題を抑制できる。
[燃焼施設]
本発明の燃焼施設は、以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施する手段、及び2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる手段を備えたものである。
(1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
(2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
図1は、本発明の燃焼施設の実施の形態を示すフロー図である。図1の燃焼施設100は、焼却炉本体11、ボイラ12、ガス冷却装置13、集塵機14、誘引通風気15及び煙突16が、煙道21〜25を介して接続されている。
また、図1の燃焼施設100は、酸性排ガス処理剤の収納容器30を備え、該収納容器30と煙道23とが、酸性排ガス処理剤供給路31を介して接続されている。
さらに、図1の燃焼施設100は、層状複水酸化物の再生手段40を備え、該再生手段40と集塵機14とは配管41を介して接続され、該再生手段40と収納容器30とは層状複水酸化物供給路42を介して接続されている。なお、層状複水酸化物の再生手段40は、図1のように燃焼施設100に接続されたインサイトに位置する必要はなく、オフサイトに位置していてもよい。
工程(1)を実施する手段は、例えば、酸性排ガス処理剤の収納容器と、該収納容器と煙道とを接続する酸性排ガス処理剤の供給路とを備えたユニット(以下、「供給ユニット」と称する場合がある。)が挙げられる。
酸性排ガス処理剤の供給路は、集塵機より上流の何れかの煙道に接続されることが好ましく、ボイラ及び/又はガス冷却設備によって冷却された後の煙道に接続されることがより好ましく、集塵機直前の煙道に接続されることがさらに好ましい。
また、供給ユニットは、酸性排ガスの流量及び/又は酸性物質の濃度を連続的にモニタリングする装置を備えるとともに、該流量及び/又は濃度に応じて酸性排ガス処理剤の添加量を制御するフィードバック装置を備えることが好ましい。さらには、該流量及び/又は濃度に対して不足する酸性排ガス処理剤を収納容器に補給する装置を備えることが好ましい。モリタリング装置は酸性排ガス処理剤の添加箇所より下流(例えば集塵機の出口)に設置することが好ましい。さらには、供給ユニットは、酸性排ガス処理剤の添加箇所より上流にもモリタリング装置を備え、流量及び/又は濃度に応じて酸性排ガス処理剤の添加量を制御するフィードフォワード装置を備えることが好ましい。フィードフォワード、フィードバックのダブル制御により、酸性物質を安定して処理できるとともに、酸性ガス処理剤の添加量をさらに適正化することができる。
酸性排ガス処理剤の添加量は、酸性排ガス中の酸性物質との反応当量が1以上となる量で添加することが好ましく、反応当量が1.5〜2.0となる量で添加することがより好ましい。
なお、酸性排ガス処理剤を補給する装置は、後述する再利用ユニットから収納容器に供給される再生した層状複水酸化物の供給量をモニタリングして、再生した層状複水酸化物のみでは処理剤の量が不足する場合に、新規の層状複水酸化物を補給する手段を備えることが好ましい。
工程(2)を実施する手段は、例えば、層状複水酸化物の再生手段と、酸性物質の回収手段とを備えたユニット(以下、「再生及び回収ユニット」と称する場合がある。)が挙げられる。
層状複水酸化物の再生手段は、上述したように、加熱を行う手段、あるいはイオン交換再生装置を用いる手段が挙げられる。酸性物質は、例えば、水に溶解させて回収できる。
再生及び回収ユニットは、さらに集塵機で回収した飛灰を移動する配管等の移動手段を有することが好ましい。この場合、該移動先に層状複水酸化物の再生手段、及び酸性物質の回収手段を有することが好ましい。
なお、集塵機で回収した飛灰には層状複水酸化物以外の不純物も含まれているため、層状複水酸化物の純度を高める工程を実施することが好ましい。層状複水酸化物の純度を高める手段としては、層状複水酸化物を再生する前後で、遠心分離等で物理的に分離する手段、水等の溶媒に層状複水酸化物を溶解させて固液分離する手段等が挙げられる。
2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる手段は、例えば、工程(2)で再生した層状複水酸化物を酸性排ガス処理剤の収納容器に供給する供給路を備えたユニット(以下、「再利用ユニット」と称する場合がある。)が挙げられる。
[固体状の酸性排ガス処理剤]
本発明の酸性排ガス処理剤は、層状複水酸化物を含有してなる固体状の酸性排ガス処理剤である。
本発明の酸性排ガス処理剤の実施の形態は、本発明の酸性排ガス処理方法で用いる酸性排ガス処理剤の実施の形態と同様である。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
1.CO型Mg−Al系層状複水酸化物の合成
1−1.試薬
CO型Mg−Al系層状複水酸化物の合成に使用した試薬を表1に示す。水は、ADVANTEC社製の純水製造装置(商品名:RFD240HA aquarius)により、蒸留後脱イオン処理したものを用いた。
1−2.溶液の調製
CO型Mg−Al系層状複水酸化物の合成に使用した溶液は以下の方法で調製した。
(Mg−Al混合溶液)
表1の硝酸マグネシウム六水和物を615.4g、表1の硝酸アルミニウム九水和物を225.1g秤量し、イオン交換水に溶解させて1500mLに定容し、Mg2+濃度が1.6mol/L、Al3+濃度が0.4mol/L、Mg/Alモル比が4.0のMg−Al混合溶液を調製した。
(炭酸ナトリウム溶液)
表1の炭酸ナトリウムを63.6g秤量し、イオン交換水に溶解させて1000mlに定容し、CO 2−濃度が0.6mol/Lの溶液を調製した。
1−3.実験操作
CO型Mg−Al系層状複水酸化物の合成の理論反応式を式(a)に示す。
0.80Mg2++0.20Al3++0.10CO 2−+2OH
→ Mg0.80Al0.20(OH)(CO 2−0.10 (a)
実験は下記に示す手順(1)〜(5)により行った。また、実験のフローシートを図2に示す。
(1)容量5Lのビーカーに、式(a)より決定した、化学量論量2.0(Mg−Al混合溶液基準)でCO 2−を含む炭酸ナトリウム溶液(1−2で調製した炭酸ナトリウム溶液)1000mLを入れた。そこに、30℃、300rpmで攪拌しながらMg−Al混合溶液1500mLを6mL/minの速度で滴下した。このとき、5.0mol/LのNaOH溶液の滴下によりpH10.5を保持した。
(2)滴下終了後、直ちに40℃に昇温して4時間攪拌した。その後、さらに70℃に昇温し、攪拌速度を500rpmにして40時間攪拌した。なお、このときもpH10.5を保持した。
(3)懸濁液をNo.5Cのろ紙で吸引ろ過し、ろ液が中性になるまで洗浄した。得られた固相を重量減少がなくなるまで40℃で減圧乾燥し、粉砕して生成物Aを得た。
(4)生成物AをX線回折装置(XRD)を用いて相同定した。生成物AのMg2+、Al3+の含有量は、生成物A0.10gを1mol/LのHNO10mLに溶解させ、100mLに定容したものを母液として、そこから10mL採取したものを250mLに定容した溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)より分析することで決定した。このとき溶液のHNO濃度は0.1mol/Lとした。この結果、生成物A中に、上記理論反応式(a)の反応生成物であるCO型Mg−Al系層状複水酸化物が含まれることが確認された。また、BET比表面積を測定したところ、84m/gであった。
3.酸性物質の除去率の確認
(HClガス)
[実施例1]
HCl濃度1500ppmのガスを150℃に加熱し、該ガスに固体状のCO型Mg−Al系層状複水酸化物(上記試験方法により得られた生成物A、BET比表面積84m/g)を反応当量1.75の量で散布した。60分経過後にHCl濃度を測定したところ、435ppmであり、HCl除去率は71%であった。
[比較例1]
HCl濃度1500ppmのガスを150℃に加熱し、該ガスに固体状の高反応性消石灰(BET比表面積51m/g)を反応当量1.75の量で散布した。60分経過後にHCl濃度を測定したところ、570ppmであり、HCl除去率は62%であった。
(HCl、SO及びNOの混合ガス)
[実施例2]
HCl濃度1500ppm、SO濃度150ppm、NO濃度150ppmの混合ガスを190℃に加熱し、該ガスに固体状のCO型Mg−Al系層状複水酸化物(上記試験方法により得られた生成物A、BET比表面積84m/g)を反応当量1.75の量で散布した。60分経過後に各酸性排ガスの濃度を測定したところ、HCl濃度180ppm、SO濃度97.5ppm、NO濃度133.5ppmとなり、HCl除去率は88%、SO除去率は35%、NO除去率は11%であった。
[比較例2]
HCl濃度1500ppm、SO濃度150ppm、NO濃度150ppmの混合ガスを190℃に加熱し、該ガスに固体状の高反応性消石灰(BET比表面積51m/g)を反応当量1.75の量で散布した。60分経過後に各酸性排ガスの濃度を測定したところ、HCl濃度660ppm、SO濃度132ppm、NO濃度148.5ppmとなり、HCl除去率は56%、SO除去率は12%、NO除去率は1%であった。
4.発電増加量及びコストのシミュレーション
実施例1で用いた固体状のCO型Mg−Al系層状複水酸化物を用いて酸性排ガスを処理したケース(ケースA)と、触媒脱硝法を実施するとともに、比較例1で用いた高反応性消石灰を用いて酸性排ガスを処理したケース(ケースB)について、発電増加量及びコストをシミュレーションした。シミュレーションは以下の条件(1)〜(13)に従って行った。結果を表2に示す。
<シミュレーション条件>
(1)施設条件
施設規模:1日あたりの焼却量が250トンの焼却炉を2炉。稼働日数:280日
(2)排ガス性状
排ガス量(乾き、12%0換算):6,000mN/トン−ごみ
(3)排ガス再加熱器の運転条件
排ガスを170℃から210℃まで昇温
(4)触媒脱硝装置に関する条件
触媒充填量:7.5m×2炉、触媒交換頻度:4回/年
(5)NO自主規制値:50ppm
(6)各種単価
電力価値(FIT導入):10円/kwh、NH単価:55円/kg−25%NH、触媒単価:6,000千円/m
(7)排ガス再加熱蒸気の電力変換率:30%
(8)二酸化炭素排出係数:0.561kg−CO/kwh
(9)高反応消石灰使用量:6kg/トン−ごみ
(10)高反応性消石灰単価:32/kg
(11)重金属固定剤(キレート剤)使用量:3%対飛灰
(12)飛灰発生量:2.5% 対ごみ
(13)キレート剤単価:300円/kg
5.結果考察
実施例1〜2及び比較例1〜2の結果から、実施例1〜2の固体状の層状複水酸化物は、比較例1〜2の高反応性消石灰よりも、塩化水素、硫黄酸化物及び窒素酸化物の3種類の酸性物質の全ての除去性能が優れることが確認できる。
また、発電量及びコストのシミュレーションから、実施例1の固体状の層状複水酸化物を用いた酸性排ガスの処理方法(ケースA)は、触媒脱硝法及び高反応性消石灰による処理方法を併用した従来の汎用的な酸性排ガスの処理方法(ケースB)に比べて、発電効率、コストの面で極めて優れることが確認できる。
11:焼却炉本体
12:ボイラ
13:ガス冷却装置
14:集塵機
15:誘引通風気
16:煙突
21〜25: 煙道
30:酸性排ガス処理剤の収納容器
31:酸性排ガス処理剤の供給路
40:層状複水酸化物の再生手段
41:配管
42:再生した複水酸化物の供給路

Claims (6)

  1. 以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施するとともに、2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる、燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法。
    (1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
    (2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
  2. 前記工程(1)で用いる層状複水酸化物及び前記工程(2)で再生する層状複水酸化物が、CO型Mg−Al系層状複水酸化物である請求項1に記載の燃焼施設から発生する酸性排ガスの処理方法。
  3. 以下の工程(1)及び(2)を1サイクルとして該サイクルを繰り返し実施する手段、及び2回目以降の何れかのサイクルの工程(1)に用いる層状複水酸化物の少なくとも一部として、当該サイクル以前のサイクルの工程(2)で再生した層状複水酸化物を用いる手段を備えた燃焼施設。
    (1)燃焼施設から発生する酸性排ガスに層状複水酸化物を含む固体状の酸性排ガス処理剤を接触させ、層状複水酸化物内に含まれる陰イオンiと、酸性排ガス中の酸性物質に基づく陰イオンiiとを交換する工程。
    (2)層状複水酸化物中の陰イオンiiを陰イオンiに交換して層状複水酸化物を再生するとともに、該陰イオンiiの離脱に伴い生成する酸性物質を回収する工程。
  4. 前記工程(1)で用いる層状複水酸化物及び前記工程(2)で再生する層状複水酸化物が、CO型Mg−Al系層状複水酸化物である請求項3に記載の燃焼施設。
  5. 層状複水酸化物を含有してなる固体状の酸性排ガス処理剤。
  6. 前記層状複水酸化物がCO型Mg−Al系層状複水酸化物である請求項5に記載の固体状の酸性排ガス処理剤。
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