JP2016181967A - ケーブル設置方法 - Google Patents

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大介 東
Daisuke Higashi
大介 東
慎太郎 黒田
Shintaro Kuroda
慎太郎 黒田
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Abstract

【課題】ケーブルの立ち上げをともなうケーブル設置工事では、潜水士が水中に潜ってケーブルの線形を監視しながら、ケーブル保護管にケーブルを引き込む作業を行っていたので、潜水士が潜水できないような状況では、ケーブル設置工事を進めることができない場合があった。
【解決手段】本発明は、水上設備にケーブル保護管2を取り付けるとともに、ケーブル保護管2を用いてケーブル12を立ち上げるように設置するケーブル設置方法であって、ケーブル保護管2を水面上に横向きに配置して、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通す第1工程と、第1工程でケーブル12を通したケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向きに変えることにより、ケーブル保護管2を水中に縦向きに配置する第2工程と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブル設置方法に関する。
たとえば、海底などに布設されるケーブルを、洋上設備の機器類に接続する場合は、海底側から海面側に向かってケーブルを立ち上げる必要がある。その場合、ケーブルの立ち上げ部分が波や潮流などで揺らされてダメージを受けないように、洋上設備の基礎の部分にケーブル保護管を縦向きに固定し、このケーブル保護管を用いてケーブルを立ち上げている。具体的には、ケーブル保護管の内部にケーブルを通すことにより、ケーブル保護管に沿ってケーブルを立ち上げるとともに、そのケーブルの立ち上げ部分をケーブル保護管で保護している。
図9は従来のケーブル設置方法を説明する図である。
図9においては、洋上設備の基礎51の部分が海底に着床して設置されている。基礎51の上部は、海面よりも上方に配置されている。ケーブル保護管52は、基礎51に固定して取り付けられている。ケーブル保護管52の上部は、海面よりも上方に配置されている。ケーブル保護管52の下端部は、海底に臨むように配置されている。
ケーブル53は、海上に浮かぶ布設船54から繰り出されている。布設船54から繰り出されたケーブル53は、海底付近まで引き込まれている。一方、基礎51の上方にはウィンチ55が搭載され、このウィンチ55からワイヤ56が繰り出されている。ワイヤ56は、ケーブル保護管52の内部を通して、ケーブル保護管52の下端部から引き出され、その引き出し端がケーブル53の端部に接続されている。
このような状況のもとで、従来では、ウィンチ55の駆動によりワイヤ56を引き込む一方、布設船54からケーブル53を繰り出すことにより、ケーブル保護管52の内部にケーブル53を引き込んでいる。その際、海中におけるケーブル53の線形は、ケーブル53が適度に弛んだ状態に維持されているかどうかを判断する指標になる。このため、従来では、ケーブル53をケーブル保護管52に引き込む場合に、潜水士57が海中に潜ってケーブル53の線形を監視している。
従来においては、ケーブル保護管52を用いてケーブル53を立ち上げる場合に、ケーブル保護管52に引き込まれるケーブル53の線形を監視するために潜水士57が潜水する必要がある。このため、たとえば波が荒くて潜水士が潜水できないような状況では、ケーブルの立ち上げをともなうケーブル設置工事を進めることができない場合があった。
本発明の主な目的は、潜水士が潜水できないような状況でも、ケーブルの立ち上げをともなうケーブル設置工事を進めることができる技術を提供することにある。
本発明の一態様は、水上設備にケーブル保護管を取り付けるとともに、前記ケーブル保護管を用いてケーブルを立ち上げるように設置するケーブル設置方法であって、
前記ケーブル保護管を水面上に配置して、当該ケーブル保護管の内部に前記ケーブルを通す第1工程と、
前記第1工程で前記ケーブルを通した前記ケーブル保護管を水中に縦向きに配置する第2工程と、
を備えることを特徴とするケーブル設置方法である。
本発明によれば、潜水士が潜水できないような状況でも、ケーブルの立ち上げをともなうケーブル設置工事を進めることが可能となる。
ケーブル設置工事を始める前の状況を説明する図である。 ケーブル保護管の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るケーブル設置方法を説明する図(その1)である。 本発明の第1実施形態に係るケーブル設置方法を説明する図(その2)である。 本発明の第1実施形態に係るケーブル設置方法を説明する図(その3)である。 本発明の第2実施形態で使用する受け台の構成を説明する図である。 本発明の第2実施形態で使用する受け台によってケーブル保護管が固定された状態を示す図である。 本発明の第3実施形態で使用するケーブル保護管の構成を説明する図である。 従来のケーブル設置方法を説明する図である。
本発明に係るケーブル設置方法は、水上設備にケーブル保護管を取り付けるとともに、ケーブル保護管を用いてケーブルを立ち上げるように設置するものである。このケーブル設置方法は、ケーブル保護管を水面上に配置して、当該ケーブル保護管の内部にケーブルを通す第1工程と、この第1工程でケーブルを通したケーブル保護管を水中に縦向きに配置する第2工程とを、少なくとも備える。
本発明の実施形態においては、水上設備が洋上設備(たとえば、洋上風力発電設備、洋上変電設備など)である場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明を実施する場所は、海に限らず、たとえば、湖や川などでもよい。また、本発明の実施形態においては、設置の対象となるケーブルが、海底に布設されるケーブル(海底ケーブル)である場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、水の底に布設される水底ケーブルを含めて、種々の用途(電力用、通信用など)のケーブルを設置の対象にすることができる。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態に係るケーブル設置方法について説明する。
まず、ケーブル設置工事を始める前の状況について、図1を用いて説明する。
図1においては、洋上風力発電設備等の洋上設備が、着床式の基礎1を土台に構築されるようになっている。着床式の基礎には、たとえば、モノパイル式、重力式、ジャケット式などがあるが、本発明はいずれの方式にも適用可能である。洋上設備の基礎1の部分は、たとえば海底への杭打ちにより、海底から垂直に起立している。基礎1の上には、たとえば、図示しない風車タワーが設置されるようになっている。
基礎1にはケーブル保護管2が取り付けられている。ケーブル保護管2は、後述するケーブルを保護するものである。ケーブル保護管2は、たとえば、鉄鋼などの金属によって構成されている。ケーブル保護管2は、中空構造を有するものであって、たとえば、断面円形の筒状に形成されている。ケーブル保護管2の両端は、それぞれ開口している。
ケーブル保護管2は、たとえば図2に示すように、ストレート部3と、拡張部4と、ベンド部5と、を一体に有している。ストレート部3は、長さ方向(図の左右方向)に真っ直ぐに形成されている。拡張部4は、ストレート部3の長さ方向の一端側から延出し、ベンド部5は、ストレート部3の長さ方向の他端側から延出している。拡張部4では、ケーブル保護管2の内部空間が、ケーブル保護管2の端にいくほど徐々に拡張するように、片側が裾広がりにカーブした形状になっている。ベンド部5は、ストレート部3の長さ方向の他端から緩やかなカーブを描いて円弧状に延出している。また、ケーブル保護管2の内部では、ストレート部3と拡張部4とベンド部5が、ケーブル保護管2の一端から他端にわたって、連続した一つの管路を形成している。
ケーブル保護管2の端部に拡張部4とベンド部5を設ける理由は、ケーブルの立ち上げをともなうケーブル設置工事を行う場合に、ケーブル保護管2の端部でケーブルに加わる側圧を許容範囲内に収めるためである。
ケーブル保護管2は、最終的に縦向きの姿勢で基礎1の部分に固定される。このため、以降の説明では、ケーブル保護管2を縦向きの姿勢にしたときに、上側に配置されるケーブル保護管2の端部を「上端部」ともいい、下側に配置されるケーブル保護管2の端部を「下端部」ともいう。
ケーブル保護管2の上端部は、図中P部を回動支点として、基礎1の部分に回動可能に取り付けられている。具体的には、たとえば、図示しないヒンジ構造により、ケーブル保護管2が回動支点Pを中心に基礎1の外周部に回動自在に取り付けられている。
一方、布設船10は、ケーブル設置工事が行われる基礎1の近くの海上に浮かんでいる。布設船10には、ケーブル設置工事やケーブル布設工事に必要な各種の機材等が搭載されている。なお、ケーブル設置工事では、布設船10に代わって、図示しないSEP(self elevating platform)等の作業船を用いてもよい。
ケーブル保護管2の下端部には、ワイヤ6の一端とワイヤ7の一端がそれぞれ接続(係止)されている。ワイヤ6の他端側は、シンカー(錘)8を経由してウィンチ9につながっている。シンカー8は、海底に沈められている。シンカー8には、たとえば図示しないリングや滑車などが設けられ、これにワイヤ6がスライド自在に通されている。ウィンチ9は、海面(SF)から上方に突出した基礎1の上部に搭載されている。ワイヤ7の他端側は、布設船10に搭載されたウィンチ(不図示)につながっている。
このようにケーブル保護管2にワイヤ6,7を接続した状態では、基礎1に搭載したウィンチ9と、布設船10に搭載したウィンチを、それぞれ駆動することにより、ケーブル保護管2の姿勢を変化させることができる。以下、具体的に説明する。
まず、上記図1に示すように、ケーブル保護管2が斜めに傾いている状態のもとで、ウィンチ9の駆動によりワイヤ6を引き込む一方、布設船10上のウィンチの駆動によりワイヤ7を繰り出すようにすると、回動支点Pを中心にケーブル保護管2が図の時計回り方向に回動する。このため、ケーブル保護管2の姿勢は、徐々に垂直な姿勢に近づいていく。
これに対して、上記図1に示す状態のもとで、ウィンチ9の駆動によりワイヤ6を繰り出す一方、布設船10上のウィンチの駆動によりワイヤ7を引き込むようにすると、回動支点Pを中心にケーブル保護管2が図の反時計回り方向に回動する。これにより、ケーブル保護管2の姿勢は徐々に水平な姿勢に近づいていく。
したがって、ワイヤ6,7の引き込みおよび繰り出しにより、ケーブル保護管2の傾き角度を任意に変化させることができる。また、ケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向き、あるいは、縦向きから横向きに変化させることができる。
なお、ケーブル保護管2の姿勢は、ストレート部3の姿勢を基準に規定するものとする。また、ケーブル保護管2の姿勢に関して、「縦向き」とは、典型的には垂直(鉛直)に起立した姿勢をいうが、これに限らず、垂直な姿勢から30度以内の傾きをもつ姿勢までを含むものとする。同様に、「横向き」とは、典型的には水平に倒れた姿勢をいうが、これに限らず、水平な姿勢から30度以内の傾きをもつ姿勢までを含むものとする。
以上のような状況のもとで、ケーブル設置工事は、以下のように行われる。
(第1工程)
第1工程では、まず、図3に示すように、ケーブル保護管2を海面(SF)上に配置する。このとき、海面上では、ケーブル保護管2の姿勢を横向きに保持する。ケーブル保護管2の姿勢は、たとえば、ケーブル設置工事の開始時に、ワイヤ6の繰り出しおよびワイヤ7の引き込みを行って横向きに変える。このとき、波の影響をなるべく受けないように、回動支点Pの位置を適宜設定することで、海面より2〜5mほど高い位置にケーブル保護管2を配置するとよい。
次に、上記図3に示すように、ケーブル保護管2を海面上に横向きに配置したまま、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通す。具体的には、まず、基礎1の上部に搭載してあるウィンチ11のワイヤ(不図示)を、ケーブル保護管2の内部を通して、ケーブル12の端部に接続する。このとき、ウィンチ11のワイヤについては、ケーブル保護管2の上端部から導入し、ケーブル保護管2の下端部から導出する。そして、このワイヤの導出端を、布設船10に搭載してあるケーブル12の端部に接続する。
次に、ウィンチ11の駆動によって、ワイヤと一緒にケーブル12をケーブル保護管2の中に引き込む。このとき、ウィンチ11によるワイヤの引き込みにあわせて、布設船10からケーブル12を繰り出す。これにより、ケーブル12は、ケーブル保護管2の下端部からケーブル保護管2の内部を通してケーブル保護管2の上端部へと引き出される。その結果、ケーブル保護管2の内部にケーブル12が通された状態になる。
ちなみに、ウィンチ11のワイヤでケーブル12をケーブル保護管2内に引き込む場合に、ケーブル保護管2の端部に拡張部4(図2を参照)を形成しておけば、この拡張部4に沿ってケーブル12がケーブル保護管2の端部から引き出される。このため、ケーブル保護管2の端部でケーブル12に加わる側圧を許容範囲内に収めることができる。
また、海面上に横向きに配置したケーブル保護管2に対して、布設船10のシューター13が十分に低い位置に存在する場合は、ケーブル保護管2の端部に、ベンド部5に代えて拡張部4を形成することにより、上記同様の理由により、ケーブル12に加わる側圧を許容範囲内に収めることができる。
(第2工程)
第2工程では、上述のようにケーブル12を通したケーブル保護管2を図4のように水中に縦向きに配置することにより、ケーブル保護管2に沿ってケーブル12を立ち上げる。具体的には、次のような手順でケーブル12を立ち上げる。
まず、ワイヤ6の引き込みおよびワイヤ7の繰り出しにより、回動支点Pを中心にケーブル保護管2を回動させて、ケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向きに変える。このとき、ケーブル保護管2の動作速度やケーブル12の降下速度等にあわせて、布設船10のシューター13からケーブル12を繰り出す。そうすると、ケーブル保護管2とシューター13との間では、ケーブル12が適度に弛んだ状態に維持される。また、ケーブル保護管2は、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通したまま、回動支点Pを中心に回動する。これにより、ケーブル保護管2の姿勢は、横向きから縦向きに変換される。また、ケーブル保護管2に通されたケーブル12は、ケーブル保護管2の姿勢変換により、海底側から海面側に向かって立ち上がった状態になる。このとき、ケーブル保護管2の上端部では、ケーブル12が拡張部4に沿って自然に立ち上がる。また、ケーブル保護管2の下端部では、ケーブル12がベンド部5に沿って曲げられる。このため、ケーブル保護管2の端部でケーブル12に加わる側圧を許容範囲内に収めることができる。
上記第2工程においては、たとえば図5に示すように、ケーブル保護管2を受ける受け台14を予め洋上設備の基礎1の部分に設けておき、上述のようにケーブル保護管2を回動させたときに、受け台14でケーブル保護管2を受けるようにしてもよい。図5は受け台の取付部位を上方から平面的に見た状態を示している。受け台14は、洋上設備の基礎1に固定された固定台15に取り付けられている。受け台14は、ケーブル保護管2を受け入れ可能な凹部を有する半円形に形成されている。このような受け台14を洋上設備の基礎1の部分に、一つ、または、複数取り付けておく。これにより、ケーブル保護管2を回動させたときに、ケーブル保護管2の取付位置が受け台14によって規定される。このため、ケーブル保護管2を所定の位置にセットしやすくなる。
こうしてケーブル保護管2を所定の位置にセットしたら、上記第2工程のなかで、または、上記第2工程の後工程(第3工程)として、洋上設備の基礎1の部分にケーブル保護管2を固定する。
ケーブル保護管2の固定は、たとえば、仮工程と、本固定とに分けて行う。ケーブル保護管2の仮固定は、ケーブル保護管2につながる2本のワイヤ6,7をそれぞれ固縛するとともに、海面上の少なくとも一箇所、好ましくは複数の箇所で、ケーブル保護管2を基礎1の部分に固定することにより行う。ケーブル保護管2の本固定は、上記仮固定を行った後に、潜水士が海中に潜ってケーブル保護管2を受け台14に固定することにより行う。その場合は、たとえば上記図5に示すように、受け台14にケーブル保護管2をセットした状態で、半円形の固定具20をボルト等により受け台14に装着することにより、ケーブル保護管2を固定すればよい。また、図示はしないが、受け台14と固定部20をヒンジ機構により連結しておき、上記本固定の際に、ヒンジ機構により受け台14側に固定具20を回動させてボルト等により両者を固定してもよい。
ちなみに、海上の波が荒くて潜水士が潜水できないような状況では、とりあえずケーブル保護管2の仮固定まで行っておき、その後、波がおさまって潜水士が潜水可能な状況になってから、ケーブル保護管2の本固定を行えばよい。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
本実施形態においては、ケーブル保護管2にケーブル12を通す作業を海面上で行い、その後、ケーブル保護管2を水中に縦向きに配置することにより、ケーブル12を立ち上げることができる。このため、従来のように潜水士が海中に潜ってケーブルの線形を監視しながら、ケーブル保護管の中にケーブルを引き込む必要がなくなる。したがって、潜水士が潜水できないような海象状況でも、ケーブル12の立ち上げをともなうケーブル設置工事を進めることができる。
本実施形態においては、ケーブル保護管2を海面上に横向きに配置し、その状態でケーブル保護管2の内部にケーブル12を通すようにしている。このため、ケーブル保護管2とケーブル12の双方を目視等で直接確認しながら、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通すことができる。さらに、ケーブル保護管2にケーブル12を通した後は、ケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向きに変えることにより、ケーブル12を立ち上げることができる。
本実施形態においては、海面上に横向きに配置したケーブル保護管2にケーブル12を通した後、回動支点Pを中心にケーブル保護管2を回動させるだけで、ケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向きに変えることができる。このため、ケーブル保護管2の姿勢変換を簡単に行うことができ、所要時間も短時間で済む。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るケーブル設置方法について説明する。
この第2実施形態においては、先述した第1実施形態と比較して、洋上設備の基礎1にケーブル保護管2を固定する方法が異なる。
図6は本発明の第2実施形態で使用する受け台の構成を説明する図である。この図6は受け台の取付部位を上方から平面的に見た状態を示している。
図示した受け台16は、洋上設備の基礎1に固定された固定台15に取り付けられている。受け台16は、それぞれ半円形に形成された受け部16aと蓋部16bを、ヒンジ部17で連結した構造になっている。受け部16aは、固定台15に固定されている。受け部16aは、姿勢変換のために回動するケーブル保護管2を受ける部分となる。
蓋部16bは、ヒンジ部17を中心に回動可能に支持されている。受け台16は、ヒンジ部17を中心に蓋部16bが回動することにより、開閉する構造になっている。また、蓋部16bは、ヒンジ部17に組み込まれたバネ部材(不図示)のバネ力により、図中反時計回り方向、すなわち受け部16aと組み合わさって受け台16を閉じる方向に付勢されている。
受け部16aには、ピン18が設けられている。ピン18は、受け部16aの凹部内に突出した状態で配置されている。また、ピン18の一端部は、受け部16aに設けられた貫通孔(不図示)にスライド可能に挿入されている。さらに、ピン18の一端部には、コイルバネ19の一端部が接続されている。コイルバネ19の他端部は、蓋部16bに接続されている。コイルバネ19は、上述したバネ部材のバネ力に対抗して、蓋部16bを図中時計回り方向に付勢しており、この付勢力によって受け台16が開状態に保持されている。
上記構成からなる受け台16を使用した場合は、回動支点Pを中心にケーブル保護管2を回動させて、その姿勢を横向きにから縦向きに変換する際に、ケーブル保護管2が受け部16aに受け入れられる。このとき、受け部16aの凹部内に突出しているピン18の端部にケーブル保護管2が接触し、そのままピン18を押し込む。これにより、受け部16aに設けられている貫通孔(不図示)からピン18が抜ける。そうすると、蓋部16bは、ヒンジ部17に組み込まれたバネ部材のバネ力によって図中反時計回り方向に回動する。その結果、受け部16aと蓋部16bは、図7に示すように、ヒンジ部17と反対側で互いに突き当たる。このとき、受け部16aと蓋部16bの突き当て部分に図示しない引っ掛け構造(たとえば、孔と爪の嵌合による引っ掛け構造など)を形成しておき、一旦突き当たったら、受け台16が引っ掛け構造によりロックされて開かないように構成するとよい。
このように、上記構成の受け台16を使用した場合は、回動支点Pを中心にケーブル保護管2を回動させた際に、このケーブル保護管2の動きに連動して受け台16が閉じるため、ケーブル保護管2の固定を潜水士によらず自動的に行うことができる。
なお、ケーブル保護管2の固定手段を兼ねる受け台16の構成は、上述したものに限らず、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るケーブル設置方法について説明する。
この第3実施形態においては、先述した第1実施形態および第2実施形態と比較して、ケーブル保護管2にケーブル12を通す方法が異なる。
図8は本発明の第3実施形態で使用するケーブル保護管の構成を説明する図である。この図8はケーブル保護管を長さ方向から見た状態を示している。
図示したケーブル保護管2は、一対の半割管21,22によって構成されている。一対の半割管21,22は、長さ方向(図中奥行き方向)に真っ直ぐに延びて一つのケーブル保護管2を構成するとともに、このケーブル保護管2を径方向で2つに分割したような構造になっている。各々の半割管21,22の本体部は、それぞれ半円形に形成されている。また、一方の半割管21には第1係合部23が形成され、他方の半割管22には第2係合部24が形成されている。
第1係合部23と第2係合部24とは、互いに係合可能に構成されている。第1係合部23は、半割管21の左右に対をなして配置されるとともに、半割管21の本体部から外側に突出するように形成されている。同様に、第2係合部24は、半割管22の左右に対をなして配置されるとともに、半割管22の本体部から外側に突出するように形成されている。また、第1係合部23と第2係合部24とを係合させた状態では、ケーブル保護管2の長さ方向と直交する方向で、半割管21と半割管22の相対位置が規制されるようになっている。
上記構成からなるケーブル保護管2を使用する場合は、ケーブル保護管2の内部にケーブル保護管2を通す際に、次のような方法をとる。
まず、一対の半割管21,22のうち、いずれか一方、たとえば半割管21を海面上に横向きに配置する。このとき、半割管21の内周面が上側を向くようにする。次に、半割管21の長さ方向全体にわたって、半割管21の凹部内にケーブル12を載せる。これにより、半割管21の長さ方向に沿ってケーブル12が配置される。
次に、半割管21に半割管22を取り付けることにより、ケーブル保護管2の内部にケーブル保護管2を通した状態にする。半割管21に半割管22を取り付ける場合は、半割管21の第1係合部23に半割管22の第2係合部24を係合させる。具体的には、半割管21の長さ方向の一端側から半割管22を差し込むようにスライドさせることにより、第1係合部23に第2係合部24を係合させる。このとき、スライドさせた半割管22が半割管21から抜けてしまわないように、半割管21にストッパー部(不図示)を設けておくとよい。これにより、ケーブル12を載せた半割管21の上側の空間が半割管22によって閉ざされる。このため、一対の半割管21,22からなるケーブル保護管2の内部にケーブル12が通された状態になる。
なお、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通した後は、上記第1実施形態と同様に、ケーブル保護管2を回動させて、ケーブル保護管2の姿勢を横向きから縦向きに変えればよい。その場合は、半割管21の上端側を基礎1の部分に回動可能に取り付けておき、ケーブル12を載せた半割管21に半割管22を取り付けた後、ケーブル保護管2を回動させればよい。
上記構成のケーブル保護管2を使用してケーブル12を設置する場合は、ケーブル保護管2の中にウィンチ等のワイヤを通さなくても、半割管21に直接、ケーブル12を載せて、半割管21に半割管22を取り付けることで、ケーブル保護管2の内部にケーブル12を通すことができる。
なお、上記第3実施形態においては、ケーブル保護管2が真っ直ぐな管構造を有するものとしたが、これに限らず、ケーブル保護管2の下端側にベンド部が形成され、このベンド部の曲がりを利用して半割管22の抜けを阻止する構成にしてもよい。
また、上記第3実施形態においては、半割管21に半割管22を取り付ける場合に、半割管21に半割管22を差し込んでスライドさせるものとしたが、これに限らず、半割管21に半割管22を被せてボルト等により両者を固定してもよい。
1…基礎(洋上設備)
2…ケーブル保護管
12…ケーブル
14.16…受け台
21,22…半割管

Claims (7)

  1. 水上設備にケーブル保護管を取り付けるとともに、前記ケーブル保護管を用いてケーブルを立ち上げるように設置するケーブル設置方法であって、
    前記ケーブル保護管を水面上に配置して、当該ケーブル保護管の内部に前記ケーブルを通す第1工程と、
    前記第1工程で前記ケーブルを通した前記ケーブル保護管を水中に縦向きに配置する第2工程と、
    を備えることを特徴とするケーブル設置方法。
  2. 前記第1工程では、前記ケーブル保護管を水面上に横向きに配置し、その状態で前記ケーブル保護管の内部に前記ケーブルを通す
    ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル設置方法。
  3. 前記第2工程では、前記ケーブル保護管の姿勢を横向きから縦向きに変える
    ことを特徴とする請求項2に記載のケーブル設置方法。
  4. 前記第2工程では、前記ケーブル保護管の一端側を前記水上設備に回動可能に取り付けておき、前記ケーブル保護管を回動させることにより、前記ケーブル保護管の姿勢を横向きから縦向きに変える
    ことを特徴とする請求項3に記載のケーブル設置方法。
  5. 前記第2工程では、前記ケーブル保護管を受ける受け台を前記水上設備に設けておき、前記ケーブル保護管を回動させたときに、前記受け台で前記ケーブル保護管を受ける
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のケーブル設置方法。
  6. 前記第2工程では、前記受け台を開閉可能な構造にしておき、前記回動させた前記ケーブル保護管の動きに連動して前記受け台が閉じることにより、前記ケーブル保護管を前記水上設備に固定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のケーブル設置方法。
  7. 前記ケーブル保護管は、一対の半割管から構成され、
    前記第1工程では、前記一対の半割管のうち一方の半割管を前記水面上に横向きに配置して、当該一方の半割管に前記ケーブルを載せた後、前記一方の半割管に他方の半割管を取り付けることにより、前記ケーブル保護管の内部に前記ケーブルを通した状態にする
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のケーブル設置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016205163A (ja) * 2015-04-16 2016-12-08 鹿島建設株式会社 ケーブル引込構造、ケーブル引込方法、鞘管ユニット
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