JP2016174521A - 単相ブラシレスモータ - Google Patents

Abstract

【課題】ステータ及びロータを備える単相モータを提供する。【解決手段】ステータは、ステータ磁気コア3と、ステータ磁気コアに巻き付けられる巻線5とを備え、ステータ磁気コアは、環状ヨーク31と、ヨークから内方に延在する複数の歯32とを備え、ヨークから遠く離れている歯の末端部に、周方向に延在するクラウン321が形成され、隣接する歯のクラウンは、互いに連結して、環状部を形成し、巻線は、対応する歯に巻き付けられ、ロータは、ステータ磁気コアの環状部に収容され、ロータは、ロータ磁気コア6及び永久磁石極71を備え、ロータ磁気コアには、複数の溝61が設けられ、各永久磁石極71は、対応する溝内に配設され、ロータ磁気コアの周面において、溝に対応する位置に、スロット62が形成される。【選択図】図４

Description

[0003]
本発明は、モータの技術分野に関し、特に、単相ブラシレスモータに関する。

[0004]
モータは、電磁誘導の原理を利用して、電気エネルギを機械エネルギに変換する装置の一種であり、工業生産や種々の日常生活用電気器具に広く用いられている。

[0005]
既存のモータは、直流モータと交流モータとに分類することができ、この中で、ブラシレス直流電気モータは、家庭用電気器具、自動車、工業制御、自動化、航空宇宙などの分野で広く用いられている。

[0006]
ブラシレスＤＣモータのステータ巻線コイルの位相数によって、ブラシレスＤＣモータは、単相ブラシレス直流モータと多相ブラシレスＤＣモータとに分類することができる。多相ブラシレスＤＣモータは、動作信頼性が高く、高効率且つ低騒音であるが、製造コストがかかる。単相ブラシレス直流モータは、製造コストがかからず、家庭電化製品に広く用いられている。

[0007]
図１は、当社の先の発明である、レンジフードに用いられる永久磁石ブラシレスＤＣモータを示す。この永久磁石ブラシレスＤＣモータは、ステータ鉄心１００及びロータ２００を備え、ロータ２００の永久磁石極２１０は、ロータ鉄心２３０の外面に配置される。図２は、図１のステータ鉄心１００の部分拡大図である。ステータ鉄心１００の歯の内周面に、円弧溝１３０が形成され、円弧溝１３０は、歯の中心からそれて、ロータの初期位置が、励起正味トルクが０である死点からオフセットされるようになっている。しかしながら、レンジフードに用いられるこの種の単相ブラシレスＤＣモータは、トルク密度が低く、動作効率が低い。溝は、ステータ鉄心１００の歯の内周面に形成される。溝に形成されるロータとステータとの間の空隙は、他の位置のステータとロータとの間の空隙よりも大きいので、コギングトルクが比較的大きく、騒音が大きくなる。

[0008]
本発明は、磁気漏れを低減し、動作効率を向上させ、コギングトルクを低減し、同時に、ロータに対するコギングトルクの影響を弱めることができて、ロータが所要位置に停止することができるようになっている単相ブラシレスモータを提供することを目的とするものである。

[0009]
上述の目的を達成するため、本発明は、ステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータとを備える単相ブラシレスモータを提供するものであり、前記ステータは、ステータ磁気コアと、前記ステータ磁気コアに巻き付けられる巻線とを備え、前記ステータ磁気コアは、環状ヨークと、前記ヨークから内方に延在する複数の歯とを備え、前記ヨークから遠く離れている前記歯の端部に、周方向に延在するクラウンが形成され、隣接する前記歯の前記クラウンは、互いに連結して、環状部を形成し、前記巻線は、対応する前記歯に巻き付けられ、前記ロータは、前記ステータ磁気コアの前記環状部に収容され、前記ロータは、ロータ磁気コアと、複数の永久磁石極とを備え、前記ロータ磁気コアには、複数の溝が設けられ、各永久磁石極は、対応する収容溝内に配設され、前記ロータ磁気コアの周面において、前記溝に対応する位置に、スロットが形成され、前記スロットは、収容溝と連通され、前記ロータの周方向に沿う前記スロットの幅は、前記収容溝の幅よりも小さい。

[0010]
前記ステータ磁気コアの前記環状部の内面は、円の中心が前記ロータの中心である円筒面上に位置する。

[0011]
前記隣接する歯の前記クラウンの接合部の外面に、溝又は穴が形成される。

[0012]
前記ロータ磁気コアは、環状取付部と、前記環状取付部から外方に延在する複数の磁気伝導性部とを備え、前記磁気伝導性部及び前記永久磁石極は、周方向に互いに離間している。

[0013]
前記環状ヨークの内周面において、前記複数の歯に対応する位置に、複数の溝が形成され、前記複数の歯は、それぞれ、前記複数の溝に係合される。

[0014]
前記ロータ磁気コアには、複数の第１の貫通穴が設けられ、前記ロータ磁気コアの２つの端部に、それぞれ、バランスプレートが配設され、前記バランスプレートにおいて、前記複数の第１の貫通穴に対応する位置に、複数の第２の貫通穴がそれぞれ形成され、前記第１の貫通穴及び前記第２の貫通穴内には、連結ピンが設けられて、前記ロータ磁気コア及び前記バランスプレートを互いに固定する。

[0015]
回転軸の一端に、環状磁石がスリーブ嵌合され、前記環状磁石に対応する前記ステータの周囲に、前記ロータの位置を検出するためのセンサが配設される。

[0016]
前記ステータ磁気コアの前記歯の数は、前記ロータの前記永久磁石極の数に等しいか、又はその整数倍である。

[0017]
別の態様では、本発明は、ステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータとを備える単相モータを提供するものである。前記ステータは、ステータ磁気コアと、前記ステータ磁気コアに巻き付けられる巻線とを備える。前記ステータ磁気コアは、環状ヨークと、前記ヨークから内方に延在する複数の歯とを備える。前記ヨークから遠く離れている前記歯の末端部に、周方向に延在するクラウンが形成される。前記クラウンは、協働して、受容空間を形成する。前記ロータは、前記ステータ磁気コアの前記受容空間に収容される。前記ロータは、複数の磁気伝導性部と、前記ロータの周方向に交互に配置される複数の永久磁石極とを備え、前記永久磁石極は、周方向に極性が与えられ、隣接する前記永久磁石極は、反対の極性を有する。

[0018]
前記ステータの巻線が消勢されると、前記ロータは、前記歯と前記永久磁石極の漏れ磁界との間の相互作用によって、初期位置に配置されることが好ましい。

[0019]
前記ステータの巻線が消勢されると、前記ロータは、初期位置に配置され、この初期位置では、前記永久磁石極の中央部が、前記ロータの半径方向において、対応する歯の中央部と実質的に一線上に揃うことが好ましい。

[0020]
本発明は、以下の有益な効果を有する。すなわち、本発明によって、単相モータが提供され、この単相モータでは、ロータによって、内蔵型の永久磁石極が用いられ、ロータ磁気コアが対応している永久磁石極の外端に、スロット又は磁気ブリッジが配置され、ロータの初期位置を、永久磁石極の漏れ磁界によって配置することができる。ステータ磁気コアのクラウンは、連結して、閉塞環状部を形成し、環状部の内面は、円の中心としてロータの中心を有する円筒面上に位置し、環状部の内面に、位置決め溝を配置する必要がなく、これによって、ステータとロータとの間の空隙の不均一性を低減し、モータのコギングトルクを低減する。

[0021]
本発明の特徴及び技術内容を更に理解するため、本発明の詳細な説明及び図面を参照されたい。しかしながら、各図面は、参照及び単なる例示のために提示されたものであり、本発明を限定するためのものではない。

レンジフードに適用される、既存の磁石鋼面に取り付けられた単相ブラシレスＤＣモータのステータ及びロータの断面図である。 図１のステータの部分拡大図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータの斜視図である。 図３の単相ブラシレスＤＣモータのステータ磁気コア及びロータ磁気コアの斜視図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータのステータ及びロータの断面図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータのステータコアの環状ヨークの斜視図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータのステータコアの歯の斜視図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータのロータの斜視図である。 ロータコア及び永久磁石極を取り外した、本発明の単相ブラシレスＤＣモータの斜視図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータの断面図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力の波形図である。 既存の磁石面取付型の単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力の波形図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクの波形図である。 磁石面取付型の単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクの波形図である。 本発明の単相ブラシレスＤＣモータの性能データ図である。 磁石面取付型の単相ブラシレスＤＣモータの性能データ図である。

[0022]
本発明の技術的解決手段及びその他の有益な効果は、図面と共に、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明することによって明らかになる。

[0040]
本発明が取る技術的手段及びその効果を更に説明するため、以下、本発明の好ましい実施形態及びその添付図面と共に、詳細に説明する。

[0041]
図３〜図７を参照すると、本発明の一実施形態は、ステータと、ステータに対して相対的に回転するロータとを備える単相ブラシレスＤＣモータを提供するものである。ステータは、鉄などの磁気伝導性材料からなるステータコア３と、ステータコア３に巻き付けられる巻線５とを備える。ステータコア３は、環状ヨーク３１と、ヨーク３１から内方に延在する複数の歯３２とを備える。ヨーク３１から遠く離れている歯３２の末端部に、周方向に延在するクラウン３２１が形成され、隣接する歯３２のクラウン３２１は、互いに連結して、環状部３３を形成し、巻線５は、対応する歯３２に巻き付けられる。ロータは、ステータコア３の環状部３３に収容され、ロータは、鉄などの磁気伝導性材料からなるロータコア６と、永久磁石からなる複数の永久磁石極７１とを備え、ロータコア６には、軸方向に延在する複数の溝６１が設けられ、各永久磁石極７１は、対応する溝６１に配置され、ロータ磁気コア６の周面において、溝６１に対応する位置に、スロット６２が形成され、スロット６２は、対応する溝６１の半径方向外端に配置され、且つ対応する溝６１と連通され、ロータの周方向に沿うスロット６２の幅は、溝６１の幅よりも小さい。ロータコア６は、環状取付部６０１と、環状取付部６０１から外方に延在する複数の磁気伝導性部６０２とを備え、磁気伝導性部６０２及び永久磁石極７１は、周方向に交互に配置され、好ましくは、各永久磁石極７１は、半径方向に配設され、且つ周方向に極性が与えられ、隣接する永久磁石極７１は、反対の極性を有する。ロータコア６は、多層一体ラミネーションを軸方向に積層することによって形成され、ラミネーションの隣接する磁気伝導性部６０２の半径方向外端は、スロット６２によって、互いに離され、隣接する磁気伝導性部６０２の半径方向内端は、環状部３３に連結されることが好ましい。ラミネーションは、分割構造でもよいものと理解される。すなわち、隣接する磁気伝導性部６０２は、別個に形成され、その後、互いに組み付けられる。磁気伝導性部６０２の外面は、周方向において、中心から両端部に向かって、徐々に内方に縮小することによって、ステータとロータとの間に、磁気伝導性部６０２の中央部を通過して延びる中央線に関して対称な不均一な空隙を形成することが好ましい。このような設計によって、コギングトルクの波形パターンを向上させることができる。代替例として、磁気伝導性部６０２の外面は、同心円上に一致することができる。ステータ巻線５には、単相電流が供給される。

[0042]
図４を参照すると、ステータ磁気コア３の歯３２には、絶縁フレーム４が設けられ、巻線５は、絶縁フレーム４の周りに配設される。

[0043]
図６及び図７を参照すると、ステータ磁気コアは、分割構造を用いる。すなわち、環状ヨーク３１及び歯は、別個に形成される。環状ヨーク３１の内周面内に、いくつかの歯３２に対応するいくつかの溝３１１が配設され、上記いくつかの歯３２は、それぞれ、上記いくつかの溝３１１に係合される。ステータ巻線５が、ステータ磁気コア３の対応する歯３２の周りに巻き付けられた後、ヨーク３１は、再び、歯と一緒に組み付けられ、このような設計によって、ステータの配線を容易にし、ステータ巻線のスロット充填率を上げることができる。

[0044]
図７を参照すると、隣接する歯３２のクラウン３２１の接合部の外面に、溝又は穴３２２が形成されるため、接合部に、より大きな磁気抵抗を有する磁気ブリッジが形成されて、磁気漏れを低減する。

[0045]
図５及び図８〜図９を参照すると、ロータ磁気コア６の磁気伝導性部６０２に、第１の貫通穴６３が配設され、ロータ磁気コア６の２つの端部に、それぞれ、バランスプレート８が配設され、バランスプレート８において、いくつかの第１の貫通穴６３に対応する位置に、いくつかの第２の貫通穴８１が配設され、第１の貫通穴６３及び第２の貫通穴８１の両方に、連結ピン８２が配設されて、ロータ磁気コア６及びバランスプレート８を互いに固定する。

[0046]
バランスプレート８の中心位置に、第３の貫通穴８４が形成され、回転軸９が、ロータ磁気コア６の中心及びバランスプレート８の第３の貫通穴８４を、それぞれ、貫通して延在する。

[0047]
図９及び図１０を参照すると、ステータ及びロータの外側には、それぞれ、エンドキャップ１及びリヤキャップ２が設けられ、エンドキャップ１及びリヤキャップ２の軸受取付座１ａ及び２ａに、それぞれ、軸受８３が取り付けられる。回転軸９は、軸受８３を介して、エンドキャップ１及びリヤキャップ２に、回転可能に組み付けられる。エンドキャップ１付近のバランスプレート８の外側に、環状磁石７２が配設され、環状磁石７２は、回転軸９に固定され、回転軸９と同期して回転し、環状磁石７２の外周には、ロータの位置を検知するためのセンサ１１（ホールセンサ等）が設けられる。エンドキャップ１及びリヤキャップ２は、取付座１５に固定され、取付座１５には、レンジフードなどの機器にモータを固定して取り付けるための取付穴などの取付構造が設けられる。

[0048]
図１１及び図１２を参照すると、本発明の単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力の波形と、既存の単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力の波形との比較から、本発明の単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力は、図１に示すような単相ブラシレスＤＣモータの逆起電力よりも正弦波に近いことが分かる。

[0049]
図１３及び図１４を参照すると、本発明の単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクの波形と、既存の単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクの波形との比較から、本発明の単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクは、図１に示すような単相ブラシレスＤＣモータのコギングトルクよりも小さいことが分かる。

[0050]
図１５及び図１６を参照すると、本発明の単相ブラシレスＤＣモータの性能データ図と、既存の単相ブラシレスＤＣモータの性能データ図との比較から、本発明の単相ブラシレスＤＣモータの動作効率は、図１に示すような単相ブラシレスＤＣモータの動作効率よりも高く、例えば、効率は、７００ｍＮｍの同じ入力で、５３．５５％から６７．３４％に、１４％向上していることが分かる。

[0051]
以上に説明したように、上記の実施形態の単相ブラシレスＤＣモータについては、ロータは、内部の永久磁石を用い、ステータ磁気コア３のクラウン３２１は、連結して、閉塞環状部３３を形成し、環状部３３の内面は、ロータと同心の円筒面上に位置し、環状部の内面に、位置決め溝を配置する必要がなく、これによって、ステータとロータとの間の空隙の不均一性を低減し、モータのコギングトルクを低減する。ロータの初期位置は、歯３２と永久磁石極７１の漏れ磁界との間の相互作用によって、配置することができる。この実施形態では、初期位置は、死点からオフセットされ、ロータの初期位置は、隣接する歯３２間の磁気ブリッジ３２２の位置を調整することによって、調整することができる。磁気ブリッジ３２２が、隣接する歯の中央部に正確に位置するように設計されている場合、ステータ巻線が消勢されると、ロータは初期位置に停止し、この初期位置では、各磁気伝導性部６０２の中央部が、１対の対応する歯の中央位置と一線上に揃うか又は実質的に一線上に揃い、永久磁石極７１の中央部が、ロータの半径方向において、対応する歯３２の中央部と一線上に揃うか又は実質的に一線上に揃う。このように設計されたモータでは、ロータは、モータの２つのセンサ及び制御装置と協働することによって、両方向（反時計回り方向又は時計回り方向）の起動を実現することができる（制御装置は、センサが検知したロータの位置に応じて、ステータ巻線の付勢電流の方向を制御する）。磁気ブリッジ３２２が、図５のように、隣接する歯の中央位置からそれるように設計されている場合、磁気ブリッジ３２２は、反時計回り方向に或る距離だけ、隣接する歯の中央位置からそれて、ロータの初期位置は、反時計回り方向に対応する角度だけ回転する。ロータは、モータのセンサ及び制御装置と協働するように設計されたモータでは、時計回り方向の起動を実現し易い。磁気ブリッジ３２２が、例えば図５において、隣接する歯の中央位置からそれるように設計されている場合、磁気ブリッジ３２２は、時計回り方向に、隣接する歯の中央位置からそれて、ロータの初期位置は、時計回り方向に対応する角度だけ回転する。ロータは、モータのセンサ及び制御装置と協働するように設計されたモータでは、反時計回り方向の起動を実現し易い。

[0052]
スロット６２は、永久磁石極７１の端部で生じる磁気漏れを低減することができる。もちろん、スロット６２は、隣接する磁気伝導性部６０２の外端から完全に離れない場合がある。すなわち、スロット６２を、他の形状の磁気ブリッジに置き換えることができ、例えば、隣接する磁気伝導性部６０２の外端同士の連結を、連結部を介して行い、この連結部では、切欠き又は開口等を形成して、断面積を小さくすることによって、連結部の抵抗を大きくして、磁気漏れを低減する。

[0053]
上述の実施形態では、ステータ磁気コアの歯の数は、ロータの永久磁石極の数に等しく、各巻線は、１つの歯に巻き付けられる。もちろん、ステータ磁気コアの歯の数は、ロータの永久磁石極の数のＫ倍でもよく、各巻線は、Ｋ個の歯に巻き付けられ、ここで、Ｋは、１よりも大きい整数である。

[0054]
もちろん、本発明のブラシレスモータの構造は、ＤＣモータに限られるものではなく、同期モータなどのＡＣモータに用いることもでき、上述の実施形態の８極／８スロットのブラシレスモータのステータ巻線が、５０Ｈｚの交流電源に接続されている場合、モータのロータの速度は、７５０ｒｐｍ／分である。

[0055]
説明したように、当業者は、本発明の技術的構成及び技術的概念に応じて、他の様々な対応する修正及び変形を行うことができる。例えば、ロータ磁気コア６は、同じ構造のラミネーションによって、軸方向に積層することができ、また、異なる構造のラミネーションによって、軸方向に積層することもでき、例えば、いくつかのラミネーション層では、隣接する磁気伝導性部６０２の外端は連結され、一方、他のいくつかのラミネーション層では、隣接する磁気伝導性部６０２の外端は互いに分離される。ロータの永久磁石極の材料は、フェライト又は希土類材料等でもよい。ステータ磁気コア３の歯３２は、ヨーク３１とは別に形成することができ、また、ヨーク３１と一体に形成することもできる。歯の巻線部は、クラウンと一体に形成することができ、また、別個に形成することもできる。このような修正及び変形の全ては、本発明の請求項の範囲に属するものである。

１ エンドキャップ
１ａ，２ａ 軸受取付座
２ リヤキャップ
３ ステータ磁気コア／ステータコア
４ 絶縁フレーム
５ 巻線
６ ロータ磁気コア／ロータコア
８ バランスプレート
９ 回転軸
１１ センサ
１５ 取付座
３１ 環状ヨーク
３２ 歯
３３ 環状部
６１ 溝
６２ スロット
６３ 第１の貫通穴
７１ 永久磁石極
７２ 環状磁石
８１ 第２の貫通穴
８２ 連結ピン
８３ 軸受
１００ ステータ鉄心
１３０ 円弧溝
２００ ロータ
２１０ 永久磁石極
２３０ ロータ鉄心
３２２ 溝又は穴／磁気ブリッジ
６０１ 環状取付部
６０２ 磁気伝導性部

Claims (15)

1. ステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータとを備える単相モータであって、
   前記ステータは、ステータ磁気コア（３）と、前記ステータ磁気コア（３）に巻き付けられる巻線（５）とを備え、前記ステータ磁気コア（３）は、環状ヨーク（３１）と、前記ヨーク（３１）から内方に延在する複数の歯（３２）とを備え、前記ヨーク（３１）から遠く離れている前記歯（３２）の末端部に、周方向に延在するクラウン（３２１）が形成され、隣接する前記歯（３２）の前記クラウン（３２１）は、互いに連結して、環状部（３３）を形成し、前記巻線（５）は、対応する前記歯（３２）に巻き付けられ、
   前記ロータは、前記ステータ磁気コア（３）の前記環状部（３３）に収容され、前記ロータは、ロータ磁気コア（６）と、複数の永久磁石極（７１）とを備え、前記ロータ磁気コア（６）には、複数の溝（６１）が設けられ、各永久磁石極（７１）は、対応する溝（６１）内に配設されることを特徴とする単相モータ。
2. 前記ロータ磁気コア（６）の周面において、前記溝（６１）に対応する位置に、スロット（６２）が形成され、各スロット（６２）は、対応する溝（６１）と連通され、前記ロータの周方向に沿う前記スロット（６２）の幅は、前記対応する溝（６１）の幅よりも小さいことを特徴とする、請求項１に記載の単相モータ。
3. 前記ステータ磁気コア（３）の前記環状部（３３）の内面は、前記ロータと同軸の円筒面上に位置することを特徴とする、請求項１又は２に記載の単相モータ。
4. 前記隣接する歯（３２）の前記クラウン（３２１）の接合部に、磁気ブリッジが配設されることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか一項に記載の単相モータ。
5. 前記隣接する歯（３２）の前記クラウン（３２１）の前記接合部の外面に、溝又は穴（３２２）が形成されることを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の単相モータ。
6. 前記ロータ磁気コア（６）は、環状取付部（６０１）と、前記環状取付部（６０１）から外方に延在する複数の磁気伝導性部（６０２）とを備え、前記磁気伝導性部（６０２）及び前記永久磁石極（７１）は、前記ロータの周方向に、交互に配置されることを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の単相モータ。
7. 前記ロータ磁気コア（６）は、複数の磁気伝導性部（６０２）を備え、前記磁気伝導性部（６０２）及び前記永久磁石極（７１）は、前記ロータの周方向に、交互に配置され、前記永久磁石極（７１）は、周方向に極性が与えられ、隣接する前記永久磁石極（７１）は、反対の極性を有することを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の単相モータ。
8. 前記磁気伝導性部（６０２）の外面は、前記ロータの周方向において、前記磁気伝導性部（６０２）の中央部からその両端部に向かって、徐々に内方に縮小することによって、前記ステータと前記ロータとの間に、前記磁気伝導性部の中央部を通過して延びる中央線に関して対称な不均一な空隙を形成することを特徴とする、請求項７に記載の単相モータ。
9. 前記環状ヨーク（３１）の内周面において、前記複数の歯（３２）に対応する位置に、複数の溝（３１１）が形成され、前記複数の歯（３２）は、それぞれ、前記複数の溝（３１１）に係合されることを特徴とする、請求項１乃至８のいずれか一項に記載の単相モータ。
10. 前記ロータ磁気コア（６）には、複数の第１の貫通穴（６３）が設けられ、前記ロータ磁気コア（６）の２つの端部に、それぞれ、バランスプレート（８）が配設され、前記バランスプレート（８）において、前記第１の貫通穴（６３）に対応する位置に、複数の第２の貫通穴（８１）がそれぞれ形成され、前記第１の貫通穴（６３）及び前記第２の貫通穴（８１）内には、連結ピン（８２）が設けられて、前記ロータ磁気コア（６）及び前記バランスプレート（８）を互いに固定することを特徴とする、請求項１乃至９のいずれか一項に記載の単相モータ。
11. 回転軸（９）の一端に、環状磁石（７２）がスリーブ嵌合され、前記環状磁石（７２）に対応する前記ロータの周囲に、前記ロータの位置を検出するためのセンサ（１１）が配設されることを特徴とする、請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の単相モータ。
12. 前記ステータ磁気コアの前記歯の数は、前記ロータの前記永久磁石極の数に等しいか、又はその整数倍であることを特徴とする、請求項１乃至１１のいずれか一項に記載の単相モータ。
13. ステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータとを備える単相モータであって、
    前記ステータは、ステータ磁気コア（３）と、前記ステータ磁気コア（３）に巻き付けられる巻線（５）とを備え、前記ステータ磁気コア（３）は、環状ヨーク（３１）と、前記ヨーク（３１）から内方に延在する複数の歯（３２）とを備え、前記ヨーク（３１）から遠く離れている前記歯（３２）の末端部に、周方向に延在するクラウン（３２１）が形成され、前記クラウン（３２１）は、協働して、受容空間を形成し、前記巻線（５）は、対応する前記歯（３２）に巻き付けられ、
    前記ロータは、前記ステータ磁気コア（３）の前記受容空間に収容され、前記ロータは、複数の磁気伝導性部（６０２）と、前記ロータの周方向に交互に配置される複数の永久磁石極（７１）とを備え、前記永久磁石極（７１）は、周方向に極性が与えられ、隣接する前記永久磁石極（７１）は、反対の極性を有することを特徴とする単相モータ。
14. 前記巻線が消勢されると、前記ロータは、前記歯と前記永久磁石極の漏れ磁界との間の相互作用によって、初期位置に配置されることを特徴とする、請求項１３に記載の単相モータ。
15. 前記ステータの巻線が消勢されると、前記ロータは、初期位置に配置され、この初期位置では、前記永久磁石極の中央部が、前記ロータの半径方向において、対応する歯の中央部と実質的に一線上に揃うことを特徴とする、請求項１３に記載の単相モータ。