JP2016172370A - 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の画像形成装置では、ユーザからのプレビュー要求後にプレビュー用のデータ変換を実施すると時間がかかってしまうという問題があった。また、本来はプレビューする可能性が低いデータにもプレビュー画像の生成を行なうと、画像形成装置のHDDやネットワークの帯域を消費してしまうという問題があった。
【解決手段】画像形成装置は、受信した印刷ジョブのプレビュー表示に必要な画像処理をユーザからのプレビュー指示に先行する先行処理として実施するかどうかを、印刷ジョブのジョブ投入方法に基づいて判定し、画像処理を実施すると判定された場合は、画像処理を先行処理として実施し、受信手段によるプレビュー指示の受信に応じて、実施された画像処理に基づいて、プレビュー表示を処理するプレビュー処理手段とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は受信した印刷ジョブをプレビュー表示する事が可能な画像形成装置に関する。
近年スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末の普及により、モバイル端末からの印刷を行う機会が増加している。モバイル端末からの印刷時にはモバイル端末に搭載されたOSの機能を用いて印刷を行う事が一般的であるが設定可能な項目が限定されている場合が多い。そのためモバイル端末から受信した印刷ジョブについては画像形成装置側でプレビュー画面を表示し、モバイル端末では行えない印刷設定を行い、モバイル端末以外からの印刷ジョブについてはプレビュー画面を表示せずに印刷する方法が提案されている。(例えば特許文献1参照)
また近年印刷物の放置による情報漏洩の可能性を低減させるためや、印刷設定のミスによる無駄プリント防止の観点から、「留め置き印刷」の普及が企業を中心に進んでいる。留め置き印刷とは、ユーザの印刷指示の後、直ちに印刷するのではなく、ユーザが送信したPDL形式の印刷データを画像形成装置やサーバ上に留め置き、ユーザから印刷やプレビューの指示を受けた後に、印刷を開始する印刷方法の事である。
特開2013―63620号公報
画像形成装置では対応していない印刷データや文書ファイルに対して、データ変換用のサーバを用いて画像形成装置が解釈可能な形式のデータに変換し、印刷やプレビューを実施する画像形成装置がある。このような画像形成装置の場合には、受信した印刷データを元に画像データを変換する際には一旦データ変換サーバに対してデータを送信し、画像データへの変換を行う。留め置き印刷の場合にはユーザから留め置いた印刷データや文書ファイルに対してプレビューや印刷の指示を受けた時点で、データ変換サーバによる変換処理を実施していた。そのためユーザからのプレビュー要求後にデータ変換を実施した場合に時間がかかってしまう問題がある。またジョブを留め置いた場合に必ずデータ変換サーバによりプレビュー画像の生成を行なう構成の場合には、本来はプレビューする可能性が低いデータにしてもプレビュー画像の生成を行ってしまうことになる。その結果、画像形成装置のHDDを大量に消費してしまったり、ネットワークの帯域を消費してしまったりする問題がある。
上記課題を解決するため、本発明は、受信した印刷ジョブのプレビュー表示に必要な画像処理を、ユーザからのプレビュー指示に先行する先行処理として実施するかどうかを、前記印刷ジョブのジョブ投入方法に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段により前記画像処理を実施すると判定された場合は、前記画像処理を前記先行処理として実施する画像処理手段と、受信手段による前記プレビュー指示の受信に応じて、前記画像処理手段により実施された前記画像処理に基づいて、前記プレビュー表示を処理するプレビュー処理手段とを備える画像形成装置を提供する。
本発明では、ユーザのプレビュー指示よりも先行してプレビュー画像の生成を行うことにより、ユーザの指示を受け付けてからプレビュー画像が表示されるまでの時間を短縮することができる。更に、印刷プロトコルに応じて先行処理を実施するかどうかを判断し、ユーザがプレビューする可能性の高いデータにのみ先行処理を実施する。その結果、画像形成装置やサーバの資源や、ネットワークの帯域を無駄に利用せずに、ユーザがプレビュー要求を出してから画像が表示されるまでの時間を短縮する事が可能となる。
画像形成装置の一例を表す構成図である。 画像形成装置を含む印刷システムを表す図である。 画像形成装置の内部モジュールの構成を表す図である。 画像形成装置で実行される、印刷データ受信時のフローチャートである。 (A)はモバイル端末からの指示による印刷方法を表した図であり、(B)はWebブラウザ経由での指示による印刷方法を表した図であり、(C)は画像形成装置の操作部からの指示による印刷方法を表した図である。 留め置きジョブ受信時に実行される、先行処理のフローチャートである。 留め置きジョブのジョブリスト生成時のフローチャートである。 指定された印刷ジョブのプレビュー表示時のフローチャートである。 指定された印刷ジョブの印刷時のフローチャートである。 ジョブチケット生成処理を表すフローチャートである。 指定された印刷ジョブのプレビュー表示時のフローチャートである。 画像形成装置で実行される、印刷データ受信時のフローチャートである。
以下に本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<実施例1>
図1は、本発明に係る画像形成装置を示す図である。画像形成装置101はコントローラ102、プリンタ103、スキャナ104、操作部105から構成される。コントローラ102は、CPU106、RAM107、HDD108、ネットワークI/F109、プリンタI/F110、スキャナI/F111、操作部I/F112、拡張I/F113から構成される。CPU106はRAM107、HDD108、ネットワークI/F109、プリンタI/F110、スキャナI/F111、操作部I/F112とデータを授受することが可能である。また、CPU106はHDD108から読みだした命令をRAM107に展開し、RAM107に記憶されている命令を実行する。
HDD108は、CPU106で実行可能な命令や、装置で使用する設定値、ユーザから依頼された処理に関するデータ等を記憶しておくことが可能である。RAM107は、HDD108に記憶された命令を展開してCPU106から読みだし可能とし、命令の実行に必要な各種のデータを記憶しておくことが可能である。
ネットワークI/F109は、画像形成システム内の装置とネットワーク通信を行うI/Fであり、データ受信を行ったことをCPU106に伝達し、RAM107上のデータをネットワークに送信する。プリンタI/F110は、CPU106により送信された画像データをプリンタ103に送信し、プリンタ103から受信したプリンタ状態をCPU106に伝達する。
スキャナI/F111は、CPU106により送信された画像読み取り指示をスキャナ104に送信し、スキャナ104から受信した画像データとスキャナ状態をCPU106に伝達する。操作部I/F112は、操作部105から入力されたユーザの指示をCPU106に伝達し、ユーザが操作するための画面情報を操作部105に伝達する。
プリンタ103は、プリンタI/F110から受信した画像データを用紙に印刷し、プリンタ状態をプリンタI/F110に伝達する。スキャナ104はスキャナI/F111から受信した画像読み取り指示に従って、スキャナ104に置かれた用紙を読み取りデジタルデータ化してスキャナI/F111に伝達し、スキャナ状態をスキャナI/F111に伝達する。
操作部105は画像形成装置101をユーザが操作することを可能にする。例えばタッチパネルを有する液晶画面を具備し、ユーザに操作画面を提供すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。拡張I/F113は、画像形成装置101に外部機器を接続することを可能とするI/Fである。例えば、USB(Universal Serial Bus)形式のI/Fを具備し、USBメモリなどの外部記憶装置を接続してデータの読み取り/書き込みを行うことが可能である。
図2は、本発明に係る画像形成装置を含む印刷システムの一例を示す図である。画像形成装置101はネットワーク201と接続されており、PC202やスマートフォンやタブレット端末に代表されるモバイル端末203等から印刷ジョブを受信し印刷を行うことが可能である。WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)サーバ204やSMB(Server Message Block)サーバ205は、ネットワーク201に接続されたファイルサーバである。ファイルサーバには文書ファイルや印刷データを保存可能であり、画像形成装置101からのファイルの利用が可能である。
クラウドサーバ206はモバイル端末203やPC202、画像形成装置101からアクセスする事が可能なクラウドとして提供されるサーバであり、文書ファイルを保存する機能や、印刷データを生成する機能を持つ一般的なクラウドサーバである。データ変換サーバ207は画像形成装置101とネットワーク201を介し接続されたサーバである。データ変換サーバ207は、画像形成装置101内のHDD108やRAM107等の制限により実行できない処理や、画像形成装置101では解釈できない文書ファイルを、解釈可能なPDL形式の印刷データや画像ファイルに変換するために利用される。ここで、PDLとはPage Description Languageの略である。
図3は画像形成装置の内部モジュールの構成を表す図である。画面制御部301は操作部I/F112を経由し操作部105に表示するための情報の生成や操作部I/F112からユーザ操作を受信し、ジョブ制御が必要な場合にはジョブ制御部303にジョブに関するジョブの受信処理、ジョブの実行処理等の指示を出す。またジョブ制御部303からはジョブの実行結果等の情報を取得し画面に表示する情報を生成し、操作部I/F112に渡すことで操作部105に様々な画面の表示を行う。
ジョブ受信部302はネットワークI/F109から受信したデータや印刷設定を含むジョブや、操作部105の操作により画像形成装置101に投入されたジョブを受信する。ここでデータとは、PDL言語で記述された印刷データや、アプリケーションで生成された文書ファイル等を表す。ジョブ受信部302では受信したジョブの投入方法について認識し、ジョブ制御部303に渡す。
ジョブ制御部303はジョブ受信部302よりジョブを受信した旨の通知を受け、ジョブの種別に応じた処理を開始する。受信したジョブが留め置きジョブである場合には、留め置きジョブ制御部304にジョブの留め置き処理を依頼する。次に先行処理実施判定部305に対して受信したジョブの投入方法を通知し、先行処理を実施するかどうかの判定結果を取得する。判定の結果、先行処理を実施すると判定された場合には、データ変換処理部306に先行処理を依頼する。なお先行処理の詳細については図6を用いて説明するためここでは省略する。
受信したジョブが非留め置きジョブの印刷ジョブである場合や、留め置きジョブに対する印刷指示である場合には、プリント処理部308へ印刷処理を依頼する。受信したジョブがプレビュージョブである場合や、留め置きジョブに対するプレビュー指示である場合には、プレビュー処理部309へプレビュー処理を依頼する。
留め置きジョブ制御部304では、ジョブ制御部303から指示を受けたジョブに対して、PDL等で記述された受信した印刷データや、印刷データ内に含まれる印刷設定の内容の保存をデータ保存部307に依頼しHDD108に保存する。またジョブに関連したジョブIDやジョブオーナー等の情報や、保存したデータや印刷設定のパス情報もHDD108に保存する。
プリント処理部308ではジョブ制御部303より渡された印刷データと印刷設定に基づき印刷データの解釈を実施し、印字データを生成しプリンタI/F110に送信し、プリンタ103で印刷を行う。プレビュー処理部309ではジョブ制御部303より渡された画像データと印刷設定に基づきプレビュー画像の表示を実施する。
リモートUIダイレクト処理部310ではネットワークI/F109経由で受信した文書データや印刷設定を画像形成装置101で解釈可能な形式へ変換し、変換した情報をジョブ受信部302に通知する。また後述の印刷ジョブの設定情報に含まれるプリントアプリケーション情報の生成も行う。
操作部からのダイレクト印刷処理部311ではユーザから指定された文書ファイルのファイルパス情報や印刷設定情報を画面制御部301から取得し、画像形成装置101で解釈可能な形式に変換した情報をジョブ受信部302に通知する。また後述の印刷ジョブの設定情報に含まれるプリントアプリケーション情報の生成も行う。
図4(A)は本実施例で想定する印刷ジョブの受信時にCPU106により実行される処理フローに関する図であり、図4(B)は図4(A)のS405の詳細を表した図である。まず、図4(A)を用いて印刷ジョブの受信時のフローの概要について説明する。
まず、S401にて、ジョブ受信部302は、ネットワークI/F109や拡張I/F113が印刷ジョブの受信を検知すると、ジョブ制御部303にジョブを受信した事を通知する。次に、S402にて、ジョブ制御部303は、受信したジョブを留め置く必要があるかどうか(留め置き印刷かどうか)を判定する。受信したジョブを留め置くかどうかは、例えば印刷装置毎に強制留め置き印刷の設定情報を保持しておき、これに基づいて判定することができる。あるいは、任意留め置き印刷の設定の場合には、投入元のIPアドレスやユーザ情報を元にして、任意に切り替えることが可能である。
S402にてジョブを留め置く必要がないと判定された場合にはS407へ進み、プリント処理部308へ印刷処理を依頼する。S402にてジョブを留め置く必要があると判定した場合にはS403へ進む。S403では、データ保存部307は受信したデータと印刷設定をHDD108に保存する。ここでの受信したデータとは、PDLで記述された印刷データや、一般的なアプリケーションで作成された文書ファイルの事である。次に、S404にて、留め置きジョブ制御部304は、留め置きジョブに関する情報を留め置きジョブ管理情報に追加する。
ここで表Aを用いて留め置きジョブ管理情報の一例について説明する。留め置きジョブ管理情報は、ユーザに対して留め置いたジョブのリストを表示し、ユーザが選択したジョブに対してのプレビュー画像生成処理や印刷処理に必要な情報を管理するための情報である。表Aに示すように、留め置きジョブ管理情報は、投入したジョブ毎に割り当てられたジョブID、ジョブを投入したユーザを特定するユーザID、HDD108に保存した印刷データ、文書ファイルへの参照パス情報、印刷設定情報への参照パス情報を含む。さらに、外部のデータ変換サーバ207にてプレビュー画像作成のための先行処理を行った場合の処理状況を表す先行処理実施状況、またその結果得られた情報を表す先行処理結果情報を含めることができる。なお、先行処理については後に詳細に説明する。
先行処理実施状況には先行処理の状況が登録される。先行処理実施状況としては、画像形成装置内で処理可能な場合には「非対応」を設定する。また、画像処理装置内で処理が不可能であるが、S405の先行処理判定でNoと判定された場合には「不可」を設定する。また、S405の先行処理判定において、Yesと判定されたが先行処理がまだ開始されていない場合には「未実施」となる。それ以外は実施が完了した状況が設定され、先行処理結果情報に処理結果に関する詳細情報が設定される。
Figure 2016172370
ここで図4(A)のフローに戻る。S403、S404にて留め置き処理が終了すると先行処理実施判定部305は、S405にて、先行処理が必要なジョブであるかどうかを判定する。なお、S405の判定処理は図4(B)を用いて後述する。
S405にて先行処理が不要と判定された場合には、ジョブ制御部303はジョブ受信処理を終了する。S405にて先行処理が必要と判定された場合には、S406にてジョブ制御部303は、データ変換処理部306に先行処理の依頼を実施する。S406では先行処理が終了すると先行処理結果をHDD108に保存するためデータ保存部307へ依頼する。なお先行処理の詳細については図6を用いて説明するため詳細は省略する。
次に、図4(B)を用いて、S405における先行処理が必要なジョブであるかどうかの判定について詳細に説明する。当該判定は印刷ジョブの投入方法に基づき行う。ここでは印刷ジョブの投入方法を特定するために、ジョブ投入時に利用した印刷に関連するプロトコル(LPR、RAW、IPP、SMB、FTPprint、BMLinkS等)と、印刷ジョブの詳細情報を用いた場合について説明する。ここで、印刷ジョブの詳細情報とは、印刷を指示したアプリケーション等から指定した印刷ジョブの詳細を設定した情報を表す。例えば、モバイル端末からの印刷であることを表すアプリケーション情報や、リモートUIからのダイレクトプリントや、操作部105からの印刷であることを表す印刷アプリケーション情報等である。
S4050では、印刷ジョブの投入方法に応じた先行処理の実施を管理する先行処理決定情報を取得する。先行処理決定情報の一例を表Bに示す。
Figure 2016172370
表Bに示すジョブ投入方法は想定されるジョブの投入方法である。ジョブ投入方法に応じて、右列に記載のジョブプロトコルと先行処理判定に用いるジョブ詳細情報に一致する場合に、「先行処理実施」列に記載の先行処理実施内容に基づき、S405における判定処理を行う。「ジョブプロトコル」列と「先行処理判定に用いるジョブ詳細情報」列における「無」とは、受信した印刷ジョブにおいて該当するジョブプロトコルに関する情報や、先行処理判定に用いるジョブ詳細情報が存在しない場合を示す。また、いずれにも該当しない場合には、ジョブ投入方法がデフォルト設定の行に記載の先行処理実施判定結果を用いることとする。
S4051では、S401で受信した印刷ジョブから印刷プロトコルに関する情報を取得する。S4052では、S401で受信した印刷ジョブからジョブの印刷設定等を含む設定情報を取得する。S4053では、図4(B)のフローで決定する先行処理実施判定値を、S4050で取得した先行処理決定情報のデフォルト設定の行より取得する。
S4054からS4056では、S4050で取得した先行処理決定情報を1行づつ取得し、該当ジョブに一致する行があるかどうかを判定する。S4054では、S4051で取得した印刷プロトコルが、現在処理中の先行処理決定情報に記載の印刷プロトコルと一致するかどうかを判定し、一致する場合はS4055へ進み、一致しない場合は次の行の処理に移る。S4055では、S4052で取得した詳細情報と現在処理中の先行処理決定情報に記載の詳細情報が一致するかどうかを判定し、一致する場合はS4056へ進み、一致しない場合は次の行の処理に移る。S4056では、先行処理実施判定値に現在の行の先行処理実施値を設定し、ループ処理を抜け先行処理実施判定処理を終了する。
次に、図5を用いて、印刷ジョブの投入方法の具体的な例とその判定結果について説明する。図5は画像形成装置101で用いられる印刷ジョブの投入方法を示した図である。
図5(A)はモバイル端末203からの指示による印刷を表す図である。モバイル端末203からは、この端末に搭載されたOS標準の印刷機能や、画像形成装置に最適化された専用のアプリケーションから、印刷やプレビューを実行可能である。モバイル端末からの指示による印刷ではIPP(Internet Printing Protocol)が用いられる場合が多い。その理由は、IPPはWebページの閲覧に用いられるHTTPを拡張した規格なので、ファイヤーウォールやプロキシ経由でもプリンタの利用が可能なためである。一般に、モバイル端末では画像形成装置の持つ多くの機能の一部の設定しかサポートされていない。そのため、モバイル端末203からの印刷の場合は、画像形成装置101に留め置いたジョブに対して再度プレビュー表示し、印刷設定を変更する可能性が高いと判断し、先行処理を実施すると判定する。
表Bに記載の先行処理決定情報では、ジョブプトコルがIPPとなっている行がIPPを用いて投入されたジョブに該当する。表Bの場合には、先行処理の実施有無の判定に更にジョブ詳細情報に含まれる印刷アプリケーション情報を利用している。印刷アプリケーションの利用はこの場合には必須ではないが、ジョブの詳細情報から更に詳細のアプリケーション情報を取得可能な場合には利用する事も可能である。なお印刷アプリケーションの情報はモバイル端末上で動作する印刷アプリケーションがアプリケーション名を設定する場合等で利用可能である。
図5(B)はリモートUIのダイレクトプリントを表す図である。リモートUIダイレクトプリントの場合、画像形成装置101はネットワークI/F109を介してネットワーク201と接続され、ネットワーク201にPC202が接続されており、PC202上のWebブラウザ501から操作可能である。ユーザはPC202上で動作するWebブラウザ501に表示される印刷画面で、PC202上にある文書ファイルを指定し、印刷設定を行い、印刷する事ができる。この時、Webブラウザからは画像形成装置101内のサーバプログラム上で動作するプログラムに対してデータの送信が行なわれる。この時画像形成装置101内のリモートUIダイレクト処理部310は、ネットワークI/F109から文書データと印刷設定を受信する。受信した印刷設定にかかわる情報を画像形成装置101が解釈可能な形式に変換し、受信した文書データと共にジョブ受信部302に通知する。この時、リモートUIからのダイレクトプリントである事を表す印刷アプリケーション情報として「リモートUIダイレクト印刷」を設定し、ジョブ受信部302に通知する。リモートUIからのダイレクトプリント時には特定のプロトコルから直接データが投入されるわけではないため、印刷プロトコルには何も設定されない状態となる。
リモートUIダイレクト時にはプレビュー表示が実施できないため、ユーザは留め置いたジョブを印刷する前にプレビュー表示し、その後印刷する可能性が高いと考えられる。以上より、ジョブ投入方法がリモートUIダイレクトプリントによるジョブ投入と判断でき、この場合はユーザがプレビューを実施する可能性が高いと判断し、先行処理を実施すると判定する。
図5(C)は画像形成装置101の操作部105上に表示された画面から選択されたファイルを印刷する例を表す図である。この例では、拡張I/F113に接続されたUSBメモリ等に代表されるメモリメディア502、もしくは画像形成装置内のHDD108に存在する文書ファイルや印刷データを指定し印刷する事が可能である。他にもネットワークI/F109経由で接続されたWebDAVサーバ204やSMBサーバ205等のサーバ上に存在する文書ファイルや印刷データを指定し印刷する事が可能である。また印刷だけでなくユーザから指定された文書ファイルのプレビュー用の画像を生成し、画面に表示する事でプレビュー表示を行うことも可能である。
図5(C)の投入方法の場合は、操作部からのダイレクト印刷処理部311が、画像形成装置101の画面制御部301からユーザが指定した文書ファイル情報をネットワークI/F109や拡張I/F113経由で取得する。そのため印刷プロトコルは存在しない事になる。この場合は、画像形成装置101の操作部105からのジョブ投入である事を表す印刷アプリケーション情報を生成し、ジョブに付加して投入する。
この例では、プレビュー画像を表示する機能もあるため通常はプレビュー表示を行い、その後印刷を行うフローとなる。また、画像形成装置101の操作部から操作していることもあり、ユーザは印刷ジョブを投入後すぐに留め置いたジョブに対して印刷の指示を出すと考えられる。そのため、ユーザによるプレビューや印刷設定の変更の可能性が低いと判断し、先行処理は実施しないと判定する。
以上のように、ジョブの投入方法を元にして、プレビュー用の画像の先行処理を実施するかどうかを判定することで、ユーザがプレビューを実施する可能性が高い場合にのみ先行処理を実施するようにする事が可能となる。
次に、図6を用いてS406の先行処理の詳細について説明する。図6は、画像形成装置101が、受信したデータを外部のデータ変換サーバ207に送信して変換処理を実施させ、その結果生成された変換結果を取得するフローを説明する図である。なお、このフローはCPU106により実行される。
まず、S601にてデータ変換処理部306は、データ変換サーバ207に対して先行データ転送の実施が可能かどうかを判定する。基本的には先行データ転送は実施するとして問題ないが、画像形成装置101のネットワークI/F109の負荷があらかじめ設定した負荷よりも高い場合には、先行処理は実施しないとすることも可能である。S601にて先行データ転送が不可能と判定された場合はS608に進み、先行データ転送が可能と判定された場合はS602に進む。S602にて、データ変換処理部306は、データの転送処理を実施する。データ転送処理ではS401のジョブ受信で受信した受信データをデータ変換サーバ207に送信する。
S603ではデータ変換処理部306は、先行変換処理が可能かどうかを判定する。先行変換処理は、例えば、サーバ側の負荷が高い場合には実施しないとすることが可能である。S603で先行変換処理が不可能と判定された場合はS608に進み、可能と判定された場合はS604に進む。S604ではデータ変換処理部306は、データ変換サーバ207での先行変換処理時に必要な設定情報を含むジョブチケットを、S401のジョブ受信処理で受信した印刷設定を元に生成する。S605ではデータ変換処理部306は、S604で生成したジョブチケットをデータ変換サーバ207へ送信し、変換処理を開始する。
S606ではデータ変換処理部306は、S605で生成した変換処理結果を先行してデータ変換サーバ207より取得しておくかどうかを判定する。この判定は、例えば、画像形成装置101のHDD108の空き容量に基づいて行う。つまり、HDD108の空き容量が少ない場合には先行データ取得はこの時点では実行しないと判定する。その他にも、HDD全体の容量が少ない装置であれば、空き容量にかかわらずこの時点での先行データ取得は実施しないと判定する事も可能である。S606で先行データ取得を実行しないと判定された場合はS608に進み、実行すると判定された場合はS607に進む。
S607ではデータ変換処理部306は、S605の変換処理結果をデータ変換サーバ207より取得し、データ保存部307に処理結果の保存を依頼する。S608ではデータ変換処理部306は、S601からS607の処理結果を留め置きジョブ管理情報に追記する。以上のフローにより、プレビュー画像の先行処理が完了する。
ここで表Cを用いて、表Aの留め置きジョブ管理情報に対して、先行処理の結果得られた情報を追記した状態の留め置きジョブ管理情報について説明する。
Figure 2016172370
表Cにおいて、ジョブID=3のジョブについては、すでにデータ変換サーバ207での変換処理の実施も完了し、画像形成装置101のHDD108上に変換結果が格納されている。先行処理実施状況に「データ取得済み」が記載され、先行処理結果情報に各ページの画像データへのパス情報が記載されている。なお、この例では、画像形成装置101のHDD108の「/DATA/A/3/result」以下に、1ページから3ページのJPEG画像が保存されていることがわかる。
ジョブID=4のジョブについては、先行処理実施状況に「変換処理依頼済み」が記載されており、S605の処理が完了している。また、先行処理結果情報として、変換処理を依頼した際に生成されるデータ変換サーバ207上でのジョブを特定するためのURL情報が設定されている。また、ジョブID=5のジョブについては、変換サーバ207に対してS602のデータ転送が完了した状態である。この場合には、先行処理結果情報として、データ変換サーバ207に送信した文書ファイルを特定するためのURL情報が設定されている。
次に、図7を用いて、ユーザに対して留め置きジョブのリスト情報を生成し表示する際のフローについて説明する。なお、図7のフローは画像形成装置101のCPU106により実行される。
S701にて操作部I/F112は、ユーザからの留め置きジョブのリスト表示の要求を操作部105から受信し、ジョブ制御部303に通知する。S702にてジョブ制御部303は、留め置きジョブ制御部304が管理する留め置きジョブ管理情報から、ジョブリストの生成に必要な留め置きジョブに関する情報を取得する。S703にてジョブ制御部303は、画面制御部301にS702で取得した留め置きジョブ管理情報を基に生成した画面情報を操作部I/F112に渡す。これにより、操作部105に留め置きジョブのリストが表示される。
S704にてユーザからの操作を待ち、ユーザ操作を受信した場合はS705へ進む。S705にてジョブ制御部303は、画面制御部301から受信したユーザ操作が印刷ボタンの押下であるかどうかを判定する。ユーザが印刷ボタンを押下したと判定した場合はS706の印刷処理に進む。S706にてジョブ制御部303は、プリント処理部308に、ユーザがジョブのリストから選択したジョブに対する印刷処理を依頼する。
S705の判定処理において、ユーザが印刷ボタンを押下していないと判定された場合にS707に進み、ジョブ制御部303は画面制御部301から受信したユーザ操作が、プレビューボタンの押下であるかどうかを判定する。S707においてユーザがプレビューボタンを押したと判定された場合はS708へ進む。S708にてジョブ制御部303は、プレビュー処理部309に、ユーザがジョブのリストから選択したジョブに対するプレビュー処理を依頼する。S707においてユーザがプレビューボタンを押したと判定されなかった場合は、S704へ進み再びユーザからの操作を待つ。
以上の処理を繰り返す事により、留め置きジョブのリスト表示と、プレビュー処理や印刷処理の開始要求を受信する事が可能となる。
図8は画像形成装置101のCPU106により実行されるプレビュー処理の処理フローを表す図である。まず、S801にてプレビュー処理部309は、留め置きジョブ制御部304から留め置きジョブ管理情報を取得する。留め置きジョブ管理情報を取得する際には、ユーザにより指定されたジョブのジョブIDを指定する事で該当するジョブを留め置きジョブ管理情報から特定する。
S802にて画像形成装置101の内部で処理可能な印刷データの形式かどうかを判定する。この判定処理は、印刷データに付加された印刷データの形式を表す情報、もしくは印刷データ内を解析した結果判明した印刷データ形式を元にして行なう。例えば、画像形成装置101で解釈可能なPDL言語で記述された印刷データや画像データである場合にはS803へ進む。S803では画像形成装置101が持つ変換処理方法を用いて画像表示に必要な画像形式への変換を行う。その後、S811へ進む。S802にて画像形成装置101で変換不可能な印刷データの形式と判定される場合にはS804へ進む。
S804にてプレビュー処理部309は、S801で取得した留め置きジョブ管理情報からサーバで先行処理が実施されたかどうかを判定する。実際には、表Cの先行処理実施状況列を参照して「不可」もしくは「未実施」かどうかを判定し、「不可」もしくは「未実施」である場合には、サーバでの先行処理が未実施なのでS805へ進む。「不可」、「未実施」もしくは「非対応」でない場合には、サーバで処理されたと判定しS806へ進む。
S806にてプレビュー処理部309は、表Cの先行処理実施状況列を参照し、先行処理実施状況列に記載された値が「データ転送済み」であるかどうかを判定する。「データ転送済み」となっている場合には、データ転送のみで変換処理が未実施なので、S806ではNoと判定されS807へ進む。S806でYesと判定された場合にはS808へ進む。
S808にてプレビュー処理部309は、表Cの先行処理実施状況列を参照し変換結果が画像形成装置101内に存在するかどうかを判定する。表Cの先行処理実施状況が「データ転送済み」である場合には、プレビュー表示に必要な画像データを取得済みであると判定しS811へ進む。「データ転送済み」ではない場合にはS810へ進む。
S805ではデータ変換サーバ207にデータを転送する。S805のフローは図6のS602と同等の処理であるため説明を省略する。S807ではデータ変換サーバ207への変換処理の依頼に必要な、データ変換サーバ207が解釈可能なジョブチケットの生成を行う。なおS807のフローはS604と同等であるため説明を省略する。
S809にてプレビュー処理部309は、データ変換サーバ207にS807で生成したジョブチケットを送信する。S810にてプレビュー処理部309は、データ変換サーバ207から変換結果を取得し、画像形成装置101内のHDD108やRAM107に一時的に保存する。
S811にてプレビュー処理部309は、画面制御部301にS810で取得した画像ファイル情報を通知する。画像ファイル情報とはHDD108上の画像ファイルがある場所を表すパスや、RAM107上の位置を表すポインタ情報等である。画面制御部301は当該情報を基にして画像を表示する。
S812ではユーザの操作内容の受信を待ち、受信するとS813へ進む。S813ではユーザ操作により終了、もしくは印刷ボタンが押下されたかどうかを判定する。ユーザが終了、もしくは印刷ボタンを押下したと判定された場合には、プレビュー処理を終了する。S813で終了ボタンと印刷ボタン以外のボタンが押下されたと判定された場合にはS814へ進む。S814にてプレビュー処理部309は、ユーザ操作による変更された印刷設定を取得し、S807へ戻り、変更された印刷設定を反映したジョブチケットを生成し、再度データ変換サーバ207での変換処理を実行する。
図9は、画像形成装置101においてCPU106により実行される印刷処理の処理フローを表す図である。まず、S901にてジョブ制御部303は、留め置きジョブ制御部304から留め置きジョブ管理情報を取得する。この際、指定されたジョブのIDを指定する事で該当するジョブを留め置きジョブ管理情報から特定し、ジョブ情報をプリント処理部308へ通知する。
S902にて、プリント処理部308は、S901で取得した留め置きジョブ管理情報から、サーバで先行処理が実施されたかどうかを判定する。実際には、表Cの先行処理実施状況列を参照し、「不可」もしくは「未実施」であるかどうかを判定し、「不可」もしくは「未実施」である場合には、サーバでの先行処理が未実施なので、S903へ進む。S902にてサーバでの先行処理が実施済みと判定された場合には、すでにデータ変換サーバ207にデータが送信済みという事なので、S903のデータ転送処理は実施せずにS904に進み、送信済みのデータを再利用する。
S903にて、プリント処理部308は、留め置きジョブ管理情報に記載されている受信データをデータ変換サーバ207に送信する。S904にてプリント処理部308は、データ受信時に設定されていた印刷設定と、現在プレビュー画面で設定された印刷設定を元に、データ変換サーバ207が解釈可能な形式のジョブチケットを生成する。S905にて、プリント処理部308は、S904で生成したジョブチケットをデータ変換サーバ207に送信し、データの変換処理を依頼する。
S906にてプリント処理部308は、S905で依頼した変換処理の変換処理結果をデータ変換サーバ207より取得する。S907にてプリント処理部308は、取得した変換結果を印刷設定を基に解釈して印字データを生成し、プリンタI/F110経由でプリンタに送信することで印刷を行う。S908にてS901〜S907の処理結果を留め置きジョブ管理情報に追記する。
以上の処理により、ジョブの投入方法に応じて、ユーザがプレビューを実施する可能性が高いかどうかを判定し、プレビューが実施される可能性が高い場合には、ジョブの投入時に先行して外部のデータ変換サーバ207によるデータ変換を行うことが可能となる。その結果、ユーザがプレビューの指示を出してから実際にプレビュー画像が表示されるまでの時間を短縮し、データ変換サーバ207を用いてプレビュー画像を生成する場合であっても、遅延なくプレビューを表示する事が可能となる。
<実施例2>
実施例2では、図8のS813の判定処理においてユーザが印刷設定を変更したと判定された場合であっても、S809での変換処理依頼の再実施を不要にするための方法について、図10、表Cを用いて説明する。図10は画像形成装置101のCPU106により実行されるフローチャートである。ユーザからのジョブを受け付けた場合のジョブ受信処理は図4と同等である。更に先行処理のフローについても図6に記載のフローチャートと同等である。以下、実施例1とは異なるジョブチケット生成処理について図10を用いて説明する。なお、それ以外の構成は実施例1と同様なため説明は省略する。
まず、S1001にてジョブ制御部303は、留め置きジョブ管理情報からジョブ受信時に保存した印刷設定に関する情報を取得する。S1002にてジョブ制御部303は、S1001で取得した印刷設定内容を解析し、ユーザからのプレビュー要求指示があった場合に再変換が必要となる設定が含まれるかどうかを判定する。S1002にて再変換が必要となる印刷設定を含むと判定された場合には、S1003にて再変換の処理を画像形成装置101内で実施できるように印刷設定の変換を行い、変換後の印刷設定も留め置きジョブ管理情報に保存する。なお、S1002にて再変換が必要となる印刷設定を含まないと判定された場合は、S1004に進む。
ここで、具体的な変換処理について、Nin1設定を例にして説明する。印刷設定の中にNin1設定が含まれ、ここでは2in1設定がされていたとする。この場合、実施例1に記載の方法ではプレビュー画像も2in1設定での画像生成を行なうことになる。そのため、図8のS813にてNin1の設定が2in1からNin1なしの状態に変更された場合は、S807のジョブチケットの生成から再度実行する必要がある。2in1の場合に比べ、Nin1設定なしの状態では画像を拡大する事になるので、画質が劣化してしまう。これを防ぐために必ず再変換が必要となる。そのためNin1指定がされている場合にはその設定を除去する印刷設定の変換処理を実施する。
次の具体例として、印刷設定に含まれる色指定について説明する。画像形成装置101がカラー機であるが、印刷設定としてモノクロ印刷指定がされている場合について説明する。図8のS813にて色設定がモノクロ印刷指定からカラー印刷指定に変更された場合には、S807のジョブチケットの生成から再度実行する必要がある。この場合には、S1003の印刷設定の変換処理において、色設定をカラー設定に変換することで、カラーのプレビュー画像を生成しておく。
また、印刷設定としてページ範囲指定がされている場合がある。10ページの文書ファイルが印刷対象であり、ページ範囲指定が2から4ページが指定されていたとする。この場合には2から4ページのページデータの生成のみ実施されてしまい、ユーザ操作により1ページ目のプレビュー要求を受信した場合には、再度データ変換サーバ207にて1ページ目の変換処理が必要となる。そこで、S1003で、ページ範囲指定がされている場合にはページ範囲指定を全ページ指定に変換する事で、プレビュー時のページ変更に対しても再変換が不要となる。
また、ページ範囲指定に関しては、さらに以下のように処理すると都合が良い。即ち、ページ範囲指定として全ページを指定した場合には、全ページ分の画像データを生成する必要があるため、大量ページを含む文章の場合には変換時間もかかり、HDD108も多く利用する事となる。しかも、ユーザがプレビューを表示する場合は、全ページのプレビューを確認するよりも、最初の数ページを確認することで、印刷する文書が意図したものであるか、また印刷設定の変更が意図したものであるかを確認する事が大半である。そのため、先行処理におけるページ範囲指定はプレビュー画面に表示する最初のNページとすることも可能である。ここで、ページ数NはNin1設定も考慮にいれ、例えば2in1指定の場合には元文書の2×Nページ分のページ範囲を指定するように印刷設定を変更する事とする。
以上の例は先行処理時における印刷設定処理の一例であり、対応する印刷設定は上記印刷設定に限定するわけではない。
ここで、図10のフローに戻り、S1004にてジョブ制御部303は、S1003にて変換した印刷設定を元にして、データ変換サーバ207が解釈可能なジョブチケットを生成する。
以上の処理により、プレビュー時に再度データ変換サーバ207にて変換処理が不要なジョブチケットが生成されるためこのチケットを用いてS606以降の先行処理を実施する。
次に、図11を用いて、図6と図10のフローにて生成したプレビュー画像を用いてプレビュー表示する際のフローについて説明する。このフローは、画像形成装置101内のCPU106により実行される。なお、図11の処理の多くは図8の実施例1のフローと同等の処理であるため、ここでは差分を中心に説明する。なお、図11のS1101からS1110のステップはS801からS810ステップにそれぞれ対応するため概要のみ記載する。
S1101にてプレビュー処理部309は、留め置きジョブ制御部304から留め置きジョブ管理情報を収録する(S801と同等であるため詳細は省略する)。S1102にて画像形成装置101内部で処理可能な印刷データの形式かどうかを判定する。S1103にて画像形成装置101が持つ変換処理方法を用いて画像表示に必要な画像形式への変換を行う。
S1104にてプレビュー処理部309は、S1101で取得した留め置きジョブ管理情報から、データ変換サーバ207で先行処理が実施されたかどうかを判定する。判定の結果、先行処理が実施されたと判定された場合にはS1106へ進み、先行処理が実施されていないと判定された場合にはS1105へ進む。
S1106にてプレビュー処理部309は、「データ転送済み」であるかどうかを判定する。「データ転送済み」の場合は、データ転送のみで変換処理は未実施ということなので、S1106ではNoと判定されS1107へ進む。S1106においてYesと判定された場合にはS1108へ進む。
S1108にてプレビュー処理部309は、表Cの先行処理実施状況列を参照し、変換結果が画像形成装置101内に存在するかどうかを判定する。表Cの先行処理実施状況が「データ転送済み」である場合には、プレビュー表示に必要な画像データを取得済みであると判定しS1111へ進む。「データ転送済み」ではない場合にはS1110へ進む。
S1105ではデータ変換サーバ207にデータを転送する(S602と同等の処理であるため省略する)。S1107にてデータ変換サーバ207への変換処理の依頼に必要なデータ変換サーバ207が解釈可能なジョブチケットの生成を行う(S604と同等であるため省略する)。
S1109にてプレビュー処理部309は、データ変換サーバ207にS1107で生成したジョブチケットを送信する。S1110にてプレビュー処理部309は、データ変換サーバ207から変換結果を取得し、画像形成装置101内のHDD108や、RAM107に一時的に保存する。
S1111にてプレビュー処理部309は、S1002の印刷設定の変換処理で変換した内容を元に、画像形成装置101内での画像処理が必要かどうかを判定する。画像処理が必要と判定された場合にはS1112へ進み、不要と判定された場合にはS1113へ進む。
S1112ではS1002で変換した処理の逆変換を実施する。先行処理により取得したプレビュー画像と現在の印刷設定との差分を算出し、その差分について画像変換処理を実施する。例えば、現在の印刷設定が2in1設定であった場合には、Nin1設定がない状態で生成されたプレビュー画像を縮小し、2ページ分の画像を結合し1ページ分のページにする処理を実施する。
S1113ではプレビュー画像を表示し、S1114にてユーザ操作の受信を待つ。ユーザからの操作を受信した場合には、S1115にて、終了もしくは印刷ボタンが押下されたかどうかを判定し、終了もしくは印刷ボタンが押下されたと判定された場合にはプレビュー処理を終了する。S1115にて、終了ボタンと印刷ボタン以外のボタンが押されたと判定された場合には、印刷設定が変更された場合であるので、S1116にて変更された印刷設定の内容を画面制御部301から取得し、S1111へ戻り、再度処理が必要かどうかを判定する。
上記フローにより、ジョブを受信した時点で先行処理を実施し、さらに先行処理より後にユーザからの印刷設定を変更した場合であっても、外部のデータ変換サーバ207に対して再度変換処理を依頼することなく、印刷設定を反映させたプレビュー表示が可能となる。
<実施例3>
実施例1、実施例2では、印刷ジョブの投入方法によりプレビューの可能性が高いと判定され、更にデータ変換サーバにて変換処理が必要なジョブの場合にのみ先行処理を実施する。実施例3では、プレビューだけでなく、印刷に関しても先行処理を適用する。
図12は本実施例におけるジョブ受信処理のフローを表した図である。このフローは画像形成装置101のCPU106により実行される。ジョブ受信処理以外の処理については実施例1と同等であるため説明を省略する。また、S1201からS1205の処理は図4におけるS401からS405の処理と同等であるため説明を省略する。
S1205では先行処理が必要なジョブであるかどうかの判定を印刷ジョブの投入方法に基づき行う。ここでの先行処理とはプレビュー画像の先行処理を表している。印刷ジョブの投入方法とはLPR、RAW、IPP、SMB、FTPprint、BMLinkSといった印刷に関連するプロトコルである。もしくは画像形成装置内で定義されているリモートUIからのダイレクトプリントや操作部105からの印刷であることを表す印刷アプリケーション情報等である。
S1205にて先行処理が必要と判定された場合には、S1206にてプレビュー画像生成のための先行処理を実施する(この先行処理については図6で説明済みなので詳細な説明を省略する)。S1205にてプレビュー画像生成のための先行処理が不要と判定されるのは、印刷設定が変更される可能性が低いと判断される場合である。つまり、ユーザが留め置いたジョブをそのまま印刷する可能性が高いジョブであると判断できる。そのためS1207では印刷ジョブの先行処理を実施する。この先行処理の内容は図6に記載の先行処理と同等で、違いは印刷用のデータ生成であることをサーバに通知することだけなので詳細は省略する。
以上のフローにより、ジョブの投入方法からプレビューの可能性が低いと判定された場合、つまりユーザがプレビューを実施する可能性が低いと判定された場合においては、ユーザの印刷指示から印刷結果の出力までの時間が短縮される。その結果、ユーザはプレビューであっても印刷であっても、ユーザのプレビュー指示からプレビュー画像表示までの時間や、印刷指示から印刷までの時間を、従来に比べ短縮することができる。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
305 判定手段
306 画像処理手段
309 プレビュー処理手段
101 画像形成装置

Claims (7)

  1. 受信した印刷ジョブのプレビュー表示に必要な画像処理を、ユーザからのプレビュー指示に先行する先行処理として実施するかどうかを、前記印刷ジョブのジョブ投入方法に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記画像処理を実施すると判定された場合は、前記画像処理を前記先行処理として実施する画像処理手段と、
    受信手段による前記プレビュー指示の受信に応じて、前記画像処理手段により実施された前記画像処理に基づいて、前記プレビュー表示を処理するプレビュー処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ジョブ投入方法は、前記印刷ジョブの印刷プロトコルにより定まることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジョブ投入方法は、前記印刷ジョブの印刷アプリケーションの情報により定まることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像処理手段は、前記画像処理に用いられるデータ変換を外部装置に処理させるものであり、前記印刷ジョブの受信の後に、ユーザから印刷設定の変更の指示を受信した場合には、印刷設定を変換してから前記データ変換処理を前記外部装置に依頼することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段により前記画像処理を実施しないと判定された場合は、前記印刷ジョブの印刷処理をユーザからの印刷指示に先行する先行処理として実施することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 判定手段により、受信した印刷ジョブのプレビュー表示に必要な画像処理を、ユーザからのプレビュー指示に先行する先行処理として実施するかどうかを、前記印刷ジョブのジョブ投入方法に基づいて判定する判定ステップと、
    画像処理手段により、前記判定ステップにより前記画像処理を実施すると判定された場合は、前記画像処理を前記先行処理として実施する画像処理ステップと、
    プレビュー処理手段により、受信手段による前記プレビュー指示の受信に応じて、前記実施された画像処理に基づいて、前記プレビュー表示を処理するプレビュー処理ステップと、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  7. コンピュータを、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
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